(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-12-26
(45)【発行日】2025-01-10
(54)【発明の名称】パレットと駐車場
(51)【国際特許分類】
E04H 6/42 20060101AFI20241227BHJP
E04H 6/18 20060101ALI20241227BHJP
【FI】
E04H6/42 H
E04H6/42 Z
E04H6/18 606D
E04H6/18 609
E04H6/18 611A
(21)【出願番号】P 2019128871
(22)【出願日】2019-07-11
【審査請求日】2022-05-25
【審判番号】
【審判請求日】2023-10-17
(73)【特許権者】
【識別番号】000198363
【氏名又は名称】IHI運搬機械株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100108497
【氏名又は名称】小塚 敏紀
(72)【発明者】
【氏名】住谷 拓朗
【合議体】
【審判長】古屋野 浩志
【審判官】山本 一
【審判官】土屋 真理子
(56)【参考文献】
【文献】特開2010-101082(JP,A)
【文献】実開平3-37771(JP,U)
【文献】特開2010-226816(JP,A)
【文献】特開2014-109166(JP,A)
【文献】特開2014-177755(JP,A)
【文献】特開2009-180005(JP,A)
【文献】特開2015-224439(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E04H 6/42
E04H 6/18
H02J 7/00
B60L53/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の駐車空間と電源装置とを持つ駐車装置において車両を搭載するために使用され充電ケーブルで電力を給電される車両を搭載可能であるパレットであって、
上から見て略長方形の輪郭を持つ構造であり前記略長方形の左右1対の長辺に挟まれて車両の左右の転動するタイヤを案内する左右1対の案内面を設けられ上面に前記略長方形の1辺に沿って設けられた開口を形成されるパレット主構造体と、
前記開口に設けられ車両に充電ケーブルを経由して給電できる充電装置と、
前記パレット主構造体に設けられ電源装置から給電された電力を前記充電装置に供給する中継機器と、
を備え、
前記充電装置が、
前記開口の中に設けられる被係合部と、
前記開口の縁部に揺動自在に支持される構造であってその姿勢を表面を前記開口の周囲の上面に一致する様に前記開口に嵌まり開口を閉止する姿勢である第一姿勢と上方に揺動して前記開口を開放する姿勢である第二姿勢との間で変化できる蓋構造と、
前記蓋構造の裏面に固定され充電ケーブルの端子に脱着可能に結合するコンセントと、
前記蓋構造に設けられ前記被係合部に係合/離脱可能な器具であって前記被係合部に係合した状態で前記第一姿勢にある前記蓋構造が押されるとき前記被係合部との係合を外す係合器具と、を有し、
前記中継機器が前記コンセントに給電し、
前記パレット主構造体が前記パレット主構造体の上面に設けられ前記充電ケーブルが前記略長方形の長辺及び短辺から外へはみ出るのを防止する構造であるはみ出し防止構造を有し、
前記はみだし防止構造は前記パレット主構造体の上面に前記略長方形の辺である長辺及び短辺に沿ってL字状に設けられ前記パレット主構造体の上面から下方に形成された凹状の断面をもつ長尺形状である、
ことを特徴とするパレット。
【請求項2】
前記はみだし防止構造が前記パレット主構造体の前記充電ケーブルが配される側の上面に前記略長方形の長辺及び短辺に沿ってL字状に設けられ前記パレット主構造体の上面から下方に形成された凹状の断面をもつ長尺形状である、
ことを特徴とする請求項1に記載のパレット。
【請求項3】
複数の駐車空間と電源装置とを持つ駐車装置において車両を搭載するために使用され充電ケーブルで電力を給電される車両を搭載可能であるパレットであって、
上から見て略長方形の輪郭を持つ構造であり前記略長方形の左右1対の長辺に挟まれて車両の左右の転動するタイヤを案内する左右1対の案内面を設けられ上面に前記略長方形の1辺に沿って設けられた開口を形成されるパレット主構造体と、
前記パレット主構造体に設けられ車両に充電ケーブルを経由して給電できる充電装置と、
電源装置から給電された電力を前記充電装置に供給する中継機器と、
を備え、
前記充電装置が充電ケーブルの端子に脱着可能に結合するコンセントを有し、
前記中継機器が前記コンセントに給電し、
前記パレット主構造体が前記パレット主構造体の上面に設けられ前記充電ケーブルが前記略長方形の長辺及び短辺から外へはみ出るのを防止する構造であるはみ出し防止構造を有し、
前記はみだし防止構造は前記パレット主構造体の上面に前記略長方形の辺である長辺及び短辺に沿ってL字状に設けられ前記パレット主構造体の上面から下方に形成された凹状の断面をもつ長尺形状である、
ることを特徴とするパレット。
【請求項4】
前記はみだし防止構造が前記パレット主構造体の前記充電ケーブルが配される側の上面に前記略長方形の長辺及び短辺に沿ってL字状に設けられ前記パレット主構造体の上面から下方に形成された凹状の断面をもつ長尺形状である、
ことを特徴とする請求項3に記載のパレット。
【請求項5】
電源装置を持ち充電ケーブルで電力を給電される車両を駐車する駐車場であって、
上から見て略長方形の輪郭を持つ区画であり前記略長方形の左右1対の長辺に挟まれて車両の左右の転動するタイヤを案内する左右1対の案内面を設けられ上面に前記略長方形の1辺に沿って設けられた開口を形成される駐車区画と、
前記開口に設けられ車両に充電ケーブルを経由して給電できる充電装置と、
前記駐車区画に設けられ電源装置から給電された電力を前記充電装置に供給する中継機器と、
を備え、
前記充電装置が、
前記開口の中に設けられる被係合部と、
前記開口の縁部に揺動自在に支持される構造であってその姿勢を表面を前記開口の周囲の上面に一致する様に前記開口に嵌まり開口を閉止する姿勢である第一姿勢と上方に揺動して前記開口を開放する姿勢である第二姿勢との間で変化できる蓋構造と、
前記蓋構造の裏面に固定され充電ケーブルの端子に脱着可能に結合するコンセントと、
前記蓋構造に設けられ前記被係合部に係合/離脱可能な器具であって前記被係合部に係合した状態で前記第一姿勢にある前記蓋構造が押されるとき前記被係合部との係合を外す係合器具と、を有し、
前記中継機器が前記コンセントに給電し、
前記駐車区画が前記
駐車区画の上面に設けられ前記充電ケーブルが前記略長方形の長辺及び短辺から外へはみ出るのを防止する構造であるはみ出し防止構造を有し、
前記はみだし防止構造は前記駐車区画の上面に前記略長方形の辺である長辺及び短辺に沿ってL字状に設けられ前記駐車区画の上面から下方に形成された凹状の断面をもつ長尺形状である、
ることを特徴とする駐車場。
【請求項6】
前記はみだし防止構造が前記駐車区画の前記充電ケーブルが配される側の上面に前記略長方形の長辺及び短辺に沿ってL字状に設けられ前記駐車区画の上面から下方に形成された凹状の断面をもつ長尺形状である、
ことを特徴とする請求項5に記載の駐車場。
【請求項7】
電源装置を持ち充電ケーブルで電力を給電される車両を駐車する駐車場であって、
上から見て略長方形の輪郭を持つ区画であり前記略長方形の左右1対の長辺に挟まれて車両の左右の転動するタイヤを案内する左右1対の案内面を設けられ上面に前記略長方形の1辺に沿って設けられた開口を形成される駐車区画と、
前記駐車区画に設けられ車両に充電ケーブルを経由して給電できる充電装置と、
電源装置から給電された電力を前記充電装置に供給する中継機器と、
を備え、
前記充電装置が充電ケーブルの端子に脱着可能に結合するコンセントを有し、
前記中継機器が前記コンセントに給電し、
前記駐車区画が前記
駐車区画の上面に設けられ前記充電ケーブルが前記略長方形の長辺及び短辺から外へはみ出るのを防止する構造であるはみ出し防止構造を有し、
前記はみだし防止構造は前記駐車区画の上面に前記略長方形の辺である長辺及び短辺に沿ってL字状に設けられ前記駐車区画の上面から下方に形成された凹状の断面をもつ長尺形状である、
ことを特徴とする駐車場。
【請求項8】
前記はみだし防止構造が前記駐車区画の前記充電ケーブルが配される側の上面に前記略長方形の長辺及び短辺に沿ってL字状に設けられ前記駐車区画の上面から下方に形成された凹状の断面をもつ長尺形状である、
ことを特徴とする請求項7に記載の駐車場。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、充電ケーブルで給電される車両を駐車させるパレットと充電ケーブルで給電される車両を駐車させる駐車場とに係る。特に、充電ケーブルで充電される電気自動車を含む車両を駐車させるパレットと充電ケーブルで給電される電気自動車を駐車させる駐車場とに関する。
【背景技術】
【0002】
車両を駐車させるのに駐車装置または駐車場が持ちいられる。
【0003】
例えば、複数の車両を駐車させるのに複数の駐車区画を設けられた自走式駐車場が用いられる。
例えば、複数の車両を駐車させるのに駐車機構を備える駐車装置を用いることがある。
【0004】
駐車機構は、車両を入出庫空間Eと駐車空間Pとの間で移動させて駐車させる。
例えば、駐車機構は、メリーゴーランド方式駐車機構、エレベータ方式駐車機構、エレベータ・スライド方式駐車機構、平面往復方式駐車機構、運搬格納方式駐車機構、二段方式・多段方式駐車機構がある。
例えば、メリーゴーランド方式駐車機構では、上下一対のスプロケットに主務チェーンが巻きかけられ、複数のケージが主務チェーンに所定の間隔でつり下げられ、ケージがパレットを支持する。スプロケットを回転させると、複数のケージが循環移動する。
例えば、エレベータ方式駐車機構では、垂直になった昇降路に沿って上下方向に多段の駐車空間を配し、車両を載せたケージを昇降路の中に昇降させて、車両をケージから駐車空間に移載し、駐車させる。電動機は、ケージを吊るケーブルを巻上げ、巻き下げする。さらに、他の電動機が、車両をケージと駐車空間との間で移動させる。
例えば、エレベータ・スライド方式駐車機構では、駐車空間を垂直方向と水平方向に多段に配列し、車両を搬送台車に乗せて入出庫空間Eと駐車空間Pの横との間で搬送し、車両を搬送台車と駐車空間との間で移載する。電動機が、搬送台車を移動させる。他の電動機が、車両を搬送台車と駐車空間との間で移動させる。
例えば、平面往復方式駐車機構では、駐車空間を水平に配列し、搬送台車が車両を入出庫空間Eと駐車空間Pの横との間で搬送し、車両を搬送台車と駐車空間との間で移載する。電動機が、搬送台車を移動させる。他の電動機が、車両を搬送台車と駐車空間との間で移動させる。
【0005】
一方、車両の電動化が加速している。これらの車両を電動車両と総称する。
電動車両には、ハイブリッド自動車、プラグインハイブリッド自動車、電気自動車、電動バイク、等がある。
電動車両は、交流電気を給電されるタイプと直流電気を給電されるタイプがある。
そこで、駐車している間に、電動車両に給電することが考えられる。
電動車両には、外部から給電して車載バッテリーを充電するタイプのものがある。
それらの電動車両は、給電のための給電プラグ受を持つ。
急速充電器の給電プラグや100/200V等の電源コンセントに充電ケーブルを接続し充電ケーブルの給電プラグを電動車両の給電プラグ受に接続することで充電を行う。
【0006】
車両をパレットに載せて車両を取り扱う形式の駐車機構を採用する駐車装置では、パレットに乗せた車両の給電プラグ受を充電ケーブルで電気的に接続して、駐車時間中に車両を充電することが考えられる。
車両をパレットに載せて車両を取り扱う形式の駐車機構を採用する駐車装置では、パレットに車両側中継端子を設け、パレットに乗せた車両の給電プラグ受と車両側中継端子とを充電ケーブルで電気的に接続して、駐車時間中に車両を充電することが考えられる。
【0007】
パレットに搭載した車両に充電ケーブルで給電するために、充電装置が電源装置から充電ケーブルに給電する。その際、車両が充電装置と物理的干渉をしない様に考慮する必要がある。
駐車区画に駐車した車両に充電ケーブルで給電するために、充電装置が電源装置から充電ケーブルに給電する。その際、車両が充電装置と物理的干渉をしない様に考慮する必要がある。
【0008】
また、車両を搭載したパレットを駐車装置の内部で移動させる際に駐車装置の機器と緩衝しないため充電ケーブルがパレットからはみ出でないように注意する必要がある。
また、駐車区画に駐車した車両に給電する際に、充電ケーブルが他の車両と物理的干渉をしないために充電区画からはみ出ないように注意する必要がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明は以上に述べた問題点に鑑み案出されたもので、車両を駐車させる際に車両に給電するのに適した駐車装置用のパレットと駐車場とを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記目的を達成するため、本発明に係る複数の駐車空間と電源装置とを持つ駐車装置において車両を搭載するために使用され充電ケーブルで電力を給電される車両を搭載可能であるパレットを、上から見て略長方形の輪郭を持つ構造であり前記略長方形の左右1対の長辺に挟まれて車両の左右の転動するタイヤを案内する左右1対の案内面を設けられ上面に前記略長方形の1辺に沿って設けられた開口を形成されるパレット主構造体と、前記開口に設けられ車両に充電ケーブルを経由して給電できる充電装置と、前記パレット主構造体に設けられ電源装置から給電された電力を前記充電装置に供給する中継機器と、を備え、前記充電装置が、前記開口の中に設けられる被係合部と、前記開口の縁部に揺動自在に支持される構造であってその姿勢を表面を前記開口の周囲の上面に一致する様に前記開口に嵌まり開口を閉止する姿勢である第一姿勢と上方に揺動して前記開口を開放する姿勢である第二姿勢との間で変化できる蓋構造と、前記蓋構造の裏面に固定され充電ケーブルの端子に脱着可能に結合するコンセントと、前記蓋構造に設けられ前記被係合部に係合/離脱可能な器具であって、前記被係合部に係合した状態で前記第一姿勢にある前記蓋構造が押されるとき前記被係合部との係合を外す係合器具と、を有し、前記中継機器が前記コンセントに給電する、ものとした。
【0011】
上記本発明の構成により、パレット主構造体が、上から見て略長方形の輪郭を持つ構造であり、前記略長方形の左右1対の長辺に挟まれて車両の左右の転動するタイヤを案内する左右1対の案内面を設けられ上面に前記略長方形の1辺に沿って設けられた開口を形成される。充電装置が、被係合部と蓋構造と付勢機器と係合器具とを有し、前記開口に設けられ車両に充電ケーブルを経由して給電できる。中継機器が、前記パレット主構造体に設けられ電源装置から給電された電力を前記充電装置に供給する。被係合部が、前記開口の中に設けられる。蓋構造は、前記開口の縁部に揺動自在に支持される構造であってその姿勢を表面を前記開口の周囲の上面に一致する様に前記開口に嵌まり開口を閉止する姿勢である第一姿勢と上方に揺動して前記開口を開放する姿勢である第二姿勢との間で変化できる。コンセントが、前記蓋構造の裏面に固定され充電ケーブルの端子に脱着可能に結合する。係合器具が、前記蓋構造に設けられ前記被係合部に係合/離脱可能な器具であって、前記被係合部に係合した状態で前記第一姿勢にある前記蓋構造が押されるとき前記被係合部との係合を外す。前記中継機器が前記コンセントに給電する。
その結果、蓋構造が開口を閉止する第一姿勢のときコンセントを開口に納め、蓋構造が開口を開放するとき裏面に設けられたコンセントに結合した充電ケーブルを経由して車両に給電できる。
【0012】
以下に、本発明の実施形態に係るパレットを説明する。本発明は、以下に記載した実施形態のいずれか、またはそれらの中の二つ以上が組み合わされた態様を含む。
【0013】
本発明の実施形態に係るパレットは、前記充電装置が、前記蓋構造にその姿勢を前記第一姿勢から前記第二姿勢に変化する様に付勢力を付勢する付勢機器と、を有する、
上記の実施形態の構成により、前記充電装置の前記付勢機器が、前記蓋構造にその姿勢を前記第一姿勢から前記第二姿勢に変化する様に付勢力を付勢する。
その結果、蓋構造が開口を開放し易くできる。
【0014】
本発明の実施形態に係るパレットは、前記充電装置が、前記蓋構造にその姿勢を前記第二姿勢から前記第一姿勢に変化する様に付勢力を付勢する付勢機器と、を有する、
上記の実施形態の構成により、前記充電装置の前記付勢機器が、前記蓋構造にその姿勢を前記第二姿勢から前記第一姿勢に変化する様に付勢力を付勢する。
その結果、蓋構造が開口を閉止し易くできる。
【0015】
本発明の実施形態に係るパレットは、前記付勢機器が一端を前記蓋構造に揺動自在に連結される第一アームと一端を該第一アームの他端に揺動自在に連結され他端を開口の内側に揺動自在に連結される第二アームと第二アームに回転力を付勢する回転力付勢機器とを有し、前記蓋構造の姿勢が前記第一姿勢であるとき前記第一アームと前記第二アームとが互いの長手方向を交差する様に折り畳まれ、前記蓋構造の姿勢が前記第二姿勢であるとき前記第一アームと前記第二アームとが互いの長手方向を直列にして並ぶ様にする。
上記の実施形態の構成により、前記付勢機器の第一アームが、一端を前記蓋構造に揺動自在に連結される。前記付勢機器の第二アームが、一端を該第一アームの他端に揺動自在に連結され他端を開口の内側に揺動自在に連結される。前記付勢機器の回転力付勢機器が、第二アームに回転力を付勢する。前記蓋構造の姿勢が前記第一姿勢であるとき前記第一アームと前記第二アームとが互いの長手方向を交差する様に折り畳まれ、前記蓋構造の姿勢が前記第二姿勢であるとき前記第一アームと前記第二アームとが互いの長手方向を直列にして並ぶ様にする。
その結果、簡易な構造で前記蓋構造の姿勢を前記第一姿勢から前記第二姿勢に変化する様に付勢力を付勢できる。
【0016】
本発明の実施形態に係るパレットは、前記蓋構造の姿勢が前記第二姿勢であり前記第一アームと前記第二アームとが互いの長手方向を直列して並ぶとき、前記第二アームの他端を前記開口の内側に連結する軸心である第二軸心が前記第一アームの一端を前記蓋構造に連結する軸心である第一軸心と前記第一アームの他端と第二アームの一端とを連結する軸心である中間軸心とを結ぶ仮想の線から視線を軸心に並行しにして見て直交方向にずれる。
上記の実施形態の構成により、前記蓋構造の姿勢が前記第二姿勢であり前記第一アームと前記第二アームとが互いの長手方向を直列して並ぶとき、前記第二アームの他端を前記開口の内側に連結する軸心である第二軸心が前記第一アームの一端を前記蓋構造に連結する軸心である第一軸心と前記第一アームの他端と第二アームの一端とを連結する軸心である中間軸心とを結ぶ仮想の線から視線を軸心に並行しにして見て直交方向にずれる。
その結果、蓋構造の姿勢が第二姿勢であるとき、蓋構造の表面を押すと第二アームに作用する回転力に逆らうトルクが発生して第一アームと第二アームとが交差する様にできる。
【0017】
本発明の実施形態に係るパレットは、前記パレット主構造体が、前記充電ケーブルが前記パレット主構造体の上面に設けられ前記略長方形の長辺及び短辺から外へはみ出るのを防止する構造であるはみ出し防止構造を有する。
上記の実施形態の構成により、前記パレット主構造体のはみ出し防止構造が、前記充電ケーブルが前記パレット主構造体の上面に設けられ前記略長方形の長辺及び短辺から外へはみ出るのを防止する構造である。
その結果、充電ケーブルがパレットの略長方形からはみ出るのを抑制できる。
【0018】
本発明の実施形態に係るパレットは、前記はみ出し防止構造が、前記パレット主構造体の上面に前記略長方形の辺に沿って設けられ充電ケーブルがはみ出るのを阻止する凹凸の断面をもつ長尺形状である。
上記の実施形態の構成により、前記はみ出し防止構造が、前記パレット主構造体の上面に前記略長方形の辺に沿って設けられ充電ケーブルがはみ出るのを阻止する凹凸の断面をもつ長尺形状である。
その結果、充電ケーブルがパレットの略長方形からはみ出るのを抑制できる。
【0019】
本発明の実施形態に係るパレットは、前記はみ出し防止構造が、前記パレット主構造体の上面に前記略長方形の辺に沿って設けられ充電ケーブルが落ち込むことができる溝をもつ長尺形状である。
上記の実施形態の構成により、前記はみ出し防止構造が、前記パレット主構造体の上面に前記略長方形の辺に沿って設けられ充電ケーブルが落ち込むことができる溝をもつ長尺形状である。
その結果、充電ケーブルがパレットの略長方形からはみ出るのを抑制できる。
【0020】
上記目的を達成するため、本発明に係る電源装置を持ち充電ケーブルで電力を給電される車両を駐車する駐車場を、上から見て略長方形の輪郭を持つ区画であり前記略長方形の左右1対の長辺に挟まれて車両の左右の転動するタイヤを案内する左右1対の案内面を設けられ上面に前記略長方形の1辺に沿って設けられた開口を形成される駐車区画と、前記開口に設けられ車両に充電ケーブルを経由して給電できる充電装置と、前記駐車区画に設けられ電源装置から給電された電力を前記充電装置に供給する中継機器と、を備え、前記充電装置が、前記開口の中に設けられる被係合部と、前記開口の縁部に揺動自在に支持される構造であってその姿勢を表面を前記開口の周囲の上面に一致する様に前記開口に嵌まり開口を閉止する姿勢である第一姿勢と上方に揺動して前記開口を開放する姿勢である第二姿勢との間で変化できる蓋構造と、前記蓋構造の裏面に固定され充電ケーブルの端子に脱着可能に結合するコンセントと、前記蓋構造に設けられ前記被係合部に係合/離脱可能な器具であって、前記被係合部に係合した状態で前記第一姿勢にある前記蓋構造が押されるとき前記被係合部との係合を外す係合器具と、を有し、前記中継機器が前記コンセントに給電する、ものとした。
【0021】
上記本発明の構成により、駐車区画が、上から見て略長方形の輪郭を持つ区画であり、前記略長方形の左右1対の長辺に挟まれて車両の左右の転動するタイヤを案内する左右1対の案内面を設けられ上面に前記略長方形の1辺に沿って設けられた開口を形成される。
充電装置が、被係合部と蓋構造と付勢機器と係合器具とを有し、前記開口に設けられ車両に充電ケーブルを経由して給電できる。中継機器が、前記駐車区画に設けられ電源装置から給電された電力を前記充電装置に供給する。被係合部が、前記開口の中に設けられる。蓋構造が、前記開口の縁部に揺動自在に支持される構造であって、その姿勢を表面を前記開口の周囲の上面に一致する様に前記開口に嵌まり開口を閉止する姿勢である第一姿勢と上方に揺動して前記開口を開放する姿勢である第二姿勢との間で変化できる。コンセントが、前記蓋構造の裏面に固定され、充電ケーブルの端子に脱着可能に結合する。係合器具が、前記蓋構造に設けられ前記被係合部に係合/離脱可能な器具であって、前記被係合部に係合した状態で前記第一姿勢にある前記蓋構造が押されるとき前記被係合部との係合を外す。前記中継機器が前記コンセントに給電する。
その結果、蓋構造が開口を閉止する第一姿勢のときコンセントを開口に納め、蓋構造が開口を開放するとき裏面に設けられたコンセントに結合した充電ケーブルを経由して車両に給電できる。
【0022】
以下に、本発明の実施形態に係る駐車場を説明する。本発明は、以下に記載した実施形態のいずれか、またはそれらの中の二つ以上が組み合わされた態様を含む。
【0023】
本発明の実施形態に係るパレットは、前記充電装置が、前記蓋構造にその姿勢を前記第一姿勢から前記第二姿勢に変化する様に付勢力を付勢する付勢機器と、を有する、
上記の実施形態の構成により、前記充電装置の前記付勢機器が、前記蓋構造にその姿勢を前記第一姿勢から前記第二姿勢に変化する様に付勢力を付勢する。
その結果、前記蓋構造にその姿勢を前記第一姿勢から前記第二姿勢に変化する様に付勢力を付勢する様にしたので、蓋構造が開口を開放し易くできる。
【0024】
本発明の実施形態に係るパレットは、前記充電装置が、前記蓋構造にその姿勢を前記第二姿勢から前記第一姿勢に変化する様に付勢力を付勢する付勢機器と、を有する、
上記の実施形態の構成により、前記充電装置の前記付勢機器が、前記蓋構造にその姿勢を前記第二姿勢から前記第一姿勢に変化する様に付勢力を付勢する。
その結果、蓋構造が開口を閉止し易くできる。
【0025】
本発明の実施形態に係る駐車場は、前記付勢機器が一端を前記蓋構造に揺動自在に連結される第一アームと一端を該第一アームの他端に揺動自在に連結され他端を開口の内側に揺動自在に連結される第二アームと第二アームに回転力を付勢する回転力付勢機器とを有し、前記蓋構造の姿勢が前記第一姿勢であるとき前記第一アームと前記第二アームとが互いの長手方向を交差する様に折り畳まれ、前記蓋構造の姿勢が前記第二姿勢であるとき前記第一アームと前記第二アームとが互いの長手方向を直列して並ぶ様にする。
上記の実施形態の構成により、前記付勢機器が第一アームと第二アームと回転力付勢機器とを有する。第一アームが、一端を前記蓋構造に揺動自在に連結される。第二アームが、一端を該第一アームの他端に揺動自在に連結され他端を開口の内側に揺動自在に連結される。回転力付勢機器が、第二アームに回転力を付勢する・前記蓋構造の姿勢が前記第一姿勢であるとき前記第一アームと前記第二アームとが互いの長手方向を交差する様に折り畳まれ、前記蓋構造の姿勢が前記第二姿勢であるとき前記第一アームと前記第二アームとが互いの長手方向を直列して並ぶ様にする。
その結果、簡易な構造で前記蓋構造の姿勢を前記第一姿勢から前記第二姿勢に変化する様に付勢力を付勢できる。
【0026】
本発明の実施形態に係る駐車場は、前記蓋構造の姿勢が前記第二姿勢であり前記第一アームと前記第二アームとが互いの長手方向を直列して並ぶとき、前記第二アームの他端を前記開口の内側に連結する軸心である第二軸心が前記第一アームの一端を前記蓋構造に連結する軸心である第一軸心と前記第一アームの他端と第二アームの一端とを連結する軸心である中間軸心とを結ぶ仮想の線から視線を軸心に並行しにして見て直交方向にずれる。
上記の実施形態の構成により、前記蓋構造の姿勢が前記第二姿勢であり前記第一アームと前記第二アームとが互いの長手方向を直列して並ぶとき、前記第二アームの他端を前記開口の内側に連結する軸心である第二軸心が前記第一アームの一端を前記蓋構造に連結する軸心である第一軸心と前記第一アームの他端と第二アームの一端とを連結する軸心である中間軸心とを結ぶ仮想の線から視線を軸心に並行しにして見て直交方向にずれる。
その結果、蓋構造の姿勢が第二姿勢であるとき、蓋構造の表面を押すと第二アームに作用する回転力に逆らうトルクが発生して第一アームと第二アームとが交差する様にできる。
【0027】
本発明の実施形態に係る駐車場は、前記駐車区画が、前記充電ケーブルが前記駐車区画の上面に前記略長方形の長辺及び短辺から外へはみ出るのを防止する構造であるはみ出し防止構造を有する。
上記の実施形態の構成により、前記駐車区画のはみ出し防止構造が、前記充電ケーブルが前記駐車区画の上面にある前記略長方形の(長辺及び短辺から)外へはみ出るのを防止する構造である。
その結果、充電ケーブルが駐車区画の略長方形からはみ出るのを抑制できる。
【0028】
本発明の実施形態に係る駐車場は、前記はみ出し防止構造が、前記駐車区画の上面に前記略長方形の辺に沿って設けられ充電ケーブルがはみ出るのを阻止する凹凸の断面をもつ長尺形状である。
上記の実施形態の構成により、前記はみ出し防止構造が、前記駐車区画の上面に前記略長方形の辺に沿って設けられ充電ケーブルがはみ出るのを阻止する凹凸の断面をもつ長尺形状である。
その結果、はみ出し防止構造の凹凸が、前記充電ケーブルが前記駐車区画の上面から前記略長方形の外へはみ出るのを防止する様にしたので、充電ケーブルが駐車区画の略長方形からはみ出るのを抑制できる。
【0029】
本発明の実施形態に係る駐車場は、前記はみ出し防止構造が、前記駐車区画の上面に前記略長方形の辺に沿って設けられ充電ケーブルが落ち込むことができる溝をもつ長尺形状である。
上記の実施形態の構成により、前記はみ出し防止構造が、前記駐車区画の上面に前記略長方形の辺に沿って設けられ充電ケーブルが落ち込むことができる溝をもつ長尺形状である。
その結果、充電ケーブルが駐車区画の略長方形からはみ出るのを抑制できる。
【発明の効果】
【0030】
以上説明したように、本発明に係るパレットは、その構成により、以下の効果を有する。
上から見て略長方形の輪郭を持つパレット主構造体に1辺に沿って開口を設け、開口に嵌まって閉止できる開口の縁に揺動自在に支持される蓋構造が姿勢を開口を開放する第二姿勢から開口を閉止する第一姿勢にでき、蓋構造が姿勢が第一姿勢にするときに押されるとき被係合部との係合を外し、中継機器が蓋構造の裏面に設けられるコンセントに給電し、結合する充電ケーブルを経由してパレットに搭載される車両に給電する様にしたので、
蓋構造が開口を閉止する第一姿勢のときコンセントを開口に納め、蓋構造が開口を開放するとき裏面に設けられたコンセントに結合した充電ケーブルを経由して車両に給電できる。
前記蓋構造にその姿勢を前記第一姿勢から前記第二姿勢に変化する様に付勢力を付勢する様にしたので、蓋構造が開口を開放し易くできる。
前記蓋構造にその姿勢を前記第一姿勢から前記第二姿勢に変化する様に付勢力を付勢する様にしたので、蓋構造が開口を閉止し易くできる。
第一姿勢であるときに記第一アームと前記第二アームとが互いの長手方向を<鋭角に>交差し、回転力付勢機器が第二アームに回転力を付勢し、第二姿勢であるとき前記第一アームと前記第二アームとが互いの長手方向を直列にして並ぶ様にしたので、簡易な構造で前記蓋構造の姿勢を前記第一姿勢から前記第二姿勢に変化する様に付勢力を付勢できる。
蓋構造の姿勢が第二姿勢であるときに、前記第一アームと前記第二アームとが互いの長手方向を直列して並び、第二軸心が第一軸心と中間軸心とを結ぶ仮想の線からずれる様にしたので、
蓋構造の姿勢が第二姿勢であるとき、蓋構造の表面を押すと第二アームに作用する回転力に逆らうトルクが発生して第一アームと第二アームとが交差する様にできる。
前記パレット主構造体の上面に設けられるはみ出し防止構造が、前記充電ケーブルが前記略長方形の長辺及び短辺から外へはみ出るのを防止する様にしたので、充電ケーブルがパレットの略長方形からはみ出るのを抑制できる。
凹凸の断面をもつ長尺形状が前記パレット主構造体の上面に前記略長方形の辺に沿って設けられ充電ケーブルがはみ出るのを阻止する様にしたので、充電ケーブルがパレットの略長方形からはみ出るのを抑制できる。
溝をもつ長尺形状が前記パレット主構造体の上面に前記略長方形の辺に沿って設けられ充電ケーブルが落ち込むことができる様にしたので、充電ケーブルがパレットの略長方形からはみ出るのを抑制できる。
【0031】
以上説明したように、本発明に係る駐車場は、その構成により、以下の効果を有する。
上から見て略長方形の輪郭を持つ駐車区画に1辺に沿って開口を設け、開口に嵌まって閉止できる開口の縁に揺動自在に支持される蓋構造が姿勢を開口を開放する第二姿勢から開口を閉止する第一姿勢にでき、蓋構造が姿勢が第一姿勢にするときに押されるとき被係合部との係合を外し、中継機器が蓋構造の裏面に設けられるコンセントに給電し、結合する充電ケーブルを経由して駐車区画に駐車する車両に給電する様にしたので、蓋構造が開口を閉止する第一姿勢のときコンセントを開口に納め、蓋構造が開口を開放するとき裏面に設けられたコンセントに結合した充電ケーブルを経由して車両に給電できる。
前記蓋構造にその姿勢を前記第一姿勢から前記第二姿勢に変化する様に付勢力を付勢する様にしたので、蓋構造が開口を開放し易くできる。
前記蓋構造にその姿勢を前記第一姿勢から前記第二姿勢に変化する様に付勢力を付勢する様にしたので、蓋構造が開口を閉止し易くできる。
第一姿勢であるときに記第一アームと前記第二アームとが互いの長手方向を<鋭角に>交差し、回転力付勢機器が第二アームに回転力を付勢し、第二姿勢であるとき前記第一アームと前記第二アームとが互いの長手方向を直列にして並ぶ様にしたので、簡易な構造で前記蓋構造の姿勢を前記第一姿勢から前記第二姿勢に変化する様に付勢力を付勢できる。
蓋構造の姿勢が第二姿勢であるときに、前記第一アームと前記第二アームとが互いの長手方向を直列して並び、第二軸心が第一軸心と中間軸心とを結ぶ仮想の線からずれる様にしたので、蓋構造の姿勢が第二姿勢であるとき、蓋構造の表面を押すと第二アームに作用する回転力に逆らうトルクが発生して第一アームと第二アームとが交差する様にできる。
前駐車区画の上面に設けられるはみ出し防止構造が、前記充電ケーブルが前記略長方形の長辺及び短辺から外へはみ出るのを防止する様にしたので、充電ケーブルが駐車区画の略長方形からはみ出るのを抑制できる。
凹凸の断面をもつ長尺形状が、前記充電ケーブルが前記駐車区画の上面から前記略長方形の外へはみ出るのを防止する様にしたので、充電ケーブルが駐車区画の略長方形からはみ出るのを抑制できる。
溝をもつ長尺形状が前記駐車区画の上面に前記略長方形の辺に沿って設けられ充電ケーブルが落ち込むことができる様にしたので、充電ケーブルが駐車区画の略長方形からはみ出るのを抑制できる。
従って、車両を駐車させる際に車両に給電するのに適した駐車装置用のパレットと駐車場とを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0032】
【
図1】本発明の第一の実施形態に係るパレットの概念図である。
【
図2】本発明の第二の実施形態に係る駐車場の概念図である。
【
図3】本発明の第一の実施形態に係るパレットの部分平面図である。
【
図4】本発明の第一の実施形態に係るパレットの部分側面図その1である。
【
図5】本発明の第一の実施形態に係るパレットの部分側面図その2である。
【
図6】本発明の第一の実施形態に係るパレットの部分背面図である。
【
図7】本発明の第一の実施形態に係るパレットの平面図である。
【
図8】本発明の第二の実施形態に係る駐車場の平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0033】
以下、本発明を実施するための形態を、図面を参照して説明する。
本発明の第一の実施形態にかかるパレット100は、複数の駐車空間と電源装置とを持つ駐車装置において車両を搭載するために使用され充電ケーブルで電力を給電される車両を搭載可能であるものである。
本発明の第一の実施形態にかかるパレット100は、複数の駐車空間と電源装置とを持つ駐車装置において車両を搭載するために使用され充電ケーブルで電力を給電される車両を搭載可能であるものである。
駐車装置は、複数のパレットと複数の駐車空間と電源装置とパレット移載機構とで構成されてもよい。
車両5は、充電ケーブル6で給電される。
充電ケーブル6は、車両5に積まれていてもよい。
充電ケーブル6は、駐車装置に備えられていてもよい。
充電ケーブル6は、充電端子と充電ケーブル本体とで構成される。
充電ケーブル6は、充電端子と充電ケーブル本体と給電プラグとで構成されてもよい。
充電端子51は、後述するコンセント23に接合する端子である。
給電プラグは、車両に設けられた給電プラグ受に接合する端子である。
充電ケーブル本体は、充電端子と給電プラグとを電気的に接続する。
パレットは、車両5を搭載可能であり、少なくとも駐車空間に置かれたときに電源装置から電力を給電される。
【0034】
最初に、説明の理解を容易にするために、初めに、駐車装置の構造を、図を基に、説明する。
図9は、駐車装置タイプ1の正面図である。
図10は、駐車装置タイプ1の平面図である。
図11は、駐車装置タイプ2の平面図である。
図12は、駐車装置タイプ3の平面図である。
図13は、各種の駐車装置の概念図である。
図9、
図10は、エレベータ方式駐車機構を採用した駐車装置を示す。
図11は、地下式駐車機構を採用した駐車装置を示す。
図12は、他の形式の地下式駐車機構を採用した駐車装置を示す。
以下、エレベータ方式駐車機構を採用した駐車装置を例にして、駐車装置を説明する。
例えば、駐車装置は、複数のパレット100と複数の駐車空間200と電源装置300とパレット移載機構400とで構成される。
パレット100は、上から見て略長方形の輪郭を持つ構造体であり、略長方形の左右1対の長辺Mに挟まれる位置に車両5の左右の転動するタイヤを案内する左右1対の案内面Gを設けられる。
駐車空間200は、空のパレット100または車両5を搭載したパレット100を置く空間である。
図9は、複数の駐車空間が昇降路Hを間に挟んで上下方向に積まれた様子を示している。
駐車空間200は駐車棚210とパレットロック機構(図示せず)とを備えてもよい。
駐車棚210は、パレット100を支持する棚構造である。
例えば、パレット100は、駐車棚210の上を転動できるパレット車輪(図示せず)を持つ。
パレットロック機構(図示せず)は、駐車空間200に位置するパレット100を横行不能にロックする機構である。
【0035】
電源装置300は、電力をパレット100を介して車両5に給電する装置である。
電源装置300は、給電ケーブル320と電源ボックス330とで構成されてもよい。
給電ケーブル320は、電源ボックス330の出力する電力を後述する車両側中継端子(図示せず)に給電するケーブルである。
給電ケーブル320は、車両側中継端子(図示せす)に直接に給電してもよい。
給電ケーブル320は、中継機器を介して、車両側中継端子(図示せす)に給電してもよい。
電源ボックス330は車両に給電する電力を出力する。
例えば、電源装置300は、給電端子310と給電ケーブル320と電源ボックス330とで構成される。
給電ケーブル320は、電源ボックス330の出力する電力を給電ケーブル320を介して給電端子310に給電する。
給電端子310は、パレット側給電端子(図示せず)に接合し後述する中継機器30を介して後述する充電装置20のコンセント23に電力を給電する。
【0036】
パレット移載機機器400は、パレット100を入出庫空間Eと複数の駐車空間Pの内の一つの駐車空間Pとの間でパレット100を移載する機器である。
例えば、パレット移載機機器400は、リフタ410と昇降機構420と横行機構430とで構成される。
リフタ410は、パレット100を乗せて昇降路Hを昇降できる機構である。
昇降機器420は、リフタ410を昇降させる機構である。
横行機構430は、パレット100をリフタ410と駐車空間200の間で横行する機構である。
【0037】
以下に、本発明の実施形態にかかるパレットと駐車場を、図を基に、説明する。
【0038】
最初に、本発明の第一の実施形態にかかるパレット100を、図を基に、説明する。
図1は、本発明の第一の実施形態に係るパレットの概念図である。
図3は、本発明の第一の実施形態に係るパレットの部分平面図である。
図4は、本発明の第一の実施形態に係るパレットの部分側面図その1である。
図5は、本発明の第一の実施形態に係るパレットの部分側面図その2である。
図6は、本発明の第一の実施形態に係るパレットの部分背面図である。
図7は、本発明の第一の実施形態に係るパレットの平面図である。
【0039】
本発明の第一の実施形態に係るパレット100は、パレット主構造体10と充電装置20と中継機器30とで構成される。
【0040】
パレット主構造体10は、上から見て略長方形の輪郭を持つ構造体であり、略長方形の左右1対の長辺Mに挟まれて車両の左右の転動するタイヤを案内する左右1対の案内面を設けられ、上面に略長方形の1辺に沿って設けられた開口Oを形成されるものである。
パレット主構造体10は、上から見て略長方形の輪郭を持つ構造体であり、略長方形の左右1対の長辺Mに挟まれて車両の左右の転動するタイヤを案内する左右1対の案内面を設けられ、上面に略長方形の1辺に沿って左右1対の案内面Gを避けて設けられた開口Oを形成されるものであってもよい。
パレット主構造体10は、上から見て略長方形の輪郭を持つ構造体であり、略長方形の左右1対の長辺Mに挟まれて車両の左右の転動するタイヤを案内する左右1対の案内面を設けられ、上面に略長方形の1対の短辺Nのうちの一方の短辺Nである1辺に沿って左右1対の案内面Gを避けて設けられた開口Oを形成されるものであってもよい。
【0041】
パレット主構造体10は、充電ケーブル6がパレット主構造体10の上面に設けられ略長方形の外へはみ出るのを防止する構造であるはみ出し防止構造11を有していてもよい。
パレット主構造体10は、充電ケーブル6がパレット主構造体10の上面に設けられ略長方形の長辺M及び短辺Nから外へはみ出るのを防止する構造であるはみ出し防止構造11を有していてもよい。
【0042】
はみ出し防止構造11が、パレット主構造体10の上面に略長方形の辺に沿って設けられ充電ケーブル6がはみ出るのを阻止する凹凸の断面をもつ長尺形状であってもよい。
はみ出し防止構造11が、パレット主構造体19の上面に略長方形の長辺M及び短辺Nに沿って設けられ、充電ケーブル6がはみ出るのを阻止する凹凸の断面をもつ長尺形状であってもよい。
はみ出し防止構造11が、パレット主構造体19の上面に略長方形の長辺M及び短辺Nに沿ってL字状に設けられ、充電ケーブル6がはみ出るのを阻止する凹凸の断面をもつ長尺形状であってもよい。
はみ出し防止構造11が、パレット主構造体19の上面に略長方形の長辺M及び短辺Nに沿ってL字状に設けられ、充電ケーブル6がはみ出るのを阻止する凹凸の断面をもつ左右1対の長尺形状であってもよい。
【0043】
はみ出し防止構造11が、パレット主構造体10の上面に略長方形の辺に沿って設けられ充電ケーブル6が落ち込むことができる溝をもつ長尺形状であってもよい。
はみ出し防止構造11が、パレット主構造体10の上面に略長方形の長辺M及び短辺Nに沿って設けられ、充電ケーブル6が落ち込むことができる溝をもつ長尺形状であってもよい。
はみ出し防止構造11が、パレット主構造体10の上面に略長方形の長辺M及び短辺Nに沿ってL字状に設けられ、充電ケーブル6が落ち込むことができる溝をもつ長尺形状であってもよい。
はみ出し防止構造11が、パレット主構造体10の上面に略長方形の長辺M及び短辺Nに沿ってL字状に設けられ、充電ケーブル6が落ち込むことができる溝をもつ左右1対の長尺形状であってもよい。
【0044】
充電装置20は、開口Oに設けられ車両5に充電ケーブル6を経由して給電できる装置である。
充電装置20は、開口Oに設けられパレット100に搭載された車両5に充電ケーブル6を経由して給電できる装置である。
充電装置20は、被係合部21と蓋構造22とコンセント23と係合器具25とで構成される。
充電装置20は、被係合部21と蓋構造22とコンセント23と付勢機器24と係合器具24とで構成されてもよい。
充電装置20は、1対の被係合部21と蓋構造22とコンセント23と1対の付勢機器24と1対の係合器具25とで構成されてもよい。
【0045】
被係合部21は、開口Oの中に設けられる部分である。
被係合部21は、開口Oの中に設けられ、後述する係合器具25に脱着可能に係合される部分である。
【0046】
蓋構造22は、開口Oの縁部に揺動自在に支持される構造であって、その姿勢を表面を開口の周囲の上面に一致する様に開口Oに嵌まり開口Oを閉止する姿勢である第一姿勢と上方に揺動して開口Oを開放する姿勢である第二姿勢との間で変化できるものである。
蓋構造22は、開口Oの縁部に設けられる揺動軸22aを中心として揺動自在に支持される構造であって、その姿勢を表面を開口Oの周囲の上面に一致する様に開口Oに嵌まり開口Oを閉止する姿勢である第一姿勢と揺動軸22aを中心として上方に揺動して開口Oを開放する姿勢である第二姿勢との間で変化できるものであってもよい。
蓋構造22は、開口Oの縁部に設けられる揺動軸22aを中心としてに一方の辺を揺動自在に支持される構造であって、その姿勢を表面を開口Oの周囲の上面に一致する様に開口Oに嵌まり開口を閉止する姿勢である第一姿勢と揺動軸22aを中心として上方に揺動して開口Oを開放する姿勢である第二姿勢との間で変化できるものであってもよい。
【0047】
コンセント23は、蓋構造22に固定され充電ケーブル6の端子に脱着可能に結合する電気機器である。
コンセント23は、蓋構造22の裏面に固定され充電ケーブル6の端子に脱着可能に結合する電気機器である。
蓋構造22の姿勢が第二姿勢であるとき、コンセント23の充電ケーブル単位の結合する面が水平に向いてもよい、
【0048】
付勢機器24は、蓋構造22にその姿勢を第一姿勢から第二姿勢に変化する様に付勢力を付勢する機器であってもよい。
付勢機器24は、蓋構造22にその姿勢を第一姿勢から第二姿勢に変化する向きに作用する付勢力を付勢する機器であってもよい。
【0049】
付勢機器24は、蓋構造22にその姿勢を第二姿勢から第一姿勢に変化する様に付勢力を付勢する機器であってもよい。
付勢機器24は、蓋構造22にその姿勢を第二姿勢から第一姿勢に変化する向きに作用する付勢力を付勢する機器であってもよい。
【0050】
付勢機器24が、一端を蓋構造22に揺動自在に連結される第一アーム24aと、一端を該第一アーム24aの他端に揺動自在に連結され他端を開口の内側に揺動自在に連結される第二アーム24bと、第二アーム24bに回転力を付勢する回転力付勢機器と、で構成されてもよい。
【0051】
蓋構造22の姿勢が第一姿勢であるとき第一アーム24aと第二アーム24bとが互いの長手方向を交差する様に折り畳まれ、蓋構造の姿勢が第二姿勢であるとき第一アーム24aと第二アーム24bとが互いの長手方向を直列にして並ぶ様にしてもよい。
蓋構造22の姿勢が第一姿勢であるとき第一アーム24aと第二アーム24bとが互いの長手方向を鋭角に交差する様に折り畳まれ、蓋構造の姿勢が第二姿勢であるとき第一アームと第二アーム24bとが互いの長手方向を直列にして並ぶ様にしてもよい。
【0052】
蓋構造22の姿勢が第二姿勢であり第一アーム24aと第二アーム24bとが互いの長手方向を直列して並ぶとき、第二アームの他端を開口の内側に連結する軸心である第二軸心h2が第一アーム24aの一端を蓋構造に連結する軸心である第一軸心h1と第一アームの他端と第二アーム24bの一端とを連結する軸心である中間軸心h0とを結ぶ仮想の線Xの上かられてもよい。
蓋構造22の姿勢が第二姿勢であり第一アーム24aと第二アーム24bとが互いの長手方向を直列して並ぶとき、第二アーム24bの他端を開口の内側に連結する軸心である第二軸心h2が第一アーム24aの一端を蓋構造に連結する軸心である第一軸心h1と第一アームの他端と第二アーム24bの一端とを連結する軸心である中間軸心h0とを結ぶ仮想の線Xの上から視線を軸心に並行し見て直交方向にずれてもよい。
【0053】
係合器具25は、蓋構造に設けられ被係合部21に係合/離脱可能な器具であって被係合部21に係合した状態で第一姿勢にある蓋構造22が押されるとき被係合部21との係合を外す器具である。
係合器具25は、蓋構造の裏面に設けられ被係合部21に係合/離脱可能な器具であって被係合部21に係合した状態で第一姿勢にある蓋構造22が押されるとき被係合部21との係合を外す器具である。
係合器具25は、蓋構造の他方の辺の付近の裏面に設けられ被係合部21に係合/離脱可能な器具であって、蓋構造22が表面を押されてその姿勢を第二姿勢から第一姿勢に変化して開口Oを塞ぐとき被係合部21に係合し、被係合部21に係合した状態で第一姿勢にある蓋構造22の表面が押されるとき被係合部21との係合を外す器具である。
係合器具25は、蓋構造22の他方の辺の付近の裏面に設けられ被係合部21に係合/離脱可能な器具であって、蓋構造22が表面を押されてその姿勢を第二姿勢から第一姿勢に変化して開口Oを塞ぐとき被係合部21に係合し、被係合部21に係合した状態で第一姿勢にある蓋構造22の表面が押されて蓋構造の表面が開口Oの周囲の上面より特定の寸法である特定寸法を越えて下がるとき被係合部21との係合を外す器具である。
【0054】
以下に、本発明の実施形態にかかるパレットの作用を説明する。
【0055】
車両5は入出庫空間Eに位置するパレット100の案内面Cを自走し、パレット100の上で停止する。
運転手または作業員が、足または手で蓋構造22の表面を押し、蓋構造22の表面を開口Oの周囲の上面より下げた後で、蓋構造22の表面から足または手を離す。
係合器具15が被係合部21の係合を外し、蓋構造22の姿勢が第一姿勢から第二姿勢に変化する。
運転手または作業員が、充電ケーブルの一端をコンセント23に挿し、他端を車両の給電プラグ受に接続する。
運転手または作業員が入出庫空間Eから退避した後で、パレット移載機器400が車両5を乗せたパレット100を入出庫空間Eから駐車空間Pに搬送する。
駐車空間でパレット100の中継機器を駐車装置の電源装置に接続する。
電源装置から中継機器、コンセント、コンセントに繋がった充電ケーブルを経由して車両に給電される。
出庫要求があると、車両を搭載したパレット100を駐車空間Pから入出庫空間Eに搬送する。
入出庫空間Eで、運転手または作業員が、充電ケーブル6をコンセントから外す。
蓋構造22の表面を押して、その姿勢を第二姿勢から第一姿勢に変化させ、蓋構造22を開口Oに嵌める。
車両が入出庫空間Eから自走して出る。
【0056】
次に、本発明の第二の実施形態にかかる駐車場を、図を基に、説明する。
図2は、本発明の第二の実施形態に係る駐車場の概念図である。
図8は、本発明の第一の実施形態に係る駐車場の平面図である。
【0057】
本発明の第二の実施形態に係る駐車場は、駐車区画10Aと充電装置20と中継機器30とで構成される。
【0058】
駐車区画10Aは、上から見て略長方形の輪郭を持つ区画であり略長方形の左右1対の長辺Mに挟まれて車両の左右の転動するタイヤを案内する左右1対の案内面を設けられ上面に略長方形の1辺に沿って設けられた開口Oを形成されるものである。
駐車区画10Aは、上から見て略長方形の輪郭を持つ区画であり略長方形の左右1対の長辺Mに挟まれて車両の左右の転動するタイヤを案内する左右1対の案内面を設けられ上面に略長方形の1対の短辺Nのうちの一方の短辺Nである1辺に沿って設けられた開口Oを形成されるものである。
【0059】
駐車区画10Aは、充電ケーブルが駐車区画の上面から略長方形の外へはみ出るのを防止する構造であるはみ出し防止構造11を有していてもよい。
【0060】
はみ出し防止構造11が、駐車区画10Aの上面に略長方形の辺に沿って設けられ充電ケーブルがはみ出るのを阻止する凹凸であってもよい。
はみ出し防止構造11が、駐車区画10Aの上面に略長方形の辺に沿って設けられ充電ケーブルが落ち込むことができる溝であってもよい。
【0061】
充電装置20は、開口Oに設けられ車両5に充電ケーブル6を経由して給電できる装置である。
充電装置20は、開口に設けられ駐車区画に駐車する車両5に充電ケーブル6を経由して給電できる装置である。
充電装置20の構成は、第一の実施形態にかかるパレットのものと同じなので、説明を省略する。
【0062】
中継機器30は、駐車区画に設けられ電源装置から給電された電力を充電装置20に供給する機器である。
【0063】
以下に、本発明の実施形態にかかる駐車場の作用を説明する。
【0064】
車両5は駐車場を自走し、駐車区画10Aの上で停止する。
運転手または作業員が、足または手で蓋構造22の表面を押し、蓋構造22の表面を開口Oの周囲の上面より下げた後で、蓋構造22の表面から足または手を離す。
係合器具15が被係合部21の係合を外し、蓋構造22の姿勢が第一姿勢から第二姿勢に変化する。
運転手または作業員が、充電ケーブル6の一端をコンセント23に挿し、他端を車両の給電プラグ受に接続する。
電源装置から中継機器、コンセント23に繋がった充電ケーブル6を経由して車両5に給電される。
出庫する際に、運転手または作業員が、充電ケーブル6をコンセント23から外す。
蓋構造22の表面を押して、蓋構造22の姿勢を第二姿勢から第一姿勢に変化させ、蓋構造22を開口Oに嵌める。
車両が駐車区画から自走して出る。
【0065】
以上説明したように、本発明の実施形態に係るパレット100は、その構成により、以下の効果を有する。
上から見て略長方形の輪郭を持つパレット主構造体10に1辺に沿って開口Oを設け、開口Oに嵌まって閉止できる開口Oの縁に揺動自在に支持される蓋構造22が姿勢を開口Oを開放する第二姿勢から開口Oを閉止する第一姿勢にでき、蓋構造22が姿勢が第一姿勢にするときに押されるとき被係合部21との係合を外し、中継機器30が蓋構造22の裏面に設けられるコンセント23に給電し、結合する充電ケーブル6を経由してパレット100に搭載される車両5に給電する様にしたので、蓋構造22が開口Oを閉止する第一姿勢のときコンセント23を開口Oに納め、蓋構造22が開口Oを開放するとき裏面に設けられたコンセント23に結合した充電ケーブル6を経由して車両に給電できる。
蓋構造22にその姿勢を第一姿勢から第二姿勢に変化する様に付勢力を付勢する様にしたので、蓋構造22が開口Oを開放し易くできる。
蓋構造22にその姿勢を第一姿勢から第二姿勢に変化する様に付勢力を付勢する様にしたので、蓋構造22が開口Oを閉止し易くできる。
第一姿勢であるときに記第一アーム24aと第二アーム24bとが互いの長手方向を鋭角に交差し、回転力付勢機器が第二アーム24bに回転力を付勢し、第二姿勢であるとき第一アーム24aと第二アーム24bとが互いの長手方向を直列にして並ぶ様にしたので、簡易な構造で蓋構造22の姿勢を第一姿勢から第二姿勢に変化する様に付勢力を付勢できる。
蓋構造22の姿勢が第二姿勢であるときに、第一アーム24aと第二アーム24bとが互いの長手方向を直列して並び、第二軸心h2が第一軸心h1と中間軸心h0とを結ぶ仮想の線の上からずれる様にしたので、蓋構造22の姿勢が第二姿勢であるとき、蓋構造22の表面を押すと第二アーム24bに作用する回転力に逆らうトルクが発生して第一アーム24aと第二アーム24bとが交差する様にできる。
パレット主構造体10の上面に設けられるはみ出し防止構造が、充電ケーブル6が略長方形の外へはみ出るのを防止する様にしたので、充電ケーブル6がパレット100の略長方形からはみ出るのを抑制できる。
凹凸がパレット主構造体10の上面に略長方形の辺に沿って設けられ充電ケーブル6がはみ出るのを阻止する様にしたので、充電ケーブル6がパレット100の略長方形からはみ出るのを抑制できる。
溝がパレット主構造体10の上面に略長方形の辺に沿って設けられ充電ケーブル6が落ち込むことができる様にしたので、充電ケーブル6がパレット100の略長方形からはみ出るのを抑制できる。
【0066】
以上説明したように、本発明に係る駐車場は、その構成により、以下の効果を有する。
上から見て略長方形の輪郭を持つ駐車区画に1辺に沿って開口Oを設け、開口Oに嵌まって閉止できる開口Oの縁に揺動自在に支持される蓋構造22が姿勢を開口Oを開放する第二姿勢から開口Oを閉止する第一姿勢にでき、蓋構造22が姿勢が第一姿勢にするときに押されるとき被係合部との係合を外し、中継機器が蓋構造22の裏面に設けられるコンセントに給電し、結合する充電ケーブルを経由して駐車区画に駐車する車両に給電する様にしたので、蓋構造22が開口Oを閉止する第一姿勢のときコンセントを開口Oに納め、蓋構造22が開口Oを開放するとき裏面に設けられたコンセントに結合した充電ケーブルを経由して車両に給電できる。
蓋構造22にその姿勢を第一姿勢から第二姿勢に変化する様に付勢力を付勢する様にしたので、蓋構造22が開口Oを開放し易くできる。
蓋構造22にその姿勢を第一姿勢から第二姿勢に変化する様に付勢力を付勢する様にしたので、蓋構造22が開口Oを閉止し易くできる。
第一姿勢であるときに記第一アーム24aと第二アーム24bとが互いの長手方向を鋭角に交差し、回転力付勢機器が第二アーム24bに回転力を付勢し、第二姿勢であるとき第一アーム24aと第二アーム24bとが互いの長手方向を直列にして並ぶ様にしたので、簡易な構造で蓋構造22の姿勢を第一姿勢から第二姿勢に変化する様に付勢力を付勢できる。
蓋構造22の姿勢が第二姿勢であるときに、第一アーム24aと第二アーム24bとが互いの長手方向を直列して並び、第二軸心が第一軸心と中間軸心とを結ぶ仮想の線の上からずれる様にしたので、蓋構造22の姿勢が第二姿勢であるとき、蓋構造22の表面を押すと第二アーム24bに作用する回転力に逆らうトルクが発生して第一アーム24aと第二アーム24bとが交差する様にできる。
前駐車区画の上面に設けられるはみ出し防止構造が、充電ケーブル6が略長方形の外へはみ出るのを防止する様にしたので、充電ケーブル6が駐車区画10Aの略長方形からはみ出るのを抑制できる。
凹凸が、充電ケーブル6が駐車区画の上面から略長方形の外へはみ出るのを防止する様にしたので、充電ケーブル6が駐車区画10Aの略長方形からはみ出るのを抑制できる。
溝が駐車区画の上面に略長方形の辺に沿って設けられ充電ケーブル6が落ち込むことができる様にしたので、充電ケーブル6が駐車区画10Aの略長方形からはみ出るのを抑制できる。
【0067】
本発明は以上に述べた実施形態に限られるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で各種の変更が可能である。
付勢機器を第一アームと第二アームで構成されるものとして説明したが、これに限定されない。例えば、付勢機器をばねとガイドロッドとで構成されるものとしてもよい。
左右1対のL字状の長手形状をもつはみ出し防止構造を示したが、これに限定されない。 例えば、み出し防止構造が前後左右にL字状の長手形状をもっていてもよい。
【符号の説明】
【0068】
E 入出庫空間
P 駐車空間
M 長辺
N 短辺
G 案内面
O 開口
X 仮想線
h1 第一軸心
h0 中間軸心
h2 第二軸心
5 車両
6 充電ケーブル
10 パレット主構造体
10A 駐車区画
11 はみ出し防止構造
20 充電装置
21 被係合部
22 蓋構造
22a 揺動軸
23 コンセント
24 付勢機器
24a 第一アーム
24b 第二アーム
14c 回転力付勢機器
25 係合器具
30 中継機器
100 パレット
200 駐車空間
210 駐車棚
220 パレットロック機構
300 電源装置
310 給電端子
320 給電ケーブル
330 電源ボックス
400 パレット移載機器
410 リフタ
420 昇降機構
430 横行機構
【先行技術文献】
【特許文献】
【0069】
【文献】特開2010-101082号
【文献】特開2011-144565号