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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-12-26
(45)【発行日】2025-01-10
(54)【発明の名称】計測システム
(51)【国際特許分類】
   H04M 1/00 20060101AFI20241227BHJP
【FI】
H04M1/00 U
【請求項の数】 12
(21)【出願番号】P 2020056878
(22)【出願日】2020-03-26
(65)【公開番号】P2021158525
(43)【公開日】2021-10-07
【審査請求日】2023-03-24
(73)【特許権者】
【識別番号】500473807
【氏名又は名称】山形東亜DKK株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】000219451
【氏名又は名称】東亜ディーケーケー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100169155
【弁理士】
【氏名又は名称】倉橋 健太郎
(74)【代理人】
【識別番号】100075638
【弁理士】
【氏名又は名称】倉橋 暎
(72)【発明者】
【氏名】柿▲崎▼ 伸也
(72)【発明者】
【氏名】水口 人史
(72)【発明者】
【氏名】伊藤 和紀
【審査官】永井 啓司
(56)【参考文献】
【文献】特開2006-300870(JP,A)
【文献】特開2012-160174(JP,A)
【文献】特開2013-195314(JP,A)
【文献】特開2019-015641(JP,A)
【文献】特開2004-271327(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04M1/00
1/24-1/82
99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
携帯可能な計測装置と、携帯可能な情報機器において実行されるアプリケーションプログラムと、を有する計測システムであって、
前記計測装置は、センサ部、前記センサ部から取得される信号に基づいて計測値情報を生成する計測値情報生成部、及び情報の送受信が可能な第1の通信部を備え、
前記情報機器は、プログラムを実行可能な制御部、情報を記憶可能な記憶部、前記制御部に指令を入力可能な操作部、前記制御部の制御により情報を表示可能な表示部、及び前記第1の通信部との間での情報の送受信が可能な第2の通信部を備え、
前記計測装置又は前記情報機器の少なくとも一方は日付又は時刻の少なくとも一方の情報である時計情報を生成する時計情報生成部を備え、
前記アプリケーションプログラムは、前記制御部が、
前記第1の通信部及び前記第2の通信部を介して前記計測装置から前記計測値情報を取得する処理と、
前記第1の通信部及び前記第2の通信部を介して前記計測装置が備えた前記時計情報生成部が生成した前記時計情報を取得するか、又は前記情報機器が備えた前記時計情報生成部が生成した前記時計情報を取得する処理と、
前記第1の通信部及び前記第2の通信部を介して前記計測装置から逐次取得した前記計測値情報に基づいて前記表示部に計測値を逐次更新して表示する処理と、
前記計測値情報と、該計測値情報に関する付帯情報であって少なくとも前記時計情報を含む付帯情報と、を関連付けて前記記憶部に記憶させる処理であって、前記操作部から入力される指令に応じて規定される期間の間に、前記表示部に表示している計測値が更新されるたびに更新後の計測値の前記計測値情報と、少なくとも前記時計情報を含む前記付帯情報と、を関連付けて前記記憶部に記憶させる処理と、
前記記憶部に記憶された少なくとも一組の前記計測値情報と該計測値情報に関連付けられた前記付帯情報とを含むデータファイルを生成して前記記憶部に記憶させる処理と、
前記データファイルに含まれる前記計測値情報と該計測値情報に関連付けられた前記付帯情報とを関連付けて前記表示部に表示する処理と、
を実行可能なように構成されていることを特徴とする計測システム。
【請求項2】
前記付帯情報は更に、前記期間の間に前記情報機器が備えた位置情報取得部により取得される前記情報機器の位置を示す情報である少なくとも1つの位置情報、又は前記期間の間に前記情報機器が備えた画像情報取得部により取得される前記情報機器の周囲の静止画又は動画の情報である少なくとも1つの画像情報の少なくとも一方を含むことを特徴とする請求項1に記載の計測システム。
【請求項3】
携帯可能な計測装置と、携帯可能な情報機器において実行されるアプリケーションプログラムと、を有する計測システムであって、
前記計測装置は、センサ部、前記センサ部から取得される信号に基づいて計測値情報を生成する計測値情報生成部、及び情報の送受信が可能な第1の通信部を備え、
前記情報機器は、プログラムを実行可能な制御部、情報を記憶可能な記憶部、前記制御部に指令を入力可能な操作部、前記制御部の制御により情報を表示可能な表示部、及び前記第1の通信部との間での情報の送受信が可能な第2の通信部を備え、
前記計測装置又は前記情報機器の少なくとも一方は日付又は時刻の少なくとも一方の情報である時計情報を生成する時計情報生成部を備え、
前記アプリケーションプログラムは、前記制御部が、
前記第1の通信部及び前記第2の通信部を介して前記計測装置から前記計測値情報を取得する処理と、
前記第1の通信部及び前記第2の通信部を介して前記計測装置が備えた前記時計情報生成部が生成した前記時計情報を取得するか、又は前記情報機器が備えた前記時計情報生成部が生成した前記時計情報を取得する処理と、
前記第1の通信部及び前記第2の通信部を介して前記計測装置から逐次取得した前記計測値情報に基づいて前記表示部に計測値を逐次更新して表示する処理と、
前記計測値情報と、該計測値情報に関する付帯情報であって少なくとも前記時計情報を含む付帯情報と、を関連付けて前記記憶部に記憶させる処理であって、前記操作部から入力される指令に応じて規定される期間の間に、所定の時間ごとに前記表示部に表示している計測値の前記計測値情報と、少なくとも前記時計情報を含む前記付帯情報と、を関連付けて前記記憶部に記憶させる処理と、
前記記憶部に記憶された少なくとも一組の前記計測値情報と該計測値情報に関連付けられた前記付帯情報とを含むデータファイルを生成して前記記憶部に記憶させる処理と、
前記データファイルに含まれる前記計測値情報と該計測値情報に関連付けられた前記付帯情報とを関連付けて前記表示部に表示する処理と、
を実行可能なように構成されていることを特徴とする計測システム。
【請求項4】
前記付帯情報は更に、前記所定の時間ごとに前記情報機器が備えた位置情報取得部により取得される前記情報機器の位置を示す情報である位置情報、又は前記所定の時間ごとに前記情報機器が備えた画像情報取得部により取得される前記情報機器の周囲の静止画又は動画の情報である画像情報の少なくとも一方を含むことを特徴とする請求項3に記載の計測システム。
【請求項5】
携帯可能な計測装置と、携帯可能な情報機器において実行されるアプリケーションプログラムと、を有する計測システムであって、
前記計測装置は、センサ部、前記センサ部から取得される信号に基づいて計測値情報を生成する計測値情報生成部、及び情報の送受信が可能な第1の通信部を備え、
前記情報機器は、プログラムを実行可能な制御部、情報を記憶可能な記憶部、前記制御部に指令を入力可能な操作部、前記制御部の制御により情報を表示可能な表示部、前記情報機器の周囲の静止画又は動画の少なくとも一方の撮影が可能なカメラ、及び前記第1の通信部との間での情報の送受信が可能な第2の通信部を備え、
前記計測装置又は前記情報機器の少なくとも一方は日付又は時刻の少なくとも一方の情報である時計情報を生成する時計情報生成部を備え、
前記アプリケーションプログラムは、前記制御部が、
前記第1の通信部及び前記第2の通信部を介して前記計測装置から前記計測値情報を取得する処理と、
前記第1の通信部及び前記第2の通信部を介して前記計測装置が備えた前記時計情報生成部が生成した前記時計情報を取得するか、又は前記情報機器が備えた前記時計情報生成部が生成した前記時計情報を取得する処理と、
前記第1の通信部及び前記第2の通信部を介して前記計測装置から逐次取得した前記計測値情報に基づいて前記表示部に計測値を逐次更新して表示する処理と、
前記計測値情報と、該計測値情報に関する付帯情報であって少なくとも前記時計情報を含む付帯情報と、を関連付けて前記記憶部に記憶させる処理であって、前記操作部から入力される所定の指令に応じて、現在前記表示部に表示している計測値の前記計測値情報と、少なくとも前記時計情報、及び前記所定の指令に応じて前記カメラにより取得される前記情報機器の周囲の静止画又は動画の情報である画像情報を含む前記付帯情報と、を関連付けて前記記憶部に記憶させる処理と、
前記記憶部に記憶された少なくとも一組の前記計測値情報と該計測値情報に関連付けられた前記付帯情報とを含むデータファイルを生成して前記記憶部に記憶させる処理と、
前記データファイルに含まれる前記計測値情報と該計測値情報に関連付けられた前記付帯情報とを関連付けて前記表示部に表示する処理と、
を実行可能なように構成されていることを特徴とする計測システム。
【請求項6】
前記付帯情報は更に、前記所定の指令に応じて前記情報機器が備えた位置情報取得部により取得される前記情報機器の位置を示す情報である位置情報を含むことを特徴とする請求項5に記載の計測システム。
【請求項7】
前記アプリケーションプログラムは、前記制御部が、前記データファイルに含まれる前記計測値情報及び少なくとも一部の前記付帯情報の変更を禁止する処理、又は前記データファイルに含まれる前記計測値情報及び少なくとも一部の前記付帯情報の変更履歴情報を付加する処理を施して、前記データファイルを生成するように構成されていることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載の計測システム。
【請求項8】
前記第1の通信部及び前記第2の通信部は、Bluetooth(登録商標)規格に準拠した無線通信が可能なように構成されていることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか一項に記載の計測システム。
【請求項9】
前記情報機器は更に、コンピュータ・ネットワークを介して遠隔のサーバとの間での情報の送受信が可能な第3の通信部を有し、
前記アプリケーションプログラムは、前記制御部が、前記データファイルを、前記サーバに記憶させるために前記第3の通信部を介して前記サーバへと送信する処理を実行可能なように構成されていることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか一項に記載の計測システム。
【請求項10】
前記サーバと通信可能な別の情報機器において実行される別のアプリケーションプログラムを有し、
前記別のアプリケーションプログラムは、前記別の情報機器が、前記サーバに記憶された前記データファイルに含まれる前記計測値情報と該計測値情報に関連付けられた前記付帯情報とを関連付けて該別の情報機器が備えた表示部に表示する処理を実行可能なように構成されていることを特徴とする請求項9に記載の計測システム。
【請求項11】
請求項1乃至9のいずれか一項に記載の計測システムにおいて使用される、前記アプリケーションプログラムがインストールされた前記情報機器。
【請求項12】
請求項1乃至9のいずれか一項に記載の計測システムにおいて使用される、前記アプリケーションプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば、河川・湖沼・海域・井戸・地下水・ダムなどの環境測定、あるいは工場排水・農業用水・工事排水・養魚施設の水・生活排水(例えば家庭用の浄化槽の水)などの水質管理などに適用できる水質計測システムなどの計測システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、例えば、上記河川などの環境測定、あるいは上記工場排水などの水質管理などのために、計測装置としての水質計を用いて、例えば、pH、溶存酸素(DO)、電気伝導率、塩分、全溶存固形物質、海水比重、温度、濁度、酸化還元電位(ORP)、クロロフィル、硝酸イオン、塩化物イオン、カルシウムイオン、フッ化物イオン、カリウムイオン、アンモニウムイオン、水深などの水質に関する項目の計測が行われている。このような計測は、例えば、計測結果を必要とする計測依頼者(官公庁など)の依頼に応じて、計測業者などの計測者によって行われることがある。
【0003】
例えば、上記のような形態で計測が行われる場合、計測値だけではなく、計測日時、計測位置、計測現場の周辺画像などの、計測値に関する付帯情報(あるいは注釈情報)を記録して、各計測値と付帯情報とを関連付けて管理する必要がある。特に、野外での水質計測などの場合には、計測値の真実性を担保する、あるいは計測値が異常値であった場合の追跡調査の用に供するなどの目的で、付帯情報としての計測位置や計測現場の周辺画像の情報が重要となる。
【0004】
従来一般に、計測者は、計測現場で計測装置による計測値を計測日時と共にノートなどに記録し、その後パーソナルコンピュータを用いるなどして所定の書式に転記したものを出力して計測依頼者に報告する。また、計測者は、計測位置の情報や計測現場の周辺画像の情報を取得し、パーソナルコンピュータを用いるなどして上記書式に掲載して計測依頼者に報告することがある。従来一般には、計測位置の情報の取得には別途GPS端末が必要となり、計測現場の周辺画像の取得には別途カメラが必要になる。そして、計測値と付帯情報とを関連付けるためには、キーボードを用いたデータ入力やメモリーカードによるデータ移動などにより、各情報をそれぞれパーソナルコンピュータに入力して集約することが必要である。
【0005】
なお、特許文献1では、プール水の水質検査に用いられる管理システムが提案されている。この管理システムは、携帯用通信機器及び測定用部材を備えた測定結果送信ユニットと、管理サーバと、を有し、測定結果情報を日にち又は時刻に関するタイミング情報と関連付けして管理サーバの記憶部に記憶すると共に、管理サーバの記憶部に記憶されていた測定用試薬の残量に関する試薬残量情報を減少させて更新するというものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【文献】特開2019-66426号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
上述のように、従来、例えば野外での水質計測などにおいて、計測値と、計測値に関する付帯情報と、を集約して管理する作業が煩雑である。また、このような計測においては、事後の作業負担を低減するなどのために、計測現場においてほぼリアルタイムで計測値と付帯情報との集約を行うことができ、またその結果を確認できることも重要である。さらに、例えば、上述のような計測依頼者の依頼により計測者が計測を行って計測結果を計測依頼者に報告するような形態での計測においては、計測値や付帯情報の事後の改ざんを防止することも重要である。
【0008】
ここで、上述のような要求を満たす機能を計測装置に持たせることも考えられるが、計測装置の本来の計測機能の他に多くの機能を計測装置に持たせなければならず、計測装置の構成の複雑化や大型化につながるため好ましくない。
【0009】
なお、特許文献1に記載の管理システムは、上記のような課題を解決し得るものではない。
【0010】
したがって、本発明の目的は、野外での水質計測などにおける計測値情報と付帯情報とを集約して管理する作業を容易とすることが可能な計測システムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記目的は本発明に係る計測システムにて達成される。要約すれば、本発明は、携帯可能な計測装置と、携帯可能な情報機器において実行されるアプリケーションプログラムと、を有する計測システムであって、前記計測装置は、センサ部、前記センサ部から取得される信号に基づいて計測値情報を生成する計測値情報生成部、及び情報の送受信が可能な第1の通信部を備え、前記情報機器は、プログラムを実行可能な制御部、情報を記憶可能な記憶部、前記制御部に指令を入力可能な操作部、前記制御部の制御により情報を表示可能な表示部、及び前記第1の通信部との間での情報の送受信が可能な第2の通信部を備え、前記計測装置又は前記情報機器の少なくとも一方は日付又は時刻の少なくとも一方の情報である時計情報を生成する時計情報生成部を備え、前記アプリケーションプログラムは、前記制御部が、前記第1の通信部及び前記第2の通信部を介して前記計測装置から前記計測値情報を取得する処理と、前記第1の通信部及び前記第2の通信部を介して前記計測装置が備えた前記時計情報生成部が生成した前記時計情報を取得するか、又は前記情報機器が備えた前記時計情報生成部が生成した前記時計情報を取得する処理と、前記第1の通信部及び前記第2の通信部を介して前記計測装置から逐次取得した前記計測値情報に基づいて前記表示部に計測値を逐次更新して表示する処理と、前記計測値情報と、該計測値情報に関する付帯情報であって少なくとも前記時計情報を含む付帯情報と、を関連付けて前記記憶部に記憶させる処理であって、前記操作部から入力される指令に応じて規定される期間の間に、前記表示部に表示している計測値が更新されるたびに更新後の計測値の前記計測値情報と、少なくとも前記時計情報を含む前記付帯情報と、を関連付けて前記記憶部に記憶させる処理と、前記記憶部に記憶された少なくとも一組の前記計測値情報と該計測値情報に関連付けられた前記付帯情報とを含むデータファイルを生成して前記記憶部に記憶させる処理と、前記データファイルに含まれる前記計測値情報と該計測値情報に関連付けられた前記付帯情報とを関連付けて前記表示部に表示する処理と、を実行可能なように構成されていることを特徴とする計測システムである。
【0012】
本発明の他の態様によると、携帯可能な計測装置と、携帯可能な情報機器において実行されるアプリケーションプログラムと、を有する計測システムであって、前記計測装置は、センサ部、前記センサ部から取得される信号に基づいて計測値情報を生成する計測値情報生成部、及び情報の送受信が可能な第1の通信部を備え、前記情報機器は、プログラムを実行可能な制御部、情報を記憶可能な記憶部、前記制御部に指令を入力可能な操作部、前記制御部の制御により情報を表示可能な表示部、及び前記第1の通信部との間での情報の送受信が可能な第2の通信部を備え、前記計測装置又は前記情報機器の少なくとも一方は日付又は時刻の少なくとも一方の情報である時計情報を生成する時計情報生成部を備え、前記アプリケーションプログラムは、前記制御部が、前記第1の通信部及び前記第2の通信部を介して前記計測装置から前記計測値情報を取得する処理と、前記第1の通信部及び前記第2の通信部を介して前記計測装置が備えた前記時計情報生成部が生成した前記時計情報を取得するか、又は前記情報機器が備えた前記時計情報生成部が生成した前記時計情報を取得する処理と、前記第1の通信部及び前記第2の通信部を介して前記計測装置から逐次取得した前記計測値情報に基づいて前記表示部に計測値を逐次更新して表示する処理と、前記計測値情報と、該計測値情報に関する付帯情報であって少なくとも前記時計情報を含む付帯情報と、を関連付けて前記記憶部に記憶させる処理であって、前記操作部から入力される指令に応じて規定される期間の間に、所定の時間ごとに前記表示部に表示している計測値の前記計測値情報と、少なくとも前記時計情報を含む前記付帯情報と、を関連付けて前記記憶部に記憶させる処理と、前記記憶部に記憶された少なくとも一組の前記計測値情報と該計測値情報に関連付けられた前記付帯情報とを含むデータファイルを生成して前記記憶部に記憶させる処理と、前記データファイルに含まれる前記計測値情報と該計測値情報に関連付けられた前記付帯情報とを関連付けて前記表示部に表示する処理と、を実行可能なように構成されていることを特徴とする計測システムが提供される。
本発明の他の態様によると、携帯可能な計測装置と、携帯可能な情報機器において実行されるアプリケーションプログラムと、を有する計測システムであって、前記計測装置は、センサ部、前記センサ部から取得される信号に基づいて計測値情報を生成する計測値情報生成部、及び情報の送受信が可能な第1の通信部を備え、前記情報機器は、プログラムを実行可能な制御部、情報を記憶可能な記憶部、前記制御部に指令を入力可能な操作部、前記制御部の制御により情報を表示可能な表示部、前記情報機器の周囲の静止画又は動画の少なくとも一方の撮影が可能なカメラ、及び前記第1の通信部との間での情報の送受信が可能な第2の通信部を備え、前記計測装置又は前記情報機器の少なくとも一方は日付又は時刻の少なくとも一方の情報である時計情報を生成する時計情報生成部を備え、前記アプリケーションプログラムは、前記制御部が、前記第1の通信部及び前記第2の通信部を介して前記計測装置から前記計測値情報を取得する処理と、前記第1の通信部及び前記第2の通信部を介して前記計測装置が備えた前記時計情報生成部が生成した前記時計情報を取得するか、又は前記情報機器が備えた前記時計情報生成部が生成した前記時計情報を取得する処理と、前記第1の通信部及び前記第2の通信部を介して前記計測装置から逐次取得した前記計測値情報に基づいて前記表示部に計測値を逐次更新して表示する処理と、前記計測値情報と、該計測値情報に関する付帯情報であって少なくとも前記時計情報を含む付帯情報と、を関連付けて前記記憶部に記憶させる処理であって、前記操作部から入力される所定の指令に応じて、現在前記表示部に表示している計測値の前記計測値情報と、少なくとも前記時計情報、及び前記所定の指令に応じて前記カメラにより取得される前記情報機器の周囲の静止画又は動画の情報である画像情報を含む前記付帯情報と、を関連付けて前記記憶部に記憶させる処理と、前記記憶部に記憶された少なくとも一組の前記計測値情報と該計測値情報に関連付けられた前記付帯情報とを含むデータファイルを生成して前記記憶部に記憶させる処理と、前記データファイルに含まれる前記計測値情報と該計測値情報に関連付けられた前記付帯情報とを関連付けて前記表示部に表示する処理と、を実行可能なように構成されていることを特徴とする計測システムが提供される。
【0013】
また、本発明の他の態様によると、上記本発明の計測システムにおいて使用される、前記アプリケーションプログラムがインストールされた前記情報機器、あるいは前記アプリケーションプログラムが提供される。また、本発明の他の態様によると、上記本発明の計測システムにおいて使用される、前記別のアプリケーションプログラムがインストールされた前記別の情報機器、あるいは前記別のアプリケーションプログラムが提供される。
【発明の効果】
【0014】
本発明によると、野外での水質計測などにおける計測値情報と付帯情報とを集約して管理する作業を容易とすることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】水質計測システムの概念図である。
図2】水質計及び情報機器の概略ブロック図である。
図3】水質データ記録処理を説明するためのフローチャートである。
図4】水質データ記録処理を説明するためのフローチャートである。
図5】水質データ記録処理を説明するためのフローチャートである。
図6】水質データ記録処理を説明するためのフローチャートである。
図7】水質データ記録処理を説明するためのフローチャートである。
図8】水質データの構成を説明するための模式図である。
図9A】アプリケーションプログラムの画面の模式図である。
図9B】アプリケーションプログラムの画面の模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明に係る計測システムを図面に則して更に詳しく説明する。
【0017】
[実施例1]
1.計測システムの構成
図1は、本発明の一実施例に係る計測システムの概念図である。本実施例では、計測システムは、例えば、河川・湖沼・海域・井戸・地下水・ダムなどの環境測定、あるいは工場排水・農業用水・工事排水・養魚施設の水・生活排水(例えば家庭用の浄化槽の水)などの水質管理などに利用される水質計測システム1として具現される。この水質計測システム1は、例えば、計測結果を必要とする計測依頼者(官公庁など)の依頼に応じて、計測業者などの計測者によって水質計測を行う場合などに利用することができる。
【0018】
本実施例では、水質計測システム1は、携帯可能な計測装置としての水質計2と、水質データ管理用のアプリケーションプログラム(以下、単に「アプリ」ともいう。)3aがインストールされた携帯可能な情報機器3と、を有して構成される。この情報機器3は、例えば、計測依頼者の依頼により水質計2を用いて水質計測を行う計測者が携帯するものである。また、本実施例では、水質計測システム1は、情報機器3がアクセス可能な、所謂クラウド上に設けられたサーバ4と、このサーバ4にアクセス可能な別の情報機器5と、を有して構成される。この別の情報機器(以下、「閲覧者情報機器」ともいう。)5は、例えば、上記計測依頼者の管理下にあるものであり、携帯可能であってもなくてもよい。
【0019】
図2は、本実施例における水質計2及び情報機器3の概略ブロック図である。
【0020】
まず、水質計2について説明する。水質計2は、センサ部201と、計測部202と、を有する。センサ部201は、計測対象の状態(濃度など)の相違に感度を有する任意のものであってよい。本実施例では、センサ部201は、水質に関する項目としての被検液のpHを計測するためのpHセンサ(pH電極)である。このセンサ部201は、被検液のpHに感応する感応部としてpHガラス感応膜を有して構成される。また、本実施例では、計測部202は、pH計測回路である。この計測部202は、センサ部201から取得されるアナログ信号を増幅するアンプ(増幅器)、アンプで増幅されたアナログ信号をデジタル信号に変換するA/D変換器などを有して構成される。なお、水質計2のセンサ部201の計測対象(項目)はpHに限定されるものではない。水質計2のセンサ部201の計測対象としては、pH、溶存酸素(DO)、電気伝導率、塩分、全溶存固形物質、海水比重、温度、濁度、酸化還元電位(ORP)、クロロフィル、硝酸イオン、塩化物イオン、カルシウムイオン、フッ化物イオン、カリウムイオン、アンモニウムイオン、水深などの水質に関する項目が例として挙げられる。これらのうちの1つ又は複数であってよい。そして、計測部202は、センサ部201に応じた計測回路であればよい。なお、本実施例では、センサ部201及び計測部202は、pHの他、被検液の温度を計測することも可能な構成とされている。
【0021】
また、水質計2は、水質計制御部203と、水質計記憶部(第1の記憶部)204と、を有する。水質計制御部203は、演算制御手段であるCPUなどで構成され、プログラムを実行可能であり、水質計2の動作(処理)を統括的に制御する。特に、水質計制御部203は、計測部202から取得されるデジタル信号に基づいて計測値情報(デジタル情報)を求める処理、後述する第1の通信部208を介した情報(デジタル情報)の送受信の処理などを実行する。本実施例では、水質計制御部203が、センサ部201から取得される信号に基づいて計測値情報を生成する計測値情報生成部を構成する。水質計記憶部204は、記憶手段である典型的には半導体メモリで形成されたRAMやROMなどで構成され、水質計制御部203の制御のもとで情報(デジタル情報)を記憶可能である。なお、水質計記憶部204は、水質計2に固定されたものの他、メモリーカードなどの水質計2に対して着脱可能なものを含んで構成されていてよい。水質計記憶部204は、水質計制御部203による水質計2の動作(処理)の制御を規定するプログラムを記憶するプログラム領域、計測値情報などのデータを記憶するデータ領域、作業領域などを有する。
【0022】
また、水質計2は、水質計操作部205と、水質計表示部206と、を有する。水質計操作部205は、操作者の操作により水質計制御部203に指令を入力可能であり、メカニカルボタンや、水質計表示部206に表示されて形成されるタッチパネル上のソフトキーなどで構成される。水質計表示部206は、表示手段である液晶ディスプレイや有機ELディスプレイなどで構成され、水質計制御部203の制御により情報(計測値や各種設定に関する文字、画像など)を表示可能である。水質計表示部206は、ソフトキーを表示して水質計操作部205の少なくとも一部の機能を兼ねるタッチパネルを有して構成されていてよい。
【0023】
さらに、水質計2は、水質計時計部207と、第1の通信部208と、水質計電源部209と、を有する。水質計時計部207は、日付又は時刻の少なくとも一方の情報である時計情報(本実施例では日付及び時刻の情報である日時情報)を生成する時計情報生成部を構成する。水質計時計部207は、例えば計測日時の管理のために日時情報を水質計制御部203に出力可能である。なお、水質計時計部207は、水質計制御部203の機能の一部として構成されていてもよい。第1の通信部208は、後述する情報機器3の第2の通信部309との間での情報(デジタル情報)の送受信が可能な構成とされる。第1の通信部208は、典型的には、情報機器3の第2の通信部309との間での無線通信が可能な構成とされる。本実施例では、第1の通信部208は、Bluetooth(登録商標)規格に準拠した無線通信が可能なように構成されている。具体的には、第1の通信部208は、例えばアンテナと制御素子とが一体的に組み込まれた回路(1チップICなど)で構成することができる。ただし、第1の通信部208は、これに限定されるものではなく、赤外線通信が可能なように構成されていてもよい。また、第1の通信部208は、Wi-Fi(登録商標)規格に準拠した無線通信などにより、LAN(ローカル・エリア・ネットワーク)を介して水質計2を情報機器3に通信可能に接続するものであってもよい。また、第1の通信部208は、無線通信が可能な構成に限定されるものではなく、USBケーブルなどを介した有線通信が可能な構成とされていてもよい。情報機器3の第2の通信部309に対応したものであればよい。水質計電源部209は、水質計2の各部を動作させるための電力を供給する。本実施例では、水質計電源部209はバッテリーを有して構成される。
【0024】
なお、図示を省略しているが、水質計2は、水質計制御部203と各種要素の信号の入出力を制御する入出力回路を有している。また、図2において水質計2はセンサ部201及び計測部202を内蔵する一体的な構成として示されているが、例えば図1に示すように、センサ部201、更には計測部202の少なくとも一部が、水質計操作部205や水質計表示部206が設けられた水質計本体(モニタ)に対して、コネクタやケーブルを介して接続された構成であってもよい。例えば、pH電極などを備えたセンサ部201と、アンプ、A/D変換器及びCPUなどを備えた計測部202と、水質計制御部203、水質計記憶部204、水質計操作部205、水質計表示部206、水質計時計部207、第1の通信部208及び水質計電源部209などを備えた水質計本体210と、が互いにコネクタやケーブルを介して着脱可能に接続された構成とされていてもよい。
【0025】
このように、本実施例では、水質計2は、例えばpH、OPR、溶存酸素、電気伝導率、その他のイオン濃度、及び温度などのうち1項目又は複数項目を測定するセンサ部201を、内蔵又は外部接続して有する。また、本実施例では、水質計2は、計測日時を管理するための時計機能、及び無線(Bluetooth(登録商標)など)や有線(USBケーブルなど)による通信機能を有する。また、水質計2は、後述するロギング機能を有していてよい。
【0026】
次に、情報機器3について説明する。携帯可能な情報機器(携帯用通信機器、多機能携帯端末)である情報機器3としては、所謂スマートフォンを好適に用いることができる。ただし、情報機器3は、これに限定されるものではなく、所謂タブレット、ノート型などの携帯可能なパーソナルコンピュータを用いることもできる。ここで説明する機能の全て又は一部を備え、本発明を具現するのに適した携帯可能な情報機器であればよい。スマートフォンであれば、例えば、AndroidOS(登録商標)、iOS(登録商標)などの基本OSを実行可能なものが広く普及している。水質データ管理用のアプリ3aは、これら基本OS上で動作可能なように構成することができる。
【0027】
情報機器3は、制御部301と、記憶部(第2の記憶部)302と、を有する。制御部301は、演算制御手段であるCPUなどで構成され、プログラムを実行可能であり、情報機器3の動作(処理)を統括的に制御する。特に、制御部301は、水質データ管理用のアプリ3aによって規定される水質データの記録処理(管理処理)を実行する。記憶部302は、記憶手段である典型的には半導体メモリで形成されたRAMやROMなどで構成され、制御部301の制御のもとで情報(デジタル情報)を記憶可能である。記憶部302は、制御部301による情報機器3の動作(処理)の制御を規定するプログラムを記憶するプログラム領域302a、水質データなどのデータを記憶するデータ領域302b、作業領域などを有する。特に、本実施例では、記憶部302のプログラム領域302aには、制御部301により実行される水質データ管理用のアプリ3aが格納されている。なお、記憶部302は、情報機器3に固定されたものの他、メモリーカードなどの情報機器3に対して着脱可能なものを含んで構成されていてよい。
【0028】
また、情報機器3は、操作部303と、表示部304と、を有する。操作部303は、操作者の操作により制御部301に指令を入力可能であり、メカニカルボタンや、表示部304に表示されて形成されるタッチパネル上のソフトキーなどで構成される。表示部304は、表示手段である液晶ディスプレイや有機ELディスプレイなどで構成され、制御部301の制御により情報(基本OSやアプリで規定される文字、画像など)を表示可能である。本実施例では、表示部304は、ソフトキーを表示して操作部303の少なくとも一部の機能を兼ねるタッチパネルを有して構成されている。なお、本実施例では、表示部304は、フルカラー表示が可能である。また、本実施例では、操作部303(特に、基本OSにより規定されるタッチパネル上のソフトキー)が、文字情報を入力するための文字情報入力部を構成する。
【0029】
また、情報機器3は、時計部305と、位置情報取得部306と、画像情報取得部307と、音声情報取得部308と、を有する。時計部305は、日付又は時刻の少なくとも一方の情報である時計情報(本実施例では日付及び時刻の情報である日時情報)を生成する時計情報生成部を構成する。時計部305は、例えば計測日時の管理のために日時情報を制御部301に出力可能である。なお、時計部305は、制御部301の機能の一部として構成されていてもよい。また、時計部305の生成する時計情報は、基本OSで規定される処理により、例えばインターネットを介して提供される基準の時計情報に基づいて適宜補正されるようになっていてよい。位置情報取得部306は、情報機器3の現在の位置を示す情報である位置情報を取得して制御部301に出力可能である。本実施例では、位置情報取得部306は、位置情報としてGPSデータを取得する。具体的には、位置情報取得部306は、GPS測位が可能なアンテナと制御素子とが一体的に組み込まれた回路(GPS受信モジュールなど)で構成することができる。なお、位置情報取得部306は、GPS測位に限らず、例えば携帯電話基地局、無線LANのアクセスポイントの情報により測位を行うものであってもよい。画像情報取得部307は、情報機器3の周囲の静止画又は動画の情報である画像情報を取得して制御部301に出力可能である。本実施例では、画像情報取得部307は、情報機器3の周囲の静止画及び動画の両方を撮影可能な、撮像光学系、撮像素子及び画像処理回路などを備えたカメラで構成される(以下、「画像情報取得部」を単に「カメラ」ともいう。)。音声情報取得部308は、情報機器3の周囲の音声情報を取得して制御部301に出力可能である。本実施例では、音声情報取得部308は、典型的には操作者の音声を電気信号(デジタル信号)に変換して制御部301に出力するマイクで構成される(以下、「音声情報取得部」を単に「マイク」ともいう。)。なお、制御部301は、基本OSにより規定される音声認識機能により、マイク308で取得された音声情報を文字情報に変換することが可能であってよい。
【0030】
さらに、情報機器3は、第2の通信部309と、第3の通信部310と、電源部311と、を有する。第2の通信部309は、前述した水質計2の第1の通信部208との間での情報(デジタル情報)の送受信が可能な構成とされる。第2の通信部309は、典型的には、水質計2の第1の通信部208との間での無線通信が可能な構成とされる。本実施例では、第2の通信部309は、Bluetooth(登録商標)規格に準拠した無線通信が可能なように構成されている。具体的には、第2の通信部309は、例えばアンテナと制御素子とが一体的に組み込まれた回路(1チップICなど)で構成することができる。ただし、第2の通信部309は、これに限定されるものではなく、赤外線通信が可能なように構成されていてもよい。また、第2の通信部309は、無線通信が可能な構成に限定されるものではなく、USBケーブルなどを介した有線通信が可能な構成とされていてもよい。水質計2の第1の通信部208に対応したものであればよい。第3の通信部310は、情報機器3をコンピュータ・ネットワーク6(図1)に接続するためのものである。コンピュータ・ネットワーク6は、少なくとも一部又は全部が公衆通信回線、典型的にはインターネットで構成されていてよい。例えば、第3の通信部310は、所謂4G、5Gと称される無線通信規格に準拠した無線通信が可能な回路(ICチップなど)で構成することができる。また、コンピュータ・ネットワーク6は、少なくとも一部又は全部が、LANなどのプライベート・ネットワークで構成されていてよい。例えば、第3の通信部310は、Wi-Fi(登録商標)規格に準拠した無線通信、あるいは有線通信により、情報機器3をLANに接続する回路で構成することができる。この場合、情報機器3は、プライベート・ネットワークを介して更にインターネットに代表される公衆通信回線に接続されてもよい。なお、前述のように、水質計2の第1の通信部208として無線LANにより水質計2を情報機器3に通信可能に接続するものである場合、情報機器3の第2の通信部309の機能と第3の通信部310の機能とは、1つ(共通)の通信部(通信回路)が兼ねることができる。電源部311は、情報機器3の各部を動作させるための電力を供給する。本実施例では、電源部311はバッテリーを有して構成される。
【0031】
なお、図示を省略しているが、情報機器3は、制御部301と各種要素の信号の入出力を制御する入出力回路を有している。
【0032】
このように、本実施例では、情報機器3は、液晶タッチパネルなどの表示/操作機能、内蔵又は外部ストレージへのデータ保存機能、無線(Bluetooth(登録商標)など)や有線(USBケーブルなど)による周辺機器との通信機能、位置情報(GPSデータ)取得機能、動画や静止画を撮影できるカメラ機能、インターネット接続機能、及び時計機能を有する。
【0033】
図1を参照して、情報機器3の第3の通信部310は、コンピュータ・ネットワーク6を介して遠隔のサーバ4との間で情報の送受信が可能である。サーバ4は、例えば、水質計測システム1の提供者(例えば水質計2のメーカー)が直接的に管理するものであってよい。また、サーバ4は、水質データ管理用のアプリ3aにおいて選択可能とされた第三者が直接的に管理するもの(例えば、所謂クラウドストレージ)であってもよい。また、サーバ4は、ユーザー(計測業者など)が直接的に管理するものであってもよい。例えば、サーバ4がインターネット上にある場合、第3の通信部310は、インターネットを介して情報機器3をサーバ4に接続するものとすることができる。また、例えば、サーバ4が有線又は無線のLANなどのプライベート・ネットワーク上にある場合、第3の通信部310は、情報機器3をLANを介してサーバ4に接続するものとすることができる。サーバ4は、ここで説明する機能の全て又は一部を備え、本発明を具現するのに適したものであれば、任意の構成の一般的なものであってよい。サーバ4は、概略、送受信部、記憶部、制御部などを有する。サーバ4は、送受信部を介してコンピュータ・ネットワークに接続可能であり、記憶部にデータを記憶可能であり、制御部でこれらの動作(処理)を制御することが可能である。
【0034】
また、図1を参照して、閲覧者情報機器5が、コンピュータ・ネットワーク6を介してサーバ4と通信可能である。閲覧者情報機器5は、スマートフォン、タブレット、パーソナルコンピュータ(ノート型、デスクトップ型のいずれでもよい)などの、ここで説明する機能の全て又は一部を備え、本発明を具現するのに適したものであれば、任意の構成の一般的なものであってよい。閲覧者情報機器5は、情報機器3にインストールされている水質データ管理用のアプリ3aと実質的に同一の内容の別のアプリ5a(図1)がインストールされるか、情報機器3にインストールされている水質データ管理用のアプリ3aの機能のうち主に水質データの閲覧機能を実装した別のアプリ5aがインストールされる。つまり、閲覧者情報機器5は、この別のアプリ5aが規定する水質データの閲覧機能の処理を実行可能であればよい。閲覧者情報機器5は、概略、操作部(入力部)、表示部、送受信部、記憶部、制御部などを有する。閲覧者情報機器5は、操作部により情報や指令の入力が可能であり、表示部により情報の表示が可能であり、送受信部を介してコンピュータ・ネットワークに接続可能であり、記憶部に上記別のアプリ5aやデータを記憶可能であり、制御部でこれらの動作(処理)を制御することが可能である。
【0035】
2.水質データの記録処理(管理処理)
次に、図3図9を参照して、本実施例の水質計測システム1による水質データの記録(管理)の動作(処理)について説明する。図3図7は、本実施例における水質データの記録処理に関するフローチャートである。図8は、本実施例における水質データの構成、及び水質データファイル(記録ファイル)の構造を説明するための模式図である。また、図9図9A図9B)は、本実施例における水質データ管理用のアプリ3aによって情報機器3の表示部304に表示される画面の一例を示す模式図である。
【0036】
<水質データ>
図8(a)は、本実施例における水質データの構成を示す模式図である。本実施例では、水質データは、計測値情報と、付帯情報と、を含む。付帯情報としては、計測日時、計測位置(計測場所)、周辺画像(静止画又は動画の少なくとも一方)、データの説明(文字情報)、データの説明(音声情報)の各情報が挙げられる。計測日時情報は、水質計2が備えた水質計時計部207又は情報機器3が備えた時計部305の少なくとも一方により生成される。計測位置情報は、情報機器3が備えた位置情報取得部306により取得される。周辺画像情報は、情報機器3が備えたカメラ307により取得される。文字情報(データの説明)は、文字情報入力部としての操作部303により入力される。音声情報(データの説明)は、マイク308により取得される。また、付帯情報は、情報機器3において生成された、あるいはコンピュータ・ネットワークなど(着脱可能なメモリでもよい。)を介して情報機器3により取得された、その他の任意の関連情報(添付ファイル)を含んでいてよい。例えば、この関連情報(添付ファイル)としては、別途情報機器3のカメラ307により取得されたりコンピュータ・ネットワークなどを介して取得されたりした静止画又は動作の画像情報、別途情報機器3のマイク308により取得されたりコンピュータ・ネットワークなどを介して取得されたりした音声情報、情報機器3で作成されたりコンピュータ・ネットワークを介して取得されたりしたPDFファイルなどのドキュメント情報などが例示できる。付帯情報は、上記例示のもののうち一部であっても全部であってもよいが、少なくとも計測日時情報を含む。
【0037】
<水質計における接続処理、計測処理>
図3(a)は、水質計2における接続処理から計測処理までの手順の概略を示すフローチャートである。なお、ここでは、水質計2が被検液のpH計測が可能な状態にあるときに、操作者が情報機器3での計測結果の記録を開始する場合の、水質計2と情報機器3と情報の授受に注目した手順について説明する。
【0038】
水質計制御部203は、操作者の操作により水質計操作部205から通信開始指示(接続要求の待機開始指示)が出力されると、第1の通信部208を介した情報機器3からの接続要求を待機し(S101)、該接続要求を受信すると、これに応答して水質計2と情報機器3とを通信可能に接続する(S102)。なお、本実施例では第1の通信部208と第2の通信部309とはBluetooth(登録商標)規格による接続であり、本手順に入る前に予め所定の手順に従い水質計2と情報機器3とのペアリングが行われているものとする。次に、水質計制御部203は、第1の通信部208を介して、情報機器3から現在の日時情報を受信し、水質計時計部207の生成する日時情報を情報機器3の時計部305が生成する日時情報と同期させる(水質計時計部207の生成する日時情報を補正する。)(S103)。なお、この時計情報の同期処理は必須ではなく、該処理を任意に行えるようになっていてもよいし、該処理が設けられていなくてもよい。次に、水質計制御部203は、センサ部201の出力に応じて計測値情報(pH値及び温度値)を求めると共に、その計測値情報が取得された日時情報である計測日時情報を水質計時計部207から取得し(S104)、その計測値情報と計測日時情報とを第1の通信部208を介して情報機器3へと送信する(S105)。このS104、S105の処理は、水質計2と情報機器3との通信が終了されるまで、例えば所定の時間間隔で繰り返される(S106)。つまり、水質計2は、計測値情報と計測日時情報とを情報機器3に逐次送信する。なお、通信終了指示(切断要求)は、操作者による水質計操作部205の操作により水質計操作部205から出力されて水質計制御部203に入力されてもよいし、操作者による情報機器3の操作部303の操作により情報機器3から出力されて第1の通信部208を介して水質計制御部203に入力されてもよい。また、ここでは計測日時情報として水質計2が備えた水質計時計部207が生成する日時情報を用いるものとして説明しているが、情報機器3が備えた時計部305が生成する日時情報によるタイムスタンプを用いてもよい。この場合、情報機器3の制御部301は、水質計2から計測値を受信するごとに、時計部305が生成する日時情報を取得して計測日時情報として用いる。
【0039】
<情報機器における接続処理、記録処理>
図3(b)は、情報機器3における接続処理から水質データ管理用のアプリ3aでの水質データの記録処理までの手順の概略を示すフローチャートである。なお、ここでは、本手順に入る前に、操作者の操作により操作部303から水質データ管理用のアプリ3aの起動指示が出力され、制御部301がこのアプリ3aを起動させているものとする。
【0040】
制御部301は、アプリ3aの起動により、あるいはアプリ3aにおいて規定された操作部303からの所定の操作(所定のボタンのタップなど)に応じて、第2の通信部309を介して水質計2に接続要求を送信し、情報機器3と水質計2とを通信可能に接続する(S201)。なお、上述のように、本手順に入る前に予め所定の手順に従い水質計2と情報機器3とのペアリングが行われているものとする。次に、制御部301は、第2の通信部309を介して、時計部305から取得した現在の日時情報を水質計2に送信する(S202)。なお、上述のようにこの時計情報の同期処理は必須ではない。また、この時計情報の同期処理は、水質データ管理用のアプリ3aの起動後にこのアプリ3aにより行われてもよいし、例えばこのアプリ3aの起動前に基本OSなどの他のプログラムにより行われてもよい。また、制御部301は、表示部304に図9AのG01に示すようなホーム画面を表示させる(S203)。本実施例では、このホーム画面G01には、水質計2から情報機器3に逐次送信される計測値情報と計測日時情報とが逐次更新されて表示される。つまり、制御部301は、ホーム画面G01を表示部304に表示させている際に、第2の通信部309を介して水質計2から計測値情報(pH値及び温度値)と計測日時情報とを逐次受信し、その計測値情報と計測日時情報とを表示部304においてホーム画面G01に逐次更新して表示させる。また、ホーム画面G01には、「記録モード選択」ボタンが表示されている。本実施例では、水質データ管理用のアプリ3aには、記録モードとして、「現在値の記録」、「連続記録」、「間欠記録」、「ログデータ取得」の各モードが設けられている。そして、制御部301は、操作者の所定の操作、本実施例ではホーム画面G01に表示された上記いずれかの「記録モード選択」ボタンのタップにより、操作部303から上記いずれかの記録モードの選択指示が出力されると、選択された記録モードでの水質データの記録処理に進む(S204)。以下で、S204における上記各記録モードでの水質データの記録処理(管理処理)について説明する。
【0041】
<現在値の記録>
図4は、「現在値の記録」モードでの水質データの記録処理の手順の概略を示すフローチャートである。
【0042】
制御部301は、操作者の操作により操作部303から「現在値の記録」モードの選択指示が出力されると、表示部304に図9AのG02に示すような「現在値の記録」モードのスタンバイ画面を表示させる。図4のフローチャートは、このスタンバイ画面G02が表示されてからの手順を示している。制御部301は、第2の通信部309を介して水質計2から計測値情報(pH値及び温度値)と計測日時情報とを逐次受信し(S301)、その計測値情報と計測日時情報とを表示部304においてスタンバイ画面G02に逐次更新して表示させる(S302)。また、制御部301は、スタンバイ画面G02を表示部304に表示させている際に、位置情報取得部306から現在の位置情報を取得し、その位置情報を表示部304においてスタンバイ画面G02に適宜更新して表示させる。また、制御部301は、スタンバイ画面G02を表示部304に表示させている際に、カメラ307から現在ファインダ内に納められている周辺画像情報を取得し、その周辺画像情報を表示部304においてスタンバイ画面G02に適宜更新して表示させる。
【0043】
そして、制御部301は、操作者の所定の操作、本実施例ではスタンバイ画面G02に表示された「現在値の記録」ボタンのタップにより、操作部303から現在値の記録指示が出力されると(S303)、現在表示部304に表示している計測値情報と計測日時情報とを、現在の位置情報と共に、csvファイルに互いに関連付けて記録する(S304)。このcsvファイルは記憶部302に一時保存される。また、制御部301は、この記録の実行と同期して、カメラ307により静止画又は動画の周辺画像を撮影し、カメラ307から取得した周辺画像情報を上記計測値情報などと関連付けて画像ファイルに記録する(S305)。この画像ファイルは、記憶部302に一時保存される。なお、画像ファイルの形式は、アプリ3a(及びアプリ5a)で扱うことができれば特に制限されない(静止画であればJPEG形式、動画であればMPEG形式を例示できる。)。例えば、静止画の場合は、スタンバイ画面G02に表示された「現在値の記録」ボタンのタップに応じて、これと略同時に撮影することができる。また、動画の場合は、例えばスタンバイ画面G02に表示された「現在値の記録」ボタンのタップに応じて、これと略同時に撮影を開始することができる。そして、そのタップに応じて制御部301が表示部304に表示させる図9AのG03に示すような画面に表示された「撮影終了」ボタンのタップに応じて、これと略同時に撮影を終了することができる。なお、計測値情報と付帯情報とを関連付けて記憶させる(保存あるいは記録する)とは、制御部301が特定の計測値情報に関連して取得され付帯情報であることを識別できるようにして記憶させること(すなわち、他の計測値情報に対応して取得された付帯情報ではないことを識別できるようにして記憶させること)をいう。具体的な関連付け方法はcsvファイルに記録して情報群を区画することに限定されるものではなく、各情報にタグ付けするなどの方法を用いてもよい。
【0044】
次に、制御部301は、上述のようにして記録した計測値情報と付帯情報(計測日時情報、計測位置情報、周辺画像情報)とを関連付けて表示する、図9BのG04に示すような閲覧画面を表示部304に表示させる(S306)。本実施例では、この閲覧画面には、互いに関連付けられた計測値情報と付帯情報(計測日時情報、計測位置情報、周辺画像情報)とが1画面に集約されて表示される。なお、1画面に集約されるとは、スクロールなどによる表示範囲の変更により全体を表示可能な場合も含む。また、この1画面に集約された情報は、その一部が省略表示(例えば画像のサムネイル表示やリンク表示)とされており、所定の操作により拡大やリンク先へ移動などが行われることで全体を表示できるようになっていてもよい。また、本実施例では、閲覧画面G04の計測位置情報に関連付けて表示されている「MAP」ボタンをタップすることで、図9BのG05の画面に示すように、計測値情報と付帯情報の少なくとも一部(例えば計測日時情報及び計測位置情報)とを地図と一緒に表示することができる。なお、地図の表示は、基本OSなどの水質データ管理用のアプリ3aとは別のプログラムの機能が用いられて行われるようになっていてよい。なお、計測値情報と付帯情報とを関連付けて表示するとは、閲覧者が特定の計測値情報に関連して取得され付帯情報であることを識別できるようにして表示すること(すなわち、他の計測値情報に対応して取得された付帯情報ではないことを識別できるようにして表示すること)をいう。具体的な関連付け方法は1画面に集約することに限定されるものではなく、互いに行き来可能なようにリンク付けされた複数の画面に表示するなどの方法を用いてもよい。
【0045】
ここで、閲覧画面G04において、計測値情報と、付帯情報としての計測日時情報、計測位置情報及び周辺画像情報とは、それぞれ内容の変更ができないようになっている。具体的には、本実施例では、計測値情報、計測日時情報及び計測位置情報の表示は編集可能とはされていない。また、上述のようにして計測値情報の記録と同期して取得された周辺画像情報は編集や入れ替えができないようになっている(削除は可能としてもよい。)。一方、閲覧画面G04にはタイトル入力欄a、コメント入力欄b、付帯情報追加ボタンcなどが設けられている。操作者は、必要に応じて、タイトル入力欄aに操作部303の文字情報入力機能やマイク308を用いた音声認識機能によりタイトル(文字情報)を入力することができる。なお、タイトルは特に入力されない場合には計測日時などのデフォルトのタイトルが付されるようになっていてよい。また、操作者は、必要に応じて、コメント入力欄bに操作部303の文字情報入力機能やマイク308を用いた音声認識機能によりコメント(文字情報)を入力することができる。なお、音声情報自体によるコメントを入力できるようにしてもよい。また、操作者は、必要に応じて、付帯情報追加ボタンcを操作することで、例えば別の角度からの周辺画像(静止画、動画のいずれでもよい。)を撮影することができる。また、付帯情報追加ボタンcを操作することで、前述した任意の添付ファイル(PDFファイルや別に取得された画像ファイルなど)を計測値情報と関連付けるようにして追加できるようになっている。制御部301は、上記タイトルやコメントを、付帯情報として計測値情報と関連付けてテキストファイル(コメントが音声情報の場合は音声ファイル)に記録する。このテキストファイル(コメントが音声情報の場合は音声ファイル)は、記憶部302に一時保存される。なお、テキストファイル、音声ファイルの形式は、アプリ3a(及びアプリ5a)で扱うことができれば特に制限されない。また、制御部301は、上記追加の画像情報などの追加の付帯情報を計測値情報と関連付けて記憶部302に一時保存する。
【0046】
次に、制御部301は、操作者の所定の操作、本実施例では閲覧画面G04に表示された「記録を保存」ボタンのタップにより、操作部303から保存指示が出力されると、水質データファイルとして上述の計測値情報及び付帯情報を含むアーカイブファイルを生成して記憶部302に記憶させる(S307)。このとき、本実施例では、制御部301は、水質データファイルの構造を、図8(b)に示すように次のような2階層とする。まず、上述のようにして記録したcsvファイル及び計測値情報の記録と同期して取得された画像ファイルを、非公開のパスワードを設定した第1のアーカイブファイルにまとめる。このパスワードは、ユーザーには非公開の状態で、例えば水質計測システム1の提供者により予めアプリ3aに設定される。なお、このパスワードは、水質計測システム1の提供者により、アプリ3a(及びアプリ5a)の更新に伴うなどして適宜更新されるようになっていてもよい。この第1のアーカイブファイルは内包するファイルを後から変更することができない。また、上述のように編集されたタイトルやコメントのテキストファイル(コメントが音声情報の場合は音声ファイル)や、追加の画像情報などの追加の付帯情報は、上記第1のアーカイブファイルと一緒に更に第2のアーカイブファイルにまとめる。この第2のアーカイブファイルはパスワードが設定されていないため、内包するファイルを後から任意に入れ替えることが可能である。なお、第1のアーカイブファイル、第2のアーカイブファイルは、これに限定されるものではないが、例えばZIP形式、7z形式のファイルとすることができる。
【0047】
また、本実施例では、制御部301は、上記水質データファイル(第1のアーカイブファイルを含む第2のアーカイブファイル)を記憶部302に記憶させるのに同期して(例えば略同時に)、そのコピーを第3の通信部310を介してクラウド上のサーバ4に送信して記憶させる(S307)。なお、本手順に入る前に予め所定の手順によりアプリ3aのサーバ4へのアクセスが承認されているものとする。また、ここでは水質データファイルを記憶部302に記憶させるのに同期して自動的にサーバ4への水質データファイルの送信が行われるものとしたが、操作者による操作部303における所定の操作(例えば所定のボタンのタップなど)に応じて行われるようにしてもよい。この場合、事後の任意のタイミングで、情報機器3に記憶されている任意の水質データファイルをサーバ4に送信することができる。ここで、アプリ3aは、水質データファイルを情報機器3からサーバ4に送信した場合に、サーバ4が水質データファイルを受信したことを示す返信がサーバ4から情報機器3になければ、送信のリトライ(再試行)を任意回数行うように設定できるようになっていてよい。
【0048】
上述のように水質データファイルを記憶部302に保存すると、表示部304に表示される図9BのG06に示すような記録の一覧画面に、例えば上記タイトルが追加される。この一覧画面G06に表示されている水質データは、上述の非公開のパスワードを知る専用のアプリで開梱し、閲覧することができる。当該水質データを保存した情報機器3であればアプリ3aがパスワードを知っているため、データを閲覧することができる。また、上記サーバ4にアクセス可能な閲覧者情報機器5(図1)であって、例えば上記アプリ3aと同一又は対応する閲覧機能を備えたアプリ5a(図1)がインストールされており、該アプリ5aが上記非公開のパスワードを知っている場合には、データを閲覧することができる。例えば、当該水質データを保存した情報機器3で閲覧する場合を例に更に説明する。制御部301は、操作者の所定の操作、本実施例では一覧画面G06の特定の水質データのタイトルのタップにより、操作部303から閲覧指示が出力されると、図9Bに示す閲覧画面G04を表示部304に表示させる。この閲覧画面G04の内容は前述のとおりであり、タイトルやコメントの編集、画像などの付帯情報の追加が可能である。そして、制御部301は、再度「記録を保存」ボタンが操作されると、水質データファイルを更新して記憶部302に記憶される。このとき、上述のように第2のアーカイブファイルに内包される第1のアーカイブファイルの内容は変更されず、編集されたタイトルやコメントのテキストファイル、あるいは追加の画像などの追加の付帯情報が更新される。
【0049】
<連続記録>
図5は、「連続記録」モードでの水質データの記録処理の手順の概略を示すフローチャートである。
【0050】
制御部301は、操作者の操作により操作部303から「連続記録」モードの選択指示が出力されると、表示部304に図9AのG07に示すような「連続記録」モードのスタンバイ画面を表示させる。図5のフローチャートは、このスタンバイ画面G07が表示されてからの手順を示している。制御部301は、第2の通信部309を介して水質計2から計測値情報(pH値及び温度値)と計測日時情報とを逐次受信し(S401)、その計測値情報と計測日時情報とを表示部304においてスタンバイ画面G07に逐次更新して表示させる(S402)。また、制御部301は、スタンバイ画面G07を表示部304に表示させている際に、位置情報取得部306から現在の位置情報を取得し、その位置情報を表示部304においてスタンバイ画面G07に適宜更新して表示させる。また、制御部301は、スタンバイ画面G07を表示部304に表示させている際に、カメラ307から現在ファインダ内に納められている周辺画像情報を取得し、その周辺画像情報を表示部304においてスタンバイ画面G07に適宜更新して表示させる。
【0051】
そして、制御部301は、操作者の所定の操作、本実施例ではスタンバイ画面G07に表示された「連続記録の開始」ボタンのタップにより、操作部303から連続記録の開始指示が出力されると(S403)、現在表示部304に表示している計測値情報と計測日時情報とを、現在の位置情報と共にcsvファイルに互いに関連付けて記録する(S405)。このcsvファイルは記憶部302に一時保存される。また、制御部301は、この記録の実行と同期して、カメラ307により静止画又は動画の周辺画像を撮影し、カメラ307から取得した周辺画像情報を上記計測値情報などと関連付けて画像ファイルに記録する(S404)。この画像ファイルは、記憶部302に一時保存される。なお、図5では、便宜上、周辺画像情報の取得処理を、計測値情報、計測日時情報及び計測位置情報の記録処理よりも前に示しているが、本実施例ではこれらは略同時に行われる。例えば、静止画の場合は、スタンバイ画面G07に表示された「連続記録の開始」ボタンのタップに応じて、これと略同時に撮影することができる。また、動画の場合は、例えばスタンバイ画面G07に表示された「連続記録の開始」ボタンのタップに応じて、これと略同時に撮影を開始することができる。そして、後述するようにそのタップに応じて制御部301が表示部304に表示させる図9AのG08に示すような計測中画面に表示された「連続記録の終了」ボタンのタップに応じて、これと略同時に撮影を終了することができる。なお、静止画の場合は、計測中画面G08に表示された「撮影」ボタンをタップすることで、「連続記録の終了」ボタンがタップされるまでの間(連続記録中)に複数回撮影することができる。
【0052】
制御部301は、計測中画面G08を表示部304に表示させている際に、第2の通信部309を介して水質計2から計測値情報と計測日時情報とを受信するごとに(S406)、その計測値情報と計測日時情報とを表示部304において計測中画面G08に逐次更新して表示させる(S407)。また、制御部301は、計測中画面G08に表示された「連続記録の終了」ボタンがタップされるまで、計測値情報と計測日時情報との表示が逐次更新されるたびに、現在表示部304に表示している計測値情報と計測日時情報とを、現在の位置情報と共に上記csvファイルに追加記録する(S405~S407)。そして、制御部301は、操作者の所定の操作、本実施例では計測中画面G08に表示された「連続記録の終了」ボタンのタップにより、操作部303から連続記録の終了指示が出力されると、連続記録を終了する(S408)。
【0053】
なお、本実施例では、連続記録は、「連続記録の終了」ボタンのタップによる終了だけではなく、タイマ機能による終了も可能となっている。つまり、例えばスタンバイ画面G07などにおいて連続記録を行う時間(最初の計測値の記録から最後の計測値の記録までの時間)を予め設定することができる。また、制御部301は、このタイマ機能がオンの場合は、S403において連続記録を開始すると共に時間の計測を開始する。そして、制御部301は、S408に対応する処理において、連続記録を行った時間が予め設定された所定の時間に達した場合に連続記録を終了することができる。タイマ機能がオンの場合も、予め設定された所定時間が経過する前に「連続記録の終了」ボタンのタップにより任意のタイミングで連続記録を終了できるようになっていてよい。画面G07、G08は、タイマ機能がオンとされている場合の表示の例を示している。このように、制御部301は、操作部から入力される指令に応じて規定される期間(所定の操作間の時間や、タイマ機能による予め設定された時間)の間に、連続的に計測値情報と付帯情報とを関連付けて記録することができる。
【0054】
その後、制御部301は、「現在値の記録」モードにおける図4のS306、S307と同様にして、計測値情報と付帯情報(計測日時情報、計測位置情報、周辺画像情報)とを関連付けて表示する処理(S409)、水質データファイル(第1のアーカイブファイル、第2のアーカイブファイル)の生成及び保存の処理(S410)を行う。なお、制御部301は、「連続記録」モードの場合、図9BのG09に示すような閲覧画面を表示部304に表示させることができる。この閲覧画面G09では、計測値情報は時間経過に対するグラフで表示されている。そして、例えば連続記録中に動画が撮影されている場合は、グラフをタップするなどの所定の操作に応じて、図9BのG10に示すような計測値と動画とを一緒に表示する画面を表示することができる。この画面G10では、動画の再生に合わせて計測値の変化を表示させることができる(例えば計測値のグラフにおける計測日時を示す表示が動画の再生に伴って移動するなど)。また、「連続記録」モードの場合、図9BのG11に示すように、上記同様の計測値の変化を示す表示と地図とを一緒に表示することもできる。
【0055】
水質データファイルのサーバ4への送信や記録、水質データファイルの事後の閲覧や編集に関しては、「現在値の記録」モードの場合と同様であるので、ここではその説明を援用して重複する説明は省略する。
【0056】
<間欠記録>
図6は、「間欠記録」モードでの水質データの記録処理の手順の概略を示すフローチャートである。
【0057】
制御部301は、操作者の操作により操作部303から「間欠記録」モードの選択指示が出力されると、表示部304に図9AのG12に示すような「間欠記録」モードのスタンバイ画面を表示させる。図6のフローチャートは、このスタンバイ画面G12が表示されてからの手順を示している。制御部301は、第2の通信部309を介して水質計2から計測値情報(pH値及び温度値)と計測日時情報とを逐次受信し(S501)、その計測値情報と計測日時情報とを表示部304においてスタンバイ画面G12に逐次更新して表示させる(S502)。また、制御部301は、スタンバイ画面G12を表示部304に表示させている際に、位置情報取得部306から現在の位置情報を取得し、その位置情報を表示部304においてスタンバイ画面G12に適宜更新して表示させる。また、制御部301は、スタンバイ画面G12を表示部304に表示させている際に、カメラ307から現在ファインダ内に納められている周辺画像情報を取得し、その周辺画像情報を表示部304においてスタンバイ画面G12に適宜更新して表示させる。
【0058】
そして、制御部301は、操作者の所定の操作、本実施例ではスタンバイ画面G12に表示された「間欠記録の開始」ボタンのタップにより、操作部303から間欠記録の開始指示が出力されると(S503)、現在表示部304に表示している計測値情報と計測日時情報とを、現在の位置情報と共にcsvファイルに互いに関連付けて記録する(S504)。このcsvファイルは記憶部302に一時保存される。また、制御部301は、この記録の実行と同期して、カメラ307により静止画の周辺画像を撮影し、カメラ307から取得した周辺画像情報を上記計測値情報などと関連付けて画像ファイルに記録する(S505)。この画像ファイルは、記憶部302に一時保存される。なお、本実施例では、この計測値情報、計測日時情報及び計測位置情報の記録処理と、周辺画像情報の取得処理とは、略同時に行われる。また、静止画の撮影に代えて、所定時間にわたる動画の撮影を行ってもよい。
【0059】
制御部301は、スタンバイ画面G12に表示された「間欠記録の開始」ボタンのタップに応じて、図9AのG13に示すような計測中画面を表示部304に表示させる。また、制御部301は、計測中画面G13を表示部304に表示させている際に、第2の通信部309を介して水質計2から計測値情報と計測日時情報とを受信するごとに(S506)、その計測値情報と計測日時情報とを表示部304において計測中画面G13に逐次更新して表示させる(S507)。また、制御部301は、予め設定された所定の時間ごとに、現在表示部304に表示している計測値情報と計測日時情報とを、現在の位置情報と共に上記csvファイルに追加記録すると共に、その毎回の記録と同期して(本実施例では略同時に)、カメラ307により静止画(上述のように所定時間にわたる動画でもよい。)を撮影して画像ファイルに記録する(S504~S508)。そして、制御部301は、操作者の所定の操作、本実施例では計測中画面G13に表示された「間欠記録の終了」ボタンのタップにより、操作部303から間欠記録の終了指示が出力されると、間欠記録を終了する(S509)。なお、計測値情報を記録する間隔(所定の時間)は、例えばスタンバイ画面G12などにおいて変更できるようになっていてよい。
【0060】
なお、「間欠記録」モードにおいても、前述の「連続記録」モードの場合と同様、間欠記録は、「間欠記録の終了」ボタンのタップによる終了だけではなく、タイマ機能による終了が可能となっていてよい。つまり、例えばスタンバイ画面G12などにおいて間欠記録を行う時間(最初の計測値の記録から最後の計測値の記録までの時間)を予め設定することができる。また、制御部301は、このタイマ機能がオンの場合は、S503において間欠記録を開始すると共に時間の計測を開始する。そして、制御部301は、S509に対応する処理において、間欠記録を行った時間が予め設定された所定の時間に達した場合に間欠記録を終了することができる。タイマ機能がオンの場合も、予め設定された所定時間が経過する前に「間欠記録の終了」ボタンのタップにより任意のタイミングで間欠記録を終了できるようになっていてよい。画面G12、G13は、タイマ機能を用いずにボタンのタップにより終了する場合の表示の例を示している。このように、制御部301は、操作部から入力される指令に応じて規定される期間(所定の操作間の時間や、タイマ機能による予め設定された時間)の間に、間欠的に計測値情報と付帯情報とを関連付けて記録することができる。
【0061】
その後、制御部301は、「現在値の記録」モードにおける図4のS306、S307と同様にして、計測値情報と付帯情報(計測日時情報、計測位置情報、周辺画像情報)とを関連付けて表示する処理(S510)、水質データファイル(第1のアーカイブファイル、第2のアーカイブファイル)の生成及び保存の処理(S511)を行う。なお、制御部301は、「間欠記録」モードの場合、「連続記録」モードの場合と同様、図9BのG09に示すような閲覧画面を表示部304に表示させることができる。この閲覧画面G09では、計測値情報は時間経過に対するグラフで表示されている。そして、例えば間欠記録中に静止画が撮影されている場合は、グラフをタップするなどの所定の操作に応じて、図9BのG10に示す画面と同様に、計測値と略同時に撮影された静止画をスライドショー形式や一覧表形式で一緒に表示することができる。この画面では、静止画のスライドショー形式による切り替えや一覧表の中から特定の静止画を選択するのに合わせて計測値の変化を表示させることができる(例えば計測値のグラフにおける計測日時を示す表示が移動するなど)。また、「間欠記録」モードの場合、「連続記録」の場合と同様、図9BのG11に示すように、上記同様の計測値の変化を示す表示と地図とを一緒に表示することもできる。
【0062】
水質データファイルのサーバ4への送信や記録、水質データファイルの事後の閲覧や編集に関しては、「現在値の記録」モードの場合と同様であるので、ここではその説明を援用して重複する説明は省略する。
【0063】
<ログデータ取得>
図7は、「ログデータ取得」モードでの水質データの記録処理の手順の概略を示すフローチャートである。
【0064】
「ログデータ取得」モードで水質データの記録処理を行う場合、水質計2がロギング機能を有している必要がある。本実施例では、水質計2は、計測値情報と、水質計時計部207が生成する計測日時情報と、を関連付けて、水質計記憶部204に逐次記憶させることが可能である(ロギング機能)。このロギング機能では、典型的には、所定の時間ごとに、計測値情報と計測日時情報とが水質計記憶部204に記憶される。この所定の時間は、変更できるようになっていてよい。1件のログデータは、連続して記録された少なくとも1組(通常は複数組)の計測値と計測日時情報とを含む。ここでは、予め水質計2においてこのロギング機能により少なくとも1組の計測値情報と計測日時情報とが関連付けられた、少なくとも1件のログデータが水質計記憶部204に記憶されているものとする。
【0065】
制御部301は、操作者の操作により操作部303から「ログデータ取得」モードの選択指示が出力されると、表示部304に図9AのG14に示すような「ログデータ取得」モードのスタンバイ画面を表示させる。図7のフローチャートは、このスタンバイ画面G14が表示されてからの手順を示している。制御部301は、スタンバイ画面G14を表示部304に表示させる際に、水質計2から、水質計記憶部204におけるログデータの有無(あるいは何件のログデータがあるか)の情報を取得し、表示部304においてスタンバイ画面G14に表示させる。
【0066】
そして、制御部301は、操作者の所定の操作、本実施例ではスタンバイ画面G14に表示された「ログデータ取得の開始」ボタンのタップにより、操作部303からログデータ取得の開始指示が出力されると(S601)、第2の通信部309を介した水質計2からのログデータの取得を開始し、1件のログデータごとに計測値情報と計測日時情報とを関連付けてcsvファイルに記録する(S602)。その後、制御部301は、ログデータの取得を終了すると(S603)、「現在値の記録」モードにおける図4のS307と同様にして、1件のログデータごとに、水質データファイル(第1のアーカイブファイル、第2のアーカイブファイル)の生成及び保存の処理(S604)を行う。なお、制御部301は、スタンバイ画面G14に表示された「ログデータ取得の開始」ボタンのタップに応じて、図9AのG15に示すような取得中画面を表示部304に表示させる。そして、制御部301は、取得中画面G15に表示された「ログデータ取得の中止」ボタンがタップされた際にも、水質データファイルの生成及び保存の処理に移行することができる。
【0067】
なお、「ログデータ取得」モードで記録した水質データに関しても、前述の他のモードの場合と同様に、サーバ4への送信や記録、水質データファイルの事後の閲覧や編集を行うことができる。これらに関しては、「現在値の記録」モードの場合と同様であるので、ここではその説明を援用して重複する説明は省略する。
【0068】
3.効果
本実施例では、水質計2に、情報機器3との間での情報の送受信を可能とする第1の通信部208(Bluetooth(登録商標))が搭載されている。そのため、水質計2から情報機器3に計測値情報を送信することができる。典型的にはスマートフォンなどとされる情報機器3は、GPSやカメラなどの機能が標準的に搭載されており、これらを用いて計測値情報に関連する付帯情報を取得することできる。また、計測値情報と付帯情報との関連付け及び保存がアプリ3aにより自動化されることで、例えば野外での水質計測などにおいて、計測値情報と付帯情報とを集約して管理する作業が簡便になる。また、計測値情報と付帯情報との集約をアプリ3aによりほぼリアルタイムで行うことができ、その結果を確認することができるため、事後の作業負担を軽減することができる。また、情報機器3に保存された水質データは、クラウド上のデータベースにアップロード可能であり、他の情報機器との情報共有が可能である。そのため、例えば計測依頼者の依頼により計測者が計測を行って計測結果を計測依頼者に報告するような形態での計測において、計測結果の報告の作業負担や作業時間を低減することができる。また、水質データはアプリ3aにより自動的に事後の改ざんを防止したアーカイブファイルにまとめられるため、計測値の真実性を担保することが容易となる。さらに、計測値や画像データなどの付帯情報がアーカイブファイルにまとめられていることで、AIなどによる解析に容易に供することができる。
【0069】
なお、本実施例では、計測値情報と少なくとも一部の付帯情報とは変更ができないようして水質データファイルに格納し、これらの事後の改ざんを防止した。これに対して、変更は可能としたうえで、変更履歴情報(例えば最終変更日時など)を付加することも可能である。これによっても、計測日時情報と変更履歴情報との比較により、事後の改ざんを相応に防止することができる。
【0070】
また、本実施例では計測値情報と少なくとも一部の付帯情報(計測日時情報、計測位置情報)をcsvファイルに記録したが、XMLやSQLiteなどの他の任意の形式であってもよい。また、水質データを表示させる際のレイアウトは、本実施例で例示したものに限定されない。情報機器3にインストールされたアプリ3a、あるいは閲覧者情報機器5にインストールされたアプリ5aは、例えばXML形式などによる任意の指定方法でユーザーが指定した所望のレイアウトで水質データを表示できるようになっていてよい。なお、水質データの表示は、情報機器3、5の画面における表示に限らず、該情報機器3、5と通信可能に接続されたプリンタにより用紙にプリントアウトできるようになっていてよい。
【0071】
また、本実施例では、付帯情報として位置情報及び画像情報(静止画や動画)を取得する場合について説明したが、これら位置情報、画像情報(静止画や動画)の記録はON/OFFの選択が可能となっていてよい。
【0072】
[その他の実施例]
以上、本発明を具体的な実施例に即して説明したが、本発明は上述の実施例に限定されるものではない。
【0073】
上述の実施例では、計測システムは水質計測システムとして具現化されたが、計測対象は水質に限定されるものではない。特に、野外で計測が必要な計測対象、例えば気温、湿度、気圧、風速、風向、照度、紫外線量、水圧、水深、流速、放射線量、土壌性状(水分量、pH、各種イオン濃度など)、各種ガス濃度、粒子状物質、震度、磁束密度、電界強度などの計測システムとしても利用することができ、上述の実施例と同様の効果が得られる。これらの他の計測対象の計測システムを構成する場合、計測装置は、上述の実施例におけるセンサ部に代えて、上記例示の計測対象に対応するセンサ部を有していればよい。
【符号の説明】
【0074】
1 水質計測システム
2 水質計
3 携帯可能な情報機器
3a アプリケーションプログラム
4 遠隔のサーバ
5 閲覧者情報機器
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9A
図9B