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特許7611938初期アクセス帯域幅部分の決定及び構成方法、装置及び記憶媒体
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-12-26
(45)【発行日】2025-01-10
(54)【発明の名称】初期アクセス帯域幅部分の決定及び構成方法、装置及び記憶媒体
(51)【国際特許分類】
   H04W 48/16 20090101AFI20241227BHJP
   H04W 72/0453 20230101ALI20241227BHJP
【FI】
H04W48/16
H04W72/0453
【請求項の数】 10
(21)【出願番号】P 2022569230
(86)(22)【出願日】2020-05-15
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-06-19
(86)【国際出願番号】 CN2020090706
(87)【国際公開番号】W WO2021227088
(87)【国際公開日】2021-11-18
【審査請求日】2022-11-14
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】516180667
【氏名又は名称】北京小米移動軟件有限公司
【氏名又は名称原語表記】Beijing Xiaomi Mobile Software Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】No.018, Floor 8, Building 6, Yard 33, Middle Xierqi Road, Haidian District, Beijing 100085, China
(74)【代理人】
【識別番号】100114557
【弁理士】
【氏名又は名称】河野 英仁
(74)【代理人】
【識別番号】100078868
【弁理士】
【氏名又は名称】河野 登夫
(72)【発明者】
【氏名】ム,キン
(72)【発明者】
【氏名】リウ,ヤン
【審査官】谷岡 佳彦
(56)【参考文献】
【文献】中国特許出願公開第110475361(CN,A)
【文献】国際公開第2021/044598(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24- 7/26
H04W 4/00-99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
初期アクセス帯域幅部分の決定方法であって、
第1の端末が第1のルールに基づいて、前記第1の端末のアクセス帯域幅能力を超えない第1の初期アクセス帯域幅部分を決定するステップであって、前記第1の端末のアクセス帯域幅能力が第2の端末のアクセス帯域幅能力より低く、前記第2の端末が残りの最小システム情報(RMSI)に基づいて、第2のルールで第2の初期アクセス帯域幅部分を決定する端末であり、前記第1のルールと前記第2のルールとは、一部が異なるか、または完全に異なるステップを含み、
前記第1の端末が第1のルールに基づいて、第1の初期アクセス帯域幅部分を決定するステップは、
前記RMSI中の第1の構成情報に基づいて、前記第2の初期アクセス帯域幅部分を決定するステップであって、前記第1の構成情報が前記第2の端末の初期アクセス帯域幅部分を示すステップと、
前記第1の端末のアクセス帯域幅能力に基づいて、前記第2の初期アクセス帯域幅部分の一部の帯域幅を前記第1の初期アクセス帯域幅部分として決定するステップと、を含む、
ことを特徴とする初期アクセス帯域幅部分の決定方法。
【請求項2】
前記第1の端末が第1のルールに基づいて、第1の初期アクセス帯域幅部分を決定するステップは、
前記RMSI中の第1の構成情報に基づいて、前記第2の初期アクセス帯域幅部分を決定するステップであって、前記第1の構成情報が前記第2の端末の初期アクセス帯域幅部分を示すステップと、
前記第2の初期アクセス帯域幅部分と前記第1の端末のアクセス帯域幅能力との大小関係に基づいて、前記第1の初期アクセス帯域幅部分を決定するステップと、を含む、
ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第1の端末が第1のルールに基づいて、第1の初期アクセス帯域幅部分を決定するステップは、
前記第2の初期アクセス帯域幅部分が前記第1の端末のアクセス帯域幅能力を超えない場合、前記第2の初期アクセス帯域幅部分を前記第1の初期アクセス帯域幅部分とするステップを含む、
ことを特徴とする請求項に記載の方法。
【請求項4】
前記第1の端末のアクセス帯域幅能力に基づいて、前記第2の初期アクセス帯域幅部分の一部の帯域幅を前記第1の初期アクセス帯域幅部分として決定するステップは、
前記第2の初期アクセス帯域幅部分の開始周波数位置を前記第1の初期アクセス帯域幅部分の開始位置として、前記第1の端末のアクセス帯域幅能力を前記開始周波数位置のオフセットとして前記第1の初期アクセス帯域幅部分の終了位置を決定するステップを含む、
ことを特徴とする請求項に記載の方法。
【請求項5】
初期アクセス帯域幅部分の決定装置であって、
第1のルールに基づいて、第1の端末のアクセス帯域幅能力を超えない第1の初期アクセス帯域幅部分を決定するように構成される決定モジュールであって、前記第1の端末のアクセス帯域幅能力が第2の端末のアクセス帯域幅能力より低く、前記第2の端末が残りの最小システム情報(RMSI)に基づいて、第2のルールで第2の初期アクセス帯域幅部分を決定する端末であり、前記第1のルールと前記第2のルールとは、一部が異なるか、または完全に異なる決定モジュールを含み、
前記決定モジュールが、前記RMSI中の第1の構成情報に基づいて、前記第2の初期アクセス帯域幅部分を決定し、前記第1の構成情報が前記第2の端末の初期アクセス帯域幅部分を示し、前記第1の端末のアクセス帯域幅能力に基づいて、前記第2の初期アクセス帯域幅部分の一部の帯域幅を前記第1の初期アクセス帯域幅部分として決定するように構成される、
ことを特徴とする初期アクセス帯域幅部分の決定装置。
【請求項6】
前記決定モジュールが、前記RMSI中の第1の構成情報に基づいて、前記第2の初期アクセス帯域幅部分を決定し、前記第1の構成情報が前記第2の端末の初期アクセス帯域幅部分を示し、前記第2の初期アクセス帯域幅部分と前記第1の端末のアクセス帯域幅能力との大小関係に基づいて、前記第1の初期アクセス帯域幅部分を決定するように構成される、
ことを特徴とする請求項に記載の装置。
【請求項7】
前記決定モジュールが、前記第2の初期アクセス帯域幅部分が前記第1の端末のアクセス帯域幅能力を超えない場合、前記第2の初期アクセス帯域幅部分を前記第1の初期アクセス帯域幅部分とするように構成される、
ことを特徴とする請求項に記載の装置。
【請求項8】
前記決定モジュールが、前記第2の初期アクセス帯域幅部分の開始周波数位置を前記第1の初期アクセス帯域幅部分の開始位置として、前記第1の端末のアクセス帯域幅能力を前記開始周波数位置のオフセットとして前記第1の初期アクセス帯域幅部分の終了位置を決定するように構成される、
ことを特徴とする請求項に記載の装置。
【請求項9】
初期アクセス帯域幅部分の決定装置であって、
プロセッサと、
プロセッサによって実行可能な命令を記憶するためのメモリと、を含み、
前記プロセッサが、請求項1~のいずれかに記載の初期アクセス帯域幅部分の決定方法を実現するように前記命令を実行するように構成される、
ことを特徴とする初期アクセス帯域幅部分の決定装置。
【請求項10】
コンピュータ命令が記憶されているコンピュータ読み取り可能な記憶媒体であって、
前記コンピュータ命令がプロセッサによって実行される場合、請求項1~のいずれかに記載の初期アクセス帯域幅部分の決定方法が実現される、
ことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、通信技術の分野に関し、特に初期アクセス帯域幅部分の決定及び構成方法、装置及び記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
初期アクセス帯域幅部分は、初期帯域幅部分(Initial Bandwidth Part)とも呼ばれ、主に端末の初期アクセスプロセスに使用される。
【0003】
関連技術では、アクセスネットワークデバイスは、残りの最小システム情報(Remaining minimum system information、RMSI)に初期アクセス帯域幅部分を構成するための構成情報を含むことができる。RMSIにこの構成情報が含まれている場合、端末はこの構成情報に従って初期アクセス帯域幅部分を決定する。RMSIにこの構成情報が含まれていない場合、端末は、制御リソースセット0(COntrol REsource SET0、CORESET#0)が存在するリソースに基づいて初期アクセス帯域幅部分を決定する。
【0004】
しかしながら、同一の通信システムに能力の低い端末が存在する場合、アクセスネットワークデバイスがRMSIに構成した初期アクセス帯域幅部分が、これらの能力の低い端末の能力を超える可能性があるため、これらの能力の低い端末が正常に動作しなくなる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本開示の実施例は、第1の端末の通常の動作に有利である初期アクセス帯域幅部分の決定及び構成方法、装置及び記憶媒体を提供する。前記技術案は以下の通りである。
【0006】
本開示の実施例の第1の態様によれば、初期アクセス帯域幅部分の決定方法を提供し、前記方法は、第1の端末が第1のルールに基づいて、前記第1の端末のアクセス帯域幅能力を超えない第1の初期アクセス帯域幅部分を決定するステップであって、前記第1の端末のアクセス帯域幅能力が第2の端末のアクセス帯域幅能力より低く、前記第2の端末が残りの最小システム情報(RMSI)に基づいて、第2のルールで第2の初期アクセス帯域幅部分を決定する端末であり、前記第1のルールと前記第2のルールとは、一部が異なるか、または完全に異なるステップを含む。
【0007】
選択的に、前記第1の端末が第1の初期アクセス帯域幅部分を決定するステップは、制御リソースセット0の構成情報に基づいて、前記第1の初期アクセス帯域幅部分を決定するステップを含む。
【0008】
選択的に、前記第1の端末が第1のルールに基づいて、第1の初期アクセス帯域幅部分を決定するステップは、前記RMSI中の第2の構成情報に基づいて、前記第1の初期アクセス帯域幅部分を決定するステップであって、前記第2の構成情報が前記第の端末の初期アクセス帯域幅部分を示すステップを含む。
【0009】
選択的に、前記第1の端末が第1のルールに基づいて、第1の初期アクセス帯域幅部分を決定するステップは、前記RMSIに第2の構成情報が含まれていることに応答して、前記RMSI中の第2の構成情報に基づいて前記第1の初期アクセス帯域幅部分を決定するステップであって、前記第2の構成情報が前記第の端末の初期アクセス帯域幅部分を示すステップ、または、前記RMSIに第2の構成情報が含まれていないことに応答して、制御リソースセット0の構成情報に基づいて前記第1の初期アクセス帯域幅部分を決定するステップ、を含む。
【0010】
選択的に、前記第1の端末が第1のルールに基づいて、第1の初期アクセス帯域幅部分を決定するステップは、前記RMSI中の第1の構成情報に基づいて前記第2の初期アクセス帯域幅部分を決定するステップであって、前記第1の構成情報が前記第2の端末の初期アクセス帯域幅部分を示すステップと、前記第1の端末のアクセス帯域幅能力に基づいて、前記第2の初期アクセス帯域幅の一部の帯域幅を前記第1の初期アクセス帯域幅部分として決定するステップを含む。
【0011】
選択的に、前記第1の端末が第1のルールに基づいて、第1の初期アクセス帯域幅部分を決定するステップは、前記RMSI中の第1の構成情報に基づいて前記第2の初期アクセス帯域幅部分を決定するステップであって、前記第1の構成情報が前記第2の端末の初期アクセス帯域幅部分を示すステップと、前記第2の初期アクセス帯域幅部分と前記第1の端末のアクセス帯域幅能力との大小関係に基づいて、前記第1の初期アクセス帯域幅部分を決定するステップと、を含む。
【0012】
選択的に、前記第1の端末が第1のルールに基づいて、第1の初期アクセス帯域幅部分を決定するステップは、前記第2の初期アクセス帯域幅部分が前記第1の端末のアクセス帯域幅能力を超える場合、制御リソースセット0の構成情報に基づいて、前記第1の初期アクセス帯域幅部分を決定するステップと、前記RMSI中の第2の構成情報に基づいて、前記第1の初期アクセス帯域幅部分を決定するステップであって、前記第2の構成情報が前記第の端末の初期アクセス帯域幅部分を示すステップと、前記第1の端末のアクセス帯域幅能力に基づいて、前記第2の初期アクセス帯域幅の一部の帯域幅を前記第1の初期アクセス帯域幅部分よして決定するステップとのいずれかを実行するステップを含む。
【0013】
選択的に、前記第1の端末が第1のルールに基づいて、第1の初期アクセス帯域幅部分を決定するステップは、前記第2の初期アクセス帯域幅部分が前記第1の端末のアクセス帯域幅能力を超えない場合、前記第2の初期アクセス帯域幅部分を前記第1の初期アクセス帯域幅部分とするステップを含む。
【0014】
選択的に、前記制御リソースセット0の構成情報に基づいて、前記第1の初期アクセス帯域幅部分を決定するステップは、前記制御リソースセット0が存在する周波数リソースを、前記第1の初期アクセス帯域幅部分として決定するステップ、または、前記制御リソースセット0が存在する周波数リソースの開始周波数位置を前記第1の初期アクセス帯域幅部分の開始位置として、前記第1の端末のアクセス帯域幅能力を前記開始周波数位置のオフセットとして前記第1の初期アクセス帯域幅の終了位置を決定するステップ、含む。
【0015】
選択的に、前記第1の端末のアクセス帯域幅能力に基づいて、前記第2の初期アクセス帯域幅の一部の帯域幅を前記第1の初期アクセス帯域幅部分として決定するステップは、前記第2の初期アクセス帯域幅部分の開始周波数位置を前記第1の初期アクセス帯域幅部分の開始位置として、前記第1の端末のアクセス帯域幅能力を前記開始周波数位置のオフセットとして前記第1の初期アクセス帯域幅の終了位置を決定するステップを含む。
【0016】
本開示の実施例の第2の態様によれば、初期アクセス帯域幅部分の構成方法を提供し、前記方法は、残りの最小システム情報(RMSI)を生成するステップであって、前記RMSIが、第2の端末の初期アクセス帯域幅部分を示す第1の構成情報と第1の端末の初期アクセス帯域幅部分を示す第2の構成情報とを含み、前記第1の端末のアクセス帯域幅能力が前記第2の端末のアクセス帯域幅能力より小さいステップと、前記RMSIを送信するステップと、を含む。
【0017】
本開示の実施例の第3の態様によれば、初期アクセス帯域幅部分の決定装置を提供し、前記装置は、第1のルールに基づいて、前記第1の端末のアクセス帯域幅能力を超えない第1の初期アクセス帯域幅部分を決定するよに構成される決定モジュールであって、前記第1の端末のアクセス帯域幅能力が第2の端末のアクセス帯域幅能力より低く、前記第2の端末が残りの最小システム情報(RMSI)に基づいて、第2のルールで第2の初期アクセス帯域幅部分を決定する端末であり、前記第1のルールと前記第2のルールとは、一部が異なるか、または完全に異なる決定モジュールを含む。
【0018】
選択的に、前記決定モジュールは、制御リソースセット0の構成情報に基づいて、前記第1の初期アクセス帯域幅部分を決定するように構成される。
【0019】
選択的に、前記決定モジュールは、前記RMSI中の第2の構成情報に基づいて、前記第1の初期アクセス帯域幅部分を決定するように構成され、前記第2の構成情報が前記第の端末の初期アクセス帯域幅部分を示す。
【0020】
選択的に、前記決定モジュールは、前記RMSIに第2の構成情報が含まれていることに応答して、前記RMSI中の第2の構成情報に基づいて前記第1の初期アクセス帯域幅部分を決定するように構成され、前記第2の構成情報が前記第の端末の初期アクセス帯域幅部分を示し、または、前記決定モジュールは、前記RMSIに第2の構成情報が含まれていないことに応答して、制御リソースセット0の構成情報に基づいて前記第1の初期アクセス帯域幅部分を決定するように構成される。
【0021】
選択的に、前記決定モジュールは、前記RMSI中の第1の構成情報に基づいて前記第2の初期アクセス帯域幅部分を決定し、前記第1の構成情報が前記第2の端末の初期アクセス帯域幅部分を示し、前記第1の端末のアクセス帯域幅能力に基づいて、前記第2の初期アクセス帯域幅の一部の帯域幅を前記第1の初期アクセス帯域幅部分として決定するように構成される。
【0022】
選択的に、前記決定モジュールは、前記RMSI中の第1の構成情報に基づいて前記第2の初期アクセス帯域幅部分を決定し、前記第1の構成情報が前記第2の端末の初期アクセス帯域幅部分を示し、前記第2の初期アクセス帯域幅部分と前記第1の端末のアクセス帯域幅能力との大小関係に基づいて、前記第1の初期アクセス帯域幅部分を決定するように構成される。
【0023】
選択的に、前記決定モジュールは、前記第2の初期アクセス帯域幅部分が前記第1の端末のアクセス帯域幅能力を超える場合、制御リソースセット0の構成情報に基づいて、前記第1の初期アクセス帯域幅部分を決定するステップと、前記RMSI中の第2の構成情報に基づいて、前記第1の初期アクセス帯域幅部分を決定するステップであって、前記第2の構成情報が前記第の端末の初期アクセス帯域幅部分を示すステップと、前記第1の端末のアクセス帯域幅能力に基づいて、前記第2の初期アクセス帯域幅の一部の帯域幅を前記第1の初期アクセス帯域幅部分として決定するステップとのいずれかを実行するように構成される。
【0024】
選択的に、前記決定モジュールは、前記第2の初期アクセス帯域幅部分が前記第1の端末のアクセス帯域幅能力を超えない場合、前記第2の初期アクセス帯域幅部分を前記第1の初期アクセス帯域幅部分とするように構成される。
【0025】
選択的に、前記決定モジュールは、前記制御リソースセット0が存在する周波数リソースを、前記第1の初期アクセス帯域幅部分として決定するように構成され、または、前記決定モジュールは、前記制御リソースセット0が存在する周波数リソースの開始周波数位置を前記第1の初期アクセス帯域幅部分の開始位置として、前記第1の端末のアクセス帯域幅能力を前記開始周波数位置のオフセットとして前記第1の初期アクセス帯域幅の終了位置を決定するように構成される。
【0026】
選択的に、前記決定モジュールは、前記第2の初期アクセス帯域幅部分の開始周波数位置を前記第1の初期アクセス帯域幅部分の開始位置として、前記第1の端末のアクセス帯域幅能力を前記開始周波数位置のオフセットとして前記第1の初期アクセス帯域幅の終了位置を決定するように構成される。
【0027】
本開示の実施例の第4の態様によれば、初期アクセス帯域幅部分の構成装置を提供し、前記装置は、残りの最小システム情報(RMSI)を生成するように構成される生成モジュールであって、前記RMSIが、第2の端末の初期アクセス帯域幅部分を示す第1の構成情報と第1の端末の初期アクセス帯域幅部分を示す第2の構成情報とを含み、前記第1の端末のアクセス帯域幅能力が前記第2の端末のアクセス帯域幅能力より小さい生成モジュールと、前記RMSIを送信するように構成される送信モジュールと、を含む。
【0028】
本開示の実施例の第5の態様によれば、初期アクセス帯域幅部分の決定装置を提供し、前記装置は、プロセッサと、プロセッサによって実行可能な命令を記憶するためのメモリとを含み、前記プロセッサが、第1の態様に記載の初期アクセス帯域幅部分の決定方法を実行するように構成される。
【0029】
本開示の実施例の第6の態様によれば、初期アクセス帯域幅部分の構成装置を提供し、前記装置は、プロセッサと、プロセッサによって実行可能な命令を記憶するためのメモリと、を含み、前記プロセッサが、第2の態様に記載の初期アクセス帯域幅部分の構成方法を実現するように前記命令を実行するように構成される。
【0030】
本開示の実施例の第7態様によれば、コンピュータ命令が記憶されているコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を提供し、前記コンピュータ命令はプロセッサによって実行される場合、第1の態様に記載の初期アクセス帯域幅部分の決定方法または第2の態様に記載の初期アクセス帯域幅部分の構成方法が実現される。
【発明の効果】
【0031】
本開示の実施例によって提供される技術案は、以下の有益な効果を含むことができる。
本開示の実施例では、アクセス帯域幅能力の低い第1の端末に対して、第1のルールを用いて第1の初期アクセス帯域幅能力を決定し、アクセス帯域幅能力の高い第2の端末に対して、第2のルールを用いて第2の初期アクセス帯域幅部分を決定し、第1のルールと第2のルールとは、一部が異なるか、または完全に異なり、これによって、第1の端末が決定した第1の初期アクセス帯域幅部分が第1の端末のアクセス帯域幅能力を常に超えず、第1の端末が正常に動作できるようにする。
【0032】
なお、上記一般的な説明及び後文の詳細な説明は、単なる例示的及び解釈的なものであり、本開示を限定するものではない。
【図面の簡単な説明】
【0033】
ここでの図面は、明細書に組み込まれ、本明細書の一部として構成され、本開示に適合する実施例を示し、本開示の原理を説明するために明細書とともに使用される。
図1】例示的な一実施例によって示される通信システムのアーキテクチャの概略図である。
図2】例示的な一実施例によって示される初期アクセス帯域幅部分の決定方法のフローチャートである。
図3】例示的な一実施例によって示される初期アクセス帯域幅部分の構成方法のフローチャートである。
図4】例示的な一実施例によって示される初期アクセス帯域幅部分の決定方法のフローチャートである。
図5】例示的な一実施例によって示される初期アクセス帯域幅部分の決定方法のフローチャートである。
図6】例示的な一実施例によって示される初期アクセス帯域幅部分の決定方法のフローチャートである。
図7】例示的な一実施例によって示される初期アクセス帯域幅部分の決定方法のフローチャートである。
図8】例示的な一実施例によって示される初期アクセス帯域幅部分の決定方法のフローチャートである。
図9】例示的な一実施例によって示される初期アクセス帯域幅部分の決定装置の概略構成図である。
図10】例示的な一実施例によって示される初期アクセス帯域幅部分の構成装置の概略構成図である。
図11】例示的な一実施例によって示される初期アクセス帯域幅部分の決定装置のブロック図である。
図12】例示的な一実施例によって示される初期アクセス帯域幅部分の構成装置のブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0034】
ここで、例示的な実施例を詳細に説明し、その例を図面に示す。以下の説明が図面に関連する場合、別段の表現がない限り、異なる図面の同じ数字は同じまたは類似の要素を表す。以下の例示的な実施例に記載の実施形態は、本開示と一致する全ての実施形態を表すものではない。むしろ、それらは、添付の請求項の範囲に詳細に記載された、本開示のいくつかの態様と一致する装置及び方法の例にすぎない。
【0035】
本開示の実施例に使用される用語は、特定の実施例を説明するためのものにすぎず、本開示の実施例を制限することを意図していない。本開示の実施例と添付の請求項に使用される単数形の「一」と「当該」も、コンテキストにおいて他の意味を明確に示さない限り、複数形を含むことを意図する。なお、本明細書で使用される用語の「及び/又は」とは、1つ又は複数の関連する列挙項目の任意の組み合わせ又は全ての可能な組み合わせを指す。
【0036】
本開示の実施例では、第1、第2、第3などの用語を使用して様々な情報を説明する可能性があるが、これらの情報は、これらの用語に限定すべきではないことを理解されたい。これらの用語は、単に同じタイプの情報を区別するために使用される。例えば、本開示の実施例の範囲から逸脱しない限り、第1の情報は第2の情報と呼ぶことができ、同様に、第2の情報は第1の情報と呼ぶこともできる。文脈によっては、ここで使用される単語の「場合」及び「もし」は、「……のとき」又は「……の場合」又は「決定に応答する」として解釈することができる。
【0037】
なお、本開示の実施例では、理解を容易にするためにステップを番号付けることでステップを説明したが、これらの番号はステップの実行順序を表すものではなく、順序番号を用いたステップが一緒に実行されなければならないも表すものでもない。順序番号を用いた複数のステップのうちの1つまたは複数のステップは、それぞれの技術的課題を解決し、所定の技術案に達成するために単独で実行することができることを理解されたい。図面に例示的に列挙された複数のステップであっても、これらのステップが一緒に実行されなければならないことを表すものではなく、図面は、理解を容易にするために例示的にこれらのステップを並べただけである。
【0038】
図1を参照すると、それは本出願の一実施例によって提供される移動通信システムの概略構成図である。当該移動通信システムは、アクセスネットワークデバイス10と端末20とを含むことができる。
【0039】
アクセスネットワークデバイス10は、端末20に無線アクセス機能を提供するように無線アクセスネットワークに配置される。アクセスネットワークデバイスは、基地局(Base Station,BS)であってもよい。アクセスネットワークデバイス10は、1つまたは複数のアンテナを介して端末20と無線通信することができる。アクセスネットワークデバイス10は、その所在地の地理的領域における通信を可能にすることができる。前記基地局は、マクロセル、マイクロ基地局、中継局、アクセスポイントなどの異なるタイプを含むことができる。いくつかの実施例では、基地局は、当業者に基地局トランシーバ、無線基地局、アクセスポイント、無線トランシーバ、基本サービスセット(Basic Service Set,BSS)、拡張サービスセット(Extended Service Set,ESS)、ノードB(NodeB)、進化型ノードB(evolved NodeB,eNB又はeNodeB)、または他の適切な用語と呼ばれることができる。例示的には、5Gシステムにおいて、基地局はgNBと呼ばれる。説明を容易にするために、本出願の実施例では、端末20に無線通信機能を提供する上記装置をアクセスネットワークデバイスと総称する。
【0040】
端末20は、移動体通信システム全体にわたって散布することができ、各端末20は、静止したものであってもよいし、移動するものであってもよい。端末20はまた、当業者に、モバイルステーション、ユーザステーション、モバイルユニット、ユーザユニット、無線ユニット、リモートユニット、モバイルデバイス、ユーザ装置、無線デバイス、無線通信デバイス、リモートデバイス、モバイルユーザステーション、アクセス端末、モバイル端末、無線端末、リモート端末、ハンドヘルドデバイス、ユーザエージェント、モバイルクライアント、クライアントまたは他の適切な用語と呼ばれることもできる。端末20は、携帯電話、パーソナルデジタルアシスタント(Personal Digital Assistant,PDA)、無線モデム、無線通信デバイス、ハンドヘルドデバイス、タブレットコンピュータ、ラップトップコンピュータ、コードレス電話、無線ローカルループ(Wireless Local Loop,WLL)ステーションなどであってもよい。端末20は、移動体通信システムにおけるアクセスネットワークデバイス10と通信することができる。
【0041】
アクセスネットワークデバイス10と端末20とがエアーインターフェース技術によって互いに通信することができ、例えばセルラー技術によって互いに通信する。アクセスネットワークデバイス10と端末20との間の通信リンクは、アクセスネットワークデバイス10から端末20へのダウンリンク(down link,DL)伝送、及び/又は、端末20からアクセスネットワークデバイス10へのアップリンク(up link,UP)伝送を含むことができる。ダウンリンク伝送は、順方向リンク伝送と呼ばれてもよく、アップリンク伝送は逆方向リンク伝送と呼ばれてもよい。いくつかの例では、ダウンリンク伝送は、参照信号及び/又は同期信号を含むことができる発見信号の伝送を含むことができる。
【0042】
上記図1に示される移動通信システムは、長期的進化(Long Term Evolution,LTE)システムであってもよく、LTEシステムに基づく次世代進化システム、例えば、LTE-A(LTE-Advanced)システムや第5世代(5th Generation,5G)システム(NRシステムとも呼ばれる)であってもよく、5Gシステムに基づく次世代進化システムなどであってもよい。本出願の実施例では、「システム」と「ネットワーク」という用語は常に互換的に使用されるが、当業者はその意味を理解することができる。
【0043】
本開示の実施例で説明される通信システム及びビジネスシーンは、本開示の実施例の技術案をより明確に説明するためであり、本開示の実施例によって提供される技術案を限定するものではない。当業者は、通信システムの進化と新たなビジネスシーンの出現につれて、類似する技術的課題に対して本開示の実施例によって提供される技術案が同様に適用されることを知ることができる。
【0044】
図1に示される通信システムでは、端末は、同期信号ブロック(すなわち、同期信号および物理ブロードキャストチャネルリソースブロック(Synchronization Signal and PBCH Block、SSB)を用いて初期アクセスを完了させる必要がある。
【0045】
時間領域で、1つのSSBが4つのシンボル(すなわち直交周波数分割多重(Orthogonal Frequency Division Multiplexing、OFDM)シンボル)を占有し、1つのシンボルのプライマリ同期信号(Primary Synchronized Signal、PSS)、1つのシンボルのセカンダリ同期信号(Secondary Synchronized Signal、SSS)及び2つのシンボルの物理ブロードキャストチャネル(Physical Broadcast Channel、PBCH)を含む。SSB内では、シンボルは0から3までの順で番号が付けられる。周波数領域で、1つのSSBは、24個の連続するリソースブロック(Resource Block,RB)を占有する。各RBは、12個のサブキャリアを含み、上記24個のRBのサブキャリアは、0から287まで昇順に番号付けられ、番号の最も低いRBから開始する。PSSとSSSに対して、リソースは中間の127番目のサブキャリアにマッピングし、PBCHに対して、リソースはマ288番目のサブキャリアにマッピングする。PSS、SSS、及びPBCHは同じサイクリックプレフィックス(Cyclic Prefix、CP)長さ及びサブキャリア間隔を有する。サブキャリア間隔は15kHz、30kHz、120kHz及び240kHzに構成することができる。
【0046】
初期アクセスの中に、端末はまず、同期信号ブロックを検出して受信し、SSB中のマスター情報ブロック(Master Information Block、MIB)を取得し、端末が他のシステムメッセージ(例えばシステム情報ブロック1(System Information Block 1、SIB1、RMSI)を監視しスケジューリングする物理ダウンリンク制御チャネル(Physical Downline Control Channel、PDCCH)の制御リソースセット0(COntrol REsource SET0、CORESET#0)及び検索スペース(Search Space、SS)の構成情報をMIBの中から取得する。MIBの指示に従って、端末は、同期信号ブロックに対するCORESET#0の周波数オフセット、およびCORESET#0が占有する周波数リソースの大きさ、すなわちRBの数を決定することができる。
【0047】
異なる通信サービスのニーズに適応するために、図1に示される通信システムには、それぞれ第1の端末と第2の端末という2種類の端末がある。2つの端末の能力は異なり、例示的には、第2の端末によってサポートされる初期アクセス帯域部分の帯域幅が第1の端末によってサポートされる初期アクセス帯域部分の帯域幅より大きく、すなわち、第2の端末のアクセス帯域幅能力が第1の端末のアクセス帯域幅能力を超える。
【0048】
本開示の実施例では、第1の端末は、能力削減新しい無線デバイス(reduced Capability NR device)、能力削減ユーザ装置(reduced Capability UE)、能力制限付きユーザ装置(Capability restricted UE)または新しい無線簡略化デバイス(NR-lite)と呼ぶこともできる。例示的には、第1の端末は、産業用モノのインターネットのいくつかのセンサ、スマートシティの無線ビデオ監視装置、及びハンドリング、腕時計、健康医療監視装置などのウェアラブルデバイスであってもよい。第2のデバイスは、モバイル端末などの通常のデバイスと呼ぶこともできる。
【0049】
図2は、例示的な一実施例によって示される初期アクセス帯域幅部分の決定方法のフローチャートである。この方法は前記第1の端末によって実行することができ、図2を参照すると、この方法は以下のステップ201を含む。
【0050】
ステップ201において、第1の端末が第1のルールに基づいて、前記第1の端末のアクセス帯域幅能力を超えない第1の初期アクセス帯域幅部分を決定し、前記第1の端末のアクセス帯域幅能力が第2の端末のアクセス帯域幅能力より低く、前記第2の端末が残りの最小システム情報(RMSI)に基づいて、第2のルールで第2の初期アクセス帯域幅部分を決定する端末であり、前記第1のルールと前記第2のルールとは、一部が異なるか、または完全に異なる。
【0051】
選択的に、前記第1の端末が第1のルールに基づいて、第1の初期アクセス帯域幅部分を決定するステップは、制御リソースセット0の構成情報に基づいて、前記第1の初期アクセス帯域幅部分を決定するステップを含む。
【0052】
選択的に、前記第1の端末が第1のルールに基づいて、第1の初期アクセス帯域幅部分を決定するステップは、前記RMSI中の第2の構成情報に基づいて、前記第1の初期アクセス帯域幅部分を決定するステップであて、前記第2の構成情報が前記第の端末の初期アクセス帯域幅部分を示すステップを含む。
【0053】
選択的に、前記第1の端末が第1のルールに基づいて、第1の初期アクセス帯域幅部分を決定するステップは、前記RMSIに第2の構成情報が含まれていることに応答して、前記RMSI中の第2の構成情報に基づいて前記第1の初期アクセス帯域幅部分を決定するステップであって、前記第2の構成情報が前記第の端末の初期アクセス帯域幅部分を示すステップ、または、前記RMSIに第2の構成情報が含まれていないことに応答して、制御リソースセット0の構成情報に基づいて前記第1の初期アクセス帯域幅部分を決定するステップ、を含む。
【0054】
選択的に、前記第1の端末が第1のルールに基づいて、第1の初期アクセス帯域幅部分を決定するステップは、前記RMSI中の第1の構成情報に基づいて、前記第2の初期アクセス帯域幅部分を決定するステップであって、前記第1の構成情報が前記第2の端末の初期アクセス帯域幅部分を示すステップと、前記第1の端末のアクセス帯域幅能力に基づいて、前記第2の初期アクセス帯域幅の一部の帯域幅を前記第1の初期アクセス帯域幅部分として決定するステップと、を含む。
【0055】
選択的に、前記第1の端末が第1のルールに基づいて、第1の初期アクセス帯域幅部分を決定するステップは、前記RMSI中の第1の構成情報に基づいて、前記第2の初期アクセス帯域幅部分を決定するステップであって、前記第1の構成情報が前記第2の端末の初期アクセス帯域幅部分を示すステップと、前記第2の初期アクセス帯域幅部分と前記第1の端末のアクセス帯域幅能力との大小関係に基づいて、前記第1の初期アクセス帯域幅部分を決定するステップと、を含む。
【0056】
選択的に、前記第1の端末が第1のルールに基づいて、第1の初期アクセス帯域幅部分を決定するステップは、前記第2の初期アクセス帯域幅部分が前記第1の端末のアクセス帯域幅能力を超える場合、制御リソースセット0の構成情報に基づいて、前記第1の初期アクセス帯域幅部分を決定するステップと、前記RMSI中の第2の構成情報に基づいて、前記第1の初期アクセス帯域幅部分を決定するステップであって、前記第2の構成情報が前記第の端末の初期アクセス帯域幅部分を示すステップと、前記第1の端末のアクセス帯域幅能力に基づいて、前記第2の初期アクセス帯域幅の一部の帯域幅を前記第1の初期アクセス帯域幅部分として決定するステップとのうちのいずれかを実行するステップを含む。
【0057】
選択的に、前記第1の端末が第1のルールに基づいて、第1の初期アクセス帯域幅部分を決定するステップは、前記第2の初期アクセス帯域幅部分が前記第1の端末のアクセス帯域幅能力を超えない場合、前記第2の初期アクセス帯域幅部分を前記第1の初期アクセス帯域幅部分とするステップを含む。
【0058】
選択的に、前記制御リソースセット0の構成情報に基づいて、前記第1の初期アクセス帯域幅部分を決定するステップは、前記制御リソースセット0が存在する周波数リソースを、前記第1の初期アクセス帯域幅部分として決定するステップ、または、前記制御リソースセット0が存在する周波数リソースの開始周波数位置を前記第1の初期アクセス帯域幅部分の開始位置として、前記第1の端末のアクセス帯域幅能力を前記開始周波数位置のオフセットとして前記第1の初期アクセス帯域幅の終了位置を決定するステップ、を含む。
【0059】
選択的に、前記第1の端末のアクセス帯域幅能力に基づいて、前記第2の初期アクセス帯域幅の一部の帯域幅を前記第1の初期アクセス帯域幅部分として決定するステップは、前記第2の初期アクセス帯域幅部分の開始周波数位置を前記第1の初期アクセス帯域幅部分の開始位置として、前記第1の端末のアクセス帯域幅能力を前記開始周波数位置のオフセットとして前記第1の初期アクセス帯域幅の終了位置を決定するステップを含む。
【0060】
なお、上記ステップ201と上記選択可能なステップとは任意に組み合わせてもよい。
【0061】
図3は、例示的な一実施例によって示される初期アクセス帯域幅部分の構成方法のフローチャートである。この方法は、前記アクセスネットワークデバイスによって実行することができ、図3を参照すると、この方法は以下のステップ301を含む。
【0062】
ステップ301において、残りの最小システム情報(RMSI)を生成し、前記RMSIが、第2の端末の初期アクセス帯域幅部分を示す第1の構成情報と第1の端末の初期アクセス帯域幅部分を示す第2の構成情報とを含み、前記第1の端末のアクセス帯域幅能力が前記第2の端末のアクセス帯域幅能力より小さい。
【0063】
ステップ302において、前記RMSIを送信する。
【0064】
図4は、例示的な一実施例によって示される初期アクセス帯域幅部分の決定方法のフローチャートである。この方法は、図1のアクセスネットワークデバイスと端末とによって共同で実行することができ、図4に示す実施例では、端末は第1の端末と第2の端末とを含み、第1の端末のアクセス帯域幅能力が第2の端末のアクセス帯域幅能力より低く、図4を参照すると、この方法は、以下のステップ401~404を含む。
【0065】
ステップ401において、アクセスネットワークデバイスがCORESET#0の構成情報及びRMSIを送信する。
【0066】
CORESET#0の構成情報はCORESET#0が存在する周波数リソースを示す。例示的には、CORESET#0の構成情報は、開始周波数位置及び周波数領域の幅などの情報を含むことができる。
【0067】
端末は、CORESET#0の構成情報に基づいて、システムメッセージ(例えばSIB1、RMSIなど)をスケジューリングするPDCCHを取得することができる。
【0068】
端末は、RMSIに関連するPDCCHを取得した後、このPDCCHに対応する物理ダウンリンク共有チャネル(Physical Downlink Shared Channel、PDSCH)を取得し、PDSCHデータの中からRMSIを解析する。
【0069】
1つの可能な実施形態では、当該RMSIには第2の端末の初期アクセス帯域幅部分を示す第1の構成情報が含まれる。別の可能な実施形態では、当該RMSIには当該第1の構成情報が含まれない。
【0070】
ステップ402において、第1の端末がCORESET#0の構成情報に基づいて、第1の初期アクセス帯域幅部分を決定する。
【0071】
1つの可能な実施形態では、このステップ402は、CORESET#0が存在する周波数リソースを、第1の初期アクセス帯域幅部分として決定するステップを含む。すなわち、CORESET#0が占める周波数の大きさ及び周波数帯域幅を第1の初期アクセス帯域幅部分として決定する。
【0072】
別の可能な実施形態では、このステップ402は、将CORESET#0が存在する周波数リソースの開始周波数位置を第1の初期アクセス帯域幅部分の開始位置として、第1の端末のアクセス帯域幅能力を開始周波数位置のオフセットとし第1の初期アクセス帯域幅の終了位置を決定するステップを含む。
【0073】
ステップ403において、第2の端末がCORESET#0の構成情報及びRMSIを受信する。
【0074】
ステップ404において、第2の端末が当該RMSIに基づいて、第2の初期アクセス帯域幅部分を決定する。
【0075】
このステップ404において、RMSIに第1の構成情報が含まれている場合、第1の構成情報によって示される初期アクセス帯域幅部分を第2の初期アクセス帯域幅部分とする。または、RMSIに第1の構成情報が含まれていない場合、CORESET#0の構成情報に基づいて、第2の初期アクセス帯域幅部分を決定する。すなわち、前記制御リソースセット0が存在する周波数リソースを、第2の初期アクセス帯域幅部分として決定する。
【0076】
例示的には、図4に示す方法は初期ダウンリンクアクセス帯域幅部分を決定することができる。すなわち、第1の初期アクセス帯域幅部分と第2の初期アクセス帯域幅部分はいずれも初期ダウンリンクアクセス帯域幅部分である。
【0077】
なお、図4に示す方法では、第1のルールは、CORESET#0の構成情報に基づいて第1の初期アクセス帯域幅部分を決定する(ステップ402を参照)ことのみである。第2のルールは、RMSIに第1の構成情報が含まれている場合、第1の構成情報によって示される初期アクセス帯域幅部分を第2の初期アクセス帯域幅部分として決定し、RMSIに第1の構成情報が含まれていない場合、CORESET#0の構成情報に基づいて、第2の初期アクセス帯域幅部分を決定する(ステップ404を参照)ことであり、すなわち、第1の規則と第2の規則は完全に同じではない。
【0078】
本開示の実施例では、RMSIに第1の構成情報が含まれるか否かにかかわらず、第1の構成情報によって示される初期アクセス帯域幅部分が第1の端末のアクセス帯域幅能力を超える否かにかかわらず、第1の端末はCORESET#0の構成情報に基づいて第1の初期アクセス帯域幅部分を決定し、CORESET#0が存在する周波数リソースが小さいため、CORESET#0の構成情報に基づいて決定された第1の初期帯域幅部分が、第1の端末のアクセス帯域幅能力を超えなく、第1の端末の正常な動作に有利である。
【0079】
図5は、例示的な一実施例によって示される初期アクセス帯域幅部分の決定方法のフローチャートである。この方法は、前記アクセスネットワークデバイスと端末が共同で実行することができ、図5に示す実施例では、端末は、第1の端末と第2の端末を含み、第1の端末のアクセス帯域幅能力が、第2の端末のアクセス帯域幅能力より低く、図5を参照すると、この方法は以下のステップS501~505を含む。
【0080】
ステップ501において、アクセスネットワークデバイスがRMSIを送信する。
【0081】
1つの可能な実施形態では、当該RMSIは、第2の端末の初期アクセス帯域幅部分を示す第1の構成情報と第1の端末の初期アクセス帯域幅部分を示す第2の構成情報とを含む。別の可能な実施形態では、当該RMSIは、この第1の構成情報を含まず、この第2の構成情報を含む。
【0082】
第1の端末で決定された第1の初期アクセス帯域幅部分が第1の端末のアクセス帯域幅能力を超えないことを確保するために、当該第2の構成情報によって示される初期アクセス帯域幅部分が第1の端末のアクセス帯域幅能力を超えない。
【0083】
例示的には、RMSIに第1の構成情報と第2の構成情報とが同時に含まれる場合、第2の構成情報によって示される初期アクセス帯域幅部分が第1の構成情報によって示される初期アクセス帯域幅部分より小さい。
【0084】
ステップ502において、第1の端末が当該RMSIを受信する。
【0085】
ステップ503において、第1の端末が当該第2の構成情報に基づいて、第1の初期アクセス帯域幅部分を決定する。
【0086】
すなわち、第2の構成情報によって示される初期アクセス帯域幅部分を、当該第1の初期アクセス帯域幅部分とする。
【0087】
ステップ504において、第2の端末が当該RMSIを受信する。
【0088】
ステップ505において、第2の端末が当該RMSIに基づいて第2の初期アクセス帯域幅部分を決定する。
【0089】
このステップ505の関連内容は前記ステップ404を参照することができ、ここでは詳細な説明を省略する。
【0090】
例示的には、図5に示す方法は、初期ダウンリンクアクセス帯域幅部分、または、初期アップリンクアクセス帯域幅部分を決定することができる。すなわち、第1の初期アクセス帯域幅部分と第2の初期アクセス帯域幅部分はいずれも初期ダウンリンクアクセス帯域幅部分であり、または、いずれも初期アップリンクアクセス帯域幅部分である。
【0091】
なお、図5に示す方法では、第1のルールは、第2の構成情報に基づいて第1の初期アクセス帯域幅部分を決定する(ステップ503を参照)ことである。第2のルールは、RMSIに第1の構成情報が含まれている場合、第1の構成情報によって示される初期アクセス帯域幅部分を第2の初期アクセス帯域幅部分とし、RMSIに第1の構成情報が含まれていない場合、CORESET#0の構成情報に基づいて、第2の初期アクセス帯域幅部分を決定する(ステップ404を参照)ことである。すなわち、第1のルールと第2のルールとは完全に異なる。
【0092】
本開示の実施例では、アクセス帯域幅能力の低い第1の端末に対して、第2の構成情報を個別に設定し、第1の端末が第2の構成情報に基づいて決定した第1の初期アクセス帯域幅部分が第1の端末のアクセス帯域幅能力を超えないことを確保し、第1の端末の正常な動作に有利である。
【0093】
図6は、例示的な一実施例によって示される初期アクセス帯域幅部分の決定方法のフローチャートである。この方法は、前記アクセスネットワークデバイスと端末が共同で実行することができ、図6に示す実施例では、端末は、第1の端末と第2の端末を含み、第1の端末のアクセス帯域幅能力が、第2の端末のアクセス帯域幅能力より低く、図6を参照すると、この方法は以下のステップ601~605を含む。
【0094】
ステップ601において、アクセスネットワークデバイスがCORESET#0の構成情報及びRMSIを送信する。
【0095】
1つの可能な実施形態では、当該RMSIは、第2の端末の初期アクセス帯域幅部分を示す第1の構成情報と第1の端末の初期アクセス帯域幅部分を示す第2の構成情報とのうちの少なくとも1つを含む。別の可能な実施形態では、当該RMSIは第1の構成情報も第2の構成情報も含まない。すなわち、アクセスネットワークデバイスは、RMSIに第1の構成情報を構成してもよいし、第1の構成情報を構成しなくてもよく、同様に、アクセスネットワークデバイスは、RMSIに第2の構成情報を構成してもよいし、第2の構成情報を構成しなくてもよい。
【0096】
ステップ602において、第1の端末がRMSIを受信する。
【0097】
ステップ603において、第1の端末が当該RMSIに基づいて、第1の初期アクセス帯域幅部分を決定する。
【0098】
このステップ603は、RMSI中の第2の構成情報が欠落していない(すなわち、RMSIが第2の構成情報を含む)場合、RMSI中の第2の構成情報に基づいて前記第1の初期アクセス帯域幅部分を決定し、または、前記RMSI中の第2の構成情報が欠落する(すなわちRMSIが第2の構成情報を含まない)場合、CORESET#0の構成情報に基づいて第1の初期アクセス帯域幅部分を決定するステップを含むことができる。
【0099】
ここで、RMSI中の第2の構成情報に基づいて前記第1の初期アクセス帯域幅部分を決定する方式はステップ503を参照することができ、CORESET#0の構成情報に基づいて第1の初期アクセス帯域幅部分を決定する方式はステップ402を参照することができ、ここでは、詳細な説明を省略する。
【0100】
ステップ604において、第2の端末が当該RMSIを受信する。
【0101】
ステップ605において、第2の端末が当該RMSIに基づいて第2の初期アクセス帯域幅部分を決定する。
【0102】
このステップ605の関連内容は前記ステップ404を参照することができ、ここでは、詳細な説明を省略する。
【0103】
選択的に、図6に示す方法は初期ダウンリンクアクセス帯域幅部分を決定することができる。すなわち、第1の初期アクセス帯域幅部分と第2の初期アクセス帯域幅部分はいずれも初期ダウンリンクアクセス帯域幅部分である。
【0104】
なお、図6に示す方法では、第1のルールは、第2の構成情報に基づいて第1の初期アクセス帯域幅部分を決定する(ステップ603を参照)ことである。第2のルールは、RMSIに第1の構成情報が含まれている場合、第1の構成情報によって示される初期アクセス帯域幅部分を第2の初期アクセス帯域幅部分とし、RMSIに第1の構成情報が含まれていない場合、CORESET#0の構成情報に基づいて、第2の初期アクセス帯域幅部分を決定することである。すなわち、第1のルールと第2のルールとは完全に異なる。
【0105】
本開示の実施例では、アクセス帯域幅能力の低い第1の端末に対して、第2の構成情報を個別に設定し、RMSIに第2の構成情報が含まれている場合、第1の端末によって末第2の構成情報に基づいて決定された第1の初期アクセス帯域幅部分が第1の端末のアクセス帯域幅能力を超えなく、RMSIに第2の構成情報が含まれていない場合、第1の端末は、CORESET#0の構成情報に基づいて第1の初期アクセス帯域幅部分を決定し、CORESET#0が存在する周波数リソースが小さいため、CORESET#0の構成情報に基づいて決定された第1の初期帯域幅部は、第1の端末のアクセス帯域幅能力を超えない。したがって、第1の端末によって決定された第1の初期アクセス帯域部分が第1の端末のアクセス帯域幅能力を超えないことを確保することができ、第1の端末の正常な動作に有利である。
【0106】
図7は、例示的な一実施例によって示される初期アクセス帯域幅部分の決定方法のフローチャートである。この方法は、前記アクセスネットワークデバイスと端末が共同で実行することができ、図7に示す実施例では、端末は、第1の端末と第2の端末を含み、第1の端末のアクセス帯域幅能力が、第2の端末のアクセス帯域幅能力より低く、図7を参照すると、この方法は以下のステップ701~706を含む。
【0107】
ステップ701において、アクセスネットワークデバイスがCORESET#0の構成情報及びRMSIを送信する。
【0108】
ステップ702において、第1の端末がRMSIを受信する。
【0109】
ステップ703において、第1の端末が第1の構成情報に基づいて、第2の初期アクセス帯域幅部分を決定する。
【0110】
ステップ704において、第1の端末が、第1の端末のアクセス帯域幅能力に基づいて、第2の初期アクセス帯域幅の一部の帯域幅を第1の初期アクセス帯域幅部分として決定する。
【0111】
例示的には、このステップ704は、第1の端末が、第2の初期アクセス帯域幅部分の開始周波数位置を第1の初期アクセス帯域幅部分の開始位置として、第1の端末のアクセス帯域幅能力を当該開始周波数位置のオフセットとして第1の初期アクセス帯域幅の終了位置を決定するステップを含むことができる。
【0112】
ステップ705において、第2の端末がRMSIを受信する。
【0113】
ステップ706において、第2の端末が当該RMSIに基づいて、第2の初期アクセス帯域幅部分を決定する。
【0114】
選択的に、図7に示す方法は、初期ダウンリンクアクセス帯域幅部分、または、初期アップリンクアクセス帯域幅部分を決定することができる。すなわち、第1の初期アクセス帯域幅部分と第2の初期アクセス帯域幅部分はいずれも初期ダウンリンクアクセス帯域幅部分であり、または、いずれも初期アップリンクアクセス帯域幅部分である。
【0115】
第2の初期アクセス帯域幅部分が初期ダウンリンクアクセス帯域幅である場合、このステップ706は前記ステップ404を参照することができる。
【0116】
第2の初期アクセス帯域幅部分が初期アップリンクアクセス帯域幅部分である場合、このステップ706は、RMSI中の第1の構成情報によって示される初期アクセス帯域幅部分を第2の初期アクセス帯域幅部分とするステップを含むことができる。
【0117】
なお、図7所に示す方法では、第1のルールは、第2の構成情報に基づいて第1の初期アクセス帯域幅部分を決定する(ステップ703及び704を参照)ことである。第2のルールはステップ706を参照する。すなわち、第1のルールと第2のルールとは完全に異なる。
【0118】
本開示の実施例では、アクセス帯域幅能力の低い第1の端末に対して、前記第1の端末のアクセス帯域幅能力に基づいて、前記第2の初期アクセス帯域幅の一部の帯域幅を前記第1の初期アクセス帯域幅部分として決定することにより、第2の初期アクセス帯域幅が第1の端末のアクセス帯域幅能力より大きい場合、第1の端末によって決定された第1の初期アクセス帯域幅部分は第1の端末のアクセス帯域幅能力を超えなく、第1の端末の正常な動作に有利である。
【0119】
図8は、例示的な一実施例によって示される初期アクセス帯域幅部分の決定方法のフローチャートである。この方法は、前記アクセスネットワークデバイスと端末が共同で実行することができ、図8に示す実施例では、端末は、第1の端末と第2の端末を含み、第1の端末のアクセス帯域幅能力が、第2の端末のアクセス帯域幅能力より低く、図8を参照すると、この方法は以下のステップ801~806を含む。
【0120】
ステップ801において、アクセスネットワークデバイスがCORESET#0の構成情報及びRMSIを送信する。
【0121】
ステップ802において、第1の端末がRMSIを受信する。
【0122】
ステップ803において、第1の端末が第1の構成情報に基づいて、第2の初期アクセス帯域幅部分を決定する。
【0123】
ステップ804において、第1の端末が、前記第2の初期アクセス帯域幅部分と前記第1の端末のアクセス帯域幅能力とを比較する。
【0124】
前記第2の初期アクセス帯域幅部分が第1の端末のアクセス帯域幅能力を超える場合、ステップ805を実行し、前記第2の初期アクセス帯域幅部分が前記第1の端末のアクセス帯域幅能力を超えない場合、ステップ806を実行する。
【0125】
ステップ805において、第1の端末がCORESET#0の構成情報に基づいて、前記第1の初期アクセス帯域幅部分を決定する。
【0126】
このステップ805の関連内容は前記ステップ402を参照することができる。
【0127】
本開示のいくつかの実施例では、このステップ805は、前記ステップ503、または、前記ステップ603、または、前記ステップ703及び704に置き換えられてもよい。
【0128】
なお、この805が前記ステップ503に置き換えられるか、またはステップ703と704に置き換えられる場合、第1の初期アクセス帯域幅部分は初期アップリンクアクセス帯域幅部分であってもよいし、初期ダウンリンクアクセス帯域幅部分であってもよく、このステップ805が前記ステップ603に置き換えられる場合、第1の初期アクセス帯域幅部分は初期ダウンリンクアクセス帯域幅部分である。
【0129】
ステップ806において、第1の端末が第2の初期アクセス帯域幅部分を前記第1の初期アクセス帯域幅部分とする。
【0130】
このステップ803~ステップ806によって、第2の初期アクセス帯域幅部分と第1の端末のアクセス帯域幅能力との大小関係に基づいて、第1の初期アクセス帯域幅部分を決定することを実現することができる。
【0131】
この実施例では、第2の端末が第2の初期アクセス帯域幅部分を決定する方式は、前記ステップ404を参照することができ、ここでは説明を省略する。
【0132】
なお、図8に示す方法では、第1のルールは、ステップ803~806を参照し、第2のルールはステップ404を参照しする。すなわち、第1のルールと第2のルールとは完全に異なる。
【0133】
次に、初期ダウンリンク帯域幅部分(initial DL BWP)と初期アップリンク帯域幅部分(initial UL BWP)の決定についてそれぞれ説明する。
【0134】
一、initial DL BWPの決定
RMSIによって構成されたinitial DL BWPが第1の端末のアクセス帯域幅能力以下である場合、第1の端末はRMSI中の構成に従ってinitial DL BWPを設定する。
RMSIによって構成されたinitial DL BWPが第1の端末のアクセス帯域幅能力より大きい場合、以下の3つの方式のいずれかを用いてinitial DL BWPを決定する。
【0135】
第1種では、第1の端末が、事前に定義されたルール1または2に基づいてinitial DL BWPを決定する。
事前に定義されたルール1:CORESET#0が占める周波数の大きさ及び周波数帯域幅をユーザのinitial DL BWPとして設定する。
事前に定義されたルール2:CORESET#0の開始周波数位置を始点として、第1の端末の帯域幅能力に基づいてinitial DL BWPの終点を決定する。
【0136】
第2種では、アクセスネットワークデバイスがRMSIにおいて第1の端末(NR-liteとも呼ばれる)に1つのInitial DL BWP_extra(すなわち、第2の構成情報)を追加的に構成し、第1の端末がこのinitial DL BWP_extraをinitial DL BWPとする。
【0137】
第3種では、第1種と第2種との組み合わせである。アクセスネットワークデバイスはRMSIにInitial DL BWP_extraを追加的に構成することができるが、アクセスネットワークデバイスはInitial DL BWP_extraを構成しなくてもよく、アクセスネットワークデバイスがInitial DL BWP_extraを構成しない場合、第1種の方式でinitial DL BWPを決定し、アクセスネットワークデバイスがInitial DL BWP_extraを構成する場合、第2種の方式でinitial DL BWPを決定する。
【0138】
二、initial UL BWPの決定
RMSIによって構成されたinitial UL BWPが第1の端末のアクセス帯域幅能力以下である場合、第1の端末がRMSI中の構成に従ってinitial UL BWPを設定する。RMSIによって構成されたinitial UL BWP が第1の端末のアクセス帯域幅能力より大きい場合、以下の3つの方式のいずれかでinitial UL BWPを決定する。
【0139】
第1種では、事前に定義されたルールに基づいてinitial UL BWPを決定する。
事前に定義されたルール:RMSIによって構成されたinitial UL BWPの開始周波数位置が始点であり、第1の端末のアクセス帯域幅能力に基づいてinitial UL BWPの終点を決定する。
【0140】
第2種では、アクセスネットワークデバイスがRMSIにおいて第1の端末(NR-liteとも呼ばれる)にInitial UL BWP_extra(すなわち、第2の構成情報)を追加的に構成し、第1の端末がこのinitial UL BWP_extraをinitial UL BWPとする。
【0141】
第3種では、第1種と第2種との組み合わせである。アクセスネットワークデバイスはRMSIの中でInitial UL BWP_extraを追加的に構成することができるが、アクセスネットワークデバイスはInitial UL BWP_extraを構成しなくてもよく、アクセスネットワークデバイスがInitial UL BWP_extraを構成しない場合、第1種の方式でinitial UL BWPを決定し、アクセスネットワークデバイスがInitial UL BWP_extraを構成した場合、第2種の方式でinitial UL BWPを決定する。
【0142】
本開示の実施例では、アクセス帯域幅能力の低い第1の端末に対して、第1の構成情報によって示される初期アクセス帯域幅部分(すなわち、第2の初期アクセス帯域幅部分)が第1の端末の初期アクセス帯域幅能力を超える場合、CORESET#0の構成情報に基づいて第1の初期アクセス帯域幅部分を決定し、または、第2の構成情報に基づいて第1の初期アクセス帯域幅部分を決定し、前記第1の端末のアクセス帯域幅能力に基づいて、前記第2の初期アクセス帯域幅の一部の帯域幅を前記第1の初期アクセス帯域幅部分として決定することにより、第2の初期アクセス帯域幅が第1の端末のアクセス帯域幅能力より大きい場合、第1の端末によって決定された第1の初期アクセス帯域幅部分は常に第1の端末のアクセス帯域幅能力を超えなく、第1の端末の正常な動作に有利である。
【0143】
以下は本出願の装置の実施例であり、装置の実施例で詳細に説明されていない詳細については、上記方法の実施例を参照することができる。
【0144】
図9は、例示的な一実施例によって示される初期アクセス帯域幅部分の決定装置の概略構成図であり、前記装置は、上記の方法の例を実現する機能を有し、前記機能は、ハードウェアによって実現することができ、ハードウェアが対応するソフトウェアを実行することによって実現することもできる。図9を参照すると、初期アクセス帯域幅部分の構成装置は、決定モジュール901を含む。
【0145】
決定モジュール901は、第1のルールに基づいて、前記第1の端末のアクセス帯域幅能力を超えない第1の初期アクセス帯域幅部分を決定するように構成され、前記第1の端末のアクセス帯域幅能力が第2の端末のアクセス帯域幅能力より低く、前記第2の端末が残りの最小システム情報(RMSI)に基づいて、第2のルールで第2の初期アクセス帯域幅部分を決定する端末であり、前記第1のルールと前記第2のルールとは、一部が異なるか、または完全に異なる。
【0146】
選択的に、前記決定モジュール901は、制御リソースセット0の構成情報に基づいて、前記第1の初期アクセス帯域幅部分を決定するように構成される。
【0147】
選択的に、前記決定モジュール901は、前記RMSI中の第2の構成情報に基づいて、前記第1の初期アクセス帯域幅部分を決定するように構成され、前記第2の構成情報が前記第の端末の初期アクセス帯域幅部分を示す。
【0148】
選択的に、前記決定モジュール901は、前記RMSIに第2の構成情報が含まれていることに応答して、前記RMSI中の第2の構成情報に基づいて前記第1の初期アクセス帯域幅部分を決定するように構成され、前記第2の構成情報が前記第の端末の初期アクセス帯域幅部分を示し、または、前記決定モジュール901は、前記RMSIに第2の構成情報が含まれていないことに応答して、制御リソースセット0の構成情報に基づいて前記第1の初期アクセス帯域幅部分を決定するように構成される。
【0149】
選択的に、前記決定モジュール901は、前記RMSI中の第1の構成情報に基づいて前記第2の初期アクセス帯域幅部分を決定し、前記第1の構成情報が前記第2の端末の初期アクセス帯域幅部分を示し、前記第1の端末のアクセス帯域幅能力に基づいて、前記第2の初期アクセス帯域幅の一部の帯域幅を前記第1の初期アクセス帯域幅部分として決定するように構成される。
【0150】
選択的に、前記決定モジュール901は、前記RMSI中の第1の構成情報に基づいて前記第2の初期アクセス帯域幅部分を決定し、前記第1の構成情報が前記第2の端末の初期アクセス帯域幅部分を示し、前記第2の初期アクセス帯域幅部分と前記第1の端末のアクセス帯域幅能力との大小関係に基づいて、前記第1の初期アクセス帯域幅部分を決定するように構成される。
【0151】
選択的に、前記決定モジュール901は、前記第2の初期アクセス帯域幅部分が前記第1の端末のアクセス帯域幅能力を超える場合、制御リソースセット0の構成情報に基づいて、前記第1の初期アクセス帯域幅部分を決定するステップと、前記RMSI中の第2の構成情報に基づいて、前記第1の初期アクセス帯域幅部分を決定するステップであって、前記第2の構成情報が前記第の端末の初期アクセス帯域幅部分を示すステップと、前記第1の端末のアクセス帯域幅能力に基づいて、前記第2の初期アクセス帯域幅の一部の帯域幅を前記第1の初期アクセス帯域幅部分として決定するステップとのうちのいずれかを実行するように構成され、または、前記決定モジュール901は、前記第2の初期アクセス帯域幅部分が前記第1の端末のアクセス帯域幅能力を超えない場合、前記第2の初期アクセス帯域幅部分を前記第1の初期アクセス帯域幅部分とするように構成される。
【0152】
選択的に、前記決定モジュール901は、前記制御リソースセット0が存在する周波数リソースを、前記第1の初期アクセス帯域幅部分として決定するように構成され、または、前記決定モジュール901は、前記制御リソースセット0が存在する周波数リソースの開始周波数位置を前記第1の初期アクセス帯域幅部分の開始位置として、前記第1の端末のアクセス帯域幅能力を前記開始周波数位置のオフセットとして前記第1の初期アクセス帯域幅の終了位置を決定するように構成される。
【0153】
選択的に、前記決定モジュール901は、前記第2の初期アクセス帯域幅部分の開始周波数位置を前記第1の初期アクセス帯域幅部分の開始位置として、前記第1の端末のアクセス帯域幅能力を前記開始周波数位置のオフセットとして前記第1の初期アクセス帯域幅の終了位置を決定するように構成される。
【0154】
図10は、例示的な一実施例によって示される初期アクセス帯域幅部分の構成装置の概略構成図である。前記装置は、上記の方法の例を実現する機能を有し、前記機能は、ハードウェアによって実現することができ、ハードウェアが対応するソフトウェアを実行することによって実現することもできる。図10を参照すると、初期アクセス帯域幅部分の構成装置は、生成モジュール1001と送信モジュール1002とを含む。
【0155】
生成モジュール1001は、残りの最小システム情報(RMSI)を生成するように構成され、前記RMSIが、第2の端末の初期アクセス帯域幅部分を示す第1の構成情報と第1の端末の初期アクセス帯域幅部分を示す第2の構成情報とを含み、前記第1の端末のアクセス帯域幅能力が前記第2の端末のアクセス帯域幅能力より小さい。
【0156】
送信モジュール1002は、前記RMSIを送信するように構成される。
【0157】
図11は、例示的な実施例によって示される初期アクセス帯域幅部分の決定装置1500のブロック図であり、当該装置1500は、前記端末であってもよい。図11を参照すると、初期アクセス帯域幅部分の決定装置1500は、処理コンポーネント1502、メモリ1504、電力コンポーネント1506、マルチメディアコンポーネント1508、オーディオコンポーネント1510、入力/出力(I/O)のインターフェース1512、センサコンポーネント1514、および通信コンポーネント1516の1つまたは複数のコンポーネントを含むことができる。
【0158】
処理コンポーネント1502は、通常、表示、電話の呼び出し、データ通信、カメラ操作、及び記録操作に関連する操作のような初期アクセス帯域幅部分の決定装置1500の全体の操作を制御する。処理コンポーネント1502は、上記方法の全てまたは一部のステップを完成するために、命令を実行するための1つまたは複数のプロセッサ1520を含むことができる。また、処理コンポーネント1502は、他のコンポーネントとのインタラクションの処理を容易にするために、1つまたは複数のモジュールを含むことができる。例えば、処理コンポーネント1502は、マルチメディアコンポーネント1508と処理コンポーネント1502とのインタラクションを容易にするために、マルチメディアモジュールを含むことができる。
【0159】
メモリ1504は、初期アクセス帯域幅部分の決定装置1500での操作をサポートするために、様々なタイプのデータを記憶するように構成される。これらのデータの例は、初期アクセス帯域幅部分の決定装置1500で操作するためのあらゆるアプリケーションプログラムまたは方法の命令、連絡先データ、電話帳データ、メッセージ、画像、ビデオなどを含む。メモリ1504は、スタティックランダムアクセスメモリ(SRAM)、電気的消去可能プログラマブル読み出し専用メモリ(EEPROM)、消去可能プログラマブル読み出し専用メモリ(EPROM)、プログラマブル読み出し専用メモリ(PROM)、読み出し専用メモリ(ROM)、磁気メモリ、フラッシュメモリ、磁気ディスク、または光ディスクのような、あらゆるタイプの揮発性または不揮発性の記憶装置またはそれらの組み合わせによって実現されてもよい。
【0160】
電力コンポーネント1506は、初期アクセス帯域幅部分の決定装置1500の様々なコンポーネントのために電力を提供する。電力コンポーネント1506は、電源管理システム、1つまたは複数の電源、および他の初期アクセス帯域幅部分の決定装置1500への電力の生成、管理、配分に関連するコンポーネントを含むことができる。
【0161】
マルチメディアコンポーネント1508は、前記初期アクセス帯域幅部分の決定装置1500とユーザとの間の出力インターフェースを提供するスクリーンに含まれる。いくつかの実施例では、スクリーンは、液晶ディスプレイ(LCD)とタッチパネル(TP)を含むことができる。スクリーンがタッチパネルを含む場合、スクリーンは、ユーザからの入力信号を受信するように、タッチスクリーンとして実現されることができる。タッチパネルには、タッチ、スライド、タッチパネルのジェスチャーを感知するように、1つまたは複数のタッチセンサが含まれる。前記タッチセンサは、タッチまたはスライド動作の境界を感知するだけでなく、タッチまたはスライド操作に関連する持続時間と圧力を検出することができる。いくつかの実施例では、マルチメディアコンポーネント1508は、1つのフロントカメラおよび/またはバックカメラを含む。初期アクセス帯域幅部分の決定装置1500が撮影モードやビデオモードなどの操作モードである場合、フロントカメラおよび/またはバックカメラは、外部のマルチメディアデータを受信することができる。各フロントカメラおよびバックカメラは、1つの固定的な光学レンズシステムであってもよく、または焦点距離と光学ズーム能力を備えてもよい。
【0162】
オーディオコンポーネント1508は、オーディオ信号を出力および/または入力するように構成される。例えば、オーディオコンポーネント1508は、初期アクセス帯域幅部分の決定装置1500が呼び出しモード、記録モード、および音声認識モードのような操作モードにある場合、外部オーディオ信号を受信するように構成されるマイクロフォン(MIC)を含む。受信されたオーディオ信号は、さらにメモリ1504に記憶されてもよく、または通信コンポーネント1516を介して送信されてもよい。いくつかの実施例では、オーディオコンポーネント1508は、オーディオ信号を出力するための1つのスピーカをさらに含む。
【0163】
I/Oインターフェース1512は、処理コンポーネント1502と周辺インターフェースモジュールとの間にインターフェースを提供し、上記の周辺インターフェースモジュールはキーボード、クリックホイール、ボタンなどであってもよい。これらのボタンは、ホームボタン、音量ボタン、スタートボタン、およびロックボタンを含むことができるが、これらに限定されない。
【0164】
センサコンポーネント1514は、初期アクセス帯域幅部分の決定装置1500に様々な態様の状態評価を提供するように、1つまたは複数のセンサを含む。例えば、センサコンポーネント1514は、初期アクセス帯域幅部分の決定装置1500のオン/オフ状態、コンポーネントの相対的な位置決めを検出でき、例えば、前記コンポーネントは初期アクセス帯域幅部分の決定装置1500のディスプレイおよびキーパッドであり、センサコンポーネント1514は、初期アクセス帯域幅部分の決定装置1500のコンポーネントの位置変更、ユーザが初期アクセス帯域幅部分の決定装置1500との接触が存在または存在しないか、初期アクセス帯域幅部分の決定装置1500の方位または加速/減速および初期アクセス帯域幅部分の決定装置1500の温度変化を検出することもできる。センサコンポーネント1514は、任意の物理的接触がない場合、付近の物体の存在を検出するように構成される近接センサを含むこともできる。センサコンポーネント1514は、イメージングアプリケーションに使用されるCMOSまたはCCDイメージセンサのような光センサをさらに含むことができる。いくつかの実施例では、当該センサコンポーネント1514は、加速度センサ、ジャイロセンサ、磁気センサ、圧力センサ、または温度センサをさらに含むことができる。
【0165】
通信コンポーネント1516は、初期アクセス帯域幅部分の決定装置1500と他の装置との間の無線方式の通信を容易にするように構成される。本開示の実施例では、前記通信コンポーネント1516は、2G、3G、4G、または5G、またはこれらの組み合わせなどの通信規格に基づくワイヤレスネットワークにアクセスし、ランダムアクセスを実現することができる。例示的な一実施例では、通信コンポーネント1516は、ブロードキャストチャネルを介して外部ブロードキャスト管理システムからのブロードキャスト信号またはブロードキャスト関連情報を受信する。選択可能に、前記通信コンポーネント1516は、NFCモジュールも含む。
【0166】
例示的な実施例では、初期アクセス帯域幅部分の決定装置1500は、上記初期アクセス帯域幅部分構成方法を実行するために、専用集積回路(ASIC)、デジタル信号プロセッサ(DSP)、デジタル信号処理装置(DSPD)、プログラマブルロジックデバイス(PLD)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、または他の電子部品、1つまたは複数のアプリケーションによって実現されてもよい。
【0167】
例示的な実施例では、命令を含む非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体、例えば、命令を含むメモリ1504をさらに提供し、上記命令は、初期アクセス帯域幅部分構成方法を完成するために、初期アクセス帯域幅部分の決定装置1500のプロセッサ1520によって実行されてもよい。例えば、前記非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体はROM、ランダムアクセスメモリ(RAM)、CD-ROM、磁気テープ、フロッピーディスク、光データ記憶装置であってもよい。
【0168】
図12は、例示的な実施例によって示される初期アクセス帯域幅部分の構成装置1600のブロック図であり、当該装置1600は、前記のアクセスネットワークデバイスであってもよい。図12を参照すると、初期アクセス帯域幅部分の構成装置1600は、処理コンポーネント1602、メモリ1604、電力コンポーネント1606、入力/出力(I/O)のインターフェース1612、および通信コンポーネント1616の1つ又は複数のコンポーネントを含むことができる。
【0169】
処理コンポーネント1602は、通常、表示、電話の呼び出し、データ通信、カメラ操作、及び記録操作に関連する操作のような初期アクセス帯域幅部分の構成装置1600の全体の操作を制御する。処理コンポーネント1602は、上記方法の全てまたは一部のステップを完成するために、命令を実行するための1つまたは複数のプロセッサ1620を含むことができる。また、処理コンポーネント1602は、他のコンポーネントとのインタラクションの処理を容易にするために、1つまたは複数のモジュールを含むことができる。例えば、処理コンポーネント1602は、マルチメディアコンポーネント1608と処理コンポーネント1602とのインタラクションを容易にするために、マルチメディアモジュールを含むことができる。
【0170】
メモリ1604は、初期アクセス帯域幅部分の構成装置1600での操作をサポートするために、様々なタイプのデータを記憶するように構成される。メモリ1604は、スタティックランダムアクセスメモリ(SRAM)、電気的消去可能プログラマブル読み出し専用メモリ(EEPROM)、消去可能プログラマブル読み出し専用メモリ(EPROM)、プログラマブル読み出し専用メモリ(PROM)、読み出し専用メモリ(ROM)、磁気メモリ、フラッシュメモリ、磁気ディスク、または光ディスクのような、あらゆるタイプの揮発性または不揮発性の記憶装置またはそれらの組み合わせによって実現されてもよい。
【0171】
電力コンポーネント1606は、初期アクセス帯域幅部分の構成装置1600の様々なコンポーネントのために電力を提供する。電力コンポーネント1606は、電源管理システム、1つまたは複数の電源、および他の初期アクセス帯域幅部分の構成装置への電力の生成、管理、配分に関連するコンポーネントを含むことができる。
【0172】
I/Oインターフェース1612は、処理コンポーネント1602と周辺インターフェースモジュールとの間にインターフェースを提供し、上記の周辺インターフェースモジュールはキーボード、クリックホイール、ボタンなどであってもよい。これらのボタンは、ホームボタン、音量ボタン、スタートボタン、およびロックボタンを含むことができるが、これらに限定されない。
【0173】
通信コンポーネント1616は、アクセスネットワーク装置と他の装置との間の無線方式の通信を容易にするように構成される。本開示の実施例では、前記通信コンポーネント1616は、2G、3G、4G、または5G、またはこれらの組み合わせのような通信規格に基づくウェアレスネットワークを提供し、これによって端末装置と接続することができる。
【0174】
例示的な実施例では、初期アクセス帯域幅部分の構成装置1600は、上記初期アクセス帯域幅部分の構成方法を実行するために、専用集積回路(ASIC)、デジタル信号プロセッサ(DSP)、デジタル信号処理装置(DSPD)、プログラマブルロジックデバイス(PLD)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、または他の電子部品、1つまたは複数のアプリケーションによって実現されてもよい。
【0175】
例示的な実施例では、命令を含む非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体、例えば、命令を含むメモリ1604をさらに提供し、上記命令は、上記初期アクセス帯域幅部分の構成方法を完成するために、初期アクセス帯域幅部分の構成装置1600のプロセッサ1620によって実行されてもよい。例えば、前記非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体はROM、ランダムアクセスメモリ(RAM)、CD-ROM、磁気テープ、フロッピーディスク、光データ記憶装置であってもよい。
【0176】
本開示の例示的な一実施例は、アクセスネットワークデバイスと端末とを含む通信システムをさらに提供する。前記端末は、図10または図11に示される実施例によって提供される初期アクセス帯域幅部分の構成装置を含む。
【0177】
当業者は、明細書を検討し、かつ、明細書で開示された発明を実践した後、本開示の他の実施案を容易に想到し得る。本開示は、本開示の任意の変形、用途または適応的変化をカバーすることを意図し、これらの変形、用途または適応的変化は、本開示の一般原理に従い、本開示で開示されていない本技術分野における技術常識または慣用されている技術手段を含む。明細書および実施例は、単なる例示と見なされ、本開示の真の範囲および精神は、以下の特許請求の範囲によって指摘される。
【0178】
なお、本開示は、上記に記載され、図面に示されている厳密な構造に限定されず、その範囲から逸脱しない限り、様々な修正や変更を行うことができる。本開示の範囲は、添付の特許請求の範囲のみによって限定される。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12