(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-12-27
(45)【発行日】2025-01-14
(54)【発明の名称】固体材料を分離するための円板スクリーン
(51)【国際特許分類】
B07B 1/15 20060101AFI20250106BHJP
B07B 1/46 20060101ALI20250106BHJP
【FI】
B07B1/15
B07B1/46 B
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2020129875
(22)【出願日】2020-07-31
【審査請求日】2023-05-17
(31)【優先権主張番号】102019000013791
(32)【優先日】2019-08-02
(33)【優先権主張国・地域又は機関】IT
(73)【特許権者】
【識別番号】520286511
【氏名又は名称】エコスターグリーン エス.アール.エル.
【氏名又は名称原語表記】ECOSTARGREEN S.R.L.
(74)【代理人】
【識別番号】100091683
【氏名又は名称】▲吉▼川 俊雄
(74)【代理人】
【識別番号】100179316
【氏名又は名称】市川 寛奈
(72)【発明者】
【氏名】カッポーゾ,ドメニコ
【審査官】町田 豊隆
(56)【参考文献】
【文献】特開平08-150372(JP,A)
【文献】欧州特許出願公開第02921238(EP,A1)
【文献】英国特許出願公開第02072049(GB,A)
【文献】特表2013-505829(JP,A)
【文献】欧州特許出願公開第03085462(EP,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B07B 1/15
B07B 1/46
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
固体材料を分離するための円板スクリーン(1)であって、
支持構造(2)と、
前記支持構造(2)上に回転可能に搭載され、相互に平行に位置付けられる、複数の回転シャフト(3)と、
対応する前記回転シャフト(3)に沿って、前記回転シャフト(3)に固定され、連続して位置付けられ、一方が隣のものに対して離間される、複数の円板(4)であって、前記円板(4)のそれぞれは、対応する前記回転シャフト(3)に平行な回転軸(Y)が設けられ、反対側の向きに向いた2つの側方面(4A,4B)の間に、前記回転軸(Y)に従って延在し、前記円板(4)のそれぞれの前記側方面(4A,4B)のそれぞれは、前記回転軸(Y)の周辺に延在する外部縁(4D)が設けられ
、前記側方面(4A,4B)の外部縁(4D)は、凸形状かつ多角形状を有する、複数の円板(4)と、
前記円板(4)が回転向き(R)における前記回転軸(Y)の周辺に回転させるように作動させるために、前記回転シャフト(3)に機械的に接続される駆動手段(5)と、を備え
、
前記円板(4)は、2つの前記側方面(4A,4B)の少なくとも1つに固定され、前記側方面(4A,4B)から突出して延在する、少なくとも1つの推力翼(12)を備え、
前記推力翼(12)のそれぞれは、前記回転向き(R)に従って配向され、内部部分(14)と、前記内部部分(14)に対して前記回転軸(Y)からさらに離れた外部部分(15)との間に延在する、前面(13)が設けられ、
前記推力翼(12)の前記前面(13)は縦断面を有し、前記縦断面は、
前記円板(4)の前記側方面(4A,4B)の内部に延在し、少なくとも前記内部部分(14)は前記側方面(4A,4B)の前記外部縁(4D)の内側に位置付けられ、
前記回転軸(Y)の近くに移動する際に、前記外部部分(15)から前記内部部分(14)まで前記回転向き(R)に従って延在
し、
前記推力翼(12)の前面(13)の外部部分(15)は、前記側方面(4A,4B)の外部縁(4D)に実質的に接しており、
前記円板(4)は少なくとも1つの中央リング(26)を備え、少なくとも1つの前記中央リング(26)は、2つの前記側方面(4A,4B)の少なくとも1つに固定され、前記側方面(4A,4B)から突出して延在し、対応する前記回転シャフト(3)の周辺に設置され、
前記中央リング(26)のそれぞれは、回転シャフト(3)が交差する貫通開口部(28)を画定する内部区分(27)と、該内部区分(27)に対して、前記中央リング(26)の厚さを画定する外部区分(29)とが設けられ、
前記推力翼(12)は、前記前面(13)の前記内部部分(14)に設置される前端(16’)と、前記前面(13)の前記外部部分(15)に設置される後端(16’’)との間に延在し、前記推力翼(12)は、少なくとも前記前端(16’)において前記中央リング(26)に接続され、
前記推力翼(12)の前記前面(13)の前記内部部分(14)は、実質的に途切れなく、前記中央リング(26)の外部区分(29)に接続され、
前記中央リング(26)の外部区分(29)は、前記推力翼(12)の前面(13)の内部部分(14)が連続するように、前記推力翼(12)の前端(16’)と接触する点から延在することを特徴とする、円板スクリーン(1)。
【請求項2】
前記側方面(4A,4B)の前記外部縁(4D)は凸形状を有し、前記推力翼(12)の前記前面(13)の前記縦断面は前記外部縁(4D)の内側に位置付けられることを特徴とする、請求項1に記載の円板スクリーン(1)。
【請求項3】
前記推力翼(12)の前記前面(13)の少なくとも前記内部部分(14)は、前記側方面(4A,4B)の上に、前記側方面(4A,4B)の前記外部縁(4D)から離間されて設置されることを特徴とする、請求項1または2に記載の円板スクリーン(1)。
【請求項4】
前記前面(13)の前記縦断面は、円周に対して90°よりも大きい傾斜角度(α)を点線によって区切り、円周は前記回転軸(Y)の中心を有し、点を通過することを特徴とする、請求項1~3のいずれか1項に記載の円板スクリーン(1)。
【請求項5】
前記前面(13)の前記縦断面は凸形状を有することを特徴とする、請求項1~4のいずれか1項に記載の円板スクリーン(1)。
【請求項6】
前記前面(13)の前記縦断面は湾曲形状を有することを特徴とする、請求項1~5のいずれか1項に記載の円板スクリーン(1)。
【請求項7】
前記推力翼(12)の前記前面(13)の前記外部部分(15)は、前記側方面(4A,4B)の前記外部縁(4D)に設置されることを特徴とする、請求項1~6のいずれか1項に記載の円板スクリーン(1)。
【請求項8】
前記推力翼(12)の前記内部部分(14)は、前記回転軸(Y)の近くに半径方向に前記側方面(4A,4B)の第1のゾーンに設置され、前記推力翼(12)の前記外部部分(15)は、前記第1のゾーンに対して、前記回転軸(Y)からさらに離れて半径方向に設置される前記側方面(4A,4B)の第2のゾーンに設置されることを特徴とする、請求項1~7のいずれか1項に記載の円板スクリーン(1)。
【請求項9】
複数のスリーブ(20)を
更に備え、複数の前記スリーブ(20)のそれぞれは、2つの連続の前記円板(4)の間に対応する前記回転シャフト(3)上に外部に遊着して搭載され、後続の前記円板(4)の対応する前記側方面(4A,4B)に位置付けられる2つの対向する末端縁(21’)の間で、前記回転軸(Y)に平行に延在する管状体(21)を備え、前記中央リング(26)は、前記スリーブ(20)の前記管状体(21)の対応する前記末端縁(21’)が挿入される貫通開口部(28)を画定する内部区分(27)が設けられ、前記内部区分(27)に対して隙間を伴うことを特徴とする、請求項1~8のいずれか1項に記載の円板スクリーン(1)。
【請求項10】
前記中央リング(26)は、前記回転軸(Y)に平行な方向に従って、前記推力翼(12)が対応する前記側方面(4A,4B)から突出して延在する幅(H)よりも小さい幅(H’)を伴う前記円板(4)の対応する前記側方面(4A,4B)から突出して延在することを特徴とする、請求項
1~
9のいずれか1項に記載の円板スクリーン(1)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、独立項の請求項1の前文に従って、固体材料を分離するための円板スクリーンに関する。
【0002】
本発明の円板スクリーンは、都市固形廃棄物、河川の不活性物質、排泄物収集物の分別の際の有機画分の生成、堆肥(その精錬のためのもの)、再利用された木材、バイオマス、不活性物質、解体材料、土地排水材料ならびにゴミ材料、ガラス、プラスチック、金属くず、及びさらに他の材料等の様々な種類の固体材料を分離するために採用されることが意図される。
【0003】
したがって、固体残留物を扱う工業分野において、本発明に従った円板スクリーンが挿入され、前述の残留物のための粉砕プラントまたは研削プラントの下流に設置されることによって利点をもたらすことが意図される。
【背景技術】
【0004】
本明細書で下記に、用語「残留物」を用いて、寸法または質量に基づいて、構成要素に分離されることが要求されるいずれかの1つの固体材料は、説明を簡潔にするために区別なく示される。
【0005】
異なる構造原理及び動作原理を採用している、複数の適用分野において固体残留物を分離するために採用されることが意図されるいつくかの異なる装置は、市場で既知である。係る装置のいくつかの例は、円板スクリーン、網目スクリーン、ねじスクリーン、ドラム型スクリーン、加速度分離機、流動層分離機、静電分離機、磁気分離機、及びさらに他の装置を備える。
【0006】
具体的には、円板スクリーンは、通常、支持構造を備え、支持構造は、円板スクリーン上に搭載され、相互に平行であり、同じ回転向きに回転する等間隔に連続する、多くのシャフトを回転可能に支える。連続するシャフト上に搭載された円板を介在することを可能にするために、単一の円板の厚さに少なくとも等しい距離、好ましくは、その厚さよりも大きい距離だけ相互から分離される円板のグループは各シャフトに軸方向に固定され、それにより、いずれかの1つのシャフトの各円板は、隣接するフロントシャフト及びリアシャフトの2つの円板の間に介在される。
【0007】
本発明の技術分野では、円板スクリーンの特性を区別する1つの測定アイテムはスクリーニング表面である。スクリーニング表面は、円板と回転シャフトとの間に区切られる開口部のエリアとして定義され、ひいては、スクリーニング表面の下に重力によって落下するスクリーンから分離される残留物のサイズを示す。
【0008】
各シャフトの周辺に搭載され、円板の間に介在されたアイドルスリーブが設けられ、スクリーニング表面の妨害を防止または少なくとも制限する機能を有する、円板スクリーンは、欧州特許出願公開第1106264号明細書から既知である。
【0009】
より詳細には、各スリーブは、シャフト上にまたはシャフトの外側に設けられた管状体上にアイドリング様式で自由にスリーブを回転させることを可能にするように適合される隙間で、2つの円板の間にシャフト上に軸方向に搭載される。
【0010】
動作時、連続するシャフト上に搭載される円板に影響を及ぼすまでアイドルスリーブの周辺に外に捻じられる可能性がある糸状要素は、スクリーンの動作を損なわないであろう、また、糸状要素がスクリーンの動作の停止を決定し得ないで、スリーブが搭載されるシャフトに対してアイドリングする各スリーブは、シャフト自体の回転を妨害しないであろう。
【0011】
この解決策の主要欠点は、既知の種類のアイドルスリーブを伴う円板スクリーンは、回転シャフトとスリーブ自体との間に機械的接続を生じさせるように、アイドルスリーブとシャフト上に嵌合する円板との間に存在する隙間内に、砂、ほこり等の小さい大きさの物質が挿入することが可能になり、スリーブを回転して駆動させ、その捻じり防止アクションを妨害することになるという事実がある。
【0012】
係る欠点を克服するために、係る材料の堆積を防止し、いずれかの場合、そのように、スリーブと円板との間に隙間を作り、スリーブが円板に対して遊転させることを可能にし、捻じりに関する問題を防止するように、アイドルスリーブが円板の側方面上に作られた適切な溝内に挿入されることが意図される2つのフランジが設けられる上述の種類のスクリーンは、欧州特許出願公開第3085462号明細書から既知である。
【0013】
しかしながら、また、この種類のスクリーンは、異なるサイズのプラスチック材料(具体的には、買い物バッグ、パッケージ、バッグ等のプラスチック材料)を分離する際に低性能を含む、いくつかの欠点がある。
【0014】
より詳細には、いくつかの種類のプラスチック材料(例えば、買い物バッグ、パッケージ、バッグの前述の材料)だけではなく、いずれかの軟質シート状プラスチック材料も、スクリーンの円板の間に嵌合され、スクリーンの動作に関する問題を生じさせ、また、メンテナンスの時間及びコストを増加させ得る。
【0015】
1つ以上の突出先端を伴うその外部区分上に提供される、いわゆる「星形」円板が設けられた円板スクリーンは、特許文書の英国特許出願公開第2072049号明細書及び米国特許第3870627号明細書からも既知である。具体的には、英国特許出願公開第2072049号明細書に説明されるスクリーンは、いくつかの円板が外部縁に沿ってその突出先端が設けられ、円板の間に石または他の物体の侵入を防止するために拡大エリアを伴うことを提供している。
【0016】
したがって、当技術分野で既知の固体材料を分離するための円板スクリーンは、その円板スクリーンに欠点がないことを実証している。これらの中に、前進方向に向かって、前述の種類の残留物に向かわせる低い能力のものが存在する。このように、係る残留物は、好ましくない方法で選別される可能性があり、または、それは、円板の間に容易に挿入されることができ、または、それは、円板及び回転シャフトの周辺に捻じられる可能性があり、その手動の取り外しのためにスクリーンの停止を生じさせる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0017】
【文献】欧州特許出願公開第1106264号明細書
【文献】欧州特許出願公開第3085462号明細書
【文献】英国特許出願公開第2072049号明細書
【文献】米国特許第3870627号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0018】
したがって、この状況では、本発明に内在する課題は、円板及び回転シャフトの周辺の糸状要素の捻じりに起因する欠点をなくす、またはかなり減らすことを可能にする、固体材料を分離するための円板スクリーンを提供することによって、具体的には、メンテナンス作業の繰り返しを防止することによって、前述の先行技術の問題をなくすことである。
【0019】
本発明のさらなる目的は、異なるサイズを有するプラスチック材料の高性能の分離を有する、固体材料を分離するための円板スクリーンを提供することである。
【0020】
本発明のさらなる目的は、経時的に動作時に全体的に信頼性がある固体材料を分離するための円板スクリーンを提供することである。
【0021】
本発明のさらなる目的は、作るのに安価な固体材料を分離するための円板スクリーンを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0022】
前述の目的に従った調査結果の技術的特性は、下記に報告される「特許請求の範囲」の内容に明確に見られ、その利点は、本発明のいくつかの単なる例示的実施形態及び非限定実施形態を表す添付図を参照して、以下の詳細な説明でより明らかになる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【
図1】本発明による、固体材料を分離するための円板スクリーンの斜視概略図を示す。
【
図2】回転シャフト上に搭載される複数の円板を伴ういくつかの回転シャフトに関する、平面図の
図1の円板スクリーンの拡大詳細図を示す。
【
図4】本発明の第1の実施形態による、本発明の円板スクリーンの回転シャフトの1つの縦断面の図を示す。
【
図5】本発明の前述の第1の実施形態による、スクリーンの円板の1つの側面図を示す。
【
図7】円板自体の推力翼に関する、
図6に示される円板の詳細の斜視図を示す。
【
図8】本発明の前述の第2の実施形態による、本発明のスクリーンの円板の1つの斜視図を示す。
【
図9】
図8に示される円板の遮断要素の斜視図を示す。
【
図10】本発明の第3の実施形態による、いくつかの回転シャフトに関する本発明の円板スクリーンの斜視図を示す。
【
図15】本発明の第4の実施形態による、いくつかの回転シャフトに関する本発明の円板スクリーンの斜視図を示す。
【
図18】
図17の線XVIII-XVIIIによる、
図16の回転シャフトの追加の断面図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0024】
添付図を参照すると、参照番号1は、全体的として、本発明の目的である固体材料を分離するための円板スクリーンを示す。
【0025】
本発明に従った円板スクリーン1は、固形都市廃棄物、河川の不活性物質、分離された排泄物収集物の有機画分の生成物、堆肥(その精錬のためのもの)、再利用された木材、バイオマス、不活性物質、解体材料、土地排水材料ならびにゴミ材料、ガラス、プラスチック、金属くず、及びさらに他の材料等の様々な種類の固体材料を分離するために採用されるように適合される。
【0026】
具体的には、本発明の円板スクリーン1は、具体的には、プラスチック廃棄物を残りの固体材料の塊から分離するために適切である。
【0027】
添付図に示される実施形態に従って、本発明の円板スクリーン1は、地面に対して当接され、選別される固体材料が進むことに影響を受ける前進方向Aに従って、入口ドアと出口ドアとの間に延在することが意図される、支持構造(2)を備える。
【0028】
また、円板スクリーン1は、具体的には、一定の間隔ピッチで一方が隣のものに対して離間される、相互に平行である支持構造2上に回転可能に搭載され、前進方向Aに沿って連続して配置される、複数の回転シャフト3を備える。
【0029】
回転シャフト3のそれぞれは、その延長軸Xに従って縦方向に(好ましくは、前進方向Aに水平及び直角に)延在することで利点をもたらす。具体的には、本発明の特許の保護範囲から逸脱することなく、回転シャフト3の延在軸Xは、添付図に示される実施形態に従って水平であるのが好ましい(ただし、傾きがある可能性がある)スクリーニング表面を識別する。
【0030】
本発明に従って、円板スクリーン1は、また、回転シャフト3から回転運動を受けるために、回転シャフト3に沿って連続して軸方向に固定される複数の円板4を備える。
【0031】
より詳細に、回転シャフト3のそれぞれは、回転シャフト3に固定される(嵌合するのが好ましい)回転シャフト3自体の延長軸Xに沿って連続して配置される複数の対応する円板4(例えば、9個または10個)を支える。
【0032】
円板4は、一定ピッチで一方が隣のものに対して離間される対応する回転シャフト3に沿って位置付けられるのが好ましい。円板4のそれぞれは、対応する回転シャフト3の延長軸Xに平行であり、係る延長軸Xと一致するのが好ましい、円板4の回転軸Yが設けられることで利点をもたらす。
【0033】
具体的には、例えば、
図2、
図11、及び
図16の図に可視であるように、円板4のそれぞれと隣のものとの間の距離は、同じ回転シャフト3上に搭載される2つの隣接する円板4の間に、前進方向Aに従って連続する回転シャフト3上に搭載される円板4を介在することを可能にするために、単一の円板4のそれぞれの厚さ(延長軸Xに従った厚さ)よりも大きく、同時に、回転シャフト3の2つの円板4のそれぞれと、連続する回転シャフト3の介在された円板4との間の側方隙間Iがある状態になる。
【0034】
係る目的のために、回転シャフト3のそれぞれに搭載される円板4は、連続する回転シャフト3上に搭載される円板4に対してずれて搭載され、それにより、回転シャフトは、円板4のそれぞれの間に介在することができる。
【0035】
具体的には、前進方向Aに沿った回転シャフト3の間の距離及び回転軸Yに沿った円板4の間の距離(具体的には、前述の側方隙間I)は、円板スクリーン1のスクリーニング区分を画定し、(回転シャフト3の下を通って)振るい落ちる材料の最大サイズ(寸法)を決定する一方、大きいサイズの材料は円板スクリーン1の出口ドアに向かって運ばれる。
【0036】
本発明に従って、円板スクリーン1は、円板4のそれぞれが特定の回転向きR(例えば、
図1、
図3、及び
図5に表される)に円板4の回転軸Yの周りを回転するように作動させるために、回転シャフト3に機械的に接続される駆動手段5を備える。
【0037】
より詳細に、回転シャフト3のそれぞれが回転シャフト3の上に搭載される円板4を回転して支える様式で、前述の回転向きRに回転シャフト3の延長軸Xの周りに回転シャフト3のそれぞれを回転させるために、駆動手段5を配置する。
【0038】
係る目的のために、具体的には、円板4は、回転シャフト3の回転運動を受けるために、対応する回転シャフト3に機械的に強固に結合される。例えば、回転シャフト3は、成形済み雄型外形3’、具体的には、多角形(その外部表面の形状によって、具体的には、その断面によって画定される)を有し、円板4のそれぞれは、前述の成形済み雄型外形3’に接合され、具体的には、回転シャフト3を受けるように適合される貫通孔6によって画定される、成形済み雌型外形4’を有する。
【0039】
具体的には、前述の回転向きRにおける円板4の回転は、そのように、本質的に全体的に従来的様式で(この理由のために詳細に説明されない)、円板スクリーン1の支持構造2の入口ドアから出口ドアまで前進方向Aに沿って、残留材料の前進向きを決定するためのものである。
【0040】
例えば、
図2及び
図3に示される特定の実施形態を参照すると、駆動手段5は、電気モータ7と、電気モータ7に機械的に接続される運動伝達手段8とを備える。次に、係る運動伝達手段8はチェーン9を備え、チェーン9は、閉ループとして巻かれ、電気モータ7のシャフトに及び回転シャフト3のそれぞれに嵌合される歯車11に固定されるピニオン10と係合するのが好ましい。
【0041】
駆動手段5は、上記に記述されたように、円板4の回転と同時に起こるように、円板スクリーン1の入口ドアから出口ドアまで選別される固体材料を移動させるために、同じ回転向きRの回転シャフト3の全てを移動させるように適合される。
【0042】
具体的には、円板4は外部区分(例えば、多角形)が設けられ、外部区分は、本明細書で下記に良好に説明され、前進方向Aに沿って、スクリーニング表面に沿って、固体材料の前進を容易にするように適切に成形される。
【0043】
図4~
図18を参照すると、円板4のそれぞれは、2つの対向する外部側方面4A及び4Bの間で(回転軸Yに従って)延在し、外部側方面4A及び4Bの間は、それらの間で円板4自体の厚さを区切る。
【0044】
具体的には、円板4のそれぞれの2つの側方面4A,4Bは、回転軸Yに実質的に直角であり(相互に平行であるのが好ましい)、相互に対して反対向きに(円板4の外部に向かって)向いている。
【0045】
側方面4A,4Bのそれぞれは外部縁4Dが設けられ、外部縁4Dは、回転軸Yの周りに延在し、係る側方面4A,4Bを区切り、側方面4A,4Bを外部縁4Dの内部に包囲することで利点をもたらす。外部縁4Dは凸形状(例えば、多角形)を有するのが好ましい。側方面4A,4Bのそれぞれは、外部縁4Dの内部に設置され、具体的には、回転シャフト3が挿入される貫通孔6を画定する、内部縁4Eが設けられることで利点をもたらす。
【0046】
添付図に示される実施形態に従って、円板4のそれぞれは、2つの側方面4A,4Bの外部端4Dを接続するために設置される周囲表面4Cが設けられることで利点をもたらし、円板4が多角柱の形状(例えば、六角形基部を伴う形状)を有するような様式で、複数の平面が設けられるのが好ましい。係る円板4の形状(具体的には、円板4の周囲表面4Cの形状)は、回転シャフト3の回転中に選別される固体材料の前進を容易にする。本発明の他の実施形態では、円板4は、また、前進方向Aに沿って入口ドアから出口ドアまで残留物の前進を容易にするように適合されることで利点をもたらす異なる形状を伴う外部区分を有し得る。
【0047】
適切に、円板4のそれぞれは、一緒に接合され、円板4自体の前述の面/表面4A,4B,4Cを画定するように位置付けられる、複数の金属壁によって形成される。
【0048】
図2~
図4及び
図11~
図18の例で可視であるように、本発明の円板スクリーン1は、連続円板4(対応する回転シャフト3の延長軸Xに沿って)の対の間に介在され、回転シャフト3上に外部に及び遊着して搭載され、複数のスリーブ20を備えることで利点をもたらす。
【0049】
具体的には、スリーブ20のそれぞれは、2つの対向する末端縁21’の間で(対応する回転シャフト3の延長軸Xに従って)延在する管状体21を備え、スリーブ20は2つの円板4の対応する側方面4A,4Bに設置され、末端縁21’の間にスリーブ20が介在される。
【0050】
適切に、円板スクリーン1のスクリーニング区分は、前述の側方隙間I、及び回転シャフト3のそれぞれの円板4の周囲表面4Cと隣接する回転シャフト3のスリーブ20の管状体21との間の距離とによって画定される。
【0051】
円板スクリーン1は、複数のスペーサ管状体25を備え、複数の管状体25のそれぞれは、回転シャフト3上の外部に搭載され、2つの円板4の側方面4A,4Bの間に連続して介在及び当接するのが好ましい。このように、具体的には、円板4は、回転シャフト3と一緒に回転する連続する円板4の間に押圧されるスペーサ管状体25と交互に回転シャフト3に沿って連続して設置される。
【0052】
適切に、スペーサ管状体25は、スリーブ20のアイドル回転を可能にするために、スリーブ20の長さよりもわずかに大きい長さを有する。
【0053】
本発明に内在する発想に従って、円板4は、円板4自体の側方面4A,4Bの対応する面に固定される少なくとも1つの推力翼12を備える。
【0054】
下記に説明される例に報告されるように、円板4の側方面4A,4Bの一方または両方に1つ以上の推力翼12に適用するように提供されることができる。加えて、推力翼12は、スクリーン1の全ての円板4の上に、または、円板4のいくつかのサブセットだけに(例えば、回転シャフト3の一部だけの円板4の上に)適切に事前に配置されることができる。本明細書で下記に詳細に説明されるように、本発明に従った前述の推力翼12は、円板4の側方隙間Iの間に侵入する固体材料の構成要素(具体的には、フィラメント状プラスチック構成要素等の軽材料の構成要素)を遮断し、対応する円板4の回転に続いて、側方隙間Iから外に係る構成要素を押し、具体的には、円板スクリーン1の正常動作の妨害を受ける可能性がある妨害または絡まりを防止する様式で、円板スクリーン1の出口ドアに向かって前進方向Aに材料を押すように適合される。
【0055】
適切に、対応する円板4の回転に続いて、推力翼12は、遠心空気渦の生成を受け、遠心空気渦は、回転シャフト3から持ち上げられた軽材料の構成要素を維持することを補助し、さらに、妨害または絡まりのリスクを減らす。
【0056】
具体的には、要求される推力翼12の配置は、先行技術によって示される欠点に対抗することを可能にし、回転シャフト3の周辺に潜在的に捻じられ得る選別されるものと異なるサイズを伴う残留物及びフィラメント状の残留物が、円板4の間の側方隙間Iから離れて移動し、前進方向Aに進行させられることを防止し、したがって、円板スクリーン1によって必要なメンテナンスを減少させ、スクリーニング効率を増加する。
【0057】
より詳細には、
図5~
図18の例を参照すると、推力翼12は、対応する側方面4A,4Bから突出して(回転軸Yの方向に)延在し、側方面4A,4Bと、係る側方面4A,4Bに対面する円板4と間の側方隙間Iの中を延在する。
【0058】
具体的には、推力翼12は、円板4の周囲表面4Cの成形済みプレートの横端を越えて、対応する側方面4A,4Bから突出して延在する。
【0059】
本発明に従って、推力翼12は前面13が設けられ、前面13は、対応する側方隙間Iに侵入する固体材料の構成要素を遮断するような様式で、円板4が駆動手段5によって回転するように作動するとき円板4の回転向きRに従って配向される。
【0060】
より詳細には、推力翼12の前面13は、内部部分14(好ましくは、前面)と、内部部分14に対して円板4の回転軸Yからさらに離れた外部部分15(好ましくは、後面)との間に延在する。
【0061】
適切に、推力翼12(具体的には、推力翼12の前面13)は、側方面4A,4B自体の外部縁4Dの内部の対応する側方面4A,4Bの内部で、少なくとも部分的に延在する(完全に延在するのが好ましい)。このように、推力翼12(具体的には、推力翼12の前面13)は、対応する円板4と、隣接する円板4との間に区切られる側方隙間Iに延在する。
【0062】
推力翼12の前面13の係る形状は、前面13が、円板4の回転に続いて、側方隙間Iに侵入する固体材料の構成要素を遮断することを可能にし、その固体材料を前面13自体の外部部分15に向かって運び、このように、円板4の回転軸Yから離れて固体材料の構成要素を押し、したがって、その固体材料を円板4の間の側方隙間Iから出させる。
【0063】
適切に、推力翼12(円板4の対応する側方面4A,4Bの内部に延在し、ひいては、円板4の間の側方隙間Iの内部に永久的に挿入される)は、円板4の回転に続いて、また、側方隙間I自体の内部に既に侵入している可能性がある固体材料を遮断することが可能であり、その固体材料を側方隙間Iから放出する。
【0064】
具体的には、推力翼12の内部部分14は、回転軸Yに半径方向により近い円板4の対応する側方面4A,4Bの第1のゾーンに設置される一方、推力翼12の外部部分15は、回転軸Yから半径方向にさらに離れて設置される対応する側方面4A,4Bの第2のゾーン(好ましくは、円板4の外部区分に)に設置される。
【0065】
推力翼12の前面13は、回転軸Yの近くに移動する際、前述の回転向きRに、外部部分15から内部部分14に延在する縦断面を有することで利点をもたらす。具体的には、前述の縦断面は、円板4の回転軸Yに直角の表面を伴う前面13の遮断部によって画定される。適切に、推力翼12の前面13の係る縦断面は、円板4の回転軸Yの周りに特定の円セクターに延在し、円板4自体の対応する側方面4A,4Bに実質的に平行であるのが好ましい。
【0066】
推力翼12の前面13の縦断面は、円板4の対応する側方面4A,4Bの内部に延在する。より詳細には、前述の縦断面は、少なくとも部分的に、対応する側方面4A,4Bの外部縁4Dの内部に位置付けられる。具体的には、係る縦断面は、対応する側方面4A,4Bの外部縁4Dの内部に全体的に設置され、せいぜい、推力翼12の外部部分15が係る外部縁4Dに(例えば、外部縁4Dと実質的に同一平面に)設置される可能性がある。
【0067】
推力翼12(具体的には、その前面13の縦断面)は、対応する側方面4A,4Bの外部縁4Dの外側に突出しないのが好ましい。
【0068】
動作時、円板4が回転向きRに回転するとき、推力翼12の前面13の内部部分14は外部部分15の前に来る。このように、固体材料は推力翼12の内部部分14によって遮断され、前面13の縦断面の特定の延長によって、側方隙間Iの外側に及び前進向きに押される。
【0069】
回転円板4の推力翼12によって生成された遠心渦は、さらに、円板4の間に側方隙間Iの外側に軽材料を維持することを容易にする利点をもたらす。
【0070】
前面13の縦断面は凸形状(好ましくは、湾曲形状)を有する。前面13の縦断面の係る特定の形状は、さらに、残留材料の構成要素における前面13のスラストアクションを容易にし、その残留材料の構成要素を、前面13自体に塞がったままの係る材料がなく、その外部部分15に向かって、ひいては側方隙間Iの外側に運ぶ。
【0071】
好ましくは、
図5及び
図14の例を参照して、推力翼12の前面13の縦断面は、円周Cに対して90°よりも大きい傾斜角度α(好ましくは、鈍角)を点線によって区切り、円周Cは、円板4の回転軸Yの中心を有し、縦断面の係る点を通過する。
【0072】
具体的には、前述の角度αは、前述の入射点における縦断面の接線まで、前面13の外部部分15に向かって縦断面に入射する点に円周接線Cから延在する。
【0073】
縦断面の係る傾斜角度αは、回転向きRの円板4の回転中、推力翼12が、円板4の間の側方隙間Iに侵入するように、側方隙間Iの外側に、材料構成要素を移動させることを可能にし、同時に、前進方向Aに沿って、前進向きに材料構成要素を前進させる。
【0074】
好ましくは、推力翼12は、前面13に対して反対向きに向いている後面17(例えば、凹面形状を伴う)が設けられる。
【0075】
具体的には、円板4が回転向きRに回転するとき、推力翼12の前面13は後面17の前に来る。
【0076】
適切に、前面13及び後面17は、それらの間で推力翼12の厚さSを区切る。
【0077】
推力翼12は、また、円板4の対応する側方面4A,4Bに向いており、係る側方面4A,4Bに固定される、内部側18と、内部側18に対して反対向きに向いており、円板4の間の側方隙間Iに対面する、外部側19とが提供されることで利点をもたらす。適切に、内部側18及び外部側19は、それらの間に、(円板4の回転軸Yに沿って)推力翼12の幅Hを区切り、係る幅Hは、具体的には、推力翼12が円板4の対応する側方面4A,4Bから突出して突き出る距離を定義する。
【0078】
推力翼12の前面13は、推力翼12が上記の幅Hで前述の側方面4A,4Bに垂直な円板4の対応する側方面4A,4Bから突出するのが好ましい様式で、円板4の対応する側方面4A,4Bに実質的に直角であることで利点をもたらす。
【0079】
推力翼12は、前面13の内部部分14から外部部分15まで細長い形状(具体的には、湾曲形状)で延在することで利点をもたらす。
【0080】
推力翼12は、円板4の回転向きRに対して前面に向かっている(前端16’ 前面13の内部部分14に設置される)と、反対側の後端16’’(前面13の外部部分15に設置される)との間に縦方向に延在するのが好ましい。
【0081】
推力翼12の前面13の少なくとも一部は、係る外部縁4Dの内部の側方面4A,4Bの外部縁4Dから分離されて設置されるのが好ましい。具体的には、推力翼12の前面13の内部部分14は、側方面4A,4Bの上に、対応する側方面4A,4Bの外部縁4Dから離間されて設置される。
【0082】
適切に、推力翼12は剛性形状を有し、例えば、金属材料、プラスチック材料、PVC、または別の材料から作られる。
【0083】
具体的には、推力翼12は、例えば、溶接手段もしくはねじ手段によって円板4の対応する側方面4A,4Bに固定される、または、推力翼12は、例えば、鋳造によって、円板4の対応する側方面4A,4Bを伴う単一の本体で作られることができる。
【0084】
添付図に示される実施形態に従って、推力翼12は単一の本体で作られる。その他の点では、推力翼12は、相互に対して連続的に、相互に接続される及び/または円板4の対応する側方面4A,4Bに固定される、複数の別個の部分から作られることができる。
【0085】
図4~
図9に示される例示的実施形態に従って、推力翼12の縦延長線はその自由前端16’で終端する。
【0086】
具体的には、推力翼12は、前面13の内部部分14に向かって(すなわち、推力翼12の前端16’に向かって)先細りになる厚さS(前面13と後面17との間に画定される)を有する。
【0087】
推力翼12の前端16’は尖った形状を有し、円板4の回転向きRに対して前面に向かうことで利点をもたらす。
【0088】
動作時、前面13の内部部分に設置される尖った前端16’は、まず、側方隙間Iに侵入している残留材料の構成要素を遮断し、より容易に残留材料を除去するために、残留材料の間の推力翼の侵入を容易にする。
【0089】
推力翼12の後面17は、前端16’で推力翼12の厚さSが前面13の内部部分14に向かって先細りになる様式で、前端16’において前面13に接合されることで利点をもたらす。
【0090】
図6及び
図7に示される本発明の第1の実施形態に従って、推力翼12は内部部分14から外部部分15まで延在し、実質的に一定な幅H(内部側18と外部側19との間に画定される)を伴う。
【0091】
具体的には、係る第1の実施形態に従って、推力翼12の尖った前端16’は、好ましくは直線であり、具体的には、円板4の回転軸Yに平行な、直線形状のカッターを有する。
【0092】
図8及び
図9に示される本発明の第2の実施形態に従って、推力翼12は、前面13の内部部分14に向かって(具体的には、前端16’で)先細りになる幅Hを有する。
【0093】
より詳細には、推力翼12の外部側19は、前端16’において、推力翼12が前面13の内部部分14に向かって先細りになる幅Hを有する様式で、前端16’で内部側18に接合される。
【0094】
具体的には、係る第2の実施形態に従って、推力翼12の前端16’は、点形状のカッターを有する。
【0095】
図4に示される実施形態に従って、円板スクリーンのアイドルスリーブ20のそれぞれは2つの環状フランジ22が設けられ、2つの環状フランジ22のそれぞれはスリーブ20自体の管状体21の対応する末端縁21’に固定され、円板4の対応する側方面4A,4Bに対面する。
【0096】
円板4の側方面4A,4Bのそれぞれは円形状(回転軸Yと同軸)の中央凹部23を有するのが好ましく、中央凹部23の内部に、スリーブ20の対応する環状フランジ22は、実質的に、対応する中央凹部23内の環状フランジ22の回転を可能にする最小隙間を伴うサイズになるように挿入されることで利点をもたらす。具体的には、中央凹部23は、対応する環状フランジ22の外部縁の周辺に延在する、円板4の側方面4A,4Bに実質的に直角の環状肩24によって囲まれる。
【0097】
推力翼12のそれぞれの前面13の内部部分14(好ましくは、推力翼12の前端16’)は、スリーブ20に(具体的には、スリーブ20に近接して)設置されることで利点をもたらす。
【0098】
図4に示される実施形態を参照すると、推力翼12のそれぞれの前面13の内部部分14は、スリーブ20の環状フランジ22に、好ましくは、円板4の対応する側方面4A,4Bの中央凹部23の環状肩24に近接して設置される。
【0099】
当然ながら、前述の第1の及び第2の実施形態に従った推力翼12は、また、スリーブ20に環状フランジ22がない及び/または円板4の側方面4A,4Bに中央凹部23がない、円板スクリーン1内に事前に配置されることができる。例えば、スリーブ20に環状フランジ22がない実施形態の変形では、推力翼12のそれぞれの前面13の内部部分14は、スリーブ20の管状体21に(具体的には、管状体21自体の末端縁21’に近接して)設置される。
【0100】
さらなる実施形態の変形に従って、円板スクリーン1は前述のスリーブ20が設けられなく、推力翼12の前端16’は、対応する回転シャフト3またはスペーサ管状体25に位置付けられる。
【0101】
本発明に従って、推力翼12の前面13の外部部分15は、円板4の間の側方隙間Iの外側に残留材料の放出を容易にする様式で、対応する側方面4A,4Bの外部縁4Dに位置付けられることで利点をもたらす。
【0102】
推力翼12の前面13の外部部分15は、具体的には、選別される予定の材料が蓄積し得る空洞を形成することを回避するように、側方面4A,4Bの外部縁4Dに実質的に接することで利点をもたらす。
【0103】
図10~
図18に示される実施形態に従って、円板4は、円板4自体の2つの側方面4A,4Bの少なくとも1つに固定される少なくとも1つの中央リング26を備えることで利点をもたらす。
【0104】
係る中央リング26は、対応する側方面4A,4Bから突出して延在し、対応する回転シャフト3(対応する円板4が搭載される)の周辺に設置される。
【0105】
具体的には、中央リング26のそれぞれは、回転シャフト3が交差する貫通開口部28を画定する内部区分27(好ましくは、円形状を伴う)と、内部区分27に対して、中央リング26の厚さを画定する外部区分29とが設けられる。
【0106】
適切に、中央リング26は、剛性材料(金属、プラスチック材料、PVC、または他の材料等)から作られ、例えば、溶接手段またはねじ手段によって、円板4の側方面4A,4Bに固定される(またはさらに、側方面4a,4Bを伴う単一の本体で作られる)。
【0107】
アイドルスリーブ20の管状体21の末端縁21’は、対応する円板4の対応する側方面4A,4Bに固定される中央リング26の貫通開口部28の内部に挿入されることで利点をもたらす。
【0108】
具体的には、スリーブ20の末端縁21’は、中央リング26の内部区分27に合わせて実質的にサイズ決定された中央リング26の貫通開口部28の中に挿入され、中央リング26の内部区分27と、スリーブ20のアイドル回転を可能にするスリーブ20の末端縁21’との間に特定の隙間(例えば、2~3mm)がある。
【0109】
中央リング26内のスリーブ20の末端縁21’の係る配置は、材料(例えば、粒上または糸状)はスリーブ20と円板4との間に挿入され得るゾーンを保護することを可能にし、回転シャフト3に対してスリーブ20のアイドル回転を妨害するであろうこれらの2つの要素に望ましくない接続を生じさせる。
【0110】
中央リング26は、少なくとも推力翼12自体の前端16において推力翼12に接続されることで利点をもたらす。
【0111】
推力翼12の前面13の内部部分14は、適切に材料を蓄積する可能性がある角または溝を形成しないで、具体的には、相互に対して連続的に(例えば、途切れなく)、中央リング26の外部区分29に接続されるのが好ましい。
【0112】
中央リング26の外部区分29は、(具体的には、湾曲形状を伴う)推力翼12の前面13の内部部分14が連続するように、推力翼12の前端16’と接触する点から延在するのが好ましい。
【0113】
動作時、中央リング26に接続される推力翼12の構成は、円板4の間の側方隙間Iの内に入る材料が隙間Iに深く侵入することを防止するために、係る要素が相乗的に作用することを可能にし、したがって、係る材料が回転シャフト3(スリーブ20に利点をもたらす)に影響を及ぼすことを防止し、その材料を放出することを容易にする。
【0114】
中央リング26は、円板4の間の側方隙間I、ひいては、円板スクリーン1のスクリーニング区分が大幅に変わらないように、推力翼12の幅Hよりも小さい幅H’を有することで利点をもたらす。
【0115】
より詳細には、中央リング26は、推力翼12が対応する側方面4A,4Bから突出して延在する幅Hよりも小さい幅H’(延長軸Xに平行な方向に従っている)を伴う円板4の対応する側方面4A,4Bから突出して延在する。
【0116】
図10~
図18に示される例に従って、対応する中央リング26に接続されることで利点をもたらす2つの推力翼12を提供する。当然ながら、本発明の特許の保護範囲から逸脱することなく、また、1つだけの推力翼12または3つ以上の推力翼12(例えば、3つまたは6つ)が提供され得、対応する中央リング26に関連付けられる。
【0117】
中央リング26は、相互に接続及び接合されるのが好ましい相互から分離される複数の部分(例えば、2つ)から作られることで利点をもたらす。具体的には、係る配置は、円板4を回転シャフト3から取り外す必要がなく、中央リング26を搭載することを可能にし、具体的には、中央リング26の置換の交換または既存のスクリーン上へのその搭載の動作を単純及び速い状態にする。
【0118】
中央リング26の外部区分29は、推力翼12の少なくとも前端16’を設置する位置付けシート(例えば、凹面)が設けられることで利点をもたらす。係る位置付けシートは、中央リング26に対して推力翼12の正しい位置を容易に識別するように、係るシートに設置される推力翼12の後面17の区分に対して断面カウンタ形状を有する。
【0119】
具体的には、中央リング26に接続される推力翼12の配置は、回転シャフト3からの推力翼12の半径方向距離が中央リング26によって決定されるため、組み立てステップでは、円板4の側方面4A,4Bの上に、推力翼12の正しい位置を単に及び迅速に決定することを可能にする一方、回転シャフト3の周辺の推力翼12の角度位置は、例えば、円板4の外部縁4Dの頂点の1つに推力翼12の後端16’を設置することによって、容易に識別されることができる。
【0120】
適切に、
図11及び
図16の例を参照すると、円板4の間の側方隙間Iは、円板4の推力翼12(中央リング26に利点をもたらす)を伴う側方面4Aと、連続する回転シャフト3上に搭載される円板4の係る要素がない側方面4Bとによって区切られる。具体的には、係る配置は、円板スクリーン1のスクリーニング区分の変動を制限する。
【0121】
図10~
図13に示される本発明の第3の実施形態に従って、推力翼12(中央リング26に利点をもたらす)は、推力翼12が同じ向きに向いている円板4の面4A上に設置される様式で、円板4の側方面4A,4Bの1つの上だけに(具体的には、全ての円板4の上に)設置される。適切に、例えば、
図12の図に可視であるように、回転シャフト12の円板4の推力翼12は、連続する回転シャフト3の円板4の推力翼12に対して(例えば、180°だけ)角度的にずれて設置される。
【0122】
図15~
図18に示される本発明の第4の実施形態に従って、推力翼12(中央リング26に利点をもたらす)は、円板4のサブセット上に配置される。具体的には、回転シャフト3は、推力翼12がない円板4を伴う回転シャフト3と交互に、推力翼12が設けられた円板4が設けられる。具体的には、推力翼12を伴う円板4(中央リング26に利点をもたらす)は、側方面4A,4Bの両方に係る要素が設けられる。
【0123】
動作時、スクリーニング表面上の固体材料の係る前進中、回転シャフト3のそれぞれの円板4と、連続する回転シャフト3のスリーブ20との間に画定される開口部よりも小さいサイズを伴う残留物は、スクリーニング表面の下に重力によって落下し、そのサイズに応じて、材料の選択を取得する。
【0124】
スクリーニング中、スリーブ20の存在は、回転シャフト3の周辺に糸状残留物の巻き込みを防止する、または少なくとも制限する。
【0125】
本発明に従って、円板4の推力翼12は、円板4の間の側方隙間Iの外側に、スリーブ20を円板4及び回転シャフト3に接続することを導き得る、望ましくない介在される材料(繊維プラスチック材料等)を放出することを可能にし、したがって、また、スリーブ20を回転させ、糸状材料の捻じりに導く。
【0126】
したがって、こんなように思い付いた固体材料を分離するための円板スクリーンは、事前に決められた目的を達成する。