(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-12-27
(45)【発行日】2025-01-14
(54)【発明の名称】自動車試験システム
(51)【国際特許分類】
G01M 17/007 20060101AFI20250106BHJP
【FI】
G01M17/007 A
(21)【出願番号】P 2021127671
(22)【出願日】2021-08-03
【審査請求日】2024-03-05
(73)【特許権者】
【識別番号】000145806
【氏名又は名称】株式会社小野測器
(74)【代理人】
【識別番号】100099748
【氏名又は名称】佐藤 克志
(72)【発明者】
【氏名】長塩 拓馬
(72)【発明者】
【氏名】吉越 洋志
【審査官】福田 裕司
(56)【参考文献】
【文献】実開昭64-033645(JP,U)
【文献】特開2011-158351(JP,A)
【文献】特許第6783360(JP,B1)
【文献】特開2010-121988(JP,A)
【文献】特開2017-101958(JP,A)
【文献】特開平06-235683(JP,A)
【文献】中国特許出願公開第105403401(CN,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G01M 17/007
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
フロアによって区切られたフロア上方の試験体配置空間とフロア下方の床下空間を備えた試験室に設置される自動車試験システムであって、
前記試験体配置空間内に設置された試験対象の自動車のハブベアリングの内輪に接続されたドライブシャフトを回転可能に支持する、前記フロア上に載置された支持機構と、
前記床下空間内に設置されたダイナモメータと、
ダイナモメータの出力軸の回転運動の動力を、前記自動車のドライブシャフトの回転運動の動力として伝達する動力伝達機構とを
備え、
前記フロアは開口を有し、
前記動力伝達機構は、前記開口を通る動力伝達部材と、ダイナモメータの出力軸に連結し、ダイナモメータの出力軸の回転運動を前記動力伝達部材の運動に変換する、前記床下空間内に配置された第1運動変換部と、前記自動車のドライブシャフトに接続したハブベアリングの内輪に連結し、前記動力伝達部材の運動を前記自動車のドライブシャフトの回転運動に変換する、前記試験体配置空間内に配置された第2運動変換部とを有することを特徴とする自動車試験システム。
【請求項2】
請求項1記載の自動車試験システムであって、
前記試験体配置空間と前記床下空間との間の、前記フロアの開口を介した熱もしくは音の伝達を抑制する抑制部材を有することを特徴とする自動車試験システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、自動車を試験する技術に関するものである。
【背景技術】
【0002】
自動車を試験する技術としては、模擬ホイールと、模擬ホイールに装着したタイヤと、模擬ホイールのセンター部に設けた軸受によって回動可能に軸支された連結シャフトとを備えた模擬車輪を用いて自動車の試験を行う技術が知られている(たとえば、特許文献1)。この技術では、模擬車輪の連結シャフトの一端を自動車のドライブシャフトに接続したハブベアリングの内輪と一体化されたハブシャフトに連結し、連結シャフトの他端をダイナモメータの出力軸に接続し、ダイナモメータから自動車のドライブシャフトに負荷を加えながら試験を行う。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ダイナモメータの出力軸を、模擬車輪を用いて自動車のハブベアリングの内輪と一体化されたハブシャフトに連結して試験を行う技術によれば、試験室内で自動車の試験を行う場合には、試験対象の自動車とダイナモメータが同じ室内に配置されることとなる。
【0005】
このため、試験室内で試験を行うことが必須となる自動車の耐環境試験を、ダイナモメータの仕様温度範囲外となる環境を対象として行うことができない。また、高負荷運転時には、ダイナモメータの発熱により試験環境温度に影響を及ぼす可能性がある。
【0006】
また、試験室内で試験を行うことが必須となる自動車のNV(騒音、振動)試験、EMC試験において、ダイナモメータ自身が発生する騒音や振動や電磁ノイズが障害となって、適正な試験が行えないことがある。
【0007】
このような問題は、試験室内の環境からダイナモメータを隔離する設備や、ダイナモメータを試験室内で遮音する設備を設ければ解決することができるが、特殊な設備となるため大幅なコストの発生が避けられない。また、既存の試験室では、スペース上の制限により、このような設備を設けられない場合もある。
【0008】
本発明は、自動車のドライブシャフトに負荷を加えるダイナモメータを備えた、多様な試験に適用可能な自動車試験システムを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
前記課題達成のために、本発明は、フロアによって区切られたフロア上方の試験体配置空間とフロア下方の床下空間を備えた試験室に設置される自動車試験システムに、前記試験体配置空間内に設置された試験対象の自動車のハブベアリングの内輪に接続されたドライブシャフトを回転可能に支持する、前記フロア上に載置された支持機構と、前記床下空間内に設置されたダイナモメータと、ダイナモメータ出力軸の回転運動の動力を、前記自動車のドライブシャフトの回転運動の動力として伝達する動力伝達機構とを備えたものである。
【0010】
このような自動車試験システムに、前記支持機構を介して前記自動車のドライブシャフトに接続したハブベアリングの内輪に、当該ハブベアリングの内輪と共に回転するように接続した回転シャフトを備え、前記動力伝達機構を、ダイナモメータ出力軸の回転運動と前記回転シャフトの回転運動との間の変換を行うことにより、当該回転シャフトを介して、ダイナモメータ出力軸の回転運動の動力を、前記自動車のドライブシャフトの回転運動の動力として伝達するものとしてよい。
【0011】
または、このような自動車試験システムを、前記フロアに開口を設け、前記動力伝達機構を、前記開口を通る動力伝達部材と、ダイナモメータ出力軸に連結し、ダイナモメータ出力軸の回転運動を前記動力伝達部材の運動に変換する、前記床下空間内に配置された第1運動変換部と、前記自動車のドライブシャフトに接続したハブベアリングの内輪に連結し、前記動力伝達部材の運動を前記自動車のドライブシャフトの回転運動に変換する、前記試験体配置空間内に配置された第2運動変換部とを備えたものとしてもよい。
【0012】
また、上述した回転シャフトを備えた自動車試験システムは、前記フロアに開口を設け、前記動力伝達機構を、前記開口を通る動力伝達部材と、ダイナモメータ出力軸に連結し、ダイナモメータ出力軸の回転運動を前記動力伝達部材の運動に変換する、前記床下空間内に配置された第1運動変換部と、前記回転シャフトに連結し、前記動力伝達部材の運動を前記回転シャフトの回転運動に変換する、前記試験体配置空間内に配置された第2運動変換部とを備えたものとしてもよい。
【0013】
また、このような自動車試験システムに、前記試験体配置空間と前記床下空間との間の、前記フロアの開口を介した熱もしくは音の伝達を抑制する抑制部材を設けることも好ましい。
【0014】
このような自動車試験システムによれば、試験対象の自動車とダイナモメータとを、フロアでほぼ隔離された異なる空間に配置して自動車の試験を行うので、ダイナモメータの仕様動作範囲による制限や、ダイナモメータ自身が発生する騒音や振動や電磁ノイズの試験への影響を排することができ、自動車の耐環境試験やNV試験などの多様な試験を行うことができる。
【0015】
また、ダイナモメータを試験対象の自動車と水平方向に重なる位置に設置しないので、水平方向に設置のための広い設置のためのスペースを必要とせず、面積の狭い既存の試験室にも支障なく適用することができる。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、自動車のドライブシャフトに負荷を加えるダイナモメータを備えた、多様な試験に適用可能な自動車試験システムを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【
図1】本発明の実施形態に係る自動車試験システムの構成を示す図である。
【
図2】本発明の実施形態に係る模擬車輪の構成を示す図である。
【
図3】本発明の実施形態に係る動力伝達部の構成例を示す図である。
【
図4】本発明の実施形態に係る自動車試験システムの他の構成例を示す図である。
【
図5】本発明の実施形態に係る自動車試験システムの他の構成例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
本発明の実施形態について説明する。
図1a、bに、本実施形態に係る自動車試験システムの構成を、試験対象の自動車200が四輪駆動車である場合を例にとり示す。
図示するように、自動車試験システムは、試験制御システム1、センサ2を備えている。また、自動車試験システムは、ダイナモメータ3、動力伝達機構4、回転シャフト5、回転シャフト軸受6、模擬車輪7、断熱遮音部材8のセットを、4セット備えており、各セットは自動車の四輪の各々に対応している。
【0019】
自動車の試験を行う試験室10は、フロア11によって、フロア11の上方の試験体配置空間101と、フロア11の下方の床下空間102に区切られており、ダイナモメータ3は床下空間102に配置される。
【0020】
試験対象の自動車200のハブベアリングには、車輪に代えて模擬車輪7が装着されており、試験対象の自動車200は、模擬車輪7を介してフロア11に支持された形態で、試験体配置空間101に配置される。また、試験対象の自動車200は、フロア11に対して移動しないように拘束される。この拘束は、たとえば、模擬車輪7に掛け回したベルトをフロア11に固定することや、自動車200の牽引ポイントに連結したベルトをフロア11に固定することにより行う。
【0021】
回転シャフト軸受6はフロア11上に設置されており、回転シャフト5の一方の端部を、回転可能に軸支している。自動車200のドライブシャフトは、自動車200のハブベアリングのハブシャフト及びハブシャフトと一体化された内輪を介して、模擬車輪7によって回動可能に軸支されている。回転シャフト5の他方の端部は、模擬車輪7を介して自動車200のハブベアリングの内輪に、自動車200のドライブシャフトと共に回転するように連結されている。
【0022】
動力伝達機構4は、一端がダイナモメータ3の出力軸に、他端が回転シャフト5に連結され、ダイナモメータ3と回転シャフト5の間で回転運動の動力を伝達する。したがって、ダイナモメータ3から、動力伝達機構4、回転シャフト5、模擬車輪7、ハブベアリングの内輪を介して、自動車200のドライブシャフトに負荷や動力を伝達することができる。
【0023】
動力伝達機構4は、フロア11に設けられた小さな開口を通って、床下空間102のダイナモメータ3の出力軸と、試験体配置空間101の回転シャフト5を連結している。そして、断熱遮音部材8は、この開口を介した熱や音の伝達を、動力伝達機構4の動作を妨げない範囲内において可及的に低減するように配置されている。断熱遮音部材8としては、たとえば、多孔質や発泡体のシートなどを用いることができる。
【0024】
ダイナモメータ3もしくは模擬車輪7は、ダイナモメータ3と自動車200のドライブシャフトとの間で作用するトルクを検出するトルクセンサや、回転速度を検出する回転センサを備えており、試験制御システム1は、トルクセンサで検出したトルクや回転センサで検出した回転速度を参照しつつ、ダイナモメータ3の発生トルクや回転速度を制御する。
【0025】
試験制御システム1は、センサ2や自動車200のECUや自動車200が備える各種の車載センサから、エンジンの回転速度、ギヤシフト状態、アクセル開度、操舵角や操舵トルクなどの自動車200の各種状態や、自動車200の周囲の温度などの環境の各種状態を取得しながら、ダイナモメータ3から自動車200のドライブシャフトに加える負荷や動力を制御して、自動車200に関わる各種計測を行う。なお、一般的には、自動車200のドライブシャフトに、実走行時の負荷を模擬する負荷をダイナモメータ3から加える。
【0026】
次に、模擬車輪7の構成を、
図2を用いて説明する。
図2aは、標準状態の自動車200のハブベアリング周辺のようすを表したものである。標準状態とは、自動車200が実走可能な本来の状態を指す。
図示するように、標準状態において、ハブベアリング201の外輪2011はナックル202に固定され、ナックル202を介して車体に連結されている。また、ハブベアリング201の外輪2011は内輪2012を回転可能に軸支しており、この内輪2012に自動車200のドライブシャフト203が、内輪2012がドライブシャフト203と共に回動するように挿入されている。また、ハブベアリング201の内輪2012と一体化されたハブシャフトの車体外側のフランジに設けられているハブボルトを用いて、車輪204のホイールが、ハブベアリング201の内輪2012に固定されており、車輪204は、ドライブシャフト203、ハブベアリング201の内輪2012と共に回動する。
【0027】
図2bは、自動車200の車輪204を模擬車輪7に換装した試験実施時のようすを表している。
図示するように、模擬車輪7は、模擬ホイール71と、模擬ホイール71の外周側に装着したタイヤ72と、模擬ホイール71の中央部に連結されたアダプタディスク73、連結シャフト74とを有する。連結シャフト74は、アダプタディスク73によって回転可能に軸支されたセンターシャフト74aと、センターシャフト74aの外周側に設けられた内輪部74bとより構成される。
【0028】
そして、連結シャフト74のセンターシャフト74aの車体内側の端を、ハブボルトを用いてハブベアリング201の内輪2012と一体化されたハブシャフトに固定し、連結シャフト74の内輪部74bを、回転シャフト5に連結したカップリング51に固定することにより、回転シャフト5とハブベアリング201の内輪2012とが連結される。
【0029】
なお、回転シャフト5を等速ジョイント(CVJ)とし、ある程度の軸ズレを許容できるようにしてもよい。
次に、動力伝達機構4について説明する。
動力伝達機構4は、ダイナモメータ3の出力軸の回転運動を、回転シャフト5の回転運動に変換する回転伝達機構であり、たとえば、
図3aに示すように、ダイナモメータ3の出力軸に固定した第1プーリ401と、回転シャフト5に固定した第2プーリ402と、第1プーリ401と第2プーリ402に掛け回したベルトやチェーン等の巻掛け媒介節403よりなる巻掛け伝動機構を動力伝達機構4として用いることができる。
【0030】
また、動力伝達機構4としては、
図3bに示すような、伝動シャフト411、伝動シャフト411を、鉛直方向を回転軸として回動可能に支える、フロア11に固定された伝動シャフト軸受412、水平方向を回転軸とするダイナモメータ3の出力軸の回転運動を、鉛直方向を回転軸とする伝動シャフト411の回転運動に変換する第1ギア413、伝動シャフト411の回転運動を、自動車200の左右方向を回転軸とする回転シャフト5の回転運動に変換する第2ギア414とより構成される機構等も用いることができる。ここで、第1ギア413、第2ギア414としては、ウォームギアやかさ歯車を用いることができる。たとえば、第1ギア413、第2ギア414の双方をかさ歯車とすることができる。また、第1ギア413をかさ歯車とし、第2ギア414を、伝動シャフト411の第2ギア414側をウォームとし第2ギア414をウォームホイールとするウォームギアとすることもできる。
【0031】
また、動力伝達機構4としては、
図3cに示すような、ダイナモメータ3の出力軸に固定した第1歯車421と、第1歯車421と噛合する、回転シャフト5に固定した第2歯車422とより構成される機構なども用いることができる。
【0032】
以上、本発明の実施形態について説明した。
なお、実施形態におけるダイナモメータ3の向きは、
図1に示した向きと異なる向きとしてもよい。
図4aに示すように、ダイナモメータ3の向きを、
図1に示した向きから、試験対象の自動車200の左右方向について反転した向きとしてもよい。
また、ダイナモメータ3の向きは、
図4bに示すように、出力軸の方向を試験対象の自動車200の前後方向とする向きとしてもよい。
また、自動車試験システムは、
図5aに示すように回転シャフト5、回転シャフト軸受6を設けずに、動力伝達機構4で、試験対象の自動車200のハブベアリング201の内輪2012に直接回転運動を伝達するように構成してもよい。
【0033】
このようなハブベアリング201の内輪2012への回転運動の直接の伝達は、たとえば、
図5bに示すように、動力伝達機構4を、ダイナモメータ3の出力軸に固定した第1プーリ401と、自動車200のハブベアリング201の内輪2012に連結した第3プーリ404と、第1プーリ401と第3プーリ404に掛け回したベルトやチェーン等の巻掛け媒介節403とより構成すると共に、第3プーリ404を、模擬車輪7の連結シャフト74に連結することにより、模擬車輪7によって、第3プーリ404と自動車200のハブベアリング201の内輪2012を回動可能に支えることにより行える。
【0034】
以上では、試験対象の自動車200が四輪駆動の自動車である場合を例にとり説明したが、試験対象の自動車200が前輪駆動もしくは後輪駆動の自動車である場合にも、以上の構成を適用し、ダイナモメータ3から従輪に実走行時相当の回転を行わせる動力を加えてもよい。ただし、自動車200の従輪が停止していても自動車200の制御等に問題が生じない場合には、ダイナモメータ3、動力伝達機構4、回転シャフト5、回転シャフト軸受6、模擬車輪7、断熱遮音部材8のセットは、駆動輪に対してのみ設けてよい。
【0035】
また、以上の実施形態では、模擬車輪7で、自動車200のドライブシャフト203や、回転シャフト5の自動車200側の端部を軸支したが、これらの軸支は、模擬車輪7を用いない形態で行ってよい。たとえば、これらの軸支は、模擬車輪7をフロア11上に固定した軸受に置換した構成で行ってよい。
【0036】
また、模擬車輪7と共に、フロア11上に設けた中間軸受で回転シャフト5を自動車200近くの位置で軸支し、軸心の移動を抑制してもよい。
以上のように、本実施形態によれば、試験対象の自動車200とダイナモメータ3とを、フロア11でほぼ隔離された異なる空間に配置して自動車200の試験を行うので、ダイナモメータ3の仕様動作範囲による制限や、ダイナモメータ3自身が発生する騒音や振動や電磁ノイズや熱の試験への影響を排することができ、自動車200の耐環境試験やNV試験などの多様な試験を行うことができる。
【0037】
また、本実施形態の自動車試験システムは、ダイナモメータ3を試験対象の自動車200と水平方向に重なる位置に設置しないので、設置に、水平方向に広いスペースを必要とせず、面積の狭い既存の試験室10にも支障なく適用することができる。
【符号の説明】
【0038】
1…試験制御システム、2…センサ、3…ダイナモメータ、4…動力伝達機構、5…回転シャフト、6…回転シャフト軸受、7…模擬車輪、8…断熱遮音部材、10…試験室、11…フロア、51…カップリング、71…模擬ホイール、72…タイヤ、73…アダプタディスク、74…連結シャフト、74a…センターシャフト、74b…内輪部、101…試験体配置空間、102…床下空間、200…自動車、201…ハブベアリング、202…ナックル、203…ドライブシャフト、204…車輪、401…第1プーリ、402…第2プーリ、403…媒介節、404…第3プーリ、411…伝動シャフト、412…伝動シャフト軸受、413…第1ギア、414…第2ギア、2011…外輪、2012…内輪。