(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-12-27
(45)【発行日】2025-01-14
(54)【発明の名称】複数のUSIMを有するWTRUの登録及びセキュリティ強化
(51)【国際特許分類】
H04W 12/45 20210101AFI20250106BHJP
H04W 12/72 20210101ALI20250106BHJP
H04W 12/06 20210101ALI20250106BHJP
H04W 8/20 20090101ALI20250106BHJP
【FI】
H04W12/45
H04W12/72
H04W12/06
H04W8/20
(21)【出願番号】P 2022507597
(86)(22)【出願日】2020-08-13
(86)【国際出願番号】 US2020046124
(87)【国際公開番号】W WO2021034593
(87)【国際公開日】2021-02-25
【審査請求日】2023-08-14
(32)【優先日】2019-08-16
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】510030995
【氏名又は名称】インターデイジタル パテント ホールディングス インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110001243
【氏名又は名称】弁理士法人谷・阿部特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】アギリ、ベロウズ
(72)【発明者】
【氏名】ブルシロフスキー、アレック
(72)【発明者】
【氏名】シー、シアオイェン
(72)【発明者】
【氏名】フェルディ、サミール
(72)【発明者】
【氏名】オルベラ-ヘルナンデス、ウリセス
【審査官】米倉 明日香
(56)【参考文献】
【文献】欧州特許出願公開第2773140(EP,A1)
【文献】中国特許出願公開第105554912(CN,A)
【文献】米国特許出願公開第2016/0269891(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2019/0098502(US,A1)
【文献】特表2018-538724(JP,A)
【文献】国際公開第2018/011078(WO,A1)
【文献】米国特許出願公開第2017/0134945(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2013/0219180(US,A1)
【文献】特開2018-41448(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2009/0083833(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24- 7/26
H04W 4/00-99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
プロセッサと、メモリと、を備える、無線送信/受信ユニット(WTRU)であって、前記WTRUが、前記WTRUの前記メモリに記憶されたコンピュータ実行可能命令を更に
含み、前記命令が、前記WTRUの前記プロセッサによって実行されたときに、前記WTRUに、
ネットワークに、少なくとも、
前記WTRUと関連付けられた第1の加入者識別モジュール、及び
前記WTRUと関連付けられた第2の加入者識別モジュールを認証するための要求を示す要求メッセージを送ることと、
前記ネットワークから、第1のチャレンジメッセージを受信することと、
前記第1の加入者識別モジュールに、前記第1のチャレンジメッセージを送ることと、
前記第1の加入者識別モジュールから、前記第1のチャレンジメッセージに基づいて、第1の応答メッセージを受信することと、
前記第2の加入者識別モジュールに、前記第1の応答メッセージを第2のチャレンジメッセージの
インジケーションとして送ることと、
前記第2の加入者識別モジュールから、前記第1の応答メッセージに基づいて、集合応答メッセージを受信すること
であって、前記集合応答メッセージは、前記第1の加入者識別モジュールから受信された前記第1の応答メッセージとは異なる応答を含む、ことと、
前記第1のチャレンジメッセージに応答して、前記ネットワークに、前記集合応答メッセージを送ることと、
を行わせる
WTRU。
【請求項2】
前記第1の加入者識別モジュールが、第1の汎用加入者識別モジュール(USIM)を含み、前記第2の加入者識別モジュールが、第2のUSIMを含む、請求項1に記載のWTRU。
【請求項3】
前記第1のチャレンジメッセージが、1つ以上の乱数(RAND)を含む、請求項1に記載のWTRU。
【請求項4】
前記集合応答メッセージが、前記WTRUと前記ネットワークとの認証を可能にする、請求項1に記載のWTRU。
【請求項5】
前記要求メッセージが、
前記第1の加入者識別モジュールと関連付けられた第1の暗号化された加入者識別子(SUCI)、及び
前記第2の加入者識別モジュールと関連付けられた第2のSUCIを含む、請求項1に記載のWTRU。
【請求項6】
前記第1のSUCIが、ホーム公衆陸上移動体通信網(HPLMN)に記憶された第1の加入と関連付けられ、前記第2のSUCIが、前記HPLMNに記憶された第2の加入と関連付けられている、請求項5に記載のWTRU。
【請求項7】
前記要求メッセージが、
前記第1の加入者識別モジュールと関連付けられた第1の暗号化された加入者識別子(SUCI)、及び
MUSIM認証指標のための複数の汎用加入者識別モジュール(MUSIM)を含む、請求項1に記載のWTRU。
【請求項8】
無線送信/受信ユニット(WTRU)における使用のための方法であって、
ネットワークに、少なくとも、
前記WTRUと関連付けられた第1の加入者識別モジュール、及び
前記WTRUと関連付けられた第2の加入者識別モジュールを認証するための要求を示す要求メッセージを送ることと、
前記ネットワークから、第1のチャレンジメッセージを受信することと、
前記第1の加入者識別モジュールに、前記第1のチャレンジメッセージを送ることと、
前記第1の加入者識別モジュールから、前記第1のチャレンジメッセージに基づいて、第1の応答メッセージを受信することと、
前記第2の加入者識別モジュールに、前記第1の応答メッセージを第2のチャレンジメッセージの
インジケーションとして送ることと、
前記第2の加入者識別モジュールから、前記第1の応答メッセージに基づいて、集合応答メッセージを受信すること
であって、前記集合応答メッセージは、前記第1の加入者識別モジュールから受信された前記第1の応答メッセージとは異なる応答を含む、ことと、
前記第1のチャレンジメッセージに応答して、前記ネットワークに、前記集合応答メッセージを送ることと、
を含む、方法。
【請求項9】
前記第1の加入者識別モジュールが、第1の汎用加入者識別モジュール(USIM)を含み、前記第2の加入者識別モジュールが、第2のUSIMを含む、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記第1のチャレンジメッセージが、1つ以上の乱数(RAND)を含む、請求項8に記載の方法。
【請求項11】
前記集合応答メッセージが、前記WTRUと前記ネットワークとの認証を可能にする、請求項8に記載の方法。
【請求項12】
前記要求メッセージが、
前記第1の加入者識別モジュールと関連付けられた第1の暗号化された加入者識別子(SUCI)、及び
前記第2の加入者識別モジュールと関連付けられた第2のSUCIを含む、請求項8に記載の方法。
【請求項13】
前記第1のSUCIが、ホーム公衆陸上移動体通信網(HPLMN)に記憶された第1の加入と関連付けられており、前記第2のSUCIが、前記HPLMNに記憶された第2の加入と関連付けられている、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記要求メッセージが、
前記第1の加入者識別モジュールと関連付けられた第1の暗号化された加入者識別子(SUCI)、及び
MUSIM認証のための複数の汎用加入者識別モジュール(MUSIM)を含む、請求項8に記載の方法。
【請求項15】
プロセッサと、メモリと、を備える、装置であって、前記装置が、前記装置の前記メモリに記憶されたコンピュータ実行可能命令を更に含み、前記命令が、前記装置の前記プロセッサによって実行されたときに、前記装置に、
ネットワークに、少なくとも、
第1の無線送信/受信ユニット(WTRU)と関連付けられた第1の加入者識別情報、及び
第2のWTRUと関連付けられた第2の加入者識別情報を認証するための要求を示す要求メッセージを送ることと、
前記ネットワークから、第1のチャレンジメッセージを受信することと、
前記第1のWTRUに、前記第1のチャレンジメッセージを送ることと、
前記第1のWTRUから、前記第1のチャレンジメッセージに基づいて、第1の応答メッセージを受信することと、
前記第2のWTRUに、前記第1の応答メッセージを第2のチャレンジメッセージの
インジケーションとして送ることと、
前記第2のWTRUから、前記第1の応答メッセージに基づいて、集合応答メッセージを受信すること
であって、前記集合応答メッセージは、前記第1のWTRUから受信された前記第1の応答メッセージとは異なる応答を含む、ことと、
前記第1のチャレンジメッセージに応答して、前記ネットワークに、前記集合応答メッセージを送ることと、
を行わせる、装置。
【請求項16】
前記第1のWTRUが、第1のモノのインターネット(IoT)デバイスを含み、前記第2のWTRUが、第2のIoTデバイスを含む、請求項15に記載の装置。
【請求項17】
前記第1のチャレンジメッセージが、1つ以上の乱数(RAND)を含む、請求項15に記載の装置。
【請求項18】
前記集合応答メッセージが、前記第1のWTRU及び前記第2のWTRUと、前記ネットワークと、の認証を可能にする、請求項15に記載の装置。
【請求項19】
前記要求メッセージが、
前記第1のWTRUと関連付けられた第1の暗号化された加入者識別子(SUCI)、及び
前記第2のWTRUと関連付けられた第2のSUCIを含む、
請求項15に記載の装置。
【請求項20】
前記第1のSUCIが、ホーム公衆陸上移動体通信網(HPLMN)に記憶された第1の加入と関連付けられ、前記第2のSUCIが、前記HPLMNに記憶された第2の加入と関連付けられている、請求項
19に記載の装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本出願は、2019年8月16日に出願された米国仮特許出願第62/888,109号の利益を主張するものであり、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【背景技術】
【0002】
無線送信/受信ユニット(wireless transmit/receive unit、WTRU)が2枚以上のSIMカード(例えば、2つ以上の汎用加入者識別モジュール(universal subscriber identity module、USIM))を有するとき、いくつかのシステム下では、WTRUは、ユーザが各USIMによって提供されるサービスにアクセスするために、USIMごとに別個のネットワーク登録及び認証手順を実施する。これは、登録及び認証手順に時間並びに資源を要するため、非効率的である。例えば、WTRUは、2つの別個の登録及び認証手順を実施してSIMカードを識別し得、これは時間及び資源を要するプロセスである。更に、2枚以上のSIMカードを有するWTRUのセキュリティ手順は、関与する全ての加入が認証されていることを確実にするために、多数のメッセージを交換することになり得る。
【0003】
したがって、複数の汎用加入者識別モジュール(multiple universal subscriber identity module、MUSIM)を有するWTRUの登録及びセキュリティ手順を強化することが必要とされている。
【発明の概要】
【0004】
本概要は、簡略化された形態で概念の選択を導入するために提供され、これは「発明を実施するための形態」において以下に更に説明される。この概要は、特許請求される主題の主要な特徴又は本質的な特徴を特定することを意図するものではなく、また、特許請求される主題の範囲を限定するために使用されることを意図するものでもない。更に、特許請求される主題は、この開示のいずれかの部分に記載された、いずれか又は全ての欠点を解決する制限に限定されるものではない。
【0005】
本明細書では、複数の汎用加入者識別モジュール(USIM)を有する無線送信/受信ユニット(WTRU)の登録及びセキュリティのための方法及び装置が記載される。WTRUが、1つの登録及び認証手順中に複数のUSIMを登録及び認証することを可能にする、最適化された登録及び認証手順が本明細書に記載される。本明細書に記載される技術では、各USIMのための別個の登録及び認証手順の必要性を排除し得る。
【0006】
一実施形態によれば、WTRUは、登録要求メッセージにおいて、複数のUSIMを登録していることをネットワークに通知し得る。次いで、ネットワーク及びWTRUは、集合チャレンジ/応答(すなわち、全てのUSIMのための単一の認証チャレンジ及び単一の認証応答)を用いて認証手順を実施し得る。例えば、認証手順は、チャレンジメッセージが複数の乱数(random number、RAND)を含み、応答メッセージが複数の応答(response、RES)を含むように修正され得る。WTRUは、MUSIM集合チャレンジ/応答を用いて認証手順を実施するために、USIM1のための1つの暗号化された加入者識別子(Subscription Concealed Identifier、SUCI)及び複数のUSIM(multiple USIM、MUSIM)登録(USIM1及びUSIM2)のための指標を含み得る。WTRUは、単一の認証チャレンジを受信し得るが、2つのngKSIは受信し得ない。MEは、RES1を認証チャレンジとしてUSIM2に渡し得、第1の集合認証応答RES2を取得し得る。WTRUは、ネットワークに送られた認証応答において、集合認証応答RES2を含み得る。別の例では、ゲートウェイデバイスは、登録要求メッセージにおいて、複数のデバイス(すなわち、複数のWTRU)を登録していることをネットワークに通知し得る。次いで、ネットワーク及びゲートウェイは、集合チャレンジ/応答(すなわち、全てのWTRUのための単一の認証チャレンジ及び単一の認証応答)を用いて認証手順を実施し得る。
【0007】
別の実施形態によれば、WTRUは、フラグを挿入して親識別情報を使用することによって、両方のUSIMカードの登録を実施し得る。オペレータ設定に基づいて、ネットワークは、登録受諾において、第1の(親)識別情報のためのただ1つのGlobally Unique Temporary Identifier(GUTI)を送る。次いで、WTRUは、第2のGUTIを判定し得る。一例では、WTRUは、2つの識別情報と関連付けられた登録メッセージを送り得、登録は、2つの識別情報のうちの第1の識別情報を示すフラグを含む。次いで、WTRUは、ネットワークから、第1の識別情報と関連付けられた1つの識別子を含む登録受諾メッセージを受信し得る。次いで、WTRUは、登録受諾メッセージに基づいて、2つの識別情報のうちの第2の識別情報と関連付けられた第2の識別子を判定し得る。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本出願のより堅牢な理解を容易にするために、ここで、添付の図面が参照され、同様の要素は同様の参照番号で参照される。これらの図面は、本出願を限定するものと解釈されるべきではなく、例解のみを意図している。
【0009】
更に、図中の同様の参照番号は、同様の要素を示している
【0010】
【
図1A】1つ以上の開示された実施形態が実装され得る、例示的な通信システムを例解するシステム図である。
【0011】
【
図1B】一実施形態による、
図1Aに例解される通信システム内で使用され得る、例示的な無線送信/受信ユニット(WTRU)を例解するシステム図である。
【0012】
【
図1C】一実施形態による、
図1Aに例解される通信システム内で使用され得る、例示的な無線アクセスネットワーク(radio access network、RAN)及び例示的なコアネットワーク(core network、CN)を例解するシステム図である。
【0013】
【
図1D】一実施形態による、
図1Aに例解される通信システム内で使用され得る、更なる例示的なRAN及び更なる例示的なCNを例解するシステム図である。
【0014】
【
図2】5G又はNextGenネットワークの潜在的なアーキテクチャの参照モデルの図である。
【0015】
【
図3】WTRUが、組み合わされた認証手順を使用して、様々なUSIMをネットワークと認証する、MUSIM認証のための解決策の高レベル図である。
【0016】
【0017】
【0018】
【
図6】WTRUが、組み合わされた認証手順を使用して、様々なUSIMをネットワークと認証する、MUSIM認証のための解決策の高レベル図を例解する。
【0019】
【
図7】ゲートウェイが、組み合わされた認証手順を使用して、様々なWTRUをネットワークと認証する、MUSIM認証のための解決策の高レベル図を例解する。
【発明を実施するための形態】
【0020】
本明細書では、複数の汎用加入者識別モジュール(USIM)を有する無線送信/受信ユニット(WTRU)の登録及びセキュリティのための方法及び装置が記載される。一実施形態によれば、WTRUは、登録要求メッセージにおいて、複数のUSIMを登録していることをネットワークに通知し得る。次いで、ネットワーク及びWTRUは、集合チャレンジ/応答(すなわち、全てのUSIMのための単一のチャレンジ及び単一の応答)を用いて認証手順を実施し得る。別の例では、ゲートウェイデバイスは、登録要求メッセージにおいて、複数のデバイス(すなわち、複数のWTRU)を登録していることをネットワークに通知し得る。次いで、ネットワーク及びゲートウェイは、集合チャレンジ/応答(すなわち、全てのWTRUのための単一のチャレンジ及び単一の応答)を用いて認証手順を実施し得る。
【0021】
図1Aは、1つ以上の開示された実施形態が実装され得る、例示的な通信システム100を例解する図である。通信システム100は、音声、データ、ビデオ、メッセージング、ブロードキャストなどのコンテンツを複数の無線ユーザに提供する、複数のアクセスシステムであり得る。通信システム100は、複数の無線ユーザが、無線帯域幅を含むシステムリソースの共有を通じて、このようなコンテンツにアクセスすることを可能にし得る。例えば、通信システム100は、符号分割多重アクセス(code division multiple access、CDMA)、時分割多重アクセス(time division multiple access、TDMA)、周波数分割多重アクセス(frequency division multiple access、FDMA)、直交FDMA(orthogonal FDMA、OFDMA)、シングルキャリアFDMA(single-carrier FDMA、SC-FDMA)、ゼロテールユニークワードDFT-Spread OFDM(zero-tail unique-word DFT-Spread OFDM、ZT UW DTS-s OFDM)、ユニークワード OFDM(unique word OFDM、UW-OFDM)、リソースブロックフィルタ処理OFDM、フィルタバンクマルチキャリア(filter bank multicarrier、FBMC)、及び/又は同様のものなど、1つ以上のチャネルアクセス方法を採用し得る。
【0022】
図1Aに示されるように、通信システム100は、WTRU102a、102b、102c、102dと、RAN104/113と、CN106/115と、公衆交換電話ネットワーク(public switched telephone network、PSTN)108と、インターネット110と、他のネットワーク112と、を含み得るが、開示された実施形態は、任意の数のWTRU、基地局、ネットワーク、及び/又はネットワーク要素を企図することが理解されよう。WTRU102a、102b、102c、102dの各々は、無線環境で動作及び/又は通信するように構成された、任意のタイプのデバイスであり得る。例として、それらのいずれも「局」及び/又は「STA」と称され得るWTRU102a、102b、102c、102dは、無線信号を送信及び/又は受信するように構成され得、ユーザ機器(user equipment、UE)、移動局、固定又は移動加入者ユニット、加入ベースのユニット、ページャ、セルラ電話、携帯情報端末(personal digital assistant、PDA)、スマートフォン、ラップトップ、ネットブック、パーソナルコンピュータ、無線センサ、ホットスポット又はMi-Fiデバイス、モノのインターネット(Internet of Things、IoT)デバイス、ウォッチ又は他のウェアラブル、ヘッドマウントディスプレイ(head-mounted display、HMD)、車両、ドローン、医療デバイス及びアプリケーション(例えば、遠隔手術)、工業用デバイス及びアプリケーション(例えば、工業用及び/又は自動処理チェーンコンテキストで動作するロボット及び/又は他の無線デバイス)、家電デバイス、商業用及び/又は工業用無線ネットワークで動作するデバイスなどを含み得る。WTRU102a、102b、102c、及び102dのいずれも、互換的にUEと称され得る。
【0023】
通信システム100はまた、基地局114a及び/又は基地局114bを含み得る。基地局114a、114bの各々は、CN106/115、インターネット110、及び/又は他のネットワーク112など、1つ以上の通信ネットワークへのアクセスを容易にするために、WTRU102a、102b、102c、102dのうちの少なくとも1つと無線でインターフェース接続するように構成された、任意のタイプのデバイスであり得る。例として、基地局114a、114bは、基地局トランシーバ(base transceiver station、BTS)、ノードB、eNodeB、ホームノードB、ホームeNodeB、gNB、NR NodeB、サイトコントローラ、アクセスポイント(access point、AP)、無線ルータなどであり得る。基地局114a、114bは、各々単一の要素として描写されているが、基地局114a、114bは、任意の数の相互接続された基地局及び/又はネットワーク要素を含み得ることが理解されよう。
【0024】
基地局114aは、基地局コントローラ(base station controller、BSC)、無線ネットワークコントローラ(radio network controller、RNC)、リレーノードなど、他の基地局及び/又はネットワーク要素(図示せず)も含み得る、RAN104/113の一部であり得る。基地局114a及び/又は基地局114bは、セル(図示せず)と称され得る、1つ以上のキャリア周波数で無線信号を送信及び/又は受信するように構成され得る。これらの周波数は、認可スペクトル、無認可スペクトル、又は認可スペクトルと無認可スペクトルとの組み合わせであり得る。セルは、比較的固定され得るか、又は経時的に変化し得る特定の地理的エリアに無線サービスのためのカバレッジを提供し得る。セルは、セルセクタに更に分割され得る。例えば、基地局114aと関連付けられたセルは、3つのセクタに分割され得る。したがって、一実施形態では、基地局114aは、3つのトランシーバ、すなわち、セルの各セクタに1つずつのトランシーバを含み得る。一実施形態では、基地局114aは、多入力多出力(multiple-input multiple output、MIMO)技術を採用し得、セルの各セクタのために複数のトランシーバを利用し得る。例えば、ビームフォーミングを使用して、所望の空間方向に信号を送信及び/又は受信し得る。
【0025】
基地局114a、114bは、任意の好適な無線通信リンク(例えば、無線周波数(radio frequency、RF)、マイクロ波、センチメートル波、マイクロメートル波、赤外線(infrared、IR)、紫外線(ultraviolet、UV)、可視光など)であり得るエアインターフェース116を通じて、WTRU102a、102b、102c、102dのうちの1つ以上と通信し得る。エアインターフェース116は、任意の好適な無線アクセス技術(radio access technology、RAT)を使用して確立され得る。
【0026】
より具体的には、上記のように通信システム100は、多重アクセスシステムであり得、CDMA、TDMA、FDMA、OFDMA、SC-FDMAなど、1つ以上のチャネルアクセス方式を採用し得る。例えば、RAN104/113内の基地局114a、及びWTRU102a、102b、102cは、ユニバーサル移動体通信システム(Universal Mobile Telecommunications System、UMTS)地上無線アクセス(UMTS Terrestrial Radio Access、UTRA)などの無線技術を実装し得、これは広帯域CDMA(wideband CDMA、WCDMA)を使用してエアインターフェース115/116/117を確立し得る。WCDMAは、高速パケットアクセス(High-Speed Packet Access、HSPA)及び/又は進化型HSPA(Evolved HSPA、HSPA+)などの通信プロトコルを含み得る。HSPAは、高速ダウンリンク(Downlink、DL)パケットアクセス(High-Speed Downlink Packet Access、HSDPA)及び/又は高速アップリンクパケットアクセス(High-Speed UL Packet Access、HSUPA)を含み得る。
【0027】
一実施形態では、基地局114a及びWTRU102a、102b、102cは、進化型UMTS地上無線アクセス(Evolved UMTS Terrestrial Radio Access、E-UTRA)などの無線技術を実装し得、これは、ロングタームエボリューション(Long Term Evolution、LTE)、及び/又はLTE-Advanced(LTE-Advanced、LTE-A)、及び/又はLTE-Advanced Pro(LTE-Advanced Pro、LTE-APro)を使用してエアインターフェース116を確立し得る。
【0028】
一実施形態では、基地局114a及びWTRU102a、102b、102cは、NR無線アクセスなどの無線技術を実装し得、これは、New Radio(NR)を使用してエアインターフェース116を確立し得る。
【0029】
一実施形態では、基地局114a及びWTRU102a、102b、102cは、多重無線アクセス技術を実装し得る。例えば、基地局114a及びWTRU102a、102b、102cは、例えば、デュアルコネクティビティ(dual connectivity、DC)原理を使用して、LTE無線アクセス及びNR無線アクセスを一緒に実装し得る。したがって、WTRU102a、102b、102cによって利用されるエアインターフェースは、複数のタイプの無線アクセス技術及び/又は複数のタイプの基地局(例えば、eNB及びgNB)間で送られる送信によって特徴付けられ得る。
【0030】
他の実施形態では、基地局114a及びWTRU102a、102b、102cは、IEEE802.11(すなわち、ワイヤレスフィデリティ(Wireless Fidelity、WiFi)、IEEE802.16(すなわち、マイクロ波アクセス用世界規模相互運用性(Worldwide Interoperability for Microwave Access、WiMAX))、CDMA2000、CDMA2000 1X、CDMA2000 EV-DO、暫定標準2000(Interim Standard 2000、IS-2000)、暫定標準95(Interim Standard 95、IS-95)、暫定標準856(Interim Standard 856、IS-856)、移動体通信用グローバルシステム(Global System for Mobile communication、GSM)、GSM進化型高速データレート(Enhanced Data rates for GSM Evolution、EDGE)、GSM EDGE(GERAN)などの無線技術を実装し得る。
【0031】
図1Aの基地局114bは、例えば、無線ルータ、ホームノードB、ホームeNodeB、又はアクセスポイントであり得、事業所、自宅、車両、キャンパス、工業施設、空中回廊(例えば、ドローンによる使用のための)、車道などの局所的なエリア内の無線接続性を容易にするための任意の好適なRATを利用し得る。一実施形態では、基地局114b及びWTRU102c、102dは、IEEE802.11などの無線技術を実装して、無線ローカルエリアネットワーク(wireless local area network、WLAN)を確立し得る。一実施形態では、基地局114b及びWTRU102c、102dは、IEEE802.15などの無線技術を実装して、無線パーソナルエリアネットワーク(wireless personal area network、WPAN)を確立し得る。更に別の実施形態では、基地局114b及びWTRU102c、102dは、セルラベースのRAT(例えば、WCDMA、CDMA2000、GSM、LTE、LTE-A、LTE-A Pro、NRなど)を利用して、ピコセル又はフェムトセルを確立し得る。
図1Aに示されるように、基地局114bは、インターネット110への直接接続を有し得る。したがって、基地局114bは、CN106/115を介してインターネット110にアクセスする必要がない場合がある。
【0032】
RAN104/113は、CN106/115と通信し得、これは、音声、データ、アプリケーション、及び/又はボイスオーバインターネットプロトコル(voice over internet protocol、VoIP)サービスをWTRU102a、102b、102c、102dのうちの1つ以上に提供するように構成された、任意のタイプのネットワークであり得る。データは、異なるスループット要件、待ち時間要件、エラー許容要件、信頼性要件、データスループット要件、モビリティ要件などの様々なサービス品質(quality of service、QoS)要件を有し得る。CN106/115は、呼制御、支払い請求サービス、移動体位置ベースのサービス、プリペイド呼、インターネット接続性、ビデオ配信などを提供し、かつ/又はユーザ認証などの高レベルセキュリティ機能を実施し得る。
図1Aには示されていないが、RAN104/113及び/又はCN106/115は、RAN104/113と同じRAT又は異なるRATを使用する他のRANと直接又は間接的に通信し得ることが理解されよう。例えば、NR無線技術を利用し得るRAN104/113に接続されることに加えて、CN106/115はまた、GSM、UMTS、CDMA2000、WiMAX、E-UTRA、又はWiFi無線技術を採用して別のRAN(図示せず)と通信し得る。
【0033】
CN106/115はまた、PSTN108、インターネット110、及び/又は他のネットワーク112にアクセスするために、WTRU102a、102b、102c、102dのためのゲートウェイとしての機能を果たし得る。PSTN108は、従来型電話サービス(plain old telephone service、POTS)を提供する回路交換電話ネットワークを含み得る。インターネット110は、TCP/IPインターネットプロトコルスイート内の伝送制御プロトコル(transmission control protocol、TCP)、ユーザデータグラムプロトコル(user datagram protocol、UDP)及び/又はインターネットプロトコル(internet protocol、IP)などの共通の通信プロトコルを使用する、相互接続されたコンピュータネットワーク及びデバイスのグローバルシステムを含み得る。ネットワーク112は、他のサービスプロバイダによって所有及び/又は操作される有線及び/又は無線通信ネットワークを含み得る。例えば、ネットワーク112は、RAN104/113と同じRAT又は異なるRATを採用し得る、1つ以上のRANに接続された別のCNを含み得る。
【0034】
通信システム100内のWTRU102a、102b、102c、102dのいくつか又は全ては、マルチモード能力を含むことができる(例えば、WTRU102a、102b、102c、102dは、異なる無線リンクを通じて異なる無線ネットワークと通信するための複数のトランシーバを含み得る)。例えば、
図1Aに示されるWTRU102cは、セルラベースの無線技術を採用し得る基地局114aと通信し、IEEE802無線技術を採用し得る基地局114bと通信するように構成され得る。
【0035】
図1Bは、例示的なWTRU102を例解するシステム図である。
図1Bに示されるように、WTRU102は、とりわけ、プロセッサ118、トランシーバ120、送信/受信要素122、スピーカ/マイクロフォン124、キーパッド126、ディスプレイ/タッチパッド128、取り外し不可能なメモリ130、取り外し可能なメモリ132、電源134、全地球測位システム(global positioning system、GPS)チップセット136、及び/又は他の周辺機器138を含み得る。WTRU102は、実施形態との整合性を保ちながら、前述の要素の任意の部分的組み合わせを含み得ることが理解されよう。
【0036】
プロセッサ118は、汎用プロセッサ、専用プロセッサ、従来のプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(digital signal processor、DSP)、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと関連付けられた1つ以上のマイクロプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit、ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(Field Programmable Gate Array、FPGA)回路、任意の他のタイプの集積回路(integrated circuit、IC)、状態機械などであり得る。プロセッサ118は、信号コーディング、データ処理、電力制御、入力/出力処理、及び/又はWTRU102が無線環境で動作することを可能にする任意の他の機能を実施し得る。プロセッサ118は、トランシーバ120に結合され得、トランシーバ120は、送信/受信要素122に結合され得る。
図1Bは、プロセッサ118及びトランシーバ120を別個の構成要素として描写しているが、プロセッサ118及びトランシーバ120は、電子パッケージ又はチップ内で一緒に統合され得ることが理解されよう。
【0037】
送信/受信要素122は、エアインターフェース116を通じて基地局(例えば、基地局114a)に信号を送信するか、又は基地局(例えば、基地局114a)から信号を受信するように構成され得る。例えば、一実施形態では、送信/受信要素122は、RF信号を送信及び/又は受信するように構成されたアンテナであり得る。一実施形態では、送信/受信要素122は、例えば、IR信号、UV信号、又は可視光信号を送信及び/又は受信するように構成されたエミッタ/検出器であり得る。更に別の実施形態では、送信/受信要素122は、RF信号及び光信号の両方を送信及び/又は受信するように構成され得る。送信/受信要素122は、無線信号の任意の組み合わせを送信及び/又は受信するように構成され得ることが理解されよう。
【0038】
送信/受信要素122は、
図1Bに単一の要素として描写されているが、WTRU102は、任意の数の送信/受信要素122を含み得る。より具体的には、WTRU102は、MIMO技術を採用し得る。したがって、一実施形態では、WTRU102は、エアインターフェース116を通じて無線信号を送信及び受信するための2つ以上の送信/受信要素122(例えば、複数のアンテナ)を含み得る。
【0039】
トランシーバ120は、送信/受信要素122によって送信されることになっている信号を変調し、送信/受信要素122によって受信される信号を復調するように構成され得る。上記のように、WTRU102は、マルチモード機能を有し得る。したがって、トランシーバ120は、WTRU102が、例えば、NR及びIEEE802.11などの複数のRATを介して通信することを可能にするための複数のトランシーバを含み得る。
【0040】
WTRU102のプロセッサ118は、スピーカ/マイクロフォン124、キーパッド126、及び/又はディスプレイ/タッチパッド128(例えば、液晶ディスプレイ(liquid crystal display、LCD)表示ユニット又は有機発光ダイオード(organic light-emitting diode、OLED)表示ユニット)に結合され得、これらからユーザ入力データを受信し得る。プロセッサ118はまた、スピーカ/マイクロフォン124、キーパッド126、及び/又はディスプレイ/タッチパッド128にユーザデータを出力し得る。加えて、プロセッサ118は、取り外し不可能なメモリ130及び/又は取り外し可能なメモリ132などの任意のタイプの好適なメモリからの情報にアクセスし、それらにデータを記憶し得る。取り外し不可能なメモリ130は、ランダムアクセスメモリ(random-access memory、RAM)、読み取り専用メモリ(read-only memory、ROM)、ハードディスク、又は任意の他のタイプのメモリ記憶デバイスを含み得る。取り外し可能なメモリ132は、加入者識別モジュール(SIM)カード、メモリスティック、セキュアデジタル(secure digital、SD)メモリカードなどを含み得る。他の実施形態では、プロセッサ118は、サーバ又はホームコンピュータ(図示せず)上など、WTRU102上に物理的に位置していないメモリからの情報にアクセスし、そのメモリにデータを記憶し得る。
【0041】
プロセッサ118は、電源134から電力を受け取り得、WTRU102内の他の構成要素に電力を分配し、かつ/又はその電力を制御するように構成され得る。電源134は、WTRU102に給電するための任意の好適なデバイスであり得る。例えば、電源134は、1つ以上の乾電池(例えば、ニッケルカドミウム(nickel-cadmium、NiCd)、ニッケル亜鉛(nickel-zinc、NiZn)、ニッケル水素(nickel metal hydride、NiMH)、リチウムイオン(lithium-ion、Li-ion)など)、太陽電池、燃料電池などを含み得る。
【0042】
また、プロセッサ118は、WTRU102の現在位置に関する位置情報(例えば、経度及び緯度)を提供するように構成され得るGPSチップセット136に結合され得る。GPSチップセット136からの情報に加えて、又はその代わりに、WTRU102は、エアインターフェース116を通じて基地局(例えば、基地局114a、114b)から位置情報を受信し、かつ/又は近くの2つ以上の基地局から受信されている信号のタイミングに基づいてその位置を判定し得る。WTRU102は、実施形態との整合性を保ちながら、任意の好適な位置判定方法によって位置情報を獲得し得ることが理解されよう。
【0043】
プロセッサ118は、他の周辺機器138に更に結合され得、それらの周辺機器は、追加の特徴、機能、及び/又は有線若しくは無線接続性を提供する1つ以上のソフトウェア及び/又はハードウェアモジュールを含み得る。例えば、周辺機器138は、加速度計、電子コンパス、衛星トランシーバ、デジタルカメラ(写真及び/又はビデオ用)、ユニバーサルシリアルバス(universal serial bus、USB)ポート、振動デバイス、テレビトランシーバ、ハンズフリーヘッドセット、Bluetooth(登録商標)モジュール、周波数変調(frequency modulated、FM)無線ユニット、デジタル音楽プレーヤ、メディアプレーヤ、ビデオゲームプレーヤ、インターネットブラウザ、仮想現実及び/又は拡張現実(Virtual Reality and/or Augmented Reality、VR/AR)デバイス、活動量計などを含み得る。周辺機器138は、1つ以上のセンサを含み得、センサは、ジャイロスコープ、加速度計、ホール効果センサ、磁力計、方位センサ、近接センサ、温度センサ、時間センサ、ジオロケーションセンサ、高度計、光センサ、タッチセンサ、磁力計、気圧計、ジェスチャセンサ、生体認証センサ、及び/又は湿度センサのうちの1つ以上であり得る。
【0044】
WTRU102は、(例えば、UL(例えば、送信用)及びダウンリンク(例えば、受信用)の両方のための特定のサブフレームと関連付けられた)信号のいくつか又は全ての送信及び受信が並列及び/又は同時であり得る、全二重無線機を含み得る。全二重無線機は、ハードウェア(例えば、チョーク)又はプロセッサを介した信号処理(例えば、別個のプロセッサ(図示せず)又はプロセッサ118を介した)信号処理のいずれかを介した自己干渉を低減及び又は実質的に排除するための干渉管理ユニット139を含み得る。一実施形態では、WRTU102は、(例えば、UL(例えば、送信用)又はダウンリンク(例えば、受信用)のいずれかのための特定のサブフレームと関連付けられた)信号のいくつか又は全てのうちのどれかの送信及び受信のための半二重無線機を含み得る。
【0045】
図1Cは、一実施形態による、RAN104及びCN106を例解するシステム図である。上記のように、RAN104は、E-UTRA無線技術を採用して、エアインターフェース116を通じてWTRU102a、102b、102cと通信し得る。RAN104はまた、CN106と通信し得る。
【0046】
RAN104は、eNode-B160a、160b、160cを含み得るが、RAN104は、実施形態との整合性を保ちながら、任意の数のeNode-Bを含み得ることが理解されよう。eNode-B160a、160b、160cは各々、エアインターフェース116を通じてWTRU102a、102b、102cと通信するための1つ以上のトランシーバを含み得る。一実施形態では、eNode-B160a、160b、160cは、MIMO技術を実装し得る。したがって、eNode-B160aは、例えば、複数のアンテナを使用して、WTRU102aに無線信号を送信し、かつ/又はWTRU102aから無線信号を受信し得る。
【0047】
eNode-B160a、160b、160cの各々は、特定のセル(図示せず)と関連付けられ得、無線リソース管理決定、ハンドオーバ決定、UL及び/又はDLにおけるユーザのスケジューリングなどを扱うように構成され得る。
図1Cに示されるように、eNode-B160a、160b、160cは、X2インターフェースを通じて互いに通信し得る。
【0048】
図1Cに示されるCN106は、モビリティ管理エンティティ(mobility management entity、MME)162、サービングゲートウェイ(serving gateway、SGW)164、及びパケットデータネットワーク(packet data network、PDN)ゲートウェイ(又はPGW)166を含み得る。前述の要素の各々は、CN106の一部として描写されているが、これらの要素のいずれも、CNオペレータ以外のエンティティによって所有及び/又は操作され得ることが理解されよう。
【0049】
MME162は、S1インターフェースを介してRAN104内のeNode-B162a、162b、162cの各々に接続され得、制御ノードとしての機能を果たし得る。例えば、MME162は、WTRU102a、102b、102cのユーザを認証すること、ベアラのアクティブ化/非アクティブ化、WTRU102a、102b、102cの初期アタッチ中に特定のサービングゲートウェイを選択することなどを担い得る。MME162は、RAN104と、GSM及び/又はWCDMAなどの他の無線技術を採用する他のRAN(図示せず)との間で切り替えるための制御プレーン機能を提供し得る。
【0050】
SGW164は、S1インターフェースを介してRAN104内のeNodeB160a、160b、160cの各々に接続され得る。SGW164は、一般に、ユーザデータパケットをWTRU102a、102b、102cに/WTRU102a、102b、102cからルーティング及び転送し得る。SGW164は、eNodeB間ハンドオーバ中にユーザプレーンをアンカリングすること、DLデータがWTRU102a、102b、102cに対して利用可能であるときにページングをトリガすること、WTRU102a、102b、102cのコンテキストを管理及び記憶することなど、他の機能を実施し得る。
【0051】
SGW164は、PGW166に接続され得、PGW166は、WTRU102a、102b、102cに、インターネット110などのパケット交換ネットワークへのアクセスを提供して、WTRU102a、102b、102cとIP対応デバイスとの間の通信を容易にし得る。
【0052】
CN106は、他のネットワークとの通信を容易にし得る。例えば、CN106は、WTRU102a、102b、102cに、PSTN108などの回路交換ネットワークへのアクセスを提供して、WTRU102a、102b、102cと従来の陸線通信デバイスとの間の通信を容易にし得る。例えば、CN106は、CN106とPSTN108との間のインターフェースとしての機能を果たすIPゲートウェイ(例えば、IPマルチメディアサブシステム(IP multimedia subsystem、IMS)サーバ)を含むか、又はIPゲートウェイと通信し得る。加えて、CN106は、WTRU102a、102b、102cに、他のサービスプロバイダによって所有及び/又は操作される他の有線及び/又は無線ネットワークを含み得る、他のネットワーク112へのアクセスを提供し得る。
【0053】
WTRUは、
図1A~
図1Dで無線端末として説明されているが、いくつかの代表的な実施形態では、このような端末は、通信ネットワークとの有線通信インターフェースを(例えば、一時的に又は永久的に)使用し得ることが企図される。
【0054】
代表的な実施形態では、他のネットワーク112は、WLANであり得る。
【0055】
インフラストラクチャ基本サービスセット(Basic Service Set、BSS)モードにおけるWLANは、BSSのためのアクセスポイント(AP)と、APと関連付けられた1つ以上の局(station、STA)と、を有し得る。APは、配信システム(Distribution System、DS)若しくはBSSに入る、かつ/又はBSSから出るトラフィックを搬送する別のタイプの有線/無線ネットワークへのアクセス又はインターフェースを有し得る。BSSの外から発信するSTAへのトラフィックは、APを通って到達し得、STAに配信され得る。STAからBSSの外の宛先に発信するトラフィックは、APに送られて、それぞれの宛先に配信され得る。BSS内のSTA間のトラフィックは、例えば、APを通って送られ得、送信元STAがトラフィックをAPに送り得、APがトラフィックを宛先STAに配信し得る。BSS内のSTA間のトラフィックは、ピアツーピアトラフィックと見なされ得る、かつ/又は称され得る。ピアツーピアトラフィックは、直接リンクセットアップ(direct link setup、DLS)を用いて、送信元STAと宛先STAとの間で(例えば、それらの間で直接)送られ得る。いくつかの代表的な実施形態では、DLSは、802.11e DLS又は802.11zトンネルDLS(tunneled DLS、TDLS)を使用し得る。独立BSS(Independent BSS、IBSS)モードを使用するWLANは、APを有さない場合があり、IBSS内の又はIBSSを使用するSTA(例えば、STAの全て)は、互いに直接通信し得る。IBSS通信モードは、時折、本明細書では、「アドホック」通信モードと称され得る。
【0056】
802.11acインフラストラクチャ動作モード又は同様の動作モードを使用するとき、APは、プライマリチャネルなどの固定チャネル上でビーコンを送信し得る。プライマリチャネルは、固定幅(例えば、20MHz幅の帯域幅)又はシグナリングを介して動的に設定される幅であり得る。プライマリチャネルは、BSSの動作チャネルであり得、APとの接続を確立するためにSTAによって使用され得る。いくつかの代表的な実施形態では、例えば、802.11システムにおいて、衝突回避を備えたキャリア感知多重アクセス(Carrier Sense Multiple Access/Collision Avoidance、CSMA/CA)が実装され得る。CSMA/CAの場合、APを含むSTA(例えば、あらゆるSTA)は、プライマリチャネルを感知し得る。プライマリチャネルが特定のSTAによって感知される/検出される、かつ/又はビジーであると判定される場合、特定のSTAは、バックオフし得る。1つのSTA(例えば、ただ1つの局)は、所与のBSSにおいて任意の所与の時間に送信し得る。
【0057】
高スループット(High Throughput、HT)STAは、例えば、40MHz幅のチャネルを形成するためのプライマリ20MHzチャネルと隣接又は非隣接20MHzチャネルの組み合わせを介して、通信のために40MHz幅のチャネルを使用し得る。
【0058】
超高スループット(Very High Throughput、VHT)STAは、20MHz、40MHz、80MHz、及び/又は160MHz幅のチャネルをサポートし得る。40MHzチャネル及び/又は80MHzチャネルは、連続した20MHzチャネルを組み合わせることによって形成され得る。160MHzチャネルは、8つの連続した20MHzチャネルを組み合わせることによって、又は80+80構成と称され得る、2つの連続しない80MHzチャネルを組み合わせることによって形成され得る。80+80構成の場合、データは、チャネル符号化の後に、データを2つのストリームに分割し得るセグメントパーサを通じて渡され得る。逆高速フーリエ変換(Inverse Fast Fourier Transform、IFFT)処理及び時間領域処理は、各ストリームで別々に行われ得る。ストリームは、2つの80MHzチャネル上にマッピングされ得、データは、送信STAによって送信され得る。受信STAの受信機において、80+80構成についての上で説明された動作は、逆になり得、組み合わされたデータは、媒体アクセス制御(Medium Access Control、MAC)に送られ得る。
【0059】
サブ1GHz動作モードは、802.11af及び802.11ahによってサポートされる。チャネル動作帯域幅及びキャリアは、802.11n及び802.11acにおいて使用されるものと比較して、802.11af及び802.11ahにおいて低減される。802.11afは、TVホワイトスペース(TV White Space、TVWS)スペクトルにおいて5MHz、10MHz、及び20MHzの帯域幅をサポートし、802.11ahは、非TVWSスペクトルを使用して1MHz、2MHz、4MHz、8MHz、及び16MHzの帯域幅をサポートする。代表的な実施形態によれば、802.11ahは、マクロカバレッジエリア内のMTCデバイスなど、メータタイプの制御/マシンタイプ通信をサポートし得る。MTCデバイスは、いくつかの機能、例えば、いくつかの及び/又は限定された帯域幅のためのサポート(例えば、それらのみのためのサポート)を含む限定された機能を有し得る。MTCデバイスは、(例えば、非常に長いバッテリ寿命を維持するために)閾値を超えるバッテリ寿命を有するバッテリを含み得る。
【0060】
複数のチャネルと、802.11n、802.11ac、802.11af、及び802.11ahなどのチャネル帯域幅とをサポートし得るWLANシステムは、プライマリチャネルとして指定され得るチャネルを含む。プライマリチャネルは、BSS内の全てのSTAによってサポートされる最大の共通動作帯域幅に等しい帯域幅を有し得る。プライマリチャネルの帯域幅は、最小帯域幅動作モードをサポートする、BSS内で動作している全てのSTAの中から、STAによって設定及び/又は制限され得る。802.11ahの例では、プライマリチャネルは、AP、及びBSS内の他のSTAが2MHz、4MHz、8MHz、16MHz、及び/又は他のチャネル帯域幅動作モードをサポートする場合であっても、1MHzモードをサポート(例えば、これのみをサポート)するSTA(例えば、MTCタイプデバイス)のための1MHz幅であり得る。キャリア感知及び/又はネットワーク割り当てベクトル(k、NAV)設定は、プライマリチャネルのステータスに依存し得る。例えば、APに送信する(1MHz動作モードのみをサポートする)STAに起因してプライマリチャネルがビジーである場合、周波数帯域の大部分がアイドルのままであり、利用可能であり得るとしても、利用可能な周波数帯域全体がビジーであると見なされ得る。
【0061】
米国では、802.11ahによって使用され得る利用可能な周波数帯域は、902MHz~928MHzである。韓国では、利用可能な周波数帯域は、917.5MHz~923.5MHzである。日本では、利用可能な周波数帯域は、916.5MHz~927.5MHzである。802.11ahに利用可能な総帯域幅は、国コードに応じて6MHz~26MHzである。
【0062】
図1Dは、一実施形態による、RAN113及びCN115を例解するシステム図である。上記のように、RAN113は、NR無線技術を採用して、エアインターフェース116を通じてWTRU102a、102b、102cと通信し得る。RAN113はまた、CN115と通信し得る。
【0063】
RAN113は、gNB180a、180b、180cを含み得るが、RAN113は、実施形態との整合性を保ちながら、任意の数のgNBを含み得ることが理解されよう。gNB180a、180b、180cは各々、エアインターフェース116を通じてWTRU102a、102b、102cと通信するための1つ以上のトランシーバを含み得る。一実施形態では、gNB180a、180b、180cは、MIMO技術を実装し得る。例えば、gNB180a、108bは、ビームフォーミングを利用して、gNB180a、180b、180cに信号を送信する、かつ/又はgNB180a、180b、180cから信号を受信し得る。したがって、gNB180aは、例えば、複数のアンテナを使用して、WTRU102aに無線信号を送信し、かつ/又はWTRU102aから無線信号を受信し得る。一実施形態では、gNB180a、180b、180cは、キャリアアグリゲーション技術を実装し得る。例えば、gNB180aは、複数のコンポーネントキャリアをWTRU102a(図示せず)に送信し得る。これらのコンポーネントキャリアのサブセットは、無認可スペクトル上にあり得るが、残りのコンポーネントキャリアは、認可スペクトル上にあり得る。一実施形態では、gNB180a、180b、180cは、多地点協調(Coordinated Multi-Point、CoMP)技術を実装し得る。例えば、WTRU102aは、gNB180a及びgNB180b(及び/又はgNB180c)からの協調された送信を受信し得る。
【0064】
WTRU102a、102b、102cは、スケーラブルなヌメロロジと関連付けられた送信を使用して、gNB180a、180b、180cと通信し得る。例えば、OFDMシンボル間隔及び/又はOFDMサブキャリア間隔は、異なる送信、異なるセル、及び/又は無線送信スペクトルの異なる部分に対して変化し得る。WTRU102a、102b、102cは、(例えば、様々な数のOFDMシンボルを含む、かつ/又は様々な長さの絶対時間が持続する)様々な又はスケーラブルな長さのサブフレーム又は送信時間間隔(transmission time interval、TTI)を使用して、gNB180a、180b、180cと通信し得る。
【0065】
gNB180a、180b、180cは、スタンドアロン構成及び/又は非スタンドアロン構成でWTRU102a、102b、102cと通信するように構成され得る。スタンドアロン構成では、WTRU102a、102b、102cは、(例えば、eNode-B160a、160b、160cなどの)他のRANにアクセスすることなく、gNB180a、180b、180cと通信し得る。スタンドアロン構成では、WTRU102a、102b、102cは、gNB180a、180b、180cのうちの1つ以上をモビリティアンカポイントとして利用し得る。スタンドアロン構成では、WTRU102a、102b、102cは、無認可帯域内の信号を使用して、gNB180a、180b、180cと通信し得る。非スタンドアロン構成では、WTRU102a、102b、102cは、eNode-B160a、160b、160cなどの別のRANとも通信し/それらにも接続しながら、gNB180a、180b、180cと通信し/gNB180a、180b、180cに接続し得る。例えば、WTRU102a、102b、102cは、1つ以上のgNB180a、180b、180c、及び1つ以上のeNode-B160a、160b、160cと実質的に同時に通信するためにDC原理を実装し得る。非スタンドアロン構成では、eNode-B160a、160b、160cは、WTRU102a、102b、102cのためのモビリティアンカとしての機能を果たし得、gNB180a、180b、180cは、WTRU102a、102b、102cにサービスするための追加のカバレッジ及び/又はスループットを提供し得る。
【0066】
gNB180a、180b、180cの各々は、特定のセル(図示せず)と関連付けられ得、無線リソース管理決定、ハンドオーバ決定、UL及び/又はDLにおけるユーザのスケジューリング、ネットワークスライシングのサポート、デュアルコネクティビティ、NRとE-UTRAとの間のインターワーキング、ユーザプレーン機能(User Plane Function、UPF)184a、184bへのユーザプレーンデータのルーティング、アクセス及びモビリティ管理機能(Access and Mobility Management Function、AMF)182a、182bへの制御プレーン情報のルーティングなどを処理するように構成され得る。
図1Dに示されるように、gNB180a、180b、180cは、Xnインターフェースを通じて互いに通信し得る。
【0067】
図1Dに示されるCN115は、少なくとも1つのAMF182a、182b、少なくとも1つのUPF184a、184b、少なくとも1つのセッション管理機能(Session Management Function、SMF)183a、183b、及び場合によってはデータネットワーク(Data Network、DN)185a、185bを含み得る。前述の要素の各々は、CN115の一部として描写されているが、これらの要素のいずれも、CNオペレータ以外のエンティティによって所有及び/又は操作され得ることが理解されよう。
【0068】
AMF182a、182bは、N2インターフェースを介してRAN113内のgNB180a、180b、180cのうちの1つ以上に接続され得、制御ノードとしての機能を果たし得る。例えば、AMF182a、182bは、WTRU102a、102b、102cのユーザを認証すること、ネットワークスライシングのためのサポート(例えば、異なる要件を有する異なるPDUセッションの処理)、特定のSMF183a、183bを選択すること、登録エリアの管理、NASシグナリングの終端、モビリティ管理などを担い得る。ネットワークスライシングは、WTRU102a、102b、102cによって利用されているサービスのタイプに基づいて、WTRU102a、102b、102cのためのCNサポートをカスタマイズするために、AMF182a、182bによって使用され得る。例えば、異なるネットワークスライスは、高信頼低遅延(ultra-reliable low latency、URLLC)アクセスに依存するサービス、高速大容量(enhanced massive mobile broadband、eMBB)アクセスに依存するサービス、マシンタイプ通信(machine type communication、MTC)アクセスのためのサービス、及び/又は同様のものなどの異なる使用事例のために確立され得る。AMF162は、RAN113とLTE、LTE-A、LTE-A Pro、及び/又はWiFiなどの非3GPPアクセス技術などの他の無線技術を採用する他のRAN(図示せず)との間で切り替えるための制御プレーン機能を提供し得る。
【0069】
SMF183a、183bは、N11インターフェースを介してCN115内のAMF182a、182bに接続され得る。SMF183a、183bはまた、N4インターフェースを介してCN115内のUPF184a、184bに接続され得る。SMF183a、183bは、UPF184a、184bを選択及び制御し、UPF184a、184bを通るトラフィックのルーティングを構成し得る。SMF183a、183bは、UE IPアドレスを管理して割り当てること、PDUセッションを管理すること、ポリシー執行及びQoSを制御すること、ダウンリンクデータ通知を提供することなど、他の機能を実施し得る。PDUセッションタイプは、IPベース、非IPベース、イーサネットベースなどであり得る。
【0070】
UPF184a、184bは、WTRU102a、102b、102cとIP対応デバイスとの間の通信を容易にするために、インターネット110などのパケット交換ネットワークへのアクセスをWTRU102a、102b、102cに提供し得るN3インターフェースを介して、RAN113内のgNB180a、180b、180cのうちの1つ以上に接続され得る。UPF184、184bは、パケットをルーティングして転送すること、ユーザプレーンポリシーを執行すること、マルチホームPDUセッションをサポートすること、ユーザプレーンQoSを処理すること、ダウンリンクパケットをバッファすること、モビリティアンカリングを提供することなど、他の機能を実施し得る。
【0071】
CN115は、他のネットワークとの通信を容易にし得る。例えば、CN115は、CN115とPSTN108との間のインターフェースとしての機能を果たすIPゲートウェイ(例えば、IPマルチメディアサブシステム(IMS)サーバ)を含むか、又はIPゲートウェイと通信し得る。加えて、CN115は、WTRU102a、102b、102cに、他のサービスプロバイダによって所有及び/又は操作される他の有線及び/又は無線ネットワークを含み得る他のネットワーク112へのアクセスを提供し得る。一実施形態では、WTRU102a、102b、102cは、UPF184a、184bへのN3インターフェース、及びUPF184a、184bとDN185a、185bとの間のN6インターフェースを介して、UPF184a、184bを通じてローカルデータネットワーク(local Data Network、DN)185a、185bに接続され得る。
【0072】
図1A~
図1D、及び
図1A~
図1Dの対応する説明を考慮して、WTRU102a~d、基地局114a~b、eNode-B160a~c、MME162、SGW164、PGW166、gNB180a~c、AMF182a~ab、UPF184a~b、SMF183a~b、DN185a~b、及び/又は本明細書に記載される任意の他のデバイスのうちの1つ以上に関して本明細書に記載される機能のうちの1つ以上、又は全ては、1つ以上のエミュレーションデバイス(図示せず)によって実施され得る。エミュレーションデバイスは、本明細書に記載される機能のうちの1つ以上、又は全てをエミュレートするように構成された1つ以上のデバイスであり得る。例えば、エミュレーションデバイスは、他のデバイスを試験するために、並びに/若しくはネットワーク及び/又はWTRU機能をシミュレートするために使用され得る。
【0073】
エミュレーションデバイスは、ラボ環境内で及び/又はオペレータネットワーク環境内で他のデバイスの1つ以上の試験を実装するように設計され得る。例えば、1つ以上のエミュレーションデバイスは、通信ネットワーク内の他のデバイスを試験するために、有線及び/又は無線通信ネットワークの一部として完全に又は部分的に実装及び/又は展開されながら、1つ以上の、又は全ての機能を実施し得る。1つ以上のエミュレーションデバイスは、有線及び/又は無線通信ネットワークの一部として一時的に実装/展開されながら、1つ以上の、又は全ての機能を実施し得る。エミュレーションデバイスは、試験を目的として別のデバイスに直接結合され得、かつ/又は地上波無線通信を使用して試験を実施し得る。
【0074】
1つ以上のエミュレーションデバイスは、有線及び/又は無線通信ネットワークの一部として実装/展開されないが、全てを含む1つ以上の機能を実施し得る。例えば、エミュレーションデバイスは、1つ以上の構成要素の試験を実装するために、試験機関並びに/若しくは展開されない(例えば、試験用)有線及び/又は無線通信ネットワークにおいて、試験シナリオで利用され得る。1つ以上のエミュレーションデバイスは、試験機器であり得る。直接RF結合及び/又は(例えば、1つ以上のアンテナを含み得る)RF回路を介した無線通信は、データを送信及び/又は受信するためにエミュレーションデバイスによって使用され得る。
【0075】
前述のように、本明細書に記載される方法及び装置は、MUSIMを有するWTRUの登録及びセキュリティを対象とする。複数のUSIMは、集合チャレンジ/応答(すなわち、全てのUSIMのための単一のチャレンジ/応答)を用いる認証手順を使用して登録され得る。集合チャレンジ/応答は、複数のWTRUデバイス(例えば、MTC/IoTデバイス)を登録するために、ゲートウェイによって使用され得る。
【0076】
図2は、5G又はNextGenネットワークの例示的なアーキテクチャの参照モデルである。この実施例で使用されるRANは、NextGenコアネットワークに接続する5G RAT又は進化型E-UTRAに基づく無線アクセスネットワークを指す。アクセス制御及びモビリティ管理機能(Access Control and Mobility Management Function、AMF)212は、登録管理、接続管理、到達性管理、モビリティ管理などの機能性を含む。セッション管理機能(SMF)213は、セッション管理(セッション確立、変更及び解放を含む)、WTRU IPアドレスの割り当て、UP機能の選択及び制御などの機能性を含む。ユーザプレーン機能(UPF)203は、パケットルーティング及び転送、パケット検査、トラフィック使用量の報告などの機能性を含む。
【0077】
図2の例に示されるように、WTRU201は、N1インターフェース220を通じてAMF212に、RAN202を介してアクセスする。N14インターフェース232もまた示されている。RAN202は、N2インターフェース221を介してAMF212にアクセスする。RAN202は、N3インターフェース222を介してUPF203にアクセスする。UPF203は、N4インターフェース223を介してSMF213にアクセスする。N9インターフェース234もまた示されている。UPF203は、N6インターフェース225を介してDN204にアクセスする。
図2の例はまた、制御プレーン内の他のNFも示す。PCF214は、N7インターフェース226を介してSMF213と通信し得る。PCF214は、N7インターフェース226を介してSMF213と通信し得る。PCF214は、N15インターフェース233を介してAMF212と通信し得る。SMF213は、N11インターフェース229を介してAMF212と通信し得る。SMF213は、N10インターフェース228を介してUDM211と通信し得る。AMF212は、N8インターフェース227を介してUDM211と通信し得る。AMF212は、N12インターフェース230を介してAUSF210と通信し得る。UDM211は、N13インターフェース231を介してAUSF210と通信し得る。
【0078】
本明細書では、デュアルSIM WTRUのための登録が記載される。WTRUが3GPPでサービスにアクセスする必要があるときに、登録手順を開始し得る。手順は、位置更新、アタッチ、ルーティング/トラッキングエリア更新と称され得る。全ての上記の場合では、共通点は、WTRU及びネットワークがシグナリング接続を確立し、次いで、モビリティ管理(Mobility Management、MM)コンテキストが、WTRUとコアネットワークのアンカノードとの両方において確立されることである。MMコンテキストを構築するパラメータは、WTRUが動作している「モード」とも称される、異なるアクセス技術のための異なるパラメータを含み得る。例えば、アクセス技術がE-UTRANであるとき、モードは「S1モード」と称され得る。市場における従来のWTRUは、1枚のSIMカードを備えていた。これは、WTRUが登録手順を開始するときに、デバイスに挿入されているSIMカードに基づいてWTRU自体を識別する必要があることを意味する。次いで、ネットワーク(network、NW)が、そのSIMカードを認証し、また、例えば、シグナリングとユーザデータとの両方の完全性保護及び暗号化のためのセキュリティコンテキストを作成することは、一般的な方法である。
【0079】
3GPP Release16では、2枚以上のSIMカードを有することができるデバイスのための要件を導入している。これは、ユーザが両方のSIMカードによって提供されるサービスにアクセスすることを望む場合に、ユーザが両方を登録する必要があることを意味する。
【0080】
本明細書では、認証及びセキュリティモード制御手順が記載される。NWは、WTRUとコアNWとの間にシグナリング接続が存在するときはいつでも、セキュリティコンテキストの作成をトリガすることができるが、通常は登録手順中に行われる。NWは、最初に、デバイスで使用されるSIMカードを検証するために、認証チャレンジを開始する。認証手順は、WTRUが、完全性及び暗号化目的のために、SIMカード上で局所的に特定のマスタ鍵とセッション鍵とを作成し得るため、認証及び鍵一致(Authentication and Key Agreement、AKA)手順と称され得る。サービングNWはまた、ホームNWから、同じマスタ鍵を受信し、アンカノードがセキュリティのためにベクトルを要求したときに同じセッション鍵を導出する。
【0081】
NWは、「RAND」と称されるランダムチャレンジを搬送する「認証要求」メッセージをWTRUに送ることによって、手順を開始し得る。次いで、WTRUは、このパラメータ(RAND)を、SIMカードに記憶された長期鍵(「K」)と共に使用して、応答(一般に「RES」と称される)を導出し、次に、「認証応答」メッセージを送ることによって、チャレンジに応答することになっている。次いで、NWは、WTRUから受信されたRESと、認証ベクトルにおいてホームNWから受信されたRESとの間の局所確認を実施し得る。この段階を正常に通過すると、NWは、セキュリティモード制御手順を継続し得る。
【0082】
認証手順は、従来のシステムでは一方向(NWがWTRUを認証)手順であったが、WTRUがコアNWを検証することも可能にするために、第3世代以降は相互認証手順になるように拡張された。UMTS(3G)から始まると、NWはまた、認証要求メッセージにおいて、認証トークン(Authentication Token、AUTN)と称されるパラメータも含む。USIMは、AUTNが受諾され得るかどうかを確認し、受諾された場合、NWに返送される応答RESを生成する。AUTN検証が成功した場合、WTRUは、このNWを正当なものと見なす。
【0083】
WTRUが認証チャレンジを通過する場合、NWは、いくつかの選択されたアルゴリズムを含む「セキュリティモードコマンド」メッセージを送ることによって、引き続きセキュリティモード制御手順を行う。これらのアルゴリズムのための鍵は、最終的に、AKA手順中に、上で説明されるように、WTRU及びNWによって長期鍵「K」から導出されることに留意されたい。
【0084】
上で説明される登録、認証、及びセキュリティモード制御手順に関するいくつかの問題は、本明細書に記載される実施形態によって対処される。
【0085】
WTRUが2枚以上のSIMカードを有するとき、いくつかのシステム下では、WTRUは、SIMカードを識別するために2つの別個の登録手順を通過する。この手順はまた、コアNWオペレータに基づいて、すなわち、両方のUICCカード又はUSIMが同じオペレータ(同じPLMN)又は異なるオペレータに属するかどうかに基づいて、より複雑になる可能性がある。デバイスは、各UICCカード又はUSIMに1つずつ、完全に別個の無関係な2つの登録手順を実施することができる。しかしながら、登録手順には時間及び資源を要するため(また、単一のTX WTRUの場合は、WTRUが、例えば、WTRUの可動性に起因して、各USIMのために2つの登録手順を同時に実施する必要があるときに衝突が発生し得るため)WTRU及びNWは、時間及び資源を節約することから恩恵を得ることができる。本明細書に記載される実施形態では、WTRUが、同じ手順で、異なる識別情報を有する「2つの」異なるユーザとしてWTRU自体を識別することを可能にする。
【0086】
上述のように、セキュリティ手順は、通常、登録手順と併せて行われる。WTRUが2つの別個のユーザ/識別情報としてWTRU自体を識別すると仮定する場合、認証手順とセキュリティモード制御手順とを分離する必要もある。本明細書では、単一のUSIMを有する構成と少なくとも同じレベルのセキュリティを維持するために、交換されるメッセージの数を最小限に抑えながら、関係する全ての加入(すなわち、USIM)が認証されることを保証するために、WTRU及びNWのための解決策が提供される。
【0087】
いくつかのシステムでは、WTRU識別のために、加入識別子(5GSのSubscription Permanent Identifier、SUPI又は4G以下のInternational Mobile Subscriber Identity、IMSI)を使用する。複数の取り外し可能なUICCでは、WTRUの認証された識別情報としての取り外し可能なUICCのうちの1つの使用は、セキュリティの視点から疑問の余地があり、2つ以上の取り外し可能なUICC間の追加の暗号化又はハードウェアの結合を必要とし得る。しかしながら、複数のUSIMでは、単一のUICCに基づいて、そのような結合がすでに確立されており、WTRUのための認証された識別情報を提供するために結合を使用することができる。そのような認証された識別情報は、WTRUとネットワークとの任意の相互作用に使用され得る。2つ以上の取り外し可能なUICC間の暗号化又はハードウェアの結合がない場合では、単一のUICCに基づいて、複数のUSIMを有するUICCに使用事例を制限することが推奨される。
【0088】
本明細書では、2つ以上のSIMの識別のための登録手順における使用のための解決策が記載される。例示目的のために、2つの別個の事例が本明細書で分析される。
【0089】
(1)両方のUSIMは、同じオペレータ(同じPLMN)からのものであり、かつ、
【0090】
(2)USIMは、2つの異なるオペレータに属する
【0091】
両方のUSIMが同じオペレータからのものであるとき、WTRUは、登録要求メッセージにおいて、NWに、以下のステップを実施することによって二重登録を実施していることを通知し得る。
【0092】
WTRUは、フラグ又は新しいコードポイントを情報要素、例えば、登録タイプ情報要素に挿入し得、この特定の登録が2枚のSIMカードに関連することを示す。二重登録が初期登録手順中に有効にされた場合、WTRUは、全ての以下の登録更新手順が両方のUSIMのためのものである(すなわち、WTRUは、フラグ又は新しいコードポイントを全ての登録要求に挿入する必要はない)ことを暗黙的に示し得る。
【0093】
加入のタイプに基づいて、WTRUは、1つの(親)識別情報を用いてWTRU自体を識別し得、これは他のSIMカードもまた登録を要求していることを暗黙的に意味する。これは、コアNWが、両方の識別情報(例えば、親識別情報及び子識別情報)が互いに関連していることを認識し、WTRUが識別目的のためにそれらのうちの1つ(例えば、親識別情報)を使用するときに、他の1つ(例えば、子識別情報)もまた要求されることを意味する。
【0094】
代替的に、WTRUは、2つの異なるIEにおける同じ登録要求メッセージにおいて、両方の識別情報(例えば、親識別情報及び子識別情報)を送り得る。
【0095】
更に別の代替例では、WTRUは、加入によって有効にされ得るマルチSIM-SUPIを提供し得る。これは、マルチSIM加入の一部である、全てのSIMカードのために単一の識別情報が存在することを除いて、上で説明される単一の親識別情報の事例と同様である。加入者が、加入者が複数の加入のうちの一部であることを望む、新しいSIMカードを取得するとき、オペレータは、新しいSIMの認証情報を構成し、新しいマルチSIM 5G-GUTIは、加入者が複数の加入にリンクすることを望む加入と関連付けられ得る。
【0096】
登録が完了すると、NWは、登録受諾メッセージを送り、メッセージに「2つの」異なるGUTIを含み得る。又は、マルチUSIM-GUTIは、WTRUがマルチUSIM-SUPIを提供した場合に、メッセージに含められ得る。ネットワークは、マルチSIM加入の一部である各USIMカードのために異なるパラメータを依然として提供し得ることに留意されたい。これは、単一の5G GUTIが、本明細書では、ネットワークがUSIMにつき異なるRMコンテキストを生成することを除いて、1つのアクセスごとに異なる登録管理(Registration Management、RM)コンテキストと共に使用される3GPP/非3GPPの事例と同様である。加えて、NWは、構成がNWを承認する場合、USIMをアクセスに関連付け得る。
【0097】
NWはまた、同じ登録受諾メッセージ内の異なるGUTIに異なるパラメータを提供し得る、例えば、異なる登録エリアに各GUTIがアサインされ得る。
【0098】
代替例では、オペレータ設定及び一致に基づいて、NWは、第1の識別情報のために第1のGUTIのみを送り得、次いで、WTRU及びNWの両方が、第2の識別情報に適用される第2のGUTIを局所的に計算し得る。それを行うためのアルゴリズムは、SIMカード上に提供され得る。
【0099】
USIMが2つの異なるオペレータに属するとき、以下のステップが実施され得る。
【0100】
WTRUは、NWに、登録要求が、例えば、登録タイプIE内の特別なコードポイントを使用するか、又は新しいIEを挿入することによって、2枚の異なるSIMカードのための要求を含むことを通知し得る。
【0101】
WTRUは、第2の識別情報が、WTRUがアタッチしているNWによってプロビジョニングされない場合、2つの識別情報を送り得、又はWTRUは、1つの識別情報を送り得る。WTRUは、NWが、第2の識別情報(例えば、第2のUSIM)のために他のNWとの接続を確立し得る目的で、第2の識別情報のためのPLMN ID及びセキュリティ情報を更に提供し得る。
【0102】
後者の場合、コアNWは、最初にセキュアシグナリング接続を作成し、次いで、使用される第2のIDに対応するWTRUのIMSI/SUPI数を求め得る。次いで、コアNWは、第2のID(IMSI/SUPI又はGUTI)を取り、要求を他のPLMNにルーティングし得る。
【0103】
手順が終了したとき、コアNWは、新しいGUTIが割り当てられた場合に、2つの異なるGUTIをWTRUに送り得る。
【0104】
本明細書では、セキュリティ態様で使用されるための解決策が記載される。例示目的のために、以下の解決策は、USIMが同じMNOに由来すると仮定する。本明細書では、複数のチャレンジ応答を組み合わされた認証手順が記載される。
【0105】
図3は、一実施形態による、WTRUが、組み合わされた認証手順を使用して、様々なUSIMをネットワークと認証するMUSIM認証の高レベル実施例300を示し、これは、本明細書に記載される実施形態のいずれかと組み合わせて使用され得る。複数の識別情報、認証チャレンジ、及び応答(すなわち、各USIMに1つずつの応答)は、WTRU、サービングネットワーク、及びホームネットワークの中で共通の単一のメッセージ交換を使用して交換され得る。
図3の例では、WTRU301は、2つのUSIM(例えば、USIM1 304及びUSIM2 305)を含み得る。しかしながら、本明細書に概説される原理及びステップは、N(>2)個のMUSIMのために一般化され得る。
図3の例では、ME306は、ネットワークからの認証チャレンジを様々なUSIM(例えば、USIM1 304及びUSIM2 305)に(例えば、並行して)ディスパッチすることと、ネットワークに返送されることになる様々な認証応答を収集することとを担い得る。各USIMは、ホーム公衆陸上移動体通信網(Home Public Land Mobile Network、HPLMN)303内に関連する加入を有し得る。例えば、USIM1 304は、加入1 307と関連付けられ得、USIM2 305は、加入2 308と関連付けられ得る。加入1 307及び加入2 308は、MUSIMユーザ(例えば、WTRU301)のためのリンクされた加入を含み得る。この解決策は、既存のME-USIMインターフェースに影響を与えない。認証手順ステップは、以下を含み得る。
【0106】
ステップ311において、WTRU301は、VPLMN302に、初期識別メッセージで暗号化された長期識別情報(すなわち、SUCI1及びSUCI2)を送り得る。代替的に、WTRUは、SUCI(例えば、プライマリ加入)のうちのただ1つを含み、MUSIM認証のための指標を含み得る。その場合、HPLMNは、リンケージが加入データベース(例えば、1つ以上のリンクされたセカンダリ加入)に存在すると仮定して、リンクされた加入を検索し得る。HPLMN302は、提供されたSUCIから長期識別情報(すなわち、SUPI)を解決して、それぞれの認証ベクトルを生成し得る。ただ1つのSUCIが(MUSIM認証のための指標と共に)WTRUによって提供された場合、HPLMNは、1つ以上のリンクされたSUPIを暗黙的に取り出し、それらのそれぞれの認証ベクトルを生成し得る。
【0107】
ステップ312において、WTRU301は、VPLMN302から、複数のRAND(例えば、RAND1、及びRAND2)を含む認証チャレンジメッセージを受信し得る。チャレンジメッセージはまた、複数のAUTN(例えば、各USIMに1つずつ)を含み得る。RANDは、ステップ311で、WTRUからの初期識別メッセージにおいてSUCIに使用されるのと同じ順序で提供され得る。各RANDを用いて、SMC中のセキュリティコンテキストを後で識別するために、鍵セット識別子(Key Set Identifier、ngKSI)が提供され得る。
【0108】
ME306は、各RAND/AUTNの対をそれぞれのUSIMに(例えば、並行して)ディスパッチし得る。ME306は、各USIMから応答RESを取得し得る。USIMによるRESパラメータの生成は、AUTN検証の成功を表し得ることに留意されたい。ステップ312aにおいて、ME306は、RAND1をUSIM1 304に送り得る。ステップ312bにおいて、ME306は、応答RES(RES1)をUSIM1 304から受信し得る。ステップ312a’において、ME306は、RAND2をUSIM2 305に送り得る。ステップ312b’において、ME306は、応答RES(RES2)をUSIM2 305から受信し得る。
【0109】
ステップ313において、WTRU301は、複数のRES(例えば、RES1及びRES2、各USIMに1つずつ)を含む認証応答メッセージで返信し得る。RESは、WTRUからの初期メッセージにおいてSUCIに使用されるのと同じ順序で提供され得る。
【0110】
ステップ314において、所与のUSIMのための認証の成功時に、VPLMN302は、WTRU301とVPLMN302との間のNASセキュリティコンテキストを確立するために、そのUSIMを用いてSMC手順を実施し得る。ME303は、セキュリティモードコマンドメッセージにおけるngKSIパラメータに基づいて、どのUSIMがSMC手順のターゲットであるかを判定し得る。それは、所与のUSIMで実行される個々のAKAに対応する個々のセキュリティコンテキストを指すngKSIである。
【0111】
図4は、一実施形態による、認証手順400の識別部分を例解し、これは、本明細書に記載される実施形態のいずれかと組み合わせて使用され得る。
図4の例では、5G AKA認証プロトコルは、ベースラインとして使用され得る。ステップ410において、WTRU401は、サービングネットワーク内のSEAF/AMF402に、初期NAS登録メッセージ内の複数のSUCIを送り得る。ステップ411において、SEAF402は、ホームネットワーク内のAUSF403に、SUCIを転送し得る。ステップ412において、AUSF403は、SUCIを加入データベース(UDM/ARPF)404に送り得る。ステップ413において、UDM404は、加入に基づいて、要求が、MUSIMが可能なWTRUの認証のためのものであることを判定し得る。ステップ414において、UDM404は、MUSIM最適化認証方法を選択し得る。ステップ415において、上述のように、他のUSIM長期識別子は、WTRUによって省略され、UDM404によって暗黙的に(例えば、WTRUが提供した指標及び加入データのリンケージに基づいて)取得され得る。
【0112】
図5は、一実施形態による、5G AKA認証手順500を例解し、これは、本明細書に記載される実施形態のいずれかと組み合わせて使用され得る。
図5の例では、5G AKA認証プロトコルは、ベースラインとして使用され得る。ステップ511において、UDM504は、複数のSUPI(すなわち、各USIMに1つずつ)のための複数の認証ベクトル(Authentication Vector、AV)を生成し得る。ステップ512において、UDM504は、AUSF503に応答して、複数の5Gホーム環境(Home Environment、HE)AV及び複数のSUPIを送り得る。ステップ513において、AUSF503は、XRES*を記憶し得る。ステップ514において、AUSF503は、複数のXRES*/HXRES*を計算し得る。ステップ515において、AUSF503は、SEAF502に応答して、複数の5Gサービング環境(k、SE)AVを送り得る。ステップ516において、SEAF502は、認証要求メッセージ内の複数の(ngKSI、RAND)をWTRU501に送り得る。RANDは、SUCIが認証開始段階中にWTRU501によって提供された順序で提供され得る。
【0113】
ステップ517において、WTRU501のMEは、複数のRANDをそれらのそれぞれのUSIMにディスパッチし得、USIMから複数のRES*を収集し得る。ステップ518において、WTRU501は、(例えば、SUCI及び/又はRANDと同じ順序で)認証応答で複数のRES*をSEAF502に送り得る。ステップ519において、SEAFは、HRES*を計算し、複数のRES*と、サービングネットワーク及びホームネットワーク内の複数のAVの値とを一致させ得る。
【0114】
成功した認証の後に、その個々のセキュリティコンテキストを確立するために、各USIMのためのSMC手順が続き得る。登録手順は、別個の登録受諾メッセージ(各USIMに1つずつ)で完了し得、各メッセージは、固有のGUTIを有し、自らの別個のセキュリティコンテキストを使用する。ステップ520において、SEAF504は、AUSF503に認証要求を送り得る。ステップ521において、AUSF503は、RES*検証を実施し得る。ステップ522において、AUSF503は、SEAF502に認証応答を送り得る。
【0115】
本明細書では、集合チャレンジ応答による認証手順が記載される。例えば、ネットワーク及びWTRUは、集合チャレンジ/応答(すなわち、全てのUSIMのための単一のチャレンジ/応答)を用いて認証手順を実施し得、又は別の例では、ゲートウェイデバイスが、及びネットワークが、集合チャレンジ/応答(すなわち、全てのWTRUのための単一のチャレンジ/応答)を用いて認証手順を実施し得る。
【0116】
図6は、一実施形態による、WTRUが、組み合わされた認証手順を使用して、様々なUSIMをネットワークと認証するMUSIM認証の高レベル実施例600を示し、これは、本明細書に記載される実施形態のいずれかと組み合わせて使用され得る。単一の認証チャレンジ及び応答(すなわち、全てのUSIMのための1つ)は、WTRU601と、サービングネットワークと、ホームネットワークとの間で交換され得る。
図6の例では、WTRU601は、2つのUSIM(例えば、USIM1 604及びUSIM2 605)を含み得る。しかしながら、本明細書に概説される原理及びステップは、N(>2)個のMUSIMのために一般化され得る。
図6の例では、ME606は、ネットワークからの集合認証チャレンジに基づいて、USIM(例えば、USIM1 604及びUSIM2 605)から集合認証応答を取得することを担い得る。各USIMは、HPLMN603内に関連する加入を有し得る。例えば、USIM1 604は、加入1 607と関連付けられ得、USIM2 605は、加入2 608と関連付けられ得る。加入1 607及び加入2 608は、MUSIMユーザ(例えば、WTRU601)のためのリンクされた加入を含み得る。この解決策は、既存のME-USIMインターフェースへの拡張を含み得る。
【0117】
ステップ611において、WTRU601は、VPLMN602に、1つのSUCI1(USIM1 604用)、SUCI2(USIM2 605用)、及びMUSIM登録のための指標(USIM1 604及びUSIM2 605)を送り、MUSIM集合チャレンジ/応答(すなわち、全てのUSIMための単一のチャレンジ)を用いて認証手順を実施し得る。
【0118】
ステップ612において、認証手順中に、WTRU601は、単一の認証要求メッセージにおいて、単一の認証チャレンジ(RAND)を受信し得るが、2つのngKSI(それぞれのKamf識別用)は受信し得ない。ステップ612aにおいて、ME606は、チャレンジRANDをUSIM1 604に渡し得る。ステップ612bにおいて、ME606は、応答RES1を受信し得る。ステップ612cにおいて、ME606は、USIM2 605に、認証チャレンジとしてRES1を送り得る。ステップ612において、ME606は、第1の集合認証応答RES2を受信し得る。ME606は、USIMの数だけ、この「デイジーチェイニング」のプロセスを継続し得る。
【0119】
ステップ613において、WTRU601は、ネットワーク(例えば、VPLMN602)への認証応答において、集合認証応答RES2を送り得る。SEAF/AMFは、集合認証の成功後に2つのSUPI/Kseafを取得し得る。
【0120】
ステップ614において、WTRU601は、セキュリティを確立するために複数のSMC手順(各USIMに1つずつ)を実施し得る。WTRUは、複数の登録受諾メッセージ(各々が独自のGUTI/NASセキュリティを有する)を受信し得る。
【0121】
集合チャレンジ応答による認証手順は、他の使用事例に適用するために拡大され得る。例えば、上で説明される集合チャレンジ応答による認証手順は、MTC/IoT事例にも適用され得る。加入者は、いくつかの(マシンタイプ)デバイスでのあるサービスを有し得る。この例には、ネットワークに接続されたいくつかのデバイスを有する家庭又は「スマート」工場の加入者が含まれる。例えば、ネットワーク内で動作するゲートウェイを有する住宅又は工場は、ゲートウェイの後ろのネットワーク内で動作する複数のWTRU(例えば、IoTデバイス)を有し得る。これらのデバイスは全て「マスタ」デバイスに接続することができ、これにより、オペレータのネットワークと通信し得る。このマスタデバイスはまた、他の全てのデバイスとネットワークとの間の「ゲートウェイ」として機能し得る。ネットワークによって検証される必要があるありとあらゆるデバイスのための認証手順を容易にするために、ネットワークは、上で説明されるプロセスに即して、ただ1つの認証チャレンジ(例えば、1つのRAND)をゲートウェイに送り得る。
【0122】
図7は、一実施形態による、ただ1つの認証チャレンジが送られるMUSIM認証の高レベル実施例700を示し、これは、本明細書に記載される実施形態のいずれかと組み合わせて使用され得る。ステップ711において、ゲートウェイ705は、703 602に、1つのSUCI1(WTRU701用)、SUCI2(WTRU702用)、及びMUSIM登録のための指標を送り、MUSIM集合チャレンジ/応答(すなわち、単一のチャレンジ)を用いて認証手順を実施し得る。別の例では、ゲートウェイは、ゲートウェイの後ろで動作する複数のWTRUと関連付けられた、1つ以上の加入に連結された単一の「マスタ」SUCI1をネットワークに送り得る。各WTRUは、HPLMN704内に関連する加入を有し得る。例えば、WTRU701は、加入1 706と関連付けられ得、WTRU702は、加入2 707と関連付けられ得る。加入1 706及び加入2 707は、MUSIMユーザ(例えば、ゲートウェイ705)のためのリンクされた加入を含み得る。
【0123】
ステップ712において、ゲートウェイ705は、単一の認証チャレンジ(RAND)を受信し得る。ステップ712aにおいて、ゲートウェイデバイス705は、認証チャレンジ(RAND)を第1のデバイス(例えば、WTRU701)に渡し得る。ステップ712bにおいて、ゲートウェイ705は、応答RES1をWTRU702から受信し得る。ステップ712cにおいて、ゲートウェイ705は、第2のデバイス(WTRU702)に、認証チャレンジとしてRES1を送り得る。ステップ712dにおいて、ゲートウェイ705は、第1の集合認証応答RES2を受信し得る。ゲートウェイ705は、デバイス(例えば、WTRU)の数だけ、この「デイジーチェイニング」のプロセスを継続し得る。ステップ713において、ゲートウェイ705は、ネットワーク(例えば、VPLMN703)に送られた認証応答において、集合認証応答RES2を送り得る。上で説明されるように、SEAF/AMFは、集合認証の成功後に2つのSUPI/Kseafを取得し得る。
【0124】
このように様々な実施形態を説明してきたが、当業者であれば、本実施形態が全ての点で例解的であり、限定的ではないと考えられることが理解され、明らかであろう。特徴及び要素は、特定の組み合わせにおいて上で説明されているが、各特徴若しくは要素を単独で、又は他の特徴及び要素の有無にかかわらず任意の組み合わせ若しくは部分的組み合わせにおいて使用することができることが理解されよう。本明細書に記載される任意の単一の実施形態は、本明細書に記載される他の実施形態のうちのいずれか1つ以上からの1つ以上の要素で補足され得る。一実施形態の任意の単一の要素は、本明細書に記載される他の実施形態のうちのいずれか1つ以上からの1つ以上の要素に置き換えられ得る。