(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-12-27
(45)【発行日】2025-01-14
(54)【発明の名称】データ送信方法、データ送信装置、非一時的なコンピュータ可読媒体及びチップ
(51)【国際特許分類】
H04W 74/04 20090101AFI20250106BHJP
H04W 4/40 20180101ALI20250106BHJP
H04W 92/18 20090101ALI20250106BHJP
H04W 72/566 20230101ALI20250106BHJP
【FI】
H04W74/04
H04W4/40
H04W92/18
H04W72/566
(21)【出願番号】P 2022527849
(86)(22)【出願日】2020-11-19
(86)【国際出願番号】 CN2020130204
(87)【国際公開番号】W WO2021098795
(87)【国際公開日】2021-05-27
【審査請求日】2023-10-23
(32)【優先日】2019-11-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】516227559
【氏名又は名称】オッポ広東移動通信有限公司
【氏名又は名称原語表記】GUANGDONG OPPO MOBILE TELECOMMUNICATIONS CORP., LTD.
【住所又は居所原語表記】No. 18 Haibin Road,Wusha, Chang’an,Dongguan, Guangdong 523860 China
(74)【代理人】
【識別番号】100126000
【氏名又は名称】岩池 満
(74)【代理人】
【識別番号】100203105
【氏名又は名称】江口 能弘
(72)【発明者】
【氏名】リン フェイ-ミン
(72)【発明者】
【氏名】チャオ チェンシャン
(72)【発明者】
【氏名】ルー チャンシー
【審査官】山中 実
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2018/174630(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04W 74/04
H04W 4/40
H04W 92/18
H04W 72/566
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
サイドリンク通信のために構成された装置によって実行されるデータ送信方法であって、
受信されるデータの受信優先度レベルを決定するステップと、
送信されるデータの送信優先度レベルを決定するステップと、
閾値に基づいて、前記サイドリンク通信のためのリソースを除外するステップと、を備え
、
前記閾値は、閾値インデックスに基づいて決定され、且つ前記サイドリンク通信のためのリソースにおける信号受信電力との比較に使用され、閾値インデックスiは、式i=(a-1)×8+bで決定され、aが前記送信優先度レベルを示し、bが前記受信優先度レベルを示すことを特徴とする、データ送信方法。
【請求項2】
前記受信優先度レベル及び/又は前記送信優先度レベルは、上位通信層によって前記装置に提供されることを特徴とする、請求項1に記載のデータ送信方法。
【請求項3】
前記受信優先度レベル及び/又は前記送信優先度レベルは、sidelink control information(SCI)フォーマットで前記装置に提供されることを特徴とする、請求項1又は2に記載のデータ送信方法。
【請求項4】
前記閾値は、閾値インデックスと閾値のテーブルとに基づいて決定されることを特徴とする、請求項1~
3のいずれか1項に記載のデータ送信方法。
【請求項5】
閾値を決定するためのリソースセンシングを更に備えることを特徴とする、請求項1~
4のいずれか1項に記載のデータ送信方法。
【請求項6】
前記リソースセンシングと前記閾値とに基づいて、サイドリンク通信のための候補リソースのリストから前記リソースを除外するか否かを決定するステップを更に備えることを特徴とする、請求項
5に記載のデータ送信方法。
【請求項7】
前記リソースセンシングは、部分センシングが構成されているセンシングを備えることを特徴とする、請求項
5又は
6に記載のデータ送信方法。
【請求項8】
前記リソースセンシングは、部分センシングが構成されていないセンシングを備えることを特徴とする、請求項
5又は
6に記載のデータ送信方法。
【請求項9】
前記サイドリンク通信は、new radio(NR)サイドリンクモード2の動作による通信を備えることを特徴とする、請求項1~
8のいずれか1項に記載のデータ送信方法。
【請求項10】
データ送信装置であって、
1つ以上のプロセッサであって、1つ以上のメモリに記憶されるプログラム命令が前記1つ以上のプロセッサによって実行されると、請求項1~
9のいずれか1項に記載の方法を前記データ送信装置に実行させるように構成されたプロセッサを備えることを特徴とする、データ送信装置。
【請求項11】
請求項1~
9のいずれか1項に記載の方法を前記装置に実行させるためのコンピュータ実行命令を記憶することを特徴とする、非一時的なコンピュータ可読媒体。
【請求項12】
チップであって、
1つ以上のメモリに記憶されたプログラム命令を、前記チップを有する装置に実行させて、請求項1~
9のいずれか1項に記載の方法を実行するように構成された1つ以上のプロセッサを備えることを特徴とする、チップ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、通信技術に関し、特に、サイドリンク通信に関する。
【背景技術】
【0002】
このセクションの記載は、本開示に関連する情報を提供するものに過ぎず、従来技術を構成するものではない。更に、このセクションの内容は、本発明に関連する概念を定義するために用いることができる。
【0003】
ロングタームエボリューション-V2X(LTE-V2X)通信の開発中、ネットワークスケジュール用のモード3とUE自律選択用のモード4との2つのサイドリンクリソース選択モードがサポートされている。
複数のUEが同一又は重複するサイドリンクリソースを選択して送信して衝突を引き起こすことを回避するために、送信側UEは、まず、他のUEが既に予約したリソースを識別するためにリソースセンシングを行い、その後、自体の送信用の未使用/空きリソースを選択する必要がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、前述の課題を解決するために用いることができる、サイドリンク通信のためのデータ送信方法、データ送信装置、非一時的な(non-transitory)コンピュータ可読媒体及びチップに関するものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
データ送信方法は、装置によって実行される。前記装置は、サイドリンク通信のために構成される。前記方法は、受信されるデータの受信優先度レベルを決定するステップと、送信されるデータの送信優先度レベルを決定するステップと、閾値に基づいて、前記サイドリンク通信のためのリソースを除外するステップと、を備える。
【発明の効果】
【0006】
本開示の実施形態が提供する技術的解決策は、リソースの衝突を含んでもよい。
【0007】
図面は単なる図による説明を目的としたものであり、本発明を限定するものではない。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【発明を実施するための形態】
【0009】
種々の実施形態によれば、LTE V2X通信におけるサイドリンク優先度閾値選択方法は、例えば、3GPPリリース15又はそれ以降の4G LTE-V2X及び5G NR-V2X対応通信モデムチップセットが搭載された車両(例えば、自動車)及びユーザ機器(スマートフォン)に提供することができる。
【0010】
LTEサイドリンクモード4のリソース選択手順によれば、UEは、まず、他のUEから送信されたサイドリンク制御情報(sidelink control information(SCI))を復号することにより、予約されたリソースを識別し、関連するデータリソースにおける物理サイドリンク共有チャネル(physical sidelink shared channel(PSSCH))参照信号受信電力(reference signal received power(RSRP))を測定することができる。測定されたPSSCH RSRPレベルが一定の閾値レベルを超えている場合、UEは、関連するサイドリンクリソースが選択に使用できないと判断する(consider)場合がある。すなわち、それらは選択のための候補リソースセットから除外されるべきである。同様に、(例えば、遠距離のため)測定されたPSSCH RSRPが閾値レベルを下回っている場合、UEは、予約されたリソースが選択可能であると判断する。PSSCH RSRP閾値は、送信メッセージの優先度レベルと受信メッセージの優先度レベルの関数として定義することができる。LTE-V2Xメッセージに対して、sensingPriority=integer(1・・・8)として定義されたセンシング優先度には、8つのレベルがある。送信されるメッセージの8レベルの優先度と、受信されたメッセージの8レベルの優先度を考慮すると、合計64種の異なる優先度の組み合わせがあるため、送信メッセージと受信メッセージの優先度のペアごとに64個の異なる閾値レベルがある。これらの閾値レベルは、(事前に)構成可能((pre-) configurable)であり、3GPP TS36.331及びTS38.331で情報要素SL-ThresPSSCH-RSRP-Listとして表されている。種々の実施形態によれば、リソースの除外のために使用すべき正確なPSSCH RSRP閾値レベルを導出(derive)することができる。
【0011】
種々の実施形態によれば、LTEサイドリンクモード4のUE又はNRサイドリンクモード2のUEが、構成された閾値セット(SL-ThresPSSCH-RSRP-List)から正しい閾値を正しく選択して、対応する送信及び受信の優先度に基づいて、予約されたサイドリンクリソースを候補リソースセットから除外すべきであるか否かを決定するために、優先度閾値選択式は、i=(a-1)×8+bとして定義することができる。ここで、aは、送信されるメッセージの優先度を示し、bは、受信されたメッセージの優先度を示す。このように、SL-ThresPSSCH-RSRP-Listにおけるi番目のSL-ThresPSSCH-RSRPフィールドは、((1-1)×8+1)=1から((8-1)×8+8)=64までの現在の値の範囲を有してもよく、この範囲は、指定されたSL-ThresPSSCH-RSRP-Listの全範囲を指示してもよい。したがって、UEは、リソースの除外及び選択手順において、正しいTxメッセージ優先度及びRxメッセージ優先度に対応する正確で適切な閾値レベルを選択することができる。
【0012】
種々の実施形態によれば、
【数1】
の誤った導出(erroneous derivation)の問題を解決するために、優先度閾値選択式は、i=(a-1)×8+bと定義されてもよい。
【0013】
このように、SL-ThresPSSCH-RSRP-Listにおけるi番目のSL-ThresPSSCH-RSRPフィールドは、((1-1)×8+1)=1から((8-1)×8+8)=64までの現在の値の範囲を有してもよく、この範囲は、意図されたSL-ThresPSSCH-RSRP-Listの全範囲を指示(point)してもよい。
【0014】
したがって、UEは、リソースの除外及び選択手順において、正しいTxメッセージ優先度及びRxメッセージ優先度に対応する正確で適切な閾値レベルを選択することができる。
【0015】
その結果、UEは、メッセージを送信するための適切なリソースを見つけること(見つけられないという不満がなくなること)ができ、V2X通信性能の向上が期待される。
【0016】
更に、この優先度閾値選択式の定義は、部分センシング(partial sensing)が上位層で構成されている場合と、部分センシングが上位層で構成されていない場合とに適用できる。
【0017】
種々の実施形態に係る方法及び装置は、以下に説明するように、LTE V2XのためのTS 36.213 v16.2.0(2020-06)に適用されてもよい。
【0018】
種々の実施形態によれば、LTEサイドリンク送信モード4におけるPSSCHリソース選択及びLTEサイドリンク送信モード3におけるセンシング測定において、上位層に報告されるリソースのサブセットを決定するUEの手順は、以下のように提供される。
【0019】
LTEサイドリンク送信モード4では、UEは、キャリアのサブフレームnにおける上位層から要求される場合、本明細書で説明されるステップに従って、PSSCH送信のために上位層に報告されるリソースのセットを決定することができる。パラメータLsubCHは、サブフレームでのPSSCH送信に使用されるサブチャネルの数である。Prsvp_TXは、リソース予約間隔であり、prioTXは、UEによって関連するsidelink control information(SCI)フォーマット1で送信される優先度であり、これらは、すべて、送信に使用可能なSLデータがある場合には、常に、上位層、例えば媒体アクセス制御(medium access control(MAC))層によって提供される。
【0020】
PSSCHの送信機会のための時間及び周波数リソースの1セット内のサブフレームの数は、Creselによって与えられ、10×SL_RESOURCE_RESELECTION_COUNTERによって決定されてもよい。ここで、SL_RESOURCE_RESELECTION_COUNTERが構成されている場合、その他のCreselは1に設定される(if configured, else Cresel is set to 1)。
【0021】
サイドリンク送信モード3では、UEは、キャリアのサブフレームnにおける上位層から要求される場合、本明細書で説明されるステップに従って、センシング測定において上位層に報告されるリソースのセットを決定することができる。パラメータLsubCH、Prsvp_TX、及びprioTXは、上位層(例えばMAC層)によって提供される。
【0022】
Creselは、Cresel=10×SL_RESOURCE_RESELECTION_COUNTERによって決定され、ここで、SL_RESOURCE_RESELECTION_COUNTERは、上位層(例えばMAC層)によって提供される。
【0023】
部分センシングが上位層で構成されていない場合、以下のステップで行うことができる。
【0024】
1)PSSCH送信R
x,y用の候補単一サブフレームリソースは、
【数2】
におけるサブチャネルx+jを持つL
subCH連続(contiguous)サブチャネルのセットとして定義される。ここで、j=0、…、L
subCH-1である。UEは、時間間隔[n+T
1、n+T
2]内の、PSSCH送信用の時間及び周波数リソースの集合である対応するPSSCHリソースプールに含まれるL
subCH連続サブチャネルのいずれかのセットが、1つの候補単一サブフレームリソースに対応するものとして、想定(assume)できる。ただし、T
1及びT
2の選択は、UEの実装によって決まる(be up to)。T
2min(prio
TX)がprio
TXのために上位層によって提供される場合、T
1≦4及びT
2min(prio
TX)≦T
2≦100となる。それ以外の場合、20≦T
2≦100となる。T
2のUE選択は、レイテンシ要件(latency requirement)を満たすことができる。候補単一サブフレームリソースの総数は、M
totalで表される。
【0025】
2)UEは、その送信が発生するものを除いて
【数3】
を監視してもよく、ここで、サブフレームnが
【数4】
に属する場合、
【数5】
となり、そうでなければ、
【数6】
は、
【数7】
に属するサブフレームnの後の最初のサブフレームである。UEは、これらのサブフレームで復号されたPSCCH及び測定されたS-RSSIに基づいて、以下のステップで動作(behavior)を実行することができる。
【0026】
3)パラメータTha,bは、SL-ThresPSSCH-RSRP-Listにおけるi番目のSL-ThresPSSCH-RSRPフィールドで示される値に設定されてもよく、ここで、i=(a-1)×8+bである。
【0027】
4)セットSAは、すべての候補単一サブフレームリソースの和集合(union)に初期化される。セットSBは、空集合(empty set)に初期化される。
【0028】
5)UEは、以下のすべての条件を満たす場合、任意の候補単一サブフレームリソースRx,yをセットSAから除外することができる。
【0029】
- UEは、ステップ2において、
【数8】
を監視していない。
【0030】
- y+j×P′
rsvp_TX=z+P
step×k×qを満たす整数jがあり、ここで、j=0、1、…、C
resel-1、P′
rsvp_TX=P
step×P
rsvp_TX/100であり、kが上位層パラメータrestrictResourceReservationPeriodで許容された任意の値であり、q=1、2、…、Qである。ここで、k<1及びn′-z≦Pの場合、
【数9】
となる。また、サブフレームnが
【数10】
に属する場合、
【数11】
となり、そうでなければ、
【数12】
は、サブフレームnの後の
【数13】
に属する最初のサブフレームである。そうでなければ、Q=1である。
【0031】
6)UEは、以下のすべての条件を満たす場合、任意の候補単一サブフレームリソースRx,yをセットSAから除外することができる。
【0032】
- UEは、
【数14】
でSCIフォーマット1を受信し、受信されたSCIフォーマット1の「リソース予約」フィールド及び「優先度」フィールドは、それぞれ値P
rsvp_RX及びprio
RXを示す。値P
rsvp_RXを有するリソース予約フィールドは、指定されたリソースが受信されたSCIによって予約されている時間周期性(例えばミリ秒)を示してもよい。値prio
RXを有する優先度フィールドは、受信されたSLメッセージの優先度レベル(1~8)を示してもよい。
【0033】
- 受信されたSCIフォーマット1によるPSSCH-RSRP測定値は、
【数15】
よりも高い。
【0034】
-
【数16】
で受信されたSCIフォーマット又は
【数17】
で受信されると想定される同一のSCIフォーマット1は、14.1.1.4Cに従って、q=1、2、…、Q及びj=0、1、…、C
resel-1に対して、
【数18】
と重複するリソースブロックとサブフレームのセットを決定する。ここで、P
rsvp_RX<1及びn′-m≦P
step×P
rsvp_RXの場合、
【数19】
となる。そして、サブフレームnが
【数20】
に属する場合、
【数21】
となり、そうでなければ、
【数22】
は、
【数23】
に属するサブフレームnの後の最初のサブフレームである。そうでなければ、Q=1である。
【0035】
部分センシングが上位層で構成されている場合、以下のステップが利用される。
【0036】
1)PSSCH送信R
x,y用の候補単一サブフレームリソースは、
【数24】
におけるサブチャネルx+jを持つL
subCH連続サブチャネルのセットとして定義される。ここで、j=0、…、L
subCH-1である。UEは、時間間隔[n+T
1,n+T
2]内に、その実装により、少なくともY個のサブフレームからなるサブフレームのセットを決定することができる。ここで、T
1及びT
2の選択は、UEの実装によって決まり、T
2min(prio
TX)がprio
TXのために上位層によって提供される場合、T
1≦4及びT
2min(prio
TX)≦T
2≦100となる。そうでなければ、20≦T
2≦100となる。T
2のUE選択は、レイテンシ要件を満たしてもよく、Yは上位層パラメータminNumCandidateSF以上であってもよい。UEは、決定されたサブフレームのセット内の、PSSCH送信用の時間及び周波数リソースの集合である対応するPSSCHリソースプールに含まれるL
subCH連続サブチャネルの任意のセットが、1つの候補単一サブフレームリソースに対応するものであると、仮定(assume)することができる。候補単一サブフレームリソースの総数は、M
totalで表される。
【0037】
2)ステップ1において
【数25】
がサブフレームのセットに含まれている場合であって、上位層パラメータgapCandidateSensingのk番目のビットが1に設定される場合には、UEは、任意の
【数26】
を監視(monitor)することができる。UEは、これらのサブフレームで復号されたPSCCH及び測定されたS-RSSIに基づいて、以下のステップで動作を実行してもよい。
【0038】
3)パラメータTha,bは、SL-ThresPSSCH-RSRP-Listにおけるi番目のSL-ThresPSSCH-RSRPフィールドで示される値に設定される。ここで、i=(a-1)×8+bである。
【0039】
4)セットSAは、すべての候補単一サブフレームリソースの和集合に初期化されてもよい。セットSBは、空集合に初期化されてもよい。
【0040】
5)UEは、以下のすべての条件を満たす場合、任意の候補単一サブフレームリソースRx,yをセットSAから除外することができる。
【0041】
- UEは、
【数27】
でSCIフォーマット1を受信し、受信されたSCIフォーマット1の「リソース予約」フィールド及び「優先度」フィールドは、それぞれ値P
rsvp_RX及びprio
RXを示す。値P
rsvp_RXを有するリソース予約フィールドは、指定されたリソースが受信されたSCIによって予約されている時間周期性(例えばミリ秒)を示す。値prio
RXを有する優先度フィールドは、受信されたSLメッセージの優先度レベル(1~8)を示してもよい。
【0042】
- 受信されたSCIフォーマット1によるPSSCH-RSRP測定値は、
【数28】
よりも高い。
【0043】
-
【数29】
で受信されたSCIフォーマット又は
【数30】
で受信されると想定される同一のSCIフォーマット1は、q=1、2、…、Q及びj=0、1、…、C
resel-1に対して、
【数31】
と重複するリソースブロックとサブフレームのセットを決定する。ここで、P
rsvp_RX<1及びy’-m≦P
step×P
rsvp_RX+P
stepの場合、
【数32】
となる。
【数33】
はYサブフレームの最後のサブフレームである。そうでなければ、Q=1である。
【0044】
種々の実施形態に係る方法及び装置は、以下に説明するように、NRサイドリンクのためのTS 38.214 v16.2.0(2020-06)又はTS 38.214 v16.3.0(2020-09)に適用することができる。
【0045】
種々の実施形態によれば、NRサイドリンクリソース割り当てモード2におけるPSSCH/PSCCHリソース選択において、上位層に報告されるリソースのサブセットを決定するUE手順は、以下のようにして提供することができる。
【0046】
NRサイドリンクリソース割り当てモード2において、上位層は、PSSCH/PSCCH送信用のリソースを上位層が選択可能なリソースのサブセットを決定するように、UEに要求することができる。この手順をトリガするために、スロットnにおいて、上位層は、このPSSCH/PSCCH送信のために、以下のパラメータを提供することができる。
【0047】
- リソースを報告するリソースプール。
- L1優先度,prioTX。
- 残りのパケット遅延割当量(delay budget)。
- スロットにおけるPSSCH/PSCCH送信に用いられるサブチャネル数,LsubCH。
- 任意に、ミリ秒単位のリソース予約間隔,Prsvp_TX。
【0048】
- 上位層がUEに、上位層が再評価又はプリエンプション(pre-emption)手順の一部としてPSSCH/PSCCH送信用のリソースを選択できるリソースのサブセットを決定するように要求する場合、上位層は、再評価の対象となるリソース(r0、r1、r2、…)のセットとプリエンプションの対象となるリソース(r′0、r′1、r′2、…)のセットを提供することができる。
【0049】
スロットr
i″-T
3の前又は後に上位層によって要求されるリソースのサブセットの決定は、UEの実装による。ここで、r
i″は、(r
0、r
1、r
2、…)と(r′
0、r′
1、r′
2、…)の中で最小のスロットインデックスを持つスロットであり、T
3は、
【数34】
と等しく、ここで、
【数35】
は、所定のサブキャリア間隔でPSSCH/PSCCHの準備に許可される時間を表すスロットで定義される。
【0050】
以下の上位層パラメータがこの手順に影響する。
- sl-SelectionWindowList:内部パラメータT2minは、prioTXの所定の値に対して、上位層パラメータsl-SelectionWindowListからの対応する値に設定することができる。
【0051】
- sl-ThresPSSCH-RSRP-List:この上位層パラメータは、各組み合わせ(pi,pj)のRSRP閾値を提供することができる。ここで、piは、受信されたSCIフォーマット1-Aの優先度フィールドの値であり、pjは、UE選択リソースの送信の優先度であり、この手順の所定の呼び出しに対して、pj=prioTXである。
【0052】
- sl-RS-ForSensingは、UEがPSSCH-RSRP又はPSCCH-RSRP測定を使用するかを選択することができる。
【0053】
- sl-ResourceReservePeriodList-r16。
【0054】
- sl-SensingWindow:内部パラメータT0は、sl-SensingWindow msに対応するスロット数として定義することができる。
【0055】
- sl-TxPercentageList:所定のprioTXの内部パラメータXは、パーセンテージから比率に変換されたsl-TxPercentageList(prioTX)として定義することができる。
【0056】
- sl-PreemptionEnable:sl-PreemptionEnable-r16が提供され、かつ「enabled」と等しくない場合、内部パラメータpriopreは、パラメータsl-PreemptionEnableが提供されている上位層に設定される。
【0057】
リソース予約間隔Prsvp_TXが提供される場合は、ミリ秒の単位から論理スロットの単位に変換されてもよいため、P’rsvp_TXになる。
【0058】
【数36】
は、サイドリンクリソースプールに属するスロットのセットを示す。
【0059】
以下のステップを用いることができる。
1)送信R
x,y用の候補シングルスロットリソースは、
【数37】
におけるサブチャネルx+jを持つL
subCH連続サブチャネルのセットとして定義されてもよく、ここで、j=0、…、L
subCH-1である。UEは、時間間隔[n+T
1、n+T
2]内の、対応するリソースプールに含まれるL
subCH連続サブチャネルのいずれかのセットが、1つの候補シングルスロットリソースに対応するものであると、想定すべきである。
【0060】
- T
1の選択は、
【数38】
でUEの実装により決まり、ここで、
【数39】
は、
(TS 38.214の)表8.1.4-2のスロットで定義され、μ
SLは、SL BWPのSCS構成である。
【0061】
- T2minが残りのパケット遅延割当量(スロット単位)よりも短い場合、T2は、T2min≦T2≦残りのパケット割当量(スロット単位)を条件として、UEの実装により決まり、そうでなければ、T2は、残りのパケット遅延割当量(スロット単位)に設定される。候補シングルスロットリソースの総数は、Mtotalで表される。
【0062】
2)センシングウィンドウは、
【数40】
の範囲によって定義される。ここで、T
0は上述で定義され、
【数41】
は、スロットnでリソース選択トリガの前にUEがそのセンシング動作を終了するのに許容される時間を表すスロットで、定義される。UEは、自体の送信が発生するスロットを除いて、センシングウィンドウ内のサイドリンクリソースプールに属するスロットを監視することができる。UEは、これらのスロットで復号されたPSCCH及び測定されたRSRPに基づいて、以下のステップで動作を実行することができる。
【0063】
3)内部パラメータTh(pi,pj)は、sl-ThresPSSCH-RSRP-List-r16のi番目のフィールドで示されるRSRP閾値の対応する値に設定することができる。ここで、i=pi+(pj-1)×8である。
【0064】
4)セットSAは、すべての候補シングルスロットリソースのセットに初期化される。
【0065】
5)UEは、以下のすべての条件を満たす場合、任意の候補シングルスロットリソースRx,yをセットSAから除外することができる。
【0066】
- UEは、ステップ2において、
【数42】
を監視していない。
【0067】
- 上位層パラメータsl-ResourceReservePeriodList-r16で許可される周期性値と、「リソース予約期間(Resource reservation period)」フィールドがその周期性値に設定され、このスロット内のリソースプールのすべてのサブチャネルを示す
【数43】
で受信された仮想SCIフォーマット1-Aと、について、ステップ6における条件Cが満たされる。
【0068】
6)UEは、以下のすべての条件を満たす場合、任意の候補シングルスロットリソースRx,yをセットSAから除外することができる。
【0069】
a)UEは、
【数44】
でSCIフォーマット1-Aを受信し、受信されたSCIフォーマット1-Aの「リソース予約期間」フィールド(存在する場合)及び「優先度」フィールドは、それぞれ値P
rsvp_RX及びprio
RXを示す。値P
rsvp_RXを有するリソース予約フィールドは、指定されたリソースが受信されたSCIによって予約されている時間周期性(例えばミリ秒)を示す。値prio
RXを有する優先度フィールドは、受信されたSLメッセージの優先度レベル(1~8)を示す。
【0070】
b)受信されたSCIフォーマット1-Aに対して実行されたRSRP測定がTh(prioRX,prioTX)よりも高い。
【0071】
c)
【数45】
で受信されたSCIフォーマット、又は、受信されたSCIフォーマット1-Aに「リソース予約期間」フィールドが存在する場合に限り、
【数46】
で受信されると想定される同一のSCIフォーマットは、q=1、2、…、Q及びj=0、1、…、C
resel-1に対して、
【数47】
と重複するリソースブロックとスロットのセットを決定する。ここで、P’
rsvp_RXは、P
rsvp_RXが論理スロットの単位(units of logical slot)に変換されるものであり、P
rsvo_RX<T
scal及びn′-m≦P′
rsvp_RXの場合、
【数48】
となる。スロットnが
【数49】
に属する場合、
【数50】
となり、そうでなければ、
【数51】
は、
【数52】
に属するスロットnの後の最初のスロットである。そうでなければ、Q=1である。T
scalは、ミリ秒単位に変換された選択ウィンドウサイズT
2に設定されてもよい。
【0072】
7)セットSAに残っている候補シングルスロットリソースの数がX・Mtotalよりも少ない場合、Th(pi,pj)は、優先度値Th(pi,pj)ごとに3dBずつ増加し、手順はステップ4に進む。
【0073】
本明細書に記載の方法及び装置は、LTEサイドリンクのための4G規格(TS 36.213)に適用されてもよい。同様に、本明細書に記載の方法及び装置は、NRサイドリンクのための5G規格(TS 38.214)にも適用することができる。同様に、本明細書に記載の方法及び装置は、5G規格(TS 38.214 v16.2.0 2020-06又はTS 38.214 v16.3.0 2020-09)にも適用されてもよい。
【0074】
上述したように、
【数53】
の導出を誤り、UEが高すぎる閾値レベルを使用することで、選択できる利用可能な候補リソースの数が少なくなるという既存の問題を解決するために、優先度閾値選択式は、i=(a-1)×8+bと定義されてもよい。
【0075】
図1は、サイドリンク通信のために構成された装置によって実行されるデータ送信方法を示すフロー図を示す。S100では、受信されるデータの受信優先度レベルを決定する。S120では、送信されるデータの送信優先度レベルを決定する。S140では、(例えば、受信優先度レベルと送信優先度レベルとに基づいて)閾値を決定する。しかしながら、閾値は、他の任意のメカニズムに基づいて決定され得ることが理解される。S160では、閾値に基づいて、サイドリンク通信のためのリソースを除外することができる。
【0076】
種々の実施形態によれば、受信優先度レベル及び/又は送信優先度レベルは、上位通信層によって装置に提供することができる。
【0077】
種々の実施形態によれば、受信優先度レベル及び/又は送信優先度レベルは、SCIフォーマット、例えばSCIフォーマット1又はSCIフォーマット1-Aで装置に提供されてもよい。例えば、NRサイドリンクでは、受信優先度レベルは、SCIフォーマット1-Aで提供されている。例えば、LTEサイドリンクでは、受信優先度レベルは、SCIフォーマット1で提供されている。
【0078】
種々の実施形態によれば、閾値は、閾値インデックスに基づいて決定されてもよい。
【0079】
種々の実施形態によれば、閾値インデックスiは、式i=(a-1)×8+bで決定されてもよく、ここで、aが送信優先度レベルを示し、bが受信優先度レベルを示す。
【0080】
種々の実施形態によれば、閾値は、閾値インデックスと閾値のテーブルとに基づいて決定されてもよい。
【0081】
種々の実施形態によれば、データ送信方法は、閾値を決定するためのリソースセンシングを更に含んでもよい。
【0082】
種々の実施形態によれば、データ送信方法は、リソースセンシングと閾値とに基づいて、サイドリンク通信のための候補リソースのリストからリソースを除外するか否かを決定するステップを更に含んでもよい。
【0083】
種々の実施形態によれば、リソースセンシングは、部分センシングが構成されているセンシングを含んでもよく、部分センシングが構成されているセンシングであってもよい。
【0084】
種々の実施形態によれば、リソースセンシングは、部分センシングが構成されていないセンシングを含んでもよく、部分センシングが構成されていないセンシングであってもよい。
【0085】
種々の実施形態によれば、装置は、例えば、
図2に示すように、ユーザ機器(user equipment)UEを含んでもよく、または、ユーザ機器UEであってもよく、サイドリンク通信は、ユーザ機器と他のユーザ機器との間の通信を含んでもよく、または、ユーザ機器と他のユーザ機器との間の通信であってもよい。
【0086】
種々の実施形態によれば、サイドリンク通信は、サイドリンク通信のための4Gによる通信を含んでもよく、または、サイドリンク通信のための4Gによる通信であってもよい。
【0087】
種々の実施形態によれば、サイドリンク通信は、サイドリンク通信のための5Gによる通信を含んでもよく、または、サイドリンク通信のための5Gによる通信であってもよい。
【0088】
種々の実施形態によれば、サイドリンク通信は、NRサイドリンクモード2の動作による通信を含んでもよく、または、NRサイドリンクモード2の動作による通信であってもよい。
【0089】
種々の実施形態によれば、サイドリンク通信は、LTEサイドリンクモード4の動作による通信を含んでもよく、または、LTEサイドリンクモード4の動作による通信であってもよい。
【0090】
種々の実施形態によれば、閾値は、受信優先度レベルと送信優先度レベルとに基づいて決定される。
【0091】
本明細書に記載の方法を実施するように構成された装置は、例えば、
図2に示すようなUEであってもよい。
【0092】
種々の実施形態によれば、装置は、サイドリンク通信を用いてデータを送信するように構成された送信手段と、サイドリンク通信を用いてデータを受信するように構成された受信手段とを含んでもよい。
【0093】
種々の実施形態によれば、装置は、1つ以上のプロセッサと、プログラム命令を記憶する1つ以上のメモリとを含み、プログラム命令が1つ以上のプロセッサによって実行されると、本明細書に記載の方法を実行するように構成される。
【0094】
装置内の1つ以上のプロセッサによって実行されると、装置に本明細書に記載の方法を実行させるプログラム命令を含むコンピュータプログラムが提供されてもよい。
【0095】
本明細書に記載のコンピュータプログラムを搬送するためのキャリア(例えば、コンピュータ可読媒体)が提供されてもよい。
【0096】
以下の参照は、本開示を理解するのに役立つ可能性がある。
【0097】
【0098】
本開示で用いられる略語の一部を以下に列挙する。
【0099】
【0100】
項目:
〔項目1〕サイドリンク通信のために構成された装置によって実行されるデータ送信方法であって、
受信されるデータの受信優先度レベルを決定するステップと、
送信されるデータの送信優先度レベルを決定するステップと、
閾値に基づいて、前記サイドリンク通信のためのリソースを除外するステップと、を備える、方法。
【0101】
〔項目2〕前記受信優先度レベル及び/又は前記送信優先度レベルは、上位通信層によって前記装置に提供される、項目1に記載のデータ送信方法。
【0102】
〔項目3〕前記受信優先度レベル及び/又は前記送信優先度レベルは、SCIフォーマットで前記装置に提供される、項目1又は2に記載のデータ送信方法。
【0103】
〔項目4〕前記閾値は、閾値インデックスに基づいて決定される、項目1~3の少なくとも1項に記載のデータ送信方法。
【0104】
〔項目5〕閾値インデックスiは、式i=(a-1)×8+bで決定され、ここで、aが前記送信優先度レベルを示し、bが前記受信優先度レベルを示す、項目4に記載のデータ送信方法。
【0105】
〔項目6〕前記閾値は、前記閾値インデックスと閾値のテーブルとに基づいて決定される、項目1~5の少なくとも1項に記載のデータ送信方法。
【0106】
〔項目7〕閾値を決定するためのリソースセンシングを更に備える、項目1~6の少なくとも1項に記載のデータ送信方法。
【0107】
〔項目8〕前記リソースセンシングと前記閾値とに基づいて、サイドリンク通信のための候補リソースのリストからリソースを除外するか否かを決定するステップを更に備える、項目7に記載のデータ送信方法。
【0108】
〔項目9〕前記リソースセンシングは、部分センシングが構成されているセンシングを備える、項目7又は8に記載のデータ送信方法。
【0109】
〔項目10〕前記リソースセンシングは、部分センシングが構成されていないセンシングを備える、項目7又は8の少なくとも1項に記載のデータ送信方法。
【0110】
〔項目11〕前記装置は、ユーザ機器UEを備え、前記サイドリンク通信は、前記ユーザ機器と他のユーザ機器との間の通信を備える、項目1~10の少なくとも1項に記載のデータ送信方法。
【0111】
〔項目12〕前記サイドリンク通信は、4Gサイドリンク通信による通信を備える、項目1~11の少なくとも1項に記載のデータ送信方法。
【0112】
〔項目13〕前記サイドリンク通信は、5Gサイドリンク通信による通信を備える、項目1~12の少なくとも1項に記載のデータ送信方法。
【0113】
〔項目14〕前記サイドリンク通信は、NRサイドリンクモード2の動作による通信を備える、項目1~13の少なくとも1項に記載のデータ送信方法。
【0114】
〔項目15〕前記サイドリンク通信は、LTEサイドリンクモード4の動作による通信を備える、項目1~14の少なくとも1項に記載のデータ送信方法。
【0115】
〔項目16〕前記閾値は、前記受信優先度レベルと前記送信優先度レベルとに基づいて決定される、項目1~15の少なくとも1項に記載のデータ送信方法。
【0116】
〔項目17〕サイドリンク通信のために構成されたデータ送信装置であって、
受信されるデータの受信優先度レベルと、送信されるデータの送信優先度レベルとを決定する処理モジュールと、
閾値に基づいて、前記サイドリンク通信のためのリソースを除外する除外モジュールと、を備える、装置。
【0117】
〔項目18〕前記受信優先度レベル及び/又は前記送信優先度レベルは、上位通信層によって前記装置に提供される、項目17に記載の装置。
【0118】
〔項目19〕前記受信優先度レベル及び/又は前記送信優先度レベルは、SCIフォーマットで前記装置に提供される、項目17又は18に記載の装置。
【0119】
〔項目20〕前記閾値は、閾値インデックスに基づいて決定される、項目17~19の少なくとも1項に記載の装置。
【0120】
〔項目21〕閾値インデックスiは、式i=(a-1)×8+bで決定され、ここで、aが前記送信優先度レベルを示し、bが前記受信優先度レベルを示す、項目20に記載の装置。
【0121】
〔項目22〕前記閾値は、前記閾値インデックスと閾値のテーブルとに基づいて決定される、項目17~21の少なくとも1項に記載の装置。
【0122】
〔項目23〕前記処理モジュールは、閾値を決定するようにリソースセンシングを実行するように構成される、項目17~22の少なくとも1項に記載の装置。
【0123】
〔項目24〕前記処理モジュールは、前記リソースセンシングと前記閾値とに基づいて、サイドリンク通信のための候補リソースのリストからリソースを除外するか否かを決定するように構成される、項目23に記載の装置。
【0124】
〔項目25〕前記リソースセンシングは、部分センシングが構成されているセンシングを備える、項目23又は24に記載の装置。
【0125】
〔項目26〕前記リソースセンシングは、部分センシングが構成されていないセンシングを備える、項目23又は第24に記載の装置。
【0126】
〔項目27〕前記装置は、ユーザ機器UEを備え、前記サイドリンク通信は、前記ユーザ機器と他のユーザ機器との間の通信を備える、項目17~26の少なくとも1項に記載の装置。
【0127】
〔項目28〕前記サイドリンク通信は、4Gサイドリンク通信による通信を備える、項目17~27の少なくとも1項に記載の装置。
【0128】
〔項目29〕前記サイドリンク通信は、5Gサイドリンク通信による通信を備える、項目17~28の少なくとも1項に記載の装置。
【0129】
〔項目30〕前記サイドリンク通信は、NRサイドリンクモード2の動作による通信を備える、項目17~29の少なくとも1項に記載の装置。
【0130】
〔項目31〕前記サイドリンク通信は、LTEサイドリンクモード4の動作による通信を備える、項目17~30の少なくとも1項に記載の装置。
【0131】
〔項目32〕前記閾値は、前記受信優先度レベルと前記送信優先度レベルとに基づいて決定される、項目17~31の少なくとも1項に記載の装置。
【0132】
〔項目33〕1つ以上のプロセッサと、プログラム命令を記憶する1つ以上のメモリとを備え、前記プログラム命令が前記1つ以上のプロセッサによって実行されると、項目1~16のいずれか1項に記載の方法を実行するように構成された前記データ送信装置。
【0133】
〔項目34〕装置内の1つ以上のプロセッサによって実行されると、前記装置に項目1~16のいずれか1項に記載の方法を実行させるプログラム命令を含むコンピュータプログラム。
【0134】
〔項目35〕項目1~16のいずれか1項に記載の方法を実行するためにプロセッサによって実行される命令を備える、非一時的なコンピュータ可読媒体。
【0135】
〔項目36〕1つ以上のメモリに記憶されたプログラム命令を実行して、項目1~16のいずれか1項に記載の方法を実行するように構成された1つ以上のプロセッサを備える、チップ。
【0136】
本発明は、前述の説明の詳細内容によって限定されるものではなく、むしろ、添付の特許請求の範囲で定義される原理に基づいて広く解釈されるべきであることを理解されたい。したがって、特許請求の範囲に属するすべての変更及び修正、又はそれらの均等物は、保護の範囲に含まれることを意図している。
【産業上の利用可能性】
【0137】
本発明のサイドリンク通信のためのデータ送信方法、データ送信装置、非一時的なコンピュータ可読媒体及びチップは、通信技術に利用することができる。
【符号の説明】
【0138】
S100,S120,S140,S160 ステップ