(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-12-27
(45)【発行日】2025-01-14
(54)【発明の名称】カバレッジ拡張されたワイヤレス送信のためのアクセスおよびリンクアダプテーションの方法
(51)【国際特許分類】
H04W 74/0833 20240101AFI20250106BHJP
H04W 28/06 20090101ALI20250106BHJP
H04W 72/20 20230101ALI20250106BHJP
H04W 52/38 20090101ALI20250106BHJP
H04W 4/70 20180101ALI20250106BHJP
【FI】
H04W74/0833
H04W28/06 110
H04W72/20
H04W52/38
H04W4/70
(21)【出願番号】P 2023096175
(22)【出願日】2023-06-12
(62)【分割の表示】P 2021135518の分割
【原出願日】2015-01-28
【審査請求日】2023-07-12
(32)【優先日】2014-01-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2014-03-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2014-11-05
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】510030995
【氏名又は名称】インターデイジタル パテント ホールディングス インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110001243
【氏名又は名称】弁理士法人谷・阿部特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】イ ムン-イル
(72)【発明者】
【氏名】ジャネット スターン-ベルコウィッツ
(72)【発明者】
【氏名】ジェイ.パトリック トゥーハー
(72)【発明者】
【氏名】玉置 延幸
(72)【発明者】
【氏名】ポウリヤ サデギ
(72)【発明者】
【氏名】マリアン ルドルフ
【審査官】三枝 保裕
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2013/0114533(US,A1)
【文献】Intel Corporation,Coverage enhancement of PRACH for low cost MTC,3GPP TSG-RAN WG1#75 R1-135104,2013年11月15日
【文献】Intel Corporation,Coverage enhancement of DL/UL control channels for low cost MTC,3GPP TSG-RAN WG1#75 R1-135105,2013年11月15日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24- 7/26
H04W 4/00-99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ネットワークノードにおいて実施される方法であって、
第1のアップリンクリソースの上で、物理ランダムアクセスチャネルプリアンブルを受信するステップと、
ランダムアクセス応答を送信するステップであって、前記ランダムアクセス応答はスケジューリンググラントを含み、前記スケジューリンググラントは、第1のビットフィールドおよび第2のビットフィールドを含み、前記第1のビットフィールドは第2のアップリンクリソースを示しており、前記第2のビットフィールドは、変調および符号化方式インデックスを示しているか、または、前記第2のビットフィールドの少なくとも一部は、反復の数を示しているステップと、
物理アップリンク共有チャネル送信を受信するステップであって、
前記物理アップリンク共有チャネル送信は、反復の前記数に対応する回数、前記第2のアップリンクリソースの上で受信され、
前記物理アップリンク共有チャネル送信は、前記変調および符号化方式インデックスを示している前記第2のビットフィールドに基づいて、反復なしで、前記第2のアップリンクリソースの上で受信される、ステップと
を備える方法。
【請求項2】
反復の数を示している前記第2のビットフィールドの前記少なくとも一部は、
カバリッジ拡張のために指定された1つ以上の物理ランダムアクセスチャネルプリアンブルのセットからの前記物理ランダムアクセスチャネルプリアンブル、および
カバリッジ拡張のために指定された1つ以上のアップリンクリソースのセットからの前記第1のアップリンクリソース
の内の少なくとも1つに基づいた、反復の前記数を示している前記第2のビットフィールドの前記少なくとも一部を含む請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第2のビットフィールドの前記少なくとも一部は、前記第2のビットフィールドの複数の部分の第1の部分を含み、前記第2のビットフィールドの前記複数の部分の第2の部分が、変調および符号化方式インデックスを示している請求項1または2に記載の方法。
【請求項4】
反復の1つ以上の候補数を示している構成情報を送信するステップであって、前記第2のビットフィールドの前記少なくとも一部によって示される反復の前記数は、反復の前記1つ以上の候補数の内の1つのインジケーションである請求項1または2に記載の方法。
【請求項5】
前記ランダムアクセス応答は、ランダムアクセス無線ネットワーク一時識別子によってスクランブル化された巡回冗長チェックを有する物理ダウンリンク制御チャネル送信と関連付けられた物理ダウンリンク共有チャネル送信である請求項1または2に記載の方法。
【請求項6】
前記ランダムアクセス応答は、前記第2のアップリンクリソースの少なくとも1つの上におけるアップリンク送信のための電力オフセットを含む請求項1または2に記載の方法。
【請求項7】
前記ランダムアクセス応答は、物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)送信電力のための電力オフセットを含む請求項1または2に記載の方法。
【請求項8】
前記ランダムアクセス応答は、前記第2のアップリンクリソースの少なくとも1つの上におけるアップリンク送信のためのタイミング補正を含む請求項1または2に記載の方法。
【請求項9】
動作のカバリッジ拡張(CE)モードである動作のモードのインジケーションを送信するステップ
をさらに備える請求項1または2に記載の方法。
【請求項10】
送信機、受信機、プロセッサおよびメモリを含む回路を備えたネットワークノードであって、
前記回路は、
第1のアップリンクリソースの上で、物理ランダムアクセスチャネルプリアンブルを受信し、
スケジューリンググラントを含むランダムアクセス応答を送信し、前記スケジューリンググラントは、第1のビットフィールドおよび第2のビットフィールドを含み、前記第1のビットフィールドは第2のアップリンクリソースを示しており、前記第2のビットフィールドは、変調および符号化方式インデックスを示しているか、または、前記第2のビットフィールドの少なくとも一部は、反復の数を示しており、
物理アップリンク共有チャネル送信を受信し、
前記物理アップリンク共有チャネル送信は、反復の前記数に対応する回数、前記第2のアップリンクリソースの上で受信され、
前記物理アップリンク共有チャネル送信は、前記変調および符号化方式インデックスを示している前記第2のビットフィールドに基づいて、反復なしで、前記第2のアップリンクリソースの上で受信される
よう構成されたネットワークノード。
【請求項11】
反復の数を示している前記第2のビットフィールドの前記少なくとも一部は、
カバリッジ拡張のために指定された1つ以上の物理ランダムアクセスチャネルプリアンブルのセットからの前記物理ランダムアクセスチャネルプリアンブル、および
カバリッジ拡張のために指定された1つ以上のアップリンクリソースのセットからの前記第1のアップリンクリソース
の内の少なくとも1つに基づいた、反復の前記数を示している前記第2のビットフィールドの前記少なくとも一部を含む請求項10に記載のネットワークノード。
【請求項12】
前記第2のビットフィールドの前記少なくとも一部は、前記第2のビットフィールドの複数の部分の第1の部分を含み、前記第2のビットフィールドの前記複数の部分の第2の部分が、変調および符号化方式インデックスを示している請求項10または11に記載のネットワークノード。
【請求項13】
前記回路は、反復の1つ以上の候補数を示している構成情報を送信するよう構成され、前記第2のビットフィールドの前記少なくとも一部によって示される反復の前記数は、反復の前記1つ以上の候補数の内の1つのインジケーションである請求項10または11に記載のネットワークノード。
【請求項14】
前記ランダムアクセス応答は、ランダムアクセス無線ネットワーク一時識別子によってスクランブル化された巡回冗長チェックを有する物理ダウンリンク制御チャネル送信と関連付けられた物理ダウンリンク共有チャネル送信である請求項10または11に記載のネットワークノード。
【請求項15】
前記ランダムアクセス応答は、前記第2のアップリンクリソースの少なくとも1つの上におけるアップリンク送信のための電力オフセットを含む請求項10または11に記載のネットワークノード。
【請求項16】
前記ランダムアクセス応答は、物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)送信電力のための電力オフセットを含む請求項10または11に記載のネットワークノード。
【請求項17】
前記ランダムアクセス応答は、前記第2のアップリンクリソースの少なくとも1つの上におけるアップリンク送信のためのタイミング補正を含む請求項10または11に記載のネットワークノード。
【請求項18】
動作のカバリッジ拡張(CE)モードである動作のモードのインジケーションを送信するようさらに構成された請求項10または11に記載のネットワークノード。
【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
本発明は、無線通信に関する。
【発明の概要】
【0002】
(関連出願の相互参照)
本出願は、参照により内容が全体として本明細書に組み込まれている2014年1月29日に出願された米国特許仮出願第61/933300号明細書、2014年3月19日に出願された米国特許仮出願第61/955655号明細書、および2014年11月5日に出願された米国特許仮出願第62/075630号明細書の非仮出願であり、合衆国法典第35巻第119条(e)項のもとでそれらの利益を主張する。
【0003】
第3世代パートナーシップ(3GPP)ロングタームエボリューション(LTE)アドバンストでは、カバレッジが限定されたエリアに配置され得るワイヤレス送信/受信ユニット(WTRU)をサポートするためにカバレッジ拡張技法が研究されている。
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
そのようなWTRUは、カバレッジが限定されたエリアにおいて、遅延耐性を有する、機能を縮小している、または限られたサービスで動作することが可能である。例として、非常に高い透過損失が予期される住宅の地下部に配置され得るスマートメータまたはセンサのような低コストまたは低複雑度マシンタイプコミュニケーション(low-cost or low-complexity machine type communication:LC-MTC)WTRUがある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本明細書では、LTE/LTE-Aなどのワイヤレス通信システムにおけるチャネルのためのカバレッジ拡張に関係付けられるシステムおよび方法が説明される。カバレッジ拡張は、時間および/または周波数領域におけるチャネルの反復、チャネルの電力ブースト、ならびにより良いチャネル推定精度のための基準信号改善を含むことができる。本明細書に説明されている代表的な実施形態において、ワイヤレス送信/受信ユニット(WTRU)との通信のためのリンクアダプテーション(link adaptation)は、カバレッジ拡張レベルまたはチャネル反復レベルに基づいている。本明細書では、リンクアダプテーション技法が、データ、制御、アクセス、およびブロードキャストチャネルを含むアップリンクおよびダウンリンクチャネルに関して説明される。
【0006】
例示的実施形態では、WTRUは、アップリンクチャネルに対する反復の数を決定し、決定された反復の数に基づいて、アップリンクチャネルに対する送信電力を導出し、導出された送信電力レベルで、決定された反復の数でアップリンクチャネルを送信することができる。WTRUは、決定されたカバレッジ拡張(CE)レベル、ダウンリンク測定値(downlink measurement)、ランダムアクセス手順、およびネットワークからの標識のうちの少なくとも1つから、反復の数を決定することができる。
【0007】
さらに本明細書では、カバレッジ拡張(CE)モードにおいてUEバッテリ寿命を延長するためのシステムおよび方法が説明される。特に、チャネル依存CEレベル構成が、反復の数を最適化するために使用され得る。さらに、CEモードにおける(E)PDCCH監視が、時間窓ベースの送信を用いて最小限にされ得る。
【0008】
添付の図面と併せて例として提示される以下の説明から、より詳細な理解が与えられ得る。詳細な説明と同様にそのような図面における図は例である。したがって、図および詳細な説明は限定とみなされるべきではなく、他の同様に有効な例が可能であり見込まれる。さらに、図における同様の参照番号は、同様の要素を示す。
【発明の効果】
【0009】
LTE/LTE-Aなどのワイヤレス通信システムにおけるチャネルのためのカバレッジ拡張に関係付けられるシステムおよび方法が開示される。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1A】開示される実施形態が実装される例示的通信システムの図である。
【
図1B】
図1Aに示された通信システム内で使用され得る例示的ワイヤレス送信/受信ユニット(WTRU)のシステム図である。
【
図1C】
図1Aの通信システム内で使用され得る例示的無線アクセスネットワーク(RAN)およびコアネットワークのシステム図である。
【
図1D】
図1Aの通信システム内で使用され得る別の例示的RANおよびコアネットワークのシステム図である。
【
図1E】
図1Aの通信システム内で使用され得る別の例示的RANおよびコアネットワークのシステム図である。
【
図1F】
図1Aの通信システム内で使用され得る例示的ネットワークエンティティを示すシステム図である。
【
図2】ランダムアクセス(RA)手順に基づくコンテンションの例の図である。
【
図3】CEレベルに応じた物理ランダムアクセスチャネル(PRACH)窓の例を示す図である。
【
図4】通常モードとCEモードとの間のPRACHリソース周波数分割多重化(FDM)の例を示す図である。
【
図5】通常モードとCEモードとの間のPRACHリソース符号分割多重化(CDM)の例を示す図である。
【
図6】いくつかの実施形態による反復レベルを設定する方法のフロー図である。
【
図7】いくつかの実施形態による反復レベルを設定する方法のフロー図である。
【
図8】ダウンリンク(DL)オフセット、アップリンク(UL)オフセットを使用しPDSCH窓、PUSCH窓の開始サブフレームを指し示す方法を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
ここで、例示的な実施形態の詳細な説明が種々の図を参照して提供される。しかしながら、本発明は代表的な実施形態に関連して説明され得るが、それに限定されることはなく、本発明から逸脱することなく、本発明の同じ機能を実施するために、他の実施形態が使用されてもよく、または詳細な実施形態に対して修正もしくは追加が行われてもよい。以下では代表的な実施形態は一般にワイヤレスネットワークアーキテクチャを使用して示されるが、たとえば、有線コンポーネントおよび/またはワイヤレスコンポーネントを有するネットワークを含む、任意の数の異なるネットワークアーキテクチャが使用されてもよい。
【0012】
図1Aは、1または複数の開示される実施形態が実装され得る例示的通信システム100を示す図である。通信システム100は、音声、データ、ビデオ、メッセージング、ブロードキャストなどのコンテンツを複数のワイヤレスユーザに提供する、多重アクセスシステムとすることができる。通信システム100は、複数のワイヤレスユーザが、ワイヤレス帯域幅を含むシステムリソースの共有を通して、そのようなコンテンツにアクセスすることを可能にすることができる。たとえば、通信システム100は、符号分割多重アクセス(CDMA)、時分割多重アクセス(TDMA)、周波数分割多重アクセス(FDMA)、直交FDMA(OFDMA)、シングルキャリアFDMA(SC-FDMA)などの1または複数のチャネルアクセス方法を採用することができる。
【0013】
図1Aに示されるように、通信システム100は、(一般的もしくは集合的にWTRU102と呼ばれることがある)WTRU102a、102b、102c、および/または102d、RAN103/104/105、コアネットワーク106/107/109、公衆交換電話網(PSTN)108、インターネット110、ならびに他のネットワーク112を含むことができるが、開示される実施形態は、任意の数のWTRU、基地局、ネットワーク、および/またはネットワーク要素を企図していることが理解されよう。WTRU102a、102b、102c、102dの各々は、ワイヤレス環境で動作および/または通信するように構成された任意のタイプのデバイスとすることができる。例として、WTRU102a、102b、102c、102dは、ワイヤレス信号を送信および/または受信するように構成されることができ、ユーザ機器(UE)、移動局、固定またはモバイル加入者ユニット、ページャ、セルラ電話、携帯情報端末(PDA)、スマートフォン、ラップトップ、ネットブック、パーソナルコンピュータ、ワイヤレスセンサ、および家庭用電化製品などを含み得る。WTRU102a、102b、102cおよび/または102dは、UEと呼ばれることもある。
【0014】
通信システム100は、基地局114aおよび/または基地局114bも含むことができる。基地局114a、114bの各々は、コアネットワーク106/107/109、インターネット110、および/または他のネットワーク112などの1または複数の通信ネットワークへのアクセスを容易にするために、WTRU102a、102b、102c、102dのうちの少なくとも1つとワイヤレスでインターフェースを取るように構成された、任意のタイプのデバイスとすることができる。例として、基地局114a、114bは、トランシーバ基地局(BTS)、ノード-B、eNodeB、ホームノードB、ホームeNodeB、サイトコントローラ、アクセスポイント(AP)、およびワイヤレスルータなどとすることができる。基地局114a、114bは各々が単一の要素として示されているが、基地局114a、114bが、任意の数の相互接続された基地局および/またはネットワーク要素を含むことができることは理解されよう。
【0015】
基地局114aは、RAN103/104/105の一部とすることができ、RAN103/104/105は、基地局コントローラ(BSC)、無線ネットワークコントローラ(RNC)、中継ノードなど、他の基地局および/またはネットワーク要素(図示せず)を含むこともできる。基地局114aおよび/または基地局114bは、セル(図示せず)と呼ばれることがある特定の地理的領域内で、ワイヤレス信号を送信および/または受信するように構成され得る。セルは、セクタ、たとえば、セルセクタにさらに分割され得る。たとえば、基地局114aに関連付けられたセルは、3つのセクタに分割され得る。したがって、一実施形態では、基地局114aは、3つのトランシーバ、すなわち、セルのセクタごとに1つのトランシーバを含むことができる。別の実施形態では、基地局114aは、多入力多出力(MIMO)技術を採用することができ、したがって、セルのセクタごとに複数のトランシーバを利用することができる。
【0016】
基地局114a、114bは、エアインターフェース115/116/117上でWTRU102a、102b、102c、102dのうちの1または複数と通信することができ、エアインターフェース116は、任意の適切なワイヤレス通信リンク(たとえば、無線周波(RF)、マイクロ波、赤外線(IR)、紫外線(UV)、可視光など)とすることができる。エアインターフェース115/116/117は、任意の適切な無線アクセス技術(RAT)を使用して確立され得る。
【0017】
より具体的には、上述されたように、通信システム100は、多重アクセスシステムとすることができ、CDMA、TDMA、FDMA、OFDMA、SC-FDMAなどの1または複数のチャネルアクセス方式を採用することができる。たとえば、RAN103/104/105内の基地局114a、およびWTRU102a、102b、102cは、ユニバーサル移動体通信システム(UMTS)地上無線アクセス(UTRA)などの無線技術を実装することができ、その無線技術は、広帯域CDMA(WCDMA:登録商標)を使用してエアインターフェース115/116/117を確立することができる。WCDMAは、高速パケットアクセス(HSPA)および/または進化されたHSPA(HSPA+)などの通信プロトコルを含むことができる。HSPAは、高速ダウンリンク(DL)パケットアクセス(HSDPA)および/または高速アップリンク(UL)パケットアクセス(HSUPA)を含むことができる。
【0018】
別の実施形態では、基地局114aおよびWTRU102a、102b、102cは、進化されたUMTS地上無線アクセス(E-UTRA)などの無線技術を実装することができ、その無線技術は、ロングタームエボリューション(LTE)および/またはLTEアドバンスト(LTE-A)を使用してエアインターフェース115/116/117を確立することができる。
【0019】
他の実施形態では、基地局114aおよびWTRU102a、102b、102cは、IEEE802.11(すなわち、ワイヤレスフィディリティ(WiFi))、IEEE802.16(すなわち、マイクロ波アクセス用世界的相互運用(WiMAX))、CDMA2000、CDMA2000 1X、CDMA2000 EV-DO、暫定標準2000(IS-2000)、暫定標準95(IS-95)、暫定標準856(IS-856)、移動体通信用グローバルシステム(GSM:登録商標)、GSMエボリューション用拡張されたデータレート(EDGE)、GSM EDGE(GERAN)などの無線技術を実装することができる。
【0020】
図1Aの基地局114bは、例として、ワイヤレスルータ、ホームノードB、ホームeNodeB、またはアクセスポイントとすることができ、職場、家庭、乗り物、およびキャンパスなどの局所化されたエリアにおけるワイヤレス接続性を容易にするために、任意の適切なRATを利用することができる。一実施形態では、基地局114bおよびWTRU102c、102dは、IEEE802.11などの無線技術を実装して、ワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)を確立することができる。別の実施形態では、基地局114bおよびWTRU102c、102dは、IEEE802.15などの無線技術を実施して、ワイヤレスパーソナルエリアネットワーク(WPAN)を確立することができる。さらに別の実施形態では、基地局114bおよびWTRU102c、102dは、セルラベースのRAT(たとえば、WCDMA、CDMA2000、GSM、LTE、LTE-Aなど)を利用して、ピコセルまたはフェムトセルを確立することができる。
図1Aに示されるように、基地局114bは、インターネット110への直接的接続を有することができる。したがって、基地局114bは、コアネットワーク106/107/109を介してインターネット110にアクセスすることを必要とされなくてよい。
【0021】
RAN103/104/105は、コアネットワーク106/107/109と通信することができ、コアネットワーク106/107/109は、音声、データ、アプリケーション、および/またはボイスオーバインターネットプロトコル(VoIP)サービスをWTRU102a、102b、102c、102dのうちの1または複数に提供するように構成された、任意のタイプのネットワークとすることができる。例として、コアネットワーク106/107/109は、呼制御、請求サービス、モバイルロケーションベースのサービス、プリペイド通話、インターネット接続性、およびビデオ配信などを提供すること、ならびに/またはユーザ認証などの高レベルセキュリティ機能を実行することができる。
図1Aには示されていないが、RAN103/104/105および/またはコアネットワーク106/107/109は、RAN103/104/105と同じRATまたは異なるRATを採用する他のRANと直接的または間接的に通信し得ることが理解されよう。たとえば、E-UTRA無線技術を利用できるRAN103/104/105に接続されるのに加えて、コアネットワーク106/107/109は、GSM、UMTS、CDMA2000、WiMAX、またはWiFi無線技術を採用する別のRAN(図示せず)と通信してもよい。
【0022】
コアネットワーク106/107/109は、WTRU102a、102b、102c、102dがPSTN108、インターネット110、および/または他のネットワーク112にアクセスするためのゲートウェイの役割をすることもできる。PSTN108は、基本電話サービス(POTS)を提供する回線交換電話網を含むことができる。インターネット110は、TCP/IPインターネットプロトコルスイートにおける伝送制御プロトコル(TCP)、ユーザデータグラムプロトコル(UDP)、および/またはインターネットプロトコル(IP)などの一般的通信プロトコルを使用する、相互接続されたコンピュータネットワークおよびデバイスのグローバルシステムを含むことができる。ネットワーク112は、他のサービスプロバイダによって所有および/または運用される有線および/またはワイヤレス通信ネットワークを含むことができる。たとえば、ネットワーク112は、1または複数のRANに接続される別のコアネットワークを含むことができ、RANは、RAN103/104/105と同じRATまたは異なるRATを採用することができる。
【0023】
通信システム100内のWTRU102a、102b、102c、102dの一部または全部は、マルチモード機能を含むことができ、たとえば、WTRU102a、102b、102c、102dは、異なるワイヤレスリンク上で異なるワイヤレスネットワークと通信するための複数のトランシーバを含むことができる。たとえば、
図1Aに示されたWTRU102cは、セルラベースの無線技術を採用することができる基地局114a、およびIEEE802無線技術を採用することができる基地局114bと通信するように構成され得る。通信システム100内のWTRU102a、102b、102c、102dの一部または全部は、Bluetooth技術を使用して他のデバイスと通信してもよい。
【0024】
図1Bは、例示的WTRU102を示すシステム図である。
図1Bに示されるように、WTRU102は、プロセッサ118、トランシーバ120、送信/受信要素122、スピーカ/マイクロフォン124、キーパッド126、ディスプレイ/タッチパッド128、着脱不能メモリ130、着脱可能メモリ132、電源134、全地球測位システム(GPS)チップセット136、および他の周辺機器138を含むことができる。トランシーバ120は、デコーダロジック119のコンポーネントとして実装され得る。たとえば、トランシーバ120およびデコーダロジック119は、単一のLTEまたはLTE-Aチップ上に実装され得る。デコーダロジックは、非一時的コンピュータ可読媒体に記憶され得る命令を実行するように動作するプロセッサを含むことができる。代替としてまたは加えて、デコーダロジックは、カスタムおよび/またはプログラマブルデジタル論理回路構成を使用して実装され得る。
【0025】
WTRU102は、実施形態との整合性を保ちながら、上記の要素の任意の部分的組み合わせを含むことができることが理解されよう。また、実施形態では、基地局114aおよび114b、ならびに/または基地局114aおよび114bが表し得るノード、たとえば、以下に限定されないが、特に、トランシーバ局(BTS)、ノード-B、サイトコントローラ、アクセスポイント(AP)、ホームノード-B、進化型ホームノード-B(eNodeB)、ホーム進化型ノード-B(HeNB)、ホーム進化型ノード-Bゲートウェイ、プロキシノードなどが、
図1Bに示され本明細書に説明される要素の一部または全部を含むことができることを企図していることは理解されよう。
【0026】
プロセッサ118は、汎用プロセッサ、専用プロセッサ、従来型プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと関連する1または複数のマイクロプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)回路、任意の他のタイプの集積回路(IC)、状態機械などとすることができる。プロセッサ118は、信号符号化、データ処理、電力制御、入出力処理、および/またはWTRU102がワイヤレス環境で動作することを可能にする任意の他の機能性を実行することができる。プロセッサ118は、トランシーバ120に結合されることができ、トランシーバ120は、送信/受信要素122に結合されることができる。
図1Bは、プロセッサ118およびトランシーバ120を別々のコンポーネントとして示しているが、プロセッサ118およびトランシーバ120は、電子パッケージまたはチップ内に一緒に統合され得ることが理解されよう。
【0027】
送信/受信要素122は、エアインターフェース115/116/117上で、基地局(たとえば基地局114a)へ信号を送信し、および/または基地局から信号を受信するように構成され得る。たとえば、一実施形態では、送信/受信要素122は、RF信号を送信および/または受信するように構成されたアンテナとすることができる。別の実施形態では、送信/受信要素122は、例として、IR、UV、または可視光信号を送信および/または受信するように構成されたエミッタ/ディテクタとすることができる。さらに別の実施形態では、送信/受信要素122は、RF信号と光信号の両方を送信および/または受信するように構成され得る。送信/受信要素122は、ワイヤレス信号の任意の組み合わせを送信および/または受信するように構成され得ることが理解されよう。信号およびチャネルという用語は、交換可能に使用され得ることが企図されている。
【0028】
図1Bでは送信/受信要素122は単一の要素として示されているが、WTRU102は、任意の数の送信/受信要素122を含むことができる。より具体的には、WTRU102はMIMO技術を採用することができる。したがって、一実施形態では、WTRU102は、エアインターフェース115/116/117上でワイヤレス信号を送信および/または受信する2つ以上の送信/受信要素122(たとえば、複数のアンテナ)を含むことができる。
【0029】
トランシーバ(送受信機)120は、送信/受信要素122によって送信される信号を変調し、および/または送信/受信要素122によって受信された信号を復調するように構成され得る。上述されたように、WTRU102はマルチモード機能を有することができる。したがって、トランシーバ120は、例として、UTRAおよびIEEE802.11などの複数のRATを介してWTRU102が通信することを可能にするために、複数のトランシーバを含むことができる。
【0030】
WTRU102のプロセッサ118は、スピーカ/マイクロフォン124、キーパッド126、および/またはディスプレイ/タッチパッド128(たとえば、液晶表示(LCD)ディスプレイユニットもしくは有機発光ダイオード(OLED)ディスプレイユニット)に結合されることができ、それらからユーザ入力データを受信することができる。プロセッサ118は、スピーカ/マイクロフォン124、キーパッド126、および/またはディスプレイ/タッチパッド128にユーザデータを出力することもできる。加えて、プロセッサ118は、着脱不能メモリ130および/または着脱可能メモリ132など任意のタイプの適切なメモリからの情報にアクセスすることができ、それらにデータを記憶することができる。着脱不能メモリ130は、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み出し専用メモリ(ROM)、ハードディスク、または任意の他のタイプのメモリ記憶デバイスを含み得る。着脱可能メモリ132は、加入者識別モジュール(SIM)カード、メモリスティック、セキュアデジタル(SD)メモリカードなどを含み得る。他の実施形態では、プロセッサ118は、WTRU102上に物理的に配置されずにサーバまたはホームコンピュータ(図示せず)上などに配置されたメモリからの情報にアクセスすることができ、それらにデータを記憶することができる。
【0031】
プロセッサ118は、電源134から電力を受け取ることができ、WTRU102内の他のコンポーネントへの電力を分配および/または制御するように構成され得る。電源134は、WTRU102に電力供給するための任意の適切なデバイスとすることができる。例として、電源134は、1または複数の乾電池(たとえば、ニッケル-カドミウム(NiCd)、ニッケル-亜鉛(NiZn)、ニッケル水素(NiMH)、リチウムイオン(Li-ion)など)、太陽電池、および燃料電池などを含み得る。
【0032】
プロセッサ118は、GPSチップセット136にも結合されることができ、GPSチップセット136は、WTRU102の現在位置に関する位置情報(たとえば、経度および緯度)を提供するように構成され得る。GPSチップセット136からの情報に加えて、またはその代わりに、WTRU102は、基地局(たとえば、基地局114a、114b)からエアインターフェース115/116/117上で位置情報を受信することができ、および/または2つ以上の近くの基地局から受信された信号のタイミングに基づいて、その位置を決定することができる。WTRU102は、実施形態との整合性を保ちながら、任意の適切な位置決定方法を用いて位置情報を取得できることが理解されよう。
【0033】
プロセッサ118は、他の周辺機器138にさらに結合されることができ、他の周辺機器138は、追加の特徴、機能性、および/または有線もしくはワイヤレス接続性を提供する、1または複数のソフトウェアモジュールおよび/またはハードウェアモジュールを含むことができる。たとえば、周辺機器138は、加速度計、電子コンパス、衛星トランシーバ、(写真またはビデオ用)デジタルカメラ、ユニバーサルシリアルバス(USB)ポート、振動デバイス、テレビトランシーバ、ハンズフリーヘッドセット、Bluetooth(登録商標)モジュール、周波数変調(FM)ラジオユニット、デジタル音楽プレーヤ、メディアプレーヤ、ビデオゲームプレーヤモジュール、インターネットブラウザなどを含み得る。
【0034】
図1Cは、実施形態によるRAN103およびコアネットワーク106を示すシステム図である。上述されたように、RAN103は、エアインターフェース115上でWTRU102a、102b、102cと通信するためにUTRA無線技術を採用することができる。RAN103は、コアネットワーク106と通信することもできる。
図1Cに示されるように、RAN103は、ノード-B140a、140b、140cを含むことができ、ノード-B140a、140b、140cは各々が、エアインターフェース115上でWTRU102a、102b、102cと通信するための1または複数のトランシーバを含むことができる。ノード-B140a、140b、140cは各々が、RAN103内の特定のセル(図示せず)に関連付けられ得る。RAN103はまた、RNC142a、142bを含むことができる。RAN103は、実施形態との整合性を保ちながら、任意の数のノード-BおよびRNCを含むことができることは理解されよう。
【0035】
図1Cに示されるように、ノード-B140a、140bはRNC142aと通信することができる。加えて、ノード-B140cはRNC142bと通信することができる。ノード-B140a、140b、140cは、Iubインターフェースを介してそれぞれの142a、142bと通信することができる。RNC142a、142bは、Iurインターフェースを介して互いに通信することができる。RNC142a、142bの各々は、各々が接続されたそれぞれのノード-B140a、140b、140cを制御するように構成され得る。加えて、RNC142a、142bの各々は、アウターループ電力制御、負荷制御、アドミッション制御、パケットスケジューリング、ハンドオーバ制御、マクロダイバーシチ、セキュリティ機能、データ暗号化など、他の機能性を実施またはサポートするように構成され得る。
【0036】
図1Cに示されたコアネットワーク106は、メディアゲートウェイ(MGW)144、移動交換局(MSC)146、サービングGPRSサポートノード(SGSN)148、および/またはゲートウェイGPRSサポートノード(GGSN)150を含むことができる。上述の要素の各々はコアネットワーク106の一部として示されているが、これらの要素のいずれも、コアネットワーク運用者とは異なるエンティティによって所有および/または運用され得ることは理解されよう。
【0037】
RAN103内のRNC142aは、IuCSインターフェースを介してコアネットワーク106内のMSC146に接続され得る。MSC146は、MGW144に接続され得る。MSC146およびMGW144は、PSTN108などの回線交換ネットワークへのアクセスをWTRU102a、102b、102cに提供して、WTRU102a、102b、102cと従来の陸線通信デバイスとの間の通信を容易にすることができる。
【0038】
RAN103内のRNC142aはまた、IuPSインターフェースを介してコアネットワーク106内のSGSN148に接続され得る。SGSN148は、GGSN150に接続され得る。SGSN148およびGGSN150は、インターネット110などのパケット交換ネットワークへのアクセスをWTRU102a、102b、102cに提供して、WTRU102a、102b、102cとIP対応デバイスとの間の通信を容易にすることができる。
【0039】
上述されたように、コアネットワーク106は、他のサービスプロバイダによって所有および/または運用される他の有線および/またはワイヤレスネットワークを含み得る他のネットワーク112にも接続され得る。
【0040】
図1Dは、実施形態によるRAN104およびコアネットワーク107を示すシステム図である。上述されたように、RAN104は、エアインターフェース116上でWTRU102a、102b、102cと通信するためにE-UTRA無線技術を採用することができる。RAN104はまた、コアネットワーク107と通信できる。
【0041】
RAN104はeNodeB160a、160b、160cを含み得るが、RAN104は、実施形態との整合性を保ちながら、任意の数のeNodeBを含むことができることは理解されよう。eNodeB160a、160b、160cは各々が、エアインターフェース116上でWTRU102a、102b、102cと通信するための1または複数のトランシーバを含むことができる。一実施形態では、eNodeB160a、160b、160cは、MIMO技術を実装することができる。したがって、eNodeB160aは、たとえば、複数のアンテナを使用して、WTRU102aにワイヤレス信号を送信し、WTRU102aからワイヤレス信号を受信することができる。
【0042】
eNodeB160a、160b、160cの各々は、特定のセル(図示せず)と関連付けられることができ、無線リソース管理決定、ハンドオーバ決定、ならびにアップリンクおよび/またはダウンリンクでのユーザのスケジューリングなどを処理するように構成され得る。
図1Dに示されるように、eNodeB160a、160b、160cは、X2インターフェース上で互いに通信することができる。
【0043】
図1Dに示されたコアネットワーク107は、モビリティ管理ゲートウェイ(MME)162、サービングゲートウェイ164、およびパケットデータネットワーク(PDN)ゲートウェイ(PGW)166を含むことができる。上述の要素の各々はコアネットワーク107の一部として示されているが、これらの要素のいずれも、コアネットワーク運用者とは異なるエンティティによって所有および/または運用され得ることは理解されよう。
【0044】
MME162は、RAN104内のeNodeB160a、160b、160cの各々にS1インターフェースを介して接続されることができ、制御ノードの役割をすることができる。たとえば、MME162は、WTRU102a、102b、102cのユーザの認証、ベアラアクティブ化/非アクティブ化、WTRU102a、102b、102cの初期接続の際の特定のサービングゲートウェイの選択などを担当することができる。MME162はまた、RAN104と、GSMおよび/またはWCDMAなど他の無線技術を採用する他のRAN(図示せず)との間の交換のための制御プレーン機能を提供することができる。
【0045】
サービングゲートウェイ164は、S1インターフェースを介してRAN104内のeNodeB160a、160b、160cの各々に接続され得る。サービングゲートウェイ164は一般に、WTRU102a、102b、102cとの間でユーザデータパケットをルーティングおよび転送することができる。サービングゲートウェイ164はまた、eNodeB間ハンドオーバ中のユーザプレーンのアンカリング、ダウンリンクデータがWTRU102a、102b、102cに利用可能な場合のページングのトリガ、WTRU102a、102b、102cのコンテキストの管理および記憶など、他の機能を実行することができる。
【0046】
サービングゲートウェイ164は、PDNゲートウェイ166に接続されることができ、PDNゲートウェイ166は、インターネット110などのパケット交換ネットワークへのアクセスをWTRU102a、102b、102cに提供して、WTRU102a、102b、102cとIP対応デバイスとの間の通信を容易にすることができる。
【0047】
コアネットワーク107は、他のネットワークとの通信を容易にすることができる。たとえば、コアネットワーク107は、PSTN108などの回線交換ネットワークへのアクセスをWTRU102a、102b、102cに提供して、WTRU102a、102b、102cと従来の陸線通信デバイスとの間の通信を容易にすることができる。たとえば、コアネットワーク107は、コアネットワーク107とPSTN108の間のインターフェースの役割をするIPゲートウェイ(たとえば、IPマルチメディアサブシステム(IMS)サーバ)を含むことができ、またはそのIPゲートウェイと通信することができる。加えて、コアネットワーク107は、他のネットワーク112へのアクセスをWTRU102a、102b、102cに提供することができ、そのネットワーク112は、他のサービスプロバイダによって所有および/または運用される他の有線および/またはワイヤレスネットワークを含み得る。
【0048】
図1Eは、実施形態によるRAN105およびコアネットワーク109を示すシステム図である。RAN105は、エアインターフェース117上でWTRU102a、102b、102cと通信するためにIEEE802.16無線技術を採用するアクセスサービスネットワーク(ASN)とすることができる。以下でさらに説明されるように、WTRU102a、102b、102c、RAN105、およびコアネットワーク109の異なる機能エンティティ間の通信リンクは、参照点として定義され得る。
【0049】
図1Eに示されるように、RAN105は基地局180a、180b、180cおよびASNゲートウェイ182を含み得るが、RAN105は、実施形態との整合性を保ちながら、任意の数の基地局およびASNゲートウェイを含むことができることは理解されよう。基地局180a、180b、180cは各々が、RAN105内の特定のセル(図示せず)に関連付けられることができ、また各々が、エアインターフェース117上でWTRU102a、102b、102cと通信するための1または複数のトランシーバを含むことができる。一実施形態では、基地局180a、180b、180cは、MIMO技術を実装することができる。基地局180aは、たとえば、複数のアンテナを使用して、WTRU102aにワイヤレス信号を送信し、WTRU102aからワイヤレス信号を受信することができる。基地局180a、180b、180cはまた、ハンドオフのトリガ、トンネル確立、無線リソース管理、トラフィック分類、サービス品質(QoS)ポリシー施行など、モビリティ管理機能を提供することができる。ASNゲートウェイ182は、トラフィック集約点の役割をすることができ、ページング、加入者プロファイルのキャッシング、コアネットワーク109へのルーティングなどを担当することができる。
【0050】
WTRU102a、102b、102cとRAN105との間のエアインターフェース117は、IEEE802.16仕様を実装するR1参照点として定義され得る。加えて、WTRU102a、102b、102cの各々は、コアネットワーク109との論理インターフェース(図示せず)を確立することができる。WTRU102a、102b、102cとコアネットワーク109との間の論理インターフェースは、認証、認可、IPホスト構成管理、および/またはモビリティ管理に使用され得るR2参照点として定義され得る。
【0051】
基地局180a、180b、180cの各々の間の通信リンクは、WTRUハンドオーバおよび基地局間のデータの転送を容易にするためのプロトコルを含むR8参照点として定義され得る。基地局180a、180b、180cとASNゲートウェイ182との間の通信リンクは、R6参照点として定義され得る。R6参照点は、WTRU102a、102b、102cの各々に関連付けられたモビリティイベントに基づくモビリティ管理を容易にするためのプロトコルを含むことができる。
【0052】
図1Eに示されるように、RAN105は、コアネットワーク109に接続され得る。RAN105とコアネットワーク109との間の通信リンクは、例として、データ転送機能、モビリティ管理機能を容易にするためのプロトコルを含むR3基準点として定義され得る。コアネットワーク109は、モバイルIPホームエージェント(MIP-HA)184、認証、認可、アカウンティング(AAA)サーバ186、およびゲートウェイ188を含むことができる。上述の要素の各々はコアネットワーク109の一部として示されているが、これらの要素のいずれも、コアネットワーク運用者とは異なるエンティティによって所有および/または運用され得ることは理解されよう。
【0053】
MIP-HAは、IPアドレス管理を担当することができ、異なるASNおよび/または異なるコアネットワークの間でWTRU102a、102b、102cがローミングすることを可能にすることができる。MIP-HA184は、インターネット110などのパケット交換ネットワークへのアクセスをWTRU102a、102b、102cに提供して、WTRU102a、102b、102cとIP対応デバイスとの間の通信を容易にすることができる。AAAサーバ186は、ユーザ認証、およびユーザサービスのサポートを担当することができる。ゲートウェイ188は、他のネットワークとの相互動作を容易にすることができる。たとえば、ゲートウェイ188は、PSTN108などの回線交換ネットワークへのアクセスをWTRU102a、102b、102cに提供して、WTRU102a、102b、102cと従来の陸線通信デバイスとの間の通信を容易にすることができる。ゲートウェイ188は、他のネットワーク112へのアクセスをWTRU102a、102b、102cに提供することができ、そのネットワーク112は、他のサービスプロバイダによって所有および/または運用される他の有線および/またはワイヤレスネットワークを含み得る。
【0054】
図1Eには示されていないが、RAN105は他のASNに接続されてよく、他のRAN(たとえば、RAN103および/もしくは104)ならびに/またはコアネットワーク109は、他のコアネットワーク(たとえば、コアネットワーク106および/または107)に接続されてよいことは理解されよう。RAN105と他のASNとの間の通信リンクは、RAN105と他のASNとの間のWTRU102a、102b、102cのモビリティを調整するためのプロトコルを含むことができるR4基準点(図示せず)として定義され得る。コアネットワーク109と他のコアネットワークとの間の通信リンクは、ホームコアネットワークと訪問されたコアネットワークとの間の相互動作を容易にするためのプロトコルを含むことができるR5基準点(図示せず)として定義され得る。
【0055】
図1Fは、
図1Aの通信システム100内で使用され得る例示的ネットワークエンティティ190を示すシステム図である。
図1Fに示されるように、ネットワークエンティティ190は、通信インターフェース192、プロセッサ194、および/または非一時的データストレージ196を含むことができ、それらは、バス、ネットワーク、または他の通信パス198によって通信可能にリンクされ得る。
【0056】
通信インターフェース192は、1もしくは複数の有線通信インターフェースおよび/または1もしくは複数のワイヤレス通信インターフェースを含むことができる。有線通信に関して、通信インターフェース192は、例としてイーサネットインターフェースなどの1または複数のインターフェースを含み得る。ワイヤレス通信に関して、通信インターフェース192は、1もしくは複数のタイプのワイヤレス(たとえばLTE)通信のために設計および/もしくは構成され得る、1もしくは複数のアンテナ、1もしくは複数のトランシーバおよび/またはチップセットなどのコンポーネント、ならびに/または、関連分野の当業者によって適切とみなされ得る任意の他のコンポーネントを含み得る。ワイヤレス通信に関して、通信インターフェース192は、ワイヤレス通信(たとえば、LTEおよび/またはLTE-A通信、ならびにWiFi通信など)のネットワーク側で動作するために適切であり得るスケールおよび/または構成で装備され得る。たとえば、通信インターフェース192は、カバレッジエリア内の複数のWTRUまたは他のアクセス端末にサービングするための、複数のトランシーバならびに/または他の機器および/もしくは回路を含むことができる。
【0057】
プロセッサ194は、例として汎用マイクロプロセッサおよび/または専用DSPを含む、関連分野の当業者によって適切とみなされ得る任意のタイプの1または複数のプロセッサを含み得る。
【0058】
データストレージ196は、フラッシュメモリ、読み出し専用メモリ(ROM)、およびランダムアクセスメモリ(RAM)を含む、(たとえば任意の)非一時的コンピュータ可読媒体またはそのような媒体の組み合わせの形態を取ることができる。関連分野の当業者によって適切とみなされ得る任意の1または複数のタイプの非一時的データストレージが使用され得る。
図1Fに示されたように、データストレージ196は、たとえば、本明細書に説明されている種々のネットワークエンティティ機能の種々の組み合わせを実行するために、プロセッサ194によって実行可能であり得るプログラム命令197を含むことができる。
【0059】
いくつかの実施形態では、本明細書に説明されているネットワークエンティティ機能は、
図1Fのネットワークエンティティ190と同様の構造を有することができるネットワークエンティティによって実行され得る。いくつかの実施形態では、そのような機能のうちの1または複数が、複数のネットワークエンティティの組み合わされたセットによって実行されてよく、1または複数の(たとえば各)ネットワークエンティティは、
図1Fのネットワークエンティティ190と同様の構造を有することができる。種々の実施形態において、ネットワークエンティティ190は、RAN103(内の1もしくは複数のエンティティ)、RAN104(内の1もしくは複数のエンティティ)、RAN105(内の1もしくは複数のエンティティ)、コアネットワーク106(内の1もしくは複数のエンティティ)、コアネットワーク107(内の1もしくは複数のエンティティ)、コアネットワーク109(内の1もしくは複数のエンティティ)、基地局114a、基地局114b、ノード-B140a、ノード-B140b、ノード-B140c、RNC142a、RNC142b、MGW144、MSC146、SGSN148、GGSN150、eNodeB160a、eNodeB160b、eNodeB160c、MME162、サービングゲートウェイ164、PDNゲートウェイ166、基地局180a、基地局180b、基地局180c、ASNゲートウェイ182、MIP-HA184、AAA186、およびゲートウェイ188のうちの1もしくは複数であってよく、またはそれらを含み得る。上記のリストは例であって限定ではなく、他のネットワークエンティティおよび/またはネットワークエンティティの組み合わせが、種々の実施形態において、本明細書に説明されているネットワークエンティティ機能を実行するために使用され得る。
【0060】
第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)ロングタームエボリューション(LTE)に準拠したワイヤレス通信システムは、2×2構成に対してダウンリンク(DL)で100Mbpsまで、アップリンク(UL)で50Mbpsまでをサポートすることができる。LTE DL方式は、直交周波数分割多重アクセス(OFDMA)エアインターフェースに基づくことができる。無線フレームは、10個の1msサブフレームを含むことができる。サブフレームは、2個の0.5msタイムスロットを含むことができる。タイムスロットごとに6または7つの直交周波数分割多重化(OFDM)シンボルがあり得る。タイムスロットごとに7つのシンボルが通常のサイクリックプレフィックス(CP)長で使用され、タイムスロットごとに6つのシンボルが拡張されたCP長で使用され得る。特定仕様のサブキャリア間隔は15kHzであり得る。たとえば7.5kHzを使用する低減されたサブキャリア間隔モードも可能であり得る。フレームは、無線フレームである、または無線フレームを指すことができる。
【0061】
リソース要素(RE)は、OFDMシンボル区間中のサブキャリアに関連付けられ得る。リソースブロック(RB)は、0.5msタイムスロット中の12個の連続的サブキャリアを含むことができる。タイムスロットごとの7つのシンボルによって、RBは、12×7=84個のREを含むことができる。
【0062】
動的スケジューリングに関して、サブフレームは、RB対と呼ばれることがある2つの連続的タイムスロットを含むことができる。いくつかのOFDMシンボル上の特定のサブキャリアが、パイロット信号または基準信号を時間-周波数グリッドにおいて搬送するように割り振られ得る。送信帯域幅の端部のいくつかのサブキャリアは、スペクトルマスク要件に準拠するために送信されなくてよい。
【0063】
提供および/または使用され得るアップリンクチャネルは、物理UL共有チャネル(Physical UL Shared Channel:PUSCH)、物理UL制御チャネル(Physical UL Control Channel:PUCCH)、および/または物理ランダムアクセスチャネル(Physical Random Access Channel:PRACH)のうちの1または複数を含むことができる。UL制御情報(UCI)と呼ばれることがある制御情報は、WTRUによって、たとえば、サブフレームでPUSCHまたはPUCCH上で送信されてよく、または一部はPUCCH上で送信され一部はPUSCH上で送信されてもよい。UCIは、ハイブリッド自動再送要求(HARQ)ACK/NACK、スケジューリング要求(SR)、および/またはチャネル状態情報(CSI)のうちの1または複数を含むことができ、チャネル状態情報(CSI)は、チャネル品質インジケータ(CQI)、プリコーディング行列インジケータ(PMI)、およびランクインジケータ(RI)のうちの1または複数を含むことができる。PUCCH送信に割り振られ得るリソースは、UL帯域の端部またはその近くに配置され得る。
【0064】
提供および/または使用され得るダウンリンクチャネルは、物理ダウンリンク共有チャネル(Physical Downlink Shared Channel:PDSCH)および/またはダウンリンク制御チャネルを含むことができ、それらは、物理制御フォーマットインジケータチャネル(Physical Control Format Indicator Channel:PCFICH)、物理ハイブリッドARQインジケータチャネル(Physical Hybrid-ARQ Indicator Channel:PHICH)、物理ダウンリンク制御チャネル(Physical Downlink Control Channel:PDCCH)、および/または拡張されたPDCCH(Enhanced PDCCH:EPDCCH)のうちの1または複数を含むことができる。
【0065】
DLにおける各サブフレーム内の1または複数のシンボル、たとえば、最初の1から3つのOFDMシンボルは、制御チャネルのオーバヘッドに応じてPCFICH、PHICH、およびPDCCHのうちの1または複数によって占有されてよく、占有されたシンボルは、DL制御領域と呼ばれることがある。PCFICHは、たとえば、各サブフレームにおける最初のOFDMシンボル(たとえばシンボル0)で送信されることができ、および/または、サブフレームにおけるDL制御領域に使用されるOFDMシンボルの番号を示すことができる。WTRUは、PCFICHから制御フォーマットインジケータ(CFI)を検出することができ、DL制御領域は、CFI値に応じてサブフレームにおいて定義され得る。サブフレームが非PDSCHサポート可能サブフレームとして定義されることが可能な場合、PCFICHはスキップされ得る。DL制御領域の一部ではないDLシンボルは、データまたはPDSCH領域と呼ばれることがある。拡張されたPDCCH(EPDCCH)は、PDSCH領域において提供および/または使用され得る。その領域におけるEPDCCHの位置は、たとえば、無線リソース制御(RRC)シグナリングのようなより高い層のシグナリングを介して、そのEPDCCHを監視(モニター)、受信、もしくは他の形式で使用し得る(またはそうすることが期待され得る)WTRUへシグナリングされ得る。PDCCHおよび/またはEPDCCHは、たとえば、DL制御情報(DCI)フォーマットで、制御情報、ならびにULおよび/またはDL送信のためのリソース割り振り(たとえばグラント(grant))などを提供することができる。
【0066】
DL信号および/またはチャネルは、eNodeB(eNB)によって提供もしくは送信されることができ、ならびに/またはWTRUによって受信および/もしくは使用されることができる。UL信号および/またはチャネルは、WTRUによって提供もしくは送信されることができ、ならびに/またはeNBによって受信および/もしくは使用されることができる。
【0067】
信号および/またはチャネルは、特定のキャリア周波数および/または地理的エリアに対応することができるセルに関連付けられ得る。キャリア周波数は、セルの中心周波数(たとえば、セルのサポートされる帯域幅の中心周波数)とすることができる。eNBは、それに関連付けられた1または複数のセルを有することができる。eNBは、セルである、またはセルを指すことができる。
【0068】
いくつかの実施形態では、eNBおよびセルという用語は交換可能に使用され得る。いくつかの実施形態では、セルおよびサービングセルという用語は交換可能に使用され得る。
【0069】
プライマリ同期信号(PSS)および/またはセカンダリ同期信号(SSS)を含み得る同期信号が、たとえば、eNBまたはセルによって提供または送信され得る。WTRUは、そのような信号を使用して、たとえば、eNBまたはセルとの時間および/または周波数同期を獲得することができる。PSSおよび/またはSSSは、サブフレーム0および/もしくは5内に存在してよく、ならびに/またはすべての無線フレーム内に存在してもよい。送信は、セルの帯域幅の中央の62個のサブキャリアであってよく、62個の中央のサブキャリアの各側部の5つのサブキャリアが予約されまたは不使用にされ得る。FDDの場合、PSS送信は、最後のOFDMシンボルにおいて、SSS送信は、各無線フレームのタイムスロット0(たとえば、サブフレーム0の第1のタイムスロット)およびタイムスロット10(たとえば、サブフレーム5の第1のタイムスロット)の最後から2番目(たとえば、最後の1つ前)のOFDMシンボルにおいてあり得る。TDDの場合、PSS送信は、サブフレーム1および6内の第3のOFDMにおいてあり、SSS送信は、各無線フレームのタイムスロット1(たとえば、サブフレーム0の第2のタイムスロット)およびタイムスロット11(たとえば、サブフレーム5の第2のタイムスロット)における最後のOFDMシンボルにおいて送信され得る。同期信号が、セルの物理セルアイデンティティ(セルID)に関する情報を伝送することができる。
【0070】
eNBまたはセルによって送信され得る物理ブロードキャストチャネル(Physical Broadcast Channel:PBCH)は、マスタ情報ブロック(MIB)などのセル情報を搬送することができる。PBCHは、各無線フレームのサブフレーム0などの特定のサブフレームで提供または送信されることができ、また、たとえば、4つの連続的無線フレーム(たとえば、40ms時間期間)にわたって繰り返されることができる。PBCHは、サブフレーム0の第2のタイムスロットの最初の4つのOFDMシンボルで送信されることができ、また、72個の中央サブキャリア上で送信されることができる。MIBは、セルのDL帯域幅、PHICH情報、およびシステムフレーム番号(SFN)の少なくとも一部、たとえば、10ビットSFNの上位8ビットなどの情報を提供することができる。
【0071】
ダウンリンク基準信号は、セル固有基準信号(CRS)、チャネル状態情報基準信号(CSI-RS)、および/または復調基準信号(DM-RS)、および/またはポジショニング基準信号(PRS)を含み得る。DL基準信号は、WTRUによって提供および/または使用され得る。CRSは、(たとえば任意の)ダウンリンク物理チャネルのコヒーレント復調のためのチャネル推定のためにWTRUによって使用され得る。特定のDLチャネルは、TM7、TM8、TM9、またはTM10などの特定の送信モード(TM)で構成されるときにPMCH、EPDCCH、およびPDSCHのうちの少なくとも1つを含むことができる。WTRUは、たとえば、WTRUがPDSCH復調のためにCRSを使用して送信モードで構成される場合、CQI、PMI、および/またはRIの報告のためのチャネル状態情報測定のためにCRSを使用することができる。WTRUは、セル選択および/またはモビリティに関係付けられた測定のためにCRSを使用することもできる。CRSは、特定のサブフレーム(たとえば、任意のサブフレーム)で受信されることができ、複数のアンテナポート(たとえば、最大4つのアンテナポート)がサポートされることができる。WTRUは、TM7、TM8、TM9、またはTM10で構成されるEPDCCHおよびPDSCHの少なくとも1つを含むことができる、特定のチャネルの復調のためにDM-RSを使用することができる。DM-RSは、チャネル(たとえば、EPDCCHまたはPDSCH)の復調のために使用されることができ、チャネル(たとえば、EPDCCHまたはPDSCH)に割り当てられたリソースブロックにおいて送信されることができる。WTRUは、たとえば、WTRUが、PDSCH復調のためにDM-RSを使用し得る送信モードで構成され得る場合、チャネル状態情報測定のために、デューティサイクルで送信され得るCSI-RSを使用することができる。CSI-RSはまた、たとえば、WTRUが送信モード(たとえばTM10)で構成され得る場合、セル選択およびモビリティに関係付けられた測定のために使用され得る。WTRUは、位置に関係付けられた測定のためにPRSを使用することができる。
【0072】
WTRUは、たとえば、サウンディング基準信号(SRS)および/またはDM-RSを含む、アップリンク基準信号を送信することができる。SRSは、WTRU固有SRSサブフレームのために構成され得るアップリンクサブフレームのセットにおいて最後のSC-FDMAシンボルにおいて送信されることができ、WTRU固有SRSサブフレームは、セル固有SRSサブフレームのサブセットであり得る。SRSは、構成および/または予め定義された周波数帯域幅内で、WTRU固有SRSサブフレームで周期的にWTRUによって送信され得る。WTRUは、たとえば、WTRUがDCIフォーマットで非周期SRS(A-SRS)送信トリガを受信できる場合、非周期的様式でSRSを送信することができる。WTRUは、eNB受信機におけるPUSCH復調のためにDM-RSを送信することができ、DM-RSの位置は、PUSCH送信がグラントを与えられ得るリソースブロックのための各スロットにおけるSC-FDMAシンボルの中央(たとえば、通常CPにおける第4のSC-FDMAシンボル)にあり得る。
【0073】
WTRUは、eNBからのPDSCH送信におけるユーザプレーンおよび/または制御プレーンデータを受信することができる。WTRUは、たとえば、eNBからのPDSCH送信における、RLCおよび/またはMAC制御情報を受信することができる。
【0074】
eNBおよび/またはWTRUは、(i)(たとえば、セルまたはeNBへの)WTRU初期アクセスおよび/もしくは登録、ならびに/または初期アクセルもしくは登録のためなどの無線リソース制御(RRC)接続要求、(ii)無線リンク障害に後続し得るRRC接続再確立などの接続再確立、(iii)ハンドオーバターゲットセルへのアクセス、および/または、たとえばハンドオーバのためもしくはその間の、ハンドオーバターゲットセルに対するWTRU ULタイミングのリセットもしくは調整、(iv)たとえば、UL同期が失われることがあり、DLデータが到着することもしくは送るべきULデータが存在することがある場合などに、セルとのUL同期を得るための、サービングセルなどの特定のセルに対するWTRU ULタイミングのリセットもしくは調整、(v)たとえば、WTRUが送るべきULデータを有することがあり、SRに使用され得る割り当てられた専用リソース(たとえばPUCCHリソース)が存在しないことがある場合に、スケジューリング要求(SR)を送信および/もしくは受信すること、ならびに/または、(vi)ULタイミング調整に使用され得るタイミングアドバンスがWTRUポジショニングのために必要とされ得る場合などのポジショニング用途、のうちの少なくとも1つのためにランダムアクセス(RA)手順を使用できる。
【0075】
RA手順は、コンテンションベース(共通と呼ばれることもある)または非コンテンションベース(コンテンションフリーまたは専用と呼ばれることもある)であり得る。
【0076】
コンテンションベースのRA手順であり得るRA手順を使用するとき、WTRUは、RAプリアンブルを送信することによってプロセスを開始することができ、RAプリアンブルは、ブロードキャストされたシステム情報などを介してネットワークによってWTRUに伝達され得るプリアンブルの共通プールからランダムに選択され得る。WTRUは、PRACHリソース(たとえば、時間および周波数のリソース)上でプリアンブルを送信することができ、リソースは、ブロードキャストされたシステム情報などを介してネットワークによってWTRUに伝達され得る許容されたリソースのセットから、WTRUが選択することができる。セルの構成されたセットのPRACHリソースは、この許容されたPRACHリソースのセットであり得るまたはこのセットを含むことができる。PRACHリソースの時間の単位は、サブフレームとすることができる。PRACHリソースのためにWTRUが選択する(または選択し得る)サブフレームは、PRACHのために構成された次のサブフレームとすることができ、そのサブフレームにおいて、WTRUは(たとえば、タイミング、測定、および/または他のWTRU考慮事項に基づいて)PRACHを送信することができる。WTRUは、たとえば、ネットワークによってたとえばブロードキャストされたシステム情報を介してWTRUに伝達され得るパラメータに基づいて、選択されたサブフレームにおけるPRACHリソースの周波数態様(たとえば、リソースブロック(RB))を選択することができる。周波数リソース(たとえば、1または少なくとも1つの周波数リソース)が、FDDまたは他の場合のサブフレームにおけるPRACHのために割り当てられ得る。それは、ネットワークによって提供され得る開始(たとえば最低)RB番号、たとえば、prach-FrequencyOffsetによって定義されることができ、6つのRBなどの固定された帯域幅を有することができる。
【0077】
複数のWTRUが、ランダムアクセスのために同じリソース(たとえば、プリアンブルおよびPRACHリソース)を選択することができ、コンテンション状況は、コンテンションベースのランダムアクセス手順が使用された場合もしくは他の場合に解決され得る。
【0078】
WTRUは、非コンテンションベースのRA手順を使用しているとき、ネットワークによってWTRUへ(たとえば明示的に)シグナリングされ得るRAプリアンブル、たとえば、ra-PreambleIndexを送信することができる。WTRUは、セルの構成されたPRACHリソースの特定のサブセットからそれが選択するPRACHリソース上でプリアンブルを送信することができる。サブセット(たとえばマスク)は、たとえばra-PRACH-MaskIndexとして、ネットワークによってWTRUへ(たとえば明示的に)シグナリングされ得る。WTRUは、サブセットが1つの選択肢を含む場合もしくは他の場合に、示されたリソースを使用し得る。
【0079】
プリアンブル送信は、たとえば、コンテンションベースおよび/またはコンテンションフリーRAのために、複数のサブフレームにまたがりまたはわたって繰り返され得ることが企図されている。選択されたサブフレーム(たとえば、送信用)は、たとえば、この場合および/または他の場合に、送信のための開始サブフレームであり得る。
【0080】
PRACHプリアンブルは、PRACHリソースとみなされ得る。例えば、PRACHリソースは、PRACHプリアンブル、時間および/または周波数リソースを含むことができる。
【0081】
RACHリソースおよびPRACHリソースという用語は、交換可能に使用され得ることが企図されている。さらに、RA、RACH、およびPRACHが交換可能に使用され得ることが企図されている。さらに、PDCCHおよびEPDCCHが交換可能に使用され得ることが企図されている。(E)PDCCHは、PDCCHおよび/またはEPDCCHを表すために使用され得る。
【0082】
図2は、例示的ランダムアクセス手順200を示す。202(たとえばmsg1)で、WTRUは、特定の電力レベルであり得るプリアンブルを送信する(または送信し得る)。プリアンブルを受信する(または受信し得る)eNBは、204で、ランダムアクセス応答(Random Access Response:RAR)、たとえば、msg2で応答することができる。WTRUが特定の時間窓内にRARを受信しない場合、WTRUは、(前のプリアンブルと異なり得る)別のプリアンブルを送信することができ、それをより高い電力で送信する(たとえば、ランピング(ramping)プロトコルに従うなどして電力をランプアップ(ramp up)させる)ことができる。電力をランピングし再度試みる前に、WTRUは、あるバックオフ時間にわたり待機することができる。WTRUは、以下のイベントの少なくとも1つが発生できるまで、すなわち、WTRUがそれに向けられた(もしくは向けられ得る)RARを受け取る、WTRUがその最大電力に達する(もしくは最大電力を超える)、および/またはWTRUが許容されたランプの最大数に達する(もしくは最大数を超える)まで、プリアンブルの送信を繰り返すことができる。WTRUが最大値の1つに達したかそれを超えた場合、WTRUは、ランダムアクセス手順200が失敗したとみなすことができる。ランピングステップ(たとえばpowerRampingStep)およびランプの最大数(たとえばpreambleTransMax)は、ブロードキャストされ得るシステム情報などを介して、eNBによって提供され得る。
【0083】
WTRUがRARを受信する場合、RARは、206でWTRUがUL送信(たとえばmsg3)を送り得るリソースに対するグラント、セル(C)-無線ネットワーク一時識別子(C-RNTI)もしくは一時C-RNTI(TC-RNTI)、および/またはタイミングアドバンス(TA)、のうちの1または複数を含み得る。RARに応答して、WTRUは、グラントを与えられたリソース上で206においてULで(たとえばmsg3を)送信することができ、TAに応じて、そのULタイミングを調節することができる。コンテンションフリーRA手順の場合、ランダムアクセス手順200は206で終了することができる。
【0084】
コンテンションベースの手順の場合、コンテンション解決が208で生じることができる(たとえばmsg4)。コンテンション解決メッセージは、RARが向けられたWTRUを示す(もしくは示し得る)または識別する(もしくは識別し得る)情報(たとえば、C-RNTIまたはTC-RNTI)を含むことができる。WTRUはそれが向けられた対象のWTRUであったことを示すコンテンション解決メッセージを受け取った場合、WTRUは、ランダムアクセス手順200が成功したとみなすことができる。そうでない場合、WTRUはランダムアクセス手順200が失敗したとみなすことができ、再度試みることができる。
【0085】
202で、WTRUは、選択または識別されたPRACHリソース上でRAプリアンブルを送信することができる。プリアンブルを送信した後、WTRUは、PDCCHもしくはEPDCCHを監視しおよび/もしくは読み取ること、ならびに/または、WTRUがプリアンブルを送信した最初のサブフレームに対応する(または対応し得る)ランダムアクセスRNTI(Random Access RNTI:RA-RNTI)を探すことができる。RA-RNTIは、WTRUに向けられ得るRARの存在を示すことができる。RA-RNTIは、たとえば、RA-RNTI=1+t_id+10*f_idに従って決定されることができ、式中、t_idは、プリアンブル送信に使用されるPRACHの最初のサブフレームのインデックス(たとえば、0≦t_id≦10)とすることができ、f_idは、たとえば周波数領域の昇順での、そのサブフレーム内のプリアンブル送信に使用されるPRACHのインデックス(たとえば、0≦f_id≦6)とすることができる。値f_idは、サブフレームごとに1つの周波数リソースの場合、FDDの場合、および/または他の場合に、常に0であり得る。
【0086】
204で、RARが提供および/または使用され得る。eNBによって送信され得るRARは、たとえば、WTRU送信タイミング、および/またはWTRUのためのアップリンクリソースに対する割り振り(たとえばグラント)を調節するための、タイミングアドバンスコマンドを含むことができる。RARは、PDCCH(またはEPDCCH)上で送られ得る。RARは、RA-RNTIを使用して、割り振り(たとえばスケジューリンググラント)がどのWTRUグループ向けであるか(またはあり得るか)を識別することができる。各グループ内で、RAプリアンブル識別子(RAPID)は、RA-RNTIによって識別される(または識別され得る)WTRUグループをさらに(たとえばMACレベルで)絞り込むために使用されることができ、たとえば、ランダムアクセス手順のプリアンブル送信(202)中の同じプリアンブルを使用した(または使用していることがあり得る)WTRUのサブセットに絞り込む。RA応答は、(i)ネットワークが検出したことがあり得る、および/または応答が妥当(valid)である(もしくはあり得る)、ランダムアクセスプリアンブルシーケンスのインデックス、(ii)ランダムアクセスプリアンブル受信機によって計算され得るタイミング補正、(iii)スケジューリンググラント、ならびに/または(iv)TC-RNTIのうちの1または複数を含むことができる。
【0087】
206で、スケジューリング(またはグラント)された送信がWTRUによって行われ得る。WTRUは、(RARに含まれ得る)スケジューリンググラントによって示される割り振られたリソースを使用して、206で、RRC接続要求などのメッセージを送信することができる。WTRUが(たとえば、RRC CONNECTED状態の)知られているセルに接続されている場合、WTRUは、それがアップリンクメッセージ内に含み得るC-RNTIを有することができる。そうでない場合、コアネットワーク端末識別子が使用され得る。アップリンク送信(UL SCH)は、RARで受信されたTC-RNTIを使用してWTRUによってスクランブルされ得る。
【0088】
208で、コンテンション解決が実行および/または使用され得る。eNBは、コンテンション解決メッセージを、たとえばPDCCH(またはEPDCCH)上で送ることができ、コンテンション解決メッセージは、C-RNTIまたはWTRUコンテンション解決アイデンティティ、たとえば、WTRUがmsg3(206)で送っている可能性があるコアネットワーク端末識別子に基づくことができる。208で受信された標識またはアイデンティティと206でそれ自身が送信した標識またはアイデンティティとの間の一致を観察するWTRUは、RA手順が成功したと宣言することができる。同じPRACH時間-周波数リソースおよび同じプリアンブルを選択するWTRUの間のコンテンションは、この様式で解決され得る。
【0089】
コンテンションベースのRAなどのRAに関して、WTRUは、ネットワークによって提供され得るパラメータからプリアンブルの共通プールを導出することができる。これらのパラメータから、WTRUは、1または複数のルートZadoff-Chuシーケンスに基づくことができるプリアンブルのフルセット、たとえば、64個のプリアンブルのような特定の数を導出することができる。使用する1または複数のシーケンスを指定し得るパラメータは、rootSequenceIndexとすることができる。WTRUは、WTRUによって使用され得るプリアンブルのサブセットと、このサブセットをどのように2つのグループAおよびBなどのグループに分割するかとを示すことができる、追加のパラメータを受信することができる。たとえば、numberOfRA-Preamblesが、プリアンブルのサブセットを定義することができる。第1のsizeOfRA-PreamblesGroupAは、グループA内であり(たとえば、プリアンブル0からsizeOfRA-PreamblesGroupA-1)、サブセット内の残りのプリアンブルは、もしある場合(たとえば、sizeOfRA-PreamblesGroupAからnumberOfRA-Preambles-1)、グループB内であり得る。グループA対グループBを使用する場合、プリアンブルはWTRUに知られ得る。判断は、msg3のサイズおよび/または経路損失(PL)などの基準に基づくことができる。グループAまたはBに存在しないフルセット内のプリアンブルは、ネットワークによって、それが、たとえばコンテンションフリーRAに対して、専用プリアンブルを割り当てる場合に使用され得る。
【0090】
PRACH構成インデックス、たとえばprach-Configlndexは、予め設定されたリストの可能な構成のどれを、セルの構成されたセットのPRACHリソースに対して選択しているか(または選択していることがあり得るか)を、ネットワークによってWTRUに伝える(および/またはWTRUによって決定する)ために使用され得る。予め設定された構成は、たとえば、FDDに関して、プリアンブルサイクリックプレフィックス(CP)に対する時間およびプリアンブルシーケンスに対する時間を定義することができるプリアンブルフォーマット、PRACHが可能にされ得るシステムフレーム番号(SFN)(たとえば、任意、偶数のみ、奇数のみ)、ならびにPRACHが可能にされ得る可能にされたSFNのサブフレーム(たとえば、特定の1、2、3、4、もしくは5個、または10個すべてのサブフレーム)のうちの1または複数を定義することができる。
【0091】
UL送信において、WTRUは、いくつかのファクタに基づいて電力制御を行うことができ、それらのファクタは、特に、(1)DLキャリア上の測定された経路損失、(2)(たとえばeNBからの)送信電力制御(TPC)コマンド、(3)それが送信をその上でし得るリソースブロックの数、および/または(4)他の静的または準静的パラメータを含み得る。
【0092】
静的または準静的パラメータが、eNBまたは他のネットワークリソースによって提供され得る。パラメータおよび/または電力制御式および/または電力制御手順は、たとえば、LTEまたはLTE-A規格に基づいて確立されまたは見出され得る。電力制御手順は、WTRUの計算された送信電力がその最大の可能にされた送信電力を超える可能性を考慮し、最大の可能にされた送信電力を超えないようにWTRUが送信電力を縮小することを提供することができる。
【0093】
最大の可能にされた送信電力(または構成された最大出力電力)PCMAXは、WTRUの電力クラス、eNBによってシグナリングされ得る電力限界、および/または、WTRUが行うことを許容され得る電力低減のうちの1または複数の関数とすることができ、それらは、たとえば、帯域外放射要件または可能にされた値もしくはレベルを超えることを回避するために、WTRUによって送信されるべき信号に基づくことができる。たとえば、LTE/LTE-A送信に関して、WTRUは、最大電力低減(MPR)、追加的MPR(A-MPR)、ならびに/またはΔTcおよびΔTibなどの1もしくは複数の可能にされた許容値、ならびに/または他の可能にされた低減に基づいて、その最大出力電力を低減することができる。MPR、A-MPR、ΔTc、およびΔTib値は、LTE/LTE-A規格に見られ得る。WTRUがどの値を使用し得るかは、eNBからのいくつかの送信特性およびシグナリングのうちの1または複数の組み合わせに基づくことができる。それらの値は、WTRUによって、最大の可能にされた値であるとみなされることができ、そのように、WTRUは、MPR、A-MPR、ΔTc、ΔTib値、および/または他のより小さい値を使用することができる。電力管理電力低減(power management power reduction:P-MPR)が、PCMAXを低減するために使用されてもよい。
【0094】
最大の可能にされた送信電力、最大の可能にされた電力、最大の可能にされた出力電力、最大の可能にされた送信電力、最大送信電力、最大電力、最大出力電力、最大送信電力、最大UL送信電力、構成された最大出力電力、および/または最大の構成された出力電力のうちの1または複数(たとえばすべて)が交換可能に使用され得ることが企図されている。
【0095】
キャリアアグリゲーションをたとえばLTEリリース10(R10)に従ってサポートするWTRUは、1または複数のサービングセル(またはコンポーネントキャリア(CC))を用いて構成されることができ、CCごとに、WTRUは、UL通信に対して構成されることができる。CCとサービングセルは交換可能に使用されることができ、依然として本明細書に含まれる実施形態と整合することが企図されている。
【0096】
WTRUは、各コンポーネントキャリア(またはCC)上の各ULチャネルに対する電力制御(PC)を行うことができる。各ULキャリア(またはCC)について構成された最大出力電力PCMAX,cが存在し得る。UL CC、たとえばプライマリCCに対して、複数のPCMAX,cが存在し得る。WTRUは、サブフレームベースでPCを行うことができ、それがサブフレームにおいてUL送信を行うべきまたは行うことになるチャネルのための電力を決定する(たとえば、決定だけする)ことができる。
【0097】
PUCCHに対する送信電力は、たとえば、WTRUによって決定され得る。例において、LTE-A PUCCH電力などのPUCCH電力は、
【0098】
【0099】
に従って決定され得る。
【0100】
PCMAX,c(i)は、サービングセルcに対する構成された最大出力電力であり、それは、WTRUによって、MIN(Pemaxc,Ppowerclass)と等しくなり得る高い値と、Pemax,cおよびPpowerclassの最小値から許容される電力低減の組み合わせを引いたものと等しくなり得る低い値との間の値に構成されてよく、それは、状況に応じて、MPR、A-MPR、P-MPR、ΔTc、およびΔTibのうちの1または複数を含むことができる。電力低減は、WTRUまたはCC固有であり得る。Ppowerclassは、WTRUの電力クラスの最大電力であり得る。Pemaxcは、たとえばRRCシグナリングを介してeNBによって、WTRUにシグナリングされることができ、そのCCに対するシグナリングされたp-maxに対応することができる、CC cに対する最大の許容された出力電力であり得る。
【0101】
ΔF_PUCCH(F)は、送信のために使用されるPUCCHフォーマットの関数である。
【0102】
h(nCQI,nHARQ,nSR)は、PUCCHフォーマットおよび送信されている各タイプ(CQI、HARQ、SR)のビットの数の関数である。
【0103】
PO_PUCCHは、RRCシグナリングを介してWTRUへ提供され得る2つのパラメータ(たとえば、PO_N0MINAL_PUCCHおよびPO_UE_PUCCH)から構成され得るパラメータである。
【0104】
PLCは、たとえば測定から、WTRUによって決定され得るCCに関する経路損失である。
【0105】
g(i)は、PUCCH電力制御調整状態と呼ばれ得る調整係数である。g(i)は、(新たなPOがシグナリングされる場合にゼロにされ得る)RA手順後の電力ランプアップデルタ(power ramp-up delta)、および/または送信電力制御(TPC)コマンドの累積δPUCCCHを含むことができる。累積は、以下のようであってよい。
【0106】
【0107】
ここで、たとえば、M=1およびK0=4がFDDに適用することができる。TDDに当てはまる別の例では、Mおよびkmの値がTDD UL/DL構成の関数であり得る。
【0108】
PUCCHに対するTPCコマンドは、DCIフォーマット3/3Aなどの特定のDCIフォーマット(たとえば、特定のDCIフォーマットを有するPDCCHもしくはEPDCCH)で、またはDCIフォーマット1A/1B/1D/1/2A/2B/2C/2におけるDLグラントを用いて送信されることができ、たとえば、フォーマット3Aにおいて、+1もしくは-1dB、または他のフォーマットにおいて、0(ホールド(hold))、-1、+1、もしくは+3dBであり得る。DCIフォーマット1/1A/2/2A/2Bを有するPDCCH(またはEPDCCH)が半永続的スケジューリング(SPS)アクティブ化PDCCHとして有効にされる場合、またはDCIフォーマット1Aを有するPDCCHがSPSリリースPDCCHとして有効にされる場合、δPUCCHは、0dBであり得る。
【0109】
PUSCHに対する送信電力は、たとえば、WTRUによって決定され得る。例において、LTE-A PUSCH電力などのPUSCH電力は、
【0110】
【0111】
に従って決定されてよく、PUCCH項は、PUSCHおよびPUCCHがサブフレームiにおいて同時に送信されているときに存在するまたはそのときのみ存在する(または非ゼロである)ことができる。
【0112】
方程式2のパラメータは、PUCCH電力に関して説明されたものと同様であり得る。PUSCHの場合、TPCコマンドの累積であり得る調整係数は、CC固有fc(i)によって表され得る。fc(0)は、RA手順後の電力ランプアップ、および/またはRARで受信され得るTPCコマンドの関数であり得る。
【0113】
MPUSCH,cは、リソースブロックの数で表され得るPUSCHリソース割り当ての帯域幅であり得る。
【0114】
PO_PUCCH,C(j)は、知られている値を有し得るまたはより高い層によって提供され得る、コンポーネントPO_N0MINAL_PUCCH,C(j)およびコンポーネントPO_UE_PUCCH,C(j)の合計から構成され得るパラメータである。jの値は、送信のタイプの関数であり得る。たとえば、半永続的グラントに対応し得るPUSCH(再)送信の場合、jは0であり得る。動的なスケジューリングされたグラントに対応し得るPUSCH(再)送信の場合、jは1であり得る。RARグラントに対応し得るPUSCH(再)送信の場合、jは2であり得る。
【0115】
αc(j)は、たとえば、jの値に基づくことができ、知られている値である、またはより高い層によって提供され得る。
【0116】
PRACHに対する送信電力は、たとえば、WTRUによって決定され得る。例において、LTE-A PRACH電力などのPRACH電力は、
PPRACH=min{PCMAX,c(i),PREAMBLE_RECEIVED_TARGET_POWER+PLC} 方程式3
に従って決定され得る。ここで、PREAMBLE_RECEIVED_TARGET_POWERは、より高い層によって示され得る。
【0117】
PCMAX,c(i)は、たとえば、PUCCH電力に関して説明されたような、サービングセルcに対する構成された最大出力電力であり得る。PLCは、たとえば測定から、WTRUによって決定され得るCCに関する経路損失であり得る。
【0118】
PREAMBLE_RECEIVED_TARGET_POWERは、たとえば、WTRUによってMAC層のようなより高い層で決定され得る。この決定は、たとえば、
PREAMBLE_RECEIVED_TARGET_POWER={preamblelnitialReceivedTargetPower+DELTA_PREAMBLE+(PREAMBLE TRANSMISSION COUNTER-1)*powerRampingStep} 方程式4
に従うことができる。
【0119】
preamblelnitialReceivedTargetPowerおよび/またはpowerRampingStepの値は、たとえば、ブロードキャストなどのシグナリングまたは専用シグナリングを介して、eNBによって構成され得る。
【0120】
DELTA_PREAMBLEは、ブロードキャストまたは専用シグナリングなどのeNBからの構成および/またはシグナリングに従い得るWTRUが使用できるPRACHフォーマットの関数として決定され得る。
【0121】
PREAMBLE_TRANSMISSION_COUNTERは、PRACH送信に対する電力をランピングするために使用され得る。PREAMBLE_TRANSMISSION_COUNTERは、最初のPRACH送信に対して1に設定され、各PRACH再試行または再送信について+1増加され得る。powerRampingStepによる電力ランピングは、このように達成され得る。
【0122】
PUCCHのために使用され得る物理リソースは、より高い層によって提供され得るパラメータ、たとえば、
【0123】
【0124】
および
【0125】
【0126】
に依存することができる。0以上の整数であり得るパラメータ
【0127】
【0128】
は、各スロットにおけるPUCCHフォーマット2/2a/2bのような送信用の特定のPUCCHフォーマットによる使用に利用可能なリソースブロックに関する帯域幅を表す。変数
【0129】
【0130】
は、フォーマット1/1a/1bおよび2/2a/2bなどの特定のフォーマットの混合のために使用され得るリソースブロックおけるPUCCHフォーマット1/1a/1bなどのPUCCHフォーマットのために使用され得る循環シフトの数を表す。
【0131】
【0132】
の値は、
【0133】
【0134】
の整数倍とすることができ、整数倍は、{0,1,...,7}の範囲内とすることができ、
【0135】
【0136】
は、より高い層によって提供され得る。例において、
【0137】
【0138】
である場合、混合されたリソースブロックが存在することがない。各スロット内で1つ(たとえば多くても1つ)のリソースブロックが、フォーマット1/1a/1bおよび2/2a/2bの混合をサポートすることができる。PUCCHフォーマット1/1a/1b、2/2a/2b、および3の送信のために使用され得るリソースはそれぞれ、非負のインデックス
【0139】
【0140】
、
【0141】
【0142】
、および
【0143】
【0144】
によって表され得る。
【0145】
複素数値シンボル
【0146】
【0147】
からなるブロックは、たとえば送信電力PPUCCHに一致するために、振幅スケーリングファクタ(amplitude scaling factor)βPUCCHで乗算されることができ、
【0148】
【0149】
から開始するシーケンスでリソース要素に順番にマッピングされ得る。PUCCHは、サブフレーム内の2つのスロットのそれぞれにおいて1つのリソースブロックを使用することができる。送信のために使用され得る物理リソースブロック内で、基準信号の送信に使用されないアンテナポートpにおけるリソース要素(k,l)に対する
【0150】
【0151】
のマッピングは、最初にk、次にl、最後にサブフレーム内の最初のスロットから開始するスロット番号の昇順であり得る。インデックス
【0152】
【0153】
とアンテナポート番号pとの間の関係の例が、表1によって与えられ得る。
【0154】
【0155】
スロットnsにおけるPUCCHの送信に使用され得る物理リソースブロックは、
【0156】
【0157】
によって与えられてよく、ここで変数mはPUCCHフォーマットに依存することができる。
【0158】
例において、フォーマット1、1a、および1bについて、mは、
【0159】
【0160】
に従って決定され得る。別の例では、フォーマット2、2aおよび2bについて、mは、
【0161】
【0162】
に従って決定され得る。別の例では、フォーマット3について、mは、
【0163】
【0164】
に従って決定され得る。
【0165】
PUCCHのための変調シンボルのマッピングは、たとえば、表2に示されるものであり得る。
【0166】
【0167】
短縮されたPUCCHフォーマットが使用されてよく、そのとき、たとえば、SRSとPUCCHの同時送信の場合に、サブフレームのたとえば第2のタイムスロットにおける最後のSC-FDMAシンボルが空のままとされ得る。短縮されたPUCCHは、PUCCHフォーマット1、1a、1b、および/または3のうちの1または複数に適用することができる。短縮されたPUCCHは、構成された1つのサービングセル、または構成および/もしくはアクティブ化されたULを有する1つのサービングセルがあり得るときに適用することができる。
【0168】
PUCCHフォーマット1a/1bなどの特定のPUCCHフォーマットのために、2つのアンテナポート、たとえば(p∈[p0,p1])上でのHARQ-ACK送信がサポートされ得る。
【0169】
WTRUは、サブフレームnにおけるHARQ-ACKの送信のためにPUCCHリソース
【0170】
【0171】
を使用することができ、ここで、
【0172】
【0173】
は、PUCCHフォーマット1a/1bなどの特定のPUCCHフォーマットのためにアンテナポートpにマッピングされる。
【0174】
1つのサービングセルを含むことができる、および/またはFDDを使用することができる例において、サブフレームn-4における対応するPDCCHの検出によって示され得る(たとえば、サブフレームn-4における)PDSCH送信のために、またはサブフレームn-4におけるダウンリンクSPSリリースを示し得るPDCCHのために、WTRUは、アンテナポートp0について
【0175】
【0176】
を使用することができ、ここで、nCCEは、対応するDCI割り当ての送信に使用される第1の制御チャネル要素(CCE)の数(たとえば、PDCCHを構成するために使用される最低のCCEインデックス)であり、
【0177】
【0178】
は、より高い層によって構成され得る。2アンテナポート送信の場合、アンテナポートp1のためのPUCCHリソースは、
【0179】
【0180】
によって与えられ得る。
【0181】
FDDを使用することができる別の例では、たとえばDL SPSの場合において、サブフレームn-4において検出された対応するPDCCHが存在しないことがあるセル(たとえばプライマリセル)上でのPDSCH送信の場合、
【0182】
【0183】
の値は、たとえば、より高い層構成などによるマッピング、および/または表3などの表に従って決定され得る。シグナリング、たとえばPUCCH TPCコマンドは、たとえば表における、マッピングを選択するために使用され得る。PUCCHリソース値は、たとえば、単一アンテナポート送信のために、アンテナポートp0に対する単一PUCCHリソース
【0184】
【0185】
にマッピングすることができる。2つのアンテナポート送信のために構成されたWTRUの場合、たとえば表3におけるPUCCHリソース値は、2つのPUCCHリソース、たとえば、アンテナポートp0に対する第1のPUCCHリソース
【0186】
【0187】
およびアンテナポートp1に対する第2のPUCCHリソース
【0188】
【0189】
にマッピングすることができる。
【0190】
【0191】
システム情報が、たとえば、eNBによって提供され、および/またはWTRUによって使用され得る。WTRUは、それが特にセル選択、アクセス、および/または接続確立ために使用することができる、セルおよび/またはネットワークに関係付けられたシステム情報を獲得することができる。システム情報は、ブロック内のセルによってブロードキャストされ得る。1または複数の情報ブロックがセルに関してWTRUによって使用され得る。1つのセルが、別のセルについてシステム情報を提供することができる。たとえば、プライマリセルが、キャリアアグリゲーションに関してセカンダリセルについてのシステム情報を提供することができる。
【0192】
MIBが、提供および/または使用され得る。MIBは、サブフレーム0などの特定のサブフレームにおいてPBCH上で送信されることができ、固定された送信時間間隔(TII)、たとえば40msを有することができる。MIBは、10msごとに繰り返され得る。このブロックに含まれる情報は、SFNの少なくとも一部(たとえば、SFNの上位8ビット)、セルの構成されたDL帯域幅、および/またはセルに対するPHICH構成のうちの1または複数を含むことができる。40msTTIにおいて4つの繰り返されるMBIの1つを獲得することによって、WTRUは、完全なSNF値に対してSFNの下位2ビットを導出することが可能であり得る。
【0193】
システム情報ブロック(SIB)はPDSCH上で送信され得る。SIBのリソース位置は、システム情報(SI)-RNTIによってスクランブルされ得る(E)PDCCHによって示され得る。SIB、たとえばSIBタイプ1(SIB1)は、セルおよび/もしくはネットワークへのアクセスのためにWTRUが使用できる情報、ならびに/または他のSIBに関するスケジューリング情報を提供することができる。SIB、たとえばSIB1は、サブフレーム5などの特定のサブフレームで送信されてよく、固定され得るTTI(たとえば80ms)を有してよく、および/または周期的に(たとえば20msごとに)繰り返されてよい。
【0194】
SIB、たとえば SIBタイプ2(SIB2)は、別のSIB、たとえばSIB1に含まれ得るスケジューリング情報に基づいて、PDSCH上で送信されることができる。リソース位置は、SI-RNTIによってスクランブルされた(E)PDCCHによって示され得る。SIB、たとえば SIB2は、WTRUがセルおよび/またはネットワークに対してアクセスするおよび/または接続を開始するために使用できる情報を提供することができる。SIB、たとえばSIB2内の情報は、特に、PRACHおよび/またはRACHなどについてのチャネル共通構成、マルチメディアブロードマルチキャストサービス単一周波数ネットワーク(Multimedia Broadcast multicast service Single Frequency Network:MBSFN)サブフレーム構成、UL情報のうちの1または複数を含むことができる。
【0195】
システム情報(SI)メッセージに関するスケジューリング情報リストを含むことができるスケジューリング情報が、提供および/または使用され得る。スケジューリング情報リスト、たとえばschedulinglnfoListは、たとえばSIB1を除いて、SIBのSIメッセージへのマッピングを提供することができる。(たとえば各)SIメッセージは1もしくは複数のSIBを含むことができ、および/または、各SIBは1つもしくは1つのみのSIメッセージに対してマッピングされ得る。SIのスケジューリングは、システム情報の周期性および/またはSI窓長さに基づくことができる。たとえば、同じ周期性を有するSIB(たとえばSIBのみ)が、同じSIメッセージにマッピングされ得る。SIB2は、特定のSIメッセージに対して、たとえば、スケジューリング情報リスト内のSIメッセージのリストの最初のエントリに対応することができるSIメッセージなどに対して、マッピングされるまたは常にマッピングされることができる。eNodeBは、SIBを送るための時間および周波数リソースに関するある柔軟性を有することができる。
【0196】
他のSIB情報は、特に、セル再選択情報、ハンドオーバ、マルチメディアブロードキャストマルチキャストサービス(MBMS)、WTRUが使用できる緊急および/または警告システム関係情報などに関係付けられ得る。一部のSIBは、セルおよび/またはネットワークの構成に基づいて任意選択であってよく、セルによって送信されなくてよい。
【0197】
PRACHのリンクアダプテーションのための方法および手順が、提供および/または使用され得る。
【0198】
ダウンリンク測定値は、基準信号受信電力(RSRP)、経路損失、および/または広帯域チャネル品質インジケータ(CQI)のうちの1または複数の測定値を含み得る。ダウンリンク測定値は、RSRPの関数として定義される測定値、経路損失の関数として定義される測定値、および/または広帯域CQIの関数として定義される測定値のうちの1または複数を含み得る。実施形態との整合性を保ちながら、RSRPは、別のダウンリンク測定値、特に、経路損失、広帯域CQI、RSRPの関数として定義される測定値、帯域CQIの関数として定義される測定値などに置き換えられ得ることが企図されている。
【0199】
PRACHプリアンブルは、たとえばカバレッジを拡張するために、たとえば2つ以上のサブフレームにわたって反復して、送信され得る。WTRUは、PRACHリソースが構成され得る1または複数のサブフレームにおいて、コンテンションベースのランダムアクセスなどのランダムアクセスのために(たとえばWTRUによって)選択され得る、PRACHプリアンブルを送信することができる。たとえば、WTRUが同じPRACHプリアンブルを(たとえば反復して)送信することができるサブフレームの数は、たとえばWTRUのカバレッジ拡張(CE)レベルに応じて異なり得る。たとえば、N1回の反復が、CEレベル1に対して使用され得る。CEレベル1を選択するように構成され得るまたは選択し得るWTRUは、コンテンションベースのランダムアクセスなどのランダムアクセスのために選ばれ得るPRACHプリアンブルを、N1回(たとえばN1個のサブフレームで)送信することができ、または送信する必要がある場合があり、ここで、各送信は、N1個のサブフレームに対応できる関連付けられたPRACHリソースにおけるものであり得る。WTRUがCEレベル2を選択するように構成され得るまたは選択し得る場合、WTRUは、コンテンションベースのランダムアクセスなどのランダムアクセスのために選ばれ得るPRACHプリアンブルを、N2回(たとえばN2個のサブフレームで)送信することができ、または送信する必要がある場合があり、ここで、各送信は、N2個のサブフレームに対応できる関連付けられたPRACHリソースにおけるものであり得る。CEレベル2がCEレベル1より良好なカバレッジ拡張を有する場合、N2は、N1より大きい値であり得る。CEレベルおよび/または各CEレベルに対する関連付けられたパラメータは、PRACHリソース構成、電力制御パラメータ、および/または反復の数のうちの1または複数を含み得るが、これらに限定されることがない。いくつかのCEレベル、たとえば、Lが3であり得るL個またはL個までのレベルが存在することができ、またはそれらのレベルをeNBがサポートすることができる。たとえばeNBによってサポートされ得るCEレベルの数、ならびに/または1もしくは複数のCEレベルおよび/またはCEレベルに対する関連付けられたパラメータは、たとえば、CEまたはCEモードにおけるWTRUをサポートすることができるeNBから、ブロードキャストシグナリングなどのシグナリングによって提供され得る。
【0200】
CEモードは、1または複数のCEレベルがサポートおよび/もしくは使用される動作のモードに対応することができ、ならびに/または、カバレッジ拡張技法が、たとえばWTRUおよび/もしくはeNBによって使用され得る。
【0201】
CEモードなどの特定のモードでまたはそのモードのために構成されたWTRUは、そのモードを使用できる、またはそのモード中であり得ることが企図されている。いくつかの実施形態では、モードで構成されるまたはモードのために構成されるは、モードを使用するまたはモード中であることと交換可能に使用され得る。
【0202】
実施形態において、2つ以上のCEレベルのためのPRACHリソースが符号領域で多重化されてよく、同じPRACH時間/周波数リソースが2つ以上のCEレベルのために使用されてよい。ある数のPRACHプリアンブル、たとえば、NPRACHが、CEモードのために構成されることができ、NPRACHプリアンブルは、セル内でサポートされるCEレベルの数に対応することができる複数のサブセットへグループ化および/または区分化され得る。時間/周波数は、時間および/もしくは周波数に対応すること、ならびに/または時間および/もしくは周波数を表すために使用されることができる。
【0203】
例において、NPRACHプリアンブルは、(たとえば、eNBまたはセルによって)サポートされたCEレベルの数にグループ化されることができ、各CEレベルは、いくつか(たとえば同じ数)のPRACHプリアンブルを有することができる。CEレベルの数は、NCEなどのパラメータとしてeNodeBによって提供され得る。WTRUは、NPRACHおよび/またはNCEを使用して、各CEレベルに属するプリアンブルを決定または導出することができる。たとえば、各CEレベルにおいて、Ngrp[NPRACH/NCE]プリアンブルがグループ化され得る。
【0204】
PRACHプリアンブルは、たとえば、昇順でグループ化され得る。NPRACHプリアンブルのセット内であり得る最初の(たとえば、最低の数またはインデックス)プリアンブル(たとえば、Ngrpプリアンブル)が、最初のCEレベル(たとえば、最低の数もしくは構成されたインデックスを有するCEレベル、および/または最も小さいもしくは最低のCE)に関連付けられることができる。プリアンブルの次のグループ(たとえば、次のより高い数またはインデックス)(たとえば、Ngrpプリアンブル)が、次のCEレベル(たとえば、次のより高い数もしくは構成されたインデックスを有するCEレベル、および/または次の最も高いCE)に関連付けられることができ、以下同様である。
【0205】
PRACHプリアンブルは、たとえば、降順でグループ化され得る。NPRACHプリアンブルのセット内であり得る最高の数またはインデックスのプリアンブル(たとえば、Ngrpプリアンブル)が、最初のCEレベル(たとえば、最低の数もしくは構成されたインデックスを有するCEレベル、および/または最も小さいもしくは最低のCE)に関連付けられることができる。プリアンブルの次のグループ(たとえば、次のより低い数またはインデックス)(たとえば、Ngrpプリアンブル)が、次のCEレベル(たとえば、次のより高い数もしくは構成されたインデックスを有するCEレベル、および/または次の最も高いCE)に関連付けられることができ、以下同様である。
【0206】
PRACHプリアンブルの数がNCEによって分割可能でない場合、残りは特定のCEレベルに属することができる。特定のCEレベルが、最初のCEレベル(たとえば、最低の数もしくは構成されたインデックスを有するCEレベル、および/または最も小さいもしくは最低のCE)であり得る。あるいは、特定のCEレベルが、最後のCEレベル(たとえば、最高の数もしくは構成されたインデックスを有するCEレベル、および/または最も大きいもしくは最高のCE)であり得る。
【0207】
別の例では、各CEレベルのPRACHプリアンブルは、たとえば、ブロードキャスティングシグナリングおよび/またはSIBなどを介してeNodeBによって、(たとえば明示的に)示され得る。PRACHプリアンブルリストは、各CEレベルについて提供されることができ、それは、各CEレベルの特定のプリアンブルを識別することができる。
【0208】
開始(または最初の)PRACHプリアンブル(またはプリアンブルインデックスもしくは標識)およびいくつかのプリアンブルが、各CEレベルについて(たとえば両方とも)提供されることができ、CEレベルに対するプリアンブルは連続的であることができる。
【0209】
開始(または最初の)PRACHプリアンブル(またはプリアンブルインデックスもしくは標識)が、提供されることができ、各CEレベルについていくつかのプリアンブルが提供されることができる。各CEレベルについてのプリアンブルは連続的であることができ、異なるCEレベルについてのプリアンブルのグループは隣接することができる。WTRUは、提供された開始(または最初の)プリアンブルでどのレベルが開始するかの知識を有することができ、最初のCEレベルでのプリアンブルの数を使用して、第2のCEレベルの開始(または最初の)PRACHプリアンブルを決定することができる。WTRUは、開始プリアンブル、グループの数、および各グループ内のプリアンブルの数から、各グループ内のプリアンブルを決定することができる。各グループ内のプリアンブルの数が同じ場合、CEレベルごとの1つの値の代わりに、1つの値がプリアンブルの数を表すために使用され得る。各グループ内のプリアンブルの数が同じであり、WTRUに知られている場合(たとえば固定された知られた値)、各グループ内のプリアンブルの数は提供されなくてよく、たとえば、開始(または最初の)PRACHプリアンブル(またはプリアンブル標識)のみがeNodeBによって提供され得る。
【0210】
実施形態において、PRACHプリアンブル送信のための開始サブフレームは、各CEレベルについて別々に構成される、および/またはCEレベルに応じて異なることができる。各CEレベルは、たとえばそれぞれ、PRACHプリアンブルが送信され得る(またはされる必要があり得る)、特定のPRACH時間窓を有することができる。
図3は、CEレベルに応じたPRACH送信時間窓の例を示す。
図3の例では、CEレベル1窓は、4つのPRACHリソースを含むことができ、したがって、CEレベル1に属しているPRACHプリアンブルは、この窓において4回送信されることができ(またはされる必要があり得)、たとえば、N1=4である。CEレベル2窓は、CEレベル1よりも2倍大きいことが可能な8つのPRACHリソースを含むことができ、たとえば、N2=8である。
図3の例では、CEレベルに対する時間窓は重複され得る。
【0211】
WTRUは、特定のCEレベルを選択するまたは特定のCEレベルで構成されることができ、PRACHリソース(たとえば、選択された時間/周波数リソース)でのCEレベルに関連付けられ得るPRACHプリアンブルのセットに属するPRACHプリアンブルを送信することができる。PRACHプリアンブルは、PRACH窓内の最初のPRACHリソースにおいて送信されることができ、PRACH窓内の他のPRACHリソースにおいて反復して送信されることができる。
【0212】
(いくつかの連続的サブフレームであり得る、またはそのように呼ばれ得る)PRACH窓は、(PRACHサブフレーム構成と呼ばれ得る)PRACHリソース構成、および/または特定のCEレベルについてのPRACHプリアンブル送信の反復の数もしくはPRACHプリアンブル送信に関連付けられた数の関数であり得る(または関数として定義され得る)。CEレベルに関連付けられたPRACH窓内で、CEレベルに属することができるPRACHプリアンブルが、窓内のCEレベルのために構成されたPRACHリソースのうちの1または複数(たとえばすべて)において送信され得るまたは送信される必要があり得る。
【0213】
1または複数のCEレベルについてのPRACH窓は、時間的に重複され得る。たとえば、
図3に示されるように、CEレベル2PRACH窓は、1または複数のCEレベル1PRACH窓と重複され得る。PRACHリソース(たとえば時間および/または周波数リソース)は、2つ以上のCEレベルで共有されることができ、互いに排他的なPRACHプリアンブル(または重複されないPRACHプリアンブルセット)が、たとえば、この場合および他の場合に、同じPRACHリソースにおける1または複数のCEレベルを多重化するように使用され得る。たとえば、CEレベル1に関連付けられたPRACHプリアンブルグループ(たとえば、PRACHプリアンブルインデックス0からN)に属することができるPRACHプリアンブルは、たとえば、PRACHリソースを含む4つのサブフレームにわたって反復して、送信されることができる。CEレベル2に関連付けられたPRACHプリアンブルグループ(たとえば、PRACHプリアンブルインデックスN+1からM)に属する別のPRACHプリアンブルは、PRACHリソースを含む8つのサブフレームにわたって反復して送信されることができ、これらのPRACHリソース(たとえば、時間および/または周波数リソース)は、CEレベル1およびCEレベル2によって共有されることができる。PRACHリソース(たとえば、時間および/または周波数リソース)は、複数のCEレベルにおいて重複されなくてよい。たとえば、CEレベル1のためのPRACHリソースは、他のCEレベルのために使用されなくてよい。1または複数(たとえばすべて)のPRACHプリアンブルは、たとえば、複数(たとえばすべて)のCEレベルのためのPRACHリソースが重複されることがないとき、それら複数のCEレベルに対して同じであってよい。
【0214】
CEレベルのためのPRACH窓は、サブフレームのサブセットに配置され得る。たとえば、CEレベル1のためのPRACH窓は、偶数番号が付けられた無線フレームに(たとえば、それのみに)配置されてよく、CEレベル2のためのPRACH窓は、奇数番号が付けられた無線フレームに(たとえば、それのみに)配置されてよい。
【0215】
別の実施形態では、2つ以上のCEレベルのためのPRACHリソースが、重複されていないまたは部分的に重複された時間/周波数リソースにおいて多重化され得る。たとえば、CEレベル1およびCEレベル2などのCEレベルのためのPRACHリソースが、1または複数の互いに異なるサブフレームおよび/もしくは異なる周波数帯(たとえば、異なるRB)、ならびに/または非CE動作に使用され得るPRACHリソース(たとえば、レガシPRACHリソース)に配置され得る。
図4および
図5は、2つ以上のCEレベルのためのPRACHリソースの時間および/または周波数領域多重化の例を示す。
【0216】
時間および/または周波数PRACHリソースのセットが、CEモード(たとえば、1または複数のCEレベル)のために構成されることができ、CEモードのためのPRACHリソースは、通常モード(たとえば非CEモード)に使用され得るおよび/またはPRACH反復無しに使用され得るPRACH(たとえばレガシPRACH)リソースとは(時間および/または周波数で)重複されることがない。
【0217】
CEモードのためのPRACHリソースは、通常(たとえば非CE)モードのためのPRACHリソースと重複されることがない周波数帯(たとえばRB)に配置され得る。
【0218】
CEモードのためのPRACHリソースは、CEモードのために使用され得るPRACHリソースとは異なる周波数帯(たとえばRB)における他の(たとえばレガシ)PRACHリソースを含むサブフレームにあってよい。CEモードのための周波数位置は、たとえば周波数ダイバーシチ利得を得るために、時間と共に変化され得る。たとえば、周波数ホッピングパターンが、CEモードのためのPRACHリソースに対して定義されると共に、通常モードのための周波数位置が固定されまたは準静的であり得る。
【0219】
非CE(たとえばレガシ)動作に使用され得るプリアンブルのセットは、たとえば、CEモードでのPRACHのための時間および/または周波数リソースが、非CEモードでのPRACH(たとえばレガシPRACH)のための時間および/または周波数リソースと重複されないときに、CEモードのために再使用され得る。
【0220】
図4は、通常モードとCEモードとの間のPRACHリソース周波数周波数分割多重化の例を示す。
【0221】
PRACH時間および/または周波数リソースのセットが、CEモードのために構成され得る。PRACHリソースは、通常モードに使用されることができおよび/またはPRACH反復を使用もしくはサポートすることがないPRACHリソース(たとえば、レガシPRACHリソース)と共有され得る。PRACHプリアンブルは、通常モードおよびCEモードに対して区分化され得る。たとえば、M(たとえば64)個のPRACHプリアンブルが通常モードとCEモードの両方のために構成される(または利用可能である)ことができ、最初のN個のプリアンブルが通常モードのために使用されることができ、次のP(P≦M-N)個のプリアンブルがCEモードのために使用されることができる。これは、PRACHリソースが通常およびCE用に共有され得るときに適用可能であり得る。別の例では、M(たとえば64)個のPRACHプリアンブルが通常モードとCEモードの両方のために構成される(または利用可能である)ことができ、最初のN個のプリアンブルが通常モードのために(たとえば、コンテンションベースのRAのために)使用されることができ、次のP(P≦M-N)個のプリアンブルがCEモードのために(たとえば、コンテンションベースのRAのために)使用されることができる。次のQ(Q=M-N-PまたはQ≦M-N-P)個のプリアンブルは、通常またはCEモードでの非コンテンションベースのRAのために使用されることができ、モードは、たとえばWTRUが動作中であり得るモードに基づいて、プリアンブルが割り当てられたWTRUに依存することができる。これは、PRACHリソースが通常およびCE用に共有され得るときに適用可能であり得る。
図5は、通常モードとCEモードとの間のPRACHリソース符号分割多重化(CDM)の例を示す。
【0222】
PRACH送信に対するCEレベル決定のための手段が、提供および/または使用され得る。
【0223】
2つ以上のCEレベルがPRACH送信のために使用されることができ、各CEレベルは、時間/周波数リソースおよびPRACHプリアンブルを含むことができる1または複数のPRACHリソースに関連付けられ得る。CEレベルに関連付けられたPRACHリソースは、(たとえば、時間および/または周波数および/またはプリアンブルのうちの少なくとも1つにおいて)重複されることがない。WTRUは、決定および/または構成されたCEレベルに基づいて、PRACH送信のための関連付けられたPRACHリソースを決定できる。
【0224】
実施形態において、WTRUは、ダウンリンク測定値の関数として、CEレベル(または開始CEレベル)を決定することができる。CEレベルは、たとえば、現在のCEレベルでのPRACHプリアンブル再送信(または試行)に基づいて、たとえば、WTRUによって、後続のPRACHプリアンブル送信においてまたはそのために、変更され得る。
【0225】
WTRUは、ダウンリンク測定値からセルにおいてサポートされる複数のCEレベルの範囲でCEレベル(または開始CEレベル)を決定することができる。たとえば、RSRP測定結果がx dBである場合、WTRUは、x dBに基づいてCEレベルを選択することができる。
【0226】
RSRP値またはRSRP値の範囲とCLレベルとの間のマッピング規則が使用され得る。たとえば、RSRP測定結果が特定のCEレベル上にマッピングされる参照テーブルが使用され得る。WTRUが、RSRPを測定し、マッピング規則(たとえば参照テーブル)を使用することでCEレベルを決定することができる。マッピング規則から選択されたCEレベルがセル内でサポートされない場合、より高いCEレベルが代わりに選択されてよく、より高いCEレベルは、より大きい反復数を有することができる。マッピングは、WTRU実装、および/または、たとえばブロードキャストシグナリングなどのシグナリングを介してeNBによって提供され得る構成の関数とすることができる。
【0227】
CEレベルは、WTRUが使用することができる反復の数に基づいて決定されることができ、反復の数は、たとえばPRACH送信のために、最大アップリンク送信電力が使用され得るという仮定に基づいて決定され得る。たとえば、WTRUは、たとえばダウンリンク測定値に基づいて、十分なCEを提供できる1または複数のCEレベルを(たとえば最初に)推定または決定することができる。WTRUは、最大アップリンク送信電力が使用されることが仮定され得る十分なCEを提供できるCEレベル内の反復の最小(または最低)の数を有するCEレベル(または開始CEレベル)を決定することができる。最大アップリンク送信電力は、公称最大送信電力(たとえば、PEMAX、Ppowerciass、PCMAX_L、もしくはPCMAX_H)、またはPEMAX、Ppowerciass、PCMAX_L、およびPCMAX_Hのうちの1もしくは複数の組み合わせであり得る。あるいは、最大アップリンク送信電力は、特定のサブフレームi、たとえば、PRACHがWTRUによって送信されるサブフレームに対するPCMAX,c(i)であり得る。
【0228】
CEモードにおけるPRACH電力、PPRACHは、最大アップリンク送信電力(たとえばPCMAX,c(i))として決定されることができ、通常モードにおけるPPRACHは、(たとえば、方程式3に示されるように)PCMAX,c(i)、PREAMBLE_RECEIVED_TARGET_POWER、経路損失のうちの1または複数の関数として決定されることができる。あるいは、CEモードにおけるPPRACHは、PCMAX,c(i)、経路損失(PL)、NOFFSET、およびPREAMBLE_RECEIVED_TARGET_POWERのうちの1または複数の関数として決定されることができ、NOFFSETは、CEレベル、PRACHフォーマット、および/またはたとえばCEレベルのための反復の数のうちの少なくとも1つの関数として決定されることができる。
【0229】
CEモードのためのアップリンク送信電力PPRACHは、PPRACH=min{PCMAX,c(i),PREAMBLE_RECEIVED_TARGET_POWER+PL+NOFFSET}として決定されることができ、NOFFSETは、CEレベルおよび/またはたとえばCEレベルのための反復の数の関数として決定されることができる。PREAMBLE_RECEIVED_TARGET_POWERは、CEレベルおよび/またはたとえばCEレベルのための反復の数の関数として決定されることができる。
【0230】
PREAMBLE_RECEIVED_TARGET_POWERは、CEレベルの関数として決定されてもよい。たとえば、PREAMBLE_RECEIVED_TARGET_POWER=preamblelnitialReceivedTargetPower+DELTA_PREAMBLE+DELTA_OFFSET+(PREAMBLE_TRANSMISSION_COUNTER-1)*powerRampingStepであり、DELTA_OFFSETは、CEレベル、および/またはたとえばCEレベルのための反復の数、および/またはより高い層のシグナリングを介して提供され得る構成の関数であり得る。
【0231】
CEレベルは、1もしくは複数の新しいPRACHプリアンブルフォーマットとして定義され、または1もしくは複数の新しいPRACHプリアンブルフォーマットに関連付けられることができ、DELTA_PREAMBLEは、PRACHプリアンブルフォーマットの関数として決定されることができる。たとえば、CEレベル1は、PRACHプリアンブルフォーマット5として定義され、またはそれに関連付けられることができ、CEレベル2は、PRACHプリアンブルフォーマット6として定義され、またはそれに関連付けられることができる。DELTA_PREAMBLEは、新しいPRACHプリアンブルフォーマットについて、たとえば、反復の数の関数として定義されることができる。PREAMBLE_RECEIVED_TARGET_POWERは、PREAMBLE_RECEIVED_TARGET_POWER=preamblelnitialReceivedTargetPower+DELTA_PREAMBLE+(PREAMBLE_TRANSMISSION_COUNTER-1)*powerRampingStepに従って決定されることができる。
【0232】
CEモードのためのアップリンク送信電力PPRACHは、PPRACH=min{PCMAX,c(i),PREAMBLE_RECEIVED_TARGET_POWER+PL}として決定されることができ、ここで、PREAMBLE_RECEIVED_TARGET_POWERは、CEモード固有またはCEレベル固有であり得る。
【0233】
最大アップリンク送信電力(たとえばPCMAX,c(i))は、CEレベルのサブセットについて使用されることができ、他のCEレベルにおけるアップリンク送信電力は、PCMAX,c(i)、経路損失、CEレベルのために使用され得る反復の数、およびPREAMBLE_RECEIVED_TARGET_POWERのうちの少なくとも1つの関数として決定され得る。
【0234】
最大アップリンク送信電力は、CEレベル選択に対して仮定され得る一方、PRACHプリアンブル送信のための実際のアップリンク送信電力は、たとえば、非CEモードおよび/またはレガシPRACH送信のために使用され得る方程式3など(番号が付けられているかどうかを問わず)本明細書に説明されている方程式のいずれかに従って計算され得る。CEレベル選択に対する最大アップリンク送信電力は、公称最大アップリンク送信電力(たとえば、PEMAX、Ppowerciass、PCMAX_L、もしくはPCMAX_H)、または特定のサブフレームに対して決定される実際の最大アップリンク送信電力(たとえばPCMAX,c(i))であり得る。
【0235】
WTRUは、たとえばCEレベルと共に使用するために必要とされる、使用される、および/または十分であることが可能な、反復の数を計算または決定することができる。WTRUは、たとえば、PRACH送信用であり得るCEレベル(たとえば開始CEレベル)をWTRUが決定できるときに、反復の数を計算または決定することができる。反復の数を計算するために、WTRUは、最大送信電力(たとえば、公称最大アップリンク送信電力または実際の最大アップリンク送信電力)が使用され得ることを仮定することができる。WTRUは、セル内のサポートされた反復の数に含まれ得る反復の数(たとえば、十分であり得る数または反復以上の最も近い数)を決定することができ、その反復の数を使用することができる。
【0236】
WTRUは、たとえば、WTRUの計算または決定された反復の数がセル内で利用可能でないまたはサポートされない場合、WTRUによって必要または十分であると決定された反復の数以上であり得るセル内でサポートされる最小の反復の数を決定することができる。
【0237】
たとえば、反復数{5、10、20}がセル内でサポートされることができ、反復数がCEレベル{1、2、3}に関連付けられることができる。最大送信電力に基づいて(たとえば、必要とされるまたは十分であると)計算された反復の数が、セル内でサポートされる反復数のうちでない場合、計算された反復数よりも大きいセル内でサポートされる反復数が選択されることができ、最大送信電力でない選択された反復数に基づいて、送信電力が調整されることができる。
【0238】
CEレベルの決定は、非CEモードおよび/またはレガシPRACHのために使用され得る本明細書に説明されている方程式のいずれか(たとえば方程式3)を使用して計算または決定され得る、PRACHプリアンブル送信のためのアップリンク送信電力に基づくことができる。
【0239】
CEレベルの決定は、計算された電力が最大電力を超えることができる量を少なくとも達成できる(たとえば、達成するための十分な利得を提供できる)反復の数に基づくことができる。
【0240】
計算されたPRACH電力が最大電力を超える差分電力PEは、たとえば、PPRACH_REQ>PMAXである場合、PE=PPRACH_REQ-PMAXとして計算されることができ、ここで、PMAXは、最大電力(たとえば公称最大アップリンク送信電力)とすることができ、PPRACH_REQは、PREAMBLE_RECEIVED_TARGET_POWER+経路損失として決定され得る、反復無しのPRACHに対して必要とされるまたは計算される送信電力とすることができる。特定のPEについての反復の数は、たとえば、10log10(反復の数)=PEとして計算され得る。計算された反復の数が整数でない場合、計算された反復の数よりも大きい最も近い整数が選択および/または使用され得る。
【0241】
実施形態において、WTRUは、ダウンリンク測定結果に関係なく(たとえば、最小の量の反復を使用し得る)最低のCEレベルとして開始CEレベルを決定することができる。たとえば、WTRUは、ダウンリンク測定値に基づいてアップリンク送信電力を決定することができ、PRACHプリアンブル送信のために最低のCEレベルを使用することができる。WTRUは、送信電力を決定するときに最低のCEレベルを使用(または仮定)することができる。別の例では、WTRUは、PRACHプリアンブル送信のために最低のCEレベルで最大アップリンク送信電力を送信することができる。
【0242】
別の実施形態では、PRACHプリアンブルのためのアップリンク送信電力は、反復の数の関数として定義、計算、および/または決定され得る。例において、CEレベル固有電力オフセットが、PRACHプリアンブル反復の数に応じて使用され得る。たとえば、オフセットは、10log10(反復の数)、または10log10(反復の数)によって乗算されたスケール係数を差し引くことであり得る。別の例では、アップリンク送信電力は、CEレベル固有スカラー(たとえばα)によってスケーリングされ得る。スカラーは、CEレベルに応じて予め定義され、またはより高い層のシグナリングによって構成され得る。
【0243】
実施形態において、WTRUは、PRACH送信などの送信のための動作のモードを決定することができる。通常モード動作またはCEモード動作(および/またはCEレベル)の選択であり得るまたはそれらを含み得る決定は、それからまたはその上でWTRUがMIBを受信した(または受信する)1または複数のチャネルに基づくことができる。たとえば、WTRUがレガシPBCH(たとえばレガシPBCHのみ)からMIBを受信した(または受信する)場合、WTRUは、通常モード動作でPRACHプリアンブルを送信することができる(または送信を開始することができる)。WTRUがカバレッジ拡張されたPBCH(CE PBCH)からMIBを受信した(または受信する)場合、WTRUは、CEモード動作でPRACHプリアンブルを送信することができる(または送信を開始することができる)。レガシPBCHは、無線フレーム内の反復無しのPBCHであり得る。CE PBCHは、無線フレーム内の反復を有するPBCHであり得る。CE PBCHでは、無線フレーム内にPBCHを含む2つ以上のサブフレーム(または送信)があり得る。レガシPBCHでは、無線フレームごとにPBCHを含む1つ(たとえば1つのみ)のサブフレームがあり得る。無線フレームにおいてサブフレームの1つで送信され得るレガシPBCHは、たとえば、CE PBCHがレガシPBCHと同じ(たとえば、その反復)であり得る場合、CE PBCHのための反復のうちの1つとして含まれまたはみなされ得る。WTRUが、(たとえば、レガシ送信以外の)無線フレームにおけるPBCHの反復のうちの少なくとも1つを使用して、PBCHからMIBを受信する(たとえば、成功裏に受信した)場合、WTRUは、動作のCEモードを使用してPRACHプリアンブルを送信することができる。WTRUが、無線フレームにおけるPBCHの反復を全く使用せずにPBCHからMIBを受信する(たとえば、成功裏に受信した)場合、WTRUは、動作の通常モードを使用してPRACHプリアンブルを送信することができる。WTRUは、ダウンリンク測定値と、WTRUがMIBを受信できる(または受信していることがあり得る)チャネル(たとえば、レガシPBCHまたはCE PBCH)と、初期同期および/またはMIB獲得に必要とされ得るおよび/または使用され得る時間とのうちの少なくとも1または複数に基づいて、PRACH送信のための動作のモードを決定することができる。CE PBCHの場合、PBCHの各反復がPBCHと呼ばれてよい。
【0244】
WTRUは、それがMIBを成功裏に受信するために必要とするまたは使用し得る(たとえば、MIBのTTI内のフレームなどのフレームおよび/またはセットのフレームにおける)PBCH反復の数に少なくとも基づいて、CEレベルを決定することができる。
【0245】
別の実施形態では、WTRUは、RACH CE決定をすることができ、それは、(たとえばRA手順のために)CEモードを使用するかそれとも通常モードを使用するか、(たとえばRA手順のための)CEレベルおよび/またはPRACH反復レベル、時間(たとえばサブフレーム)および/または周波数のPRACHリソース、ならびにCEモードRACH手順のためのPRACHプリアンブルインデックスのうちの少なくとも1つを決定することを含むことができる。WTRUは、少なくとも測定を行うおよび/または使用して、RACH CE決定を行うことができる。WTRUは、たとえばeNBから、少なくとも情報を受信および/または使用して、RACH CE決定を行うことができる。
【0246】
WTRUは、同期信号、たとえば、PSSおよび/またはSSSの受信された信号強度を使用して、RACH CE決定を行うことができる。
【0247】
WTRUは、時間内に累積された(またはそれが累積し得る)PSSおよび/またはSSSの数を使用して、RACH CE決定を行うことができる。たとえば、WTRUは、WTRUがPSSおよび/またはSSSを適切に獲得するために必要とするまたは使用し得る時間または総時間にわたるサブフレームの数を(たとえば、カウントするまたは他の形式で追跡することによって)決定することができ、その数または時間を使用してRACH CE決定を行うことができる。
【0248】
WTRUは、RACH CE(たとえば、RACH CEモードおよび/またはレベル)決定を行うために、PBCHに含まれ得るPBCHおよび/またはMIBを正しく受信および/または復号するために時間内に累積された(またはそれが累積し得る)反復の数を使用することができる。たとえば、WTRUは、PBCHおよび/またはMIBを適切に復号するためにMIB TTI(たとえば、40msサイクル)で必要とするまたは使用し得るPBCHの数を(たとえば、カウントするまたは他の形式で追跡することによって)決定することができる。PBCH復号方法を「試み続ける」(たとえば、WTRUがPBCHを成功裏に復号するためにMIB TTIの複数の期間にわたって試み続けることができる)際に、WTRUは、それがPBCHを適切に復号するために必要とするまたは使用し得るMIB TTI(たとえば40ms)PBCHサイクルの数を(たとえば、カウントするまたは他の形式で追跡することによって)決定することができ、その数または時間を使用してRACH CE(たとえば、RACH CEモードおよび/またはレベル)決定を行うことができる。
【0249】
WTRUは、たとえば、カバレッジ拡張のための反復バースト(burst)が必要とされおよび/または使用され得るかどうかに関わらず、PBCHおよび/または(PBCHに含まれ得る)MIBが正しく受信および/または復号され得る手段を使用して、RACH CE決定を行うことができる。たとえば、WTRUは、カバレッジ拡張のために反復バーストを用いてPBCHが復号され得る場合、および/または、無線フレームごとに1つ(たとえば1つのみ)PBCHを含むことができる通常反復サイクル(たとえば、40mm反復サイクル)中にWTRUが適切にPBCHを復号できていなかった場合、RACH手順のためにCEモードで動作することを決定することができる。
【0250】
WTRUは、それが、たとえば特定のSIB時間窓および/またはスケジューリングを用いて、eNodeBによって送信され得るSIBまたはカバレッジ拡張固有SIBを正しく受信および/または符号するために必要とし得る反復の数を使用して、RACH CE決定を行うことができる。たとえば、WTRUは、1または複数のスケジューリングされたSIB時間窓でSIBを適切に復号するためにWTRUによって使用され得るSIBの反復の数を(たとえば、カウントするまたは他の形式で追跡することによって)決定して、RACH CE(たとえば、RACH CEモードおよび/またはレベル)決定を行うことができる。
【0251】
WTRUは、特定のセルまたは隣接セルによって最後にサービングされたときにそれが使用したCEモードおよび/またはレベルに関する情報を使用して、RACH CE(たとえば、RACH CEモードおよび/またはレベル)決定を行うことができる。たとえば、WTRUは、特定のセルのためのCEモードおよび/またはレベル使用に関する情報を記憶することができ、WTRUが別の(たとえば後の)時間にそのセルを選択できる場合にCEモードおよび/またはレベルを決定するためにその情報を使用することができる。
【0252】
WTRUは、たとえば接続されたモードからアイドルモードへその移行中に、現在のサービングセルおよび/または別の(たとえば隣接)セルなどの1または複数のセルについて、たとえばRRC接続解放メッセージにおいて、CEモードおよび/またはCEレベルを受信することができる。CEモードおよび/またはCEレベルは、たとえば、アイドルモードに留まるために、それが同じセルまたは別のセルを選択したときに、WTRUによって使用され得るまたは使用されることが意図され得る。WTRUは、接続確立手順失敗(たとえば拒否)の際にCEモードおよび/またはレベル情報を受信することができる。WTRUは、同じセルまたは別のセルにおける接続確立の再試行のためにまたはその間に情報を使用することができる。
【0253】
PRACH試行は、初期PRACHプリアンブルを含むことができるPRACHプリアンブル送信のセットを指すことができ、初期PRACHプリアンブルは、WTRUがたとえばeNodeBからの対応するRARに関する監視および/または復号を試みることができる前に、CEモードPRACH手順のために定義され得る特定のサブフレームにおけるプリアンブル反復によって後続され得る。PRACHプリアンブル再送信または再試行は、失敗されたPRACH手順に後続し得るPRACHプリアンブル再送信および後続のプリアンブル反復を指すことができる。
【0254】
PRACH電力ランピングが提供および/または使用され得る。
【0255】
実施形態において、WTRUは、CEモード動作のためのPRACH手順のために、独立した電力ランピングを適用することができる。WTRUは、通常モード動作とは異なり得るCEモード動作のためのPRACH用の独立した電力ランピングパラメータを、eNodeBから受信することができる。たとえば、CEモード固有電力ランピングパラメータが、たとえばeNodeBによって、SIB2またはカバレッジ拡張された(CE)-SIBなどのSIBにおいてブロードキャストされ得る。WTRUは、CEモードに固有であり得る、CEモードのための1または複数の電力制御および/または電力ランピング関係パラメータを受信することができる。
【0256】
WTRUは、1または複数のPRACH電力制御(たとえば開ループ電力制御)パラメータ、たとえば、初期電力値(たとえばpreambleInitialReceivedTargetPower)、電力ランピング値またはステップ(たとえばpowerRampingStep)、および/またはCEモードPRACHプリアンブル送信に固有であり得るランピング試行の数(たとえばPreambleTransMax)などを受信することができる。たとえば、CEモードRACHを実行し得るWTRUが、単一RACHプリアンブル送信試行においてPRACHプリアンブルの各反復に対してCE電力ランピング値を適用することができる。WTRUは、反復ごとに同じ電力(たとえば、ランピングステップによって増分しない)を維持することができ、または反復ごとに(もしくは反復のグループごとに)電力をランピングする(たとえば、ランピングステップによって増分する)ことができる。別の例として、WTRUは、初期プリアンブル再送信試行ごとにプリアンブル送信電力に電力ランピング値を適用することができ、プリアンブル試行における各反復に対して同じPRACHプリアンブル送信を適用することができる。WTRUは、プリアンブル反復およびプリアンブル再送信試行に共に併せて電力ランピング値を適用することもできる。別個のランピング値が、プリアンブル反復およびプリアンブル再送信試行に対して提供および/または使用されてもよい。
【0257】
WTRUは、WTRUがPRACH試行のために使用できるCEレベルに応じてプリアンブル送信電力にWTRUが適用できるCEレベルごとの別個のPRACH電力制御(たとえば開ループ電力制御)パラメータを受信することができる。例において、WTRUは、CEレベルごとにPreambleTransMaxを受信することができ、WTRUは、PreambleTransMaxまでの特定のCEレベルにおいてPRACHプリアンブル送信を試行することができる。WTRUが試行の最大数(たとえばPreambleTransMax)を有する特定のCEレベルで対応するRARを受信しない場合、WTRUは、CEレベルを、より大きい数の反復を有する次のCEレベルに増加させることができる。別の例では、WTRUは、たとえばeNBからの標識または構成に基づいて、特定のレベルにおけるNATTEMPTS PRACHプリアンブル送信試行の後にCEレベルを次のCEレベルに増加させることができ、または増加させる必要があることがあり、ここで、NATTEMPTSは、(i)予め定義された数、(ii)より高い層のシグナリングを介して提供され得る構成された数、(iii)電力ランピング値、初期電力値、ランピング試行の数などの1または複数のパラメータの関数として決定される、(iv)CEレベルごとの反復の数、ダウンリンク測定値、および公称最大送信電力を含む、1または複数のパラメータによって決定される、のうちの1または複数であり得る。NATTEMPTSは、CEレベルに依存する、またはすべてのCEレベルに共通することがある。
【0258】
WTRUは、たとえば1または複数(たとえばすべて)のCEレベルおよび/またはCEモードについて、最大電力でPRACHを送信するようにWTRUに通知することができる、eNodeBからのPRACH最大電力使用量標識(または構成)を受信することができる。標識は、ブロードキャストシグナリングなどのより高い層のシグナリングで提供および/または受信され得る。最大電力で送信する標識を受信したWTRUは、PRACHプリアンブルに対する最大の可能にされた送信電力で、初期PRACHプリアンブルおよび後続の(たとえば、すべての後続の)プリアンブル反復を送信することができ、最大の可能にされた送信電力は、たとえば、WTRU電力クラス、eNodeBによって提供され得る最大値、ならびにMPRおよびA-MPRのような可能にされた低減など、種々のファクタに基づいて、WTRUによって決定され得る。
【0259】
WTRUは、すべてのCEレベルについて最大電力を使用すること(もしくは使用するかどうか)を示すことができる最大電力使用量の標識を受信することができ、またはCEレベルごとに別個の標識が提供されることができる。デフォルト(たとえば標識なし)は、最大電力を使用せず、代わりにランピングすることであり得る。PRACH送信のためにWTRUが使用できるCEレベルに基づいて、WTRUは、(たとえば、開ループであり得るならびに/または本明細書に1または複数の方程式で説明されているようなRSRPおよび/もしくは経路損失に基づくことができる、電力制御を使用して、)それに応じて、最大電力で送信する、または電力をランピングすることができる。
【0260】
WTRUは、最大電力が使用され得るCEレベルごとの最大電力使用量の標識を受信することができる。デフォルト(たとえば標識なし)は、最大電力を使用せず、代わりにランピングすることを意味することができる。PRACH送信のためにWTRUが使用できるCEレベルに基づいて、WTRUは、(たとえば、開ループであり得るならびに/または本明細書に1または複数の方程式で説明されているようなRSRPおよび/もしくは経路損失に基づくことができる、電力制御を使用して、)それに応じて、最大電力で送信する、または電力をランピングすることができる。
【0261】
例において、WTRUは、1つのCEレベル、たとえばCEレベル2(たとえば10dB拡張のためのレベル)のためのPRACHプリアンブルに対して最大電力を使用して送信する標識を受信することがあり、PRACH送信のためにそのCEレベルを使用する場合、最大電力で送信することができる。WTRUは、別のCEレベル、たとえばCEレベル1(たとえば5dB拡張のためのレベル)について標識を受信しないことがあり、または、そのCEレベルについては最大電力を使用しない標識を受信することがある。通常モードおよびそのCEレベル(たとえばCEレベル1)の場合、WTRUは、開ループであり得るならびに/または本明細書に1または複数の方程式で説明されているようなRSRPおよび/もしくはPRACHプリアンブル送信に関する経路損失に基づくことができる、電力制御を使用することができる。
【0262】
WTRUは、CEモードでプリアンブルを送信するときにWTRUがPRACHプリアンブル電力に適用できるオフセット値を、たとえばeNodeBから受信することができる。WTRUは、セル、たとえば、SIB2またはCE固有SIBのシステム情報において、オフセットを受信することができる。WTRUは、CEレベルごとに適用するためのオフセット、またはすべてのCEレベルのための単一オフセットを受信し得る。WTRUは、プリアンブル送信電力および/もしくは電力ランピングパラメータ、ならびに/または本明細書に1または複数の方程式で説明されているようなRSRPおよび/もしくは経路損失に基づくことができるPRACH電力制御において決定されたプリアンブル送信電力に対して、オフセットを適用することができる。
【0263】
オフセットは、CEレベルに対応することができる(たとえばPRACH送信のための)反復の数に基づいて、WTRUによって(たとえば、代わりにまたは加えて)決定されてもよい。WTRUは、10log10(反復の数)からオフセットを決定してもよい。WTRUは、オフセットを加えるまたは引くことができる。
【0264】
WTRUによって行われ得るPRACH電力制御は、たとえば、電力調整フィードバックがeNBから受信されることがないので、開ループ電力制御であり得るまたは開ループ電力制御であるとみなされ得る。
【0265】
カバレッジ拡張されたRA手順が使用され得る。この手順は、1または複数(たとえば4つ)の部分、ステップ、またはメッセージ、たとえば、msg1(たとえばRAプリアンブル)、msg2(RAR)、msg3(スケジューリングされたUL送信)、および/またはmsg4(コンテンション解決)を含むことができ、これらは、
図2の例に示されたような通常のRAのものに類似し得る、および/またはそれらの拡張されたバージョンであり得る。
【0266】
WTRUは、PRACHプリアンブル送信を行うことができる。WTRUは、カバレッジ拡張されていないSIBを介して搬送され得る少なくとも1つの通常SI-メッセージ、および/またはCEモードのために提供および/または使用され得るCE SI-メッセージから、PRACH構成情報を受信することができる。WTRUは、CEモードのために使用され得る、および/またはCEレベルに従い得る、1または複数のPRACHリソースを受信することができる。たとえば、WTRUは、2つのカバレッジ拡張されたPRACHリソースをそれぞれCEレベル1およびCEレベル2で受信することができる。WTRUは、チャネル状態または予め定義されたWTRU挙動に基づいて、通常のPRACHプリアンブルとCE PRACHプリアンブルとの間でPRACHプリアンブル送信のタイプを決定することができる。
【0267】
CEモードおよび/または1もしくは複数のCEレベルのためのRARは、たとえば、WTRUがCEモードまたはCEレベルPRACHプリアンブルを送信できるときに、提供および/または使用され得る。
【0268】
実施形態において、RA-RNTIは、オフセット値と共に割り振り、決定、提供、および/または使用され得る。たとえば、WTRUが通常のPRACHプリアンブルを送信する場合、WTRUは、RA-RNTIによってスクランブルされ得るPDCCH(またはEPDCCH)を監視(モニター)することができ、ここで、RA-RNTIは、RA-RNTI=1+t_id+10*f_idによってまたは基づいて決定されることができ、f_idは、たとえばFDDの場合、0とすることができ、t_idは、0=<1t_id=<9のような範囲の値とすることができる。WTRUがCEモードまたはレベルPRACHプリアンブルを送信する場合、RA-RNTIによってスクランブルされ得るPDCCH(またはEPDCCH)を監視することができ、ここでは、RA-RNTIは、RA-RNTI=1+t_id+delta_offset+10*f_idによってまたは基づいて決定されることができる。あるいは、RA-RNTIは、RA-RNTI=11+CEレベル+10*f_idとして計算されることができ、ここで、CEレベルは、{1,2,3}などのセットのうちの1つであり得る。delta_offsetは、delta_offset=10などの予め定義された数とすることができる。あるいは、delta_offsetは、システム帯域幅、CEモードPRACHのためにサポートされるCEレベルの数、および/またはCE(たとえばCEモードおよび/もしくはCEレベル)PRACHについての反復の数のうちの少なくとも1つの関数であり得る。
【0269】
別の実施形態では、RARに対するグラントを示すことができる(E)PDCCH、および/またはRARを搬送することができるPDSCHが、予め定義され得る時間窓内で反復して送信され得る。時間窓は、CE PRACHプリアンブル送信の最後サブフレームの後(たとえばいくつかのサブフレーム後)に配置され得る。CE PRACHプリアンブルを送信した(または送信する)WTRUは、構成および/または使用されたRA-RNTIに基づくことができる反復を有するRARを搬送することができる(E)PDCCHおよび/またはPDSCHを監視することができる。1+t_id+delta_offset+10*f_idに等しいことが可能なRA-RNTIが使用され得る。あるいは、11+CEレベル+10*f_idに等しいことが可能なRA-RNTIが使用され得る。RARを搬送することができるPDCCH(もしくはEPDCCH)および/またはPDSCHについての時間窓および/または反復の数は、CEモードおよび/または1もしくは複数のCEレベルの関数であり得る(たとえば、それぞれあり得る)。
【0270】
RARを搬送することができるPDCCH(もしくはEPDCCH)および/またはPDSCHについての時間窓および/または反復の数は、別々に構成され得るおよび/または異なり得る。PRACHプリアンブル送信、RARを搬送することができるPDCCH(もしくはEPDCCH)および/またはPDSCHについての反復の数は、別々に構成され得るおよび/または異なり得る。RA手順のために使用され得るメッセージのうちの1または複数は、同じモードまたはCEレベルに対して異なる数の反復を有する、および/または使用する、および/またはそのために構成されることができる。
【0271】
別の実施形態では、構成および/または予め定義されたPDSCHリソースがRARのために使用され得る。たとえば、WTRUがCE PRACHプリアンブルを送信する場合、RARを含むことができる対応するPDSCHリソースが、eNB送信および/またはWTRU受信のために構成および/または予め定義され得る。
【0272】
物理リソースブロック(PRB)のセットが、RARを搬送することができるPDSCHのために使用され得る。PRBのセットは、たとえば複数のサブフレームにわたって反復して送信され得る。複数のサブフレームは、時間窓と呼ばれ得る。例において、時間窓の開始サブフレームは、n+kと定義されることができ、ここで、nは、CE PRACHプリアンブル送信の反復の最後のサブフレームとすることができ、kは、予め定義される(たとえば、k=4)、構成される、またはTDD UL/DL構成の関数とされ得る正の整数とすることができる。
【0273】
RARを搬送することができるPDSCHのために使用され得るPRBのセット、およびPRBのセットの周波数位置は、構成および/または予め定義され得る。
【0274】
別の実施形態では、PDSCHリソースは、関連付けられたPDCCH(またはEPDCCH)無しにRARを送信するために使用され得る。PDSCHリソース位置は、使用されるRA-RNTIの関数として定義され得る。たとえば、RA-RNTI=1+t_id+delta_offset+10*f_idが、CE PRACHプリアンブルを送信する(または送信した)WTRUのためにまたはそのWTRUによって使用され得る。WTRUは、たとえばRA-RNTIに基づいて、どのPDSCHリソースをWTRUが受信する必要があり得るかを導出または決定することができる。
【0275】
RARを搬送することができるPDSCHリソースの数(たとえば最大10個)は、RA-RNTIに応じて定義および/または決定され得る。PDSCHリソースは、1対1でマッピングされ得る。WTRUは、RA-RNTI(たとえばその値)に基づいて、PDSCHリソースを監視するおよび/または復号を試みることができる。
【0276】
実施形態において、CE PRACHプリアンブル送信に対するRARは、ネットワークが検出したことがあり得るランダムアクセスプリアンブルシーケンスのインデックス、および/またはタイミング補正を含むことができる。RARは、たとえば、PUSCH上のmsg3のUL送信に対する、スケジューリンググラントを含むことができる。RARは、たとえば、スケジューリンググラントと共にまたはその一部として(たとえば、それに付属されるもしくは含まれる)、PUSCH送信のためにWTRUが使用する反復の数を含むことができる。スケジューリンググラントは、PUSCH送信のための開始サブフレームおよび/もしくは終端サブフレーム、ならびに/またはパラメータを含むことができ、パラメータから、WTRUはPUSCH送信のための開始サブフレームおよび/もしくは終端サブフレームを導出または決定することができる。RARは、TC-RNTIを含むことができる。RARは、PUSCH送信のための送信電力、および/またはPUSCH電力に影響し得るRA手順の電力ランプアップデルタを調整するためにWTRUが使用することができる、電力オフセットを含むことができる。WTRUは、たとえば、WTRUがそれに向けられ得るRARを(たとえば成功裏に)受信することができる場合、スケジューリングされたリソース上のULで送信することができる。WTRUは、タイミング補正に応じてタイミングを調整し、および/または電力オフセットに応じて電力を調整することができる。
【0277】
実施形態において、ネットワーク(eNodeB)は、たとえばPDCCH(またはEPDCCH)上で、C-RNTIに基づいて、ダウンリンク上でコンテンション解決メッセージを送ることができる。C-RNTIでスクランブルされ得るPDCCH(またはEPDCCH)が、複数のサブフレームにわたって送信され得る。
【0278】
(たとえば、RACH msg3内で)TC-RNTIと共にPUSCHを送信する(または送信した)WTRUは、構成および/または予め定義された時間窓においてTC-RNTIによってスクランブルされ得るPDCCH(またはEPDCCH)を監視することができる。時間窓内でWTRUは、TC-RNTIでスクランブルされ得るPDCCH(またはEPDCCH)が、構成および/または予め定義された位置で反復して送信され得ることを期待することができる。たとえば、TC-RNTIでスクランブルされ得るPDCCH(またはEPDCCH)が、共通探索空間においてCCEの構成および/または予め定義されたセットにおいて送信され得る。
【0279】
CEモードでRACH meg3を送信する(または送信した)WTRUは、たとえばCEモードを伴ってまたは使用して、PDCCH(またはEPDCCH)共通探索空間においてTC-RNTIでスクランブルされ得るPDCCH(またはEPDCCH)を監視することができる。CEモードを伴うまたは使用するPDCCH(またはEPDCCH)共通探索空間は、1または複数のCE PDCCH(またはEPDCCH)候補を有することができる。CE PDCCH(またはEPDCCH)候補は、アグリゲーションレベルおよび/もしくは反復レベルとしてまたはそれによって定義され得る。WTRUは、たとえば、コンテンション解決メッセージに対するDLグラントを受信するために、TC-RNTIでスクランブルされ得るPDCCH(またはEPDCCH)を監視することができる。
【0280】
別の実施形態では、ネットワーク(eNB)が、関連付けられたPDCCH(またはEPDCCH)無しにPDSCHに基づいて、ダウンリンク上でコンテンション解決メッセージを送ることができる。この場合、コンテンション解決メッセージを含むことができるPDSCHの位置は、RACH msg3に対するアップリンクスケジューリンググラントに基づいて構成され得る。
【0281】
PDSCHおよび/またはPUSCHのリンクアダプテーションが、提供および/または使用され得る。
【0282】
WTRUは、動作のモード(たとえば、通常モード動作もしくはCEモード動作)および/またはCEレベル(たとえば、反復レベル)に関して、eNBから標識を受信することができる。WTRUは、たとえば、DCIフォーマットを介するなど物理層シグナリングを介して、動的に標識を受信することができる。たとえば、WTRUは、たとえば、UL PUSCHにグラントを与え得るDCIフォーマット、および/またはDL PDSCH送信を割り当てることができるDCIフォーマットにおいて、(たとえば明示的な)標識を提供され得る。この標識は、(反復の数になり得るまたは対応し得る)(たとえば絶対的)反復レベルとすることができる。標識は、たとえば、反復レベルが、前の反復レベル足す(または引く)たとえばDCIで提供される相対的反復レベルから決定され得るような、相対的反復レベルとしてもよい。たとえば、WTRUは、最少から最多への反復の順序であり得るN(たとえば4)の反復レベルで構成され得る。DCI(または他のメカニズム)は、反復レベルが増加または減少され得る(またはされるべき)動的標識を含むことができる。たとえば、標識は、2ビットとすることができ、以下の意味、すなわち、「00」…反復レベルを1減少させる、「01」…反復レベルを維持する、「10」…反復レベルを1増加させる、および「11」…反復レベルを2増加させる、を有することができる。
【0283】
CEレベル、反復レベル、および反復の数は、交換可能に使用され得ることが企図されている。さらに、反復の数と反復数とは交換可能に使用され得ることが企図されている。
【0284】
UL送信に関して、たとえば、反復レベルがULグラントと共に受信され得るとき、WTRUは、ULグラントが受信されたPUSCH送信で開始する受信された反復レベルを適用することができる。
【0285】
UL送信に関して、たとえば、反復レベルがDLグラントと共に受信され得るとき、WTRUは、DLグラントが受信され得る(または受信されていることがある)サブフレームの後の少なくともある数kのサブフレームであり得るPUSCH(または他のUL)送信で開始する受信された反復レベルを適用することができる。たとえば、kは(たとえばFDDの場合に)4とすることができる。別の例では、kはTDD UL/DL構成の関数とすることができる。
【0286】
DCIにおけるCEレベルの標識は、DCIフォーマット(たとえば、既存のレガシDCIフォーマット)を介することができ、そのフォーマットは、1つの用途として非CEモードおよび別の用途としてCEモードのために使用され得る(または使用されることが意図され得る)1または複数のビットを有することができる。
【0287】
図6は、CEレベル(または反復レベル)を設定するための例示的方法を示す。WTRUは、ステップ602で、たとえば本明細書で説明されている技法の1または複数を使用して、カバレッジ拡張のレベルを決定する。ステップ604で、WTRUは、たとえばeNodeBから、DCIメッセージを受信する。WTRUがカバレッジ拡張モードにある場合(ステップ606)、WTRUは、ステップ608で、DCIメッセージ内の情報を使用して、PDSCHおよび/またはPUSCHなどの1または複数の共有チャネルに対する反復レベルを設定する。WTRUがカバレッジ拡張モードにない場合、ステップ610で、DCIメッセージのビットは、(たとえば、リリース8、9、および/または10で説明され得る)知られているLTEまたはLTE-A技法などの知られている技法に従って解釈され得る。DCI、DCIフォーマット、およびDCIメッセージは交換可能に使用され得る。
【0288】
TPCコマンドは、たとえばPUSCHカバレッジ拡張のためCEまたは反復レベルを示すために提供および/または使用され得る。
【0289】
PUSCH上のUL送信は、DCIフォーマット0または4などのDCIフォーマットを介してグラントを与えられ得る。そのようなDCIは、TPCコマンドのためのフィールドを含むことができる。CEモード動作におけるWTRUは、たとえば、WTRUがCEモードのためまたは1もしくは複数のCEレベルもしくは反復レベルのために固定された電力で動作(たとえば送信)することができる(またはそうするように構成され得る)場合またはそのとき、(たとえば、絶対的または相対的/累積される様式で)反復レベルを動的に示すためにTPCコマンドが使用され得る(たとえば、それのみが使用され得る)ことを、仮定または期待することができる。例において、WTRUは、任意の反復レベルについて特定の電力レベル(たとえば全電力)で動作(たとえば送信)することができる(または、そうするように構成され得る)。別の例では、WTRUは、1または複数の(たとえば各)反復レベルに使用され得る1または複数の特定のUL送信電力を用いて準静的に構成され得る。別の例では、送信電力は、UL送信が発生するサブフレームに依存し得る。たとえば、第1のサブセットのサブフレームでは、反復レベルに対する送信は、(たとえば、CEレベルまたは反復レベルのセットに対応することができる)第1のセットの送信電力を使用することができ、第2のサブセットのサブフレームでは、反復レベルに対する送信は、(たとえば、CEレベルまたは反復レベルのセットに対応することができる)第2のセットの送信電力を使用することができる。TPCコマンドの意味(たとえば、PUSCH送信電力の変化または反復レベルの変化を示す)は、場合によってはRRC構成を介して、準静的に設定され得る。反復レベルと反復数は交換可能に使用され得る。
【0290】
TPCコマンドは、UL送信電力の変化または反復レベル(もしくはその変化)のうちの少なくとも1つを示すために使用され得る。たとえば、WTRUは、PUSCH送信電力および反復レベルのベクトル(またはセット)を用いて予め構成され得る。TPCコマンドは、WTRUに対して、それが(たとえば、ベクトルエントリを指し示すことなどによる絶対値で、または、ベクトルエントリのシフトを示すことなどによる相対値で)異なるPUSCH送信電力および/または反復レベルに移動すべきかどうかを示すことができる。TPCコマンドは、(たとえば、現在値もしくはベクトルと同じであり得るベクトルエントリを指し示すことなどによる絶対値で、または、ベクトルエントリの値の変化もしくはシフトが無いもしくは0であることを示すことなどによる相対値で)PUSCH送信電力および/または反復レベルの変化がないことを示す。
【0291】
例として、WTRUは、A、BおよびCなどの送信電力を用いて構成されてよく、また、WTRUは、反復レベル1、2および3を用いて構成されてもよい。PUSCH送信電力および反復レベルのベクトルは、1A、IB、1C、2A、2B、2C、3A、3B、3Cとして記述され得る。そのような例では、TPCコマンドが+2の相対的シフトを示す場合、WTRUは右に2レベル移動することができ、-1の相対的シフトは、左に1レベルの移動を表すことができる。たとえば、WTRUが反復レベル2および電力レベルBで送信していて、+2のシフトを示すTPCコマンドを受信する場合、WTRUは、その次の送信を反復レベル3および電力レベルAへ変更することができる。電力レベル/反復レベルベクトルは、電力レベルおよび反復レベルのすべての可能な組み合わせを含まない場合がある(または含む必要がない)。
【0292】
TPCコマンドの意味は、WTRUがCEモードのために(CEモードを使用して)構成されるかどうかに依存し得る。たとえば、TPCコマンドは、非CEモードにあるときに、1つの解釈(たとえば相対的電力変化)にマッピングすることができ、CEモードにあるときに、別の解釈(たとえば相対的または絶対的反復レベル)にマッピングすることができる。別の例では、CEモードにおいて、TPCコマンドは、2ビット以上である(または常に2ビット以上である)ことができ、いくつかのビットは、絶対的または相対的PUSCH送信電力にマッピングし、他のビットは、絶対的または相対的反復レベルにマッピングする。反復レベルは準静的に構成されることができ、および/またはTPCコマンドテーブルの解釈が反復レベル(もしくはCEレベル)に依存し得る。たとえば、1つの反復レベル(またはCEレベル)では、2ビットを有するTPCコマンドが「-1,0,1,2」と解釈され、別の反復レベル(またはCEレベル)では、TPCコマンドの2ビットが「-2,0,2,4」と解釈されることなどがある。
【0293】
図7は、CEレベル(または反復レベル)を設定するための例示的方法を示す。ステップ704で、WTRUがTPCコマンドを受信した後、ステップ706で、WTRUは、WTRUがCEモードにあるかどうかを決定する。WTRUがCEモードにある場合、ステップ708で、WTRUは、TPC内の情報を使用して、PUSCHおよび/またはPDSCHに対する反復レベルを設定する。WTRUがCEモードにない場合、WTRUは、従来の技法を採用し、たとえば、TCPコマンド内の情報を使用して、ステップ710で送信機電力レベルを設定する。
【0294】
電力レベル、反復レベル、または両方に対するTPCコマンドの適用可能性は、少なくとも部分的にCEモードの構成(または使用)によって決定され得る。たとえば、CEモードがオンの(または、CEモードのために構成され得るおよび/もしくはCEモードで動作中であり得る)WTRUは、TPCコマンドを、反復レベルに(もしくはのみに)または電力レベルと反復レベルの両方に適用可能であると解釈することができる。
【0295】
電力レベル、反復レベル、または両方に対するTPCコマンドの適用可能性は、少なくとも部分的に明示的な標識によって決定され得る。たとえば、WTRUは、たとえばCEモードで構成されると適用し得るTPCコマンドの意味に関する標識を受信することができる。別の例では、WTRUは、たとえばCEモードで構成されると、および/またはCEモードで動作しているときに適用し得るTPCコマンドの意味に関する標識を受信することができる。標識は、eNBからブロードキャストまたは専用シグナリングなどのより高い層のシグナリングを介して提供され得る。
【0296】
電力レベル、反復レベル、または両方に対するTPCコマンドの適用可能性は、少なくとも部分的にサブフレーム番号によって決定され得る。たとえば、サブフレームn+kにおいてPUSCH送信についてのサブフレームnで受信されたTPCコマンドは、たとえばCEモードおよび非CEモードについて、n、k、または両方の値に応じて異なる意味を有することができる。
【0297】
電力レベル、反復レベル、または両方に対するTPCコマンドの適用可能性は、少なくとも部分的にDCIフォーマットによって決定され得る。たとえば、新しいDCIフォーマットがCEモード送信のために設計され得る。そのようなDCIフォーマットでは、TPCコマンドは、本明細書に説明されている様式で、送信電力と反復レベルの組み合わせに適用可能であり得る。
【0298】
電力レベル、反復レベル、または両方に対するTPCコマンドの適用可能性は、TPCを搬送するDCIがその上で送信される(または送信された)リソースによって少なくとも部分的に決定され得る。たとえば、探索空間(たとえば、WTRU固有もしくは共通)、PDCCHのタイプ(通常のPDCCHもしくはEPDCCH)、またはEPDCCHリソースが、WTRUに対してTPCコマンドの意味を(たとえば黙示的に)示すことができる。
【0299】
CEモードにおいて、WTRUは、それが監視することができるDCIにおいて、(E)PDCCHならびに関連付けられたPDSCHおよび/またはPUSCHのために使用され得る反復の数を受信することができる。DCIは、eNBによって提供されおよび/またはeNBから受信され得る。例において、(E)PDCCHについての反復の数を示すためのパラメータ、たとえばNEPDCCH_REP、および関連付けられたPDSCHまたはPUSCHについての反復の数を示すための別のパラメータ、たとえばNDATA_REPは、DCI(たとえば監視されているDCI)から受信され得る。別の例では、単一パラメータが、(E)PDCCHおよび関連付けられたPDSCHまたはPUSCHについての反復の数を示すために使用され得る。
【0300】
実施形態において、PUSCHグラントのいくつかのパラメータは、CEモードにおいて制限される(たとえば、それらの典型的またはレガシ用途において限定されるまたは使用されない)ことがある。そのような制限は、DCIに配置されたビットのいくつかを再使用することによってeNodeBが反復レベルを示すことを可能にすることができる。
【0301】
たとえば、キャリアインジケータフィールドの少なくとも一部がCEモードのために使用されることを可能にするために、サポートされるキャリアの数はCEモードにおいて制限され得る。キャリアインジケータフィールドの一部または全部が、反復レベルまたはTPCコマンドの意味を示すために再使用され得る。別の例では、複数のキャリア(たとえばキャリアアグリゲーション)およびキャリアインジケータフィールドがCEモードで使用されないことがある。WTRUが通常モード動作においてマルチキャリア動作で構成される(たとえば、複数のキャリアが構成される)場合、通常モード動作におけるPCellがCEモード動作における単一キャリア動作のために使用され得る。あるいは、WTRUは、構成された複数のキャリア内のどのキャリアをWTRUがCEモード動作で使用できるかを識別する標識を、eNBから受信することができる。CEモードへの切り替えの際または後、WTRUは、マルチキャリア動作から単一キャリア動作への切り替えをすることができ、PCellまたは指定されたセルをその単一サービングセルとして使用することができる。
【0302】
CEモードでサポートおよび/または使用される変調および符号化方式(MCS)ならびに/または冗長バージョンが制限され得る。いくつかのMCSレベルおよび/または冗長バージョンがCEモード動作において制限され得る。たとえば、MCSテーブルはCEモード動作においてWTRUによって異なるように解釈されることがあり、および/または各MCSレベルは反復レベルを割り当てられることがある。別の例では、MCSテーブル内の変調次数のサブセットが、CEモード動作で使用されることができ、(たとえば、テーブル内のエントリの)残りは、反復数を示すために再使用されることができる。
【0303】
CEモードにおいてリソースブロック割り当てが制限されることがある。たとえば、いくつかのRRBおよび/またはリソース割り振りサイズが制限されることがあり、反復レベルを(たとえば黙示的に)示すために割り当てが使用されることがある。
【0304】
CEモードにおいてCSI要求が1ビットフィールドに限定され、その他のビットが反復レベルをWTRUへ示すために(またはTPCコマンドの意味をWTRUへ示すために)使用されることがある。
【0305】
CEモードにおいて層の数が限定されることがある。たとえば、DCIフォーマット4が、ある数までのアンテナポート(たとえば、4つのアンテナポート)上での送信を可能にし、それらの一部はCEモードにおいて使用されないことがある。プリコーディング情報フィールドテーブルのいくつかの要素が制限されることがあり、および/または反復レベルを示すために再解釈されることがある。
【0306】
(たとえば本明細書に説明されている)DCIフォーマットまたはフィールドに対するまたは影響を与え得る1もしくは複数の制限は、(たとえばCEモードにおける)反復レベルに依存し得る。たとえば、WTRUは、反復レベルによって(たとえば事前に)構成される、および/または反復レベルを使用することができ、DCI内のMCSフィールドの意味は、反復レベルに依存し得る。
【0307】
新しいDCIフォーマットが、フィールドのいくつかについての限定または制限された値を伴って設計されることができ、それにより、PUSCH送信についての反復レベルを(たとえば明示的に)示すことができる新しいフィールドを含めることを可能にすることができる。
【0308】
PDSCHにグラントを与えるDCIにおいて、TPCコマンド(たとえばコマンドビット)は、DL割り当てなどのためのPUCCH上のHARQフィードバックと共に使用することが意図され得る。CEモードにおけるWTRUは、割り当てられたPDCCHおよび/またはPUCCHについての反復レベルインジケータとしてTPCコマンドを再解釈することができ、またはそうするように構成され得る。TPCコマンドは、たとえばPUSCHに関して本明細書で説明されたのと同様の様式で、PUCCHについての電力レベルと組み合わせた、割り当てられたPDCCHおよび/またはPUCCHについての反復レベルの組み合わせを、WTRUへ示すことができる。たとえば、WTRUは、PDCCHについての反復値、PUCCHについての反復値、およびPUCCHについての電力レベルの組み合わせのベクトルを用いて構成されることができ、TPCコマンドは、(たとえば、絶対的様式または相対的/累積された様式で)ベクトル値のうちの1つにマッピングすることができる。例において、PUCCH反復レベルごとに、WTRUは、固定された(かつ場合によっては異なる)送信電力を使用することができる。TPCコマンドは、PDSCHおよび/またはPUCCH反復レベルにマッピングする(たとえば、それのみにマッピングする)ことができる。別の例では、PUCCHの反復レベルおよび送信レベルは、PDSCH反復レベルごとに固定される(かつ場合によっては異なる)ことができ、TPCコマンドは、PDSCH反復レベルにマッピングする(たとえば、それのみにマッピングする)ことができる。
【0309】
TPCコマンドの意味(たとえば、それが、PUCCH電力制御、PUCCH反復レベル、および/もしくはPDSCH反復レベルのために使用されることが意図され得るか)を決定するために、ならびに/または、PUCCH反復レベルおよび/もしくはPDSCH反復レベルを決定するために、eNodeBおよび/またはWTRUは、(i)PDCCHが使用されるかそれともEPDCCHが使用されるか、(ii)使用されるEPDCCHリソース、(iii)使用される(E)PDCCH探索空間(たとえば、それがWTRU固有かそれとも共通であるか)、(iv)サブフレームnにおけるグラントおよびサブフレームn+kにおけるHARQフィードバックに対するn、k、またはn+kの値、(v)使用されるDCIフォーマット、(vi)CEモードのための既存のDCIフォーマットまたは新しいDCIフォーマットにおける新しいフィールド、(vii)RRCシグナリング、ならびに/または(viii)WTRUがCEモードにあるかどうか、のうちの少なくとも1つを使用することができる。
【0310】
CEモードにおいて、WTRUは、DL割り当てのいくつかのパラメータに対して制限(たとえば限定)を有することができる。DL割り当てDCIにおけるフィールドのうちの少なくとも1つの意味は、たとえばビットを再使用することによって、(PDSCHおよび/またはPUCCHについての)反復レベルおよび/またはTPCコマンドの意味を示すように再解釈され得る。たとえば、キャリアインジケータフィールド(CIF)の一部または全部が、再使用および/または再解釈され得る。CEモードにおいてキャリアの数が限定されてよく、CIFのいくつかの値が制限および/または再使用および/または再解釈され得る。別の例では、HARQ-ACKリソースオフセットが、たとえばCEモードにおいて、(たとえば反復レベルまたはTPCコマンド意味を示すために)フラグとしてPDCCHにおいて再使用され得る。別の例では、リソースブロック割り当てがCEモードにおいて制限または限定され得る。PRBおよび/または割り振りサイズのいくつかの値が制限されてよく、このフィールドのいくつかのビットが再使用および/または再解釈され得る。別の例では、伝送ブロック対コードワードスワップフラグ(transport block to codeword swap flag)が再使用および/または再解釈され得る。別の例では、MCSテーブルのいくつかの要素が再使用および/または再解釈され得る。別の例では、CEモードにおいてプリコーディング情報が制限され得る。いくつかのプリコーダおよび/または層および/または送信ランクが制限されてよく、このフィールドの一部が再使用および/または再解釈され得る。
【0311】
PDSCHのCRSベースの復調、および/またはCSIフィードバック測定のために、WTRUは、CSRとPDSCHとの間の電力オフセット仮定を用いて構成され得る。WTRUは、複数のそのような電力オフセット、たとえば反復レベルごとに1つを用いて構成され得る。したがって、新しいPDSCH反復レベルを用いて構成されると(またはその後)、WTRUは新しい適切な電力オフセット値を使用することができる。CRS対PDSCH電力オフセット値が(たとえば任意の)新しい反復レベルと共に、たとえば同時に構成され得る。
【0312】
WTRUは、たとえば、(たとえば、反復レベルインジケータレポートであり得る、または反復レベルインジケータを含むことができる)新しいCSIフィードバックレポートタイプで、PDSCHに対する推奨された反復レベルを報告することができる。そのようなレポートは、周期的または非周期的に送信され得る。たとえば、たとえばWTRUによって、新しい反復レベルが必要とされまたは要求され得るとき(またはそのときのみ)、WTRUは、たとえば、少なくとも新しいCSIフィードバックレポートのために構成され得る(たとえば、次または最も近い)CSIフィードバック時間/周波数リソースにおいて新しい反復レベルを自律的に報告することができる。CSIフィードバックが(たとえば更新された)反復レベル推奨を含むことができるかどうかを示すために、フラグ(たとえば、CSIフィードバックにおける予約されたビット)が使用され得る。例において、新しい反復レベル(または更新された反復レベル)がCSIフィードバックに含まれる場合、WTRUによって決定および/または報告され得る現在および/または後続のCSIフィードバック(たとえば、CQI、PMI、および/またはRI)は、新しい反復レベルに基づく(たとえば、仮定された新しい反復レベルを有するPDSCHに基づく)ことができる。別の例では、CSIフィードバックは、WTRUによって推奨され得る(たとえば新しい)反復レベルに関わらなくてよい、PDSCHに対して(たとえばNodeBによって)構成および/または使用される反復レベルに基づくことができる。別の例では、CSIフィードバックのために仮定され得る反復レベルが、サブフレーム位置、サブフレームタイプ、およびサブフレーム構成のうちの少なくとも1つの関数として決定され得る。別の例では、eNodeBが、複数のCSIプロセスを用いてWTRUを構成することができ、各プロセスは、別個のおよび/または異なる反復レベル仮定を用いて構成され得る。
【0313】
CEモードのためのPUCCHリソース割り振りが、提供および/または使用され得る。
【0314】
実施形態において、PUCCHリソースは、CEモードのために別個のPUCCHリソースとして動的に割り当てられ得る。例において、PUCCHリソースは、通常モードにおいて
【0315】
【0316】
に基づいて割り当てられることができ、ここで、nCCEは、対応するDCI割り当ての送信のために使用される最初のCEEの数(たとえば、PDCCHを構築するために使用され得る最低のCCEインデックス)であり、
【0317】
【0318】
は、より高い層によって構成されることができると共に、反復窓内のk番目のサブフレームにおけるPUCCHリソースは、
【0319】
【0320】
に基づいて割り当てられることができる。
【0321】
【0322】
は、PUCCH反復窓内のk番目のサブフレームに関するPUCCHリソース割り振りについて定義され得る。たとえば、PUCCH反復窓は、20個のサブフレームとして定義されることができ、カバレッジ拡張されたPUCCHを送信することができるWTRUは、PUCCH反復窓内の第1のサブフレームにおけるPUCCHリソース
【0323】
【0324】
、および第2のサブフレームにおけるPUCCHリソース
【0325】
【0326】
などを使用することができる。
【0327】
PUCCH反復窓内のサブフレームのうちの1または複数は、割り振られたPUCCHを有しなくてよい。割り振られたPUCCHリソースを含まない1または複数のサブフレームは、予め定義される、より高い層を介して構成される、または、アップリンクおよび/もしくはダウンリンクのために構成および/もしくは使用され得るCEレベル、サブフレーム番号、C-RNTI、および/または対応するPDSCHもしくは(E)PDCCHについての反復の数のうちの少なくとも1つの関数として定義されることができる。kは、k番目の反復サブフレームとして使用され得る。たとえば、10回のPUCCH反復が20サブフレームのPUCCH反復窓内で使用される場合、PUCCH反復窓における2番目の反復は、PUCCH反復窓内のサブフレーム番号に関わりなく、
【0328】
【0329】
であり得る。
【0330】
nCCE,mは、PDCCH反復窓内のm番目のサブフレームにおける最初のCCE(たとえば、対応するPDSCH受信に対して受信される関連付けられたPDCCHのために使用される最低のCCEインデックス)として定義され得る。PDCCHおよびPUCCHに対して反復の数が同じである場合、m=kが想定され得る。
【0331】
たとえば、通常モードのPUCCHリソースとカバレッジ拡張されたモードのPUCCHリソースとの間の衝突を回避するために、
【0332】
【0333】
が、CEモードにおけるPUCCHリソース割り振りのために定義され得る。
【0334】
【0335】
は、固定された数として予め定義される、より高い層のシグナリングを介して構成される、ならびに/または、ダウンリンクシステム帯域幅、CE-レベル、および/もしくはC-RNTIのうちの少なくとも1つの関数として(たとえば黙示的に)定義されるうちの少なくとも1つであり得る。
【0336】
【0337】
は、
【0338】
【0339】
として定義され得る。WTRUは、WTRUが通常モードで構成されたとき、
【0340】
【0341】
を使用してPUCCHを送信することができ、WTRUがCEモードで構成されたとき、
【0342】
【0343】
を使用してPUCCHを送信することができる。
【0344】
反復窓内のk番目のサブフレームにおけるPUCCHリソースは、
【0345】
【0346】
に基づいて割り当てられることができ、ここで、nIDは、システムパラメータおよび/またはWTRUパラメータのうちの1または複数の関数として定義され得る。あるいは、nIDは、WTRU固有の様式でより高い層のシグナリングを介して構成され得る。この場合、nIDは、WTRU-ID(たとえばC-RNTI)の関数として定義され得る。たとえば、モジュロ演算が使用されて、nID=nRNTImodnmodなどのように、nRNTI(たとえばC-RNTI)およびnmodを用いてnIDを決定することができ、nmodは、予め定義された数としてもよく、nmodは、より高い層のシグナリングを介して構成されてもよく、またはnmodは、システム帯域幅の関数として定義されてもよい。
【0347】
より高い層の構成されたPUCCHリソースが使用され得る。たとえば、
【0348】
【0349】
が、CEモードのためにより高い層を介して構成されることができ、WTRUが、1または複数のサブフレームにわたってより高い層の構成されたPUCCHリソースにおいてPUCCHを反復して送信することができる。
【0350】
CEモードのためのより高い層の構成されたPUCCHリソースは、通常モードにおけるHARQ-ACK反復のためのより高い層の構成されたPUCCHリソースと同じであ
【0351】
【0352】
がより高い層のシグナリングを介して構成されることができ、WTRUが、動作の通常モードで、より高い層におけるackNackRepetitionで構成される場合、WTRUが、対応するPDCCHと共にPDSCHを受信する(または受信した)とき、WTRUは、HARQ-ACK応答について
【0353】
【0354】
を使用し、送信をNANrep-1回反復することができ、ここで、NANrepは、より高い層のシグナリングを介して構成され得る。WTRUがCEモードとして構成される、および/またはCEモードを使用する場合、WTRUが対応するPDCCHと共にPDSCHを受信する(または受信した)としても、WTRUは、HARQ-ACK応答について
【0355】
【0356】
を使用し送信をN’ANrep回反復することができ、またはそうすることもできる。
【0357】
N’ANrepは、NANrepから独立してより高い層のシグナリングを介して構成され得る。N’ANrepは、2つ以上の候補パラメータを有することができる。たとえば、N’ANrep={n10,n20,n40,spare2}であり、これは、HARQ-ARQ応答送信のために10、20、および40回の反復が使用され得ることを示唆することができる。
【0358】
N’ANrepはNANrepと同じ、すなわちN’ANrep=NANrepであってもよい。
【0359】
N’ANrepはNANrepの関数として定義されてもよい。たとえば、NANrepの倍数がN’ANrepに使用され得る。例において、N’ANrep=NANrep×Ntempであり、ここで、Ntempは、予め定義された正の整数とすることができる。
【0360】
単一のrepetitionFactor(反復係数)がより高い層を介して構成されてよく、repetitionFactorは、PUCCH-ConfigCommonにあり、動作のモードに応じて異なるように解釈され得る。例において、NANrep={n2,n4,n6,spare1}およびN’ANrep={n10,n20,n40,spare2}は、repetitionFactorに応じて使用される。したがって、WTRUがrepetitionFactor=1を用いて構成される場合、NANrep=n2およびN’ANrep=n10が黙示的に構成され得る。
【0361】
N’ANrepは、対応する(E)PDCCH送信についての反復の数、対応するPDSCH送信についての反復の数、および/または使用されるCE-レベルのうちの少なくとも1つの関数として定義され得る。例において、N’ANrepは、(E)PDCCHの総アグリゲーションレベルの関数として定義されることができ、ここで、総アグリゲーションレベルは、アグリゲーションレベルと反復の数の乗算として定義されることができる。
【0362】
N’ANrepは、対応する(E)PDCCHを介して動的に示され得る。たとえば、対応する(E)PDCCHにおけるDCIフォーマットは、CEモードでのHARQ-ACK応答に使用する(または必要とされ得るおよび/もしくは使用され得る)反復の数を示すための、1または複数の明示的ビットを含むことができる。
【0363】
CEモードのためのより高い層の構成されたPUCCHリソースは、たとえば、通常モードにおけるHARQ-ACK反復のためのより高い層の構成されたPUCCHリソースとの予め定義されたオフセットを使用して、(黙示的に)示されることができる。たとえば、PUCCHリソース
【0364】
【0365】
が、通常モードのためのより高い層のシグナリングを介して構成されることができ、次いで、
【0366】
【0367】
が、カバレッジ拡張されたモードのために使用されることができる。Δoffsetは、予め定義された数であってよい。たとえば、Δoffset=1が使用され得る。Δoffsetは、より高い層の構成された値であってよい。
【0368】
通常モードにおけるHARQ-ACK反復は、追加の数の反復を追加することによって、CEモードのために再使用され得る。たとえば、通常モードにおける反復係数、たとえばNANrep={n2,n4,n6,spare1}の予約された状態、たとえばspare1が、CEモードに必要とされる反復の数を示すためにCEモードのために使用され得る。たとえば、n32がspare1と置き換わって、HARQ-ACK応答送信(たとえば、HARQ-ACK応答送信を搬送するより高い層のシグナリングを介して構成されたPUCCHリソース)が32の反復を必要とするまたは使用し、NANrep={n2,n4,n6,n32}が使用されることを示すことができる。NANrepは、動作のモードが、通常モードからカバレッジ拡張されたモードへ、またはその逆に変更された場合に更新され得る。
【0369】
より高い層の構成されたPUCCHリソースが使用されてよく、より高い層の構成されたPUCCHリソースはサブフレーム番号の関数として定義されてよい。PUCCHリソースは、サブフレームから別のサブフレームへ変更され得る。
【0370】
【0371】
は、nRNTI(たとえばC-RNTI)、サブフレーム番号、および/またはSFN番号のうちの少なくとも1つの関数として定義され得る。
【0372】
【0373】
が使用されてよく、ここで、AおよびDは予め定義された正の整数であり、
【0374】
【0375】
である。たとえば、A=39827およびD=2014が使用されてよい。あるいは、Dは、より高い層のシグナリングを介して構成されてよい。
【0376】
値
【0377】
【0378】
が使用されてよく、ここで、nはスロット番号である。
【0379】
PUSCH上のUL送信は、DCIフォーマット0および4などのDCIフォーマットを介してグラントが与えられ得る。PDSCHについてのDL送信は、DCIフォーマット1、1A、1C、2、2A、2B、2Cおよび2Dを含むいくつかの可能なDCIフォーマットによってグラントが与えられ得る。そのようなDCIは、たとえば、連続的または非連続的RB割り振りに対するサポート、ならびに異なるDLリソース割り振りタイプ0、1および2、およびULリソース割り振りタイプ0および1に対するサポートを含む、リソースブロック割り振りおよびリソース割り振りタイプのためのフィールドを含むことができる。
【0380】
実施形態において、DCIに含まれるDCIリソース割り振りフィールドは、CEモードにおけるWTRU動作に対するリソース割り振りと非CEモード(たとえば通常モード)におけるWTRU動作に対するリソース割り振りとを区別するために使用される。たとえば、たとえば最初のステップで、DCIを受信するWTRUは、それがCEモードで動作しているかまたは非CEモードで動作しているかを決定することができる。WTRUは、RRCなどの以前に受信された構成の関数としてそれが動作しているモードがどれかを決定することができ、またはそれは、どのモードを適用するか決めるために無線リンク測定を使用することができ、またはそれは、DCIにおける受信されたシグナリングからもしくは考慮されている時間期間のMAC CEを通して適用可能なモードを導出することができる。2つ以上のカバレッジ拡張レベルが、CEモードで動作しているときに区別および/または使用され得る、またはその必要があり得る。別の(たとえば次の)ステップにおいて、WTRUは、最初のステップからの決定されたモードに従うDCIリソース割り振りフィードを解釈することができ、WTRUは、たとえば解釈されたDCIに従って、割り振られたPDSCHを復号するために受信機動作を構成することができ、または割り振られたPUSCHを送るために送信機動作を構成することができる。
【0381】
非CEモードで動作し得るまたは動作すると決定し得るWTRUは、既存のLTEリソース割り振りタイプの符号化に応じてDCIリソース割り振りフィールドを復号することができるが、CEモードで動作すると決定すると、WTRUは、1もしくは複数のCEモードにおいておよび/または1もしくは複数のCEレベルと共に動作するWTRUに有効であり得るリソース割り振りタイプおよび/またはコード化手法に従って、リソースDCI割り振りフィールドを復号することができる。
【0382】
実施形態において、CEモードで動作しているWTRUのためのDCIリソース割り振りの符号化および/または解釈は、割り振られたRBの数および/または最大数に対する1または複数の制限を含むことができ、または含むように選択されることができる。たとえば、割り振られたRBの最大数は、与えられたCEレベルに対するN個のRBの最大値を超えないことが可能である。たとえば、Nの最大値は、すべてのCEレベルについて6であり得る。
【0383】
別の例では、割り振られたRBの数は、たとえば、1、2もしくは4つのRBまたは2、4、6つのRBなど、明確に定義された(または明確に決定された)セットの可能なRBに対応する(またはそれのみに対応する)ことができる。各CEレベルは、1つのCEレベル(たとえばCEレベル2)に対する1、2または4つのRB、および別のCEレベル(たとえばCEレベル1)に対する2、4、6つのRBなど、明確に定義された(または明確に決定された)セットを有することができる。
【0384】
別の例では、RB割り振りは、割り振られたPRBの一部、たとえば、信号を搬送するためにRE1~6のみが使用されRE7~12が使用されないPRBであるOFDMトーンの選択されたサブセットを含む(またはそれのみを含む)ことができる。この例では、1つの利点は、CEモードで動作しているWTRUが、パワースペクトル密度、たとえば、考慮されているPDSCH受信またはPUSCH送信期間のREあたりの受信または送信電力を最大化することができるPDSCHまたはPUSCH送信リソースが割り当てられ得ることである。同様に、割り振り可能なRBの明確に定義されたセットを制限または選択することは、チャネル符号化レートの適用を可能にすることができ、その適用は、リンクバジェットおよび通信範囲を増加し得る時間/周波数領域におけるLTEエアインターフェースのパラメータ化を所与とするMTCタイプのアプリケーションのための典型的な小さなペイロードについての符号化利得を最大化することができる。
【0385】
別の実施形態では、特定のDCIフォーマットにおけるリソース割り振りビットフィールドの一部は、CEモードで使用され得る(またはそれのみで使用され得る)。特定のDCIフォーマットは、DCIフォーマット0および4を含むことができる。例えば、NRAビットのうちのNCE_RAビットがCEモードにおいて使用されることができ、ここでNRAは、通常モードでの特定のDCIにおけるリソース割り振りのためのビットの数であり、NRAは、NCE_RA以上であり得る。連続的なNCE_RAビットが昇順または降順で選択され得る。
【0386】
例において、残りのNRA-NCE_RAビットは、CEモード固有動作のために再使用され得る。たとえば、残りのビットが、PUSCHまたはPDSCH送信のためのCEモード反復レベルを示すために使用され得る。別の例では、残りのビットは、反復を有するPUSCHまたはPDSCH送信のためのCEモードおよび/またはCEレベル周波数ホッピングパターンを示すために使用され得る。この場合、周波数ホッピングは、サブフレームから別のサブフレームへ使用され得る。
【0387】
別の例では、残りのNRA-NCE_RAビットが仮想CRCとして使用されることができ、それにより、すべての残りのビットについて0または1のような予め定義されたビットシーケンスが使用され得るようにする。
【0388】
別の実施形態では、リソースブロックの数、MCSレベルの数、および/またはHARQプロセスの数が、CEモードにおいて制限され得る。例において、NCE_RAはCEレベルに応じて定義され得る。より小さいNCE_RAがより高いCEレベルに対して使用されることができ、その場合、より高いCEレベルがより小さな反復数を表すことができる。DCIペイロードサイズは、たとえばより小さなNCE_RAビットのため、CEレベルがより低くなると、より小さくなり得る。DCIペイロードサイズは、すべてのCEレベルについて同じに維持されることができ、使用されないビットが仮想CRCとして使用され得る。
【0389】
別の例では、MCSレベルのサブセットがCEモードに使用されてよく、サポートされるMCSレベルの数は、CEレベルに応じて異なり得る。より少数のビットが、より低いCEレベルのためのMCSフィールドに使用され得る。たとえば、5ビットMCSフィールドが通常モードのために使用され得るのに対し、4ビットMCSフィールドがCEレベル1を有するCEモードのために使用され得る。3ビットMCSフィールドがCEレベル2を有するCEモードのために使用され得る。DCIペイロードサイズは、たとえばより小さなMCSフィールドのために、CEレベルがより低くなると、より小さくなり得る。DCIペイロードサイズは、すべてのCEレベルについて同じに維持されることができ、使用されないビットが仮想CRCとして使用され得る。
【0390】
別の例では、HARQプロセスのサブセットがCEモードに使用されてよく、サポートされるHARQプロセスの数は、CEレベルに応じて異なり得る。より少数のHARQプロセスが、CEモードおよびより低いCEレベルのために使用され得る。たとえば、8つのHARQプロセスが通常モードのために使用され得るのに対し、8つ未満のHARQプロセスがCEモードのために使用され得る。例において、4つのHARQプロセスがCEレベル1を有するCEモードでサポートされることができ、2つのHARQプロセスがCEレベル2を有するCEモードでサポートされることができる。
【0391】
CEモードにおけるまたはCEレベルのためのリソース割り振りは、予め決定された数Nallocとして定義され得る。例において、Nalloc個のPRB(たとえばN=6)が、たとえば常に、CEモードのため、またはCEモードの特定のレベルのために使用され得る。システム帯域幅が6つのPRBより大きい場合、N PRBの位置は、予め決定される、より高いシグナリングを介して構成される、またはDCIから動的に示されることができる。別の例では、Nallocは、反復レベル(または反復数)の関数として決定され得る。
【0392】
1または複数のUL電力制御パラメータおよび/または値について、WTRUは、CEモードおよび非CEモード(たとえば通常モード)のための別個の値を、(たとえばeNodeBから)受信すること、構成すること、(たとえばeNodeBによって)構成されること、決定すること、計算すること、使用すること、または使用するのを意図することのうちの少なくとも1つを行うことができる。別個の値は、等しいまたは等しくないことがある。
【0393】
1または複数のUL電力制御パラメータおよび/または値について、WTRUは、1または複数のCEレベル(たとえば反復レベル)の各々のための別個の値を、(たとえばeNodeBから)受信すること、構成すること、(たとえばeNodeBによって)構成されること、決定すること、計算すること、使用すること、または使用するのを意図することのうちの少なくとも1つを行うことができる。別個の値は、等しいまたは等しくないことがある。
【0394】
サブフレームiにおけるPUSCH(たとえばPPUSCH,c(i))および/またはPUCCH(たとえばPPUCCH(i))のUL送信電力が、1または複数のUL電力制御パラメータおよび値に基づいて決定されることができ、ここで、UL電力制御パラメータおよび値は、(i)PCMAX,c(i)、(ii)ΔF_PUCCH(F)、(iii)PO_PUCCH、ならびに/またはPO_NOMINAL_PUCCHおよびPO_UE_PUCCHを含むことができるそのパラメータのうちの少なくとも1または複数、(iv)PO_PUSCH,c(j)、ならびに/またはPO_NOMINAL_PUSCH,c(j)およびPO_UE_PUSCH,c(j)を含むことができるそのパラメータのうちの少なくとも1または複数、(v)αc(j)、(vi)ΔTF,c(i)、(vii)たとえばサブフレームiにおける、PUCCHおよび/またはPUSCHおよび/またはSRSのための総送信電力、ならびに/または(viii)任意の他のUL電力制御に関係付けられたパラメータのうちの少なくとも1つを含むことができる。
【0395】
例として、CEモードにおいて、UEは、特定の時間窓において、PCMAX,c(i)、PPUSCH,c(i)、および/またはPPUCCH(i)の値を、固定された値(または、特定の時間窓の最初のサブフレームにおいて決定された値)に設定することができ、特定の時間窓は、CEレベルに関連付けられ得る反復窓内に配置され得る。(たとえば、いくつかの連続的サブフレームであり得る、またはそのように呼ばれ得る)特定の時間窓は、たとえばPUSCH送信のためのCEモードにおける反復の最低数以下であり得る、予め定義された数(またはeNBによって構成された数)であり得る。あるいは、特定の時間窓は、UEが動作することができる特定のCEレベルについての反復の数と同じであり得る。
【0396】
別の例として、CEモードにおいて、UEは、αc(j)の値、たとえば、経路損失スカラーを1などの固定された値に設定することができる(または設定するように構成され得る)。UEは、送信電力が最大値によって限定されない場合、UL電力を増加させることによって、経路損失、たとえば、PLCを効果的に完全に補償することができる。別の例として、CEモードにおいて、UEは、経路損失と独立して送信電力を構成し得る0などの固定された値にαc(j)の値を設定することができる(または設定するように構成され得る)。
【0397】
別の例として、CEモードにおいて、WTRUは、PUSCHおよび/またはPUCCH総電力の値を最大値、たとえばPCMAX,c(i)に設定することができる。WTRUは、たとえば、この場合、送信電力が特定の値に固定されることができるので、閉ループ電力制御コマンド、たとえばTPCコマンドを受信する必要がなくてよい。しかしながら、TPCシグナリングは、閉ループ電力制御TPCでない他の用途で使用されてよい。
【0398】
別の例として、CEモードにおいて、WTRUは、N個たとえば4個の異なる値のアルファ、たとえば{1,8,6,4}を用いて構成されることができ、それぞれが、WTRUによって、対応して特定の反復、たとえば{1,2,4,8}について使用され得る。
【0399】
PUCCH送信は、動作のモード(通常モードもしくはCEモード)および/またはCEレベルに応じて異なるように行うことができる。たとえば、最大送信電力は、WTRUがCEモードと共にまたはCEモードを使用して構成された場合に、PUCCH送信のために使用され得る。別の例では、電力制御式が、動作のモードおよび/またはCEレベルに応じてPUCCH送信に関して異なり得る。
【0400】
通常モードにおいて、PUCCH電力は、方程式1などの電力制御式または方程式に従って決定され得る。式と方程式は交換可能に使用され得る。
【0401】
CEモードにおいて、たとえば方程式5に示されるように、スケーリングされた経路損失が電力制御式で使用されることができ、ここで、経路損失項PLCは、βによってスケーリングされることができ、βは、0から1の値を有することができる。あるいは、βは「0」値を有することがあり、経路損失は補償されることがない。
【0402】
【0403】
PO_PUCCHは、通常モードとCEモードで異なるように構成され得る。PO_PUCCH値、たとえば2つの値の一方は、動作のモードに応じて使用され得る。PO_PUCCH値は、CEレベルに応じて個別に構成され得る。
【0404】
反復補償が提供および/または使用され得る。
【0405】
CEモードにおけるUL送信電力に対する反復レベルの影響は、電力制御および/または電力ヘッドルーム式に対する新しいコンポーネントの追加によってモデル化され得る。このコンポーネントは、反復レベルの関数としてモデル化され得る。UL電力制御式におけるこの追加のコンポーネントの一例は、dc(Rp)とすることができ、Rpは、カバレッジ拡張反復レベルを示し(たとえば、2回の反復が使用され得るときにRp=2)、dc(.)は、すべてのコンポーネントキャリアcに対して同じ場合または同じでない場合があるRpの関数を表す。このようにすることにより、PUSCHおよび/またはPUCCH電力制御式は、以下のようになり得る。
【0406】
【0407】
【0408】
UL電力制御式、たとえばdc(Rp)で使用され得るこの追加のコンポーネントの例は、α×10log10(b×Rp+c)とすることができ、ここで、a、b、およびcは、実装形態によって固定されもしくは決定され得る、ならびに/またはeNodeBによってたとえばシグナリングによって動的および/もしくは準静的に構成され得る値を有するパラメータとすることができる。そのようなパラメータの例は、a=b=1およびc=0であり得る。これは、以下の電力制御追加コンポーネントを有する結果をもたらすことができる。
【0409】
dc(Rp)=10log10(Rp)
PUSCHおよびPUCCH電力制御式は、以下のようになり得る。
【0410】
【0411】
【0412】
電力制御に関する上記または類似の式を使用することで、WTRUが、たとえば、サブフレームごとに(または少なくともそれが送信をし得るサブフレームごとに)、与えられた反復レベルに対してそのUL送信電力を調整することをもたらすことができる。
【0413】
初期PUCCHおよび/またはPUSCH送信電力は、WTRUがeNodeBからランダムアクセス応答(RAR)を受信していることがあり得るPRACH送信、たとえば、eNodeBによって成功裏に受信および/または復号されていることがあり得るPRACHの電力ランプアップに基づいて設定され得る。たとえば、PUSCH電力計算におけるTPC累積項fc(i)の初期値が、PRACH電力ランプアップ値に基づいて設定され得る。それは、サービングセルcで送信された最初から最後のプリアンブルからの総電力ランプアップと、eNodeBからのランダムアクセス応答に含まれ得るTPCコマンドに基づく任意の調整とを加えたものに等しく設定され得る。
【0414】
たとえば、累算器の初期値は、fc(0)=ΔPrampup,c+δmsg2,cとすることができる。
【0415】
CEモードは、カバレッジを拡張できる(または拡張するように意図され得る)様式で動作または意図される動作を表すために使用され得る。
【0416】
一例では、カバレッジ拡張(CE)を使用し得るまたはCEモードにあり得るようなWTRUは、その最大電力などの固定された電力(たとえば、WTRUによって構成された最大電力)で送信をすることができる。
【0417】
別の例では、送信電力は、経路損失、TPCコマンド、受信されたパラメータ、レガシ電力制御方程式に含まれ得る任意の1または複数のファクタ、および反復の数などのうちの1または複数を含み得るファクタに基づいて、WTRUによって決定され得る。WTRUは、この電力で、WTRUの構成された最大出力電力であり得るそれの最大の可能にされた電力を超えない限り、送信をすることができる。
【0418】
CEモードのための電力ヘッドルーム(PH)およびPH報告が提供および/または使用され得る。
【0419】
たとえばサービングセルに対する電力ヘッドルームPHcは、WTRUの算出された電力と、WTRUの構成された最大出力電力、たとえばPCMAX,cとの間の差として算出されることができ、ここで、この算出された電力、たとえばPcomputed_unconstrained,cは、WTRUの最大電力またはより高い優先度のチャネルに対する電力割り振りによって送信電力に対して課され得る制約を考慮しない(またはそれに先立つ)算出された電力とすることができる。
【0420】
電力ヘッドルームは、サブフレームiにおけるサービングセル(またはCC)cに関して以下の方程式によって表され得る。
PHc(i)=Pcmax,c(i)-Pcomputed_unconstrained,c(i) 方程式6
【0421】
たとえば、PUCCH送信無しでPUSCHがあるサブフレームに関するLTE(またはLTE-A)についてのPHは、
PHtype1,c(i)=PCMAX,c(i)-{10log10(MPUSCH,c(i))+PO_PUSCH,c(j)+αc(j)・PLc+ΔTF,c(i)+fc(i)} 方程式7
によって与えられ得る。
【0422】
カバレッジ拡張を使用し得るまたは必要とし得るWTRUの場合、WTRUによって測定または決定され得る経路損失(PL)は、セル端WTRUを含むことができる非CEモードWTRUについての典型的PLであり得るものより高くなり得る。これは、PHレポート(PHR)の報告された値の範囲で予期され得るよりも、算出される電力がより高く、PHがより負となる結果をもたらし得る。
【0423】
例として、レガシWTRUは、値間の特定のステップ(たとえば1dB)を有する特定の範囲のPH値(たとえば[-23:40]dB)を表すことができる可能な値の特定の数(たとえば64)に対応することができる特定の数のビット(たとえば6)を使用して、電力ヘッドルーム値を報告することができる。より高いPLを経験し得るWTRUは、その範囲の外の値を報告する必要があり得る。
【0424】
CEモードに関して、CE様式で動作しているとき(たとえば、カバレッジ拡張のための反復を採用しているとき)にPH報告のために、または別の理由もしくは条件のために、報告のためのPH値に対するPHの(たとえばレガシマッピングからの)少なくとも1つの異なるマッピングがあり得る。たとえば、CEモードのための1つの新しいマッピングがあり得る。別の例では、1つのCE(または反復)レベルが、別のCE(または反復)レベルと異なるマッピングを有することができる。CE(または反復レベル)ごとに異なるマッピングがあってもよい。
【0425】
CEモードにおいて、カバレッジ拡張様式で動作しているとき(たとえば、カバレッジ拡張のための反復を採用しているとき)にPH報告のために、または別の理由もしくは条件のために、WTRUは、報告のためのPH値に対する算出されたまたは他の形式で決定されたPH値をマッピングするときに、異なる数のビット、異なる数の利用可能な値、異なる範囲、および/または異なるステップサイズのうちの1または複数を使用することができる。WTRUが使用するマッピングは、WTRUが、CEモードにあるか、またはそうでなくWTRUが使用する(もしくは使用することを意図する)もしくは使用している(もしくは使用することを意図している)ことができるカバレッジ拡張された様式および/またはCEレベルもしくは反復レベルで動作している(もしくは動作することを意図している)かに依存し得る。
【0426】
例として、CEモードで動作中でないWTRUは、非CEモードまたはレガシマッピング、たとえば1dBステップで[-23:40]dBを使用することができる。CEモードで動作中であり得るWTRUは、1dBのステップサイズで[-40:23]dBまたは2dBのステップサイズで[-80:47]dBなど、別のマッピングを使用することができる。別の例では、1つのCEレベルたとえばCEレベル1を有するCEモードで動作中であり得るWTRUが、1dBのステップサイズで[-28:35]dBなどのマッピングを使用することができ、別のCEレベルたとえばCEレベル2を有するCEモードで動作中であり得るWTRUが、1dBのステップサイズで[-33,30]などのマッピングを使用することができる。
【0427】
WTRUは、CEモードと非CEモードの間、ならびに/またはCE(もしくは反復)レベルの間で変わることができる。WTRUは、それがPHRを決定および/または送信するときに、そのモードまたはCE(もしくは反復)レベルに対応することができるPHRマッピングを使用することができる。
【0428】
WTRUの算出された送信電力は、WTRUがULにおいて行っていることが可能な反復のための補償係数を含むことができる。そのような反復は、WTRUが各サブフレームにおけるその電力を減少することを可能にできる複数のサブフレームにわたる利得を提供することができる。本明細書に先に説明されたように、補償係数、たとえばdc(Rp)は、算出に含まれることができる。
【0429】
送信のための算出された電力が補償係数を含む場合、算出された電力のその使用におけるPH算出も補償係数を含むことができる。これは、サブフレームにおけるWTRUのヘッドルームのより正確な表現を、eNodeBに提供することができる。あるいは、補償係数は、算出された電力からPH算出のために除去されてもよい。これは、サブフレームにおけるWTRUが経験していることがあり得るPLのより正確な表現を、eNodeBに提供することができる。補償係数がeNodeBによって決定され得る場合、WTRUとeNodeBが同じ理解を有する限り、どの手法が採られ得るかは問題となることがない。
【0430】
送信のための算出された電力が補償係数を含むことがない場合、算出された電力のその使用におけるPH算出も補償係数を含まなくてよい。あるいは、補償係数は、PH算出のために(たとえば、そのためのみに)算出された電力に含められてもよい。
【0431】
WTRUが、たとえば固定された送信電力(たとえばその最大送信電力の使用)の場合であり得るように、送信のための送信電力を算出することがない場合に、WTRUがPHを算出し(または他の形式で決定し)それをたとえばeNodeBに報告することが(たとえば依然として)有用であり得る。
【0432】
PHは通常のやり方で算出されることができ、またはレガシPH計算に含まれる1または複数の係数が除去される、0に設定される、もしくは固定された値に設定されることができる。
【0433】
たとえば、固定された電力での送信のために、TPCコマンドが使用されなくてよい。結果として、TPC累積係数が除去され、または0に設定され得る。
【0434】
eNodeBは、通常またはレガシのPH算出、たとえば、方程式7に示されたType1PHにおける要素のいくつかの値を認識する(または算出できる)ことが可能なので、基準グラントもしくはフォーマットを使用するまたはそれに基づくことができる修正されたまたは仮想のPHレポートを送ることが有用であり得る。
【0435】
たとえば、WTRUがサブフレームに対する実際のグラントの代わりに基準グラント(たとえば1RB)を使用することができ、それは、グラントに基づくことができる項(たとえば、MPUSCH,c(i))を除去することと等価であり得る。
【0436】
別の例では、WTRUは、PL項(またはPL項および反復補償項)以外のすべての項を除去することができ、その項(またはそれらの項)に基づいてPHを算出することができる。WTRUは、PL項について乗数(たとえばαc)を含めるまたは除外することができる。たとえば、WTRUは、以下のように算出され得るPH値に対応することができるPHRを送信することができる。
【0437】
PHc(i)=Pcmax,c(i)-10log10(PL)
【0438】
または
【0439】
PHc(i)=Pcmax,c(i)-10log10(αc×PL)
【0440】
PHRは、PHcおよび/またはPcmax,cを表す値を含むことができる。
【0441】
PHRは、P-MPRが報告されたPcmax,c値に影響を与えていることがあるかどうかに関する標識を含み得るまたは含むこともできる。P-MPRは、たとえば、WTRUが人体に近接し得るとき、および/またはWTRUが複数の無線アクセス技術(RAT)上で送信し得るときに、たとえば、比吸収率(SAR)要件などの特定の要件を満たすために、WTRUがとり得る電力管理低減であり得る。
【0442】
たとえば、WTRUが最大電力などの固定された電力で送信をする場合に、PH値がeNodeBに有用であり得るかどうかに関わらず、Pcmax,cの値は、たとえば、WTRUが送信中であり得る電力を知るためにeNodeBに有用であり得る。
【0443】
たとえば、カバレッジ拡張を必要とし得るまたは使用し得るWTRUが、たとえば人間近接性に基づいて、P-MPRによって影響されるその最大電力を有することができ、WTRUの最大送信電力(または構成された最大出力電力)が変動することが可能である。
【0444】
一実施形態では、WTRUは、たとえば、全くPHc値なしに、サービングセルcのためのPcmax,cを含むことができるPHRを送ることができる。
【0445】
PLおよび/またはScellアクティブ化トリガなどの特定のトリガ(たとえばレガシトリガ)は、CEモードWTRUによって使用されなくてよい。P-MPRトリガは、CEモードWTRUによって使用されても使用されなくてもよい。
【0446】
別の実施形態では、新しいメカニズム、たとえば、新しいMAC制御要素(MAC-CE)またはRRCシグナリングが、WTRUによってPcmax,cをeNodeBに送信するために使用され得る。P-MPRが報告されたPcmax,c値に影響を与えていることがあるかどうかに関する標識が新しいシグナリングに含まれ得る。1または複数のPHRトリガ(たとえばレガシPHRトリガ)が、このシグナリングをトリガするために使用され得る。
【0447】
DL制御チャネルに対するリンクアダプテーションが提供および/または使用され得る。実施形態において、(E)PDCCHのWTRU固有探索空間は、動作のモード(たとえば通常モードもしくはCEモード)および/またはCEレベルに依存し得る。
【0448】
WTRU固有探索空間は、通常モードでは(または通常モードのために)、すべてダウンリンクサブフレームにおいて構成され得るのに対し、WTRU固有探索空間は、CEモードでは(またはCEモードのために)、サブセットDLサブフレームにおいて構成され得る。WTRUが通常モードで構成される場合、WTRUはすべてのダウンリンクサブフレームにおいて(E)PDCCHを監視することができ、および/または、WTRUがCEモードで構成される場合、WTRUはDLサブフレームのサブセットにおいて(E)PDCCHを監視することができる。
【0449】
CEモードにおける(E)PDCCHに関するサブフレームのサブセットは、CEレベルに応じて異なり得る。各CEレベルについてのサブフレームのサブセットは、部分的に重複されることがある。WTRUは、使用されるCEレベルに基づいて、異なるセットのサブフレームにおいて(E)PDCCHを監視することができる。
【0450】
(E)PDCCH監視に関するサブフレームのサブセットは、CEレベルについての(E)PDCCH反復の数の関数として定義されてよい。
【0451】
(E)PDCCH監視に関するサブフレームのサブセットは、CEレベルに応じて予め定義されてよい。
【0452】
(E)PDCCH監視に関するサブフレームのサブセットは、より高い層のシグナリングを介して構成されてよい。
【0453】
WTRU固有探索空間は、CEモードについての反復の数を用いて定義され得る。たとえば、WTRU固有探索空間のための表が、アグリゲーションレベルおよび反復の数の組み合わせとして定義され得る。例が表4に提供される。
【0454】
PDCCHに関して、WTRUは、より高い層のシグナリングによって予め定義されまたは構成され得る反復の数を伴う{1,2,4,8}などのアグリゲーションレベルセットを監視することができる。特定のアグリゲーションレベルについて、2つ以上の反復が使用され得る。
【0455】
EPDCCH分散モードでは、WTRUは、より高い層のシグナリングによって予め定義されまたは構成され得る反復の数を組み合わせた{1,2,4,8,16}などのアグリゲーションレベルセットを監視することができる。
【0456】
複数の反復レベルを有する特定のアグリゲーションレベルに関して、(E)PDCCHリソースが部分的に重複され得る。たとえば、アグリゲーションレベル4を有する2つの候補が存在することができ、1つは4回の反復を使用し、他方は8回の反復を使用する場合、最初の4回の反復が2つの候補に関して重複され得る。WTRUが、4回の反復を伴う(E)PDCCH候補を有する(E)PDCCHを受信した場合、WTRUは、8回の反復を伴う(E)PDCCH候補の復号をスキップすることができる。
【0457】
反復の数は、たとえば表4に示されるように、アグリゲーションレベルに応じて異なり得る。
【0458】
【0459】
別の実施形態では、WTRU固有探索空間におけるアグリゲーションレベルのセットは、たとえば表5に示されるように、動作のモード(たとえば通常モードもしくはCEモード)および/またはCEレベルに依存し得る。
【0460】
アグリゲーションレベルのサブセットは、CEレベルに応じて使用され得る。たとえば、反復のセットを有するアグリゲーションレベルセット{1,2}は、CEレベル1に使用されることができ、反復のセットを有するアグリゲーションレベルセット{4,8}は、CEレベル2に使用されることができ、ここで、反復のセットは、より高い層のシグナリングによって予め定義されまたは構成され得る。
【0461】
アグリゲーションレベルのセットは、各CEレベルについて部分的に重複され得る。たとえば、CEレベル2は、アグリゲーションレベルセット{4,8}を使用することができ、CEレベル3は、アグリゲーションレベルセット{8,16}を使用することができる。
【0462】
EPDCCH局所化された送信が、動作の特定のモードまたは特定のCEレベルにおいてサポートされ得る。たとえば、EPDCCH局所化された送信は、通常モードおよび/またはCEレベル1(たとえば、最少数の反復を使用できる最低CEレベル)において(または、それのみにおいて)サポートされ得る。
【0463】
【0464】
別の実施形態では、特定のアグリゲーションレベルがCEモードで使用されることができ、反復の数は、CEレベルの関数として決定されることができる。アグリゲーションレベルは、特定のサブフレーム、より高い層の構成された数、または予め定義された数でのPRBの特定の数(たとえば、CEモードに使用され得るPRB、またはCEモードにおける(E)PDCCHに対する割り振られたPRBの最大数)内の(E)CCEの最大数であり得る。たとえば、監視され得る(E)PDCCH候補は、特定の数のアグリゲーションレベル(たとえば16)を有する各CEレベルの反復数に基づいて定義され得る。例が表6に提供される。
【0465】
【0466】
別の実施形態では、たとえば、異なる反復数を有する同じアグリゲーションレベルを持つ(E)PDCCH候補の間の曖昧さを回避するために、(E)PDCCHの反復数が、DCI(たとえば受信されたDCI)において示されることができる。あるいは、異なるC-RNTIが各反復数に対して使用されることができる。たとえば、C-RNTI-1が、特定のCEレベル内の第1の反復数に対して使用されることができ、(たとえば、表6の例におけるCEレベル1でのR=2およびCEレベル2でのR=8)、C-RNTI-2が、同じCEレベル内の第2の反復数に対して使用されることができる。(E)PDCCHのための、またはそれによってもしくはそれと共に使用するための、(またはPDCCHのためにもしくはそれによって使用される)受信され、示され、または検出された反復数は、関連付けられたPDSCHおよび/またはPUSCHの開始サブフレームを決定するために使用され得る。
【0467】
別の実施形態では、WTRU(たとえば、WTRU受信機実装形態)は、動作のモード(たとえば、通常モードもしくはCEモード)および/またはCEレベルに応じて、(E)PDCCHを監視することができる。
【0468】
WTRUは、より低いアグリゲーションレベルおよび反復数を復号することを開始することができ、ここで、より低いアグリゲーションレベルは、より小さいLとすることができ、より低い反復数は、より小さいRとすることができる。WTRUが(E)PDCCHの受信に成功した場合、WTRUは、(たとえば追加または別の)(E)PDCCHの復号をスキップすることができる。
【0469】
WTRUがCEモードにおいて反復Rを有する(E)PDCCHを監視するとき、WTRUは、復号されたソフトビット、変調シンボル、および/またはOFDMシンボルを含むことができる受信された信号を統合してよい。WTRUは、反復の数が完了するまで、統合された信号の復号を試みることがない。
【0470】
WTRUがCEモードにおいて反復Rを有する(E)PDCCHを監視するときWTRUは、受信された信号を統合してよく、各反復においてCRCを復号およびチェックすることを試み続けてよい。
【0471】
(E)PDCCH共通探索空間のリンクアダプテーションが、提供および/または使用され得る。
【0472】
実施形態において、(E)PDCCH共通探索空間は、通常モード動作とCEモード動作で別々に定義または構成されることができ、ここで、別々にすることは、(i)異なる時間/周波数リソース、(ii)異なるセットの(E)CCE、および/または(iii)異なるセットの(E)REGなど、異なるリソースに基づくことができる。通常モードおよびCEモードのためのリソースは、互いに排他的であってもよく、部分的に重複されてもよい。
【0473】
WTRUは、CEモード動作のために予約され得る別個の(E)CCEを監視することができる。たとえば、各サブフレーム内の最初の16個のCCE(たとえば、(E)CCE#0~(E)CCE#15)が、通常モード動作における(E)PDCCH共通探索空間のために使用されることができ、通常モードに使用される(E)CCEと重複されていない(E)CCEが、CEモード固有共通探索空間のために定義または構成され得る。
【0474】
CEモード固有共通探索空間のための(E)CCEは、(E)CCE#16~(E)CCE#23に配置され得る。CEモードで動作しているWTRUは、CEモード固有共通探索空間における(E)PDCCHを監視することができる。
【0475】
WTRUは、CEモード固有共通探索空間において(E)PDCCH(またはDCI)のサブセットを監視することができ、通常モード共通探索空間においてその他の(E)PDCCH(またはDCI)を監視することができる。たとえば、P-RNTIおよびRA-RNTIを有する(E)PDCCHが、CEモード固有共通探索空間で監視され得るのに対し、その他の(E)PDCCHが、通常モード共通探索空間で監視され得る。
【0476】
別の実施形態では、RNTIのサブセットが、CEモード動作のための(E)PDCCH共通探索空間においてサポートされ得る。たとえば、WTRUは、通常モード共通探索空間において、RA-RNTI、SI-RNTI、P-RNTI、およびeIMTA-RNTIのうちの1または複数によってスクランブルされ得るDCIを監視することができるのに対し、WTRUは、CEモード共通探索空間において、RA-RNTIおよびP-RNTIを監視する(たとえば、それらのみを監視する)ことができる。(E)PDCCH共通探索空間と共通探索空間は交換可能に使用され得る。
【0477】
通常モード共通探索空間では、アグリゲーションレベル、たとえば{4,8}が、反復を伴って使用され得るのに対し、CEモード固有共通探索空間では、単一のアグリゲーションレベル(たとえば最大アグリゲーションレベル)が使用され得る。
【0478】
別の実施形態では、(E)PDCCH共通探索空間は各CEレベルについて別々に定義され得る。たとえば、CEレベル1およびCEレベル2に対する共通探索空間は、異なる時間および/もしくは周波数位置、または異なるセットの(E)CCEを有する同じ時間および/もしくは周波数位置にあり得る。WTRUは、決定または構成されたCEレベルに基づいて、対応する共通探索空間における特定のDCIを監視することができる。別の例では、より低いCEレベルに対する共通探索空間は、より高いCEレベルに対する共通探索空間のサブセットとすることができ、ここで、より低いCEレベルは、より小さい数の反復を有することができる。異なるCEレベルに対する共通探索空間は、異なる数のアグリゲーションレベルおよび/または反復数を有することができる。
【0479】
CEモード固有共通探索空間における(E)PDCCH候補は、アグリゲーションレベル(ΝAL)と反復レベル(NR)の組み合わせとして定義され得る。特定の総アグリゲーションレベル(ΝTAL=ΝAL*NR)に対する1または複数の(E)PDCCH候補は、CEモード固有共通探索空間において定義され得る。CEモード固有共通探索空間における(E)PDCCH候補は、単一のアグリゲーションレベルおよび複数の反復レベルを有することができる。CEモード固有共通探索空間における(E)PDCCH候補は、単一の反復レベルを有する複数のアグリゲーションレベルを有することができる。反復レベルおよび/またはアグリゲーションレベルは、RNTIおよびDCIフォーマットのうちの少なくとも1つの関数として決定され得る。例において、RA-RNTIによってスクランブルされたDCIを搬送している(E)PDCCHは、反復レベルN1(たとえば20)で監視されることができ、P-RNTIによってスクランブルされたDCIを搬送している(E)PDCCHは、反復レベルN2(たとえば30)で監視されることができる。別の例では、DCIフォーマットA(たとえばDCIフォーマット1A)を搬送している(E)PDCCHは、反復レベルN1(たとえば20)で監視されることができ、DCIフォーマットB(たとえばDCIフォーマット1C)を搬送している(E)PDCCHは、反復レベルN2(たとえば30)で監視されることができる。
【0480】
CEモード固有共通探索空間は、サブフレームのサブセットに配置され得る。例において、CEモード固有共通探索空間は、連続的なNCSS個のサブフレームとして定義されることができ、これは、共通検索バーストと呼ばれることがあり、共通検索バーストは周期的様式で配置され得る。CEモード動作におけるWTRUは、共通探索空間バーストとして定義され得るサブフレームのサブセットにおいてCEモード固有共通探索空間(たとえば、それのみ)を監視することができる。連続的なNCSS個のサブフレーム内で、(E)PDCCH候補が反復して送信され得る。
【0481】
別の実施形態では、通常モード(E)PDCCH共通探索空間のために使用される(E)CCEのサブセットが、CEモード固有(E)PDCCH共通探索空間のために使用され得る。
【0482】
最初の8個の(E)CCE(たとえば、(E)CCE#0~(E)CCE#7)が、CEモード固有共通探索空間のために使用され得る。あるいは、最初の4個の(E)CCEが、CEモード固有共通探索空間のために使用され得る。単一のアグリゲーションレベルが使用され得る。たとえば、アグリゲーションレベル8がCEモード固有共通探索空間において使用され得る。反復窓が定義されることができ、CEモード固有共通探索空間において送信され得る(E)PDCCHが、反復窓内で反復して送信され得る。アグリゲーションレベルは、反復窓に応じて変更され得る。たとえば、重複されていない反復窓が、CEモード固有共通探索空間のために定義されることができ、アグリゲーションレベルは、その反復窓に応じて変更され得る。
【0483】
CEモード固有共通探索空間は、サブフレームのサブセットに配置され得る。CEモードのために使用される(E)CCEのサブセットは、サブフレームのサブセットにおいて(たとえば、それのみにおいて)予約され得る。CEモードで動作しているWTRUは、サブフレームがCEモード固有共通探索空間を含む場合、サブフレームのサブセットにおける共通探索空間を監視することができる。CEモード固有共通探索空間を含むサブフレームのサブセットは、より高い層のシグナリングを介して構成され得る。CEモード固有共通探索空間を含むサブフレームのサブセットは、サブフレーム番号、SFN番号、物理セルID、および/またはWTRU-IDのうちの少なくとも1つの関数として定義され得る。
【0484】
別の実施形態では、RNTI固有反復窓が定義および/または使用され得る。たとえば、時間領域で重複されることがない複数の反復窓が定義および/または使用されてよく、特定のRNTIベースの(E)PDCCHが反復窓ごとに送信され得る。RA-RNTIによってスクランブルされたDCIを搬送している(E)PDCCHは、特定の反復窓で送信されることができ、P-RNTIによってスクランブルされたDCIを搬送している(E)PDCCHは、別の反復窓で送信されることができ、この反復窓は、RA-RNTIによってスクランブルされたDCIを搬送している(E)PDCCHのための反復窓と重複されることがない。特定の反復窓で受信された(E)PDCCHは、反復窓の時間位置に基づいて特定のRNTIとして(たとえば黙示的に)決定され得る。RA-RNTIについての反復窓は、カバレッジ拡張されたPRACHリソースの最後のサブフレームの数フレーム後に配置され得る。RNTI固有反復窓についてのリソース構成情報が、ブロードキャストチャネルで送信され得る(たとえばSIB)。
【0485】
ブロードキャストチャネルのリンクアダプテーションが提供および/または使用され得る。レガシPBCHおよびCE PBCHなど、2つのタイプ(または少なくとも2つのタイプ)のPBCHがセル内で送信され得る。レガシPBCHは、すべての無線フレーム内のサブフレーム0において送信されるPBCHであってよく、無線フレーム内で反復されることがない。CE PBCHは、サブフレーム0以外のサブフレームにおいて送信されるPBCHであってよく、無線フレーム内で反復されてよい。CE PBCHは、レガシPBCHを含まないOFDMシンボルにおいてサブフレーム0で送信されてよい。WTRUは、レガシPBCHおよび/またはCE PBCHを受信して、マスタ情報ブロック(MIB)情報を得ることができる。いくつかの実施形態では、たとえば、CE PBCHが無線フレームにおけるレガシPBCHの反復である場合、レガシPBCHは、CE PBCHの反復のうちの1つとみなされ得る。CEr PBCHは、レガシPBCH送信を含むことがないCE PBCH送信を表すために使用され得る。
【0486】
実施形態において、WTRUまたはWTRU受信機(たとえば、PBCH受信のためのWTRU受信機)がレガシPBCHの復号を試みることができ、それが失敗することがある場合、PBCHを成功裏に復号しMIBを得るために、CEr PBCHを復号し、ならびに/またはレガシPBCHおよび/もしくはCEr PBCHの1もしくは複数の反復を組み合わせることを試みることができる。
【0487】
WTRUは、レガシPBCHの復号を(たとえば最初に)試みることができる。WTRUが特定のPBCHサイクル内でレガシPBCHを受信および/または復号することに失敗した場合(ここで、特定のPBCHサイクルは、MIB情報が変更されない(または変更されないことが可能な)40msの窓であり得る)、WTRUは、レガシPBCHを受信および/または復号しようと試み続けることができる。
【0488】
1または複数のイベントが、CEr PBCHを復号する(または復号を試みる)ようにWTRUをトリガし得る。CEr PBCHを受信および/または復号することは、CEr PBCHの複数の反復を互いにおよび/またはレガシPBCHと組み合わせることを含むことができる。たとえば、WTRUがレガシPBCHの復号をK回失敗した場合、WTRUは、CEr PBCHの受信および/または復号を開始することができる。数Kは、WTRU実装形態において固定された数とすることができる。あるいは、数Kは、RSRP測定レベルに応じて異なる数としてもよい。タイマが、レガシPBCHを介してMIBを受信するために使用されてよく、WTRUがタイマが満了する前にPBCHの復号に成功できない場合、WTRUは、タイマが満了したときまたはその後に、CEr PBCHの受信および/または復号を開始することができる。
【0489】
WTRUは、CEr PBCHがセル内でサポートされるかどうかをチェックすることができ、サポートされる場合にCEr PBCHを使用することができる。
【0490】
WTRUはセル探索手順を行うことができ、セル探索手順が完了されると、WTRUはPBCHの受信を開始することができる。WTRUが、セル探索手順を完了する(たとえば、同期チャネルを受信する)ための特定の(たとえば、予め定義された)閾値よりも多い時間を消費する(または消費した)場合、WTRUは、CEr PBCHの受信および/または復号を開始することができる。WTRUは、別様にレガシPBCHの受信および/または復号を開始してもよい。閾値は、通常モードにおいて、同期チャネル受信のための時間要件として設定され得る。WTRUが、セル探索手順を完了するための予め定義された閾値よりも多い時間を消費する(または消費した)場合、WTRUは、まず、CEr PBCHがセルにおいてサポートされているかどうかをチェックしてもよい。CEr PBCHプロービングのために、WTRUは、相関器を使用して、レガシPBCH信号および無線フレーム内の他の時間位置のレガシPBCHの反復の相関付けが行われ得るようにすることができる。これら2つの信号の自己相関が予め定義されたレベルよりも高い場合、WTRUは、CEr PBCHがセルでサポートされるとみなすことができる。次いで、WTRUは、CEr PBCHによってPBCH受信手順を行うことができる。
【0491】
SIBが特定のサブフレームにおいて送信され得る。たとえば、SIB1がすべての無線フレーム内のサブフレーム#5で送信されることができ、スケジューリング情報を搬送できる関連付けられた(E)PDCCHが、サブフレームにおいてSI-RNTIによってスクランブルされたCRCであり得る。リソース割り振りおよびMCSレベルが、SIB1送信のために各サブフレームにおいて動的に選択され得る。
【0492】
カバレッジ拡張されたSIB(coverage enhanced SIB:CE-SIB)が、CEモード動作のため、および/またはCEモードで動作中であり得るWTRUのためにシステム情報を搬送することができる。
【0493】
実施形態において、CE-SIBに対する関連付けられた(E)PDCCHが、複数のサブフレームにわたって送信され得る。たとえば、関連付けられた(E)PDCCHは、時間窓内の複数のサブフレームにわたって反復して送信され得る。WTRUは、(たとえば最初に)時間窓内でCE-SIBに対する関連付けられた(E)PDCCHを受信することができ、(たとえば次いで)関連付けられた(E)PDCCHを介して搬送された情報に基づいて、CE-SIBを受信することができる。CE-SIBに対する関連付けられた(E)PDCCHは、CE-SIBに対する特定のRNTIと共に送信され得る。
【0494】
別の実施形態では、CE-SIBは、特定の時間/周波数(たとえば時間および/もしくは周波数)位置、ならびに/または特定のMCSレベルで送信され得る。WTRUは、関連付けられた(E)PDCCH無しにCE-SIBを受信することができる。特定の時間/周波数位置は予め定義されてもよい。特定の時間/周波数位置はセルIDの関数として決定されてもよい。特定の時間/周波数位置はMIBを介して示されてもよい。例において、WTRUは、CE-SIBのためのスケジューリング情報を提供することができる標識(たとえば、MIBでシグナリングされ得る標識)を、eNBから受信することができる。スケジューリング情報は、時間および周波数位置、スケジュール(たとえば、周期性、オフセットなど)、ならびに/またはCE-SIBのMCSレベルのうちの1または複数を含むことができる。情報がMCSレベルを含まない場合、WTRUは、たとえば、使用されていることがあるMCSレベルを決定するために、CE-SIB送信に使用され得るMCSレベルのセットを有するCE-SIBを復号することができる、または復号しようと試行する必要があり得る。MCSレベルは、CE-SIBのTBSサイズの関数として決定されることができ、変調次数(modulation order)が固定され得る(たとえばQPSK)。別の例では、特定の時間/周波数位置および/またはCE-SIBに対するMCSレベルがセットとして予め定義され得る。WTRUは、それがCE-SIBを受信するまで、時間/周波数位置および/またはMCSレベルのセット内でCE-SIBを復号しようと試行する必要があり得る。
【0495】
実施形態において、CE-SIBは、無線フレームのサブセットで送信され得る。CE-SIBを含む無線フレームは、物理セルID(PCI)の関数として定義されてよい。CE-SIBを含む無線フレームは、SFNおよびPCIと共に使用され得るモジュロ演算から決定されてよい。たとえば、CE-SIBは、SFN mod PCI=0である無線フレームに配置され得る。CE-SIBを含むことができる無線フレームは、CE-SIBを含むことができる無線フレームのリスト(たとえば、無線フレームのSFN)から決定されてよい。
【0496】
CE-SIBを含む無線フレームは、CE-PBCHの位置に依存してもよい。たとえば、CE-SIBとCE-PBCHの間のタイミング関係が、定義されおよび/または知られ得る。CE-SIBを含む無線フレームは、CE-PBCHを含む最後の無線フレームがnであり、kが正の整数であり得る場合に、n+kの無線フレームに配置され得る。
【0497】
CE-SIBを含む(または含み得る)サブフレームにおけるCE-SIBに割り振られる周波数リソースは、CE-SIBを含む(または含み得る)サブフレームにおいて予め定義され得る。たとえば、中央のx個のPRBが、CE-SIBを含むサブフレームにおけるCE-SIB送信のために使用されることができ、ここで、xは、正の整数とすることができる。あるいは、周波数リソースは、システム帯域幅および/またはサブフレーム番号の関数として定義されてよい。
【0498】
CEレベル、拡張されたカバレッジレベル、反復数、反復窓長、およびCE量は、交換可能に使用され得ることが企図されている。さらに、チャネル、物理チャネル、およびLTE(またはLTE-A)物理チャネルが交換可能に使用され得ることが企図されている。LTE(またはLTE-A)物理チャネルは、PDSCH、PUSCH、PUCCH、(E)PDCCH、PRACH、および/またはPBCHのうちの少なくとも1つとすることができる。
【0499】
いくつかの実施形態では、チャネルに対して2つ以上のCEレベルが定義および/または構成され得る。CEレベルの数は、物理チャネルおよび/またはトラフィックタイプに依存し得る。あるいは、CEレベルの数は、物理チャネルまたは物理チャネルのグループごとに独立して定義および/または構成されてよい。
【0500】
PRACHのためにサポートされる(または使用され得る)CEレベルの数は、PDSCHおよび/またはPUSCHなどの1または複数のデータチャネルのためにサポートされる(または使用され得る)CEレベルの数と異なり得る。たとえば、3つのCEレベルがPRACHのために使用され得るのに対し、6つのCEレベルがPDSCHおよび/またはPUSCHのために使用され得る。PRACHのためのCEレベルは、PRACHプリアンブル送信についての反復の数として定義され得る。各CEレベルについての反復数は、予め定義される、ブロードキャストされる、より高い層で構成される、および/またはPBCHの反復数の関数として決定されることができる。データチャネル(たとえばPDSCHおよび/またはPUSCH)のCEレベルは、反復の数として定義されることができ、ここで、反復数は、より高い層のシグナリングもしくはブロードキャストチャネル(たとえばSIB)によって、またはDCIフォーマットからの動的標識によって決定されることができ、DCIのCRCは、データチャネル(たとえばC-RNTI)のために使用される(もしくは使用され得る)RNTI、またはCEレベル標識のために使用される(もしくは使用され得る)RNTIによってスクランブルされ得る。
【0501】
CEレベルの同じ数が、チャネルのグループに対して使用されることができ、サポートされたCEレベルのうちの決定されたCEレベルが、グループのチャネルに対して適用されることができる。たとえば、NCEのCEレベルが、PRACHおよび(E)PDCCHを含むチャネルのグループに対して定義されることができ、ここで、CEレベルはPRACHについて決定され、同じCEレベルが、対応するRAR受信のための(E)PDCCHのために使用されることができる。CEレベルがPRACHについて決定される場合、CEレベルは(E)PDCCHのために使用されることができる。いくつかの実施形態では、反復数は、チャネルについてのCEレベルとして使用されてよく、特定のCEレベルに関するチャネルについての反復数は、グループ内の別のチャネルについてのCEレベルに関して使用される反復数とは異なり得る。たとえば、PRACHについてのCEレベル1は、10回の反復を使用することができるのに対して、(E)PDCCHについてのCEレベル1は、15回の反復を使用することができる。他の実施形態では、電力ブーストレベルがチャネルについてのCEレベルとして使用されることができ、特定のCEレベルでのチャネルについての電力ブーストレベルは、同じCEレベルでのグループ内の別のチャネルについての電力ブーストレベルと異なり得る。例において、3dBブーストが(E)PDCCHについてのCEレベル1とみなされてよく、4dBブーストがPDSCHについてのCEレベルとみなされてよく、電力ブーストレベルは、基準信号とPDSCH REとの電力比として定義され得る。
【0502】
異なる数のCEレベルが、物理チャネルで搬送され得る情報またはトラフィックタイプに応じて使用され得る。たとえば、ユニキャストトラフィックを含むPDSCHがNCEのCEレベルを使用することができるのに対し、ブロードキャスト情報を含むPDSCHがMCEのCEレベルを使用することができる。
【0503】
CEレベルは、(E)PDCCH、PDSCH、および/またはPUSCHに対する関連付けられたDCIにおいて動的に示され得る。たとえば、NCEのCEレベルが、ユニキャストトラフィックを含むPDSCHのために使用されることができ、log2[NCE]ビットCEレベルインジケータフィールドが、C-RNTIによってスクランブルされた関連付けられたDCIにおいて定義されることができる。MCEのCEレベルが、ブロードキャスト情報を含むPDSCHのために使用されることができ、log2[MCE]ビットCEレベルインジケータフィールドが、SI-RNTIによってスクランブルされた関連付けられたDCIにおいて定義されることができる。DCI内のCEレベル標識フィールドのビットの数は、RNTIタイプの関数として定義されてよい。DCIにおいて示されるCEレベルの数は、RNTIタイプに応じて決定されてよい。CEレベル標識フィールドのビットの数は、DCIフォーマットの関数として定義されてよい。CEレベルのために使用される反復数は、予め定義される、たとえばより高い層のシグナリングによってシグナリングされる、PDSCHに含まれ得るRNTIタイプ、DCIフォーマットおよび/または情報タイプの関数として決定されることができる。
【0504】
CEレベルは、CRCがC-RNTIによってスクランブルされ得るDCIなどの、PDSCHおよび/またはPUSCHに対する関連付けられたDCIにおいて動的に示され得る。CRCがC-RNTI以外のRNTIによってスクランブルされるDCIのCEレベルは、PRACHのために使用されるCEレベルに基づいて決定され得る。SIBを含むPDSCH、ページング、および/またはPMCHに対するCEレベルは、RACH手順で決定され得るCEレベルの関数として決定され得る。ユニキャストトラフィックを含むPDSCHに対するCEレベルは、たとえば、別途、より高い層によって構成される、またはDCIフォーマットによって示されることがない限り、RACH手順中に決定され得るCEレベルのCEレベルと同じであり得る。
【0505】
いくつかの実施形態では、CEレベルは、ブラインド復号から使用および/または検出された関連付けられた(E)PDCCH CEレベルによって(たとえば黙示的に)示され得る。たとえば、CEモードにおけるWTRUが複数のCEレベルで(E)PDCCHを監視することができ、特定のCEレベルで(E)PDCCHを受信した場合、WTRUは、関連付けられたPDSCHまたはPUSCHのために同じCEが使用され得ることを仮定することができる。
【0506】
別の実施形態では、同じ数のCEレベルがすべての物理チャネルに対して定義され得る。しかしながら、CEレベルについての反復の数は、チャネル、および/またはチャネルで搬送されるトラフィックタイプの関数として決定され得る。例として、NCEのCEレベルがPRACHに対して定義されることができ、ここで、CEレベル1はNrep回の反復に対応することができ、PDSCHについてのCEレベル1がMrep回の反復に対応することができ、ここで、NrepおよびMrepは異なり得る。別の例では、NCEのCEレベルがPDSCHに対して定義されまたは構成されることができ、ここで、PDSCHがブロードキャスト情報を含む場合、CEレベル1はNrep回の反復に対応することができ、PDSCHがユニキャストトラフィックを含む場合、CEレベル1はMrep回の反復に対応することができる。CEレベルの数は予め定義されてよく(またはシグナリングされてよく)、対応する反復数は、チャネルごとのより高い層のシグナリングによって構成されてよい。
【0507】
いくつかの実施形態では、窓ベースの送信が使用され得る。そのような実施形態では、時間窓が物理チャネルに対して定義されることができ、物理チャネルが時間窓内で反復して送信され得る。一例では、時間窓は、他の選択肢の中でも特に、(E)PDCCH、PDSCH、およびPUSCHに対して定義されることができ、WTRUは、反復を有する(E)PDCCH窓内で(E)PDCCHを受信することができる。関連付けられたPDSCHまたはPUSCHは、以下のPDSCHまたはPUSCH窓において送信または受信され得る。
【0508】
物理チャネルについての窓は、通信の方向(たとえば、DLまたはUL)に関わらず、部分的または完全に重複され得る。たとえば、WTRUは(E)PDCCH窓内で(E)PDCCHを監視することができるのに対し、WTRUはPUSCH窓内でPUSCHを送信することができ、PUSCH窓は、(E)PDCCH窓と完全または部分的に重複され得る。WTRUは、サブフレームにおいて同時に送信および受信をすることができる。
【0509】
物理チャネルの窓は通信の同じ方向(たとえばDLまたはUL)のみで部分的または完全に重複され得る。(E)PDCCH窓は、PDSCH窓と部分的または完全に重複され得る。(E)PDCCH窓は、PUSCH窓と重複され得ない。
【0510】
別の実施形態では、(E)PDCCHの最後のサブフレームからのオフセットが、
図8に例として示されるようにPDSCH、PUSCH、および/またはPUCCH窓のうちの少なくとも1つの開始サブフレームを示すために使用され得る。たとえば、(E)PDCCH窓がサブフレームnで終了する場合、PDSCH窓の開始サブフレームはサブフレームn+N
DLとすることができ、PUSCH窓の開始サブフレームはサブフレームn+N
ULとすることができ、ここで、N
DLおよびN
ULはオフセットとすることができる。
【0511】
数NDLおよびNULは、すべてのWTRUに対して適用される予め定義された数であってよい。あるいは、NDLおよびNULは、セル固有またはWTRU固有の様式でより高い層のシグナリングを介して構成されてよい。たとえば、NULは、PDSCH窓の長さに依存し得る。NULはPDSCH窓の長さの関数として決定されてよく、たとえば、PDSCH窓長がNPDSCHである場合、NULはNPDSCH+1として決定され、すなわちNUL=NPDSCH+1であり得る。NDLおよびNULは、関連付けられたDCIにおいて示され得る。たとえば、NDLは、PDSCHに対する関連付けられたDCIにおいて示されてよく、NULは、PUSCHに対する関連付けられたDCIにおいて示されてよい。NDLおよびNULは、WTRUがCEモードで構成された場合、PDSCHおよび/またはPUSCHに対する関連付けられたDCIにおいて示され得る。
【0512】
NDLとNULの関係は、WTRU機能に依存し得る。たとえば、WTRUが全二重モード機能がある場合NDL=1およびNUL=4が使用され得るのに対し、WTRUが半二重モードおよび/または時間二重モード機能がある場合、NDL=1およびNUL=NOFFが使用され得る。
【0513】
いくつかの実施形態では、PUSCHおよびPUCCH窓は部分的にまたは完全に重複され得る。WTRUが同じ(E)PDCCH窓でPDSCH割り振りおよびPUSCHグラントを受信した場合、WTRUは、PDSCH領域でPUSCHとPUCCHの両方を送信することができる。したがって、HARQ_ACKはデータ上でピギーバックされ得る。あるいは、WTRUが、同じ(E)PDCCH窓におけるPDSCH割り振りおよびPUSCHグラントを受信した場合、WTRUは、アップリンクにおけるチャネルのうちの1つを廃棄することができる。
【0514】
実施形態において、ワイヤレス送信/受信ユニット(WTRU)において行われる方法は、アップリンク信号についての反復数を決定するステップと、アップリンク信号についてのアップリンク送信電力を導出するステップであって、送信電力は反復数に基づく、ステップと、決定された反復数および導出されたアップリンク送信電力を使用して、反復を伴うアップリンク信号を送信するステップとを含む。
【0515】
そのような実施形態では、物理ランダムアクセスチャネル(PRACH)に対して使用されるアップリンク信号についての反復数の決定は、ダウンリンク測定値に基づく。反復数の決定は、反復レベルのセットから反復数を選択することによって行われ得る。反復レベルのセットは、拡張されたノード-B(eNB)によって構成され得る。反復数の決定は、反復レベルのセットから反復数を選択することによって行われ得る。
【0516】
反復数の決定は、拡張されたノード-B(eNB)から受信された情報に基づいて行われ得る。アップリンク信号は、物理アップリンク共有データチャネル(PUSCH)上で送られ得る。反復数の決定は、ダウンリンク制御インジケータ(downlink control indicator:DCI)において受信された情報に基づいて行われ得る。アップリンク送信電力の導出は、オフセットパラメータを含む電力制御式を使用して行われることができ、オフセットパラメータは、反復数の関数として決定される。アップリンク送信電力を導出するステップは、ターゲット受信電力(target received power)を決定するステップと、ターゲット受信電力からアップリンク送信電力を導出するステップとを含むことができる。
【0517】
ターゲット受信電力の決定は、拡張されたノード-B(eNB)から受信された情報に基づいて行われ得る。ターゲット受信電力は、反復の数の関数として決定され得る。
【0518】
反復を伴うアップリンク信号は、複数のサブフレームにわたって反復して送信されるアップリンク信号であり得る。
【0519】
実施形態において、ワイヤレス送信/受信ユニット(WTRU)において行われる方法は、無線アクセスネットワークからダウンリンク制御情報(DCI)メッセージを受信するステップと、ダウンリンク制御情報メッセージに少なくとも部分的に基づいて、WTRUと無線アクセスネットワークとの間の少なくとも1つの共有チャネルについての反復レベルを設定するステップとを含む。
【0520】
そのような実施形態では、WTRUの送信電力は設定されることができ、送信電力は、少なくとも部分的に反復レベルに依存する。ダウンリンク制御情報メッセージは、送信電力制御(TPC)コマンドを含むことができ、反復レベルは、送信電力制御コマンドに少なくとも部分的に基づく。反復レベルは、送信電力制御(TPC)コマンドに基づいて、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)に対して設定され得る。反復レベルは、送信電力制御(TPC)コマンドに基づいて、物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)に対して設定され得る。共有チャネルは、物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)である。WTRUは、反復レベルを使用して、物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)上でデータを受信するように構成され得る。
【0521】
電力オフセットが、セル固有基準信号(CRS)と物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)との間に設定されることができ、電力オフセットは、少なくとも部分的に物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)の反復レベルによって決定される。
【0522】
共有チャネルは、物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)であり得る。方法は、反復レベルを使用して、物理アップリンク共有チャネル上でデータを送信するステップをさらに含むことができる。
【0523】
実施形態において、ワイヤレス送信/受信ユニット(WTRU)は、無線アクセスネットワークから送信電力制御(TPC)コマンドを受信するように動作するトランシーバと、送信電力制御(TPC)コマンドに応答して、WTRUと無線アクセスネットワークとの間の少なくとも1つの共有チャネルについての反復レベルを設定するように動作するデコーダロジックであって、反復レベルは、送信電力制御(TPC)コマンドに少なくとも部分的に基づく、デコーダロジックとを含む。
【0524】
そのような実施形態では、共有チャネルは、物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)とすることができ、デコーダロジックは、反復レベルを使用して物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)上でデータを受信するようにさらに動作することができる。共有チャネルは、物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)とすることができ、トランシーバは、反復レベルを使用して物理アップリンク共有チャネル上でデータを送信するように動作することができる。
【0525】
実施形態において、ワイヤレス送信/受信ユニット(WTRU)において行われる方法は、無線アクセスネットワークから、複数のサブフレームを含む送信を受信するステップであって、各サブフレームは、複数の制御チャネル要素(CCE)を含む、ステップと、WTRUがカバレッジ拡張モードにあるかどうかを決定するステップと、WTRUがカバレッジ拡張モードにない場合に、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)通信について第1のセットのCCEを監視するステップであって、CCEの第1のセットは第1の探索空間である、ステップと、WTRUがカバレッジ拡張モードにある場合に、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)通信について第2のセットのCCEを監視するステップであって、CCEの第2のセットは第2の探索空間であり、この探索空間は第1の探索空間と異なる、ステップとを含む。
【0526】
そのような実施形態では、物理ダウンリンク制御チャネルは、拡張された物理ダウンリンク制御チャネル(EPDCCH)であり得る。第1の探索空間は、複数のアグリゲーションレベルで監視されてよく、第2の探索空間は、単一のアグリゲーションレベルで監視されてよい。第2の探索空間は、単一のアグリゲーションレベルおよび複数の反復レベルで監視されてもよい。第2の探索空間は、複数のアグリゲーションレベルおよび単一の反復レベルで監視されてもよい。
【0527】
実施形態において、ワイヤレス送信/受信ユニット(WTRU)は、無線アクセスネットワークから、複数のサブフレームを含む送信を受信するように動作するトランシーバであって、各サブフレームは、複数の制御チャネル要素(CCE)を含む、トランシーバを含む。この実施形態では、トランシーバは、WTRUがカバレッジ拡張モードにない場合に、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)通信について第1のセットのCCEを監視するように動作し、CCEの第1のセットは第1の探索空間であり、トランシーバは、WTRUがカバレッジ拡張モードにある場合に、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)通信について第2のセットのCCEを監視するように動作し、CCEの第2のセットは第2の探索空間であり、この探索空間は第1の探索空間と異なる。
【0528】
そのような実施形態では、物理ダウンリンク制御チャネルは、拡張された物理ダウンリンク制御チャネル(EPDCCH)であり得る。第1の探索空間は、複数のアグリゲーションレベルで監視されてよく、第2の探索空間は、単一のアグリゲーションレベルで監視されてよい。第2の探索空間は、単一のアグリゲーションレベルおよび複数の反復レベルで監視されてもよい。第2の探索空間は、複数のアグリゲーションレベルおよび単一の反復レベルで監視されてもよい。
【0529】
実施形態において、ワイヤレス送信/受信ユニット(WTRU)において行われる方法は、第1の通信チャネルのための第1のカバレッジ拡張レベルを、第1の数のカバレッジ拡張レベルから選択するステップと、第2の通信チャネルのための第2のカバレッジ拡張レベルを、第2の数のカバレッジ拡張レベルから選択するステップと、第1のカバレッジ拡張レベルを使用して第1の通信チャネルを介して無線アクセスネットワークと通信するステップと、第2のカバレッジ拡張レベルを使用して第2の通信チャネルを介して無線アクセスネットワークと通信するステップとを含む。
【0530】
そのような実施形態では、第1の数のカバレッジ拡張レベルは、第2の数のカバレッジ拡張レベルとは異なり得る。第1のカバレッジ拡張レベルを使用して通信するステップは、第1のカバレッジ拡張レベルによって決定された第1の数の反復を使用して通信するステップを含むことができ、第2のカバレッジ拡張レベルを使用して通信するステップは、第2のカバレッジ拡張レベルによって決定された第2の数の反復を使用して通信するステップを含むことができる。第1のカバレッジ拡張レベルに関連付けられた反復の数は、無線アクセスネットワークからのシグナリングによって決定される。
【0531】
第1のカバレッジ拡張レベルを使用して通信するステップは、第1のカバレッジ拡張レベルによって決定された第1の電力ブーストレベルを使用して通信するステップを含むことができ、第2のカバレッジ拡張レベルを使用して通信するステップは、第2のカバレッジ拡張レベルによって決定された第2の電力ブーストレベルを使用して通信するステップを含むことができる。
【0532】
第1の通信チャネルは、物理ランダムアクセスチャネル(PRACH)としてよく、第2の通信チャネルは、共有チャネルとしてよい。共有チャネルは、物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)としてよい。共有チャネルは、物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)としてよい。
【0533】
PRACHを介して通信するステップは、第1のカバレッジ拡張レベルによって決定された反復の数を有するPRACHプリアンブルを送信するステップを含むことができる。第2の数のカバレッジ拡張レベルは、第2の通信チャネルで搬送されたトラフィックのタイプに少なくとも部分的に基づいて決定され得る。
【0534】
第2の通信チャネルは、物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)とすることができ、第2の数のカバレッジ拡張レベルは、PDSCHがユニキャストトラフィックを搬送しているかそれともブロードキャストトラフィックを搬送しているかに少なくとも部分的に基づいて決定され得る。
【0535】
実施形態において、ワイヤレス送信/受信ユニット(WTRU)は、機能のセットを実行するように動作するトランシーバを含み、機能のセットは、第1の数のカバレッジ拡張レベルから、第1の通信チャネルについての第1のカバレッジ拡張レベルを選択する機能と、第2の数のカバレッジ拡張レベルから、第2の通信チャネルについての第2のカバレッジ拡張レベルを選択する機能と、第1のカバレッジ拡張レベルを使用して第1の通信チャネルを介して無線アクセスネットワークと通信する機能と、第2のカバレッジ拡張レベルを使用して第2の通信チャネルを介して無線アクセスネットワークと通信する機能とを含む。
【0536】
そのような実施形態では、第1の数のカバレッジ拡張レベルは、第2の数のカバレッジ拡張レベルとは異なり得る。
【0537】
第1のカバレッジ拡張レベルを使用して通信する機能は、第1のカバレッジ拡張レベルによって決定された第1の数の反復を使用して通信する機能を含むことができ、第2のカバレッジ拡張レベルを使用して通信する機能は、第2のカバレッジ拡張レベルによって決定された第2の数の反復を使用して通信する機能を含むことができる。
【0538】
第1のカバレッジ拡張レベルに関連付けられた反復の数は、無線アクセスネットワークからのシグナリングによって決定され得る。
【0539】
第1のカバレッジ拡張レベルを使用して通信する機能は、第1のカバレッジ拡張レベルによって決定された第1の電力ブーストレベルを使用して通信する機能を含むことができ、第2のカバレッジ拡張レベルを使用して通信する機能は、第2のカバレッジ拡張レベルによって決定された第2の電力ブーストレベルを使用して通信する機能を含むことができる。
【0540】
第1の通信チャネルは、物理ランダムアクセスチャネル(PRACH)としてよく、第2の通信チャネルは、共有チャネルとしてよい。共有チャネルは、物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)としてよい。共有チャネルは、物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)としてよい。PRACHを介して通信することは、第1のカバレッジ拡張レベルによって決定された反復の数を有するPRACHプリアンブルを送信することを含むことができる。
【0541】
第2の数のカバレッジ拡張レベルは、第2の通信チャネルで搬送されたトラフィックのタイプに少なくとも部分的に基づいて決定され得る。第2の通信チャネルは、物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)とすることができ、第2の数のカバレッジ拡張レベルは、PDSCHがユニキャストトラフィックを搬送しているかそれともブロードキャストトラフィックを搬送しているかに少なくとも部分的に基づいて決定され得る。
【0542】
実施形態において、ワイヤレス送信/受信ユニット(WTRU)において行われる方法は、WTRUがカバレッジ拡張モードにあるかどうかを決定するステップと、WTRUがカバレッジ拡張モードにあるという決定の後、第1のダウンリンク時間窓内で第1のダウンリンク物理チャネルを無線アクセスネットワークから反復を伴って受信するステップと、第1のアップリンク時間窓内で第1のアップリンク物理チャネルを無線アクセスネットワークへ反復を伴って送信するステップとを含む。
【0543】
そのような実施形態では、第1のダウンリンク物理チャネルは、物理ダウンリンク制御チャネル((E)PDCCH)であり得る。第1のダウンリンク物理チャネルは、物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)である。第1のアップリンク物理チャネルは、物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)であり得る。第1のアップリンク物理チャネルは、物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)であり得る。
【0544】
第1のダウンリンク時間窓は、第1のアップリンク時間窓と少なくとも部分的に重複し得る。
【0545】
受信するステップの少なくとも一部と送信するステップの少なくとも一部とが両方とも行われる、少なくとも1つのサブフレームがあり得る。
【0546】
方法は、第2のダウンリンク時間窓内で第2のダウンリンク物理チャネルを無線アクセスネットワークから反復を伴って受信するステップをさらに含むことができる。第2のダウンリンク時間窓は、第1のダウンリンク時間窓と少なくとも部分的に重複し得る。
【0547】
第1のダウンリンク物理チャネルは、物理ダウンリンク制御チャネル((E)PDCCH)とすることができ、第2のダウンリンク物理チャネルは、物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)とすることができる。
【0548】
方法は、第2のアップリンク時間窓内で第2のアップリンク物理チャネルを無線アクセスネットワークへ反復を伴って送るステップをさらに含むことができる。
【0549】
第2のアップリンク時間窓は、第1のアップリンク時間窓と少なくとも部分的に重複し得る。
【0550】
第1のアップリンク物理チャネルは、物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)とすることができ、第2のアップリンク物理チャネルは、物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)とすることができる。
【0551】
例示的な方法では、第1のダウンリンク物理チャネルは、終端サブフレームを有する物理ダウンリンク制御チャネル((E)PDCCH)とすることができ、第1のアップリンク物理チャネルは、物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)とすることができる。そのような実施形態では、方法は、第2のダウンリンク時間窓内で物理ダウンリンク共有チャネルを無線アクセスネットワークから反復を伴って受信するステップをさらに含むことができ、第2のダウンリンク時間窓は、終端サブフレームの後のダウンリンクオフセットから始まり、第1のアップリンク時間窓は、終端サブフレームの後のアップリンクオフセットから始まる。
【0552】
実施形態において、ワイヤレス送信/受信ユニット(WTRU)は、機能のセットを実行するように動作するトランシーバを含み、機能のセットは、WTRUがカバレッジ拡張モードにあるかどうかを決定する機能と、WTRUがカバレッジ拡張モードにあるという決定の後、第1のダウンリンク時間窓内で第1のダウンリンク物理チャネルを無線アクセスネットワークから反復を伴って受信する機能と、第1のアップリンク時間窓内で第1のアップリンク物理チャネルを無線アクセスネットワークへ反復を伴って送信する機能とを含む。
【0553】
そのような実施形態では、第1のダウンリンク物理チャネルは、物理ダウンリンク制御チャネル((E)PDCCH)であり得る。第1のダウンリンク物理チャネルは、物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)であり得る。第1のアップリンク物理チャネルは、物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)であり得る。第1のアップリンク物理チャネルは、物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)であり得る。
【0554】
第1のダウンリンク時間窓は、第1のアップリンク時間窓と少なくとも部分的に重複し得る。受信することの少なくとも一部と送信することの少なくとも一部とが両方とも行われる、少なくとも1つのサブフレームがあり得る。
【0555】
トランシーバは、第2のダウンリンク時間窓内で第2のダウンリンク物理チャネルを無線アクセスネットワークから反復を伴って受信するようにさらに動作することができる。第2のダウンリンク時間窓は、第1のダウンリンク時間窓と少なくとも部分的に重複し得る。第1のダウンリンク物理チャネルは、物理ダウンリンク制御チャネル((E)PDCCH)とすることができ、第2のダウンリンク物理チャネルは、物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)とすることができる。
【0556】
トランシーバは、第2のアップリンク時間窓内で第2のアップリンク物理チャネルを無線アクセスネットワークへ反復を伴って送るようにさらに動作することができる。第2のアップリンク時間窓は、第1のアップリンク時間窓と少なくとも部分的に重複し得る。第1のアップリンク物理チャネルは、物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)とすることができ、第2のアップリンク物理チャネルは、物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)とすることができる。
【0557】
実施形態において、ワイヤレス送信/受信ユニット(WTRU)において行われる方法は、WTRUがカバレッジ拡張モードにあるかどうかを決定するステップと、WTRUがカバレッジ拡張モードにあるという決定の後、第1のダウンリンク時間窓内で第1のダウンリンク物理チャネルを無線アクセスネットワークから反復を伴って受信するステップと、第1のダウンリンク物理チャネルに少なくとも部分的に基づいて、第2のダウンリンク時間窓および第1のアップリンク時間窓を決定するステップと、第2のダウンリンク時間窓内で第2のダウンリンク物理チャネルを無線アクセスネットワークから反復を伴って受信するステップと、第1のアップリンク時間窓内で第1のアップリンク物理チャネルを無線アクセスネットワークへ反復を伴って送信するステップとを含む。
【0558】
そのような実施形態では、第1のダウンリンク物理チャネルは(E)PDCCHであってよく、第2のダウンリンク物理チャネルはPDSCHであってよく、第1のアップリンク物理チャネルはPUSCHであってよい。第2のダウンリンク時間窓および第1のアップリンク時間窓を決定するステップは、第2のダウンリンク時間窓を、第1のダウンリンク時間窓に対してダウンリンクオフセットで始まると定義するステップと、第2のアップリンク時間窓を、第1のダウンリンク時間窓に対してアップリンクオフセットで始まると定義するステップと含むことができる。
【0559】
ダウンリンクオフセットおよびアップリンクオフセットは予め定義されてよい。ダウンリンクオフセットおよびアップリンクオフセットは、より高い層のシグナリングによって構成されてよい。アップリンクオフセットは、第2のダウンリンク時間窓の長さに依存し得る。ダウンリンクオフセットおよびアップリンクオフセットのうちの少なくとも一方は、ダウンリンク制御情報(DCI)メッセージによって構成されてよい。ダウンリンクオフセットおよびアップリンクオフセットは、WTRUが全二重通信をサポートするかどうかに少なくとも部分的に依存し得る。
【0560】
実施形態において、ワイヤレス送信/受信ユニット(WTRU)は、機能のセットを実行するように動作するトランシーバを含み、機能のセットは、第1のダウンリンク時間窓内で第1のダウンリンク物理チャネルを無線アクセスネットワークから反復を伴って受信する機能と、第1のダウンリンク物理チャネルに少なくとも部分的に基づいて、第2のダウンリンク時間窓および第1のアップリンク時間窓を決定する機能と、第2のダウンリンク時間窓内で第2のダウンリンク物理チャネルを無線アクセスネットワークから反復を伴って受信する機能と、第1のアップリンク時間窓内で第1のアップリンク物理チャネルを無線アクセスネットワークへ反復を伴って送信する機能とを含む。
【0561】
第1のダウンリンク物理チャネルは(E)PDCCHであってよく、第2のダウンリンク物理チャネルはPDSCHであってよく、第1のアップリンク物理チャネルはPUSCHであってよい。第2のダウンリンク時間窓および第1のアップリンク時間窓を決定する機能は、第2のダウンリンク時間窓を、第1のダウンリンク時間窓に対してダウンリンクオフセットで始まると定義する機能と、第2のアップリンク時間窓を、第1のダウンリンク時間窓に対してアップリンクオフセットで始まると定義する機能とを含むことができる。
【0562】
ダウンリンクオフセットおよびアップリンクオフセットは予め定義されてよい。ダウンリンクオフセットおよびアップリンクオフセットは、より高い層のシグナリングによって構成されてよい。アップリンクオフセットは、第2のダウンリンク時間窓の長さに依存し得る。ダウンリンクオフセットおよびアップリンクオフセットのうちの少なくとも一方は、ダウンリンク制御情報(DCI)メッセージによって構成されてよい。ダウンリンクオフセットおよびアップリンクオフセットは、WTRUが全二重通信をサポートするかどうかに少なくとも部分的に依存し得る。
【0563】
特徴および要素が上記で特定の組み合わせで説明されているが、各々の特徴または要素が、単独でまたは他の特徴および要素との任意の組み合わせで使用され得ることは、当業者には理解されよう。加えて本明細書で説明された方法は、コンピュータまたはプロセッサによる実行のためにコンピュータ可読媒体に組み込まれるコンピュータプログラム、ソフトウェア、またはファームウェアで実装され得る。コンピュータ可読媒体の例は、(有線またはワイヤレス接続を介して送信される)電子信号、およびコンピュータ可読記憶媒体を含む。コンピュータ可読記憶媒体の例は、読み出し専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、レジスタ、キャッシュメモリ、半導体メモリデバイス、内蔵ハードディスクおよび着脱可能ディスクなどの磁気媒体、光磁気媒体、ならびにCD-ROMディスクおよびデジタル多用途ディスク(DVD)などの光媒体を含むがこれらに限定されない。ソフトウェアと関連するプロセッサは、WTRUで使用するための無線周波数トランシーバ、WTRU、端末、基地局、RNC、または任意のホストコンピュータを実装するために使用され得る。
【産業上の利用可能性】
【0564】
本発明は、一般的に無線通信システムに利用することができる。
【符号の説明】
【0565】
102a~102d WTRU
103、104、105 RAN
106、109 コアネットワーク
107、108 PSTN
110 インターネット
112 他のネットワーク
114a、114b 基地局
118 プロセッサ
120 トランシーバ(送受信機)
122 アンテナ