(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-12-27
(45)【発行日】2025-01-14
(54)【発明の名称】装置、方法及びコンピュータプログラム
(51)【国際特許分類】
H04W 16/28 20090101AFI20250106BHJP
H04W 72/23 20230101ALI20250106BHJP
H04W 72/21 20230101ALI20250106BHJP
【FI】
H04W16/28
H04W72/23
H04W72/21
(21)【出願番号】P 2023516162
(86)(22)【出願日】2021-08-23
(86)【国際出願番号】 EP2021073295
(87)【国際公開番号】W WO2022053302
(87)【国際公開日】2022-03-17
【審査請求日】2023-05-08
(32)【優先日】2020-09-10
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(73)【特許権者】
【識別番号】515076873
【氏名又は名称】ノキア テクノロジーズ オサケユイチア
(74)【代理人】
【識別番号】100094569
【氏名又は名称】田中 伸一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100103610
【氏名又は名称】▲吉▼田 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100109070
【氏名又は名称】須田 洋之
(74)【代理人】
【識別番号】100067013
【氏名又は名称】大塚 文昭
(74)【代理人】
【識別番号】100120525
【氏名又は名称】近藤 直樹
(74)【代理人】
【識別番号】100176418
【氏名又は名称】工藤 嘉晃
(72)【発明者】
【氏名】デゲル マサ
(72)【発明者】
【氏名】ハコラ サミ-ユッカ
(72)【発明者】
【氏名】エネスク ミハイ
【審査官】松野 吉宏
(56)【参考文献】
【文献】Samsung,Multi-beam enhancements,3GPP TSG RAN WG1#102-e R1-2006991,フランス,3GPP,2020年08月17日
【文献】Moderator (Samsung),Moderator summary for multi-beam enhancement,3GPP TSG RAN WG1#102-e R1-2006127,フランス,3GPP,2020年08月22日
【文献】vivo,Discussion on multi-beam enhancement,3GPP TSG RAN WG1#102-e R1-2005363,フランス,3GPP,2020年08月08日
【文献】OPPO,Enhancements on Multi-Beam Operation,3GPP TSG RAN WG1#102-e R1-2005983,フランス,3GPP,2020年08月07日
【文献】Ericsson,On Rel-17 FeMIMO,3GPP TSG RAN WG2#116-e R2-2110341,フランス,3GPP,2021年10月21日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24 - 7/26
H04W 4/00 - 99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末のための装置であって、
少なくとも1つのアクセスノードから、第1の送信が第1の方向において行われるための第1の空間関係指示を受信するための手段と、
前記少なくとも1つのアクセスノードから、第2の送信が第2の方向において行われるための第2の空間関係指示を受信するための手段と、
前記少なくとも1つのアクセスノードから、前記第2の空間関係指示が制限された持続時間にわたって使用されるべきであるか否かを示す第3の指示を受信するための手段と、
前記少なくとも1つのアクセスノードとのシグナリングの受信及び/又は送信に、前記受信されている指示を使用するための手段と
前記少なくとも1つのアクセスノードから、前記第2の送信が行われるリソースと同じリソースグループの一部であるリソース上で前記第2の方向において行われる送信に前記第2の空間関係指示が適用されるべきであるか否かを示す第4の指示を受信するための手段と
を備え
、
前記第3の指示が、前記第2の空間関係指示が制限された持続時間にわたって使用されるべきであることを示すとき、前記装置は、前記第2の空間関係指示及び/又は前記第1の空間関係指示を使用して行われる送信の数を示す第6の指示を受信するための手段を備え、前記受信されている指示を使用するための前記手段は、前記制限された持続時間にわたって前記第2の空間関係指示及び/又は前記第1の空間関係指示を使用することを含む、装置。
【請求項2】
少なくとも1つの送信が前記第2の方向において行われるための補助空間関係を決定するための手段と、前記第2の空間関係を使用した後に前記少なくとも1つの送信のために、前記決定されている補助空間関係を使用するための手段とを備える、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記少なくとも1つのアクセスノードから第5の指示を受信するための手段を備え、前記第5の指示は、前記第2の方向における第3の送信に使用される第3の空間関係指示を示す、請求項1
又は2に記載の装置。
【請求項4】
前記第3の指示が、前記第2の空間関係指示が制限された持続時間にわたって使用されるべきであることを示すとき、前記装置は、前記第2の空間関係指示及び/又は前記第1の空間関係指示を使用するための持続時間を示す第6の指示を受信するための手段を備え、前記受信されている指示を使用するための前記手段は、前記制限された持続時間にわたって前記第2の空間関係指示及び/又は前記第1の空間関係指示を使用することを含む、請求項1~
3のいずれか1項に記載の装置。
【請求項5】
アクセスノードのための装置であって、
端末に、第1の送信が第1の方向において行われるための第1の空間関係指示を送信するための手段と、
前記端末に、第2の送信が第2の方向において行われるための第2の空間関係指示を送信するための手段と、
前記端末に、前記第2の空間関係指示が制限された持続時間にわたって使用されるべきであるか否かを示す第3の指示を送信するための手段と、
前記端末とのシグナリングの受信及び/又は送信に、前記送信されている指示を使用するための手段と
、
前記少なくとも1つのアクセスノードから、前記第2の送信が行われるリソースと同じリソースグループの一部であるリソース上で前記第2の方向において行われる送信に前記第2の空間関係指示が適用されるべきであるか否かを示す第4の指示を送信するための手段と
を備え
、
前記第3の指示が、前記第2の空間関係指示が制限された持続時間にわたって使用されるべきであることを示すとき、前記装置は、前記第2の空間関係指示及び/又は前記第1の空間関係指示を使用して行われる送信の数を示す第6の指示を送信するための手段を備え、前記受信されている指示を使用するための前記手段は、前記制限された持続時間にわたって前記第2の空間関係指示及び/又は前記第1の空間関係指示を使用することを含む、装置。
【請求項6】
少なくとも1つの送信が前記第2の方向において行われるための補助空間関係を決定するための手段と、前記第2の空間関係を使用した後に前記少なくとも1つの送信のために、前記決定されている補助空間関係を使用するための手段とを備える、請求項
5に記載の装置。
【請求項7】
前記端末に、前記第2の方向における第3の送信に使用される第3の空間関係を示す第5の指示を送信するための手段を備える、請求項
5又は6に記載の装置。
【請求項8】
前記第3の指示が、前記第2の空間関係指示が制限された持続時間にわたって使用されるべきであることを示すとき、前記装置は、前記第2の空間関係指示及び/又は前記第1の空間関係指示を使用するための持続時間を示す第6の指示を送信するための手段を備え、前記受信されている指示を使用するための前記手段は、前記制限された持続時間にわたって前記第2の空間関係指示及び/又は前記第1の空間関係指示を使用することを含む、請求項
5~
7のいずれか1項に記載の装置。
【請求項9】
前記第2の指示は、前記第1の空間関係指示も、前記第2の方向における送信に使用されるべきであることを示す、請求項1~
8のいずれか1項に記載の装置。
【請求項10】
前記第3の指示は、前記第1の空間関係指示が前記制限された持続時間にわたって使用されるべきであるか否かをさらに示す、請求項1~
9のいずれか1項に記載の装置。
【請求項11】
前記第3の指示が、前記第2の空間関係指示が制限された持続時間にわたって使用されるべきであることを示すとき、前記装置は、前記制限された持続時間の満了後に送信が前記第2の方向において行われるための第4の空間関係を使用するための手段を備え、前記第4の空間関係は、前記第2の空間関係が使用される前に前記第2の方向において行われている送信にも使用されたものである、請求項1~
10のいずれか1項に記載の装置。
【請求項12】
前記第1の指示及び前記第2の指示は、単一のコードポイントによって表される、請求項1~
11のいずれか1項に記載の装置。
【請求項13】
前記第1の指示及び前記第2の指示は、それぞれのコードポイントによって表される、請求項1~
11のいずれか1項に記載の装置。
【請求項14】
端末のための装置のための方法であって、
少なくとも1つのアクセスノードから、第1の送信が第1の方向において行われるための第1の空間関係指示を受信することと、
前記少なくとも1つのアクセスノードから、第2の送信が第2の方向において行われるための第2の空間関係指示を受信することと、
前記少なくとも1つのアクセスノードから、前記第2の空間関係指示が制限された持続時間にわたって使用されるべきであるか否かを示す第3の指示を受信することと、
前記少なくとも1つのアクセスノードとのシグナリングの受信及び/又は送信に、前記受信されている指示を使用することと
、
前記少なくとも1つのアクセスノードから、前記第2の送信が行われるリソースと同じリソースグループの一部であるリソース上で前記第2の方向において行われる送信に前記第2の空間関係指示が適用されるべきであるか否かを示す第4の指示を送信することと
を含
み、
前記第3の指示が、前記第2の空間関係指示が制限された持続時間にわたって使用されるべきであることを示すとき、前記装置は、前記第2の空間関係指示及び/又は前記第1の空間関係指示を使用して行われる送信の数を示す第6の指示を送信するための手段を備え、前記受信されている指示を使用するための前記手段は、前記制限された持続時間にわたって前記第2の空間関係指示及び/又は前記第1の空間関係指示を使用することを含む、方法。
【請求項15】
アクセスノードのための装置のための方法であって、
端末に、第1の送信が第1の方向において行われるための第1の空間関係指示を送信することと、
前記端末に、第2の送信が第2の方向において行われるための第2の空間関係指示を送信することと、
前記端末に、前記第2の空間関係指示が制限された持続時間にわたって使用されるべきであるか否かを示す第3の指示を送信することと、
前記端末とのシグナリングの受信及び/又は送信に、前記送信されている指示を使用するこ とと
を含
み、
前記第3の指示が、前記第2の空間関係指示が制限された持続時間にわたって使用される べきであることを示すとき、前記装置は、前記第2の空間関係指示及び/又は前記第1の空間関係指示を使用して行われる送信の数を示す第6の指示を送信するための手段を備え、前記受信されている指示を使用するための前記手段は、前記制限された持続時間にわたって前記第2の空間関係指示及び/又は前記第1の空間関係指示を使用することを含む、方法。
【請求項16】
コンピュータプログラム
であって、端末のための装置の少なくとも1つのプロセッサを作動させると、前記端末に、
少なくとも1つのアクセスノードから、第1の送信が第1の方向において行われるための第1の空間関係指示を受信することと、
前記少なくとも1つのアクセスノードから、第2の送信が第2の方向において行われるための第2の空間関係指示を受信することと、
前記少なくとも1つのアクセスノードから、前記第2の空間関係指示が制限された持続時間にわたって使用されるべきであるか否かを示す第3の指示を受信することと、
前記少なくとも1つのアクセスノードとのシグナリングの受信及び/又は送信に、前記受信されている指示を使用することと
、
前記少なくとも1つのアクセスノードから、前記第2の送信が行われるリソースと同じリソースグループの一部であるリソース上で前記第2の方向において行われる送信に前記第2の空間関係指示が適用されるべきであるか否かを示す第4の指示を送信すること
を行わせ
、
前記第3の指示が、前記第2の空間関係指示が制限された持続時間にわたって使用されるべきであることを示すとき、前記装置は、前記第2の空間関係指示及び/又は前記第1の空間関係指示を使用して行われる送信の数を示す第6の指示を送信するための手段を備え、前記受信されている指示を使用するための前記手段は、前記制限された持続時間にわたって前記第2の空間関係指示及び/又は前記第1の空間関係指示を使用することを含む、コンピュータプログラム
。
【請求項17】
コンピュータプログラム
であって、アクセスノードのための装置の少なくとも1つのプロセッサを作動させると、前記アクセスノードに、
端末に、第1の送信が第1の方向において行われるための第1の空間関係指示を送信することと、
前記端末に、第2の送信が第2の方向において行われるための第2の空間関係指示を送信することと、
前記端末に、前記第2の空間関係指示が制限された持続時間にわたって使用されるべきであるか否かを示す第3の指示を送信することと、
前記端末とのシグナリングの受信及び/又は送信に、前記送信されている指示を使用することと
を行わせ
、
前記第3の指示が、前記第2の空間関係指示が制限された持続時間にわたって使用されるべきであることを示すとき、前記装置は、前記第2の空間関係指示及び/又は前記第1の空間関係指示を使用して行われる送信の数を示す第6の指示を送信するための手段を備え、前記受信されている指示を使用するための前記手段は、前記制限された持続時間にわたって前記第2の空間関係指示及び/又は前記第1の空間関係指示を使用することを含む、コンピュータプログラム
。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、装置、方法、及びコンピュータプログラム、特に、排他的にではないが、ネットワーク装置のための装置、方法及びコンピュータプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
通信システムは、通信経路に含まれる様々なエンティティ間のキャリアを提供することによってユーザ端末、アクセスノード及び/又は他のノードなどの2つ以上のエンティティ間の通信セッションを可能にする設備と考えることができる。通信システムは、例えば、通信ネットワーク及び1つ又は複数の適合する通信デバイスを用いることによって提供することができる。通信セッションは、例えば、音声、電子メール(Eメール)、テキストメッセージ、マルチメディア及び/又はコンテンツデータなどのような通信を搬送するためのデータの通信を含み得る。コンテンツは、通信デバイスにマルチキャスト又はユニキャストされ得る。
【0003】
ユーザは、適切な通信デバイス又は端末を用いることによって通信システムにアクセスすることができる。ユーザの通信デバイスは、ユーザ機器(UE)又はユーザデバイスとして参照されることが多い。通信デバイスは、アクセスノードによって提供されるキャリアにアクセスし、キャリア上の通信を送信及び/又は受信することができる。
【0004】
通信システム及び関連付けられるデバイスは、典型的には、システムと関連付けられる様々なエンティティが何を行うことを許可されているか、及び、それがどのように達成されるべきかを明示する、必要な規格又は仕様に従って動作する。典型的には、接続に使用されるべきである通信プロトコル及び/又はパラメータも定義される。通信システムの一例が、UTRAN(3G無線)である。既知であるアーキテクチャの別の例は、ロングタームエボリューション(LTE)又はユニバーサル移動体通信システム(UMTS)無線アクセス技術である。別の例示的な通信システムは、ユーザ機器(UE)又はユーザデバイスが、例えば、新無線(NR)アクセス技術を介して、又は、5GCへの信頼されないアクセス若しくはワイヤラインアクセス技術などの他のアクセス技術を介して5Gコアにコンタクトすることを可能にする、いわゆる5Gシステムである。
【発明の概要】
【0005】
第1の態様によれば、端末のための装置であって、少なくとも1つのアクセスノードから、第1の送信が第1の方向において行われるための第1の空間関係指示を受信するための手段と、少なくとも1つのアクセスノードから、第2の送信が第2の方向において行われるための第2の空間関係指示を受信するための手段と、少なくとも1つのアクセスノードから、第2の空間関係指示が制限された持続時間にわたって使用されるべきであるか否かを示す第3の指示を受信するための手段と、少なくとも1つのアクセスノードとのシグナリングを受信及び/又は送信するために、受信されている指示を使用するための手段とを備える、装置が提供される。
【0006】
装置は、少なくとも1つの送信が第2の方向において行われるための補助空間関係を決定するための手段と、前記第2の空間関係を使用した後に前記少なくとも1つの送信のために、決定されている補助空間関係を使用するための手段とを備えることができる。
【0007】
装置は、少なくとも1つのアクセスノードから、第2の送信が行われるリソースと同じリソースグループの一部であるリソース上で第2の方向において行われる送信に第2の空間関係指示が適用されるべきであるか否かを示す第4の指示を受信するための手段を備えることができる。
【0008】
装置は、少なくとも1つのアクセスノードから第5の指示を受信するための手段を備えることができ、第5の指示は、第2の方向における第3の送信に使用される第3の空間関係指示を示す。
【0009】
第3の指示が、第2の空間関係指示が制限された持続時間にわたって使用されるべきであることを示すとき、装置は、第2の空間関係指示及び/又は第1の空間関係指示を使用して行われる送信の数を示す第6の指示を受信するための手段を備えることができ、受信されている指示を使用するための手段は、前記制限された持続時間にわたって第2の空間関係指示及び/又は第1の空間関係指示を使用することを含む。
【0010】
第3の指示が、第2の空間関係指示が制限された持続時間にわたって使用されるべきであることを示すとき、装置は、第2の空間関係指示及び/又は第1の空間関係指示を使用するための持続時間を示す第6の指示を受信するための手段を備えることができ、受信されている指示を使用するための手段は、前記制限された持続時間にわたって第2の空間関係指示及び/又は第1の空間関係指示を使用することを含む。
【0011】
前記第2の指示は、前記第1の空間関係指示も、第2の方向における送信に使用されるべきであることを示すことができる。
【0012】
前記第3の指示は、第1の空間関係指示が制限された持続時間にわたって使用されるべきであるか否かをさらに示すことができる。
【0013】
第3の指示が、第2の空間関係指示が制限された持続時間にわたって使用されるべきであることを示すとき、装置は、制限された持続時間の満了後に送信が第2の方向において行われるための第4の空間関係を使用するための手段を備えることができ、第4の空間関係は、第2の空間関係が使用される前に第2の方向において行われている送信にも使用されたものである。
【0014】
第1の指示及び第2の指示は、単一のコードポイントによって表されてもよい。
【0015】
第1の指示及び第2の指示は、それぞれのコードポイントによって表されてもよい。
【0016】
第2の態様によれば、アクセスノードのための装置であって、端末に、第1の送信が第1の方向において行われるための第1の空間関係指示を送信するための手段と、端末に、第2の送信が第2の方向において行われるための第2の空間関係指示を送信するための手段と、端末に、第2の空間関係指示が制限された持続時間にわたって使用されるべきであるか否かを示す第3の指示を送信するための手段と、端末とのシグナリングを受信及び/又は送信するために、送信されている指示を使用するための手段とを備える、装置が提供される。
【0017】
装置は、少なくとも1つの送信が第2の方向において行われるための補助空間関係を決定するための手段と、前記第2の空間関係を使用した後に前記少なくとも1つの送信のために、決定されている補助空間関係を使用するための手段とを備えることができる。
【0018】
装置は、少なくとも1つのアクセスノードから、第2の送信が行われるリソースと同じリソースグループの一部であるリソース上で第2の方向において行われる送信に第2の空間関係指示が適用されるべきであるか否かを示す第4の指示を送信するための手段を備えることができる。
【0019】
装置は、端末に、第2の方向における第3の送信に使用される第3の空間関係を示す第5の指示を送信するための手段を備えることができる。
【0020】
第3の指示が、第2の空間関係指示が制限された持続時間にわたって使用されるべきであることを示すとき、装置は、第2の空間関係指示及び/又は第1の空間関係指示を使用して行われる送信の数を示す第6の指示を送信するための手段を備えることができ、受信されている指示を使用するための手段は、前記制限された持続時間にわたって第2の空間関係指示及び/又は第1の空間関係指示を使用することを含む。
【0021】
第3の指示が、第2の空間関係指示が制限された持続時間にわたって使用されるべきであることを示すとき、装置は、第2の空間関係指示及び/又は第1の空間関係指示を使用するための持続時間を示す第6の指示を送信するための手段を備えることができ、受信されている指示を使用するための手段は、前記制限された持続時間にわたって第2の空間関係指示及び/又は第1の空間関係指示を使用することを含む。
【0022】
前記第2の指示は、前記第1の空間関係指示も、第2の方向における送信に使用されるべきであることを示すことができる。
【0023】
前記第3の指示は、第1の空間関係指示が制限された持続時間にわたって使用されるべきであるか否かをさらに示すことができる。
【0024】
第3の指示が、第2の空間関係指示が制限された持続時間にわたって使用されるべきであることを示すとき、装置は、制限された持続時間の満了後に送信が第2の方向において行われるための第4の空間関係を使用するための手段を備えることができ、第4の空間関係は、第2の空間関係が使用される前に第2の方向において行われている送信にも使用されたものである。
【0025】
第1の指示及び第2の指示は、単一のコードポイントによって表されてもよい。
【0026】
第1の指示及び第2の指示は、それぞれのコードポイントによって表されてもよい。
【0027】
第3の態様によれば、端末のための装置のための方法であって、少なくとも1つのアクセスノードから、第1の送信が第1の方向において行われるための第1の空間関係指示を受信することと、少なくとも1つのアクセスノードから、第2の送信が第2の方向において行われるための第2の空間関係指示を受信することと、少なくとも1つのアクセスノードから、第2の空間関係指示が制限された持続時間にわたって使用されるべきであるか否かを示す第3の指示を受信することと、少なくとも1つのアクセスノードとのシグナリングを受信及び/又は送信するために、受信されている指示を使用することとを含む、方法が提供される。
【0028】
方法は、少なくとも1つの送信が第2の方向において行われるための補助空間関係を決定することと、前記第2の空間関係を使用した後に前記少なくとも1つの送信のために、決定されている補助空間関係を使用することとを含むことができる。
【0029】
方法は、少なくとも1つのアクセスノードから、第2の送信が行われるリソースと同じリソースグループの一部であるリソース上で第2の方向において行われる送信に第2の空間関係指示が適用されるべきであるか否かを示す第4の指示を受信することを含むことができる。
【0030】
方法は、少なくとも1つのアクセスノードから第5の指示を受信することを含むことができ、第5の指示は、第2の方向における第3の送信に使用される第3の空間関係指示を示す。
【0031】
第3の指示が、第2の空間関係指示が制限された持続時間にわたって使用されるべきであることを示すとき、方法は、第2の空間関係指示及び/又は第1の空間関係指示を使用して行われる送信の数を示す第6の指示を受信することを含むことができ、受信されている指示を使用することは、前記制限された持続時間にわたって第2の空間関係指示及び/又は第1の空間関係指示を使用することを含む。
【0032】
第3の指示が、第2の空間関係指示が制限された持続時間にわたって使用されるべきであることを示すとき、方法は、第2の空間関係指示及び/又は第1の空間関係指示を使用するための持続時間を示す第6の指示を受信することを含むことができ、受信されている指示を使用することは、前記制限された持続時間にわたって第2の空間関係指示及び/又は第1の空間関係指示を使用することを含む。
【0033】
前記第2の指示は、前記第1の空間関係指示も、第2の方向における送信に使用されるべきであることを示すことができる。
【0034】
前記第3の指示は、第1の空間関係指示が制限された持続時間にわたって使用されるべきであるか否かをさらに示すことができる。
【0035】
第3の指示が、第2の空間関係指示が制限された持続時間にわたって使用されるべきであることを示すとき、方法は、制限された持続時間の満了後に送信が第2の方向において行われるための第4の空間関係を使用することを含むことができ、第4の空間関係は、第2の空間関係が使用される前に第2の方向において行われている送信にも使用されたものである。
【0036】
第1の指示及び第2の指示は、単一のコードポイントによって表されてもよい。
【0037】
第1の指示及び第2の指示は、それぞれのコードポイントによって表されてもよい。
【0038】
第4の態様によれば、アクセスノードのための装置のための方法であって、端末に、第1の送信が第1の方向において行われるための第1の空間関係指示を送信することと、端末に、第2の送信が第2の方向において行われるための第2の空間関係指示を送信することと、端末に、第2の空間関係指示が制限された持続時間にわたって使用されるべきであるか否かを示す第3の指示を送信することと、端末とのシグナリングを受信及び/又は送信するために、送信されている指示を使用することとを含む、方法が提供される。
【0039】
方法は、少なくとも1つの送信が第2の方向において行われるための補助空間関係を決定することと、前記第2の空間関係を使用した後に前記少なくとも1つの送信のために、決定されている補助空間関係を使用することとを含むことができる。
【0040】
方法は、少なくとも1つのアクセスノードから、第2の送信が行われるリソースと同じリソースグループの一部であるリソース上で第2の方向において行われる送信に第2の空間関係指示が適用されるべきであるか否かを示す第4の指示を送信することを含むことができる。
【0041】
方法は、端末に、第2の方向における第3の送信に使用される第3の空間関係指示を示す第5の指示を送信することを含むことができる。
【0042】
第3の指示が、第2の空間関係指示が制限された持続時間にわたって使用されるべきであることを示すとき、方法は、第2の空間関係指示及び/又は第1の空間関係指示を使用して行われる送信の数を示す第6の指示を送信することを含むことができ、受信されている指示を使用することは、前記制限された持続時間にわたって第2の空間関係指示及び/又は第1の空間関係指示を使用することを含む。
【0043】
第3の指示が、第2の空間関係指示が制限された持続時間にわたって使用されるべきであることを示すとき、方法は、第2の空間関係指示及び/又は第1の空間関係指示を使用するための持続時間を示す第6の指示を送信することを含むことができ、受信されている指示を使用することは、前記制限された持続時間にわたって第2の空間関係指示及び/又は第1の空間関係指示を使用することを含む。
【0044】
前記第2の指示は、前記第1の空間関係指示も、第2の方向における送信に使用されるべきであることを示すことができる。
【0045】
前記第3の指示は、第1の空間関係指示が制限された持続時間にわたって使用されるべきであるか否かをさらに示すことができる。
【0046】
第3の指示が、第2の空間関係指示が制限された持続時間にわたって使用されるべきであることを示すとき、方法は、制限された持続時間の満了後に送信が第2の方向において行われるための第4の空間関係を使用することを含むことができ、第4の空間関係は、第2の空間関係が使用される前に第2の方向において行われている送信にも使用されたものである。
【0047】
第1の指示及び第2の指示は、単一のコードポイントによって表されてもよい。
【0048】
第1の指示及び第2の指示は、それぞれのコードポイントによって表されてもよい。
【0049】
第5の態様によれば、端末のための装置であって、少なくとも1つのプロセッサと、コンピュータコードを備える少なくとも1つのメモリとを備え、コンピュータコードは、少なくとも1つのプロセッサ上で実行されると、端末に、少なくとも1つのアクセスノードから、第1の送信が第1の方向において行われるための第1の空間関係指示を受信することと、少なくとも1つのアクセスノードから、第2の送信が第2の方向において行われるための第2の空間関係指示を受信することと、少なくとも1つのアクセスノードから、第2の空間関係指示が制限された持続時間にわたって使用されるべきであるか否かを示す第3の指示を受信することと、少なくとも1つのアクセスノードとのシグナリングを受信及び/又は送信するために、受信されている指示を使用することとを行わせる、装置が提供される。
【0050】
端末には、少なくとも1つの送信が第2の方向において行われるための補助空間関係を決定することと、前記第2の空間関係を使用した後に前記少なくとも1つの送信のために、決定されている補助空間関係を使用することとを行わせることができる。
【0051】
端末には、少なくとも1つのアクセスノードから、第2の送信が行われるリソースと同じリソースグループの一部であるリソース上で第2の方向において行われる送信に第2の空間関係指示が適用されるべきであるか否かを示す第4の指示を受信することを行わせることができる。
【0052】
端末には、少なくとも1つのアクセスノードから第5の指示を受信することを行わせることができ、第5の指示は、第2の方向における第3の送信に使用される第3の空間関係指示を示す。
【0053】
第3の指示が、第2の空間関係指示が制限された持続時間にわたって使用されるべきであることを示すとき、端末には、第2の空間関係指示及び/又は第1の空間関係指示を使用して行われる送信の数を示す第6の指示を受信することを行わせることができ、受信されている指示を使用することは、前記制限された持続時間にわたって第2の空間関係指示及び/又は第1の空間関係指示を使用することを含む。
【0054】
第3の指示が、第2の空間関係指示が制限された持続時間にわたって使用されるべきであることを示すとき、端末には、第2の空間関係指示及び/又は第1の空間関係指示を使用するための持続時間を示す第6の指示を受信することを行わせることができ、受信されている指示を使用することは、前記制限された持続時間にわたって第2の空間関係指示及び/又は第1の空間関係指示を使用することを含む。
【0055】
前記第2の指示は、前記第1の空間関係指示も、第2の方向における送信に使用されるべきであることを示すことができる。
【0056】
前記第3の指示は、第1の空間関係指示が制限された持続時間にわたって使用されるべきであるか否かをさらに示すことができる。
【0057】
第3の指示が、第2の空間関係指示が制限された持続時間にわたって使用されるべきであることを示すとき、端末には、制限された持続時間の満了後に送信が第2の方向において行われるための第4の空間関係を使用することを行わせることができ、第4の空間関係は、第2の空間関係が使用される前に第2の方向において行われている送信にも使用されたものである。
【0058】
第1の指示及び第2の指示は、単一のコードポイントによって表されてもよい。
【0059】
第1の指示及び第2の指示は、それぞれのコードポイントによって表されてもよい。
【0060】
第6の態様によれば、アクセスノードのための装置であって、少なくとも1つのプロセッサと、コンピュータコードを備える少なくとも1つのメモリとを備え、コンピュータコードは、少なくとも1つのプロセッサ上で実行されると、アクセスノードに、端末に、第1の送信が第1の方向において行われるための第1の空間関係指示を送信することと、端末に、第2の送信が第2の方向において行われるための第2の空間関係指示を送信することと、端末に、第2の空間関係指示が制限された持続時間にわたって使用されるべきであるか否かを示す第3の指示を送信することと、端末とのシグナリングを受信及び/又は送信するために、送信されている指示を使用することとを行わせる、装置が提供される。
【0061】
アクセスノードには、少なくとも1つの送信が第2の方向において行われるための補助空間関係を決定することと、前記第2の空間関係を使用した後に前記少なくとも1つの送信のために、決定されている補助空間関係を使用することとを行わせることができる。
【0062】
アクセスノードには、少なくとも1つのアクセスノードから、第2の送信が行われるリソースと同じリソースグループの一部であるリソース上で第2の方向において行われる送信に第2の空間関係指示が適用されるべきであるか否かを示す第4の指示を送信することを行わせることができる。
【0063】
アクセスノードには、端末に、第2の方向における第3の送信に使用される第3の空間関係指示を示す第5の指示を送信することを行わせることができる。
【0064】
第3の指示が、第2の空間関係指示が制限された持続時間にわたって使用されるべきであることを示すとき、アクセスノードには、第2の空間関係指示及び/又は第1の空間関係指示を使用して行われる送信の数を示す第6の指示を送信することを行わせることができ、受信されている指示を使用することは、前記制限された持続時間にわたって第2の空間関係指示及び/又は第1の空間関係指示を使用することを含む。
【0065】
第3の指示が、第2の空間関係指示が制限された持続時間にわたって使用されるべきであることを示すとき、アクセスノードには、第2の空間関係指示及び/又は第1の空間関係指示を使用するための持続時間を示す第6の指示を送信することを行わせることができ、受信されている指示を使用することは、前記制限された持続時間にわたって第2の空間関係指示及び/又は第1の空間関係指示を使用することを含む。
【0066】
前記第2の指示は、前記第1の空間関係指示も、第2の方向における送信に使用されるべきであることを示すことができる。
【0067】
前記第3の指示は、第1の空間関係指示が制限された持続時間にわたって使用されるべきであるか否かをさらに示すことができる。
【0068】
第3の指示が、第2の空間関係指示が制限された持続時間にわたって使用されるべきであることを示すとき、アクセスノードには、制限された持続時間の満了後に送信が第2の方向において行われるための第4の空間関係を使用することを行わせることができ、第4の空間関係は、第2の空間関係が使用される前に第2の方向において行われている送信にも使用されたものである。
【0069】
第1の指示及び第2の指示は、単一のコードポイントによって表されてもよい。
【0070】
第1の指示及び第2の指示は、それぞれのコードポイントによって表されてもよい。
【0071】
第7の態様によれば、端末のための装置であって、少なくとも1つのアクセスノードから、第1の送信が第1の方向において行われるための第1の空間関係指示を受信するための受信回路と、少なくとも1つのアクセスノードから、第2の送信が第2の方向において行われるための第2の空間関係指示を受信するための受信回路と、少なくとも1つのアクセスノードから、第2の空間関係指示が制限された持続時間にわたって使用されるべきであるか否かを示す第3の指示を受信するための受信回路と、少なくとも1つのアクセスノードとのシグナリングを受信及び/又は送信するために、受信されている指示を使用するための使用回路とを備える、装置が提供される。
【0072】
装置は、少なくとも1つの送信が第2の方向において行われるための補助空間関係を決定するための決定回路と、前記第2の空間関係を使用した後に前記少なくとも1つの送信のために、決定されている補助空間関係を使用するための使用回路とを備えることができる。
【0073】
装置は、少なくとも1つのアクセスノードから、第2の送信が行われるリソースと同じリソースグループの一部であるリソース上で第2の方向において行われる送信に第2の空間関係指示が適用されるべきであるか否かを示す第4の指示を受信するための受信回路を備えることができる。
【0074】
装置は、少なくとも1つのアクセスノードから第5の指示を受信するための受信回路を備えることができ、第5の指示は、第2の方向における第3の送信に使用される第3の空間関係指示を示す。
【0075】
第3の指示が、第2の空間関係指示が制限された持続時間にわたって使用されるべきであることを示すとき、装置は、第2の空間関係指示及び/又は第1の空間関係指示を使用して行われる送信の数を示す第6の指示を受信するための受信回路を備えることができ、受信されている指示を使用するための使用回路は、前記制限された持続時間にわたって第2の空間関係指示及び/又は第1の空間関係指示を使用することを含む。
【0076】
第3の指示が、第2の空間関係指示が制限された持続時間にわたって使用されるべきであることを示すとき、装置は、第2の空間関係指示及び/又は第1の空間関係指示を使用するための持続時間を示す第6の指示を受信するための受信回路を備えることができ、受信されている指示を使用するための使用回路は、前記制限された持続時間にわたって第2の空間関係指示及び/又は第1の空間関係指示を使用することを含む。
【0077】
前記第2の指示は、前記第1の空間関係指示も、第2の方向における送信に使用されるべきであることを示すことができる。
【0078】
前記第3の指示は、第1の空間関係指示が制限された持続時間にわたって使用されるべきであるか否かをさらに示すことができる。
【0079】
第3の指示が、第2の空間関係指示が制限された持続時間にわたって使用されるべきであることを示すとき、装置は、制限された持続時間の満了後に送信が第2の方向において行われるための第4の空間関係を使用するための使用回路を備えることができ、第4の空間関係は、第2の空間関係が使用される前に第2の方向において行われている送信にも使用されたものである。
【0080】
第1の指示及び第2の指示は、単一のコードポイントによって表されてもよい。
【0081】
第1の指示及び第2の指示は、それぞれのコードポイントによって表されてもよい。
【0082】
第8の態様によれば、アクセスノードのための装置あって、端末に、第1の送信が第1の方向において行われるための第1の空間関係指示を送信するための送信回路と、端末に、第2の送信が第2の方向において行われるための第2の空間関係指示を送信するための送信回路と、端末に、第2の空間関係指示が制限された持続時間にわたって使用されるべきであるか否かを示す第3の指示を送信するための送信回路と、端末とのシグナリングを受信及び/又は送信するために、送信されている指示を使用するための使用回路とを備える、装置が提供される。
【0083】
装置は、少なくとも1つの送信が第2の方向において行われるための補助空間関係を決定するための決定回路と、前記第2の空間関係を使用した後に前記少なくとも1つの送信のために、決定されている補助空間関係を使用するための使用回路とを備えることができる。
【0084】
装置は、少なくとも1つのアクセスノードから、第2の送信が行われるリソースと同じリソースグループの一部であるリソース上で第2の方向において行われる送信に第2の空間関係指示が適用されるべきであるか否かを示す第4の指示を送信するための送信回路を備えることができる。
【0085】
装置は、端末に、第2の方向における第3の送信に使用される第3の空間関係を示す第5の指示を送信するための送信回路を備えることができる。
【0086】
第3の指示が、第2の空間関係指示が制限された持続時間にわたって使用されるべきであることを示すとき、装置は、第2の空間関係指示及び/又は第1の空間関係指示を使用して行われる送信の数を示す第6の指示を送信するための送信回路を備えることができ、受信されている指示を使用するための使用回路は、前記制限された持続時間にわたって第2の空間関係指示及び/又は第1の空間関係指示を使用することを含む。
【0087】
第3の指示が、第2の空間関係指示が制限された持続時間にわたって使用されるべきであることを示すとき、装置は、第2の空間関係指示及び/又は第1の空間関係指示を使用するための持続時間を示す第6の指示を送信するための送信回路を備えることができ、受信されている指示を使用するための使用回路は、前記制限された持続時間にわたって第2の空間関係指示及び/又は第1の空間関係指示を使用することを含む。
【0088】
前記第2の指示は、前記第1の空間関係指示も、第2の方向における送信に使用されるべきであることを示すことができる。
【0089】
前記第3の指示は、第1の空間関係指示が制限された持続時間にわたって使用されるべきであるか否かをさらに示すことができる。
【0090】
第3の指示が、第2の空間関係指示が制限された持続時間にわたって使用されるべきであることを示すとき、装置は、制限された持続時間の満了後に送信が第2の方向において行われるための第4の空間関係を使用するための使用回路を備えることができ、第4の空間関係は、第2の空間関係が使用される前に第2の方向において行われている送信にも使用されたものである。
【0091】
第1の指示及び第2の指示は、単一のコードポイントによって表されてもよい。
【0092】
第1の指示及び第2の指示は、それぞれのコードポイントによって表されてもよい。
【0093】
第9の態様によれば、非一時的コンピュータ可読媒体であって、端末の装置に、少なくとも、少なくとも1つのアクセスノードから、第1の送信が第1の方向において行われるための第1の空間関係指示を受信することと、少なくとも1つのアクセスノードから、第2の送信が第2の方向において行われるための第2の空間関係指示を受信することと、少なくとも1つのアクセスノードから、第2の空間関係指示が制限された持続時間にわたって使用されるべきであるか否かを示す第3の指示を受信することと、少なくとも1つのアクセスノードとのシグナリングを受信及び/又は送信するために、受信されている指示を使用することとを行わせるためのプログラム命令を備える、非一時的コンピュータ可読媒体が提供される。
【0094】
端末には、少なくとも1つの送信が第2の方向において行われるための補助空間関係を決定することと、前記第2の空間関係を使用した後に前記少なくとも1つの送信のために、決定されている補助空間関係を使用することとを行わせることができる。
【0095】
端末には、少なくとも1つのアクセスノードから、第2の送信が行われるリソースと同じリソースグループの一部であるリソース上で第2の方向において行われる送信に第2の空間関係指示が適用されるべきであるか否かを示す第4の指示を受信することを行わせることができる。
【0096】
端末には、少なくとも1つのアクセスノードから第5の指示を受信することを行わせることができ、第5の指示は、第2の方向における第3の送信に使用される第3の空間関係指示を示す。
【0097】
第3の指示が、第2の空間関係指示が制限された持続時間にわたって使用されるべきであることを示すとき、端末には、第2の空間関係指示及び/又は第1の空間関係指示を使用して行われる送信の数を示す第6の指示を受信することを行わせることができ、受信されている指示を使用することは、前記制限された持続時間にわたって第2の空間関係指示及び/又は第1の空間関係指示を使用することを含む。
【0098】
第3の指示が、第2の空間関係指示が制限された持続時間にわたって使用されるべきであることを示すとき、端末には、第2の空間関係指示及び/又は第1の空間関係指示を使用するための持続時間を示す第6の指示を受信することを行わせることができ、受信されている指示を使用することは、前記制限された持続時間にわたって第2の空間関係指示及び/又は第1の空間関係指示を使用することを含む。
【0099】
前記第2の指示は、前記第1の空間関係指示も、第2の方向における送信に使用されるべきであることを示すことができる。
【0100】
前記第3の指示は、第1の空間関係指示が制限された持続時間にわたって使用されるべきであるか否かをさらに示すことができる。
【0101】
第3の指示が、第2の空間関係指示が制限された持続時間にわたって使用されるべきであることを示すとき、端末には、制限された持続時間の満了後に送信が第2の方向において行われるための第4の空間関係を使用することを行わせることができ、第4の空間関係は、第2の空間関係が使用される前に第2の方向において行われている送信にも使用されたものである。
【0102】
第1の指示及び第2の指示は、単一のコードポイントによって表されてもよい。
【0103】
第1の指示及び第2の指示は、それぞれのコードポイントによって表されてもよい。
【0104】
第10の態様によれば、非一時的コンピュータ可読媒体であって、アクセスノードの装置に、少なくとも、端末に、第1の送信が第1の方向において行われるための第1の空間関係指示を送信することと、端末に、第2の送信が第2の方向において行われるための第2の空間関係指示を送信することと、端末に、第2の空間関係指示が制限された持続時間にわたって使用されるべきであるか否かを示す第3の指示を送信することと、端末とのシグナリングを受信及び/又は送信するために、送信されている指示を使用することとを実施させるためのプログラム命令を備える、非一時的コンピュータ可読媒体が提供される。
【0105】
アクセスノードには、少なくとも1つの送信が第2の方向において行われるための補助空間関係を決定することと、前記第2の空間関係を使用した後に前記少なくとも1つの送信のために、決定されている補助空間関係を使用することとを行わせることができる。
【0106】
アクセスノードには、少なくとも1つのアクセスノードから、第2の送信が行われるリソースと同じリソースグループの一部であるリソース上で第2の方向において行われる送信に第2の空間関係指示が適用されるべきであるか否かを示す第4の指示を送信することを行わせることができる。
【0107】
アクセスノードには、端末に、第2の方向における第3の送信に使用される第3の空間関係を示す第5の指示を送信することを行わせることができる。
【0108】
第3の指示が、第2の空間関係指示が制限された持続時間にわたって使用されるべきであることを示すとき、アクセスノードには、第2の空間関係指示及び/又は第1の空間関係指示を使用して行われる送信の数を示す第6の指示を送信することを行わせることができ、受信されている指示を使用することは、前記制限された持続時間にわたって第2の空間関係指示及び/又は第1の空間関係指示を使用することを含む。
【0109】
第3の指示が、第2の空間関係指示が制限された持続時間にわたって使用されるべきであることを示すとき、アクセスノードには、第2の空間関係指示及び/又は第1の空間関係指示を使用するための持続時間を示す第6の指示を送信することを行わせることができ、受信されている指示を使用することは、前記制限された持続時間にわたって第2の空間関係指示及び/又は第1の空間関係指示を使用することを含む。
【0110】
前記第2の指示は、前記第1の空間関係指示も、第2の方向における送信に使用されるべきであることを示すことができる。
【0111】
前記第3の指示は、第1の空間関係指示が制限された持続時間にわたって使用されるべきであるか否かをさらに示すことができる。
【0112】
第3の指示が、第2の空間関係指示が制限された持続時間にわたって使用されるべきであることを示すとき、アクセスノードには、制限された持続時間の満了後に送信が第2の方向において行われるための第4の空間関係を使用することを行わせることができ、第4の空間関係は、第2の空間関係が使用される前に第2の方向において行われている送信にも使用されたものである。
【0113】
第1の指示及び第2の指示は、単一のコードポイントによって表されてもよい。
【0114】
第1の指示及び第2の指示は、それぞれのコードポイントによって表されてもよい。
【0115】
第11の態様によれば、本明細書に記載されているような装置を備えることができる電子デバイスが提供される。
【0116】
第12の態様によれば、本明細書に記載されているような装置を備えることができるチップセットが提供される。
【0117】
第13の態様によれば、コンピュータに、上述したような任意の方法を実施させるためのプログラム命令を含むコンピュータプログラムが提供される。
【0118】
第14の態様によれば、装置に、本明細書に記載したような任意の方法を実施させることができる、媒体上に記憶されているコンピュータプログラム製品が提供される。
【0119】
ここで例示のみを目的として、添付の図面を参照して実施例を説明する。
【図面の簡単な説明】
【0120】
【
図4】プロセッサによって実行されると、プロセッサがいくつかの実施例の方法のステップのうちの1つ又は複数を実施することを可能にする命令を記憶している不揮発性メモリ媒体の概略図である。
【
図5】UEとネットワーク装置との間の例示的なシグナリングを示す図である。
【
図6】送信及び/又は受信の制御に使用することができる例示的なTCI状態を示す図である。
【
図7】UEとネットワーク装置との間の例示的なシグナリングを示す図である。
【
図8】送信及び/又は受信の制御に使用することができる例示的なTCI状態を示す図である。
【
図9】記載されている装置の例示的な動作を示す流れ図である。
【
図10】記載されている装置の例示的な動作を示す流れ図である。
【発明を実施するための形態】
【0121】
以下において、ワイヤレスセルラシステムを介して通信することが可能な移動体通信デバイス、及び、そのような移動体通信デバイスにサービスする移動体通信システムを参照して、特定の実施例を説明する。実例となるメカニズムを詳細に説明する前に、5Gワイヤレス通信システムの特定の一般原理を、
図1を参照して簡潔に説明する。
【0122】
図1は、5Gシステム(5GS)100の概略表現を示す。5GSは、ユーザ機器(UE)102(通信デバイス又は端末として参照される場合もある)、5Gアクセスネットワーク(AN)(5G無線アクセスネットワーク(RAN)又は信頼できない/信頼できる非3GPPアクセスのための非3GPP網間接続機能(N3IWF)/トラステッド非3GPPゲートウェイ機能(TNGF)若しくはワイヤラインアクセスのためのワイヤラインアクセスゲートウェイ機能(W-AGF)などの任意の他のタイプの5G ANであってもよい)104、5Gコア(5GC)106、1つ又は複数のアプリケーション機能(AF)108及び1つ又は複数のデータネットワーク(DN)110を含むことができる。
【0123】
5G RANは、1つ又は複数のgNodeB(gNB)中央ユニット機能に接続されている1つ又は複数のgNodeB(gNB)分散ユニット機能を含むことができる。RANは、1つ又は複数のアクセスノードを含むことができる。
【0124】
5GC106は、1つ又は複数のアクセス管理機能(AMF)112、1つ又は複数のセッション管理機能(SMF)114、1つ又は複数の認証サーバ機能(AUSF)116、1つ又は複数の統合データ管理(UDM)機能118、1つ又は複数のユーザプレーン機能(UPF)120、1つ又は複数の統合データリポジトリ(UDR)機能122、1つ又は複数のポリシ制御機能(PCF)128、及び/又は、1つ又は複数のネットワークエクスポージャ機能(NEF)124を含むことができる。PCF128はそのインターフェースを有して描写されてはいないが、これには明瞭にするという理由があり、PCF128は、AMF112(インターフェースN15を介して)、SMF114(インターフェースN7を介して)、UDR122(インターフェースN36を通じて)、ネットワークデータ解析機能(NWDAF)126(インターフェースN23を通じて)、及び多くの他のネットワーク機能などの、他のネットワーク機能との複数のインターフェースを有してもよいことが理解される。
【0125】
5GC106はまた、ネットワークデータ解析機能(NWDAF)126も含む。NWDAFは、ネットワーク内の1つ又は複数のネットワーク機能又は装置からの要求を受けて、ネットワーク解析情報を提供する役割を担う。ネットワーク機能もまた、NWDAF126に加入して、そこから情報を受信することができる。したがって、NWDAF126は、ネットワーク内の1つ又は複数のネットワーク機能又は装置からネットワーク情報を受信し、記憶するようにも設定される。NWDAF126によるデータ収集は、少なくとも1つのネットワーク機能によって提供されるイベントへの少なくとも1つの加入に基づいて実施され得る。
【0126】
送信及び/又は受信動作を実施する装置は、複数のアンテナポートを使用して送信及び/又は受信することができる。いくつかの事例において、2つの異なるチャネルにマッピングされた2つ(以上)の異なる物理アンテナポートが、同じ/共通の無線チャネル特性の1つ又は複数を呈し得ることが分かっている。これは、例えば、それらのチャネルのうちの1つがドップラスプレッドを被る場合、他の関連付けられるチャネルもドップラスプレッドを被ることを意味する。異なるアンテナポートにわたって共通であり得る無線チャネル特性の例は、ドップラシフト、ドップラスプレッド、平均遅延、遅延スプレッド、及び空間的受信パラメータを含む。そのようなアンテナポートがそのような無線条件によって対にされると、UE/受信エンティティは、他の信号を復号した後に集めた知識を使用して1つの信号を復号することができる。そのような(すなわち、少なくとも1つの共通の無線チャネル特性を有する)アンテナポートは、疑似コロケーション(QCL)されていると言われる。
【0127】
送信設定指示子(TCI)状態として知られるパラメータを使用して、いずれのチャネル/アンテナポートがQCLされており、したがって、それらの上で、同様の送信及び/又は受信処理が実施されるかをシグナリングすることができる。したがって、TCI状態は、少なくとも2つのチャネルの間及び/又は少なくとも2つのポートの間の空間関係を示すと言うことができる。例えば、1つのチャネル状態情報(CSI)参照信号セット内のダウンリンク参照信号と、物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)復調参照(DMRS)信号ポートとの間のQCL関係を、TCI状態を使用して示すことができる。TCI状態は、ダウンリンク制御情報メッセージを使用してネットワークからUEに動的に送信することができる。UEは、ネットワークによって最大「M」個のTCI状態設定から成るリストによって設定することができ、MはUEの能力に依存する。
【0128】
したがって、TCI状態は、UEの受信ビームをダウンリンク受信向けに適切にセットする際にUEを支援するための空間ソース特性をUEがそこから抽出及び/又は外挿するQCLソース参照信号を含む入れ物であると考えることができる。同様に、一般的なシグナリングされる空間関係は、UEの送信ビームをアップリンク送信向けにセットする方法をUEに示すための空間ソースとして使用することができる参照信号を担持する。
【0129】
TCI状態などの空間情報が受信処理において使用されるとき、空間情報が変化するときに、空間情報を柔軟に及び/又は迅速に更新することが可能であることが有用である。ダウンリンク及びアップリンクチャネルのTCI状態又は空間関係情報更新/指示のための現在の特定の方法は、異なる能力による異なる動作に依拠する。Rel-15新無線及びRel-16新無線において定義されているTCI状態/空間関係情報シグナリングの動作を、いくつかのチャネルについて下記に簡潔に記載する。
【0130】
第1に、アップリンクTCI状態の設定及び/又は有効化を考える。物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)は、無線リソース制御(RRC)シグナリングを介して設定される様々な異なる空間関係情報を有することができる。例えば、空間関係の選択及び有効化は、シグナリングされるメッセージ内の媒体アクセス制御(MAC)制御要素(CE)を介して実施することができる。Rel-15において、MAC CE(例えば、ビームスイッチ)を使用した空間関係更新は、PUCCHリソースごとにシグナリングされる。Rel-16は、1つのMAC CEを使用することによってPUCCHリソースのグループごとに空間関係が同時に更新される可能性を導入しており、UEは、PUCCHリソースの最大4つの設定されたグループを有する。
【0131】
アップリンク特性を測定するためにUEがネットワークのアップリンク信号を送信するためのアピリオディックサウンディング参照信号(A-SRS)も、これらの仕様において導入された。これがシグナリングされる特定のリソースは、リソースレベルごとのアピリオディックSRSのMAC CEベースの空間関係更新を使用して示すことができる。
【0132】
第2に、ダウンリンクTCI状態の有効化及び/又は設定を考える。PDCCH上で搬送されるダウンリンク制御情報(DCI)は、PDSCHビーム指示のために、有効化されているTCI状態のうちの特定のTCI状態を選択するために使用することができる3ビットフィールドを有する。一般に、DCIは、1つの無線ネットワーク一時識別子に対するアップリンク又はダウンリンクにおけるリソース割り当てを示すために使用することができる。このために、また以下全体を通じて、リソースとは、特定の時間及び周波数を参照することによって定義される単位を指す。リソースは、上記のように割り当て可能であり得る。この延長として、CORESET(コアセット)とは、PDCCHに対する時間及び周波数配分を指し、リソースブロック及びOFDMシンボルのセットに一般化される。したがって、DCIは、様々な情報片を搬送することができるが、有用な内容は、システム展開又は動作の特定の事例に依存する。
【0133】
物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)の場合、MAC-CEを使用して、最大8個のTCI状態を有効化することができる。
【0134】
UEの各CORESETは、物理ダウンリンク制御チャネルの最大K個のTCI状態によって設定することができ、MAC-CEシグナリングの前に、いずれのTCI状態が使用されるべきであることを示すために使用される。
【0135】
マルチビーム動作への機能強化のためにRel-17の範囲について最近合意が結ばれた。
【0136】
これらの合意における1つの主要な目的は、動的制御シグナリングがより多く使用されることによる通信のレイテンシ及び効率の改善である。したがって、PDSCHと同様に、レイヤ1シグナリングが、PUCCH、SRSなどのようなアップリンクチャネル及びダウンリンクチャネルのTCI状態/空間関係を示すために使用される。
【0137】
もう1つ合意された目的は、ダウンリンク及びアップリンクビーム指示の統合/共通TCIフレームワークを可能にすることである。したがって、Rel-15において導入された空間関係のフレームワークが、最終的に本発明のTCIフレームワークに取って代わられることになるか、又は、少なくとも、後者のフレームワークが前者のフレームワークの上に追加されることが必要になる。このとき、TCI状態という用語は、空間関係情報を指す(又は置き換える)、又はさらにはSRSリソース指示子(SRI)を指すために使用され得る。しかしながら、以下において明確にするために、「空間関係指示」などの語句もまた、別途明示的に述べられていない限り、TCI状態情報(又は単純に「TCI」)、SRI、ビーム情報、及び/又は空間フィルタ情報を包含するものと理解されよう。より一般的には、これらの用語はすべて、相互交換可能に使用され得る。
【0138】
TCI状態指示のレイテンシ及び柔軟性態様が有用であるシナリオの1つは、アップリンク送信がダウンリンク送信によってトリガされるか又はそれに応答する場合、及び、その逆の場合である。これは、超信頼性低レイテンシ通信などの何らかの高優先度トラフィックに割り当てられる送信に特に当てはまる。そのようなシナリオの一例は、PDSCH上での受信に応答した確認応答(ハイブリッド自動再送要求(HARQ)確認応答など)を搬送するPUCCHである。別の例は、設定グラント(CG)/半永久的スケジューリング(SPS)PUSCHなどの、アップリンク送信に応答した明示的なダウンリンクHARQ-ACKの送信である。
【0139】
上記で説明したように、現在、レイヤ1シグナリングを介して(すなわち、物理レイヤにおいて)PUCCHなどのアップリンクチャネルのTCI状態(又は他のタイプの空間関係情報)を示すことは可能ではない。しかしながら、そのようなメカニズムは、特に想定される共通TCIフレームワークに適している場合に、より高速なビーム指示/更新を可能にするのに有用である。
【0140】
また、複数送受信点(マルチTRP)シナリオも、将来の通信プロトコルにおいて考慮に入れられることにも留意されたい。そのような事例において、複数のTRP(例えば、マクロセル、スモールセル、ピコセル、フェムトセル、リモート無線ヘッド、中継ノードなど)を使用して、UEへの及び/又はUEからの通信を実行することができる。例えば、UEは、妨害に対するロバスト性のために、並びにスケジューリング柔軟性及び低レイテンシのために、ダウンリンク及び/又はアップリンクにおける複数のTRPに対する候補ビーム対リンクを有することができる。したがって、双方向において行われる送信のための空間情報が有用になる。
【0141】
予期されるレイヤ1シグナリングがアップリンクTCI状態指示に対しても使用されることによって、現在、そのような機能がダウンリンク送信のダウンリンクTCI指示とどのようにインタラクトするかは現在不明確である。これは、ダウンリンク制御オーバーヘッドに関して影響を及ぼす。
【0142】
他方、MAC CEを介してPUCCHの空間関係情報(TCI状態など)を示すための現在の手順には、柔軟性が制限されているという問題がある。例えば、PUCCHリソース(PUCCHリソースインデックスによって識別される)について空間関係情報が示されているとき、UEは、そのリソースの空間関係のさらなる更新が受信されるまで、そのPUCCHリソースを使用する任意のPUCCH送信に対して、この同じ空間関係を適用することができる。しかしながら、これは、空間関係の一時空間関係更新/指示(例えば、1回だけの送信に関する)が必要になるシナリオにおける柔軟性を大きく制限する可能性がある。例えば、そのような一時更新は、少なくとも、(i)双方向TCI状態指示が設定される場合、(ii)ネットワークが第2のTRPに対するいくらかのアップリンク送信の負荷を除くことを所望するか、又は、特定のTRPに向けたいくらかの重要なアップリンク送信のみを可能にすることを所望する場合のマルチTRP動作、(iii)何らかの空間関係に影響を及ぼす一時MPE(最大許容エクスポージャ)イベント、(iv)ネットワークが何らかの空間関係に影響を及ぼす一時的妨害を認識している場合に有益である。
【0143】
加えて、PUCCHリソースがRRC設定PUCCHリソースグループのうちの1つに属する場合、現在、対応するグループ内の任意のリソースの空間関係更新は、そのグループ内の他のPUCCHリソースに対する同じ更新をもたらす。これが、現在の手順のもう1つの制限である。
【0144】
上記の考察及び観察に基づいて、以下は、柔軟で迅速な双方向TCI状態指示を可能にするための少なくとも1つのメカニズムを提供することに焦点を当てる。
【0145】
本メカニズムは、いくつかの実施例に関して例示され、その後、これらの実施例のより一般的な考察が提示される。
【0146】
図5は、UE501とネットワーク502との間で交換される可能な信号を示すシグナリング図である。ネットワーク502は、アクセスノードなどの、UE501と通信する少なくとも1つのネットワークエンティティを表すことができる。
【0147】
5001において、ネットワーク502がUE501にシグナリングする。このシグナリングは、ダウンリンク及びアップリンクTCI状態のセットを用いてUEを設定する。ダウンリンク及びアップリンクTCI状態の少なくとも一部は対にされる。これは、少なくとも1つのダウンリンクTCI状態が少なくとも1つのアップリンクTCI状態と対にされることを意味する。
【0148】
5002において、ネットワーク502がUE501にシグナリングする。このシグナリングは、対にされたダウンリンク及びアップリンクTCI状態のうちの少なくとも1つを有効化する。
【0149】
5003において、ネットワーク502がUE501にシグナリングする。このシグナリングは、ダウンリンクTCI状態及びアップリンクTCI状態に対応するTCIコードポイントを示し、ここで、TCコードポイントは、ダウンリンクTCIとアップリンクTCIとの組合せを参照するための単一のラベルである。例えば、アップリンクTCI状態及びダウンリンクTCI状態が個別に設定されるとき、TCIコードポイントは、アップリンクTCI状態とダウンリンクTCI状態との対を参照することができ、結果、同じコードポイントによって両方が示される。別の例として、アップリンク及びダウンリンクに同じTCI状態が使用されることになるとき、TCIコードポイントは、ダウンリンクとアップリンクの両方に共通である1つのTCI状態を参照することができる。一般に、コードポイントは、ほとんどの言語及び書記体系の字(letter)、文字(character)、及び記号のコンピュータ記憶及び送信のための文字符号化規格である。
【0150】
このシグナリングは、さらに、TCI状態更新のうちの少なくとも1つが一時的であるか否かを示す。
【0151】
5004において、UE501が、指示/設定されているリソースのダウンリンク受信TCI状態及びアップリンク送信TCI状態を決定し、さらに、TCI状態更新が一時的であるか否かを決定する。
【0152】
5005において、ネットワーク502が、示されているダウンリンク受信TCI状態においてUE501への少なくとも1つのダウンリンク送信を行う。UE501は、示されているダウンリンク受信TCI状態においてこの送信を受信することができる。
【0153】
5006において、UE501が、示されているアップリンク送信TCI状態においてネットワーク502への少なくとも1つのアップリンク送信を行う。ネットワーク502は、示されているアップリンク送信TCI状態においてこの送信を受信することができる。
【0154】
図6は、一時的双方向TCI状態更新/指示に関係するメカニズムを示す。
【0155】
図6は、UEとネットワークとの間で提供することができる経時的なシグナリングを示す。シグナリングは、DCI部分601を含む。DCI部分は、対になったダウンリンクTCI状態及びアップリンクTCI状態に対応するコードポイントを含むことができる。DCI部分601は、例えば、単一の送信についてアップリンクTCIの一時的更新を適用するための指示を含むことができる。
【0156】
602において、601において提供された示されているダウンリンクTCI状態を使用した物理ダウンリンク共有チャネル上のネットワークからUEへのシグナリングが存在する。言い換えれば、ネットワークは、601において提供された示されているダウンリンクTCI状態を使用して、UEに送信することができる。
【0157】
603において、601においてシグナリングされた示されているアップリンクTCI状態を使用した物理アップリンク共有チャネル上のUEからネットワークへのシグナリングが存在する。このシグナリングは、602中にUEによって受信されるダウンリンクデータに対するHARQ確認応答の少なくとも一部分を形成することができる。この示されているアップリンクTCI状態を使用するための時間が満了したとき(例えば、その状態が一時的であるため)、アップリンクTCI状態は、一時的な示されているアップリンクTCI状態が使用される直前に使用されたTCI状態に戻ることができる。
【0158】
この例において、PDSCH送信及びそのPDSCHに対応するHARQ確認応答フィードバックを搬送するPUCCHが存在する場合、アップリンク送信が、ダウンリンク送信に応答して提供される。ネットワークが複数の対になったダウンリンク受信TCI状態及びアップリンク送信TCI状態を有効化した後、ネットワークは、DCI(例えば、PDCCH上で送信される)を介して、ダウンリンク受信TCI状態及びアップリンク送信TCI状態に対応するコードポイントを示す。これらのTCI状態は、その後、それぞれPDSCH受信及びPUCCH送信のためにUEによって使用され得る。
【0159】
ネットワークはまた、指示/設定されているPUCCHリソース(PUCCHリソースインデックスによって示されている)の示されているアップリンクTCI状態が一時的更新であることを、DCIを介してUEに示す。TCI更新が一時的に適用されるか、又は、より持続的に(将来の更新まで)適用されるかに関する指示は、明示的に行うことができる。例えば、変更が一時的更新であるという指示は、例えば、DCI内の1ビットフィールド(例えばフラグなど)を使用して明示的に搬送することができる。このとき、UEは、対応する指示/設定されているPUCCHリソース上で、設定されている数及び/又は設定されている持続時間のPUCCH送信に対してのみ、示されているアップリンク送信TCI状態を使用することができる。
【0160】
この設定されている数/所定の持続時間のアップリンクPUCCH送信の後、UEは、このリソースの以前使用されていたアップリンク送信TCI状態情報(すなわち、一時的な示されているアップリンクTCI状態が使用される前に使用されていたアップリンク送信TCI状態)の使用に戻ることができる。本実施例において、上記数は1つの送信に等しい。言い換えれば、本実施例において、601においてシグナリングされる一時的更新は、対応するPUCCHリソース上での1つのみのPUCCH送信に適用される。他の数のPUCCH送信が指定されてもよいことが理解される。送信の数を使用することに対する代替案として、一時的更新がその間適用されるタイマ又は送信時間スロットの数などの時間期間が設定されてもよいことがさらに理解される。一般に、タイマ、送信時間単位及び/又は送信の数はすべて、シグナリング/示されているアップリンクTCI状態が適用されることになる持続時間を示すと言うことができる。
【0161】
そのような一時的TCI状態更新の使用及びこの動作によって供給される柔軟性は、マルチTRP動作、一時的MPEイベント、ネットワークにおける一時的妨害などのようないくつかのシナリオにおいて有益であり得る。
【0162】
図7は、別の例示的なシグナリングメカニズムを示す。この例において、信号は、UE701とネットワーク702との間で送信される。ネットワーク702は、アクセスノードなどの、単一のネットワークエンティティを表すことができる。ネットワーク702は、複数のアクセスノードなどの、複数のネットワークエンティティを表してもよい。
【0163】
7001において、ネットワーク702がUE701にシグナリングする。この信号は、ダウンリンク及びアップリンクTCI状態のセットを用いてUE701を設定する。
【0164】
7002において、ネットワーク702がUE701にシグナリングする。この信号は、7001において設定されているダウンリンク及びアップリンクTCI状態の少なくとも一部分を有効化する。この部分は、7001において設定されているダウンリンク及びアップリンクTCI状態のセットの全体未満であってもよい。この部分は、7001において設定されているダウンリンク及びアップリンクTCI状態のセットの全体であってもよい。
【0165】
7003において、ネットワーク702がUE701にシグナリングする。この信号は、ダウンリンク受信TCI状態、アップリンクTCI送信状態が示されているダウンリンク受信TCI状態と同じであるか否か、及び、アップリンク送信TCI状態が一時的であるか否かを示す。
【0166】
7004において、UE701が、指示/設定されているリソースのダウンリンク受信TCI状態及びアップリンク送信TCI状態を決定する。UE701はまた、アップリンク送信TCI状態が一時的であるか否かも決定することができる。
【0167】
7005において、ネットワーク702は、7003の示されているダウンリンクTCI状態(7002において有効化されている)を使用してUE701にシグナリング/送信する。
【0168】
7006において、UE701は、7003の示されているアップリンク送信TCI状態を使用してネットワーク702にシグナリング/送信する。
【0169】
図8は、一時的双方向TCI状態更新/指示に関係するメカニズムを示す。
【0170】
図8は、UEとネットワーク装置との間で提供することができる経時的なシグナリングを示す。シグナリングは、DCI部分801を含む。DCI部分は、ダウンリンクTCI状態の指示を含むことができる。DCI部分801は、アップリンク送信TCI状態が示されているダウンリンク受信TCI状態と同じであるという指示を含むことができる。DCI部分801は、例えば、単一の送信についてアップリンクTCIの一時的更新を適用するための指示を含むことができる。
【0171】
802において、示されているダウンリンクTCI状態を使用した物理ダウンリンク共有チャネル上のネットワークからUEへのシグナリング/送信が存在する。
【0172】
803において、示されているアップリンクTCI状態を使用した物理アップリンク制御チャネル上のUEからネットワークへのシグナリング(例えば、HARQ確認応答の一部として)が存在する。この示されているアップリンクTCI状態を使用するための時間が満了したとき(例えば、その状態が一時的であるため)、アップリンクTCI状態は、一時的な示されているアップリンクTCI状態が使用される直前に使用されたTCI状態に戻ることができる。
【0173】
この例は、
図6の例において使用されたシナリオに類似しているシナリオを考慮する。
図8の例において、ネットワークは、UEによってPDSCH受信に使用されることになるダウンリンクRx TCI状態を(例えば、PDCCH上で送信されるDCIを介して)示す。
【0174】
ネットワークは、アップリンク送信TCI状態が示されているダウンリンク受信TCI状態と同じであることを(例えば、同じDCIを介して)示すことができる。言い換えれば、UEは、PDSCHのダウンリンクTCI状態をPUCCHの送信にも使用するための命令として、この指示を使用することができる。一般に、ダウンリンク受信TCI状態がアップリンク送信TCI状態にも使用され得るか否か、又は、これらの指示の受信の直前に使用された既存のアップリンク送信TCI状態がアップリンク送信に使用され得るか否かの指示を、UEにシグナリングすることができる。このシグナリングは、複数の異なる方法で達成することができる。例えば、いずれのアップリンクTCI状態(すなわち、新たに示されるダウンリンクPDSCH TCI状態と同じ又は現在使用されているアップリンクTCI状態と同じ)を使用すべきかのこのシグナリングは、DCI内の1ビットフィールドを使用してシグナリングされてもよい。
【0175】
同じアップリンク及びダウンリンクTCI状態が使用されることになるとき、ネットワークはまた、いずれのHARQ-ACK送信が行われるかを使用して、指示/設定されているPUCCHリソース(PUCCHリソースインデックスによって示されている)の示されているアップリンクTx TCI状態が一時的更新/指示であることを、UEに示すことができる。これは、
図6に関して説明したようなものであってもよい。例えば、シグナリングは、新たに示されているアップリンクTCI状態が一時的であるというDCI内の指示をUEに送信することによって実施されてもよい。
【0176】
UEは、設定されている数のPUCCH送信リソースに対してのみ、決定されているアップリンクTx TCI状態を使用することができる。ネットワークはまた、指示/設定されているPUCCHリソース(PUCCHリソースインデックスによって示されている)の示されているアップリンクTCI状態が一時的更新であることを、DCIを介してUEに示す。一時的更新が適用されるか否かに関する指示は、明示的に行われ得る。例えば、変更が一時的更新であるという指示は、例えば、DCI内の1ビットフィールド(例えばフラグなど)を使用して明示的に搬送することができる。このとき、UEは、対応する指示/設定されているPUCCHリソース上で、設定されている数及び/又は設定されている持続時間のPUCCH送信に対してのみ、示されているアップリンク送信TCI状態を使用することができる。
【0177】
この設定されている数/所定の持続時間のアップリンクPUCCH送信の後、UEは、このリソースの以前使用されていたアップリンク送信TCI状態情報(すなわち、一時的な示されているアップリンクTCI状態が使用される前に使用されていたアップリンク送信TCI状態)の使用に戻ることができる。本実施例において、上記数は1つの送信に等しい、すなわち、一時的更新は、対応するPUCCHリソース上での1つのみのPUCCH送信に適用される。他の数のPUCCH送信が指定されてもよいことが理解される。送信の数を使用することに対する代替案として、一時的更新がその間適用されるタイマ又は時間期間が設定されてもよいことがさらに理解される。
【0178】
上記実施例は、本明細書において説明されているメカニズムによって可能にされる大きな柔軟性を示す。この柔軟性をさらに増大させる追加の態様は、ネットワークが、設定されているPUCCHリソースグループに属するPUCCHリソースの示されているTCI状態が、グループ全体に適用されるべきであるか又はそのリソースのみに適用されるべきであるかを制御することを可能にすることである。
【0179】
上記で説明したように、そのような柔軟性は、マルチTRP、MPEイベント、妨害などのようないくつかのシナリオにおいて有益であり得る。さらに、提案されているソリューションは、TCI状態指示メカニズムの効率及びレイテンシに関して明確に利点をもたらす。
【0180】
本明細書において説明されているメカニズムはまた、PDSCHに応答したHARQ-ACKを搬送するPUCCHなど、一方の方向(アップリンク又はダウンリンク)における送信が他方の方向(それぞれダウンリンク又はアップリンク)における別の送信に応答するものであるシナリオにも有用である。事実、高優先度シナリオについて、本明細書において説明されているメカニズムを使用して、効率的で迅速な双方向TCI状態指示を可能にすることができる。
【0181】
提供されているすべての例が、物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)再送動作に応答したダウンリンクHARQ確認応答(例えば、特定の物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)上の)などの、アップリンク送信に応答したダウンリンク送信が存在する事例に合わせて改変及び適合され得ることがさらに留意される。
【0182】
例えば、許可されていない動作の場合、gNBなどの送信デバイスは、ダウンリンク上の送信デバイス及びアップリンク上の受信デバイス(例えば、UE)によって使用することができるチャネル及び配分を取得することができる。これは、その間に1つ又は複数のダウンリンク及びアップリンクタイミング単位があり得る、ある種の共有チャネル占有時間である。その使用事例において、UEのためのダウンリンク部分におけるダウンリンク送信に使用されることになる、示されているTCI状態は、アップリンクタイミング単位がダウンリンクタイミング単位に従うとき、同じ共有チャネル占有時間(COT)内のUEのアップリンク送信のための空間ソースとして使用され得る。
【0183】
上記において、ネットワークは、UEにおけるいくつかのダウンリンク受信及びアップリンク送信TCI状態を有効化する。この有効化は、媒体アクセス制御制御要素を使用すること、及び、ダウンリンク制御情報において送信される指示によってを含む、いくつかの異なるシグナリングメカニズムを介して実施されてもよい。
【0184】
ダウンリンクTCI状態及びアップリンクTCI状態の一部は対にされてもよく、結果、TCIコードポイントが、ダウンリンク受信TCI状態及びアップリンク送信TCI状態に対応する。そのような事例において、単一のTCIコードポイントを使用したシグナリングは、有効化されることになるダウンリンク受信TCI状態とアップリンク送信TCI状態の両方を示す。別の例として、同じ有効化されたTCI状態が、ダウンリンク受信TCI状態とアップリンク送信TCI状態の両方に使用されてもよい。そのような事例において、単一のTCIコードポイントを使用したシグナリングは、ダウンリンク受信TCI状態とアップリンク送信TCI状態の両方を示し、これらのTCI状態の両方は同じである。したがって、これらの例示的な事例の両方において、ネットワークは、その後、1つのダウンリンク受信TCI状態及び1つのアップリンク送信TCI状態に対応する1つのコードポイントをUEにシグナリングすることができる。このシグナリングは、ダウンリンク制御情報シグナリングを使用して実施することができる。別の例示的な事例として、ネットワークは、2つの別個のコードポイントを使用して1つのダウンリンク受信TCI状態及び1つのアップリンク送信TCI状態をシグナリングすることができる。このシグナリングは、ダウンリンク制御情報シグナリングを使用して実施することができる。
【0185】
ネットワークは、ダウンリンク受信TCI状態及びアップリンク送信TCI状態のうちの一方のみを明示的に示すことによって、両方の状態をシグナリングすることができる。この事例において、フラグを使用して、ダウンリンク受信TCI状態の示されているTCI状態をアップリンク送信TCI状態にも使用すべきか、又は、既存のアップリンクTCI状態情報を使用すべきかをUEに命令することができる。このシグナリング(例えば、フラグの)は、ダウンリンク制御情報シグナリングを使用して実施することができる。フラグは、例えば、DCI内の1ビットフィールドであってもよい。
【0186】
ネットワークは、リソースの示されているTCI状態が一時的更新/指示であるか否かをUEに示すことができる。このシグナリングは、ダウンリンク制御情報シグナリングを使用して実施することができる。示されているTCI状態が一時的更新である場合、UEは、設定されている持続時間に対してのみ、示されているTCI状態を使用することができる。持続時間は、対応する指示/設定されているリソース上の送信の数N(例えば、N=1)を単位として表現することができる。別の例として、ネットワークは、タイマを用いてUEを設定してもよく、ここで、適用可能な場合、一時的指示は、タイマが満了しない限り有効である。タイマはまた、時間スロットの数を単位として表現することもできる。時間スロットは、通信プロトコルに従って定義されてもよい。UEには、複数の異なる方法のうちの少なくとも1つにおいて、持続時間を提供することができる。例えば、持続時間は、ダウンリンク制御情報シグナリングを使用してUEにシグナリングすることができる。持続時間は、MAC CEを使用してUEにシグナリングすることができる。UEは、無線リソース制御シグナリングを介して、持続時間を用いて設定することができる。
【0187】
持続時間が満了した後(例えば、上記数の送信が行われた、タイマが満了した、など)、UEは、このリソースの以前使用/設定されていたTCI状態情報の使用に戻ることができる。言い換えれば、UEは、指示が受信される前に有していたTCI状態に戻ることができる。一時的指示が受信されなかった場合、UEは、対応するリソース上の任意の送信に対して、このリソースのTCI状態が再び更新されるまで、示されているTCI状態を使用することになる。
【0188】
ネットワークはまた、示されているアップリンクTCI状態が、設定されているアップリンクリソースグループに属するリソースのTCI状態であるときに、示されているTCI状態がまた、グループ全体に適用されるべきであるか又はそのリソースのみに適用されるべきであるかをUEに示すことができる。TCI状態更新がリソースについて一時的であるように示されており、TCI状態が(そのリソースだけでなく)リソースグループ全体に適用されるとき、一時更新動作はまた、グループ全体にも適用可能であり得、結果、リソースグループは、持続時間が満了したときに、以前のTCI状態に戻る。このシグナリングは、ダウンリンク制御情報シグナリングを使用して実施することができる。
【0189】
一例において、PUCCH再送などのアップリンク再送動作のためのビームダイバーシティを可能にするために、ネットワークは、上記の提案されている方法のうちの少なくとも1つを使用してアップリンク送信TCI状態を送信することができる。ネットワークは、第2のアップリンク送信TCI状態を決定するようにUEに指示及び/又はUEを設定することができる。これは、例えば、対応するPUCCHリソースの既存のTCI状態、示されているダウンリンク受信TCI状態、PUCCHのデフォルトTCI状態、又は、そのような使用のために設定されている任意の他のアップリンク送信TCI状態を使用して実施されてもよい。デフォルトTCIは、IDが最も小さいCORESETのTCI、又は、アップリンクの一般的に明示的に定義及び設定されているデフォルトTCI状態であり得る。
【0190】
ネットワークは、例えば、対応するPUCCHリソースの既存のTCI状態を使用すべきか、又は、PUCCHのデフォルトTCI状態を使用すべきかを示す、ダウンリンク制御情報内の1ビットフィールドを使用してこの決定を行うように、UEに示し、及び/又は、そのようにUEを設定することができる。別の例として、ネットワークは、2つのアップリンクTx TCI状態に対応するコードポイントを示すことによって、2つのアップリンク送信TCI状態を示すことができる。そのような共有コードポイントは、ネットワークによって設定することができる。
【0191】
上記はほとんど、アップリンクTCI状態を設定することに焦点を当てているが、提案されているメカニズムは、アップリンクリソース、ダウンリンクリソース、又は同時にアップリンクリソースとダウンリンクリソースの両方に適用され得ることが理解される。
【0192】
図9は、端末のための装置によって実施することができる可能な動作を示す流れ図である。端末は、
図10を参照して下記に説明するように動作するアクセスノードとインタラクトすることができる。
【0193】
901において、端末が、少なくとも1つのアクセスノードから、第1の送信が第1の方向において行われるための第1の空間関係指示を受信する。
【0194】
902において、端末が、少なくとも1つのアクセスノードから、第2の送信が第2の方向において行われるための第2の空間関係指示を受信する。第1の方向はアップリンクであってもよく、第2の方向はダウンリンクであってもよい。代替的に、第1の方向がダウンリンクであってもよく、第2の方向がアップリンクであってもよい。
【0195】
903において、端末が、少なくとも1つのアクセスノードから、第2の空間関係指示が制限された持続時間にわたって使用されるべきであるか否かを示す第3の指示を受信する。言い換えれば、端末は、少なくとも1つのアクセスノードから、第2の空間関係指示が制限された持続時間にわたって使用されるべきであるか否かを示す第3の指示を受信する。
【0196】
904において、端末が、少なくとも1つのアクセスノードとのシグナリングの受信及び/又は送信に、受信されている指示を使用する。
【0197】
上記において、アクセスノードから端末によって受信される信号/指示は、適切な通信メカニズムによって送信されてもよいことが理解される。例えば、指示は、DCIを使用して端末に送信されてもよい。別の例として、指示は、RRCベースのメカニズムを使用して端末に送信されてもよい。異なる指示が同じメカニズムを使用して送信される必要はない。しかしながら、異なる指示を同じメカニズムを使用して送信することができることが理解される。
【0198】
端末は、少なくとも1つの送信が第2の方向において行われるための補助空間関係を決定し、前記第2の空間関係を使用した後に前記少なくとも1つの送信のために、決定されている補助空間関係を使用することができる。
【0199】
端末は、少なくとも1つのアクセスノードから、第2の送信が行われるリソースと同じリソースグループの一部であるリソース上で第2の方向において行われる送信に第2の空間関係指示が適用されるべきであるか否かを示す第4の指示を受信することができる。言い換えれば、端末は、少なくとも1つのアクセスノードから、第2の送信が行われるリソースと同じリソースグループの一部であるリソース上で第2の方向において行われる送信に第2の空間関係指示が適用されるべきであるか否かを示す第4の指示を受信することができる。
【0200】
端末は、少なくとも1つのアクセスノードから第5の指示を受信することができ、第5の指示は、第2の方向における第3の送信に使用される第3の空間関係指示を示す。
【0201】
第3の指示が、第2の空間関係指示が制限された持続時間にわたって使用されるべきであることを示すとき、端末は、第2の空間関係指示及び/又は第1の空間関係指示を使用して行われる送信の数を示す第6の指示を受信することができ、受信されている指示を使用することは、前記制限された持続時間にわたって第2の空間関係指示及び/又は第1の空間関係指示を使用することを含む。
【0202】
第3の指示が、第2の空間関係指示が制限された持続時間にわたって使用されるべきであることを示すとき、端末は、第2の空間関係指示及び/又は第1の空間関係指示を使用するための持続時間を示す第6の指示を受信することができ、受信されている指示を使用することは、前記制限された持続時間にわたって第2の空間関係指示及び/又は第1の空間関係指示を使用することを含む。
【0203】
前記第2の指示は、前記第1の空間関係指示も、第2の方向における送信に使用されるべきであることを示すことができる。
【0204】
前記第3の指示は、第1の空間関係指示が制限された持続時間にわたって使用されるべきであるか否かをさらに示すことができる。言い換えれば、前記第3の指示は、第1の空間関係指示が制限された持続時間にわたって使用されるべきであるか否かをさらに示すことができる。
【0205】
第3の指示が、第2の空間関係指示が制限された持続時間にわたって使用されるべきであることを示すとき、端末は、制限された持続時間の満了後に送信が第2の方向において行われるための第4の空間関係を使用することができ、第4の空間関係は、第2の空間関係が使用される前に第2の方向において行われている送信にも使用されたものである。
【0206】
第1の指示及び第2の指示は、単一のコードポイントによって表されてもよい。
【0207】
第1の指示及び第2の指示は、それぞれのコードポイントによって表されてもよい。
【0208】
図10は、アクセスノードのための装置によって実施することができる可能な動作を示す流れ図である。アクセスノードは、
図9を参照して上記で説明したように動作する端末とインタラクトすることができる。
【0209】
1001において、アクセスノードが、端末に、第1の送信が第1の方向において行われるための第1の空間関係指示を送信する。
【0210】
1002において、アクセスノードが、端末に、第2の送信が第2の方向において行われるための第2の空間関係指示を送信する。第1の方向はアップリンクであってもよく、第2の方向はダウンリンクであってもよい。代替的に、第1の方向がダウンリンクであってもよく、第2の方向がアップリンクであってもよい。
【0211】
1003において、アクセスノードが、端末に、第2の空間関係指示が制限された持続時間にわたって使用されるべきであるか否かを示す第3の指示を送信する。言い換えれば、アクセスノードは、端末に、第2の空間関係指示が制限された持続時間にわたって使用されるべきであるか否かを示す第3の指示を送信する。
【0212】
1004において、アクセスノードが、端末とのシグナリングの受信及び/又は送信に、送信されている指示を使用する。
【0213】
上記において、アクセスノードから端末によって受信される信号/指示は、適切な通信メカニズムによって送信されてもよいことが理解される。例えば、指示は、DCIを使用して端末に送信されてもよい。別の例として、指示は、RRCベースのメカニズムを使用して端末に送信されてもよい。異なる指示が同じメカニズムを使用して送信される必要はない。しかしながら、異なる指示を同じメカニズムを使用して送信することができることが理解される。
【0214】
アクセスノードは、少なくとも1つの送信が第2の方向において行われるための補助空間関係を決定することができる。次いで、アクセスノードは、前記第2の空間関係を使用した後に前記少なくとも1つの送信のために、決定されている補助空間関係を使用することができる。
【0215】
アクセスノードは、端末に、第2の送信が行われるリソースと同じリソースグループの一部であるリソース上で第2の方向において行われる送信に第2の空間関係指示が適用されるべきであるか否かを示す第4の指示を送信することができる。言い換えれば、アクセスノードは、端末に、第2の送信が行われるリソースと同じリソースグループの一部であるリソース上で第2の方向において行われる送信に第2の空間関係指示が適用されるべきであるか否かを示す第4の指示を送信することができる。
【0216】
アクセスノードは、端末に、第2の方向における第3の送信に使用される第3の空間関係を示す第5の指示を送信することができる。
【0217】
第3の指示が、第2の空間関係指示が制限された持続時間にわたって使用されるべきであることを示すとき、アクセスノードは、第2の空間関係指示及び/又は第1の空間関係指示を使用して行われる送信の数を示す第6の指示を送信することができ、受信されている指示を使用することは、前記制限された持続時間にわたって第2の空間関係指示及び/又は第1の空間関係指示を使用することを含む。
【0218】
第3の指示が、第2の空間関係指示が制限された持続時間にわたって使用されるべきであることを示すとき、アクセスノードは、第2の空間関係指示及び/又は第1の空間関係指示を使用するための持続時間を示す第6の指示を送信することができ、受信されている指示を使用することは、前記制限された持続時間にわたって第2の空間関係指示及び/又は第1の空間関係指示を使用することを含む。
【0219】
前記第2の指示は、前記第1の空間関係指示も、第2の方向における送信に使用されるべきであることを示すことができる。
【0220】
前記第3の指示は、第1の空間関係指示が制限された持続時間にわたって使用されるべきであるか否かをさらに示すことができる。言い換えれば、前記第3の指示は、第1の空間関係指示が制限された持続時間にわたって使用されるべきであるか否かをさらに示すことができる。
【0221】
第3の指示が、第2の空間関係指示が制限された持続時間にわたって使用されるべきであることを示すとき、アクセスノードは、制限された持続時間の満了後に送信が第2の方向において行われるための第4の空間関係を使用することができ、第4の空間関係は、第2の空間関係が使用される前に第2の方向において行われている送信にも使用されたものである。
【0222】
第1の指示及び第2の指示は、単一のコードポイントによって表されてもよい。
【0223】
第1の指示及び第2の指示は、それぞれのコードポイントによって表されてもよい。
【0224】
図2は、例えば基地局gNBなどのアクセスノードなどのアクセスシステムのステーション、クラウドアーキテクチャの中央ユニット又はMME若しくはS-GWなどのコアネットワークのノード、スペクトル管理エンティティなどのスケジューリングエンティティ、又は、例えばNWDAF、AMF、SMF、UDM/UDRなどをホストする装置のサーバ若しくはホストに結合されるための、及び/又は、それを制御するための通信システムの制御装置の一例を示す。制御装置は、コアネットワークのノード若しくはモジュール又は無線アクセスネットワーク(RAN)ノードと一体化されてもよく、又はその外部にあってもよい。いくつかの例において、基地局は、別個の制御装置ユニット又はモジュールを備える。他の例において、制御装置は、無線ネットワークコントローラ又はスペクトルコントローラなどの別のネットワーク要素とすることができる。制御装置200は、システムのサービス領域における通信に対する制御を提供するように構成することができる。装置200は、少なくとも1つのメモリ201と、少なくとも1つのデータ処理ユニット202、203と、入出力インターフェース204とを備える。インターフェースを介して、制御装置は、装置のレシーバ及びトランスミッタに結合することができる。レシーバ及び/又はトランスミッタは、無線フロントエンド又はリモート無線ヘッドとして実装されてもよい。例えば、制御装置200又はプロセッサ201は、制御機能を提供するための適切なソフトウェアコードを実行するように構成することができる。
【0225】
ここで、可能なワイヤレス通信デバイスを、通信デバイス300の概略部分断面図を示す
図3を参照してより詳細に説明する。そのような通信デバイスは、ユーザ機器(UE)又は端末として参照されることが多い。適切な移動通信デバイスが、無線信号を送信及び受信することが可能な任意のデバイスによって提供されてもよい。非限定例は、携帯電話又は「スマートフォン」として知られる物、ワイヤレスインターフェースカード若しくは他のワイヤレスインターフェース設備(例えば、USBドングル)を設けられているコンピュータ、携帯情報端末(PDA)又はワイヤレス通信機能を設けられているタブレット、又はこれらの任意の組合せなどのような、移動局(MS)又はモバイルデバイスを含む。移動通信デバイスは、例えば、音声、電子メール(Eメール)、テキストメッセージ、マルチメディアなどのような通信を搬送するためのデータの通信を提供することができる。したがって、ユーザに、それらの通信デバイスを介して多数のサービスを供給及び提供することができる。これらのサービスの非限定例は、二方向若しくは多方向呼、データ通信若しくはマルチメディアサービス、又は、単純に、インターネットなどのデータ通信ネットワークシステムへのアクセスを含む。ユーザにはまた、ブロードキャスト又はマルチキャストデータを提供することもできる。コンテンツの非限定例は、ダウンロード、テレビ番組及びラジオ番組、ビデオ、広告、様々な警告及び他の情報を含む。
【0226】
ワイヤレス通信デバイスは、例えば、モバイルデバイス、すなわち、特定のロケーションに固定されていないデバイスであってもよく、又は、静止デバイスであってもよい。ワイヤレスデバイスは、通信のために人間のインタラクションを必要としてもよく、又は、通信のために人間のインタラクションを必要としなくてもよい。本教示において、UE又は「ユーザ」という用語は、任意のタイプのワイヤレス通信デバイスを指すために使用される。
【0227】
ワイヤレスデバイス300は、受信のための適切な装置を介してエアインターフェース又は無線インターフェース307にわたって信号を受信することができ、無線信号を送信するための適切な装置を介して信号を送信することができる。
図3において、トランシーバ装置が、ブロック306によって概略的に指定されている。トランシーバ装置306は、例えば、無線部品及び関連付けられるアンテナ構成を用いることによって提供することができる。アンテナ構成は、ワイヤレスデバイスの内部に配置されてもよく、又は外部に配置されてもよい。
【0228】
ワイヤレスデバイスには、典型的には、少なくとも1つのデータ処理エンティティ301、少なくとも1つのメモリ302、並びに、アクセスシステム及び他の通信デバイスへのアクセス及びそれらとの通信の制御を含む、ワイヤレスデバイスが実施するように設計されているタスクのソフトウェア及びハードウェア支援実行に使用するための他の可能な構成要素303が設けられる。データ処理、記憶及び他の関連制御装置は、適切な回路基板上及び/又はチップセット内に設けることができる。この特徴は、参照又は304によって指定されている。ユーザは、キーパッド305、音声コマンド、タッチセンサ式スクリーン又はパッド、それらの組合せなどのような適切なユーザインターフェースを用いることによってワイヤレスデバイスの動作を制御することができる。ディスプレイ308、スピーカ及びマイクロフォンも設けることができる。さらに、ワイヤレス通信デバイスは、他のデバイスへの、及び/又は、例えばハンズフリー機器の外部付属品をワイヤレス通信デバイスに接続するための適切なコネクタ(有線又はワイヤレスのいずれか)を備えることができる。
【0229】
図4は、プロセッサによって実行されると、プロセッサが
図9~
図10の方法のステップのうちの1つ又は複数を実施することを可能にする命令及び/又はパラメータ402を記憶している不揮発性メモリ媒体400a(例えば、コンピュータディスク(CD)又はデジタル多用途ディスク(DVD))及び400b(例えば、ユニバーサルシリアルバス(USB)メモリディスク)の概略図を示す。
【0230】
したがって、実施例は、添付の特許請求の範囲内で変化してもよい。一般的に、いくつかの実施例は、ハードウェア若しくは専用回路、ソフトウェア、論理又はそれらの任意の組合せにおいて実装されてもよい。例えば、いくつかの態様はハードウェアにおいて実装されてもよく、一方で、他の態様は、コントローラ、マイクロプロセッサ又は他のコンピューティングデバイスによって実行することができるファームウェア又はソフトウェアにおいて実装されてもよいが、実施例はそれに限定されない。様々な実施例がブロック図、流れ図として、又は何らかの他の図的記述を使用して例示及び説明されているが、本明細書において記載されているこれらのブロック、装置、システム、技法又は方法は、非限定例として、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、専用回路若しくは論理、汎用ハードウェア若しくはコントローラ若しくは他のコンピューティングデバイス、又はそれらの何らかの組合せにおいて実装されてもよいことは理解されよう。
【0231】
実施例はメモリに記憶されており、関与するエンティティの少なくとも1つのデータプロセッサによって実行可能なコンピュータソフトウェアによって、ハードウェアによって、又は、ソフトウェアとハードウェアとの組合せによって実装することができる。さらに、これに関連して、例えば、
図9~
図10にあるように任意の手順は、プログラムステップ、又は相互接続された論理回路、ブロック及び機能、又はプログラムステップと論理回路、ブロック及び機能との組合せを表してもよいことに留意されたい。ソフトウェアは、メモリチップ、又はプロセッサ内に実装されているメモリブロック、ハードディスク若しくはフロッピーディスクなどの磁気媒体、並びに、例えばDVD及びそのデータ変形例、CDなどの光学媒体のような物理媒体に記憶されてもよい。
【0232】
メモリは、ローカルな技術環境に適した任意のタイプのものであってもよく、半導体ベースのメモリデバイス、磁気メモリデバイス及びシステム、光学メモリデバイス及びシステム、固定メモリ及び取り外し可能メモリなどの、任意の適切なデータ記憶技術を使用して実装されてもよい。データプロセッサは、ローカルな技術環境に適した任意のタイプのものであってもよく、非限定的な例として、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、ゲートレベル回路、及び、マルチコアプロセッサアーキテクチャに基づくプロセッサのうちの1つ又は複数を含んでもよい。
【0233】
代替的に又は付加的に、いくつかの実施例は、回路を使用して実装されてもよい。回路は、前述した機能及び/又は方法ステップのうちの1つ又は複数を実施するように構成することができる。回路は、基地局及び/又は通信デバイス内に設けられてもよい。
【0234】
本出願において使用される場合、「回路」という用語は、以下のうちの1つ又は複数又はすべてを指す場合がある。
(a)ハードウェアのみの回路実施態様(アナログ及び/又はデジタル回路内のみでの実施態様など)、
(b)以下のような、ハードウェア回路とソフトウェアとの組合せ、
(i)アナログ及び/又はデジタルハードウェア回路とソフトウェア/ファームウェアとの組合せ、及び
(ii)通信デバイス又は基地局などの装置に前述した様々な機能を実施させるように協働する、ソフトウェアを有するハードウェアプロセッサの任意の部分(デジタル信号プロセッサを含む)、ソフトウェア、及びメモリ、並びに
(c)動作のためにソフトウェア(例えば、ファームウェア)を必要とする、マイクロプロセッサ又はマイクロプロセッサの一部分などのハードウェア回路及び/又はプロセッサ、ただし、ソフトウェアは、動作のために必要とされない場合は存在しなくてもよい。
【0235】
この回路の定義は、任意の請求項を含む、本出願におけるこの用語のすべての使用に適用される。さらなる例として、本出願において使用される場合、回路という用語はまた、ハードウェア回路若しくはプロセッサ(又は複数のプロセッサ)又はハードウェア回路又はプロセッサの一部分並びにその(又はそれらの)付随するソフトウェア及び/又はファームウェアのみの実施態様もカバーする。回路という用語はまた、例えば、集積デバイスもカバーする。
【0236】
上記の説明は、例示的で非限定的な例として、いくつかの実施例の完全で有益な記述を提供した。しかしながら、付随する図面及び添付の特許請求の範囲とともに読まれるとき、上記の説明に照らして、様々な改変及び適合が当業者には明らかになり得る。しかしながら、本教示のすべてのそのような改変及び類似の改変は、依然として、添付の特許請求の範囲において規定されているような範囲内に入る。