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  • 特許-走行経路を生成するための方法及び装置 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-12-27
(45)【発行日】2025-01-14
(54)【発明の名称】走行経路を生成するための方法及び装置
(51)【国際特許分類】
   G01C 21/34 20060101AFI20250106BHJP
   G01C 21/26 20060101ALI20250106BHJP
【FI】
G01C21/34
G01C21/26
【請求項の数】 9
(21)【出願番号】P 2023535578
(86)(22)【出願日】2021-12-08
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-12-27
(86)【国際出願番号】 KR2021018498
(87)【国際公開番号】W WO2022124779
(87)【国際公開日】2022-06-16
【審査請求日】2023-06-09
(31)【優先権主張番号】10-2020-0172932
(32)【優先日】2020-12-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】523045180
【氏名又は名称】42ドット・インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】42dot Inc.
(74)【代理人】
【識別番号】100145403
【弁理士】
【氏名又は名称】山尾 憲人
(74)【代理人】
【識別番号】100135703
【弁理士】
【氏名又は名称】岡部 英隆
(72)【発明者】
【氏名】キム,ジソン
【審査官】白石 剛史
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2014/045359(WO,A1)
【文献】特開2003-006784(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G01C 21/34
G01C 21/26
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
走行経路を生成するための方法であって、
第1グループ地点に関する第1情報を取得するステップと、
前記第1情報に基づいて、前記第1グループ地点間の移動時の予想所要時間を示す第1予想所要時間を算出するステップと、
ウェイトマトリックスの第1領域に前記第1予想所要時間を記録するステップと、
第2グループ地点に関する第2情報を取得するステップと、
前記第1情報及び前記第2情報に基づいて、前記第1グループ地点から前記第2グループ地点への移動時の予想所要時間、及び前記第2グループ地点から前記第1グループ地点への移動時の予想所要時間を示す、第2予想所要時間を算出するステップと、
前記ウェイトマトリックスの第2領域に前記第2予想所要時間を記録するステップと、
前記第1グループ地点に含まれる少なくとも1つの地点及び前記第2グループ地点に含まれる少なくとも1つの地点がそれぞれ出発地及び目的地の少なくとも一方となるような前記第1予想所要時間及び前記第2予想所要時間に基づいて走行経路を生成するステップとを含む、方法。
【請求項2】
前記第1グループ地点から前記第2グループ地点への移動時の予想所要時間を算出して前記第2領域に記録するために、M2P(Multi-point To Point)ルート検索方式が用いられ、
前記第2グループ地点から前記第1グループ地点への移動時の予想所要時間を算出して前記第2領域に記録するために、P2M(Point To Multi-Point)ルート検索方式が用いられるものである、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記方法は、
前記第2情報の取得時、前記第1予想所要時間の有効性が喪失したか否かを決定するステップと、
前記ウェイトマトリックスから、前記有効性が喪失した第1予想所要時間を更新するステップとをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記方法は、
前記第1グループ地点のうち、走行が完了した走行完了地点を決定するステップと、
前記ウェイトマトリックスから、前記走行完了地点に関する予想所要時間を削除するステップとをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
走行経路を生成するための装置において、
少なくとも1つのプログラムが格納されたメモリと、
前記少なくとも1つのプログラムを実行することにより演算を行うプロセッサとを含み、
前記プロセッサは、
第1グループ地点に関する第1情報を取得するステップと、
前記第1情報に基づいて、前記第1グループ地点間の移動時の予想所要時間を示す第1予想所要時間を算出するステップと、
ウェイトマトリックスの第1領域に前記第1予想所要時間を記録するステップと、
第2グループ地点に関する第2情報を取得するステップと、
前記第1情報及び前記第2情報に基づいて、前記第1グループ地点から前記第2グループ地点への移動時の予想所要時間、及び前記第2グループ地点から前記第1グループ地点への移動時の予想所要時間を示す、第2予想所要時間を算出するステップと、
前記ウェイトマトリックスの第2領域に前記第2予想所要時間を記録するステップと、
前記第1グループ地点に含まれる少なくとも1つの地点及び前記第2グループ地点に含まれる少なくとも1つの地点がそれぞれ出発地及び目的地の少なくとも一方となるような前記第1予想所要時間及び前記第2予想所要時間に基づいて走行経路を生成するステップとを行うものである、装置。
【請求項6】
前記第1グループ地点から前記第2グループ地点への移動時の予想所要時間を算出して前記第2領域に記録するために、M2P(Multi-point To Point)ルート検索方式が用いられ、
前記第2グループ地点から前記第1グループ地点への移動時の予想所要時間を算出して前記第2領域に記録するために、P2M(Point To Multi-Point)ルート検索方式が用いられるものである、請求項5に記載の装置。
【請求項7】
前記プロセッサは、
前記第2情報の取得時、前記第1予想所要時間の有効性が喪失したか否かを決定するステップと、
前記ウェイトマトリックスから、前記有効性が喪失した第1予想所要時間を更新するステップとをさらに行うものである、請求項5に記載の装置。
【請求項8】
前記プロセッサは、
前記第1グループ地点のうち、走行が完了した走行完了地点を決定するステップと、
前記ウェイトマトリックスから、前記走行完了地点に関する予想所要時間を削除するステップとをさらに行うものである、請求項5に記載の装置。
【請求項9】
請求項1に記載の方法をコンピュータで実行するためのプログラムを記録したコンピュータで読み取り可能な記録媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、走行経路を生成するための方法及び装置に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、デマンド型交通(Demand Responsive Transport;DRT)システムは、小型電車、小型自動運行軌道車両、無人軌道タクシーなどと呼ばれる次世代都市交通システムであって、自動車の便利さを有しながらも大気汚染や交通渋滞などの欠陥を除去するために開発されている新たな交通システムである。
【0003】
デマンド型交通システムは、ネットワーク形態の路線で無人自動運転車両を運営する概念であって、2~6人の乗客が搭乗可能であり、乗客の要求により配車されてから目的地が決定されると、ネットワーク上の様々な経路から最適な経路を選択して無停車で運行することを特徴とする。
【0004】
ただし、デマンド型交通システムにおいて訪問すべき地点が多くなるほど、生成される経路は幾何級数的に多くなる。例えば、5個の地点を訪問するためには、理想的に5!(120)個の場合の数を確認して経路を生成しなければならないのに対して、10個の地点を訪問するためには、理想的に10!個の場合の数を確認して経路を生成しなければならない。
【0005】
よって、経路を効率的に生成する方法に関する研究が求められている。
【0006】
前述した背景技術は、発明者が本発明の導出のために保有していた、又は本発明の導出過程で習得した技術情報であって、必ずしも本発明の出願前に一般公衆に公開された公知技術であるとはいえない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、走行経路を生成するための方法及び装置を提供する。本発明が解決しようとする課題は、以上で述べられている課題に限定されず、述べられていない本発明の他の課題及び利点は、以下の説明により理解され、本発明の実施形態によりさらに明らかに理解されるであろう。また、本発明が解決しようとする課題及び利点は、特許請求の範囲に示される手段及びその組み合わせにより実現できることが理解されるであろう。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上述した技術的課題を解決するための技術的手段として、本開示の第1態様は、走行経路を生成するための方法であって、第1グループ地点に関する第1情報を取得するステップと、前記第1情報に基づいて、前記第1グループ地点間の移動時の予想所要時間を示す第1予想所要時間を算出するステップと、ウェイトマトリックスの第1領域に前記第1予想所要時間を記録するステップと、第2グループ地点に関する第2情報を取得するステップと、前記第1情報及び前記第2情報に基づいて、前記第1グループ地点から前記第2グループ地点への移動時の予想所要時間、及び前記第2グループ地点から前記第1グループ地点への移動時の予想所要時間を示す、第2予想所要時間を算出するステップと、前記ウェイトマトリックスの第2領域に前記第2予想所要時間を記録するステップと、前記第1予想所要時間及び前記第2予想所要時間に基づいて走行経路を生成するステップとを含む方法を提供することができる。
【0009】
本開示の第2態様は、走行経路を生成するための方法であって、第1ユーザから出発地及び目的地を含む第1旅程情報を受信するステップと、前記第1旅程情報に基づいて走行経路を生成するステップと、第2ユーザから第2旅程情報を受信するステップと、前記第1旅程情報及び前記第2旅程情報に基づいて前記走行経路を更新するステップとを含む方法を提供することができる。
【0010】
本開示の第3態様は、走行経路を生成するための装置において、少なくとも1つのプログラムが格納されたメモリと、前記少なくとも1つのプログラムを実行することにより演算を行うプロセッサとを含み、前記プロセッサは、第1グループ地点に関する第1情報を取得するステップと、前記第1情報に基づいて、前記第1グループ地点間の移動時の予想所要時間を示す第1予想所要時間を算出するステップと、ウェイトマトリックスの第1領域に前記第1予想所要時間を記録するステップと、第2グループ地点に関する第2情報を取得するステップと、前記第1情報及び前記第2情報に基づいて、前記第1グループ地点から前記第2グループ地点への移動時の予想所要時間、及び前記第2グループ地点から前記第1グループ地点への移動時の予想所要時間を示す、第2予想所要時間を算出するステップと、前記ウェイトマトリックスの第2領域に前記第2予想所要時間を記録するステップと、前記第1予想所要時間及び前記第2予想所要時間に基づいて走行経路を生成するステップとを行うものである、装置を提供することができる。
【0011】
本開示の第4態様は、第1態様及び第2態様による方法をコンピュータで実行するためのプログラムを記録したコンピュータで読み取り可能な記録媒体を提供することができる。
【0012】
それら以外にも、本発明を実現するための他の方法、他のシステム、及び前記方法を実行するためのコンピュータプログラムが格納されたコンピュータで読み取り可能な記録媒体をさらに提供することができる。
【0013】
上記以外の他の態様、特徴、利点は、添付の図面、請求の範囲、及び以下の発明の詳細な説明から明らかになるであろう。
【発明の効果】
【0014】
前述した本開示の課題解決手段によれば、ウェイトマトリックスの第1領域に第1予想所要時間が記録された後、第2予想所要時間が算出された場合、所定の手法によりウェイトマトリックスの第1領域に記録された第1予想所要時間は更新せずに維持し、ウェイトマトリックスの第2領域にはM2P(Multi-point To Point)ルート検索方式及びP2M(Point To Multi-Point)ルート検索方式により第2予想所要時間を記録することにより、コンピューティングパワーを減らし、ウェイトマトリックスにデータを記録する時間を短縮することができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】一実施形態によるユーザ端末及び走行経路生成サーバを含むシステム図である。
図2A】一実施形態による走行経路生成サーバからユーザ端末に走行経路を提供する例を説明するための図である。
図2B】一実施形態による走行経路生成サーバからユーザ端末に走行経路を提供する例を説明するための図である。
図3】一実施形態によるウェイトマトリックスに第1予想所要時間が記録される例を説明するための図である。
図4】一実施形態によるウェイトマトリックスに第2予想所要時間が記録される例を説明するための図である。
図5】一実施形態によるウェイトマトリックスに第2予想所要時間が記録される例を説明するための図である。
図6】一実施形態によるウェイトマトリックスを更新する例を説明するための図である。
図7】一実施形態によるウェイトマトリックスを更新する例を説明するための図である。
図8】一実施形態による走行経路を生成する方法のフローチャートである。
図9】一実施形態による走行経路生成サーバのブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
本発明は、走行経路を生成するための方法及び装置に関する。本発明の一実施形態による方法は、第1グループ地点に関する第1情報を取得し、第1情報に基づいて第1グループ地点間の移動時の予想所要時間を示す第1予想所要時間を算出し、ウェイトマトリックスの第1領域に第1予想所要時間を記録することができる。
【0017】
また、方法は、第2グループ地点に関する第2情報を取得し、第1情報及び第2情報に基づいて第1グループ地点から第2グループ地点への移動時の予想所要時間及び第2グループ地点から第1グループ地点への移動時の予想所要時間を示す第2予想所要時間を算出し、ウェイトマトリックスの第2領域に第2予想所要時間を記録することができる。
【0018】
さらに、方法は、第1予想所要時間及び第2予想所要時間に基づいて走行経路を生成することができる。
【0019】
本発明の利点及び特徴、並びにそれらを達成する方法は、添付の図面と共に詳細に説明される実施形態を参照することによって明らかになるであろう。しかし、本発明は、以下に提示される実施形態に限定されるものではなく、異なる様々な形態で実現することができ、本発明の思想及び技術範囲に含まれる全ての変換、均等物乃至代替物を含むものと理解されるべきである。以下に提示される実施形態は、本発明の開示を完全にし、本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者に発明の範疇を完全に理解させるために提供されるものである。本発明を説明するにあたり、関連する公知技術についての具体的な説明が本発明の要旨を不明にすると判断される場合、その詳細な説明を省略する。
【0020】
本出願で用いられる用語は、単に特定の実施形態を説明するために用いられるものであり、本発明の限定を意図するものではない。単数の表現は、文脈上明らかに他の意味を表さない限り、複数の表現を含む。本出願において、「含む」や「有する」などの用語は、明細書に記載された特徴、数字、ステップ、動作、構成要素、部品、又はそれらの組み合わせが存在することを指定するものであり、1つ又はそれ以上の他の特徴、数字、ステップ、動作、構成要素、部品、又はそれらの組み合わせの存在や追加の可能性を予め排除するものではないと理解されるべきである。
【0021】
本開示の一部の実施形態は、機能ブロック構成及び様々な処理ステップで示すことができる。そのような機能ブロックの一部又は全部は、特定の機能を実行する様々な数のハードウェア及び/又はソフトウェア構成で実現することができる。例えば、本開示の機能ブロックは、1つ以上のマイクロプロセッサにより実現するか、又は所定の機能のための回路構成により実現することができる。また、例えば、本開示の機能ブロックは、様々なプログラミング又はスクリプト言語で実現することができる。機能ブロックは、1つ以上のプロセッサで実行されるアルゴリズムで実現することができる。さらに、本開示は、電子的な環境設定、信号処理及び/又はデータ処理などのために従来技術を採用することができる。「メカニズム」、「要素」、「手段」、「構成」などの用語は広く用いることができ、機械的及び物理的な構成に限定されるものではない。
【0022】
なお、図面に示す構成要素間の連結線又は連結部材は、機能的連結及び/又は物理的連結もしくは回路接続を例示的に示すものに過ぎない。実際の装置では、代替可能又は追加の様々な機能的連結、物理的連結又は回路接続により構成要素間の連結を示すことができる。
【0023】
以下に説明される走行経路は、自転車シェアリング(Bicycle Sharing)、カーシェアリング(Car Sharing)、モビリティオンデマンド(Mobility-on-Demand)、デマンド型交通(Demand Responsive Transport)、モビリティサービス(Mobility Service)、モビリティマネジメント(Mobility Management)、統合旅客運送(Intermodal Passenger Transport)、配達など、様々なシナリオに適用することができる。
【0024】
以下、添付図面を参照して本開示を詳細に説明する。
【0025】
図1は一実施形態によるユーザ端末及び走行経路生成サーバを含むシステム図である。
【0026】
一実施形態によるシステムは、ユーザ端末1000及び走行経路生成サーバ2000を含んでもよい。
【0027】
ユーザ端末1000は、スマートフォン、タブレットPC、PC、スマートテレビ、携帯電話、PDA(personal digital assistant)、ラップトップ、メディアプレーヤ、マイクロサーバ、GPS(global positioning system)装置、電子書籍端末、デジタル放送用端末、ナビゲーション、キオスク、MP3プレーヤ、デジタルカメラ、家電機器、カメラ付きデバイス、及びその他のモバイル又は非モバイルコンピューティング装置であってもよい。また、ユーザ端末1000は、通信機能及びデータ処理機能を備えた時計、メガネ、ヘッドバンド、指輪などのウェアラブルデバイスであってもよい。しかし、それらに限定されるものではない。
【0028】
走行経路生成サーバ2000は、ネットワークを介して通信を行って命令、コード、ファイル、コンテンツ、サービスなどを提供するコンピュータ装置又は複数のコンピュータ装置で実現されてもよい。
【0029】
走行経路生成サーバ2000は、複数の地点に関する情報に基づいて、各地点間の移動時の予想所要時間を算出することができる。走行経路生成サーバ2000は、予想所要時間に基づいて複数の地点の移動順序を決定することにより、走行経路を生成することができる。
【0030】
ユーザ端末1000及び走行経路生成サーバ2000は、ネットワーク3000を用いて通信を行うことができる。一実施形態において、ユーザ端末1000には、アプリケーションがインストールされ、走行経路生成サーバ2000は、アプリケーションを管理するサーバであってもよい。走行経路生成サーバ2000は、ユーザ端末1000にインストールされたアプリケーションを介して、ユーザ端末1000とデータをやり取りすることができる。
【0031】
ネットワーク3000は、ローカル・エリア・ネットワーク(Local Area Network;LAN)、ワイド・エリア・ネットワーク(Wide Area Network;WAN)、付加価値通信網(Value Added Network;VAN)、移動無線通信ネットワーク(mobile radio communication network)、衛星通信ネットワーク、及びそれらの相互の組み合わせを含み、図1に示す各ネットワークの構成主体が互いに円滑に通信を行えるようにする包括的な意味のデータ通信ネットワークであり、有線インターネット、無線インターネット及びモバイル無線通信ネットワークを含んでもよい。また、無線通信は、例えば無線LAN(Wi-Fi)、ブルートゥース(登録商標)、ブルートゥース(登録商標)・ロー・エナジー(Bluetooth low energy)、ZigBee、WFD(Wi-Fi Direct)、UWB(ultra wideband)、赤外線通信(IrDA,infrared Data Association)、NFC(Near Field Communication)などが挙げられるが、これらに限定されるものではない。
【0032】
一方、図1においては、走行経路生成サーバ2000が1つのユーザ端末1000とネットワークを用いて通信を行うことが示されているが、それは例示にすぎず、走行経路生成サーバ2000は2つ以上のユーザ端末1000とネットワークを用いて通信を行うこともできる。
【0033】
図2A図2Bは一実施形態による走行経路生成サーバからユーザ端末に走行経路を提供する例を説明するための図である。
【0034】
図2A図2Bにおいて、第1ユーザ端末1001及び第2ユーザ端末1002は図1のユーザ端末1000と同じであるので、それに関する詳細な説明は省略する。
【0035】
図2Aを参照すると、第1ユーザ端末1001は、第1ユーザから出発地及び目的地を入力する入力を受信することができる。例えば、第1ユーザは、第1ユーザ端末1001の入力インタフェースを介して、出発地として「B地点」を入力し、目的地として「C地点」を入力することができる。
【0036】
第1ユーザ端末1001は、出発地及び目的地を含む第1旅程情報を走行経路生成サーバ2000に送信することができる。旅程情報には、第1ユーザが出発地及び目的地を入力した入力時間、出発地の名称、出発地の緯度及び経度、目的地の名称、目的地の緯度及び経度などが含まれてもよいが、それらに限定されるものではない。
【0037】
走行経路生成サーバ2000は、第1ユーザ端末1001から受信した第1旅程情報に基づいて走行経路を生成することができる。走行経路は、移動手段(例えば、自転車、キックボード、自動車など)が走行する経路を地図上に示したものであってもよい。
【0038】
例えば、走行経路生成サーバ2000は、初期地点に該当する「A地点」から第1ユーザの出発地である「B地点」に移動する走行経路と、「B地点」から第1ユーザの目的地である「C地点」に移動する走行経路とを生成することができる。ここで、初期地点は、第1ユーザ端末1001が出発地及び目的地を入力する入力を受信した時点の移動手段の位置に対応する地点であってもよい。あるいは、初期地点は、走行経路生成サーバ2000が第1ユーザ端末1001から第1旅程情報を受信した時点の移動手段の位置に対応する地点であってもよい。
【0039】
図2Aにおいては、「A地点」から「B地点」に、そして「B地点」から「C地点」に移動する走行経路が直線で示されているが、それは説明の便宜のためのものであり、各地点間の走行経路は、実際の地図上の移動可能な道に沿って生成され得る。
【0040】
走行経路生成サーバ2000は、生成された走行経路に基づいて、出発予想時間と到着予想時間とを算出することができる。走行経路生成サーバ2000は、生成された走行経路の長さ、交通状況(例えば、交通渋滞)、選択オプション(例えば、最短距離、最短時間など)などを用いて、出発予想時間と到着予想時間とを算出することができる。出発予想時間とは、移動手段が「A地点」から出発してから「B地点」に到着した時間を意味し、到着予想時間とは、移動手段が「B地点」から出発してから「C地点」に到着した時間を意味し得る。
【0041】
図2Bを参照すると、第2ユーザ端末1002は、第2ユーザから出発地及び目的地を入力する入力を受信することができる。例えば、第2ユーザは、第2ユーザ端末1002の入力インタフェースを介して、出発地として「C地点」を入力し、目的地として「D地点」を入力することができる。
【0042】
第2ユーザ端末1002は、出発地及び目的地を含む第2旅程情報を走行経路生成サーバ2000に送信することができる。以下、走行経路生成サーバ2000は、第1ユーザ端末1001から受信した第1旅程情報に基づいて走行経路を生成し、その後第2ユーザ端末1002から第2旅程情報を受信したことを前提とする。
【0043】
走行経路生成サーバ2000は、第2ユーザ端末1002から受信した第2旅程情報に基づいて、走行経路を更新することができる。
【0044】
例えば、走行経路生成サーバ2000が第2旅程情報を受信した後、既存の走行経路に加えて、「B地点」から第2ユーザの出発地である「C地点」に移動する走行経路と、「C地点」から第2ユーザの目的地である「D地点」に移動する走行経路とをさらに生成することにより、走行経路を更新することができる。
【0045】
図2Bにおいては、「C地点」から「D地点」に、そして「D地点」から「E地点」に移動する走行経路が直線で示されているが、それは説明の便宜のためのものであり、各地点間の走行経路は、実際の地図上の移動可能な道に沿って生成され得る。
【0046】
走行経路生成サーバ2000は、生成された走行経路に基づいて、出発予想時間と到着予想時間とを算出することができる。出発予想時間とは、移動手段が「B地点」から出発してから「C地点」に到着した時間を意味し、到着予想時間とは、移動手段が「C地点」から出発してから「D地点」に到着した時間を意味し得る。
【0047】
図2Bにおいては、移動手段が「A地点」、「B地点」、「C地点」、「D地点」及び「E地点」の順に移動するように走行経路が生成されることが示されているが、それは例示にすぎず、それに限定されるものではない。例えば、走行経路生成サーバ2000は、NI(Nearest Insertion)、CI(Cheapest Insertion)、FI(Farthest Insertion)、RI(Random Insertion)、進化的アルゴリズム(Evolutionary Algorithm)などを用いて地点間の移動順序を決定することにより、走行経路を生成することができる。
【0048】
以下で用いられる用語「第1グループ地点」及び「第2グループ地点」のそれぞれには、1個以上の地点が含まれ得る。「第1グループ地点」及び「第2グループ地点」は、特定の時点を基準として分けられ得る。走行経路生成サーバ2000が特定の時点以前に取得した地点は「第1グループ地点」と呼ばれ、特定の時点以降に取得した地点は「第2グループ地点」と呼ばれ得る。特定の時点は、「第1グループ地点」に関連する予想所要時間がウェイトマトリックスに記録された後の時点であると共に、「第2グループ地点」に関連する予想所要時間がウェイトマトリックスに記録される前の時点であり得る。
【0049】
図3は一実施形態によるウェイトマトリックスに第1予想所要時間が記録される例を説明するための図である。
【0050】
走行経路生成サーバ2000は、第1グループ地点310に関する第1情報を取得することができる。第1情報には、第1グループ地点毎の緯度及び経度、第1グループ地点周辺の交通状況などが含まれてもよいが、それに限定されるものではない。第1情報は、ユーザ端末1000から受信される情報であってもよい。第1情報は図2Aにおいて上述した第1旅程情報に含まれてもよく、第1旅程情報が第1情報に含まれてもよく、第1情報と第1旅程情報とは同じ情報を一部含んでもよい。
【0051】
走行経路生成サーバ2000は、第1情報に基づいて、第1グループ地点310間の移動時の予想所要時間を示す第1予想所要時間を算出することができる。例えば、「A地点」から「B地点」への移動時の予想所要時間は7分であり、「A地点」から「C地点」への移動時の予想所要時間は28分であり得る。一方、出発地と目的地とが互いに変わった場合、交通状況などの要因により予想所要時間が変わり得る。「A地点」から「B地点」への移動時の予想所要時間は7分であるのに対して、「B地点」から「A地点」への移動時の予想所要時間は10分であり得る。
【0052】
走行経路生成サーバ2000は、ウェイトマトリックス300の第1領域311に第1予想所要時間を記録することができる。走行経路生成サーバ2000は、ウェイトマトリックス300の第1領域311に記録された第1予想所要時間に基づいて走行経路を生成することができる。具体的には、走行経路生成サーバ2000は、NI(Nearest Insertion)、CI(Cheapest Insertion)、FI(Farthest Insertion)、RI(Random Insertion)、進化的アルゴリズム(Evolutionary Algorithm)などを用いて地点の移動順序を決定することにより、走行経路を生成することができる。すなわち、走行経路生成サーバ2000は、「A地点」、「B地点」及び「C地点」間の移動順序を示す走行経路を生成することができる。
【0053】
図4は一実施形態によるウェイトマトリックスに第2予想所要時間が記録される例を説明するための図である。
【0054】
走行経路生成サーバ2000は、第2グループ地点410に関する第2情報を取得することができる。第2情報には、第2グループ地点の緯度及び経度、第2グループ地点周辺の交通状況などが含まれてもよいが、それに限定されるものではない。第2情報は、ユーザ端末1000から受信される情報であってもよい。第2情報は図2Bにおいて上述した第2旅程情報に含まれてもよく、第2旅程情報が第2情報に含まれてもよく、第2情報と第2旅程情報とは同じ情報を一部含んでもよい。
【0055】
以下、ウェイトマトリックス300の第1領域311に第1予想所要時間が記録された後、第2グループ地点410に関する第2情報が取得されることを前提とする。
【0056】
走行経路生成サーバ2000は、第1情報及び第2情報に基づいて、第1グループ地点310から第2グループ地点410への移動時の予想所要時間、及び第2グループ地点410から第1グループ地点310への移動時の予想所要時間を示す、第2予想所要時間を算出することができる。
【0057】
走行経路生成サーバ2000は、ウェイトマトリックス300の第2領域411に第2予想所要時間を記録することができる。
【0058】
一実施形態において、走行経路生成サーバ2000は、第1グループ地点310から第2グループ地点410への移動時の予想所要時間を算出して第2領域411に記録するために、M2P(Multi-point To Point)ルート検索方式を用いることができる。また、走行経路生成サーバ2000は、第2グループ地点410から第1グループ地点310への移動時の予想所要時間を算出して第2領域411に記録するために、P2M(Point To Multi-Point)ルート検索方式を用いることができる。ここで、走行経路生成サーバ2000は、所定の手法により、第1領域311に記録された第1予想所要時間を更新せずに維持することができる。所定の手法としては、DP(Dynamic Programming)方式が用いられてもよい。以下、DP方式を前提とするが、所定の手法はそれに限定されない。
【0059】
走行経路生成サーバ2000は、ウェイトマトリックス300の第1領域311に記録された第1予想所要時間、及び第2領域411に記録された第2予想所要時間に基づいて走行経路を生成することができる。すなわち、走行経路生成サーバ2000は、「A地点」、「B地点」、「C地点」、「D地点」間の移動順序を示す走行経路を生成することができる。
【0060】
本発明においては、ウェイトマトリックス300の第1領域311に第1予想所要時間が記録された後、第2予想所要時間が算出された場合、所定の手法によりウェイトマトリックス300の第1領域311に記録された第1予想所要時間は更新せずに維持し、ウェイトマトリックス300の第2領域411にはM2P(Multi-point To Point)ルート検索方式及びP2M(Point To Multi-Point)ルート検索方式により第2予想所要時間を記録することにより、コンピューティングパワーを減らし、ウェイトマトリックス300にデータを記録する時間を短縮することができる。
【0061】
図5は一実施形態によるウェイトマトリックスに第2予想所要時間が記録される例を説明するための図である。
【0062】
図3及び図4と比較して、図5においては、2個の地点が1つのペアとして走行経路生成サーバ2000に提供されることを特徴とする。例えば、デマンド型交通サービスを利用する顧客は出発地と目的地を共に入力するので、走行経路生成サーバ2000がユーザ端末1000から受信した情報には2個の地点に関する情報が含まれ得る。
【0063】
図5を参照すると、As及びAdはユーザAの出発地及び目的地を示し、Bs及びBdはユーザBの出発地及び目的地を示し、Cs及びCdはユーザCの出発地及び目的地を示す。
【0064】
走行経路生成サーバ2000は、第1グループ地点510に関する第1情報を取得することができる。走行経路生成サーバ2000は、第1情報に基づいて、第1グループ地点510間の移動時の予想所要時間を示す第1予想所要時間を算出することができる。走行経路生成サーバ2000は、ウェイトマトリックス300の第1領域511に第1予想所要時間を記録することができる。
【0065】
ウェイトマトリックス300の第1領域511に第1予想所要時間が記録された後、走行経路生成サーバ2000は、第2グループ地点520に関する第2情報を取得することができる。走行経路生成サーバ2000は、第1情報及び第2情報に基づいて、第1グループ地点510から第2グループ地点520への移動時の予想所要時間、及び第2グループ地点520から第1グループ地点510への移動時の予想所要時間を示す、第2予想所要時間を算出することができる。
【0066】
走行経路生成サーバ2000は、ウェイトマトリックス300の第2領域521に第2予想所要時間を記録することができる。
【0067】
一実施形態において、走行経路生成サーバ2000は、第2領域521に第2予想所要時間を記録するために、M2P(Multi-point To Point)ルート検索方式及びP2M(Point To Multi-Point)ルート検索方式を用いることができる。
【0068】
図6は一実施形態によるウェイトマトリックスを更新する例を説明するための図である。
【0069】
図6を参照すると、ウェイトマトリックス300には第1グループ地点610間の移動時の予想所要時間を示す第1予想所要時間が記録されている。
【0070】
走行経路生成サーバ2000は、ウェイトマトリックス300に第1予想所要時間が記録された後、第2グループ地点620に関する第2情報を取得することができる。
【0071】
走行経路生成サーバ2000は、第2情報の取得時、ウェイトマトリックス300に記録された第1予想所要時間の有効性が喪失したか否かを決定することができる。一実施形態において、走行経路生成サーバ2000は、第1予想所要時間のそれぞれのTTL(Time To Live)値を取得することができる。走行経路生成サーバ2000は、所定の第1予想所要時間のTTL値が閾値以上である場合、前記所定の第1予想所要時間の有効性が喪失したものと決定することができる。閾値は、3分、4分、5分、6分、7分などであってもよいが、それに限定されるものではない。
【0072】
走行経路生成サーバ2000は、有効性が喪失したものと決定した第1予想所要時間を更新することができる。図6を参照すると、走行経路生成サーバ2000は、ウェイトマトリックス300に記録された第1予想所要時間のうち、「A地点」と「C地点」間の移動時の予想所要時間のTTL値が閾値(例えば、5分)以上であることを決定した後、「A地点」と「C地点」間の移動時の予想所要時間を更新することができる。すなわち、「A地点」から「C地点」への移動時の予想所要時間は8分から9分に更新され、「C地点」から「A地点」への移動時の予想所要時間は28分から17分に更新され得る。
【0073】
走行経路生成サーバ2000は、更新された第1予想所要時間に基づいて走行経路を生成することができる。
【0074】
図7は一実施形態によるウェイトマトリックスを更新する例を説明するための図である。
【0075】
図7を参照すると、ウェイトマトリックス300には第1グループ地点710間の移動時の予想所要時間を示す第1予想所要時間が記録されている。
【0076】
走行経路生成サーバ2000は、第1グループ地点710のうち、走行が完了した走行完了地点711を決定することができる。一実施形態において、走行経路生成サーバ2000は、外部から移動手段の位置情報を取得し、移動手段の位置情報に基づいて走行完了地点711を決定することができる。図7を参照すると、走行経路生成サーバ2000は、「A地点」を走行完了地点711として決定することができる。
【0077】
走行経路生成サーバ2000は、ウェイトマトリックス300から、走行完了地点711に関する第1予想所要時間を削除することができる。
【0078】
「A地点」を走行完了地点711として決定した後、走行経路生成サーバ2000は、「A地点」が出発地である場合及び「A地点」が目的地である場合の第1予想所要時間を削除することができる。
【0079】
走行経路生成サーバ2000は、ウェイトマトリックス300から走行完了地点711に関する予想所要時間を削除し、その後は走行完了地点711に関する予想所要時間が更新されないようにすることができる。
【0080】
図8は一実施形態による走行経路を生成する方法のフローチャートである。
【0081】
図8に示す走行経路を生成する方法は、上記図において説明された実施形態に関するものであるので、以下、省略された内容であっても、上記図において説明された内容は図8の方法にも適用することができる。
【0082】
図8を参照すると、ステップ810において、プロセッサは、第1グループ地点に関する第1情報を取得することができる。
【0083】
第1情報には、第1グループ地点毎の緯度及び経度、第1グループ地点周辺の交通状況などが含まれてもよいが、それに限定されるものではない。
【0084】
ステップ820において、プロセッサは、第1情報に基づいて、第1グループ地点間の移動時の予想所要時間を示す第1予想所要時間を算出することができる。
【0085】
プロセッサは、第1グループ地点毎の緯度及び経度、第1グループ地点周辺の交通状況などに基づいて、第1予想所要時間を算出することができる。
【0086】
ステップ830において、プロセッサは、ウェイトマトリックスの第1領域に第1予想所要時間を記録することができる。
【0087】
ステップ840において、プロセッサは、第2グループ地点に関する第2情報を取得することができる。
【0088】
第2情報には、第2グループ地点の緯度及び経度、第2グループ地点周辺の交通状況などが含まれてもよいが、それに限定されるものではない。
【0089】
ステップ850において、プロセッサは、第1情報及び第2情報に基づいて、第1グループ地点から第2グループ地点への移動時の予想所要時間、及び第2グループ地点から第1グループ地点への移動時の予想所要時間を示す、第2予想所要時間を算出することができる。
【0090】
プロセッサは、第1グループ地点毎の緯度及び経度、第1グループ地点周辺の交通状況、第2グループ地点の緯度及び経度、第2グループ地点周辺の交通状況などに基づいて、第2予想所要時間を算出することができる。
【0091】
ステップ860において、プロセッサは、ウェイトマトリックスの第2領域に第2予想所要時間を記録することができる。
【0092】
一実施形態において、プロセッサは、第1グループ地点から第2グループ地点への移動時の予想所要時間を算出して第2領域に記録するために、M2P(Multi-point To Point)ルート検索方式を用いることができる。また、プロセッサは、第2グループ地点から第1グループ地点への移動時の予想所要時間を算出して第2領域に記録するために、P2M(Point To Multi-Point)ルート検索方式を用いることができる。ここで、プロセッサは、所定の手法により、第1領域に記録された第1予想所要時間を更新せずに維持することができる。所定の手法としては、DP(Dynamic Programming)方式が用いられてもよいが、それに限定されるものではない。
【0093】
ステップ870において、プロセッサは、第1予想所要時間及び第2予想所要時間に基づいて走行経路を生成することができる。
【0094】
プロセッサは、ウェイトマトリックスの第1領域に記録された第1予想所要時間、及び第2領域に記録された第2予想所要時間に基づいて走行経路を生成することができる。具体的には、プロセッサは、NI(Nearest Insertion)、CI(Cheapest Insertion)、FI(Farthest Insertion)、RI(Random Insertion)、進化的アルゴリズム(Evolutionary Algorithm)などを用いて地点間の移動順序を決定することにより、走行経路を生成することができる。
【0095】
図9は一実施形態による走行経路生成サーバのブロック図である。
【0096】
図9を参照すると、走行経路生成サーバ900は、通信部910、プロセッサ920及びDB930を含んでもよい。図9の走行経路生成サーバ900には、実施形態に関連する構成要素のみ示されている。よって、図9に示す構成要素に加えて他の汎用の構成要素をさらに含み得ることは、当該技術分野における通常の知識を有する者であれば理解するであろう。
【0097】
通信部910は、ユーザ端末及び外部サーバとの有線/無線通信を可能にする1つ以上の構成要素を含んでもよい。例えば、通信部910は、近距離通信部(図示せず)、移動通信部(図示せず)及び放送受信部(図示せず)の少なくとも1つを含んでもよい。
【0098】
DB930は、走行経路生成サーバ900内で処理される各種データを保存するハードウェアであって、プロセッサ920の処理及び制御のためのプログラムを保存することができる。DB930は、走行関連情報、ユーザ情報などを保存することができる。
【0099】
DB930は、DRAM(dynamic random access memory)、SRAM(static random access memory)などのRAM(random access memory)、ROM(read-only memory)、EEPROM(electrically erasable programmable read-only memory)、CD-ROM、ブルーレイ又は他の光ディスクストレージ、HDD(hard disk drive)、SSD(solid state drive)、又はフラッシュメモリを含む。
【0100】
プロセッサ920は、走行経路生成サーバ900の全般的な動作を制御する。例えば、プロセッサ920は、DB930に保存されたプログラムを実行することにより、入力部(図示せず)、ディスプレイ(図示せず)、通信部910、DB930などを全般的に制御することができる。プロセッサ920は、DB930に保存されたプログラムを実行することにより、走行経路生成サーバ900の動作を制御することができる。
【0101】
プロセッサ920は、図1図8において上述した走行経路生成サーバ900の動作の少なくとも一部を制御することができる。
【0102】
プロセッサ920は、ASICs(application specific integrated circuits)、DSPs(digital signal processors)、DSPDs(digital signal processing devices)、PLDs(programmable logic devices)、FPGAs(field programmable gate arrays)、コントローラ(controllers)、マイクロコントローラ(micro-controllers)、マイクロプロセッサ(microprocessors)、その他の機能の実行のための電気ユニットの少なくとも1つを用いて実現することができる。
【0103】
本発明による実施形態は、コンピュータ上で様々な構成要素により実行できるコンピュータプログラムの形態で実現することができ、このようなコンピュータプログラムは、コンピュータで読み取り可能な媒体に記録することができる。ここで、媒体には、ハードディスク、フロッピーディスク、磁気テープなどの磁気媒体、CD-ROM、DVDなどの光記録媒体、フロプティカルディスク(floptical disk)などの光磁気記録媒体(magneto-optical medium)、ROM、RAM、フラッシュメモリなどのプログラム命令を記憶して実行するように特別に構成されたハードウェア装置が含まれる。
【0104】
一方、前記コンピュータプログラムは、本発明のために特別に設計及び構成されたものであってもよく、コンピュータソフトウェア分野の当業者に公知されて使用可能なものであってもよい。コンピュータプログラムの例には、コンパイラにより生成されるような機械語コードだけでなく、インタプリタなどを用いてコンピュータにより実行される高級言語コードも含まれる。
【0105】
一実施形態によれば、本開示の様々な実施形態による方法は、コンピュータプログラム製品(computer program product)に含めて提供することができる。コンピュータプログラム製品は、商品として販売者と購入者との間で取引されるようにすることができる。コンピュータプログラム製品は、機器で読み取り可能な記憶媒体(例えば、compact disc read only memory(CD-ROM))の形態で配布するか、又はアプリケーションストア(例えば、プレイストアTM)を介して、もしくは2つのユーザ装置間で直接、オンラインで配布(例えば、ダウンロード又はアップロード)することができる。オンライン配布の場合、コンピュータプログラム製品の少なくとも一部は、メーカーのサーバ、アプリケーションストアのサーバ、又は中継サーバのメモリなどの機器で読み取り可能な記憶媒体に少なくとも一時的に記憶されるか、一時的に生成されるようにすることができる。
【0106】
本発明による方法を構成するステップに関して、明白な順序の記載又はそれに反する記載がなければ、上記ステップは適切な順序で行うことができる。本発明は、必ずしも上記ステップの記載順序に限定されるものではない。本発明における全ての例又は例示的な用語(例えば、など)の使用は、単に本発明を詳細に説明するためのものであり、特許請求の範囲により限定されない限り、上記例又は例示的な用語により本発明の範囲が限定されるわけではない。また、当業者は、様々な修正、組み合わせ及び変更が加えられた特許請求の範囲又はその均等物の範疇内で設計条件及び要因に応じて構成できることを理解するであろう。
【0107】
よって、本発明の思想は、上述した実施形態に限定されて定められてはならず、添付の特許請求の範囲だけでなく、その特許請求の範囲と均等な又はそれから等価的に変更された全ての範囲は、本発明の思想の範疇に属するといえる。
図1
図2A
図2B
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9