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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-12-27
(45)【発行日】2025-01-14
(54)【発明の名称】電線管高速押出設備
(51)【国際特許分類】
   H02G 3/04 20060101AFI20250106BHJP
   B29C 48/325 20190101ALI20250106BHJP
   B29C 48/40 20190101ALI20250106BHJP
   B29C 48/09 20190101ALI20250106BHJP
   B29C 48/88 20190101ALI20250106BHJP
【FI】
H02G3/04 062
B29C48/325
B29C48/40
B29C48/09
B29C48/88
【請求項の数】 8
(21)【出願番号】P 2024126003
(22)【出願日】2024-08-01
【審査請求日】2024-08-01
(31)【優先権主張番号】202311305246.5
(32)【優先日】2023-10-10
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】524269136
【氏名又は名称】江蘇乾錦塑業科技有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】110002262
【氏名又は名称】TRY国際弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】陳 磊
(72)【発明者】
【氏名】婁 玉清
【審査官】神田 太郎
(56)【参考文献】
【文献】特開2006-198855(JP,A)
【文献】特開2003-117987(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H02G 3/04
B29C 48/88
B29C 48/325
B29C 48/40
B29C 48/09
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
電線管高速押出設備であって、設備本体(1)と、キャビネット(2)と、駆動モータ(3)と、回転ブッシュ(4)と、雌ねじ円筒(5)と、挿入ロット(6)と、押出キャップ(7)と、押出用インナーダイ(8)と、押出用アウターダイ(9)とを備え、
前記設備本体(1)は、前記キャビネット(2)上に設置され、前記設備本体(1)内に2組のスクリューコンベア(101)が取り付けられ、前記設備本体(1)上にボルトを介して蓋体(102)が連結され、2組の前記スクリューコンベア(101)の回転軸は管状構造であり、前記スクリューコンベア(101)の回転軸の前記設備本体(1)及び前記蓋体(102)を貫通する一端に連動歯車(1011)が連結され、前記駆動モータ(3)は前記キャビネット(2)の一端の中央に取り付けられ、前記駆動モータ(3)のモータ軸に駆動歯車(301)が取り付けられ、前記駆動歯車(301)は2組の前記連動歯車(1011)にそれぞれ噛合され、前記設備本体(1)と前記蓋体(102)の他端とは、間隔を置いて半円弧構造となり、前記設備本体(1)の前記半円弧構造と前記蓋体(102)の半円弧構造とがそれぞれ円形払出通路を形成し、前記押出キャップ(7)はボルトで前記円形払出通路の外側に連結され、前記蓋体(102)の前記半円弧構造の外端に挿着口(1021)がそれぞれ設けられ、前記回転ブッシュ(4)は2組あり、2組の前記回転ブッシュ(4)上にねじ付きロッド(401)がそれぞれ連結され、前記雌ねじ円筒(5)は前記ねじ付きロッド(401)上に螺着され、2組の前記回転ブッシュ(4)は前記スクリューコンベア(101)の回転軸の他端にそれぞれ被嵌され、前記雌ねじ円筒(5)は前記蓋体(102)上の前記挿着口(1021)内にそれぞれ挿入され、前記挿入ロット(6)の内端は前記スクリューコンベア(101)の回転軸の管状構造の他端に挿入され、前記押出用インナーダイ(8)は前記挿入ロット(6)の外端に取り付けられ、前記押出キャップ(7)上に2組の払出筒体(701)が設けられ、前記押出用アウターダイ(9)は前記払出筒体(701)の雄ねじ上に螺着され、且つ前記押出用インナーダイ(8)は前記押出用アウターダイ(9)の内側に配置され、前記挿入ロット(6)の中に側面視L字状の貫通穴がさらに設けられ、その中にプラスチック製挿入筒(602)が挿嵌され、前記プラスチック製挿入筒(602)の内部に貫通する2組のスルーホールが設けられ、前記2組のスルーホールの頂端に第1流入管(603)及び第1流出管(604)がそれぞれ連結され、前記第1流入管(603)及び前記第1流出管(604)は上方に向けて前記押出キャップ(7)頂端にある切欠きを通過して湾曲し、かつ急速継手が接続される
ことを特徴とする、電線管高速押出設備。
【請求項2】
前記設備本体(1)と前記蓋体(102)上の前記半円弧構造の間隔の内端は、それぞれ傾斜構造であり、2組の前記スクリューコンベア(101)の他端は前記設備本体(1)の前記半円弧構造内にそれぞれ配置されることを特徴とする、請求項1に記載の電線管高速押出設備。
【請求項3】
前記雌ねじ円筒(5)上に2組の制限板(501)及び1組の操作ハンドル(502)が連結され、前記制限板(501)は前記挿着口(1021)の上下両側にそれぞれ設けられることを特徴とする、請求項1に記載の電線管高速押出設備。
【請求項4】
前記挿入ロット(6)上に連結板(601)がさらに設けられ、前記連結板(601)上に六角穴付ボルト挿通孔が設けられ、六角穴付ボルトを介して前記回転ブッシュ(4)と連結することを特徴とする、請求項1に記載の電線管高速押出設備。
【請求項5】
前記払出筒体(701)の内径は、前記円形払出通路の内径と同じであることを特徴とする、請求項1に記載の電線管高速押出設備。
【請求項6】
前記押出用インナーダイ(8)の内部中央に雌ネジ穴が設けられ、雌ネジ穴を介して前記挿入ロット(6)外端のねじ構造上に連結され、前記プラスチック製挿入筒(602)の外端は前記押出用インナーダイ(8)の冷却内部キャビティ(801)に挿入され、ゴムリンでシールされ、且つ前記プラスチック製挿入筒(602)内部の前記2組のスルーホールの外端は前記冷却内部キャビティ(801)に連絡され、前記押出用インナーダイ(8)の一端はテーパー構造で、他端は円形構造であり、前記冷却内部キャビティ(801)は円形構造の内側に設けられることを特徴とする、請求項4に記載の電線管高速押出設備。
【請求項7】
前記押出用アウターダイ(9)の一端は、大きな円環構造であり、中央は先細円筒形構造であり、他端は小さな円環構造であり、大きな円環構造の内側に雌ねじが設けられ、前記押出用インナーダイ(8)の円形構造の外端は前記押出用アウターダイ(9)の小さな円環構造の外端と面一となることを特徴とする、請求項6に記載の電線管高速押出設備。
【請求項8】
前記押出用アウターダイ(9)の小さな円環の内部に冷却後部キャビティ(901)が設けられ、前記冷却後部キャビティ(901)の底側に第2流入管(902)が接続され、頂側に第2流出管(903)が接続され、前記第2流入管(902)及び前記第2流出管(903)はどちらも湾曲し、かつ前記急速継手が接続されることを特徴とする、請求項7に記載の電線管高速押出設備。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電線管押出の技術分野に関し、特に、電線管高速押出設備に関する。
【背景技術】
【0002】
電線管は、ケーブルが損傷しないようにケーブルの外層を覆う保護管をいう。通常、電線管を作製する場合、押出機を必要とするが、現在電線管を押し出すとき、一般に単一の押出通路を通じて押し出されるため、効率が低く、且つ押し出すとき、ニーズに応じて押し出された電線管の寸法を変更することができず、使い勝手が悪く、押し出された電線管を水に入れて冷却する必要があり、電線管が急激に冷えることで、亀裂又はボイドが発生しやすくなっていた。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、MPP電線管の効率を向上させることができ、且つ押し出すときにMPP電線管の寸法を簡単に変更でき、冷却内部キャビティ及び冷却の後部キャビティを通じて電線管を予冷することもできる電線管高速押出設備を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明は、電線管高速押出設備を提供するものであり、具体的には設備本体と、キャビネットと、駆動モータと、回転ブッシュと、雌ねじ円筒と、挿入ロットと、押出キャップと、押出用インナーダイと、押出用アウターダイとを備え、
前記設備本体は、キャビネット上に設置され、設備本体内に2組のスクリューコンベアが取り付けられ、設備本体上にボルトを介して蓋体が連結され、2組の前記スクリューコンベアの回転軸は管状構造であり、スクリューコンベアの回転軸の設備本体及び蓋体を貫通する一端に連動歯車が連結され、前記駆動モータはキャビネットの一端の中央に取り付けられ、駆動モータのモータ軸に駆動歯車が取り付けられ、駆動歯車は2組の連動歯車にそれぞれ噛合され、前記設備本体と蓋体の他端とは、間隔を置いて半円弧構造となり、設備本体の半円弧構造と蓋体の半円弧構造とがそれぞれ円形払出通路を形成し、押出キャップはボルトで円形払出通路の外側に連結され、蓋体の半円弧構造の外端に挿着口がそれぞれ設けられ、前記回転ブッシュは2組あり、2組の回転ブッシュ上にねじ付きロッドがそれぞれ連結され、前記雌ねじ円筒はねじ付きロッド上に螺着され、2組の前記回転ブッシュはスクリューコンベアの回転軸の他端にそれぞれ被嵌され、雌ねじ円筒は蓋体上の挿着口内にそれぞれ挿入され、前記挿入ロットの内端はスクリューコンベアの回転軸の管状構造の他端に挿入され、押出用インナーダイは挿入ロットの外端に取り付けられ、前記押出キャップ上に2組の払出筒体が設けられ、押出用アウターダイは払出筒体の雄ねじ上に螺着され、且つ押出用インナーダイは押出用アウターダイの内側に配置され、前記挿入ロット上に側面視L字状の貫通穴がさらに設けられ、その上にプラスチック製挿入筒が挿嵌され、プラスチック製挿入筒の内部に貫通する2組のスルーホールが設けられ、2組のスルーホールの頂端に第1流入管及び第1流出管がそれぞれ連結され、第1流入管及び第1流出管は上方に向けて押出キャップ頂端にある切欠きを通過して湾曲し、かつ急速継手が接続される。
【0005】
代替的に、前記設備本体と蓋体上の半円弧構造の間隔の内端は、それぞれ傾斜構造であり、2組のスクリューコンベアの他端は設備本体の半円弧構造内にそれぞれ配置される。
【0006】
代替的に、前記雌ねじ円筒上に2組の制限板及び1組の操作ハンドルが連結され、制限板は挿着口の上下両側にそれぞれ設けられる。
【0007】
代替的に、前記挿入ロット上に連結板がさらに設けられ、連結板上に六角穴付ボルト挿通孔が設けられ、六角穴付ボルトを介して回転ブッシュと連結する。
【0008】
代替的に、前記払出筒体の内径は、円形払出通路の内径と同じである。
【0009】
代替的に、前記押出用インナーダイの内部中央に雌ネジ穴が設けられ、雌ネジ穴を介して挿入ロット外端のねじ構造上に連結され、プラスチック製挿入筒の外端は押出用インナーダイの冷却内部キャビティに挿入され、ゴムリンでシールされ、且つプラスチック製挿入筒内部の2組のスルーホールの外端は冷却内部キャビティに連絡され、前記押出用インナーダイの一端はテーパー構造で、他端は円形構造であり、冷却内部キャビティは円形構造の内側に設けられる。
【0010】
代替的に、前記押出用アウターダイの一端は、大きな円環構造であり、中央は先細円筒形構造であり、他端は小さな円環構造であり、大きな円環構造の内側に雌ねじが設けられ、押出用インナーダイの円形構造の外端は押出用アウターダイの小さな円環構造の外端と面一となる。
【0011】
押出用アウターダイの小さな円環の内部に冷却後部キャビティが設けられ、冷却後部キャビティの底側に第2流入管が接続され、頂側に第2流出管が接続され、第2流入管及び第2流出管はどちらも湾曲し、かつ急速継手が接続される。
【発明の効果】
【0012】
本発明は、MPP電線管の効率を向上させることができ、且つ押し出すときにMPP電線管の寸法を簡単に変更でき、冷却内部キャビティ及び冷却の後部キャビティを通じて電線管を予冷することもできる。
【0013】
また、2組の円形払出通路及び押出キャップ上の2組の払出筒体を設けることにより、1組の駆動モータで2組のスクリューコンベアを回転駆動させて、材料を2組の円形払出通路から同時に押し出すことができることで、MPP電線管の効率が向上する。
【0014】
なお、挿入ロットを挿着することにより押出用インナーダイを挿入ロットの外端に螺着し、また払出筒体上に押出用アウターダイを螺着し、2組の払出通路からMPP電線管を押し出すとき、必要に応じて押出用インナーダイを交換することで、MPP電線管の外径及び肉厚を変更することができ、さらに必要に応じて押出用アウターダイを交換することで、MPP電線管の外径及び肉厚を変更することができるため、MPP電線管を押し出すときに寸法を簡単に変更する。
【0015】
また、冷却内部キャビティ及び冷却後部キャビティを設けることにより、電線管を押し出すときに電線管を予冷することができ、押し出された電線管を直接水に入れて冷却することにより、亀裂又はボイドが発生することを防ぐことができる。
【0016】
以下、本発明の実施例の技術的手段をより明確に説明するため、実施例の添付図面を簡単に説明する。
【0017】
以下の説明における図面は、本発明のいくつかの実施例にのみ関し、本発明を限定するものではない。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1】本発明の概略全体構成図である。
図2】本発明の図1の左側の上方から見た上面図である。
図3】本発明の図1の押出用インナーダイ及び押出用アウターダイを取り外したときの概略構成図である。
図4】本発明の図3の左側から見た概略構成図である。
図5】本発明の図1の押出用インナーダイが縦断面視において挿入ロッドと連結したときの概略構成図である。
図6】本発明の図3の押出キャップを取り外したときの概略構成図である。
図7】本発明の図6の挿入ロットを取り外したときの概略構成図である。
図8】本発明の図7の回転ブッシュ及び雌ねじ円筒トを取り外したときの概略構成図である。
図9】本発明の図8の雌ねじ円筒をねじ付きロッドから外したときの概略構成図である。
図10】本発明の図8の蓋体を設備本体から取り外したときの概略構成図である。
図11】本発明の図10の蓋体の側面の下方から見た下面図である。
図12】本発明の図3の押出用アウターダイの一端の概略縦断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、本発明の技術的手段の目的、スキーム、及び利点をより明確にするため、本発明の具体的実施形態の図面を参照しつつ、本発明の実施形態の技術的手段を明確かつ完全に説明する。特に明記しない限り、本明細書で使用される用語は、当該技術分野における通常の意味を有する。図面中の同一符号は、同一の構成要素を表す。
【0020】
実施形態は、図1図12を参照されたい。
【0021】
本発明は、電線管高速押出設備を提供するものであり、設備本体1と、キャビネット2と、駆動モータ3と、回転ブッシュ4と、雌ねじ円筒5と、挿入ロット6と、押出キャップ7と、押出用インナーダイ8と、押出用アウターダイ9とを備え、
設備本体1は、キャビネット2上に設置され、設備本体1内に2組のスクリューコンベア101が取り付けられ、設備本体1上にボルトを介して蓋体102が連結され、2組のスクリューコンベア101の回転軸は管状構造であり、スクリューコンベア101の回転軸の設備本体1及び蓋体102を貫通する一端に連動歯車1011が連結され、駆動モータ3はキャビネット2の一端の中央に取り付けられ、駆動モータ3のモータ軸に駆動歯車301が取り付けられ、駆動歯車301は2組の連動歯車1011にそれぞれ噛合され、設備本体1と蓋体102の他端とは、間隔を置いて半円弧構造となり、設備本体1の半円弧構造と蓋体102の半円弧構造とがそれぞれ円形払出通路を形成し、押出キャップ7はボルトで円形払出通路の外側に連結され、蓋体102の半円弧構造の外端に挿着口1021がそれぞれ設けられ、回転ブッシュ4は2組あり、2組の回転ブッシュ4上にねじ付きロッド401がそれぞれ連結され、雌ねじ円筒5はねじ付きロッド401上に螺着され、2組の回転ブッシュ4はスクリューコンベア101の回転軸の他端にそれぞれ被嵌され、雌ねじ円筒5は蓋体102上の挿着口1021内にそれぞれ挿入され、挿入ロット6の内端はスクリューコンベア101の回転軸の管状構造の他端に挿入され、押出用インナーダイ8は挿入ロット6の外端に取り付けられ、押出キャップ7上に2組の払出筒体701が設けられ、押出用アウターダイ9は払出筒体701の雄ねじ上に螺着され、且つ押出用インナーダイ8は押出用アウターダイ9の内側に配置され、挿入ロット6上に側面視L字状の貫通穴がさらに設けられ、その上にプラスチック製挿入筒602が挿嵌され、プラスチック製挿入筒602の内部に貫通する2組のスルーホールが設けられ、2組のスルーホールの頂端に第1流入管603及び第1流出管604がそれぞれ連結され、第1流入管603及び第1流出管604は上方に向けて押出キャップ7頂端にある切欠きを通過して湾曲し、かつ急速継手が接続され、第1流入管603の外端の急速継手に冷却水管を接続し、第1流出管604の外端の急速継手に水管を接続することにより冷却水は、第1流入管603及びプラスチック製挿入筒602内のスルーホールから冷却内部キャビティ801内に入り、成形された電線管の内側を予冷し、冷却内部キャビティ801内の冷却水は別の組のスルーホールから第1流出管604に還流して、水管から流出することもできる。
【0022】
図10及び図11に示すように、設備本体1と蓋体102上の半円弧構造の間隔の内端は、それぞれ傾斜構造であり、2組のスクリューコンベア101の他端は設備本体1の半円弧構造内にそれぞれ配置され、材料を押し出すときに半円弧構造の間隔の内端にある傾斜構造の作用下で、円形払出通路にスムーズに入ることができる。
【0023】
図6図9に示すように、雌ねじ円筒5上に2組の制限板501及び1組の操作ハンドル502が連結され、制限板501は挿着口1021の上下両側にそれぞれ設けられ、雌ねじ円筒5は蓋体102上の挿着口1021内にそれぞれ挿入された時、2組の制限板501を通じて雌ねじ円筒5と蓋体102を係止することが容易になり、操作ハンドル502を通じ雌ねじ円筒5を回転させるのにも便利である。
【0024】
図7に示すように、挿入ロット6上に連結板601がさらに設けられ、連結板601上に六角穴付ボルト挿通孔が設けられ、六角穴付ボルトを介して回転ブッシュ4と連結し、挿入ロット6を回転ブッシュ4と連結させ、挿入ロット6がスクリューコンベア101の回転時に追動することを防止することができる。
【0025】
図3及び図6に示すように、払出筒体701の内径は、円形払出通路の内径と同じであり、材料が押出されるとき、円形払出通路を経由して払出筒体701に入ることができる。
【0026】
図3図5に示すように、押出用インナーダイ8の内部中央に雌ネジ穴が設けられ、雌ネジ穴を介して挿入ロット6外端のねじ構造上に連結され、プラスチック製挿入筒602の外端は押出用インナーダイ8の冷却内部キャビティ801に挿入され、ゴムリンでシールされ、且つプラスチック製挿入筒602内部の2組のスルーホールの外端は冷却内部キャビティ801に連絡され、押出用インナーダイ8の一端はテーパー構造で、他端は円形構造であり、冷却内部キャビティ801は円形構造の内側に設けられ、必要に応じて押出用インナーダイ8を挿入ロット6の外端のねじ構造から取り外して交換することが便利であるとともに、押出用インナーダイ8の内側端のテーパー構造を利用することで、MPP電線管の押出時に材料をテーパー構造に沿って全て押し出すことができる。
【0027】
図3図4に示すように、押出用アウターダイ9の一端は、大きな円環構造であり、中央は先細円筒形構造であり、他端は小さな円環構造であり、大きな円環構造の内側に雌ねじが設けられ、押出用インナーダイ8の円形構造の外端は押出用アウターダイ9の小さな円環構造の外端と面一となり、押出用アウターダイ9の小さな円環の内部に冷却後部キャビティ901が設けられ、冷却後部キャビティ901の底側に第2流入管902が接続され、頂側に第2流出管903が接続され、第2流入管902及び第2流出管903はどちらも湾曲し、かつ急速継手が接続され、必要に応じて押出用アウターダイ9を払出筒体701から取り外して交換することが便利であり、押出用アウターダイ9のテーパー筒構造を利用して、全ての材料を押出用アウターダイ9の小さな円環端から押し出し、第2流入管902の外端の急速継手を介して冷却水管に接続し、第2流出管903の外端の急速継手を介して水管に接続し、冷却水が冷却後部キャビティ901内に入り、成形された電線管の外側を予冷し、冷却後部キャビティ901内の冷却水は第2流出管903から流出することもできる。
【0028】
本実施形態の具体的使用方法及び作用:本発明において、雌ねじ円筒5をねじ付きロッド401に螺着し、回転ブッシュ4をスクリューコンベア101の回転軸の他端にそれぞれ被嵌し、雌ねじ円筒5を蓋体102上の挿着口1021にそれぞれ挿入し、制限板501を挿着口1021の上下両側にそれぞれ配置させ、挿入ロット6の内端をスクリューコンベア101の回転軸の管状構造の他端に挿入し、連結板601を六角穴付ボルトで回転ブッシュ4と連結し、押出キャップ7をボルトで円形払出通路の外側に連結し、必要に応じて適切な押出用インナーダイ8及び押出用アウターダイ9を選択し、押出用インナーダイ8を、雌ネジ穴を介して挿入ロット6の外端のねじ構造に連結し、押出用アウターダイ9の大きな円環構造の内側の雌ねじを払出筒体701の雄ねじに螺着し、第1流入管603及び第2流入管902の外端にある急速継手を冷却水管にそれぞれ接続し、第1流出管604及び第2流出管903の外端にある急速継手を水管にそれぞれ接続し、
材料を蓋体102上の供給ホッパーに投入し、駆動モータ3により歯車301を回転駆動し、駆動歯車301と2組の連動歯車1011との噛合を利用して、2組のスクリューコンベア101を回転させ、材料を2組の円形払出通路から同時に押し出し、押出用アウターダイ9と押出用インナーダイ8の作用下で、要件を満たすMPP電線管を押出成形し、押出機の効率を向上させ、押出過程で冷却内部キャビティ801及び冷却後部キャビティ901を通じて押し出された電線管を予冷し、必要に応じて押出用インナーダイを交換することで、MPP電線管の外径及び肉厚を変更することができ、さらに必要に応じて押出用アウターダイを交換することで、MPP電線管の外径及び肉厚を変更することができるため、MPP電線管を押し出すときに寸法を簡単に変更する。
【0029】
上記の説明は、本発明の例示的な実施形態に過ぎず、本発明の保護範囲を限定する意図で用いられるものではなく、本発明の保護範囲は、添付の特許請求の範囲により限定される。
【符号の説明】
【0030】
1 設備本体
101 スクリューコンベア
1011 連動歯車
102 蓋体
1021 挿着口
2 キャビネット
3 駆動モータ
301 駆動歯車
4 回転ブッシュ
401 ねじ付きロッド
5 雌ねじ円筒
501 制限板
502 操作ハンドル
6 挿入ロット
601 連結板
602 プラスチック製挿入筒
603 第1流入管
604 第1流出管
7 押出キャップ
701 払出筒体
8 押出用インナーダイ
801 冷却内部キャビティ
9 押出用アウターダイ
901 冷却後部キャビティ
902 第2流入管
903 第2流出管



【要約】
【課題】電線管高速押出設備を提供することを課題とする。
【解決手段】 本発明は、電線管押出の技術分野に関するものであり、設備本体と、キャビネットと、駆動モータと、回転ブッシュと、雌ねじ円筒と、挿入ロットと、押出キャップと、押出用インナーダイと、押出用アウターダイとを備え、前記設備本体内に2組のスクリューコンベアが取り付けられ、設備本体の半円弧構造と蓋体の半円弧構造とがそれぞれ円形払出通路を形成し、押出キャップはボルトで円形払出通路の外側に連結され、前記設備本体の半円弧構造と蓋体の半円弧構造とがそれぞれ円形払出通路を形成し、押出キャップはボルトで円形払出通路の外側に連結される。押し出すときにMPP電線管の寸法を変更できるだけではなく、電線管を予冷することもでき、押出効率が低く、ニーズに応じて押し出された電線管の寸法を変更することができず、急激に冷やしてしまうという問題を解決した。
【選択図】図1
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12