(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-01-06
(45)【発行日】2025-01-15
(54)【発明の名称】運行管理システム
(51)【国際特許分類】
B60K 28/06 20060101AFI20250107BHJP
G06Q 50/40 20240101ALI20250107BHJP
G08G 1/00 20060101ALI20250107BHJP
G08G 1/16 20060101ALI20250107BHJP
【FI】
B60K28/06 B
G06Q50/40
G08G1/00 D
G08G1/16 F
(21)【出願番号】P 2022097013
(22)【出願日】2022-06-16
【審査請求日】2023-05-30
(73)【特許権者】
【識別番号】000151346
【氏名又は名称】株式会社タツノ
(74)【代理人】
【識別番号】100106563
【氏名又は名称】中井 潤
(72)【発明者】
【氏名】田中 和則
(72)【発明者】
【氏名】瀧 小緒里
【審査官】塚本 英隆
(56)【参考文献】
【文献】特開2004-318411(JP,A)
【文献】特開2017-163400(JP,A)
【文献】特開2018-206216(JP,A)
【文献】特開2005-184184(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G08G 1/00
G08G 1/16
G06Q 50/40
B60K 28/06
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
アルコール検査器からの検査結果が入力される携帯端末と、
該携帯端末から、前記検査結果、前記携帯端末の所持者を特定する情報及び前記携帯端末の所持者の車両への
乗車時刻と最新検査日時とが入力され、これらの情報に基づき前記携帯端末の所持者の前記車両への乗務可否を判断し、前記携帯端末へ乗務可否に関する情報を出力する車両管理サーバとを備え、
該車両管理サーバは、前記携帯端末の所持者の車両への
乗車時刻と最新検査日時に一定時間以上の差がある場合に、前記携帯端末に前記アルコール検査器による検査要求又は飲酒有無の確認要求を出力することを特徴とする運行管理システム。
【請求項2】
前記携帯端末は、前記車両管理サーバからの乗務可否
に関する情報を報知することを特徴とする請求項1に記載の運行管理システム。
【請求項3】
さらに運行管理者用端末を備え、該運行管理者用端末は、前記車両管理サーバから出力された前記アルコール検査器による検査要求又は飲酒有無の確認要求を報知することを特徴とする請求項1又は2に記載の運行管理システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、自動車の飲酒運転防止に資する運行管理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、飲酒運転中のトラックが児童の列に突っ込み、児童が死傷するという痛ましい事故が後を絶たないことから、事業用自動車の飲酒運転ゼロの目標を達成するため、道路交通法施行規則第9条の10(安全運転管理者の業務)が改正された。この改正により、安全運転管理者選任事業所(定員11人以上の車両1台以上又はその他の自動車5台以上保有)については、令和4年4月1日より安全運転管理者の選任に加えてアルコールチェック(確認と記録)が義務化されることになった。
【0003】
また、令和4年4月時点ではアルコールチェックの確認は目視等で行われ、アルコール検知器を用いてのチェックは不要であるが、令和4年10月からはアルコール検知器を使用することが求められる。
【0004】
従来、ドライバーの飲酒運転を防止するため、特許文献1には、アルコール検知器で検出された被検者のアルコール検査結果のデータが携帯電話端末からサーバ装置へ送信され、管理者がアルコール検査結果のデータを確認・管理することができるアルコール検知システムが提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、上記特許文献1に記載の検知システムは、検査結果を運転者が携帯端末で読み取る必要があるため手間が掛かる。また、アルコール検査結果が不合格の場合やアルコール検査を忘れてしまった場合、さらに意図的にアルコール検査をしていなかった場合は、運転者や管理者側が気づくことなくそのまま運転を続けるという事案が発生しかねない。
【0007】
そこで、本発明は、上記従来技術における問題点に鑑みてなされたものであって、アルコール検査結果の登録を手間なく行うことができ、アルコール検査結果が不合格の場合やアルコール検査を忘れてしまった場合、意図的にアルコール検査をしていなかった場合でも、そのまま運転を続けてしまうことを防止することのできる運行管理システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するため、本発明は、運行管理システムであって、アルコール検査器からの検査結果が入力される携帯端末と、該携帯端末から、前記検査結果、前記携帯端末の所持者を特定する情報及び前記携帯端末の所持者の車両への乗車時刻と最新検査日時とが入力され、これらの情報に基づき前記携帯端末の所持者の前記車両への乗務可否を判断し、前記携帯端末へ乗務可否に関する情報を出力する車両管理サーバとを備え、該車両管理サーバは、前記携帯端末の所持者の車両への乗車時刻と最新検査日時に一定時間以上の差がある場合に、前記携帯端末に前記アルコール検査器による検査要求又は飲酒有無の確認要求を出力することを特徴とする。
【0009】
本発明によれば、車両管理サーバによって、必要なタイミングで自動的に携帯端末にアルコール検査器による検査要求又は飲酒有無の確認要求を出力することができ、アルコール検査結果が不合格の場合やアルコール検査を忘れてしまった場合、意図的にアルコール検査をしていなかった場合であっても、運転者に通知がされ、そのまま運転を続けてしまうことを防止することができる。
【0010】
上記運行管理システムにおいて、前記携帯端末は、前記車両管理サーバからの乗務可否に関する情報を報知することができる。
【0012】
さらに、上記運行管理システムは、運行管理者用端末を備え、該運行管理者用端末は、前記車両管理サーバから出力された前記アルコール検査器による検査要求又は飲酒有無の確認要求を報知することができる。
【発明の効果】
【0013】
以上のように、本発明によれば、必要なタイミングで自動的に携帯端末にアルコール検査器による検査要求又は飲酒有無の確認要求を出力することができ、自動車の飲酒運転防止に効果的な運行管理システムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【
図1】本発明に係る運行管理システムの一実施の形態を示す全体構成図である。
【
図2】
図1に示す運行管理システムにおけるアルコール検査結果の登録動作を説明するための構成図である。
【
図3】
図1に示す運行管理システムにおける乗車から乗務開始(又は乗務再開)までの動作を説明するための構成図である。
【
図4】
図1に示す運行管理システムにおける降車から乗務終了までの動作を説明するための構成図である。
【
図5】
図1に示す運行管理システムの動作を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0015】
次に、本発明を実施するための形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
【0016】
図1は、本発明に係る運行管理システムの一実施の形態を示し、この運行管理システム1は、ビーコン2a、2bが搭載される車両2(2A、2B)と、乗務員用の携帯端末3(3A、3B)と、携帯端末3からの情報に基づいて乗務員の飲酒の有無等を確認し、乗務員の乗務可否を判定する車両管理サーバ4と、車両管理サーバ4からの情報に基づき、運行管理者へ各種要求を報知する運行管理者端末5とで構成される。
【0017】
携帯端末3は、車両管理サーバ4とLTE回線等で接続され、車両2の運行に必要な情報(アルコール検査結果、ユーザーID、位置情報、ビーコンID等)を車両管理サーバ4に出力すると共に、車両管理サーバ4からのアルコール検査要求等の各種報知要求の入力に応じてその旨を乗務員に報知する。
【0018】
車両管理サーバ4は、携帯端末3から入力されるユーザーID、ビーコンID、アルコール検査結果等の情報を乗務員別に紐付けて登録し、登録情報に基づいてアルコール検査や飲酒有無の確認が必要なタイミングを導き、アルコール検査要求や飲酒有無の確認要求を携帯端末3及び運行管理者端末5に出力する。
【0019】
次に、車両管理サーバ4に登録される情報について、表1及び表2を参照しながら説明する。
【0020】
表1に示すように、ビーコン2a、2b等のビーコンID(1、2、3、4・・・)と、車両2(2A、2B等)の番号(車両No.)(1234、2345、3456、4567・・・)は、固定的に紐付けされている。
【0021】
【0022】
表2は、乗務員毎の登録情報を示し、各乗務員にはユーザーID(1、2、3・・・)が割り当てられ、最新検査情報、今回乗車情報、前回検査情報及び前回乗車情報が乗務員毎に記録されている。例えば、現在が2022年3月2日6時30分(2022/3/2、06:30)であるとすると、Aさんは、最新検査情報が前日乗務終了時の検査結果のままになっているため、3月2日にアルコール検査を実施していないことが判る。また、Bさんは問題ないが、Cさんは最新検査情報においてアルコール検査結果に合格していないことも判る。
【0023】
【0024】
運行管理者端末5は、運行管理者が所有するPCや携帯端末であって、車両管理サーバ4から出力されたアルコール検査要求や飲酒有無の確認要求等を運行管理者に報知する。
【0025】
次に、乗務員のアルコール検査に関する運行管理システム1の動作について、
図2及び
図5を参照しながら説明する。
図5のフローチャートにおいて、ルートが分岐するステップにおいては、下方向がYes、横方向がNoに対応する。尚、アルコール検査は、乗務員の出勤日において、乗務開始時と乗務終了時に必ず行うことになっており、場合によっては再検査が要求されることもある。
【0026】
図2は、
図1から携帯端末3と車両管理サーバ4を抜き出し、携帯端末3(3A、3B)を2人の乗務員A、Bが各々携帯している状態を示す。アルコール検査器(不図示)は、乗務員が所属する事務所や車両2に設置され、例えばBluetooth(登録商標)で携帯端末3と接続されている。乗務員がアルコール検査を行うには、携帯端末3にユーザーIDでログインする必要があり、実際に検査を行うと、アルコール検査器は検査結果を携帯端末3に出力する。乗務員に毎回ユーザーIDでログインさせることで、なりすましを防止することができる。
【0027】
図5のステップS1において、アルコール検査器からアルコール検査結果が携帯端末3(3A、3Bのいずれか一方)に入力されると(ステップS1;Yes)、入力されたアルコール検査結果及びユーザーIDを車両管理サーバ4に出力する(ステップS2)。車両管理サーバ4のステップS11において、携帯端末3からアルコール検査結果等が入力されると(ステップS11;Yes)、入力された情報に基づいて登録情報を更新する(ステップS12)。
【0028】
上記車両管理サーバ4のステップS12は、既に登録されている最新検査情報を前回検査情報とし、ステップS11で入力されたアルコール検査結果を最新検査情報として登録するものである。例えば、表2のBさんの場合には、2022/3/2、6:00にアルコール検査結果が入力されることで最新検査情報となり、これまで最新検査情報として登録されていた2022/3/1、19:20の検査結果が前回検査情報に登録されることとなる。
【0029】
車両管理サーバ4は、ステップS13において、乗務終了時のアルコール検査要求フラグを確認し、フラグが立っている場合には(ステップS13;Yes)、乗務終了時の検査要求に従い乗務員が検査を行ったとして、乗務終了時のアルコール検査要求フラグを降ろす(ステップS14)。同様に、車両管理サーバ4は、ステップS15において、アルコール検査の再検査要求フラグを確認し、フラグが立っている場合には(ステップS15;Yes)、再検査要求に従い乗務員が再検査を行ったとして、再検査要求フラグを降ろし、降車タイマーをリセットする(ステップS16)。
【0030】
次に、乗務員の乗車から乗務開始(又は乗務再開)までの動作について、
図3及び
図5を参照しながら説明する。
【0031】
図3において、車両2Aに乗務員が乗車していると、乗務員の携帯端末3Aはビーコン2aの通信エリア(破線で描かれた円)内にあり、ビーコン2aとの間の接続が確立する。携帯端末3AはユーザーID及び位置情報を車両管理サーバ4に定期的に出力しているが、これらの情報にビーコンIDが加えられる。
【0032】
図5のステップS3において、携帯端末3(3A)が車両管理サーバ4に情報(ユーザーID、位置情報、ビーコンID)を出力する。車両管理サーバ4のステップS17において、携帯端末3から前記情報が入力されると(ステップS17;Yes)、携帯端末3から入力される前記情報にビーコンIDが含まれ(ステップS18;Yes)、ユーザーIDに紐付けられた今回乗降状況が「降車」である場合には(ステップS19;Yes)、乗務員が乗車したものとみなし、ビーコンIDから車両No.を抽出し(ステップS20)、ユーザーIDに紐付けられた今回乗車情報(乗車時刻、車両No.)を更新し、今回乗車情報の乗降状況を「乗車」に更新する(ステップS21)。一方、ステップS19でユーザーIDに紐付けられた今回乗降状況が「乗車」である場合には(ステップS19;No)、乗車中の状態が継続しているため、そのままステップS22に進む。
【0033】
次に、車両管理サーバ4は、ユーザーIDから最新検査情報を抽出し(ステップS22)、今回の乗車時刻と最新検査情報の検査日時を比較し(ステップS23)、両者の時刻に一定時間以上の差(T1、例えば30分)がない場合には(ステップS23;Yes)、アルコール検査結果を参照して合否を確認する(ステップS24)。
【0034】
一方、上記両者の時刻に一定時間以上の差がある場合、例えばアルコール検査を行ってから30分以上経過してから乗車した場合には(ステップS23;No)、未検査であることを携帯端末3及び運行管理者端末5に出力する(ステップS26)。また、アルコール検査結果が不合格であった場合(ステップS24;No)にも、その旨を携帯端末3及び運行管理者端末5に出力する(ステップS25)。
【0035】
携帯端末3及び運行管理者端末5に未検査や不合格の入力があった場合には(ステップS4;Yes)及び(ステップS41;Yes)、その旨を携帯端末3から乗務員に報知し(ステップS5)、運行管理者端末5から運行管理者に報知する(ステップS42)。一方、アルコール検査を行ってから30分以内であり(ステップS23;Yes)、アルコール検査結果が合格の場合(ステップS24;Yes)には、スタートへ戻る。
【0036】
次に、乗務員の降車から乗務終了(又は乗務中断)までの動作について、
図4及び
図5を参照しながら説明する。
【0037】
乗務員が車両2Aから降車していると、
図4に示すように、乗務員の携帯端末3Aはビーコン2aの通信エリア(破線で描かれた円)外にあるため、ビーコン2aとの間の接続が切断され、携帯端末3Aは、ビーコンIDを車両管理サーバ4へ出力できなくなる。
【0038】
車両管理サーバ4は、携帯端末3から入力される情報にビーコンIDが存在しない場合には(ステップS18;No)、ステップS27において、ユーザーIDに紐づく今回の乗降状況が乗車であるか否か判断し、「乗車」の場合には(ステップS27;Yes)、ユーザーIDから上記今回乗車情報の乗降状況を降車に更新し(ステップS28)、降車タイマーをスタートさせ(ステップS29)、ステップS30へ進む。一方、ステップS27において、ユーザーIDに紐づく今回の乗降状況が「降車」の場合には(ステップS27;No)、そのままステップS30へ進む。
【0039】
ステップS30において、車両管理サーバ4に特定場所(自宅、勤務地、作業場所等であって、携帯端末3から定期的に出力される位置情報から判断)の入力があった場合には(ステップS30;Yes)、車両管理サーバ4は、今回乗車情報の乗務終了時刻が未入力であるか否かを判断し(ステップS31)、未入力の場合には(ステップS31;Yes)、乗務終了とまだ判断されていない時であるため、ステップS32で降車タイマーが一定時間(T2)を経過したか否かを判断し(ステップS32)、経過している場合には(ステップS32;Yes)、降車タイマーをリセットし(ステップS33)、ユーザーIDに紐づく今回の乗降状況(乗務終了時刻)を更新し、今回乗車情報を前回の情報として保存し(ステップS34)、乗務終了時のアルコール検査要求を携帯端末3及び運行管理者端末5に出力し、乗務終了時のアルコール検査要求フラグを立てる(ステップS35)。
【0040】
車両管理サーバ4から携帯端末3、運行管理者端末5に乗務終了時のアルコール検査要求の入力があった場合には(ステップS8;Yes)及び(ステップS45;Yes)、その旨を乗務員、運行管理者に報知する(ステップS9)及び(ステップS46)。
【0041】
一方、ステップS31で今回乗車情報の乗務終了時刻が入力されている場合には(ステップS31;No)、すでに乗務終了と判断されている時であるため、ステップS36で乗務終了時のアルコール検査要求フラグを確認し(ステップS36)、フラグが立っている場合には(ステップS36;Yes)、乗務終了時のアルコール検査が未検査であるため、乗務終了時のアルコール検査要求を携帯端末3及び運行管理者端末5に出力し(ステップS37)、フラグが立っていない場合には(ステップS36;No)、スタートへ戻る。
【0042】
車両管理サーバ4から携帯端末3、運行管理者端末5にアルコール検査要求の入力があった場合には(ステップS8;Yes)、(ステップS45;Yes)、その旨を乗務員、運行管理者に報知する(ステップS9)、(ステップS46)。
【0043】
また、ステップS30において、特定場所の入力がない場合には(ステップS30;No)、ステップS38で降車タイマーが一定時間(T3)を経過したか否かを判断し、経過している場合には(ステップS38;Yes)、昼食等の休憩時間等の後と判断し、ステップS39において、再度検査や飲酒の有無の確認を促す信号を携帯端末3、運行管理者端末5に出力し、アルコール検査の再検査要求フラグを立てる。
【0044】
車両管理サーバ4から携帯端末3、運行管理者端末5に再度検査や飲酒の有無の確認を促す信号の入力があった場合には(ステップS6;Yes)及び(ステップS43;Yes)、その旨を乗務員、運行管理者に報知する(ステップS7)及び(ステップS44)。尚、降車してから一定時間(例えば1時間)が経過すると、乗務終了後の時間帯であると判断してアルコール検査を促すことを中止する。
【0045】
尚、上記実施形態では、乗務員の乗車、降車をビーコンIDの有無で検出しているが、乗務員の携帯端末3で車両内に貼付されたQRコード(登録商標)を読み込むことで乗車と判断することも可能であり、どの車両に乗車したかも分かる。
【0046】
また、乗務員が携帯端末3を忘れてしまった場合でも、事務所内の共有携帯端末を利用し、自分のユーザーIDでログインすることで、自分の携帯端末と同様の利用が可能となる。
【0047】
さらに、携帯端末3のGPSが100m/min以上の速度で移動している際には走行中であると判断したり、携帯端末3のGPSが例えば20m/min以下の速度で移動している際には降車して作業、帰社、又は帰宅していると判断しているため、別途機器を設けての対応が不要となり、システムの簡略化を図ることもできる。
【0048】
また、乗務可否情報を報知する構成としたが、乗務可否情報を車両に送信し、乗務否の場合には車両の走行を不可能とする構成としてもよい。
【0049】
さらに、アルコール検査器は乗務員が所属する事務所や車両に設置されているとしたが、乗務員が各々所持していてもよい。
【0050】
図示の実施形態はあくまでも例示であり、本発明の技術範囲を限定する趣旨の記述ではない。
【符号の説明】
【0051】
1 運行管理システム
2(2A、2B) 車両
2a、2b ビーコン
3(3A、3B) 携帯端末
4 車両管理サーバ
5 運行管理者端末