(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-01-06
(45)【発行日】2025-01-15
(54)【発明の名称】ボールねじ装置
(51)【国際特許分類】
F16H 25/24 20060101AFI20250107BHJP
F16H 25/22 20060101ALI20250107BHJP
F16J 15/10 20060101ALI20250107BHJP
【FI】
F16H25/24 K
F16H25/22 Z
F16J15/10 T
F16J15/10 U
(21)【出願番号】P 2022058403
(22)【出願日】2022-03-31
【審査請求日】2024-10-24
(73)【特許権者】
【識別番号】000004204
【氏名又は名称】日本精工株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】河合 類斗
【審査官】増岡 亘
(56)【参考文献】
【文献】登録実用新案第3217729(JP,U)
【文献】米国特許出願公開第2011/0154924(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F16H 25/24
F16H 25/22
F16J 15/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
内周に内周軌道溝が設けられ、且つ、軸方向に冷却液が流れる軸方向流路を複数有するナットと、
前記ナットを貫通し、外周に外周軌道溝が設けられるねじ軸と、
前記内周軌道溝と前記外周軌道溝との間に配置される複数のボールと、を備え、
前記ナットは、
中心軸の軸方向の一端部および他端部の少なくともいずれかの軸方向端部に配置される第1端面に凹溝が設けられるナット本体と、
前記凹溝に嵌まるシール部材と、
前記第1端面の前記凹溝を覆った状態で前記軸方向端部に取り付けて、複数の前記軸方向流路のうち2つの前記軸方向流路の端部間を連通する凹溝を冷却液が周方向に流れる、周方向流路を塞ぐキャップと、を有し、
前記凹溝は、
前記第1端面から軸方向中央側に向けて凹む凹みであって、前記ナットの軸方向から見て、前記凹みの外形が前記ナットの周方向に沿って延び、且つ、前記シール部材が嵌まる第1溝と、
前記ナットの軸方向から見て、前記第1溝の内側に設けられ、且つ、前記第1溝の底部から軸方向中央側に向けて凹み、2つの前記軸方向流路の端部が内部に露出する第2溝と、を含み、
前記シール部材は、
前記第1溝に沿って延びる枠体と、
当該枠体における一対の長辺同士を繋ぐ補強部と、を有する、
ボールねじ装置。
【請求項2】
前記補強部は、1つ設けられ、
1つの前記補強部は、前記一対の長辺におけるそれぞれの周方向中央同士を繋ぐ、
請求項1に記載のボールねじ装置。
【請求項3】
前記補強部は、複数設けられ、
複数の前記補強部は、周方向に沿って等間隔で配置される、
請求項1に記載のボールねじ装置。
【請求項4】
前記第1溝は、前記第1端面から軸方向中央側に延びる内壁と、当該内壁における軸方向中央側の端部から前記第1端面に沿って延びる底部と、に面し、
前記シール部材は、断面が円形の円柱体を含み、当該円柱体の外面は、前記第1溝の前記内壁、前記底部および前記キャップの背面に線接触する、
請求項1から3のいずれか1項に記載のボールねじ装置。
【請求項5】
前記第1溝は、前記第1端面から軸方向中央側に延びる内壁と、当該内壁における軸方向中央側の端部から前記第1端面に沿って延びる底部と、に面し、
前記シール部材は、断面形状が多角形の角柱体を含む、
請求項1から3のいずれか1項に記載のボールねじ装置。
【請求項6】
前記シール部材は、断面が四角形の角柱体を含み、
当該角柱体の3つの側面は、前記第1溝における前記内壁、前記底部および前記キャップの背面に面接触する、
請求項5に記載のボールねじ装置。
【請求項7】
前記シール部材は、断面が正六角形の角柱体を含み、
当該角柱体の1つの側面は、前記第1溝における前記内壁に面接触する、
請求項5に記載のボールねじ装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、ボールねじ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
ボールねじ装置は、例えば、内周軌道溝が設けられるナットと、ナットを貫通し外周軌道溝が設けられるねじ軸と、内周軌道溝と外周軌道溝との間に配置される複数のボールと、ナットの内部に設けられて冷却液が流れる冷却液流路と、を備える(特許文献1参照)。冷却液流路は、ナットの軸方向に延びる軸方向流路と、ナットの周方向に延びる周方向流路とを含む。周方向流路は、ナットの軸方向端部に形成され且つ軸方向外側に開口する周方向溝と、当該周方向溝の内壁の端部に嵌められて周方向溝を封止するシール部材と、シール部材に当接した状態で周方向溝を封止する封止部材と、で形成される。ナットの軸方向から見て、シール部材は、ナットの周方向に延びる環状の形状を有する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1においては、例えば、封止部材をナットの軸方向端部にボルト締結する場合、ボルトを締結する際にシール部材が周方向または径方向に力を受ける。また、ボールねじ装置の使用中にナットの軸方向端部に熱変形が生じる場合、シール部材に対して周方向または径方向に力を受ける。これらの場合は、シール部材が変形して周方向溝の気密性が低下する可能性がある。
【0005】
本開示は、前述の課題に鑑みてなされたものであって、ナットへの取付けの際またはボールねじ装置の使用の際における変形量がより小さいシール部材を有するボールねじ装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記の目的を達成するため、一態様に係るボールねじ装置は、内周に内周軌道溝が設けられ、且つ、軸方向に冷却液が流れる軸方向流路を複数有するナットと、前記ナットを貫通し、外周に外周軌道溝が設けられるねじ軸と、前記内周軌道溝と前記外周軌道溝との間に配置される複数のボールと、を備え、前記ナットは、中心軸の軸方向の一端部および他端部の少なくともいずれかの軸方向端部に配置される第1端面に凹溝が設けられるナット本体と、前記凹溝に嵌まるシール部材と、前記第1端面の前記凹溝を覆った状態で前記軸方向端部に取り付けて、複数の前記軸方向流路のうち2つの前記軸方向流路の端部間を連通する凹溝を冷却液が周方向に流れる、周方向流路を塞ぐキャップと、を有し、前記凹溝は、前記第1端面から軸方向中央側に向けて凹む凹みであって、前記ナットの軸方向から見て、前記凹みの外形が前記ナットの周方向に沿って延び、且つ、前記シール部材が嵌まる第1溝と、前記ナットの軸方向から見て、前記第1溝の内側に設けられ、且つ、前記第1溝の底部から軸方向中央側に向けて凹み、2つの前記軸方向流路の端部が内部に露出する第2溝と、を含み、前記シール部材は、前記第1溝に沿って延びる枠体と、当該枠体における一対の長辺同士を繋ぐ補強部と、を有する。
【0007】
前述した特許文献1のボールねじにおいては、ナットの軸方向から見て、シール部材は、ナットの周方向に延びる円弧状の形状を有する。従って、例えば、封止部材をナットの軸方向端部にボルト締結する場合、ボルトを締結する際にシール部材が周方向または径方向に力を受ける。また、ボールねじ装置の使用中にナットの軸方向端部が熱変形する場合、シール部材に対して周方向または径方向に力を受ける。これらの場合は、シール部材が変形して周方向溝の気密性が低下する可能性がある。
【0008】
これに対して、本開示に係るシール部材は、枠体と、当該枠体における一対の長辺同士を繋ぐ補強部と、を有する。従って、補強部がないシール部材よりも剛性が高くなり、周方向または径方向に力を受けた場合に変形量がより小さくなる。これにより、ナットへの取付けの際またはボールねじ装置の使用の際における変形量がより小さいシール部材を有するボールねじ装置を提供することが可能となる。
【0009】
望ましい態様として、前記補強部は、1つ設けられ、1つの前記補強部は、前記一対の長辺におけるそれぞれの周方向中央同士を繋ぐ。
【0010】
従って、前記一対の長辺におけるそれぞれの周方向中央以外の部位同士を補強部で連結する場合よりも、シール部材全体の剛性が均等になる。シール部材への力は、周方向または径方向の様々な方向から入力される可能性があるため、シール部材が周方向または径方向などの様々な方向から力を受けた場合に変形量がより小さくなる。
【0011】
望ましい態様として、前記補強部は、複数設けられ、複数の前記補強部は、周方向に沿って等間隔で配置される。従って、複数の補強部が周方向に沿って不等間隔に配置される場合よりも、シール部材全体の剛性が均等になる。シール部材への力は、ナットの周方向または径方向などの様々な方向から入力される可能性があるため、シール部材の変形量がより小さくなる。
【0012】
望ましい態様として、前記第1溝は、前記第1端面から軸方向中央側に延びる内壁と、当該内壁における軸方向中央側の端部から前記第1端面に沿って延びる底部と、に面し、前記シール部材は、断面が円形の円柱体を含み、当該円柱体の外面は、前記第1溝の前記内壁、前記底部および前記キャップの背面に線接触する。これによれば、シール部材の外面が、前記内壁、前記第1底面および前記キャップの背面に均等に接触するため、シール部材による気密性の確保が向上する。
【0013】
望ましい態様として、前記第1溝は、前記第1端面から軸方向中央側に延びる内壁と、当該内壁における軸方向中央側の端部から前記第1端面に沿って延びる底部と、に面し、前記シール部材は、断面形状が多角形の角柱体を含む。これによれば、多角形は、少なくとも1つの平面を有するため、当該平面を、第1溝における内壁、第1底面およびキャップの背面のいずれかの平面に面接触させることが可能となる。これにより、シール部材をナットに安定した状態で取り付けることができる。
【0014】
望ましい態様として、前記シール部材は、断面が四角形の角柱体を含み、当該角柱体の3つの側面は、前記第1溝における前記内壁、前記底部および前記キャップの背面に面接触する。これにより、シール部材を、内壁と、第1底面と、キャップの背面との間に安定的に配置することができる。
【0015】
望ましい態様として、前記シール部材は、断面が正六角形の角柱体を含み、当該角柱体の1つの側面は、前記第1溝における前記内壁に面接触する。これにより、シール部材をナットに安定した状態で取り付けることができる。
【発明の効果】
【0016】
本開示によれば、ナットへの取付けの際またはボールねじ装置の使用の際における変形量がより小さいシール部材を有するボールねじ装置を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【
図1】
図1は、実施形態に係るボールねじ装置の分解斜視図である。
【
図2】
図2は、実施形態に係るボールねじ装置の断面図である。
【
図5】
図5は、
図4からキャップを取り外した状態を示す図である。
【
図8】
図8は、
図7からシール部材とキャップを取り外した断面図である。
【
図11】
図11は、シール部材の他の例を示す模式的な平面図である。
【
図12】
図12は、ナットにおける冷却液流路内の冷却液の流れを示す模式図である。
【
図13】
図13は第1変形例に係るボールねじ装置の一部の断面図であり、
図6に対応する図である。
【
図14】
図14は、第1変形例に係るボールねじ装置の一部の断面図であり、
図7に対応する図である。
【
図15】
図15は、第1変形例に係るシール部材の平面図である。
【
図16】
図16は、第2変形例に係るボールねじ装置の一部の断面図であり、
図6に対応する図である。
【
図17】
図17は、第2変形例に係るボールねじ装置の一部の断面図であり、
図7に対応する図である。
【
図18】
図18は、第2変形例に係るシール部材の平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
本発明を実施するための形態(実施形態)につき、図面を参照しつつ詳細に説明する。以下の実施形態に記載した内容により本発明が限定されるものではない。また、以下に記載した構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のものが含まれる。さらに、以下に記載した構成要素は適宜組み合わせることが可能である。さらに、同一構造の部位には同一符号を付けて、説明を省略する。なお、X方向は軸方向を示し、Y方向およびZ方向は径方向を示す。Y方向およびZ方向は、X方向に直交(交差)する。Y方向は、Z方向に直交(交差)する。X1側は軸方向の一方側を示し、X2側は軸方向の他方側を示す。Y1側はY2側の反対側であり、Z1側はZ2側の反対側である。
【0019】
[実施形態]
以下に、実施形態について説明する。
図1は、実施形態に係るボールねじ装置の分解斜視図である。
図2は、実施形態に係るボールねじ装置の断面図である。
【0020】
図1および
図2に示すように、実施形態に係るボールねじ装置100は、ねじ軸1と、ナット2と、複数のボール12と、冷却液流路4と、を備える。
【0021】
ねじ軸1は、中心軸AXのX方向(軸方向)に延びる。ねじ軸1の外周には、外周軌道溝11が設けられる。外周軌道溝11は、螺旋状に延びる。
【0022】
ナット2は、ナット本体20と、シール部材5と、キャップ30、31とを備える。ナット本体20は、円筒部21と、フランジ部22とを有する。
【0023】
円筒部21は、中心軸AXのX方向(軸方向)に延びる。円筒部21の内周には、内周軌道溝222が設けられる。円筒部21の内周にねじ軸1が貫通する。内周軌道溝222は、螺旋状に延びる。内周軌道溝222と外周軌道溝11との間に、複数のボール12が配置される。円筒部21は、外周に円筒面211を有する。円筒部21および円筒面211は、中心軸AXの軸回りの周方向に延びる。フランジ部22は、ナット本体20におけるX2側(軸方向の他方側)の端部に設けられる。即ち、フランジ部22は、ナット本体20のX2側の端部から径方向外側に向けて突出する。フランジ部22には、複数の取付穴221が軸方向に貫通して設けられる。
【0024】
ナット2の内部には、冷却液流路4が形成される。冷却液40は、冷却液流路4の内部を流れる。
図2に示すように、冷却液流路4は、例えば、フランジ部22に設ける流入口401、ナット本体20に設ける第1軸方向流路(軸方向流路)43および第2軸方向流路(軸方向流路)45を含む。また、ナット本体20には、軸方向の一端部(軸方向端部)24および軸方向の他端部(軸方向端部)25には、第1端面23がそれぞれ設けられる。第1端面23は、軸方向に直交(交差)する径方向に延びる。
図1には、軸方向の一端部(軸方向端部)24に設けられる第1端面23を示す。第1端面23には、凹溝26およびタップ穴232が形成される。凹溝26にはシール部材5が嵌められる。また、キャップ30には、径方向中央に中央孔301が設けられ、また、周方向に沿って複数のボルト孔302が設けられる。キャップ30は、円環状の形状を有する。ボルトBLが、キャップ30のボルト孔302に貫通してタップ穴232に締結される。これにより、キャップ30が第1端面23を覆った状態で軸方向の一端部(軸方向端部)24に取り付けられ、且つ、凹溝26を封止する。
【0025】
図3は、
図2のIII-III線による断面図である。
図4は、
図2のIV-IV線による断面図である。
図5は、
図4からキャップを取り外した状態を示す図である。
【0026】
図3および
図5に示すように、フランジ部22におけるZ1側には流入口401が設けられ、Z1側とY1側との中間には、流出口402が設けられる。冷却液40は、流入口401から冷却液流路4に流入したのち、流出口402から流出される。
【0027】
図3に示すように、ナット本体20における軸方向の一端部(軸方向端部)24においては、2つの第1シール部材(シール部材)51が設けられる。具体的には、一方の第1シール部材51は、第1端面23におけるZ1側からY2側まで周方向に沿って延びる。当該一方の第1シール部材51は、軸方向から見て、第1周方向流路(周方向流路)42と重なる。第1周方向流路42は、ナット本体20の周方向に沿って延びる。第1周方向流路42は、流路端部421から流路端部422まで、ナット本体20の周方向に沿って延びる。
【0028】
他方の第1シール部材51は、第1端面23におけるY1側からZ2側まで周方向に沿って延びる。当該他方の第1シール部材51は、軸方向から見て、第3周方向流路(周方向流路)46と重なる。第3周方向流路46は、流路端部461から流路端部462まで、ナット本体20の周方向に沿って延びる。
【0029】
図5に示すように、ナット本体20における軸方向の他端部(軸方向端部)25においては、第1シール部材(シール部材)51および第2シール部材(シール部材)52が設けられる。具体的には、第1シール部材51は、第1端面23におけるY2側からZ2側まで周方向に沿って延びる。第1シール部材51は、軸方向から見て、第2周方向流路(周方向流路)44と重なる。第2周方向流路44は、流路端部441から流路端部442まで、ナット本体20の周方向に沿って延びる。第2シール部材52は、第1端面23におけるZ1側とY1側との中間からY1側まで周方向に沿って延びる。第2シール部材52は、軸方向から見て、第4周方向流路(周方向流路)48と重なる。第4周方向流路48は、流路端部481から流路端部482まで、ナット本体20の周方向に沿って延びる。
【0030】
図6は、
図3のVI-VI線による断面図である。
図7は、
図3のVII-VII線による断面図である。
図8は、
図7からシール部材とキャップを取り外した断面図である。
【0031】
図8に示すように、ナット本体20における軸方向の一端部(軸方向端部)24および他端部(軸方向端部)25には、凹溝26がそれぞれ設けられる。以下、軸方向の一端部24に設けられる凹溝26を説明するが、他端部25に設けられる凹溝26も同様の構成を有する。
【0032】
図8に示すように、凹溝26は、第1溝261と、第2溝262とを含む。
図8に示すように、第1溝261は、第1端面23からX2側(軸方向中央側)に向けて凹む。第1溝261は、内壁261a、261bと、第1底面261c、261dとに面する。内壁261a、261bは、第1端面23と直交(交差)してX2側へ向けて延びる。内壁261aと内壁261bとは、径方向で対向する。第1底面261c、261dは、第1端面23に沿って延びる。具体的には、第1底面261cは、内壁261aにおけるX2側の端からZ2側に向けて延びる。第1底面261dは、内壁261bにおけるX2側の端からZ1側に向けて延びる。第1溝261における径方向に沿った幅は、幅W10である。
【0033】
図8に示すように、第2溝262は、第1底面261c、261dからX2側(軸方向中央側)に向けて凹む。第2溝262は、第1溝261に連通する。第2溝262は、内壁262a、262bおよび第2底面262cに面する。内壁262a、262bは、第1端面23と直交(交差)してX2側へ向けて延びる。内壁262aと内壁262bとは、径方向で対向する。第2底面262cは、第1端面23に沿って延びる。第2底面262cは、内壁262aにおけるX2側の端と内壁262bにおけるX2側の端とを連結する。第1溝261および第2溝262は、二点鎖線で示すように、それぞれ断面矩形状である。第2溝262における径方向に沿った幅は、幅W20である。幅W10は、幅W20よりも大きい。従って、凹溝26を軸方向から見た場合に、第1底面261c、261dが露出する。
【0034】
図6に示すように、軸方向から見て第3軸方向流路(軸方向流路)47と重なる部位の断面は、第1溝261および第2溝262が第3軸方向流路47に連通する。即ち、
図6および
図7に示すように、第1溝261および第2溝262で、第3周方向流路(周方向流路)46が形成される。なお、他の周方向流路である第1周方向流路42、第2周方向流路44、第4周方向流路48についても、第1溝261および第2溝262で形成される。
【0035】
ここで、第1シール部材(シール部材)51は、第1溝261に嵌められる。具体的には、第1シール部材(シール部材)51は、内壁261a、261bと、第1底面261c、261dと、キャップ30の背面30aとに当接した状態で、第1溝261に収容される。これにより、凹溝26はキャップ30によって封止される。
【0036】
次に、シール部材について説明する。
図9は、
図3および
図5に示すシール部材の平面図である。
図10は、
図5に示すシール部材の平面図である。
図11は、シール部材の他の例を示す模式的な平面図である。
【0037】
図9に示すように、第1シール部材(シール部材)51は、軸方向から見て、枠体511と、補強部512と、を有する。枠体511は、ナット本体20における周方向に沿って円弧状に延びる。換言すると、枠体511の長手方向がナット本体20の周方向である。枠体511は、外周部513および内周部514と、側端部515、516と、補強部512と、を有する。外周部513および内周部514は円弧状に延びる。外周部513は、内周部514に対してナット本体20の径方向外側に位置する。外周部513における周方向端部と内周部514における周方向端部とは、側端部515、516を介して連結される。外周部513の第1部位513aと内周部514の第2部位514aとは、補強部512を介して連結される。補強部512は、ナット本体20の径方向に延びる。補強部512は、2つの側端部515、516の間に位置する。本実施形態では、補強部512は、2つの側端部515、516の周方向の中央に設けられる。即ち、第1部位513aは、外周部513の周方向の中央に位置し、第2部位514aは、内周部514の周方向の中央に位置する。補強部512は、枠体511で形成される1つの開口部を横切る。従って、第1シール部材51には、2つの開口部517、518が設けられる。また、外周部513、内周部514および側端部515、516の幅は、全て同一の幅W1である。補強部512の幅は、幅W2である。幅W2は、幅W1と同一または幅W1よりも大きい。即ち、幅W2は、幅W1以上である。
【0038】
また、第1シール部材51は、断面形状が正方形の角柱である。具体的には、枠体511および補強部512の全部が、断面形状が正方形の角柱である。従って、例えば
図6に示すように、第1シール部材51の外周部513の3つの側面は、第1溝261における内壁261b、第1底面261dおよびキャップ30の背面30aに面接触する。また、第1シール部材51の内周部514の3つの側面は、第1溝261における内壁261a、第1底面261cおよびキャップ30の背面30aに面接触する。なお、
図6に示すように、第1シール部材51の外周部513の内周面は、第2溝262の内壁262bと面一であり、第1シール部材51の内周部514の内周面は、第2溝262の内壁262aと面一である。
【0039】
図10に示すように、第2シール部材(シール部材)52は、軸方向から見て、枠体521と、補強部522と、を有する。第2シール部材52の周方向長さは、第1シール部材51の周方向長さよりも短い。枠体521は、ナット本体20における周方向に沿って円弧状に延びる。枠体521は、外周部523および内周部524と、側端部525、526と、補強部522と、を有する。外周部523の第1部位523aと内周部524の第2部位524aとは、補強部522を介して連結される。本実施形態では、補強部522は、2つの側端部525、526の周方向の中央に設けられる。第2シール部材52には、2つの開口部527、528が設けられる。また、外周部523、内周部524および側端部525、526の幅は、幅W3である。補強部522の幅は、幅W4である。幅W4は、幅W3と同一または幅W3よりも大きい。即ち、幅W4は、幅W3以上である。
【0040】
図11に示すように、第3シール部材(シール部材)53は、軸方向から見て、枠体531と、補強部532、533と、を有する。第3シール部材53の周方向長さは、第1シール部材51の周方向長さよりも長い。枠体531は、ナット本体20における周方向に沿って円弧状に延びる。枠体531は、外周部534および内周部535と、側端部536、537と、補強部532、533と、を有する。外周部534の第1部位534aと内周部535の第2部位535aとは、補強部532を介して連結される。外周部534の第1部位534bと内周部535の第2部位535bとは、補強部533を介して連結される。本実施形態では、補強部532および補強部533は、側端部536と側端部537との間に、周方向で等間隔に配置される。従って、開口部538と、開口部539と、開口部540との周方向長さは同一である。なお、本発明では、補強部532、533の周方向位置は限定されず、側端部536と側端部537との間で、等間隔に配置されなくてもよい。また、外周部534、内周部535および側端部536、537の幅は、幅W5である。補強部532、533の幅は、幅W6である。幅W6は、幅W5と同一または幅W5よりも大きい。即ち、幅W6は、幅W5以上である。
【0041】
次に、冷却液の流れを説明する。
図12は、ナットにおける冷却液流路内の冷却液の流れを示す模式図である。
【0042】
軸方向流路410は、第1軸方向流路43と、第2軸方向流路45と、第3軸方向流路47と、第4軸方向流路49と、を含む。周方向流路420は、第1周方向流路42と、第2周方向流路44と、第3周方向流路46と、第4周方向流路48と、を含む。
【0043】
まず、冷却液40は、流入口401から流路端部431を介して第1軸方向流路43に流れ込む。第1軸方向流路43は、流路端部431、432を有する。即ち、冷却液40は、流路端部431から流路端部432まで流れる。こののち、冷却液40は、流路端部421から流路端部422まで第1周方向流路42に沿って流れ、流路端部451から流路端部452まで第2軸方向流路45に沿って流れる。その後、冷却液40は、流路端部441から流路端部442まで第2周方向流路44に沿って流れ、流路端部471から流路端部472まで第3軸方向流路47に沿って流れ、流路端部461から流路端部462まで第3周方向流路46に沿って流れる。そして、冷却液40は、流路端部491から流路端部492まで第4軸方向流路49に沿って流れ、流路端部481から流路端部482まで第4周方向流路48に沿って流れたのち、流出口402からナット2の外へ流出する。このように、冷却液40は、軸方向流路410と周方向流路420とを交互に流れることにより、ナット2の全体を均一に冷却する。
【0044】
以上説明したように、ボールねじ装置100は、内周に内周軌道溝222が設けられるナット2と、ナット2を貫通し、外周に外周軌道溝11が設けられるねじ軸1と、内周軌道溝222と外周軌道溝11との間に配置される複数のボール12と、ナット2の内部に設けられて冷却液40が流れる冷却液流路4と、を備える。ナット2は、内周軌道溝222が設けられ、且つ、軸方向の一端部(軸方向端部)24および軸方向の他端部(軸方向端部)25において、径方向に延びる第1端面23に凹溝26が設けられるナット本体20と、凹溝26の一部に嵌まる第1シール部材(シール部材)51と、第1端面23を覆った状態で軸方向端部に取り付けられ、且つ、凹溝26を封止する環状のキャップ31と、を有する。凹溝26は、第1端面23から軸方向中央側に向けて凹む凹みであって、内壁261a、261bと内壁261a、261bにおける軸方向中央側の端部から第1端面23に沿って延びる第1底面(底部)261c、261dとに面する第1溝261と、第1底面(底部)261c、261dから軸方向中央側に向けて凹む第2溝262と、を含む。軸方向から見た場合に、第1溝261および第2溝262はナット本体20の周方向に沿って延び、第1溝261の幅W10は第2溝262の幅W20よりも大きく、第1シール部材(シール部材)51は第1溝261に嵌まる。冷却液流路4は、ナット本体20に設けられて軸方向に延びる複数の軸方向流路410と、複数の軸方向流路410のうち2つの軸方向流路410における軸方向の端部同士を連結し、且つ、ナット本体20の周方向に沿って延びる周方向流路420と、を含み、周方向流路420は、ナット本体20の凹溝26がキャップ31で封止されて形成される。第1シール部材(シール部材)51は、軸方向から見て、環状の枠体511と、枠体511の内側の開口部を横切る補強部512と、を有し、枠体511は、第1溝261の内壁261a、261bに沿って円弧状に延びる外周部(長辺)513および内周部(長辺)514と、外周部513の周方向端部と内周部514の周方向端部とを結ぶ2つの側端部515、516と、を有し、補強部512は、2つの側端部515、516の間に位置し、且つ、外周部513と内周部514とを連結する。
【0045】
前述した特許文献1のボールねじにおいては、ナットの軸方向から見て、シール部材は、ナットの周方向に延びる円弧状の形状を有する。従って、例えば、封止部材をナットの軸方向端部にボルト締結する場合、ボルトを締結する際にシール部材が周方向または径方向に力を受ける。また、ボールねじ装置の使用中にナットの軸方向端部に熱変形が生じる場合、シール部材に対して周方向または径方向に力を受ける。これらの場合は、シール部材が変形してシール部材の密閉性が低下する可能性がある。
【0046】
これに対して、本実施形態に係る第1シール部材(シール部材)51は、環状の枠体511と、枠体511の2つの長辺同士(外周部513および内周部514)を繋ぐ補強部512と、を有する。従って、補強部512がないシール部材よりも剛性が高くなり、ナット2の周方向または径方向に力を受けた場合に変形量がより小さくなる。これにより、ナット2への取付けの際またはボールねじ装置100の使用の際における変形量がより小さい第1シール部材51を有するボールねじ装置100を提供することが可能となる。
【0047】
また、第2シール部材(シール部材)52は、軸方向から見て、環状の枠体521と、枠体521の長辺同士(外周部523および内周部524)を繋ぐ補強部522と、を有する。
【0048】
第2シール部材52は、第1シール部材51よりも第1端面23における周方向長さが短い。具体的には、第1シール部材51は、第1端面23における周方向全周の4分の1の長さであるのに対して、第2シール部材52は、第1端面23における周方向全周の8分の1の長さである。このように、第1シール部材51よりも周方向長さが短い第2シール部材52においても、補強部522は、外周部523と内周部524とを繋ぐ補強部522を設けることにより、補強部522がないシール部材よりも剛性が高くなり、周方向または径方向に力を受けた場合に変形量がより小さくなる。
【0049】
第3シール部材(シール部材)53は、軸方向から見て、環状の枠体531と、枠体531の長辺同士(外周部534および内周部535)を繋ぐ補強部532、533と、を有する。補強部532、533は、複数設けられ、複数の補強部532、533は、2つの側端部の間に、周方向に沿って等間隔で配置される。
【0050】
従って、第3シール部材53は、複数の補強部532、533が周方向に沿って不等間隔に配置されるシール部材よりも、全体の剛性が均等になる。第3シール部材53への力は、周方向または径方向の様々な方向から入力される可能性があるため、第3シール部材53が周方向または径方向に力を受けた場合に変形量がより小さくなる。
【0051】
そして、補強部512、522は、第1シール部材51および第2シール部材52において、それぞれ1つずつ設けられ、外周部513、523における周方向中央と内周部514、524における周方向中央とを連結する。従って、外周部513、523における周方向中央以外の部位と内周部514、524における周方向中央以外の部位とを補強部512、522で連結する場合よりも、第1シール部材51全体および第2シール部材52全体の剛性が均等になる。第1シール部材51および第2シール部材52への力は、周方向または径方向の様々な方向から入力される可能性があるため、第1シール部材51および第2シール部材52が周方向または径方向に力を受けた場合に変形量がより小さくなる。
【0052】
さらに、第1シール部材51における枠体511および補強部512は、断面が四角形の角柱体であり、当該角柱体の3つの側面は、第1溝261における内壁261a、261b、第1底面261c、261dおよびキャップ30の背面30aに面接触する。これにより、第1シール部材51を、内壁261a、261bと、第1底面261c、261dと、キャップ30の背面30aとの間に安定的に配置することができる。
【0053】
[第1変形例]
以下に、第1変形例について説明する。
図13は第1変形例に係るボールねじ装置の一部の断面図であり、
図6に対応する図である。
図14は、第1変形例に係るボールねじ装置の一部の断面図であり、
図7に対応する図である。
図15は、第1変形例に係るシール部材の平面図である。
【0054】
第1変形例では、
図13および
図14に示すように、断面形状が円形の第4シール部材(シール部材)54を適用している。以下、詳細に説明する。
【0055】
図15に示すように、第4シール部材(シール部材)54は、軸方向から見て、枠体541と、補強部542と、を有する。枠体541は、ナット2の軸方向から見て、ナット本体20における周方向に沿って円弧状に延びる。枠体541は、外周部543および内周部544と、側端部545、546と、補強部542と、を有する。外周部543および内周部544は円弧状に延びる。外周部543は、内周部544に対してナット本体20の径方向外側に位置する。外周部543における周方向端部と内周部544における周方向端部とは、側端部545、546を介して連結される。外周部543の第1部位543aと内周部544の第2部位544aとは、補強部542を介して連結される。補強部542は、ナット本体20の径方向に延びる。補強部542は、2つの側端部545、546の間に位置する。第1変形例では、補強部542は、2つの側端部545、546の周方向の中央に設けられる。補強部542は、枠体541で形成される1つの開口部を横切る。従って、第4シール部材54には、2つの開口部547、548が設けられる。また、外周部543、内周部544および側端部545、546の幅は、全て同一の幅W7である。補強部542の幅は、幅W8である。幅W7は、幅W8と同一または幅W8よりも大きい。即ち、幅W7は、幅W8以上である。
【0056】
また、
図13および
図14に示すように、第4シール部材54は、枠体541および補強部542の全部が、断面が円形の円柱体であり、当該円柱体の外面は、第1溝261における内壁261a、261b、第1底面261c、261dおよびキャップ30の背面30aに線接触する。即ち、
図13に示すように、第4シール部材54の外周部543は、第4溝264における内壁264aと第4底面264cとキャップ30の背面30aとに線接触する。また、第4シール部材54の内周部544は、第4溝264における内壁264bと第4底面264dとキャップ30の背面30aとに線接触する。
【0057】
以上説明したように、第1変形例においては、第4シール部材54は、枠体541および補強部542の全部が、断面が円形の円柱体である。これによれば、第4シール部材54の外面が、内壁261a、261b、第1底面261c、261dおよびキャップ31の背面30aに均等に接触するため、第4シール部材54による気密性の確保が向上する。なお、第4シール部材54の一部が断面が円形の円柱体であってもよい。
【0058】
[第2変形例]
以下に、第2変形例について説明する。
図16は、第2変形例に係るボールねじ装置の一部の断面図であり、
図6に対応する図である。
図17は、第2変形例に係るボールねじ装置の一部の断面図であり、
図7に対応する図である。
図18は、第2変形例に係るシール部材の平面図である。
【0059】
第2変形例では、
図16および
図17に示すように、断面形状が正六角形の第5シール部材(シール部材)55を適用している。以下、詳細に説明する。
【0060】
図18に示すように、第5シール部材(シール部材)55は、軸方向から見て、枠体551と、補強部552と、を有する。枠体551は、ナット本体20における周方向に沿って円弧状に延びる。枠体551は、外周部553および内周部554と、側端部555、556と、補強部552と、を有する。外周部553および内周部554は円弧状に延びる。外周部553は、内周部554に対してナット本体20の径方向外側に位置する。外周部553における周方向端部と内周部554における周方向端部とは、側端部555、556を介して連結される。外周部553の第1部位553aと内周部554の第2部位554aとは、補強部552を介して連結される。補強部552は、ナット本体20の径方向に延びる。補強部552は、2つの側端部555、556の間に位置する。第2変形例では、補強部552は、2つの側端部555、556の周方向の中央に設けられる。補強部552は、枠体551で形成される1つの開口部を横切る。従って、第5シール部材55には、2つの開口部557、558が設けられる。また、外周部553、内周部554および側端部555、556の幅は、全て同一の幅W9である。補強部552の幅は、幅W10である。幅W9は、幅W10と同一または幅W9よりも大きい。即ち、幅W9は、幅W10以上である。
【0061】
また、
図16および
図17に示すように、第5シール部材55は、断面が正六角形の角柱体である。具体的には、枠体551および補強部552は、断面が正六角形の角柱体である。
【0062】
従って、例えば
図16に示すように、第5シール部材55の外周部553における1つの側面は、第1溝261における内壁261bに面接触する。また、第5シール部材55の内周部554における1つの側面は、第1溝261における内壁261aに面接触する。これにより、第5シール部材55による気密性が向上する。
【符号の説明】
【0063】
1 ねじ軸
11 外周軌道溝
12 ボール
100 ボールねじ装置
2 ナット
20 ナット本体
21 円筒部
211 円筒面
22 フランジ部
221 取付穴
222 内周軌道溝
23 第1端面
232 タップ穴
24 軸方向の一端部(軸方向端部)
25 軸方向の他端部(軸方向端部)
26 凹溝
261 第1溝
261a 内壁
261b 内壁
261c 第1底面(底部)
261d 第1底面(底部)
262 第2溝
262a 内壁
262b 内壁
262c 第2底面
30 キャップ
30a 背面
301 中央孔
302 ボルト孔
31 キャップ
4 冷却液流路
40 冷却液
401 流入口
402 流出口
410 軸方向流路
420 周方向流路
42 第1周方向流路(周方向流路)
421 流路端部
422 流路端部
43 第1軸方向流路(軸方向流路)
431 流路端部
432 流路端部
44 第2周方向流路(周方向流路)
441 流路端部
442 流路端部
45 第2軸方向流路(軸方向流路)
451 流路端部
452 流路端部
46 第3周方向流路(周方向流路)
461 流路端部
462 流路端部
47 第3軸方向流路(軸方向流路)
471 流路端部
472 流路端部
48 第4周方向流路(周方向流路)
481 流路端部
482 流路端部
49 第4軸方向流路(軸方向流路)
491 流路端部
492 流路端部
5 シール部材
51 第1シール部材(シール部材)
511 枠体
512 補強部
513 外周部(長辺)
513a 第1部位
514 内周部(長辺)
514a 第2部位
515 側端部
516 側端部
517 開口部
518 開口部
52 第2シール部材(シール部材)
521 枠体
522 補強部
523 外周部(長辺)
523a 第1部位
524 内周部(長辺)
524a 第2部位
525 側端部
526 側端部
527 開口部
528 開口部
53 第3シール部材(シール部材)
531 枠体
532 補強部
533 補強部
534 外周部(長辺)
534a 第1部位
534b 第1部位
535 内周部(長辺)
535a 第2部位
535b 第2部位
536 側端部
537 側端部
538 開口部
539 開口部
540 開口部
54 第4シール部材(シール部材)
541 枠体
542 補強部
543 外周部(長辺)
543a 第1部位
544 内周部(長辺)
544a 第2部位
545 側端部
546 側端部
547 開口部
548 開口部
55 第5シール部材(シール部材)
551 枠体
552 補強部
553 外周部(長辺)
553a 第1部位
554 内周部(長辺)
554a 第2部位
555 側端部
556 側端部
557 開口部
558 開口部
AX 中心軸
BL ボルト