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特許7613677超音波ボリュームの測定装置およびこれを含む超音波ボリュームの測定システム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-01-06
(45)【発行日】2025-01-15
(54)【発明の名称】超音波ボリュームの測定装置およびこれを含む超音波ボリュームの測定システム
(51)【国際特許分類】
   A61B 8/14 20060101AFI20250107BHJP
【FI】
A61B8/14
【請求項の数】 14
(21)【出願番号】P 2023563930
(86)(22)【出願日】2022-03-02
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2024-04-16
(86)【国際出願番号】 KR2022002920
(87)【国際公開番号】W WO2022220400
(87)【国際公開日】2022-10-20
【審査請求日】2023-10-13
(31)【優先権主張番号】10-2021-0049928
(32)【優先日】2021-04-16
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】523390471
【氏名又は名称】エッジケア・インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】EDGECARE INC.
【住所又は居所原語表記】403HO, 35 BAEKBEOM‐RO, MAPO‐GU, SEOUL 04107, REPUBLIC OF KOREA
(73)【特許権者】
【識別番号】523390482
【氏名又は名称】ソガン・ユニヴァーシティ・リサーチ・アンド・ビジネス・ディヴェロップメント・ファウンデイション
【氏名又は名称原語表記】SOGANG UNIVERSITY RESEARCH & BUSINESS DEVELOPMENT FOUNDATION
【住所又は居所原語表記】35, BAEKBEOM‐RO, MAPO‐GU, SEOUL 04107, REPUBLIC OF KOREA
(74)【代理人】
【識別番号】110001818
【氏名又は名称】弁理士法人R&C
(72)【発明者】
【氏名】ユ,ヤン・モ
【審査官】井海田 隆
(56)【参考文献】
【文献】特表2016-539683(JP,A)
【文献】特開2002-224116(JP,A)
【文献】特開2004-147679(JP,A)
【文献】国際公開第2005/058168(WO,A2)
【文献】特開2009-045427(JP,A)
【文献】国際公開第2020/184144(WO,A1)
【文献】特開平7-222744(JP,A)
【文献】特開平6-154226(JP,A)
【文献】特開2017-225645(JP,A)
【文献】国際公開第2006/054635(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61B 8/00 ー 8/15
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1方向に沿って配置される複数の第1方向エレメントを含み、第1超音波送信信号を送信する第1超音波アレイと、
前記第1方向と垂直な第2方向に沿って配置される複数の第2方向エレメントを含み、第2超音波送信信号を送信し、前記第1超音波アレイの一側に配置される第2超音波アレイと、
前記第1超音波アレイおよび前記第2超音波アレイを制御する制御信号を提供するアレイ制御部と、
前記第1超音波アレイに受信される第1超音波受信信号および前記第2超音波アレイに受信される第2超音波受信信号に基づいて生成される映像領域に含まれる測定部位の体積情報を提供する体積測定部とを含む、超音波ボリュームの測定装置において、
前記超音波ボリュームの測定装置の動作モードは、スキャンモードおよびサーチモードを含み、
前記スキャンモードでは、前記第1超音波アレイを用いて提供される第1超音波映像によって前記映像領域に含まれる前記測定部位の最大広さ情報を算出し、
前記サーチモードでは、前記第1超音波アレイを用いてスキャンしながら前記最大広さ情報と同じ位置が感知される場合、前記第2超音波アレイを用いて、前記測定部位の最大幅情報を算出することを特徴とする、超音波ボリュームの測定装置。
【請求項2】
前記第1超音波アレイおよび前記第2超音波アレイが人体のスキャン位置に配置される場合、
前記第1超音波アレイおよび前記第2超音波アレイを順に交互にターン-オンして、前記第1超音波受信信号および前記第2超音波受信信号を受信することを特徴とする、請求項1に記載の超音波ボリュームの測定装置。
【請求項3】
前記第2超音波アレイは、予め定められた角度に該当するステアリング角度を有する前記第2超音波送信信号を前記映像領域に含まれる前記測定部位に送信し、前記測定部位から反射する前記第2超音波受信信号を受信することを特徴とする、請求項2に記載の超音波ボリュームの測定装置。
【請求項4】
前記超音波ボリュームの測定装置は、
前記第1超音波アレイおよび前記第2超音波アレイが配置されるスキャン位置ごとに前記第1超音波受信信号に対応する第1超音波映像および前記第2超音波受信信号に対応する第2超音波映像を提供する映像提供部をさらに含むことを特徴とする、請求項3に記載の超音波ボリュームの測定装置。
【請求項5】
前記体積測定部は、
前記スキャン位置ごとに提供される前記第1超音波映像に基づいて、前記測定部位の広さが最大である最大広さ情報を算出し、
前記第1超音波映像に対応する前記第2超音波映像に基づいて、前記測定部位の幅が最大である最大幅情報を算出して、前記測定部位の体積情報を提供することを特徴とする、請求項に記載の超音波ボリュームの測定装置。
【請求項6】
前記スキャン位置から前記最大広さ情報に対応する前記第1超音波映像で最大映像深さに該当する最大映像地点までを連結する第1直線と、前記第2超音波アレイの中心から前記最大映像地点までを連結する第2直線との間の角度は、基準角度であり、前記ステアリング角度は、前記基準角度より大きいことを特徴とする、請求項5に記載の超音波ボリュームの測定装置。
【請求項7】
前記スキャン位置は、前記第1超音波アレイの中心を基準に設定されることを特徴とする、請求項5に記載の超音波ボリュームの測定装置。
【請求項8】
前記ステアリング角度は、予め定められた角度間隔に応じて順に増加または減少するように設定可能であることを特徴とする、請求項に記載の超音波ボリュームの測定装置。
【請求項9】
第1方向に沿って配置される複数の第1方向エレメントを含み、第1超音波送信信号を送信する第1超音波アレイと、
前記第1方向と垂直な第2方向に沿って配置される複数の第2方向エレメントを含み、第2超音波送信信号を送信し、前記第1超音波アレイの一側に配置される第2超音波アレイと、
前記第1超音波アレイおよび前記第2超音波アレイを制御する制御信号を提供するアレイ制御部と、
前記第1超音波アレイに受信される第1超音波受信信号および前記第2超音波アレイに受信される第2超音波受信信号に基づいて生成される映像領域に含まれる測定部位の体積情報を提供する体積測定部と、
前記測定部位の体積情報と予め定められた体積基準情報とを比較して、比較結果を提供する結果提供部とを含む、超音波ボリュームの測定システムにおいて、
前記超音波ボリュームの測定システムの動作モードは、スキャンモードおよびサーチモードを含み、
前記スキャンモードでは、前記第1超音波アレイを用いて提供される第1超音波映像によって前記映像領域に含まれる前記測定部位の最大広さ情報を算出し、
前記サーチモードでは、前記第1超音波アレイを用いてスキャンしながら前記最大広さ情報と同じ位置が感知される場合、前記第2超音波アレイを用いて、前記測定部位の最大幅情報を算出することを特徴とする、超音波ボリュームの測定システム。
【請求項10】
前記アレイ制御部は、
前記第1超音波アレイに含まれる前記第1方向エレメントを制御する第1制御信号を提供する第1制御部と、
前記第2超音波アレイに含まれる前記第2方向エレメントを制御する第2制御信号を提供する第2制御部とを含むことを特徴とする、請求項に記載の超音波ボリュームの測定システム。
【請求項11】
第1方向に沿って配置される複数の第1方向エレメントを含む第1超音波アレイが、第1超音波送信信号を送信するステップと、
前記第1方向と垂直な第2方向に沿って配置される複数の第2方向エレメントを含む第2超音波アレイが、第2超音波送信信号を送信するステップと、
アレイ制御部が、前記第1超音波アレイおよび前記第2超音波アレイを制御する制御信号を提供するステップと、
体積測定部が、前記第1超音波アレイに受信される第1超音波受信信号および前記第2超音波アレイに受信される第2超音波受信信号に基づいて生成される映像領域に含まれる測定部位の体積情報を提供するステップにおいて、スキャンモードでは、前記第1超音波アレイを用いて提供される第1超音波映像によって前記映像領域に含まれる前記測定部位の最大広さ情報を算出して、サーチモードでは、前記第1超音波アレイを用いてスキャンしながら前記最大広さ情報と同じ位置が感知される場合、前記第2超音波アレイを用いて、前記測定部位の最大幅情報を算出する、ステップとを含む、超音波ボリュームの測定装置の動作方法。
【請求項12】
前記第1超音波アレイおよび前記第2超音波アレイが人体のスキャン位置に配置される場合、
前記第1超音波アレイおよび前記第2超音波アレイを順に交互にターン-オンして、前記第1超音波受信信号および前記第2超音波受信信号を受信することを特徴とする、請求項11に記載の超音波ボリュームの測定装置の動作方法。
【請求項13】
第1方向に沿って配置される複数の第1方向エレメントを含む第1超音波アレイが、第1超音波送信信号を送信するステップと、
前記第1方向と垂直な第2方向に沿って配置される複数の第2方向エレメントを含む第2超音波アレイが、第2超音波送信信号を送信するステップと、
アレイ制御部が、前記第1超音波アレイおよび前記第2超音波アレイを制御する制御信号を提供するステップと、
体積測定部が、前記第1超音波アレイに受信される第1超音波受信信号および前記第2超音波アレイに受信される第2超音波受信信号に基づいて生成される映像領域に含まれる測定部位の体積情報を提供するステップにおいて、スキャンモードでは、前記第1超音波アレイを用いて提供される第1超音波映像によって前記映像領域に含まれる前記測定部位の最大広さ情報を算出して、サーチモードでは、前記第1超音波アレイを用いてスキャンしながら前記最大広さ情報と同じ位置が感知される場合、前記第2超音波アレイを用いて、前記測定部位の最大幅情報を算出する、ステップと、
結果提供部が、前記測定部位の体積情報と予め定められた体積基準情報とを比較して、比較結果を提供するステップとを含む、超音波ボリュームの測定システムの動作方法。
【請求項14】
前記第2超音波アレイは、予め定められた角度に該当するステアリング角度を有する前記第2超音波送信信号を前記映像領域に含まれる前記測定部位に送信し、前記測定部位から反射する前記第2超音波受信信号を受信することを特徴とする、請求項13に記載の超音波ボリュームの測定システムの動作方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、超音波ボリュームの測定装置およびこれを含む超音波ボリュームの測定システムに関する。
【背景技術】
【0002】
人体の内部の所定の領域の体積を測定するために、一次元アレイを用いる場合、正確な体積を測定することに様々な不都合があり得る。最近、このような問題点を解決するために、様々な研究が行われている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明が解決しようとする技術的課題は、第1超音波アレイが配置される第1方向と垂直な第2方向に沿って配置される複数の第2方向エレメントを含み、第1超音波アレイの一側に配置される第2超音波アレイを用いて、映像領域に含まれる測定部位の体積情報を正確に把握することができる超音波ボリュームの測定装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
このような課題を解決するために、本発明の実施形態による超音波ボリュームの測定装置は、第1超音波アレイ、第2超音波アレイ、アレイ制御部および体積測定部を含むことができる。第1超音波アレイは、第1方向に沿って配置される複数の第1方向エレメントを含み、第1超音波送信信号を送信することができる。第2超音波アレイは、前記第1方向と垂直な第2方向に沿って配置される複数の第2方向エレメントを含み、第2超音波送信信号を送信し、前記第1超音波アレイの一側に配置されることができる。アレイ制御部は、前記第1超音波アレイおよび前記第2超音波アレイを制御する制御信号を提供することができる。体積測定部は、前記第1超音波アレイに受信される第1超音波受信信号および前記第2超音波アレイに受信される第2超音波受信信号に基づいて生成される映像領域に含まれる測定部位の体積情報を提供することができる。
【0005】
一実施形態において、前記第1超音波アレイおよび前記第2超音波アレイが人体のスキャン位置に配置される場合、前記第1超音波アレイおよび前記第2超音波アレイを順に交互にターン-オンして、前記第1超音波受信信号および前記第2超音波受信信号を受信することができる。
【0006】
一実施形態において、前記第2超音波アレイは、予め定められた角度に該当するステアリング角度を有する前記第2超音波送信信号を前記映像領域に含まれる前記測定部位に送信し、前記測定部位から反射する前記第2超音波受信信号を受信することができる。
【0007】
一実施形態において、前記超音波ボリュームの測定装置は、映像提供部をさらに含むことができる。映像提供部は、前記第1超音波アレイおよび前記第2超音波アレイが配置されるアレイ位置ごとに、前記第1超音波受信信号に対応する第1超音波映像および前記第2超音波受信信号に対応する第2超音波映像を提供することができる。
【0008】
一実施形態において、前記体積測定部は、前記アレイ位置ごとに提供される前記第1超音波映像に基づいて、前記測定部位の広さが最大である最大広さ情報を算出し、前記第1超音波映像に対応する前記第2超音波映像に基づいて、前記測定部位の幅が最大である最大幅情報を算出して、前記測定部位の体積情報を提供することができる。
【0009】
一実施形態において、前記アレイ位置から前記最大広さ情報に対応する前記第1超音波映像で最大映像深さに該当する最大映像地点までを連結する第1直線と前記第2超音波アレイの中心から前記最大映像地点までを連結する第2直線との角度は、基準角度であることができ、前記ステアリング角度は、前記基準角度より大きいことができる。
【0010】
一実施形態において、前記アレイ位置は、前記第1超音波アレイの中心を基準に設定されることができる。
【0011】
一実施形態において、前記超音波ボリュームの測定装置の動作モードは、スキャンモードおよびサーチモードを含むことができる。前記スキャンモードでは、前記第1超音波アレイを用いて提供される第1超音波映像によって前記映像領域に含まれる前記測定部位の前記最大広さ情報を算出することができる。前記サーチモードでは、前記第1超音波アレイを用いてスキャンしながら、前記最大広さ情報と同じ位置が感知される場合、前記第2超音波アレイを用いて、前記測定部位の最大幅の情報を算出することができる。
【0012】
一実施形態において、前記ステアリング角度は、予め定められた角度間隔に応じて順に増加または減少するように設定することができる。
【0013】
このような課題を解決するために、本発明の実施形態による超音波ボリュームの測定システムは、第1超音波アレイ、第2超音波アレイ、アレイ制御部、体積測定部および結果提供部を含むことができる。第1超音波アレイは、第1方向に沿って配置される複数の第1方向エレメントを含み、第1超音波送信信号を送信することができる。第2超音波アレイは、前記第1方向と垂直な第2方向に沿って配置される複数の第2方向エレメントを含み、第2超音波送信信号を送信し、前記第1超音波アレイの一側に配置されることができる。アレイ制御部は、前記第1超音波アレイおよび前記第2超音波アレイを制御する制御信号を提供することができる。体積測定部は、前記第1超音波アレイに受信される第1超音波受信信号および前記第2超音波アレイに受信される第2超音波受信信号に基づいて生成される映像領域に含まれる測定部位の体積情報を提供することができる。結果提供部は、前記測定部位の体積情報と予め定められた体積基準情報とを比較して、比較結果を提供することができる。
【0014】
一実施形態において、前記アレイ制御部は、第1制御部および第2制御部を含むことができる。第1制御部は、前記第1超音波アレイに含まれる前記第1方向エレメントを制御する第1制御信号を提供することができる。第2制御部は、前記第2超音波アレイに含まれる前記第2方向エレメントを制御する第2制御信号を提供することができる。
【0015】
このような課題を解決するために、本発明の実施形態による超音波ボリュームの測定装置の動作方法では、第1方向に沿って配置される複数の第1方向エレメントを含む第1超音波アレイが第1超音波送信信号を送信することができる。前記第1方向と垂直な第2方向に沿って配置される複数の第2方向エレメントを含む第2超音波アレイが第2超音波送信信号を送信することができる。アレイ制御部が前記第1超音波アレイおよび前記第2超音波アレイを制御する制御信号を提供することができる。体積測定部が前記第1超音波アレイに受信される第1超音波受信信号および前記第2超音波アレイに受信される第2超音波受信信号に基づいて生成される映像領域に含まれる測定部位の体積情報を提供することができる。
【0016】
一実施形態において、前記第1超音波アレイおよび前記第2超音波アレイが人体のスキャン位置に配置される場合、前記第1超音波アレイおよび前記第2超音波アレイを順に交互にターン-オンして、前記第1超音波受信信号および前記第2超音波受信信号を受信することができる。
【0017】
このような課題を解決するために、本発明の実施形態による超音波ボリュームの測定システムの動作方法では、第1方向に沿って配置される複数の第1方向エレメントを含む第1超音波アレイが第1超音波送信信号を送信することができる。前記第1方向と垂直な第2方向に沿って配置される複数の第2方向エレメントを含む第2超音波アレイが第2超音波送信信号を送信することができる。アレイ制御部が前記第1超音波アレイおよび前記第2超音波アレイを制御する制御信号を提供することができる。体積測定部が前記第1超音波アレイに受信される第1超音波受信信号および前記第2超音波アレイに受信される第2超音波受信信号に基づいて生成される映像領域に含まれる測定部位の体積情報を提供することができる。結果提供部が前記測定部位の体積情報と予め定められた体積基準情報とを比較して、比較結果を提供することができる。
【0018】
上記で言及された本発明の技術的課題の他にも、本発明の他の特徴および利点が、以下で記述されるか、そのような技術および説明から本発明が属する技術分野において通常の知識を有する者が明確に理解することができる。
【発明の効果】
【0019】
以上のような本発明によると、以下のような効果がある。
【0020】
本発明による超音波ボリュームの測定装置は、第1超音波アレイが配置される第1方向と垂直な第2方向に沿って配置される複数の第2方向エレメントを含み、第1超音波アレイの一側に配置される第2超音波アレイを用いて、映像領域に含まれる測定部位の体積情報を正確に把握することができる。
【0021】
その他にも、本発明の実施形態により、本発明のさらに他の特徴および利点が新たに把握されることもできる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
図1】本発明の実施形態による超音波ボリュームの測定装置を示す図である。
図2図1の超音波ボリュームの測定装置の一実施形態を説明するための図である。
図3図1の超音波ボリュームの測定装置の一動作を説明するための図である。
図4図1の超音波ボリュームの測定装置の他の動作を説明するための図である。
図5図1の超音波ボリュームの測定装置に含まれる映像提供部を説明するための図である。
図6図1の超音波ボリュームの測定装置に含まれる第1超音波アレイを用いて生成される第1超音波映像を示す図である。
図7図1の超音波ボリュームの測定装置に含まれる第1超音波アレイを用いて生成される第1超音波映像を示す図である。
図8図1の超音波ボリュームの測定装置に含まれる第2超音波アレイを用いて生成される第2超音波映像を示す図である。
図9図1の超音波ボリュームの測定装置に含まれる第2超音波アレイを用いて生成される第2超音波映像を示す図である。
図10図1の超音波ボリュームの測定装置に適用されるステアリング角度を説明するための図である。
図11図1の超音波ボリュームの測定装置の動作モードを説明するための図である。
図12図1の超音波ボリュームの測定装置に適用されるステアリング角度の例を説明するための図である。
図13】本発明の実施形態による超音波映像装置を示す図である。
図14図13の超音波映像装置に含まれるアレイ制御部の動作を説明するための図である。
図15】本発明の実施形態による超音波装置の動作方法を示すフローチャートである。
図16】本発明の実施形態による超音波映像装置の動作方法を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0023】
本明細書において、各図面の構成要素に参照番号を付けるに際し、同じ構成要素に限っては、仮に異なる図面上に表示されていても、できるだけ同じ番号を有するようにしていることに留意すべきである。
【0024】
一方、本明細書に述べられている用語の意味は、以下のように理解すべきである。
【0025】
単数の表現は、文脈上、明白に異なる意味で定義しない限り、複数の表現を含むものと理解すべきであり、これらの用語によって権利範囲が限定されてはならない。
【0026】
「含む」または「有する」などの用語は、一つまたはそれ以上の他の特徴や数字、ステップ、動作、構成要素、部分品またはこれらを組み合わせたものなどの存在または付加可能性を予め排除しないことを理解すべきである。
【0027】
以下、添付の図面を参照して、上記問題点を解決するために考案された本発明の好ましい実施形態について詳細に説明する。
【0028】
図1は、本発明の実施形態による超音波ボリュームの測定装置を示す図であり、図2は、図1の超音波ボリュームの測定装置の一実施形態を説明するための図であり、図3は、図1の超音波ボリュームの測定装置の一動作を説明するための図であり、図4は、図1の超音波ボリュームの測定装置の他の動作を説明するための図である。
【0029】
図1図4を参照すると、本発明の実施形態による超音波ボリュームの測定装置10は、第1超音波アレイ110、第2超音波アレイ120、アレイ制御部200および体積測定部300を含むことができる。
【0030】
第1超音波アレイ110は、第1方向D1に沿って配置される複数の第1方向エレメントを含み、第1超音波送信信号UT1を送信することができる。例えば、複数の第1方向エレメントは、第1_1エレメントE1_1、第1_2エレメントE1_2~第1_NエレメントE1_Nを含むことができる。第1_1エレメント、第1_2エレメントE1_2~第1_NエレメントE1_Nは第1方向D1に沿って配置されることができ、第1超音波アレイ110は、第1_1エレメントE1_1、第1_2エレメントE1_2~第1_NエレメントE1_Nを用いて、第1超音波送信信号UT1を送信することができる。第2超音波アレイ120は、第1方向D1と垂直な第2方向D2に沿って配置される複数の第2方向エレメントを含み、第2超音波送信信号UT2を送信し、第1超音波アレイ110の一側SD1に配置されることができる。例えば、複数の第2方向エレメントは、第2_1エレメントE2_1、第2_2エレメント~第2_NエレメントE2_Nを含むことができる。第2_1エレメントE2_1、第2_2エレメント~第2_NエレメントE2_Nは、第1方向D1と垂直な第2方向D2に沿って配置されることができ、第2超音波アレイ120は、第1超音波アレイ110の一側SD1に垂直に配置されることができる。第2超音波アレイ120は、第2_1エレメントE2_1、第2_2エレメント~第2_NエレメントE2_Nを用いて第2超音波送信信号UT2を送信することができる。
【0031】
アレイ制御部200は、第1超音波アレイ110および第2超音波アレイ120を制御する制御信号を提供することができる。体積測定部300は、第1超音波アレイ110に受信される第1超音波受信信号UR1および第2超音波アレイ120に受信される第2超音波受信信号UR2に基づいて生成される映像領域に含まれる測定部位MRの体積情報VIを提供することができる。
【0032】
一実施形態において、第1超音波アレイ110および第2超音波アレイ120が人体の所定の位置に配置される場合、第1超音波アレイ110および第2超音波アレイ120を順に交互にターン-オンして、第1超音波受信信号UR1および第2超音波受信信号UR2を受信することができる。例えば、複数の時間は、第1時間T1、第2時間T2、第3時間T3、第4時間T4および第5時間T5を含むことができる。第1時間T1から第2時間T2までの時間間隔は、第1時間間隔TI1であることができ、第2時間T2から第3時間T3までの時間間隔は、第2時間間隔TI2であることができる。また、第3時間T3から第4時間T4までの時間間隔は、第3時間間隔TI3であることができ、第4時間T4から第5時間T5までの時間間隔は、第4時間間隔TI4であることができる。
【0033】
例えば、第1時間間隔TI1および第2時間間隔TI2の間に第1超音波アレイ110の中心が第1地点P1に配置されることができる。この場合、第1時間間隔TI1の間に、超音波ボリュームの測定装置10は、第1制御信号CS1に基づいて第1超音波アレイ110を駆動して第1超音波送信信号UT1を送信し、対象体から反射する第1超音波受信信号UR1を受信することができる。一方、第1時間間隔TI1の間に、超音波ボリュームの測定装置10は、第2制御信号CS2に基づいて第2超音波アレイ120をターン-オフして、駆動しないこともできる。第2時間間隔TI2の間に超音波装置は、第1制御信号CS1に基づいて第1超音波アレイ110をターン-オフして、駆動しないこともでき、一方、超音波装置は、第2制御信号CS2に基づいて第2超音波アレイ120を駆動して第2超音波送信信号UT2を送信し、対象体から反射する第2超音波受信信号UR2を受信することができる。一実施形態において、本発明による体積測定装置は、第1時間間隔TI1および第2時間間隔TI2の間に人体の第1地点P1に位置して、第1地点P1で撮影される対象体の第1超音波映像UI1および第2超音波映像UI2をいずれも取得することができる。第1超音波映像UI1および第2超音波映像UI2は、データベースに保存されることができ、体積測定部300は、第1超音波アレイ110に受信される第1超音波受信信号UR1および第2超音波アレイ120に受信される第2超音波受信信号UR2に基づいて生成される映像領域に含まれる測定部位MRの体積情報VIを提供することができる。
【0034】
次に、第3時間間隔TI3および第4時間間隔TI4の間に、第1超音波アレイ110の中心が、第2地点P2に配置されることができる。この場合、第3時間間隔TI3の間に、超音波ボリュームの測定装置10は、第1制御信号CS1に基づいて第1超音波アレイ110を駆動して第1超音波送信信号UT1を送信し、対象体から反射する第1超音波受信信号UR1を受信することができる。一方、第3時間間隔TI3の間に、超音波ボリュームの測定装置10は、第2制御信号CS2に基づいて第2超音波アレイ120をターン-オフして、駆動しないこともできる。第4時間間隔TI4の間に、超音波ボリュームの測定装置10は、第1制御信号CS1に基づいて第1超音波アレイ110をターン-オフして、駆動しないこともでき、一方、超音波ボリュームの測定装置10は、第2制御信号CS2に基づいて第2超音波アレイ120を駆動して第2超音波送信信号UT2を送信し、対象体から反射する第2超音波受信信号UR2を受信することができる。一実施形態において、本発明による体積測定装置は、第3時間間隔TI3および第4時間間隔TI4の間に人体の第2地点P2に位置して、第2地点P2で撮影される対象体の第1超音波映像UI1および第2超音波映像UI2をいずれも取得することができる。第1超音波映像UI1および第2超音波映像UI2は、データベースに保存されることができ、体積測定部300は、第1超音波アレイ110に受信される第1超音波受信信号UR1および第2超音波アレイ120に受信される第2超音波受信信号UR2に基づいて生成される映像領域に含まれる測定部位MRの体積情報VIを提供することができる。
【0035】
一実施形態において、第2超音波アレイ120は、予め定められた角度に該当するステアリング角度SDを有する第2超音波送信信号UT2を映像領域に含まれる測定部位MRに送信し、測定部位MRから反射する第2超音波受信信号UR2を受信することができる。例えば、第2超音波アレイ120を用いて測定部位MRを含む映像を取得するために、第2超音波アレイ120に含まれる複数の第2方向エレメントに適用されるディレーを変更することができる。第2方向エレメントに適用されるディレーを変更する場合、第2超音波アレイ120のステアリング角度SDが変更されることができる。
【0036】
本発明による超音波ボリュームの測定装置10は、第1超音波アレイ110が配置される第1方向D1と垂直な第2方向D2に沿って配置される複数の第2方向エレメントを含み、第1超音波アレイ110の一側SD1に配置される第2超音波アレイ120を用いて、映像領域に含まれる測定部位MRの体積情報VIを正確に把握することができる。
【0037】
上記では、時間を区分して、第1超音波アレイ110および第2超音波アレイ120を交互にスキャンする動作について説明しているが、本発明による超音波装置10は、第1超音波アレイ110および第2超音波アレイ120を同時に用いて、超音波送信信号を送信し、対象体から反射する超音波受信信号を、第1超音波アレイ110および第2超音波アレイ120を同時に用いて受信した後、信号処理することにより超音波映像を取得することもできる。
【0038】
また、本発明の実施形態による超音波ボリュームの測定装置10は、第1超音波アレイ110を用いて、膀胱の最も深い部位の長さを測定し、第1超音波アレイ110と90度の角度をなして配置される第2超音波アレイ120を用いて、膀胱から取得される映像の高さを測定することにより、膀胱の三次元ボリュームを測定することもできる。
【0039】
図5は、図1の超音波ボリュームの測定装置に含まれる映像提供部を説明するための図であり、図6および図7は、図1の超音波ボリュームの測定装置に含まれる第1超音波アレイを用いて生成される第1超音波映像を示す図であり、図8および図9は、図1の超音波ボリュームの測定装置に含まれる第2超音波アレイを用いて生成される第2超音波映像UI2を示す図である。
【0040】
図1図9を参照すると、超音波ボリュームの測定装置10は、映像提供部310をさらに含むことができる。映像提供部310は、第1超音波アレイ110および第2超音波アレイ120が配置されるアレイ位置ごとに第1超音波受信信号UR1に対応する第1超音波映像UI1および第2超音波受信信号UR2に対応する第2超音波映像UI2を提供することができる。例えば、第1超音波アレイ110の中心が第1地点P1に配置される場合、第1超音波アレイ110に受信される第1超音波受信信号UR1に基づいて生成される第1_1超音波映像U1_1は、図6のように図示されることができ、図6に図示される測定部位MRの高さおよび幅は、A1であることができる。次に、第2超音波アレイ120を用いて、第2超音波送信信号UT2を測定部位MRに送信し、測定部位MRから受信する第2超音波受信信号UR2に基づいて生成される第2_1超音波映像U2_1は、図8のように図示されることができ、図8に図示される測定部位MRの幅は、A1であることができる。
【0041】
次に、第1超音波アレイ110および第2超音波アレイ120は、第2地点P2に移動することができる。第1超音波アレイ110の中心が第2地点P2に配置される場合、第1超音波アレイ110に受信される第1超音波受信信号UR1に基づいて生成される第1_2超音波映像U1_2は、図7のように図示されることができ、図7に図示される測定部位MRの高さおよび幅は、A2であることができる。次に、第2超音波アレイ120を用いて、第2超音波送信信号UT2を測定部位MRに送信し、測定部位MRから受信する第2超音波受信信号UR2に基づいて生成される第2_2超音波映像U2_2は、図9のように図示されることができ、図9に図示される測定部位MRの幅は、A2であることができる。
【0042】
体積測定部300は、第1超音波アレイ110に受信される第1超音波受信信号UR1に応じて生成される第1超音波映像UI1および第2超音波アレイ120に受信される第2超音波受信信号UR2に応じて生成される第2超音波映像UI2に基づいて、測定部位MRの体積情報VIを提供することができる。例えば、第1_1超音波映像U1_1に含まれる測定部位MRの高さおよび幅、第2_1超音波映像U2_1に含まれる測定部の幅およびステアリング角度を含むパラメータを用いて、測定部位MRの体積情報VIを把握することができる。
【0043】
一実施形態において、体積測定部300は、アレイ位置ごとに提供される第1超音波映像UI1に基づいて、測定部位MRの広さが最大である最大広さ情報を算出し、第1超音波映像UI1に対応する第2超音波映像UI2に基づいて、測定部位MRの幅が最大である最大幅情報を算出して、測定部位MRの体積情報VIを提供することができる。例えば、第1超音波アレイ110の中心が第2地点P2に配置される場合、第1_2超音波映像U1_2に含まれる測定部位MRの高さおよび幅が最大であることができ、第2_2超音波映像U2_2に含まれる測定部位MRの幅が最大であることができる。この場合、体積測定部300は、第1_2超音波映像U1_2に含まれる測定部位MRの高さおよび幅、第2_2超音波映像U2_2に含まれる測定部位MRの幅およびステアリング角度を含むパラメータを用いて、測定部位MRの最大体積情報VIを提供することができる。パラメータは、第2_2超音波映像U2_2に含まれる測定部位MRの幅を補正するために使用されることができる。
【0044】
図10は、図1の超音波ボリュームの測定装置に適用されるステアリング角度を説明するための図であり、図11は、図1の超音波ボリュームの測定装置の動作モードを説明するための図であり、図12は、図1の超音波ボリュームの測定装置に適用されるステアリング角度の例を説明するための図である。
【0045】
図1図12を参照すると、一実施形態において、アレイ位置から最大広さ情報に対応する第1超音波映像UI1で最大映像深さMDに該当する最大映像地点MPまでを連結する第1直線LN1と、第2超音波アレイ120の中心CA1から最大映像地点MPまでを連結する第2直線LN2との間の角度は、基準角度RDであることができ、ステアリング角度SDは、基準角度RDより大きくなることができる。例えば、第2超音波アレイ120を用いて、測定部位MRを含む映像を取得するために、第2超音波アレイ120に含まれる複数の第2方向エレメントに適用されるディレーを変更することができる。第2方向エレメントに適用されるディレーを変更する場合、第2超音波アレイ120のステアリング角度SDが変更されることができる。第2超音波アレイ120のステアリング角度SDは、基準角度RDより大きく設定する場合、測定部位MRを含む周辺のより広い第2方向超音波映像を取得することができる。一実施形態において、アレイ位置は、第1超音波アレイ110の中心を基準に設定されることができる。
【0046】
一実施形態において、超音波ボリュームの測定装置の動作モードOMは、スキャンモードSCMおよびサーチモードSEMを含むことができる。スキャンモードSCMでは、第1超音波アレイ110を用いて提供される第1超音波映像UI1によって映像領域に含まれる測定部位MRの最大広さ情報を算出することができる。サーチモードSEMでは、第1超音波アレイ110を用いてスキャンしながら最大広さ情報と同じ位置が感知される場合、第2超音波アレイ120を用いて、測定部位MRの最大幅情報を算出することができる。
【0047】
例えば、超音波ボリュームの測定装置10がスキャンモードSCMで動作する間に、超音波ボリュームの測定装置10は、第1地点P1、第2地点P2および第3地点P3に移動しながら第1超音波アレイ110を用いて測定部位MRの高さおよび幅をスキャンし、広さ情報を算出することができる。第1地点P1~第3地点P3の広さ情報は、データベースに保存されることができる。その後、超音波ボリュームの測定装置10は、サーチモードSEMで動作することができる。超音波ボリュームの測定装置10がサーチモードSEMで動作する間に、第1超音波アレイ110を用いてスキャンしながら最大広さ情報と同じ位置に該当する第2地点P2が探知される場合、第2超音波アレイ120を用いて、第2超音波送信信号UT2を測定部位MRに送信し、測定部位MRから受信する第2超音波受信信号UR2に基づいて、測定部位MRの最大幅情報を算出することができる。
【0048】
一実施形態において、ステアリング角度SDは、予め定められた角度間隔に応じて順に増加または減少するように設定することができる。例えば、ステアリング角度SDを第1角度に設定する場合、ステアリング角度SDは、基準角度RDより15度だけ増加した角度に定められることができ、ステアリング角度SDを第2角度に設定する場合、ステアリング角度SDは、基準角度RDより30度だけ増加した角度に定められることができる。また、ステアリング角度SDを第3角度に設定する場合、ステアリング角度SDは、基準角度RDより45度だけ増加した角度に定められることができる。本発明による超音波ボリュームの測定装置10のユーザは、測定部位MRを含む周辺の適正な映像を取得するために、ステアリング角度SDを調節することができる。
【0049】
本発明による超音波ボリュームの測定装置10は、第1超音波アレイ110が配置される第1方向D1と垂直な第2方向D2に沿って配置される複数の第2方向エレメントを含み、第1超音波アレイ110の一側SD1に配置される第2超音波アレイ120を用いて、映像領域に含まれる測定部位MRの体積情報VIを正確に把握することができる。
【0050】
図13は、本発明の実施形態による超音波映像装置を示す図であり、図14は、図13の超音波映像装置に含まれるアレイ制御部の動作を説明するための図である。
【0051】
図1図14を参照すると、本発明の実施形態による超音波ボリュームの測定システムは、第1超音波アレイ110、第2超音波アレイ120、アレイ制御部200、体積測定部300および結果提供部400を含むことができる。第1超音波アレイ110は、第1方向D1に沿って配置される複数の第1方向エレメントを含み、第1超音波送信信号UT1を送信することができる。第2超音波アレイ120は、第1方向D1と垂直な第2方向D2に沿って配置される複数の第2方向エレメントを含み、第2超音波送信信号UT2を送信し、第1超音波アレイ110の一側SD1に配置されることができる。アレイ制御部200は、第1超音波アレイ110および第2超音波アレイ120を制御する制御信号を提供することができる。体積測定部300は、第1超音波アレイ110に受信される第1超音波受信信号UR1および第2超音波アレイ120に受信される第2超音波受信信号UR2に基づいて生成される映像領域に含まれる測定部位MRの体積情報VIを提供することができる。結果提供部400は、測定部位MRの体積情報VIと予め定められた体積基準情報VRIとを比較して、比較結果CRを提供することができる。
【0052】
一実施形態において、アレイ制御部200は、第1制御部210および第2制御部220を含むことができる。第1制御部210は、第1超音波アレイ110に含まれる第1方向エレメントを制御する第1制御信号CS1を提供することができる。第2制御部220は、第2超音波アレイ120に含まれる第2方向エレメントを制御する第2制御信号CS2を提供することができる。例えば、第1制御部210は、第1制御信号CS1に基づいて、複数の第1方向エレメントに該当する第1_1エレメントE1_1、第1_2エレメントE1_2~第1_NエレメントE1_Nのうち奇数番目のエレメントのみを駆動して、第1超音波送信信号UT1を提供することができ、複数の第1方向エレメントに該当する第1_1エレメントE1_1、第1_2エレメントE1_2~第1_NエレメントE1_Nのうち第1超音波アレイの中心を基準に、両側の一部エレメントをターン-オフして、第1超音波送信信号UT1を提供することもできる。
【0053】
第2制御部220は、第2超音波アレイ120に含まれる第2方向エレメントを制御する第2制御信号CS2を提供することができる。例えば、第2制御部220は、第2制御信号CS2に基づいて、複数の第2方向エレメントに該当する第2_1エレメントE2_1、第2_2エレメント~第2_NエレメントE2_Nのうち偶数番目のエレメントのみを駆動して、第2超音波送信信号UT2を提供することができ、複数の第2方向エレメントに該当する第2_1エレメントE2_1、第2_2エレメント~第2_NエレメントE2_Nのうち第2超音波アレイの中心を基準に、両側の一部エレメントをターン-オフして、第2超音波送信信号UT2を提供することもできる。
【0054】
図15は、本発明の実施形態による超音波装置の動作方法を示すフローチャートである。
【0055】
図1図15を参照すると、本発明の実施形態による超音波ボリュームの測定装置10の動作方法では、第1方向D1に沿って配置される複数の第1方向エレメントを含む第1超音波アレイ110が第1超音波送信信号UT1を送信することができる(S100)。第1方向D1と垂直な第2方向D2に沿って配置される複数の第2方向エレメントを含む第2超音波アレイ120が第2超音波送信信号UT2を送信することができる(S200)。アレイ制御部200が第1超音波アレイ110および第2超音波アレイ120を制御する制御信号を提供することができる(S300)。体積測定部300が第1超音波アレイ110に受信される第1超音波受信信号UR1および第2超音波アレイ120に受信される第2超音波受信信号UR2に基づいて生成される映像領域に含まれる測定部位MRの体積情報VIを提供することができる(S400)。
【0056】
一実施形態において、第1超音波アレイ110および第2超音波アレイ120が人体のスキャン位置に配置される場合、第1超音波アレイ110および第2超音波アレイ120を順に交互にターン-オンして、第1超音波受信信号UR1および第2超音波受信信号UR2を受信することができる。
【0057】
図16は、本発明の実施形態による超音波映像装置の動作方法を示すフローチャートである。
【0058】
図1図16を参照すると、本発明の実施形態による超音波ボリュームの測定システムの動作方法では、第1方向D1に沿って配置される複数の第1方向エレメントを含む第1超音波アレイ110が第1超音波送信信号UT1を送信することができる(S100)。第1方向D1と垂直な第2方向D2に沿って配置される複数の第2方向エレメントを含む第2超音波アレイ120が第2超音波送信信号UT2を送信することができる(S200)。アレイ制御部200が第1超音波アレイ110および第2超音波アレイ120を制御する制御信号を提供することができる(S300)。体積測定部300が第1超音波アレイ110に受信される第1超音波受信信号UR1および第2超音波アレイ120に受信される第2超音波受信信号UR2に基づいて生成される映像領域に含まれる測定部位MRの体積情報VIを提供することができる(S400)。結果提供部400が測定部位MRの体積情報VIと予め定められた体積基準情報VRIとを比較して、比較結果CRを提供することができる(S500)。
【0059】
本発明による超音波ボリュームの測定システムの動作方法では、第1超音波アレイ110が配置される第1方向D1と垂直な第2方向D2に沿って配置される複数の第2方向エレメントを含み、第1超音波アレイ110の一側SD1に配置される第2超音波アレイ120を用いて、映像領域に含まれる測定部位MRの体積情報VIを正確に把握することができる。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16