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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-01-06
(45)【発行日】2025-01-15
(54)【発明の名称】飲料水供給システム
(51)【国際特許分類】
   C02F 1/00 20230101AFI20250107BHJP
   C02F 1/32 20230101ALI20250107BHJP
   E03B 3/28 20060101ALI20250107BHJP
   C25B 1/04 20210101ALI20250107BHJP
   C25B 9/00 20210101ALI20250107BHJP
   C25B 15/02 20210101ALI20250107BHJP
【FI】
C02F1/00 B
C02F1/00 L
C02F1/32
C02F1/00 V
E03B3/28
C25B1/04
C25B9/00 A
C25B15/02
【請求項の数】 8
(21)【出願番号】P 2021073807
(22)【出願日】2021-04-26
(65)【公開番号】P2022168400
(43)【公開日】2022-11-08
【審査請求日】2023-11-01
(73)【特許権者】
【識別番号】391028328
【氏名又は名称】株式会社辰巳菱機
(74)【代理人】
【識別番号】100127306
【弁理士】
【氏名又は名称】野中 剛
(72)【発明者】
【氏名】近藤 豊嗣
【審査官】相田 元
(56)【参考文献】
【文献】特開2018-185956(JP,A)
【文献】特開2017-103198(JP,A)
【文献】特開2018-147603(JP,A)
【文献】特開2010-240641(JP,A)
【文献】特開2003-205299(JP,A)
【文献】特開2001-057222(JP,A)
【文献】特開2015-180774(JP,A)
【文献】中国特許出願公開第103441564(CN,A)
【文献】特開平09-327614(JP,A)
【文献】特開昭62-186137(JP,A)
【文献】韓国公開特許第10-2020-0130613(KR,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
C02F 1/00
C02F 1/20- 1/26
C02F 1/30- 1/38
E03B 1/00-11/16
C25B 1/00- 9/77
C25B 13/00-15/08
H01M 8/04- 8/0668
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
自然エネルギーに基づいて発電する第1発電装置と、
前記第1発電装置で得られた電力を蓄積する蓄電部と、
電解液の電気分解を行って、水素を発生させ、前記水素を蓄積する水素生成部と、
前記水素生成部で得られた水素に基づいて発電する第2発電装置と、
水排出口と、を備え、
前記水素生成部は、電解液供給部と、水電解装置を有し、
前記水素生成部は、前記第1発電装置で得られた電力、前記蓄電部に蓄積された電力、前記第2発電装置で得られた電力の少なくとも1つに基づいて、前記電気分解を行い、
前記電解液供給部は、除湿装置を有し、
前記除湿装置は、冷却板と、放熱板と、前記冷却板と前記放熱板の間に設けられた熱電素子で構成され、
前記除湿装置で得られた水は、前記電解液として、前記水電解装置に供給され、
前記除湿装置で得られた水は、飲料水として、前記水排出口から排出され、
前記電解液供給部は、第1処理装置、第1タンク、第2処理装置、第2タンクを有し、
前記第1タンクの容量は、前記第2タンクの容量よりも大きく、
前記第1処理装置は、前記除湿装置で得られた水を純水にするための濾過と紫外線照射の少なくとも一方を行い、生成した純水を前記第1タンクに供給し、
前記第2処理装置は、前記第1タンクの純水を超純水にするための濾過と紫外線照射の少なくとも一方を行い、生成した超純水を前記第2タンクに供給する、飲料水供給システム。
【請求項2】
前記水電解装置で発生した酸素、水素に含まれる水を除去するドライヤーと、
水素タンクを更に備え、
前記水電解装置で得られた水素は、前記ドライヤーを介して、前記水素タンクに供給され、
前記ドライヤーで除去された水は、前記電解液として、前記水電解装置に供給され、前記水排出口から排出される、請求項1に記載の飲料水供給システム。
【請求項3】
自然エネルギーに基づいて発電する第1発電装置と、
前記第1発電装置で得られた電力を蓄積する蓄電部と、
電解液の電気分解を行って、水素を発生させ、前記水素を蓄積する水素生成部と、
前記水素生成部で得られた水素に基づいて発電する第2発電装置と、
水排出口と、を備え、
前記水素生成部は、電解液供給部と、水電解装置を有し、
前記水素生成部は、前記第1発電装置で得られた電力、前記蓄電部に蓄積された電力、前記第2発電装置で得られた電力の少なくとも1つに基づいて、前記電気分解を行い、
前記電解液供給部は、除湿装置を有し、
前記除湿装置は、冷却板と、放熱板と、前記冷却板と前記放熱板の間に設けられた熱電素子で構成され、
前記除湿装置で得られた水は、前記電解液として、前記水電解装置に供給され、
前記除湿装置で得られた水は、飲料水として、前記水排出口から排出され、
前記水電解装置で発生した酸素、水素に含まれる水を除去するドライヤーと、
水素タンクを更に備え、
前記水電解装置で得られた水素は、前記ドライヤーを介して、前記水素タンクに供給され、
前記ドライヤーで除去された水は、前記電解液として、前記水電解装置に供給され、前記水排出口から排出され、
前記電解液供給部は、第1処理装置、第1タンク、第2処理装置、第2タンクを有し、
前記第1タンクの容量は、前記第2タンクの容量よりも大きく、
前記第1処理装置は、前記除湿装置で得られた水を純水にするための濾過と紫外線照射の少なくとも一方を行い、生成した純水を前記第1タンクに供給し、
前記第2処理装置は、前記第1タンクの純水を超純水にするための濾過と紫外線照射の少なくとも一方を行い、生成した超純水を前記第2タンクに供給する、飲料水供給システム。
【請求項4】
出力端子を更に備え、
前記蓄電部は、前記第2発電装置で得られた電力も蓄積可能であり、
前記第2発電装置で得られた電力は、前記出力端子に接続された電気機器若しくは商用電源に供給される、請求項3に記載の飲料水供給システム。
【請求項5】
使用者の選択と前記飲料水供給システムの周囲の状況と前記飲料水供給システムの使用状態の少なくとも一方に基づいて、前記水電解装置を駆動して前記水素タンクに水素が蓄積されるのを優先する水素貯蔵優先モードと、前記電解液供給部を駆動して前記第1タンクと前記第2タンクに飲料水が蓄積されるのを優先する水貯蔵優先モードと、前記出力端子に接続された電気機器に電力を供給するのを優先する電力供給優先モードとのいずれかが、前記飲料水供給システムの使用モードとして設定され、
前記飲料水供給システムの周囲の気温が、温度閾値以上に高い場合は、前記使用モードが前記水素貯蔵優先モードに設定され、
前記飲料水供給システムの周囲の湿度が、湿度閾値以上に高い場合、及び/若しくは、前記水排出口を介して排出される水の流量が流量閾値以上に多い場合は、前記使用モードが前記水貯蔵優先モードに設定され、
前記出力端子に接続された電気機器による電力消費量が、電力消費量閾値以上に多い場合は、前記使用モードが前記電力供給優先モードに設定される、請求項4に記載の飲料水供給システム。
【請求項6】
前記飲料水供給システムの周囲の気温と湿度、前記出力端子に接続された電気機器による電力消費量、前記水排出口を介して排出される水の流量に基づいて、前記水電解装置を駆動して前記水素タンクに水素が蓄積されるのを優先する水素貯蔵優先モードと、前記電解液供給部を駆動して前記第1タンクと前記第2タンクに飲料水が蓄積されるのを優先する水貯蔵優先モードと、前記出力端子に接続された電気機器に電力を供給するのを優先する電力供給優先モードとのいずれかが、前記飲料水供給システムの使用モードとして設定され、
前記気温が、温度閾値以上に高い場合は、前記使用モードが前記水素貯蔵優先モードに設定され、
前記湿度が、湿度閾値以上に高い場合、及び/若しくは、前記流量が流量閾値以上に多い場合は、前記使用モードが前記水貯蔵優先モードに設定され、
前記電力消費量が、電力消費量閾値以上に多い場合は、前記使用モードが前記電力供給優先モードに設定される、請求項4に記載の飲料水供給システム。
【請求項7】
自然エネルギーに基づいて発電する第1発電装置と、
前記第1発電装置で得られた電力を蓄積する蓄電部と、
電解液の電気分解を行って、水素を発生させ、前記水素を蓄積する水素生成部と、
前記水素生成部で得られた水素に基づいて発電する第2発電装置と、
水排出口と、を備えた飲料水供給システムであって
前記水素生成部は、電解液供給部と、水電解装置を有し、
前記水素生成部は、前記第1発電装置で得られた電力、前記蓄電部に蓄積された電力、前記第2発電装置で得られた電力の少なくとも1つに基づいて、前記電気分解を行い、
前記電解液供給部は、除湿装置を有し、
前記除湿装置は、冷却板と、放熱板と、前記冷却板と前記放熱板の間に設けられた熱電素子で構成され、
前記除湿装置で得られた水は、前記電解液として、前記水電解装置に供給され、
前記除湿装置で得られた水は、飲料水として、前記水排出口から排出され、
前記飲料水供給システムにおける発熱する部位に、熱に基づいて発電する第3発電装置と第4発電装置を更に備え、
前記第3発電装置は、前記飲料水供給システムの筐体の上面部若しくは側面部に設けられ、
前記第4発電装置は、前記第2発電装置の周囲に設けられ、
前記第3発電装置と前記第4発電装置の少なくとも一方と、前記除湿装置の前記熱電素子は、ペルチェ素子を含む、飲料水供給システム。
【請求項8】
前記第2処理装置で得られた超純水と、前記第2タンクに蓄積された超純水の少なくとも一方は、循環経路を介して、前記第1処理装置の前段に戻され、前記第1処理装置で再度の濾過と紫外線照射の少なくとも一方が行われる、請求項3~請求項6のいずれか一項に記載の飲料水供給システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、飲料水供給システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、特許文献1のように、飲料水生成装置が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2019-100158号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、外部からの電力を必要とする。
【0005】
したがって本発明の目的は、外部からの電力供給を行わずに水の供給が可能な飲料水供給システムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る飲料水供給システムは、自然エネルギーに基づいて発電する第1発電装置と、第1発電装置で得られた電力を蓄積する蓄電部と、電解液の電気分解を行って、水素を発生させ、水素を蓄積する水素生成部と、水素生成部で得られた水素に基づいて発電する第2発電装置と、水排出口と、を備える。
水素生成部は、電解液供給部と、水電解装置を有する。
水素生成部は、第1発電部で得られた電力、蓄電部に蓄積された電力、第2発電装置で得られた電力の少なくとも1つに基づいて、電気分解を行う。
電解液供給部は、取水部と、除湿装置の少なくとも一方を有する。
取水部と除湿装置の少なくとも一方で得られた水は、電解液として、水電解装置に供給される。
取水部と除湿装置の少なくとも一方で得られた水は、飲料水として、水排出口から排出される。
【0007】
自然エネルギーに基づく第1発電装置などからの電力で、飲料水供給システムの周囲の水を収集する。このため、商用電源など外部からの電力供給を受けずに、水の供給が可能になる。
また、除湿装置などで得られた水は、飲料水として飲料水供給システムの外部に排出されるだけでなく、電解液として、水素の生成に使用することも可能になる。
このため、山小屋など、外部から電力供給を受けにくい、外部から飲料水を入手することが簡単でない領域に、飲料水供給システムを設置すれば、飲料水の提供、発電などを容易に行うことが可能になる。
【0008】
好ましくは、飲料水供給システムは、水電解装置で発生した酸素、水素に含まれる水を除去するドライヤーと、水素タンクを更に備える。
水電解装置で得られた水素は、ドライヤーを介して、水素タンクに供給される。
ドライヤーで除去された水は、電解液として、水電解装置に供給され、水排出口から排出される。
【0009】
ドライヤーで得られた水が、除湿装置などで得られた水とともに、飲料水や電解液として使用することが可能になる。
【0010】
さらに好ましくは、電解液供給部は、第1処理装置、第1タンク、第2処理装置、第2タンクを有する。
第1処理装置は、取水部と除湿装置の少なくとも一方で得られた水を純水にするための濾過と紫外線照射の少なくとも一方を行い、生成した純水を第1タンクに供給する。
第2処理装置は、第1タンクの純水を超純水にするための濾過と紫外線照射の少なくとも一方を行い、生成した超純水を第2タンクに供給する。
【0011】
1つの処理装置で超純水化する形態に比べて、各処理装置での負荷を多くせずに、段階的に水を浄化することが可能になる。
【0012】
さらに好ましくは、飲料水供給システムは、出力端子を更に備える。
蓄電部は、第2発電装置で得られた電力も蓄積可能である。
第2発電装置で得られた電力は、出力端子に接続された電気機器若しくは商用電源に供給される。
【0013】
出力端子を介して、外部の電気機器などに飲料水供給システムで得られた電力を供給することが可能になる。
【0014】
さらに好ましくは、使用者の選択と飲料水供給システムの周囲の状況と飲料水供給システムの使用状態の少なくとも一方に基づいて、水素タンクに水素が蓄積されるのを優先する水素貯蔵優先モードと、第1タンクと前記第2タンクに飲料水が蓄積されるのを優先する水貯蔵優先モードと、出力端子に接続された電気機器に電力を供給するのを優先する電力供給優先モードとのいずれかが、飲料水供給システムの使用モードとして設定される。
【0015】
水素の蓄積、飲料水の蓄積、外部への電力供給のいずれかを優先させることにより、効率良く飲料水などの生成を行うことが可能になる。
【0016】
また、好ましくは、飲料水供給システムの周囲の気温と湿度、出力端子に接続された電気機器による電力消費量、水排出口を介して排出される水の流量に基づいて、水素タンクに水素が蓄積されるのを優先する水素貯蔵優先モードと、第1タンクと第2タンクに飲料水が蓄積されるのを優先する水貯蔵優先モードと、出力端子に接続された電気機器に電力を供給するのを優先する電力供給優先モードとのいずれかが、飲料水供給システムの使用モードとして設定される。
【0017】
さらに好ましくは、飲料水供給システムは、飲料水供給システムにおける発熱する部位に、熱に基づいて発電する第3発電装置と第4発電装置を更に備える。
第3発電装置は、飲料水供給システムの筐体の上面部若しくは側面部に設けられる。
第4発電装置は、第2発電装置の周囲に設けられる。
【0018】
飲料水供給システムの発熱部位を使って、効率的に電力を得ることが可能になる。
【0019】
また、好ましくは、第2処理装置で得られた超純水と、第2タンクに蓄積された超純水の少なくとも一方は、循環経路を介して、第1処理装置の前段に戻され、第1処理装置で再度の濾過と紫外線照射の少なくとも一方が行われる。
【発明の効果】
【0020】
以上のように本発明によれば、外部からの電力供給を行わずに水の供給が可能な飲料水供給システムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
図1】本実施形態の飲料水供給システムの構成図である。
図2図1の飲料水供給システムに、第3発電装置、第4発電装置、第1変換装置から水電解装置への電力供給線を追加した飲料水供給システムの構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、本実施形態について、図を用いて説明する。
なお、実施形態は、以下の実施形態に限られるものではない。また、一つの実施形態に記載した内容は、原則として他の実施形態にも同様に適用される。また、各実施形態及び各変形例は、適宜組み合わせることが出来る。
【0023】
(飲料水供給システム1)
本実施形態の飲料水供給システム1は、筐体2、電源装置5、制御装置7、発電部10(第1発電装置11、第2発電装置12)、蓄電部20、水素生成部30(電解液供給部31、水電解装置33、ドライヤー34、水素タンク35)、変換部40(第1変換装置41、第2変換装置42、第3変換装置43)、出力端子50、水排出口60を備える(図1参照)。
【0024】
図1、及び後述する図2は、水の流れを液送管31kの内部の実線矢印で示し、交流電力の供給の流れを点線矢印で示し、水素の流れを連通管36の外部の破線矢印で示し、酸素の流れを連通管36の外部の二点鎖線矢印で示す。
【0025】
(筐体2)
筐体2は、発電部10、蓄電部20、水素生成部30、変換部40、出力端子50、水排出口60を保持する。
【0026】
(電源装置5)
電源装置5は、第1発電装置11からの電力、第2発電装置12からの電力、及び蓄電部20からの電力を、飲料水供給システム1に設けられた電気機器(水電解装置33など)に供給する。
電源装置5は、内部に蓄電装置を含み、第1発電装置11、第2発電装置12、及び蓄電部20からの電力供給が途絶えた時にも、飲料水供給システム1の電気機器への電力供給を維持出来るように、内部に蓄電装置を有する無停電電源装置(UPS:Uninterruptible Power Supply)で構成されるのが望ましい。
【0027】
(制御装置7)
制御装置7は、飲料水供給システム1の各部を制御する。
制御装置7の制御の詳細は、後述する。
【0028】
(発電部10)
発電部10は、第1発電装置11と第2発電装置12を有する。
【0029】
(第1発電装置11)
第1発電装置11は、太陽光発電装置、風力発電装置など、自然エネルギー(再生可能エネルギー)に基づいて発電する発電装置(再生可能エネルギー由来電力発生装置)である。
第1発電装置11は、常時、発電が可能な状態にされる。
ただし、第1発電装置11が風力発電装置であって、且つ、第1発電装置11が受ける風力が所定の風力を超える場合には、第1発電装置11は、発電が出来ない状態にされる。
第1発電装置11は、筐体2の上面部などに設置される。
ただし、第1発電装置11は、筐体2の周囲に設置されてもよい。
第1発電装置11で得られた電力は、第1変換装置41を介して、電源装置5に供給される。また、第1発電装置11で得られた電力は、蓄電部20に蓄積される。
第1発電装置11には、パワーコンディショナーなど、第1発電装置11から電源装置5、蓄電部20などへの供給制御を行う装置が含まれる。
【0030】
(第2発電装置12)
第2発電装置12は、水素に基づいて発電する発電装置(燃料電池)である。
第2発電装置12は、筐体2の内部などに設置される。
第2発電装置12で得られた電力は、第2変換装置42を介して、出力端子50に接続された外部の電気機器に供給される。また、第2発電装置12で得られた電力は、第2変換装置42と第3変換装置43を介して、蓄電部20に蓄積される。
第2発電装置12で用いる水素は、水素タンク35に蓄積された水素である。
第2発電装置12で用いる酸素は、水電解装置33で得られた酸素であるが、空気中の酸素であってもよい。
【0031】
(蓄電部20)
蓄電部20は、バッテリーなどで構成され、第1発電装置11で得られた電力、及び第2発電装置12で得られた電力を蓄積する。
蓄電部20は、出力端子50に接続された電気機器、及び電源装置5に電力を供給する前段階で一時的に電力を蓄積するために使用される。
【0032】
(水素生成部30)
水素生成部30は、電解液供給部31、水電解装置33、ドライヤー34、水素タンク35を有する。
【0033】
(電解液供給部31)
電解液供給部31は、電気分解を行うための水などの電解液を収集し、水電解装置33に供給する。
電解液供給部31は、除湿装置31a、取水部31b、第1ポンプ31c、フィルター31d、第1処理装置31e、水質センサー31f、第1タンク31g、第2ポンプ31h、第2処理装置31i、第2タンク31j、液送管31kを含む。
【0034】
(除湿装置31a)
除湿装置31aは、空気中の水分を結露させ、結露した水を収集する装置である。
除湿装置31aは、例えば、冷却板と放熱板とその間に設けられた熱電素子(ペルチェ素子)で構成される。
本実施形態では、冷却板が筐体2の外部に設けられ、筐体2の周囲の空気の水分を結露させる。
ただし、冷却板が筐体2の内部に設けられて、筐体2の内部の空気の水分を結露させる形態であってもよい。
【0035】
(取水部31b)
取水部31bは、筐体2の上面部若しくは側面部に設けられ、筐体2の上方からの雨水を収集する。
取水部31bは、上方からの雨水だけでなく、飲料水供給システム1の周囲に貯めた水、周囲に流れる川の水を収集する形態であってもよい。
【0036】
(第1ポンプ31c)
第1ポンプ31cは、除湿装置31aで得られた水、及び取水部31bで得られた水を、液送管31kを介して、後段のフィルター31d、第1処理装置31eに供給する。
【0037】
(フィルター31d)
フィルター31dは、濾過により、除湿装置31aで得られた水、及び取水部31bで得られた水から不純物を除去する。
【0038】
(第1処理装置31e)
第1処理装置31eは、活性炭、RO膜(Reverse Osmosis Membrane)、イオン交換樹脂による濾過、紫外線照射による微生物の殺菌・不活性化、及び有機物の分解を行う。
第1処理装置31eにより、除湿装置31aで得られた水、及び取水部31bで得られた水から、純水が生成される。
【0039】
(水質センサー31f)
水質センサー31fは、第1処理装置31eから排出された水、及びドライヤー34から排出された水に、所定の不純物が含まれていないか否か、すなわち、純水が生成されているか否かを検知する。
フィルター31dの目詰まり、第1処理装置31eの部材の劣化などにより、不純物が混じった状態であることを検知した場合には、音や映像による警告出力、若しくは、飲料水供給システム1と通信する端末に対する情報出力が行われる。
【0040】
(第1タンク31g)
第1タンク31gは、例えば、50~100リットル容量の、繊維強化プラスチック(FRP:Fiber Reinforced Plastics)、樹脂などで構成され、純水(第1処理装置31eから排出された水、及びドライヤー34から排出された水)を蓄積する。
第1タンク31gの内部でも、紫外線照射による微生物の殺菌・不活性化、及び有機物の分解が行われてもよい。
【0041】
(第2ポンプ31h)
第2ポンプ31hは、第1タンク31gに蓄積された純水を、第2処理装置31iに供給する。
【0042】
(第2処理装置31i)
第2処理装置31iは、純水について、RO膜などによる濾過、紫外線照射による微生物の殺菌などを行い、超純水化処理を行い、第2タンク31jに排出する。
【0043】
(第2タンク31j)
第2タンク31jは、例えば、2リットル容量で、第2処理装置31iで生成された超純水を蓄積する。
第2タンク31jに蓄積された超純水が、電解液として、水電解装置33に供給される。
また、第2タンク31jに蓄積された超純水が、飲料水として、水排出口60を介して、筐体2の外部に排出される。
【0044】
(液送管31k)
液送管31kは、除湿装置31aと取水部31bと第1ポンプ31cを連通し、第1ポンプ31cとフィルター31dを連通し、フィルター31dと第1処理装置31eを連通し、第1処理装置31eと水質センサー31fとドライヤー34を連通し、水質センサー31fと第1タンク31gを連通し、第1タンク31gと第2ポンプ31hを連通し、第2ポンプ31hと第2処理装置31iを連通し、第2処理装置31iと第2タンク31jを連通し、第2タンク31jと水電解装置33を連通し、第2タンク31jと水排出口60を連通する。
【0045】
(水電解装置33)
水電解装置33は、第1発電装置11などから供給された電力に基づいて、電解液供給部31から供給された電解液の電気分解を行って、水素と酸素を発生させる。
水電解装置33は、例えば、PEM(Polymer Electrolyte Membrane)を利用した電気分解装置で構成される。
水電解装置33で発生した水素は、ドライヤー34を介して、水素タンク35に供給される。なお、水電解装置33で発生した水素は、水素タンク35に蓄積されずに、ドライヤー34を介して、第2発電装置12に供給されてもよい。
水電解装置33で発生した酸素は、ドライヤー34を介して、第2発電装置12に供給される。
ただし、水電解装置33で発生した酸素は、筐体2の外部に排出されてもよい。
【0046】
(ドライヤー34)
ドライヤー34は、水電解装置33で発生した酸素、水素に含まれる水を除去する。
ドライヤー34で除去された水は、液送管31kを通り、水質センサー31fを介して、第1タンク31gに供給される。
【0047】
(水素タンク35)
水素タンク35は、水素を吸蔵する水素吸蔵合金と、当該水素吸蔵合金を保持する容器を有する。水素タンク35の当該容器は、内部に当該水素吸蔵合金を保持する。水素タンク35は、高圧下若しくは低温下において、水素を吸蔵し、当該高圧下若しくは当該低温下の状態でない場合に、吸蔵した水素を放出する。
水素タンク35は、連通管36を介して、第2発電装置12、ドライヤー34と連通する。
【0048】
水素タンク35と連通管36の少なくとも一方には、歪みセンサー、流量センサーなどの検知装置35aが設けられる。
検知装置35aは、水素タンク35の水素充填度合い(水素充填率R2)を算出するために用いられる。
【0049】
水素タンク35は、不図示のタンク保持部によって保持される。
また、当該タンク保持部若しくは他の温度調整装置は、水素吸蔵時に水素タンクを冷却し、水素放出時に当該冷却を停止したり温めたりする。
また、本実施形態では、水素タンク35が、吸蔵合金に吸蔵することで水素を蓄積する形態を説明する。しかしながら、水素タンク35が、水素を含む有機ハイドライド、液化した状態の水素、圧縮した気体の状態の水素のいずれかを蓄積する形態でもよい。
【0050】
(変換部40)
変換部40は、第1変換装置41と第2変換装置42と第3変換装置43を有する。
【0051】
(第1変換装置41)
第1変換装置41は、DC/ACインバーターなどを含む。
第1変換装置41は、第1発電装置11からの電力、及び蓄電部20からの電力を、直流から交流に変換し、且つ所定の電流及び電圧に変換して、電源装置5に供給する。
【0052】
(第2変換装置42)
第2変換装置42は、DC/ACインバーターなどを含む。
第2変換装置42は、第2発電装置12からの電力を、直流から交流に変換し、且つ所定の電流及び電圧に変換して、電源装置5、第3変換装置43、及び出力端子50に接続された電気機器に供給する。
【0053】
(第3変換装置43)
第3変換装置43は、AC/DCコンバーター、DC/DCコンバーターなどを含む充電装置である。
第3変換装置43は、蓄電部20からの電力を、直流から交流に変換し、且つ所望の電流及び電圧に変換して、出力端子50に接続された電気機器に供給する。
また、第3変換装置43は、第2変換装置42からの電力を、交流から直流に変換し、且つ蓄電部20の充電に適した電流及び電圧に変換して、蓄電部20に供給する。
【0054】
(出力端子50)
出力端子50は、筐体2の外部の電気機器と接続するための端子である。
出力端子50は、電気機器だけでなく、商用電源に接続されてもよい。この場合、第2発電装置12で得られた電力、及び蓄電部20に蓄積された電力は、出力端子50を介して、商用電源に供給される。
【0055】
(水排出口60)
水排出口60を介して、第2タンク31jからの超純水が、飲料水として排出される。
水排出口60は、液送管31kを介して第2タンク31jと連通するが、液送管31kを介して第1タンク31gと連通してもよい。この場合、水排出口60を介して、第1タンク31gからの純水が、飲料水として排出される。
【0056】
(制御装置7の動作制御)
次に、制御装置7の動作制御の例を説明する。
制御装置7は、飲料水供給システム1が設定されている使用モード(水素貯蔵優先モード、飲料水貯蔵優先モード、電力供給優先モード)によって、水電解装置33などのオンオフ制御を行う。
当該使用モードは、筐体2に設けられた操作部(不図示)若しくは飲料水供給システム1と通信する端末を介して、使用者によって設定される。
ただし、飲料水供給システム1の周囲の状況(飲料水供給システム1の周囲の気温T、湿度S)、飲料水供給システム1の使用状態(出力端子50に接続された電気機器による電力消費量W、水排出口60を介して排出される超純水の流量L)などに基づいて、制御装置7が当該使用モードを設定してもよい。
【0057】
例えば、気温Tが、温度閾値ThT以上に高い場合は、第1発電装置11からの電力供給が十分に行われる可能性が高い、すなわち、第2発電装置12を動作させる必要性が低いので、制御装置7は、飲料水供給システム1の使用モードを、水素貯蔵モードに設定する。
【0058】
また、例えば、湿度Sが、湿度閾値ThS以上に高い場合、及び/若しくは、流量Lが流量閾値ThL以上に多い場合は、超純水を多く生成出来る、及び若しくは、超純水が飲料水として多く消費される可能性が高いので、制御装置7は、飲料水供給システム1の使用モードを飲料水貯蔵優先モードに設定する。
【0059】
また、例えば、電力消費量Wが電力消費量閾値ThW以上に多い場合は、制御装置7は、飲料水供給システム1の使用モードを電力供給優先モードに設定する。
【0060】
(水素貯蔵優先モード)
飲料水供給システム1の使用モードが水素貯蔵優先モードに設定されている場合、制御装置7は、水電解装置33を駆動し、水素タンク35に出来るだけ多くの水素が蓄積されるようにする。
電源装置5が、第1発電装置11から供給される電力と、蓄電部20から供給される電力に基づいて、動作可能であり、蓄電部20から供給される電力に基づいて、出力端子50を介して接続された電気機器を駆動出来る限り、制御装置7は、第2発電装置12を駆動しない。
具体的には、蓄電部20の充電率R1が、第1充電率閾値Thr11(例えば、Thr11=60%)以上に高く、且つ第2発電装置12が駆動している場合に、制御装置7は、第2発電装置12を停止させる。
蓄電部20の充電率R1が、第1充電率閾値Thr1よりも低い第2充電率閾値Thr12(例えば、Thr12=40%)よりも低く、且つ第2発電装置12が停止している場合に、制御装置7は、第2発電装置12を駆動させる。
水素貯蔵優先モードでは、水電解装置33とドライヤー34は、常時駆動する。
ただし、水素タンク35の水素充填率R2が、第1水素充填率閾値Thr21(例えば、Thr21=90%)以上に高い場合は、制御装置7は、水電解装置33とドライヤー34を停止させてもよい。
【0061】
(飲料水貯蔵優先モード)
飲料水供給システム1の使用モードが飲料水貯蔵優先モードに設定されている場合、制御装置7は、電解液供給部31を駆動し、第1タンク31gと第2タンク31jに出来るだけ多くの飲料水が蓄積されるようにする。
電源装置5が、第1発電装置11から供給される電力と、第2発電装置12から供給される電力と、蓄電部20から供給される電力に基づいて、動作可能であり、第2発電装置12から供給される電力と、蓄電部20から供給される電力に基づいて、出力端子50を介して接続された電気機器を駆動出来る限り、制御装置7は、水電解装置33及びドライヤー34を駆動しない。
具体的には、水素タンク35の水素充填率R2が、第1水素充填率閾値Thr21以上に高く、且つ水電解装置33とドライヤー34が駆動している場合に、制御装置7は、水電解装置33とドライヤー34を停止させる。
水素タンク35の水素充填率R2が、第2水素充填率閾値Thr22(例えばThr22=10%)よりも低く、且つ水電解装置33とドライヤー34が停止している場合に、制御装置7は、水電解装置33とドライヤー34を駆動させる。
飲料水貯蔵優先モードでは、第2発電装置12は、常時駆動する。
ただし、水素タンク35の水素充填率R2が、第2水素充填率閾値Thr22よりも低い場合は、制御装置7は、第2発電装置12を停止させてもよい。
【0062】
(電力供給優先モード)
飲料水供給システム1の使用モードが電力供給優先モードに設定されている場合、制御装置7は、出力端子50を介して、出力端子50に接続された電気機器に電力が供給されるように、第2発電装置12、水電解装置33、ドライヤー34を駆動する。
ただし、出力端子50に接続された電気機器の負荷量が少なく、且つ蓄電部20の充電率R1が、第1充電率閾値Thr11以上に高い場合は、制御装置7は、第2発電装置12を停止させてもよい。
さらに、水素タンク35の水素充填率R2が、第1水素充填率閾値Thr21以上に高い場合は、制御装置7は、水電解装置33とドライヤー34を停止させてもよい。
【0063】
(変換装置の応用例)
第1変換装置41、第2変換装置42、第3変換装置43のうち、少なくとも2つが一体的に構成されてもよい。
【0064】
(発電装置の応用例)
飲料水供給システム1は、飲料水供給システム1における発熱する部位に、ペルチェ素子など熱に基づいて発電する発電装置を設けても良い(図2参照)。
例えば、筐体2の上面部若しくは側面部に、第3発電装置13が設けられ、第2発電装置12の周囲に第4発電装置14が設けられる。
第3発電装置13で得られた電力は、第1変換装置41を介して、電源装置5に供給される。
第4発電装置14で得られた電力は、第2変換装置42を介して、電源装置5に供給される。
【0065】
(水電解装置33への電力供給の応用例)
本実施形態では、電源装置5から水電解装置33に電力供給が行われる例を説明したが、電源装置5を介さずに、第1変換装置41から直接水電解装置33に電力供給が行われてもよい(図2参照)。
【0066】
(水循環構造の応用例)
本実施形態では、第2処理装置31iで処理された水が、第2タンク31jに蓄積される形態を説明した。しかしながら、第2処理装置31iで処理された水、若しくは第2タンク31jに蓄積された水が、もう一度、第1処理装置31eの前段に戻される循環経路31k1が更に設けられてもよい(図2参照)。
例えば、第2タンク31jに蓄積された水が、第1時間t1(例えば、t1=10日)以上、水電解装置33に供給されたり、水排出口60を介して排出されたりしない場合には、第2タンク31jの水が劣化している可能性があり、循環経路31k1を介して、第2タンク31jに蓄積された水が第1処理装置31eに戻される。
【0067】
(第1発電装置などで水供給を行うことの効果)
自然エネルギーに基づく第1発電装置11などからの電力で、飲料水供給システム1の周囲の水を収集する。このため、商用電源など外部からの電力供給を受けずに、水の供給が可能になる。
また、除湿装置31aなどで得られた水は、飲料水として飲料水供給システムの外部に排出されるだけでなく、電解液として、水素の生成に使用することも可能になる。
このため、山小屋など、外部から電力供給を受けにくい、外部から飲料水を入手することが簡単でない領域に、飲料水供給システム1を設置すれば、飲料水の提供、発電などを容易に行うことが可能になる。
【0068】
(ドライヤー循環することの効果)
ドライヤー34で得られた水が、除湿装置31aなどで得られた水とともに、飲料水や電解液として使用することが可能になる。
【0069】
(第1タンク31g、第2タンク31jを設けることの効果)
1つの処理装置で超純水化する形態に比べて、各処理装置での負荷を多くせずに、段階的に水を浄化することが可能になる。
【0070】
(出力端子50を設けることの効果)
出力端子50を介して、外部の電気機器などに飲料水供給システムで得られた電力を供給することが可能になる。
【0071】
(使用モードの切り替えを行うことの効果)
水素の蓄積、飲料水の蓄積、外部への電力供給のいずれかを優先させることにより、効率良く飲料水などの生成を行うことが可能になる。
【0072】
(熱に基づく発電装置を設けることの効果)
飲料水供給システム1の発熱部位を使って、効率的に電力を得ることが可能になる。
【0073】
(循環経路31k1を使った水循環構造を設けることの効果)
飲料水供給システム1で供給される水の水質を高いレベルで維持しやすくなる。
【0074】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
【符号の説明】
【0075】
1 飲料水供給システム
2 筐体
5 電源装置
7 制御装置
10 発電部
11 第1発電装置
12 第2発電装置
13 第3発電装置
14 第4発電装置
20 蓄電部
30 水素生成部
31 電解液供給部
31a 除湿装置
31b 取水部
31c 第1ポンプ
31d フィルター
31e 第1処理装置
31f 水質センサー
31g 第1タンク
31h 第2ポンプ
31i 第2処理装置
31j 第2タンク
31k 液送管
31k1 循環経路
33 水電解装置
34 ドライヤー
35 水素タンク
35a 検知装置
36 連通管
40 変換部
41 第1変換装置
42 第2変換装置
43 第3変換装置
50 出力端子
60 水排出口
L 水排出口を介して排出される超純水の流量
R1 第1蓄電装置の充電率
R2 水素タンクの水素充填率
S 飲料水供給システムの周囲の湿度
T 飲料水供給システムの周囲の気温
Thr11 第1充電率閾値(満充電)
Thr12 第2充電率閾値
Thr21 第1水素充填率閾値
Thr22 第2水素充填率閾値
ThL 流量閾値
ThS 湿度閾値
ThT 温度閾値
ThW 電力消費量閾値
W 出力端子に接続された電気機器の電力消費量
図1
図2