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特許7613774情報処理装置、端末装置、情報処理システム、情報処理方法及びプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-01-06
(45)【発行日】2025-01-15
(54)【発明の名称】情報処理装置、端末装置、情報処理システム、情報処理方法及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/10 20120101AFI20250107BHJP
   G01C 21/26 20060101ALI20250107BHJP
【FI】
G06Q50/10
G01C21/26 C
【請求項の数】 15
(21)【出願番号】P 2023205490
(22)【出願日】2023-12-05
【審査請求日】2024-03-28
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】521098319
【氏名又は名称】株式会社はんぽさき
(74)【代理人】
【識別番号】100166811
【弁理士】
【氏名又は名称】白鹿 剛
(72)【発明者】
【氏名】小林 俊仁
【審査官】佐藤 光起
(56)【参考文献】
【文献】特開2011-028580(JP,A)
【文献】特開2007-102647(JP,A)
【文献】特開2015-036836(JP,A)
【文献】国際公開第2016/147496(WO,A1)
【文献】特開2002-268539(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
G01C 21/26
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
2以上のユーザ識別子に対応するグループ識別子に対応付けられており、地物に関する地物情報であってユーザの状態又は行動に基づいて予め記録された地物情報であるグループ地物情報が格納されている格納部と、
出力先のユーザのユーザ識別子を用いて、当該ユーザ識別子に対応するグループ識別子に対応する前記グループ地物情報を前記格納部から取得する地物情報取得部と、
取得した前記グループ地物情報又は前記グループ地物情報に基づく情報を、出力情報として当該出力先のユーザに対応付けて出力する地物情報出力部と、
当該出力先のユーザのユーザ識別子に対応するグループ識別子に対応付けられている1以上の他ユーザのユーザ識別子を含むメンバリストを、当該出力先のユーザが確認することができるように出力するリスト出力部と、
当該出力先のユーザにより行われたメンション操作であって、前記リスト出力部により出力されたメンバリストに含まれる1以上の他ユーザを送信先として指定し、かつ、送信先に送信する地物に関する情報を指定するメンション操作を受け付けるメンション操作受付部と、
前記メンション操作受付部による受け付け結果に基づいて、前記メンション操作に応じた情報を、前記メンション操作により送信先として指定されたユーザに対して出力するメンション出力部とを備える、情報処理装置。
【請求項2】
ユーザにより入力された入力ルール情報であって地物に関して属性値を記録可能な少なくとも1つの所定の属性を特定する入力ルール情報を、当該ユーザのユーザ識別子に対応する前記グループ識別子に対応付けて取得するルール情報取得部と、
前記入力ルール情報に基づいて、地物に対応付けて当該所定の属性の属性値の入力をユーザから受け付けるために用いられるルール適用情報を、前記グループ識別子に対応するユーザ識別子に対応するユーザに対して出力するルール情報出力部と、
前記ルール適用情報に基づいて当該ユーザにより入力された属性値を取得し、当該ユーザのユーザ識別子に対応するグループ識別子に対応付けて、前記グループ地物情報として前記格納部に蓄積する特定入力情報蓄積部とを備える、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記特定入力情報蓄積部は、前記地物についてユーザにより入力された前記所定の属性の属性値と共に、当該属性値の入力に関連して取得した特定関連情報を前記グループ地物情報として前記格納部に蓄積するように構成されており、
前記地物情報出力部は、前記所定の属性の属性値及び前記特定関連情報を用いて当該地物に関する前記出力情報を取得し、前記出力先のユーザに対応付けて出力する、請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記地物情報出力部は、前記地物情報取得部が取得した前記グループ地物情報が所定の地物条件を満たすか否か判断し、判断結果に応じた出力態様で、当該グループ地物情報に対応する前記出力情報の出力を行う、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記格納部には、前記グループ地物情報が記録された時刻を特定可能な時刻情報が記録されており、
前記地物情報取得部は、前記格納部から、一の前記グループ識別子に対応する前記グループ地物情報と当該グループ地物情報に対応する前記時刻情報との組を2以上取得し、
前記地物情報出力部は、前記地物情報取得部が取得した情報に基づいて、前記出力情報の出力を行うように構成されており、
前記出力情報は、2以上の前記グループ地物情報又は前記グループ地物情報に基づく情報を、新しい順に時系列に表示するための情報を含む、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記格納部には、各ユーザの状態に関する状態情報が当該ユーザのユーザ識別子に対応付けて格納されており、
前記リスト出力部は、前記メンバリストに含まれるユーザ識別子のそれぞれに対応する前記状態情報に応じて前記メンバリストを構成するリスト構成処理を行い、リスト構成処理により構成された前記メンバリストを出力するように構成されている、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項7】
ユーザの位置を示す位置情報を取得し、当該ユーザのユーザ識別子に対応付けて前記格納部に蓄積する位置情報蓄積部と、
出力先のユーザのユーザ識別子に対応するグループ識別子に対応する位置情報を前記格納部から取得し、当該位置情報を用いて出力先のユーザが属するグループの他のユーザに関する情報であるメンバ情報を取得するメンバ情報取得部とを備え、
前記地物情報出力部は、前記出力先のユーザに対応付けて前記出力情報と共に前記メンバ情報を出力する、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記位置情報蓄積部は、取得した前記位置情報を用いて、ユーザの位置又はユーザの移動に関係する所定の滞在条件を満たすか否かを判断し、前記所定の滞在条件を満たすと判断した場合に、当該ユーザのユーザ識別子に対応付けて、ユーザの位置の状況又はユーザの移動の状況に関する所定の態様の滞在情報を前記格納部に蓄積し、
前記メンバ情報取得部は、出力先のユーザのユーザ識別子に対応するグループ識別子に対応する位置情報及び滞在情報を前記格納部から取得し、当該位置情報及び滞在情報を用いて、前記メンバ情報を取得し、
前記メンバ情報は、前記滞在情報に応じた出力態様で当該滞在情報に対応するユーザに関する情報が前記出力先のユーザに対して出力されるように構成されている、請求項7に記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記グループ地物情報は、グループ内に設けられているサブグループを識別可能なサブグループ識別子に対応付けられており、
前記地物情報取得部は、出力先のユーザのユーザ識別子に対応するグループ識別子に対応する前記グループ地物情報であって、出力対象を特定する前記サブグループ識別子に対応付けられている前記グループ地物情報を前記格納部から取得するように構成されている、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項10】
表示装置と、
地図を示す地図描画情報を取得する地図描画情報取得部と、
請求項1から9のいずれか1つに記載の情報処理装置から出力された出力情報及びメンバリストを取得する出力情報取得部と、
前記地図描画情報及び前記出力情報を用いて、地図上に前記出力情報に基づく情報が表示されるように、前記表示装置に情報を表示させる端末出力部と、
ユーザにより行われたメンション操作であって、前記メンバリストに含まれる1以上のメンバリストに含まれる1以上の他ユーザを送信先として指定し、かつ、送信先に送信する地物に関する情報を指定するメンション操作を前記情報処理装置に送信する端末処理部とを備える、端末装置。
【請求項11】
情報処理装置と、前記情報処理装置と通信可能であって一のユーザ識別子に対応する端末装置とを備える情報処理システムであって、
2以上のユーザ識別子に対応するグループ識別子に対応付けられており、地物に関する地物情報であってユーザの状態又は行動に基づいて予め記録された地物情報であるグループ地物情報が格納されている格納部と、
前記端末装置に対応するユーザ識別子に対応するグループ識別子に対応する前記グループ地物情報を前記格納部から取得する地物情報取得部と、
取得した前記グループ地物情報又は前記グループ地物情報に基づく情報を、出力情報として取得する出力情報取得部と、
前記端末装置に対応するユーザ識別子に対応するグループ識別子に対応付けられている1以上の他ユーザのユーザ識別子を含むメンバリストを出力するリスト出力部と、
地図を示す地図描画情報を取得する地図描画情報取得部と、
前記地図描画情報及び前記出力情報を用いて、前記地図と前記出力情報に基づく情報とを前記端末装置に設けられている出力装置に出力する端末出力部と、
前記端末装置のユーザにより行われたメンション操作であって、前記リスト出力部により出力されたメンバリストに含まれる1以上の他ユーザを送信先として指定し、かつ、送信先に送信する地物に関する情報を指定するメンション操作を受け付けるメンション操作受付部と、
前記メンション操作受付部による受け付け結果に基づいて、前記メンション操作に応じた情報を、前記メンション操作により送信先として指定されたユーザに対して出力するメンション出力部とを備える、情報処理システム。
【請求項12】
2以上のユーザ識別子に対応するグループ識別子に対応付けられており、地物に関する地物情報であってユーザの状態又は行動に基づいて予め記録された地物情報であるグループ地物情報が格納されている格納部と、地物情報取得部と、地物情報出力部と、リスト出力部と、メンション操作受付部と、メンション出力部とを用いて行われる情報処理方法であって、
前記地物情報取得部が、出力先のユーザのユーザ識別子を用いて、当該ユーザ識別子に対応するグループ識別子に対応する前記グループ地物情報を前記格納部から取得する地物情報取得ステップと、
前記地物情報出力部が、取得した前記グループ地物情報又は前記グループ地物情報に基づく情報を、出力情報として当該出力先のユーザに対応付けて出力する地物情報出力ステップと、
前記リスト出力部が、当該出力先のユーザのユーザ識別子に対応するグループ識別子に対応付けられている1以上の他ユーザのユーザ識別子を含むメンバリストを、当該出力先のユーザが確認することができるように出力するリスト出力ステップと、
前記メンション操作受付部が、当該出力先のユーザにより行われたメンション操作であって、前記リスト出力ステップで出力されたメンバリストに含まれる1以上の他ユーザを送信先として指定し、かつ、送信先に送信する地物に関する情報を指定するメンション操作を受け付けるメンション操作受付ステップと、
前記メンション出力部が、前記メンション操作受付ステップの受け付け結果に基づいて、前記メンション操作に応じた情報を、前記メンション操作により送信先として指定されたユーザに対して出力するメンション出力ステップとを含む、情報処理方法。
【請求項13】
地図を示す地図描画情報が格納されている地図描画情報格納部と、出力装置と、端末取得部と、端末出力部とをさらに用いて行われ、
前記端末取得部が、前記地図描画情報格納部から前記地図描画情報を取得する地図描画情報取得ステップと、
前記端末取得部が、前記地物情報出力部が出力した前記出力情報を取得する出力情報取得ステップと、
前記端末出力部が、前記地図描画情報及び前記出力情報を用いて、地図上に前記出力情報に基づく情報が表示されるように前記出力装置に表示する端末出力ステップとを含む、請求項12に記載の情報処理方法。
【請求項14】
2以上のユーザ識別子に対応するグループ識別子に対応付けられており、地物に関する地物情報であってユーザの状態又は行動に基づいて予め記録された地物情報であるグループ地物情報が格納されている格納部にアクセス可能なコンピュータを、
出力先のユーザのユーザ識別子を用いて、当該ユーザ識別子に対応するグループ識別子に対応する前記グループ地物情報を前記格納部から取得する地物情報取得部と、
取得した前記グループ地物情報又は前記グループ地物情報に基づく情報を、出力情報として当該出力先のユーザに対応付けて出力する地物情報出力部と、
当該出力先のユーザのユーザ識別子に対応するグループ識別子に対応付けられている1以上の他ユーザのユーザ識別子を含むメンバリストを、当該出力先のユーザが確認することができるように出力するリスト出力部と、
当該出力先のユーザにより行われたメンション操作であって、前記リスト出力部により出力されたメンバリストに含まれる1以上の他ユーザを送信先として指定し、かつ、送信先に送信する地物に関する情報を指定するメンション操作を受け付けるメンション操作受付部と、
前記メンション操作受付部による受け付け結果に基づいて、前記メンション操作に応じた情報を、前記メンション操作により送信先として指定されたユーザに対して出力するメンション出力部と、として機能させるための、プログラム。
【請求項15】
地図を示す地図描画情報が格納されている地図描画情報格納部にアクセス可能であって表示装置を備える端末装置のコンピュータを、
前記地図描画情報を取得する地図描画情報取得部と、
請求項1から9のいずれか1つに記載の情報処理装置から出力された出力情報及びメンバリストを取得する出力情報取得部と、
前記地図描画情報及び前記出力情報を用いて、地図上に前記出力情報に基づく情報が表示されるように、前記表示装置に情報を表示させる端末出力部と、
ユーザにより行われたメンション操作であって、前記メンバリストに含まれる1以上のメンバリストに含まれる1以上の他ユーザを送信先として指定し、かつ、送信先に送信する地物に関する情報を指定するメンション操作を前記情報処理装置に送信する端末処理部と、として機能させるための、プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、地図上のデータを提供可能な情報処理装置、端末装置、情報処理システム、情報処理方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
パーソナルコンピュータ、スマートフォン及びその他の携帯情報端末等の計算機や、車両等において用いられるカーナビゲーションシステムなどが普及し、それらのユーザが地図情報を簡易に利用可能となっている。
【0003】
このような地図情報の提供に関して、例えば下記特許文献1には、端末から位置情報と検索ワードを送信し、店舗や施設の位置と属性情報を受信して、地図上に受信した情報を表示することが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2018-142019号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特定の組織等のグループにおいて、グループ内の複数のユーザが、共に特定の業務や目的に関係する活動を行う場合がある。このような場合に、複数のユーザが、グループ内で、活動に関係する地点や地物についての情報を互いに共有することができれば便利である。
【0006】
この発明は、複数のユーザが含まれるグループ内で地図上のデータについて共有することができる情報処理装置、端末装置、情報処理システム、情報処理方法及びプログラムを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本第一の発明の情報処理装置は、2以上のユーザ識別子に対応するグループ識別子に対応付けられており、地物に関する地物情報であってユーザの状態又は行動に基づいて予め記録された地物情報であるグループ地物情報が格納されている格納部と、出力先のユーザのユーザ識別子を用いて、ユーザ識別子に対応するグループ識別子に対応するグループ地物情報を格納部から取得する地物情報取得部と、取得したグループ地物情報又はグループ地物情報に基づく情報を、出力情報として出力先のユーザに対応付けて出力する地物情報出力部とを備える、情報処理装置である。
【0008】
かかる構成により、複数のユーザが含まれるグループ内で地図上のデータについて共有することができる。
【0009】
また、本第二の発明の情報処理装置は、第一の発明に対して、ユーザにより入力された入力ルール情報であって地物に関して属性値を記録可能な少なくとも1つの所定の属性を特定する入力ルール情報を、当該ユーザのユーザ識別子に対応するグループ識別子に対応付けて取得するルール情報取得部と、入力ルール情報に基づいて、地物に対応付けて当該所定の属性の属性値の入力をユーザから受け付けるために用いられるルール適用情報を、グループ識別子に対応するユーザ識別子に対応するユーザに対して出力するルール情報出力部と、ルール適用情報に基づいて当該ユーザにより入力された属性値を取得し、当該ユーザのユーザ識別子に対応するグループ識別子に対応付けて、グループ地物情報として格納部に蓄積する特定入力情報蓄積部とを備える、情報処理装置である。
【0010】
かかる構成により、ユーザにより入力された入力ルール情報に応じた所定の属性の属性値をグループ内で利用することができる。
【0011】
また、本第三の発明の情報処理装置は、第二の発明に対して、特定入力情報蓄積部は、地物についてユーザにより入力された所定の属性の属性値と共に、当該属性値の入力に関連して取得した特定関連情報を取得してグループ地物情報として格納部に蓄積するように構成されており、地物情報出力部は、所定の属性の属性値及び特定関連情報を用いて当該地物に関する出力情報を取得し、出力先のユーザに対応付けて出力する、情報処理装置である。
【0012】
かかる構成により、特定関連情報を用いた出力情報をグループ内で利用することができる。
【0013】
また、本第四の発明の情報処理装置は、第一から三のいずれか一つの発明に対して、地物情報出力部は、地物情報取得部が取得したグループ地物情報が所定の地物条件を満たすか否か判断し、判断結果に応じた出力態様で、グループ地物情報に対応する出力情報の出力を行う、情報処理装置である。
【0014】
かかる構成により、地物条件を満たすか否かに応じた出力態様で出力情報を出力することができる。
【0015】
また、本第五の発明の情報処理装置は、第一から四のいずれか一つの発明に対して、格納部には、グループ地物情報が記録された時刻を特定可能な時刻情報が記録されており、地物情報取得部は、格納部から、一のグループ識別子に対応するグループ地物情報と当該グループ地物情報に対応する時刻情報との組を2以上取得し、地物情報出力部は、地物情報取得部が取得した情報に基づいて、出力情報の出力を行うように構成されており、出力情報は、2以上のグループ地物情報又はグループ地物情報に基づく情報を、新しい順に時系列に表示するための情報を含む、情報処理装置である。
【0016】
かかる構成により、地図上のデータについて時系列で示すことが可能な出力情報を出力することができる。
【0017】
また、本第六の発明の情報処理装置は、第一から五のいずれか一つの発明に対して、出力情報の出力先のユーザである対象ユーザのユーザ識別子に対応するグループ識別子に対応付けられている1以上の他ユーザのユーザ識別子を含むメンバリストを、対象ユーザが確認することができるように出力するリスト出力部と、リスト出力部により出力されたメンバリストに含まれる1以上のユーザ識別子に対応付けて対象ユーザにより行われた、当該対象ユーザが出力情報に基づいて確認可能な地図上の要素に対応する所定の操作を受け付けるメンション操作受付部と、メンション操作受付部による受け付け結果に基づいて、所定の操作に応じた情報を、所定の操作に対応付けられたユーザ識別子に対応するユーザに対応付けて出力するメンション出力部とを備える、情報処理装置である。
【0018】
かかる構成により、グループ内の特定の他ユーザに対して、地図上の要素に対応する所定の操作に応じた情報を出力することができる。
【0019】
また、本第七の発明の情報処理装置は、第六の発明に対して、格納部には、各ユーザの状態に関する状態情報がユーザのユーザ識別子に対応付けて格納されており、リスト出力部は、メンバリストに含まれるユーザ識別子のそれぞれに対応する状態情報に応じてメンバリストを構成するリスト構成処理を行い、リスト構成処理により構成されたメンバリストを出力するように構成されている、情報処理装置である。
【0020】
かかる構成により、ユーザの状態に応じた態様でメンバリストを確認することができる。
【0021】
また、本第八の発明の情報処理装置は、第一から七のいずれかの発明に対して、ユーザの位置を示す位置情報を取得し、ユーザのユーザ識別子に対応付けて格納部に蓄積する位置情報蓄積部と、出力先のユーザのユーザ識別子に対応するグループ識別子に対応する位置情報を格納部から取得し、位置情報を用いて出力先のユーザが属するグループの他のユーザに関する情報であるメンバ情報を取得するメンバ情報取得部とを備え、地物情報出力部は、出力先のユーザに対応付けて出力情報と共にメンバ情報を出力する、情報処理装置である。
【0022】
かかる構成により、出力先のユーザが属するグループの他のユーザに関する情報を出力することができる。
【0023】
また、本第九の発明の情報処理装置は、第八の発明に対して、位置情報蓄積部は、取得した位置情報を用いて、ユーザの位置又はユーザの移動に関係する所定の滞在条件を満たすか否かを判断し、所定の滞在条件を満たすと判断した場合に、ユーザのユーザ識別子に対応付けて所定の態様の滞在情報を格納部に蓄積し、メンバ情報取得部は、出力先のユーザのユーザ識別子に対応するグループ識別子に対応する位置情報及び滞在情報を格納部から取得し、位置情報及び滞在情報を用いて、メンバ情報を取得し、メンバ情報は、滞在情報に応じた出力態様で滞在情報に対応するユーザに関する情報が出力先のユーザに対して出力されるように構成されている、情報処理装置である。
【0024】
かかる構成により、滞在情報に応じた出力態様で他のユーザに関する情報を出力することができる。
【0025】
また、本第十の発明の情報処理装置は、第一から九のいずれか一つの発明に対して、グループ地物情報は、グループ内に設けられているサブグループを識別可能なサブグループ識別子に対応付けられており、地物情報取得部は、出力先のユーザのユーザ識別子に対応するグループ識別子に対応するグループ地物情報であって、出力対象を特定するサブグループ識別子に対応付けられているグループ地物情報を格納部から取得するように構成されている、情報処理装置である。
【0026】
かかる構成により、グループ内に設けられたサブグループ内において共有された地図上のデータを地図上で確認することができる。
【0027】
また、本第十一の発明の端末装置は、表示装置と、地図を示す地図描画情報を取得する地図描画情報取得部と、上述のいずれか1つの発明に係る情報処理装置から出力された出力情報を取得する出力情報取得部と、地図描画情報及び出力情報を用いて、地図上に出力情報に基づく情報が表示されるように、表示装置に情報を表示させる端末出力部とを備える、端末装置である。
【0028】
かかる構成により、グループ内で共有された地図上のデータを地図上で確認することができる。
【0029】
また、本第十二の発明の情報処理システムは、情報処理装置と、情報処理装置と通信可能であって一のユーザ識別子に対応する端末装置とを備える情報処理システムであって、2以上のユーザ識別子に対応するグループ識別子に対応付けられており、地物に関する地物情報であってユーザの状態又は行動に基づいて予め記録された地物情報であるグループ地物情報が格納されている格納部と、端末装置に対応するユーザ識別子に対応するグループ識別子に対応するグループ地物情報を格納部から取得する地物情報取得部と、取得したグループ地物情報又はグループ地物情報に基づく情報を、出力情報として取得する出力情報取得部と、地図を示す地図描画情報を取得する地図描画情報取得部と、地図描画情報及び出力情報を用いて、地図と出力情報に基づく情報とを端末装置に設けられている出力装置に出力する端末出力部とを備える、情報処理システムである。
【0030】
かかる構成により、複数のユーザが含まれるグループ内で共有された地図上のデータについて端末装置を用いて確認することができる。
【発明の効果】
【0031】
本発明によれば、複数のユーザが含まれるグループ内で地図上のデータについて共有することができる。
【図面の簡単な説明】
【0032】
図1】本発明の実施の形態の1つに係る情報処理システムの概要を示す図
図2】同情報処理システムのブロック図
図3】同情報処理装置のブロック図
図4】同情報処理装置においてユーザ情報格納部に格納されるユーザ情報の一例を示す図
図5】同情報処理装置においてグループ情報格納部に格納されるグループ情報の一例を示す図
図6】同情報処理装置において地物情報格納部に格納される情報の一例を示す図
図7】同情報処理装置の動作の一例を示すフローチャート
図8】同情報処理装置が行う滞在情報蓄積処理の一例を示すフローチャート
図9】同情報処理装置が行う出力情報出力処理の一例を示すフローチャート
図10】同情報処理装置が行うリスト出力処理の一例を示すフローチャート
図11】同端末装置の動作の一例を示す第一のフローチャート
図12】同端末装置の動作の一例を示す第二のフローチャート
図13】同端末装置で動作するアプリケーションの地図表示画面の一具体例について説明する図
図14】同端末装置で動作するアプリケーションの地図表示画面の別の具体例について説明する図
図15】同端末装置で動作するアプリケーションのグループ情報表示画面の一具体例について説明する図
図16】同端末装置で動作するアプリケーションのタイムライン画面の一具体例について説明する図
図17】同端末装置で動作するアプリケーションの集約一覧画面の一具体例について説明する図
図18】上記実施の形態におけるコンピュータシステムの概観図
図19】同コンピュータシステムのブロック図
【発明を実施するための形態】
【0033】
以下、情報処理装置等の実施形態について図面を参照して説明する。なお、実施の形態において同じ符号を付した構成要素は同様の動作を行うので、再度の説明を省略する場合がある。
【0034】
なお、以下において用いる用語は、一般的には次のように定義される。なお、これらの用語の語義は常にここに示されるように解釈されるべきではなく、例えば以下において個別に説明されている場合にはその説明も踏まえて解釈されるべきである。
【0035】
地物とは、地形上にある自然物や人工物をいう。以下の実施の形態において、例えば、家屋、施設、道路、ある地点やエリアそのもの、及び2以上の地点を経由するルート(軌跡と言ってもよい)等が、地物に含まれうる。なお、これに限られず、大気中、水中又は地中を含む地球空間における、物、現象及び事象等が地物に含まれると解釈してもよい。例えば、気象情報等が地物に含まれると解釈してもよい。地物とは、経度、緯度、高度等の位置を特定する情報により特定される位置に対応付けることができる事項であると言ってもよい。地物を、地理関係要素又は単に要素と言ってもよい。
【0036】
ユーザとは、情報処理装置を用いて提供される機能を利用する者である。一のユーザは、1人の人であるが、これに限られない。情報処理装置を用いて提供される機能を一つの主体として利用するまとまりを一のユーザとして把握してもよい。
【0037】
2以上のユーザは、グループを構成しうる。すなわち、グループとは、2人以上の人で構成される集団である。グループを、組織やチームと呼んでもよい。グループは、例えば、企業や、法人、団体、学校等の教育機関、官公庁、地方公共団体、組合等の組織の全体を一つの単位として構成されてもよいし、そのような組織の一部門単位で構成されてもよい。また、一のグループを構成する1以上のユーザは、当該グループを共に構成していること以外に、互いに共通する属性を有していてもよいし、有していなくてもよい。
【0038】
グループを構成するユーザを、当該グループのメンバであると言ってもよい。すなわち、グループは、2以上のメンバで構成される。
【0039】
なお、情報処理装置の利用について、一のユーザが2以上のグループのそれぞれに含まれることが許容されていてもよいし、許容されていなくてもよい。
【0040】
ある事項について識別子とは、当該事項を一意に示す文字又は符号等である。識別子は、例えば、IDであるが、対応する事項を識別しうる情報であれば種類は問わない。すなわち、識別子は、それが示すものそのものの名前であってもよいし、一意に対応するように符号を組み合わせたものであってもよい。
【0041】
取得とは、ユーザ等により入力された事項を取得することを含んでいてもよいし、他の装置に記憶されている情報を取得することを含んでいてもよい。他の装置に記憶されている情報を取得するとは、他の装置に記憶されている情報をAPI経由などで取得することを含んでいてもよいし、他の装置により提供されている文書ファイルの内容(ウェブページの内容なども含む)についてスクレイピング等を行うことにより取得することを含んでいてもよい。また、画像ファイルについて光学式文字読み取りを行うことにより情報を取得することなど、元の情報に基づいてそれとは異なるフォーマットの情報を取得することを含んでいてもよい。
【0042】
取得とは、ユーザ等により入力された事項を取得することを含んでいてもよいし、自装置又は他の装置に記憶されている情報(予め記憶されている情報であってもよいし当該装置において情報処理が行われることにより生成された情報であってもよい)を取得することを含んでいてもよい。他の装置に記憶されている情報を取得するとは、他の装置に記憶されている情報をAPI経由などで取得することを含んでいてもよいし、他の装置により提供されている文書ファイルの内容(ウェブページの内容なども含む)を取得することを含んでいてもよい。また、画像について光学式文字読み取りを行うことにより情報を取得することなど、元の情報に基づいてそれとは異なるフォーマットの情報を取得することを含んでいてもよい。例えば、1次元コードや多次元コード等の画像の読取りにより、それにより表されている情報を取得することを含んでいてもよい。
【0043】
また、情報の取得には、いわゆる機械学習の手法を利用するようにしてもよい。機械学習の手法の利用については、例えば次のようにすることができる。すなわち、特定の種類の入力情報を入力とし、取得したい種類の出力情報を出力とする学習器(学習情報)を、機械学習の手法を用いて構成する。例えば、予め、入力情報と出力情報との組を2以上用意し、当該2組以上の情報を機械学習の学習器を構成するためのモジュールに与えて学習器を構成し、構成した学習器を格納部に蓄積する。なお、学習器は分類器ということもできる。なお、機械学習の手法としては、例えば、深層学習、ランダムフォレスト、SVM等、問わない。また、機械学習には、例えば、fastText、tinySVM、random forest、TensorFlow等の各種の機械学習フレームワークにおける関数や、種々の既存のライブラリを用いることができる。このような学習器を用いて情報を取得することを、機械学習による取得ということがある。
【0044】
また、学習器は、機械学習により得られるものに限られない。学習器は、例えば、入力情報等に基づく入力ベクトルと、出力情報との対応関係を示すテーブルであってもよい。この場合、入力情報に基づく特徴ベクトルに対応する出力情報をテーブル中から取得するようにしてもよいし、テーブル中の2以上の入力ベクトルと各入力ベクトルの重み付けなどを行うパラメータとを用いて入力情報に基づく特徴ベクトルに近似するベクトルを生成し、生成に用いた各入力ベクトルに対応する出力情報とパラメータとを用いて、最終的な出力情報を取得するようにしてもよい。このような学習器を用いて情報を取得することを、対応関係を用いた取得ということがある。また、学習器は、例えば、入力情報等に基づく入力ベクトルと、出力情報を生成するための情報との関係を表す関数などであってもよい。この場合、例えば、入力情報に基づく特徴ベクトルに対応する情報を関数により求めて、求めた情報を用いて出力情報を取得するなどしてもよい。このような学習器を用いて情報を取得することを、関数を用いた取得ということがある。
【0045】
情報を出力するとは、ディスプレイへの表示、プロジェクタを用いた投影、プリンタでの印字、音出力、振動による出力、発光、外部の装置への送信、記録媒体への蓄積、他の処理装置や他のプログラムなどへの処理結果の引渡しなどを含む概念である。具体的には、例えば、情報のウェブページへの表示を可能とすることや、電子メール等として送信することや、印刷するための情報を出力することなどを含む。
【0046】
情報の受け付けとは、キーボードやマウス、タッチパネルなどの入力デバイスから入力された情報の受け付け、他の装置等から有線若しくは無線の通信回線を介して送信された情報の受信、光ディスクや磁気ディスク、半導体メモリなどの記録媒体から読み出された情報の受け付けなどを含む概念である。
【0047】
情報処理装置等に格納されている各種の情報について、更新とは、格納されている情報の変更のほか、格納されている情報に新たな情報が追加されることや、格納されている情報の一部又は全部が消去されることなどを含む概念である。
【0048】
(実施の形態)
【0049】
本実施の形態の概要は、次の通りである。情報処理装置を用いた情報処理システムは、特定の組織やグループに属するメンバ間で、地物に関するデータ又は地物に対応付けられるデータなど、地物のデータを共有したり管理したりすることを可能とするものである(地物情報共有機能)。組織のメンバ全員又はその部分集合の情報共有単位毎に、データの共有等を行うことができる。なお、例えば、グループ内で共有される地物のデータが地物条件を満たすか否かに応じて、データについての出力態様が変更されるようにしてもよい。
【0050】
ここで、本実施の形態において、情報処理システムにおいて、以下のような機能がそれぞれ利用可能になっていてもよい。例えば、グループ内で、所定の入力ルールに従って入力された特定入力情報を収集したり、収集した特定入力情報を共有データとして利用したりすることができるようになっている(特定入力情報受付機能)。また、例えば、グループ内で、ユーザが、メンバのリストを用いて選択した他のメンバに対して地物のデータや指定した情報を出力することができるようになっていてもよい(メンション機能)。また、グループの各メンバの位置情報を用いて、一のユーザに対して他のメンバに関するメンバ情報を出力することができるようになっていてもよい(位置取得機能)。この場合、各メンバの位置情報に基づいて所定の滞在条件が満たされると判断できる場合にそれに応じた滞在情報を蓄積し、それに基づいて他のメンバの状態の時系列の変化を示すメンバ情報を出力するようにしてもよいし、滞在情報に応じた出力態様でメンバ情報が出力されるようにしてもよい。
【0051】
なお、共有されるデータは、各ユーザが用いる端末装置に出力され、端末装置においてユーザが認識可能な方法で出力されるようになっている。この場合において、例えば地図描画情報を用いて、地図上に地物のデータを表示することにより、ユーザが容易に地物のデータを確認することができる。なお、出力方法はこれに限られない。
【0052】
以下、このように構成された情報処理装置を用いた情報処理システムの構成の一例について説明する。
【0053】
図1は、本発明の実施の形態の1つに係る情報処理システム1の概要を示す図である。
【0054】
本実施の形態において、情報処理システム1は、情報処理装置100と、ユーザが所有する端末装置600とで構成されうる。情報処理装置1は、2以上のユーザにより利用される。すなわち、情報処理システム1は、2以上の端末装置600を含みうる。他の装置が情報処理システム1に含まれていてもよい。
【0055】
情報処理装置100と、端末装置600とは、例えばインターネットなどのネットワークを介して互いに通信可能である。
【0056】
なお、端末装置600は、例えばいわゆるスマートフォンなどの携帯情報端末装置であるが、端末装置600として用いられるのはこれに限られない。例えば、タブレット型の情報端末装置、スマートウォッチ、VRゴーグル、及びラップトップコンピュータなどのパーソナルコンピュータ(PC)などであってもよいし、これら以外の装置であってもよい。ユーザは、端末装置600を利用して、情報処理システム1を利用することができる。以下の例においては、端末装置600として、スマートフォンなどの携帯情報端末装置が用いられることを想定して説明するが、これに限られるものではない。
【0057】
本実施の形態において、情報処理システム1の各装置は、外部の情報提供装置701,702とネットワークを介して通信可能である。情報処理システム1の各装置は、情報提供装置701,702から送信された情報を受信可能である。本実施の形態においては、情報提供装置701,702として、例えば、地図提供装置701と、処理用情報提供装置702とが用いられる。なお、これらの装置701,702が用いられずに、情報処理システム1の各装置が保有したり取得したりする情報を用いて種々の動作を行うことができるように構成されていてもよい。
【0058】
本実施の形態において、地図提供装置701は、サーバ装置であって、地図描画情報格納部711を有している。地図描画情報格納部711には、地図を示す地図描画情報が格納されている。地図描画情報は、例えば、端末装置で動作するアプリケーションが地図を描画するために用いられる情報であって、より具体的には、例えば、地理的座標、道路の形状や名称、建物の位置や高さ、水域や公園、交通手段といった要素を含むデータセットである。なお、これに限られず、地図描画情報に含まれる情報や、その形式は問わない。地図提供装置701は、情報処理装置100又は端末装置600に対して、地図描画情報を提供可能に構成されている。
【0059】
地図提供装置701は、例えば、地図情報サービスを提供する外部の組織等により運用されるサーバであるが、これに限られない。地図提供装置701が、情報処理システム1に含まれていてもよい。
【0060】
処理用情報提供装置702は、サーバ装置であって、処理用情報格納部712を有している。処理用情報格納部712には、地物に関する処理用情報が格納されている。処理用情報は、例えば、特定の地物について予め用意された計測データや、統計データである。処理用情報とは、一の地物について所定の処理を行う場合に付加的に利用される情報であると言ってもよく、例えば、判断を伴う所定の処理が行われる場合において判断に用いられる情報などが処理用情報に該当しうる。処理用情報は、例えば、地物を識別可能な地物識別子に対応付けられて格納されているが、これに限られない。例えば、処理用情報は、経度、緯度、高度等により特定される位置や、所定の方法で区画された領域に対応付けられて格納されていてもよい。処理用情報提供装置702は、情報処理装置100に対して、地物識別子、位置又は領域に対応する、処理用情報を提供可能に構成されている。なお、処理用情報は、より具体的には、例えば、土壌の成分分析結果、水質調査データ、交通の流量、人口密度等の人口動態、気温や気圧その他の気象情報、潮流に関する潮流情報、携帯電話用の電波の受信強度、商業活動の指標などであるが、これらに限られない。
【0061】
処理用情報提供装置702は、例えば、地物に関する調査や統計をとりまとめる公的機関や調査機関等により運用されるサーバであるが、これに限られない。処理用情報提供装置702が、情報処理システム1に含まれていてもよい。
【0062】
なお、情報提供装置701,702は、情報処理装置100や端末装置600などと同一のネットワークに接続されていることにより情報処理装置100等と通信可能であってもよいし、当該ネットワークとは異なるネットワークを介して、情報処理装置100等と通信可能に接続されていてもよい。この場合、情報提供装置701,702の情報が情報処理装置100に送信されることにより、当該情報が情報処理装置100によって管理されるように構成されていてもよい。
【0063】
図2は、同情報処理システム1のブロック図である。図3は、同情報処理装置100のブロック図である。
【0064】
図2を参照して、端末装置600の構成について説明する。端末装置600は、端末格納部610、端末受信部620、端末受付部630、端末処理部640、出力装置661、端末送信部670、及びセンサ部680を備える。
【0065】
端末格納部610には、端末装置600の動作に用いられる情報や、端末装置600により取得された情報等が格納される。
【0066】
本実施の形態において、端末格納部610には、端末装置600を識別可能なユーザ識別子が格納される。ユーザ識別子は、その端末装置600を使用するユーザを識別可能な情報である。ユーザ識別子としては、端末装置600毎に固有の識別子や、端末装置600で動作する一のソフトウェア毎に固有の識別子(例えば、ソフトウェアにより実現される機能についてログインしたアカウントを識別する識別子)や、端末装置600を用いて利用することができるウェブサービスにおけるアカウントを識別する識別子など、種々の識別子を使用することができる。より具体的には、ユーザ識別子としては、端末装置600を機能させるオペレーションシステムのユーザのアカウント情報や、端末装置600で実現されるウェブブラウズ機能によりアクセス可能なウェブサービスにログインしているアカウント情報や、ウェブブラウズ機能によりアクセスしたウェブページから与えられたクッキーなど、種々の情報を用いることができる。
【0067】
端末受信部620は、情報処理装置100や、その他の装置から送信された情報を、ネットワークを介して受信する。端末受信部620は、受信した情報を、例えば端末格納部610に蓄積し、端末処理部640などが取得できるようにする。
【0068】
端末受付部630は、端末装置600を使用するユーザによる、端末装置600に対する種々の入力操作を受け付ける。操作は、例えば、図示しない入力装置を用いて行われるが、これに限られない。端末受付部630は、例えば、マイクにより入力された音声による入力操作を受け付けるようにしてもよい。
【0069】
端末処理部640は、端末装置600の各部を用いて、種々の情報処理動作を行う。
【0070】
本実施の形態において、端末処理部640は、端末取得部641と、端末出力部650とを有している。
【0071】
端末取得部641は、例えば、端末受信部620により受信された情報や、端末受付部630により受け付けられた情報を取得する。端末取得部641は、例えば、出力情報取得部642と、地図描画情報取得部643とを有している。
【0072】
出力情報取得部642は、後述するようなグループ地物情報又はグループ地物情報に基づく情報を、出力情報として取得する。本実施の形態において、後述するように情報処理装置100からグループ地物情報又はグループ地物情報に基づく情報が、出力情報として出力される。すなわち、本実施の形態において、出力情報取得部642は、情報処理装置100から出力された出力情報を取得する。
【0073】
地図描画情報取得部643は、地図描画情報を取得する。本実施の形態において、地図描画情報取得部643は、地図提供装置701から地図描画情報を取得する。
【0074】
端末出力部650は、地図描画情報及び出力情報を用いて、地図と出力情報に基づく情報とを出力装置661に出力する。これにより、出力装置661は、これらの情報を用いて、地図及び出力情報に基づく情報を出力することができる。本実施の形態において、端末出力部650は、地図描画情報及び出力情報を用いて、地図上に出力情報に基づく情報が表示されるように、表示装置662に情報を表示させる。これにより、ユーザは、地図上に表示された出力情報に基づく情報を見て確認することができる。なお、端末出力部650は、出力情報に基づく情報が、地図上ではない位置に表示されるようにして情報を出力するようにしてもよい。この場合でも、ユーザは、地図とともに表示された出力情報に基づく情報を容易に確認することができる。なお、地図とともに表示されるとは、地図と同時には表示されないような表示態様を含んでいてもよい。例えば、地図が表示されている画面において地物を特定する操作が行われた場合に、当該地物に対応する出力情報に基づく情報が表示されるようにしてもよい。
【0075】
出力装置661は、ディスプレイデバイスである表示装置662を備える。出力装置661は、例えば表示装置662に表示することなどにより、情報の出力を行う。なお、情報の出力方法はこれに限られず、音声等をスピーカなどから出力する方法や、振動する方法や発光する方法などにより行われるようにしてもよい。
【0076】
端末送信部670は、例えば端末処理部640等により取得した情報をネットワークを介して送信する。
【0077】
センサ部680は、検知対象について検知し、得られた情報を出力する。得られた情報は、例えば、端末格納部610等に蓄積される。
【0078】
本実施の形態において、センサ部680は、位置情報取得部681を備える。位置情報取得部681は、例えばGPSなどにより位置を特定可能な位置情報センサである。位置情報取得部681を測位部と呼んでもよい。センサ部680は、ユーザの位置情報を取得すると言ってもよい。なお、これとは異なる読み取り装置や計測装置がセンサ部680として用いられていてもよい。
【0079】
端末装置600は、端末受付部630により受け付けたユーザの操作に基づいて、端末送信部670により、情報を情報処理装置100に送信する。例えば、端末装置600は、取得された位置情報を、情報処理装置100に送信する。また、例えば、端末装置600は、ユーザにより入力された情報を、情報処理装置100に送信する。好ましくは、これらの情報は、端末格納部610に格納されているユーザ識別子に対応付けて送信される。すなわち、端末装置600は、送信する情報に対応付けて、端末装置600を使用するユーザを識別可能なユーザ識別子を情報処理装置100に送信することが好ましい。
【0080】
なお、端末格納部610には、ユーザ識別子に対応するグループ識別子が格納されるようにしてもよい。端末装置600は、送信する情報に対応付けて、端末装置600を使用するユーザが所属するグループを識別可能なグループ識別子を情報処理装置100に送信するようにしてもよい。
【0081】
次に、情報処理装置100の構成について説明する。
【0082】
図3に示されるように、情報処理装置100は、格納部110、受信部120、受付部130、処理部140、及び送信部170を備える。情報処理装置100は、例えば、サーバ装置である。
【0083】
格納部110は、ユーザ情報格納部111、グループ情報格納部112及び地物情報格納部113を備える。
【0084】
ユーザ情報格納部111には、ユーザに関するユーザ情報が格納される。本実施の形態において、ユーザ情報は、情報処理システム1を利用するユーザを識別するユーザ識別子に対応付けられて格納されている。ユーザ情報には、種々の情報が含まれうる。例えば、取得された位置情報や、ユーザの状態に関する状態情報や、その他属性の属性値等がユーザ情報に含まれうる。状態情報は、例えば、ユーザが他のユーザからの呼び掛けに応答可能であるか否かを示す情報、仕事中なのか待機中なのか休憩中なのかオフなのかを示す情報、行きなのか帰りなのかを示す情報などであるが、これに限られない。なお、ユーザ情報には、例えばユーザが身に付けるウェアラブル端末等により取得される情報や、ユーザ情報が記録された外部のデータベース等などから取得される情報が含まれてもよい。また、ユーザの位置や移動方向や移動時間などによって自動的に状態情報が変化してもよい。また、ユーザ情報は、例えば、ユーザから送信された情報や、処理部140によって取得された情報を用いて更新されうる。
【0085】
図4は、同情報処理装置100においてユーザ情報格納部111に格納されるユーザ情報の一例を示す図である。
【0086】
図に示される例において、ユーザ情報には、例えば、ユーザの氏名、表示名、状態情報、取得された最新の位置情報などの各属性値が、ユーザ識別子に対応付けられて記録されている。位置情報が取得された日時等を示す情報が記録されるようにしてもよい。なお、例えば位置情報について、過去の履歴が記録されていてもよい。すなわち、ユーザが辿ったルートを示す位置情報が記録されていてもよい。
【0087】
なお、本実施の形態においては、位置情報やその取得日時等の情報は、複数組が記録されるようにしてもよいし、所定のルールに該当する所定數の組み合わせのみが記録されるようにしてもよい。所定のルールは、例えば、最先に取得されたもの、最後に取得されたもの、取得から所定期間内のものなど、適宜設定すればよい。また、後述するように、滞在情報が位置情報に対応付けられて記録されていてもよい。
【0088】
図3に戻って、グループ情報格納部112には、各グループに関するグループ情報が格納される。本実施の形態において、グループ情報は、グループを識別するグループ識別子に対応付けられて格納されている。グループ情報には、例えば、当該グループのメンバである2以上のユーザのそれぞれのユーザ識別子が含まれる。本実施の形態において、グループ情報には、グループの各メンバが有する権限を特定する権限情報が含まれる。権限情報は、例えば、権限を特定する情報と、当該権限を有するユーザ識別子との対応付けを示す情報であるが、これに限られない。権限は、例えば、グループの管理操作や、メンバーの追加・削除、名称の変更、サブグループの追加・編集・削除、入力ルール情報の追加・編集・削除、統計情報の閲覧可否に関する権限であるが、これらに限られない。また、グループ情報には、例えば、後述のようなルールを規定する入力ルール情報が含まれるようにしてもよい。
【0089】
また、グループ情報として、当該グループに含まれるサブグループを示すサブグループ情報が格納されていてもよい。サブグループは、例えば、一のグループにおいて1以上設けられることができ、各サブグループは一のグループを構成する2以上のユーザのうち1以上のユーザを含むように構成されうる。サブグループは、グループのメンバの部分集合であると言ってもよい。一のグループにおいてサブグループが設けられなくてもよい。サブグループは、グループ内において、特定のプロジェクト毎に設けられたり、例えば部、課、チーム、担当又は部門等のユーザの集合の単位毎に設けられたりしうる。サブグループは、グループのチャンネルであると言ってもよい。
【0090】
サブグループ情報は、グループ識別子に対応付けられて格納されている。本実施の形態において、サブグループ情報には、例えば、サブグループを識別するサブグループ識別子に対応付けられた、当該サブグループを行使するメンバのユーザ識別子等が含まれうる。サブグループ情報には、例えば、当該サブグループの表示名や、サブグループ外のメンバにより情報を閲覧可能にするか否か等の設定情報等が含まれていてもよい。なお、サブグループ識別子は、一のグループ内において一のサブグループを他のグループと識別可能な識別子であってもよいし、情報処理システム1の全体においてサブグループを識別可能な識別子であってもよい。
【0091】
図5は、同情報処理装置100においてグループ情報格納部112に格納されるグループ情報の一例を示す図である。
【0092】
図に示される例において、グループ情報には、例えば、グループ識別子に対応付けられて、グループのメンバのユーザ識別子と、各メンバが管理者権限を有するか否かを特定可能なフラグ情報とが記録されている。なお、権限の区分方法や、各権限の具体的内容はこれに限られない。グループ情報には、例えば、グループのメンバが、それぞれが有する権限別に、グループ識別子に対応付けられて記録されていてもよい。例えば、権限として管理者であるか閲覧のみが可能であるかの2通りがある場合において、管理者であるメンバのグループ識別子と、閲覧のみが可能であるメンバのグループ識別子とが、それぞれ記録されていてもよい。
【0093】
また、図に示される例において、グループにおいて入力ルールが用いられる場合、入力ルール情報が当該グループのグループ識別子に対応付けられて記録されている。入力ルール情報は、例えば、JSON形式のファイルなどとして格納部110に記録されており、グループ識別子により特定可能になっている。なお、入力ルール情報の管理方法はこれに限られない。
【0094】
また、図に示される例において、グループにおいて設定されているサブグループについてのサブグループ情報が当該グループのグループ識別子に対応付けられて記録されている。サブグループ情報としては、例えば、サブグループ識別子が記録されているが、これに限られない。その他の情報がサブグループ情報に含まれるようにしてもよい。
【0095】
図3に戻って、地物情報格納部113には、各グループにおいて利用されるグループ地物情報が格納される。本実施の形態において、グループ地物情報は、2以上のユーザ識別子に対応するグループ識別子に対応付けられており、地物に関する地物情報であってユーザの状態又は行動に基づいて予め記録された地物情報である。例えば、グループ地物情報は、グループのメンバであるユーザの入力に基づいて記録された地物情報であって、その入力を行ったユーザのユーザ識別子に対応付けられている地物情報を含む。なお、ユーザの入力とは、特定の地物を指定することであってもよい。グループ地物情報に含まれる地物情報には、ユーザが所定の状態であることなどの検知結果に基づいて記録された地物情報が含まれるようにしてもよい。また、地物情報には、ユーザが移動したことなど、ユーザの行動に基づいて記録された地物情報が含まれるようにしてもよい。
【0096】
本実施の形態において、グループ地物情報は、サブグループ識別子に対応付けられていてもよい。これにより、各地物情報が、どのグループの情報であって、当該グループ内のどのサブグループの情報であるかを特定することができる。なお、グループ地物情報がユーザ識別子に対応付けられており、サブグループ識別子にユーザ識別子が対応付けられていることにより、グループ地物情報が、当該ユーザ識別子に対応するサブグループ識別子に対応付けられていると捉えてもよい。
【0097】
地物情報は、地物に関する情報である。地物情報は、例えば、地物を識別可能な情報を含む。地物情報は、また、その地物に関するその他の情報を含んでいてもよい。本実施の形態において、地物情報は、例えば、地物の位置を示す経度、緯度等の位置情報と、その地物の名称と、地物の種類を示す情報と、地物に関してユーザにより特定されたユーザ入力地物情報とを含みうる。地物の名称は、例えば、ユーザに表示される場合の表示名であってもよいし、グループ内で用いられる当該地物を示す符号等であってもよい。地物の種類とは、例えば、予め設定されている、地物の分類方法に従った分類結果である。例えば、道路、交差点、商店、住宅(戸建て)、住宅(集合住宅)、駅、山、港、寺社などというような分類方法が用いられうるが、これに限られない。地物の種類として、領域、面や境界線等を示すものであるかどうかや、行政区分の別などの分類方法が用いられるようにしてもよい。ユーザ入力地物情報としては、例えば、後述のようにして入力された特定入力情報や、ユーザが入力したテキスト情報である入力テキストや、ユーザによりタグ付けされたタグを特定するタグ情報などが該当しうる。ユーザにより前述の地物の種類として用いられる分類方法により地物の分類が行われた場合、その情報は地物の種類を示す情報としても扱われるようにしてもよい。
【0098】
このような地物情報において、例えば、位置情報や、位置情報と名称との組み合わせを、地物を識別可能な情報として用いることができる。なお、これらのうち、地物を識別可能な情報ではないいずれかの情報が、地物情報に含まれなくてもよい。また、地物情報は、地物を識別する地物識別子に対応付けられるものであってもよい。地物識別子は、同一グループ内で地物を特定可能な識別子であってもよいし、情報処理システムの全体において地物を特定可能な識別子であってもよい。
【0099】
なお、地物情報毎に、その情報への各メンバのアクセス可否等を特定する情報が含まれるようにしてもよい。例えば、アクセスを許可するメンバ又はアクセスを許可しないメンバを特定するユーザ識別子や、アクセス可能な権限を特定する情報等が含まれるようにしてもよい。
【0100】
図6は、同情報処理装置100において地物情報格納部113に格納される情報の一例を示す図である。
【0101】
図に示される例において、グループ地物情報には、例えば、入力したユーザと、記録された日時と、地物情報の具体的内容を示す情報とが、グループ識別子に対応付けられて含まれている。また、各地物情報は、サブグループ識別子に対応付けられて含まれている。地物情報の具体的内容を示す情報としては、例えば、地物の位置情報、名称、ユーザ入力地物情報などが含まれうるが、これらに限られない。
【0102】
なお、図に示される例においては、例えば、グループ毎に、樹木である地物を対象として、特定入力情報である属性値の入力が受け付けられて記録された地物情報と、フェンスである地物を対象として特定入力情報の入力が受け付けられて記録された地物情報とが示されている。例えば街路樹調査の目的で利用される「G025」で特定されるグループについて、樹木という種類の地物が持つ「治療要」、「伐採対象」又は「健全」というような特定入力情報は、予め受け付けられた入力ルール情報において規定された選択肢から選択されたものである。また、例えば「G011」で特定されるグループについての「現状維持」又は「修繕要」というような特定入力情報も、予め受け付けられた入力ルール情報において規定された選択肢から選択されたものである。図においては、各特定入力情報と合わせてユーザにより入力された情報が、入力テキストとして記録されている。
【0103】
このようなグループ地物情報が用いられることにより、一のグループにおいて記録されている地物情報等の情報を特定することが可能となっている。なお、グループ地物情報の格納態様はこれに限られない。
【0104】
図3に戻って、受信部120は、他の装置から送信された情報を受信する。受信部120は、受信した情報を、例えば、格納部110に保存する。
【0105】
本実施の形態において、ユーザは、例えば、端末装置600を用いて情報の入力等を行い、情報処理装置100に送信する。受信部120は、送信された各情報を、ユーザ識別子に対応付けて格納部110に保存することができる。なお、受信部120は、端末装置600から情報を受信する場合に、送信された情報に基づいて、送信に係るユーザのユーザ識別子を特定可能である。
【0106】
受付部130は、情報処理装置100に接続された図示しない入力手段を用いて入力された情報を受け付ける。受付部130は、例えば、情報処理装置100の管理者等による操作を受け付ける。受付部130は、受け付けた情報を、例えば、格納部110に保存する。
【0107】
なお、受付部130は、受信部120が受信した情報を、情報処理装置100に入力された情報として受け付けると言ってもよい。受付部130は、端末装置600を用いて行われたユーザの操作を受け付けるといえる。すなわち、ユーザによる情報処理装置100への情報の入力とは、これらの情報が端末装置600等を介してユーザによって間接的に情報処理装置100に入力されることを意味すると解釈してもよいし、ユーザによって、入力手段を用いて直接的に情報処理装置100に入力されることを意味すると解釈してもよい。また、ユーザが、情報を自動的に生成するプログラムを実行させたり種々の情報をプログラムに与えて機能させたりすることなどによって情報処理装置100に情報が与えられるようにすることを、情報処理装置100への情報の入力と捉えてもよい。情報処理装置100の管理者等による情報の入力もこれらと同様に捉えることができる。
【0108】
処理部140は、ルール情報取得部143、ルール情報出力部144、地物情報受付部145、位置情報蓄積部147、地物情報取得部151、メンバ情報取得部155、地物情報出力部161、リスト出力部165、メンション操作受付部166及びメンション出力部167を備える。地物情報受付部145は、特定入力情報蓄積部146を備える。
【0109】
処理部140は、各種の処理を行う。各種の処理とは、例えば、以下のように処理部140の各部が行う処理である。
【0110】
ルール情報取得部143は、ユーザにより入力された入力ルール情報を、ユーザのユーザ識別子に対応するグループ識別子に対応付けて取得する。ルール情報取得部143は、取得した入力ルール情報を、グループ識別子に対応付けて、グループ情報格納部112に記録する。
【0111】
入力ルール情報は、地物に関して属性値を記録可能な少なくとも1つの所定の属性を特定する情報である。所定の属性は、グループ毎に、所定の属性の属性値の受付対象とする地物の性質や、属性値を収集する目的によって適宜設定できる。すなわち、本実施の形態においては、地物入力ルール(評価ルールと言ってもよい)をグループ毎に設定することで、グループ独自に、必要な属性についての属性値を地物情報として扱うことができるようになっている。以下において、入力ルール情報が規定する所定の属性の属性値を、特定入力情報と言うことがある。特定入力情報とは、入力ルール情報に従って入力された情報であると言ってもよい。例えば、公園等に配置されている樹木(地物の一例)の検査業務についての入力ルール情報は、樹種、樹高、外周長、長さの単位、手入れや作業の必要性、病気の有無やその病名、検査日、検査時刻等の所定の属性についての属性値を記録可能にするものであってもよい。また、例えば、公道等に設置されているフェンス(地物の一例)についての入力ルール情報は、修繕作業の必要性や必要な修繕内容などを所定の属性について属性値を記録可能に規定するものであってもよい。入力ルール情報は、例えば、これらの所定の属性について、入力を受け付け可能な属性値を定める情報である。入力ルール情報は、所定の属性のデータ型を規定する情報であったり、受け付け可能な入力規制を設定する情報であってもよい。この場合、入力ルール情報は、例えば、選択肢の場合はその取り得る値、テキストの場合は記号の可否や日本語その他言語の可否や文字数、数値の場合は少数・整数・値の範囲・マイナスの可否、ブール値、日付や時刻若しくは値無しの可否等、属性が取り得る値を規定するものであると言ってもよい。入力ルール情報は、地物について、所定の観点における評価方法を規定する情報であってもよい。
【0112】
なお、入力ルール情報は、特定入力情報の受付対象とする地物を特定するために用いる、地物の属性に関する受付条件を示す情報を含んでいてもよい。地物の属性に関する受付条件とは、例えば、特定入力情報の受付対象とする地物の種類が所定の種類であることや、特定入力情報の受付対象とする地物が所定の領域にあることなどであるが、これらに限られない。
【0113】
なお、本実施の形態において、ルール情報取得部143は、入力ルール情報に対応付けて、ユーザにより入力された処理ルール情報を取得するように構成されていてもよい。処理ルール情報は、例えば、特定入力情報及び所定の処理用情報を用いた処理方法を規定する情報である。処理ルール情報は、例えば、処理方法特定情報といってもよい。
【0114】
ルール情報出力部144は、取得された入力ルール情報に基づいて、ルール適用情報を、グループ識別子に対応するユーザ識別子に対応するユーザに対して出力する。すなわち、一のグループにおいてメンバが地物について特定入力情報の入力を行う場合に、ルール情報出力部144がルール適用情報を出力する。ルール情報出力部144は、入力ルール情報に基づいてルール適用情報を構成する。ルール適用情報は、そのメンバが使用する端末装置600に対して送信され、特定入力情報の入力時に用いられる。すなわち、ルール適用情報は、地物に対応付けて所定の属性に関する特定入力情報の入力をユーザから受け付けるために用いられる情報である。
【0115】
ルール適用情報は、例えば、特定入力情報の入力対象となる種類の地物について、特定入力情報として受け付け可能な属性値の選択肢を端末装置600により出力するための情報や、入力を受け付け可能な属性値の範囲を規定する情報などであるが、これらに限られない。ルール適用情報は、特定入力情報として受け付け可能な情報であるか否かを判断する判断条件であってもよい。
【0116】
地物情報受付部145は、ユーザにより入力された地物情報を受け付けて、格納部110に蓄積するように構成されている。地物情報受付部145は、地物情報を入力したユーザ識別子に対応するグループ識別子に対応付けて地物情報を受け付けて、地物情報格納部113に、グループ地物情報として蓄積可能に構成されている。
【0117】
地物情報受付部145は、特定入力情報蓄積部146により、特定入力情報を取得するように構成されている。特定入力情報蓄積部146は、ルール情報出力部144により出力されたルール適用情報に基づいてユーザにより入力された属性値すなわち特定入力情報を取得する。そして、取得した特定入力情報を、入力したユーザのユーザ識別子に対応するグループ識別子に対応付けて、グループ地物情報として地物情報格納部113に蓄積する。
【0118】
本実施の形態において、特定入力情報蓄積部146は、地物についてユーザにより入力された特定入力情報と、特定入力情報に対応する特定関連情報とを取得可能に構成されている。特定入力情報蓄積部146は、特定入力情報である属性値の入力に関連する情報である特定関連情報を取得可能であると言ってもよい。特定入力情報蓄積部146は、取得した特定関連情報を、対応する特定入力情報と共に、グループ地物情報として格納部110に蓄積するように構成されている。
【0119】
特定関連情報とは、例えば、ユーザが特定入力情報の入力と共に入力した情報、すなわちユーザが入力等して特定入力情報に対応付けて送信した情報である。例えば上述の図6において示す例のような、入力テキスト等が特定関連情報として用いられうる。なお、特定関連情報はこれに限られず、例えば、入力時に端末装置600等から取得した情報であってもよい。例えば、特定入力情報の入力時に取得された位置情報等であってもよい。また、特定関連情報は、入力したユーザに関する情報、例えば、ユーザの状態情報や、ユーザの年齢や経歴等に関する情報や、予め行われたユーザのアンケート結果に関する情報などであってもよい。端末装置600に設けられているカメラにより撮影された画像が特定関連情報として用いられるようにしてもよい。特定関連情報を、単に付加情報と言ってもよい。
【0120】
このようなルール情報取得部143、ルール情報出力部144及び地物情報受付部145により、上述のような特定入力情報受付機能を実現するための地物情報がグループ毎に蓄積される。
【0121】
位置情報蓄積部147は、ユーザの位置を示す位置情報を取得し、ユーザのユーザ識別子に対応付けて格納部110に蓄積する。本実施の形態においては、位置情報と共に、その位置情報が取得された日時等の情報がユーザ情報格納部111に蓄積されるが、これに限られない。位置情報蓄積部147は、例えば定期的に端末装置600から送信されるものを取得するが、これに限られない。例えば、位置情報蓄積部147が位置情報の送信要求を端末装置600に対して行うことにより端末装置600から位置情報が送信されるようにしてもよい。
【0122】
本実施の形態において、位置情報蓄積部147は、以下のような滞在情報の蓄積機能を有する。すなわち、位置情報蓄積部147は、取得した位置情報を用いて、所定の滞在条件を満たすか否かを判断する。そして、位置情報蓄積部147は、所定の滞在条件を満たすと判断した場合に、当該ユーザのユーザ識別子に対応付けて、所定の態様の滞在情報を格納部110に蓄積する。位置情報蓄積部147は、各ユーザについて取得した滞在情報について、当該ユーザのグループのグループ識別子に対応付けて、グループ情報又はグループ地物情報として蓄積するように構成されていてもよい。この場合、位置情報蓄積部147は、各ユーザについて取得した位置情報について、当該ユーザのグループのグループ識別子に対応付けて、グループ情報又はグループ地物情報として蓄積するように構成されていてもよい。
【0123】
本実施の形態において、所定の記録条件は、ユーザの位置又はユーザの移動に関係する滞在条件とすることができる。滞在条件は、例えば、所定時間前からのユーザの移動距離と所定の閾値との比較結果に関する条件であってもよい。より具体的には、例えば、所定時間における移動距離が所定の閾値よりも小さいことや、所定の地点からの距離が所定の時間以上一定の閾値を超えないことであってもよい。また、滞在条件は、所定時刻におけるユーザの位置と所定の位置との関係に関する条件、例えば所定時刻になっても所定の領域(位置と言ってもよい)からユーザが離脱していないことであってもよい。また、滞在条件は、例えば、所定の時刻になってもユーザが所定の地点又は領域に到来していないことであってもよい。所定の記録条件は、例えば、時間帯や、個々のユーザの状況等に応じて適宜更新されたり、ユーザの状況に関する条件を含むようにしてもよい。個々のユーザの状況は、例えば、ユーザの次のタスク(訪問先、チェックイン先であってもよい)、現在のタスクの内容や、タスクの達成状況等とすることができる。この場合、個々のユーザの状況は、ユーザ識別子に対応付けて格納部110に蓄積されている情報や、随時に端末装置600から取得されうる情報などにより特定可能であればよい。
【0124】
また、本実施の形態において、所定の態様の滞在情報は、ユーザの位置の状況又はユーザの移動の状況に関する所定の態様の情報とすることができる。滞在情報は、例えば、時刻と、満たした記録条件に対応する情報などである。満たした記録条件に対応する情報とは、例えば次のような情報である。すなわち、所定の領域に一定時間滞留したことに対応する滞在条件が所定の記録条件として用いられている場合において、当該領域に滞在したことやその時間帯を示す情報を滞在情報とすることができる。この場合において、当該領域に対応する地物に関する情報と、その地物に訪問したことや訪問した時間帯を示す情報などを滞在情報としてもよい。また、例えば、ユーザのタスクに対応する地物を訪問したことに対応する滞在条件が所定の記録条件として用いられている場合において、当該タスクが完了したことや当該タスクに取組中であることを示す情報を滞在情報とすることができる。
【0125】
地物情報取得部151は、処理対象となるグループのグループ識別子に対応するグループ地物情報を、格納部110から取得する。本実施の形態において、地物情報取得部151は、後述するように出力情報の出力を行う場合に、その出力先のユーザのユーザ識別子を用いて、ユーザ識別子に対応するグループ識別子を特定する。換言すると、出力先のユーザのグループを特定する。そして、地物情報取得部151は、グループ識別子に対応するグループ地物情報を地物情報格納部113から取得する。
【0126】
なお、地物情報取得部151は、出力先のユーザのユーザ識別子に対応するグループ識別子に対応するグループ地物情報であって、出力対象を特定するサブグループ識別子に対応付けられているグループ地物情報を格納部110から取得するように構成されていてもよい。出力対象を特定するサブグループ識別子とは、例えば、出力先となるユーザ等により指定されたサブグループのサブグループ識別子であるが、これとは異なる方法で予め特定されたサブグループ識別子であってもよい。これにより、後述するように出力情報の出力を行う場合に、サブグループ内で共有されているグループ地物情報を取得して、出力情報を構成することができるようになる。
【0127】
メンバ情報取得部155は、本実施の形態において、出力情報の出力を行う場合に、それに先だって、出力先のユーザが属するグループのメンバ情報を取得する。メンバ情報は、例えば、出力先のユーザのグループの他のメンバに関する情報であると言ってもよい。
【0128】
本実施の形態において、メンバ情報は、例えば、各メンバの位置を示す情報を含む。すなわち、メンバ情報取得部155は、出力先のユーザのユーザ識別子に対応するグループ識別子に対応する位置情報を、格納部110から取得する。グループ識別子に対応する位置情報とは、グループ識別子に対応するユーザのユーザ識別子のそれぞれに対応する位置情報であると言ってもよい。メンバ情報取得部155は、例えば、グループ識別子に対応する他のユーザのユーザ識別子を特定し、各ユーザ識別子に対応する位置情報をユーザ情報格納部111から取得する。ユーザの位置情報がグループ情報又はグループ地物情報としても格納されている場合には、メンバ情報取得部155は、グループ識別子に対応するグループ情報又はグループ地物情報から位置情報を取得してもよい。そして、メンバ情報取得部155は、各ユーザの位置情報を用いて、メンバ情報を取得する。
【0129】
メンバ情報取得部155が取得する位置情報は、例えば、現在記録されている最新の位置情報であるが、これに限られない。メンバ情報取得部155が、過去の所定のタイミングにおける位置情報を取得してもよい。
【0130】
なお、メンバ情報は、例えば、個々のユーザの位置情報のほか、位置情報を用いて取得可能な情報を含んでいてもよい。例えば、位置情報に対応する地物の情報がメンバ情報に含まれてもよい。また、例えば、所定の地物や所定の領域内において各ユーザが居るか否かを示す情報を含むメンバ情報や、出力先のユーザや所定の地物を基点とする所定の距離範囲内に居るユーザに関する情報を含むメンバ情報が取得されるようにしてもよい。メンバ情報において、各ユーザの表示名やアイコン画像等とが含まれていてもよい。
【0131】
また、例えば、メンバ情報取得部155は、出力先のユーザの位置情報を用いて、各ユーザまでの距離やルート等を示す情報を取得し、取得した情報が含まれるメンバ情報を取得してもよい。
【0132】
また、メンバ情報は、位置情報及び滞在情報に対応する情報を含んでいてもよい。すなわち、メンバ情報取得部155は、グループ識別子に対応する位置情報及び滞在情報を格納部110から取得し、位置情報及び滞在情報を用いて、メンバ情報を取得してもよい。グループ識別子に対応する滞在情報とは、グループ識別子に対応するユーザのユーザ識別子のそれぞれに対応する滞在情報であると言ってもよい。メンバ情報取得部155は、例えば、グループ識別子に対応する他のユーザのユーザ識別子を特定し、各ユーザ識別子に対応する滞在情報をユーザ情報格納部111から取得する。ユーザの滞在情報がグループ情報又はグループ地物情報としても格納されている場合には、メンバ情報取得部155は、グループ識別子に対応するグループ情報又はグループ地物情報から滞在情報報を取得してもよい。メンバ情報取得部155は、各ユーザの滞在情報を用いて、メンバ情報を取得することができる。
【0133】
また、メンバ情報取得部155は、グループの各メンバの状態情報を取得して、取得した状態情報を用いてメンバ情報を取得してもよい。
【0134】
また、メンバ情報は、出力先のユーザが属するグループの他のユーザの状態の時系列の変化を示す情報を含んでいてもよい。例えば、メンバ情報取得部155が、過去における時系列の位置情報を取得し、それに基づいて、各ユーザの所定の期間の移動経緯等を把握可能なメンバ情報が取得されるようにしてもよい。メンバ情報取得部155は、例えば、位置情報と状態情報とを用いて、どのメンバがどのような状態でどの位置に居るかを把握可能なメンバ情報を取得するようにしてもよい。メンバ情報取得部155は、例えば、位置情報と滞在情報とを用いて、他のユーザの状態の時系列の変化を示す情報を含むメンバ情報を取得するようにしてもよい。他のユーザの状態の時系列の変化を示す情報は、状態情報の推移を示す情報であってもよいし、他のユーザについて随時記録された滞在情報の記録経過を示す情報であってもよい。
【0135】
また、メンバ情報は、滞在情報に応じた出力態様で滞在情報に対応するユーザに関する情報が出力先のユーザに対して出力されるように構成されているものであってもよい。例えば、メンバ情報取得部155は、滞在情報を用いてユーザの状態を特定し、特定した状態に応じた出力態様で当該ユーザに関する情報が出力されるように、メンバ情報を取得するように構成されていてもよい。滞在情報を用いて特定されるユーザの状態とは、例えば、所定の場所に到達したこと又は到達していないことであってもよいし、特定の場所に所定時間以上滞在していること又は移動中であることであってもよい。
【0136】
地物情報出力部161は、出力情報の出力を行う場合に、地物情報取得部151が取得したグループ地物情報を用いて、出力情報を出力する。出力情報は、出力先のユーザに対応付けて出力される。ユーザに対応付けて出力情報を出力するとは、例えば、当該ユーザが使用する端末装置600に対して送信することであるが、これに限られない。本実施の形態においては、端末装置600によって出力情報に基づく情報の出力が行われるところ、地物情報出力部161は、出力情報をユーザが使用する端末装置600に送信することにより、当該端末装置600を利用して当該ユーザに出力情報を出力すると言ってもよい。なお、ユーザに対応付けて出力情報を出力するとは、例えば、当該ユーザのユーザ識別子に対応付けて格納部110等に出力情報を記憶させたり、他の装置に送信したりすることであってもよい。出力情報は、例えば、端末装置600から出力情報を要求する情報が送信された場合にそれに応じて出力されるように構成されている。出力情報を要求する情報は、例えば、ユーザにより何らかの表示内容の変更指示が端末装置600に対して行われた場合に送信されうるが、これに限られない。例えば、所定の時刻の到来や、他のユーザからの指示があった場合など、所定の出力条件が満たされる場合に出力情報が出力されるようにしてもよい。
【0137】
地物情報出力部161は、グループ地物情報を出力情報として出力するように構成されていてもよいし、グループ地物情報に基づく情報を出力情報として出力するように構成されていてもよい。グループ地物情報に基づく情報とは、例えば、グループ地物情報に含まれる情報を用いて取得可能な情報であって、地物に対応する情報を含んでいてもよい。すなわち、出力情報は、地図上の地物に対応可能な情報、地図上において表すことができる情報であるといえる。出力情報は、具体的には、例えば、グループにおいて記録された地物を特定する情報であってもよいし、その地物に関する種々の情報を含むものであってもよい。また、ユーザにより入力された特定入力情報等を含むものであってもよい。
【0138】
本実施の形態において、地物情報出力部161は、特定入力情報及び特定関連情報を用いて地物に関する出力情報を取得し、出力先のユーザに対応付けて出力情報を出力するように構成されている。これにより、特定入力情報受付機能によりグループ内で定めた入力ルールに従って入力された各地物の地物情報を、出力先のユーザが確認できるようになる。
【0139】
なお、地物情報出力部161は、地物情報取得部151が取得したグループ地物情報が所定の地物条件を満たすか否か判断し、判断結果に応じた出力態様で、当該グループ地物情報に対応する出力情報の出力を行うように構成されていてもよい。判断は、例えば、各地物について行われるようにすればよいが、これに限られない。例えば、特定の領域毎の2以上の地物や、種類が共通する2以上の地物や、その他の一の属性値が共通する2以上の地物について、まとめて判断が行われるようにしてもよい。
【0140】
所定の地物条件は、例えば、地物情報が、特定入力情報として入力されたことであるが、これに限られない。例えば、所定の期限が経過していること及び地物が所定の状態であることなど、複合的な条件が設定されていてもよい。所定の地物条件は、例えば、当該地物情報のみならず、他の情報をも用いて判断される条件であってもよい。例えば、所定の時間帯においてどのメンバも訪問していない地物であることを、地物の位置情報と、メンバ情報とに基づいて判断するようにしてもよい。地物情報が所定の種類の情報であって別途取得した現在の天候情報が所定の天候であることが所定の地物条件として用いられてもよい。また、当該地物について取得された処理用情報が所定の状態であることを、地物に対応する処理用情報を用いて判断するようにしてもよい。
【0141】
判断結果に応じた出力態様で出力情報を出力するとは、例えば、出力情報を用いた情報の表示が端末装置600により行われる場合に、表示態様が判断結果に応じて異なるように出力情報を構成し、当該出力情報を出力することである。すなわち、地物情報出力部161は、端末装置600により出力情報を用いて行われる情報の表示態様が判断結果に応じて異なるように出力情報を構成する、と言ってもよい。表示態様が異なるとは、例えば、文字や記号、図形の大きさが異なることや、字体や文字のウエイト等が異なることや、表示に用いられる色や濃淡やアニメーションが異なることなどであるが、これに限られない。なお、端末装置600により音声により出力情報を用いた情報が出力される場合に、音色、効果音、音量、音程等が異なるように出力情報を構成してもよい。なお、出力態様が異なるとは、例えば、2以上の地物に関する地物情報が出力情報に含まれる場合に、各地物情報が出力される順序(出力情報において定まる順序)が異なることであってもよい。また、出力態様が異なるとは、例えば、出力先が異なることであってもよい。出力情報を用いた情報の出力が端末装置600により行われる場合に、出力方法が判断結果に応じて異なるように出力情報を構成して出力することが、判断結果に応じた出力態様で出力情報を出力することであってもよい。
【0142】
なお、地物情報出力部161は、出力先のユーザの権限情報を取得し、出力先のユーザが権限に関する権限条件を満たすか否かの判断結果に応じて出力情報を出力するように構成されていてもよい。地物情報出力部161は、例えば、権限条件に基づいてユーザが閲覧等することが可能な地物情報については出力情報に含め、閲覧等することができない地物情報については出力情報に含めないようにして、出力情報を構成するようにしてもよい。
【0143】
また、地物情報出力部161は、例えば、グループ地物情報のうち各地物に関する地物情報が出力先のユーザに対応付けられているか否かを判断し、判断結果に応じた出力態様で出力情報を出力するように構成されていてもよい。例えば、出力先のユーザに対応付けられている地物情報については、他のユーザに対する当該地物情報の出力態様とは異なる出力態様となるようにして出力情報を出力することができる。これにより、ユーザは、自身に対応付けられている地物情報を容易に認識することができる。地物情報がユーザに対応付けられているとは、例えば、地物情報についてのアクションを行う担当者としてユーザが割り当てられていることをいうが、これに限られない。例えば、地物情報についてアクションを行った者として記録されているとか、地物情報を入力した者であるとかであってもよい。
【0144】
また、上述のようにルール情報取得部143により処理ルール情報が取得される場合、地物情報出力部161は、処理ルール情報に基づいて、地物毎に入力された特定入力情報と、当該地物に関する処理用情報とを用いて、出力情報を取得するように構成されていてもよい。この場合、地物情報出力部161は、各地物毎に、当該地物を識別する情報を用いて、処理用情報提供装置702から当該地物に対応する処理用情報を取得することができる。そして、特定入力情報と、処理用情報とを用いて、出力情報を取得することができる。例えば、特定入力情報として、地物に対する所定の指標の測定値が得られる場合において、当該測定値と共に処理用情報を用いて、出力情報に含める算定値を取得するようにしてもよい。地物毎に算定値を取得する労力を軽減するとともに、算定値を含む出力情報をグループ内で容易に活用することができる。
【0145】
なお、本実施の形態において、地物情報出力部161は、出力先のユーザに対応付けて、出力情報と共にメンバ情報を出力するように構成されていてもよい。これにより、ユーザは、地図上の地物に対応可能な情報を、メンバ情報と共に確認することができる。メンバ情報が各ユーザの位置情報を含む場合、地図上の地物に対応する情報と、メンバの位置との位置関係を容易に認識する情報を出力することができる。メンバ情報が各ユーザの位置情報を含む場合、メンバ情報に含まれる各ユーザの情報は、地物情報であるとして把握してもよい。
【0146】
また、本実施の形態において、地物情報出力部161は、各地物情報が記録された時刻(入力された時刻、更新された時刻を含んでいてもよい)を特定可能な時刻情報に基づく出力情報を出力可能に構成されていてもよい。このようなことは、以下のような構成により実現可能である。すなわち、地物情報格納部113には、グループ地物情報が記録された時刻を特定可能な時刻情報が記録されている。時刻情報は、例えば、グループ地物情報に対応付けて格納されている。また、地物情報取得部151は、地物情報格納部113から、一のグループ識別子に対応する情報を取得する場合に、当該グループ識別子に対応するグループ地物情報と、当該グループ地物情報に対応する時刻情報との組を2以上取得する。すなわち、通常、地物情報格納部113には、各グループについて、グループ地物情報と時刻情報との組が複数組格納されている。いずれかのグループについてグループ地物情報が取得される場合、格納されている2以上のグループ地物情報及び時刻情報の組が取得される。なお、1つのグループについてグループ地物情報及び時刻情報の組が取得される場合、地物情報格納部113に当該グループのグループ識別子に対応付けられて格納されている全ての組が取得されてもよいし、そのうち一部の組が取得されるようにしてもよい。そして、地物情報出力部161は、地物情報取得部151が取得した情報に基づいて、出力情報の出力を行うように構成されている。地物情報出力部161は、取得されたグループ地物情報と時刻情報との2以上の組を用いて出力情報を取得し、取得した出力情報を出力する。ここで地物情報出力部161が出力する出力情報は、例えば、2以上の、グループ地物情報又はグループ地物情報に基づく情報を、新しい順に時系列に表示するための情報を含むようにしてもよい。このような出力情報が出力されることにより、例えば、後述するような、地物情報を時系列で表示するタイムライン画面が端末装置600において表示可能となる。なお、出力情報は、端末装置600によりタイムライン画面の構築が行われる場合に用いられる情報であってもよいし、タイムライン画面を示す画像等を含むものであってもよい。なお、このようなタイムライン画面を端末装置600において表示するための出力情報を出力する場合において、地物情報出力部161は、その時点において最新のグループ地物情報から所定数のグループ地物情報又はそれに基づく情報を表示対象とするように構成されていてもよい。また、ユーザにより指定された期間におけるグループ地物情報又はそれに基づく情報について時系列で表示する対象とするようにしてもよい。また、グループ地物情報の種類やその他の属性値について所定の条件を満たすグループ地物情報又はそれに基づく情報が表示対象とされてもよい。なお、メンバ情報が出力情報と共に出力される場合、メンバ情報に含まれるユーザの位置情報等の情報も、それが記録された時刻情報に対応付けられてメンバ情報として出力されるようにしてもよい。この場合、各ユーザの位置情報等の情報もタイムライン画面に含めて時系列で表示することができる。
【0147】
また、例えば、地物情報出力部161は、グループ地物情報のうち、メンバにより指定された地物か、当該グループのグループ識別子に対応するグループ情報又はユーザ情報を用いて特定した地物の地物情報を取得し、当該地物情報が所定の注目条件を満たすか否かを判断するようにしてもよい。この場合、地物情報出力部161は、判断結果に応じた出力態様で当該地物に関する情報が出力されるように、出力情報を構成することができる。メンバにより指定された地物や指定された地物の地物情報について、判断結果に応じた態様で出力することができるので、グループ内で注目すべき地物に関する情報等を、メンバに容易に認識させることができる。
【0148】
リスト出力部165は、出力先のユーザのユーザ識別子に対応するグループ識別子に対応付けられている1以上の他ユーザのユーザ識別子を含むメンバリストを、出力先のユーザが確認することができるように出力する。メンバリストの出力は、例えば、出力先となるユーザに対応する表示要求が行われた場合に実行されるが、出力対象のユーザについて定期的に行われるようにしてもよい。表示要求は、例えば、ユーザによる所定の操作に応じて端末装置600から行われるように構成されていてもよいが、ユーザについて、例えば所定の状態になったと判断された場合などに自動的に行われてもよい。
【0149】
本実施の形態において、リスト出力部165は、メンバリストに含まれるユーザ識別子のそれぞれに対応する状態情報に応じてメンバリストを構成するリスト構成処理を行う。そして、リスト出力部165は、リスト構成処理により構成されたメンバリストを出力するように構成されている。状態情報は、例えばユーザ情報格納部115に格納されているユーザ情報から取得可能な、応答可能であるか否かなどを示す情報であるが、これに限られない。例えば、状態情報は、メンバリストが出力される操作を行った対象ユーザの位置情報と各ユーザの位置情報とを用いて算出した距離であってもよいし、各ユーザの位置情報と特定の地物の地物情報とを用いて算出した当該ユーザから地物までの距離等であってもよい。リスト構成処理は、例えば、状態情報を用いて所定の観点でソートを行うことにより各ユーザ識別子のメンバリストにおける順番を特定する処理を含んでいるが、これに限られない。リスト構成処理は、各ユーザ識別子について、状態情報が所定の状態条件を満たすか否かを判断し、判断結果に応じてメンバリストに選択可能な対象とするか否かを決定する処理を含んでいてもよい。状態条件としては、例えば、通信可能な状態であることや、ユーザとの距離が所定値以内であることなどであるが、これに限られない。
【0150】
なお、このようにメンバリストが出力された場合、対象ユーザは、端末装置600を用いて、メンバリストに含まれる1以上のメンバを送信先(メンション先)として指定して、メンション操作を行うことができる。メンション操作は、例えば、送信する情報の指定操作を含む。メンション操作により、対象ユーザは、送信先に、情報を送信することができる。メンション操作により送信する情報は、例えば、地物に関する情報、例えばメッセージ、写真、動画等の情報を含むが、これに限られない。送信する情報の指定操作は、例えば、地図上の地物を指定する操作であってもよいし、送信するテキストを入力したり画像を指定したりする操作であってもよい。一のメンション操作の受付において、送信先の指定を行う操作と、送信する情報の指定操作との先後は問わない。本実施の形態において、対象ユーザは、地物情報出力部161により出力された出力情報に基づいて送信する情報の指定操作を行うことができるようになっている。
【0151】
メンション操作受付部166は、メンバリストの出力先のユーザ(対象ユーザ)により行われた所定のメンション操作を受け付ける。メンション操作は、リスト出力部165により出力されたメンバリストに含まれる1以上のメンバのユーザ識別子に対応付けて、対象ユーザにより行われる操作である。
【0152】
メンション出力部167は、メンション操作受付部166により受け付けられたメンション操作の受付結果に基づいて、メンション操作に応じた情報すなわち指定操作に応じた情報を、メンション操作に対応付けられたユーザ識別子に対応するユーザに対応付けて出力する。すなわち、メンション操作において対象ユーザにより指定されたメンション先メンバに対して、メンション操作により指定された情報が出力される。
【0153】
本実施の形態において、メンション先メンバは、出力された情報を端末装置600等を用いて受信することにより、メンション操作により指定された情報が自分宛のものであると認識することができる。メンション先メンバは、地物情報出力部161により出力された出力情報と共にメンション操作により指定された情報を認識することができる。グループ内で共有された情報を用いて、グループ内で2以上のユーザ間で容易に連絡をとることができる。地図上においてメンション操作により指定された情報を確認できるようにすることで、より容易に地物に関する情報共有をグループ内で行うことができる。なお、メンション先メンバとは異なるメンバも、メンション操作により指定された情報を受信可能であってもよい。この場合、メンション先メンバに対する情報の出力態様と、メンション先メンバとは異なるメンバに対する情報の出力態様とが異なることが好ましい。例えば、メンション操作が行われた場合において、メンション先メンバに対して、いわゆるプッシュ通知が行われるようにしてもよい。また、これまでに自身をメンション先として送信された情報を一覧可能な一覧画面に、メンション操作により指定された情報が表示されるようにして、メンション先メンバが一覧画面を見ることで自分宛の情報を容易に認識することができるようにしてもよい。
【0154】
このように、リスト出力部165、メンション操作受付部166及びメンション出力部167により、上述のメンション機能が実現される。
【0155】
送信部170は、情報を、ネットワークを介して情報処理システム1を構成する他の装置に送信する。送信部170は、例えば、端末装置600や、その他の装置に対して出力される情報の送信を行う。
【0156】
なお、上述の格納部110、端末格納部610、地図描画情報格納部711及び処理用情報格納部712は、不揮発性の記録媒体が好適であるが、揮発性の記録媒体でも実現可能である。これらには、それぞれの装置において取得された情報などがそれぞれ格納されるが、情報等が記憶される過程はこれに限られない。例えば、記録媒体を介して情報等が記憶されるようになってもよく、通信回線等を介して送信された情報等が記憶されるようになってもよく、あるいは、入力デバイスを介して入力された情報等が記憶されるようになってもよい。
【0157】
また、上述の処理部140や端末処理部640は、通常、MPUやメモリ等から実現されうる。処理部140や端末処理部640の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現してもよい。
【0158】
また、受付部130や端末受付部630により受付可能な情報の入力に用いられうる入力手段は、テンキーやキーボードやマウスやメニュー画面によるものなど、何でもよい。受付部130や端末受付部630は、テンキーやキーボード等の入力手段のデバイスドライバーや、メニュー画面の制御ソフトウェア等で実現されうる。
【0159】
また、受信部120や端末受信部620は、通常、無線又は有線の通信手段で実現されるが、放送を受信する手段で実現されてもよい。
【0160】
また、送信部170や端末送信部670は、通常、無線又は有線の通信手段で実現されるが、放送手段で実現されてもよい。
【0161】
次に、本実施の形態に係る情報処理システム1をユーザが用いる際に行われる情報処理装置100及び端末装置600の動作の一例について説明する。
【0162】
本実施の形態において、ユーザは、例えば、端末装置600を用いて情報処理装置100にアクセスすることにより、情報処理装置100から出力された出力情報を端末装置600を用いて出力して確認したり、ユーザの位置情報や特定入力情報等を情報処理装置100に送信したりすることができる。これにより、ユーザは、情報処理システム1により実現される各機能を利用することができる。
【0163】
このように情報処理システム1が利用される場合において、情報処理装置100や端末装置600は、例えば以下のようにして種々の動作を行う。これらの動作は、処理部140や端末処理部640が、各部を用いながら制御動作等を実行することにより行われる。なお、情報処理装置100の動作に応じて、適宜、処理の結果等の情報を、ユーザが用いる端末装置600に出力されるようにしてもよい。
【0164】
図7は、同情報処理装置100の動作の一例を示すフローチャートである。
【0165】
以下の処理は、例えば、所定の時間間隔で繰り返し実行される。なお、所定の開始条件が満たされたと処理部140により判断された場合にその都度開始されるようにしてもよい。
【0166】
(ステップS11)処理部140は、入力ルール情報を受信したか否かを判断する。入力ルール情報を受信したと判断した場合はステップS12に進み、そうでない場合はステップS3に進む。
【0167】
(ステップS12)処理部140は、入力ルール情報をグループ識別子に対応付けて蓄積する。なお、処理部140は、入力ルール情報に対応付けて受付ルール情報を蓄積してもよい。
【0168】
(ステップS13)処理部140は、ルール適用情報の出力タイミングが到来したか否かを判断する。出力タイミングが到来したと判断した場合はステップS14に進み、そうでない場合はステップS15に進む。
【0169】
(ステップS14)処理部140は、グループ識別子に対応する入力ルール情報に基づいて、ルール適用情報を構成し、グループ識別子に対応するユーザに対して出力する。
【0170】
(ステップS15)処理部140は、地物情報を受信したか否かを判断する。地物情報を受信したと判断した場合はステップS16に進み、そうでない場合はステップS17に進む。
【0171】
(ステップS16)処理部140は、グループ識別子又はユーザ識別子に対応付けて受け付けた地物情報を蓄積する。
【0172】
(ステップS17)処理部140は、位置情報を受信したか否かを判断する。位置情報を受信したと判断した場合はステップS18に進み、そうでない場合はステップS20に進む。
【0173】
(ステップS18)処理部140は、ユーザ識別子に対応付けて位置情報及び日時を蓄積する。
【0174】
(ステップS19)処理部140は、滞在情報蓄積処理を行う。
【0175】
図8は、同情報処理装置100が行う滞在情報蓄積処理の一例を示すフローチャートである。
【0176】
(ステップS111)処理部140は、判断に用いるための情報を取得する。例えば、所定の記録条件が移動距離や滞留している時間に関するものである場合、過去の位置情報等を取得する。
【0177】
(ステップS112)処理部140は、取得した位置情報は、所定の記録条件を満たすか否かを判断する。所定の記録条件を満たすと判断した場合はステップS113に進み、そうでない場合は滞在情報蓄積処理を終了する。
【0178】
(ステップS113)処理部140は、滞在情報を取得する。
【0179】
(ステップS114)処理部140は、ユーザ識別子に対応付けて滞在情報を蓄積する。その後、上位の処理に戻る。
【0180】
(ステップS20)図7に戻って、処理部140は、出力情報出力タイミングが到来したか否かを判断する。出力情報出力タイミングが到来したと判断した場合はステップS21に進み、そうでない場合はステップS22に進む。
【0181】
(ステップS21)処理部140は、出力情報出力処理を行う。
【0182】
図9は、同情報処理装置100が行う出力情報出力処理の一例を示すフローチャートである。
【0183】
(ステップS131)処理部140は、グループ識別子に対応するグループ地物情報を取得する。
【0184】
(ステップS132)処理部140は、グループの各メンバのユーザ識別子を用いて各メンバの位置情報を取得する。
【0185】
(ステップS133)処理部140は、各メンバの位置情報を用いてメンバ情報を取得する。なお、各メンバに対応する滞在情報や状態情報を用いてメンバ情報を取得してもよい。
【0186】
(ステップS134)処理部140は、グループ地物情報が所定の地物条件を満たすか判断する。
【0187】
(ステップS135)処理部140は、地物条件を満たすと判断した地物情報は第1の態様で表示され、地物条件を満たさないと判断した地物情報は第2の態様で表示されるように出力情報を構成する。
【0188】
(ステップS136)処理部140は、出力先のユーザが使用する端末装置に出力情報及びメンバ情報を送信する。その後、上位の処理に戻る。
【0189】
(ステップS22)図7に戻って、処理部140は、メンバリストの表示要求があったか否かを判断する。メンバリストの表示要求があったと判断した場合はステップS23に進み、そうでない場合はステップS24に進む。
【0190】
(ステップS23)処理部140は、リスト出力処理を行う。
【0191】
図10は、同情報処理装置100が行うリスト出力処理の一例を示すフローチャートである。
【0192】
(ステップS151)処理部140は、グループの各メンバのユーザ識別子を特定する。
【0193】
(ステップS152)処理部140は、各メンバのユーザ識別子を用いて各メンバの状態情報を取得する。
【0194】
(ステップS153)処理部140は、状態情報が所定の状態条件を満たすユーザ識別子を抽出する。
【0195】
(ステップS154)処理部140は、抽出したユーザ識別子を、状態情報に基づいてソートする。
【0196】
(ステップS155)処理部140は、構成したユーザリストを送信する。その後、上位の処理に戻る。
【0197】
(ステップS24)図7に戻って、処理部140は、メンション操作を受け付けたか否かを判断する。メンション操作を受け付けたと判断した場合はステップS25に進み、そうでない場合は一連の動作が終了する。
【0198】
(ステップS25)処理部140は、メンション操作に対応付けられたユーザ識別子に対応するユーザに対応付けて、指定操作に応じた情報を出力する。
【0199】
ステップS25の処理が終了すると、一連の動作が終了する。
【0200】
図11は、同端末装置600の動作の一例を示す第一のフローチャートである。図12は、同端末装置600の動作の一例を示す第二のフローチャートである。
【0201】
以下の処理は、例えば、所定の時間間隔で繰り返し実行される。なお、所定の開始条件が満たされたと端末処理部640により判断された場合にその都度開始されるようにしてもよい。
【0202】
(ステップS61)端末処理部640は、ユーザによる入力ルール情報の入力を受け付けたか否かを判断する。入力ルール情報の入力を受け付けたと判断した場合はステップS62に進み、そうでない場合はステップS63に進む。
【0203】
(ステップS62)端末処理部640は、入力ルール情報を送信する。
【0204】
(ステップS63)端末処理部640は、位置情報送信タイミングが到来したか否かを判断する。位置情報送信タイミングが到来したと判断した場合はステップS64に進み、そうでない場合はステップS65に進む。
【0205】
(ステップS64)端末処理部640は、位置情報を取得して送信する。
【0206】
(ステップS65)端末処理部640は、ルール適用情報を受信したか否かを判断する。ルール適用情報を受信したと判断した場合はステップS66進み、そうでない場合はステップS67に進む。
【0207】
(ステップS66)端末処理部640は、ルール適用情報を蓄積する。
【0208】
(ステップS67)端末処理部640は、出力情報を受信したか否かを判断する。出力情報を受信したと判断した場合はステップS68に進み、そうでない場合はステップS69に進む。
【0209】
(ステップS68)端末処理部640は、受信した出力情報を取得する。
【0210】
(ステップS69)端末処理部640は、地図提供装置から地図描画情報を取得する。
【0211】
(ステップS70)端末処理部640は、表示装置に表示する。
【0212】
(ステップS71)端末処理部640は、ユーザによる地物情報の入力要求があるか否かを判断する。入力要求があると判断した場合はステップS72に進み、そうでない場合はステップS76に進む。
【0213】
(ステップS72)端末処理部640は、特定入力情報の受付を行うか否かを判断する。特定入力情報の受付を行うと判断した場合はステップS73に進み、そうでない場合はステップS74に進む。例えば、地物情報の入力要求に対応する地物について、対応するルール適用情報が受信されている場合に、特定入力情報の受付を行うと判断することができる。一例として、ルール適用情報すなわち入力ルール情報が特定の地物の種類に対応付けられている場合において、当該地物の種類に対応する地物について入力要求が行われる場合に、地物とルール適用情報とが対応していると言うことができる。
【0214】
(ステップS73)端末処理部640は、ルール適用情報を用いて特定入力情報の入力を受け付ける。その後、ステップS75に進む。
【0215】
(ステップS74)端末処理部640は、地物情報の入力を受け付ける。その後、ステップS75に進む。
【0216】
(ステップS75)端末処理部640は、受け付けた特定入力情報又はその他の地物情報を送信する。
【0217】
(ステップS76)端末処理部640は、メンバリスト表示中か否かを判断する。メンバリスト表示中と判断した場合はステップS81に進み、そうでない場合はステップS77に進む。
【0218】
(ステップS77)端末処理部640は、リスト表示タイミングが到来したか否か、すなわち表示要求を行う操作を受け付けたか否かを判断する。リスト表示タイミングが到来したと判断した場合はステップS78に進み、そうでない場合は一連の動作が終了する。
【0219】
(ステップS78)端末処理部640は、リスト表示要求を送信する。
【0220】
(ステップS79)端末処理部640は、メンバリストを受信したか否かを判断する。メンバリストを受信したと判断した場合はステップS80に進み、そうでない場合はメンバリストを受信するまで待機する。
【0221】
(ステップS80)端末処理部640は、受信したメンバリストを表示する。
【0222】
(ステップS81)端末処理部640は、ユーザによるメンション操作を受け付けたか否かを判断する。メンション操作を受け付けたと判断した場合はステップS82に進み、そうでない場合は一連の動作が終了する。
【0223】
(ステップS82)端末処理部640は、受け付けたメンション操作を送信する。これにより、情報処理装置100により指定したユーザに情報が送信される。
【0224】
ステップS82の処理が終了すると、一連の動作が終了する。
【0225】
本実施の形態において、ユーザの端末装置600の表示装置662には、情報処理装置100を利用するためのアプリケーションの画面が表示されて、ユーザに対する情報の表示(出力)や、ユーザによる情報入力操作の受け付けが行われる。すなわち、ユーザは、端末装置600に各種の画面を表示させながら、情報処理装置100を利用することができる。画面の遷移は、端末装置600と情報処理装置100とが適宜通信を行ったり、端末装置600の端末受付部630により受け付けられたユーザの操作などに応じて端末装置600の端末処理部640や処理部140が制御動作を行ったりすることにより実現される。このようなことは、例えば、端末装置600において動作する、所定のクライアントアプリなどの所定のアプリケーションにより取り扱い可能な情報を用いて行われる。端末装置600に格納されている情報や、情報処理装置100等の装置から送信された情報が用いられうる。なお、端末装置600において表示可能なウェブページを、情報処理装置100によって提供することにより、端末装置600によって情報を表示可能になっていてもよい。以下、代表的な表示画面の具体例について説明する。
【0226】
図13は、同端末装置600で動作するアプリケーションの地図表示画面C10の一具体例について説明する図である。
【0227】
図13においては、ユーザの端末装置600の表示装置662に、地図表示画面C10が表示された状態の例が示されている。このような画面は、例えば情報処理装置100から送信された出力情報等の情報や、地図提供装置701から取得された地図描画情報等を用いて表示される。なお、情報処理装置100から送信される出力情報を除き、画面の表示に用いられる情報の出所や、画面の表示方法はこれに限られず、適宜構成可能である。なお、ユーザは、所定のユーザ識別子等を情報処理装置100に送信して、地物情報共有機能を提供するウェブサービスにログイン等した状態で地物情報共有機能を用いることができる。
【0228】
地図表示画面C10は、ユーザが、地図とともに出力情報に基づく情報を確認可能にする画面である。地図表示画面C10には、情報処理装置100に個別情報等を送信したり、種々の指示や要求を行ったりする各機能を利用可能にするために用いられる画面である。図に示される例において、地図表示画面C10には、複数種類の情報が、それぞれレイヤに分かれて階層的に表示される。ユーザは、各レイヤの表示を行うか否かを選択可能であり、確認したい情報が見やすくなるようにすることができる。
【0229】
図に示される例において、地図表示画面C10には、例えば、地図C11上に、地物の位置を示すマーカであるグループ地物マーカC13と、特定入力情報や特定関連情報に基づく情報である特定入力情報表示C15とが含まれている。
【0230】
グループ地物マーカC13は、グループ内で共有対象となるように、メンバにより地物情報が受け付けられた地物の位置を示す。地物情報に応じて、マーカとして表示される画像(アイコン)等が異なっている。また、図に示される例においては、メンバにより撮影された写真であって地物情報として受け付けられた写真のサムネイル画像がグループ地物マーカC13として表示されている。グループ地物マーカC13を選択する操作がユーザにより行われると、例えば、対応する地物に関する地物情報の内容を示す表示が行われ、ユーザがそれを確認することができるようになっている。また、上述のようにメンション操作においてグループ地物マーカC13を指定する操作を行うことで、当該地物情報についてメンション先のユーザに出力することができるようになっている。
【0231】
特定入力情報表示C15は、例えば、すでに受け付けられた特定入力情報及び特定関連情報の内容を、地図C11上において評価対象の地物の位置を示す場所に表示するものである。図に示される例においては、文字情報として表示されているが、グループ地物マーカC13と同様にマーカ等によりその情報の存在が示されるようにしてもよい。特定入力情報表示C15により、メンバは、特定入力情報等について地図C11上において直感的に把握することができる。
【0232】
なお、図に示される例において、地図表示画面C10には、操作用の画像である、グループ情報ボタンC91と、地物情報入力ボタンC93と、情報切替メニューC95等が含まれている。ユーザは、これらの操作用の画像を指定する操作を行うことなどにより、種々の具体的機能を利用することができる。
【0233】
グループ情報ボタンC91は、グループに関する情報を含むグループ情報表示画面C30(図15に示す)を表示させる画面である。グループ情報表示画面C30は、グループに関する情報を含み、グループに関する操作入力等を行うことができるように構成された場面である。詳細は後述する。
【0234】
地物情報入力ボタンC93は、ユーザが地物情報を入力する際に操作するボタンである。図に示される例においては、地物情報入力ボタンC93として、例えば、「軌跡」、「ポイント」及び「写真」の各ボタンが含まれる。ユーザは、これらを操作することで、それぞれ、現時点を経由している移動ルート(移動軌跡)を示す地物情報の記録や、現在の位置の地物についての情報の入力や、現在の位置の地物についての写真の記録を行うことができる。地物について情報を入力する際には、ユーザにより入力された文字や、タグ付けされるタグなどが受け付けられるが、これに限られない。なお、特定入力情報の入力対象となる地物について情報を入力する操作が行われる際には、ルール適用情報に基づいて、特定入力情報として受け付け可能な属性値の選択肢等の情報が表示され、ユーザが容易に特定入力情報を入力することができるようになっている。
【0235】
情報切替メニューC95には、地図表示画面C10を表示させるか、出力情報に基づく情報すなわちグループにより入力された地物情報等を一覧するための一覧画面を表示させるか、設定画面を表示させるかを指定可能なボタンが含まれる。ユーザは、これらのボタンを操作することにより、所望の画面を表示させて、情報の確認又は入力や、設定の変更操作等を行うことができる。本実施の形態において、一覧画面としては、例えば、時系列でユーザにより入力された情報やグループにおいて記録された情報を示すタイムライン画面C40(図16に示す)が表示される。タイムライン画面C40の詳細については、後述する。
【0236】
図14は、同端末装置600で動作するアプリケーションの地図表示画面C10の別の具体例について説明する図である。
【0237】
図14においては、表示内容を変更した地図表示画面C10の例が示されている。すなわち、図に示される例において、地図表示画面C10には、メンバの位置を示すユーザ位置マーカC17,C18が示されている。ユーザ位置マーカC17,C18は、メンバ情報に基づいて表示される。ユーザ位置マーカC17,C18は、地図C10上において、各メンバの位置情報に対応する位置に表示される画像である。ユーザ位置マーカC17,C18としては、各ユーザが自身のアイコン画像として設定した画像が表示されるようにしてもよいが、これに限られない。ユーザ位置マーカC17,C18が地図上に表示されるので、ユーザは、各ユーザの位置を容易に把握することができる。なお、ユーザ位置マーカC17,C18の表示態様が、各ユーザの状態に対応するものとなっていてもよい。
【0238】
なお、図に示される例において、表示されている地図C11の範囲内に位置しているユーザについては、その位置にユーザ位置マーカC17が表示されている。他方、表示されている地図C11の範囲外に位置しているユーザについては、範囲外に居ることが分かるように矢印が設けられた状態でユーザ位置マーカC18が表示されている。ユーザ位置マーカC18は、表示されている地図C11の端縁のうちユーザの位置に近い位置に表示される。これにより、表示している地点から離れているメンバが存在していることやそのメンバの位置の方向を容易に把握することができる。
【0239】
なお、このようなユーザ位置マーカC17,C18は、各ユーザが自身の位置情報をメンバによってトラッキング可能にしている間に地図表示画面C10に表示されるようになっている。例えば、地物情報入力ボタンC93により移動ルートを示す地物情報をユーザが行った場合に、他のメンバにより自身の位置を共有することができる。
【0240】
図15は、同端末装置600で動作するアプリケーションのグループ情報表示画面C30の一具体例について説明する図である。
【0241】
図15においては、例えば図14に示される地図表示画面C10においてグループ情報ボタンC91が操作された場合に表示装置662の一部に表示されるグループ情報表示画面C30が示されている。図に示される例において、グループ情報表示画面C30は、当該グループの各メンバの状態を示すメンバリストC31を含む。メンバリストC31は、例えば、メンバ毎に表示される、アイコン画像と、応答可能な状態(アクティブな状態)であるか否かを示す状態表示と、最新の位置情報の更新タイミングを示す確認時刻表示とを含む。状態表示は、様々な方法により行われればよいが、例えば、図形や記号等により行われるようにしてもよい。例えば、話しかけてほしくない状態であることを示す駐車禁止マークや、タスクが完了したことを示すチェックマークや、緊急事態が発生したことを示す赤丸点滅マーク等の図形やアイコン等が用いられてもよい。また、確認時刻表示は、位置情報が更新されてからどれだけ時間が経過したかを示す情報として表示されるが、これに限られない。ユーザは、メンバリストC31を確認することにより、各メンバの状態を容易に把握することができる。
【0242】
ここで、ユーザは、メンバリストC31に表示された各メンバのアイコン画像を選択する操作を行うことで、メンション操作を容易に行うことができるようになっている。すなわち、アイコン画像を選択することにより、当該メンバをメンション先として指定し、さらに、出力する情報を指定する操作を行うことができるようになっている。これにより、ユーザは、直感的にメンション操作を行うことができる。
【0243】
図16は、同端末装置600で動作するアプリケーションのタイムライン画面C40 の一具体例について説明する図である。
【0244】
図16においては、例えば図13に示される地図表示画面C10において一覧画面を表示するように情報切替メニューC95が操作された場合に表示装置662の一部に表示されるタイムライン画面C40が示されている。タイムライン画面C40には、グループの各メンバにより入力された、対象となる情報が、時系列で表示される。例えば、地物情報や、メンション操作により出力された情報が、対象となる情報に含まれる。なお、対象とする情報はこれに限られず、各メンバの行動や状態に関する所定の種類の情報が表示されるようにしてもよい。また、どのような情報がタイムライン画面C40に含まれるようにするか、対象とする情報の属性等を指定する操作をユーザが行うことができるようにしてもよい。このようなタイムライン画面C40が表示されることにより、ユーザは、グループ内の出来事を効率的に把握することができる。なお、ユーザ自身をメンション先とする情報や、その他の通知情報が、他とは異なる表示態様でタイムライン画面C40に表示されるようにしてもよい。
【0245】
また、タイムライン画面C45には、入力受付部C45が含まれている。ユーザは、入力受付部C45を指定して送信したい情報を入力し、入力を完了する操作(送信する操作)を行うことにより、情報を入力することができる。入力された情報は、例えば情報処理装置100においてユーザ入力地物情報として取り扱われ、タイムライン画面C45に表示されうる。
【0246】
なお、図に示される例においては、タイムライン画面C40に含まれうる情報として、メンバが、他のメンバを指定して入力した連絡内容や、位置情報を示すメンション情報(メンション操作により出力された情報)C41,C42が示されている。メンション情報C41は、メンション操作により指定されたあて先を示す情報と、メッセージとが含まれている。メンション情報C42は、メンション操作により指定されたあて先を示す情報と、位置情報の指定にあわせて入力された「皆さん、ここに来てください」というような入力テキストとを含んでいる。また、タイムライン画面C40に含まれうるその他の情報として、例えば、以下の情報が示されている。メンバが、そのメンバの位置情報の記録を開始したこと(軌跡の記録を開始したこと)や、それを終了したこと。メンバが、他のメンバを指定せずに入力した連絡内容等を示す情報。メンバが、地物情報を入力したことを示す情報。
【0247】
なお、グループの地物情報を、一覧可能に表示可能にしてもよい。例えば、地図表示画面C10において一覧画面を表示するように情報切替メニューC95が操作された場合に、当該グループのグループ地物情報として取得された地物情報をリスト表示するなどしてもよい。また、このような一覧画面を所定の観点で集約して示す集約一覧画面C50が表示可能であってもよい。
【0248】
図17は、同端末装置600で動作するアプリケーションの集約一覧画面C50の一具体例について説明する図である。
【0249】
集約一覧画面C50は、例えば、日毎に、グループ内で入力された地物情報を集約して示す画面である。図に示される例においては、集約一覧画面C50は、それぞれの日に対応する地物情報を地図上に視覚的に表示した要約画像が含まれる。なお、情報を集約する単位はこれに限られない。時間帯、週、月、又は年単位で情報が集約されるようにしてもよい。また、メンバ毎に情報が集約されるようにしたり、地物情報の種類又は性質毎に情報が集約されるようにしてもよい。このような集約一覧画面C50により、ユーザは、
グループ内の出来事をより効率的に把握することができる。要約画像が表示されるので、ユーザがより容易に情報を把握することができる。
【0250】
なお、集約一覧画面C50において詳細表示操作が行われることにより、集約された情報に含まれるそれぞれの情報が確認できるようにしてもよい。
【0251】
なお、地図表示画面C10、タイムライン画面C40、又は集約一覧画面C50は、それぞれ、ユーザから指定された情報表示範囲に応じた情報の内容を表示可能に構成されている。すなわち、ユーザが、グループ全体を情報表示範囲として指定したり、グループ内のサブグループを情報表示範囲としてしたりした場合、対応するグループ又はサブグループに関する情報のみを表示させることができる。情報表示範囲の指定は、例えば、グループ情報ボタンC91の特定の部位を操作することにより行うことができるようにすればよいが、その他の方法により指定可能であってもよい。
【0252】
以上説明したように、本実施の形態によれば、グループに属するメンバ間で、地物に関するデータ又は地物に対応付けられるデータなど、地物情報を共有したり管理したりすることができる。複数のユーザが、グループ内で、活動に関係する地点や地物、軌跡、線形、エリアについての情報に加え、地点に紐づくコメント、写真、動画等を互いに共有することができる。グループ毎に、当該グループにおいて注目すべき地物情報を適宜特定してグループ内で用いることができるので、容易に注目すべき地物に関する情報共有を行うことができる。地物情報としては、メンバの現在位置、軌跡、画像、又は各地点の情報等を扱うことができるので、グループにおける様々な用途において情報処理システム1を利用することができる。
【0253】
情報処理システム1は、具体的には、例えば以下のような場面において用いることができ、容易な業務遂行を実現可能にする。なお、以下の具体的活用場面は一例であり、この情報処理システム1の用途はこれに限られない。
【0254】
例えば、建設・青果物流等の運輸業においては、次のようである。運行ルートや駐禁止情報を地図に掲載したり、撮影した写真を地図上に取り込んで業務の完了の証跡として利用したりすることができる。また、各トラック等の運輸手段の位置を顧客に共有することにより、顧客が容易に運輸状況を把握することができる。管理者、各ドライバー、顧客等が同一のグループのメンバとなることにより、容易に業務を遂行し、またサービスを提供することができる。
【0255】
例えば、電力等のインフラの設備管理を行うグループにおいては、次のようである。すなわち、これまで、現場写真を共有化して場所との対応関係を付ける作業が煩雑であるとか、設備の場所や到達ルートを示した地図が紙により管理されているとか、地図を見るツール、作業員の位置把握ツール、現場情報の共有化ツール等が利用されていても、それぞれは別々のツールや方法による必要があるとか、各種の課題があった。これに対して、情報処理システム1を利用することにより、設備の位置、施業箇所、施業範囲、到達ルート等の各種情報を、端末装置600において地図上に表してグループ内で共有することができる。また、調査報告に至る前の各地点の情報や、写真等を、グループのメンバー間で共有することができる。そのため、メンバーが入れ替わっても簡単に目標地点にアクセスしたり、作業の完了記録等を確認することができる。また、他のメンバーの現在位置又は過去の位置を容易に把握することができるので、メンバー同士で連携した業務遂行が容易になる。
【0256】
例えば、公的機関による土地利用等に関する検査や調査を行う場面においては、次のようである。すなわち、果樹の植え替えの補助金、水田活用の補助金など、補助金の検査に必要な実地確認作業は非常に煩雑であるという問題がある。また、例えば、固定資産税の調査は、通常、地番図をもとに現場を目視確認し、鉛筆で地図等に記録する形で行われるのが一般的であり、記録した情報等を利用するために手間が別途必要になるなど、非効率的であった。これに対して、情報処理システム1を利用することにより、水田台帳や地番図などを地図描画情報として利用し、現地で撮影した写真を一括で地図上に取り込んでグループ内のメンバに共有化することにより、調査結果等を示す情報を、分担して、容易に利用可能な状態で記録することができる。
【0257】
例えば、林業分野においては、次のようである。すなわち、従来、電子的に地図を用いるには、専用に構成したシステム等を導入する必要があった。これに対して、情報処理システム1を利用することにより、林業に適した等高線・林小班・森林計画図・森林簿等の既存の情報を地図描画情報として利用するとともに、利用するグループで用いる地物情報を入力することにより、容易にかつ低コストで、グループ内で業務に利用可能な情報を共有することができる。また、メンバ情報や地物情報についての入力結果をグループ内で共有しながら業務を進めることができるので、より効率的に業務を遂行することができる。
【0258】
例えば、農業分野においては、次のようである。例えば、農場主が率いるグループや、組合等では、従来、どのような作業がどの圃場で行われているかの情報など、各圃場の状況を報告したり把握したりすることが困難であった。害虫や病害が発生した場合にグループとして速やかにそれを把握して対処することが必要であるが、このような場合に情報共有が困難である。これに対して、情報処理システム1を利用し、各圃場を区分けして示す情報を地物情報又は地図描画情報として用い、さらに各地における作業結果や事象の発生を写真等で位置と関連付けて記録可能にすることにより、グループ内でこれらの情報を収集して把握することが容易になる。
【0259】
例えば、災害対応業務を遂行するグループにおいては、次のようである。このようなグループにおいて、各現場と本部とのやりとりは、電子メールやファクシミリ等を用いて画像やその他の情報等を送受して行われるのが一般的であり、災害時に道路、河川、その他インフラの被災状況を迅速に把握することや、その対応状況を効率的に管理することが困難であった。これに対して、情報処理システム1を利用し、自治体等が保有する土砂災害警戒区域やハザードマップ等の情報を地物情報又は地図描画情報として用い、グループの各メンバが、自身の担当箇所に赴いて状況の記録や撮影した写真等を記録したりすることにより、本部においてリアルタイムで情報を把握することが可能となる。情報の連絡ミスが生じにくく、迅速な対応策の判断や、必要な指示を効率的に行うことができる。
【0260】
例えば、マラソン・トライアスロン・トレッキング・自転車競技・自動車ラリー等、広域で行う大規模イベントにおいては、次のようである。すなわち、かかるイベントを運営するグループにおいて、ボタンティア等のメンバ等を含め、様々なメンバが当日に関わるところ、相互の情報連携は旧来の音声通話やテキストメッセージングサービス等により行われるのが一般的であり、状況の報告や必要な指示を効率的に行うことが困難であった。これに対して、情報処理システム1を利用し、イベントに関するルート、ポイント、救護本部等の情報を地物情報としてグループ内で共有した上で、メンバ間の指示や情報の記録等を行うことにより、容易に現在の情報を共有したり、相互にコミュニケーションをとることができる。例えばマラソンイベントの場合、先頭付近、最後尾付近、各役割のチームリーダー、移動するAED等の位置情報をリアルタイムでグループ内に共有することができるので、各メンバが効率的に必要な行動を行うことができる。
【0261】
例えば、スキーガイド等のガイド業においては、次のようである。すなわち、情報処理システム1において、等高線や植生図のような地図描画情報や、リフト図やスキー場の境界線を示す地物情報等を用いて、ガイドの対象とするメンバ等とリスク管理や安全管理上必要な情報等を容易に共有することができる。天候等により視界が確保しにくい場合においても、共有しているメンバの位置情報を利用して、各メンバの状況を容易に確認することができる。
【0262】
なお、本実施の形態においては、情報処理装置100が以下のような情報処理方法を行うと言ってもよい。情報処理方法は、2以上のユーザ識別子に対応するグループ識別子に対応付けられており、地物に関する地物情報であってユーザの状態又は行動に基づいて予め記録された地物情報であるグループ地物情報が格納されている格納部と、地物情報取得部と、地物情報出力部とを用いて行われる情報処理方法であって、地物情報取得部が、出力先のユーザのユーザ識別子を用いて、当該ユーザ識別子に対応するグループ識別子に対応するグループ地物情報を格納部から取得する地物情報取得ステップと、地物情報出力部が、取得したグループ地物情報又はグループ地物情報に基づく情報を、出力情報として当該出力先のユーザに対応付けて出力する地物情報出力ステップとを含む。
【0263】
また、本実施の形態においては、情端末装置600は、情報処理装置100と共に、以下のような情報処理方法を行うと言ってもよい。すなわち、情報処理方法は、地図を示す地図描画情報が格納されている地図描画情報格納部と、出力装置と、端末取得部と、端末出力部とをさらに用いて行われ、端末取得部が、地図描画情報格納部から地図描画情報を取得する地図描画情報取得ステップと、端末取得部が、地物情報出力部が出力した出力情報を取得する出力情報取得ステップと、端末出力部が、地図描画情報及び出力情報を用いて、地図上に出力情報に基づく情報が表示されるように出力装置に表示する端末出力ステップとを含む。
【0264】
また、本実施の形態における処理は、ソフトウェアで実現してもよい。そして、このソフトウェアをソフトウェアダウンロード等により配布してもよい。また、このソフトウェアを光ディスクなどの記録媒体に記録して流布してもよい。
【0265】
なお、本実施の形態における、情報処理装置を実現するソフトウェアは、以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムは、2以上のユーザ識別子に対応するグループ識別子に対応付けられており、地物に関する地物情報であってユーザの状態又は行動に基づいて予め記録された地物情報であるグループ地物情報が格納されている格納部にアクセス可能なコンピュータを、出力先のユーザのユーザ識別子を用いて、当該ユーザ識別子に対応するグループ識別子に対応するグループ地物情報を格納部から取得する地物情報取得部と、取得したグループ地物情報又はグループ地物情報に基づく情報を、出力情報として当該出力先のユーザに対応付けて出力する地物情報出力部と、として機能させるための、プログラムである。
【0266】
また、本実施の形態における、端末装置を実現するソフトウェアは、以下のようなプログラムである。このプログラムは、地図を示す地図描画情報が格納されている地図描画情報格納部にアクセス可能であって出力装置を備える端末装置のコンピュータを、地図描画情報を取得する地図描画情報取得部と、情報処理装置から出力された出力情報を取得する出力情報取得部と、地図描画情報及び出力情報を用いて、地図上に出力情報に基づく情報が表示されるように表示装置に表示する端末出力部と、として機能させるための、プログラムである。
【0267】
(その他)
【0268】
図18は、上記実施の形態におけるコンピュータシステム800の概観図である。図19は、同コンピュータシステム800のブロック図である。
【0269】
これらの図においては、本明細書で述べたプログラムを実行して、上述した実施の形態の情報処理装置等を実現するコンピュータの構成例が示されている。上述の実施の形態は、コンピュータハードウェア及びその上で実行されるコンピュータプログラムで実現されうる。
【0270】
コンピュータシステム800は、光ディスクドライブを含むコンピュータ801と、キーボード802と、マウス803と、モニタ804とを含む。
【0271】
コンピュータ801は、光ディスクドライブ(ODD)8012に加えて、MPU8013と、光ディスクドライブ8012等に接続されたバス8014と、ブートアッププログラム等のプログラムを記憶するためのROM8015と、MPU8013に接続され、アプリケーションプログラムの命令を一時的に記憶するとともに一時記憶空間を提供するためのRAM8016と、アプリケーションプログラム、システムプログラム、及びデータを記憶するためのハードディスク(HDD)8017とを含む。ここでは図示しないが、コンピュータ801は、さらに、LANへの接続を提供するネットワークカードを含んでもよい。
【0272】
コンピュータシステム800に、上述した実施の形態の情報処理装置等の機能を実行させるプログラムは、光ディスク8101に記憶されて、光ディスクドライブ8012に挿入され、さらにハードディスク8017に転送されてもよい。これに代えて、プログラムは、図示しないネットワークを介してコンピュータ801に送信され、ハードディスク8017に記憶されてもよい。プログラムは実行の際にRAM8016にロードされる。プログラムは、光ディスク8101又はネットワークから直接、ロードされてもよい。
【0273】
プログラムは、コンピュータ801に、上述した実施の形態の情報処理装置等の機能を実行させるオペレーティングシステム(OS)、又はサードパーティープログラム等を、必ずしも含まなくてもよい。プログラムは、制御された態様で適切な機能(モジュール)を呼び出し、所望の結果が得られるようにする命令の部分のみを含んでいればよい。コンピュータシステム800がどのように動作するかは周知であり、詳細な説明は省略する。
【0274】
なお、上記プログラムにおいて、情報を送信する送信ステップや、情報を受信する受信ステップなどでは、ハードウェアによって行われる処理、例えば、送信ステップにおけるモデムやインターフェースカードなどで行われる処理(ハードウェアでしか行われない処理)は含まれない。
【0275】
また、上記プログラムを実行するコンピュータは、単数であってもよく、複数であってもよい。すなわち、集中処理を行ってもよく、あるいは分散処理を行ってもよい。
【0276】
また、上記実施の形態において、一の装置に存在する2以上の構成要素は、物理的に一の媒体で実現されてもよい。
【0277】
上記実施の形態において、各構成要素は専用のハードウェアにより構成されてもよく、又は、ソフトウェアにより実現可能な構成要素については、プログラムを実行することによって実現されてもよい。例えば、ハードディスクや半導体メモリ等の記録媒体に記録されたソフトウェア・プログラムをCPU等のプログラム実行部が読み出して実行することによって、各構成要素が実現されうる。その実行時に、プログラム実行部は、記憶部や記録媒体にアクセスしながらプログラムを実行してもよい。また、そのプログラムは、サーバなどからダウンロードされることによって実行されてもよく、所定の記録媒体(例えば、光ディスクや磁気ディスク、半導体メモリなど)に記録されたプログラムが読み出されることによって実行されてもよい。また、このプログラムは、プログラムプロダクトを構成するプログラムとして用いられてもよい。また、そのプログラムを実行するコンピュータは、単数であってもよく、複数であってもよい。すなわち、集中処理を行ってもよく、又は分散処理を行ってもよい。
【0278】
また、上記実施の形態において、各処理(各機能)は、単一の装置(システム)によって集中処理されることによって実現されてもよく、あるいは、複数の装置によって分散処理されることによって実現されてもよい(この場合、分散処理を行う複数の装置により構成されるシステム全体を1つの「装置」として把握することが可能である)。
【0279】
また、上記実施の形態において、各構成要素間で行われる情報の受け渡しは、例えば、その情報の受け渡しを行う2個の構成要素が物理的に異なるものである場合には、一方の構成要素による情報の出力と、他方の構成要素による情報の受け付けとによって行われてもよく、又は、その情報の受け渡しを行う2個の構成要素が物理的に同じものである場合には、一方の構成要素に対応する処理のフェーズから、他方の構成要素に対応する処理のフェーズに移ることによって行われてもよい。
【0280】
また、上記実施の形態において、各構成要素が実行する処理に関係する情報、例えば、各構成要素が受け付けたり、取得したり、選択したり、生成したり、送信したり、受信したりした情報や、各構成要素が処理で用いる閾値や数式、アドレス等の情報等は、上記説明で明記していなくても、図示しない記録媒体において、一時的に、又は長期にわたって保持されていてもよい。また、その図示しない記録媒体への情報の蓄積を、各構成要素、又は、図示しない蓄積部が行ってもよい。また、その図示しない記録媒体からの情報の読み出しを、各構成要素、又は、図示しない読み出し部が行ってもよい。
【0281】
また、上記実施の形態において、各構成要素等で用いられる情報、例えば、各構成要素が処理で用いる閾値やアドレス、各種の設定値等の情報がユーザによって変更されてもよい場合には、上記説明で明記していなくても、ユーザが適宜、それらの情報を変更できるようにしてもよく、又は、そうでなくてもよい。それらの情報をユーザが変更可能な場合には、その変更は、例えば、ユーザからの変更指示を受け付ける図示しない受付部と、その変更指示に応じて情報を変更する図示しない変更部とによって実現されてもよい。その図示しない受付部による変更指示の受け付けは、例えば、入力デバイスからの受け付けでもよく、通信回線を介して送信された情報の受信でもよく、所定の記録媒体から読み出された情報の受け付けでもよい。
【0282】
本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものである。
【0283】
上述の実施の形態や変形例の構成要素の組み合わせを適宜変更した実施の形態を構成してもよい。例えば、上述の実施の形態の構成そのものに限られず、上述の実施の形態や変形例のそれぞれの構成要素について、適宜、他の構成要素と置換されていてもよい。上述の実施の形態や変形例のうち、一部の構成要素や機能が省略されていてもよい。
【0284】
例えば、上述の実施の形態において、地図描画情報は地図提供装置から取得されるが、地図描画情報は予め情報処理装置の格納部や端末装置自身の端末格納部などに格納されていてもよい。また、地物情報出力部が端末装置に設けられていてもよく、この場合、地物情報出力部が用いる情報が情報処理装置等から端末装置に送信され、端末装置において地物情報出力部が送信された情報を用いて出力情報を出力するように構成されていてもよい。地物情報取得部が端末装置に設けられていてもよい。
【0285】
上述の実施の形態に係る、情報処理システムは、情報処理装置と、情報処理装置と通信可能であって一のユーザ識別子に対応する端末装置とを備える情報処理システムであって、2以上のユーザ識別子に対応するグループ識別子に対応付けられており、地物に関する地物情報であってユーザの状態又は行動に基づいて予め記録された地物情報であるグループ地物情報が格納されている格納部と、端末装置に対応するユーザ識別子に対応するグループ識別子に対応するグループ地物情報を格納部から取得する地物情報取得部と、取得したグループ地物情報又はグループ地物情報に基づく情報を、出力情報として取得する出力情報取得部と、地図を示す地図描画情報を取得する地図描画情報取得部と、地図描画情報及び出力情報を用いて、地図と出力情報に基づく情報とを端末装置に設けられている出力装置に出力する端末出力部とを備える、情報処理システムであるといえる。ここで、例えば地図描画情報の取得元は地図提供装置に限られず、地物情報取得部や地物情報出力部は端末装置や他のユーザの端末装置等に設けられていてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0286】
以上のように、本発明にかかる情報処理装置は、複数のユーザが含まれるグループ内で地図上のデータについて共有することができるという効果を有し、情報処理装置等として有用である。
【符号の説明】
【0287】
1 情報処理システム
100 情報処理装置
110 格納部
120 受信部
130 受付部
140 処理部
143 ルール情報取得部
144 ルール情報出力部
145 地物情報受付部
146 特定入力情報蓄積部
147 位置情報蓄積部
151 地物情報取得部
155 メンバ情報取得部
161 地物情報出力部
165 リスト出力部
166 メンション操作受付部
167 メンション出力部
170 送信部
600 端末装置
610 端末格納部
641 端末取得部
642 出力情報取得部
643 地図描画情報取得部
650 端末出力部
661 出力装置
662 表示装置
701 地図提供装置
711 地図描画情報格納部
【要約】
【課題】地図上のデータについてグループ内で容易に共有することができれば有用である。
【解決手段】情報処理装置100は、2以上のユーザ識別子に対応するグループ識別子に対応付けられており、地物に関する地物情報であってユーザの状態又は行動に基づいて予め記録された地物情報であるグループ地物情報が格納されている格納部110と、出力先のユーザのユーザ識別子を用いて、ユーザ識別子に対応するグループ識別子に対応するグループ地物情報を格納部110から取得する地物情報取得部151と、取得したグループ地物情報又はグループ地物情報に基づく情報を、出力情報として出力先のユーザに対応付けて出力する地物情報出力部161とを備える。情報処理装置100により、複数のユーザが含まれるグループ内で地図上のデータについて共有することができる。
【選択図】図3
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19