(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-01-06
(45)【発行日】2025-01-15
(54)【発明の名称】ランダムアクセス手順のための方法および装置
(51)【国際特許分類】
H04W 74/0836 20240101AFI20250107BHJP
H04W 52/02 20090101ALI20250107BHJP
【FI】
H04W74/0836
H04W52/02 110
(21)【出願番号】P 2022570332
(86)(22)【出願日】2020-05-18
(86)【国際出願番号】 CN2020090772
(87)【国際公開番号】W WO2021232180
(87)【国際公開日】2021-11-25
【審査請求日】2023-01-17
(73)【特許権者】
【識別番号】515076873
【氏名又は名称】ノキア テクノロジーズ オサケユイチア
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100123582
【氏名又は名称】三橋 真二
(74)【代理人】
【識別番号】100092624
【氏名又は名称】鶴田 準一
(74)【代理人】
【識別番号】100141162
【氏名又は名称】森 啓
(74)【代理人】
【識別番号】100151459
【氏名又は名称】中村 健一
(72)【発明者】
【氏名】サムリ トゥルティネン
(72)【発明者】
【氏名】ウー チュンリー
(72)【発明者】
【氏名】ユッシ-ペッカ コスキネン
【審査官】本橋 史帆
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2013/125890(WO,A1)
【文献】国際公開第2019/135654(WO,A1)
【文献】特開2017-188834(JP,A)
【文献】InterDigital (Email discussion rapporteur),Outcome of [AT109bis-e] [506] [PowSav] DCP open issues[online],3GPP TSG RAN WG2 #109bis-e R2-2003955,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG2_RL2/TSGR2_109bis-e/Docs/R2-2003955.zip>,2020年04月30日
【文献】Qualcomm Incorporated,Procedures for Two-Step RACH[online],3GPP TSG RAN WG1 #99 R1-1912933,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_99/Docs/R1-1912933.zip>,2019年11月09日
【文献】SHARP,Extension of DRX ACTIVE time[online],3GPP TSG RAN WG2 #105 R2-1900852,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG2_RL2/TSGR2_105/Docs/R2-1900852.zip>,2019年02月14日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24- 7/26
H04W 4/00-99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
2段階ランダムアクセス手順を実行するために、他の装置(220)にランダムアクセス要求を送信する手段(110)であって、前記ランダムアクセス要求はメッセージAを含む、送信手段(110)と、
前記メッセージAを含む前記ランダムアクセス要求の送信に応答してランダムアクセス応答ウィンドウを開始する(120)手段であって、前記ランダムアクセス応答ウィンドウが前記2段階ランダムアクセス手順のメッセージB応答ウィンドウを含む、手段と、
前記メッセージB応答ウィンドウが実行されている間、アクティブ時間にあること、および、
前記メッセージB応答ウィンドウの実行中に、無線ネットワーク一時識別子宛ての物理ダウンリンク制御チャネル伝送を受信した場合に、少なくとも1つの不連続受信タイマーを開始すること、
を実行するための手段(130)と、
を含む装置(210)。
【請求項2】
前記ランダムアクセス要求が、コンテンションベースプリアンブルまたはコンテンションフリープリアンブルを含み、前記ランダムアクセス要求が、コンテンションベースランダムアクセス要求またはコンテンションフリーランダムアクセス要求である、請求項1に記載の装置(210)。
【請求項3】
前記ランダムアクセス応答ウィンドウが、4段階ランダムアクセス手順
におけるメッセージ1またはMSG1に対するランダムアクセス応答に対するランダムアクセス応答ウィンドウを含む、請求項1または2に記載の装置(210)。
【請求項4】
前記装置(210)は、無線リソース制御接続モードである、請求項1乃至3のいずれかに記載の装置(210)。
【請求項5】
前記少なくとも1つの不連続受信タイマーが、不連続受信非アクティブタイマー、不連続受信ハイブリッド自動再送要求ラウンドトリップタイムタイマーアップリンク、不連続受信ハイブリッド自動再発要求ラウンドトリップタイムタイマーダウンリンク、不連続受信再送タイマーアップリンク、および不連続受信再送タイマーダウンリンクの少なくとも1つを含む、請求項1乃至
4のいずれかに記載の装置(210)。
【請求項6】
前記装置(210)は、不連続受信サイクルで構成される、請求項1乃至
5のいずれかに記載の装置(210)。
【請求項7】
前記ランダムアクセス応答ウィンドウの満了に応答して、前記装置(210)を不連続受信に入るようにさせる手段、
をさらに含む、請求項1乃至
6のいずれかに記載の装置(210)。
【請求項8】
前記ランダムアクセス応答ウィンドウが実行されている間、セル無線ネットワーク一時識別子、ランダムアクセス無線ネットワーク一時識別子、および、メッセージB無線ネットワーク一時識別子の少なくとも1つに宛てられた前記物理ダウンリンク制御チャネルをモニタする手段、
をさらに含む、請求項1乃至
7のいずれかに記載の装置(210)。
【請求項9】
前記無線ネットワーク一時識別子は、セル無線ネットワーク一時識別子、ランダムアクセス無線ネットワーク一時識別子、および、メッセージB無線ネットワーク一時識別子のうちの少なくとも1つを含む、請求項1乃至
8のいずれかに記載の装置(210)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
様々な例示的な実施形態は、ランダムアクセス手順のための方法および装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
例えば、ロングタームエボリューション(LTE)システムまたは新無線(NRまたは5G)システムなどの通信システムにおいて、ユーザ機器(UE)は、いくつかのイベントに応答して基地局(例えば、LTEシステムにおけるeNBまたはNRシステムにおけるgNB)とのランダムアクセス(RA)手順を実行し得る。不連続受信(DRX)が設定されている場合、UEは、アクティブ時間に物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)をモニタしてよい。
【発明の概要】
【0003】
第1の態様において、方法が開示される。方法は、装置(たとえば、UEの少なくとも一部)で実行されてもよく、RA手順を実行するために他の装置(たとえば、基地局の少なくとも一部)に対してRA要求を送信することと、RA要求を送信することに応答してRA応答ウィンドウを開始することと、を含んでよい。さらに、少なくとも1つの動作が、本方法において実行されてよい。様々な実施形態において、かかる少なくとも1つの動作は、例えば、RA応答ウィンドウが実行されている間、装置がアクティブ時間にあることを考慮する、または、させること、RA応答ウィンドウが実行されている間に無線ネットワーク一時識別子(RNTI)宛てのPDCCH伝送を受信した場合に少なくとも1つのDRXタイマーを開始すること、コンテンションフリーメッセージAを送信した後にRA手順を完了するfallbackRARを含むMSGB無線ネットワーク一時識別子(MSGB-RNTI)によってスケジュールされたメッセージB(または、MSGB)の受信成功に応答して、装置をアクティブ時間にすることを考慮する、または、させること、等の少なくとも1つを含んでよい。
【0004】
様々な実施形態において、RA要求は、メッセージA(またはMSGA)またはビーム障害回復(BFR)のためのコンテンションフリープリアンブルを含んでよい。
【0005】
様々な実施形態において、RA要求は、コンテンションベースRA要求またはコンテンションフリーRA要求であってよい。
【0006】
様々な実施形態において、RA応答ウィンドウは、2ステップRA手順のためのメッセージB応答ウィンドウ、または、4ステップRA手順のためのRA応答ウィンドウを含んでよい。
【0007】
様々な実施形態において、本装置は、無線リソース制御接続モードであってよい。
【0008】
様々な実施形態において、RA手順は、2段階RA手順、または、4段階RA手順を含んでよい。
【0009】
さまざまな実施形態において、少なくとも1つのDRXタイマーは、DRX非アクティブタイマー、DRXハイブリッド自動再送要求(HARQ)ラウンドトリップ(RTT)タイマーアップリンク、DRX HARQ RTTタイマーダウンリンク、DRX再送タイマーアップリンク、および、DRX再送タイマーダウンリンクのうちの少なくとも1つを含んでよい。
【0010】
様々な実施形態において、装置は、DRXサイクルで構成されてよい。
【0011】
様々な実施形態において、方法は、RA応答ウィンドウの満了に応答して、装置にDRXを入力させることをさらに含んでよい。
【0012】
様々な実施形態において、方法は、RA応答ウィンドウが実行されている間、セル無線ネットワーク一時識別子(C-RNTI)、ランダムアクセス無線ネットワーク一時識別子(RA-RNTI)、および、MSGB-RNTIの少なくとも1つに宛てられたPDCCHをモニタすることをさらに含んでもよい。
【0013】
様々な実施形態において、RNTIは、C-RNTI、RA-RNTI、および、MSGB-RNTIのうちの少なくとも1つを含んでよい。
【0014】
第2の態様では、方法が開示される。本方法は、装置(例えば、UEの少なくとも一部)において実行されてもよく、RA手順を実行するために他の装置(例えば、基地局の少なくとも一部)にRA要求を送信することと、他の装置からRA応答を受信することと、アクティブ時間においてPDCCHをモニタし、RNTIに宛てられたPDCCH伝送を受信する前にアクティブ時間を停止させることと、を含み得る。
【0015】
様々な実施形態において、アクティブ時間は、RNTIに宛てられたPDCCH送信を受信する前に、DRXオン継続時間タイマーの満了に応答して停止され得る。
【0016】
様々な実施形態において、アクティブ時間におけるPDCCHのモニタリングは、アクティブ時間におけるC-RNTI、RA-RNTI、および、MSGB-RNTIの少なくとも1つに宛てられたPDCCHのモニタリングを含んでよい。
【0017】
様々な実施形態において、RNTIは、C-RNTI、RA-RNTI、および、MSGB-RNTIのうちの少なくとも1つを含んでよい。
【0018】
第3の態様では、方法が開示される。本方法は、装置(例えば、基地局の少なくとも一部)において実行されてもよく、他の装置(例えば、UEの少なくとも一部)からRA手順を実行するRA要求を受信することと、PDCCHを送信することと、例えば、RA手順に対するRA応答ウィンドウが実行中であるか否かに応じて、他の装置がアクティブ時間にあるか否か、RA応答ウィンドウの実行中にRNTI宛てのPDCCHの送信に成功したことに基づいて、他の装置の少なくとも1つのDRXタイマーが開始されたか否か、コンテンションフリーメッセージAを送信した後にRA手順を完了するfallbackRARを含むMSGB-RNTIによってスケジュールされたMSGBの受信に成功したことに基づいて、他の装置がアクティブ時間にあるか否かなど、を含む少なくとも1つの判定を行うことと、を含んでよい。
【0019】
様々な実施形態において、RA要求は、メッセージAまたはBFRのためのコンテンションフリープリアンブルを含んでよい。
【0020】
様々な実施形態において、RA要求は、コンテンションベースRA要求、または、コンテンションフリーRA要求であってよい。
【0021】
様々な実施形態において、RA手順は、2段階RA手順、または、4段階RA手順を含んでよい。
【0022】
さまざまな実施形態において、少なくとも1つのDRXタイマーは、DRX非アクティブタイマー、DRX HARQ RTTタイマーアップリンク、DRX HARQ RTTタイマーダウンリンク、DRX再送タイマーアップリンク、および、DRX再送タイマーダウンリンクのうちの少なくとも1つを含んでよい。
【0023】
様々な実施形態において、方法は、RA応答ウィンドウの満了に応答して、他の装置がDRXに入ることを決定することをさらに含んでもよい。
【0024】
様々な実施形態において、PDCCHを送信することは、RA応答ウィンドウが実行されている間に、C-RNTI、RA-RNTI、および、MSGB-RNTIの少なくとも1つに宛てられたPDCCHを送信することを含んでもよい。
【0025】
様々な実施形態において、RNTIは、C-RNTI、RA-RNTI、および、MSGB-RNTIのうちの少なくとも1つを含んでよい。
【0026】
第4の態様では、方法が開示される。この方法は、装置(例えば、基地局の少なくとも一部)で実行されてもよく、RA手順を実行するために他の装置(例えば、UEの少なくとも一部)からRA要求を受信することと、他の装置にRA応答を送信することと、RNTIに宛てられたPDCCH送信が成功する前に、他の装置がPDCCHをモニタするアクティブ時間を停止したか否かを判断することと、を含んでよい。
【0027】
様々な実施形態において、アクティブ時間は、RNTIに宛てられたPDCCH送信が成功する前にDRXオン継続時間タイマーの満了に応答して停止されたと判断されてよい。
【0028】
様々な実施形態において、PDCCHをモニタするためのアクティブ時間は、C-RNTI、RA-RNTI、および、MSGB-RNTIの少なくとも1つに宛てられたPDCCHをモニタするためのアクティブ時間をアクティブ時間内に含んでもよい。
【0029】
様々な実施形態において、RNTIは、C-RNTI、RA-RNTI、および、MSGB-RNTIのうちの少なくとも1つを含んでよい。
【0030】
第5の態様では、装置が開示される。装置は、UEの少なくとも一部であってよく、少なくとも1つのプロセッサおよび少なくとも1つのメモリを含んでもよい。少なくとも1つのメモリは、コンピュータプログラムコードを含んでもよく、少なくとも1つのメモリおよびコンピュータプログラムコードは、少なくとも1つのプロセッサによって、装置に、第1の態様における方法を実行させるように構成されてよい。様々な実施形態において、少なくとも1つのメモリおよびコンピュータプログラムコードは、少なくとも1つのプロセッサによって、装置に、RA手順を実行するために他の装置(例えば、基地局の少なくとも一部)にRA要求を送信することと、RA要求を送信することに応答して、RA応答ウィンドウを開始することと、を実行させるように構成されてよい。さらに、少なくとも1つのメモリおよびコンピュータプログラムコードは、少なくとも1つのプロセッサによって、装置に少なくとも1つの動作をさらに実行させるように構成されてよい。様々な実施形態において、少なくとも1つの動作は、例えば、RA応答ウィンドウが実行されている間、装置がアクティブ時間にあることを考慮することと、RA応答ウィンドウが実行されている間に、RNTIに宛てられたPDCCH伝送を受信した場合に、少なくとも1つのDRXタイマーを開始することと、コンテンションフリーMSGAを伝送した後にRA手順を完了するfallbackRARを含むMSGB-RNTIによってスケジュールされたMSGBを正常に受信した場合に応答して、装置がアクティブ時間にあることを考慮する、または、させること等と、の少なくとも1つを含んでよい。
【0031】
様々な実施形態において、RA要求は、メッセージA(またはMSGA)、または、BFRのためのコンテンションフリープリアンブルを含んでよい。
【0032】
様々な実施形態において、RA要求は、コンテンションベースRA要求、または、コンテンションフリーRA要求であってよい。
【0033】
様々な実施形態において、RA応答ウィンドウは、2ステップRA手順のためのメッセージB(またはMSGB)応答ウィンドウ、または、4ステップRA手順のためのRA応答ウィンドウを含んでよい。
【0034】
様々な実施形態において、装置は、無線リソース制御接続モードであってよい。
【0035】
様々な実施形態において、RA手順は、2段階RA手順、または、4段階RA手順を含んでよい。
【0036】
様々な実施形態において、少なくとも1つのDRXタイマーは、DRX非アクティブタイマー、DRX HARQ RTTタイマーアップリンク、DRX HARQ RTTタイマーダウンリンク、DRX再送タイマーアップリンク、および、DRX再送タイマーダウンリンクのうちの少なくとも1つを含んでよい。例えば、装置は、少なくとも1つのDRXタイマーを含んでよい。
【0037】
様々な実施形態において、装置は、DRXサイクルで構成されてよい。
【0038】
様々な実施形態において、少なくとも1つのメモリおよびコンピュータプログラムコードは、少なくとも1つのプロセッサによって、RA応答ウィンドウの満了に応答して、DRXに入ることを装置にさらに実行させるように構成されてよい。
【0039】
様々な実施形態において、少なくとも1つのメモリおよびコンピュータプログラムコードは、少なくとも1つのプロセッサによって、RA応答ウィンドウが実行されている間、C-RNTI、RA-RNTI、および、MSGB-RNTIのうちの少なくとも1つに宛てられたPDCCHのモニタを装置にさらに実行させるように構成されてよい。
【0040】
様々な実施形態において、RNTIは、C-RNTI、RA-RNTI、および、MSGB-RNTIのうちの少なくとも1つを含んでよい。
【0041】
第6の態様では、装置が開示される。装置は、UEの少なくとも一部であってよく、第1の態様における方法を実行するための手段を有してよい。さまざまな実施形態において、装置は、RA手順を実行するために、他の装置(たとえば、基地局の少なくとも一部)に対して、RA要求を送信するための手段と、RA要求の送信に応答して、RA応答ウィンドウを開始するための手段と、を含んでよい。さらに、装置は、装置に少なくとも1つの動作をさらに実行させるための手段を含んでよい。様々な実施形態において、少なくとも1つの動作は、例えば、RA応答ウィンドウが実行されている間、装置がアクティブ時間にあることを考慮する、または、させることと、RA応答ウィンドウが実行されている間にRNTIに宛てられたPDCCH伝送を受信した場合に、少なくとも1つのDRXタイマーを開始することと、コンテンションフリーMSGAを伝送した後に、RA手順を完了するfallbackRARを含むMSGB-RNTIによってスケジュールされたMSGBを正常に受信したことに応答して、装置をアクティブ時間にすること等と、を少なくとも含んでよい。
【0042】
様々な実施形態において、RA要求は、メッセージA(または、MSGA)、または、BFRのためのコンテンションフリープリアンブルを含んでよい。
【0043】
様々な実施形態において、RA要求は、コンテンションベースRA要求、または、コンテンションフリーRA要求であってよい。
【0044】
様々な実施形態において、RA応答ウィンドウは、2ステップRA手順に対するメッセージB(またはMSGB)応答ウィンドウ、または、4ステップRA手順に対するRA応答ウィンドウを含んでよい。
【0045】
様々な実施形態において、本装置は無線リソース制御接続モードであってよい。
【0046】
様々な実施形態において、RA手順は、2段階RA手順、または、4段階RA手順を含んでよい。
【0047】
様々な実施形態において、少なくとも1つのDRXタイマーは、DRX非アクティブタイマー、DRXハイブリッド自動再送要求(HARQ)ラウンドトリップ(RTT)タイマーアップリンク、DRX HARQ RTTタイマーダウンリンク、DRX再送タイマーアップリンク、および、DRX再送タイマーダウンリンクのうちの少なくとも1つを含んでよい。例えば、装置は、少なくとも1つのDRXタイマーを含んでよい。
【0048】
様々な実施形態において、装置は、DRXサイクルで構成されてよい。
【0049】
様々な実施形態において、第6の態様における装置は、RA応答ウィンドウの満了に応答して、装置にDRXを入力させるための手段をさらに含んでよい。
【0050】
様々な実施形態において、第6の態様における装置は、RA応答ウィンドウが実行されている間、C-RNTI、RA-RNTI、および、MSGB-RNTIの少なくとも1つに宛てられたPDCCHをモニタする手段をさらに含んでよい。
【0051】
様々な実施形態において、RNTIは、C-RNTI、RA-RNTI、および、MSGB-RNTIのうちの少なくとも1つを含んでよい。
【0052】
第7の態様では、コンピュータ可読媒体が開示される。コンピュータ可読媒体は、装置に第1の態様における方法を実行させるためのプログラム命令を含んでよい。例えば、装置は、第5の態様および/または第6の態様における装置の少なくとも一部であってよい。様々な実施形態において、プログラム命令は、RA手順を実行するために他の装置(例えば、基地局の少なくとも一部)にRA要求を送信することと、RA要求を送信することに応答して、RA応答ウィンドウを開始することと、を装置に実行させるために使用されてよい。さらに、プログラム命令は、装置に少なくとも1つの動作をさらに実行させるために使用されてよい。様々な実施形態において、少なくとも1つの動作は、例えば、RA応答ウィンドウが実行されている間、装置がアクティブ時間にあることを考慮することと、RA応答ウィンドウが実行されている間にRNTIに宛てられたPDCCH伝送を受信した場合に、少なくとも1つのDRXタイマーを開始することと、コンテンションフリーMSGAを伝送した後に、RA手順を完了するfallbackRARを含むMSGB-RNTIによってスケジュールされたMSGBを正常に受信したことに応答して、装置がアクティブ時間にあることを考慮する、または、させること等と、の少なくとも1つを含んでよい。
【0053】
様々な実施形態において、RA要求は、メッセージA(または、MSGA)、または、BFRのためのコンテンションフリープリアンブルを含んでよい。
【0054】
様々な実施形態において、RA要求は、コンテンションベースRA要求、または、コンテンションフリーRA要求であってよい。
【0055】
様々な実施形態において、RA応答ウィンドウは、2ステップRA手順に対するメッセージB(またはMSGB)応答ウィンドウ、または、4ステップRA手順に対するRA応答ウィンドウを含んでよい。
【0056】
様々な実施形態において、装置は、無線リソース制御接続モードであってよい。
【0057】
様々な実施形態において、RA手順は、2段階RA手順、または、4段階RA手順を含んでよい。
【0058】
様々な実施形態において、少なくとも1つのDRXタイマーは、DRX非アクティブタイマー、DRX HARQ RTTタイマーアップリンク、DRX HARQ RTTタイマーダウンリンク、DRX再送タイマーアップリンク、および、DRX再送タイマーダウンリンクのうちの少なくとも1つを含んでよい。例えば、装置は、少なくとも1つのDRXタイマーを含んでよい。
【0059】
様々な実施形態において、装置は、DRXサイクルで構成されてよい。
【0060】
様々な実施形態において、少なくとも1つのメモリおよびコンピュータプログラムコードは、少なくとも1つのプロセッサによって、RA応答ウィンドウの満了に応答して、DRXを入力することをさらに装置に実行させるように構成されてよい。
【0061】
様々な実施形態において、少なくとも1つのメモリおよびコンピュータプログラムコードは、少なくとも1つのプロセッサによって、RA応答ウィンドウが実行されている間、C-RNTI、RA-RNTI、および、MSGB-RNTIのうちの少なくとも1つに宛てられたPDCCHのモニタリングをさらに装置に実行させるように構成されてよい。
【0062】
様々な実施形態において、RNTIは、C-RNTI、RA-RNTI、および、MSGB-RNTIのうちの少なくとも1つを含んでよい。
【0063】
第8の態様では、装置が開示される。装置は、UEの少なくとも一部であってよく、少なくとも1つのプロセッサおよび少なくとも1つのメモリを含んでよい。少なくとも1つのメモリは、コンピュータプログラムコードを含んでよく、少なくとも1つのメモリおよびコンピュータプログラムコードは、少なくとも1つのプロセッサによって、第2の態様における方法を装置に実行させるように構成されてよい。様々な実施形態において、少なくとも1つのメモリおよびコンピュータプログラムコードは、少なくとも1つのプロセッサによって、RA手順を実行するために他の装置(例えば、基地局の少なくとも一部)にRA要求を送信することと、他の装置からRA応答を受信することと、アクティブ時間においてPDCCHをモニタすることと、RNTIに宛てられたPDCCH伝送を受信する前にアクティブ時間を停止することと、を装置に実行させるように構成されてよい。
【0064】
様々な実施形態において、アクティブ時間は、RNTIに宛てられたPDCCH送信を受信する前に、DRXオン継続時間タイマーの満了に応答して停止されてよい。
【0065】
様々な実施形態において、アクティブ時間におけるPDCCHのモニタリングは、アクティブ時間におけるC-RNTI、RA-RNTI、および、MSGB-RNTIの少なくとも1つに宛てられたPDCCHのモニタリングを含んでよい。
【0066】
様々な実施形態において、RNTIは、C-RNTI、RA-RNTI、および、MSGB-RNTIのうちの少なくとも1つを含んでよい。
【0067】
第9の態様では、装置が開示される。装置は、UEの少なくとも一部であってよく、第2の態様における方法を実行するための手段を含んでよい。様々な実施形態において、装置は、RA手順を実行するために他の装置(例えば、基地局の少なくとも一部)にRA要求を送信する手段と、他の装置からRA応答を受信する手段と、アクティブ時間においてPDCCHをモニタする手段と、RNTIに宛てられたPDCCH伝送を受信する前にアクティブ時間を停止する手段と、を含んでよい。
【0068】
様々な実施形態において、アクティブ時間は、RNTIに宛てられたPDCCH送信を受信する前に、DRXオン継続時間タイマーの満了に応答して停止されてよい。
【0069】
様々な実施形態において、アクティブ時間におけるPDCCHのモニタリングは、アクティブ時間におけるC-RNTI、RA-RNTI、および、MSGB-RNTIの少なくとも1つに宛てられたPDCCHのモニタリングを含んでよい。
【0070】
様々な実施形態において、RNTIは、C-RNTI、RA-RNTI、および、MSGB-RNTIのうちの少なくとも1つを含んでよい。
【0071】
第10の態様では、コンピュータ可読媒体が開示される。コンピュータ可読媒体は、装置に第2の態様における方法を実行させるためのプログラム命令を含んでよい。例えば、装置は、第8の態様および/または第9の態様における装置の少なくとも一部であってよい。様々な実施形態において、プログラム命令は、RA手順を実行するために他の装置(例えば、基地局の少なくとも一部)にRA要求を送信することと、他の装置からRA応答を受信する手段と、アクティブ時間においてPDCCHをモニタする手段と、RNTIに宛てられたPDCCH伝送を受信する前にアクティブ時間を停止する手段と、を装置に実行させるために使用されてよい。
【0072】
様々な実施形態において、アクティブ時間は、RNTIに宛てられたPDCCH送信を受信する前に、DRXオン継続時間タイマーの満了に応答して停止されてよい。
【0073】
様々な実施形態において、アクティブ時間におけるPDCCHのモニタリングは、アクティブ時間におけるC-RNTI、RA-RNTI、および、MSGB-RNTIの少なくとも1つに宛てられたPDCCHのモニタリングを含んでよい。
【0074】
様々な実施形態において、RNTIは、C-RNTI、RA-RNTI、および、MSGB-RNTIのうちの少なくとも1つを含んでよい。
【0075】
第11の態様では、装置が開示される。この装置は、基地局の少なくとも一部であってよく、少なくとも1つのプロセッサと、少なくとも1つのメモリと、を含んでよい。少なくとも1つのメモリは、コンピュータプログラムコードを含んでよく、少なくとも1つのメモリおよびコンピュータプログラムコードは、少なくとも1つのプロセッサによって、第3の態様における方法を装置に実行させるように構成されてよい。様々な実施形態において、少なくとも1つのメモリおよびコンピュータプログラムコードは、少なくとも1つのプロセッサによって、RA手順を実行するために、他の装置(例えば、少なくともUEの一部)からRA要求を受信することと、PDCCHを送信し、例えば、RA手順に対するRA応答ウィンドウが実行されているか否かに応じて、他の装置がアクティブ時間にあるか否か、RA応答ウィンドウの実行中にRNTI宛てのPDCCHの送信に成功したことに基づいて、他の装置の少なくとも1つのDRXタイマーが開始されたか否か、コンテンションフリーMSGAを送信した後に、RA手順を完了するfallbackRARを含むMSGB-RNTIによってスケジュールされたMSGBの受信に成功したことに基づいて、他の装置がアクティブ時間にあるか否か等、を含む少なくとも1つの判定を行うことと、を装置に実行させるように構成されてよい。
【0076】
様々な実施形態において、RA要求は、メッセージA、または、BFRのためのコンテンションフリープリアンブルを含んでよい。
【0077】
様々な実施形態において、RA要求は、コンテンションベースRA要求、または、コンテンションフリーRA要求であってよい。
【0078】
様々な実施形態において、RA手順は、2段階RA手順、または、4段階RA手順を含んでよい。
【0079】
さまざまな実施形態において、少なくとも1つのDRXタイマーは、DRX非アクティブタイマー、DRX HARQ RTTタイマーアップリンク、DRX HARQ RTTタイマーダウンリンク、DRX再送タイマーアップリンク、および、DRX再送タイマーダウンリンクのうちの少なくとも1つを含んでよい。
【0080】
様々な実施形態において、少なくとも1つのメモリおよびコンピュータプログラムコードは、少なくとも1つのプロセッサによって、他の装置が、RA応答ウィンドウの満了に応答してDRXに入ることを決定することを装置にさらに実行させるように構成されてよい。
【0081】
様々な実施形態において、PDCCHを送信することは、RA応答ウィンドウが実行されている間に、C-RNTI、RA-RNTI、および、MSGB-RNTIの少なくとも1つに宛てられたPDCCHを送信することを含んでよい。
【0082】
様々な実施形態において、RNTIは、C-RNTI、RA-RNTI、および、MSGB-RNTIのうちの少なくとも1つを含んでよい。
【0083】
第12の態様では、装置が開示される。装置は、基地局の少なくとも一部であってよく、第3の態様における方法を実行するための手段を含んでよい。様々な実施形態において、装置は、RA手順を実行するために、他の装置(たとえば、UEの少なくとも一部)からRA要求を受信するための手段と、PDCCHを送信するための手段と、例えば、RA手順に対するRA応答ウィンドウが実行されているか否かに応じて、他の装置がアクティブ時間にあるか否か、RA応答ウィンドウの実行中にRNTI宛てのPDCCHの送信に成功したことに基づいて、他の装置の少なくとも1つのDRXタイマーが開始されたか否か、コンテンションフリーMSGAを送信した後に、RA手順を完了するfallbackRARを含むMSGB-RNTIによってスケジュールされたMSGBを受信したことに基づいて、他の装置がアクティブな時間にあるか等、を含む少なくとも1つの判定を行うための手段と、を備えてよい。
【0084】
様々な実施形態において、RA要求は、メッセージA、または、BFRのためのコンテンションフリープリアンブルを含んでよい。
【0085】
様々な実施形態において、RA要求は、コンテンションベースRA要求、または、コンテンションフリーRA要求であってよい。
【0086】
様々な実施形態において、RA手順は、2段階RA手順、または、4段階RA手順を含んでよい。
【0087】
さまざまな実施形態において、少なくとも1つのDRXタイマーは、DRX非アクティブタイマー、DRX HARQ RTTタイマーアップリンク、DRX HARQ RTTタイマーダウンリンク、DRX再送タイマーアップリンク、および、DRX再送タイマーダウンリンクのうちの少なくとも1つを含んでよい。
【0088】
様々な実施形態において、装置は、RA応答ウィンドウの満了に応答して、他の装置がDRXに入ることを決定するための手段をさらに含んでよい。
【0089】
様々な実施形態において、PDCCHを送信することは、RA応答ウィンドウが実行されている間に、C-RNTI、RA-RNTI、および、MSGB-RNTIの少なくとも1つに宛てられたPDCCHを送信することを含んでよい。
【0090】
様々な実施形態において、RNTIは、C-RNTI、RA-RNTI、および、MSGB-RNTIのうちの少なくとも1つを含んでよい。
【0091】
第13の態様では、コンピュータ可読媒体が開示される。コンピュータ可読媒体は、装置に第3の態様における方法を実行させるためのプログラム命令を含んでよい。例えば、装置は、第11の態様および/または第12の態様における装置の少なくとも一部であってよい。様々な実施形態において、プログラム命令は、RA手順を実行するために、他の装置(例えば、UEの少なくとも一部)からRA要求を受信することと、PDCCHを送信することと、例えば、RA手順に対するRA応答ウィンドウが実行されているか否かに応じて、他の装置がアクティブ時間にあるか否か、RA応答ウィンドウの実行中にRNTI宛てのPDCCHの送信に成功したことに基づいて、他の装置の少なくとも1つのDRXタイマーが開始されたか否か、コンテンションフリーのMSGAを送信した後に、RA手順を完了するfallbackRARを含むMSGB-RNTIによってスケジュールされたMSGBの受信に成功したことに基づいて、他の装置がアクティブ時間にあるか否か等、を含む少なくとも1つの判定を行うことと、を装置に実行させるために使用されてよい。
【0092】
様々な実施形態において、RA要求は、メッセージA、または、BFRのためのコンテンションフリープリアンブルを含んでよい。
【0093】
様々な実施形態において、RA要求は、コンテンションベースRA要求、または、コンテンションフリーRA要求であってよい。
【0094】
様々な実施形態において、RA手順は、2段階RA手順、または、4段階RA手順を含んでよい。
【0095】
さまざまな実施形態において、少なくとも1つのDRXタイマーは、DRX非アクティブタイマー、DRX HARQ RTTタイマーアップリンク、DRX HARQ RTTタイマーダウンリンク、DRX再送タイマーアップリンク、および、DRX再送タイマーダウンリンクのうちの少なくとも1つを含んでよい。
【0096】
様々な実施形態において、プログラム命令は、RA応答ウィンドウの満了に応答して、他の装置がDRXに入ることを決定することを装置にさらに実行させるために使用されてよい。
【0097】
様々な実施形態において、PDCCHを送信することは、RA応答ウィンドウが実行されている間に、C-RNTI、RA-RNTI、および、MSGB-RNTIの少なくとも1つに宛てられたPDCCHを送信することを含んでよい。
【0098】
様々な実施形態において、RNTIは、C-RNTI、RA-RNTI、および、MSGB-RNTIのうちの少なくとも1つを含んでよい。
【0099】
第14の態様では、装置が開示される。この装置は、基地局の少なくとも一部であってよく、少なくとも1つのプロセッサと少なくとも1つのメモリとを含んでいてよい。少なくとも1つのメモリは、コンピュータプログラムコードを含んでよく、少なくとも1つのメモリおよびコンピュータプログラムコードは、少なくとも1つのプロセッサによって、装置に第4の態様における方法を実行させるように構成されてよい。様々な実施形態において、少なくとも1つのメモリおよびコンピュータプログラムコードは、少なくとも1つのプロセッサによって、RA手順を実行するために他の装置(例えば、UEの少なくとも一部)からRA要求を受信することと、他の装置にRA応答を送信することと、他の装置がRNTIに宛てられたPDCCH送信の成功前に、PDCCHをモニタするアクティブ時間を停止したか否かを判断することと、を装置に実行させるように構成されてよい。
【0100】
様々な実施形態において、アクティブ時間は、RNTIに宛てられたPDCCH送信が成功する前にDRXオン継続時間タイマーの満了に応答して停止されたと判断されてよい。
【0101】
様々な実施形態において、PDCCHをモニタするためのアクティブ時間は、アクティブ時間におけるC-RNTI、RA-RNTI、および、MSGB-RNTIの少なくとも1つに宛てられたPDCCHをモニタするためのアクティブ時間を含んでよい。
【0102】
様々な実施形態において、RNTIは、C-RNTI、RA-RNTI、および、MSGB-RNTIのうちの少なくとも1つを含んでよい。
【0103】
第15の態様では、装置が開示される。装置は、基地局の少なくとも一部であってよく、第4の態様における方法を実行するための手段を含んでよい。様々な実施形態において、装置は、RA手順を実行するために他の装置(例えば、UEの少なくとも一部)からRA要求を受信するための手段と、他の装置にRA応答を送信するための手段と、RNTIに宛てられたPDCCH送信が成功する前に、他の装置がPDCCHをモニタするためのアクティブ時間を停止したか否かを判断するための手段と、を含んでよい。
【0104】
様々な実施形態において、アクティブ時間は、RNTIに宛てられたPDCCH送信が成功する前にDRXオン継続時間タイマーの満了に応答して停止されたと判断されてよい。
【0105】
様々な実施形態において、PDCCHをモニタするためのアクティブ時間は、アクティブ時間におけるC-RNTI、RA-RNTI、および、MSGB-RNTIの少なくとも1つに宛てられたPDCCHをモニタするためのアクティブ時間を含んでよい。
【0106】
様々な実施形態において、RNTIは、C-RNTI、RA-RNTI、および、MSGB-RNTIのうちの少なくとも1つを含んでよい。
【0107】
第16の態様では、コンピュータ可読媒体が開示される。コンピュータ可読媒体は、装置に第4の態様における方法を実行させるためのプログラム命令を含んでよい。例えば、装置は、第14の態様および/または第15の態様における装置の少なくとも一部であってよい。様々な実施形態において、プログラム命令は、RA手順を実行するために他の装置(例えば、UEの少なくとも一部)からRA要求を受信することと、他の装置にRA応答を送信することと、RNTIに宛てられたPDCCH送信成功前に、他の装置が、PDCCHをモニタするためのアクティブ時間を停止したか否かを判断することと、を装置に実行させるために使用されてよい。
【0108】
様々な実施形態において、アクティブ時間は、RNTIに宛てられたPDCCH送信が成功する前に、DRXオン継続時間タイマーの満了に応答して停止されたと判断されてよい。
【0109】
様々な実施形態において、PDCCHをモニタするためのアクティブ時間は、アクティブ時間におけるC-RNTI、RA-RNTI、および、MSGB-RNTIの少なくとも1つに宛てられたPDCCHをモニタするためのアクティブ時間を含んでよい。
【0110】
様々な実施形態において、RNTIは、C-RNTI、RA-RNTI、および、MSGB-RNTIのうちの少なくとも1つを含んでよい。
【図面の簡単な説明】
【0111】
次に、いくつかの例示的な実施形態を、非限定的な例として、添付の図面を参照しながら説明する。
【
図1】
図1は、実施形態におけるRA手順のための例示的な方法を示す図である。
【
図2】
図2は、実施形態における
図1に示すような例示的な方法の実行の一例を示す図である。
【
図3】
図3は、実施形態における
図1に示すような例示的な方法の実行の他の例を示す図である。
【
図4】
図4は、実施形態において
図1に示されるような例示的方法の実行のさらに他の例を示す図である。
【
図5】
図5は、実施形態におけるRA手順のための例示的な方法を示す図である。
【
図6】
図6は、実施形態における
図5に示すような例示的な方法の実行の一例を示す図である。
【
図7】
図7は、実施形態におけるRA手順のための例示的な方法を示す図である。
【
図8】
図8は、実施形態におけるRA手順のための例示的な方法を示す図である。
【
図9】
図9は、実施形態におけるRA手順のための例示的な装置を示す図である。
【
図10】
図10は、実施形態におけるRA手順のための例示的な装置を示す図である。
【
図11】
図11は、実施形態におけるRA手順のための例示的な装置を示す図である。
【
図12】
図12は、実施形態におけるRA手順のための例示的な装置を示す図である。
【
図13】
図13は、実施形態におけるRA手順のための例示的な装置を示す図である。
【
図14】
図14は、実施形態におけるRA手順のための例示的な装置を示す図である。
【
図15】
図15は、実施形態におけるRA手順のための例示的な装置を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0112】
不連続受信(DRX)が設定されている場合、アクティブ時間において、UEまたはUEエンティティのMAC(メディアアクセス制御)エンティティは、PDCCHをモニタしてよい。例えば、アクティブ時間には、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP(登録商標))(例えば、3GPP TS 38.321)の技術標準(TS)に記載されているdrx-onDurationTimerや、drx-InactivityTimerや、drx-RetransmissionTimerDLや、drx-RetransmissionTimerULや、ra-ContentionResolutionTimerなどのDRXタイマーが実行中であるか、スケジューリング要求が物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)上に送信され保留中であるか、または、コンテンションベースRAプリアンブルのうちのMACエンティティによって選択されなかったRAプリアンブルに対するRA応答の受信の成功後に、MACエンティティのセル無線ネットワーク一時識別子(C-RNTI)宛ての新規送信を示すPDCCHが受信されていない時間を含んでよい。
【0113】
しかしながら、例えば、上記のアクティブ時間から外れた場合、RA手順を実行するUEは、PDCCHをモニタすることができなくなる場合がある。例えば、DRXタイマー、例えば、DRX非アクティブタイマー(例えば、drx-InactivityTimer)、DRX HARQ RTTタイマーアップリンク(UL)(例えば、drx-HARQ-RTT-TimerUL)、DRX HARQ RTTタイマーダウンリンク(DL)(例えば、drx-HARQ-RTT-TimerDL)、DRX再送タイマーUL(例えば、drx-RetransmissionTimerUL)、または、DRX再送タイマーDL(例えば、DRX-RetransmissionTimerDL)は、接続モードで2ステップRA手順を実行するUEがDRXであり、MSGB(または、2ステップRA手順のMSGAに対する応答としてのメッセージB)応答ウィンドウ中にそのMSGA(または、2ステップRAタイプのRA手順のプリアンブルおよびペイロード送信を搬送するメッセージA)に対するC-RNTI応答を受信した場合には、開始しないようにし、基地局は、UEのための再送信許可をスケジュールすることができないか、または、DL(再)送信を提供することができず、例えば、BFR、UL/DLデータ送信、または、再送信などが遅延する可能性がある。
【0114】
図1は、RA手順を開始するときに、装置がアクティブ時間にあるか否かにかかわらず、装置がPDCCHをモニタすることができるように、UEなどの装置またはUEの少なくとも一部で実行され得る、例示的な実施形態におけるRA手順のための方法100を示す。
【0115】
図1に示すように、例示的な方法100は、RA手順を実行するために、アクセスネットワーク内の他の装置(たとえば、基地局の少なくとも一部)にRA要求を送信するステップ110と、RA要求の送信に応答してRA応答ウィンドウを開始するステップ120と、少なくとも1つの動作を実行するステップ130と、を含んでよい。
【0116】
様々な実施形態において、ステップ130において実行される少なくとも1つの動作は、方法においてさらに実行されてよい。様々な実施形態において、少なくとも1つの動作は、例えば、(1)RA応答ウィンドウが実行されている間、装置をアクティブ時間にすることを考慮するか、または、させること、(2)RA応答ウィンドウが実行されている間に、無線ネットワーク一時識別子(RNTI)宛てのPDCCH伝送を受信した場合、少なくとも1つのDRXタイマーを開始すること、(3)コンテンションフリーMSGAを送信した後に、RA手順を完了するfallbackRARを含むMSGB-RNTIによってスケジュールされたMSGBの受信に成功したことに応答して、装置をアクティブ時間にすることを考慮する、または、させること等、のうちの少なくとも1つを含んでよい。
【0117】
例示的な方法100では、装置がアクティブ時間にあるか否かにかかわらず、例えば、RA応答ウィンドウが実行されている間にPDCCHをモニタする場合、装置は、様々な条件に従って、アクティブ時間に入るように、考慮されるか、させるか、構成されてよく、および/または、少なくとも1つのDRXタイマーが、RA応答ウィンドウの実行中に、RNTIに宛てられたPDCCH伝送を受信することに応答して開始される。したがって、装置は、予想されるRA手順を実行してよく、例えば、BFR、UL/DLデータ送信。または、再送信などの遅延が緩和または回避されるように、基地局からの再送ULグラント/DL割り当てのために、PDCCHをモニタしてよい。さらに、例えば、BFR手順、UL/DLデータ伝送等を高速化することにより、システム効率を向上させてよい。基地局からの、例えば、再送ULグラント/DL割り当てのためのPDCCHのモニタリングは、装置が様々な条件に従って、アクティブ時間に入ることによって、および/または、RNTIに宛てられたPDCCH送信の受信に応答して、少なくとも1つのDRXタイマーを開始することによって、有効化されてよい。
【0118】
例示的な方法100は、特定のRA手順に限定されない。例えば、ステップ110で実行されるRA手順は、2ステップRA手順または4ステップRA手順のいずれであってもよく、ステップ110で実行されるRA手順は、コンテンションベースRA手順(例えば、2ステップRAタイプを有するコンテンションベースRA、または、4ステップRAタイプを有するコンテンションベースRA)、または、コンテンションフリーRA手順(例えば、2ステップRAタイプを有するコンテンションフリーRA、または、4ステップRAタイプを有するコンテンションフリーRA)のいずれであってよい。
【0119】
様々な実施形態において、ステップ110で送信されるRA要求の例は、例えば、メッセージAまたはMSGAとも呼ばれる、2ステップRAタイプのためのRA手順のプリアンブルおよびペイロード伝送、4ステップRAタイプのためのRA手順のコンテンションベースまたはコンテンションフリープリアンブル、BFR用のコンテンションフリープリアンブル等、を搬送するメッセージを含んでもよく、これらに限定されるものではない。様々な実施形態において、ステップ110で送信されるRA要求は、コンテンションベースRA要求、または、コンテンションフリーRA要求のいずれであってよい。例えば、ステップ110において送信されるRA要求は、コンテンションベースMSGA、または、コンテンションフリーMSGAであってよい。例えば、ステップ110で送信されるRA要求は、コンテンションベースMSG1であってよいし、コンテンションフリーMSG1であってよい。例えば、ステップ110で送信されるRA要求は、MSGAに関連するコンテンションベースまたはコンテンションフリープリアンブルであってもよく、換言すれば、MSGAのペイロード部分は送信されなくてよい。
【0120】
様々な実施形態において、ステップ120で開始されるRA応答ウィンドウの例は、例えば、ra-ResponseWindow、4ステップRA手順におけるプリアンブル送信用のメッセージ(メッセージ1またはMSG1とも呼ばれる)に対するランダムアクセス応答(メッセージ2またはMSG2とも呼ばれる)に対するRA応答ウィンドウ、および、
メッセージB応答ウィンドウ、または、MSGB応答ウィンドウ、または、msgB-ResponseWindowとも呼ばれる、2ステップRA手順におけるMSGAに対するランダムアクセス応答(メッセージBまたはMSGBとも呼ばれる)に対するRA応答ウィンドウを含んでよく、これらには限定されない。
【0121】
様々な実施形態において、装置は、無線リソース制御接続(RRC_CONNECTED)モードであってよい。
【0122】
様々な実施形態において、例えば、3GPP TS 38.321に記載されている、drx-onDurationTimer、または、drx-InactivityTimer、または、drx-RetransmissionTimerDL、または、drx-RetransmissionTimerUL、または、ra-ContentionResolutionTimer等のDRXタイマーが稼働中であるか、あるいは、スケジューリング要求がPUCCH上で送信され保留中であるか、あるいは、コンテンションベースRAプリアンブルのうち、MACエンティティによって選択されなかったRAプリアンブルに対するRA応答の受信成功後に、MACエンティティのC-RNTIに宛てられた新規送信を示すPDCCHが受信されていない、少なくともアクティブ時間において、PDCCHをモニタできるように、装置は、DRXサイクルで構成されても良い。
【0123】
様々な実施形態において、装置がアクティブ時間にあるか否かにかかわらず、装置は、RA応答ウィンドウが実行されている間、PDCCHをモニタしてよい。例えば、例示的な方法100は、RA応答ウィンドウが実行されている間、C-RNTI、RA-RNTI、MSGB-RNTIなどのうちの少なくとも1つに宛てられたPDCCHを装置にモニタさせることをさらに含んでもよい。次に、様々な実施形態において、モニタに応答して、例えばステップ130において1つまたは複数の動作が実行されてよい。
【0124】
例えば、
図2に示すように、装置210(例えば、UEの少なくとも一部)は、ステップ110において、2ステップRA手順におけるMSGA、または、4ステップRA手順におけるMSG1などのRA要求を他の装置220(例えば、基地局またはBSの少なくとも一部)に送信してよく、ステップ110におけるRA要求の送信に応答して、ステップ120においてRA応答ウィンドウ230を開始してよい。
図2においてステップ110と120の間にギャップが示されているが、ステップ120は、ステップ110の後に、例えば、シームレスに続いてよいことが理解される。すなわち、例えば、ステップ120で開始されるRA応答ウィンドウ230は、ステップ110におけるRA要求の送信終了時と、他の装置220からの応答の受信時とで規定される期間以下であってよい。一例では、RA応答ウィンドウは、MSGAまたはMSG1の送信終了から最初のPDCCH機会において開始されてよい。そして、例えば、RA応答ウィンドウ230は、ステップ130におけるアクティブ時間として考慮されてよい。他の例では、例えば、装置210によって、RA応答ウィンドウ230の実行中に、C-RNTI宛のPDCCHをモニタすることが決定された場合に、RA応答ウィンドウ230はステップ130におけるアクティブ時間として考慮されてよい。
【0125】
したがって、装置210が、現在、例えば、3GPP TS 38.321に記載されているdrx-onDurationTimer、または、drx-InactivityTimer、または、drx-RetransmissionTimerDL、または、drx-RetransmissionTimerUL、または、ra-ContentionResolutionTimer等のDRXタイマーが動作しているか、あるいは、スケジューリング要求がPUCCH上で送信され保留中であるか、あるいは、コンテンションベースRAプリアンブルのうち、MACエンティティによって選択されていないRAプリアンブルに対するRA応答の受信成功後に、MACエンティティのC-RNTIに宛てられた新規送信を示すPDCCHが未受信であるか、という時間であるか否かにかかわらず、装置210が、PDCCHをモニタできるようにすることも可能である。
【0126】
したがって、例えば、DRXサイクルで構成された装置210は、再送信許可を得るため、および/または、他の装置220が他のULまたはDL送信を提供できるように、RA応答を受信した場合、少なくとも1つのDRXタイマー、例えば、drx-InactivityTimer、または、drx-RetransmissionTimerDL、または、drx-RetransmissionTimerU、または、drx-HARQ-RTT-TimerUL、または、drx-HARQ-RTT-TimerDL等を開始する機会がありうる。例えば、装置210、は、RA応答ウィンドウの実行中に、C-RNTI宛てのPDCCH伝送を受信した場合、DRXタイマーの少なくとも1つを開始してよい。例えば、C-RNTIに宛てられたPDCCH送信は、装置210に対するRA応答と見なしてよい。さらにまたは代替的に、他の例では、装置210は、RA応答が受信された場合、drx-RetransmissionTimerDL、または、drx-RetransmissionTimerUL等の少なくとも1つのDRXタイマーを停止してよい。一実施例では、drx-RetransmissionTimerDL、または、drx-RetransmissionTimerUL、または、drx-HARQ-RTT-TimerULは、対応するHARQプロセスに対して、または、HARQプロセス毎に、開始または停止されてよい。
【0127】
他の例では、
図3に示すように、装置210(例えば、UEの少なくとも一部)は、ステップ110において、他の装置220(例えば、基地局またはBSの少なくとも一部)に対して、2ステップRA手順におけるMSGA、または、RA手順、例えば、BFRのためのコンテンションフリーRAプリアンブル等のRA要求を送信し、ステップ110においてRA要求を送信するのに応答して、ステップ120でRA応答ウィンドウ230を開始してよい。例えば、ステップ120で開始されるRA応答ウィンドウ230は、ステップ110におけるRA要求の送信終了時と、他の装置220からの応答の受信時とで規定される期間以下であってよい。例えば、ステップ120で開始されるRA応答ウィンドウ230は、装置210がRA応答をモニタしている間に、他の装置220によって設定された期間であってよい。
【0128】
次に、RA応答ウィンドウの実行中に、RNTI宛てのPDCCH送信を受信した場合、装置210は、例えば、RA応答ウィンドウ230の実行中に、C-RNTI宛てのPDCCHをモニタすることが装置210によって判断された場合、ステップ130において、少なくとも1つのDRXタイマーを開始してよい。例えば、少なくとも1つのDRXタイマーは、装置210がアクティブ時間中であるか否かに関係なく、装置210によって開始されてよい。いくつかの例では、少なくとも1つのDRXタイマーを開始することは、アクティブ時間を開始してもよく、一方、いくつかの例では、少なくとも1つのDRXタイマーを開始することは、アクティブ時間を開始しなくてもよい。例えば、DLまたはUL伝送を示すRNTI宛てのPDCCH伝送を受信した場合、drx-HARQ-RTT-TimerDL、または、drx-HARQ-RTT-TimerULがそれぞれ開始されてよく、装置210はアクティブ時間に入らなくてよい。例えば、新規送信を示すRNTI宛のPDCCH送信を受信した場合、drx-inactivityTimerが開始され、装置210がアクティブ時間に入ってよい。
【0129】
様々な実施形態において、装置210は、RA応答ウィンドウが実行されている間、C-RNTI、RA-RNTI、MSGB-RNTI等のうちの少なくとも1つに宛てられたPDCCHをさらにモニタしてよい。
【0130】
様々な実施形態において、RNTIは、C-RNTI、RA-RNTI、MSGB-RNTI等のうちの少なくとも1つを含んでよい。いくつかの例では、RNTIは、また、変調および符号化スキームC-RNTI(MCS-C-RNTI)、一時的C-RNTI(TC-RNTI)、省電力RNTI(PS-RNTI)等の少なくとも1つを含んでもよい。一例では、RNTIは、装置210のRA応答をスケジュールしてよい。
【0131】
さまざまな実施形態において、少なくとも1つのDRXタイマーは、DRX非アクティブタイマー、DRX HARQ RTTタイマーアップリンク、DRX HARQ RTTタイマーダウンリンク、DRX再送タイマーアップリンク、および、DRX再送タイマーダウンリンクのうちの少なくとも1つを含んでよい。
【0132】
一実施形態において、少なくとも1つのDRXタイマーは、装置210がアクティブ時間にあるか否かにかかわらず、C-RNTIに宛てられたPDCCHが装置210によって受信されるたびに開始されてよい。
【0133】
したがって、例えば、3GPP TS 38に記載されているdrx-onDurationTimer、または、drx-InactivityTimer、または、drx-RetransmissionTimerDL、または、drx-RetransmissionTimerUL、または、ra-ContentionResolutionTimer等のDRXタイマーが稼働しているか、あるいは、スケジューリング要求がPUCCH上で送信され保留中であるか、あるいは、装置210がPDCCHをモニタする他の機会を有するように、コンテンションベースRAプリアンブルのうち、MACエンティティによって選択されなかったRAプリアンブルに対するRA応答の受信成功後に、MACエンティティーのC-RNTIに宛てられた新規送信を示すPDCCHが受信されていない時間に、装置210が無い場合であっても、少なくとも1つのDRXタイマーは、装置210がアクティブ時間に入ることを可能にするために開始されてよい。
【0134】
他の例では、
図4に示すように、装置210(例えば、UEの少なくとも一部)は、ステップ110において、他の装置220(例えば、基地局またはBSの少なくとも一部)に対して、コンテンションフリーMSGA等のRA要求を送信してよく、ステップ110においてRA要求を送信することに応答して、ステップ120においてRA応答ウィンドウ230を開始してよい。例えば、ステップ120で開始されるRA応答ウィンドウ230は、ステップ110におけるRA要求の送信終了時と、他の装置220からの応答の受信時とで規定される期間以下であってよい。例えば、ステップ120で開始されるRA応答ウィンドウ230は、装置210がRA応答をモニタしている間に、他の装置220によって設定された期間であってよい。
【0135】
次に、
図4に示すように、ステップ130において、コンテンションフリーMSGAを送信した後に、RA手順を完了するために、MSGB-RNTIによってスケジュールされたフォールバックランダムアクセス応答(fallbackRAR)を正常に受信したことに応答して、装置は、アクティブ時間410に入るものと見なされてよい。例えば、装置210は、プリアンブルおよびペイロード(例えば、物理アップリンク共有チャネルPUSCH上のペイロード)からなるか、または、プリアンブルのみからなるコンテンションフリーMSGAを送信してよい。他の例では、他の装置220は、装置210によって送信されたMSGAのプリアンブル部分のみを検出してよく、これに応答して、装置210に対するRA手順を完了するために、MSGB-RNTIによってスケジュールされたfallbackRARで応答してよい。
【0136】
ステップ130において実行され得る動作は、上記の例に限定されないことが理解されよう。他の例では、ステップ130において、BFRのためのコンテンションフリーRAプリアンブルが送信され、RA手順を完了するためのC-RNTI宛てのPDCCH送信の受信成功が受信されたという判断に応答して、装置210が、アクティブ時間に入ったものとみなされてよい。
【0137】
例示的な方法100を通じて、例えば、アクティブ時間の定義は拡張されてよく、UE等の装置は、装置がアクティブ時間であるか、または、RA応答ウィンドウ230がRA応答の受信後に、停止/終了するか否かにかかわらず、PDCCHをモニタする他の機会が有効化されてよい。例えば、例示的な方法100を通じて、例えば、3GPP TS 38.321に記載されているdrx-onDurationTimer、または、drx-InactivityTimer、または、drx-RetransmissionTimerDL、または、drx-RetransmissionTimerUL、または、ra-ContentionResolutionTimer等のDRXタイマーが動作中であるか、あるいは、スケジューリング要求がPUCCH上で送信され保留中であるか、あるいは、コンテンションベースRAプリアンブルのうち、MACエンティティによって選択されなかったRAプリアンブルに対するRA応答の受信成功後に、MACエンティティのC-RNTIに宛てられた新規送信を示すPDCCHが受信されていないアクティブ時間のほかに、RA応答ウィンドウ(ra-ResponseWindow、または、msgB-ResponseWindow等)に対応するアクティブ時間、コンテンションフリーMSGAの送信後にRA手順を完了するために、MSGB-RNTIによってスケジュールされたフォールバックランダムアクセス応答(fallbackRAR)の受信成功後のアクティブ時間、RA応答の受信に応答して、装置は、少なくとも1つのDRXタイマー起動によるアクティブ時間等の1つまたは複数の追加のアクティブ時間もサポートしてよい。したがって、例えば、BFR、UL/DLデータ送信または再送信等の遅延を緩和または回避して、BFR手順、ULデータ送信等を高速化することにより、システム効率を向上させることができる。
【0138】
上述のように、アクティブ時間は、コンテンションベースRAプリアンブルのうち、MACエンティティによって選択されなかったRAプリアンブルに対するRA応答の受信に成功した後、MACエンティティのC-RNTIに宛てられた新規送信を示すPDCCHが受信されていない間の時間を含んでもよい。すなわち、UE等の装置は、RA応答の受信成功後、新たな送信のための他のPDCCHが受信されるまでPDCCHをモニタし続けてよい。しかしながら、例えば、BFRが発生した場合に、何もスケジュールされていない場合がある。
【0139】
図5は、例示的な実施形態におけるRA手順のための他の例示的な方法500を示し、これは、UEまたはUEの少なくとも一部のような装置において実行されてよい。
【0140】
図5に示すように、例示的な方法500は、RA手順を実行するために、他の装置(例えば、基地局の少なくとも一部)にRA要求を送信するステップ510と、他の装置からRA応答を受信するステップ520と、アクティブ時間においてPDCCHをモニタするステップ530と、RNTIに宛てられたPDCCH伝送を受信する前に、アクティブ時間を停止するステップ540と、を含んでよい。
【0141】
例えば、例示的な方法500において、装置はDRXにあってよく、RNTIに宛てられた第1のPDCCH伝送を受信した後、RNTIに宛てられた第2のPDCCH伝送を受信する前に、1つまたは複数の所定の条件に応答して、アクティブ時間を停止してよい。
【0142】
例えば、DRXオン継続時間タイマーは、装置がアクティブ時間に入ったときに開始されてよい。そして、例えば、
図6に示すように、ステップ540において、RNTIに宛てられたPDCCH送信を受信する前に、DRXオン継続時間タイマー(例えば、drx-onDurationTimer)の満了に応答して、アクティブ時間610が停止されてよい。したがって、実際のアクティブ時間は、
図6に示すように、本来のアクティブ時間610よりも短い部分620となる。実施形態において、drx-onDurationTimerは、いくつかの所定の条件下で再開されてよい。
【0143】
例示的な方法500において、PDCCHをモニタするためのアクティブ時間の間、装置は、ステップ540においてRNTIに宛てられたPDCCH送信を受信する前に、アクティブ時間を先に停止してもよく、これにより、装置は、例えば、BFRが起こる場合等、何もスケジュールされていない場合に、PDCCHを連続的にモニタすることを停止してよい。したがって、例えば、装置は、電力を節約するためにスリープすることが可能であってよい。
【0144】
上記の例に限定されない他の条件に従って、アクティブ時間を停止してよいことが理解されよう。例えば、装置210は、下位層(例えば、レイヤ1)からBFR手順が完了したと判断された場合等にも、アクティブ時間を停止させてよい。このように、例えば、本装置は、省電力化のためにスリープすることが可能であってよい。
【0145】
さらに、例示的な方法100の様々な特徴および態様も、例示的な方法500に含まれるか、それと組み合わされるか、または適用されてよい。例えば、アクティブ時間におけるPDCCHのモニタリングは、アクティブ時間におけるC-RNTI、RA-RNTI、および、MSGB-RNTIのうちの少なくとも1つに宛てられたPDCCHをモニタすることを含んでよい。例えば、RNTIは、C-RNTI、RA-RNTI、および、MSGB-RNTIのうちの少なくとも1つを含んでよい。例えば、RA手順は、2段階RA手順、または、4段階RA手順を含んでよい。
【0146】
例えば、例示的な方法500のステップ510は、例示的な方法100のステップ110と同じであってよく、例示的な方法500のステップ520、530、および、540も例示的な方法100に含まれてよく、例示的な方法100のステップも例示的な方法500に含まれてよい。
【0147】
図7は、実施形態におけるRA手順のための例示的な方法700を示し、これは、例えば、例示的な方法100を実行する他の装置と協働するために、基地局の少なくとも一部のような装置において実行されてよい。
【0148】
図7に示すように、例示的な方法700は、RA手順を実行するために、他の装置(例えば、UEの少なくとも一部)から、RA要求を受信するステップ710と、PDCCHを送信するステップ720と、例えば、(1)RA手順のRA応答ウィンドウが実行中であるか否かに従って、他の装置がアクティブ時間にあるか否か、(2)RA応答ウィンドウの実行中に、RNTI宛てのPDCCHの送信に成功したことに基づいて、他の装置の少なくとも1つのDRXタイマーが開始されているか否か、(3)コンテンションフリーMSGAを受信した後、RA手順の完了のために、MSGB-RNTIによってスケジュールされたMSGBの送信が成功したことに従って、他の装置がアクティブ時間であるか否か等、の少なくとも1つの判断を実行するステップ730と、を含んでよい。
【0149】
例示的な方法700は、例えば、例示的な方法100を実行する他の装置と協働するように実行されてよい。したがって、例示的な方法100の様々な特徴および態様もまた、例示的な方法700に適用され、または、含まれ、または、組み合わされてよい。
【0150】
例えば、様々な実施形態において、RA要求は、メッセージA、または、BFRのためのコンテンションフリープリアンブルを含んでよい。
【0151】
様々な実施形態において、RA要求は、コンテンションベースRA要求、または、コンテンションフリーRA要求であってよい。
【0152】
様々な実施形態において、RA手順は、2段階RA手順、または、4段階RA手順を含んでよい。
【0153】
さまざまな実施形態において、少なくとも1つのDRXタイマーは、DRX非アクティブタイマー、DRX HARQ RTTタイマーアップリンク、DRX HARQ RTTタイマーダウンリンク、DRX再送タイマーアップリンク、および、DRX再送タイマーダウンリンクのうちの少なくとも1つを含んでよい。
【0154】
様々な実施形態において、方法は、RA応答ウィンドウの満了に応答して、他の装置がDRXに入ることを決定することをさらに含んでよい。
【0155】
様々な実施形態において、PDCCHを送信することは、RA応答ウィンドウが実行されている間、C-RNTI、RA-RNTI、および、MSGB-RNTIの少なくとも1つに宛てられたPDCCHを送信することを含んでよい。様々な実施形態において、RNTIは、C-RNTI、RA-RNTI、および、MSGB-RNTIのうちの少なくとも1つを含んでよい。
【0156】
図8は、実施形態におけるRA手順のための例示的な方法800を示し、これは、例えば、例示的な方法500を実行する他の装置と協働するために、基地局の少なくとも一部などの装置において実行されてよい。
【0157】
図8に示すように、例示的な方法800は、RA手順を実行するために他の装置(例えば、UEの少なくとも一部)から、RA要求を受信するステップ810と、他の装置にRA応答を送信するステップ820と、他の装置が、RNTIに宛てられたPDCCH送信の成功前に、PDCCHをモニタするアクティブ時間を停止したか否かを判定するステップ830と、を含んでよい。
【0158】
例示的な方法800は、例えば、例示的な方法500を実行する他の装置と協働するように実行されてよい。したがって、例示的な方法500の様々な特徴および態様もまた、例示的な方法800に適用され、または、含まれ、または、組み合わされてよい。
【0159】
例えば、様々な実施形態において、アクティブ時間は、RNTIに宛てられたPDCCH送信が成功する前に、DRXオン継続時間タイマーの満了に応答して停止されたと判断されてよい。様々な実施形態において、PDCCHをモニタするためのアクティブ時間は、C-RNTI、RA-RNTI、および、MSGB-RNTIの少なくとも1つに宛てられたPDCCHをモニタするためのアクティブ時間をアクティブ時間に含んでよい。様々な実施形態において、RNTIは、C-RNTI、RA-RNTI、および、MSGB-RNTIのうちの少なくとも1つを含んでよい。
【0160】
さらに、例示的な方法100および500と同様に、例示的な方法700および800は、一緒に組み合わせてよい。
【0161】
図9は、実施形態におけるRA手順のための例示的な装置900を示し、これは、例えば、UE、例えば、上記の例におけるUE210の少なくとも一部であってよい。
【0162】
図9に示すように、例示的な装置900は、少なくとも1つのプロセッサ910と、コンピュータプログラムコード930を含む少なくとも1つのメモリ920と、を含んでよい。少なくとも1つのメモリ920およびコンピュータプログラムコード930は、少なくとも1つのプロセッサ910によって、装置900に、上述した例示的な方法100および500のうちの少なくとも1つを実行させるように構成されてよい。
【0163】
様々な例示的な実施形態において、例示的な装置900における少なくとも1つのプロセッサ910は、中央処理装置(CPU)などの少なくとも1つのマイクロプロセッサを含む、少なくとも1つのハードウェアプロセッサと、少なくとも1つのハードウェアプロセッサの一部と、例えば、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)および特定用途集積回路(ASIC)に基づいて開発されたものなどの任意の他の適切な専用プロセッサと、を含むが、これらに限られない。さらに、少なくとも1つのプロセッサ910は、
図9に示されていない少なくとも1つの他の回路または素子を含んでよい。
【0164】
様々な例示的な実施形態において、例示的な装置900における少なくとも1つのメモリ920は、揮発性メモリおよび/または不揮発性メモリなどの様々な形態の少なくとも1つの記憶媒体を含んでよい。揮発性メモリは、例えば、ランダムアクセスメモリ(RAM)、キャッシュなどを含んでよいが、これらに限定されるものではない。不揮発性メモリは、例えば、読み出し専用メモリ(ROM)、ハードディスク、フラッシュメモリ等を含んでよいが、これらに限定されるものではない。さらに、少なくともメモリ920は、電気的、磁気的、光学的、電磁的、赤外線的、または、半導体システム、装置、もしくは、これらの任意の組み合わせを含んでよいが、これらに限定されるものではない。
【0165】
さらに、様々な例示的な実施形態において、例示的な装置900は、少なくとも1つの他の回路、素子、および、インターフェース、例えば、少なくとも1つのI/Oインターフェース、少なくとも1つのアンテナ素子等を含んでよい。
【0166】
様々な例示的な実施形態において、少なくとも1つのプロセッサ910および少なくとも1つのメモリ920を含む例示的な装置900内の回路、部品、素子、および、インターフェースは、バス、クロスバー、配線、および/または、無線を含むが、これに限定されない任意の適切な接続を介して、例えば、電気的、磁気的、光学的、電磁気的等の任意の適切な方法で結合されてよい。
【0167】
UE側の装置の構造は、上記の例示的な装置900に限定されないことが理解されよう。
【0168】
図10は、実施形態におけるRA手順のための他の例示的な装置1000を示し、例えば、UEの少なくとも一部、例えば、上記の例におけるUE210であってもよく、例示的な方法100を実行するように構成されてよい。
【0169】
図10に示すように、例示的な装置1000は、例示的な方法100のステップ110を実行するための手段1010と、例示的な方法100のステップ120を実行するための手段1020と、例示的な方法100のステップ130を実行するための手段1030と、を含んでよい。1つまたは複数の他の例示的な実施形態において、少なくとも1つのI/Oインターフェース、少なくとも1つのアンテナ素子等も例示的な装置1000に含まれてよい。例えば、例示的な装置1000は、RA応答ウィンドウが実行されている間、C-RNTI、RA-RNTI、MSGB-RNTI、TC-RNTI、MCS-C-RNTI、PS-RNTI等のうちの少なくとも1つに宛てられたPDCCHをモニタすると決定するための手段も含んでよい。
【0170】
いくつかの例示的な実施形態では、例示的な装置1100における手段の例は、回路を含んでもよい。例えば、手段1010の例は、例示的な方法100のステップ110を実行するように構成された回路を含んでよく、手段1020の例は、例示的な方法100のステップ120を実行するように構成された回路を含んでよく、手段1030の例は、例示的な方法100のステップ130を実行するように構成された回路を含んでよい。いくつかの例示的な実施形態では、手段の例は、ソフトウェアモジュールおよび任意の他の適切な機能エンティティも含んでよい。
【0171】
本開示全体を通して、「回路」という用語は、以下のうちの1つ、または、複数、あるいは、すべてを指してよい。(a)ハードウェアのみの回路実装(アナログおよび/またはデジタル回路のみにおける実装など)、(b)ハードウェア回路とソフトウェアの組み合わせ、例えば(該当する場合)(i)アナログおよび/またはデジタルハードウェア回路(複数可)とソフトウェア/ファームウェアの組み合わせ、(ii)ソフトウェアを備えたハードウェアプロセッサ(複数可)の任意の部分(デジタル信号プロセッサ(複数可)、ソフトウェア、および、携帯電話やサーバなどの装置に種々の機能を行わせるために協働するメモリ(複数可)を含む)、(c)マイクロプロセッサ(複数可)またはマイクロプロセッサ(複数可)の一部などのハードウェア回路およびプロセッサ(複数可)であって、ソフトウェアを必要とするもの(例えば、ファームウェア)を必要とするが、動作に必要でないときは、ソフトウェアが存在しなくてもよい。回路のこの定義は、任意の請求項を含む、本開示におけるこの用語の1つまたはすべての使用に適用される。さらなる例として、本開示で使用されるように、回路という用語は、単にハードウェア回路またはプロセッサ(または、複数のプロセッサ)、または、ハードウェア回路またはプロセッサの一部、および、その(またはそれらの)付随するソフトウェア、および/または、ファームウェアの実装も対象とする。回路という用語は、例えば、そして請求項の要素に適用可能であれば、モバイルデバイス用のベースバンド集積回路またはプロセッサ集積回路、あるいは、サーバ、セルラーネットワークデバイス、または、他のコンピューティングまたはネットワークデバイスにおける同様の集積回路も対象とする。
【0172】
図11は、実施形態におけるRA手順のための他の例示的な装置1100を示し、例えば、UEの少なくとも一部、例えば、上記の例におけるUE210であってもよく、例示的な方法500を実行するように構成されてよい。
【0173】
図11に示すように、例示的な装置1100は、例示的な方法500のステップ510を実行するための手段1110と、例示的な方法500のステップ520を実行するための手段1120と、例示的な方法500のステップ530を実行するための手段1130と、例示的な方法500のステップ540を実行するための手段1140と、を含んでよい。1つまたは複数の他の例示的な実施形態において、少なくとも1つのI/Oインターフェース、少なくとも1つのアンテナ素子等も例示的な装置1100に含まれてよい。
【0174】
いくつかの例示的な実施形態では、例示的な装置1100における手段の例は、回路を含んでもよい。例えば、手段1110の例は、例示的な方法500のステップ510を実行するように構成された回路を含んでよく、手段1120の例は、例示的な方法500のステップ520を実行するように構成された回路を含んでよく、手段1130の例は、例示的な方法500のステップ530を実行するように構成された回路を含んでよく、手段1140の例は、例示的な方法500のステップ540を実行するように構成された回路を含んでよい。いくつかの例示的な実施形態では、手段の例は、ソフトウェアモジュールおよび任意の他の適切な機能エンティティも含んでよい。
【0175】
図12は、実施形態におけるRA手順のための他の例示的な装置1200を示し、これは、例えば、UEの少なくとも一部、例えば、上記の例におけるUE210であってもよく、例示的な方法100および500の両方を実行するように構成されてよい。
【0176】
図12に示すように、例示的な装置1200は、例示的な装置1000および1100の両方における手段を含んでもよく、例示的な装置1100における手段1110および例示的な装置1100における手段1110のうちの1つが、例示的な装置1200に含まれてもよく、例えば、手段1130は手段1030からの少なくとも1つの決定に従って、アクティブ時間におけるPDCCHをモニタするために開始されてよい。
【0177】
他の実施形態では、例示的な装置900は、例示的な装置1000および1100の少なくとも1つと組み合わされてよい。
【0178】
図13は、例えば、基地局、例えば、上記の実施例における基地局220の少なくとも一部であってよい例示的な装置1300を示す。
【0179】
図13に示すように、例示的な装置1300は、少なくとも1つのプロセッサ1310と、コンピュータプログラムコード1330を含んでもよい少なくとも1つのメモリ1320と、を含んでよい。少なくとも1つのメモリ1320およびコンピュータプログラムコード1330は、少なくとも1つのプロセッサ1310によって、装置1300に、上述の例示的な方法700および800の少なくとも1つを少なくとも実行させるように構成されてよい。
【0180】
様々な例示的実施形態において、例示的な装置1300における少なくとも1つのプロセッサ1310は、中央処理装置(CPU)などの少なくとも1つのマイクロプロセッサ、少なくとも1つのハードウェアプロセッサの一部、および、例えば、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)および特定用途集積回路(ASIC)に基づいて開発されたものなどの任意の他の適切な専用プロセッサを含むが、これらには限られない。さらに、少なくとも1つのプロセッサ1310は、
図13に示されていない少なくとも1つの他の回路または素子も含んでよい。
【0181】
様々な例示的な実施形態において、例示的な装置1300における少なくとも1つのメモリ1320は、揮発性メモリおよび/または不揮発性メモリなどの様々な形態の少なくとも1つの記憶媒体を含んでよい。揮発性メモリは、例えば、ランダムアクセスメモリ(RAM)、キャッシュなどを含んでよいが、これらには限定されない。また、不揮発性メモリは、例えば、読み出し専用メモリ(ROM)、ハードディスク、フラッシュメモリ等を含んでもよいが、これらには限定されない。さらに、少なくともメモリ1320は、電気的、磁気的、光学的、電磁的、赤外線的、または、半導体システム、装置、若しくは、デバイス、または、これらの任意の組合せを含んでよいが、これらには限定されない。
【0182】
さらに、様々な例示的な実施形態において、例示的な装置1300は、少なくとも1つの他の回路、素子、および、インターフェース、例えば、少なくとも1つのI/Oインターフェース、少なくとも1つのアンテナ素子等を含んでよい。
【0183】
様々な例示的な実施形態において、少なくとも1つのプロセッサ1310および少なくとも1つのメモリ1320を含む例示的な装置1300内の回路、部品、素子、および、インターフェースは、バス、クロスバー、配線、および/または、無線を含むが、これらに限定されない任意の適切な接続を介して、例えば、電気的、磁気的、光学的、電磁気的等の任意の適切な方法で結合されてよい。
【0184】
基地局側の装置の構造は、上記の例示的な装置1300に限定されないことが理解されよう。
【0185】
図14は、実施形態におけるRA手順のための他の例示的な装置1400を示し、例えば、基地局の少なくとも一部、例えば、上記の例における基地局220は、例示的な方法700を実行するように構成されてよい。
【0186】
図14に示すように、例示的な装置1400は、例示的な方法700のステップ710を実行するための手段1410と、例示的な方法700のステップ720を実行するための手段1420と、例示的な方法700のステップ730を実行するための手段1430と、を含んでよい。1つまたは複数の他の例示的な実施形態において、少なくとも1つのI/Oインターフェース、少なくとも1つのアンテナ素子なども例示的な装置1400に含まれてよい。
【0187】
いくつかの例示的な実施形態では、例示的な装置1400における手段の例は、回路を含んでよい。例えば、手段1410の例は、例示的な方法700のステップ710を実行するように構成された回路を含んでよく、手段1420の例は、例示的な方法700のステップ720を実行するように構成された回路を含んでよく、手段1430の例は、例示的な方法700のステップ730を実行するように構成された回路を含んでよい。いくつかの例示的な実施形態では、手段の例は、ソフトウェアモジュールおよび任意の他の適切な機能エンティティも含んでよい。
【0188】
図15は、実施形態におけるRA手順のための他の例示的な装置1500を示し、例えば、基地局の少なくとも一部、例えば、上記の例における基地局220は、例示的な方法800を実行するように構成されてよい。
【0189】
図15に示すように、例示的な装置1500は、例示的な方法800のステップ810を実行するための手段1510と、例示的な方法800のステップ820を実行するための手段1520と、例示的な方法800のステップ830を実行するための手段1530と、を含んでよい。1つまたは複数の他の例示的な実施形態において、少なくとも1つのI/Oインターフェース、少なくとも1つのアンテナ素子なども例示的な装置1500に含まれてよい。
【0190】
いくつかの例示的な実施形態では、例示的な装置1500における手段の例は、回路を含んでよい。例えば、手段1510の例は、例示的な方法800のステップ810を実行するように構成された回路を含んでよく、手段1520の例は、例示的な方法800のステップ820を実行するように構成された回路を含んでよく、手段1530の例は、例示的な方法800のステップ830を実行するように構成された回路を含んでよい。いくつかの例示的な実施形態では、手段の例は、また、ソフトウェアモジュールおよび任意の他の適切な機能エンティティを含んでよい。
【0191】
他の実施形態では、2つ以上の例示的な装置1300、1400、および、1500を組み合わせて、例示的な方法700および800の少なくとも1つを実行するように構成された装置としてよい。
【0192】
他の例示的な実施形態は、そのようなコンピュータプログラムコードまたは命令が格納されたコンピュータ可読媒体に関連し得る。様々な例示的な実施形態において、そのようなコンピュータ可読媒体は、揮発性メモリおよび/または不揮発性メモリなどの様々な形態の少なくとも1つの記憶媒体を含んでよい。揮発性メモリは、例えば、RAM、キャッシュなどを含んでよいが、これらには限定されない。不揮発性メモリは、例えば、ROM、ハードディスク、フラッシュメモリなどを含んでもよいが、これらには限定されない。
【0193】
文脈が明らかに他に要求しない限り、本明細書および特許請求の範囲を通して、「構成する」、「備える」などの語は、排他的または網羅的な意味とは対照的に、包括的な意味で、即ち、「含むが、限定しない」の意味で解釈される。本明細書で一般的に使用される「接続された」という語は、直接接続されるか、または1つ以上の中間要素を経由して接続されるかのいずれかである2つ以上の要素を指す。同様に、本明細書で一般的に使用される「連結」という語は、直接的に接続されるか、または1つ以上の中間要素を介して接続されるかのいずれかである2つ以上の要素を意味する。さらに、用語「本明細書」、「上」、「下」、および類似の重要な用語は、本願で使用される場合、本願全体を指し、本願の特定の部分を指さないものとする。文脈が許す限り、本明細書において単数または複数を用いる語は、それぞれ複数または単数を含むこともできる。2つ以上の項目のリストに関する「または」という文言は、この文言のリスト中の項目のいずれか、リスト中の項目のすべて、および、リスト中の項目の任意の組み合わせの解釈のすべてをカバーする。
【0194】
さらに、本明細書で使用される条件付き文言は、とりわけ、「できる」、「できた」、「かもしれない」、「かもしれない」、「例えば」、「例えば」、「など」などである。他の方法で具体的に述べられている、または使用されている文脈内で他の方法で理解されている用語は、一般に、特定の実施形態は特定の機能、要素および/または状態を含むが、他の実施形態は含まないことを伝えることを意図している。したがって、そのような条件付き文言は、一般に、機能、要素、および/または、状態が、1つまたは複数の実施形態に何らかの形で必要であること、または、1つまたは複数の実施形態が、作成者の入力またはプロンプトの有無にかかわらず、これらの特徴、要素、および/または、状態は、任意の特定の実施形態に含まれるか、または実行されるべきである。
【0195】
いくつかの例示的な実施形態が説明されてきたが、これらの実施形態は例示として提示されたものであり、本開示の範囲を限定することを意図するものではない。実際、本明細書に記載された装置、方法、および、システムは、様々な他の形態で具現化されてもよく、さらに、本明細書に記載された方法およびシステムの形態における様々な省略、置換、および、変更は、本開示の精神から逸脱することなく行われ得る。例えば、ブロックが所定の配置で提示されているが、代替の実施形態は、異なる構成要素および/または回路トポロジで同様の機能を実行してもよく、いくつかのブロックが削除、移動、追加、細分化、結合、および/または修正されてよい。これらのブロックの少なくとも1つは、様々な異なる方法で実装されてよい。また、これらのブロックの順序は変更されてよい。上述した様々な実施形態の要素および行為の任意の適切な組み合わせは、さらなる実施形態を提供するために組み合わせることができる。添付の特許請求の範囲およびその等価物は、本開示の範囲および精神の範囲内に入るような形態または変更をカバーすることを意図している。