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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-01-07
(45)【発行日】2025-01-16
(54)【発明の名称】車両用シート装置の被覆構造
(51)【国際特許分類】
   B60N 2/14 20060101AFI20250108BHJP
   B60N 2/58 20060101ALI20250108BHJP
   A47C 3/18 20060101ALI20250108BHJP
【FI】
B60N2/14
B60N2/58
A47C3/18 Z
【請求項の数】 5
(21)【出願番号】P 2022011610
(22)【出願日】2022-01-28
(65)【公開番号】P2023110265
(43)【公開日】2023-08-09
【審査請求日】2024-03-27
(73)【特許権者】
【識別番号】000110321
【氏名又は名称】トヨタ車体株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】000003207
【氏名又は名称】トヨタ自動車株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】000241500
【氏名又は名称】トヨタ紡織株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000394
【氏名又は名称】弁理士法人岡田国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】久世 将貴
(72)【発明者】
【氏名】北原 鞠音
(72)【発明者】
【氏名】永田 清幹
(72)【発明者】
【氏名】小出 裕司
【審査官】望月 寛
(56)【参考文献】
【文献】特開平07-223473(JP,A)
【文献】特開2011-225170(JP,A)
【文献】特開2018-090157(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2012/0049596(US,A1)
【文献】独国特許出願公開第3540486(DE,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B60N 2/14
B60N 2/58
A47C 3/18
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
台座部上に配設されたシート本体と、前記台座部に対して前記シート本体を車両前向きの一般位置とドア開口部を向く乗降位置間で回転移動させる回転装置とを備えた車両用シート装置の被覆構造において、
前記シート本体の座部には、一般位置を基準として被覆カバーが台座部側に延びるように設けられていると共に、前記被覆カバーは、前記座部の外周面を覆う第一カバー部位と、前記台座部の外周面を覆う第二カバー部位とを一体で有し、
前記被覆カバーには、前記シート本体の回転移動の際に、前記第一カバー部位に追従する前記第二カバー部位が前記台座部の天井をなす上面と外周面間を変位する際の基点となる折れ線部が形成されている車両用シート装置の被覆構造。
【請求項2】
前記第二カバー部位は、前記シート本体が一般位置から回転移動するに従って次第に前記台座部の上面を覆う面積が大きくなるように構成されている請求項1に記載の車両用シート装置の被覆構造。
【請求項3】
前記台座部には、前記シート本体が乗降位置から回転移動する際に、前記被覆カバーを前記台座部の上面に導くガイド部が形成されている請求項1又は2に記載の車両用シート装置の被覆構造。
【請求項4】
前記シート本体が、一般位置と乗降位置の間の中間位置に停止することで、前記台座部の機構部が上面側に露出するように構成されていると共に、
前記第二カバー部位は、中間位置において前記機構部を被覆できる寸法に形成されている請求項1~3のいずれか一項に記載の車両用シート装置の被覆構造。
【請求項5】
前記被覆カバーは、前記座部を覆うシートカバーよりも重く且つ高剛性である請求項1~4のいずれか一項に記載の車両用シート装置の被覆構造。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、シート本体を台座部上で一般位置と乗降位置間で回転移動させる車両用シート装置の被覆構造に関する。
【背景技術】
【0002】
この種の車両用シート装置が特許文献1に記載されている。特許文献1の車両用シート装置は、自動車床に設置された基台(台座部)と、基台上に配設されたシート本体とを有している。このシート本体は、基台に備えられた回転台(回転装置)に支持されて、車両前向きの一般位置と、ドア開口部を向く乗降位置間で回転できるように構成されている。
【0003】
そしてシート本体には、その座部のシート幅方向の側面に、回動枠と、回動枠に取付けられた垂下部(被覆カバー)とが設けられている。回動枠は、略矩形のワイヤ材で構成されており、座部の上縁に固定されたブラケットに対してシート幅方向外側に回動可能に取付けられている。また垂下部は、トリムカバー(シートカバー)の一部をなす面材であり、座部の側面から基台側に延びている。そして回動枠のシート外側に垂下部が取付けられることで、この垂下部が回動枠と共に回動できるようになっている。上記した構成では、シート本体が一般位置から乗降位置に向けて回転移動する際、先ず、座部の側面に設けられた垂下部と回動枠が基台の側面に当てられる。そして回動枠が垂下部と共にシート幅方向外側に回動することで、この垂下部が基台の上面に持ち上げられるようになる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開平7-223473号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところでこの種の車両用シート装置では、一般位置のシート本体が回転移動することで、基台(台座部)の天井をなす上面が部分的に露出する。このため露出した基台の上面を被覆したいとの要請があり、特に基台の露出した上面に機構部がある場合、この機構部に異物が入り込まないように対策すべきである。もっとも基台の上面を被覆する部材を別途設けることもできるが、この場合には部品点数が増加してコストアップになる。また上記した技術においても、垂下部(被覆カバー)を支持する回動枠を座部に対して回動可能に取付けなければならず、部品点数の増加が避けられない。本発明は上述の点に鑑みて創案されたものであり、本発明が解決しようとする課題は、部品点数の増加を極力抑えつつ、シート本体に設けられた被覆カバーにて台座部の適所を被覆することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するための手段として、第1発明の車両用シート装置の被覆構造は、台座部上に配設されたシート本体と、台座部に対してシート本体を車両前向きの一般位置とドア開口部を向く乗降位置間で回転移動させる回転装置とを備えている。そしてシート本体の座部には、一般位置を基準として被覆カバーが台座部側に延びるように設けられていると共に、被覆カバーは、座部の外周面を覆う第一カバー部位と、台座部の外周面を覆う第二カバー部位とを一体で有している。この種の構成では、部品点数の増加を極力抑えつつ、シート本体に設けられた被覆カバーにて台座部の適所を被覆することが望ましい。
【0007】
そこで本発明の被覆カバーには、シート本体の回転移動の際に、第一カバー部位に追従する第二カバー部位が台座部の天井をなす上面と外周面間を変位する際の基点となる折れ線部が形成されている。本発明の被覆カバーでは、シート本体が一般位置から回転移動する際に、第一カバー部位に追従する第二カバー部位を、折れ線部を基点に台座部の外周面から上面に変位させることができる。このため被覆カバーだけで、台座部の外周面と上面とを被覆できるようになり、部品点数の増加を抑えられるようになる。
【0008】
第2発明の車両用シート装置の被覆構造は、第1発明の車両用シート装置の被覆構造において、第二カバー部位は、シート本体が一般位置から回転移動するに従って次第に台座部の上面を覆う面積が大きくなるように構成されている。本発明では、シート本体の回転移動に従って台座部の上面を覆う第二カバー部位の面積が大きくなるため、台座部の上面の適所をより確実に被覆できるようになる。
【0009】
第3発明の車両用シート装置の被覆構造は、第1発明又は第2発明の車両用シート装置の被覆構造において、台座部には、シート本体が乗降位置から回転移動する際に、第二カバー部位を台座部の上面に導くガイド部が形成されている。本発明では、シート本体が乗降位置に到達した時点で、被覆カバーが台座部の上面よりも低い位置に落ち込む可能性がある。このような場合にも、シート本体が乗降位置から一般位置に向けて回転移動する際に、ガイド部によって被覆カバーを台座部の上面に導けるようになる。
【0010】
第4発明の車両用シート装置の被覆構造は、第1発明~第3発明のいずれかの車両用シート装置の被覆構造において、シート本体が、一般位置と乗降位置の間の中間位置に停止することで、台座部の機構部が上面側に露出するように構成されていると共に、第二カバー部位は、中間位置において機構部を被覆できる寸法に形成されている。本発明では、シート本体を中間位置に停止させることで、台座部の上面側に機構部が露出した場合、この露出した機構部を第二カバー部位によって被覆できるようになる。
【0011】
第5発明の車両用シート装置の被覆構造は、第1発明~第4発明のいずれかの車両用シート装置の被覆構造において、被覆カバーは、座部を覆うシートカバーよりも重く且つ高剛性である。本発明では、シート本体の回転移動の際に、高剛性で変形し難い第二カバー部位によって台座部の上面を被覆できるようになる。また一般位置の被覆カバーは、自重で垂れ下がることで台座部の外周面を被覆できるようになる。
【発明の効果】
【0012】
本発明に係る第1発明によれば、部品点数の増加を極力抑えつつ、シート本体に設けられた被覆カバーにて台座部の適所を被覆することができる。また第2発明によれば、被覆カバーにて台座部の上面をより確実に被覆することができる。また第3発明によれば、被覆カバーをより確実に台座部の上面に導くことができる。また第4発明によれば、被覆カバーにて台座部の上面側に露出した機構部を被覆することができる。そして第5発明によれば、被覆カバーにて台座部の上面と外周面とをより確実に被覆することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】一般位置のシート本体を示す車両の斜視図である。
図2】中間位置のシート本体を示す車両の斜視図である。
図3】乗降位置のシート本体を示す車両の斜視図である。
図4】中間位置の車両用シート装置を上方から見た図である。
図5】一般位置の座部を示すシート本体の斜視図である。
図6図5のVI-VI線断面に相当する座部の縦断面図である。
図7】一般位置にある後部リンクを後方から見た回転装置の模式縦断面図である。
図8】一般位置にある前部リンクを後方から見た回転装置の模式縦断面図である。
図9】回転装置の動作初期を表す車両用シート装置の模式平面図である。
図10】回転装置の動作中期を表す車両用シート装置の模式平面図である。
図11】回転装置の動作後期を表す車両用シート装置の模式平面図である。
図12】回転装置の動作最後期を表す車両用シート装置の模式平面図である。
図13】乗降位置にある後部リンクを後方から見た模式縦断面図である。
図14】乗降位置にある前部リンクを後方から見た模式縦断面図である。
図15】中間位置の座部を示すシート本体の斜視図である。
図16図4のXVI-XVI線断面に相当する座部の縦断面図である。
図17】乗降位置の車両用シート装置の斜視図である。
図18】乗降位置から一般位置に向かう車両用シート装置の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明を実施するための形態を、図1図18を参照して説明する。各図には、一般位置の車両用シート装置が車両に設置された状態を基準として、この車両用シート及び車両の前後方向と左右方向と上下方向を示す矢線を適宜図示する。また図5及び図15では、便宜上、台座部を二点破線で図示する。
【0015】
図1に示す車両2には、その前部左側の車両ホディ3に、フロントドア5によって開閉可能に構成されたドア開口部4が設けられている。このドア開口部4の車両後側には、センターピラー6が立設されている。そして車両2には、その前部左側の座席位置に、車両用シート装置7が設置されている。この車両用シート装置7は、シート本体10と、台座部20と、台座部20に対してシート本体10を回転させる回転装置30(図7図9参照)とを有している。また、車両用シート装置7は、台座部20と車室フロア間に設置されたスライド装置8により前後スライドできるように構成されている。このスライド装置8は、多段式ロック機構(図示省略)によって、シート本体10のスライド位置を多段階でスライドロックできるように構成されている。
【0016】
[車両用シート装置]
車両用シート装置7は、台座部20上のシート本体10を、図1図3に示すように、車両前向きの着座位置と、ドア開口部4側を向く乗降位置間で回転させられるように構成されている。この車両用シート装置7の回転移動の際には、先ず、図1に示すシート本体10及び台座部20を、センターピラー6と干渉しない位置まで車両前側にスライド移動させる。つづいてシート本体10を、図2に示すように、着座位置と乗降位置間に設定された中間位置で一旦停止させる。そして中間位置において、乗員に足の向き等を変えさせた(降車に備えた姿勢を取らせた)のちに、シート本体10を図3に示す乗降位置に回転移動させるようにしている。
【0017】
上記した車両用シート装置7では、図4に示すように、シート本体10が中間位置に回転移動することで、台座部20の天井をなす上面(右側上面21)が露出するようになる。このため車両用シート装置7では、後述するシート本体10に設けられた被覆カバー40を利用して、台座部20の上面(21)を覆うようにしている。この種の構成では、コストアップ抑制の観点から、車両用シート装置7の部品点数が過度に増加しないように配慮すべきである。そこで車両用シート装置7の被覆構造では、後述する構成によって、部品点数の増加を極力抑えつつ、シート本体10に設けられた被覆カバー40にて台座部20の適所を被覆することとした。以下、車両用シート装置7の被覆構造の各構成を、台座部20、シート本体10、被覆カバー40、回転装置30の順に詳述する。
【0018】
[台座部]
先ず、図4に示す台座部20は、上方視において概ね矩形に形成されている。この台座部20では、一般位置のシート本体10が右回動(図4の矢線A1で示す反時計回りの回動)して中間位置に到達することで、その台座部20の右側上面21が露出するようになっている。そして台座部20の右側上面21は、シート前後方向に延びるように形成されていると共に、そのシート前側に機構部22が形成されている。この機構部22は、後述する座部11の後突用フック110を導き入れられるように、シート本体10の回転軌跡に沿う溝状に形成されている。即ち、機構部22は、シート幅方向に延びるように形成されていると共に、シート左側から右側に向かうにつれて次第にシート後側に傾斜している。そして機構部22の前端部220は、後突用フック110を迎え入れられるように、台座部20の右側上面21の左縁に開口している。また機構部22の後端部には、後突用フック110を係止するストライカ状の係止部23が設けられている。
【0019】
[ガイド部]
また図4に示す台座部20の前部には、多段式ロック機構を操作するループハンドル状の操作ガイド部24と、傾斜ガイド部25とが設けられている。操作ガイド部24は、台座部20の前側でシート幅方向に延びるように形成されており、その操作ガイド部24のシート幅方向の端部がシート後側に曲げられて台座部20に挿設されている。そして操作ガイド部24には、後述するように、シート本体10の回転移動時において被覆カバー40が乗せられるようになっている。また台座部20の右側上面21には、その左前角部に、被覆カバー40用の傾斜ガイド部25がシート左側に突出するように形成されている。この傾斜ガイド部25は、シート左側に向かうにつれて次第にシート下側に傾斜する傾斜面26を有し、この傾斜面26の下端部が、操作ガイド部24よりも低い位置に配置されている(図17及び図18を参照)。そして傾斜ガイド部25は、台座部20の右側上面21と操作ガイド部24間に形成されており、シート本体10が乗降位置から一般位置に向けて回転移動する際に、被覆カバー40を臨める位置に配置されている。
【0020】
[シート本体]
またシート本体10は、図5を参照して、乗員の着座が可能な座部11と、乗員の背凭れが可能な背凭れ部12とを有している。ここで背凭れ部12は、正面視で概ね矩形の部材であり、一般位置を基準とした場合に座部11の後部から立ち上がっている。この背凭れ部12の下部と座部11の後部とは、サイドシールドSDで覆われたリクライナRを介して起倒可能に連結されている。そして座部11は、上方視において概ね矩形の部材であり、その座部11の下面に、上記した機構部22に収容される後突用フック110がシート下側に突出するように設けられている。そして座部11では、図5及び図6を参照して、シート骨格をなすシートフレーム11Fに、シート外形をなして乗員を弾性的に支持するシートパッド11Pが支持されている。また図5に示すように、座部11の着座面11aから外周面(前面11b、後面11c、右側面11d、左側面11e)にかけての部分は、シートの意匠面をなすシートカバー11Sによって被覆されている。そして、座部11の外周面となる右側面11dに、後述する被覆カバー40が設けられている。
【0021】
[被覆カバー]
図5に示す被覆カバー40は、座部11の右側面11dを被覆できるように、一般位置を基準としてシート前後方向に延びる面材で構成されている。また被覆カバー40は、図6に示す縦断面視において、座部11の右側面11dを覆うシートカバー11Sに縫合された状態で、シート上下方向、即ち、台座部20側に延びるように形成されている。ここで被覆カバー40の素材は特に限定しないが、座部11を覆うシートカバー11Sよりも重い又は高剛性の素材であることが望ましい。例えばシートカバー11Sを布帛や皮革で形成する場合、それよりも厚手の布帛又は皮革又はフェルトで被覆カバー40を形成でき、シートカバー11Sよりも重い素材で被覆カバー40を形成することもできる。
【0022】
[第一カバー部位、第二カバー部位]
そして図5及び図6に示す被覆カバー40には、一般位置を基準として、座部11の右側面11dを覆う第一カバー部位41と、台座部20の右側面21dを覆う第二カバー部位42とが形成されている。第一カバー部位41は、座部11の右側面11dを覆うようにシート前後方向に延びている。この第一カバー部位41の裏側には、シート前後方向に長い四角形状の第一補強板51が取付けられて一体化されている。また第二カバー部位42は、台座部20の右側面21dを覆うようにシート前後方向に延びていると共に、その第二カバー部位42の前部420が三角状に切欠かれている。この第二カバー部位42の裏側にも、シート前後方向に長い四角形状の第二補強板52が取付けられて一体化されている。そして被覆カバー40は、第一補強板51と第二補強板52とが取付けられることで、上記したシートカバー11Sよりも高剛性で且つ重くなっている。
【0023】
[折れ線部]
そして図5及び図6に示す被覆カバー40には、第二カバー部位42が台座部20の右側上面21と右側面21d(外周面)間を変位する際の基点となる折れ線部43が形成されている。即ち、被覆カバー40では、第一補強板51と第二補強板52の間の被覆カバー40部分が相対的に折れ変形し易くなっており、この折れ変形し易い被覆カバー部分が折れ線部43を構成している。そして折れ線部43は、図5に示す両補強板51,52の間でシート前後方向に延びるように形成されており、被覆カバー40を縦断するように設けられている。ここで図6を参照して、一般位置の車両用シート装置7を基準に、被覆カバー40の折れの態様を説明する。この一般位置の車両用シート装置7では、シート本体10の座部11の右側面11dに対して台座部20の右側面21dがシート右側にはみ出している。このため座部11の右側面11dに取付けられた被覆カバー40では、その第一カバー部位41が上端から下端に向かうにつれて次第にシート右側に傾いている。そして被覆カバー40は、上記した折れ線部43を基点として山折り状に曲げられており、その第二カバー部位42が台座部20の右側面21dを覆うように垂れ下げられている。
【0024】
また図4を参照して、被覆カバー40の前後の寸法は、中間位置のシート本体10を基準として、台座部20の右側上面21を適切に被覆できるように設定することが望ましい。例えば図4に示す被覆カバー40は、上記したようにシート前後方向に延びるように形成されており、その被覆カバー40の前端側(X1)が、座部11の前端近くに配置されている。そして後述する中間位置のシート本体10では、その座部11が一般位置から左回動してシート左側に傾いた状態となり、この座部11の右前端(X2)が操作ガイド部24の前側にはみ出すようになる。そして上記した構成の被覆カバー40は、座部11と共に左側に傾くことで、その被覆カバー40の前端側(X1)が、操作ガイド部24に乗せられて支持されるようになる。また中間位置を基準として、第二カバー部位42のシート幅方向の寸法(一般位置ではシート上下方向の寸法)は、台座部20の機構部22を被覆できるように設定される。例えば第二カバー部位42のシート幅方向の寸法を、機構部22の前端部220から係止部23にかけての範囲を被覆するように設定でき、機構部22が完全に被覆されるように設定することもできる。なお機構部22への異物の侵入を回避できる場合、第二カバー部位42から係止部23が若干露出することも許容される。
【0025】
[回転装置]
次に図7図9に示す回転装置30は、台座部20上でシート本体10を回転させる機構である。この回転装置30は、シート本体10を支持する支持テーブル31を台座部20上で回転移動させる四節リンク機構30rと、支持テーブル31の回転移動をロックする回転ロック装置(図示省略)とを備えている。この四節リンク機構30rは、前部リンク341と後部リンク342とから構成されている。そして前部リンク341と後部リンク342とは、ドア開口部4側、即ち、左側が低くなるように傾斜した状態で台座部20と支持テーブル31とに連結されている。
【0026】
前部リンク341の回動中心側は、図8及び図9に示すように、台座部20の前部の幅方向右側部に下部連結軸341dを介して回動可能な状態で連結されている。ここで台座部20は、図8に示すように、前部リンク341が連結される部分が傾斜部335kとなっており、その傾斜部335kが左側(ドア開口部4側)で低くなるように傾斜している。そして下部連結軸341dは、傾斜部335kに対して直角な状態で、台座部20に連結されている。即ち、下部連結軸341dは、台座部20上で左側に傾いた状態で立設されている。また前部リンク341の先端側、即ち、回動自由端側は、図9に示すように、支持テーブル31の略中央部に上部連結軸341uを介して回動可能な状態で連結されている。ここで支持テーブル31は、図8に示すように、前部リンク341が連結される部分が傾斜部345kとなっており、その傾斜部345kが台座部20の傾斜部335kと等しい角度で左側が低くなるように傾斜している。そして上部連結軸341uは、傾斜部345kに対して直角な状態で、支持テーブル31に連結されている。即ち、上部連結軸341uは、下部連結軸341dと等しい傾斜角度で支持テーブル31の下側に設けられている。
【0027】
また後部リンク342の回動中心側は、図7及び図9に示すように、台座部20の後部の幅方向中央部に下部連結軸342dを介して回動可能な状態で連結されている。ここで台座部20は、図7に示すように、後部リンク342が連結される部分が傾斜部335kとなっている。そして下部連結軸342dは、傾斜部335kに対して直角な状態で、台座部20に連結されている。即ち、下部連結軸342dは、前部リンク341の下部連結軸341dと等しい傾斜角度で台座部20上に立設されている。また後部リンク342の先端側、即ち、回動自由端側は、図9に示すように、支持テーブル31の後左角部に上部連結軸342uを介して回動可能な状態で連結されている。ここで支持テーブル31は、図7に示すように、後部リンク342が連結される部分が傾斜部345kとなっている。そして上部連結軸342uは、傾斜部345kに対して直角な状態で、支持テーブル31に連結されている。即ち、上部連結軸342uは、前部リンク341の上部連結軸341uと等しい傾斜角度で支持テーブル31の下側に設けられている。
【0028】
[回転機構の回転動作の概要]
つづいて回転装置30の回転動作の概要を説明する(シート本体の位置変位の詳細は後述)。この回転装置30は、上記した構成により、一般位置(図9参照)にある支持テーブル(シート本体)に対して左回転方向に外力が加わると、四節リンク機構30rの前部リンク341の先端側(回動自由端側)が支持テーブル31を介して左方向に外力を受ける。これにより、前部リンク341は、下部連結軸341dを中心に図9に示す位置から右回動する。即ち、前部リンク341の先端側に連結された上部連結軸341uは、ドア開口部4に近づくように円弧運動する。
【0029】
そして円弧運動の初期、即ち、第一位置(図9参照)から前部リンク341がθ1°右回動するまでは、図10に示すように、上部連結軸341uと、この上部連結軸341uに連結された支持テーブル31とは、ドア開口部4側(左側)に移動しつつ後退する。また、前部リンク341に連結された上部連結軸341uの後退により、後部リンク342の先端側に連結された上部連結軸342uが支持テーブル31を介して後方向に力を受ける。これにより、後部リンク342は、下部連結軸342dを中心に若干左回動する。この結果、支持テーブル31(シート本体)は、図10に示すように、ドア開口部4側(左側)に移動しつつ後退する(白矢印参照)。
【0030】
そして前部リンク341が一般位置からθ1°右回動した状態(図10参照)から引き続き支持テーブル31(シート本体)に対して左回転方向に外力が加えられると、図11に示すように、支持テーブル31は左側に移動しつつ左方向に回転し、前部リンク341は角度θ1の位置から右回動する。そして、前部リンク341は角度θ1の位置から角度θ2だけ右回動した状態で、前部リンク341の下部連結軸341d、上部連結軸341uと、後部リンク342の上部連結軸342uとが平面視において一直線上に保持される。この状態で、支持テーブル31は角度略θ2だけ左側を向いて、その支持テーブル31の後左角部が台座部20の後端縁から後方に突出する。この位置が支持テーブル31の後退限位置である。
【0031】
後退限位置において支持テーブル31(シート本体)に対し、さらに左回転方向に外力が加えられると、図12に示すように、前部リンク341と後部リンク342とが共に右回動して支持テーブル31は前方に移動しつつ、左回転するようになる。即ち、支持テーブル31は、回転中心を前方に移動させながら左方向に回転するようになる。そして、前部リンク341が後退限位置から角度θ3だけ回動した状態で(図12参照)、支持テーブル31は乗降位置に到達する。
【0032】
また上記したように、四節リンク機構30rの前部リンク341と後部リンク342とは、ドア開口部4側(左側)が低くなるように傾斜した状態で台座部20と支持テーブル31とに連結されている(図7図9参照)。このため、前部リンク341と後部リンク342とが後退限位置から右回動して、支持テーブル31とシート本体10とが回転中心を前方に移動させながら左方向に回転すると、シート本体10は、図13図14に示すように、その前側が低くなるように傾斜するようになる。こうして本実施例では、ドア開口部4側に設けられたシート本体10を一般位置から乗降位置まで回転移動させることで、このシート本体10を前傾(チルト)させられるようになる。
【0033】
[一般位置のシート本体]
つづいてシート本体10の位置変位について説明する。先ず、図1に示す一般位置のシート本体10は、車両前側を向いた状態で台座部20上に配設されている。このとき図5及び図6を参照して、台座部20の右側上面21(機構部22)は、台座部20上で前側を向いたシート本体10によって隠されている。そしてシート本体10の座部11に設けられた被覆カバー40によって、座部11の右側面11dと台座部20の右側面21dとが被覆されている。そしてシート本体10を、図2に示すように、台座部20上で一般位置から中間位置まで回転移動させる。この中間位置のシート本体10は、図4を参照して、一般位置よりも左回動(図4の反時計回りに回動)した位置で停止している。そしてシート本体10が中間位置で停止することにより、台座部20の右側上面21が機構部22と共に露出するようになる。
【0034】
そこで図4に示す車両用シート装置7の被覆構造では、座部11に設けられた被覆カバー40を利用して、台座部20の右側上面21を被覆する。この種の構成では、コストアップ抑制等の観点から、車両用シート装置7の部品点数の増加を極力回避すべきである。そこで被覆カバー40には、シート本体10の回転移動時において、第一カバー部位41に追従する第二カバー部位42が台座部20の右側上面21と右側面21d間を変位する際の基点となる折れ線部43が形成されている。上記した構成によれば、第二カバー部位42を、折れ線部43を基点として台座部20の右側面21dから右側上面21に変位させられるようになる。そこで以下に、シート本体10の位置変位に伴う被覆カバー40の挙動を説明する。
【0035】
[シート本体の一般位置から中間位置への回転移動]
先ず、図1に示す一般位置のシート本体10を図2に示す中間位置に向けて回転移動させる場合を説明する。このシート本体10の回転移動の際には、図4に示す第二カバー部位42が、シート本体10の第一カバー部位41に追従して左回動(図4の反時計回りに回動)していく。そして被覆カバー40の折れ線部43が、台座部20の右側上面21に到達する。これにより、被覆カバー40は、図15及び図16に示すように、折れ線部43を基点に谷折れ状に折れ曲げられるようになる。つづいてシート本体10が中間位置に近づくに従って、第二カバー部位42が台座部20に乗せ上げられていき、台座部20の右側上面21を覆う第二カバー部位42の面積が平面視(図4参照)で大きくなっていく。
【0036】
そして図4に示すようにシート本体10が中間位置に到達することで、台座部20の右側上面21を覆う第二カバー部位42の面積が十分に大きくなる。また中間位置のシート本体10では、座部11の前端側(X1)が操作ガイド部24の前側にはみ出すことで、この座部11に設けられた被覆カバー40が操作ガイド部24に支持されるようになる。このとき被覆カバー40は、各補強板51,52によって剛性が高められて変形し難いため、操作ガイド部24と台座部20間に落ち込み難くなっている。そして被覆カバー40の第二カバー部位42は、図15及び図16に示すように、台座部20の右側上面21に沿うように配置されて、この右側上面21側に露出する機構部22を被覆できるようになる。このように被覆カバー40の第二カバー部位42で右側上面21の機構部22を被覆することにより、この機構部22に異物が入り込み難くなる。こうして車両用シート装置7の被覆構造では、被覆カバー40だけで、台座部20の右側面21d(外周面)と右側上面21とを被覆できるようになり、部品点数の増加を抑えることが可能となる。そして車両用シート装置7の被覆構造では、被覆カバー40以外の部材を要しないため、部品点数削減によるコスト削減(シートの部品費の低減及びシートの組付け工数の削減)を図ることができる。
【0037】
[シート本体の中間位置から乗降位置への回転移動]
つづいてシート本体10を図2に示す中間位置から図3に示す乗降位置に回転移動させることにより、シート本体10上の乗員(図示省略)が降車したり、シート本体10に乗員が着座したりできるようになる。また乗降位置においては、上記したように、シート本体10が前傾(チルト)状態でドア開口部4側に振り出されるため、優れた乗降性の確保に資する構成となる。
【0038】
[シート本体の乗降位置から一般位置への回転移動(ガイド部の働き)]
次に、シート本体10を図3に示す乗降位置から図1に示す一般位置に向けて回転移動させる場合を説明する。ここで乗降位置のシート本体10では、図3及び図17に示すように、座部11がドア開口部4を臨むように横向きとなって、その被覆カバー40が、台座部20の前側に張り出して操作ガイド部24に乗せ上げられている。このため被覆カバー40は、操作ガイド部24に支持されて適度な高さ位置に保持されており、車両フロア側に過度に落ち込まないようになっている。さらに台座部20には、上記したように、被覆カバー40を台座部20の右側上面21に導く傾斜ガイド部25(傾斜面26)が形成されている。これにより、シート本体10が一般位置に向けて回転移動(図17及び図18の矢線A2で示す時計回りに回動)することにより、両ガイド部24、25の働きで、被覆カバー40を台座部20の右側上面21に導けるようになる。また上記した構成では、被覆カバー40が、なんらかの原因で台座部20と操作ガイド部24間に落ち込むことも想定される。そこで傾斜ガイド部25では、その傾斜面26の下端部が、操作ガイド部24よりも低い位置に配置されている。このため、図18に示すようにシート本体10を一般位置に回転移動させていく際に、落ち込んだ被覆カバー40が傾斜ガイド部25の傾斜面26に沿って上側に移動し、台座部20の右側上面21に導かれるようになる。
【0039】
そしてシート本体10が一般位置に到達することで、図5に示すように被覆カバー40の第一カバー部位41が座部11の右側面11dを覆うようになる。また被覆カバー40は、図6に示すように折れ線部43を基点として山折り状に曲げられて、第二カバー部位42が台座部20の右側面21dを覆うように垂れ下げられる。このとき被覆カバー40は、上記したようにシートカバー11Sに比して重いため、第二カバー部位42が自重によって自然と垂れ下げられた状態となる。
【0040】
以上説明した通り、本実施例の被覆カバー40では、シート本体10が一般位置から回転移動する際に、第一カバー部位41に追従する第二カバー部位42を、折れ線部43を基点に台座部20の右側面21d(外周面)から右側上面21に変位させることができる。このため被覆カバー40だけで、台座部20の右側面21dと右側上面21とを被覆できるようになり、部品点数の増加を抑えられるようになる。よって本実施例によれば、部品点数の増加を極力抑えつつ、シート本体10に設けられた被覆カバー40にて台座部20の適所を被覆することができる。
【0041】
更に本実施例では、シート本体10の回転移動に従って台座部20の上面を覆う第二カバー部位42の面積が大きくなるため、台座部20の右側上面21の適所をより確実に被覆できるようになる。また本実施例では、シート本体10が乗降位置に到達した時点で、被覆カバー40が台座部20の右側上面21よりも低い位置に落ち込む可能性がある。このような場合にも、シート本体10が乗降位置から一般位置に向けて回転移動する際に、操作ガイド部24と傾斜ガイド部25とによって被覆カバー40を台座部20の右側上面21に導けるようになる。また本実施例では、シート本体10を中間位置に停止させることで、台座部20の右側上面21側に機構部22が露出した場合、この露出した機構部22を第二カバー部位42によって被覆できるようになる。そして本実施例では、シート本体10の回転移動の際に、高剛性で変形し難い第二カバー部位42によって台座部20の右側上面21を被覆できるようになる。また一般位置の被覆カバー40は、自重で垂れ下がることで台座部20の右側面21dを被覆できるようになる。
【0042】
本実施形態の車両用シート装置の被覆構造は、上述した実施形態に限定されるものではなく、その他各種の実施形態を取り得る。本実施形態では、被覆カバーの構成を例示したが、被覆カバーの構成を限定する趣旨ではない。例えば被覆カバーに一枚物の補強板を取付けると共に、この補強板にインテグラルヒンジ状の折れ線部(薄肉部としての折れ線部)を形成することができる。また第一補強板と第二補強板とをヒンジで連結することもできる。また第二カバー部位に複数の補強板を取付けて、シート本体の回転移動時に第二カバー部位を段階的に上面に変位させていくこともできる。また被覆カバーは、シート本体の外周面の適宜の位置に取付けることができ、必ずしも右側面(シートのインナー側)に限る必要はない。また被覆カバーとして、十分な厚みを有して高剛性の面材(マット材)を用いることもできる。この場合には補強板を省略すると共に、面材に脆弱な部分(薄肉箇所、切れ目等)を形成し、この脆弱な部分を折れ線部とすることができる。なお被覆カバーの構成(各カバー部位の形状や寸法等)は台座部の構成を考慮して適宜設定することができ、必ずしも実施例の形状や寸法に限る必要はない。
【0043】
また車両用シート装置のシート本体と台座部の構成も車種に応じて適宜設定可能である。例えば車両用シート装置は、車両の前部左側に限らず、車両の適宜の位置に設置することができる。そしてシート本体の回転方向もシートの設置される位置に応じて決定され、台座部の露出する上面位置もシートの回転移動方向に応じて決定される。また台座部の機構部の種類も特に限定されず、異物が入り込みやすい凹状の機構部や、異物が当たりやすい凸状の機構部(センサ類等)を想定できる。また台座部の上面は、機構部が露出しないように構成されていてもよく、この場合にも、見栄え等を考慮して上面(特に凹凸部分)を被覆カバーで被覆する。またガイド部として、操作ガイド部と傾斜ガイド部の少なくとも一方を形成することができ、操作ガイド部は、多段式ロック機構の操作部とは別に設けることもできる。また被覆カバーの過度の落ち込みがない場合には操作ガイド部と傾斜ガイド部のいずれか又は両ガイド部を省略することもできる。
【0044】
また本実施形態では、車両用シート装置の各装置の構成を例示したが、各装置の構成を限定する趣旨ではない。例えば車両用シート装置の回転装置として、内輪と外輪を備えた回転装置を採用できる。また回転装置として、シート本体をチルトさせずに回転させる装置を採用することもできる。またスライド装置の構成も適宜変更可能であり、車種によってはスライド装置を省略することもできる。
【符号の説明】
【0045】
2 車両
3 車両ホディ
4 ドア開口部
5 フロントドア
6 センターピラー
7 車両用シート装置
8 スライド装置
10 シート本体
11 座部
11S シートカバー
11P シートパッド
11F シートフレーム
11a (座部の)着座面
11b (座部の)前面
11c (座部の)後面
11d (座部の)右側面
11e (座部の)左側面
110 後突用フック
12 背凭れ部
20 台座部
21d (台座部の)右側面
21 右側上面
22 機構部
220 (機構部の)前端部
23 係止部
24 操作ガイド部(本発明のガイド部)
25 傾斜ガイド部(本発明のガイド部)
26 傾斜面
30 回転装置
31 支持テーブル
30r 四節リンク機構
341d 下部連結軸
341u 上部連結軸
341 前部リンク
342d 下部連結軸
342 後部リンク
342u 上部連結軸
40 被覆カバー
41 第一カバー部位
42 第二カバー部位
420 (第二カバー部位の)前部
43 折れ線部
51 第一補強板
52 第二補強板
R リクライナ
SD サイドシールド
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18