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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-01-07
(45)【発行日】2025-01-16
(54)【発明の名称】半導体装置
(51)【国際特許分類】
   H10D 30/66 20250101AFI20250108BHJP
   H10D 62/10 20250101ALI20250108BHJP
   H10D 30/01 20250101ALI20250108BHJP
   H10D 64/20 20250101ALI20250108BHJP
   H10D 64/27 20250101ALI20250108BHJP
【FI】
H01L29/78 652A
H01L29/78 652K
H01L29/06 301F
H01L29/06 301V
H01L29/78 652M
H01L29/78 652S
H01L29/78 652F
H01L29/78 652N
H01L29/78 658F
H01L29/44 L
H01L29/44 Y
H01L29/58 G
【請求項の数】 10
(21)【出願番号】P 2021147906
(22)【出願日】2021-09-10
(65)【公開番号】P2023040756
(43)【公開日】2023-03-23
【審査請求日】2023-09-13
(73)【特許権者】
【識別番号】000003078
【氏名又は名称】株式会社東芝
(73)【特許権者】
【識別番号】317011920
【氏名又は名称】東芝デバイス&ストレージ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100111121
【弁理士】
【氏名又は名称】原 拓実
(74)【代理人】
【識別番号】100200104
【弁理士】
【氏名又は名称】渡邊 実
(72)【発明者】
【氏名】西脇 達也
(72)【発明者】
【氏名】可知 剛
(72)【発明者】
【氏名】徳山 周平
【審査官】杉山 芳弘
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2019/0123153(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2015/0221731(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2016/0300913(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01L 29/78
H01L 29/06
H01L 21/336
H01L 29/41
H01L 29/423
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1電極と、
前記第1電極上に設けられる第1導電形の第1半導体層と、
前記第1半導体層の上面から下方に延びる柱状の第1絶縁膜と、
前記第1絶縁膜中に設けられ、上下方向に延びる柱状の第2電極と、
前記第1半導体層の上層部に部分的に設けられ、前記第1半導体層を介して前記第1絶縁膜と隣り合う第2導電形の第2半導体層と、
前記第2半導体層の上層部に部分的に設けられる第1導電形の第3半導体層と、
前記第1半導体層の前記上面よりも上方に設けられ、前記上下方向において前記第1絶縁膜の一部、前記第1半導体層の一部、および前記第2半導体層の一部と重なる第3電極と、
前記第3電極の上端よりも上方に設けられ、前記第2電極および前記第3半導体層に電気的に接続される第4電極と、
前記第3電極と前記第4電極との間、前記第3電極と前記第1半導体層との間、および前記第3電極と前記第2半導体層との間に設けられる第2絶縁膜と、
前記第1半導体層の前記上面から下方に延びる柱状の第3絶縁膜と、
前記第3絶縁膜中に設けられ、前記上下方向に延びる柱状の第5電極と、
前記第1半導体層の前記上面よりも上方に設けられ、前記上下方向において前記第3絶縁膜の一部、前記第1半導体層の一部、および前記第2半導体層の一部と重なる第6電極と、
前記第3電極と前記第6電極との間に配置され、前記第3電極と前記第6電極を電気的に接続する第1配線部材と、
前記第6電極と前記第4電極との間、前記第6電極と前記第1半導体層との間、および前記第6電極と前記第2半導体層との間に設けられる第4絶縁膜と、
を備える半導体装置。
【請求項2】
素子領域及び前記素子領域を囲む終端領域が設定された半導体装置であって、
第1電極と、
前記第1電極上に設けられる第1導電形の第1半導体層と、
前記第1半導体層の上面から下方に延びる柱状の第1絶縁膜と、
前記第1絶縁膜中に設けられ、上下方向に延びる柱状の第2電極と、
前記第1半導体層の上層部に部分的に設けられ、前記第1半導体層を介して前記第1絶縁膜と隣り合う第2導電形の第2半導体層と、
前記第2半導体層の上層部に部分的に設けられる第1導電形の第3半導体層と、
前記素子領域において、前記第1半導体層の前記上面よりも上方に設けられ、前記上下方向において前記第1絶縁膜の一部、前記第1半導体層の一部、および前記第2半導体層の一部と重なる第3電極と、
前記第3電極の上端よりも上方に設けられ、前記第2電極および前記第3半導体層に電気的に接続される第4電極と、
前記第3電極と前記第4電極との間、前記第3電極と前記第1半導体層との間、および前記第3電極と前記第2半導体層との間に設けられる第2絶縁膜と、
前記第3電極に電気的に接続され、前記第3電極から前記終端領域に向かって延びる第2配線部材と、
前記終端領域において、前記第2配線部材の上方に設けられ、前記第2配線部材に電気的に接続される第4配線部材と、
を備える半導体装置。
【請求項3】
素子領域及び前記素子領域を囲む終端領域が設定され、
前記第1半導体層の前記上面から下方に延びる柱状の第5絶縁膜と、
前記第5絶縁膜中に設けられ、前記上下方向に延びる柱状の第7電極と、
前記素子領域において、前記第1半導体層の前記上面よりも上方に設けられ、前記上下方向において前記第5絶縁膜の一部、前記第1半導体層の一部、および前記第2半導体層の一部と重なる第8電極と、
前記第8電極に電気的に接続され、前記第8電極から前記終端領域に向かって延びる第3配線部材と、
前記第8電極と前記第4電極との間、前記第8電極と前記第1半導体層との間、および前記第8電極と前記第2半導体層との間に設けられる第6絶縁膜と、
をさらに備え、
前記第3電極と前記第6電極の間を前記第1配線部材が延伸する方向は、前記第3配線部材の延伸方向と並行である、
請求項1に記載の半導体装置。
【請求項4】
前記上下方向に延び、前記第3半導体層および前記第4電極に電気的に接続される第2導電部材をさらに備える、
請求項1乃至3のいずれか1項に記載の半導体装置。
【請求項5】
前記第2半導体層および前記第3半導体層は、前記上下方向に交差する第1平面において、前記第1半導体層を介して前記第1絶縁膜を囲む、
請求項1乃至3のいずれか1項に記載の半導体装置。
【請求項6】
前記第3電極及び前記第6電極は、前記上下方向に交差する第1平面において六角形の外形を有する、
請求項1に記載の半導体装置。
【請求項7】
前記第1配線部材は、前記第3電極の外形の六角形の第1の辺から、前記第1の辺と対向する前記第6電極の外形の六角形の第2の辺へと、延伸する、
請求項6に記載の半導体装置。
【請求項8】
第1電極と、
前記第1電極上に設けられる第1導電形の第1半導体層と、
前記第1半導体層の上面から下方に延びる柱状の第1絶縁膜と、
前記第1絶縁膜中に設けられ、上下方向に延びる柱状の第2電極と、
前記第1半導体層の上層部に部分的に設けられ、前記第1半導体層を介して前記第1絶縁膜と隣り合う第2導電形の第2半導体層と、
前記第2半導体層の上層部に部分的に設けられる第1導電形の第3半導体層と、
前記第1半導体層の前記上面よりも上方に設けられ、前記上下方向において前記第1絶縁膜の一部、前記第1半導体層の一部、および前記第2半導体層の一部と重なる第3電極と、
前記第3電極の上端よりも上方に設けられ、前記第2電極および前記第3半導体層に電気的に接続される第4電極と、
前記第3電極と前記第4電極との間、前記第3電極と前記第1半導体層との間、および前記第3電極と前記第2半導体層との間に設けられる第2絶縁膜と、
を備え、
前記第2電極は、上端が開口した筒状であり、
前記第2電極の内部には空気層が存在する、
半導体装置。
【請求項9】
前記第2電極は、上端が開口した筒状であり、
前記第2電極の内部には空気層が存在する、または、前記第2電極の内部に設けられた第7絶縁膜をさらに備える、
請求項1乃至7のいずれか1項に記載の半導体装置。
【請求項10】
第1電極と、
前記第1電極上に設けられる第1導電形の第1半導体層と、
前記第1半導体層の上面から下方に延びる柱状の第1絶縁膜と、
前記第1半導体層の上層部に部分的に設けられ、前記第1絶縁膜と前記第1半導体層を介して隣り合う第2導電形の第2半導体層と、
前記第2半導体層の上層部に部分的に設けられる第1導電形の第3半導体層と、
上下方向に延び、上端部が前記第1絶縁膜から露出し、下端部が前記第1絶縁膜中に設けられる柱状の第1部分と、前記第1部分の前記上端部に連なり、前記上下方向において、前記第1半導体層の一部、および前記第2半導体層の一部と重なる第2部分と、を含む第2電極と、
前記第2部分の上端よりも上方に設けられ、前記第3半導体層に電気的に接続される第3電極と、
前記第2部分と前記第3電極との間、前記第2部分と前記第1半導体層との間、および前記第2部分と前記第2半導体層との間に設けられる第2絶縁膜と、
を備え、
前記第1部分は、上端が開口した筒状であり、
前記第1部分の内部には空気層が存在する、または、前記第1部分の内部に設けられる第3絶縁膜をさらに備える、
半導体装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
実施形態は、半導体装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、FP(Filed Plate)電極を備えるMOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2021-34540号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の一実施形態は、高速スイッチングが可能な半導体装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の一実施形態に係る半導体装置は、第1電極と、前記第1電極上に設けられる第1導電形の第1半導体層と、前記第1半導体層の上面から下方に延びる柱状の第1絶縁膜と、前記第1絶縁膜中に設けられ、上下方向に延びる柱状の第2電極と、前記第1半導体層の上層部に部分的に設けられ、前記第1半導体層を介して前記第1絶縁膜と隣り合う第2導電形の第2半導体層と、前記第2半導体層の上層部に部分的に設けられる第1導電形の第3半導体層と、前記第1半導体層の前記上面よりも上方に設けられ、前記上下方向において、前記第1絶縁膜の一部、前記第1半導体層の一部、および前記第2半導体層の一部と重なる第3電極と、前記第3電極の上端よりも上方に設けられ、前記第2電極および前記第3半導体層に電気的に接続される第4電極と、前記第3電極と前記第4電極との間、前記第3電極と前記第1半導体層との間、および前記第3電極と前記第2半導体層との間に設けられる第2絶縁膜と、前記第1半導体層の前記上面から下方に延びる柱状の第3絶縁膜と、前記第3絶縁膜中に設けられ、前記上下方向に延びる柱状の第5電極と、前記第1半導体層の前記上面よりも上方に設けられ、前記上下方向において前記第3絶縁膜の一部、前記第1半導体層の一部、および前記第2半導体層の一部と重なる第6電極と、前記第3電極と前記第6電極との間に配置され、前記第3電極と前記第6電極を電気的に接続する第1配線部材と、前記第6電極と前記第4電極との間、前記第6電極と前記第1半導体層との間、および前記第6電極と前記第2半導体層との間に設けられる第4絶縁膜と、を備える。
【図面の簡単な説明】
【0006】
図1】第1の実施形態に係る半導体装置の一部を示す上面図である。
図2図1のA-A’線における断面図である。
図3図1のB-B’線における断面図である。
図4図4(a)は、図2のC-C’線における断面図であって、図4(b)は、図2のD-D’線における断面図である。
図5図5(a)~(d)は、第1の実施形態に係る半導体装置の製造方法の一の例を示す断面図である。
図6図6(a)~(d)は、第1の実施形態に係る半導体装置の製造方法の一の例を示す断面図である。
図7図7(a)~(d)は、第1の実施形態に係る半導体装置の製造方法の一の例を示す断面図である。
図8図8(a)~(d)は、第1の実施形態に係る半導体装置の製造方法の他の例を示す断面図である。
図9図9(a)~(d)は、第1の実施形態に係る半導体装置の製造方法の他の例を示す断面図である。
図10】第2の実施形態に係る半導体装置を示す断面図である。
図11】第3の実施形態に係る半導体装置を示す断面図である。
図12】第4の実施形態に係る半導体装置を示す断面図である。
図13図12のE-E’線における断面図である。
図14図14(a)~図14(d)は、第4の実施形態に係る半導体装置の製造方法の一の例を示す断面図である。
図15図15(a)~図15(d)は、第4の実施形態に係る半導体装置の製造方法の一の例を示す断面図である。
図16図16(a)および図16(b)は、第4の実施形態に係る半導体装置の製造方法の一の例を示す断面図である。
図17】第5の実施形態に係る半導体装置を示す断面図である。
図18図17のF-F’線における断面図である。
図19】p形のコンタクト領域およびn形のソース層を設ける領域の変形例を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下に、各実施形態について図面を参照しつつ説明する。なお、図面は模式的または概念的なものであり、各部分の厚みと幅との関係、部分間の大きさの比率などは、必ずしも現実のものと同一とは限らない。また、同じ部分を表す場合であっても、図面により互いの寸法や比率が異なって表される場合もある。更に、本明細書と各図において、既出の図に関して説明したものと同様の要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
【0008】
また、以下では、説明をわかりやすくするために、XYZ直交座標系を用いて、各部分の配置および構成を説明する。X軸、Y軸、Z軸は、相互に直交している。またX軸が延びる方向を「X方向」とし、Y軸が延びる方向を「Y方向」とし、Z軸が延びる方向を「Z方向」とする。また、説明をわかりやすくするために、Z方向のうち矢印の方向を上方、その逆方向を下方とするが、これらの方向は、重力方向とは無関係である。
【0009】
また、以下において、+、-の表記は、各導電形における不純物濃度の相対的な高低を表す。具体的には、「+」が付されている表記は、「-」が付されている表記よりも不純物濃度が相対的に高い。ここで、「不純物濃度」とは、それぞれの領域にドナーとなる不純物とアクセプターとなる不純物の両方が含まれている場合には、それらの不純物が相殺した後の正味の不純物濃度を表す。
【0010】
<第1の実施形態>
先ず、第1の実施形態について説明する。
図1は、本実施形態に係る半導体装置の一部を示す上面図である。
図2は、図1のA-A’線における断面図である。
図3は、図1のB-B’線における断面図である。
図4(a)は、図2のC-C’線における断面図であって、図4(b)は、図2のD-D’線における断面図である。
本実施形態係る半導体装置100は、例えば、耐圧が150V以上400V以下の高耐圧MOSFETである。ただし、半導体装置の耐圧は上記に限定されない。半導体装置100には、図1に示すように、素子領域S1と、上方から見て素子領域S1を囲む終端領域S2と、が設定されている。図1では、2点鎖線よりも内側が素子領域S1であり、2点鎖線よりも外側が終端領域S2である。終端領域S2は、半導体装置100の外周領域に相当する。
【0011】
半導体装置100は、図2を参照して概説すると、ドレイン電極111と、n形半導体層121と、p形半導体層122と、n形のソース層123と、複数のFP電極112と、複数のFP絶縁膜141と、複数のゲート電極113と、導電部材151と、複数の導電部材152と、複数の絶縁膜142と、ソース電極114と、を備える。以下、半導体装置100の各部について詳述する。
【0012】
ドレイン電極111は、半導体装置100の下面の略全域に設けられている。すなわち、ドレイン電極111は、図3に示すように、素子領域S1および終端領域S2に亘って設けられている。ドレイン電極111の上面および下面は、XY平面に概ね平行である。ドレイン電極111は、金属材料等の導電材料からなる。
【0013】
n形半導体層121は、例えば図2に示すように、ドレイン電極111上に設けられたn形のドレイン領域121aと、n形のドレイン領域121a上に設けられたn形のドリフト領域121bと、を含む。n形のドレイン領域121aおよびn形のドリフト領域121bは、素子領域S1および終端領域S2に亘って設けられている。n形のドリフト領域121bの不純物濃度は、n形のドレイン領域121aの不純物濃度よりも低い。
【0014】
n形半導体層121には、n形半導体層121の上面から下方に延びる複数のトレンチT1が設けられている。複数のトレンチT1は、素子領域S1内に設けられている。各トレンチT1の形状は、柱状である。このように、半導体装置100は、トレンチT1が柱状のいわゆるドット構造のMOSFETである。各トレンチT1の下端は、n形のドレイン領域121aよりも上方に位置する。上方から見た各トレンチT1の形状は、例えば図4(a)に示すように六角形である。ただし、上方から見た各トレンチの形状は、六角形以外の多角形、角部が丸まった多角形、円形、また楕円形等の他の形状であってもよい。複数のトレンチT1は、上方から見て千鳥状に配列されている。
【0015】
また、n形半導体層121には、図3に示すようにn形半導体層121の終端領域S2の上面から下方に延びるトレンチT2が設けられている。トレンチT2の下端は、n形のドレイン領域121aよりも上方に位置する。上方から見たトレンチT2の形状は、図1に示すように、素子領域S1を囲む枠状である。
【0016】
各FP電極112は、図2に示すように各トレンチT1内に設けられている。各FP電極112は、Z方向、すなわち上下方向に延びた柱状である。上方から見て各FP電極112は、図4(a)に示すように各トレンチT1の略中央に位置する。上方から見た各FP電極112の形状は、例えば円形である。ただし、上方から見た各FP電極の形状は、六角形等の多角形、角部が丸まった多角形、また楕円形等であってもよい。各FP電極112の上面は、図2に示すように、n形のドリフト領域121bの上面よりも下方に位置する。ただし、FP電極の上面は、n形のドリフト領域の上面と面一であってもよい。各FP電極112は、ポリシリコンまたは金属材料等の導電材料からなる。
【0017】
各FP絶縁膜141は、各トレンチT1内に設けられており、各FP電極112とn形半導体層121との間に位置する。したがって、各FP絶縁膜141は、柱状であり、n形のドリフト領域121bの上面から下方に延びている。各FP絶縁膜141の下端は、n形のドレイン領域121aよりも上方に位置する。上方から見た各FP絶縁膜141の外周の形状は、FP電極が配置される各トレンチに対応した形状であり、例えば図4(a)に示すように六角形である。各FP電極112の上面の少なくとも一部は、各FP絶縁膜141から露出している。各FP絶縁膜141は、シリコン酸化物またはシリコン酸化物等の絶縁材料からなる。
【0018】
p形半導体層122は、図2に示すように素子領域S1において、n形のドリフト領域121bの上層部に部分的に設けられている。p形半導体層122は、p形のベース領域122aと、p形のベース領域122aの上層部に部分的に設けられたp形のコンタクト領域122bと、を含む。p形のコンタクト領域122bの不純物濃度は、p形のベース領域122aの不純物濃度よりも高い。
【0019】
形のベース領域122aは、n形のドリフト領域121bを介してFP絶縁膜141と隣り合っている。また、図4(a)に示すように、上方から見て、p形のベース領域122aは、n形のドリフト領域121bを介して各FP絶縁膜141を連続して囲んでいる。
【0020】
形のソース層123は、図2に示すようにp形半導体層122の上層部に部分的に設けられている。図4(a)および図4(b)に示すように、上方から見てn形のソース層123は、後述する各配線部材161および各配線絶縁膜144の直下を除き、p形のベース領域122aおよびn形のドリフト領域121bを介して各FP絶縁膜141を不連続に囲むように設けられている。このように、本明細書において、「囲む」とは連続的に囲む場合だけでなく、不連続に囲む場合も含む。
【0021】
同様に、上方から見てp形のコンタクト領域122bは、後述する各配線部材161および各配線絶縁膜144の直下を除き、n形のソース層123、p形のベース領域122aおよびn形のドリフト領域121bを介して各FP絶縁膜141を不連続に囲むように設けられている。ただし、n形のソース層およびp形のコンタクト領域は、各FP絶縁膜を連続して囲んでもよい。
【0022】
形のベース領域122aは、図2に示すように、n形のソース層123およびp形のコンタクト領域122bの下方にも設けられている。したがって、p形のベース領域122aにおいて各FP絶縁膜141を囲む部分同士は、p形のベース領域122aにおいてp形のコンタクト領域122bの下方に設けられた部分を介して繋がっている。したがって、上方から見たp形のベース領域122aの形状は、ハニカムメッシュ状である。ただし、p形のベース領域、p形のコンタクト領域、およびn形のソース層を設ける領域は、上記に限定されない。
【0023】
本実施形態では、図2に示すように、n形のドリフト領域121bの上面と、各FP絶縁膜141の上面と、p形のベース領域122aの上面と、p形のコンタクト領域122bの上面と、n形のソース層123の上面と、は概ね面一である。
【0024】
n形半導体層121、p形半導体層122およびn形のソース層123は、それぞれシリコン等の半導体材料と、各層に対応する不純物と、を含む。
【0025】
複数のゲート電極113は、n形のドリフト領域121bの上面よりも上方に配置されている。すなわち、各ゲート電極113は、プレーナ型のゲート電極である。各ゲート電極113の形状は、板状である。上方から見た各ゲート電極113の外周の形状は、例えば図4(b)に示すように六角形である。ただし、上方から見た各ゲート電極の外周の形状は、六角形以外の多角形、角部が丸まった多角形、円形、また楕円形等の他の形状であってもよい。各ゲート電極113は、ポリシリコンまたは金属材料等の導電材料からなる。
【0026】
上方から見て、各ゲート電極113の外縁は、FP絶縁膜141の外縁よりも外側に位置する。そして図2に示すように、上方から見て、各ゲート電極113は、FP絶縁膜141の一部、n形のドリフト領域121bの一部、p形のベース領域122aの一部、n形のソース層123の一部と重なる。半導体装置100が高耐圧のMOSFETである場合、FP絶縁膜141の厚みt1は、例えば、1μm以上3μm以下であり、FP絶縁膜141の厚みt1が大きくなる。そのため、上方から見て、各ゲート電極113と各FP絶縁膜141とが重なる部分の幅t2aを大きくできる。ただし、FP絶縁膜の厚みは、上記に限定されない。
【0027】
各ゲート電極113と各FP絶縁膜141とが重なる部分の幅t2aは、n形半導体層121において各FP絶縁膜141とp形半導体層122との間に位置する部分の幅t2bよりも大きい。ただし、これらの幅の大小関係は、上記に限定されない。
【0028】
また、各ゲート電極113には、貫通穴113hが設けられている。各貫通穴113hは、各ゲート電極113を上下方向に貫通している。上方から見て各貫通穴113hの外縁は、FP電極112の外縁よりも外側に位置する。上方から見た各貫通穴113hの形状は、例えば図4(b)に示すように六角形である。ただし、上方から見た各貫通穴の形状は、六角形以外の多角形、角部が丸まった多角形、円形、また楕円形等の他の形状であってもよい。
【0029】
図2に示すように、各ゲート電極113の下面には、段差が設けられており、各ゲート電極113の下面のうち、貫通穴113hに隣接する第1領域は、各ゲート電極113の下面のうち、第1領域よりも外側の第2領域よりも下方に位置する。ただし、各ゲート電極の下面は、XY平面に概ね平行な平坦面であってもよい。
【0030】
ソース電極114は、図3に示すように、素子領域S1および終端領域S2に亘って設けられている。ソース電極114は、複数のゲート電極113の上端よりも上方に配置されている。ソース電極114は、金属材料等の導電材料からなる。
【0031】
導電部材151は、図2に示すように、ソース電極114とn形のソース層123を電気的に接続する。本実施形態では、導電部材151は、ソース電極114とn形のソース層123との間、および、ソース電極114とp形のコンタクト領域122bとの間に位置する。導電部材151の下面は、n形のソース層123およびp形のコンタクト領域122bの上面に接している。導電部材151とp形のコンタクト領域122bは、オーミック接触している。また、導電部材151の上面は、ソース電極114に接している。図4(b)に示すように上方から見て、導電部材151は、隣り合う絶縁膜142の間に設けられており、後述する配線部材161および配線絶縁膜144が設けられた部分を除いて、絶縁膜142を不連続に囲むように設けられている。導電部材151は、金属材料等の導電材料からなる。
【0032】
各導電部材152は、図2に示すように、各FP電極112とソース電極114とを電気的に接続する。そのため、半導体装置100の使用時に、FP電極112は、ソース電極114の電位と略同電位となる。本実施形態では、各導電部材152は、FP電極112から、ゲート電極113の貫通穴113hを挿通して、ソース電極114に延びている。そのため、各導電部材152の形状は、上下方向に延びた柱状である。上方から見た各導電部材152の形状は、例えば図4(b)に示すように円形である。ただし、上方から見た各導電部材の形状は、六角形等多角形、角部が丸まった多角形、また楕円形等であってもよい。各導電部材152は、金属材料等の導電材料からなる。
【0033】
各絶縁膜142は、図2に示すように、各ゲート電極113とn形のドリフト領域121bとの間、各ゲート電極113とp形のベース領域122aとの間、および、各ゲート電極113とn形のソース層123との間に設けられている。また、各絶縁膜142は、各ゲート電極113とソース電極114との間、各ゲート電極113と導電部材151との間、および、各ゲート電極113と各導電部材152との間にさらに設けられている。各絶縁膜142においてゲート電極113とn形のドリフト領域121bとの間に位置する部分の厚みt3aは、各絶縁膜142においてゲート電極113とソース電極114との間に位置する部分の厚みt3bよりも小さい。ただし、これらの厚みの大小関係は、上記に限定されない。各絶縁膜142は、シリコン酸化物またはシリコン酸化物等の絶縁材料からなる。
【0034】
次に、半導体装置100の終端領域S2の構造、およびゲート電極113同士の接続構造について説明する。
半導体装置100は、図1および図3に示すように、終端電極115と、終端絶縁膜143と、複数の配線部材161と、複数の配線部材162と、ゲート配線部材116と、導電部材153と、複数の配線絶縁膜144と、複数の配線絶縁膜145と、をさらに備える。
【0035】
終端電極115は、図3に示すように、トレンチT2内に設けられている。終端電極115は、上下方向に延びている。図1に示すように上方から見て、終端電極115は、素子領域S1を囲んでいる。半導体装置100の使用時に、終端電極115は、例えば半導体装置100の外部の回路(不図示)においてドレイン電極111の電位とソース電極114の電位との間の電位となる部分に接続される。終端電極115は、ポリシリコンまたは金属材料等の導電材料からなる。
【0036】
終端絶縁膜143は、図3に示すようにトレンチT2内に設けられている。終端絶縁膜143は、終端電極115とn形のドリフト領域121bとの間に設けられている。図1に示すように上方から見て、終端絶縁膜143は、素子領域S1を囲んでいる。終端絶縁膜143は、シリコン酸化物またはシリコン酸化物等の絶縁材料からなる。
【0037】
各配線部材161は、図1に示すように、X方向において隣り合うゲート電極113同士を電気的に接続する。各配線部材161は、図3に示すように、X方向に延びており、各ゲート電極113と同一平面上に位置する。各配線部材161は、ポリシリコンまたは金属材料等の導電材料からなり、ゲート電極113と同じ材料からなることが好ましい。
【0038】
各配線部材162は、X方向において最も終端領域S2に近いゲート電極113から、終端領域S2に向かって延びている。各配線部材162は、図3に示すように、X方向に延びており、各ゲート電極113と同一平面上に位置する。各配線部材162は、ポリシリコンまたは金属材料等の導電材料からなり、ゲート電極113と同じ材料からなることが好ましい。
【0039】
ゲート配線部材116は、終端領域S2に設けられている。ゲート配線部材116は、ソース電極114から離隔している。ゲート配線部材116は、図1に示すように上方から見て各配線部材162のX方向における端部を覆っている。ゲート配線部材116は、金属材料等の導電材料からなり、ソース電極114と同じ材料からなることが好ましい。
【0040】
各導電部材153は、図3に示すように、ゲート配線部材116と各配線部材162との間に位置し、ゲート配線部材116と各配線部材162を電気的に接続する。これにより、複数のゲート電極113が、ゲート配線部材116に電気的に接続される。各導電部材153は、金属材料等の導電材料からなり、導電部材151と同様の材料からなることが好ましい。
【0041】
各配線絶縁膜144は、図3および図4(b)に示すように、各配線部材161とソース電極114との間、各配線部材161とp形のベース領域122aとの間、および各配線部材161と導電部材151との間に設けられている。各配線絶縁膜144は、シリコン酸化物またはシリコン酸化物等の絶縁材料からなる。
【0042】
各配線絶縁膜145は、図3に示すように各配線部材162とソース電極114との間、配線部材162とn形のドリフト領域121bとの間、配線部材162とp形のベース領域122aとの間、および配線部材162と終端絶縁膜143との間に設けられている。各配線絶縁膜145は、シリコン酸化物またはシリコン酸化物等の絶縁材料からなる。
【0043】
次に、本実施形態に係る半導体装置100の製造方法の一の例を説明する。
図5(a)~(d)は、本実施形態に係る半導体装置の製造方法の一の例を示す断面図である。
図6(a)~(d)は、本実施形態に係る半導体装置の製造方法の一の例を示す断面図である。
図7(a)~(d)は、本実施形態に係る半導体装置の製造方法の一の例を示す断面図である。
【0044】
先ず、図5(a)に示すように、n形のドレイン領域121aおよびn形のドリフト領域を含むn形半導体層121を形成する。次に、n形半導体層121に、複数のトレンチT1を形成する。なお、製造方法を示す各図では、一つのトレンチT1およびその周囲のみを図示している。
【0045】
次に、図5(b)に示すように、例えば熱酸化法またはCVD(Chemical Vapor Deposition)法により、n形半導体層121の上面および各トレンチT1の内面を覆う絶縁膜141Fを形成する。絶縁膜141Fにおいて各トレンチT1内に位置する部分は、上方が開口した有底の筒状である。
【0046】
次に、図5(c)に示すように、絶縁膜141Fにおいて各トレンチT1内に位置する部分の内部空間に、例えばポリシリコンからなるFP電極112を形成する。
【0047】
次に、図5(d)に示すように、絶縁膜141Fにおいてn形半導体層121の上面上に位置する部分を、例えばウェットエッチング等のエッチングまたはCMP(chemical mechanical polishing)法により除去する。
【0048】
次に、図6(a)に示すように、例えば熱酸化法により、n形半導体層121の上面およびFP電極112上に、絶縁膜142Faを形成する。ただし、CVD法により、絶縁膜142Faを形成してもよい。
【0049】
次に、図6(b)に示すように、絶縁膜142Fa、141F上に、例えばポリシリコンからなる導電部材113Fを形成する。
【0050】
次に、図6(c)に示すように、例えばリソグラフィと、RIE(Reactive Ion Etching)またはCDE(Chemical Dry Etching)等のエッチングと、により、導電部材113Fにおいて上方から見て隣り合うトレンチT1の間に位置する部分および導電部材113Fにおいて各FP電極112の直上に位置する部分を除去する。導電部材113Fの残った部分において1つのトレンチT1およびその周囲の直上に位置する部分が、半導体装置100の1つのゲート電極113に相当する。
【0051】
次に、図6(d)に示すように、例えばCVD法により、各ゲート電極113、および絶縁膜142Faの上面において各ゲート電極113から露出した部分上に、絶縁膜142Fbを形成する。
【0052】
次に、図7(a)に示すように、例えばリソグラフィおよびRIEにより、絶縁膜142Faおよび絶縁膜142Fbにおいて、上方から見て隣り合うゲート電極113の間に位置する部分と、絶縁膜142Faおよび絶縁膜142Fbにおいて各FP電極112の直上に位置する部分と、を除去する。これにより、絶縁膜142Faおよび絶縁膜142Fbに、n形半導体層121の上面を露出する開口および各FP電極112を露出する開口が形成される。
【0053】
次に、図7(b)に示すように、例えばイオン注入および熱拡散により、p形のベース領域122aおよびn形のソース層123を、絶縁膜142Faおよび絶縁膜142Fbのn形半導体層121の上面を露出する開口よりもXY平面に沿う方向に広がるように形成する。
【0054】
次に、図7(c)に示すように、例えばイオン注入により、p形のコンタクト領域122bを形成する。
【0055】
次に、図7(d)に示すように、例えばリソグラフィおよびRIEにより、絶縁膜142Faおよび絶縁膜142Fbにおいてn形のソース層123の直上に位置する部分をさらに除去する。これにより、絶縁膜142Fa、142Fbからn形のソース層123が露出する。なお、絶縁膜141Fと、絶縁膜142Faおよび絶縁膜142FbにおいてトレンチT1内に位置する部分と、が図2のFP絶縁膜141に相当する。また、絶縁膜142Faおよび絶縁膜142Fbにおいて、n形のドリフト領域121bの上面よりも上方に位置し、各ゲート電極113を被覆する部分が、図2の絶縁膜142に相当する。
【0056】
次に、p形のコンタクト領域122bおよびn形のソース層123に接し、例えば金属材料からなる導電部材151と、各FP電極112に接し、例えば金属材料からなる複数の導電部材152と、を形成する。
【0057】
次に、絶縁膜142Fb、導電部材151、および複数の導電部材152上に、例えば金属材料からなるソース電極114を形成する。また、n形半導体層121の下に金属材料からなるドレイン電極111を形成する。
以上により、半導体装置100が得られる。
【0058】
次に、本実施形態に係る半導体装置100の製造方法の他の例を説明する。
図8(a)~(d)は、本実施形態に係る半導体装置の製造方法の他の例を示す断面図である。
図9(a)~(d)は、本実施形態に係る半導体装置の製造方法の他の例を示す断面図である。
他の例における製造方法は、上記の一の例における製造方法と、絶縁膜142Faを形成するまでの工程、すなわち図6(c)までの工程が同じである。
【0059】
図8(a)に示すように絶縁膜142Faを形成した後、図8(b)に示すように、ゲート電極113および絶縁膜142Faの上面において各ゲート電極113から露出した部分上に、絶縁膜142Fcを形成する。
【0060】
次に、図8(c)に示すように、例えばリソグラフィおよびRIEにより、絶縁膜142Faおよび絶縁膜142Fcにおいて上方から見て隣り合うゲート電極113の間に位置する部分と、絶縁膜142Fcにおいて各ゲート電極113の直上に位置する部分と、を除去する。絶縁膜142Fcにおいて各ゲート電極113の側面を覆う部分は、残る。
【0061】
次に、図8(d)に示すように、例えばイオン注入および熱拡散により、p形のベース領域122aおよびn形のソース層123を形成する。
【0062】
次に、図9(a)に示すように、例えばイオン注入により、p形のコンタクト領域122bを形成する。絶縁膜142Fcにおいて各ゲート電極113の側面を覆う部分に応じて、p形のベース領域122a、p形のコンタクト領域122b、およびn形のソース層123を含むメサ構造部を形成するため、六角形等の複雑な形状を有する各ゲート電極113に対してn形のソース層123が位置ずれすることを抑制できる。
【0063】
次に、図9(b)に示すように、例えばCVD法により、p形のコンタクト領域122bおよび絶縁膜142Fc上に、絶縁膜142Fdを形成する。
【0064】
次に、図9(c)に示すように、例えばリソグラフィおよびRIEにより、絶縁膜142Fcおよび絶縁膜142Fdにおいて上方から見て隣り合うゲート電極113の間に位置する部分と、絶縁膜142Fa、絶縁膜142Fcおよび絶縁膜142Fdにおいて各FP電極112の直上に位置する部分と、を除去する。なお、絶縁膜141Fと、絶縁膜142Faおよび絶縁膜142Fcにおいて各トレンチT1内に位置する部分と、がFP絶縁膜141に相当する。また、絶縁膜142Fdと、絶縁膜142Faおよび絶縁膜142Fcにおいてn形のドリフト領域121bの上面よりも上方に位置し、各ゲート電極113を被覆する部分が、図2の絶縁膜142に相当する。
【0065】
次に、図9(d)に示すように、p形のコンタクト領域122bおよびn形のソース層123に接し、例えば金属材料からなる導電部材151と、FP電極112に接し、例えば金属材料からなる導電部材152と、を形成する。
【0066】
次に、絶縁膜142、導電部材151、および導電部材152上に、例えば金属材料からなるソース電極114を形成する。また、n形半導体層121の下に金属材料からなるドレイン電極111を形成する。
以上により、半導体装置100が得られる。
【0067】
次に、本実施形態に係る半導体装置100の使用方法を説明する。
ゲート電極113にソース電極114よりも高い電位を印加することにより、p形半導体層122のp形のベース領域122aにおいてゲート電極113の直下に位置する部分に、n形の反転層が生じる。この状態で、ドレイン電極111にソース電極114よりも高い電位を印加することにより、n形のソース層123からこの反転層を介してn形半導体層121に電流が流れる。
【0068】
次に、本実施形態に係る半導体装置100の効果を説明する。
本実施形態に係る半導体装置100においては、ゲート電極113が、プレーナ型である。これにより、本実施形態に係る半導体装置100は、トレンチ型のゲート電極を備える半導体装置と比較して、n形半導体層121において絶縁膜142を介してゲート電極113と対向する部分の面積を低減できる。そのため、ゲート電極113とドレイン電極111との間の容量を低減できる。また、本実施形態に係る半導体装置100は、トレンチ型のゲート電極を備える半導体と比較して、ゲート電極113とn形のソース層123とのオーバーラップ量を、制御性良く小さくできる。
【0069】
また、n形半導体層121においてゲート電極113の直下に位置する部分に下方に延びる空乏層により、ゲート電極113とドレイン電極111との間の容量をより一層低減できる。
【0070】
また、ゲート電極113がFP絶縁膜141の一部と重なる。そのため、FP絶縁膜141により、ゲート電極113とn形半導体層121との間をシールドし易くなる。その結果、ゲート電極113とドレイン電極111との間の容量をより一層低減できる。
【0071】
以上により、ゲート電極113とドレイン電極111との間の容量を低減することで、高速スイッチングが可能な半導体装置100を提供できる。
【0072】
また、トレンチ型のゲート電極を備える半導体層値では、トレンチ内に配置されたゲート電極をゲート配線部材に接続するための導電部材とFP電極をソース電極に接続するための導電部材を、ソース電極とトレンチとの間に設ける必要があり、半導体装置の構造が複雑になる。これに対して、本実施形態では、ソース電極114とトレンチT1との間に、ゲート電極113をゲート配線部材116に接続するための導電部材を設ける必要がないため、半導体装置100の構造を簡単にできる。
【0073】
また、p形半導体層122およびn形のソース層123は、n形半導体層121を介してFP絶縁膜141を囲んでいる。そのため、半導体装置100においてp形半導体層122およびn形のソース層123を設ける面積を増加できる。
【0074】
<第2の実施形態>
次に、第2の実施形態について説明する。
図10は、本実施形態に係る半導体装置を示す断面図である。
本実施形態に係る半導体装置200は、ソース電極114とn形のソース層123とを電気的に接続する導電部材251の下端が、n形のソース層123の下面よりも下方に位置する点で、第1の実施形態に係る半導体装置100と相違する。
なお、以下の説明においては、原則として、第1の実施形態との相違点のみを説明する。以下に説明する事項以外は、第1の実施形態と同様である。以下に説明する他の実施形態についても同様である。
【0075】
本実施形態では、p形のコンタクト領域222bは、p形のベース領域122a内であって、n形のソース層123の下面よりも下方、かつ、導電部材251の下端部の周囲に設けられている。また、導電部材251の側面は、n形のソース層123と接しており、導電部材251の下端部がp形のコンタクト領域222bに接している。このように導電部材251の下端が、n形のソース層123の下面よりも下方に位置することで、p形のコンタクト領域222bおよびn形のソース層123をXY平面に沿う方向に隣り合うように配置する必要がなくなる。そのため、p形のベース領域122a、p形のコンタクト領域222b、およびn形のソース層123を含むメサ構造部を微細にできる。
【0076】
<第3の実施形態>
次に、第3の実施形態について説明する。
図11は、本実施形態に係る半導体装置を示す断面図である。
本実施形態に係る半導体装置300は、FP電極312の形状において第1の実施形態に係る半導体装置100と相違する。
【0077】
FP電極312は、有底で上方が開口した筒状である。FP電極312の厚みが薄いため、FP電極の形成が容易になる。本実施形態に係る半導体装置300は、FP電極312の内部空間に配置された絶縁膜346をさらに備える。ただし、FP電極の内部空間には空気層が設けられていてもよい。この場合、半導体装置300が反るように変形することを抑制できる。
【0078】
<第4の実施形態>
次に、第4の実施形態について説明する。
図12は、本実施形態に係る半導体装置を示す断面図である。
図13は、図12のE-E’線における断面図である。
本実施形態に係る半導体装置400は、複数のFP電極112および複数のゲート電極113の代わりに複数の電極413を備える点で第1の実施形態における半導体装置100と相違する。
【0079】
各電極413は、下端部がトレンチT1内に設けられ、上端部がトレンチT1から露出し、上下方向に延びる柱状の第1部分413aと、第1部分413aの上端部に連なる第2部分413bと、を有する。各電極413は、第1の実施形態におけるゲート電極113と同様に、ゲート配線部材116に接続される。
【0080】
第1部分413aは、本実施形態では有底であり上方が開口した筒状である。本実施形態に係る半導体装置400は、第1部分413aの内部空間に配置される絶縁膜446をさらに備える。ただし、第1部分413aの内部空間には、絶縁膜446ではなく空気層が存在してもよい。第1部分413aとn形のドリフト領域121bとの間には、絶縁膜441が設けられている。
【0081】
第2部分413bは、本実施形態では板状である。本実施形態では、第2部分413bの下面に段差が設けられている。ただし、第2部分の下面は平坦面であってもよい。図13に示すように上方から見た第2部分413bの外周の形状は、六角形である。第2部分413bは、図12に示すように上方から見て、絶縁膜441の一部、n形のドリフト領域121bの一部、p形のベース領域122aの一部、およびn形のソース層123の一部と重なる。絶縁膜442は、第2部分413bとn形のドリフト領域121bとの間、第2部分413bとp形のベース領域122aとの間、および第2部分413bとn形のソース層123との間に設けられている。また、各絶縁膜442は、第2部分413bとソース電極114との間、第2部分413bと導電部材151との間にさらに設けられている。
【0082】
次に、本実施形態に係る半導体装置400の製造方法の一の例を説明する。
図14(a)~図14(d)は、本実施形態に係る半導体装置の製造方法の一の例を示す断面図である。
図15(a)~図15(d)は、本実施形態に係る半導体装置の製造方法の一の例を示す断面図である。
図16(a)および図16(b)は、本実施形態に係る半導体装置の製造方法の一の例を示す断面図である。
【0083】
先ず、図14(a)に示すように、n形のドレイン領域121aおよびn形のドリフト領域121bを含むn形半導体層121を形成する。次に、n形半導体層121に、複数のトレンチT1を形成する。
【0084】
次に、例えば熱酸化法またはCVD法により、各トレンチT1の内面を覆う絶縁膜441を形成する。各絶縁膜441は、上方が開口した有底の筒状である。
【0085】
次に、図14(b)に示すように、n形のドリフト領域121b上に、例えば熱酸化法により、絶縁膜442Faを形成する。
【0086】
次に、図14(c)に示すように、各絶縁膜441の内面および絶縁膜442Faの上面を覆い、ポリシリコンからなる導電部材413Fを形成する。導電部材413Fは、下端部が各絶縁膜441内に位置し、上端部が各絶縁膜441から露出した第1部分413Faと、第1部分413Faの上端部に連なり、絶縁膜442Fa上に位置する第2部分413Fbと、を含む。第1部分413Faは、上方が開口した有底の筒状である。
【0087】
次に、図14(d)に示すように、例えばCVD法により、第1部分413Faの内部空間に、絶縁膜446を形成する。
【0088】
次に、図15(a)に示すように、リソグラフィと、RIEまたはCDE等のエッチングと、により、第2部分413Fbにおいて上方から見て隣り合うトレンチT1の間に位置する部分を除去する。導電部材413Fの残った部分において、1つのトレンチT1内に位置する部分、そのトレンチT1の直上に位置する部分、およびそのトレンチT1の周囲の直上に位置する部分が、半導体装置400における1つの電極413に相当する。
【0089】
次に、図15(b)に示すように、例えばCVD法により、各電極413、絶縁膜442Faの上面において各電極413から露出する部分、および各絶縁膜446上に、絶縁膜442Fbを形成する。
【0090】
次に、図15(c)に示すように、例えばリソグラフィおよびRIEにより、絶縁膜442Faおよび絶縁膜442Fbにおいて隣り合う電極413の間に位置する部分を除去する。
【0091】
次に、図15(d)に示すように、例えばイオン注入および熱拡散により、p形のベース領域122aおよびn形のソース層123を形成する。
【0092】
次に、図16(a)に示すように、例えばイオン注入により、p形のコンタクト領域122bを形成する。
【0093】
次に、図16(b)に示すように、例えばリソグラフィおよびRIEにより、絶縁膜442Faおよび絶縁膜442Fbにおいてn形のソース層123の直上に位置する部分をさらに除去する。絶縁膜442Faおよび絶縁膜442Fbにおいて残った部分のうち、各電極413を被覆する部分が、半導体装置400の絶縁膜442に相当する。これにより、絶縁膜442からn形のソース層123が露出する。
【0094】
次に、p形のコンタクト領域122bおよびn形のソース層123に接し、例えば金属材料からなる導電部材151を形成する。
【0095】
次に、絶縁膜442および導電部材151上に、例えば金属材料からなるソース電極114を形成する。また、n形半導体層121の下に金属材料からなるドレイン電極111を形成する。
以上により、半導体装置400が得られる。
【0096】
次に、本実施形態の効果を説明する。
本実施形態に係る半導体装置400は、電極413は、下端部がトレンチT1内に設けられ、上端部がトレンチT1から露出し、上下方向に延びる柱状の第1部分413aと、第1部分413aの上端部に連なり、上方から見て、n形半導体層121の一部、p形半導体層122の一部、およびn形のソース層123の一部と重なる第2部分413bと、を有する。第1部分413aが第2部分413bとともにゲート電位に接続されることにより、半導体装置400がオンの状態では、n形のドリフト領域121bにおいて絶縁膜441の近辺に位置する部分に、n形の蓄積層が生じる。これにより、半導体装置100のオン抵抗を低減できる。また、第2部分413bとソース電極114とを電気的に接続する導電部材を設ける必要がないため、半導体装置400の構造を簡単にできる。
【0097】
また、第1部分413aは、上端が開口した筒状である。第1部分413aの厚みが薄いため、第1部分413aの形成が容易になる。また、第1部分413aの内部には空気層が設けられている場合、半導体装置400が反るように変形することを抑制できる。
【0098】
<第5の実施形態>
次に、第5の実施形態について説明する。
図17は、本実施形態に係る半導体装置を示す断面図である。
図18は、図17のF-F’線における断面図である。
本実施形態に係る半導体装置500は、図17に示すように、電極513が、筒状ではなく中実の第1部分513aと、第1部分513aの上端部に連なる第2部分513bと、を含む点で第4の実施形態に係る半導体装置400と相違する。このように、第1部分513aの形状は、柱状であれば、筒状でなくてもよい。
【0099】
<変形例>
次に、p形のコンタクト領域122bおよびn形のソース層123を設ける領域の変形例を説明する。
図19は、p形のコンタクト領域およびn形のソース層を設ける領域の変形例を示す断面図である。
形のコンタクト領域122bは、p形のベース領域122aにおいてX方向において隣り合う2つのトレンチT1の間に位置する部分に、n形のソース層123よりも、Y方向に食い込むように設けられる。これにより、n形のソース層123が設けられた領域で寄生バイポーラ動作が生じることを抑制できる。その結果、アバランシェ耐量を向上できる。
【0100】
上述した複数の実施形態および変形例の各構成同士は、矛盾の無い範囲で適宜組み合わせることができる。例えば、第2の実施形態の構成、および図19の変形例の構成は、第4の実施形態および第5の実施形態と組み合わせてもよい。
【0101】
実施形態は、以下の態様を含む。
【0102】
(付記1)
第1電極と、
前記第1電極上に設けられる第1導電形の第1半導体層と、
前記第1半導体層の上面から下方に延びる柱状の第1絶縁膜と、
前記第1絶縁膜中に設けられ、上下方向に延びる柱状の第2電極と、
前記第1半導体層の上層部に部分的に設けられ、前記第1半導体層を介して前記第1絶縁膜と隣り合う第2導電形の第2半導体層と、
前記第2半導体層の上層部に部分的に設けられる第1導電形の第3半導体層と、
前記第1半導体層の前記上面よりも上方に設けられ、上方から見て、前記第1絶縁膜の一部、前記第1半導体層の一部、および前記第2半導体層の一部と重なる第3電極と、
前記第3電極の上端よりも上方に設けられ、前記第2電極および前記第3半導体層に電気的に接続される第4電極と、
前記第3電極と前記第4電極との間、前記第3電極と前記第1半導体層との間、および前記第3電極と前記第2半導体層との間に設けられる第2絶縁膜と、
を備える、半導体装置。
【0103】
(付記2)
上方から見て、前記第3電極の外縁は、前記第1絶縁膜の外縁よりも外側に位置し、
前記第2電極から前記第3電極を挿通して前記第4電極に向かって延び、前記第2電極および前記第4電極に電気的に接続される第1導電部材をさらに備え、
前記第2絶縁膜は、前記第3電極と前記第1導電部材との間にさらに設けられる付記1に記載の半導体装置。
【0104】
(付記3)
上下方向に延び、前記第3半導体層および前記第4電極に電気的に接続される第2導電部材をさらに備える、付記1または2に記載の半導体装置。
【0105】
(付記4)
前記第2導電部材の下端は、前記第3半導体層の下面よりも下方に位置する付記3に記載の半導体装置。
【0106】
(付記5)
上方から見て、前記第2半導体層および前記第3半導体層は、前記第1半導体層を介して前記第1絶縁膜を囲む、付記1~4のいずれか1つに記載の半導体装置。
【0107】
(付記6)
前記第1半導体層の前記上面から下方に延びる柱状の第3絶縁膜と、
前記第3絶縁膜中に設けられ、上下方向に延びる柱状の第5電極と、
前記第1半導体層の前記上面よりも上方に設けられ、上方から見て、前記第3絶縁膜の一部、前記第1半導体層の一部、および前記第2半導体層の一部と重なる第6電極と、
前記第3電極と前記第6電極との間に配置され、前記第3電極と前記第6電極を電気的に接続する第1配線部材と、
前記第6電極と前記第4電極との間、前記第6電極と前記第1半導体層との間、および前記第6電極と前記第2半導体層との間に設けられる第4絶縁膜と、
をさらに備える、付記1~5のいずれか1つに記載の半導体装置。
【0108】
(付記7)
前記第1半導体層の前記上面から下方に延びる柱状の第5絶縁膜と、
前記第5絶縁膜中に設けられ、上下方向に延びる柱状の第7電極と、
前記第1半導体層の前記上面よりも上方に設けられ、上方から見て、前記第5絶縁膜の一部、前記第1半導体層の一部、および前記第2半導体層の一部と重なる第8電極と、
前記第3電極に電気的に接続され、前記第3電極から前記半導体装置の終端領域に向かって延びる第2配線部材と、
前記第8電極に電気的に接続され、前記第8電極から前記終端領域に向かって延びる第3配線部材と、
前記第8電極と前記第4電極との間、前記第8電極と前記第1半導体層との間、および前記第8電極と前記第2半導体層との間に設けられる第6絶縁膜と、
前記終端領域において、前記第2配線部材および前記第3配線部材の上方に設けられ、前記第2配線部材および前記第3配線部材に電気的に接続される第4配線部材と、
をさらに備える、付記1~6のいずれか1つに記載の半導体装置。
【0109】
(付記8)
前記第2電極は、上端が開口した筒状であり、
前記第2電極の内部には空気層が存在する、または、前記第2電極の内部に設けられた第7絶縁膜をさらに備える付記1~7のいずれか1つに記載の半導体装置。
【0110】
(付記9)
第1電極と、
前記第1電極上に設けられる第1導電形の第1半導体層と、
前記第1半導体層の上面から下方に延びる柱状の第1絶縁膜と、
前記第1半導体層の上層部に部分的に設けられ、前記第1絶縁膜と前記第1半導体層を介して隣り合う第2導電形の第2半導体層と、
前記第2半導体層の上層部に部分的に設けられる第1導電形の第3半導体層と、
上下方向に延び、上端部が前記第1絶縁膜から露出し、下端部が前記第1絶縁膜中に設けられる柱状の第1部分と、前記第1部分の前記上端部に連なり、上方から見て、前記第1半導体層の一部、および前記第2半導体層の一部と重なる第2部分と、を含む第2電極と、
前記第2部分の上端よりも上方に設けられ、前記第3半導体層に電気的に接続される第3電極と、
前記第2部分と前記第3電極との間、前記第2部分と前記第1半導体層との間、および前記第2部分と前記第2半導体層との間に設けられる第2絶縁膜と、
を備える、半導体装置。
【0111】
(付記10)
前記第1部分は、上端が開口した筒状であり、
前記第1部分の内部には空気層が存在する、または、前記第1部分の内部に設けられる第3絶縁膜をさらに備える、付記9に記載の半導体装置。
【0112】
以上、本発明の実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これらの新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明及びその等価物の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0113】
100、200、300、400、500:半導体装置
111 :ドレイン電極(第1電極)
112、312:FP電極(第1~第3の実施形態では、第2電極、第5電極、第7電極)
113 :ゲート電極(第1~第3の実施形態では、第3電極、第6電極、第8電極)
113h :貫通穴
113F :導電部材
114 :ソース電極(第1~第3の実施形態では第4電極、第2の実施形態では第3電極)
115 :終端電極
116 :ゲート配線部材(第4配線部材)
121 :n形半導体層(第1半導体層)
121a :n形のドレイン領域
121b :n形のドリフト領域
122 :p形半導体層(第2半導体層)
122a :p形のベース領域
122b、222b:pコンタクト領域
123 :n形のソース層(第3半導体層)
141 :FP絶縁膜(第1~第3の実施形態では、第1絶縁膜、第3絶縁膜、第5絶縁膜)
142 :絶縁膜(第1~第3の実施形態では、第2絶縁膜、第4絶縁膜、第6絶縁膜)
143 :終端絶縁膜
144、145:配線絶縁膜
141F、142Fa、142Fb、142Fc、142Fd、346、441、442、442Fa、442Fb:絶縁膜
151、251:導電部材(第2導電部材)
152 :導電部材(第1導電部材)
153 :導電部材
161 :配線部材(第1配線部材)
162 :配線部材(第2配線部材、第3配線部材)
346 :絶縁膜(第7絶縁膜)
413、513:電極(第4、5の実施形態では、第2電極)
413a、513a:第1部分
413b、513b:第2部分
441 :絶縁膜(第4、5の実施形態では、第1絶縁膜)
442 :絶縁膜(第4、5の実施形態では、第2絶縁膜)
446 :絶縁膜(第4、5の実施形態では、第3絶縁膜)
413F :導電部材
413Fa :第1部分
413Fb :第2部分
S1 :素子領域
S2 :終端領域
T1、T2 :トレンチ
t1 :厚み
t2a、t2b、t3a、t3b:幅
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19