(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-01-07
(45)【発行日】2025-01-16
(54)【発明の名称】医薬組成物における使用のための顆粒の分別のための方法および機器
(51)【国際特許分類】
B07B 1/04 20060101AFI20250108BHJP
B07B 1/28 20060101ALI20250108BHJP
A61K 9/20 20060101ALI20250108BHJP
A61K 9/48 20060101ALI20250108BHJP
A61K 9/16 20060101ALI20250108BHJP
A61K 31/195 20060101ALI20250108BHJP
【FI】
B07B1/04 Z
B07B1/28 Z
A61K9/20
A61K9/48
A61K9/16
A61K31/195
(21)【出願番号】P 2022514768
(86)(22)【出願日】2020-09-04
(86)【国際出願番号】 EP2020074750
(87)【国際公開番号】W WO2021043971
(87)【国際公開日】2021-03-11
【審査請求日】2023-08-28
(32)【優先日】2019-09-06
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(73)【特許権者】
【識別番号】509091848
【氏名又は名称】ノヴォ ノルディスク アー/エス
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【氏名又は名称】阿部 達彦
(72)【発明者】
【氏名】トーマス・ヴィルヘルムセン
(72)【発明者】
【氏名】カーステン・ホゥ-モラー
(72)【発明者】
【氏名】マルティン・ノーベルト・ソレンセン
(72)【発明者】
【氏名】メッテ・ホグ・ゴウノ
【審査官】安島 智也
(56)【参考文献】
【文献】特開2005-324170(JP,A)
【文献】特開2013-252493(JP,A)
【文献】特開2016-117759(JP,A)
【文献】特表2006-507934(JP,A)
【文献】国際公開第2005/049229(WO,A2)
【文献】米国特許第3206029(US,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B07B 1/04
B07B 1/28
A61K 9/20
A61K 9/48
A61K 9/16
A61K 31/195
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
錠剤成形用の顆粒を分別するための分別装置に取り付け可能な円形篩スクリーン(190)および篩ガイド(310)を備える篩ガイド組立品であって、
前記分別装置が、前記篩ガイド組立品を受容するための管状リム部分を備え、前記リム部分が、出口(132)を備え、
前記篩ガイド(310)が、前記篩スクリーン(190)に固定して取り付けられ、前記篩ガイド(310)が、
-中央のガイドされた軌道の流れをガイドするように適合された円形ガイド部分(310.1)であって、前記中央のガイドされた軌道の流れが、軌道の下流方向を画定し、前記円形部分(310.1)が、前記篩スクリーン(190)上で中央に位置付けられ、それによって、分別される顆粒のための前記篩スクリーンの中央投入領域を画定し、前記円形ガイド部分(310.1)が、第1の側面から第2の側面へと上流軌道方向に延在する第1の半径方向開口部(310.5)を備え、前記上流軌道方向が、前記下流軌道方向と反対である、円形ガイド部分(310.1)、
-前記中央投入領域からの顆粒の横方向のガイドされた流れをガイドするように適合された横方向ガイド部分であって、前記第1の半径方向開口部(310.5)の前記第1の側面から、前記篩スクリーン(190)の周辺部(190.1)へと横方向に延在する第1の
横方向ガイド部材(310.2)を備える、横方向ガイド部分、を備え、
分別装置の前記出口(132)が、前記管状リム部分に開口部を備え、前記出口(132)の前記開口部が、第1の側面から第2の側面へと前記上流軌道方向に延在しており、
前記篩ガイド組立品が、前記第1の横方向ガイド部材(310.2)が、分別装置の前記出口(132)の前記第1の側面と整列した特定の角度位置で、分別装置に取り付けられるように適合されており、
それによって、顆粒の前記横方向のガイドされた流れが、前記篩ガイド組立品が分別装置に前記特定の角度位置で取り付けられているとき、および前記分別装置が軌道の流れおよび横方向の流れを誘導するとき、前記第1の横方向ガイド部材に沿って前記出口(132)にガイドされ得る、篩ガイド組立品。
【請求項2】
前記第1の横方向ガイド部材(310.2)が、湾曲している、請求項1に記載の篩ガイド組立品。
【請求項3】
前記第1の半径方向開口部(310.5)の前記第2の側面から前記横方向に延在する第2の横方向ガイド部材(310.3)をさらに備える、請求項1または2に記載の篩ガイド組立品。
【請求項4】
前記第2の横方向ガイド部材(310.3)が、湾曲している、請求項3に記載の篩ガイド組立品。
【請求項5】
前記篩ガイド組立品が、前記組立品が前記特定の角度位置で取り付けられていることを確実にするように適合されたキーまたはキーホールを備える、請求項1~4のいずれか一項に記載の篩ガイド組立品。
【請求項6】
前記篩ガイド組立品が、角度調節可能になるように適合されており、前記篩ガイドが、前記特定の角度位置で固定または締結されるようにさらに適合されている、請求項1~5のいずれか一項に記載の篩ガイド組立品。
【請求項7】
顆粒を分別するための分別装置のための篩ガイド組立品であって、前記篩ガイド組立品が、
-錠剤成形用の顆粒を分別するための分別装置に取り付け可能な円形篩スクリーン(190)および篩ガイド(310)を備え、
前記篩ガイド(310)が、前記篩スクリーン(190)に固定して取り付けられ、前記篩ガイド(310)が、
-円形ガイド部分(310.1)であって、前記篩スクリーン(190)上で中央に位置付けられ、それによって、分別される顆粒のための前記篩スクリーンの中央投入領域を画定し、第1の側面から第2の側面に延在する第1の半径方向開口部(310.5)を備える、円形ガイド部分(310.1)、
-前記第1の半径方向開口部(310.5)の前記第1の側面から前記篩スクリーン(190)の周辺部(190.1)に延在する第1の横方向ガイド部材(310.2)と、前記第1の半径方向開口部(310.5)の前記第2の側面から前記周辺部(190.1)に向かって延在する第2の横方向ガイド部材(310.3)と、を備える横方向ガイド部分、を備え、
それによって、顆粒の横方向のガイドされた流れが、前記篩ガイド組立品が分別装置に取り付けられているとき、および前記分別装置が軌道の流れおよび横方向の流れを誘導するとき、前記第1および第2の横方向ガイド部材(310.2、310.3)に沿って、かつ出口に向かって直接ガイドされ得る、篩ガイド組立品。
【請求項8】
錠剤、カプセル、または小袋などの固形剤形用の顆粒を分別するための分別装置であって、前記分別装置が、請求項1~7のいずれか一項に記載の篩ガイド組立品を備え、
前記分別装置が、前記篩ガイド組立品を受容するための管状リム部分を備え、前記リム部分が、出口(132)を備え、前記分別装置の前記出口(132)が、第1の側面から第2の側面へ
と上流軌道方向に延在する前記管状リム部分内の開口部として提供される、分別装置。
【請求項9】
顆粒を分別するための分別装置であって、前記分別装置が、
-入口(131)、および出口(132)を備える管状リム部分を有する篩デッキ(130)、
-前記篩デッキ(130)に受容される篩スクリーン(190)および篩ガイド(310)、を備え、前記篩ガイド(310)が、前記篩スクリーン(190)に固定して取り付けられ、前記篩ガイド(310)が、
-円形ガイド部分(310.1)であって、前記篩スクリーン(190)上で中央に位置付けられ、それによって、前記入口(131)を通って受容される顆粒を受容するように適合された前記篩スクリーンの中央投入領域を画定し、第1の側面から第2の側面に延在する第1の半径方向開口部(310.5)を備える、円形ガイド部分(310.1)、
-前記第1の半径方向開口部(310.5)の前記第1の側面から前記篩スクリーン(190)の周辺部(190.1)に延在する第1の
横方向ガイド部材(310.2)を備える横方向ガイド部分、を備え、
前記篩デッキの前記出口(132)が、第1の側面から第2の側面に延在する開口部を備え、
前記篩ガイドが、前記第1の横方向ガイド部材(310.2)が前記篩デッキ(130)の前記出口(132)の前記第1の側面と整列した特定の角度位置で配設され、前記第1の半径方向開口部(310.5)が、前記出口(132)と重なり合う角度で配設され、
それによって、前記顆粒が、前記分別装置が軌道の流れおよび横方向の流れを誘導するとき、前記第1の横方向ガイド部材に沿って前記出口(132)にガイドされ得る、分別装置。
【請求項10】
前記第1の横方向ガイド部材(310.2)が、湾曲している、請求項9に記載の分別装置。
【請求項11】
前記第1の半径方向開口部(310.5)の前記第2の側面から前記横方向に延在する第2の横方向ガイド部材(310.3)をさらに備える、請求項9または10に記載の分別装置。
【請求項12】
請求項8~11のいずれか一項に記載の分別装置を使用して、顆粒を分別することを含む、錠剤、カプセル、または小袋などの固形剤形用の顆粒を分別する方法。
【請求項13】
錠剤、カプセル、または小袋などの固形剤形用の顆粒を分別する方法であって、
a)請求項8~11のいずれか一項に記載の分別装置の前記スクリーンの前記中央投入領域上に分別される前記顆粒を投入することと、
b)前記顆粒を分別することと、
c)前記出口で前記分別された顆粒を収集することと、を含む、方法。
【請求項14】
錠剤、カプセル、または小袋などの固形剤形を生成する方法であって、
a)N-(8-(2-ヒドロキシベンゾイル)アミノ)カプリル酸(NAC)の塩を含む顆粒を得ることと、
b)請求項8~11のいずれか一項に記載の分別装置を使用して、前記顆粒を分別することと、
c)前記分別された顆粒を使用して、前記固形剤形を調製することと、を含む、方法。
【請求項15】
前記固形剤形が、1つ以上の医薬活性成分と、任意選択で1つ以上のさらなる薬学的に許容可能な賦形剤と、を含む、請求項14に記載の錠剤、カプセル、または小袋などの固形剤形を生成する方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、錠剤、カプセル、または小袋などの固形剤形用の粉末および/または顆粒を分別するための分別装置に取り付け可能な篩スクリーンおよび篩ガイドを備える篩ガイド組立品、篩ガイド組立品を備える、錠剤、カプセル、または小袋などの固形剤形用の粉末および/または顆粒を分別するための分別装置、篩ガイド組立品を有する分別装置を使用して、粉末および/または顆粒を分別する方法、篩ガイド組立品を備える分別装置を使用して、顆粒を分別する方法に関する。本発明はさらに、篩ガイド組立品を有する篩デッキと、篩デッキのための篩ガイドと、を備える篩デッキ組立品に関する。
【背景技術】
【0002】
錠剤、カプセル、または小袋などの固形剤形を形成するための粉末および/または顆粒は、ローラー圧縮機を使用する乾式造粒によって生成され得る。粉末および/または顆粒は、錠剤、カプセル、および小袋などの様々な固形剤形の製造における中間体として使用される。粉末および/または顆粒は、そのまま、または他の賦形剤と組み合わせて使用され得る。
【0003】
分別は、ローラー圧縮後の粉末および/または顆粒の特性を改善するために使用され得る。分別は、振動分離または遠心分離などのいくつかの手段によって達成され得る。篩い分けによる粉末および/または顆粒の分別は、例えば、粉末および/または顆粒の特定のサイズおよびサイズ分布、密度、流動性、および錠剤成形性を得るために使用される。こうした粉末および/または顆粒は、医薬活性成分(API)を含んでもよく、またはそれらは、例えば錠剤成形前に、APIを含む他の粉末および/または顆粒とブレンドされる。
【0004】
WO2008/056021 A2は、APIを含み得る錠剤成形用の造粒物の分別に関する。この文書は、乾式造粒が、多くの場合、APlを含有する錠剤などの生成物を生成するための最良の方法に思われるが、製造プロセスにおいて、所望の種類の顆粒を生成すること、および造粒された材料を管理することにおける課題のため、比較的あまり使用されていなかったことを記載している。先行技術で既知の乾式造粒方法は、錠剤製造プロセスでは、ほとんど使用することができない顆粒を生成する。矛盾するプロセス設計パラメータは、しばしば、結果的に得られる顆粒生成物のいくつかの品質が良好であっても、他の望ましい品質が欠落または存在しない場合、妥協につながる。例えば、顆粒の流動性特性が不十分であり得るか、顆粒の非均質性が、製造プロセスにおける分離もしくは錠剤のキャッピングを引き起こし得るか、または顆粒の一部が過剰な硬さを呈し得、それらのすべてが、錠剤成形プロセスを非常に困難にし、減速し、時には不可能にし得る。さらに、バルク顆粒は、錠剤に圧縮することが困難であり得る。あるいは、または加えて、得られた錠剤の崩壊特性は、最適ではない場合がある。こうした問題は一般的に、圧縮機によって生成される粒状塊の非均質性および顆粒構造に関連する。例えば、塊は、微粒子の割合が高すぎる場合があるか、または圧縮機によって生成される一部の顆粒が、効果的な錠剤成形には密度が高すぎる場合がある。また、均一な錠剤を得るために、錠剤成形されるバルクが、均質であるべきであり、かつ良好な流動特性を有するべきであることも、当該技術分野において周知である。ローラー圧縮などの先行技術の乾式造粒プロセスでは、例えば、比較的大きく(1~3mm)かつ高密度の顆粒が非常に小さい(例えば、1~30マイクロメートルの)粒子と一緒に存在しているため、得られたバルクは概して、均質に流れていない。これは、製造プロセスにおいて、例えば錠剤成形中に、粒状塊が搬送されるとき、先行技術の大きく、典型的には高密度および/または硬質の顆粒が微粒子とは異なる方法で流れるため、分離を引き起こす可能性がある。分離のため、許容可能な錠剤の生成を確実にすることはしばしば困難である。この理由から、当該技術分野では、小粒子および時には最大の粒子も、(一組の)振動スクリーン(複数可)などの分別装置を用いて顆粒の残りの部分から分離される、いくつかの既知の装置がある。先行技術によると、このプロセスは概して、複雑かつ騒音が多く、結果は、顆粒が錠剤に圧縮するには硬質かつ困難である比較的均質に流れるバルクになる。さらに、材料が粘着性であり、スクリーンサイズが小さすぎる場合、顆粒から小粒子を分離するプロセスは、非常に困難になる。概して、このプロセスでは、先行技術は、スクリーンの開口が少なくとも500μmの最小寸法を有しなければならないことがわかる。
【0005】
WO2008/056021はさらに、コンパクターによって生成される造粒物質量から微粒子および/または小顆粒を除去するための分別装置とインラインのローラー圧縮機を記載している。微粒子および/または小顆粒は、粒状塊の反対方向に流れるキャリアガスによって分別装置から離れて運ばれる。受け入れられた顆粒は、重力の影響により、装置の底部にある管を通して分別装置から落ちる。別の実施形態では、分離は、有孔回転シリンダを利用することによって強化される。シリンダ内の螺旋は、受け入れられた顆粒の入口から出口に向かって粒状塊を輸送し、キャリアガスは、反対方向に流れ、受け入れられた顆粒のみが、重力の影響下で出口から流れ出ることができることを確実にする。
【0006】
US2011/0220745は、粒状塊の分別に関する。この文書は、粒状塊の反対方向に流れるキャリアガスを使用する分別装置のさらなる態様を記載している。
【0007】
US6623756は、造粒機1を使用した乾式造粒およびスクリーニング器具を使用したスクリーニングの方法を記載している。供給された材料は、2つの圧縮ローラーの間で圧縮され、その後、分解前機構26に落下する。分解前機構26は、圧縮された様々なサイズのチップをフレークに分解し、フレークは次いで、磨砕機28に落ちる。その後、磨砕機はさらに、フレークを粒状粒子に分解し、粒状粒子は、スクリーン30を通って落ちる。次いで、造粒された粒子は、スクリーニング器具32に落ち、これは概して、大きすぎる粒子ならびに小さすぎる粒子(すなわち、細粒)を分離する複数のスクリーニングを含む。所望のサイズの粒子が生成物容器36に供給される。大きすぎる粒子および小さすぎる粒子38は、供給機構40を通して再利用される。
【0008】
振動篩は、振動を使用して、減少し続けるメッシュサイズを有するスクリーンの層に顆粒を通過させて、顆粒をスクリーンの周囲で、およびスクリーンを通して移動させることによって、顆粒を特定のサイズおよびサイズ分布に分別する。さらに、振動篩は、顆粒の効率的な分別を得て、スクリーンのいわゆる目詰まりを防止するために、篩の特定の回転移動および超音波によるクリーニングを必要とし得る。出口は、異なるスクリーンから存在し、顆粒の異なる画分を得て、そのうち使用可能なものもあれば、小さすぎるかまたは大きすぎ、したがって廃棄されるものもある。
【0009】
振動篩い分けは、材料の連続的な投入を伴う連続的なプロセスであり、蓄積を防止するために等しいサイズの連続的な排出を必要とする。したがって、振動篩い分けによる分別は、次のプロセス工程によって要求される特定の特性を有する特定のサイズおよびサイズ分布に、顆粒を分別する連続的なプロセスである。
【0010】
WO2004/050263 A1は、乾燥粒子状固体および液体にとっての大きすぎる粒子の除去のための篩、特に、励起源が篩スクリーンの目詰まり防止励起を提供する篩を記載している。
【0011】
WO2005/049229は、上部ケーシングおよび下部ケーシングが備わっており、その各々が、円形部分75および半径方向部分76(その上に上部ネットおよび下部ネットがそれぞれ置かれている)が備わった支持構造74を備える、スクリーニング器具を記載および図示している。上部ケーシングおよび下部ケーシング内には、流れ偏向器73が提供され、その各々は、予め設定された高さを有する壁79が備わっている。各流れ偏向器73は、動作中に、スクリーニングされる材料が、流れ偏向器73が存在しない場合にスクリーニングされる材料が進む経路よりも長い経路に沿うように強制されるような量だけ、壁79がネットから突出するように、ネットの上に配設されている。このように、材料の固形粒子は、液体材料の画分がより粗い画分の排出の前に粒子から完全に分離されるような方法で、長期間ネット上にとどまる。各流れ偏向器73は、さらなる半径方向部分78と、通路間隙80を画定するような方法で、円形角度よりも小さい角度に対して延在するさらなる円形部分77とを備える。さらなる円形部分77は、ネットのすぐ下に位置する円形部分77と接合した様式で連結されるような方法で形状決定される。同様に、さらなる半径方向部分78は、半径方向部分76のうちの1つと接合した様式で連結するような方法で形状決定される。
【0012】
図4および
図5に示されるように、流れ偏向器73の半径方向部分78と連結される支持構造74の半径方向部分76は、出口開口部106の下流側と整列し、それによって、間隙80および出口開口部106が、半径方向部分78の対向面上に提供される。示されるように、出口106に対する間隙80のこの整列および位置付けは、円形部分77の周囲の完全な360度の流路を強制して、材料がネット上に留まる期間を延長する効果を得るために提供される。
【0013】
示されるように、器具は、ネット上の期間を延長することによって、液体粒子および固形粒子を分離するように設計されており、これは、必然的に顆粒の摩砕の増加をもたらすに違いない。
【0014】
振動篩を備える現在の分別装置の効率は、供給速度に対して非常に敏感であり、一部の用途では、生成物の品質および分別装置の効率を損なうことなく、供給速度を低減すること、または単純に、所望の粒径分布、流動性、密度、および錠剤成形性を得ることが、所望され得る。こうした状況は、分別装置がインライン設定で動作しているときに生じる可能性があり、ここで、別のインラインユニットが生成速度、すなわち供給速度を決定する。この状況はまた、比較的少量が分別されるオフライン設定でも生じる可能性がある。後者の場合、起動およびシャットダウンからの端効果を回避または低減するために、供給速度を低減することによって、生成時間を延長することが望ましくあり得る。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0015】
本発明の目的は、錠剤、カプセル、または小袋などの固形剤形用の顆粒の分別のためのさらなる装置および方法を提供することである。本発明のさらなる目的は、分別された生成物の所望の品質を得ると同時に、分別されていない顆粒の分別装置への供給速度の変化を可能にすることによって、分別のためのさらなる装置および方法を提供することである。本発明のさらなる目的は、篩スクリーンへの顆粒の効率的かつ均一な曝露を提供する、錠剤、カプセル、または小袋などの固形剤形用の顆粒の分別のためのさらなる装置および方法を提供することである。
【0016】
本発明のさらなる目的は、N-(8-(2-ヒドロキシベンゾイル)アミノ)カプリル酸の塩(本明細書ではNACの塩とも呼ばれる)を含む顆粒の分別のためのさらなる装置および方法を提供することである。一実施形態では、N-(8-(2-ヒドロキシベンゾイル)アミノ)カプリル酸の塩は、NACのナトリウム塩、カリウム塩、および/またはアンモニウム塩から成る群から選択される。一実施形態では、N-(8-(2-ヒドロキシベンゾイル)アミノ)カプリル酸の塩は、ナトリウム塩またはカリウム塩である。一実施形態では、N-(8-(2-ヒドロキシベンゾイル)アミノ)カプリル酸の塩は、サルカプロザートナトリウムとも名付けられ、かつSNACと呼ばれるナトリウム塩、N-(8-(2-ヒドロキシベンゾイル)アミノ)カプリル酸ナトリウムである。
【0017】
N-(8-(2-ヒドロキシベンゾイル)アミノ)カプリル酸の塩は、例えば、WO96/030036、WO00/046182、WO01/092206、またはWO2008/028859に記載される方法を使用して調製されてもよい。
【0018】
本発明のさらなる目的は、錠剤成形用の顆粒のインライン分別のためのさらなる装置および方法を提供することである。本発明のさらなる目的は、錠剤成形用の顆粒のインライン分別を伴うローラー圧縮のための装置および方法を提供することである。
【0019】
本発明において、本発明者らは、分別された生成物の望ましい品質を得ると同時に、篩スクリーンを備える従来の分別装置への分別されていない顆粒の供給速度の変化を可能にするという問題を解決した。従来の分別装置は、篩スクリーンと組み合わせて、顆粒の横方向の流れ、すなわち、変位ベクトルが半径方向に、および最も実際的な場合では、回転方向または角度方向にも成分を含む平面内の流れを誘導するように適合された駆動部を備える。横方向の流れは、半径方向に延在する横方向流線を画定する。流線はまた、流れの方向を示し、かつ画定する。下流方向は、矢印および流れの方向にある。上流方向は、反対である。分別装置はまた、変位ベクトルが、主に回転方向または角度方向に成分を含む、軌道の流れを誘導してもよい。軌道の流れは、スクリーン表面に垂直であり、かつスクリーンの中心に画定された回転軸を有する、篩スクリーン上の軌道流線を画定している。こうした従来の分別装置について、篩の供給速度は、分別によって除去される小さすぎるサイズの顆粒の量に関して重要であり、したがって収率、ならびに粒径分布、流動性、密度、および錠剤成形性などの顆粒特性に直接影響を与える。加えて、顆粒の顆粒特性の変化は、錠剤成形、カプセル投入、または小袋投入の以下の製造工程について、取得可能な含量均一性、機械的強度、破断荷重、摩損度、および加工可能性を変化させる。すべてのパラメータがマイナスの影響を受ける。
【0020】
本発明において、本発明者らは、分別装置における篩スクリーンへの顆粒の効率的かつ制御された均一な曝露を確実にするという問題をさらに解決した。
【0021】
本発明の開示では、上記の目的または問題のうちの1つ以上に対処する実施形態および態様が記載される。実施形態および態様はまた、以下の開示から、ならびに例示的な実施形態の記載から明らかな目的または問題に対処する。
【課題を解決するための手段】
【0022】
第1の態様では、錠剤成形用の顆粒を分別するための分別装置に取り付け可能な円形篩スクリーンおよび篩ガイドを備える篩ガイド組立品が提供され、
分別装置は、篩ガイド組立品を受容するための管状リム部分を備え、リム部分は、出口を備え、
篩ガイドは、篩スクリーンに固定して取り付けられ、篩ガイドは、
-中央のガイドされた軌道の流れをガイドするように適合された円形ガイド部分であって、中央のガイドされた軌道の流れが、軌道の下流方向を画定し、円形部分が、篩スクリーン上で中央に位置付けられ、それによって、分別される顆粒のための篩スクリーンの中央投入領域を画定し、円形ガイド部分が、第1の側面から第2の側面へと上流軌道方向に延在する第1の半径方向開口部を備え、上流軌道方向が、下流軌道方向と反対である、円形ガイド部分、
-中央投入領域からの顆粒の横方向のガイドされた流れをガイドするように適合された横方向ガイド部分であって、第1の半径方向開口部の第1の側面から、篩スクリーンの周辺部へと横方向に延在する第1のガイド部材を備える、横方向ガイド部分、を備え、
分別装置の出口は、管状リム部分に開口部を備え、出口の開口部は、第1の側面から第2の側面へと上流軌道方向に延在しており、
篩ガイド組立品は、第1の横方向ガイド部材が、分別装置の出口の第1の側面と整列した特定の角度位置で、分別装置に取り付けられるように適合されており、
それによって、顆粒の横方向のガイドされた流れは、篩ガイド組立品が分別装置に特定の角度位置で取り付けられているとき、および分別装置が軌道の流れおよび横方向の流れを誘導するとき、第1の横方向ガイド部材に沿って出口にガイドされ得る。
【0023】
篩ガイドが分別装置に取り付けられたとき、篩ガイド組立品は、投入領域から周辺部の出口への均一な移動距離を提供し、周辺の軌道の流れを最小化または防止する。ガイド組立品は、篩スクリーンへの顆粒の均一かつ効果的な曝露を提供するように適合されている。さらに、周辺の軌道の流れを低減または防止することの結果として、また横方向の流れが投入領域から出口に向かって直接ガイドされることを確実にすることによって、顆粒の摩砕が低減される。これは、篩ガイド組立品が、第1の横方向ガイド部材が、分別装置の出口の第1の側面と整列した特定の角度位置で、分別装置に取り付けられるように適合されている場合のみ可能である。
【0024】
さらなる態様では、第1の横方向ガイド部材は、湾曲している。横方向ガイド部材の湾曲は、軌道方向によって画定されるように、横方向ガイド部材の下流側に位置付けられた円によって画定され、それによって、ガイド部材は、湾曲した横方向の流れ、すなわち、半径方向変位および角度変位の両方を有する流れをガイドするように適合されている。
【0025】
さらなる態様では、篩ガイド組立品は、第1の半径方向開口部の第2の側面から横方向に延在する第2の横方向ガイド部材をさらに備え、それによって、顆粒は、第1の横方向ガイド部材と第2の横方向ガイド部材との間にガイドされ得る。
【0026】
さらなる態様では、第2の横方向ガイド部材は、湾曲している。
【0027】
さらなる態様では、篩ガイド組立品は、組立品が特定の角度位置で取り付けられることを確実にするように適合されたキーまたはキーホールを備える。
【0028】
さらなる態様では、篩ガイド組立品は、角度調節可能になるように適合されており、篩ガイドは、特定の角度位置で固定または締結されるようにさらに適合されている。
【0029】
別の態様では、顆粒を分別するための分別装置のための篩ガイド組立品が提供され、篩ガイド組立品は、
-錠剤成形用の顆粒を分別するための分別装置に取り付け可能な円形篩スクリーンおよび篩ガイドを備え、
篩ガイドは、篩スクリーンに固定して取り付けられ、篩ガイドは、
-円形ガイド部分であって、篩スクリーン上で中央に位置付けられ、それによって、分別される顆粒のための篩スクリーンの中央投入領域を画定し、第1の側面から第2の側面に延在する第1の半径方向開口部を備える、円形ガイド部分、
-第1の半径方向開口部の第1の側面から篩スクリーンの周辺部に延在する第1の横方向ガイド部材と、第1の半径方向開口部の第2の側面から周辺部に向かって延在する第2の横方向ガイド部材と、を備える横方向ガイド部分、を備え、
それによって、顆粒の横方向のガイドされた流れは、篩ガイド組立品が分別装置に取り付けられているとき、および分別装置が軌道の流れおよび横方向の流れを誘導するとき、第1および第2の横方向ガイド部材に沿って、かつ出口に向かって直接ガイドされ得る。
【0030】
本発明の別の態様では、錠剤、カプセル、または小袋などの固形剤形用の顆粒を分別するための分別装置に取り付け可能な円形篩スクリーンおよび篩ガイドを備える篩ガイド組立品が提供され、分別装置は、(i)篩ガイドなしの篩スクリーンと組み合わせて、篩スクリーン上の横方向流線を画定する顆粒の横方向の流れ、および軌道流線を画定する軌道の流れを誘導するように、かつ(ii)篩ガイド組立品と組み合わせて、篩スクリーン上のガイドされた横方向流線を画定する顆粒のガイドされた横方向の流れ、および中央軌道流線を画定する中央のガイドされた軌道の流れを誘導するように適合された駆動部を備える。
篩ガイドは、篩スクリーンに固定して取り付けられ、篩ガイドは、
-中央のガイドされた軌道の流れをガイドするように適合された円形ガイド部分であって、篩スクリーン上で中央に位置付けられ、それによって、分別される顆粒のための篩スクリーンの中央投入領域を画定し、第1の半径方向開口部を備える、円形ガイド部分、
-第1の半径方向開口部の各側面から篩スクリーンの周辺部に延在する第1および第2の横方向ガイド部材を備える、中央投入領域からの顆粒のガイドされた横方向の流れをガイドするように適合された横方向ガイド部分であって、周辺部に第2の半径方向開口部を画定し、それによって、横方向ガイド部材が、第1の半径方向開口部に入口、および第2の半径方向開口部に出口を有する横方向流路を画定し、それによって、投入領域から第2の半径方向開口部の出口への均一な移動距離を確実にする、横方向ガイド部分、を備え、
それによって、ガイド組立品は、篩スクリーンへの顆粒の制御され、均一、かつ効果的な曝露を提供するように適合されている。
【0031】
本明細書では、顆粒の過剰な摩砕を排除する篩ガイドが提供される。
【0032】
さらなる態様では、第1および第2の横方向ガイド部材は、湾曲しており、湾曲したガイド部材の形状は、顆粒のガイドされた横方向の流れの層の均一な厚さを提供するために、ガイドされた横方向流線に適合されている。
【0033】
さらなる態様では、篩ガイドは、中央投入領域および横方向流路を含む一次篩い分け領域を画定する篩スクリーンの領域を区切り、篩スクリーンの残りの領域は、二次篩い分け領域を画定し、それによって、顆粒の20%未満が、二次篩い分け領域で篩スクリーンに曝露される。
【0034】
さらなる態様では、中央の軌道の流れは、動きの方向を画定し、第1の横方向ガイド部材は、第2の横方向ガイド部材に対する動きの方向に位置付けられ、第2の横方向ガイド部材は、篩ガイドから漏れ、かつ周辺の軌道流線を画定する周辺の軌道の流れに沿う顆粒が、第2のガイド部材内の開口部を通して横方向流路に入ることを可能にするように適合された、篩スクリーンの周辺部の開口部を備える。
【0035】
さらなる態様では、中央の軌道の流れは、動きの方向を画定し、第1の半径方向開口部は、第1の角度位置に位置付けられ、第2の半径方向開口部は、第2の角度位置に位置付けられ、第2の角度位置は、第1の角度位置に対する動きの方向にあり、それによって、中央投入領域からの横方向流路は、湾曲している。
【0036】
さらなる態様では、第2の半径方向開口部および篩スクリーンの中心によって画定された弓長は、70度よりも小さい角度を有する円形セクターを画定し、顆粒は、第1の半径方向開口部から第2の半径方向開口部に流れて、完全に円形セクターによって画定された領域内に、ガイドされた横方向流線の1つ以上のガイドされた横方向流線を画定することができる。
【0037】
さらなる態様では、第2の半径方向開口部および篩スクリーンの中心によって画定された弓長は、40~60度の角度を有する円形セクターを画定し、顆粒は、第1の半径方向開口部から第2の半径方向開口部に流れて、完全に円形セクターによって画定された領域内に、ガイドされた横方向流線の1つ以上のガイドされた横方向流線を画定することができる。
【0038】
さらなる態様では、中央投入領域および横方向流路は、篩スクリーンの考えられる総面積の一部である一次篩い分け領域を画定し、その一部は、10~30%の範囲内である。
【0039】
別の態様では、錠剤、カプセル、または小袋などの固形剤形用の顆粒を分別するための分別装置が提供され、分別装置は、本明細書に記載される篩ガイド組立品を備え、
分別装置は、篩ガイド組立品を受容するための管状リム部分を備え、リム部分は、出口を備え、分別装置の出口(132)は、第1の側面から第2の側面へと上流軌道方向に延在する管状リム部分内の開口部として提供される。
【0040】
別の態様では、顆粒を分別するための分別装置が提供され、分別装置は、
-入口、および出口を備える管状リム部分を有する篩デッキ、
-篩デッキに受容される篩スクリーンおよび篩ガイド、を備え、篩ガイドは、篩スクリーンに固定して取り付けられ、篩ガイドは、
-円形ガイド部分であって、篩スクリーン上で中央に位置付けられ、それによって、入口を通って受容される顆粒を受容するように適合された篩スクリーンの中央投入領域を画定し、第1の側面から第2の側面に延在する第1の半径方向開口部を備える、円形ガイド部分、
-第1の半径方向開口部の第1の側面から篩スクリーンの周辺部に延在する第1のガイド部材を備える横方向ガイド部分、を備え、
篩デッキの出口は、第1の側面から第2の側面に延在する開口部を備え、
篩ガイドは、第1の横方向ガイド部材が篩デッキの出口の第1の側面と整列した特定の角度位置で配設され、第1の半径方向開口部は、出口と重なり合う角度で配設され、
それによって、顆粒は、分別装置が軌道の流れおよび横方向の流れを誘導するとき、第1の横方向ガイド部材に沿って、かつ出口に直接ガイドされ得る。
【0041】
これによって、顆粒は、投入領域から出口に直接ガイドされ、顆粒の摩砕が低減され得る。
【0042】
さらなる態様では、第1の横方向ガイド部材は、湾曲している。
【0043】
さらなる態様では、分別装置は、第1の半径方向開口部の第2の側面から横方向に延在する第2の横方向ガイド部材をさらに備える。
【0044】
別の態様では、錠剤成形用の顆粒を分別するための分別装置が提供され、分別装置は、上記のような篩ガイド組立品と、篩ガイド組立品と組み合わせて、篩スクリーン上のガイドされた横方向流線を画定する顆粒のガイドされた横方向の流れ、および中央軌道流線を画定する中央のガイドされた軌道の流れを誘導するように適合された駆動部とを備える。
【0045】
さらなる態様では、分別装置は、篩デッキをさらに備え、篩デッキは、リムを備える管状デッキ部分を備え、管状部分は、入口を画定する第1の端部と、篩スクリーンとの組立のために適合された第2の端部と、を備え、リムは、出口を画定する開口部を備え、入口は、篩スクリーンの中央投入領域への顆粒の投入を可能にする。出口は、第2の半径方向開口部と整列し、それによって、分別された顆粒が出ることを可能にする。
【0046】
さらなる態様では、リムは、周辺の軌道流線および動きの方向を画定する篩ガイドから漏れる顆粒のための周辺の軌道の流れを支持し、第1の横方向ガイド部材は、第2の横方向ガイド部材に対する動きの方向に位置付けられ、第2の横方向ガイド部材は、篩ガイドから漏れ、かつ周辺の軌道の流れに沿う顆粒が、第2のガイド部材内の開口部を通して横方向流路に入ることを可能にするように適合された、篩スクリーンの周辺部の開口部を備える。
【0047】
さらなる態様では、分別装置は、上記の篩ガイド組立品と、(i)篩ガイドなしの篩スクリーンと組み合わせて、篩スクリーン上の横方向流線を画定する顆粒の横方向の流れ、および軌道流線を画定する軌道の流れを誘導するように、かつ(ii)篩ガイド組立品と組み合わせて、篩スクリーン上のガイドされた横方向流線を画定する顆粒のガイドされた横方向の流れ、および中央軌道流線を画定する中央のガイドされた軌道の流れを誘導するように適合された駆動部と、を備える。
【0048】
さらなる態様では、分別装置は、篩スクリーンを振動させ、かつ目詰まり防止するように配設された振動機をさらに備える。
【0049】
別の態様では、錠剤、カプセル、または小袋などの固形剤形用の顆粒を分別する方法が提供され、方法は、本明細書に記載される分別装置を使用して顆粒を分別することを含む。
【0050】
さらなる態様では、本明細書に記載される分別装置を使用して、錠剤、カプセル、または小袋などの固形剤形用の顆粒を分別する方法であって、方法は、顆粒を分別することと、顆粒を篩スクリーンに均一に曝露することと、顆粒を中央投入領域から出口(132)に直接ガイドすることと、を含む。
【0051】
別の態様では、錠剤、カプセル、または小袋などの固形剤形用の顆粒を分別する方法が提供され、方法は、
a)本明細書に記載される分別装置のスクリーンの中央投入領域上に分別される顆粒を投入することと、
b)顆粒を分別することと、
c)出口で分別された顆粒を収集することと、を含む。
【0052】
別の態様では、本明細書に記載される分別を使用して、錠剤成形用の顆粒を分別する方法が提供され、方法は、顆粒を分別することと、顆粒を篩スクリーンに均一に曝露することと、を含む。
【0053】
別の態様では、本明細書に記載される分別を使用して、SNACを含む顆粒を分別する方法が提供され、方法は、SNACを含む顆粒を分別することと、顆粒を篩スクリーンに均一に曝露することと、を含む。
【0054】
さらなる態様では、方法は、顆粒を均一な厚さの層内の横方向流路に沿って顆粒をガイドすることをさらに含む。
【0055】
さらなる態様では、方法は、顆粒の連続的な分別をさらに含む。
【0056】
さらなる態様では、方法は、インライン設定で顆粒を分別することをさらに含む。
【0057】
さらなる態様では、方法は、分別装置とインラインでローラー圧縮機を提供することをさらに含み、それによって、ローラー圧縮機は、分別装置内に分別されていない顆粒を供給している。
【0058】
さらなる態様では、ローラー圧縮機は、分別装置に直接供給し、それによって蓄積および分別装置への定常状態の供給速度は存在しない。
【0059】
さらなる態様では、方法は、中央投入領域および横方向流路を含む一次篩い分け領域において、篩スクリーンに顆粒の大部分を曝露することをさらに含み、顆粒の大部分は、分別されていない顆粒の総量の80%超を構成する。
【0060】
さらなる態様では、方法は、中央投入領域ではなく、横方向流路の領域でもない篩スクリーンの領域を含む二次篩い分け領域において、篩スクリーンに顆粒のわずかな部分を曝露することをさらに含み、わずかな部分は、分別されていない顆粒の総量の20%未満を構成する。
【0061】
別の態様では、リムを備える管状デッキ部分を備える篩デッキであって、管状部分が、入口を画定する第1の端部と、篩スクリーンおよび篩スクリーンフレームとの組立のために適合された第2の端部と、を備え、リムが、出口を画定する開口部を備える、篩デッキ;上記のような篩ガイド組立品、を備える篩デッキ組立品が提供される。
【0062】
別の態様では、錠剤成形用の顆粒を分別するための分別装置に取り付け可能な篩デッキ組立品のための篩ガイドが提供され、
分別装置は、篩スクリーンと、(i)篩ガイドなしの篩スクリーンと組み合わせて、篩スクリーン上の横方向流線を画定する顆粒の横方向の流れ、および軌道流線を画定する軌道の流れを誘導するように、かつ(ii)篩ガイドおよび篩スクリーンと組み合わせて、篩スクリーン上のガイドされた横方向流線を画定する顆粒のガイドされた横方向の流れ、および中央軌道流線を画定する中央のガイドされた軌道の流れを誘導するように適合された駆動部と、を備え、
篩デッキ組立品は、篩デッキと、篩スクリーンを支持する篩スクリーンフレームと、をさらに備え、
篩デッキは、リムを備える管状デッキ部分を備え、管状部分は、入口を画定する第1の端部と、篩スクリーンおよび篩スクリーンフレームとの組立のために適合された第2の端部と、を備え、リムは、出口を画定する開口部を備え、
組み立てられた状態の篩デッキ組立品について、篩デッキは、篩スクリーンフレームおよび篩スクリーンと組み立てられ、それによって、
-入口は、篩スクリーンの中央投入領域への顆粒の投入を可能にし、
-出口は、投入された顆粒の画分が、篩デッキ組立品から流れ出ることを可能にし、
篩ガイドは、円形部分を備え、篩ガイドは、篩スクリーンに固定して取り付けられるように適合されており、それによって、円形部分は、中央投入領域を画定し、
円形部分は、中央のガイドされた軌道の流れをガイドするように適合されており、円形部分は、中央の軌道の流れから横方向のガイドされた流れに顆粒をガイドするための開口部をさらに備え、
篩ガイドは、円形部分の開口部から出口に延在する横方向部分をさらに備え、横方向部分は、ガイドされた横方向の流れに沿って顆粒をガイドするように適合されており、
横方向部分は、ガイドされた横方向の流れの流線に沿うように適合されており、それによって、顆粒は、中央部分から出口へと均一な厚さの層に流れ込むことができることが確実になる。
【0063】
さらなる態様では、本発明は、SNACなどのN-(8-(2-ヒドロキシベンゾイル)アミノ)カプリル酸(NAC)の塩の顆粒を含む組成物を提供する。
【0064】
組成物中のNACの塩の顆粒のサイズ分布は、変化し得る。一実施形態では、顆粒を含む組成物は、より小さい粒子を除去するために、90μmのカットを提供する篩を使用して分別されている。そのように得られた組成物が、90μmよりも小さい顆粒を依然として含む場合があるが、そのような量(%w/w)は、分別によって減少することが注目される。
【0065】
一実施形態では、組成物は、90μmよりも小さい(<)、5%w/w超の顆粒を有する。一実施形態では、組成物は、90μmよりも小さい(<)、8~20%w/wの顆粒、または例えば90μmよりも小さい(<)、8~18、9~15、もしくは例えば9~12%w/wの顆粒を有する。
【0066】
一実施形態では、N-(8-(2-ヒドロキシベンゾイル)アミノ)カプリル酸の塩の顆粒を含む組成物は、90μmよりも小さい(<)、5%w/w超の顆粒を有する。一実施形態では、N-(8-(2-ヒドロキシベンゾイル)アミノ)カプリル酸の塩の顆粒を含む組成物は、90μmよりも小さい(<)、8~20%w/wの顆粒、または例えば90μmよりも小さい(<)、8~18、9~15、もしくは例えば9~12%w/wの顆粒を有する。
【0067】
顆粒の組成物の加工可能性は、組成物の特性に応じてさらに変化し得る。こうした特性は、流動性、より具体的には、本明細書の実施例4に記載されるように測定され得る漏斗流動性であり得る。
【0068】
一実施形態では、組成物は、50g/秒未満、例えば5~40g/秒、例えば10~35g/秒、例えば5~30g/秒、または例えば15~25g/秒の漏斗流動性を有する。
【0069】
一実施形態では、N-(8-(2-ヒドロキシベンゾイル)アミノ)カプリル酸の塩の顆粒を含む組成物は、50g/秒未満(<)の漏斗流動性、例えば5~30g/秒の漏斗流動性を有する。
【0070】
顆粒の組成物の加工可能性は、本明細書の実施例5に記載されるように測定され得る主成分1に応じてさらに変化し得る。
【0071】
一実施形態では、顆粒を含む組成物は、0未満の主成分1(PC1)のスコアを有する。
【0072】
一実施形態では、顆粒を含む組成物は、-2~0、例えば-2~-0.5、例えば-2~-0.7の主成分1(PC1)のスコアを有する。
【0073】
一実施形態では、顆粒、N-(8-(2-ヒドロキシベンゾイル)アミノ)カプリル酸の塩を含む組成物は、0未満の主成分1(PC1)のスコアを有する。
【0074】
一実施形態では、顆粒、N-(8-(2-ヒドロキシベンゾイル)アミノ)カプリル酸の塩を含む組成物は、-2~0、例えば-2~-0.5、例えば-2~-0.7の主成分1(PC1)のスコアを有する。
【0075】
一実施形態では、顆粒を含む組成物は、0.51g/mL超(>)のバルク密度を有する。
【0076】
顆粒の組成物の加工可能性は、本明細書の実施例3に記載されるように測定され得る圧縮性に応じてさらに変化し得る。
【0077】
一実施形態では、顆粒を含む組成物は、15%超(>)の圧縮性を有する。
【0078】
一実施形態では、N-(8-(2-ヒドロキシベンゾイル)アミノ)カプリル酸の塩の顆粒を含む組成物は、15%超(>)の圧縮性を有する。
【0079】
一実施形態では、N-(8-(2-ヒドロキシベンゾイル)アミノ)カプリル酸の塩の顆粒を含む組成物は、0.51g/mL超(>)のバルク密度を有する。
【0080】
さらなる実施形態では、組成物は、
a)90μmよりも小さい(<)、8~20%w/wの顆粒、例えば8~18、9~15、もしくは例えば9~12%w/wの顆粒を有する、
b)15%超の圧縮性を有する、
c)50g/秒未満、例えば5~40g/秒、8~30g/秒、5~30g/秒、10~20g/秒、もしくは例えば12~18g/秒の漏斗流動性を有する、または/および
d)主成分1の0未満のスコア、例えば-2~0、例えば-2~-0.5、例えば-2~-0.7のPC1スコアを有する。
【0081】
こうした組成物は、本発明に従って、さらなる医薬賦形剤を含み得る。
【0082】
一実施形態では、N-(8-(2-ヒドロキシベンゾイル)アミノ)カプリル酸の塩の顆粒は、ステアリン酸マグネシウムなどの潤滑剤をさらに含む。一実施形態では、N-(8-(2-ヒドロキシベンゾイル)-アミノ)カプリル酸の塩を含む顆粒は、微結晶性セルロースなどの充填剤をさらに含む。一実施形態では、顆粒は、N-(8-(2-ヒドロキシベンゾイル)アミノ)カプリル酸の塩、ステアリン酸マグネシウムなどの潤滑剤、および微結晶性セルロース(MCC)などの充填剤を含む。
【0083】
こうした顆粒組成物は、本発明に従って、医薬活性成分を含んでもよい。あるいは、医薬活性成分は、こうした顆粒組成物を含む固形剤形の生成において、任意の時点で固形剤形に含まれてもよい。
【0084】
別の態様では、錠剤、カプセル、または小袋などの固形剤形を生成する方法が提供され、方法は、
a)N-(8-(2-ヒドロキシベンゾイル)アミノ)カプリル酸(NAC)の塩を含む顆粒を得ることと、
b)本明細書に記載される分別装置を使用して、当該顆粒を分別することと、
c)分別された顆粒を使用して、当該固形剤形を調製することと、を含む。
【0085】
さらなる態様では、分別された顆粒は、上記の顆粒を含む組成物である。
【0086】
別の態様では、錠剤、カプセル、または小袋などの固形剤形を生成する方法であって、固形剤形は、1つ以上の医薬活性成分と、任意選択で1つ以上のさらなる薬学的に許容可能な賦形剤と、を含む。
【0087】
以下において、本発明の実施形態を、図面を参照しながら説明する。
【図面の簡単な説明】
【0088】
【
図1】
図1は、分別装置110のインライン設定を概略的に示す。錠剤成形用の分別されていない顆粒を提供するローラー圧縮機170は、分別装置110の上に配設され、それによって、顆粒は、重力によって分別装置に流れることができる。
【
図2A】
図2Aは、プロファイル断面に見られる従来の篩デッキ130を示す。
【
図3A】
図3Aは、本開示に従った篩ガイド310の例示的な実施形態を示す。
【
図3B】
図3Bは、本開示に従った篩ガイド310の例示的な実施形態を示す。
【
図3C】
図3Cは、本開示に従った篩ガイド310の例示的な実施形態を示す。
【
図3D】
図3Dは、篩スクリーン190に固定して取り付けられた篩ガイド310の動作原理を概略的に示す。
【
図3E】
図3Eは、半径方向出口開口部310.6および円形篩スクリーン190の中心303によって画定された円形セクター304を示す。
【
図4A】
図4Aは、通常の篩スクリーンを有する振動篩において振動を誘導する偏心駆動の偏心に応じた、異なる流れのパターンを示す。
【
図4B】
図4Bは、通常の篩スクリーンを有する振動篩において振動を誘導する偏心駆動の偏心に応じた、異なる流れのパターンを示す。
【
図4C】
図4Cは、通常の篩スクリーンを有する振動篩において振動を誘導する偏心駆動の偏心に応じた、異なる流れのパターンを示す。
【
図4D】
図4Dは、通常の篩スクリーンを有する振動篩において振動を誘導する偏心駆動の偏心に応じた、異なる流れのパターンを示す。
【発明を実施するための形態】
【0089】
図では、同様の構造は、主として同様の参照番号によって識別される。番号、例えば、200、201、202は、図面上の特徴を示すために使用される。例えば、212a、212bという文字と組み合わせられた番号は、同様の機能を有する特徴を示すために使用され、これらの特徴は、個々に212aおよび212b、または212として共通して呼ばれ得る。特徴のさらなる詳細は、小数点、および1桁または2桁の連続番号が続く番号によって示され得る。
【0090】
以下で「上」および「下」、「右」および「左」、「水平」および「垂直」などの用語、または同様の相対表現が使用されるとき、これらは、添付の図に言及するだけであり、必ずしも実際の使用状況ではない。示される図は、概略図であり、そのため、その相対寸法だけでなく、異なる構造の構成も、例示的な目的でのみ機能することが意図される。部材という用語が所与の構成要素に対して使用される場合、1つ以上の機能を有する単一構成要素または構成要素の一部分を定義するために使用することができる。
【0091】
以下の詳細な説明では、本開示の完全な理解を提供するために多数の具体的な詳細が記載されている。しかしながら、本開示はこれらの特定の詳細を用いずに実践されてもよいことが、当業者には明らかであろう。他の事例では、実施形態の態様を不必要に不明瞭にすることがないように、周知の方法、手順、構成要素、回路、およびネットワークは詳細には説明されていない。
【0092】
また当然のことながら、第1、第2などの用語が本明細書では様々な要素を記述するために使用される場合があるが、これらの要素はこれらの用語によって限定されるべきではない。これらの用語は、ある要素を別の要素と区別するためにのみ使用される。例えば、本開示の範囲から逸脱することなく、第1の対象者は、第2の対象者と称される可能性があり、同様に第2の対象者は、第1の対象者と称される可能性がある。第1の対象者および第2の対象者は、両方とも対象者であるが、同じ対象者ではない。さらに、「対象者」、「ユーザ」、および「患者」という用語は、本明細書では互換的に使用される。
【0093】
本明細書で使用される場合、「場合」という用語は、文脈に応じて、「ときに」または「際に」または「決定に応じて」または「検出に応じて」を意味すると解釈され得る。同様に、「決定される場合」または「〔記載の状態または事象〕が検出される場合」という語句は、文脈に応じて、「決定する際に」、または「決定に応じて」、または「〔記載の状態または事象〕を検出する際に」、または「〔記載の状態または事象〕の検出に応じて」を意味すると解釈され得る。
【0094】
本明細書で使用される場合、「連続的な期間」という用語は、中断のない期間または中断されない範囲を説明するために使用される。「連続的な方法」は、プロセスの性質によって決定される外部条件に起因して中断することなく継続され得る方法を説明するために使用され、例えば、プロセスは、機器の必要な洗浄のために停止されるか、またはプロセスは、プロセスをブロックまたは機器の機能を防止する過剰な堆積に起因して停止される。
【0095】
本明細書で使用される場合、「顆粒」という用語は、固形用量製剤の調製で使用される粉末、粒子、顆粒、および凝集体などの任意の形態の医薬成分を広く指す。本明細書に記載される設定は、乾式造粒によって得られた顆粒を分別するが、分別が固形用量製剤の調製前に必要とされる任意の形態の医薬成分に、分別が適用され得ることは明らかである。
【0096】
図1は、分別装置110のインライン設定を概略的に示す。造粒機を有するローラー圧縮機170、例えば、錠剤成形用のローラー圧縮された分別されていない顆粒は、分別装置110の上に配設され、それによって、顆粒は、重力によって分別装置に流れることができる。弁手段は、顆粒を分別装置110に供給する速度を調整するために使用され得る。連続的なインラインプロセスでは、最大供給速度は、ローラー圧縮機による分別されていない顆粒の生成速度になる。
【0097】
図2Aは、上から見たプロファイル断面に見られる従来の篩デッキ130を示す。分別されていない顆粒は、入口131を通して篩デッキの中央部分に投入され、篩デッキから出口132を通って出る。投入は、漏斗形状の入口シュートまたは一体型入口シュートを有する蓋(図面には示さず)を使用して中心に集められ得る。図面上には、分別中に篩スクリーン(図示せず)を目詰まり防止するための超音波プローブ133も示されており、顆粒は、そうでなければ開口を目詰まりさせる、または遮断する傾向がある。篩フレーム134は、篩デッキ130の幅に及ぶように適合されており、また篩スクリーンを支持するように適合されている。篩フレームは、中央部分134.2およびリム部分134.3を接続するビーム134.1を備える。篩フレーム134の中央部分は、超音波プローブ133に接続されて、フレームおよび支持された篩スクリーンを通して振動を伝達することができる。篩デッキ130は、篩スクリーン上の顆粒を区切るリム135を備える。リムは、円筒に似た管状部分を形成する。分別されていない顆粒の流れは、ブロック矢印101で示され、底部デッキ(底部デッキは図示せず)への細粒の流れは、ブロック矢印103で示され、分別された生成物の流れは、ブロック矢印102で示される。
【0098】
図2Bは、俯瞰図で、すなわち上から見た、
図2Aの従来の篩デッキ130を示す。フレーム134は、中央支持部分134.2からリム部分134.3に向かって延在するビーム134.1として示される。図面は、2つのビーム134.1のみを示すが、いくつかの実施形態では、フレームは、中央部分134.2の周囲に対称的に分布された3つ以上のビーム、例えば、対称的に分布された4つのビームをさらに備えてもよい。篩スクリーンは、図面に示されていない。超音波プローブ133は、ケーブル133.1を含む。
【0099】
本開示の実施形態によると、
図1および2に記載される従来の分別装置は、従来の篩スクリーンと組み合わせて使用された。篩スクリーンの開口は通常、マイクロメートル(μm)で指定される。
【0100】
いくつかの実施形態では、開口の尺度は、開口の最小寸法であり、他の実施形態では、尺度は、直径の内接円の直径である。一実施形態では、50~250、55~180、60~150、または70~125μmの範囲の篩スクリーンが使用され得、他の実施形態では、80~100μmの範囲の篩スクリーンが使用され得る。
図1に示されるインライン設定での従来の90μmの篩スクリーンを用いた本開示による実験では、ローラー圧縮機によって与えられる生成速度において、振動篩は、分別によって許容できないほど大量の小さすぎる顆粒および粒子を除去し、したがって、26%が小さすぎる顆粒となって失われたため、65%の許容できないほど低い収率の分別された生成物をもたらした(表1)。
【0101】
90μmの篩スクリーンからの小さすぎる顆粒としての高損失は、ローラー圧縮機によって指示される所与の生成速度における、篩メッシュへの過度に効率的な曝露、およびしたがってあまりにも効率的な分別の結果である。さらに、あまりにも効率的な曝露により、顆粒の摩砕が導入されるか、または増加し、これは、マイナスの結果、およびしたがって低収率を増大させる。
【0102】
さらに、小さすぎる顆粒および粒子の大量の除去はまた、分別された生成物中の少量の小さい顆粒および粒子ももたらし、流動性を過度に高くし、圧縮性を過度に小さくした(表2.1、表2.2、表3および表4)。錠剤成形の目的の顆粒の関連する特性は、特に、含量均一性、機械的強度、破断荷重、摩損度、および加工可能性を含み、これは、分別された顆粒の粒径、流動性、および圧縮性の変化によってマイナスの影響を受ける可能性がある(表6)。さらに、振動篩を通る連続的な流れが防止される場合、許容できないほど大量の小さすぎる顆粒および粒子が、より大きいサイズの粒子のための篩デッキ130の出口を通って出るため、これらのマイナスの影響はさらに高いものになる。結果として、従来の分別装置をローラー圧縮機とインラインで配置したとき、最終錠剤の特性は、ローラー圧縮機の生成速度によって影響を受けることになる。
【0103】
図3A、3B、3C、3Dおよび3Eは、本開示に従った篩ガイド310の例示的な実施形態を示す。振動篩のための篩ガイド310は、篩メッシュへの効率的な曝露、および篩い分けメッシュを横切り篩から出口132に直接向かう顆粒の効率的な輸送を同時に確実にする。図示された篩ガイドは、支持された篩の投入部分を画定する円形部分310.1を備え、すなわち、篩スクリーンは、支持ビーム134.1と篩ガイド310との間で支持されることになる。円形部分は、分別中の軌道の流れをガイドするように適合されている。さらに、円形部分は、篩デッキの出口に向かって開口部を備え、それによって、横方向に流れをガイドする。図示された篩ガイドは、横方向の流れをさらにガイドするための横方向部分310.2、310.3をさらに備える。横方向部分は、第1の横方向部材310.2と、第2の横方向部材310.3と、を含む。第1の横方向部材310.2は、円形部分310.1から篩フレーム134のリム134.3に、または支持された篩スクリーン190の周辺部に延在する(
図3Dを参照されたい)。第1の横方向部材310.2は、横方向の流れの流線に沿うように湾曲している。第2の横方向部材310.3は、円形部分からリム134.3に向かって延在する。しかしながら、端部とリム134.3との間に小さい間隙310.4が提供される。フレーム134および篩ガイド310が篩デッキ130に取り付けられたとき、第1の横方向ガイド部材310.2は、出口に隣接する位置でリム134.3に延在して、ガイドされた横方向の顆粒の流れが、第1の半径方向開口部を通って入り、第1の横方向ガイド部材310.2に沿って連続的に流れて、出口を通って出ることを可能にし、それによって、篩スクリーン190の周辺部での周辺の軌道の流れを最小化する。第2の横方向ガイド部材310.3については、第2の横方向ガイド部材310.3の端部と、リム134.3または篩スクリーン190の周辺部との間に小さい間隙310.4が提供されて、篩ガイドから漏れ、周辺部で周回し始める顆粒が、間隙310.4を通って入り、出口132を通って出ることを可能にする。篩ガイド310は、スクリーンに取り付けられるフランジ310.7を備える。取り付けは、溶接ならびに/またはボルトおよびナットによって提供され得る。
図3Dに示されるように、篩ガイド310は、一次篩い分け領域301および二次篩い分け領域302を画定する。顆粒が一次篩い分け領域301から漏れる場合、顆粒は、
図3Dに示されるように、かつ説明の後半に記載されるように、時計回りの軌道の流れの誘導により、間隙310.4を通って再び入る。誘導された軌道の流れが反時計回りである場合、篩ガイドの設計は、それに応じて反転されるべきである。
【0104】
実施例(表1)に見られるように、分別された生成物の収率は、篩ガイドの使用により9%のみが小さすぎる顆粒となって失われたため、許容可能な84%の分別された生成物まで顕著に増加した。分別された生成物の改善された収率は、第1の横方向ガイド部材310.2に沿って、円形部分によって画定された投入領域から直接、出口132に向かって直接顆粒をガイドする、篩ガイドの非対称配置による。本明細書によって、顆粒が篩のいたるところに分散し、かつ大部分が篩スクリーンの周辺部において周回する、篩ガイドなしの篩とは対照的に、効率的かつ制御され、均一な輸送が提供される。篩ガイドは、篩ガイドが分別装置に取り付けられたとき、投入領域から周辺部190.1およびそれによって出口132への直接的な流れを提供する。したがって、効果的な篩い分け領域の減少、およびすべての顆粒のための出口への短い均一な移動距離によって、篩ガイドを有する篩はより優れたものになる。
【0105】
さらに、粒径分布は、収率の著しい増加にもかかわらず、わずかにより多くの微細粒子(90μm未満)およびわずかにより少ない大きい粒子(355μm超)(表2.1、表2.2)をもたらすに過ぎないため、篩ガイドの使用時にわずかに変化するに過ぎない。したがって、これは、篩ガイドによって篩から出口に向かって直接顆粒をガイドすることにより、篩い分け中の顆粒の過剰な摩砕を防止し、したがって収率を増加させることを示す。さらに、篩ガイドの使用により、バルク密度およびタップ密度、ならびに圧縮性が増し(表3)、バルクの容積の低減により、より効率的な貯蔵、輸送、および錠剤成形性が可能になる。流動性はまた、篩ガイドを使用して改善され、これは、篩ガイドが、流動性をおよそ15g/秒に低減し(表4)、したがって、ガイドなしの篩い分けに関するような流動性の過度に自由な流れおよび分離傾向がもはやなくなるため、錠剤の不十分な含量均一性を防止するためである。篩ガイド使用時の分別された生成物の物理的特性におけるこれらの差は、有意に異なる近赤外スペクトルに基づいてさらに示される(表5)。最後に、分別された生成物の特性は、錠剤の機械的強度にも有益な効果を有する(表6)。
【0106】
結果として、最も高い収率は、篩ガイド310を使用して得られ(表1)、同時に、分別された顆粒は、流動性、密度、粒径およびサイズ分布、ならびに加工可能性に関して改善された特性を含むことが確実になる。したがって、インライン分別による顆粒の連続製造の実施は、顆粒を製造するための時間およびリソース要件をほぼ半減するため、製造施設の能力に多大な影響を与える。したがって、本開示に従った篩ガイドは、この達成の成功にとって最も重要である。
【0107】
図3Aおよび3Dは、篩スクリーン190に固定して取り付けられた篩ガイド310の動作原理を概略的に示す。篩ガイド310の中央円形部分310.1は、分別されていない顆粒を投入するための領域を画定し、投入された顆粒は、横方向に分散しており、これは、横方向流線331.1によって示される。中央部分は、中央のガイドされた軌道の流れを支持するように適合されており、流線331.2で示される。中央部分が第1の半径方向開口部310.5、すなわち、半径方向にある開口部を備えるため、中心の軌道の流れに沿う顆粒は、横方向流路上にガイドされ、篩ガイド310の横方向ガイド部分によって、第2の半径方向開口部310.6(半径方向にある開口部)を通って外にガイドされる。中央投入領域および横方向流路を含む篩スクリーンの領域は、一次篩い分け領域301として画定され、分別されていない顆粒の大部分は、この領域にのみ曝露される。一部の顆粒は、篩ガイドによって画定された一次領域から漏れる可能性があり、篩ガイドの外表面と篩スクリーンの周辺部190.1との間に画定された二次篩い分け領域302に入る。篩デッキ130のリム135は、周辺の軌道の流れを支持するように適合されており、これは、流線331.4によって示される。篩ガイドから漏れた顆粒は、二次篩い分け領域に入り、周辺部に向かって横方向に移動し(図面上には示されていない)、周辺部において、顆粒は、周回し始め、横方向ガイド部分の周辺に位置付けられた開口部310.4を通して、より具体的には、第2の横方向ガイド部材310.3の端部と分別装置のリムとの間を通って、一次篩い分け領域301に入る。
【0108】
図3Eは、半径方向出口開口部310.6および円形篩スクリーン190の中心303によって画定された円形セクター304を示す。円形セクター304は、横方向流路の非対称配設の程度の尺度であり、篩デッキ130の出口132と整列するスクリーンの周辺部の角度部分を画定する。流路は、中心の周囲で回転せず、渦巻き状にもならず、横方向流路全体は、中心の一方の側に位置付けられる。顆粒は、中央投入部分から、円形セクターによって画定された領域内の第2の開口部310.6を通って、出口132に移動することができ、顆粒は、円形セクターの領域に入ることなく出口132に到達することはできない。第1の横方向ガイド部材310.2によってガイドされた第1の半径方向開口部310.5から、第2の半径方向開口部310.6に流れる顆粒は、完全に円形セクター304によって画定された領域内に、1つ以上のガイドされた横方向流線331.3を画定し、ガイドされた横方向流線のいずれも、その領域の完全に外には存在しない。
【0109】
図4A~4Dは、通常の篩スクリーンを有する振動篩において振動を誘導する偏心駆動の偏心に応じた、異なる流れのパターンを示す。偏心は、4Aに示される流れのパターンから4Dに示される流れのパターンまで増加する。本開示に従った分別プロセスに好ましい流れのパターンは、
図4Bおよび4Cに示される流れのパターンであり、最も好ましくは、
図4Bの流れのパターンである。
図4Aの流れのパターンは、横方向かつほぼ直線の半径方向の横方向流線31a.1、および軌道流線31a.2を有する軌道の流れを示す。
図4Bの流れのパターンは、湾曲した横方向流線31b.1、および軌道流線31b.2を有する軌道の流れを示す。
図4Cの流れのパターンは、湾曲した横方向流線31c.1、および軌道流線31c.2を有する軌道の流れを示す。4Cの流れのパターンに対する横方向流線31c.1の湾曲は、4Bの流れのパターンに対する横方向流線31b.1の湾曲よりも大きい。
図4Dの流れのパターンは、湾曲した横方向流線31d.1、および軌道流線31d.2を有する第1の軌道の流れ、および軌道流線31d.3を有する第2の軌道の流れを示す。
【0110】
本開示に従った篩ガイド310を用いた分別は、
図4Bに示される流れのパターンに対応する偏心を適用し、篩ガイド310の円形部分310.1によって画定された篩デッキ130の中央部分上に顆粒を投入することによって行われ得る。軌道の流れが、図示されるように時計回りの方向に誘導される場合、軌道の流れは、円形部分のガイド壁に沿って誘導される。記載される例では、軌道の流れは、時計回りである。円形部分は、顆粒を篩デッキの出口に向かってガイドするように配設された半径方向開口部を備える。開口部において、顆粒は、横方向に流れ、流線は、駆動部の偏心により湾曲する。篩ガイド310は、流線に沿うように適合された少なくとも1つの半径方向に延在する横方向ガイド部材をさらに備え、それによって、横方向の流れをさらに支持し、顆粒が篩スクリーン上で周回し始めるのを防止する。第1の横方向ガイド部材310.2は、円形部分からリム135に画定された出口までずっと延在する。第2の横方向ガイド部材310.3は、第1の横方向ガイド部材310.2に対して反時計回りに配設され、円形部分からリム135に向かって延在する。しかしながら、小さい間隙310.4が、第2の横方向ガイド部材の端部およびリム135によって画定されて、篩ガイド310から漏れた顆粒がガイドに入り、または再び入り、リム135の出口にアクセスすることを可能にする。
【0111】
例示的な実施形態では、錠剤成形用の顆粒を分別するための分別装置に取り付け可能な円形篩スクリーン190および篩ガイド310を備える篩ガイド組立品が提供される。分別装置は、(i)篩ガイドなしの篩スクリーンと組み合わせて、篩スクリーン190上の横方向流線31a.1、31b.1、31c.1、31d.1を画定する顆粒の横方向の流れ、および軌道流線31a.2、31b.2、31c.2、31d.2、31d.3を画定する軌道の流れを誘導するように、かつ(ii)篩ガイド組立品と組み合わせて、篩スクリーン190上のガイドされた横方向流線331.3を画定する顆粒のガイドされた横方向の流れ、および中央軌道流線331.2を画定する中央のガイドされた軌道の流れを誘導するように適合された駆動部を備える。
【0112】
篩ガイド310は、篩スクリーン190に固定して取り付けられ、篩ガイド310は、中央のガイドされた軌道の流れをガイドするように適合された円形ガイド部分310.1を備える。円形部分310.1は、篩スクリーン190上で中心に位置付けられ、それによって、分別される顆粒のための篩スクリーンの中央投入領域を画定する。円形ガイド部分310.1は、第1の半径方向開口部310.5を備える。
【0113】
篩ガイド310は、中央投入領域からの顆粒の横方向の流れをガイドするよう適合された横方向ガイド部分をさらに備える。横方向ガイド部分は、第1の半径方向開口部310.5の各側面から篩スクリーンの周辺部190.1に延在する、第1の横方向ガイド部材310.2および第2の横方向ガイド部材310.3を備える。横方向ガイド部材は、周辺部に第2の半径方向開口部310.6を画定し、それによって、横方向ガイド部材は、第1の半径方向開口部310.5の入口および第2の半径方向開口部310.6の出口を有する、横方向流路を画定する。それによって、篩ガイドは、投入領域から第2の半径方向開口部310.6の出口への均一な移動距離を確実にする。さらに、ガイド組立品は、篩スクリーンへの顆粒の均一かつ効果的な曝露を提供するように適合されている。
【0114】
篩ガイドは、第1の横方向ガイド部材を出口132と整列させることによって、特定の角度位置で取り付けられるように適合されている。
【0115】
挿入および取り付け中に篩ガイドを角度調節可能になるように適合することによって、特定の角度位置が達成され得、篩ガイドはさらに、特定の角度位置で固定または締結されるように適合されている。
【0116】
あるいは、特定の角度位置は、篩ガイド組立品に、組立品が特定の角度位置に取り付けられることを確実にするように適合されたキーまたはキーホールを提供することによって達成され得る。
【0117】
さらに、篩ガイド組立品の実施形態のさらなる展開では、第1および第2の横方向ガイド部材は、湾曲しており、湾曲したガイド部材310.2、310.3の形状は、顆粒のガイドされた横方向の流れの層の均一な厚さを提供するために、ガイドされた横方向流線331.3に適合されている。
【0118】
さらに、前述の篩ガイド組立品のいずれかのさらなる展開では、篩ガイド310は、中央投入領域および横方向流路を含む一次篩い分け301領域を画定する篩スクリーン190の領域を区切り、篩スクリーン190の残りの領域は、二次篩い分け領域302を画定し、それによって、顆粒の20%未満が、二次篩い分け領域で篩スクリーンに曝露される。
【0119】
さらに、前述の篩ガイド組立品のいずれかのさらなる展開では、中央の軌道の流れは、動きの方向を画定し、第1の横方向ガイド部材310.2は、第2の横方向ガイド部材310.3に対する動きの方向に位置付けられ、第2の横方向ガイド部材310.3は、篩ガイドから漏れ、かつ周辺の軌道流線331.4を画定する周辺の軌道の流れに沿う顆粒が、第2のガイド部材内の開口部310.4を通して横方向流路に入ることを可能にするように適合された、篩スクリーンの周辺部190.1の開口部を備える。
【0120】
さらに、前述の篩ガイド組立品のいずれかのさらなる展開では、中央の軌道の流れは、動きの方向を画定し、第1の半径方向開口部310.5は、第1の角度位置に位置付けられ、第2の半径方向開口部310.6は、第2の角度位置に位置付けられ、第2の角度位置は、第1の角度位置に対する動きの方向にあり、それによって、中央投入領域からの横方向流路は、湾曲している。
【0121】
さらに、前述の篩ガイド組立品のいずれかのさらなる展開では、第2の半径方向開口部310.6および篩スクリーン190の中心303によって画定された弓長は、70度よりも小さい角度を有する円形セクター304を画定し、顆粒は、第1の半径方向開口部310.5から第2の半径方向開口部310.6に流れて、完全に円形セクター304によって画定された領域内に、ガイドされた横方向流線331.2の1つ以上のガイドされた横方向流線を画定することができる。
【0122】
あるいは、前述の篩ガイド組立品のいずれかのさらなる展開では、第2の半径方向開口部310.6および篩スクリーン190の中心303によって画定された弓長は、40~60度の角度を有する円形セクター304を画定し、顆粒は、第1の半径方向開口部310.5から第2の半径方向開口部310.6に流れて、完全に円形セクター304によって画定された領域内に、ガイドされた横方向流線331.2の1つ以上のガイドされた横方向流線を画定することができる。
【0123】
さらに、前述の篩ガイド組立品のいずれかのさらなる展開では、中央投入領域および横方向流路は、篩スクリーンの総面積の一部である一次篩い分け領域を画定し、その一部は、10~30%の範囲内である。
【0124】
例示的な実施形態では、錠剤成形用の顆粒を分別するための分別装置が提供され、分別装置は、前述の実施形態のいずれかに従った篩ガイド組立品と、篩ガイド組立品と組み合わせて、篩スクリーン190上のガイドされた横方向流線331.3を画定する顆粒のガイドされた横方向の流れ、および中央軌道流線331.2を画定する中央のガイドされた軌道の流れを誘導するように適合された駆動部とを備える。
【0125】
さらに、分別装置のさらなる展開では、分別装置は、篩デッキ130を備え、篩デッキは、リム135を備える管状デッキ部分を備え、管状部分は、入口131を画定する第1の端部と、篩スクリーン(190)との組立のために適合された第2の端部と、を備え、リム135は、出口132を画定する開口部を備える。入口131は、篩スクリーン190の中央投入領域上への顆粒の投入を可能にするように適合されており、出口132は、第2の半径方向開口部310.6と整列し、それによって、分別された顆粒が篩スクリーンから出ることを可能にするように適合されている。
【0126】
さらに、前述の分別装置のいずれかのさらなる展開では、リム135は、周辺の軌道流線331.4および動きの方向を画定する篩ガイドから漏れる顆粒のための周辺の軌道の流れを支持し、第1の横方向ガイド部材310.2は、第2の横方向ガイド部材310.3に対する動きの方向に位置付けられる。第2の横方向ガイド部材310.3は、篩ガイドから漏れ、かつ周辺の軌道の流れに沿う顆粒が、第2のガイド部材内の開口部310.4を通って横方向流路に入ることを可能にするように適合された、篩スクリーンの周辺部190.1の開口部を備える。
【0127】
さらに、前述の分別装置のいずれかのさらなる展開では、分別装置は、前述の実施形態のいずれかに従った篩ガイド組立品と、(i)篩ガイドなしの篩スクリーンと組み合わせて、篩スクリーン190上の横方向流線31a.1、31b.1、31c.1、31d.1を画定する顆粒の横方向の流れ、および軌道流線31a.2、31b.2、31c.2、31d.2、31d.3を画定する軌道の流れを誘導するように、かつ(ii)篩ガイド組立品と組み合わせて、篩スクリーン190上のガイドされた横方向流線331.3を画定する顆粒のガイドされた横方向の流れ、および中央軌道流線331.2を画定する中央のガイドされた軌道の流れを誘導するように適合された駆動部と、を備える。
【0128】
さらに、前述の分別装置のいずれかのさらなる展開では、分別装置は、篩スクリーン190を振動させ、かつ目詰まり防止するように配設された振動機をさらに備える。振動機は、超音波振動機であってもよい。
【0129】
例示的な実施形態では、任意の前述の分別装置を使用して、SNACを含む顆粒を分別する方法が提供され、方法は、顆粒を分別することと、顆粒を篩スクリーンに均一に曝露することと、を含む。
【0130】
さらに、記載された方法のさらなる展開では、方法は、均一な厚さの層内の横方向流路に沿って顆粒をガイドすることをさらに含む。
【0131】
さらに、前述の方法のいずれかのさらなる展開では、方法は、顆粒を連続的に分別することをさらに含む。
【0132】
さらに、前述の方法のいずれかのさらなる展開では、方法は、分別装置とインラインでローラー圧縮機を提供することをさらに含み、それによって、ローラー圧縮機は、分別装置内に分別されていない顆粒を供給している。
【0133】
さらに、前述の方法のさらなる展開では、ローラー圧縮機は、分別装置に直接供給し、それによって蓄積および分別装置への定常状態の供給速度は存在せず、すなわち、ローラー圧縮機と分別装置との間に蓄積タンクまたはバッファは存在しない。
【0134】
さらに、前述の方法のいずれかのさらなる展開では、方法は、中央投入領域および横方向流路を含む一次篩い分け領域において、篩スクリーンに顆粒の大部分を曝露することをさらに含み、顆粒の大部分は、分別されていない顆粒の総量の80%超を構成する。
【0135】
さらに、前述の方法のいずれかのさらなる展開では、方法は、中央投入領域ではなく、横方向流路の領域でもない篩スクリーンの領域を含む二次篩い分け領域において、篩スクリーンに顆粒のわずかな部分を曝露することをさらに含み、わずかな部分は、分別されていない顆粒の総量の20%未満を構成する。
【0136】
例示的な実施形態では、リム135を備える管状デッキ部分を備える篩デッキ130を備える篩デッキ組立品が提供され、管状部分は、入口131を画定する第1の端部と、篩スクリーン190および篩スクリーンフレーム134との組立のために適合された第2の端部と、を備え、リム135は、出口132を画定する開口部を備える。篩デッキ組立品は、前述の実施形態のいずれかに従った篩ガイド組立品をさらに備える。
【0137】
例示的な実施形態では、錠剤成形用の顆粒を分別するための分別装置に取り付け可能な篩デッキ組立品のための篩ガイド310が提供される。分別装置は、篩スクリーン190と、(i)篩ガイドなしの篩スクリーンと組み合わせて、篩スクリーン190上の横方向流線31a.1、31b.1、31c.1、31d.1を画定する顆粒の横方向の流れ、および軌道流線31a.2、31b.2、31c.2、31d.2、31d.3を画定する軌道の流れを誘導するように、かつ(ii)篩ガイド310および篩スクリーン190と組み合わせて、篩スクリーン190上のガイドされた横方向流線331.3を画定する顆粒のガイドされた横方向の流れ、および中央軌道流線331.2を画定する中央のガイドされた軌道の流れを誘導するように適合された駆動部と、を備える。
【0138】
篩デッキ組立品は、篩スクリーン190を支持する篩スクリーンフレーム130をさらに備える。篩デッキ130は、リム135を含む管状デッキ部分を備える。管状部分は、入口131を画定する第1の端部と、篩スクリーン190および篩スクリーンフレーム134との組立のために適合された第2の端部と、を備える。リム135は、出口132を画定する開口部を備える。
【0139】
組み立てられた状態の篩デッキ組立品については、篩デッキ130は、篩スクリーンフレーム134および篩スクリーン190と組み立てられ、それによって、入口131は、篩スクリーン190の中央投入領域上への顆粒の投入を可能にするように適合されている。さらに、出口132は、投入された顆粒の画分が篩デッキ組立品から流れ出ることを可能にするように適合されている。
【0140】
篩ガイド310は、円形部分310.1を備え、篩ガイドは、篩スクリーン190に固定して取り付けられるように適合されており、それによって、円形部分は、中央投入領域を画定する。
【0141】
円形部分310.1は、中央のガイドされた軌道の流れをガイドするように適合されており、円形部分は、中央の軌道の流れから横方向のガイドされた流れに顆粒をガイドするための開口部310.5をさらに備える。
【0142】
篩ガイド310は、円形部分の開口部310.5から出口132に延在する横方向部分をさらに備え、横方向部分は、ガイドされた横方向の流れに沿って顆粒をガイドするように適合されている。
【0143】
横方向部分は、ガイドされた横方向の流れの流線に沿うように適合されており、それによって、顆粒は、中央部分から出口へと均一な厚さの層に流れ込むことができることが確実になる。
【0144】
実施形態の第1のリスト
1. 錠剤成形用の顆粒を分別するための分別装置に取り付け可能な円形篩スクリーン190および篩ガイド310を備える、篩ガイド組立品であって、分別装置が、(i)篩ガイドなしの篩スクリーンと組み合わせて、篩スクリーン190上の横方向流線31a.1、31b.1、31c.1、31d.1を画定する顆粒の横方向の流れ、および軌道流線31a.2、31b.2、31c.2、31d.2、31d.3を画定する軌道の流れを誘導するように、かつ(ii)篩ガイド組立品と組み合わせて、篩スクリーン190上のガイドされた横方向流線331.3を画定する顆粒のガイドされた横方向の流れ、および中央軌道流線331.2を画定する中央のガイドされた軌道の流れを誘導するように適合された駆動部を備え、
篩ガイド310が、篩スクリーン190に固定して取り付けられ、篩ガイド310が、
-中央のガイドされた軌道の流れをガイドするように適合された円形ガイド部分310.1であって、篩スクリーン190上で中央に位置付けられ、それによって、分別される顆粒のための篩スクリーンの中央投入領域を画定し、第1の半径方向開口部310.5を備える、円形ガイド部分310.1、
-第1の半径方向開口部310.5の各側面から篩スクリーンの周辺部190.1に延在する第1の横方向ガイド部材310.2および第2の横方向ガイド部材310.3を備える、中央投入領域からの顆粒の横方向の流れをガイドするように適合された横方向ガイド部分であって、周辺部に第2の半径方向開口部310.6を画定し、それによって、横方向ガイド部材が、第1の半径方向開口部310.5に入口、および第2の半径方向開口部310.6に出口を有する横方向流路を画定し、それによって、投入領域から第2の半径方向開口部310.6の出口への均一な移動距離を確実にする、横方向ガイド部分、を備え、
それによって、ガイド組立品が、篩スクリーンへの顆粒の均一かつ効果的な曝露を提供するように適合されている、篩ガイド組立品。
【0145】
2. 第1および第2の横方向ガイド部材が、湾曲しており、湾曲したガイド部材310.2、310.3の形状が、顆粒のガイドされた横方向の流れの層の均一な厚さを提供するために、ガイドされた横方向流線331.3に適合されている、実施形態1に記載の篩ガイド組立品。
【0146】
3. 篩ガイド310が、中央投入領域および横方向流路を含む一次篩い分け301領域を画定する篩スクリーン190の領域を包囲し、篩スクリーン190の残りの領域が、二次篩い分け領域302を画定し、それによって、顆粒の総量の20%未満が、二次篩い分け領域で篩スクリーンに曝露される、実施形態1または2に記載の篩ガイド組立品。
【0147】
4. 中央の軌道の流れが、動きの方向を画定し、第1の横方向ガイド部材310.2が、第2の横方向ガイド部材310.3に対する動きの方向に位置付けられ、第2の横方向ガイド部材310.3が、篩ガイドから漏れ、かつ周辺の軌道流線331.4を画定する周辺の軌道の流れに沿う顆粒が、第2のガイド部材内の開口部310.4を通して横方向流路に入ることを可能にするように適合された、篩スクリーンの周辺部190.1の開口部を備える、実施形態1~3のいずれかに記載の篩ガイド組立品。
【0148】
5. 中央の軌道の流れが、動きの方向を画定し、第1の半径方向開口部310.5が、第1の角度位置に位置付けられ、第2の半径方向開口部310.6が、第2の角度位置に位置付けられ、第2の角度位置が、第1の角度位置に対する動きの方向にあり、それによって、中央投入領域からの横方向流路が、湾曲している、実施形態1に記載の篩ガイド組立品。
【0149】
6. 第2の半径方向開口部310.6および篩スクリーン190の中心303によって画定された弓長が、70度よりも小さい角度を有する円形セクター304を画定し、顆粒が、第1の半径方向開口部310.5から第2の半径方向開口部310.6に流れて、完全に円形セクター304によって画定された領域内に、ガイドされた横方向流線331.2の1つ以上のガイドされた横方向流線を画定することができる、実施形態1~5のいずれかに記載の篩ガイド組立品。
【0150】
7. 第2の半径方向開口部310.6および篩スクリーン190の中心303によって画定された弓長が、40~60度の角度を有する円形セクター304を画定し、顆粒が、第1の半径方向開口部310.5から第2の半径方向開口部310.6に流れて、完全に円形セクター304によって画定された領域内に、ガイドされた横方向流線(331.2)の1つ以上のガイドされた横方向流線を画定することができる、実施形態1~6のいずれかに記載の篩ガイド組立品。
【0151】
8. 中央投入領域および横方向流路が、篩スクリーンの総面積の一部である一次篩い分け領域を画定し、その一部が、10~30%の範囲内である、実施形態1~7のいずれかに記載の篩ガイド組立品。
【0152】
9. 錠剤、カプセル、または小袋などの固形剤形のための顆粒を分別するための分別装置であって、実施形態1~8のいずれかに記載の篩ガイド組立品と、篩ガイド組立品と組み合わせて、篩スクリーン190上のガイドされた横方向流線331.3を画定する顆粒のガイドされた横方向の流れ、および中央軌道流線331.2を画定する中央のガイドされた軌道の流れを誘導するように適合された駆動部と、を備える、分別装置。
【0153】
10. 分別装置が、篩デッキ130をさらに備え、篩デッキが、リム135を備える管状デッキ部分を備え、管状部分が、入口131を画定する第1の端部と、篩スクリーン190との組立のために適合された第2の端部と、を備え、リム(135)が、出口132を画定する開口部を備え、
入口131が、篩スクリーン190の中央投入領域への顆粒の投入を可能にし、
-出口132が、第2の半径方向開口部310.6と整列し、それによって、分別された顆粒が出ることを可能にする、実施形態9に記載の分別装置。
【0154】
11. リム135が、周辺の軌道流線331.4および動きの方向を画定する、篩ガイドから漏れる顆粒のための周辺の軌道の流れを支持し、第1の横方向ガイド部材310.2が、第2の横方向ガイド部材310.3に対する動きの方向に位置付けられ、第2の横方向ガイド部材310.3が、篩ガイドから漏れ、かつ周辺の軌道の流れに沿う顆粒が、第2のガイド部材内の開口部310.4を通して横方向流路に入ることを可能にするように適合された、篩スクリーンの周辺部190.1の開口部を備える、実施形態10に記載の分別装置。
【0155】
12. 錠剤成形用の顆粒を分別するための分別装置であって、実施形態1~8のいずれかに記載の篩ガイド組立品と、(i)篩ガイドなしの篩スクリーンと組み合わせて、篩スクリーン190上の横方向流線31a.1、31b.1、31c.1、31d.1を画定する顆粒の横方向の流れ、および軌道流線31a.2、31b.2、31c.2、31d.2、31d.3を画定する軌道の流れを誘導するように、かつ(ii)篩ガイド組立品と組み合わせて、篩スクリーン190上のガイドされた横方向流線331.3を画定する顆粒のガイドされた横方向の流れ、および中央軌道流線331.2を画定する中央のガイドされた軌道の流れを誘導するように適合された駆動部と、を備える、分別装置。
【0156】
13. 篩スクリーン190を振動させ、かつ目詰まり防止するように配設された振動機をさらに備える、実施形態9~12のいずれかに記載の分別装置。
【0157】
14. 実施形態9~13のいずれかに記載の分別装置を使用して、SNACを含む顆粒を分別する方法であって、顆粒を分別することと、顆粒を篩スクリーンに均一に曝露することと、を含む、方法。
【0158】
15. 均一な厚さの層内の横方向流路に沿って顆粒をガイドすることをさらに含む、実施形態14に記載の分別方法。
【0159】
16. 顆粒を連続的に分別することをさらに含む、実施形態14または15に記載の分別方法。
【0160】
17. 分別装置とインラインでローラー圧縮機をさらに備え、それによって、ローラー圧縮機が、分別装置内に分別されていない顆粒を供給している、実施形態14~16のいずれかに記載の方法。
【0161】
18. ローラー圧縮機が、分別装置に直接供給し、それによって蓄積および分別装置への定常状態の供給速度は存在しない、実施形態17に記載の方法。
【0162】
19. 中央投入領域および横方向流路を含む一次篩い分け領域において、篩スクリーンに顆粒の大部分を曝露することをさらに含み、顆粒の大部分が、分別されていない顆粒の総量の80%超を構成する、実施形態14~18のいずれかに記載の分別方法。
【0163】
20. 中央投入領域ではなく、横方向流路の領域でもない篩スクリーンの領域を含む二次篩い分け領域において、篩スクリーンに顆粒のわずかな部分を曝露することをさらに含み、わずかな部分が、分別されていない顆粒の総量の20%未満を構成する、実施形態14~19のいずれかに記載の分別方法。
【0164】
21. リム135を備える管状デッキ部分を備える篩デッキ130であって、管状部分が、入口131を画定する第1の端部と、篩スクリーン190および篩スクリーンフレーム134との組立のために適合された第2の端部と、を備え、リム135が、出口132を画定する開口部を備える、篩デッキ130;実施形態1~8のいずれかに記載の篩ガイド組立品、を備える篩デッキ組立品。
【0165】
22. 錠剤、カプセル、または小袋などの固形剤形用の顆粒を分別するための分別装置に取り付け可能な、篩デッキ組立品のための篩ガイド310であって、
分別装置が、篩スクリーン190と、(i)篩ガイドなしの篩スクリーンと組み合わせて、篩スクリーン190上の横方向流線31a.1、31b.1、31c.1、31d.1を画定する顆粒の横方向の流れ、および軌道流線31a.2、31b.2、31c.2、31d.2、31d.3を画定する軌道の流れを誘導するように、かつ(ii)篩ガイド310および篩スクリーン190と組み合わせて、篩スクリーン190上のガイドされた横方向流線331.3を画定する顆粒のガイドされた横方向の流れ、および中央軌道流線331.2を画定する中央のガイドされた軌道の流れを誘導するように適合された駆動部と、を備え、
篩デッキ組立品が、篩デッキ130と、篩スクリーン190を支持する篩スクリーンフレーム134と、をさらに備え、
篩デッキ130が、リム135を備える管状デッキ部分を備え、管状部分が、入口131を画定する第1の端部と、篩スクリーン190および篩スクリーンフレーム134との組立のために適合された第2の端部と、を備え、リム135が、出口132を画定する開口部を備え、
組み立てられた状態の篩デッキ組立品について、篩デッキ130が、篩スクリーンフレーム134および篩スクリーン190と組み立てられ、それによって、
-入口131が、篩スクリーン190の中央投入領域への顆粒の投入を可能にし、
-出口132が、投入された顆粒の画分が、篩デッキ組立品から流れ出ることを可能にし、
篩ガイド310が、円形部分310.1を備え、篩ガイドが、篩スクリーン(190)に固定して取り付けられるように適合されており、それによって、円形部分は、中央投入領域を画定し、
円形部分310.1が、中央のガイドされた軌道の流れをガイドするように適合されており、円形部分は、中央の軌道の流れから横方向のガイドされた流れに顆粒をガイドするための開口部310.5をさらに備え、
篩ガイド310が、円形部分の開口部310.5から出口132に延在する横方向部分をさらに備え、横方向部分は、ガイドされた横方向の流れに沿って顆粒をガイドするように適合されており、
横方向部分が、ガイドされた横方向の流れの流線に沿うように適合されており、それによって、顆粒が、中央部分から出口へと均一な厚さの層に流れ込むことができることが確実になる、篩ガイド310。
【0166】
23. NACの塩の顆粒を含む組成物であって、90μmよりも小さい(<)、8~20%w/wの顆粒、例えば90μmよりも小さい(<)、8~18、9~15、または例えば9~12%w/wの顆粒を有する、組成物。
【0167】
24. NACの塩の顆粒を含む組成物であって、50g/秒未満、例えば5~40g/秒、8~30g/秒、5~30g/秒、10~20g/秒、または例えば12~18g/秒の漏斗流動性を有する、組成物。
【0168】
25. NACの塩の顆粒を含む組成物であって、15%超の圧縮性を有する、組成物。
【0169】
26. NACの塩の顆粒を含む組成物であって、主成分1の0未満のスコア、例えば-2~0、例えば-2~-0.5、例えば-2~-0.7のPC1スコアを有する、組成物。
【0170】
27. 組成物が、50g/秒未満、例えば5~40g/秒、8~30g/秒、5~30g/秒、10~20g/秒、または例えば12~18g/秒の漏斗流動性を有する、実施形態23、25、または26に記載の組成物。
【0171】
28. 組成物が、90μmよりも小さい(<)、8%w/w超の顆粒、例えば90μmよりも小さい(<)、8~20、9~15、または例えば9~12%w/wの顆粒を有する、実施形態24、25、または26に記載の組成物。
【0172】
29. NACの塩の顆粒を含む組成物であって、
a)90μmよりも小さい(<)、8~20%w/wの顆粒、例えば8~18、9~15、もしくは例えば9~12%w/wの顆粒を有する、
a)15%超の圧縮性を有する、
b)50g/秒未満、例えば5~40g/秒、8~30g/秒、5~30g/秒、10~20g/秒、もしくは例えば12~18g/秒の漏斗流動性を有する、または/および
主成分1の0未満のスコア、例えば-2~0、例えば-2~-0.5、例えば-2~-0.7のPC1スコアを有する、組成物。
【0173】
30. NACの塩の顆粒を含む組成物であって、
a)90μmよりも小さい(<)、8~20%w/wの顆粒、例えば8~18、9~15、または例えば9~12%w/wの顆粒を有する、
b)15%超の圧縮性を有する、
c)50g/秒未満、例えば5~40g/秒、8~30g/秒、5~30g/秒、10~20g/秒、または例えば12~18g/秒の漏斗流動性を有する、および
d)主成分1の0未満のスコア、例えば-2~0、例えば-2~-0.5、例えば-2~-0.7のPC1スコアを有する、組成物。
【0174】
31. 流動性が、実施例4に記載される方法などによって、25mmの漏斗オリフィスを用いて測定される、実施形態23~30のいずれかに記載の組成物。
【0175】
32. 90μmより小さい(<)、5%w/wの顆粒が、方法3に記載されるような分析篩によって測定される、実施形態23~31のいずれかに記載の組成物。
【0176】
33. PC1スコアが、実施例5に記載されるように決定される、実施形態23~32のいずれかに記載の組成物。
【0177】
34. 圧縮性が、実施例3に記載されるように決定される、実施形態23~33のいずれかに記載の組成物。
【0178】
35. NACの塩が、SNACである、実施形態23~34のいずれかに記載の組成物。
【0179】
36. 顆粒が、潤滑剤をさらに含む、実施形態23~35のいずれかに記載の組成物。
【0180】
37. 潤滑剤が、ステアリン酸マグネシウムである、実施形態36に記載の組成物。
【0181】
38. 顆粒が、充填剤をさらに含む、実施形態23~37のいずれかに記載の組成物。
【0182】
39. 充填剤が、微結晶性セルロース(MCC)である、実施形態38に記載の組成物。
【0183】
本発明のある特定の特徴が本明細書に例示および記載されているが、ここで、多くの修正、置換、変更、および均等物が当業者に想到されるであろう。したがって、添付の実施例が、本発明の真の趣旨の範囲内にあるこうしたすべての修正および変更を網羅することを意図していることが理解されるべきである。
【0184】
実施形態の第2のリスト
1. 錠剤成形用の顆粒を分別するための分別装置に取り付け可能な円形篩スクリーン190および篩ガイド310を備える、篩ガイド組立品であって、分別装置が、出口132を有する管状リム部分と、篩ガイド組立品と組み合わせて、篩スクリーン190上の流れの方向を有するガイドされた横方向流線331.3を画定する顆粒のガイドされた横方向の流れ、および流れの方向を有する中央の軌道流線331.2を画定する中央のガイドされた軌道の流れを誘導するように適合された駆動部と、を備え、出口132が、中央の軌道の流れの方向によって画定されるように、第1の側面から第2の側面へと上流方向に延在する管状リム部分内の開口部として提供され、
篩ガイド310が、篩スクリーン190に固定して取り付けられ、篩ガイド310が、
-中央のガイドされた軌道の流れをガイドするように適合された円形ガイド部分310.1であって、篩スクリーン190上で中央に位置付けられ、それによって、分別される顆粒のための篩スクリーンの中央投入領域を画定し、中央のガイドされた軌道の流れによって画定されるように、第1の側面から第2の側面へと上流方向に延在する第1の半径方向開口部310.5を備える、円形ガイド部分310.1、
-中央投入領域からの顆粒の横方向の流れをガイドするように適合された横方向ガイド部分であって、第1の半径方向開口部310.5の第1の側面から、篩スクリーンの周辺部190.1に延在する第1のガイド部材310.2を備える、横方向ガイド部分、を備え、
篩ガイド組立品が、第1の横方向ガイド部材310.2が出口132の第1の側面と整列して、分別装置に取り付けられるように適合されており、
第1の横方向ガイド部材が、篩ガイド組立品が分別装置に取り付けられたとき、中央のガイドされた軌道の流れによって画定されるように、第1の半径方向開口部310.5の入口から、第1の横方向ガイド部材310.2の上流側に沿って周辺部190.1に向かって、ガイドされた横方向流路を画定する、篩ガイド組立品。
【0185】
2. 第1の横方向ガイド部材が、湾曲している、実施形態1に記載の篩ガイド組立品。
【0186】
3. 篩スクリーン190を支持する篩フレーム134と、篩ガイド310と、をさらに備え、フレームが、分別装置と係合するための、および出口132との整列を確実にする特定の角度位置で篩ガイド組立品を取り付けるための、キー134.1を備える、実施形態1または2に記載の篩ガイド組立品。
【0187】
4. 横方向ガイド部分が、第1の半径方向開口部310.5の第2の側面から周辺部に向かって延在する第2の横方向ガイド部材310.3をさらに備え、第1および第2の横方向ガイド部材が、スクリーンの周辺部190.1に第2の半径方向開口部310.6を画定する、実施形態1~3のいずれかに記載の篩ガイド組立品。
【0188】
5. 第1および第2の横方向ガイド部材が、湾曲しており、湾曲したガイド部材310.2、310.3の形状が、顆粒のガイドされた横方向の流れの層の均一な厚さを提供するために、ガイドされた横方向流線331.3に適合されている、実施形態4に記載の篩ガイド組立品。
【0189】
6. 湾曲した横方向ガイド部材の湾曲が、中央のガイドされた軌道の流れの方向によって画定されるように、湾曲した横方向ガイド部材の下流側に中心がある円によって画定される、実施形態2~5のいずれかに記載の篩ガイド組立品。
【0190】
7. 篩ガイド310が、中央投入領域および横方向流路を含む一次篩い分け301領域を画定する篩スクリーン190の領域を区切り、篩スクリーン190の残りの領域が、二次篩い分け領域302を画定し、それによって、顆粒の総量の20%未満が、二次篩い分け領域で篩スクリーンに曝露される、実施形態1~6のいずれかに記載の篩ガイド組立品。
【0191】
8. 篩ガイドが、領域を部分的に囲むことによって一次篩い分け領域を区切る、実施形態7に記載の篩ガイド組立品。
【0192】
9. 第2の横方向ガイド部材310.3が、篩ガイドから漏れ、かつ周辺の軌道流線331.4を画定する周辺の軌道の流れに沿う顆粒が、第2のガイド部材内の開口部310.4を通って横方向流路に入ることを可能にするように適合された、篩スクリーンの周辺部190.1の開口部を備える、実施形態4~8のいずれかに記載の篩ガイド組立品。
【0193】
10. 中央の軌道の流れが、動きの方向を画定し、第1の半径方向開口部310.5が、第1の角度位置に位置付けられ、第2の半径方向開口部310.6が、第2の角度位置に位置付けられ、第2の角度位置が、第1の角度位置に対する動きの方向にあり、それによって、中央投入領域からの横方向流路が、湾曲している、実施形態4~9のいずれかに記載の篩ガイド組立品。
【0194】
11. 第2の半径方向開口部310.6および篩スクリーン190の中心303によって画定された弓長が、70度よりも小さい角度を有する円形セクター304を画定し、顆粒が、第1の半径方向開口部310.5から第2の半径方向開口部310.6に流れて、完全に円形セクター304によって画定された領域内に、ガイドされた横方向流線331.2の1つ以上のガイドされた横方向流線を画定することができる、実施形態1~10のいずれかに記載の篩ガイド組立品。
【0195】
12. 第2の半径方向開口部310.6および篩スクリーン190の中心303によって画定された弓長が、40~60度の角度を有する円形セクター304を画定し、顆粒が、第1の半径方向開口部310.5から第2の半径方向開口部310.6に流れて、完全に円形セクター304によって画定された領域内に、ガイドされた横方向流線331.2の1つ以上のガイドされた横方向流線を画定することができる、実施形態1~11のいずれかに記載の篩ガイド組立品。
【0196】
13. 中央投入領域および横方向流路が、篩スクリーンの総面積の一部である一次篩い分け領域を画定し、その一部が、10~30%の範囲内である、実施形態1~12のいずれかに記載の篩ガイド組立品。
【0197】
14. 錠剤、カプセル、または小袋などの固形剤形のための顆粒を分別するための分別装置であって、実施形態1~13のいずれかに記載の篩ガイド組立品と、出口132を有するリム部分と、篩ガイド組立品と組み合わせて、篩スクリーン190上の流れの方向を有するガイドされた横方向流線331.3を画定する顆粒のガイドされた横方向の流れ、および流れの方向を有する中央軌道流線331.2を画定する中央のガイドされた軌道の流れを誘導するように適合された駆動部と、を備える、分別装置。
【0198】
方法および実施例
方法および実施例
方法1:造粒
サルカプロザートナトリウム(SNAC)およびステアリン酸マグネシウムを、拡散ミキサーで25rpmにおいて50分間ブレンドし、次いで、微結晶性セルロースを添加し、造粒前にすべての構成成分をさらに20分間ブレンドした。ローレットロール、0.63mmのワイヤメッシュスクリーン、および75rpm以上の造粒機速度を使用して、Gerteisローラー圧縮機上のローラー圧縮によって造粒を実施した。速度を5.3rpmに設定し、7kN/cmの圧縮力を2mmの間隙で適用した。乾式造粒に続いて、方法2に記載されるように、顆粒が振動篩に入る前に、成形物を顆粒に粉砕した。
【0199】
方法2:振動篩い分けを使用した分別
サルカプロザートナトリウム(SNAC)、微結晶性セルロース(MCC)、およびステアリン酸マグネシウムを含有する顆粒の分別を、ローラー圧縮機とインラインで配置されたRussell Finex 22”上の振動篩い分けによって実施した。振動篩を、20°の水平移動、Eの垂直移動、および下部篩デッキの一定の超音波処理レベルに設定した。下部デッキに、篩ガイドありまたはなしの90μmの篩メッシュを取り付けた。下部デッキよりも上から得られる「顆粒画分」は、所望の顆粒組成物であり、顆粒生成物と呼ばれる。下部デッキよりも下から得られる「顆粒画分」は、望ましくないため、小さすぎる顆粒と呼ばれる。
【0200】
方法3:篩分析
粒径、すなわち、量分布を、およそ50gの試料サイズ、6分の篩い分け時間、1.5mmの振幅、連続篩い分けモード、および63(任意選択)、90、125、180、250、355、500、および710μmの底部および篩メッシュサイズから成る分析篩塔を使用した、分析的篩い分け(Retsch AS200)によって決定された。各篩および底部上の量を決定し、粒径の相対量分布を計算した。
【0201】
実施例1:顆粒生成物の収率
顆粒生成物の収率(90μm超)を、方法2に従った分別後に測定した。収率を、ローラー圧縮される量のパーセンテージとして計算し、結果を表1に提示する。
【表1】
【0202】
結果は、小さすぎる顆粒(90μm未満)および顆粒生成物(90μm超)の収率が篩ガイドによって影響を受けたことを示す。結果は、篩ガイドを用いて分別を実施する場合、顆粒生成物(90μm超)の収率が増加することを示す。
【0203】
実施例2:篩分析による粒径分布
顆粒を方法2に従って分別し、得られた顆粒生成物(90μm超)を篩分析による粒径分析(方法3)に供した。それぞれ2回(表2.1)および3回(表2.2)の反復を伴う2つの試験(試験1および試験2)からの顆粒生成物に対して、分析を行った。結果は、以下の表2.1および表2.2に含まれる。
【表2】
【表3】
【0204】
結果は、顆粒生成物が、ガイドなしの篩を使用して得られた顆粒生成物と比較して、篩ガイドを使用して得られたとき、より多い量の90μm未満の粒子を含有することを示す。同様に、結果は、顆粒生成物が、ガイドなしの篩を使用して得られた生成物と比較して、篩ガイドを使用して得られたとき、より少ない量の355μm超の粒子を含有することを示す。さらなる2つの試験(試験3および試験4)からの顆粒生成物(90μm超)の分析は、同様の結果を得た。
【0205】
実施例3:密度および圧縮性
方法2に従って顆粒を分別し、試験2から得られた顆粒生成物(90μm超)を、6回の反復を使用した密度分析に供した。バルク密度を、およそ50gの試料サイズを使用して、100mLのメスシリンダーで決定した。試料の容積を決定し、バルク密度を計算した。タップ密度を、5000タップ後の同じ試料の沈殿量を使用して決定し、圧縮性を、タップ密度とバルク密度との間の差をタップ密度で割ったものとして計算し、パーセンテージとして得た。平均値を含む結果を以下の表3に示す。
【表4】
【0206】
結果は、ガイドありの篩を使用した分別によって得られた顆粒生成物が、ガイドなしの篩を使用して得られた顆粒生成物よりも高いバルク密度およびタップ密度を有することを示す。さらに、結果は、ガイドありの篩を使用した分別によって得られた顆粒生成物が、ガイドなしの篩を使用して得られた顆粒生成物(15%未満)よりも高い圧縮性(15%超)を有することを示す。さらなる2つの試験(試験3および試験4)からの顆粒生成物(90μm超)の分析は、同様の結果を得た。
【0207】
実施例4:漏斗流動性-25mmのオリフィスを有する漏斗の使用
方法2に従って顆粒を分別し、試験2、試験3、および試験4から得られた顆粒生成物(90μm超)を流動性分析に供した。漏斗流動性を、直径25mmの底部オリフィスを有する漏斗を使用して、かつ100~250gの試料サイズを使用して決定した。漏斗オリフィスを通して試料を空にする間の時間、およびその期間内に空になった量を決定し、漏斗流動性を計算した。結果は、表4に含まれる。
【表5】
【0208】
結果は、ガイドありの篩を使用して実施した分別によって得られた顆粒生成物が、ガイドなしの篩を使用して得られた顆粒生成物(40g/秒超)よりも低い漏斗流動性(25g/秒未満)を有することを示す。
【0209】
実施例5:近赤外分光法
方法2に従って顆粒を分別し、試験2、試験3、および試験4から得られた顆粒生成物(90μm超)を、Bruker MPAを使用した近赤外(NIR)分光法に供した。NIRスペクトルを主成分分析に供し、モデルを、スペクトルの前処理として平均センタリングを用いて、また90%超(>)の分散を説明する主成分1からのスコアを用いて確立した。スコアを表5に提示する。
【表6】
【0210】
結果は、ガイドありの篩を使用して得られた顆粒生成物のNIRスペクトルが、篩ガイドを使用せず得られた顆粒生成物のNIRスペクトルとは有意に異なっていることを示す。NIRスペクトルによって決定される差は、NIRスペクトルの散乱効果をもたらす顆粒の物理的特性によって引き起こされる。PC1スコアがおよそ-1またはおよそ1のいずれかであり、したがって明確な分離を示しているため、差異は非常に明確である。
【0211】
実施例6:錠剤の機械的強度
篩ガイドを使用して、および篩ガイドを使用せず得られた顆粒の錠剤の機械的強度への影響を評価するために、上記の試験2、試験3、および試験4からの顆粒製品を使用して一連の錠剤を生成した。錠剤を、試験2、試験3、および試験4から得られた「顆粒生成物」を第1の顆粒として使用して、また23mgのMCCのみを第2の顆粒に含んだことを除いて、WO2013/139695に記載される実施例Xの組成物タイプEとして調製した。錠剤を、Fette 102i錠剤プレスを使用して、およそ3~15kNの主圧縮力および20rpmの回転速度で圧縮した。組成物を以下で指定する。
【表7】
【0212】
試験2、試験3、および試験4からの顆粒生成物を用いて、およそ3kNの主圧縮力で調製された錠剤を使用して、欧州薬局方7.5、第7版2012のセクション2.9.7に従って、錠剤の摩損度を決定し、結果を表6.1に提示する。
【表8】
【0213】
結果は、篩ガイドを用いて得られた顆粒生成物を使用して調製された錠剤が、篩ガイドなしで得られた顆粒生成物を使用して調製された錠剤よりも優位に低い摩損度を有することを示す。したがって、ガイドありの篩を使用した顆粒生成物を用いて調製された錠剤は、結果としてより高い機械的強度を有する錠剤になる。
【0214】
調製された錠剤の機械的強度をさらに分析するために、粉砕に対する錠剤の抵抗を評価した。欧州薬局方7.5、第7版2012のセクション2.9.8に従って、試料サイズとして20錠の錠剤を、また1.2mm/秒のジョー速度を使用して、錠剤の破損が錠剤の主軸に沿って起こるように方向付けて、錠剤の粉砕に対する抵抗を決定した。結果は、表6.2に含まれる。
【表9】
【0215】
結果は、篩ガイドを用いて得られた顆粒生成物を使用して調製された錠剤が、篩ガイドなしで得られた顆粒生成物を使用して調製された錠剤よりも高い破断荷重を有することを示す。錠剤の摩損度の結果と併せて、これは、篩ガイドを用いて得られた顆粒生成物を使用して得られた錠剤が、篩ガイドなしで得られた顆粒生成物を使用して得られた錠剤と比較して、改善された機械的強度を有することを実証する。
【符号の説明】
【0216】
75 円形部分
77 円形部分
110 分別装置
130 篩デッキ
131 入口
132 出口
135 リム
190 篩スクリーン
310 篩ガイド