(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-01-07
(45)【発行日】2025-01-16
(54)【発明の名称】画像投影装置
(51)【国際特許分類】
F21S 43/20 20180101AFI20250108BHJP
F21S 43/14 20180101ALI20250108BHJP
F21S 43/27 20180101ALI20250108BHJP
F21S 43/50 20180101ALI20250108BHJP
F21V 5/00 20180101ALI20250108BHJP
F21V 14/02 20060101ALI20250108BHJP
B60Q 1/22 20060101ALI20250108BHJP
F21W 103/60 20180101ALN20250108BHJP
F21W 103/45 20180101ALN20250108BHJP
F21W 103/20 20180101ALN20250108BHJP
F21Y 115/10 20160101ALN20250108BHJP
【FI】
F21S43/20
F21S43/14
F21S43/27
F21S43/50
F21V5/00 510
F21V5/00 320
F21V14/02 100
B60Q1/22
F21W103:60
F21W103:45
F21W103:20
F21Y115:10
(21)【出願番号】P 2022537977
(86)(22)【出願日】2021-07-16
(86)【国際出願番号】 JP2021026800
(87)【国際公開番号】W WO2022019231
(87)【国際公開日】2022-01-27
【審査請求日】2024-04-11
(31)【優先権主張番号】P 2020123605
(32)【優先日】2020-07-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(31)【優先権主張番号】P 2020123604
(32)【優先日】2020-07-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(31)【優先権主張番号】P 2020123606
(32)【優先日】2020-07-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】000001133
【氏名又は名称】株式会社小糸製作所
(74)【代理人】
【識別番号】100136630
【氏名又は名称】水野 祐啓
(74)【代理人】
【識別番号】100201514
【氏名又は名称】玉井 悦
(72)【発明者】
【氏名】渡邉 賢
(72)【発明者】
【氏名】金子 進
【審査官】河村 勝也
(56)【参考文献】
【文献】特開2020-017488(JP,A)
【文献】特開2019-125520(JP,A)
【文献】国際公開第2017/164328(WO,A1)
【文献】特開2004-095479(JP,A)
【文献】特開2004-095481(JP,A)
【文献】特開2020-102332(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F21S 43/20
F21S 43/14
F21S 43/27
F21S 43/50
F21V 5/00
F21V 14/02
B60Q 1/22
F21W 103/60
F21W 103/45
F21W 103/20
F21Y 115/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両用の画像投影装置であって、
複数の光源と、複数の前記光源に各々対向する複数のレンズと、を備え、
前記複数のレンズは、各々異なる径を有し、径の大きいレンズは径の小さいレンズよりも、前記画像投影装置から離れた位置に画像を投影
し、
前記複数の光源は、同じ光束の光を出射するように設けられ、
前記複数のレンズは、同じ照度の画像を投影するように、各々の径が設けられたことを特徴とする画像投影装置。
【請求項2】
前記複数のレンズは、少なくとも一つの前記レンズを通過した光の光軸が、他の前記レンズを通過した光の光軸と互いに非平行となるように設けられた請求項
1に記載の画像投影装置。
【請求項3】
前記レンズは、車体側方に向けて傾斜する姿勢で取り付けられた請求項
1又は2に記載の画像投影装置。
【請求項4】
複数の前記光源が左右に並設され、
前記複数の光源が照射した光は、車体側方に傾斜して延びる画像を投影する請求項1~
3のいずれか一項に記載の画像投影装置。
【請求項5】
複数の前記光源が上下に並設され、
前記複数の光源が照射した光は、車長方向に延びる画像を投影する請求項1~
3のいずれか一項に記載の画像投影装置。
【請求項6】
径の大きい前記レンズを径の小さい前記レンズよりも下方に配設した請求項
5に記載の画像投影装置。
【請求項7】
他の車両用灯具の近傍に設けられ、
前記光源からの出射光は、前記他の車両用灯具からの出射光と一体として視認されることを特徴とする請求項1~
6のいずれか一項に記載の画像投影装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、路面に所定の画像を投影する車両用の画像投影装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、車両用灯具において、路面に画像を投影し、周囲の車両や歩行者の注意を喚起したり、ドライバーの運転を支援する技術が知られている。例えば、特許文献1には、車両進行方向の路面に所定形状の発進通知表示を光で描画し、該車両の発進するタイミングを歩行者などに正確に把握させる発進通知表示装置の発明が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、車両用の画像投影装置を用いて画像を投影する場合、投影位置が車両から遠ざかるほど、画像の照度(明るさ)が下がり、画像が暗く見える。このため、例えば、同じ光束の複数の光源を用いて複数の画像を投影すると、投影した画像の明暗にバラつきが生ずるという問題があった。
【0005】
そこで、本発明の第一の目的は、複数の光源を用いて投影した複数の画像について、該複数の画像の明暗のバラつきを抑制できる画像投影装置を提供することにある。
【0006】
また、車両には、前照灯やバックアップランプ、ターンシグナルランプなど様々な車両用灯具が搭載されている。また、これらの車両用灯具にも、周囲の車両や歩行者に対して自車の運転状況を表示し、注意を喚起するなどの機能がある。このため、車両用灯具と画像投影装置を協調させ、車両外部に向けてより適切な表示を行いたいとの要望があった。
【0007】
そこで、本発明の第二の目的は、他の車両用灯具と協調し車両外部に向けてより適切な表示を行うことのできる画像投影装置を提供することにある。
【0008】
さらに、画像投影装置を用いて路面に画像を投影すると、路面に向けて斜め上方向から光を投影するため、車体から遠ざかるほど幅が伸長され、所望の画像が描画されないという問題があった。
【0009】
そこで、本発明の第三の目的は、投影される画像のうち、車体から近い部分も車体から離れた部分も、バランスよい形状に投影できる画像投影装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記第一の課題を解決するために、本発明の画像投影装置は、車両用の画像投影装置であって、複数の光源と、複数の光源に各々対向する複数のレンズと、を備え、複数のレンズは、各々異なる径を有し、径の大きいレンズは径の小さいレンズよりも、画像投影装置から離れた位置に画像を投影することを特徴とする。
【0011】
このとき、複数の光源は、同じ光束の光を出射するように設けられ、複数のレンズは、同じ照度の画像を投影するように、各々の径が設けられていることが好ましい。
【0012】
また、複数のレンズは、少なくとも一つのレンズを通過した光の光軸が、他のレンズを通過した光の光軸と互いに非平行となるように設けられていても良い。
【0013】
レンズは、車両側方に向けて傾斜する姿勢で取り付けられていても良い。
【0014】
複数の光源が左右に並設され、複数の光源が照射した光が、車両側方に傾斜して延びる画像を投影するように構成しても良い。
【0015】
複数の光源が上下に並設され、複数の光源が照射した光が、車長方向に延びる画像を投影するように構成しても良い。
【0016】
径の大きいレンズを径の小さいレンズよりも下方に配設することも可能である。
【0017】
画像投影装置を他の車両用灯具の近傍に設け、光源からの出射光が、他の車両用灯具からの出射光と一体として視認されるように構成することも可能である。
【0018】
上記第二の課題を解決するために、本発明の画像投影装置は、一度に複数の画像を路面上に投影可能な車両用の画像投影装置であって、複数の画像を投影する光を各々照射する複数の光源と、光源を制御する制御手段と、を備え、制御手段は、他の車両用灯具の点消灯と連動するように光源を点消灯させることを特徴とする。
【0019】
制御手段は、複数の光源をシーケンシャルに点灯させることも可能である。
【0020】
他の車両用灯具には、バックアップランプ、ターンシグナルランプを採用できる。
【0021】
本発明の画像投影装置は、他の車両用灯具に並設され、光源からの出射光は、他の車両用灯具からの出射光と一体として視認される。
【0022】
複数の光源を上下に並設し、複数の光源が照射した光で車長方向に延びる画像を投影するように構成することも可能である。
【0023】
光源と、光源からの光により描画された画像とが、平面視において一直線上に配置されるように構成しても良い。
【0024】
光源を、バンパーの下側に配置することも好ましい。
【0025】
上記第三の課題を解決するために、本発明の画像投影装置は、車両用の画像投影装置であって、複数の光源と、複数の光源に各々対向する複数のレンズと、光源およびレンズの間に介装される板状のシェードと、を備え、シェードが、複数の光源の光を複数のレンズに向けて各々通過させる複数の開口部を備え、開口部を台形形状に設けたことを特徴とする。
【0026】
開口部は、その形状を、上底よりも下底が短い台形形状に設け、直列に配置することが好ましい。
【0027】
シェードに、3以上の開口部を設け、開口部間の距離が、互いに異なるように配置することも可能である。
【0028】
複数の開口部は、各々異なる大きさに設けることもできる。
【発明の効果】
【0029】
本発明の画像投影装置によれば、径の大きいレンズが径の小さいレンズよりも画像投影装置から離れた位置に画像を投影するように構成し、画像投影装置から離れるにつれて画像の照度を高めるように構成したため、投影した画像の明暗のバラつきを抑制できるという効果を奏する。
【0030】
また、本発明の画像投影装置によれば、他の車両用灯具と連動して点灯するように制御したため、車両用灯具が表示するメッセージをより明確に車両外部に伝えることができるという効果を奏する。
【0031】
さらに、本発明の画像投影装置によれば、光源とレンズとの間にシェードを介装し、シェードに光源の光を通過させる開口部を設け、開口部を台形形状に設けたため、台形形状の上底と下底の長さを調整することにより、簡単な構成で、車体から近い部分も車体から離れた部分も、バランスのよい形状に投影できるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0032】
【
図1】本発明の実施例1の画像投影装置の概要図である。
【
図2】
図1の画像投影装置の模式的な分解斜視図である。
【
図3】
図1の画像投影装置と障害物との位置関係、および、配光状態を示す模式図である。
【
図4】
図1の画像投影装置をバックアップランプに並設した様子を示す模式図である。
【
図5】
図1の画像投影装置が投影した画像を示す模式図である。
【
図6】変形例による画像投影装置を、前照灯の灯室内に設けた様子を示す模式図である。
【
図7】
図6の画像投影装置のレンズの配置および向きを示す、(a)レンズ部分のAA断面模式図、(b)レンズの傾き状態を表した模式図である。
【
図8】
図6の画像投影装置が投影した画像を示す模式図である。
【
図9】本発明の実施例2の画像投影装置の概要図である。
【
図10】画像投影装置の模式的な分解斜視図である。
【
図11】画像投影装置の路面への投影状態を示す模式図である。
【
図12】画像投影装置の配置状態を示す模式図である。
【
図13】バックアップランプに並設した画像投影装置の投影した画像を示す模式図である。
【
図14】画像投影装置の投影した画像を示す模式図である。(a)サイドターンシグナルランプの場合、(b)前照灯の場合を示す。
【
図15】本発明の実施例3の画像投影装置の概要図である。
【
図17】
図15の画像投影装置による、光軸、光束、投影画像を表す、(a)上方から見た模式図、(b)側方から見た模式図である。
【
図18】レンズ内に焦点を配置した場合の、(a)AA断面模式図、(b)シェードを装置正面方向から見た模式図である。
【
図19】
図18の場合における、(a)矩形の開口部による投影画像、(b)台形の開口部による投影画像を表した模式図である。
【
図20】レンズ内に焦点を配置しない場合の、(a)AA断面模式図、(b)シェードを装置正面方向から見た模式図である。
【
図21】
図20の場合における、(a)矩形の開口部による投影画像、(b)台形の開口部による投影画像を表した模式図である。
【
図22】
図15の画像投影装置および投影画像を示す平面模式図である。
【
図23】変形例による画像投影装置を、前照灯の灯室内に設けた様子を示す模式図である。
【
図24】
図23の画像投影装置のレンズの配置およびレンズ向きを示す、(a)レンズ部分のBB断面模式図、(b)各レンズの傾き状態を側方から見た模式図である。
【
図25】
図23の画像投影装置のシェードを、(a)装置正面方向から見た模式図、(b)開口部の拡大図である。
【
図26】
図23の画像投影装置および投影画像を示す平面模式図である。
【発明を実施するための形態】
【実施例1】
【0033】
以下、本発明を画像投影装置に具体化した実施例1を図面に基づいて説明する。
図1,2に示す画像投影装置1は、画像G(Gc,Gb,Ga)を投影する光L(Lc,Lb,Lc()を照射する複数の光源2(2c,2b,2a)と、複数の光源2に各々対向する複数のレンズ4(4c,4b,4a)を備える。
【0034】
図2に示すように、画像投影装置1は、光源2を搭載した基板7と、基板7にシェード3を取り付けるためのアタッチメント5と、光源2からの光Lを画像Gに応じた形状に切り取るシェード3と、光源2からの光Lを透過させるレンズ4と、画像投影装置1の内部構造を車両外部から遮蔽するエクステンション6から構成されている。
【0035】
光源2c,2b,2cは、同じ光束を有するLED、つまり、同じ電流値を有する同じ明るさのLEDであり、上下に並べて設けられている。光源2を上下に並べることで、横に並べた場合よりもレンズの光学設計を単純化できるというメリットがある。
【0036】
光源2は、光源2c,2b,2cから出射した光Lc,Lb,Lcが、路面に向けて傾斜しながら降下するように設けられている。光源2をこのように配設することで、路面上に車長方向に延びる画像Gc,Gb,Gcを投影できる。
【0037】
また、光源2は、光源2からの光Lにより描画された画像Gと、同一直線上に配置されている(
図5,8参照)。光源2と画像Gとが一直線A上に列をなすことにより、光源2および画像Gが左右にばらついて投影された場合に比べて、同一機能に属する画像であることがわかりやすくなる。このとき、更に、光源2に並設された車両用灯具(例えば、バックアップランプ52)も含めて、光源2および画像Gと一直線上に配置されるように構成しても良い。
【0038】
シェード3には、下底33よりも長い上底32を有する台形の開口部31が設けられている。上底32と下底33の割合を適宜調整することにより、投影される画像Gの形状を調整することができる。例えば、開口部31を矩形に設け、車体51から遠ざかるほど幅広になる台形の画像Gを投影することも可能である。
【0039】
実施例1のシェード3は、開口部31の形状および面積は、全て同一に設けられている。開口部31の面積および形状を同一に設けることで、シェード3の構造を簡易にし、製造コストを抑えることができる。
【0040】
複数のレンズ4(4c,4b,4a)は一体に形成され、複数の光源2c,2b,2cからの複数の光Lc,Lb,Lc(を各々通過させるように構成されている。また、レンズ4c,4b,4aは、各々異なる径r(径rc<径rb<径ra)を有し、下側にゆくにつれ径rが大きくなるように設けられている。このとき、レンズ4c,4b,4aは、互いに重畳しないよう径rが大きくなるほどレンズ4間の距離を離して配置される。また、レンズ4は、自身の焦点距離に応じて、光源2からの位置が定められる。
【0041】
径rの大きいレンズ2は径rの小さいレンズ2よりも、車体51から離れた位置に画像Gを投影するように設けられている。例えば、レンズ4bはレンズ4cよりも径rが大きく(径rb>径rc)、レンズ4bにより投影される画像Gbは、レンズ4cにより投影される画像Gcよりも車体51から離れた位置に描画される。径rが大きいレンズ4bを通過する光束は、径rが小さいレンズ4cを通過する光束よりも多いため、車体51からより離れた画像Gbを、車体51からより近い画像Gcと同等の照度に投影できる。
【0042】
レンズ4は、レンズ4c,4b,4aを通過した光Lc,Lb,Lcの光軸が互いに非平行となるように設けられている。光Lc,Lb,Lcの光軸は側面視において交差し、上側に配置された光源2c、中間に配置された光源2b、下側に配置された光源2aの順に、車体51の近くから遠ざかる方向に画像Gc,Gb,Gaを投影する。このとき、レンズ4の傾きは、車両用投影装置1や車体51の近くに投影するレンズ4ほど、より大きくなるように設けられている。レンズ4をこのように設けることで、
図3(a)のように、バンパー53などの障害物を回避して画像Gc,Gb,Gaを投影することが可能となる。一方、画像投影装置1と路面との間に光Lを遮る障害物が無い場合には、
図3(b)のように上側から下側に向けてレンズ4a、レンズ4b、レンズ4cの順に配置することも選択できる。
【0043】
図4に示すように、画像投影装置1は、バックアップランプ52に並設され、光源2からの出射光Lが、バックアップランプ52からの光L’と一体として視認されるように設けられている。特に、出射光L,L’が一体として視認されるように、光源2とバックアップランプ52の光源2’との距離dは、75mm以下であることが望ましい。
【0044】
図5に、上記構成の画像投影装置1を点灯した様子を示す。画像Gc,Gb,Gaは、光源2から出射した光Lの光軸を路面に投影した直線A上に描画されている。画像Gは、車体51に近い位置に投影された画像Gcよりも、車体51から離れた位置に投影された画像Gaの方が、車長方向に延びて長く(Dc<Db<Da)なっている。また、画像Gは、車体51に近い位置に投影された画像Gcよりも、車体51から離れた位置に投影された画像Gaの方が、車幅方向に広く(Wc<Wb<Wa)なっている。
【0045】
ここで、画像Gの車長方向の好適な投影距離Dは、画像投影装置1の搭載位置により異なる。例えば、前照灯やバックアップランプ52の場合は3m以内、サイドターンシグナルランプの場合は、5m以内が好ましい。特に、バックアップランプ52の場合、投影距離Dを2.5mとすることが最も好ましい。また、画像Gの明るさは、最も明るい位置Pにおいて、約7000cdとするように光源2を調整することが好ましい。また、この例では、Gc,Gb,Gaにかけて、画像Gの車長方向の長さDが増加し(Dc<Db<Da)、車幅方向の長さWも増加(Wc<Wb<Wa)している。
【0046】
次に、
図6~8に基づいて、画像投影装置1の変形例を示す。画像投影装置1は、バックアップランプ52以外の車両用灯具、例えば、前照灯54やサイドターンシグナルランプなどにも並設したり、車両用灯具の灯室内に設けたりすることも可能である。この変形例では、前照灯54の灯室内に設けた場合の例を示す。この場合においても、前照灯54の光源2’’と、光源2との距離dは、75mm以下であることが望ましい。
【0047】
図6,7に示すように、変形例の画像投影装置1は、レンズ4は水平方向に並べて設けられている。レンズ4c,4b,4aは、各々異なる径r(径rc<径rb<径ra)を有し、内側(車軸側)にゆくにつれ径rが大きくなるように設けられている。また、レンズ4は、レンズ4全体が車体側方に向けて傾斜する姿勢で取り付けられている。レンズ4全体の傾斜角度θ1を適宜調整することによって、画像Gの車体側方への傾斜角度θ2を変更することができる。
【0048】
図7(a)に示すように、レンズ4は、レンズ4c,4b,4aを通過した光Lc,Lb,Lcの光軸が平面視において交差するように設けられている。また、
図7(b)に示すように、レンズ4は、径の小さいレンズ4cほど車体51の近くに画像Gcを投影し、径の大きいレンズ4aほど車体51の遠くに画像Gaを投影するよう、鉛直方向の傾きを調整されている。
【0049】
図8に、変形例の画像投影装置1を点灯した様子を示す。画像Gc,Gb,Gaは、光源2から出射した光Lの光軸を路面に投影した直線A上に描画されている。画像Gは、車体51に近い位置に投影された画像Gcよりも、車体51から離れた位置に投影された画像Gaの方が、車長方向に延びて長くなっている。また、画像Gは、車体51に近い位置に投影された画像Gcよりも、車体51から離れた位置に投影された画像Gaの方が、車幅方向に広くなっている。
【0050】
以上のように構成した画像投影装置1によれば、複数のレンズ4c,4b,4aを、各々異なる径rc,rb,raを有するように設け、例えば、径rの大きいレンズ4bが径rの小さいレンズ4cよりも、画像投影装置1から離れた位置に画像Gbを投影するように構成したため、同じ光束の光源2c,2b,2cを用いた場合でも、車両51からの距離に関わりなく、同程度の照度で画像Gc,Gb,Gcを投影でき、画像Gの明暗のバラつきを抑制できる。また、レンズ4c,4b,4aにより、投影する各々の画像Gのピントを調整し、鮮明な画像Gc,Gb,Gaを投影することができる。さらに、レンズ4c,4b,4aを一体に設けたため、少ない部品数で画像投影装置1を製造でき、手間とコストを削減することも可能である。
【実施例2】
【0051】
以下、本発明を画像投影装置に具体化した実施例2を図面に基づいて説明する。
図9~11に示す画像投影装置1は、画像Gを投影する光Lを照射する複数の光源2(2a~2c)と、光源2を制御する制御系11を備える。
【0052】
制御系11は、光源2を点灯、消灯、シーケンシャル点灯させる点消灯制御回路13と、点消灯制御回路13を制御するECU12を備える。ECU12は、バックアップランプ52の制御系21から制御信号を受信し、バックアップランプ52の点消灯と連動させるように点消灯制御回路13を制御する。
【0053】
ここで、シーケンシャル点灯とは、所定の時間間隔を空けつつ、光源2を光源2c、光源2b、光源2aの順に点灯させ、一旦消灯し、再び、所定の時間間隔を空けつつ、光源2を、光源2c、光源2b、光源2aの順に点灯させることを繰り返す制御を示す。シーケンシャル点灯において、光源2を光源2c、光源2b、光源2aの順に点灯させると、車体51に近い画像Gから、画像Gc、画像Gb、画像Gaの順に路面Rに投影される。
【0054】
図10に示すように、画像投影装置1は、光源2を搭載した基板7と、基板7にシェード3を取り付けるためのアタッチメント5と、光源2からの光Lを画像Gに応じた形状に切り取るシェード3と、光源2からの光Lを透過させるレンズ4と、画像投影装置1の内部構造を車両外部から遮蔽するエクステンション6から構成されている。
【0055】
光源2a~2cは、同じ電流値を有する同じ明るさのLEDであり、上下に並べて設けられている。光源2を上下に並べることで、横に並べた場合よりもレンズの光学設計を単純化できるというメリットがある。
【0056】
光源2は、光源2a~2cから出射した光La~Lcが斜め上方向から路面Rに向かって傾斜するように設けられている。このように配置することで、路面上に車長方向に延びる画像Ga~Gcが投影される。
【0057】
光源2a~2cは、平面視において、光源2からの光により描画された画像と一直線上に配置されている。光源2と画像Ga~Gcとが一直線上に列をなすことにより、光源2および画像Gが左右にばらついて投影された場合に比べて、同一機能に属する画像であることがわかりやすくなる。このとき、更に、光源2に並設された車両用灯具(例えば、バックアップランプ52)も含めて、光源2および画像Gと一直線上に配置されるように構成しても良い。
【0058】
シェード3には、下底33よりも長い上底32を有する台形の開口部31が設けられている。上底32と下底33の割合を適宜調整することにより、投影される画像Gの形状を調整することができる。例えば、開口部31を矩形に設け、車両から遠ざかるほど幅広になる台形の画像Gを投影することも可能である。
【0059】
開口部31の形状および面積は、全て同一に設けられている。開口部31の面積および形状を同一に設けることで、シェード3の構造を簡易にし、製造コストを抑えることができる。
【0060】
複数のレンズ4(4a~4c)は一体に形成され、複数の光源2a~2cからの複数の光L1~L3を各々透過させるように構成されている。また、レンズ4a~4cは、各々異なる径を有し、下側にゆくにつれ径が小さくなるように設けられている。このとき、レンズ4は、互いに重畳しないよう径が大きくなるほどレンズ4間の距離を離して配置される。また、レンズ4は、自身の焦点距離に応じて、光源2からの位置が定められる。
【0061】
このとき、径が大きいレンズ2を通過した光Lは、径が小さいレンズ2よりも遠くに画像Gを投影するよう、レンズ4の傾きが調整されている。レンズ4の傾きは、車両用投影装置1や車体51の近くに投影するレンズ4ほど、より大きくなるように設けられている。このように調整すると、径が大きいレンズ2を通過する光束は、径が小さいレンズ2を通過する光束よりも多いため、車体51からの距離に関わらず画像Gを同等の照度に投影できる。なお、レンズ4は、下側にゆくにつれ径が大きくなるように配置することも可能である。この場合も、大径レンズ4ほど車体51から遠くに画像Gを投影するよう、レンズ4の傾きを調整することが好ましい。
【0062】
図12に示すように、画像投影装置1はバンパー53の下側に配設されている。画像投影装置1からの光Lは、他の車両用灯具よりも明るいため、グレアを生じやすい。バンパーの下側に配置することで、グレアを抑制する効果が期待できる。また、画像投影装置1は、バックアップランプ52に並設され、光源2からの出射光Lが、バックアップランプ52からの光L’と一体として視認されるように設けられている。特に、出射光L,L’が一体として視認されるように、光源2とバックアップランプ52の光源2’との距離dは、75mm以下であることが望ましい。
【0063】
図13は、上記構成の画像投影装置1を点灯した様子である。画像Ga~Gcは、光源2a~2cの光軸を路面Rに投影した直線A上に描画されている。画像Gは、車体51に近い位置に投影された画像Gよりも、車体51から離れた位置に投影された画像Gの方が、車長方向に延びて長く(Da>Db>Dc)なっている。また、画像Gは、車体51に近い位置に投影された画像Gよりも、車体51から離れた位置に投影された画像Gの方が、車幅方向に広く(Wa>Wb>Wc)なっている。
【0064】
画像投影装置1は、バックアップランプ52以外の車両用灯具、例えば、前照灯やサイドターンシグナルランプなどにも並設することも可能である。
図14(a)は、サイドターンシグナルランプに並設した場合、
図14(b)は前照灯に並設した場合に、投影される画像Gを模式的に表した図である。バックアップランプ52や前照灯に並設した場合は、画像Gは、車幅より内側に投影される。一方、サイドターンシグナルランプに並設した場合は、画像Gは、車体51から離れるにつれて左右に展開するように投影される。
【0065】
ここで、画像Gの車長方向の好適な投影距離Dは、画像投影装置1の搭載位置により異なる。例えば、前照灯やバックアップランプ52の場合は3m以内、サイドターンシグナルランプの場合は、5m以内が好ましい。特に、バックアップランプ52の場合、投影距離Dを2.5mとすることが最も好ましい。また、画像Gの明るさは、最も明るい位置Pにおいて、約7000cdとするように光源2を調整することが好ましい。また、画像Gの明るさは、最も明るい位置Pにおいて、マイケルソンコントラスト0.2以上とするように光学性能を調整することが好ましい。
【0066】
上記のように構成された画像投影装置1において、次に、制御系11による点消灯制御について説明する。車両が後退を開始する際に、バックアップランプ52の制御系21は、バックアップランプ52を点灯させるための制御を行う。このとき、バックアップランプ52のECU22は、画像投影装置1の制御系11に制御信号を送信する。制御信号を受信した制御系11のECU12は、画像投影装置1の光源2a~2cの全てを点灯する。シーケンシャル点灯を行う場合には、ECU12は、光源2c、光源2b、光源2aの順に点灯させる。このとき、車両外部からは、バックアップランプ52と同時に光源2(シーケンシャル点灯の場合は光源2c)が点灯したように視認される。
【0067】
以上の画像投影装置1によれば、バックアップランプ52など他の車両用灯具と連動して画像Gを投影することとしたため、車両が後退するというメッセージをより明確に車両外部に伝えることができる。また、画像Gを形成するシェード3の開口部31の面積および形状を同一に設けたため、シェード3の構造を簡易にし、製造コストを抑えることができる。さらに、一枚のシェード3、一枚のレンズ4を使用して複数の画像Ga~Gcを一時に、またはシーケンシャルに投影できるため、部品点数を削減し、コストを低減できる。
【実施例3】
【0068】
以下、本発明を画像投影装置に具体化した実施例3を図面に基づいて説明する。
図15,16に示す画像投影装置1は、バックアップランプ52の近傍に取り付けられ、画像G(Ga~Gc)を投影する光L(La~Lc)を照射する複数の光源2(2a~2c)と、複数の光源2に各々対向する複数のレンズ4(4a~4c)と、光源2およびレンズ4の間に介装されるシェード3を備える。
【0069】
図16に示すように、画像投影装置1は、光源2を搭載した基板7と、基板7にシェード3を取り付けるためのアタッチメント5と、光源2からの光Lを所定の形状に切り取る平板状のシェード3と、光源2からの光Lを透過させるレンズ4と、画像投影装置1の内部構造を車両外部から遮蔽するエクステンション6から構成されている。
【0070】
光源2a~2cは、同じ光束を有するLED、つまり、同じ電流値を有する同じ明るさのLEDであり、上下に並べて設けられている。光源2を上下に並べることで、横に並べた場合よりもレンズの光学設計を単純化できるというメリットがある。
【0071】
複数のレンズ4(4a~4c)は一体に形成され、複数の光源2a~2cからの複数の光La~Lcを各々透過させるように構成されている。また、レンズ4a~4cは、各々異なる径を有し、下側にゆくにつれ径が小さくなるように設けられている。このとき、レンズ4は、互いに重畳しないよう径が大きくなるほどレンズ4間の距離を離して配置される。また、レンズ4は、自身の焦点距離に応じて、光源2からの位置が定められる。
【0072】
このとき、径が大きいレンズ2を通過した光Lは、径が小さいレンズ2よりも遠くに画像Gを投影するよう、レンズ4の傾きが調整されている。レンズ4の傾きは、車両用投影装置1や車体51の近くに投影するレンズ4ほど、より大きくなるように設けられている。このように調整すると、径が大きいレンズ2を通過する光束は、径が小さいレンズ2を通過する光束よりも多いため、車体51からの距離に関わらず画像Gを同等の照度に投影できる。なお、レンズ4は、下側にゆくにつれ径が大きくなるように配置することも可能である。この場合も、大径レンズ4ほど車体51から遠くに画像Gを投影するよう、レンズ4の傾きを調整することが好ましい。
【0073】
図17(a)に示すように、車両用投影装置1は、光源2a~2cから出射した光Lが路面Rに向けて傾斜しながら降下するように設けられている。このとき、
図17(b)に示すように、路面R上に車長方向に延びる画像Ga~Gcが投影される。また、光源2は、光源2からの光Lにより描画された画像Gと、同一直線A上に配置されている。光源2と画像Gとが同一直線A上に列をなすことにより、光源2および画像Gが左右にばらついて投影された場合に比べて、同一機能に属する画像であることがわかりやすくなる。このとき、更に、光源2に並設された車両用灯具(例えば、バックアップランプ52)も含めて、光源2および画像Gと一直線上に配置されるように構成しても良い。
【0074】
図18に示すように、レンズ内に焦点Fがある場合、シェード3の開口部31を通過した光は、レンズ4の焦点Fで反転して投影される。このため、開口部31の上底32付近を通過した光Lは車体51から近い辺G1付近に投影され、下底33付近を通過した光Lは車体51から遠い辺G2付近に投影される(
図19参照)。
【0075】
また、
図18(b)に示すように、開口部31は、シェード3の長手方向に沿って直列に配置されている。開口部31のサイズは、光源2であるLEDチップの大きさに合わせて設けられる。また、開口部31の高さhは、0.9mm程度であることが好ましい。また、開口部31間の距離k1,k2は、各々レンズ4の大きさや傾きに応じて互いに異なるように設けられる。
【0076】
図19(a)は、レンズ内に焦点Fがある場合に、矩形形状の開口部31’を設けた場合に投影される画像G’を表し、
図19(b)は、レンズ内に焦点Fがある場合に、上底32よりも下底33が短い台形形状の開口部31を設けた場合に投影される画像Gを表す。
図19(b)では、
図19(a)に比べて、車体51から遠い辺G2の伸長を抑制し(G2’>G2)、車長方向に伸びる帯状の画像Gが投影されている。
【0077】
図20に示すように、シェード3の開口部31を通過した光が、レンズ4内部をそのまま直進するように、画像投影装置1を構成しても良い。このとき、レンズ内に焦点Fは配置されない。この場合には、開口部31の上底32付近を通過した光Lは車体51から遠い辺G2付近に投影され、下底33付近を通過した光Lは車体51から近い辺G1付近に投影される(
図21参照)。
【0078】
図21(a)は、レンズ内に焦点Fがない場合に、矩形形状の開口部31’を設けた場合に投影される画像G’を表し、
図21(b)は、レンズ内に焦点Fがない場合に、上底32よりも下底33が長い台形形状の開口部31を設けた場合に投影される画像Gを表す。
図21(b)では、
図21(a)に比べて、車体51から遠い辺G2の伸長を抑制し(G2’>G2)、車長方向に伸びる帯状の画像Gが投影されている。
【0079】
図22に、上記構成の画像投影装置1を点灯した様子を示す。画像Ga~Gcは、光源2から出射した光Lの光軸を路面Rに投影した直線A上に描画されている。画像Gは、車体51に近い位置に投影された画像Gcよりも、車体51から離れた位置に投影された画像Gaの方が、車長方向に延びて長くなっている。また、画像Gは、車体51に近い位置に投影された画像Gcよりも、車体51から離れた位置に投影された画像Gaの方が、車幅方向に広くなっている。
【0080】
ここで、画像Gの車長方向の好適な投影距離Dは、画像投影装置1の搭載位置により異なる。例えば、前照灯やバックアップランプ52の場合は3m以内、サイドターンシグナルランプの場合は、5m以内が好ましい。特に、バックアップランプ52の場合、投影距離Dを2.5mとすることが最も好ましい。また、画像Gの明るさは、最も明るい位置Pにおいて、マイケルソンコントラスト0.2以上とするように光学性能を調整することが好ましい。さらに、この例では、Gc,Gb,Gaにかけて、画像Gの車長方向の長さDが増加し(Dc<Db<Da)、車幅方向の長さWも増加(Wc<Wb<Wa)している。
【0081】
次に、
図23~26に基づいて、画像投影装置1の変形例を示す。画像投影装置1は、バックアップランプ52以外の車両用灯具、例えば、前照灯54やサイドターンシグナルランプなどにも並設したり、車両用灯具の灯室内に設けたりすることも可能である。この変形例では、前照灯54の灯室内に設けた場合の例を示す。
【0082】
図23,24に示すように、変形例の画像投影装置1は、レンズ4は水平方向に並べて設けられている。レンズ4a~4cは、各々異なる径を有し、内側(車軸側)にゆくにつれ径が大きくなるように設けられている。また、レンズ4は、レンズ4全体が車体側方に向けて傾斜する姿勢で取り付けられている。レンズ4全体の傾斜角度θ1を適宜調整することによって、画像Gの車体側方への傾斜角度θ2(
図12(a)参照)を変更することができる。
【0083】
図24(a)に示すように、レンズ4は、レンズ4a~4cを通過した光La~Lcの光軸が平面視において交差するように設けられている。また、
図24(b)に示すように、レンズ4は、径の小さいレンズ4ほど車体51の近くに画像Gを投影し、径の大きいレンズ4ほど車体51の遠くに画像Gを投影するよう、鉛直方向の傾きが調整されている。
【0084】
図25に示すように、変形例のシェード3の開口部31は、下底33よりも上底32が長い台形形状に設けられている。ここで、レンズ4a,4b,4cと各々対向する開口部を31a,31b,31cとする。各々の開口部31は、車軸側に向けて下がるように傾いており、上底32の車体側方を向く底角は、開口部を31a,31b,31cの底角の角度を各々θa,θb,θcとすると、θa>θb>θcとなるように設けられている。また、開口部31は、大きさ(面積)が互いに異なるように設けられている。このように構成することで、平面視において互いに交差し、かつ、鉛直方向の傾きが互いに異なる光Lにより投影される複数の画像Gについて、幅Wの伸長を抑えることができる。
【0085】
図26に、変形例の画像投影装置1を点灯した様子を示す。画像Ga~Gcは、光源2から出射した光Lの光軸を路面Rに投影した直線A上に描画されている。画像Gは、車体51に近い位置に投影された画像Gcよりも、車体51から離れた位置に投影された画像Gaの方が、車長方向に延びて長くなっている。また、画像Gは、車体51に近い位置に投影された画像Gcよりも、車体51から離れた位置に投影された画像Gaの方が、車幅方向に広くなっている。
【0086】
以上のように構成した画像投影装置1によれば、開口部31を台形形状に設け、上底32または下底33のうち、いずれか長い方を、画像投影装置1や車体51からより遠くに描画される辺G2と対応させるように構成したため、画像の幅方向への伸長を抑制し、車長方向に伸びる帯状の画像を投影できるという効果を有する。さらに、シェード3に複数の開口部31をまとめて形成したため、少ない部品数で画像投影装置1を製造でき、手間とコストを削減することも可能である。
【0087】
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で各部の形状や構成を適宜に変更して実施することも可能である。例えば、バックアップランプ52と連動する例を説明したが、例えば、ヘッドランプの点灯と連動して路面に投影を開始するようにしても良い。あるいは、例えば、ロービーム点灯と同時に、発進灯として路面に投影を開始するようにしても良い。
【符号の説明】
【0088】
1 画像投影装置
2 光源
3 シェード
4 レンズ
5 アタッチメント
6 エクステンション
7 基板
11 制御系(画像投影装置)
12 ECU(画像投影装置)
13 点灯制御回路(画像投影装置)
21 制御系(バックアップランプ)
22 ECU(バックアップランプ)
23 点灯制御回路(バックアップランプ)
31 開口部
32 上底(開口部)
33 下底(開口部)
51 車体
52 バックアップランプ
53 バンパー
54 前照灯
G 画像
P 画像の最も明るい位置
D 投影距離
W 画像の幅
d 光源間の距離
L 光
A 直線
R 路面