IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 華為技術有限公司の特許一覧

(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-01-07
(45)【発行日】2025-01-16
(54)【発明の名称】カメラアセンブリおよび電子デバイス
(51)【国際特許分類】
   H04N 23/57 20230101AFI20250108BHJP
   H04N 23/50 20230101ALI20250108BHJP
   G03B 30/00 20210101ALI20250108BHJP
   G03B 17/56 20210101ALI20250108BHJP
【FI】
H04N23/57
H04N23/50
G03B30/00
G03B17/56 A
【請求項の数】 11
(21)【出願番号】P 2022561177
(86)(22)【出願日】2021-02-26
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-05-23
(86)【国際出願番号】 CN2021078266
(87)【国際公開番号】W WO2021203866
(87)【国際公開日】2021-10-14
【審査請求日】2022-11-04
(31)【優先権主張番号】202010266547.1
(32)【優先日】2020-04-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】503433420
【氏名又は名称】華為技術有限公司
【氏名又は名称原語表記】HUAWEI TECHNOLOGIES CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】Huawei Administration Building, Bantian, Longgang District, Shenzhen, Guangdong 518129, P.R. China
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133569
【弁理士】
【氏名又は名称】野村 進
(72)【発明者】
【氏名】郭 超凡
(72)【発明者】
【氏名】▲馮▼ ▲凱▼
(72)【発明者】
【氏名】何 延
【審査官】▲うし▼田 真悟
(56)【参考文献】
【文献】中国特許出願公開第108924311(CN,A)
【文献】米国特許出願公開第2019/0250667(US,A1)
【文献】特表2020-527916(JP,A)
【文献】特開2020-160316(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04N 23/57
H04N 23/50
G03B 30/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子デバイスに配置される、カメラアセンブリであって、
締結ホルダと、
カメラモジュールであって、前記カメラモジュールの2つの対向する側面がそれぞれ、ガイド構造を使用することによって、前記締結ホルダに接続され、前記ガイド構造が、前記締結ホルダに対して第1の方向に摺動するように、前記カメラモジュールをガイドするように構成される、カメラモジュールと、
複数のプッシュロッドであって、前記複数のプッシュロッドと前記カメラモジュールとが、互いに対して締結され、前記複数のプッシュロッドが、前記カメラモジュールの中心線に対して対称に配置され、前記中心線が、前記第1の方向に平行である、複数のプッシュロッドと、
駆動源であって、前記駆動源と前記締結ホルダとが、互いに対して締結され、前記複数のプッシュロッドが、前記駆動源に接続され、前記駆動源が、前記複数のプッシュロッドを駆動して、同期して移動させるように構成され、前記プッシュロッドの移動方向が、前記第1の方向に平行である、駆動源と
を備え、
前記カメラモジュールが、前記複数のプッシュロッドに接続されたポップアップ/ダウンハウジングを備え、
前記駆動源が、前記締結ホルダの底部の中間位置に近接して配置され、1つのプッシュロッドが、前記駆動源の両側のそれぞれに配置され、凹状領域が、前記駆動源に近接した、前記ポップアップ/ダウンハウジング上の位置に形成され、前記駆動源が、前記プッシュロッドを使用することによって、ポップアップ位置とポップダウン位置との間を移動するように前記カメラモジュールを駆動し、前記カメラモジュールが、前記ポップダウン位置にあるとき、前記駆動源が、前記凹状領域に配置され、前記カメラモジュールが、前記ポップアップ位置にあるとき、前記駆動源が、前記凹状領域から分離される、カメラアセンブリ。
【請求項2】
前記ガイド構造が、
ガイドシャフトであって、前記ガイドシャフトと前記締結ホルダとが、互いに対して締結され、前記ガイドシャフトの拡張方向が、前記第1の方向に平行である、ガイドシャフトと、
摺動スリーブであって、前記摺動スリーブが、前記ガイドシャフトの外側にスリーブを付けられ、前記摺動スリーブが、前記ガイドシャフトの前記拡張方向に摺動することができ、前記カメラモジュールと前記摺動スリーブとが、互いに対して締結される、摺動スリーブと
を備える、請求項1に記載のカメラアセンブリ。
【請求項3】
イヤーシートが、前記ガイドシャフトの2つの端部に近接した、前記締結ホルダ上の位置に配置され、前記イヤーシートが、挿入孔を備え、前記ガイドシャフトが、前記挿入孔を通過し、前記イヤーシートに締結され、前記摺動スリーブが、前記2つのイヤーシート間で、前記ガイドシャフトのシャフト部分上に摺動可能に配置される、請求項2に記載のカメラアセンブリ。
【請求項4】
前記ポップアップ/ダウンハウジングには光透過孔が設けられ、
前記カメラモジュールが、
回路基板であって、前記回路基板が、前記ポップアップ/ダウンハウジングの内側に配置され、カメラが、前記光透過孔と反対側で、前記回路基板上の位置に配置される、回路基板を備える、請求項1から3のいずれか一項に記載のカメラアセンブリ。
【請求項5】
空洞が、前記締結ホルダ内に形成され、前記駆動源、前記カメラモジュール、および前記プッシュロッドが、すべて前記空洞内に配置され、前記締結ホルダが、前記空洞と連通するパンチ穴をさらに有し、前記カメラモジュールが、前記締結ホルダに対して移動するときに、前記パンチ穴を通って前記空洞の外側に延在し得る、請求項1から3のいずれか一項に記載のカメラアセンブリ。
【請求項6】
前記プッシュロッドが、逆T字形構造である、請求項1から3のいずれか一項に記載のカメラアセンブリ。
【請求項7】
前記カメラモジュールの長さ方向のサイズが、50mm以上300mm以下であり、前記カメラモジュールの前記長さ方向が、前記第1の方向に垂直な方向である、請求項1から3のいずれか一項に記載のカメラアセンブリ。
【請求項8】
ハウジングであって、前記ハウジングが、カメラモジュールが通過する回避孔を備える、ハウジングと、
ディスプレイであって、前記ディスプレイが、前記ハウジング上に配置される、ディスプレイと、
カメラアセンブリと
を備え、
前記カメラアセンブリが、
締結ホルダと、
カメラモジュールであって、前記カメラモジュールの2つの対向する側面がそれぞれ、ガイド構造を使用することによって、前記締結ホルダに接続され、前記ガイド構造が、前記締結ホルダに対して第1の方向に摺動するように、前記カメラモジュールをガイドするように構成される、カメラモジュールと、
複数のプッシュロッドであって、前記複数のプッシュロッドと前記カメラモジュールとが、互いに対して締結され、前記複数のプッシュロッドが、前記カメラモジュールの中心線に対して対称に配置され、前記中心線が、前記第1の方向に平行である、複数のプッシュロッドと、
駆動源であって、前記駆動源と前記締結ホルダとが、互いに対して締結され、前記複数のプッシュロッドが、前記駆動源に接続され、前記駆動源が、前記複数のプッシュロッドを駆動して、同期して移動させるように構成され、前記プッシュロッドの移動方向が、前記第1の方向に平行である、駆動源と
を備え、
前記締結ホルダ、前記駆動源、および前記プッシュロッドが、すべて前記ハウジングの内側に配置され、前記カメラモジュールが、前記締結ホルダに対してポップアップ位置とポップダウン位置との間を移動するように、移動させるために、前記駆動源が、前記プッシュロッドを駆動するように構成され、前記カメラモジュールが、前記ポップアップ位置にあるとき、前記カメラモジュールが、前記ハウジングの外側に配置され、前記カメラモジュールが、前記ポップダウン位置にあるとき、前記カメラモジュールが、前記ハウジングの内側に隠され
前記カメラモジュールが、前記複数のプッシュロッドに接続されたポップアップ/ダウンハウジングを備え、
前記駆動源が、前記締結ホルダの底部の中間位置に近接して配置され、1つのプッシュロッドが、前記駆動源の両側のそれぞれに配置され、凹状領域が、前記駆動源に近接した、前記ポップアップ/ダウンハウジング上の位置に形成され、前記駆動源が、前記プッシュロッドを使用することによって、ポップアップ位置とポップダウン位置との間を移動するように前記カメラモジュールを駆動し、前記カメラモジュールが、前記ポップダウン位置にあるとき、前記駆動源が、前記凹状領域に配置され、前記カメラモジュールが、前記ポップアップ位置にあるとき、前記駆動源が、前記凹状領域から分離される、
電子デバイス。
【請求項9】
前記カメラアセンブリが、前記ハウジングの上部に近接した、前記ハウジングの内側の位置に配置され、前記ハウジングの中央領域に近接し、前記回避孔が、前記ハウジングの前記上部に配置される、請求項8に記載の電子デバイス。
【請求項10】
前記カメラモジュールが、前記ポップダウン位置にあるとき、前記カメラモジュールの上面が、前記ハウジングの上面と同一平面上にある、請求項8または9に記載の電子デバイス。
【請求項11】
バックプレーンが、前記ハウジングの内側に配置され、前記バックプレーンが、互いに対向する第1の表面および第2の表面を有し、前記ディスプレイが、前記第1の表面に配置され、前記カメラアセンブリが、前記第2の表面に配置され、電源回路基板および主基板が、前記第2の表面にさらに配置され、前記カメラアセンブリが、前記電源回路基板と前記主基板との間の領域に配置され、前記電源回路基板が、前記ディスプレイに電気的に接続され、前記主基板が、前記カメラモジュールに電気的に接続される、請求項8から9のいずれか一項に記載の電子デバイス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、2020年4月7日に中国国家知識産権局に出願された「CAMERA ASSEMBLY AND ELECTRONIC DEVICE」という名称の中国特許出願第202010266547.1号の優先権を主張し、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
【0002】
本出願は、電子デバイス技術の分野に関し、特に、カメラアセンブリおよび電子デバイスに関する。
【背景技術】
【0003】
現在、電子デバイスのポップアップ/ダウン機能を備えたカメラアセンブリでは、単一のプッシュロッドが通常、単一のガイドレールに沿って移動するようにカメラモジュールを押すために使用され、プッシュロッドは、カメラサブモジュールの一方の側に配置され、摺動部は、プッシュロッドとは反対側で、カメラモジュールの他方の側に設けられる。単一のプッシュロッドおよび単一のガイドレールの解決策が、大型ディスプレイ(通常、少なくとも50インチ)の大型サイズのカメラモジュールに適用されると、カメラモジュールは、移動作業で容易に動けなくなる。その結果、カメラモジュールは、円滑に移動せず、ユーザ体験が低下する。
【発明の概要】
【0004】
本出願は、カメラモジュールが移動作業で動けなくなる可能性を主に低減するカメラアセンブリおよび電子デバイスを提供し、これにより、カメラモジュールが円滑に移動し、ユーザ体験が改善される。
【課題を解決するための手段】
【0005】
前述の目的を達成するために、以下の技術的解決策が、本出願では使用される。
【0006】
第1の態様によれば、本出願は、電子デバイス上に配置されたカメラアセンブリを提供する。カメラアセンブリは、
締結ホルダと、
カメラモジュールであって、カメラモジュールの2つの対向する側面がそれぞれ、ガイド構造を使用することによって、締結ホルダに接続され、ガイド構造が、締結ホルダに対して第1の方向に摺動するように、カメラモジュールをガイドするように構成される、カメラモジュールと、
複数のプッシュロッドであって、複数のプッシュロッドとカメラモジュールとが、互いに対して締結され、複数のプッシュロッドが、カメラモジュールの中心線に対して対称に配置され、中心線が、第1の方向に平行である、複数のプッシュロッドと、
駆動源であって、駆動源と締結ホルダとが、互いに対して締結され、複数のプッシュロッドが、駆動源に接続され、駆動源が、複数のプッシュロッドを駆動して、同期して移動させるように構成され、プッシュロッドの移動方向が、第1の方向に平行である、駆動源と
を含む。
【0007】
本出願で提供されるカメラアセンブリでは、複数のプッシュロッドは、カメラモジュールの中心線に対して対称に配置される。この場合、カメラモジュールの両側のプッシュロッドによって加えられる押す/引く力は、対称的であり、大きな押す/引く力が一方の端部に加えられ、さらに小さな押す/引く力が他方の端部に加えられる場合を、回避する。加えて、カメラモジュールの2つの対向する側はそれぞれ、ガイド構造を使用することによって、締結ホルダに接続されるので、対称的な力が加えられたカメラモジュールは、締結ホルダに対して対向して配置されたガイド構造に沿って安定して摺動し得る。従来の技術と比較して、本出願では、カメラモジュールが移動中に動けなくなる確率が、効果的に低減される。カメラモジュールが大型である場合でも、カメラモジュールが動けなくなる確率が、低減される。
【0008】
第1の態様の1つの可能な実施態様では、ガイド構造は、ガイドシャフトであって、ガイドシャフトと締結ホルダとが、互いに対して締結され、ガイドシャフトの拡張方向が、第1の方向に平行である、ガイドシャフトと、摺動スリーブであって、摺動スリーブが、ガイドシャフトの外側にスリーブを付けられ、摺動スリーブが、ガイドシャフトの拡張方向に摺動することができ、カメラモジュールと摺動スリーブとが、互いに対して締結される、摺動スリーブとを含む。カメラモジュールは、ガイドシャフトと摺動スリーブとを、隙間嵌めで使用することによって摺動する。ガイド構造はシンプルであり、実装は簡便である。
【0009】
第1の態様の1つの可能な実施態様では、イヤーシートが、ガイドシャフトの2つの端部に近接した、締結ホルダ上の位置に配置され、イヤーシートは、挿入孔を含み、ガイドシャフトは、挿入孔を通過し、イヤーシートに締結され、摺動スリーブは、2つのイヤーシート間で、ガイドシャフトのシャフト部分上に摺動可能に配置される。ガイドシャフトは、対向して配置された2つのイヤーシートを使用することによって、締結される。イヤーシートは、締結シートとして機能するだけでなく、摺動スリーブがガイドシャフトの端部から滑り出るのを防止して、制限的な役割を果たし得る。カメラアセンブリ全体の構造をシンプルにするために、1つの構造が、2つの機能を実装するために使用される。
【0010】
第1の態様の1つの可能な実施態様では、駆動源は、駆動モータと、伝達ねじロッドであって、伝達ねじロッドの一方の端部が、駆動モータの出力シャフトに接続され、伝達ねじロッドの拡張方向が、第1の方向に平行である、伝達ねじロッドと、牽引部材であって、牽引部材が、伝達ねじロッドに螺合し、牽引部材が、複数のプッシュロッドを駆動して、同期して移動させるように、複数のプッシュロッドに接続された、牽引部材と、先行構造であって、先行構造が、伝達ねじロッドに沿って移動させるように牽引部材をガイドするように構成される、先行構造とを含む。駆動源は、螺旋駆動を実施し、これにより、カメラモジュールは、締結ホルダに対して移動し、1つの駆動モータは、複数のプッシュロッドの同期移動を実施するために使用される。複数の駆動モータが使用される場合と比較して、本出願では、製造コストが低減され、ノイズが低減される。
【0011】
第1の態様の1つの可能な実施態様では、カメラモジュールは、ポップアップ/ダウンハウジングであって、ポップアップ/ダウンハウジングが、複数のプッシュロッドに接続され、ポップアップ/ダウンハウジングが、光透過孔を設けられる、ポップアップ/ダウンハウジングと、回路基板であって、回路基板が、ポップアップ/ダウンハウジングの内側に配置され、カメラが、光透過孔と反対側で、回路基板上の位置に配置される、回路基板とを含む。カメラが取り付けられた回路基板は、回路基板上の電子構成要素を保護するために、ポップアップ/ダウンハウジングの内側に配置される。
【0012】
第1の態様の1つの可能な実施態様では、駆動源は、締結ホルダの底部の中間位置に近接して配置され、1つのプッシュロッドは、駆動源の両側のそれぞれに配置され、凹状領域は、駆動源に近接した、ポップアップ/ダウンハウジング上の位置に形成され、駆動源は、プッシュロッドを使用することによって、ポップアップ位置とポップダウン位置との間を移動するようにカメラモジュールを駆動し、カメラモジュールが、ポップダウン位置にあるとき、駆動源は、凹状領域に配置され、カメラモジュールが、ポップアップ位置にあるとき、駆動源は、凹状領域から分離される。駆動源を配置するための凹状領域は、カメラアセンブリ全体のサイズを縮小し、さらに電子デバイスのハウジングの内側の占有空間を縮小するために、ポップアップ/ダウンハウジングに形成される。
【0013】
第1の態様の1つの可能な実施態様では、位置検出構造が、さらに含まれる。位置検出構造は、磁気誘導センサと、磁石とを含み、磁気誘導センサは、回路基板上に配置され、磁石は、締結ホルダ上に締結され、カメラモジュールの移動作業において、磁気誘導センサは、磁石の磁場の変化を感知し、変化した電気信号を出力し得る。
【0014】
第1の態様の1つの可能な実施態様では、プッシュロッドは、逆T字形構造である。逆T字形構造のプッシュロッドが、使用され、これにより、プッシュロッドおよびカメラモジュールは、接触面積が大きくなる。プッシュロッドが、カメラモジュールを押し/引きするために使用されたとき、カメラモジュールは、スラスト面の面積が大きくなり、さらに安定して移動する。
【0015】
第1の態様の1つの可能な実施態様では、カメラモジュールの長さ方向のサイズは、50mm以上300mm以下であり、カメラモジュールの長さ方向は、第1の方向に垂直な方向である。カメラモジュールの長さが、50mm以上300mm以下であり、言い換えれば、カメラモジュールが、大型カメラモジュールであるので、対称に配置された複数のプッシュロッドは、大型カメラモジュールを押し/引きするために使用され、これにより、大型カメラモジュールは、円滑に移動する。
【0016】
第2の態様によれば、本出願は、ハウジングであって、ハウジングが、カメラモジュールが通過する回避孔を含む、ハウジングと、ディスプレイであって、ディスプレイが、ハウジング上に配置される、ディスプレイと、第1の態様、または第1の態様の実施態様のいずれか1つによるカメラアセンブリとを含む、電子デバイスを、さらに提供する。締結ホルダ、駆動源、およびプッシュロッドは、すべてハウジングの内側に配置され、カメラモジュールが、締結ホルダに対してポップアップ位置とポップダウン位置との間を移動するように、移動させるために、駆動源は、プッシュロッドを駆動するように構成され、カメラモジュールが、ポップアップ位置にあるとき、カメラモジュールは、ハウジングの外側に配置され、カメラモジュールが、ポップダウン位置にあるとき、カメラモジュールは、ハウジングの内側に隠される。
【0017】
本出願によって提供される電子デバイスでは、第1の態様の任意の実施形態のカメラアセンブリが、カメラアセンブリとして使用される。カメラアセンブリでは、カメラモジュールの2つの側はそれぞれ、ガイド構造を使用することによって、締結ホルダに摺動可能に接続され、複数のプッシュロッドは、カメラモジュールの中心線に対して対称に配置される。この場合、カメラモジュールに加えられる押す/引く力は、対称的であり、カメラモジュールが移動中に動けなくなる確率は、極めて小さく、ユーザ体験を改善させる。
【0018】
第2の態様の1つの可能な実施態様では、カメラアセンブリは、ハウジングの上部に近接した、ハウジングの内側の位置に配置され、さらにハウジングの中央領域に近接し、回避孔は、ハウジングの上部に配置される。この場合、カメラモジュールが、ポップアップ位置にあるとき、カメラは、ディスプレイの中央領域と位置合わせされる。
【0019】
第2の態様の1つの可能な実施態様では、カメラモジュールが、ポップダウン位置にあるとき、カメラモジュールの上面は、ハウジングの上面と同一平面上にある。この場合、電子デバイスの外観の美しさが、改善され得る。
【0020】
第2の態様の1つの可能な実施態様では、バックプレーンが、ハウジングの内側に配置され、バックプレーンは、互いに対向する第1の表面および第2の表面を有し、ディスプレイは、第1の表面に配置され、カメラアセンブリは、第2の表面に配置され、電源回路基板および主基板は、第2の表面にさらに配置され、カメラアセンブリは、電源回路基板と主基板との間の領域に配置され、電源回路基板は、ディスプレイに電気的に接続され、主基板は、カメラモジュールに電気的に接続される。カメラアセンブリは、電源回路基板と主基板との間の空間的位置を適切に使用するために、電源回路基板と主基板との間の領域に配置される。
【図面の簡単な説明】
【0021】
図1a】本出願の一実施形態による、電子デバイスのカメラ構成要素がハウジングの外側に配置される構造の概略図である。
図1b】本出願の一実施形態による、電子デバイスのカメラ構成要素がハウジングの内側に配置される構造の概略図である。
図2a】本出願の一実施形態による、電子デバイスのカメラ構成要素がハウジングの内側に配置される部分構造の概略図である。
図2b】本出願の一実施形態による、電子デバイスのカメラ構成要素がハウジングの外側に配置される部分構造の概略図である。
図3a】本出願の一実施形態による、カメラアセンブリのカメラモジュールが移動する前に存在する構造の概略図である。
図3b】本出願の一実施形態による、カメラアセンブリのカメラモジュールが移動した後に存在する構造の概略図である。
図4】本出願の一実施形態による、電子デバイスのカメラアセンブリと別の構造との間の接続関係の図である。
図5】本出願の一実施形態による、ガイド構造と締結ホルダとの間の接続関係の概略図である。
図6図5の分解図である。
図7】本出願の一実施形態による、カメラモジュールと、摺動スリーブと、ガイドシャフトと、締結ホルダとの間の接続関係の部分概略図である。
図8図5のM部の拡大図である。
図9図5のN部の拡大図である。
図10】本出願の一実施形態による、ガイドシャフトの部分構造の概略図である。
図11】本出願の一実施形態による、ガイドシャフトと第1の制限ワッシャおよび第2の制限ワッシャのそれぞれとの間の接続関係の概略図である。
図12】本出願の一実施形態による、摺動スリーブの構造の概略図である。
図13】本出願の一実施形態による、カメラアセンブリの分解図である。
図14】本出願の一実施形態による、締結ホルダの分解図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
本出願の実施形態は、カメラアセンブリおよび電子デバイスに関する。以下、添付の図面を参照して、カメラアセンブリおよび電子デバイスを詳細に説明する。
【0023】
本出願の一実施形態は、電子デバイスを提供する。図1a図1b図2a、および図2bを参照されたい。電子デバイスは、ハウジング2と、ディスプレイ3と、カメラアセンブリ1(少なくともカメラ構成要素122を含む)とを含む。ディスプレイ3は、ハウジング2に配置され、カメラアセンブリ1も、ハウジング2に配置される。
【0024】
カメラ構成要素が使用されたとき(図1aに示されたように)、カメラ構成要素122が、ハウジング2の外側に露出され、さらにカメラ構成要素が使用されていないとき、カメラ構成要素122が、ハウジング2の内側に隠れるように、ポップアップ/ダウン構造が、カメラアセンブリに使用される。言い換えれば、カメラアセンブリは、ハウジングに対して移動し得る。
【0025】
ディスプレイが大型ディスプレイ(例えば、50インチを超える)であるとき、カメラアセンブリ1内のカメラモジュール12は、大型で、重い。カメラモジュール12は、動けなくなることなく、円滑にポップアップ/ダウンし得ることが重要である。そうでない場合、ユーザ体験が大幅に低下する。いくつかの実装形態では、カメラモジュール12の長さ方向のサイズは、50mm以上300mm以下であり、カメラモジュール12の長さ方向は、第1の方向に垂直な方向である。
【0026】
大型で、重いカメラモジュールが、動けなくなることなくなく、安定して移動するために、本出願の本実施形態は、カメラアセンブリ1を提供する。図3aおよび図3bを参照されたい。カメラアセンブリ1は、締結ホルダ11と、カメラモジュール12(少なくともカメラ構成要素122を含む)と、駆動源13と、複数のプッシュロッド131と、ガイド構造4とを含む。カメラモジュール12の対向する2つの側面はそれぞれ、ガイド構造4を使用することによって、締結ホルダ11に接続される。ガイド構造4は、締結ホルダ11に対して、第1の方向(図3bに示された方向P)に摺動するように、カメラモジュール12をガイドするように構成される。複数のプッシュロッド131とカメラモジュール12とは、互いに対して締結され、複数のプッシュロッド131は、カメラモジュール12の中心線(図3aのO1 O2線)に対して対称に配置され、中心線は、第1の方向に平行である。駆動源13と締結ホルダ11とは、互いに対して締結され、複数のプッシュロッド131は、駆動源13に接続され、駆動源13は、複数のプッシュロッド131を駆動して、同期して移動させるように構成され、プッシュロッド131の移動方向は、第1の方向に平行である。
【0027】
カメラモジュール12のポップアップ/ダウン原理は、以下の通りであり、すなわち、駆動源13は、複数のプッシュロッド131を駆動して、第1の方向に同期して移動させる。プッシュロッド131とカメラモジュール12とは、互いに対して締結されているので、プッシュロッド131の作用下で、カメラモジュール12は、ガイド構造4を使用することによって、締結ホルダ11に対して、ポップアップ位置とポップダウン位置との間で摺動する。ポップアップ位置に摺動するとき、カメラモジュールは、撮影を実施するために、電子デバイスのハウジングの外側に配置される。ポップダウン位置に摺動するとき、カメラモジュールは、電子デバイスのハウジングの内側に隠される。
【0028】
本実施形態では、カメラモジュール12の2つの対向する側はそれぞれ、ガイド構造4を使用することによって、締結ホルダ1に摺動可能に接続され、複数の対称的に配置されたプッシュロッド131は、カメラモジュール12に押す/引く力を加えるために使用される。この場合、カメラモジュール12に加えられる押す/引く力は、対称的であり、大きな引く力が、カメラモジュール12の一方の端部に加えられて、小さな引く力が、他方の端部に加えられるようなことは、生じない。したがって、対称的な力が加えられたカメラモジュール12は、対向して配置されたガイド構造に沿って円滑に摺動し、カメラモジュールが、大型で、重い場合でも、カメラモジュールが、動けなくなる確率は、極めて小さい。
【0029】
複数のプッシュロッドがカメラモジュールの中心線に対して対称に配置されることは、プッシュロッドの数が偶数であるとき、数が偶数であるプッシュロッドが、カメラモジュールの中心線に対して対称に配置されることを意味し、または、プッシュロッドの数が奇数であるとき、一群のプッシュロッドが、カメラモジュールの中心線に近接し、残りのプッシュロッドが、カメラモジュールの中心線に対して対称に配置されることを意味することに留意されたい。
【0030】
電子デバイスは、LCDテレビまたはタブレットコンピュータなどのデバイスであってもよい。
【0031】
プッシュロッドの構造は複数の場合がある。例えば、図3aおよび図3bを参照されたい。プッシュロッド131は、逆T字形構造である。逆T字形構造のプッシュロッドおよびカメラモジュールは、接触面積が大きいので、プッシュロッド131が、カメラモジュールを押し/引きするために使用されるとき、カメラモジュールは、スラスト面の面積が大きく、さらに安定して移動する。当然ながら、プッシュロッドは、代替的に別の構造であってもよく、任意の他の構造も、本出願の保護範囲内に含まれる。
【0032】
図3aおよび図3bを参照されたい。カメラモジュール12は、ポップアップ/ダウンハウジング121を含む。ポップアップ/ダウンハウジング121は、複数のプッシュロッド131に接続され、ポップアップ/ダウンハウジング121は、光透過孔1211を設けられ、回路基板は、ポップアップ/ダウンハウジング121の内側に配置され、カメラ構成要素は、ライン基板で、光透過孔と対向した位置に配置される。カメラ構成要素が取り付けられた回路基板は、回路基板上の電子構成要素を保護するために、ポップアップ/ダウンハウジングの内側に配置される。カメラアセンブリ1がハウジング2の内側に配置される位置は、以下の通りであり、図1aを参照されたい。カメラアセンブリ1は、ハウジング1の上部に近接した、ハウジング2の内側の位置に配置され、さらにハウジングの中央領域に近接している。図2aを参照されたい。回避孔201が、ハウジング1の上部に配置される。言い換えれば、カメラ構成要素が外側に移動するとき、カメラ構成要素がハウジングの上部にあるときに生成される撮影効果は、カメラ構成要素が別の場所に配置されるときに生成される撮影効果よりも、良好である。
【0033】
本出願の本実施形態では、複数のプッシュロッドがあり、複数のプッシュロッドは、対称に配置される。したがって、発光素子、マイクロホン素子、または別の電子素子が、回路基板上に配置され、これにより、発光素子およびマイクロホン素子は、ポップアップ/ダウンされる。
【0034】
電子デバイスの外観の美しさを、さらに改善させるために、カメラモジュールが、ポップダウン位置にあるとき、カメラモジュールの上面は、ハウジングの上面と同一平面上にある。
【0035】
図4は、電子デバイス内のカメラアセンブリと別の構造との間の接続関係および位置関係を示している。バックプレーン5が、ハウジングの内側に配置され、バックプレーン5は、互いに対向する第1の面および第2の面を有する。ディスプレイは、第1の面に配置され、カメラアセンブリ1は、第2の面に配置される(例えば、接続部品を使用することによって、着脱可能に接続される)。電源回路基板6および主基板7がまた、第2の面に配置される。カメラアセンブリ1は、電源回路基板6と主基板7との間の領域に配置され、電源回路基板6は、ディスプレイに電気的に接続され、主基板7は、カメラモジュール1に電気的に接続される。
【0036】
また、スピーカ8はまた、バックプレーンの第2の面に配置される。スピーカ8の数は、本出願では限定されない。さらに、電子デバイスが、LCDテレビであるとき、電子デバイスは、ベース取付支持部9をさらに含む。ベース取付支持部9は、LCDテレビのベース10を支持するように構成される。
【0037】
ガイド構造の実現可能な構造は複数の場合がある。以下では、2つの実施形態を使用することによって、解説および説明を提供する。
【0038】
実施形態1
図5図6、および図7を参照されたい。ガイド構造4は、ガイドシャフト14と、摺動スリーブ15とを含む。ガイドシャフト14と締結ホルダ11とは、互いに対して締結されており、ガイドシャフト14の拡張方向は、第1の方向に平行である。摺動スリーブ15は、ガイドシャフト14の外側にスリーブを付けられ、摺動スリーブ15は、ガイドシャフト14の拡張方向に摺動することができ、カメラモジュール12と摺動スリーブ15とは、互いに対して締結される。
【0039】
カメラモジュール12が、駆動源の駆動力の下で締結ホルダ11に対して移動するとき、ガイドシャフト14の拡張方向は、第1の方向に平行であるので、カメラモジュール12が駆動源の駆動力の下で円滑に移動することを確実にするため、カメラモジュール12に接続された摺動スリーブ15は、ガイドシャフト14の拡張方向に摺動する。
【0040】
実施形態2
ガイド構造は、互いに一致するガイドレールおよびガイド溝を含み、ガイドレールおよびガイド溝のうちの一方は、締結ホルダ上に配置され、他方は、カメラモジュール上に配置される。
【0041】
いくつかの実施態様では、図8および図9を参照されたい。イヤーシート16が、ガイドシャフト14の両端部に近接した、締結ホルダ11上の位置に配置され、イヤーシート16は、挿入孔を含み、ガイドシャフト14は、挿入孔を通過して、イヤーシート16に締結され、摺動スリーブ15は、2つのイヤーシート16間で、ガイドシャフト14のシャフト部分上に摺動可能に配置される。
【0042】
このような締結構造は、ガイドシャフトおよび摺動スリーブに使用される。摺動スリーブ15は、2つのイヤーシート16間で、ガイドシャフト14のシャフト部分上に摺動可能に配置され、対向して配置された2つのイヤーシートは、摺動スリーブ15がガイドシャフト14の端部から滑り出るのを防止して、制限的な役割をさらに果たす。言い換えれば、イヤーシート16は、取付シートとして機能するだけでなく、制限構造の左部または右部としても機能する。取付シートおよび制限構造の両方が、配置されなければならない場合と比較して、この構造では、カメラアセンブリ全体の構造が、簡素化される。
【0043】
イヤーシート16上にガイドシャフト14の複数の接続様式が存在する。例えば、ガイドシャフト14は、プラグを使用することによって、イヤーシート16にプラグ接続される。具体的には、ガイドシャフト14は、プラグ孔を設けられる。プラグ孔の深さ方向は、ガイドシャフトの軸方向に垂直である。また、プラグ孔は、プラグ孔に対応する、イヤーシート上の位置に配置され、プラグは、ガイドシャフトとイヤーシートとを固定的に接続するために、2つのプラグ孔に挿入される。別の例については、図10および図11を参照されたい。ガイドシャフト14の一方の端部は、第1の制限ワッシャ17および第2の制限ワッシャ18で、スリーブを付けられ、第1の制限ワッシャ17および第2の制限ワッシャ18は、ガイドシャフト14の端部のクランプスロット141内に配置され、第1の制限ワッシャ17および第2の制限ワッシャ18は、イヤーシート16の2つの対向する側に配置され、2つの対向するイヤーシートの挿入孔に挿入されたガイドシャフトは、そのガイドシャフトとイヤーシートとを接続するために、第1の制限ワッシャおよび第2の制限ワッシャを使用することによって、イヤーシートに対する移動を防止される。第1の制限ワッシャおよび第2の制限ワッシャは、金属スプリングパッドまたはクランプスプリングであってもよく、または別の構造であってもよい。
【0044】
図12は、摺動スリーブ15の構造の概略図である。摺動スリーブ15は、ガイドシャフトが貫通する挿入孔151を設けられ、挿入孔151およびガイドシャフトは、隙間嵌めになっており、摺動スリーブ15は、接続部品取付孔152を、さらに設けられ、摺動スリーブ15は、接続部品取付孔152に配置された接続部品を使用することによって、カメラモジュールに固定的に接続される。
【0045】
複数のプッシュロッドを駆動するための駆動源の複数の実施形態がある。以下では、2つの実施形態を使用することによって、解説および説明を提供する。
【0046】
実施形態1
駆動源は、伝達機構と、1つの駆動モータとを含む。具体的には、複数のプッシュロッドが、伝達機構を使用することによって、1つの駆動モータに接続され、駆動モータの出力シャフトが、回転運動を実施し、伝達機構は、駆動モータの出力シャフトの回転運動を、プッシュロッドが第1の方向に移動する直線運動に変換するように構成される。
【0047】
実施形態2
駆動源は、複数の伸縮シリンダを含み、伸縮シリンダの伸縮ロッドの移動方向は、第1の方向に平行であり、各伸縮シリンダの伸縮ロッドは、1つのプッシュロッドに接続され、プッシュロッドを駆動して、第1の方向に移動させ、さらにカメラモジュールを駆動して、締結ホルダに対して第1の方向に移動させるために、伸縮ロッドの伸長および後退が、実施される。
【0048】
複数の伸縮ロッドが、複数のプッシュロッドを駆動して移動させるために使用される場合と比較して、1つの駆動モータが、複数のプッシュロッドを駆動して、同時に移動させるために使用される場合、複数のプッシュロッドの移動ペースは、より一貫しており、これにより、プッシュロッドによってカメラモジュールに加えられる押す/引く力は、より均一であり、カメラモジュールが動けなくなる確率は、より小さい。
【0049】
伝達機構は、複数の方法で実装されてもよい。以下では、2つの実施形態を使用することによって、解説および説明を提供する。
【0050】
実施形態1
伝達機構は、伝達ねじロッドと、牽引部材と、先行構造とを含む。伝達ねじロッドの一方の端部は、駆動モータの出力シャフトに接続され、伝達ねじロッドは、第1の方向に平行に配置され、牽引部材は、伝達ねじロッドに螺合し、牽引部材は、複数のプッシュロッドを駆動して、同期して移動させるように、複数のプッシュロッドに接続される。先行構造は、伝達ねじロッドに沿って、牽引部材をガイドして移動するように構成される。
【0051】
本実施形態の動作原理は以下の通りであり、すなわち、駆動モータの出力シャフトは、回転して、伝達ねじロッドを駆動して回転させる。牽引部材および伝達ねじロッドは、螺旋駆動を実施する。先行構造の作用下で、牽引部材は、複数のプッシュロッドを駆動して、直線運動を実施するために、伝達ねじロッドに沿って直線運動を実施する。最後に、カメラモジュールは、締結ホルダに対して直線運動を実施するように押される。
【0052】
特定の実施態様では、ガイドブロックが、伝達ねじロッドの側に配置されてもよく、ガイド溝が、ガイドブロックに配置され、ガイド溝の拡張方向は、伝達ねじロッドの拡張方向と一致し、牽引部材の一部は、ガイド溝を通過し、これにより、伝達ねじロッドが回転するとき、牽引部材は、ガイド溝の作用下で、伝達ねじロッドに沿って直線運動を実施する。
【0053】
実施形態2
伝達機構は、駆動輪と、移動ロッドとを含む。駆動輪は、駆動モータの出力シャフトに取り付けられ、移動ロッドは、第1の方向に配置された噛合歯を含み、移動ロッド上の噛合歯は、駆動輪と噛み合い、複数のプッシュロッドは、接続ロッドを使用することによって接続され、接続ロッドは、移動ロッドに接続される。
【0054】
本実施形態の動作原理は以下の通りであり、すなわち、駆動モータの出力シャフトは、回転して、駆動輪を駆動して回転させる。駆動輪は、移動ロッドを駆動して、第1の方向に直線運動を実施させるために、噛み合いによる伝達を実施し、さらに接続ロッドを使用することによって、複数のプッシュロッドを駆動して、第1の方向に同期して移動させ、最終的に、カメラモジュールを押して、締結ホルダに対して直線運動させる。
【0055】
本出願は、伝達機構の2つの実施形態を列挙しており、別の構造の実施形態も本出願の保護範囲内に含まれる。
【0056】
カメラモジュールの移動距離を検出するために、カメラアセンブリは、位置検出構造をさらに含む。位置検出構造は、磁気誘導センサと、磁石とを含む。磁気誘導センサは、回路基板上に配置され、磁石19は、締結ホルダ11(図5および図6に示されたように)に締結される。カメラモジュールの移動作業において、磁気誘導センサは、磁石の磁場の変化を感知し、変化した電気信号を出力し得る。特定の実施態様では、磁気誘導センサによって出力された電気信号が、予め設定された電気信号値に達したとき、カメラモジュールは、予め設定され得る位置に達する。
【0057】
図13を参照されたい。駆動源13は、締結ホルダ11の底部の中間位置に近接して配置され、凹状領域1212は、駆動源13に近接した、ポップアップ/ダウンハウジング121上の位置に形成され、駆動源13は、カメラモジュール12を駆動して、ポップアップ位置とポップダウン位置との間を移動させ、カメラモジュール12が、ポップダウン位置にあるとき、駆動源13は、凹状領域1262内に配置され、カメラモジュール12が、ポップアップ位置にあるとき、駆動源13は、凹状領域1261から分離され、これにより、カメラアセンブリは、コンパクトな構造であり、小さな空間を占有する。
【0058】
言い換えれば、駆動源13を配置するための凹状領域1212は、カメラアセンブリ全体のサイズを縮小し、それに対応して電子デバイスのハウジングの内側の占有空間を縮小するために、ポップアップ/ダウンハウジング121に形成される。
【0059】
図13に示された構造では、2つのプッシュロッドが、配置されてもよく、1つのプッシュロッドが、駆動源の片側ごとに配置される。カメラモジュールは、2つのプッシュロッドを使用することによって押し/引きされ、カメラモジュールに加えられる押す/引く力も、均一であり、これにより、カメラモジュールは、円滑に移動し得る。
【0060】
いくつかの実施態様では、空洞が、締結ホルダ内に形成され、駆動源、カメラモジュール、およびプッシュロッドは、すべて空洞内に配置され、締結ホルダは、空洞と連通するパンチ穴をさらに有し、カメラモジュールは、締結ホルダに対して移動するときに、パンチ穴を通って空洞の外側に延在し得る。駆動源、カメラモジュール、およびプッシュロッドは、電子構成要素を保護するために、空洞内に配置される。さらに、カメラモジュールが、ポップダウン位置にあるとき、カメラモジュールを保護するだけでなく、構造全体のコンパクトさを実現するために、カメラモジュールは、空洞内に配置される。締結ホルダは、パンチ穴を設けられ、これにより、カメラモジュールは、ポップアップ位置とポップダウン位置との間を移動する。
【0061】
締結ホルダが、大型ディスプレイを有する電子デバイスのハウジングの内側で締結されたとき、ハウジングの内側には他の構成要素が多く、構造がコンパクトであるので、他の構造が、締結ホルダに接触しやすく、締結ホルダも圧迫される。さらに、締結ホルダは、カメラモジュールに向かって傾斜し、その結果、カメラモジュールと干渉し、カメラモジュールの動きに影響する可能性がある。この現象を回避するために、カメラモジュールに面する、締結ホルダの側面は、剛性材料で作られる。言い換えれば、剛性材料は、カメラモジュールの移動を防止するために、カメラモジュールに向かった、締結ホルダの傾きを防止するように使用される。
【0062】
締結ホルダの構造は複数の場合がある。例えば、図14を参照されたい。締結ホルダ11は、フレーム本体111(底板、および対向する2つの側板を含む)と、前面カバー112と、背面カバー113と、封止カバー114とを含む。底板、および対向する2つの側板は、フレーム本体111に一体的に形成されてもよいし、連結部品を使用することによって組み立てられてもよい。前面カバー112および背面カバー113は、フレーム本体の両側に対向して配置され、連結部品を使用することによって、フレーム本体の底板および側板に着脱可能に接続される。封止カバー114は、フレーム本体111の上部に配置され、フレーム本体の2つの側板に着脱可能に接続される。底板、2つの側板、前面カバー、背面カバー、および封止カバーは、空洞を囲む。特定の実施態様では、駆動構造およびカメラモジュールが、フレーム本体111に取り付けられた後、メンテナンス中の点検および修理を容易にするために、前面カバー112、背面カバー113、および封止カバー114が、取り付けられる。封止カバー114は、パンチ穴1141を設けられ、これにより、カメラモジュールは、移動中にパンチ穴を通って空洞の外側に移動する。
【0063】
図14に示された締結ホルダでは、高い機械強度の鋼板が、前面カバーと背面カバーのために選択され、この高い機械強度の鋼板は、前面カバーおよび背面カバーが別の構造物によって圧迫されたときに、前面カバーおよび背面カバーによるカメラモジュールとの干渉を回避するために、前面カバーおよび背面カバーの強度を高めるために使用される。
【0064】
本明細書の説明において、特定の特徴、構造、材料、または特性は、実施形態または実施例のうちの任意の1つまたは複数において適切な方法で組み合わされてもよい。
【0065】
前述の説明は、本発明の特定の実施形態にすぎず、本発明の保護範囲を限定するようには意図されていない。本発明で開示された技術的範囲内で当業者によって容易に想到されるいかなる変形または置換も、本発明の保護範囲内に含まれるものとする。したがって、本発明の保護範囲は、特許請求の範囲の保護範囲に従うものとする。
【符号の説明】
【0066】
1 カメラアセンブリ
11 締結ホルダ
111 フレーム本体
112 前面カバー
113 背面カバー
114 封止カバー
1141 パンチ穴
12 カメラモジュール
121 ポップアップ/ダウンハウジング
1211 光透過孔
1212 凹状領域
122 カメラ構成要素
13 駆動源
131 プッシュロッド
14 ガイドシャフト
141 クランプスロット
15 摺動スリーブ
151 挿入孔
152 接続部品取付孔
16 イヤーシート
17 第1の制限ワッシャ
18 第2の制限ワッシャ
19 磁石
2 ハウジング
21 回避孔
3 ディスプレイ
4 ガイド構造
5 バックプレーン
6 電源回路基板
7 主基板
8 スピーカ
9 ベース取付支持部
10 ベース
図1a
図1b
図2a
図2b
図3a
図3b
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14