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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-01-07
(45)【発行日】2025-01-16
(54)【発明の名称】エアロゾル生成装置
(51)【国際特許分類】
   A24F 40/51 20200101AFI20250108BHJP
   A24F 40/40 20200101ALI20250108BHJP
   A24F 40/10 20200101ALI20250108BHJP
【FI】
A24F40/51
A24F40/40
A24F40/10
【請求項の数】 13
(21)【出願番号】P 2023001172
(22)【出願日】2023-01-06
(62)【分割の表示】P 2020546915の分割
【原出願日】2020-04-28
(65)【公開番号】P2023030216
(43)【公開日】2023-03-07
【審査請求日】2023-04-24
(31)【優先権主張番号】10-2019-0050995
(32)【優先日】2019-04-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】519217032
【氏名又は名称】ケーティー アンド ジー コーポレイション
(74)【代理人】
【識別番号】100084995
【弁理士】
【氏名又は名称】加藤 和詳
(72)【発明者】
【氏名】イ、ジョン ソプ
(72)【発明者】
【氏名】オ、ソン ロク
【審査官】河内 誠
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2019/0083720(US,A1)
【文献】国際公開第2018/055334(WO,A1)
【文献】国際公開第2017/216516(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A24F 40/00~47/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
エアロゾル生成物質を加熱してエアロゾルを生成する霧化部、及び生成された前記エアロゾルが外部に排出されるマウスピースを含むカートリッジと、
前記カートリッジを収容する本体と、
前記カートリッジと前記本体との間に形成され、空気流入口を介して流入された外部空気を、前記霧化部を経て、前記マウスピースの方向に移動させる第1空気チャネルと、
前記マウスピースと前記霧化部とを連結する延長線から離隔された前記第1空気チャネルの一領域から延びて形成され、前記第1空気チャネルと流体連通される第2空気チャネルと、
前記第2空気チャネルを介し、前記第1空気チャネルと流体連通されるセンサ収容部と、
前記センサ収容部に配置され、前記第2空気チャネルの流量または圧力の変化に基づき、前記エアロゾルの外部への排出を感知するセンサと、を含む、エアロゾル生成装置。
【請求項2】
前記本体は前記センサ収容部を含む、請求項1に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項3】
前記センサは、前記センサ収容部の底面部から離隔配置される、請求項2に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項4】
前記センサは、前記センサ収容部の一側壁に配置される、請求項2に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項5】
前記センサ収容部の体積は、前記センサの体積の2倍ないし4倍である、請求項2に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項6】
前記第1空気チャネルと前記第2空気チャネルとが出合う前記第2空気チャネルの一部分には、第2空気チャネル入口が形成され、前記第2空気チャネル入口は、前記空気流入口と前記霧化部との間に位置する、請求項1に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項7】
前記空気流入口の周辺での前記第1空気チャネルの幅は、前記第2空気チャネル入口の周辺での前記第1空気チャネルの幅よりも広い、請求項6に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項8】
前記第2空気チャネル入口の周辺での前記第1空気チャネルの幅は、前記第2空気チャネルの幅と同一である、請求項7に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項9】
前記本体は、前記本体の一面に壁部を含み、
前記壁部は、前記第2空気チャネル入口の周辺での前記第1空気チャネルの幅を、前記第2空気チャネルの幅と同一に狭める、請求項8に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項10】
前記霧化部で生成された漏れ液が前記第1空気チャネルを介し、前記第2空気チャネルに漏れ出ることを防止する液漏れ遮断部をさらに含む、請求項1に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項11】
前記液漏れ遮断部は、前記霧化部と前記第2空気チャネルとの間の前記第1空気チャネルの一部分に形成される、請求項10に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項12】
前記液漏れ遮断部は、前記第1空気チャネルの前記一部分の底面部から所定距離ほど突出され、前記第1空気チャネルを部分的に遮蔽する、請求項11に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項13】
前記液漏れ遮断部が形成された前記第1空気チャネルの前記一部分の断面積は、前記液漏れ遮断部の断面積の1.2倍ないし1.8倍である、請求項12に記載のエアロゾル生成装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、エアロゾル生成装置に係り、さらに詳細には、エアロゾル生成物質を加熱してエアロゾルを生成するエアロゾル生成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
最近になり、伝統的な可燃性シガレットの代替剤への需要が増大している。特に、エアロゾル生成物質(例:シガレット)を燃焼させてエアロゾルを生成させる方法ではなく、エアロゾル生成物品内のエアロゾル生成物質が加熱されることによってエアロゾルが生成される方法への需要が増大している。それにより、加熱式エアロゾル生成物品または加熱式エアロゾル生成装置に対する研究が活発に進められている。
【0003】
一般的に、加熱式エアロゾル生成装置は、エアロゾル生成装置内部にエアロゾル生成物質を収容し、該エアロゾル生成物質は、空気流入口を介してエアロゾル生成装置内に流入された外部空気と共に加熱され、エアロゾルを生成することができる。
【0004】
外部空気は、ユーザのパフ(すなわち、吸入)により、エアロゾル生成装置内に流入されうるが、該エアロゾル生成装置は、ユーザのパフ感知に対応し、エアロゾル生成装置の動作を多様に変更することができる。
【0005】
そのために、該エアロゾル生成装置は、ユーザの吸入を感知するための吸入感知センサを含むことにもなる。前述のエアロゾル生成装置においてセンサは、空気流入口と霧化部とを流体連通させる主空気チャネル内にも配置される。しかし、センサが主空気チャネルに配置される場合、空気流入が妨害され、センサが、外部からの汚染物質、または生成されたエアロゾルと直接接触することにもなり、センサの感度及び動作安定性が低かったのである。
【0006】
また、液状組成物を収容するカートリッジから発生した漏れ液は、主空気チャネルを介してセンサに流動しうる。その場合、センサが誤作動を起こし、はなはだしい場合、センサが損傷されてしまう。センサの誤作動または破損は、ユーザのエアロゾル生成装置使用に不都合をもたらすが、従来の技術においては、センサへの液漏れを防止するための研究が活発に進められた。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本開示の実施形態は、主空気チャネルからセンサを収容するセンサ収容部に延長する別途の空気チャネルが形成され、別途の空気チャネルの流量または圧力の変化を測定することにより、ユーザ吸入を感知するセンサを含むエアロゾル生成装置を提供する。それにより、センサの感度が向上すると共に、センサを外部の汚染物質から保護することができる。
【0008】
本開示の実施形態は、空気が流入される第1空気チャネルから、センサを収容する収容空間に延長される第2空気チャネルを含むことにより、向上された作動安定性を有するエアロゾル生成装置を提供する。
【0009】
また、本開示の実施形態は、エアロゾル生成装置の霧化部で生成された漏れ液が漏れ出ることを防止する液漏れ遮断部をさらに含むエアロゾル生成装置を提供する。
【0010】
本開示の実施形態がなすべき技術的課題は、前述のような技術的課題に限定されるものではなく、以下の実施形態から、他の技術的課題が類推されうる。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明のエアロゾル生成装置は、エアロゾル生成物質を加熱してエアロゾルを生成する霧化部、及び生成された前記エアロゾルが外部に排出されるマウスピースを含むカートリッジ;前記カートリッジを収容する本体;並びに前記エアロゾルの外部への排出を感知するセンサ;を含むものの、第1空気チャネルは、前記カートリッジと前記本体との間に形成され、空気流入口を介して流入された外部空気を、前記霧化部を経て、前記マウスピース方向に移動させ、第2空気チャネルは、前記本体に形成され、前記第1空気チャネルと前記第2空気チャネルは、流体連通され、前記センサは、前記第2空気チャネルの流量または圧力の変化に基づき、前記エアロゾルの外部への排出を感知する。
【発明の効果】
【0012】
本開示の実施形態に係わるエアロゾル生成装置は、第1空気チャネルから延長する第2空気チャネルの流量または圧力の変化を測定することにより、ユーザの吸入を感知するセンサを含む。第1空気チャネルの幅は、第2空気チャネルの幅と同一にも変更される。それにより、センサの感度が向上し、同時に、センサが外部汚染物質から保護されうる。
【0013】
本開示の実施形態に係わるエアロゾル生成装置は、センサを収容するセンサ収容部を含んでもよい。該センサがエアロゾル生成装置内の別途の空間であるセンサ収容部に収容されることにより、外部空気が流入される第1空気チャネルから、所定距離離隔されうる。それにより、該センサが、外部空気と共に流入されうる汚染物質との接触が防止されうる。
【0014】
また、本開示の実施形態に係わるエアロゾル生成装置は、液漏れ遮断部を含んでもよく、該液漏れ遮断部は、エアロゾル生成装置内で発生した漏れ液がセンサに流動することを防止し、液漏れによるセンサの損傷または破損を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】一実施形態に係わるエアロゾル生成物質を保有する交換可能なカートリッジと、それを具備したエアロゾル生成装置との結合関係を概略的に図示した分離斜視図である。
図2図1に図示された実施形態に係わるエアロゾル生成装置の例示的な一作動状態を図示した斜視図である。
図3図1に図示された実施形態に係わるエアロゾル生成装置の例示的な他の作動状態を図示した斜視図である。
図4】一実施形態によるエアロゾル生成装置のブロック図である。
図5】一実施形態に係わるエアロゾル生成装置の縦方向断面図である。
図6図5に図示されたエアロゾル生成装置の縦方向断面図の部分拡大図である。
図7A】他の実施形態に係わるエアロゾル生成装置の縦方向断面図である。
図7B図7Aにおける、エアロゾル生成装置の横方向断面図である。
図8A】さらに他の実施形態に係わるエアロゾル生成装置の縦方向断面図である。
図8B図8Aに図示されたエアロゾル生成装置の横方向断面図である。
図8C図8Aのエアロゾル生成装置の他方向から見た断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
本開示の実施形態に係わるエアロゾル生成装置は、エアロゾル生成物質を加熱してエアロゾルを生成する霧化部、及び生成された前記エアロゾルが外部に排出されるマウスピースを含むカートリッジ、前記カートリッジを収容する本体、並びに前記エアロゾルの外部への排出を感知するセンサを含むものの、第1空気チャネルは、前記カートリッジと前記本体との間に形成され、空気流入口を介して流入された外部空気を、前記霧化部を経て、前記マウスピース方向に移動させ、第2空気チャネルは、前記本体に形成され、前記第1空気チャネルと前記第2空気チャネルは、流体連通され、前記センサは、前記第2空気チャネルの流量または圧力の変化に基づき、前記エアロゾルの外部への排出を感知する。
【0017】
前記本体は、前記センサを収容するセンサ収容部をさらに含み、前記センサ収容部は、前記第2空気チャネルを介し、前記第1空気チャネルとも流体連通される。
【0018】
前記センサは、前記センサ収容部の底面部から離隔配置されうる。
【0019】
前記センサは、前記センサ収容部の一側壁にも配置される。
【0020】
前記センサ収容部の体積は、前記センサの体積の2倍ないし4倍でもある。
【0021】
前記第1空気チャネルと前記第2空気チャネルが出合う前記第2空気チャネルの一部分には、第2空気チャネル入口が形成され、前記第2空気チャネル入口は、前記空気流入口と前記霧化部との間に位置する。前記空気流入口の周辺での前記第1空気チャネルの幅は、前記第2空気チャネル入口の周辺での前記第1空気チャネルの幅よりも広い。
【0022】
前記空気流入口の周辺での前記第1空気チャネルの幅は、前記第2空気チャネルの幅と対応する。
【0023】
前記本体は、前記本体の一面に形成され、前記第1空気チャネルの幅を、前記第2空気チャネル入口の周辺での前記第2空気チャネルの幅に狭める壁部を含んでもよい。
【0024】
液漏れ遮断部は、前記霧化部と前記第2空気チャネルとの間の前記第1空気チャネルの一部分にも形成される。
【0025】
前記液漏れ遮断部は、前記第1空気チャネルの前記一部分の底面部から所定距離ほど突出され、前記第1空気チャネルを部分的に遮蔽することができる。
【0026】
前記液漏れ遮断部が形成された前記第1空気チャネルの前記一部分の断面積は、前記液漏れ遮断部の断面積の1.2倍ないし1.8倍でもある。
【0027】
本実施形態で使用される用語は、本開示の実施形態での機能を考慮しながら、可能な限り、現在広く使用される一般的な用語を選択したが、それは、当分野に携わる技術者の意図、判例、または新たな技術の出現などによっても異なる。また、特定の場合、出願人が任意に選定した用語もあり、その場合、当該本開示の説明部分において、詳細にその意味を記載する。従って、本開示の実施形態で使用される用語は、単純な用語の名称ではなく、その用語が有する意味と、本実施形態の全般にわたる内容とを基に定義されなければならない。
【0028】
また、明細書全体において、ある部分がある構成要素を「含む」または「含むところの」と言うとき、それは、特別に反対となる記載がない限り、他の構成要素を除くものではなく、他の構成要素をさらに具備しうるということを意味する。また、明細書に記載された「…部」、「…モジュール」のような用語は、少なくとも1つの機能や動作を処理する単位を意味し、それは、ハードウェアまたはソフトウェアによって具現されるか、あるいはハードウェアとソフトウェアとの結合によっても具現される。
【0029】
ここで使用された「少なくとも一つ」というような表現は、全体構成リストを修正し、リストの個別構成を修正するものではない。例えば、「a、b及びcのうち少なくとも一つ」という表現は、「a」、「b」、「c」、「a及びb」、「a及びc」、「b及びc」または「a、b及びc」のいずれも含むものであると理解されなければならない。
【0030】
あるエレメントまたはあるレイヤが、他のエレメントまたは他のレイヤの「上」に、「上部」に、「連結されている」または「結合されている」とされるとき、それは、他のエレメントまたは他のレイヤに直接連結されたり、直接結合されたりするか、あるいは別途の結合されたエレメントまたはレイヤが存在しうる。対照的に、あるエレメントが他のエレメントまたはレイヤの「真上」に、「すぐ上部」に、「直接連結されている」または「直接結合されている」と言及されたときには、中間に、別途のエレメントが存在しないと理解されなければならないのである。同一参照番号は、全体的に、同一要素を指す。以下においては、添付図面を参照し、本開示の実施形態について、本開示実施形態が属する技術分野において、当業者が容易に実施することができるように詳細に説明する。しかし、本実施形態は、さまざまに異なる形態にも具現され、ここで説明する実施形態に限定されるものではない。
【0031】
一方、本開示で使用された用語は、本実施形態について説明するためのものであり、本実施形態を制限するものではない。本開示において、単数形は、文言において、特別に言及しない限り、複数形も含む。
【0032】
図1は、一実施形態に係わるエアロゾル生成物質を保有する交換可能なカートリッジと、それを具備したエアロゾル生成装置における結合関係とを概略的に図示した分離斜視図である。
【0033】
図1に示された実施形態に係わるエアロゾル生成装置5は、エアロゾル生成物質を保有するカートリッジ20と、カートリッジ20を支持する本体10と、を含む。
【0034】
エアロゾル生成物質を収容するカートリッジ20は、本体10に結合することができる。カートリッジ20の一部分が、本体10の収容空間19に挿入されることにより、カートリッジ20が本体10にも装着される。
【0035】
図1において、エアロゾル生成装置のカートリッジと本体は、互いに脱着分離が可能であるように図示されている。ただし、本開示の実施形態は、それに限定されるものではなく、カートリッジと本体は、互いに分離しないものもある。
【0036】
カートリッジの内部に収容されたエアロゾル生成物質を外部から視覚的に確認することができるように、カートリッジの液体保存部21は、少なくとも一部が透明な部分を含んでもよい。液体保存部21は、本体に結合するとき、本体の溝11に挿入されうるように、液体保存部21から突出する突出窓21aを含む。マウスピース部22及び/または液体保存部21の全体が、透明なプラスチックやガラスのような素材によっても作製される。代案として、液体保存部21の一部分に該当する突出窓21aだけが透明な素材によっても作製される。
【0037】
本体10は、収容空間19の内側に配置された接続端子10tを含む。本体10の収容空間19に、カートリッジ20の液体保存部21が挿入されれば、本体10は、接続端子10tを介してカートリッジ20に電力を提供するか、あるいはカートリッジ20の作動と係わる信号をカートリッジ20に供給することができる。
【0038】
スライダ7は、スライダ7が本体10に対して移動自在に本体10に結合される。スライダ7は、本体10に対して移動することにより、本体10に結合されたカートリッジ20のマウスピース部22の少なくとも一部を覆うか、あるいはマウスピース部22の少なくとも一部を外部に露出させる機能を遂行する。スライダ7は、カートリッジ20の突出窓21aの少なくとも一部を外部に露出させる長孔7aを含む。
【0039】
図1に図示されているように、スライダ7は、両側端部が開放された中空型筒形状を有する。スライダ7の構造は、図面に図示されているように、筒形状に制限されるものではない。例えば、本体10のエッジに結合された状態を維持しながら、本体10に対して移動自在なクリップ形態の断面形状を有する曲折された板構造を有することができる。他の例として、スライダ7は、湾曲された円弧形態の断面形状を有する曲がった半円筒形状などの構造を有することができる。
【0040】
スライダ7は、本体10とカートリッジ20とに対するスライダ7の位置を維持するための磁性体を含む。該磁性体は、永久磁石、鉄、ニッケル、コバルト、またはそれらの合金のような素材を含んでもよい。
【0041】
該磁性体は、スライダ7の互いに対向する2つの第1磁性体8aと、互いに対向する2つの第2磁性体8bとを含む。第1磁性体8aは、第2磁性体8bから、スライダ7の移動方向である本体10の長手方向(すなわち、本体10が延長する方向)に離隔されても配置される。
【0042】
本体10は、スライダ7が本体10に対して移動する間、スライダ7の第1磁性体8aと第2磁性体8bとが移動する経路上に配置された固定磁性体9を含む。本体10の固定磁性体9も、収容空間19を挟んで互いに対向するように、二つが設けられてもよい。
【0043】
固定磁性体9と第1磁性体8aとの間、または固定磁性体9と第2磁性体8bとの間で作用する磁力によってスライダ7は、マウスピース部22の端部を覆うか、あるいは露出させる位置に安定して維持されうる。
【0044】
本体10は、スライダ7が本体10に対して移動する間、スライダ7の第1磁性体8aと第2磁性体8bとの移動する経路上に配置される位置変化感知センサ3を含む。位置変化感知センサ3は、例えば、ホール効果(hall effect)を利用し、磁場の変化を感知し、感知された変化に基づいて信号を生成するホールセンサ(hall IC(Integrated circuit))を含んでもよい。
【0045】
前述の実施形態に係わるエアロゾル生成装置5において、本体10とカートリッジ20とスライダ7との水平断面の形状がほぼ長方形であるが(すなわち、長手方向から見た断面)、本実施形態は、そのようなエアロゾル生成装置5の形状によって制限されるものではない。エアロゾル生成装置5は、例えば、円形や楕円形や正方形や、さまざまな形態の多角形の断面形状を有することができる。また、エアロゾル生成装置5は、必ずしも直線的に延長する構造に制限されるものではなく、ユーザが手にしやすいように、例えば、流線形に湾曲されたり、特定領域において、既定角度に曲折されたりもする。
【0046】
図2は、図1に示された実施形態に係わるエアロゾル生成装置の例示的な一作動状態を図示した斜視図である。
【0047】
図2においては、スライダ7は、本体10と結合されたカートリッジのマウスピース部22の端部を覆う位置に移動する。この状態で、マウスピース部22が、外部の異物から安全に保護され、清潔な状態でも維持される。
【0048】
ユーザは、スライダ7の長孔7aを介し、カートリッジの突出窓21aを視覚的に確認することにより、カートリッジが保有するエアロゾル生成物質の残量を確認することができる。ユーザは、エアロゾル生成装置5を使用するために、スライダ7を本体10の長手方向に移動させることができる。
【0049】
図3は、図1に示された実施形態に係わるエアロゾル生成装置の例示的な他の作動状態を図示した斜視図である。
【0050】
図3においては、スライダ7が本体10と結合されたカートリッジのマウスピース部22の端部を外部に露出させる位置に移動した作動状態が図示された。この状態で、ユーザは、自分の口腔にマウスピース部22を挿入し、マウスピース部22の排出孔22aを介して排出されるエアロゾルを吸入することができる。
【0051】
図3に図示されているように、スライダ7がマウスピース部22の端部を外部に露出させる位置に移動したとき、カートリッジの突出窓21aは、依然として、スライダ7の長孔7aを介し、カートリッジの突出窓21aが外部に露出される。それにより、ユーザは、スライダ7の位置と関係なく、カートリッジが保有するエアロゾル生成物質の残量を視覚的に確認することができる。
【0052】
図4は、一実施形態によるエアロゾル生成装置のブロック図である。
【0053】
図4を参照すれば、エアロゾル生成装置10000は、バッテリ11000、ヒータ12000、センサ13000、ユーザインターフェース14000、メモリ15000及び制御部16000を含んでもよい。しかし、エアロゾル生成装置10000の内部構造は、図4に図示されたところに限定されるものではない。また、エアロゾル生成装置5の設計により、図4に図示されたハードウェア構成のうち一部が省略されるか、あるいは新たな構成がさらに追加されうるということは、本実施形態と係わる技術分野で当業者であるならば、理解することができるであろう。
【0054】
エアロゾル生成装置10000がカートリッジなしに本体だけ含む実施形態において、エアロゾル生成装置10000の構成は、本体に位置することができる。エアロゾル生成装置10000が、本体及びカートリッジを含む他の実施形態において、エアロゾル生成装置10000の構成は、本体及び/またはカートリッジに位置することができる。
【0055】
以下においては、エアロゾル生成装置10000に含まれた各構成の位置を限定せず、各構成の動作について説明する。
【0056】
バッテリ11000は、エアロゾル生成装置10000が動作するのに利用される電力を供給する。例えば、バッテリ11000は、ヒータ12000が加熱されうるように、電力を供給することができる。また、バッテリ11000は、センサ13000、ユーザインターフェース14000、メモリ15000、制御部16000のようなエアロゾル生成装置10000の他の構成の動作に必要な電力を供給することができる。バッテリ11000は、充電が可能なバッテリでもあり、一回使用バッテリでもある。例えば、バッテリ11000は、リチウムポリマー(Li poly)バッテリでもあるが、それに制限されるものではない。
【0057】
ヒータ12000は、制御部16000の制御により、バッテリ11000から電力を供給される。ヒータ12000は、バッテリ11000から電力を供給され、エアロゾル生成装置10000に挿入されたシガレットを加熱するか、あるいはエアロゾル生成装置10000に装着されたカートリッジを加熱することができる。
【0058】
ヒータ12000は、エアロゾル生成装置10000の本体に位置することができる。または、ヒータ12000は、カートリッジに位置することができる。ヒータ12000がカートリッジに位置する場合、ヒータ12000は、本体及び/またはカートリッジに位置したバッテリ11000から電力を供給されうる。
【0059】
ヒータ12000は、任意の適する電気抵抗性物質によっても形成される。例えば、適する電気抵抗性物質は、チタン、ジルコニウム、タンタル、白金、ニッケル、コバルト、クロム、ハフニウム、ニオブ、モリブデン、タングステン、スズ、ガリウム、マンガン、鉄、銅、ステンレス鋼、ニクロムなどを含む金属、または金属合金でもあるが、それらに制限されるものではない。また、ヒータ12000は、金属熱線(wire)、電気伝導性トラック(track)が配置された金属熱板(plate)、セラミックス発熱体などによっても具現される、それらに制限されるものではない。
【0060】
一実施形態において、ヒータ12000は、カートリッジに含まれてもよい。該カートリッジは、ヒータ12000、液体伝達手段及び液体保存部を含んでもよい。該液体保存部に収容されたエアロゾル生成物質は、液体伝達手段に吸収され、ヒータ12000は、液体伝達手段に吸収されたエアロゾル生成物質を加熱し、エアロゾルを発生させることができる。例えば、ヒータ12000は、ニッケルクロムのような素材を含み、液体伝達手段に巻かれるか、あるいは液体伝達手段に隣接するようにも配置される。
【0061】
一方、ヒータ12000は、誘導加熱式ヒータでもある。ヒータ12000は、シガレットまたはカートリッジを誘導加熱方式で加熱するための電気伝導性コイルを含んでもよく、シガレットまたはカートリッジには、誘導加熱式ヒータによって加熱されうるサセプタが含まれてもよい。
【0062】
エアロゾル生成装置10000は、少なくとも1つのセンサ13000を含んでもよい。少なくとも1つのセンサ13000でセンシングされた結果は、制御部16000に伝達され、該センシング結果により、制御部16000は、ヒータの動作制御、喫煙の制限、シガレット(または、カートリッジ)挿入有無判断、お知らせ表示などが行われるように、エアロゾル生成装置10000を制御することができる。
【0063】
ユーザインターフェース14000は、ユーザに、エアロゾル生成装置10000の状態に係わる情報を提供することができる。例えば、ユーザインターフェース14000は、視覚情報を出力するディスプレイまたはランプ、触覚情報を出力するモータ、音情報を出力するスピーカ、ユーザから入力された情報を受信したり、ユーザに情報を出力したりする入出力(I/O)インターフェーシング手段(例えば、ボタンまたはタッチスクリーン)とデータ通信を行ったり、充電電力を供給されたりするための端子、及び/または外部デバイスと無線通信(例えば、WI-FI、WI-FI Direct、ブルートゥース(登録商標)(Bluetooth(登録商標))、NFC(near-field communication)など)を行うための通信インターフェーシングモジュールのような多様なインターフェーシング手段を含んでもよい。
【0064】
メモリ15000は、制御部16000で処理されたデータ、及び処理される多様なデータを保存することができる。メモリ15000は、DRAM(dynamic random access memory)、SRAM(static random access memory)、ROM(read only memory)、EEPROM(electrically erasable and programmable read only memory)のような多種にも具現される。
【0065】
例えば、メモリ15000には、エアロゾル生成装置10000の動作時間、最大パフ回数、現在パフ回数、少なくとも1つの温度プロファイル、及びユーザの喫煙パターンに係わるデータなどが保存されうる。
【0066】
制御部16000は、エアロゾル生成装置10000の全般的な動作を制御することができる。制御部16000は、少なくとも1つのプロセッサを含む。該プロセッサは、多数の論理ゲートのアレイによっても具現され、汎用的なマイクロプロセッサと、該マイクロプロセッサで実行されうるプログラムが保存されたメモリとの組み合わせによっても具現される。また、他の形態のハードウェアによっても具現されるということは、本実施形態が属する技術分野で当業者であるならば、理解することができるであろう。
【0067】
制御部16000は、少なくとも1つのセンサ13000によってセンシングされた結果を分析し、続いて行われる処理を制御する。例えば、制御部16000は、センサ13000のセンシング結果に基づき、ユーザの吸入(すなわち、エアロゾルの外部への排出)を感知することができる。
【0068】
制御部16000は、少なくとも1つのセンサ13000によってセンシングされた結果に基づき、ヒータ12000の動作が開始または終了するように、ヒータ12000に供給される電力を制御することができる。また、制御部16000は、少なくとも1つのセンサ13000によってセンシングされた結果に基づき、ヒータ12000が所定の温度まで加熱されるか、あるいは適切な温度を維持するように、ヒータ12000に供給される電力の量、及び電力が供給される時間を制御することができる。
【0069】
一実施形態において制御部16000は、エアロゾル生成装置10000に対するユーザ入力を受信した後、ヒータ12000の動作を開始するために、ヒータ12000のモードを予熱モードに設定することができる。また、制御部16000は、パフ感知センサを利用し、ユーザのパフを感知した後、ヒータ12000のモードを予熱モードに、動作モードで転換することができる。また、制御部16000は、パフ感知センサを利用してパフ回数をカウントした後、パフ回数が、既設定回数に逹すれば、ヒータ12000への電力供給を中断することができる。
【0070】
制御部16000は、少なくとも1つのセンサ13000によってセンシングされた結果に基づき、ユーザインターフェース14000を制御することができる。例えば、パフ感知センサでカウントされたパフ回数が、既設定回数に逹すれば、制御部16000は、ユーザインターフェース14000(例:ランプ、モータ、スピーカなど)を利用し、ユーザにエアロゾル生成装置10000がすぐ終了すると予告することができる。
【0071】
一方、図4には、図示されていないが、エアロゾル生成装置10000は、別途のクレードルと結合され、エアロゾル生成システムを構成することもできる。例えば、該クレードルは、エアロゾル生成装置10000のバッテリ11000を充電するのにも利用される。例えば、エアロゾル生成装置10000は、クレードル内部の収容空間に収容された状態で、クレードルのバッテリから電力を供給され、エアロゾル生成装置10000のバッテリ11000を充電することができる。
【0072】
図5は、一実施形態に係わるエアロゾル生成装置5の縦方向(すなわち、垂直方向)断面図である。
【0073】
一実施形態に係わるエアロゾル生成装置5は、カートリッジ20、本体10及びセンサ130を含んでもよい。
【0074】
カートリッジ20は、液体保存部21内に保存されたエアロゾル生成物質を加熱し、エアロゾルを生成する霧化部110、及び生成されたエアロゾルが排出されるマウスピース部22を含んでもよい。
【0075】
本体10は、カートリッジ20を収容することができる。第1空気チャネル120は、カートリッジ20と本体10との間に形成された空気流入口125を介し、外部空気が流入されうる。第1空気チャネル120は、霧化部120とマウスピース部22とを流体連通させることができる。
【0076】
センサ130は、空気流入口125からマウスピース部22への空気流動を感知することができる。第2空気チャネル140は、第1空気チャネル120と連通することができる。センサ130は、第2空気チャネル140の空気流量または空気圧力の変化を測定することにより、マウスピース部22へのエアロゾル排出を感知することができる。
【0077】
カートリッジ20は、例えば、液体状態であるか、固体状態であるか、気体状態であるか、またはゲル(gel)状態のうち少なくとも1つの状態を有するエアロゾル生成物質を保有することができる。該エアロゾル生成物質は、液状組成物を含んでもよい。例えば、該液状組成物は、揮発性タバコ香成分を含むタバコ含有物質を含む液体でもあり、非タバコ物質を含む液体でもある。
【0078】
該液状組成物は、例えば、水、ソルベント、エタノール、植物抽出物、香料、香味剤及びビタミン混合物のうちいずれか1つの成分や、それら成分の混合物を含んでもよい。該香料は、メントール、ペパーミント、スぺアミントオイル、各種果物の香り成分などを含んでもよいが、それらに制限されるものではない。該香味剤は、ユーザに多様な香味または風味を提供することができる成分を含んでもよい。該ビタミン混合物は、ビタミンA、ビタミンB、ビタミンC及びビタミンEのうち少なくとも一つが混合されたものでもあるが、それらに制限されるものではない。また、該液状組成物は、グリセリン及びプロピレングリコールのようなエアロゾル形成剤を含んでもよい。
【0079】
例えば、該液状組成物は、ニコチン塩が添加された任意の重量比のグリセリンとプロピレングリコールとの溶液を含んでもよい。該液状組成物には、2種以上のニコチン塩が含まれてもよい。該ニコチン塩は、ニコチンに、有機酸または無機酸を含む適切な酸を添加することによっても形成される。該ニコチンは、自然に発生するニコチン、または合成ニコチンであり、該液状組成物の総溶液重量に対する任意の適切な重量濃度を有することができる。
【0080】
ニコチン塩の形成のための酸は、血中ニコチン吸収速度、エアロゾル生成装置5の作動温度、香味または風味、溶解度などを考慮しても適切に選択される。例えば、ニコチン塩の形成のための酸は、安息香酸、乳酸、サリチル酸、ラウリル酸、ソルビン酸、レブリン酸、ピルビン酸、ギ酸、酢酸、プロピオン酸、酪酸、吉草酸、カプロン酸、カプリル酸、カプリン酸、クエン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸、フェニル酢酸、酒石酸、コハク酸、フマル酸、グルコン酸、サッカリン酸、マロン酸及びリンゴ酸によって構成された群から選択される単独の酸、または前述の群から選択される2以上の酸の混合にもなるが、それらに限定されるものではない。
【0081】
カートリッジ20は、本体10から伝達される電気信号または無線信号などによって作動することにより、カートリッジ20内部のエアロゾル生成物質の相(phase)を気相に変換し、エアロゾルを発生させる機能を遂行することができる。該エアロゾルは、エアロゾル生成物質から発生した蒸気化された粒子と空気とが混合された状態の気体を意味する。
【0082】
例えば、カートリッジ20は、本体10から電気信号を伝達されたことに基づき、エアロゾル生成物質を加熱するか、あるいは超音波振動方式または誘導加熱方式を利用することにより、エアロゾル生成物質の相を変換することができる。一実施形態において、カートリッジ20は、自体的な電力源を含んでもよく、本体10から伝達された電気的な制御信号や無線信号に基づき、エアロゾルを発生させることができる。
【0083】
カートリッジ20は、内部にエアロゾル生成物質を収容する液体保存部21と、液体保存部21のエアロゾル生成物質をエアロゾルに変換する機能を遂行する霧化部110と、を含んでもよい。
【0084】
液体保存部21が、内部に「エアロゾル生成物質を収容する」というのは、液体保存部21が、容器(container)の用途のように、エアロゾル生成物質を単に入れる機能を遂行することと、液体保存部21の内部に、例えば、スポンジや綿や布地や多孔性セラミックス構造体のようなエアロゾル生成物質を含浸(すなわち、含有)する要素を含むことと、を意味する。
【0085】
該エアロゾル生成物質を加熱し、エアロゾルを生成する霧化部110は、例えば、エアロゾル生成物質を吸収し、エアロゾルに変換するための最適状態に維持する液体伝達手段(例:ウィック(wick))と、液体伝達手段を加熱してエアロゾルを発生するヒータと、を含んでもよい。
【0086】
該液体伝達手段は、例えば、綿ファイバ、セラミックスファイバ、ガラスファイバ、多孔性セラミックスのうち少なくとも一つを含んでもよい。
【0087】
該ヒータは、電気抵抗によって熱を発生させることにより、該液体伝達手段に伝達されるエアロゾル生成物質を加熱するために、銅、ニッケル、タングステンのような金属素材を含んでもよい。該ヒータは、例えば、金属熱線、金属熱板)、セラミックス発熱体などによっても具現される。また、該ヒータは、ニクロム線のような素材を利用し、伝導性フィラメントによって具現されるとか、該液体伝達手段に巻かれたり、該液体伝達手段に隣接するようにも配置される。
【0088】
霧化部110は、また、別途の液体伝達手段を使用せず、該エアロゾル生成物質を吸収し、エアロゾルに変換するための最適の状態に維持し、かつエアロゾル生成物質を加熱してエアロゾルを発生させるメッシュ状(mesh shape)や板状(plate shape)の発熱体にも具現される。
【0089】
一実施形態に係わるエアロゾル生成装置5において、マウスピース部22は、ユーザの口部と直接接触する部分を含んでもよい。マウスピース部22を介し、エアロゾル生成装置5で生成されたエアロゾルがユーザに伝達されうる。
【0090】
例えば、ユーザは、エアロゾル生成装置5を作動させ、エアロゾル生成物質を加熱してエアロゾルを生成した後、マウスピース部22に、ユーザの口部を接触させ、エアロゾルを吸入することができる。
【0091】
それにより、エアロゾル生成装置5のマウスピース部22は、ユーザの喫煙後、ユーザの唾液がついてしまう。そのとき、マウスピース部22に微生物が生存したり生長したりしてしまうが、そのような微生物の生存及び生長を抑制するために、エアロゾル生成装置5のマウスピースは、抗菌機能を有する材料によっても構成される。
【0092】
一実施形態によれば、本体10は、カートリッジ20を収容することができる。前述のように、本体10は、カートリッジ20を一側において支持することができ、カートリッジ20がエアロゾルを生成するように電力を提供することができる。
【0093】
一実施形態によれば、エアロゾル生成装置5は、カートリッジ20と本体10との間に形成される空気流入口125を含み、空気流入口125を介し、外部空気が流入されうる。第1空気チャネル120は、空気が空気流入口125から霧化部110を経て、マウスピース部110に流動させうる。
【0094】
カートリッジ20は、液体保存部21内に保存されたエアロゾル生成物質を加熱することにより、エアロゾルを発生させることができる。このとき、該エアロゾル生成物質は、空気流入口125を介し、エアロゾル生成装置5内に流入された外部空気と共に、カートリッジ20内で加熱され、加熱されたエアロゾル生成物質と外部空気とが混合され、エアロゾルが生成されうる。
【0095】
このとき、外部空気は、空気流入口125を介し、エアロゾル生成装置5内に流入されうる、空気流入口125は、カートリッジ20と本体10表面との間に形成された間隙でもある。このとき、カートリッジ20と本体10との間の表面に形成された間隙は、各構成間の裕隔によっても形成されるが、それに制限されるものではなく、空気流入口125は、カートリッジ20と本体10との間に位置する別途の通孔によっても形成される。
【0096】
第1空気チャネル120は、空気流入口125から、霧化部110、及びひいては、マウスピース部22まで延長されうる。それにより、第1空気チャネル120は、外部と、霧化部110及びマウスピース部22とを流体連通させることができる。言い換えれば、空気流入口125に流入された空気は、霧化部110を通過し、マウスピース部22を介し、エアロゾル生成装置5の外部にも流出される。
【0097】
第1空気チャネル120は、カートリッジ20と本体10との間を延長する空間を含んでもよい。例えば、本体10がカートリッジ20を収容するとき、本体10とカートリッジ20との間には、空間が形成されうる。このとき、カートリッジ20と本体10との間に形成された空間は、前述の空気流入口125にもなる。
【0098】
一実施形態に係わるエアロゾル生成装置5において、カートリッジ20の下部端部には、霧化部110に連結される開口が形成されうる。第1空気チャネル120は、下部端部に形成された開口を介し、カートリッジ20の霧化部110及びマウスピース部22にも延長される。
【0099】
第1空気チャネル120の空気流入口125に流入された空気は、カートリッジ20と本体10との間を延長する空間を通過し、カートリッジ20の下部端部に形成された開口を通過し、霧化部110に流動することができる。霧化部110に流動した外部空気は、エアロゾルと共にマウスピース部22を通過し、ユーザに吸入されうる。
【0100】
一実施形態によれば、エアロゾル生成装置5は、空気流入口125からマウスピース部22への空気流動を感知するセンサ130を含んでもよい。例えば、センサ130は、ユーザの吸入を感知するためのパフ感知センサを含んでもよい。
【0101】
一実施形態に係わるエアロゾル生成装置5には、第1空気チャネル120の一部分から延長される第2空気チャネル140が形成されうる。
【0102】
第2空気チャネル140が延長される第1空気チャネル120の一部分は、本体10がカートリッジ20を収容するとき、本体10とカートリッジ20との間に形成される空間でもある。
【0103】
第2空気チャネル140は、第1空気チャネル120を経由することにより、エアロゾル生成装置5の外部と流体連通されうる。
【0104】
一実施形態に係わるエアロゾル生成装置5において、センサ130は、第2空気チャネル140の空気流量または空気圧力の変化を測定することにより、マウスピース部22へのエアロゾル排出を感知することができる。
【0105】
ユーザが吸入するとき、エアロゾル生成装置5内で生成されたエアロゾルが、第1空気チャネル120を介し、エアロゾル生成装置5外部に流出される。このとき、外部空気も、第1空気チャネル120を介し、エアロゾル生成装置5の外部から、カートリッジ20の霧化部110及びマウスピース部22に流動することができる。
【0106】
エアロゾル及び外部空気が、第1空気チャネル120を介し、エアロゾル生成装置5外部に流出されることにより、第1空気チャネル120の空気流量または空気圧力の変化が発生しうる。それにより、第1空気チャネル120と流体連通する第2空気チャネル140の空気流量または空気圧力も、変化するのである。
【0107】
一実施形態に係わるエアロゾル生成装置5でのセンサ130は、前述の第2空気チャネル140の空気流量または空気圧力の変化を測定することにより、マウスピース部22へのエアロゾル排出を感知することができる。
【0108】
しかし、エアロゾルの排出ではない他の原因(例えば、外部環境変化やエアロゾル生成装置5の動き)により、第2空気チャネル140の空気流量または空気圧力が変化しうる。
【0109】
この問題を解決するために、センサ130は、ユーザの吸入による第2空気チャネル140の空気流量または空気圧力の変化と異なる原因による第2空気チャネル140の空気流量または空気圧力の変化を区別するメカニズムを含む。例えば、該メカニズムは、ユーザの吸入によって変化が感知されるか否かということを判断するために、ユーザ吸入によって発生する第2空気チャネル140の空気流量または空気圧力の変化に対応した規指定された数値を活用(refer to)することができる。
【0110】
一実施形態に係わるエアロゾル生成装置5は、センサ130を受容するための空間を提供するセンサ収容部150を含んでもよい。センサ収容部150は、第2空気チャネル140を介し、第1空気チャネル120と流体連通され、本体10の一端部部分にも形成される。
【0111】
センサ収容部150は、第1空気チャネル120と近接するようにも配置される。例えば、センサ収容部150は、カートリッジ20と近接した本体10の一端部にも配置される。
【0112】
図6は、図5に図示されたエアロゾル生成装置5の縦方向断面図の部分拡大図である。
【0113】
図6を参照すれば、センサ130は、収容部の底面部からも離隔配置される。すなわち、センサ130は、センサ収容部150の底面部とは接触せず、センサ収容部150内にも収容される。このとき、センサ130は、センサ収容部150の一側面と接触するようにも配置される。
【0114】
エアロゾル生成装置5の使用過程において、センサ収容部150に漏れ液が流れてもいく。該漏れ液は、例えば、霧化部110で加熱されたエアロゾル生成物質がさらに凝結されても生成される。その場合、センサ130が底面と離隔配置されることにより、センサ収容部150に入った漏れ液が、センサ130と直接接触することが防止されうる。
【0115】
具体的には、センサ130が、センサ収容部150の底面からも離隔配置されることにより、センサ収容部150の底面と、センサ130との間には、浸水予防空間が形成されうる。該浸水予防空間は、センサ収容部150に流れていった漏れ液がセンサ130と接触させない。
【0116】
該浸水予防空間に位置しうる漏れ液は、所定時間後に蒸発し、センサ収容部150からも除去される。該浸水予防空間を介し、センサ130と漏れ液との直接接触が防止され、センサ130の故障または破損が防止されうる。
【0117】
センサ収容部150は、上から落ちる漏れ液からセンサ130を保護するための曲折部を含んでもよい。図6に図示されているように、該曲折部は、センサ130の少なくとも一部分上に位置することができる。概して、該曲折部は、センサ130の上端面と接触することができる。
【0118】
センサ収容部150の体積は、センサ130の体積の2倍ないし4倍でもある。それにより、センサ収容部150の底面と、センサ130との間に形成された浸水予防空間は、漏れ液がセンサ130に達しないように、十分に大きく形成されうる。
【0119】
図7Aは、他の実施形態に係わるエアロゾル生成装置5の縦方向断面図であり、図7Bは、図7Aに図示されたエアロゾル生成装置の横方向断面図である。
【0120】
図7A及び図7Bを参照すれば、図6の実施形態と類似して、第2空気チャネル入口145は、第1空気チャネル120が流体連通されうる。また、第2空気チャネル入口145は、第1空気チャネル120と第2空気チャネル140とが出合う第2空気チャネル140の一部分にも形成される。言い換えれば、第2空気チャネル140は、第2空気チャネル入口145を介し、第1空気チャネル120とも連通される。それにより、各構成要素の同一の構成及び効果に係わる説明は、省略する。
【0121】
一実施形態に係わるエアロゾル生成装置5において、第2空気チャネル入口145と隣接した第1空気チャネル120の幅(例:直径または断面積)は、第2空気チャネル140の幅(すなわち、直径または断面積)にも対応する。
【0122】
図7Aから分かるように、一実施形態によれば、空気流入口125の周辺での第1空気チャネル120の幅と、第2空気チャネル入口145の周辺での第1空気チャネル120の幅は、互いに異なってもいる。例えば、空気流入口125の周辺での第1空気チャネル120の幅は、第2空気チャネル入口145の周辺での第1空気チャネル120の直径よりも大きくなる。
【0123】
第2空気チャネル入口145周辺での第1空気チャネル120の幅は、2空気チャネル140の幅とも同一である。そのために、第2空気チャネル入口145周辺での第1空気チャネル120の幅を、第2空気チャネル140の幅と同一にするための壁部147が本体10の一面にも形成される。
【0124】
カートリッジ20が本体10に収容されたとき、壁部147が形成される本体10の一面は、カートリッジ20を対面し、壁部147は、カートリッジ20に向かう方向に所定距離突出されうる。
【0125】
壁部147の一部分には、ギャップ(gap)が形成され、第2空気チャネル入口145周辺での第1空気チャネル120の幅は、ギャップの幅によっても変更される。例えば、ギャップの幅が狭まれば、第1空気チャネル120の幅も狭まる。
【0126】
一実施形態に係わるエアロゾル生成装置5において、ギャップは、第2空気チャネル140の幅と対応する幅を有するようにも形成され、それにより、第2空気チャネル入口145周辺での第1空気チャネル120の幅は、第2空気チャネル140の幅とも対応する。
【0127】
第2空気チャネル入口145周辺での第1空気チャネル120の幅が、第2空気チャネル140の幅に対応することにより、第2空気チャネル入口145周辺での第1空気チャネル120と、第2空気チャネル入口145との空気流量または空気圧力は、類似したものにもなる。それにより、センサ130は、第2空気チャネル140を介し、第1空気チャネル120での空気流量または空気圧力の変化を感知することができる。その結果、カートリッジで生成された漏れ液によって損傷されず、ユーザのパフ(すなわち、マウスピース22を介したエアロゾルの外部への排出)を正確に感知することができる。
【0128】
図8Aは、さらに他の実施形態に係わるエアロゾル生成装置5の縦方向断面図であり、図8Bは、図8Aに図示されたエアロゾル生成装置5の横方向断面図であり、図8Cは、図8Bのエアロゾル生成装置5をA-A’線に沿って切断した部分的な断面図である。
【0129】
図8Aないし図8Cに図示されたエアロゾル生成装置5は、前述の他の実施形態に係わるエアロゾル生成装置5と同一構成を含みもする。各構成の構造及び効果は、前述のところと同一であるので、それと重複する詳細な説明は、省略する。
【0130】
図8Aないし図8Cを参照すれば、エアロゾル生成装置5は、霧化部110で生成された漏れ液が、第1空気チャネル120を介し、第2空気チャネル140に漏れ出ることを防止する液漏れ遮断部170を含んでもよい。
【0131】
液漏れ遮断部170は、霧化部110と第2空気チャネル140との間にも形成される。さらに具体的には、液漏れ遮断部170は、カートリッジ20が本体10に収容されたとき、霧化部110と第2空気チャネル140との間の第1空気チャネル120の一部分にも形成される。
【0132】
液漏れ遮断部170は、第1空気チャネル120の一部分の底面部において、第1空気チャネル120を遮蔽する方向に所定距離突出されうる。液漏れ遮断部170は、第1空気チャネル120の一部分を遮蔽することにより、霧化部110から漏れ出た漏れ液が、第1空気チャネル120を通過して流動することを防止することができる。
【0133】
図8Cを参照すれば、液漏れ遮断部170の断面積と、液漏れ遮断部170が形成された第1空気チャネル120の一部分の断面積との比を概略的に知ることができる。
【0134】
一実施形態に係わるエアロゾル生成装置5において、液漏れ遮断部170が形成された第1空気チャネル120の一部分の断面積は、液漏れ遮断部170の断面積の1.2倍ないし1.8倍でもある。このとき、望ましくは、液漏れ遮断部170が形成された第1空気チャネル120の一部分の断面積は、液漏れ遮断部170の断面積の1.5倍でもある。
【0135】
液漏れ遮断部170が形成された第1空気チャネル120の一部分の断面積が、液漏れ遮断部170の断面積の1.2倍ないし1.8倍に形成されることにより、第1空気チャネル120の一部分は、液漏れ遮断部170により、気密に密閉されず、外部空気の流動を許容することができる。それにより、液漏れ遮断部170は、外部空気流動を許容すると共に、霧化部110で生成された漏れ液が、第1空気チャネル120を介し、第2空気チャネル140に流動することを防止することができる。
【0136】
液漏れ遮断部170を介して、霧化部110で生成された漏れ液が、第1空気チャネル120を介して第2空気チャネル140に流動することが防止されることにより、第2空気チャネル140の空気流量または空気圧力の変化を測定するセンサ130と、漏れ液との接触が防止されうる。それにより、漏れ液によるセンサ130の損傷または破損が防止されうる。
【0137】
図4の制御部16000、ユーザインターフェース14000及びセンサ13000のように、図面においてブロックによって表現される構成要素、要素、モジュールまたはユニット(該段落において、総称して「構成要素」とする)のうち少なくとも一つは、前述の例示的な実施形態により、それぞれの機能を遂行する多様な数のハードウェア構造、ソフトウェア構造及び/またはファームウェア構造としても具現される。例えば、それらコンポーネントのうち少なくとも一つは、メモリ、プロセッサ、論理回路、ルックアップテーブルのような1以上のマイクロプロセッサの制御を介し、それぞれの機能を遂行することができる直接回路構造、または他の制御装置を使用することができる。また、それら構成要素のうち少なくとも一つは、モジュール、プログラムまたはコードの一部によって具体的にも具現され、それは、特定論理機能を遂行するための1以上の実行可能な命令を含み、1以上のマイクロプロセッサ、または他の制御装置によって実行される。また、それら構成要素のうち少なくとも一つは、それぞれの機能を遂行する中央処理装置(CPU)、マイクロプロセッサのようなプロセッサを含むか、あるいはそれによっても具現される。それらコンポーネントのうち2以上は、1以上の単一コンポーネントに結合され、該単一コンポーネントは、結合された2以上のコンポーネントの全ての動作または機能を遂行することができる。また、それらコンポーネントのうち少なくとも1つの機能のうち一部は、他のコンポーネントによっても遂行される。また、バスは、前記ブロック図に図示されていないが、コンポーネントを介した通信は、バスを介しても遂行される。前記例示的な実施例の機能的な側面は、1以上のプロセッサで実行されるアルゴリズムによっても具現される。また、ブロックまたは処理段階において表現された構成要素は、電子構成、信号の処理及び/または制御、データ処理などのための任意数の関連技術を採用することができる。
【0138】
本実施形態と係わる技術分野で当業者であるならば、前述の記載の本質的な特性から外れない範囲で変形された形態に具現されるということを理解することができるであろう。従って、開示された方法は、限定的な観点ではなく、説明的な観点から考慮されなければならない。本発明の範囲は、前述の説明ではなく、特許請求の範囲に示されており、それと同等な範囲内にある全ての差異は、本発明に含まれたものであると解釈されなければならないのである。

図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7A
図7B
図8A
図8B
図8C