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特許7615276発光モジュール及び前面照射型液晶オンシリコンモジュール
<図1A>
  • 特許-発光モジュール及び前面照射型液晶オンシリコンモジュール 図1A
  • 特許-発光モジュール及び前面照射型液晶オンシリコンモジュール 図1B
  • 特許-発光モジュール及び前面照射型液晶オンシリコンモジュール 図1C
  • 特許-発光モジュール及び前面照射型液晶オンシリコンモジュール 図1D
  • 特許-発光モジュール及び前面照射型液晶オンシリコンモジュール 図1E
  • 特許-発光モジュール及び前面照射型液晶オンシリコンモジュール 図2
  • 特許-発光モジュール及び前面照射型液晶オンシリコンモジュール 図3A
  • 特許-発光モジュール及び前面照射型液晶オンシリコンモジュール 図3B
  • 特許-発光モジュール及び前面照射型液晶オンシリコンモジュール 図3C
  • 特許-発光モジュール及び前面照射型液晶オンシリコンモジュール 図4A
  • 特許-発光モジュール及び前面照射型液晶オンシリコンモジュール 図4B
  • 特許-発光モジュール及び前面照射型液晶オンシリコンモジュール 図4C
  • 特許-発光モジュール及び前面照射型液晶オンシリコンモジュール 図4D
  • 特許-発光モジュール及び前面照射型液晶オンシリコンモジュール 図5A
  • 特許-発光モジュール及び前面照射型液晶オンシリコンモジュール 図5B
  • 特許-発光モジュール及び前面照射型液晶オンシリコンモジュール 図5C
  • 特許-発光モジュール及び前面照射型液晶オンシリコンモジュール 図5D
  • 特許-発光モジュール及び前面照射型液晶オンシリコンモジュール 図5E
  • 特許-発光モジュール及び前面照射型液晶オンシリコンモジュール 図6A
  • 特許-発光モジュール及び前面照射型液晶オンシリコンモジュール 図6B
  • 特許-発光モジュール及び前面照射型液晶オンシリコンモジュール 図6C
  • 特許-発光モジュール及び前面照射型液晶オンシリコンモジュール 図7
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-01-07
(45)【発行日】2025-01-16
(54)【発明の名称】発光モジュール及び前面照射型液晶オンシリコンモジュール
(51)【国際特許分類】
   H10H 20/855 20250101AFI20250108BHJP
   H10H 20/852 20250101ALI20250108BHJP
   H10H 20/856 20250101ALI20250108BHJP
   G02F 1/13357 20060101ALI20250108BHJP
【FI】
H01L33/58
H01L33/52
H01L33/60
G02F1/13357
【請求項の数】 18
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2023196752
(22)【出願日】2023-11-20
【審査請求日】2023-11-20
(31)【優先権主張番号】18/480,524
(32)【優先日】2023-10-04
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】507111368
【氏名又は名称】立景光電股▲ふん▼有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100204490
【弁理士】
【氏名又は名称】三上 葉子
(72)【発明者】
【氏名】李 悦榮
(72)【発明者】
【氏名】林 淇文
(72)【発明者】
【氏名】王 建堂
【審査官】百瀬 正之
(56)【参考文献】
【文献】特開2019-186300(JP,A)
【文献】特開2015-148793(JP,A)
【文献】国際公開第2023/127897(WO,A1)
【文献】米国特許出願公開第2015/0249193(US,A1)
【文献】特開平11-170605(JP,A)
【文献】特開2014-082525(JP,A)
【文献】国際公開第2009/069671(WO,A1)
【文献】特開2012-099544(JP,A)
【文献】特開2009-218274(JP,A)
【文献】特開2005-227339(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01L 33/00 - 33/64
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
基板と、
前記基板上に配置され、複数の光色を有する複数の発光素子と、
前記複数の発光素子の発光面上に配置される窓板と、
前記複数の発光素子を包み、前記窓板を囲む封止材と、を備え、
各前記複数の発光素子のそれぞれは、その発光面側に上部電極を有し、前記窓板は、前記上部電極を露出し、透明板である発光モジュール。
【請求項2】
前記複数の発光素子は、少なくとも1つの第1の色の発光ダイオードと、少なくとも1つの第2の色の発光ダイオードと、少なくとも1つの第3の色の発光ダイオードと、を備える、請求項1に記載の発光モジュール。
【請求項3】
前記第1の色の発光ダイオードの前記発光面の面積は、前記第2の色の発光ダイオードの前記発光面の面積よりも大きく、前記第3の色の発光ダイオードの前記発光面の面積よりも大きい、請求項2に記載の発光モジュール。
【請求項4】
前記第1の色の発光ダイオード、前記第2の色の発光ダイオード、前記第3の色の発光ダイオードのうちの1つは赤色発光ダイオードであり、前記第1の色の発光ダイオード、前記第2の色の発光ダイオード、前記第3の色の発光ダイオードのうちの別の1つは緑色発光ダイオードであり、前記第1の色の発光ダイオード、前記第2の色の発光ダイオード、前記第3の色の発光ダイオードのうちの他の1つは青色発光ダイオードである、請求項2に記載の発光モジュール。
【請求項5】
前記窓板の側面には反射膜がコーティングされている、請求項1に記載の発光モジュール。
【請求項6】
前記複数の発光素子は、前記基板上に対称線に対して対称に配置されている、請求項1に記載の発光モジュール。
【請求項7】
前記複数の発光素子のそれぞれの辺は、前記基板の辺と平行ではなく、かつ、前記基板の前記辺に対して垂直でもない、請求項1に記載の発光モジュール。
【請求項8】
前記複数の発光素子のそれぞれの辺は、前記基板の前記辺に対して平行又は垂直である、請求項1に記載の発光モジュール。
【請求項9】
基板と、
前記基板上に配置され、複数の光色を有する複数の発光素子と、
前記複数の発光素子の発光面上に配置され、前記複数の発光素子により放射された光が通過して照明ビームを形成する窓板と、
前記複数の発光素子を包み、前記窓板を囲む封止材と、
を備える発光モジュールと、
前記照明ビームの経路上に配置され、前記照明ビームを偏光するように構成された第1の偏光子と、
第1の面と、前記第1の面の反対側の第2の面と、前記第1の面と前記第2の面を接続する光入射面を有し、前記第1の偏光子からの前記照明ビームが前記光入射面を介して入る導波路と、
前記第2の面の下に配置され、前記照明ビームを偏光画像ビームに変換するように構成されたLCOSパネルと、
前記第1の面上に配置され、前記偏光画像ビームが通過するように構成され、前記LCOSパネルからの前記偏光画像ビームは、前記第2の面、前記第1の面、第2の偏光子を順に通過する前記第2の偏光子と、を備え、
前記複数の発光素子のそれぞれは、その発光面側に上部電極を有し、前記窓板は前記上部電極を露出し、透明板である前面照射型液晶オンシリコン(LCOS)モジュール。
【請求項10】
前記複数の発光素子は、少なくとも1つの第1の色の発光ダイオードと、少なくとも1つの第2の色の発光ダイオードと、少なくとも1つの第3の色の発光ダイオードと、を備える、請求項9に記載の前面照射型LCOSモジュール。
【請求項11】
前記第1の色の発光ダイオードの前記発光面の面積は、前記第2の色の発光ダイオードの前記発光面の面積よりも大きく、前記第3の色の発光ダイオードの前記発光面の面積よりも大きい、請求項10に記載の前面照射型LCOSモジュール。
【請求項12】
前記第1の色の発光ダイオード、前記第2の色の発光ダイオード、前記第3の色の発光ダイオードのうちの1つは赤色発光ダイオードであり、前記第1の色の発光ダイオード、前記第2の色の発光ダイオード、前記第3の色の発光ダイオードのうちの別の1つは緑色発光ダイオードであり、前記第1の色の発光ダイオード、前記第2の色の発光ダイオード、前記第3の色の発光ダイオードのうちの他の1つは青色発光ダイオードである、請求項10に記載の前面照射型LCOSモジュール。
【請求項13】
前記窓板の側面には反射膜がコーティングされている、請求項9に記載の前面照射型LCOSモジュール。
【請求項14】
前記複数の発光素子は、前記基板上に対称線に対して対称に配置されている、請求項9に記載の前面照射型LCOSモジュール。
【請求項15】
前記複数の発光素子のそれぞれの辺は、前記基板の辺と平行ではなく、かつ、前記基板の前記辺に対して垂直でもない、請求項9に記載の前面照射型LCOSモジュール。
【請求項16】
前記複数の発光素子のそれぞれの辺は、前記基板の前記辺に対して平行又は垂直である、請求項9に記載の前面照射型LCOSモジュール。
【請求項17】
前記第1の面に沿って配置され、前記照明ビームを前記LCOSパネルに反射するように構成された複数のマイクロミラーをさらに備える、請求項9に記載の前面照射型LCOSモジュール。
【請求項18】
異なる光色を有する前記複数の発光素子は、異なる色の光を順に放射するように構成される、請求項9に記載の前面照射型LCOSモジュール。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般に光モジュールに関し、特に発光モジュール及び前面照射型液晶オンシリコン(LCOS)モジュールに関する。
【背景技術】
【0002】
ディスプレイ技術の進歩に伴い、光源からの照明ビームを画像ビームに変換するライトバルブが作成されている。投影レンズは、画像ビームの経路上に配置され、画像をスクリーン上に投影して、スクリーン上に画像を形成するように構成される。したがって、ユーザは画面上の画像を見ることができる。一般に、ライトバルブは、LCOSパネルとデジタルマイクロミラーデバイス(digital micro-mirror device,DMD)に分類される。
【0003】
一部の従来のLCOSパネルはカラーフィルタを備えているため、LCOSパネルはカラー画像を提供することができる。例えば、カラーフィルタにより、ピクセルが赤色サブピクセル、緑色サブピクセル、及び青色サブピクセルに分割される。しかし、サブピクセルによりLCOSパネルの解像度が低下する。LCOSに異なる色のサブピクセルに分割されていないピクセルがある場合、LCOSの解像度は高くなる可能性があるが、LCOSを照明するにはカラー光源が必要である。しかし、従来のLCOSモジュールには十分な出力の照明を提供するカラー光源が存在しない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
したがって、本発明は、十分な電力でカラー照明を提供できる発光モジュールを対象とする。
【0005】
本発明は、十分な出力のカラー画像ビームを提供できる前面照射型LCOSモジュールを対象とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一実施形態は、基板と、複数の発光素子と、窓板と、封止材と、を含む発光モジュールを提供する。発光素子は、基板上に配置され、複数の光色を有する。窓板は、発光素子の発光面上に配置される。封止材は、発光素子を包み、窓板を囲む。
【0007】
本発明の一実施形態は、前述の発光モジュール、第1の偏光子と、導波路と、LCOSパネルと、第2の偏光子と、を含む前面照射型液晶オンシリコン(LCOS)モジュールを提供する。発光素子から放射された光は窓板を通過して、照明ビームを形成する。第1の偏光子は、照明ビームの経路上に配置され、照明ビームを偏光するように構成される。導波路は、第1の面と、第1の面の反対側の第2の面と、第1の面と第2の面を接続する光入射面を有し、第1の偏光子からの照明ビームは、光入射面を通って導波路に入る。LCOSパネルは、第2の面の下に配置され、照明ビームを偏光画像ビームに変換するように構成される。第2の偏光子は、第1の面上に配置され、偏光画像ビームが通過できるように構成され、LCOSパネルからの偏光画像ビームは、第2の面、第1の面、及び第2の偏光子を順に通過する。
【発明の効果】
【0008】
本発明の実施形態に係る発光モジュール及び前面照射型LCOSモジュールでは、複数の光色を有する複数の発光素子を採用して異なる色の光を提供し、窓板を採用して光を導くので、本発明の実施形態による発光モジュールは、十分な電力でカラー照明を提供することができる。したがって、本発明の実施形態による前面照射型LCOSモジュールは、十分な出力を有するカラー画像ビームを提供することができる。
【0009】
前述の内容をより理解しやすくするために、図面を参照していくつかの実施形態を以下に詳細に説明する。
【図面の簡単な説明】
【0010】
添付の図面は、本開示のさらなる理解を提供するために含まれており、本明細書に組み込まれ、その一部を構成する。図面は、本開示の例示的な実施形態を示し、説明とともに、本開示の原理を説明するのに役立つ。
図1A】本発明の一実施形態による発光モジュールの概略上面図である。
図1B図1AのI‐I線に沿った発光モジュールの概略断面図である。
図1C図1AのII‐II線に沿った発光モジュールの概略断面図である。
図1D】本発明の別の実施形態による発光モジュールの概略断面図である。
図1E】本発明の別の実施形態による発光モジュールの概略断面図である。
図2図1Aの発光モジュールの基板及び発光素子の概略上面図である。
図3A】本発明の別の実施形態による発光モジュールの概略上面図である。
図3B図3AのIII‐III線に沿った発光モジュールの概略断面図である。
図3C図3AのIV‐IV線に沿った発光モジュールの概略断面図である。
図4A】本発明の別の実施形態による発光モジュールの基板及び発光素子の概略上面図である。
図4B】本発明の別の実施形態による発光モジュールの基板及び発光素子の概略上面図である。
図4C】本発明の別の実施形態による発光モジュールの基板及び発光素子の概略上面図である。
図4D】本発明の別の実施形態による発光モジュールの基板及び発光素子の概略上面図である。
図5A】本発明の別の実施形態による発光モジュールの基板及び発光素子の概略上面図である。
図5B】本発明の別の実施形態による発光モジュールの基板及び発光素子の概略上面図である。
図5C】本発明の別の実施形態による発光モジュールの基板及び発光素子の概略上面図である。
図5D】本発明の別の実施形態による発光モジュールの基板及び発光素子の概略上面図である。
図5E】本発明の別の実施形態による発光モジュールの基板及び発光素子の概略上面図である。
図6A】本発明の別の実施形態による発光モジュールの基板及び発光素子の概略上面図である。
図6B】本発明の別の実施形態による発光モジュールの基板及び発光素子の概略上面図である。
図6C】本発明の別の実施形態による発光モジュールの基板及び発光素子の概略上面図である。
図7】本発明の一実施形態による前面照射型LCOSモジュールの概略断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
図1Aは、本発明の一実施形態による発光モジュールの概略上面図である。図1Bは、図1AのI‐I線に沿った発光モジュールの概略断面図である。図1Cは、図1AのII‐II線に沿った発光モジュールの概略断面図である。図2は、図1Aの発光モジュールの基板及び発光素子の概略上面図である。図1Aから図1C及び図2を参照すると、本実施形態における発光モジュール100は、基板110と、複数の発光素子120と、窓板130と、封止材140と、を含む。発光素子120は、基板110上に配置され、複数の光色を有する。本実施形態では、発光素子120は、少なくとも1つの第1の色の発光ダイオード120a(図1Aでは、複数の第1の色の発光ダイオード120aが例示されている)と、少なくとも1つの第2の色の発光ダイオード120b(図1Aでは、複数の第2の色の発光ダイオード120bが例示されている)と、少なくとも1つの第3の色の発光ダイオード120c(図1Aでは、複数の第3色の発光ダイオード120cが例示されている)。
【0012】
本実施形態では、第1の色の発光ダイオード 120a、第2の色の発光ダイオード120b、第3の色の発光ダイオード120cのうちの1つは赤色発光ダイオードであり、第1の色の発光ダイオード120a、第2の色の発光ダイオード120b、第3の色の発光ダイオード120cのうちの別の1つは緑色発光ダイオードであり、第1の色の発光ダイオード120a、第2の色の発光ダイオード120b、第3の色の発光ダイオード 120cのうちの他の1つは、青色発光ダイオードである。
【0013】
窓板130は、発光素子120の発光面121上に配置される。封止材140は、発光素子120を包み、窓板130を囲む。本実施形態では、窓板130は透明板であり、発光素子120から放射された光123は、窓板130を通過して照明ビーム125を形成する。本実施形態では、発光素子120とは反対側の窓板130の上面132は、平坦面であっても良い。しかしながら、その他の実施形態では、発光素子120とは反対側の窓板130の上面132aは、図1Dに示すように、ランダムな散乱面(例えば、粗面)であっても良く、あるいは、窓板130の発光素子120とは反対側の上面132bは、図1Eに示すようにマイクロレンズ133bがアレイ状に配置された面であっても良い。さらに、窓板130は、ガラスやプラスチック材料(例えば、アクリル系プラスチック材料)で構成されても良い。
【0014】
本発明の本実施形態における発光モジュール100では、異なる色の光123を提供するために、複数の光色を有する複数の発光素子120が採用され、光123を導くために窓板130が採用されるので、本実施形態における発光モジュール100は、十分な電力でカラー照明を提供することができる。
【0015】
本実施形態では、各発光素子120は、その発光面121側、かつ基板110とは反対側の発光素子120の上面に上部電極122を有し、窓板130は上部電極122を露出する。本実施形態では、各発光素子120は、基板110に隣接する発光素子120の底面に下部電極も有する。しかしながら、その他の実施形態では、各発光素子120は、発光素子120の上面に2つの上部電極を有しても良く、あるいは、各発光素子120は、発光素子120の底面に2つの下部電極を有しても良い。本実施形態では、上部電極122は発光面121の隅に位置し、窓板130によって露出され、封止材140によって覆われる。本実施形態では、封止材140は、例えば封止接着剤である。封止材140の色は、黒、白、又は他の適切な色であっても良い。封止材140は、拡散表面(diffusive surface)を有し、発光ダイオード及び発光ダイオードのボンディングワイヤを保護するためのシーラントとして機能することができる。
【0016】
本実施形態では、発光素子120は、基板110上に対称線A1に対して対称に配置されている。本実施形態では、各発光素子120の辺S1は、基板110の辺S2に対して平行ではなく、基板110の辺S2に対して垂直でもない。つまり、辺S1は辺S2に対して傾斜している。
【0017】
図3Aは、本発明の別の実施形態による発光モジュールの概略上面図である。図3Bは、図3AのIII‐III線に沿った発光モジュールの概略断面図である。図3Cは、図3AのIV‐IV線に沿った発光モジュールの概略断面図である。図3Aから図3Cを参照すると、本実施形態の発光モジュール100dは、図1Aの発光モジュール100と類似しており、それらの間の主な違いは次のとおりである。本実施形態の発光モジュール100dでは、窓板130の側面S3に反射膜150がコーティングされている。例えば、窓板130は、4つの側面S3の全てが反射膜150でコーティングされていても良い。反射膜150は、発光素子120から放射された光123を窓板130に対して斜め方向に良好に反射することができるので、発光モジュール100dによって提供されるカラー照明の出力をさらに向上することができる。反射フィルム150は、封止材140への光123の漏れを防止し、異なる色の光123をより均一な白色光に混合するのに貢献する。
【0018】
図4Aから図4Dは、本発明の別の実施形態による発光モジュールの基板及び発光素子の概略上面図である。図4Aから図4Dを参照すると、図4Aから図4Dは、基板110上に配置される発光素子120の異なる配置方法を示す。図4Aから図4Dにおいて、第1の発光ダイオード120a、第2の発光ダイオード120b、及び第3の発光ダイオード120cは、異なる方法で交互に配置されても良い。一実施形態では、基板110内の発光素子120の数は3から1000であっても良い。各発光素子120の一辺の長さL1は、1ミクロンから1000ミクロンであっても良い。
【0019】
図5Aから図5Eは、本発明の別の実施形態による発光モジュールの基板及び発光素子の概略上面図である。図5Aから図5Eを参照すると、これらの実施形態では、各発光素子120の辺S1は、基板110の辺S2に対して平行又は垂直である。これらの実施形態では、第1の発光ダイオード120a、第2の発光ダイオード120b、及び第3の発光ダイオード120cは、異なる方法で交互に配置されても良い。
【0020】
図6Aから図6Cは、本発明の別の実施形態による発光モジュールの基板及び発光素子の概略上面図である。図6A及び図6Bを参照すると、これら2つの実施形態では、第1の色の発光ダイオード120aの発光面121の面積は、第2の色の発光ダイオード120bの発光面121の面積よりも大きく、第3の色の発光ダイオード120cの発光面121の面積よりも大きい。図6Cにおいて、第1の色の発光ダイオード120aの発光面121の面積は、第2の色の発光ダイオード120bの発光面121の面積と等しく、第3の色の発光ダイオード 120cの発光面121の面積と等しく、同色の発光素子120が同行に配置されている。
【0021】
図7は、本発明の一実施形態による前面照射型LCOSモジュールの概略断面図である。図7を参照すると、本実施形態における前面照射型LCOS モジュール 200は、様々な実施形態における前述の発光モジュール(以下、発光モジュール100を例として挙げる)のいずれか1つと、第1の偏光子210と、導波路220と、LCOSパネル230と、第2の偏光子240と、を含む。第1の偏光子210は、発光モジュール100からの照明ビーム125の経路上に配置され、照明ビーム125を偏光するように構成される。一実施形態では、第1の偏光子210は、ワイヤーグリッド偏光フィルムである。導波路220は、第1の面222と、第1の面222の反対側の第2の面224と、第1の面222と第2の面224を接続する光入射面226を有し、ここで、第1の偏光子210からの照明ビーム125は光入射面226を介して導波路に入る。LCOSパネル230は、第2の面224の下に配置され、照明ビーム125を偏光画像ビーム231に変換するように構成される。第2の偏光子240は、第1の面222上に配置され、偏光画像ビーム231を通過させるように構成され、ここで、LCOSパネル230からの偏光画像ビーム231は、第2の面224、第1の面222、及び第2の偏光子240を順に通過する。一実施形態では、第1偏光子210によって偏光された照明ビーム125は第1の偏光方向P1を有し、偏光画像ビーム231は第2の偏光方向P2を有し、第1の偏光方向P1は第2の偏光方向P2に対して垂直である。さらに、第2の偏光子240は、第2の偏光方向P2を有する光(つまり、偏光画像ビーム231)を通過させる。
【0022】
本実施形態では、本実施形態の前面照射型LCOSモジュール200は、第1の面222に沿って間隔を置いて配置され、照明ビーム125をLCOSパネル230に反射するように構成された複数のマイクロミラー250をさらに含む。本実施形態では、異なる光色を有する発光素子120は、異なる色の光123を順に放射するように構成される。例えば、第1の色光、第2の色光、及び第3の色光が順に放射されるため、前面照射型LCOSモジュール200は、色順次前面照射型LCOSモジュールであっても良い。本実施形態では、前面照射型LCOSモジュール200は、発光モジュール100と第1偏光子210との間に配置され、照明ビーム125を第1の偏光子210に結合するように構成された少なくとも1つの結合レンズ260(図7では、2つの結合レンズ260が例示されている)をさらに含んで良い。
【0023】
本実施形態では、発光モジュール100が十分な出力でカラー照明を提供することができるため、本実施形態の前面照射型LCOSモジュール200は、十分な出力のカラー画像ビームを提供することができる。
【0024】
まとめると、本発明の実施形態による発光モジュール及び前面照射型LCOSモジュールでは、異なる色の光を提供するために、複数の光色を有する複数の発光素子が採用され、光を導くためにために窓板が採用されるため、本発明の実施形態による発光モジュールは、十分な出力でカラー照明を提供することができる。したがって、本発明の実施形態による前面照射型LCOSモジュールは、十分な出力を有するカラー画像ビームを提供することができる。
【0025】
本発明の範囲又は精神から逸脱することなく、開示された実施形態に対してさまざまな修正及び変形を行うことができることは、当業者には明らかである。上記を考慮して、本発明は、特許請求の範囲及びその均等物の範囲内にある限り、修正及び変形を包含することが意図されている。
【産業上の利用可能性】
【0026】
本発明の発光モジュール及び前面照射型LCOSモジュールは、照明システム又はプロジェクタに適用することができる。
【符号の説明】
【0027】
100, 100d: 発光モジュール
110: 基板
120: 発光素子
120a: 第1の色の発光ダイオード
120b: 第2の色の発光ダイオード
120c: 第3の色の発光ダイオード
121: 発光面
122: 上部電極
123: 光
125: 照明ビーム
130: 窓板
132, 132a, 132b: 上面
133b: マイクロレンズ
140: 封止材
150: 反射膜
200: 前面照射型液晶オンシリコン(LCOS)モジュール
210: 第1の偏光子
220: 導波路
222: 第1の面
224: 第2の面
226: 光入射面
230: LCOSパネル
231: 偏光画像ビーム
240: 第2の偏光子
250: マイクロミラー
260: 結合レンズ
A1: 対称線
L1: 辺長さ
P1: 第1の偏光方向
P2: 第2の偏光方向
S1, S2: 辺
S3: 側面
【要約】      (修正有)
【課題】十分な電力でカラー照明を提供できる発光モジュールを提供する。
【解決手段】発光モジュール100は、基板110と、複数の発光素子120と、窓板130と、封止材140と、を含む。発光素子120は基板110上に配置され、複数の光色を有する。発光素子120は、少なくとも1つの第1の色の発光ダイオード120aと、少なくとも1つの第2の色の発光ダイオード120bと、少なくとも1つの第3の色の発光ダイオード120cが例示されている。窓板130は、発光素子120の発光面上に配置される。封止材140は、発光素子120を包み、窓板130を囲む。前面照射型液晶オンシリコンモジュールも提供される。
【選択図】図1A
図1A
図1B
図1C
図1D
図1E
図2
図3A
図3B
図3C
図4A
図4B
図4C
図4D
図5A
図5B
図5C
図5D
図5E
図6A
図6B
図6C
図7