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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-01-07
(45)【発行日】2025-01-16
(54)【発明の名称】電池セル及び太陽光発電モジュール
(51)【国際特許分類】
   H10F 10/00 20250101AFI20250108BHJP
   H10F 19/90 20250101ALI20250108BHJP
【FI】
H01L31/04 262
H01L31/04 570
【請求項の数】 9
(21)【出願番号】P 2023208303
(22)【出願日】2023-12-11
【審査請求日】2023-12-11
(31)【優先権主張番号】202311209245.0
(32)【優先日】2023-09-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】522171073
【氏名又は名称】晶科能源(海▲寧▼)有限公司
(73)【特許権者】
【識別番号】519095522
【氏名又は名称】ジョジアン ジンコ ソーラー カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100124039
【弁理士】
【氏名又は名称】立花 顕治
(74)【代理人】
【識別番号】100210251
【弁理士】
【氏名又は名称】大古場 ゆう子
(72)【発明者】
【氏名】陶 武松
(72)【発明者】
【氏名】王 路▲闖▼
(72)【発明者】
【氏名】秦 年年
【審査官】山本 元彦
(56)【参考文献】
【文献】特開2016-018997(JP,A)
【文献】特開2011-171722(JP,A)
【文献】特開2013-187381(JP,A)
【文献】特開2012-069881(JP,A)
【文献】特開2012-182408(JP,A)
【文献】特開2015-026665(JP,A)
【文献】特開2019-036733(JP,A)
【文献】国際公開第2011/154033(WO,A2)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01L 31/02-31/078
H01L 31/18-31/20
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
電池セルであって、
前記電池セルは、基材(1)と、メイングリッド(2)と、少なくとも1つのマークポイント(3)とを含み、
前記メイングリッド(2)は、前記基材(1)の同一側に設けられ、
前記マークポイント(3)は、前記基材(1)及び/又は前記メイングリッド(2)に設けられ、
前記メイングリッド(2)は、少なくとも第1メイングリッド(21)及び第2メイングリッド(22)を含み、前記第1メイングリッド(21)と前記第2メイングリッド(22)とは、極性が逆であり、前記第1メイングリッド(21)は、第1パッド(211)を有し、前記第2メイングリッド(22)は、第2パッド(221)を有し、前記第1パッド(211)と前記第2パッド(221)は、前記メイングリッド(2)の配列方向に平行な直線に沿って順に設けられ、前記マークポイント(3)から前記第1パッド(211)までの距離と、当該マークポイント(3)から前記第2パッド(221)までの距離とは、異なり、
前記メイングリッド(2)の数は、奇数であり、前記メイングリッド(2)の配列方向に沿って隣接する前記メイングリッド(2)は、極性が逆であり、
前記第1メイングリッド(21)と前記第2メイングリッド(22)は、隣接し、前記メイングリッド(2)の配列方向に沿って、前記マークポイント(3)は、前記第1メイングリッド(21)と前記第2メイングリッド(22)との間に位置し、
前記マークポイント(3)から前記第1メイングリッド(21)までの距離をaとし、前記マークポイント(3)から前記第2メイングリッド(22)までの距離をbとすると、a≠bであり、
前記マークポイント(3)から前記第1メイングリッド(21)までの距離aと、前記マークポイント(3)から前記第2メイングリッド(22)までの距離bとの差は、1ミリメートル≦|a-b|≦9ミリメートルを満たす、ことを特徴とする電池セル。
【請求項2】
前記電池セルは、少なくとも2つの前記マークポイント(3)を含む、ことを特徴とする請求項1に記載の電池セル。
【請求項3】
前記マークポイント(3)から前記第1メイングリッド(21)までの距離aは、9ミリメートル≦a≦18ミリメートルを満たし、前記マークポイント(3)から前記第2メイングリッド(22)までの距離bは、9ミリメートル≦b≦18ミリメートルを満たす、ことを特徴とする請求項1に記載の電池セル。
【請求項4】
前記マークポイント(3)は、第1マークポイント(31)及び第2マークポイント(32)を含み、前記第1マークポイント(31)は、前記第2マークポイント(32)の前記第1メイングリッド(21)に近い側に位置し、前記第2マークポイント(32)は、前記第1マークポイント(31)の前記第2メイングリッド(22)に近い側に位置し、
前記第1マークポイント(31)と前記第2マークポイント(32)とは、形状が異なる、ことを特徴とする請求項1に記載の電池セル。
【請求項5】
前記マークポイント(3)から前記第1パッド(211)までの距離をmとすると、9ミリメートル≦m≦18ミリメートルを満たし、前記マークポイント(3)から前記第2パッド(221)までの距離をnとすると、9ミリメートル≦n≦18ミリメートルを満たし、及び/又は、
前記マークポイント(3)から前記第1パッド(211)までの距離をmとし、前記マークポイント(3)から前記第2パッド(221)までの距離をnとすると、1ミリメートル≦|m-n|≦9ミリメートルを満たす、ことを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の電池セル。
【請求項6】
単一の前記マークポイント(3)の面積は、0.3平方ミリメートル~4平方ミリメートルである、ことを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の電池セル。
【請求項7】
前記マークポイント(3)の形状は、円形状、矩形状、三角形状のうちの少なくとも1種である、ことを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の電池セル。
【請求項8】
前記マークポイント(3)の材料は、銀ペーストである、ことを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の電池セル。
【請求項9】
太陽光発電モジュールであって、
前記太陽光発電モジュールは、電池セルを含み、前記電池セルは、基材(1)、メイングリッド(2)及び少なくとも1つのマークポイント(3)を含み、前記メイングリッド(2)は、前記基材(1)の同一側に設けられ、前記マークポイント(3)は、前記基材(1)及び/又は前記メイングリッド(2)に設けられ、
前記メイングリッド(2)は、少なくとも第1メイングリッド(21)及び第2メイングリッド(22)を含み、前記第1メイングリッド(21)と前記第2メイングリッド(22)とは、極性が逆であり、前記第1メイングリッド(21)は、第1パッド(211)を有し、前記第2メイングリッド(22)は、第2パッド(221)を有し、前記第1パッド(211)と前記第2パッド(221)は、前記メイングリッド(2)の配列方向に平行な直線に沿って順に設けられ、前記マークポイント(3)から前記第1パッド(211)までの距離と、当該マークポイント(3)から前記第2パッド(221)までの距離とは、異なり、
前記メイングリッド(2)の数は、奇数であり、前記メイングリッド(2)の配列方向に沿って隣接する前記メイングリッド(2)は、極性が逆であり、
前記第1メイングリッド(21)と前記第2メイングリッド(22)は、隣接し、前記メイングリッド(2)の配列方向に沿って、前記マークポイント(3)は、前記第1メイングリッド(21)と前記第2メイングリッド(22)との間に位置し、
前記マークポイント(3)から前記第1メイングリッド(21)までの距離をaとし、前記マークポイント(3)から前記第2メイングリッド(22)までの距離をbとすると、a≠bであり、
前記マークポイント(3)から前記第1メイングリッド(21)までの距離aと、前記マークポイント(3)から前記第2メイングリッド(22)までの距離bとの差は、1ミリメートル≦|a-b|≦9ミリメートルを満たす、ことを特徴とする太陽光発電モジュール。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、太陽光発電装置の技術分野に関し、特に電池セル及び太陽光発電モジュールに関する。
【背景技術】
【0002】
バックコンタクト電池とは、電池の正面に電極がなく、正負両極の金属グリッド線が電池の裏面にフィンガー状に交差配列され、正負極のグリッド線が電池の同一側に位置し且つ交差配列されるため、使用時に正極のメイングリッドと負極のメイングリッドを区別できず、電池セルの電気的な接続の難度が増加する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明の目的は、メイングリッドの正負極の問題を解決するための電池セル及び太陽光発電モジュールを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明は、電池セルを提供し、前記電池セルは、基材と、メイングリッドと、少なくとも1つのマークポイントとを含み、
前記メイングリッドは、前記基材の同一側に設けられ、
前記マークポイントは、前記基材及び/又は前記メイングリッドに設けられ、
前記メイングリッドは、少なくとも第1メイングリッド及び第2メイングリッドを含み、前記第1メイングリッドと前記第2メイングリッドとは、極性が逆であり、前記第1メイングリッドは、第1パッドを有し、前記第2メイングリッドは、第2パッドを有し、前記第1パッドと前記第2パッドは、前記メイングリッドの配列方向に平行な直線に沿って順に設けられ、同一の前記マークポイントは、前記第1パッドまでの距離と前記第2パッドまでの距離が異なる。
【0005】
1つの可能な実施形態では、前記メイングリッドの数は、奇数であり、前記メイングリッドの配列方向に沿って隣接する前記メイングリッドは、極性が逆である。
【0006】
1つの可能な実施形態では、前記電池セルは、少なくとも2つの前記マークポイントを含む。
【0007】
1つの可能な実施形態では、前記マークポイントは、前記メイングリッドに設けられる。
【0008】
1つの可能な実施形態では、前記メイングリッドの配列方向に沿って、最も外側に位置する2つの前記メイングリッドは、前記第1メイングリッドであり、前記第1メイングリッドに隣接する前記メイングリッドは、第2メイングリッドであり、前記マークポイントは、第1マークポイント及び第2マークポイントを含み、
前記第1マークポイントは、そのうちの1つの前記第1メイングリッドに設けられ、前記第2マークポイントは、当該前記第1メイングリッドに隣接しない前記第2メイングリッドに設けられ、前記第1マークポイントから対応する前記第1パッドまでの距離と前記第2マークポイントから対応する前記第2パッドまでの距離とが異なる。
【0009】
1つの可能な実施形態では、前記マークポイントは、第1マークポイント及び第2マークポイントを含み、前記第1マークポイントは、前記第1メイングリッドに設けられ、前記第2マークポイントは、前記第2メイングリッドに設けられ、
前記第1マークポイントと前記第2マークポイントとは、形状が異なる。
【0010】
1つの可能な実施形態では、前記第1メイングリッドと前記第2メイングリッドは、隣接し、前記メイングリッドの配列方向に沿って、前記マークポイントは、前記第1メイングリッドと前記第2メイングリッドとの間に位置する。
【0011】
1つの可能な実施形態では、前記マークポイントから前記第1メイングリッドまでの距離をaとし、前記マークポイントから前記第2メイングリッドまでの距離をbとすると、a≠bである。
【0012】
1つの可能な実施形態では、前記マークポイントから前記第1メイングリッドまでの距離aは、9ミリメートル≦a≦18ミリメートルを満たし、前記マークポイントから前記第2メイングリッドまでの距離bは、9ミリメートル≦b≦18ミリメートルを満たし、及び/又は、前記マークポイントから前記第1メイングリッドまでの距離aと、前記マークポイントから前記第2メイングリッドまでの距離bとの差は、1ミリメートル≦|a-b|≦9ミリメートルを満たす。
【0013】
1つの可能な実施形態では、前記マークポイントは、第1マークポイント及び第2マークポイントを含み、前記第1マークポイントは、前記第2マークポイントの前記第1メイングリッドに近い側に位置し、前記第2マークポイントは、前記第1マークポイントの前記第2メイングリッドに近い側に位置し、
前記第1マークポイントと前記第2マークポイントとは、形状が異なる。
【0014】
1つの可能な実施形態では、前記マークポイントから前記第1パッドまでの距離をmとすると、9ミリメートル≦m≦18ミリメートルを満たし、前記マークポイントから前記第2パッドまでの距離をnとすると、9ミリメートル≦n≦18ミリメートルを満たし、及び/又は、
前記マークポイントから前記第1パッドまでの距離をmとし、前記マークポイントから前記第2パッドまでの距離をnとすると、1ミリメートル≦|m-n|≦9ミリメートルを満たす。
【0015】
1つの可能な実施形態では、単一の前記マークポイントの面積は、0.3平方ミリメートル~4平方ミリメートルである。
【0016】
1つの可能な実施形態では、前記マークポイントの形状は、円形状、矩形状、三角形状のうちの少なくとも1種である。
【0017】
1つの可能な実施形態では、前記マークポイントの材料は、銀ペーストである。
【0018】
本願は、さらに太陽光発電モジュールを提供し、前記太陽光発電モジュールは、電池セルを含み、前記電池セルは、基材、メイングリッド及び少なくとも1つのマークポイントを含み、前記メイングリッドは、前記基材の同一側に設けられ、前記マークポイントは、前記基材及び/又は前記メイングリッドに設けられ、
前記メイングリッドは、少なくとも第1メイングリッド及び第2メイングリッドを含み、前記第1メイングリッドと前記第2メイングリッドとは、極性が逆であり、前記第1メイングリッドは、第1パッドを有し、前記第2メイングリッドは、第2パッドを有し、前記第1パッドはと前記第2パッドは、前記メイングリッドの配列方向に平行な直線に沿って順に設けられ、同一の前記マークポイントは、前記第1パッドまでの距離と前記第2パッドまでの距離が異なる。
【発明の効果】
【0019】
本願は、電池セル及び太陽光発電モジュールを開示し、太陽光発電モジュールは、基材、メイングリッド及び少なくとも1つのマークポイントを含み、メイングリッドは、基材の同一側に設けられ、且つ少なくとも第1メイングリッド及び第2メイングリッドを含み、第1メイングリッドと第2メイングリッドとは、極性が逆であり、第1メイングリッドは、第1パッドを有し、第2メイングリッドは、第2パッドを有し、第1パッドと第2パッドは、メイングリッドの配列方向に平行な直線に沿って順に設けられ、マークポイントは、第1パッドまでの距離と第2パッドまでの距離が異なる。このような設計により、マークポイントから異なるパッドまでの距離に基づいて、対応するメイングリッドの極性が正極であるか負極であるかを判断することができ、それによってメイングリッドの極性の識別に有利であり、電池セルの電気的な接続を容易にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
図1】本願による電池セルの第1実施例の模式図である。
図2】本願による電池セルの第2実施例の模式図である。
図3】本願による電池セルの第3実施例の模式図である。
図4】本願による電池セルの第4実施例の模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、図面を参照して説明する実施例は、例示的なものであり、本発明を説明するためのものに過ぎず、本発明を限定するものではないと解かれるべきである。
【0022】
図1に示すように、本願の実施例は、電池セルを提供し、電池セルは、基材1、メイングリッド2及び少なくとも1つのマークポイント3を含み、メイングリッド2は、いずれも基材1の同一側に設けられる。マークポイント3は、基材1及び/又はメイングリッド2に設けられてもよい。メイングリッド2は、少なくとも第1メイングリッド21及び第2メイングリッド22を含み、第1メイングリッド21と第2メイングリッド22とは、極性が逆であり、即ち、第1メイングリッド21は、正極であり、第2メイングリッド22は、負極であり、或いは、第1メイングリッド21は、負極であり、第2メイングリッド22は、正極である。第1メイングリッド21は、第1パッド211を有し、第2メイングリッド22は、第2パッド221を有し、第1パッド211と第2パッド221は、メイングリッド2の配列方向に平行な直線に沿って順に設けられる。同一のマークポイント3は、第1パッド211までの距離と第2パッド221までの距離とが異なる。
【0023】
メイングリッド2を基材1の同一側に設けることにより、電池セルをバックコンタクト電池(IBC電池)とし、メイングリッド2を有する側は、裏面であり、メイングリッド2が設けられていない側は、正面である。IBC電池の最大の特徴は、PN接合と金属コンタクトがいずれも電池の裏面にあることであり、正面に金属電極による遮蔽の影響がないため、高い短絡電流を有し、同時に、裏面に幅の広いグリッド線を設けて直列抵抗を低下させることができ、それにより充填因子を向上させることに有利であり、電池セルのフロントサーフェスフィールド(Front Surface Field、FSF)及び良好なパッシベーション作用による開放電圧ゲインを加え、このような正面に遮蔽がない電池セルは、変換効率が高いだけでなく、見た目がさらに美観であり、また、フルバック電極のモジュールは、より組み立てやすい。使用時に、マークポイント3によって識別することができ、異なるメイングリッド2からマークポイント3までの距離に応じて、対応するメイングリッド2が正極であるか負極であるかを区別することにより、使用に便利であり、正負極の区別が不明瞭となる可能性を低下させ、製品品質及び加工精度を向上させることに有利である。
【0024】
なお、ここでいう平行とは、絶対的な意味での平行ではなく、近似的に平行な状態であり、実際の加工過程において、加工精度、パッド形状などの要素の影響を受け、第1パッド211と第2パッド221との接続線がメイングリッド2の配列方向に完全に平行でない可能性があり、通常、第1パッド211と第2パッド221が同じ列にあればよい。
【0025】
1つの可能な実施形態では、同一のメイングリッド2には、3つ~8つのパッドが設けられてもよく、具体的に、同一のメイングリッド2におけるパッドの数は、3つ、4つ、5つ、6つ、7つ、8つであってもよい。第1メイングリッド21に設けられたいずれかのパッドを第1パッド211とすることができ、第2メイングリッド22に位置する各パッドのうち、第1パッド211と同一列に位置するパッドを第2パッド221とすることができる。
【0026】
1つの可能な実施形態では、メイングリッド2の数は、奇数であり、且つメイングリッド2の配列方向に沿って隣接するメイングリッド2は、極性が逆である。
【0027】
メイングリッド2の数は、3本、5本、7本、9本、11本、13本等の奇数であってもよい。隣接するメイングリッド2の極性は、逆であり、極性が正極であるメイングリッド2と極性が負極であるメイングリッド2とは、交互に配列されている。メイングリッド2の配列方向に沿って、1本目のメイングリッド2と最後の1本のメイングリッド2とは、電極が同じであり、使用時に、マークポイント3によって対応するメイングリッド2が正極であるか負極であるかを判断することができ、それにより使用に便利である。
【0028】
電池セルのメイングリッド2の数が偶数である場合、正極のメイングリッド2と負極のメイングリッド2が交互に配列されているため、1本目のメイングリッド2と最後の1本のメイングリッド2とは、極性が逆であり、電池セルが電気的に接続される場合、面取りによって正負極を区別することができ、隣接する電池セルの対応する位置のメイングリッド2の極性が異なる場合、そのうちの1つの電池セルを180°回転すればよい。メイングリッド2の数が奇数である電池セルにおいて、1本目のメイングリッド2の極性と最後の1本のメイングリッド2とは、極性が同じであり、180°回転しても、対応する位置のメイングリッド2の極性は変化しない。そのため、メイングリッド2の正負極を判断する必要がある。本願の実施例に係る技術案では、電池セルにマークポイント3を設けることにより、メイングリッド2に対応する極性が正極であるか負極であるかを区別することができ、それにより対応するメイングリッド2の極性に基づいて電気的な接続を行うことで、電気的な接続の正確性を向上させ、製品品質を向上させることができ、実際の使用ニーズにより合致する。
【0029】
図1に示すように、1つの可能な実施形態では、電池セルは、少なくとも2つのマークポイント3を含む。
【0030】
マークポイント3の数は、2つ、3つ、4つ、5つ、6つ、7つ又はそれ以上であってもよく、複数のマークポイント3を設けることにより、メイングリッド2の極性をより容易に区別することができ、また、個別のマークポイント3が破損して識別できなくなる場合、他のマークポイント3によって識別することができ、マークポイント3の破損によって電池セルのメイングリッド2の極性が識別できなくなる可能性を低下させることに有利であり、電池セルの加工効率及び加工品質を向上させることに有利である。
【0031】
図1に示すように、1つの可能な実施形態では、マークポイント3は、メイングリッド2に設けられ、電池セルに複数のマークポイント3が設けられる場合、各マークポイント3は、それぞれ第1メイングリッド21及び第2メイングリッド22に設けられてもよい。
【0032】
マークポイント3をメイングリッド2に設けることにより、マークポイント3が複数のメイングリッド2及び/又はサブグリッド4と同時に接触する可能性を低下させることができ、マークポイント3が複数のメイングリッド2及び/又はサブグリッド4と同時に接触する場合、電池セルに短絡等の状況が発生する可能性を引き起こしやすく、さらに電池セルの正常使用に影響をもたらし、且つ安全上のリスクが存在する。
【0033】
各マークポイント3は、それぞれ正極又は負極をマーキングするために用いることができ、メイングリッド2の極性によって、マークポイント3から対応するメイングリッド2のパッドまでの距離が異なり、例えば、正極のメイングリッド2に設けられるマークポイント3から対応するメイングリッド2のパッドまでの距離は、L1であり、負極のメイングリッド2に設けられるマークポイント3から対応するメイングリッド2のパッドまでの距離は、L2であり、L1≠L2であり、使用時に、マークポイント3から対応するメイングリッド2のパッドまでの距離をそれぞれ計測することができ、マークポイント3から対応するメイングリッド2のパッドまでの距離が異なるため、メイングリッド2を識別するために用いることができ、さらにメイングリッド2の極性を知ることができ、電池セルの電気的な接続に便利であり、実際の使用ニーズにより合致する。
【0034】
1つの可能な実施形態では、マークポイント3は、第1マークポイント31及び第2マークポイント32を含んでもよく、第1マークポイント31は、第1メイングリッド21に設けられ、第2マークポイント32は、第2メイングリッド22に設けられ、1つの正極のメイングリッドを第1メイングリッド21として選択し、1つの負極のメイングリッドを第2メイングリッド22として選択し、正極のメイングリッドに位置するマークポイント3から対応するメイングリッド2のパッドまでの距離が、負極のメイングリッドに位置するマークポイント3から対応するメイングリッド2のパッドまでの距離よりも大きくなるように予め設定することができ、使用時に、マークポイント3から対応するメイングリッド2のパッドまでの距離を計測して比較することができ、距離が大きいものは、正極のメイングリッドであり、距離が小さいものは、負極のメイングリッドであり、それにより、対応するメイングリッド2の極性を知ることができ、当該電池セルのメイングリッド2の極性情報を把握することができ、使用に便利である。
【0035】
図1に示すように、1つの可能な実施形態では、メイングリッド2の配列方向に沿って、最も外側に位置する2つのメイングリッド2は、第1メイングリッド21であり、第1メイングリッド21に隣接するメイングリッド2は、第2メイングリッド22であり、マークポイント3は、第1マークポイント31及び第2マークポイント32を含み、第1マークポイント31は、そのうちの1つの第1メイングリッド21に設けられ、第2マークポイント32は、当該第1メイングリッド21に隣接しない第2メイングリッド22に設けられ、第1マークポイント31から対応する第1メイングリッド21の第1パッド211までの距離はmであり、第2マークポイント32から対応する第2メイングリッド22の第2パッド221までの距離はnであり、m≠nである。
【0036】
識別時に、第1マークポイント31及び第2マークポイント32から対応するパッドまでの距離によって、対応するメイングリッド2が第1メイングリッド21及び第2メイングリッド22であることを識別することができ、それにより、当該メイングリッド2の極性を知ることができ、電池セルの極性が正極であるメイングリッド2と極性が負極であるメイングリッド2とは、交互に配列されているため、電池セルのメイングリッド2の極性配列規律を取得することができ、それにより、メイングリッド2が正極であるか負極であるかを知ることができる。第1メイングリッド21と第2メイングリッド22には、それぞれ第1マークポイント31と第2マークポイント32が設けられ、且つ極性が異なるため、第1マークポイント31と第2マークポイント32に基づいて、対応するメイングリッド2が正極であるか負極であるかを識別することができ、使用に便利である。
【0037】
このような設計により、第1マークポイント31と第2マークポイント32をそれぞれ電池セルの互いに対応する両端に設けることにより、第1マークポイント31と第2マークポイント32が同時に破損する可能性を低下させることができるだけでなく、メイングリッド2の極性を識別する際に両端からそれぞれ識別することができ、それにより、識別の正確性を向上させることに有利である。
【0038】
図1に示すように、1つの可能な実施形態では、メイングリッド2の数は、奇数であり、メイングリッド2の配列方向に沿って、1本目のメイングリッド2は、第1メイングリッド21であり、最後から2本目のメイングリッド2は、第2メイングリッド22であり、第1マークポイント31は、当該第1メイングリッド21に設けられ、第2マークポイント32は、当該第2メイングリッド22に設けられる。
【0039】
このような設計により、首尾位置にある第1メイングリッド21及び第2メイングリッド22の極性をそれぞれ判断することができ、電池セルのメイングリッド2が正負極に従って交互に配列されているため、メイングリッド2の配列方向に沿って、1本目のメイングリッド2の極性と最後の1本のメイングリッド2の極性とは、同じであり、1本目のメイングリッド2が正極である場合、最後の1本のメイングリッド2も正極であり、2本目のメイングリッド2と最後から2本目のメイングリッド2とは、負極である。1本目のメイングリッド2が負極である場合、最後の1本のメイングリッド2も負極であり、2本目のメイングリッド2と最後から2本目のメイングリッド2とは、正極である。そのため、1本目のメイングリッド2と最後から2本目のメイングリッド2にそれぞれマークポイント3を設けることにより、異なる極性のメイングリッド2をマーキングすることができ、識別時に、マークポイント3によって、異なる極性のメイングリッド2をそれぞれ識別することができ、正極のメイングリッド及び負極のメイングリッドの情報を同時に取得することができ、それにより、対応するメイングリッド2が正極であるか負極であるかを区別することに有利であり、識別の正確率を向上させることができ、実際の使用ニーズにより合致する。
【0040】
図2に示すように、1つの可能な実施形態では、第1メイングリッド21と第2メイングリッド22は隣接し、メイングリッド2の配列方向に沿って、電池セルは、1つのマークポイント3を含み、マークポイント3は、第1メイングリッド21と第2メイングリッド22との間に位置する。マークポイント3から第1メイングリッド21の第1パッド211までの距離はmであり、マークポイント3から第2メイングリッド22の第2パッド221までの距離はnであり、m≠nである。
【0041】
このような設計により、1つのマークポイント3によって、隣接するメイングリッド2の極性を区別することができ、電池セルのメイングリッド2の数が奇数であり、且つ正極のメイングリッド2と負極のメイングリッド2が交互に配列されているため、隣接する2つのメイングリッド2の極性を確認した後、配列規律に基づいて、他のメイングリッド2の極性も確認することができ、それにより、それぞれ各メイングリッド2の極性が正極であるか負極であるかを判断することができる。このような設計により、マークポイント3の数を減少させることができ、それにより、コストを削減し、生産効率を向上させることができ、実際の使用ニーズにより合致する。
【0042】
図2に示すように、1つの可能な実施形態では、マークポイント3から第1メイングリッド21までの距離がaであり、マークポイント3から第2メイングリッド22までの距離がbであり、且つa≠bである。
【0043】
このような設計により、使用時に、マークポイント3から異なるメイングリッド2までの距離を識別することにより、対応するメイングリッド2の極性を識別することができる。
【0044】
マークポイント3を隣接するメイングリッド2の間に設けることにより、マークポイント3の数を減少させることができ、単一のマークポイント3により、隣接する2つのメイングリッド2を識別することができ、これによって隣接する2つのメイングリッド2の対応する極性を知ることができ、さらにメイングリッド2の配列規律に基づいて他のメイングリッド2の極性を取得することで、電池セルのメイングリッド2の配列情報を知ることができる。識別時に、マークポイント3からメイングリッド2までの距離とマークポイント3からパッドまでの距離を組み合わせて総合的に判断することができ、識別の正確性を向上させることに有利であり、実際の使用ニーズにより合致する。
【0045】
1つの可能な実施形態では、マークポイント3から第1メイングリッド21までの距離をaとし、マークポイント3から第2メイングリッド22までの距離をbとし、aの範囲は、9ミリメートル≦a≦18ミリメートルであり、bの範囲は、9ミリメートル≦b≦18ミリメートルである。
【0046】
1つの可能な実施形態では、aとbとの差は、1ミリメートル~9ミリメートルであり、即ち、1ミリメートル≦|a-b|≦9ミリメートルである。
【0047】
マークポイント3から第1メイングリッド21までの距離は、9ミリメートル、10ミリメートル、11ミリメートル、12ミリメートル、13ミリメートル、14ミリメートル、15ミリメートル、16ミリメートル、17ミリメートル、18ミリメートル等であってもよい。マークポイント3から第2メイングリッド22までの距離は、9ミリメートル、10ミリメートル、11ミリメートル、12ミリメートル、13ミリメートル、14ミリメートル、15ミリメートル、16ミリメートル、17ミリメートル、18ミリメートル等であってもよい。マークポイント3から第1メイングリッド21までの距離と、マークポイントから3第2メイングリッド22までの距離との差は、1ミリメートル、2ミリメートル、3ミリメートル、4ミリメートル、5ミリメートル、6ミリメートル、7ミリメートル、8ミリメートル、9ミリメートル等であってもよい。
【0048】
このような設計により、aとbに一定の差を持たせることができ、それにより、aとbの値が近すぎることにって識別難度の増加を引き起こしてしまい、対応するメイングリッド2が正極のメイングリッドであるか負極のメイングリッドであるかを区別することに不利である可能性を低下させることができ、aとbの値が近すぎる場合、加工精度等の要素による影響を受けて、識別不能または識別誤りを引き起こしやすくなる。aとbとの差を予め設定することにより、aとbに明らかな区別を持たせることができ、識別しやすく、識別の正確率を向上させることができる。
【0049】
1つの可能な実施形態では、マークポイント3から第1パッド211までの距離をmとし、マークポイント3から第2パッド221までの距離をnとし、mの範囲は、9ミリメートル≦m≦18ミリメートルであり、nの範囲は、9ミリメートル≦n≦18ミリメートルである。
【0050】
1つの可能な実施形態では、mとnとの差は、1ミリメートル~9ミリメートルであり、即ち1ミリメートル≦|m-n|≦9ミリメートルである。
【0051】
マークポイント3から第1パッド211までの距離は、9ミリメートル、10ミリメートル、11ミリメートル、12ミリメートル、13ミリメートル、14ミリメートル、15ミリメートル、16ミリメートル、17ミリメートル、18ミリメートル等であってもよい。マークポイント3から第2パッド221までの距離は、9ミリメートル、10ミリメートル、11ミリメートル、12ミリメートル、13ミリメートル、14ミリメートル、15ミリメートル、16ミリメートル、17ミリメートル、18ミリメートル等であってもよい。マークポイント3から第1パッド211までの距離と、マークポイント3から第2パッド221までの距離との差は、1ミリメートル、2ミリメートル、3ミリメートル、4ミリメートル、5ミリメートル、6ミリメートル、7ミリメートル、8ミリメートル、9ミリメートル等であってもよい。
【0052】
このような設計により、マークポイント3から第1パッド211までの距離と、マークポイント3から第2パッド221までの距離との差を明らかにすることができ、それによりマークポイント3からパッドまでの距離を識別することによって、対応するメイングリッド2の極性を識別することに便利である。このような設計により、mとnの値が近すぎることによって識別難度の増加を引き起こし、さらに識別不能または識別誤りを引き起こす可能性を低下させることができる。
【0053】
1つの可能な実施形態では、マークポイント3は、第1マークポイント31及び第2マークポイント32を含み、第1マークポイント31から第1パッド211までの距離は、mであり、第2マークポイント32から第2パッド221までの距離は、nである。m及びnの値は、上記のデータ範囲を満たすことができる。
【0054】
このような設計により、mとnに一定の差を持たせることで、mとnの値が近すぎることによって識別難度の増加を引き起こしてしまい、対応するメイングリッド2が正極のメイングリッドであるか負極のメイングリッドであるかを区別することに不利である可能性を低下させることができる。
【0055】
図2に示すように、1つの可能な実施形態では、マークポイント3と第1パッド211及び第2パッド221とは、共線にならず、即ち、マークポイント3は、第1パッド211及び第2パッド221と同一列に位置せず、メイングリッド2の延在方向に沿って、マークポイント3と第1パッド211及び第2パッド221との間に間隔を有する。
【0056】
マークポイント3から第1パッド211までの距離は、mであり、マークポイント3から第2パッド221までの距離は、nであり、マークポイント3から第1メイングリッド21までの距離は、aであり、マークポイント3から第2メイングリッド22までの距離は、bであり、第1パッド211と第2パッド221との間の距離は、第1メイングリッド21と第2メイングリッド22との間の距離にほぼ等しくてもよい。マークポイント3と第1パッド211及び第2パッド221とが共線になる場合、m+nは、a+bにほぼ等しくなり、マークポイント3と第1パッド211及び第2パッド221とが共線にならない場合、マークポイント3と第1パッド211と第2パッド221との間の接続線は、略三角形を形成することができ、第1パッド211と第2パッド221との間の距離は、第1メイングリッド21と第2メイングリッド22との間の距離にほぼ等しくなり、三角形の両辺の和が第3辺よりも大きいという原理に基づいて、m+n>a+bであるため、マークポイント3をパッドと共線にならないようにする設計により、マークポイント3とパッドとの間の距離を大きくすることに有利であり、それにより、マークポイント3とパッドとの間の距離を計測しやすくなり、計測及び識別の難度を低下させ、対応するメイングリッドを識別することにより有利であり、さらにメイングリッドの識別の正確性を向上させる。
【0057】
1つの可能な実施形態では、マークポイント3の形状は、円形状、矩形状、三角形状等であってもよい。
【0058】
マークポイント3の形状は、実際の需要に応じて選択することができ、それにより、マークポイント3が複数のメイングリッド2及び/又はサブグリッド4と同時に接触することによって電池セルに短絡が生じる可能性を低下させる。電池セルが複数のマークポイント3を含む場合、各マークポイント3の形状、大きさは、同じであってもよく、異なってもよい。
【0059】
図3に示すように、1つの可能な実施形態では、第1メイングリッド21と第2メイングリッド22は、隣接して設けられ、マークポイント3は、第1マークポイント31及び第2マークポイント32を含み、第1マークポイント31と第2マークポイント32は、いずれも第1メイングリッド21と第2メイングリッド22との間に位置し、第1マークポイント31は、第2マークポイント32の第1メイングリッド21に近い側に位置し、第2マークポイント32は、第1マークポイント31の第2メイングリッド22に近い側に位置する。第1マークポイント31と第2マークポイント32とは、形状が異なる。
【0060】
このような設計により、マークポイント3によってメイングリッド2の正負極を確認することにより便利であり、マークポイント3の形状によって当該マークポイント3が第1マークポイント31であるか第2マークポイント32であるかを区別することができ、それにより、当該マークポイント3に隣接するメイングリッド2が第1メイングリッド21であるか第2メイングリッド22であるかを特定することができ、対応するメイングリッド2の極性を特定することができる。
【0061】
図4に示すように、1つの可能な実施形態では、マークポイント3は、第1マークポイント31及び第2マークポイント32を含み、第1マークポイント31は、第1メイングリッド21に設けられ、第2マークポイント32は、第2メイングリッド22に設けられ、第1マークポイント31と第2マークポイント32の形状が異なる。
【0062】
このような設計により、マークポイント3の形状を検出することにより、対応するメイングリッド2が第1メイングリッド21であるか第2メイングリッド22であるかを区別することができ、それにより、メイングリッド2の極性を知ることができる。マークポイント3の形状とマークポイント3からパッドまでの距離を組み合わせてメイングリッド2を識別することで、メイングリッド2の極性を容易に知ることができ、実際の使用時により便利になる。
【0063】
1つの可能な実施形態では、単一のマークポイント3の面積は、0.3平方ミリメートル~4平方ミリメートルである。
【0064】
単一のマークポイント3の面積は、0.3平方ミリメートル、0.6平方ミリメートル、0.9平方ミリメートル、1.2平方ミリメートル、1.5平方ミリメートル、1.8平方ミリメートル、2.1平方ミリメートル、2.4平方ミリメートル、2.7平方ミリメートル、3.0平方ミリメートル、3.3平方ミリメートル、3.6平方ミリメートル、3.9平方ミリメートル、4.0平方ミリメートル等であってもよい。
【0065】
マークポイント3の面積が小さすぎると、マークポイント3の識別の難度が高くなることを引き起こしやすく、識別に不利である。マークポイント3の面積が大きすぎると、マークポイントが複数本のメイングリッド3及び/又はサブグリッド4と接触することで短絡が生じやすくなり、また、マークポイント3が大きすぎると、電池セルの表面を遮蔽し、電池セルの光線に対する吸収効率に影響を与えるため、マークポイント3の面積は、0.3平方ミリメートル~4平方ミリメートルとすることができ、このような設計により、マークポイント3を識別しやすくするとともに、単一のマークポイント3が複数のメイングリッド2及び/又はサブグリッド4と同時に接触する可能性を低下させることができ、それによりマークポイント3による電池セルの短絡の可能性を低下させることができる。
【0066】
1つの可能な実施形態では、マークポイント3の材料は、銀ペーストである。
【0067】
マークポイント3の材料が銀ペーストであると、メイングリッド2及び/又はサブグリッド4を印刷する過程において、同時にマークポイント3を印刷することができ、それにより、加工ステップを省き、加工効率を向上させることができる。マークポイント3は他の材料を用いてもよいが、加工過程において単独でマークポイント3を印刷する必要があるため、プロセスが煩雑になり、効率が低下し、コストが増加する。
【0068】
以上の各実施例による太陽光発電モジュールに基づいて、本願の実施例は、さらに太陽光発電モジュールを提供し、太陽光発電モジュールは、電池セルを含み、電池セルは、上記いずれかの実施例に係る電池セルであってもよく、電池セルは、フルセル又はマルチカットセルの形態で電気的な接続されて、電池ストリングを形成することができ、複数の電池ストリングは、直列及び/又は並列の形態で電気的に接続される。太陽光発電モジュールは、電池ストリングの表面を覆う封止層と、封止層の電池ストリングから離れる側を覆うカバープレートとをさらに含むことができる。太陽光発電モジュールの厚さ方向に沿って、電池ストリングの対向する両側には、いずれも封止層及びカバープレートが設けられてもよい。
【0069】
電池ストリングを溶接する際に、電池セルに設けられるマークポイント3によって第1メイングリッド21及び第2メイングリッド22の極性を判断することができ、それにより電池セルのメイングリッドの極性を取得して、電池セルの電気的な接続に誤りが生じる可能性を低下させることができる。
【0070】
本願の実施例は、電池セル及び太陽光発電モジュールを提供し、電池セルは、基材1、メイングリッド2及び少なくとも1つのマークポイント3を含み、メイングリッド2は、基材1の同一側に設けられ、且つ少なくとも第1メイングリッド21及び第2メイングリッド22を含み、第1メイングリッド21と第2メイングリッド22との極性が逆であり、第1メイングリッド21は、第1パッド211を有し、第2メイングリッド22は、第2パッド221を有し、第1パッド211と第2パッド221は、メイングリッド2の配列方向に平行な直線に沿って順に設けられ、同一のマークポイント3は、第1パッド211までの距離と第2パッド221までの距離が異なる。このような設計により、マークポイント3から異なるパッドまでの距離に基づいて、対応するメイングリッド2の極性が正極であるか負極であるかを判断することができ、それにより、メイングリッド2の極性の識別に有利であり、電池セルの電気的に接続を容易にすることができる。
【0071】
以上は、図面に示された実施例に基づいて本発明の構造、特徴および作用効果を詳しく説明し、上記したのは本発明の好ましい実施例であるに過ぎず、本発明は、図面に示された実施範囲に限定されず、本発明の構想に基づいて行われた変更、または同等な変化に修正された等価実施例は、依然として明細書と図面に含まれる精神を超えない場合、いずれも本発明の保護範囲内に含まれるべきである。
【符号の説明】
【0072】
1-基材
2-メイングリッド
21-第1メイングリッド
211-第1パッド
22-第2メイングリッド
221-第2パッド
3-マークポイント
31-第1マークポイント
32-第2マークポイント
4-サブグリッド
【要約】
【課題】本願は、電池セル及び太陽光発電モジュールに関する。
【解決手段】太陽光発電モジュールは、基材、メイングリッド及び少なくとも1つのマークポイントを含み、メイングリッドは、基材の同一側に設けられ、且つ少なくとも第1メイングリッド及び第2メイングリッドを含み、第1メイングリッドと第2メイングリッドとは、極性が逆であり、第1メイングリッドは、第1パッドを有し、第2メイングリッドは、第2パッドを有し、第1パッドと第2パッドは、メイングリッドの配列方向に平行な直線に沿って順に設けられ、同一のマークポイントは、第1パッドまでの距離と第2パッドまでの距離が異なる。このような設計により、マークポイントから異なるパッドまでの距離に基づいて、対応するメイングリッドの極性が正極であるか負極であるかを判断することで、メイングリッドの極性の識別に有利であり、電池セルの電気的な接続を容易にすることができる。
【選択図】図1
図1
図2
図3
図4