(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-01-08
(45)【発行日】2025-01-17
(54)【発明の名称】分割払い方法およびシステム
(51)【国際特許分類】
G06Q 20/10 20120101AFI20250109BHJP
【FI】
G06Q20/10 300
(21)【出願番号】P 2020156047
(22)【出願日】2020-09-17
【審査請求日】2023-09-07
(31)【優先権主張番号】10-2019-0119023
(32)【優先日】2019-09-26
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】516014409
【氏名又は名称】ライン プラス コーポレーション
【氏名又は名称原語表記】LINE Plus Corporation
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100135079
【氏名又は名称】宮崎 修
(72)【発明者】
【氏名】キム ソンギョン
【審査官】牧 裕子
(56)【参考文献】
【文献】特表2012-504273(JP,A)
【文献】特開2018-032200(JP,A)
【文献】特開2019-087026(JP,A)
【文献】特開2008-107874(JP,A)
【文献】特開2014-194736(JP,A)
【文献】特開2020-113124(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2011/0313871(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2014/0164234(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00 - 99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも1つのプロセッサに、分割払い方法を実行させるためのコンピュータプログラムであって、前記分割払い方法は、
分割払いのための費用と関連する請求書または領収書に基づいて、支払アイテム別に費用情報を認識する段階と、
前記認識された支払アイテム別の費用情報に基づき、支払アイテム別の費用の支払いまたは送金を支援する分割払いページを生成する段階
であって、前記分割払いページは、該分割払いページの訪問者が、該分割払いページに表示される複数の支払アイテムから少なくとも1つの支払アイテムを選択することを可能にするユーザインタフェースを表示する、段階と、
前記分割払いページへのリンクを提供する段階と、
前記リンクを介して前記分割払いページを訪問した訪問者
によって前記分割払いページで
前記ユーザインタフェースを介して選択
された少なくとも1つの支払アイテムに対する費用の支払いまたは送金を処理する段階と
を含む、コンピュータプログラム。
【請求項2】
前記分割払いページは、前記
ユーザインタフェースを介して選択された少なくとも1つの支払アイテムに対する費用の支払いまたは送金を要求するための第2
ユーザインタフェースを
更に含むことを特徴とする、
請求項1に記載のコンピュータプログラム。
【請求項3】
前記分割払いページは、前記支払アイテム別に費用情報を表示する第1領域、および
前記選択された少なくとも1つの支払アイテムに対して動的に計算される支払いまたは送金のための費用を表示する第2領域を含むことを特徴とする、
請求項1または2に記載のコンピュータプログラム。
【請求項4】
前記費用の支払いまたは送金を処理する段階は、
前記請求書または領収書に対応する販売者と関連して、前記選択された少なくとも1つの支払アイテムに対する費用の支払いを処理することを特徴とする、
請求項1乃至3のいずれか一項に記載のコンピュータプログラム。
【請求項5】
前記費用の支払いまたは送金を処理する段階は、
前記請求書または領収書に対応する販売者または支払人を受取人として、前記選択された少なくとも1つの支払アイテムに対する費用の送金を処理することを特徴とする、
請求項1乃至4のいずれか一項に記載のコンピュータプログラム。
【請求項6】
前記分割払い方法は、前記訪問者の支払いまたは送金の結果を前記
選択された少なくとも1つの支払アイテムと関連付けて前記分割払いページに反映する段階
をさらに含む、請求項1乃至5のいずれか一項に記載のコンピュータプログラム。
【請求項7】
前記分割払いページは、前記訪問者の支払いまたは送金の結果を共有するための共有機能を含み、
前記分割払い方法は、前記訪問者の前記共有機能を利用した共有要請に応答し、前記訪問者の支払いまたは送金の結果を、前記訪問者と人的関係が形成されたユーザのうちで前記訪問者によって選択されたユーザに伝達する段階
をさらに含む、請求項1乃至6のいずれか一項に記載のコンピュータプログラム。
【請求項8】
前記伝達する段階は、
前記訪問者によって選択されたユーザが前記分割払いの精算者ではない場合、前記訪問者の支払いまたは送金の結果のうちで前記訪問者に関する少なくとも一部の情報を除去またはマスキングした状態で、前記訪問者の支払いまたは送金の結果を前記訪問者によって選択されたユーザに伝達することを特徴とする、
請求項7に記載のコンピュータプログラム。
【請求項9】
前記支払アイテム別の費用情報を認識する段階は、
前記分割払いの精算者のうちの1人の端末のカメラによってキャプチャされた前記請求書または領収書のイメージを受信する段階、および
前記受信したイメージからテキストを認識して前記支払アイテム別の費用情報を抽出する段階
を含むことを特徴とする、請求項1乃至8のいずれか一項に記載のコンピュータプログラム。
【請求項10】
前記費用の支払いまたは送金を処理する段階は、
前記リンクを介して前記分割払いページを訪問した訪問者が前記分割払いの最後の精算者である場合、前記訪問者に前記分割払いのための残りの金額すべてに対する支払いを要求することを特徴とする、
請求項1乃至9のいずれか一項に記載のコンピュータプログラム。
【請求項11】
前記分割払い方法は、前記分割払いの支払アイテム別に、前記分割払いの精算者に精算を要求するための管理者ページを提供する段階
をさらに含む、請求項1乃至10のいずれか一項に記載のコンピュータプログラム。
【請求項12】
コンピュータ実行可能な命令を記録するメモリ、および
前記命令を実行するように実現される少なくとも1つのプロセッサ
を含み、
前記少なくとも1つのプロセッサにより、
分割払いのための費用と関連する請求書または領収書に基づいて支払アイテム別に費用情報を認識し、
前記認識された支払アイテム別の費用情報に基づき、支払アイテム別の費用の支払いまたは送金を支援する分割払いページを生成すること
であって、前記分割払いページは、該分割払いページの訪問者が、該分割払いページに表示される複数の支払アイテムから少なくとも1つの支払アイテムを選択することを可能にするユーザインタフェースを表示し、
前記分割払いページへのリンクを提供し、
前記リンクを介して前記分割払いページを訪問した訪問者
によって前記分割払いページで
前記ユーザインタフェースを介して選択
された少なくとも1つの支払アイテムに対する費用の支払いまたは送金を処理すること
を特徴とする、コンピュータ装置。
【請求項13】
前記分割払いページは、前記
ユーザインタフェースを介して選択された少なくとも1つの支払アイテムに対する費用の支払いまたは送金を要求するための第2
ユーザインタフェースを
更に含むこと
を特徴とする、請求項12に記載のコンピュータ装置。
【請求項14】
前記少なくとも1つのプロセッサにより、
前記請求書または領収書に対応する販売者と関連して、前記選択された少なくとも1つの支払アイテムに対する費用の支払いを処理すること
を特徴とする、請求項12または13に記載のコンピュータ装置。
【請求項15】
前記少なくとも1つのプロセッサにより、
前記請求書または領収書に対応する販売者または支払人を受取人として、前記選択された少なくとも1つの支払アイテムに対する費用の送金を処理すること
を特徴とする、請求項12乃至14のいずれか一項に記載のコンピュータ装置。
【請求項16】
前記少なくとも1つのプロセッサにより、
前記訪問者の支払いまたは送金の結果を前記
選択された少なくとも1つの支払アイテムと関連付けて前記分割払いページに反映すること
を特徴とする、請求項12乃至15のいずれか一項に記載のコンピュータ装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
以下の説明は、分割払い方法およびシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
支払いを複数人で分割しなければならない場合が存在する。例えば、レストランで複数人が食事をともにした後、食事代を複数人がそれぞれレストランに支払う場合や、複数人のうちの1人が費用の全額を支払った後に残りの人から一定の金額を受け取る場合など、多様な方式の分割払いが存在する。特許文献1は、近距離通信を利用した分割払い提供システムおよびその方法に関するものであって、少なくとも1つの支払手段が内蔵されてモバイル決済が可能な携帯端末機との近距離無線通信を支援し、販売者によって設定された支払金額に対して複数の支払人からなる支払人グループから分割払いが要求されれば、支払人グループに属する支払人別に、支払人が所持する携帯端末機との近距離無線通信を介して携帯端末機に内蔵された支払手段と関連する決済情報を認識する認識部、および支払人グループを対象に支払金額を分割して支払人別に分割金額を設定した後、支払人それぞれに対して決済情報を利用して分割金額に対する支払いを処理する支払処理部を含む、分割払い提供システムを開示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】韓国公開特許第10-2012-0111095号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
分割払いのための費用と関連する請求書または領収書から支払アイテム別に費用情報を認識し、支払アイテム別の費用情報に基づいて支払アイテムを選択し、選択された支払アイテムの費用に対する支払いまたは送金が可能な分割払いページへのリンクを生成および提供することにより、リンクを介して分割払いページにアクセスしたユーザが自身のアイテムを選択し、選択したアイテムの費用に対する支払いまたは送金を処理することができる、分割払い方法およびシステムを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
少なくとも1つのプロセッサを含むコンピュータ装置で実行される分割払い方法であって、前記少なくとも1つのプロセッサにより、分割払いのための費用と関連する請求書または領収書に基づいて支払アイテム別に費用情報を認識する段階と、前記少なくとも1つのプロセッサにより、前記認識された支払アイテム別の費用情報に基づき、訪問者の支払アイテム別の費用に対する支払いまたは送金を支援する分割払いページを生成する段階と、前記少なくとも1つのプロセッサにより、前記分割払いページへのリンクを提供する段階と、前記少なくとも1つのプロセッサにより、前記リンクを介して前記分割払いページを訪問した訪問者が前記分割払いページで選択した少なくとも1つの支払アイテムに対する費用の支払いまたは送金を処理する段階とを含む、分割払い方法を提供する。
【0006】
一側によると、前記分割払いページは、支払アイテムのうちから少なくとも1つの支払アイテムを選択するための第1機能、および前記第1機能によって選択された少なくとも1つの支払アイテムに対する費用の支払いまたは送金を要求するための第2機能を含むことを特徴としてよい。
【0007】
他の側面によると、前記分割払いページは、前記支払アイテム別に費用情報を表示する第1領域、および支払アイテムが選択される場合、選択された少なくとも1つの支払アイテムに対して動的に計算される支払いまたは送金のための費用を表示する第2領域を含むことを特徴としてよい。
【0008】
また他の側面によると、前記費用の支払いまたは送金を処理する段階は、前記請求書または領収書に対応する販売者と関連して、前記選択された少なくとも1つの支払アイテムに対する費用の支払いを処理することを特徴としてよい。
【0009】
また他の側面によると、前記費用の支払いまたは送金を処理する段階は、前記請求書または領収書に対応する販売者または支払人を受取人として、前記選択された少なくとも1つの支払アイテムに対する費用の送金を処理することを特徴としてよい。
【0010】
また他の側面によると、前記分割払い方法は、前記少なくとも1つのプロセッサにより、前記訪問者の支払いまたは送金の結果を前記少なくとも1つの支払アイテムと関連付けて前記分割払いページに反映する段階をさらに含んでよい。
【0011】
また他の側面によると、前記分割払いページは、前記訪問者の支払いまたは送金の結果を共有するための共有機能を含み、前記分割払い方法は、前記少なくとも1つのプロセッサにより、前記訪問者の前記共有機能を利用した共有要求に応答し、前記訪問者の支払いまたは送金の結果を前記訪問者と人的関係が形成されたユーザのうちで前記訪問者によって選択されたユーザに伝達する段階をさらに含んでよい。
【0012】
また他の側面によると、前記伝達する段階は、前記訪問者によって選択されたユーザが前記分割払いの精算者ではない場合、前記訪問者の支払いまたは送金の結果のうちで前記訪問者に対する少なくとも一部の情報を除去またはマスキングした状態で、前記訪問者の支払いまたは送金の結果を前記訪問者によって選択されたユーザに伝達することを特徴としてよい。
【0013】
また他の側面によると、前記支払アイテム別に費用情報を認識する段階は、前記分割払いの精算者のうちの1人の端末のカメラがキャプチャした前記請求書または領収書のイメージを受信する段階、および前記受信したイメージからテキストを認識して前記支払アイテム別に費用情報を抽出する段階を含むことを特徴としてよい。
【0014】
また他の側面によると、前記費用の支払いまたは送金を処理する段階は、前記リンクを介して前記分割払いページを訪問した訪問者が前記分割払いの最後の精算者である場合、前記分割払いのための残りの金額すべてに対する支払いを前記訪問者に要求することを特徴としてよい。
【0015】
さらに他の側面によると、前記分割払い方法は、前記少なくとも1つのプロセッサにより、前記分割払いの支払アイテム別に、前記分割払いの精算者に精算を要求するための管理者ページを提供する段階をさらに含んでよい。
【0016】
コンピュータ装置に結合されて前記方法をコンピュータ装置に実行させるためにコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録された、コンピュータプログラムを提供する。
【0017】
前記方法をコンピュータ装置に実行させるためのプログラムが記録されている、コンピュータ読み取り可能な記録媒体を提供する。
【0018】
コンピュータで実行可能な命令を記録するメモリ、および前記命令を実行するように実現される少なくとも1つのプロセッサを含み、前記少なくとも1つのプロセッサにより、分割払いのための費用と関連する請求書または領収書に基づいて支払アイテム別に費用情報を認識し、前記認識された支払アイテム別の費用情報に基づき、訪問者の支払アイテム別の費用に対する支払いまたは送金を支援する分割払いページを生成し、前記分割払いページへのリンクを提供し、前記リンクを介して前記分割払いページを訪問した訪問者が前記分割払いページで選択した少なくとも1つの支払アイテムに対する費用の支払いまたは送金を処理することを特徴とする、コンピュータ装置を提供する。
【発明の効果】
【0019】
分割払いのための費用と関連する請求書または領収書から支払アイテム別の費用情報を認識し、支払アイテム別の費用情報に基づいて支払アイテムを選択し、選択された支払アイテムの費用に対する支払いまたは送金が可能な分割払いページへのリンクを生成および提供することにより、リンクを介して分割払いページにアクセスしたユーザが自身のアイテムを選択し、選択したアイテムの費用に対する支払いまたは送金を処理することができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【
図1】本発明の一実施形態における、ネットワーク環境の例を示した図である。
【
図2】本発明の一実施形態における、コンピュータ装置の例を示したブロック図だ。
【
図3】本発明の一実施形態における、領収書のスキャン過程の例を示した図である。
【
図4】本発明の一実施形態における、領収書の認識結果の例を示した図である。
【
図5】本発明の一実施形態における、領収書を共有する例を示した図である。
【
図6】本発明の一実施形態における、分割払いページの例を示した図である。
【
図7】本発明の一実施形態における、精算が終わった支払アイテムに関する精算者の情報を表示する例を示した図である。
【
図8】本発明の一実施形態における、分割払い方法の例を示したフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、実施形態について、添付の図面を参照しながら詳しく説明する。
【0022】
本発明の実施形態に係る分割払いシステムは、少なくとも1つのコンピュータ装置によって実現されてよく、本発明の実施形態に係る分割払い方法は、分割払いシステムに含まれる少なくとも1つのコンピュータ装置によって実行されてよい。このとき、コンピュータ装置においては、本発明の一実施形態に係るコンピュータプログラムがインストールされて実行されてよく、コンピュータ装置は、実行されるコンピュータプログラムの制御に従って本発明の実施形態に係る分割払い方法を実行してよい。上述したコンピュータプログラムは、コンピュータ装置に結合されて前記分割払い方法をコンピュータに実行させるためにコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されてよい。
【0023】
図1は、本発明の一実施形態における、ネットワーク環境の例を示した図である。
図1のネットワーク環境は、複数の電子機器110、120、130、140、複数のサーバ150、160、およびネットワーク170を含む例を示している。このような
図1は、本発明の説明のための一例に過ぎず、電子機器の数やサーバの数が
図1のように限定されることはない。また、
図1のネットワーク環境は、本実施形態に適用可能な環境のうちの一例を説明したものに過ぎず、本実施形態に適用可能な環境が
図1のネットワーク環境に限定されることはない。
【0024】
複数の電子機器110、120、130、140は、コンピュータ装置によって実現される固定端末や移動端末であってよい。複数の電子機器110、120、130、140の例としては、スマートフォン、携帯電話、ナビゲーション、PC(personal computer)、ノート型PC、デジタル放送用端末、PDA(Personal Digital Assistant)、PMP(Portable Multimedia Player)、タブレットなどがある。一例として、
図1では、電子機器110の例としてスマートフォンを示しているが、本発明の実施形態において、電子機器110は、実質的に無線または有線通信方式を利用し、ネットワーク170を介して他の電子機器120、130、140および/またはサーバ150、160と通信することのできる多様な物理的なコンピュータ装置のうちの1つを意味してよい。
【0025】
通信方式が限定されることはなく、ネットワーク170が含むことのできる通信網(一例として、移動通信網、有線インターネット、無線インターネット、放送網)を利用する通信方式だけではなく、機器間の近距離無線通信が含まれてよい。例えば、ネットワーク170は、PAN(personal area network)、LAN(local area network)、CAN(campus area network)、MAN(metropolitan area network)、WAN(wide area network)、BBN(broadband network)、インターネットなどのネットワークのうちの1つ以上の任意のネットワークを含んでよい。さらに、ネットワーク170は、バスネットワーク、スターネットワーク、リングネットワーク、メッシュネットワーク、スター-バスネットワーク、ツリーまたは階層的ネットワークなどを含むネットワークトポロジのうちの任意の1つ以上を含んでもよいが、これらに限定されることはない。
【0026】
サーバ150、160それぞれは、複数の電子機器110、120、130、140とネットワーク170を介して通信して命令、コード、ファイル、コンテンツ、サービスなどを提供する1つ以上のコンピュータ装置によって実現されてよい。例えば、サーバ150は、ネットワーク170を介して接続した複数の電子機器110、120、130、140にサービス(一例として、決済サービス、グループ通話サービス(または、音声会議サービス)、メッセージングサービス、メールサービス、ソーシャルネットワークサービス、地図サービス、翻訳サービス、金融サービス、検索サービス、コンテンツ提供サービスなど)を提供するシステムであってよい。
【0027】
図2は、本発明の一実施形態における、コンピュータ装置の例を示したブロック図である。上述した複数の電子機器110、120、130、140それぞれやサーバ150、160それぞれは、
図2に示したコンピュータ装置200によって実現されてよい。
【0028】
このようなコンピュータ装置200は、
図2に示すように、メモリ210、プロセッサ220、通信インタフェース230、および入力/出力インタフェース240を含んでよい。メモリ210は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、RAM(random access memory)、ROM(read only memory)、ディスクドライブのような永続的大容量記録装置を含んでよい。ここで、ROMやディスクドライブのような永続的大容量記録装置は、メモリ210とは区分される別の永続的記録装置としてコンピュータ装置200に含まれてもよい。また、メモリ210には、オペレーティングシステムと、少なくとも1つのプログラムコードが記録されてよい。このようなソフトウェア構成要素は、メモリ210とは別のコンピュータ読み取り可能な記録媒体からメモリ210にロードされてよい。このような別のコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、フロッピー(登録商標)ドライブ、ディスク、テープ、DVD/CD-ROMドライブ、メモリカードなどのコンピュータ読み取り可能な記録媒体を含んでよい。他の実施形態において、ソフトウェア構成要素は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体ではない通信インタフェース230を通じてメモリ210にロードされてもよい。例えば、ソフトウェア構成要素は、ネットワーク170を介して受信されたファイルによってインストールされるコンピュータプログラムに基づいてコンピュータ装置200のメモリ210にロードされてよい。
【0029】
プロセッサ220は、基本的な算術、ロジック、および入出力演算を実行することにより、コンピュータプログラムの命令を処理するように構成されてよい。命令は、メモリ210または通信インタフェース230によって、プロセッサ220に提供されてよい。例えば、プロセッサ220は、メモリ210のような記録装置に記録されたプログラムコードに従って受信される命令を実行するように構成されてよい。
【0030】
通信インタフェース230は、ネットワーク170を介してコンピュータ装置200が他の装置(一例として、上述した記録装置)と互いに通信するための機能を提供してよい。一例として、コンピュータ装置200のプロセッサ220がメモリ210のような記録装置に記録されたプログラムコードに従って生成した要求や命令、データ、ファイルなどが、通信インタフェース230の制御に従ってネットワーク170を介して他の装置に伝達されてよい。これとは逆に、他の装置からの信号や命令、データ、ファイルなどが、ネットワーク170を経てコンピュータ装置200の通信インタフェース230を通じてコンピュータ装置200に受信されてよい。通信インタフェース230を通じて受信された信号や命令、データなどは、プロセッサ220やメモリ210に伝達されてよく、ファイルなどは、コンピュータ装置200がさらに含むことのできる記録媒体(上述した永続的記録装置)に記録されてよい。
【0031】
入力/出力インタフェース240は、入力/出力装置250とのインタフェースのための手段であってよい。例えば、入力装置は、マイク、キーボード、またはマウスなどの装置を、出力装置は、ディスプレイ、スピーカなどのような装置を含んでよい。他の例として、入力/出力インタフェース240は、タッチスクリーンのように入力と出力のための機能が1つに統合された装置とのインタフェースのための手段であってもよい。入力/出力装置250は、コンピュータ装置200と1つの装置で構成されてもよい。
【0032】
また、他の実施形態において、コンピュータ装置200は、
図2の構成要素よりも少ないか多くの構成要素を含んでもよい。しかし、大部分の従来技術的構成要素を明確に図に示す必要はない。例えば、コンピュータ装置200は、上述した入力/出力装置250のうちの少なくとも一部を含むように実現されてもよいし、トランシーバ、データベースなどのような他の構成要素をさらに含んでもよい。
【0033】
図3は、本発明の一実施形態における、領収書のスキャン過程の例を示した図である。
図3は、分割払いの精算者のうちの1人のユーザ端末310の画面320の例を示している。分割払いのためのサービスを提供するために、該当のユーザ端末310においては、分割払いのためのサービスと連携するアプリケーションがインストールされて実行されてよく、
図3の画面320は、このようなアプリケーションによって提供されるサービス画面であってよい。分割払いを進めるために、ユーザ端末310は、アプリケーションの制御に従って、請求書や領収書に関する情報の提供を要求してよい。このとき、
図3の画面320において、第1点線枠330は、ユーザがカメラを利用して請求書や領収書のイメージをキャプチャできるように支援する機能をアクティブ化させるためのユーザインタフェースであってよく、第2点線ボックス340は、既にキャプチャされてユーザ端末に格納されている請求書や領収書のイメージをユーザが選択できるように支援するための機能をアクティブ化させるためのユーザインタフェースであってよい。例えば、第1点線枠330のユーザインタフェースがユーザによって選択(一例として、モバイル環境においてユーザが第1点線枠330の領域を指でタッチ)する場合、ユーザ端末310は、アプリケーションの制御に従ってカメラを起動させ、起動したカメラがキャプチャした請求書や領収書のイメージを取得してよい。
【0034】
一実施形態において、ユーザ端末310には、サーバ(一例として、
図1を参照しながら説明したサーバ150)から分割払いのためのサービスが提供されてよい。この場合、ユーザ端末310は、取得した請求書や領収書のイメージをサーバに伝達してよく、サーバで請求書や領収書のイメージを分析してテキストが抽出されることによって認識結果が生成されてよい。サーバは、認識結果を含むページをユーザ端末310に提供してよい。
【0035】
図4は、本発明の一実施形態における、領収書の認識結果の例を示した図である。
図4は、領収書の認識結果を含むページが表示された画面410の例を示している。画面410には支払アイテム別の費用情報が示されており、領収書の認識結果を他のユーザと共有するための機能をアクティブ化させるためのユーザインタフェース420が示されている。ユーザがユーザインタフェース420を選択する場合、領収書認識結果が他のユーザに提供されてよい。このとき、ユーザは、領収書認識結果を伝達するための他のユーザを直接選択してもよいし、領収書認識結果を表示するためのチャネルまたは媒体を選択してもよい。例えば、ユーザ端末310は、ユーザと人的関係が設定された他のユーザのリストを提供することにより、領収書認識結果を提供するための他のユーザを、ユーザが直接選択できるように支援してよい。他の例として、ユーザ端末310は、領収書認識結果の表示が可能なインスタントメッセンジャーのチャットルームや特定のサービス(一例として、ソーシャルネットワークサービス)のリストをユーザに提供することにより、ユーザが希望するチャットルームやサービスに領収書認識結果が表示されて他のユーザに伝達されるように支援してよい。
【0036】
本明細書において、分割払いとは、支払いがなされていない状態で支払いや送金を分割して処理することの他に、支払がなされた後に支払人が送金を分割して処理できるようにすることを含んでもよい。例えば、
図4では、支払いがなされた後に提供される領収書の認識結果について説明しているが、支払いがなされていない場合に提供される請求書を認識し、この認識結果を提供することも可能である。
【0037】
このとき、サーバは、選択された他のユーザ、選択されたチャネル、または選択された媒体に分割払いページへのリンクを提供してよい。分割払いページでは、請求書や領収書の認識結果を提供すると同時に、分割払いの精算者が支払アイテム別に分割払いのための支払いや送金を実行できるように支援してよい。
【0038】
図5は、本発明の一実施形態における、領収書を共有する例を示した図である。
図5の画面510は、ユーザが参加するインスタントメッセンジャーのチャットルームの例を示している。
図4で説明したユーザインタフェース420でユーザが特定のチャットルームを選択することにより、領収書の共有のためのリンクがチャットルームに提供されてよい。ここで、リンクは、上述した分割払いページへのリンクを含んでよい。例えば、
図5の画面510には、上述した分割払いページに対応する共有領収書が生成されたことを知らせるためのメッセージ520が表示されてよく、メッセージ520には共有領収書を開くためのボタン530が含まれてよい。このようなボタン530には、共有領収書へのリンクが設定されてよい。言い換えれば、チャットルームのユーザのうちの任意のユーザがボタン530を選択する場合、該当のユーザに共有領収書が提供されてよい。これは、分割払いの精算者だけでなく、該当のリンクが表示されたすべての者が共有領収書にアクセスできることを意味してよい。
【0039】
図6は、本発明の一実施形態における、分割払いページの例を示した図である。
図6は、分割払いページが含まれた画面610の例を示している。画面610では、支払アイテムを選択することのできるユーザインタフェース620~640が示されており、分割払いページを訪問した訪問者が支払アイテム2に対応するユーザインタフェース630を選択した例を示している。このとき、第1点線枠650は、選択された支払アイテム(支払アイテム2)に対応する精算金額がリアルタイムで計算されて表示された例を示している。訪問者が支払アイテム1および支払アイテム2を選択する場合、精算金額74,000ウォンがリアルタイムで計算されて第1点線枠650の領域に表示されてよい。
【0040】
一方、送金ボタン660は、精算金額の送金を支援する機能をアクティブ化させるためのユーザインタフェースであってよい。例えば、
図6の画面610で訪問者が送金ボタン660を選択する場合、訪問者が選択した支払アイテム2の精算金額である14,000ウォンを送金するための機能がアクティブ化されてよい。このとき、送金や支払いは、分割払いサービスと連携する金融サービスによって実行されてよい。ここで、送金の対象(受取人)は、請求書または領収書に対応する販売者や支払人であってよい。言い換えれば、支払いがなされていない状況で選択された支払アイテムの費用を販売者に送金したり、または支払人によって支払いが処理された後に、選択された支払アイテムの費用を支払人に送金したりすることが可能となる。
【0041】
また、共有ボタン670は、ユーザが、分割払いページで提供される請求書や領収書(
図6の実施形態では領収書)を他のユーザと共有することのできる機能をアクティブ化させるためのインタフェースであってよい。例えば、
図6の画面610で訪問者が共有ボタン670を選択する場合、領収書の共有対象を選択するための機能が訪問者に提供されてよく、選択された共有対象に領収書が提供されてよい。ここで、選択される共有対象は、他のユーザであってもよいし、他のユーザが参加するチャネルや媒体であってもよい。
【0042】
上述した
図6では送金の実施形態について説明しているが、上述したように、送金だけではなく、支払いであってもよい。例えば、レストランで複数のユーザが食事をともにした後、食事代に対応する費用を複数のユーザが分割してレストランに支払う場合が考えられる。このような送金の対象や販売者は、
図4で認識結果を共有する過程において、請求書や領収書の共有者によって設定されてよい。例えば、販売者は、販売者の公式アカウントを選択する方式によって送金や支払いの対象として設定されてよい。対象が設定されない場合には、支払人が送金の対象として設定されてよい。
【0043】
訪問者が自身の支払アイテムに対する精算を終えた場合、他のユーザに提供される分割払いページには、精算が終わった支払アイテムと関連して、該当の精算を処理する訪問者に関する情報が表示されてよい。
【0044】
図7は、本発明の一実施形態における、精算が終わった支払アイテムに対する精算者の情報を表示した例を示した図である。
図7には、「AAA」として識別されるユーザが、分割払いページを訪問して支払アイテム2に対する精算を終えた後に、「BBB」として識別されるユーザが分割払いページを訪問した場合の画面710の例を示している。このとき、ユーザ「BBB」が分割払いの精算者である場合、ユーザ「BBB」には、第1点線枠720のように、精算を終えた精算者「AAA」に関する情報が支払アイテム2と関連して表示されてよい。
【0045】
分割払いの精算者ではないユーザ「CCC」が該当の分割払いページを訪問する場合、第1点線枠720に表示された、精算を終えた精算者「AAA」に関する情報は、個人情報保護のために除去されるかマスキングされてよい。例えば、精算を終えた精算者「AAA」のプロフィールイメージや名前などの情報がマスキングされた状態で、ユーザ「CCC」に表示されてよい。
【0046】
一方、支払いを分割処理する場合、最後の精算者には、分割払いのための残りの金額すべてを支払うことが要求されてよい。言い換えれば、販売者と精算者間の支払いを積極的に早急に終えた後には、残りの精算者に精算が追加されるようにすることにより、現場で迅速に支払いが進むように誘導してよい。
【0047】
このために、精算者には、他の精算者に精算を要求するための管理者ページが提供されてよい。例えば、管理者ページには、キャプチャされた請求書や領収書のリストが提供されてよく、ユーザは管理者ページで特定の請求書や領収書を選択してよい。この場合、選択された請求書や領収書には、ユーザが特定の支払アイテムと精算対象者を選択し、選択された精算対象者に選択された支払アイテムに対する費用の精算を要求するための機能が含まれてよい。例えば、このような機能を利用して費用の精算が要求されれば、該当の要求はサーバを介して精算対象者に伝達されてよい。
【0048】
図8は、本発明の一実施形態における、分割払い方法の例を示したフローチャートである。本実施形態に係る分割払い方法は、一例として、サーバに含まれるか、サーバと通信するコンピュータ装置200によって実行されてよい。このとき、コンピュータ装置200のプロセッサ220は、メモリ210が含むオペレーティングシステムのコードと、少なくとも1つのコンピュータプログラムのコードとによる制御命令(instruction)を実行するように実現されてよい。ここで、プロセッサ220は、コンピュータ装置200に記録されたコードが提供する制御命令に従ってコンピュータ装置200が
図8の方法に含まれる段階810~段階840を実行するようにコンピュータ装置200を制御してよい。
【0049】
段階810において、コンピュータ装置200は、分割払いのための費用と関連する請求書または領収書に基づいて支払アイテム別に費用情報を認識してよい。例えば、分割払いの精算者のうちの1人が自身のユーザ端末を利用して請求書や領収書のイメージをキャプチャしてコンピュータ装置200に送信する場合、コンピュータ装置200は、受信したイメージを分析して支払アイテム別の費用情報を認識してよい。より具体的な例として、コンピュータ装置200は、分割払いの精算者のうちの1人の端末のカメラがキャプチャした請求書または領収書のイメージを受信してよく、受信したイメージからテキストを認識して前記支払アイテム別の費用情報を抽出してよい。
【0050】
段階820において、コンピュータ装置200は、認識された支払アイテム別の費用情報に基づき、訪問者の支払アイテム別の費用の支払いまたは送金を支援する分割払いページを生成してよい。一実施形態として、分割払いページは、支払アイテムのうちの少なくとも1つの支払アイテムを選択するための第1機能、および前記第1機能によって選択された少なくとも1つの支払アイテムに対する費用の支払いまたは送金を要求するための第2機能を含んでよい。他の実施形態として、分割払いページは、支払アイテム別の費用情報を表示する第1領域、および支払アイテムが選択される場合に、選択された少なくとも1つの支払アイテムに対して動的に計算される支払いまたは送金のための費用を表示する第2領域を含んでよい。
【0051】
段階830において、コンピュータ装置200は、分割払いページへのリンクを提供してよい。分割払いの精算者は、このようなリンクを共有し、自主的に分割払いページにアクセスして自身の費用に対する精算(送金または支払い)を処理するようになるため、コンピュータ装置200が分割払いの精算者を識別して精算者それぞれと個別に連結するための過程が必要なくなる。したがって、分割払いの初期に分割払いの精算者を指定する必要がないため、分割払いを迅速に処理することができる。
【0052】
段階840において、コンピュータ装置200は、リンクを介して分割払いページを訪問した訪問者が分割払いページで選択した少なくとも1つの支払アイテムに対する費用の支払いまたは送金を処理してよい。
図6の実施形態を参照しながら説明したように、訪問者が分割払いページを訪問して自身の支払アイテムを選択して送金を要求する場合、コンピュータ装置200は、選択された支払アイテムの費用に対する送金だけを処理すればよい。上述したように、送金の対象は予め指定されてよく、支払アイテムの選択にともなって精算費用がリアルタイムで計算されるため、コンピュータ装置200は、訪問者の送金対象や精算費用を個別に入力する必要がなく、指定された対象への送金を迅速に処理することができる。これは、支払処理に対しても同じように適用されてよい。
【0053】
より具体的な実施形態として、コンピュータ装置200は、段階840において、請求書または領収書に対応する販売者と関連して、選択された少なくとも1つの支払アイテムに対する費用の支払いを処理してよい。他の実施形態として、コンピュータ装置200は、段階840において、請求書または領収書に対応する販売者または支払人を受取人として、選択された少なくとも1つの支払アイテムに対する費用の送金を処理してよい。
【0054】
この場合、コンピュータ装置200は、訪問者の支払いまたは送金の結果を、少なくとも1つの支払アイテムと関連付けて分割払いページに反映してよい。言い換えれば、1番目の訪問者が支払アイテム1に対する支払いや送金を処理した場合、2番目の訪問者には、支払アイテム1に対する精算が終わったことに関する情報が提供されてよい。これと同じように、2番目の訪問者が支払アイテム2に対する支払いや送金を処理した場合、3番目の訪問者には、支払アイテム1および支払アイテム2に対する精算が終わったことに関する情報が提供されてよい。
【0055】
一方、分割払いページは、訪問者の支払いまたは送金の結果を共有するための共有機能を含んでよい。この場合、コンピュータ装置200は、訪問者の共有機能を利用した共有要求に応答し、訪問者の支払いまたは送金の結果を、訪問者と人的関係が形成されたユーザのうちで訪問者によって選択されたユーザに伝達してよい。他の実施形態として、訪問者は、ユーザではなく、チャットルームやソーシャルネットワークサービスなどのようなチャネルや媒体を選択してもよく、この場合、支払いまたは送金の結果は、該当のチャネルや媒体に表示される方式で他のユーザに伝達されてもよい。
【0056】
このとき、支払いまたは送金の結果を共有する他のユーザ(一例として、訪問者によって選択されたユーザ)が分割払いの精算者ではない場合、訪問者の支払いまたは送金の結果は、訪問者に関する少なくとも一部の情報を除去またはマスキングした状態で他のユーザに共有されてよい。
【0057】
一方、支払いを処理するにあたり、リンクを介して分割払いページを訪問した訪問者が分割払いの最後の精算者である場合、分割払いのための残りの金額すべてに対する支払いを訪問者に要求してよい。これは、現場で迅速に支払いを処理した後、残りの精算者に精算が追加されるようにするために活用されてよい。
【0058】
さらに、コンピュータ装置200は、分割払いの支払アイテム別に、分割払いの精算者に精算を要求するための管理者ページを提供してよい。このような管理者ページは、上述した追加精算を処理したり、精算を終えていない精算者に精算を要求したりするために活用されてよい。
【0059】
このように、本発明の実施形態によると、分割払いのための費用と関連する請求書または領収書から支払アイテム別に費用情報を認識し、支払アイテム別の費用情報に基づいて支払アイテムを選択し、選択された支払アイテムの費用に対する支払いまたは送金が可能な分割払いページへのリンクを生成および提供することにより、リンクを介して分割払いページにアクセスしたユーザが自身のアイテムを選択し、選択されたアイテムの費用に対する支払いまたは送金を処理することができる。
【0060】
上述したシステムまたは装置は、ハードウェア構成要素、またはハードウェア構成要素とソフトウェア構成要素との組み合わせによって実現されてよい。例えば、実施形態で説明された装置および構成要素は、例えば、プロセッサ、コントローラ、ALU(arithmetic logic unit)、デジタル信号プロセッサ、マイクロコンピュータ、FPGA(field programmable gate array)、PLU(programmable logic unit)、マイクロプロセッサ、または命令を実行して応答することができる様々な装置のように、1つ以上の汎用コンピュータまたは特殊目的コンピュータを利用して実現されてよい。処理装置は、オペレーティングシステム(OS)およびOS上で実行される1つ以上のソフトウェアアプリケーションを実行してよい。また、処理装置は、ソフトウェアの実行に応答し、データにアクセスし、データを記録、操作、処理、および生成してもよい。理解の便宜のために、1つの処理装置が使用されるとして説明される場合もあるが、当業者は、処理装置が複数個の処理要素および/または複数種類の処理要素を含んでもよいことが理解できるであろう。例えば、処理装置は、複数個のプロセッサまたは1つのプロセッサおよび1つのコントローラを含んでよい。また、並列プロセッサのような、他の処理構成も可能である。
【0061】
ソフトウェアは、コンピュータプログラム、コード、命令、またはこれらのうちの1つ以上の組み合わせを含んでもよく、思うままに動作するように処理装置を構成したり、独立的または集合的に処理装置に命令したりしてよい。ソフトウェアおよび/またはデータは、処理装置に基づいて解釈されたり、処理装置に命令またはデータを提供したりするために、いかなる種類の機械、コンポーネント、物理装置、仮想装置、コンピュータ記録媒体または装置に具現化されてよい。ソフトウェアは、ネットワークによって接続されたコンピュータシステム上に分散され、分散された状態で記録されても実行されてもよい。ソフトウェアおよびデータは、1つ以上のコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されてよい。
【0062】
実施形態に係る方法は、多様なコンピュータ手段によって実行可能なプログラム命令の形態で実現されてコンピュータ読み取り可能な媒体に記録されてよい。前記コンピュータ読み取り可能な媒体は、プログラム命令、データファイル、データ構造などを単独でまたは組み合わせて含んでよい。媒体は、コンピュータで実行可能なプログラムを継続して記録するものであっても、実行またはダウンロードのために一時記録するものであってもよい。また、媒体は、単一または複数のハードウェアが結合した形態の多様な記録手段または格納手段であってよく、あるコンピュータシステムに直接接続する媒体に限定されることはなく、ネットワーク上に分散して存在するものであってもよい。媒体の例としては、ハードディスク、フロッピー(登録商標)ディスク、および磁気テープのような磁気媒体、CD-ROM、DVDのような光媒体、フロプティカルディスク(floptical disk)のような光磁気媒体、およびROM、RAM、フラッシュメモリなどを含み、プログラム命令が記録されるように構成されたものであってよい。また、媒体の他の例として、アプリケーションを配布するアプリケーションストアやその他の多様なソフトウェアを供給または配布するサイト、サーバなどで管理する記録媒体または格納媒体が挙げられる。プログラム命令の例は、コンパイラによって生成されるもののような機械語コードだけではなく、インタプリタなどを使用してコンピュータによって実行される高級言語コードを含む。
【0063】
以上のように、実施形態を、限定された実施形態および図面に基づいて説明したが、当業者であれば、上述した記載から多様な修正および変形が可能であろう。例えば、説明された技術が、説明された方法とは異なる順序で実行されたり、かつ/あるいは、説明されたシステム、構造、装置、回路などの構成要素が、説明された方法とは異なる形態で結合されたりまたは組み合わされたり、他の構成要素または均等物によって代替されたり置換されたとしても、適切な結果を達成することができる。
【0064】
したがって、異なる実施形態であっても、特許請求の範囲と均等なものであれば、添付される特許請求の範囲に属する。
【符号の説明】
【0065】
110、120、130、140:電子機器
150、160:サーバ
170:ネットワーク