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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-01-08
(45)【発行日】2025-01-17
(54)【発明の名称】電気接続箱
(51)【国際特許分類】
   H02G 3/16 20060101AFI20250109BHJP
   H02G 3/14 20060101ALI20250109BHJP
   H05K 7/06 20060101ALI20250109BHJP
   B60R 16/02 20060101ALI20250109BHJP
【FI】
H02G3/16
H02G3/14
H05K7/06 C
B60R16/02 610A
【請求項の数】 12
(21)【出願番号】P 2021016271
(22)【出願日】2021-02-04
(65)【公開番号】P2022119281
(43)【公開日】2022-08-17
【審査請求日】2023-06-30
(73)【特許権者】
【識別番号】000183406
【氏名又は名称】住友電装株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000280
【氏名又は名称】弁理士法人サンクレスト国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】森 明日香
【審査官】木村 励
(56)【参考文献】
【文献】特開2019-4639(JP,A)
【文献】特開2001-45630(JP,A)
【文献】実開昭64-40224(JP,U)
【文献】特開2013-74681(JP,A)
【文献】特開2017-220617(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H02G 3/16
H02G 3/14
H05K 7/06
B60R 16/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
バスバと、前記バスバが設けられている箱本体と、前記箱本体を覆うカバーと、を備え、
前記カバーが、係合部を有し、
前記箱本体が、前記係合部と係合して当該箱本体と前記カバーとを合体させる被係合部を有し、
前記箱本体と前記カバーとを合体させて成るユニットが有する外周壁に、前記係合部と前記被係合部とが係合して構成されるロック部を収容する凹部が形成されていて、
前記凹部は、前記ロック部を前記外周壁の端面よりも前記ユニットの中央側に位置させる深さ寸法を有し、
前記ユニットのうちの前記凹部が形成されている前記外周壁の一部から、当該外周壁の一部が臨む方向に二本のケーブルが延びて設けられるように、当該二本のケーブルを通過させる開口が当該外周壁の一部において前記凹部を挟む両側に形成されている、
電気接続箱。
【請求項2】
前記ロック部は、前記係合部と前記被係合部との係合を解除するために、当該係合部を前記ユニットの中央側に変位させる構成であり、
前記凹部は、前記係合を解除するために前記係合部が変位する寸法以上の深さ寸法を有する、請求項1に記載の電気接続箱。
【請求項3】
前記凹部は、人の指先を挿入可能とする幅寸法を有する、請求項1又は2に記載の電気接続箱。
【請求項4】
前記カバーは、前記開口が形成されている前記外周壁から突出し当該開口に沿って設けられているリブを有し、当該リブの先端面が前記端面である、請求項に記載の電気接続箱。
【請求項5】
前記ロック部の少なくとも一部は、前記外周壁の壁面よりも前記ユニットの外側に、はみ出ている、請求項に記載の電気接続箱。
【請求項6】
前記カバーが前記箱本体を上から覆うと仮定した場合に、
前記箱本体は、当該箱本体に前記カバーを上から接近させて取り付ける際に当該カバーを誘導するガイド部を有し、
前記係合部と前記被係合部とは、係合するために相対的に上下方向に直交する方向に変位する構成であり、
前記ガイド部が前記カバーを誘導する方向は、前記上下方向に直交する方向の成分を有する、請求項1から請求項のいずれか一項に記載の電気接続箱。
【請求項7】
バスバと、前記バスバが設けられている箱本体と、前記箱本体を覆うカバーと、を備え、
前記カバーが、係合部を有し、
前記箱本体が、前記係合部と係合して当該箱本体と前記カバーとを合体させる被係合部を有し、
前記箱本体と前記カバーとを合体させて成るユニットが有する外周壁に、前記係合部と前記被係合部とが係合して構成されるロック部を収容する凹部が形成されていて、
前記凹部は、前記ロック部を前記外周壁の端面よりも前記ユニットの中央側に位置させる深さ寸法を有し、
前記カバーが前記箱本体を上から覆うと仮定した場合に、
前記箱本体は、当該箱本体に前記カバーを上から接近させて取り付ける際に当該カバーを誘導するガイド部を有し、
前記係合部と前記被係合部とは、係合するために相対的に上下方向に直交する方向に変位する構成であり、
前記ガイド部が前記カバーを誘導する方向は、前記上下方向に直交する方向の成分を有する、
電気接続箱。
【請求項8】
前記ロック部は、前記係合部と前記被係合部との係合を解除するために、当該係合部を前記ユニットの中央側に変位させる構成であり、
前記凹部は、前記係合を解除するために前記係合部が変位する寸法以上の深さ寸法を有する、請求項7に記載の電気接続箱。
【請求項9】
前記凹部は、人の指先を挿入可能とする幅寸法を有する、請求項7又は8に記載の電気接続箱。
【請求項10】
前記ユニットのうちの前記凹部が形成されている前記外周壁の一部から、当該外周壁の一部が臨む方向に二本のケーブルが延びて設けられるように、当該二本のケーブルを通過させる開口が当該外周壁の一部において前記凹部を挟む両側に形成されている、請求項7から請求項9のいずれか一項に記載の電気接続箱。
【請求項11】
前記カバーは、前記開口が形成されている前記外周壁から突出し当該開口に沿って設けられているリブを有し、当該リブの先端面が前記端面である、請求項10に記載の電気接続箱。
【請求項12】
前記ロック部の少なくとも一部は、前記外周壁の壁面よりも前記ユニットの外側に、はみ出ている、請求項11に記載の電気接続箱。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、電気接続箱に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば自動車などの工業製品では、電気接続箱(「ジャンクションボックス」ともいう。)が用いられる。電気接続箱は、電源装置、車載機器、又は別の電気接続箱などの外部機器同士を接続し、電力を供給するために用いられる。例えば、バッテリから複数の車載機器それぞれに電力を供給するために、バッテリからの電線は、電気接続箱に一旦接続され、その電気接続箱から各車載機器にそれぞれ電線が接続される。電気接続箱は、バスバが設けられる箱本体と、カバーとを備える(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2008-154412号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
電気接続箱では、バスバが設けられる箱本体が、カバーによって覆われる。カバーと箱本体とを合体させるために、カバーは、所定箇所に爪などにより構成される係合部を有していて、箱本体は、前記係合部が係合する被係合部を有する。係合部は、カバーが有する外周壁の所定箇所に設けられている。
【0005】
ここで、電気接続箱は、例えば自動車の車体フレームの一部に取り付けられる。このため、電気接続箱の周囲には、他のケーブルが配線されていたり、他の部品が設けられている。このため、電気接続箱の部位によっては、たとえ小さな部分であっても外側へ突出しないようにされ、電気接続箱の全体が要求スペースに収まることが望ましい。
【0006】
従来、係合部と被係合部とが係合して構成されるロック部は、カバーの外周壁の一部から外側へ突出して設けられている。自動車は走行により振動が発生することから、その振動に起因して、電気接続箱の周囲のケーブルまたは他の部材が、外側へ突出する前記ロック部に干渉する可能性がある。例えば、ケーブルが前記ロック部に接触すると、その接触によってロック部の係合が解ける可能性がある。
【0007】
そこで、本開示では、周囲のケーブルが、係合部と被係合部とが係合して構成されるロック部に引っかかり難くなり、また、周囲に設けられる部材が、そのロック部に干渉しないようにすることが可能となる電気接続箱を提供することを目的する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本開示の一態様に係る電気接続箱は、バスバと、前記バスバが設けられている箱本体と、前記箱本体を覆うカバーと、を備え、前記カバーが、係合部を有し、前記箱本体が、前記係合部と係合して当該箱本体と前記カバーとを合体させる被係合部を有し、前記箱本体と前記カバーとを合体させて成るユニットが有する外周壁に、前記係合部と前記被係合部とが係合して構成されるロック部を収容する凹部が形成されていて、前記凹部は、前記ロック部を前記外周壁の端面よりも前記ユニットの中央側に位置させる深さ寸法を有する。
【発明の効果】
【0009】
本開示によれば、電気接続箱の周囲のケーブルがロック部に引っかかり難くなり、また、周囲に設けられる部材がロック部に干渉し難くなる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1図1は、本実施形態に係る電気接続箱の斜視図である。
図2図2は、図1に示す電気接続箱の分解斜視図である。
図3図3は、第一ブロックの前側を示す斜視図である。
図4図4は、カバーの第一係合部における断面図である。
図5図5は、第一被係合部及びその周囲を後方から見た斜視図である。
図6図6は、カバーが箱本体に対して規定位置で取り付けられた状態を示す断面図である。
図7図7は、凹部に収容されている第一ロック部を拡大して示す平面図である。
図8図8は、第一ロック部及びその周囲を左右方向に沿って見た場合の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
<本開示の実施形態の概要>
以下、本開示の実施形態の概要を列記して説明する。
(1)本実施形態の電気接続箱は、バスバと、前記バスバが設けられている箱本体と、前記箱本体を覆うカバーと、を備え、前記カバーが、係合部を有し、前記箱本体が、前記係合部と係合して当該箱本体と前記カバーとを合体させる被係合部を有し、前記箱本体と前記カバーとを合体させて成るユニットが有する外周壁に、前記係合部と前記被係合部とが係合して構成されるロック部を収容する凹部が形成されていて、前記凹部は、前記ロック部を前記外周壁の端面よりも前記ユニットの中央側に位置させる深さ寸法を有する。
【0012】
本実施形態の電気接続箱によれば、箱本体とカバーとを合体させて成るユニットが有する外周壁に、凹部が形成されていて、その凹部にロック部は収容された状態にあり、しかも、そのロック部は前記外周壁の端面からはみ出ない。このため、電気接続箱の周囲のケーブルがロック部に引っかかり難くなり、また、周囲に設けられる部材がロック部に干渉し難くなる。
【0013】
(2)また、好ましくは、前記ロック部は、前記係合部と前記被係合部との係合を解除するために、当該係合部を前記ユニットの中央側に変位させる構成であり、前記凹部は、前記係合を解除するために前記係合部が変位する寸法以上の深さ寸法を有する。
この構成により、凹部の範囲で、係合部と被係合部との係合を解除する作業を行うことが可能である。
【0014】
(3)また、好ましくは、前記凹部は、人の指先を挿入可能とする幅寸法を有する。
この構成により、係合部と被係合部との係合の解除を、工具無しで行うことが可能となる。
【0015】
(4)また、好ましくは、前記ユニットのうちの前記凹部が形成されている前記外周壁の一部から、当該外周壁の一部が臨む方向に二本のケーブルが延びて設けられるように、当該二本のケーブルを通過させる開口が当該外周壁の一部において前記凹部を挟む両側に形成されている。
この場合、二本のケーブルに例えばプロテクタ等の部品が装着されている場合に、その部品とロック部とが干渉し難くなる。凹部の両側に、二本のケーブルを通過させる開口が形成されていて、二本のケーブル及び凹部を空間効率よく配置することが可能となる。
【0016】
(5)また、好ましくは、前記カバーは、前記開口が形成されている前記外周壁から突出し当該開口に沿って設けられているリブを有し、当該リブの先端面が前記端面である。
この場合、リブによって外周壁の剛性が高まると共に、そのリブがヒサシとして機能することで、カバーによる被水性能を向上させることが可能となる。ロック部がリブの先端面よりもユニットの中央側に位置するように、つまり、ロック部がリブの先端面からはみ出さないように、凹部の深さが設定される。
【0017】
(6)また、好ましくは、前記ロック部の少なくとも一部は、前記外周壁の壁面よりも前記ユニットの外側に、はみ出ている。
この場合、カバーを箱本体から外す操作を、例えば目視できない環境で作業員が行う場合に、作業員が外周壁の壁面に沿って指をなぞると、ロック部に触れやすく、作業性が良い。
【0018】
(7)また、好ましくは、前記カバーが前記箱本体を上から覆うと仮定した場合に、前記箱本体は、当該箱本体に前記カバーを上から接近させて取り付ける際に当該カバーを誘導するガイド部を有し、前記係合部と前記被係合部とは、係合するために相対的に上下方向に直交する方向に変位する構成であり、前記ガイド部が前記カバーを誘導する方向は、前記上下方向に直交する方向の成分を有する。
この場合、箱本体に対して、上からカバーをガイド部によって誘導しながら被せると、係合部と被係合部とが係合する。
【0019】
<本開示の実施形態の詳細>
以下、図面を参照して、本開示の実施形態の詳細を説明する。なお、以下に記載する実施形態の少なくとも一部を任意に組み合わせてもよい。
【0020】
本実施形態の電気接続箱10(図1参照)は、例えば自動車に搭載され、図示しないが、車載バッテリから複数の車載機器それぞれに電力を供給するための経路の途中に用いられる。本実施形態の電気接続箱10は、中継用の電気接続箱であるとも言える。電気接続箱10は、自動車の例えば車体フレームに固定される。
【0021】
〔電気接続箱10の全体構成〕
図1は、本実施形態に係る電気接続箱10の斜視図である。図1では、外部機器と接続するためのワイヤーハーネス(ケーブル)91が、仮想線(二点鎖線)で示されている。ワイヤーハーネス91には、プロテクタ92が設けられていて、そのプロテクタ92についても、図1において仮想線(二点鎖線)で示されている。図2は、図1に示す電気接続箱10の分解斜視図である。電気接続箱10は、バスバ11と、バスバ11が設けられる箱本体12と、箱本体12を覆うカバー13とを備える。箱本体12とカバー13とは、後述する係合部21A,21B,21Cと被係合部22A,22B,22Cとの係合によって合体する。箱本体12とカバー13とが合体することで得られる構成を「ユニット70」と称する。
【0022】
本開示の電気接続箱10に関して、上下、前後及び左右について定義する。電気接続箱10は、凹凸を有するが、全体として偏平となる箱形状を有する。偏平方向、つまり、厚さが薄くなっている方向を上下方向と定義する。図1及び図2に示す電気接続箱10は、第一の方向を長手方向とする第一ブロックB1と、前記第一の方向に交差(直交)する第二の方向を長手方向とする第二ブロックB2とを有し、上から見た場合に、ほぼL字形状となる。本開示では、前記第一の方向を前後方向と定義し、前記第二の方向を左右方向と定義する。
【0023】
図1に示すように、第一ブロックB1から二本のワイヤーハーネス91が直線状に延びて設けられていて、その延びて設けられている方向が前方向である。二本のワイヤーハーネス91が並ぶ方向が左右方向である。第一ブロックB1の後部側から第二ブロックB2が延びて設けられている方向が右方向である。カバー13が箱本体12を上から覆う。各図にXYZ直交座標を示す。Z方向は下から上に向かう方向(上下方向)であり、Y方向は前後方向(後から前に向かう方向)であり、X方向は左右方向(左から右に向かう方向)である。
【0024】
箱本体12は、第一ケース(上ケース)14と第二ケース(下ケース)15とを有する。図2では、第一ケース14と第二ケース15とが連結された状態を示している。第一ケース14とカバー13との間にメインのバスバ11が設けられる。第一ケース14と第二ケース15との間に、図示しないサブのバスバが設けられる。第二ケース15は、第一ケース14を下から覆う。カバー13は、第一ケース14を上から覆う。
【0025】
第一ケース14、第二ケース15、及びカバー13は、合成樹脂製であり、それぞれ射出成形によって成形される。第一ケース14は、バスバ11などを載せる底板部19を有する。底板部19は、上下方向に高さが異なる段付き形状を有する。底板部19の第一の領域19a上にバスバ11が配置され、底板部19の第二の領域19bの上に、バスバ11と接続されるワイヤーハーネス91(図1参照)の端部が設けられる。
【0026】
第一ケース14の各部には、底板部19から上に向かって延びる側板部16が設けられていて、第一ケース14は全体として上に向かって開口している。対向する一対の側板部16,16間にバスバ11(第一のバスバ11)が設けられる。本実施形態では、第一のバスバ11の他に、二点鎖線で示す第二のバスバ18が設けられる。第一のバスバ11は、箱本体12の形状にあわせて、上から見た場合に、ほぼL字形状となる。なお、電気接続箱10(箱本体12)及びバスバ11の形状は、変更自在であり、L字形状以外であってもよい。
【0027】
第一のバスバ11及び第二のバスバ18は、ボルト17によって、箱本体12に取り付けられる。第一のバスバ11の端部に、図1に示す一方のワイヤーハーネス91の端子が接続される。第二のバスバ18の端部に、図1に示す他方のワイヤーハーネス91の端子が接続される。ワイヤーハーネス91の端子とバスバ11(18)とは、ボルト17によって共締めされる。
【0028】
カバー13は、箱本体12に着脱可能となって取り付けられる。箱本体12にカバー13を取り付けるため、カバー13は、複数の係合部を有していて、箱本体12が、前記係合部と係合する被係合部を有する。本実施形態では、カバー13は三つの係合部21A,21B,21Cを有していて、箱本体12は、係合部と同数(三つ)の被係合部22A,22B,22Cを有する。
【0029】
第一ブロックB1の前側に、第一係合部21A及び第一被係合部22Aが設けられている。係合する第一係合部21Aと第一被係合部22Aとが「第一ロック部23A」である(図1参照)。第一ブロックB1の後側に、第二係合部21B及び第二被係合部22Bが設けられている。係合する第二係合部21Bと第二被係合部22Bとが「第二ロック部23B」である。第二ブロックB2の前側に、第三係合部21C及び第三被係合部22Cが設けられている。係合する第三係合部21Cと第三被係合部22Cとが「第三ロック部23C」である。
【0030】
三つの係合部21A,21B,21Cと三つの被係合部22A,22B,22Cとがそれぞれ係合することで、箱本体12とカバー13とは合体し、分離不能となる。前記係合をすべて解除することで、箱本体12とカバー13とは分離する。
【0031】
カバー13は、箱本体12を上から覆うカバー本体31と、箱本体12のバスバ11,18を左右または前後から覆う外周壁30とを有する。外周壁30は、カバー側壁32と、カバー前壁33とを有する。カバー側壁32は、第一ブロックB1に含まれる左右両側の第一側壁部36及び第二側壁部37を有し、第二ブロックB2に含まれる前側の第三側壁部48及び後側の第四側壁部49を有する。カバー前壁33は、カバー本体31の前端部と連続していると共に、第一側壁部36と第二側壁部37との間に設けられている。
【0032】
カバー前壁33に凹部25が形成されている。凹部25は、前方に開口すると共に、上下方向を溝長手方向とする溝形状を有する。カバー前壁33は凹部25によって左右に区画される。カバー前壁33から、そのカバー前壁33が臨む方向、つまり、前方に、二本のワイヤーハーネス91,91が延びて設けられるように、カバー前壁33に開口38が形成されている。開口38は、凹部25を挟む左右両側に形成されていて、二本のワイヤーハーネス91,91(図1参照)を通過させる。
【0033】
カバー13は、第一ブロックB1において、第一側壁部36及び第二側壁部37それぞれから下方に延長して設けられている壁状の延長部65を有する。
図3は、第一ブロックB1の前側を示す斜視図である。カバー前壁33は、開口38に沿って設けられているリブ39を有する。リブ39は、凹部25を挟んで左右両側に設けられている。リブ39は、カバー前壁33から、左右それぞれの延長部65にわたって設けられている。リブ39は、カバー前壁33の前側の壁面33aから前方に突出している。前側の壁面33aは、前後方向に直交する面に沿う形状を有する。カバー前壁33の前側の壁面33aからのリブ39の前方への突出高さは、リブ39に沿って一定である。
【0034】
リブ39は、カバー前壁33の剛性を高めることができる。また、リブ39がヒサシとして機能する。リブ39は、開口38に沿って、開口38の上部及び左右の側部に設けられている。このため、カバー13の上面からカバー前壁33に垂れる水滴は、リブ39に沿って流れ、開口38に浸入し難い。リブ39を有するカバー13によれば、電気接続箱10の被水性能を向上させることが可能となる。
【0035】
〔カバー13が有する第一係合部21Aについて〕
図3において、凹部25は、カバー前壁33よりも後方に位置する底面41と、底面41の左右両側から前方に延びて設けられている左右の側面42,42とを有する。側面42は、カバー前壁33の前側の壁面33aに繋がる。
【0036】
図4は、カバー13の第一係合部21Aにおける断面図である。カバー13は、第一係合部21Aとして、凹部25の底面41から前方に突出して設けられている連結片部51と、その連結片部51の前端から上に向かって延びて設けられている係合片部52とを有する。連結片部51及び係合片部52は、凹部25の側面42とは非接触の状態であり、連結片部51は、後方の底面41に向かって弾性変形可能である。
【0037】
係合片部52は、その先端(上端)に操作部52aを有する。操作部52aは、その前側に、係合片部52の先端(上端)に向かうにつれて前方に向かう階段形状の操作面52cを有する。その操作面52cのうち、最も前方の端面52dは、カバー前壁33が有する壁面33aよりも前方に位置している。係合片部52には、前後方向に貫通する孔55が形成されている。孔55は、操作部52aの下側に位置する。
【0038】
〔箱本体12が有する第一被係合部22Aについて〕
図2に示すように、箱本体12の第一ケース14は、第一被係合部22Aとして、柱部60を有する。柱部60は、第一ブロックB1の前端部に設けられている。柱部60は、左右の側板部16,16の間であって、第一ケース14の底板部19(第二の領域19b)から上に向かって延びて設けられている。第一ブロックB1の前側であって左右の側板部16,16の間に、更に中央壁部20が設けられている。中央壁部20と柱部60とは繋がっている。
【0039】
左の側板部16と中央壁部20との間が、一方のワイヤーハーネス91(図1参照)の端部が位置する収容空間となる。右の側板部16と中央壁部20との間が、他方のワイヤーハーネス91(図1参照)の端部が位置する収容空間となる。これら収容空間は、カバー13によって覆われる。
【0040】
図5は、第一被係合部22A(柱部60)及びその周囲を後方から見た斜視図である。柱部60は、底板部19から上に向かって延びる平板状の前部61と、前部61の左側端部から後方へ延びて設けられている平板状の側部62aと、前部61の右側端部から後方へ延びて設けられている平板状の側部62bとを有する。
【0041】
前部61は、その先端(上端)に、後方に突出する突起63を有する。側部62a,62bは、前部61の剛性を高める部材として機能していて、前部61を含む柱部60は、前後方向、左右方向、上下方向の変形が制限されている。図2に示すように、前部61は、その前面に上下方向に延びる凸部64を有する。凸部64は、前部61の剛性を高めることができ、前部61を含む柱部60は、特に前後方向に変形し難くなる。
【0042】
図6は、カバー13が箱本体12に対して規定位置で取り付けられた状態(以下、「取り付け状態」と言う。)を示す断面図である。前記取り付け状態で、第一被係合部22Aとしての柱部60が有する突起63が、第一係合部21Aに含まれる係合片部52の孔55に嵌る。突起63が孔55に嵌った状態で、突起63の下面63aは孔55の内面56と上下方向に対向する。前記取り付け状態にあるカバー13が上に変位しようとすると、突起63に孔55の内面56が接触し、カバー13の上への変位が規制される。つまり、突起63と孔55とが係合することで、箱本体12からのカバー13の脱落が防止される。
【0043】
突起63と孔55との係合を解除するためには、係合片部52を後方(ユニット70の中央側)に弾性変形を伴って変位させる。係合片部52を変位させる際、その作業の作業者は、指で操作部52aを後方へ押す。
【0044】
以上のような、孔55を有する第一係合部21Aと、突起63を有する第一被係合部22Aとによって、第一ロック部23Aが構成されている。第一係合部21Aと第一被係合部22Aとが係合している状態にある第一ロック部23Aが、凹部25に収容された状態にある。図6に示すように、前記取り付け状態で、突起63と孔55とが係合すると共に、第一係合部21Aが有する連結片部51は、箱本体12の中央壁部20に上から接触する。これにより、カバー13は箱本体12に対して上下方向に位置決めされる。
【0045】
図3に示すように、凹部25において、第一係合部21Aの左右両側に、底面41から前方に突出している板状部53が設けられている。前記取り付け状態で(図7参照)、柱部60が有する側部62a,62bそれぞれは、板状部53と、凹部25の側面42との間に位置する。板状部53は、ロック保護と位置決め、ロック解除時の指ガイドとして機能する。
【0046】
〔箱本体12が有するカバー13のガイド機能について〕
図2において、箱本体12に対してカバー13が上から接近し、カバー13が箱本体12に取り付けられる。この取り付けの際に、カバー13を誘導するガイド部を箱本体12は有する。前記ガイド部は、箱本体12が有する側板部16の一部に突出して設けられている凸条66により構成される。凸条66は、左右の側板部16それぞれに設けられている。
この凸条66にガイドされる被ガイド部として、カバー13は、延長部65を有する。前記取り付け状態で(図1参照)、延長部65は、箱本体12の側板部16,16を部分的に左右両側から覆う。
【0047】
カバー13が箱本体12に上から接近すると、延長部65が凸条66に接触し、カバー13は凸条66の形状に沿って誘導されながら箱本体12を覆う。凸条66は、上下方向に直線状に延びる第一部分67と、第一部分67と連続し下に向かうにつれて前方に延びる第二部分68とを有する。この凸条66により、カバー13は、まず、第一部分67によって下方に直線的に誘導され、次に、第二部分68によって下方でかつ前方に誘導される。
【0048】
延長部65が第一部分67に沿って誘導されることで、カバー13の第一係合部21Aは、箱本体12の第一被係合部22A(柱部60)の後方に、前後方向の隙間が確保された状態で位置し、カバー13は箱本体12に徐々に接近する。
その後、延長部65が第二部分68によって誘導されることで、第一係合部21Aは降下しながら前方に移動する。すると、第一係合部21Aの孔55が、第一被係合部22Aの突起63に対して後方から接近し、やがて、孔55と突起63と係合する(図6参照)。孔55と突起63とが係合した際、延長部65が凸条66の第一部分67及び第二部分68に沿って設けられた状態となる(図1参照)。
【0049】
本実施形態の電気接続箱10では、第一係合部21A(孔55)と第一被係合部22A(突起63)とは、係合するために、相対的に前後方向に変位する構成である。
そして、ガイド部としての凸条66(第二部分68)がカバー13の延長部65を誘導する方向は、前後方向の成分を有する。このような構成によれば、箱本体12に対して、上からカバー13を、凸条66によって誘導しながら被せると、第一係合部21Aと第一被係合部22Aとが係合する。
【0050】
〔凹部25について〕
凹部25の形状について更に説明する。図7は、凹部25に収容されている第一ロック部23Aを拡大して示す平面図である。図8は、第一ロック部23A及びその周囲を左右方向に沿って見た場合の断面図である。
【0051】
ここで、電気接続箱10(図1参照)は、自動車の車体フレームなどに、予め設定される要求スペースに収まって取り付けられる。このために、電気接続箱10の第一ブロックB1は、たとえ小さな部分であっても、製品境界面Q(図7図8参照)を越えないように構成される。製品境界面Qは、前後方向に直交する仮想面であり、電気接続箱10の第一ブロックB1の前側の端面を通過する面である。本実施形態の電気接続箱10では、前記のとおり、カバー前壁33がリブ39を有する。そのリブ39の前側の先端面40が、製品境界面Qを規定する前記端面である。つまり、リブ39の先端面40を通過する左右方向及び上下方向に広がる仮想面が、本実施形態における製品境界面Qとなる。
【0052】
第一ブロックB1が、たとえ小さな部分であっても、製品境界面Qを越えないように構成されるために、第一ロック部23Aが凹部25に収容された状態で設けられる。すなわち、第一ロック部23Aの全体が、製品境界面Qよりもユニット70の中央側、つまり、製品境界面Qよりも後側に位置するように、第一ロック部23Aは凹部25に収容された状態にある。
【0053】
そのために、凹部25は、前後方向に所定の深さ寸法Dを有する(図7参照)。つまり、凹部25は、リブ39の先端面40よりもユニット70の中央側、つまり、リブ39の先端面40よりも後側に、第一ロック部23Aを位置させる深さ寸法Dを有する。深さ寸法Dは、カバー前壁33の前側の壁面33aから、凹部25の底面41までの前後方向についての寸法である。
【0054】
第一ロック部23Aの全体が、リブ39の先端面40よりも後方に位置するように構成されるが、その第一ロック部23Aの一部は、カバー前壁33の前側の壁面33aよりも前方に位置している。壁面33aよりも前方に位置する前記一部は、第一係合部21Aが有する係合片部52の操作部52aである(図7図8参照)。具体的に説明すると、前記のとおり、操作部52aは(図8参照)その前側に、係合片部52の上端に向かうにつれて前方に向かう階段形状の操作面52cを有する。その操作面52cのうち、最も前方側の端面52dが、壁面33aよりも前方に位置する。このため、第一ロック部23Aの一部である操作部52aは、壁面33aよりも前方にはみ出ている。
【0055】
凹部25の深さ寸法Dについて、更に説明する。本実施形態では、前記のとおり、前記取り付け状態で、第一被係合部22Aとしての柱部60の突起63が、第一係合部21Aに含まれる係合片部52の孔55に係合する。この係合を解除するためには、第一係合部21Aの操作部52aを後方に押して、係合片部52を後方に弾性変形させる。このように係合を解除するために係合片部52が変位する寸法以上に、凹部25の深さ寸法Dは設定されている。これにより、凹部25の範囲で、第一係合部21Aと第一被係合部22Aとの係合を解除する作業が行われる。
【0056】
凹部25の幅寸法W(図7参照)について説明する。凹部25の幅寸法Wは、左右の側面42,42間の距離である。凹部25は、人の指先(人差し指の先)を挿入可能とする幅寸法Wを有する。このような凹部25の幅寸法Wの下限値は、例えば、20.1ミリメートルである。また、凹部25の幅寸法Wの上限値は、例えば、21.1ミリメートルである。
凹部25がこの幅寸法Wを有することで、第一係合部21Aと第一被係合部22Aとの係合の解除を、作業員は工具無しで指先を用いて行うことが可能となる。
【0057】
〔第二ロック部23B及び第三ロック部23Cについて〕
電気接続箱10は、前記のとおり(図1参照)第一ロック部23Aの他に、第一ブロックB1の後側に設けられている第二ロック部23B、及び、第二ブロックB2の前側に設けられている第三ロック部23Cを備える。第一ロック部23Aを構成する第一係合部21Aと第一被係合部22Aとが係合すると共に、第二ロック部23Bを構成する第二係合部21Bと第二被係合部22Bとが係合し、第三ロック部23Cを構成する第三係合部21Cと第三被係合部22Cとが係合することで、カバー13は箱本体12に固定される。
【0058】
第三ロック部23Cに関して説明する。第三係合部21Cは、前後方向に弾性変形する係合片部78を有する。係合片部78は、第一ロック部23Aの第一係合部21Aが有する係合片部52と同様の構成である。第三被係合部22Cは(図2参照)、係合片部78の孔79と係合する突起77を有する。突起77は、第三被係合部22Cが有する前部76に設けられている。これら前部76及び突起77は、第一ロック部23Aの第一被係合部22A(図5参照)が有する前部61及び突起63と同様の構成である。
【0059】
本実施形態では(図1参照)、カバー13の外周壁30のうちの第三側壁部48に第二の凹部80が形成されていて、その第二の凹部80に第三ロック部23Cは収容された状態にある。しかし、第三ロック部23Cの一部は、第三側壁部48の前側の端面から前方にはみ出している。これは、第三ロック部23Cの周囲に、ワイヤーハーネスなどが近接して設けられておらず、他との干渉のおそれがないためである。
【0060】
第二の凹部80は、人の指先を挿入可能とする幅寸法を有していて、カバー前壁33に設けられている前記凹部25(第一の凹部25)よりも幅寸法が大きい。第一の凹部25の左右両側に、二本のワイヤーハーネス91,91を左右方向について省スペースで設ける必要があるため、第一の凹部25の幅寸法は、人の指先を挿入可能とする最小の幅寸法に設定される。これに対して、第二の凹部80は、その両側にワイヤーハーネスが存在しない。このため、第三ロック部23Cでは、係合片部78の操作性を高めるため、及び、係合の確実性を高めるために、第一ロック部23Aよりも左右方向に大きく、それに応じて、第二の凹部80は、第一の凹部25よりも幅寸法が大きい。
【0061】
第二ロック部23Bに関して説明する。第二係合部21B及び第二被係合部22Bは、第三ロック部23Cの第三係合部21C及び第三被係合部22Cと、前後方向について反対向きであるが、同じ形状を有する。第二ロック部23Bは、カバー13の外周壁30の一部に形成される凹部に収容されておらず、外周壁30の一部から後方に突出している。これは、第二ロック部23Bの周囲に、ワイヤーハーネスなどが近接して設けられておらず、他との干渉のおそれがないためである。
【0062】
このように、本実施形態の電気接続箱10では、複数(三つ)のロック部23A,23B,23Cを有するが、第一ロック部23Aのみが、外周壁30の端面(製品境界面Q)よりもユニット70の中央側(後側)に位置するように、凹部25に収容されている。
【0063】
〔本実施形態の電気接続箱10について〕
本実施形態の電気接続箱10は、バスバ11が設けられている箱本体12と、箱本体12を覆うカバー13とを備える。カバー13が、第一係合部21Aを有し、箱本体12が、第一係合部21Aと係合して箱本体12とカバー13とを合体させる第一被係合部22Aを有する。箱本体12とカバー13とを合体させて成るユニット70が有する外周壁30の一部に、凹部25が形成されている。凹部25は、第一係合部21Aと第一被係合部22Aとが係合して構成される第一ロック部23Aを収容する。凹部25は、第一ロック部23Aを外周壁30の端面(リブ39の先端面40)よりもユニット70の中央側(つまり、後側)に位置させる深さ寸法D(図7参照)を有する。
【0064】
前記構成を備える電気接続箱10によれば、ユニット70が有する外周壁30の凹部25に、第一ロック部23Aは収容された状態にあり、しかも、その第一ロック部23Aは外周壁30の端面からはみ出ない。本実施形態では、前記のとおり、外周壁30の前記端面は、リブ39の先端面40であり、この先端面40を含む仮想面が、製品境界面Q(図7図8参照)であり、第一ロック部23Aは、その製品境界面Qからはみ出ない。
【0065】
本実施形態では、外周壁30の一部であるカバー前壁33から、二本のワイヤーハーネス91が延びて設けられていて、その二本のワイヤーハーネス91を通過させる開口38が、カバー前壁33において凹部25を挟む左右両側に形成されている。このため、第一ロック部23Aと干渉する可能性のある部材は、ワイヤーハーネス91に設けられているプロテクタ92である。プロテクタ92は、定まった位置で取り付けられない。しかし、本実施形態の電気接続箱10によれば、このようなプロテクタ92との干渉を抑制することが可能となる。
【0066】
また、本実施形態では、凹部25の両側に、二本のワイヤーハーネス91,91を通過させる開口38が形成されている。このため、二本のワイヤーハーネス91,91、及び凹部25を、空間効率よく配置することが可能となる。
【0067】
前記のとおり、第一ロック部23Aは、外周壁30の端面(リブ39の先端面40)から、ユニット70の外側(前側)に、はみ出ない。つまり、第一ロック部23Aは、その全体が、製品境界面Qからユニット70の外側(前側)に、はみ出ない。
しかし、図8に示すように、第一ロック部23Aの一部は、カバー前壁33の前側の壁面33aよりもユニット70の外側(前側)に、はみ出ている。壁面33aからはみ出ている部分は、第一係合部21Aが有する係合片部52の操作部52aの前端部である。
【0068】
すなわち、操作部52aの前端部は、前後方向について、カバー前壁33の前側の壁面33aと、リブ39の先端面40との間に位置する。
このように、操作部52aの前端部が、カバー前壁33の前側の壁面33aから前側にはみ出ていることで、作業員が、例えば目視できない環境で、カバー13を箱本体12から外す操作を行う場合に、壁面33aに沿って指をなぞると、操作部52aに触れやすく、作業性が良い。
【0069】
〔その他〕
前記実施形態では、箱本体12にカバー13を取り付けるためのロック部の数が、三つであるが、その数は変更可能である。この場合であっても、ワイヤーハーネス91に近接する第一ロック部23Aが、前記のとおり構成されていればよい。
【0070】
前記実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではない。本発明の権利範囲は、前記実施形態ではなく特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲に記載された構成と均等の範囲内でのすべての変更を含む。
【符号の説明】
【0071】
10 電気接続箱
11 バスバ
12 箱本体
13 カバー
14 第一ケース
15 第二ケース
16 側板部
17 ボルト
18 第二のバスバ
19 底板部
19a 第一の領域
19b 第二の領域
20 中央壁部
21A 第一係合部
21B 第二係合部
21C 第三係合部
22A 第一被係合部
22B 第二被係合部
22C 第三被係合部
23A 第一ロック部
23B 第二ロック部
23C 第三ロック部
25 凹部
30 外周壁
31 カバー本体
32 カバー側壁
33 カバー前壁
33a 壁面
36 第一側壁部
37 第二側壁部
38 開口
39 リブ
40 先端面
41 底面
42 側面
48 第三側壁部
49 第四側壁部
51 連結片部
52 係合片部
52a 操作部
52c 操作面
52d 端面
53 板状部
55 孔
56 内面
60 柱部
61 前部
62a,62b 側部
63 突起
63a 下面
64 凸部
65 延長部
66 凸条
67 第一部分
68 第二部分
70 ユニット
76 前部
77 突起
78 係合片部
79 孔
80 第二の凹部
91 ワイヤーハーネス
92 プロテクタ
B1 第一ブロック
B2 第二ブロック
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8