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  • 特許-表示入力装置及び画像形成装置 図1
  • 特許-表示入力装置及び画像形成装置 図2
  • 特許-表示入力装置及び画像形成装置 図3
  • 特許-表示入力装置及び画像形成装置 図4A
  • 特許-表示入力装置及び画像形成装置 図4B
  • 特許-表示入力装置及び画像形成装置 図5
  • 特許-表示入力装置及び画像形成装置 図6
  • 特許-表示入力装置及び画像形成装置 図7
  • 特許-表示入力装置及び画像形成装置 図8
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-01-08
(45)【発行日】2025-01-17
(54)【発明の名称】表示入力装置及び画像形成装置
(51)【国際特許分類】
   G06F 3/04817 20220101AFI20250109BHJP
   H04N 1/00 20060101ALI20250109BHJP
   G03G 21/00 20060101ALI20250109BHJP
【FI】
G06F3/04817
H04N1/00 350
G03G21/00 386
【請求項の数】 3
(21)【出願番号】P 2021031958
(22)【出願日】2021-03-01
(65)【公開番号】P2021166039
(43)【公開日】2021-10-14
【審査請求日】2024-02-26
(31)【優先権主張番号】P 2020068502
(32)【優先日】2020-04-06
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】000006150
【氏名又は名称】京セラドキュメントソリューションズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110003443
【氏名又は名称】弁理士法人TNKアジア国際特許事務所
(74)【代理人】
【識別番号】100129997
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 米藏
(72)【発明者】
【氏名】段床 卓志
【審査官】槙 俊秋
(56)【参考文献】
【文献】特表2015-537299(JP,A)
【文献】特表2015-528619(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2016/0253059(US,A1)
【文献】特開2013-66031(JP,A)
【文献】特表2014-519106(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2014/0245203(US,A1)
【文献】特開2015-18345(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 3/01-3/04895
G03G 13/00-21/20
H04N 1/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
アイコンを表示する表示部と、
ユーザーにより操作されて、前記表示部に表示されているアイコンに対する操作を入力する操作部と、
それぞれにアイコンが配置された複数の頁を前記表示部に切り替え表示させ、いずれかの頁を前記表示部に表示させている状態で、前記操作部の操作により前記表示部に表示されている頁の複数のアイコンが選択されて、該選択された各アイコンのグループ化が指示されると、該各アイコンをまとめたグループを作成し、前記操作部の操作により前記表示部に表示されている頁から他の頁への前記グループの移動が指示されると、該グループを該他の頁に移動させて表示する制御部と、を備え、
前記制御部は、
前記グループの各アイコンの全てを展開して個別に整列して表示させるのに必要な空きスペースが前記他の頁にある場合には、前記グループの各アイコンの全てを前記他の頁に個別に整列させて表示し、
前記必要な空きスペースが前記他の頁にない場合には、前記他の頁における空きスペースに対して整列表示可能なアイコンの数を判定し、
前記整列表示可能なアイコンの数が0でない場合には、予め定められた各アイコンの優先度に従って、前記グループの各アイコンの中から、判定した数以下の数だけ優先度の高い順にアイコンを選択し、選択したアイコンを前記空きスペースに個別に整列させて表示し、
前記整列表示可能なアイコンの数が0である場合には、前記グループの展開を行わない、表示入力装置。
【請求項2】
アイコンを表示する表示部と、
ユーザーにより操作されて、前記表示部に表示されているアイコンに対する操作を入力する操作部と、
それぞれにアイコンが配置された複数の頁を前記表示部に切り替え表示させ、いずれかの頁を前記表示部に表示させている状態で、前記操作部の操作により前記表示部に表示されている頁の複数のアイコンが選択されて、該選択された各アイコンのグループ化が指示されると、該各アイコンをまとめたグループを作成し、前記操作部の操作により前記表示部に表示されている頁から他の頁への前記グループの移動が指示されると、該グループを該他の頁に移動させて表示する制御部と、を備え、
前記制御部は、前記グループの各アイコンを予め設定された条件に基づき選別し、前記グループを前記他の頁で展開して、該選別したアイコンのみを前記他の頁で表示させ、
前記制御部は、前記選別したアイコンのみを前記他の頁で表示させる際に、前記表示部に対し、前記グループに代えて、選択されなかったアイコンのみをまとめたグループを作成して前記他の頁に表示させる、表示入力装置。
【請求項3】
請求項1又は請求項に記載の表示入力装置と、
画像を記録紙に形成する画像形成部と、を備える画像形成装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、アイコンを表示部に表示し、アイコンに対する操作を操作部から入力する表示入力装置及びそれを備える画像形成装置に関し、特に、アイコンをある頁から他の頁に移動して表示させる際の技術に関する。
【背景技術】
【0002】
表示入力装置では、表示部と、ユーザーにより操作される操作部(例えば表示部の画面に設けられたタッチパネル)とを備え、表示部の画面に表示されているアイコンがタッチ操作で指示されると、このタッチ操作された位置がタッチパネルで検出され、このタッチ操作の位置に基づきその指示されたアイコンが判定される。
【0003】
また、特許文献1に記載の電子装置では、ホーム画面の一つの頁に表示されているアイコンに対する第1タッチ(ロングタッチ)に応じて編集モードを実行し、第2タッチに応じてホーム画面の他の頁への移動を行い、この他の頁への移動の間も第1タッチが続けられていれば、そのアイコンの表示を続け、このアイコンに対する第1タッチの解除に応じて該アイコンの位置を他のページに移動させ、これにより便利且つ直観的なアイコンの移動操作を可能にしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2017-188139号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ここで、特許文献1では、アイコンに対する第1タッチと、頁の移動を指示する第2タッチとを同時に行うことにより、アイコンを頁から他の頁へと移動させることができる。しかしながら、複数のアイコンを頁から他の頁へと移動させる場合は、アイコン毎に、第1タッチと第2タッチを繰り返す必要があり、操作が煩雑になる。
【0006】
本発明は、上記の事情に鑑みなされたものであり、簡単な操作により複数のアイコンをある頁から他の頁へと移動して表示できるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一局面にかかる表示入力装置は、アイコンを表示する表示部と、ユーザーにより操作されて、前記表示部に表示されているアイコンに対する操作を入力する操作部と、それぞれのアイコンが配置された複数の頁を前記表示部に切り替え表示させ、いずれかの頁を前記表示部に表示させている状態で、前記操作部の操作により前記表示部に表示されている頁の複数のアイコンが選択されて、該選択された各アイコンのグループ化が指示されると、該各アイコンをまとめたグループを作成し、前記操作部の操作により前記表示部に表示されている頁から他の頁への前記グループの移動が指示されると、該グループを該他の頁に移動させる制御部と、を備えるものである。
【0008】
また、本発明の一局面にかかる画像形成装置は、上記本発明の表示入力装置と、画像を記録紙に形成する画像形成部と、を備えるものである。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、簡単な操作により複数のアイコンをある頁から他の頁へと移動して表示させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本発明の一実施形態にかかる表示入力装置が適用された画像形成装置を示す断面図である。
図2】本実施形態の画像形成装置の主要内部構成を示すブロック図である。
図3】(A)、(B)、(C)は、画像形成装置における表示部に表示されそれぞれの頁を例示する図である。
図4A】複数のアイコンをある頁から他の頁へと一括して移動させるための制御手順を示すフローチャートである。
図4B図4Aに引き続く制御手順を示すフローチャートである。
図5】(A)、(B)、(C)は、表示部の画面上で複数のアイコンを1つのグループアイコンにまとめるための操作の過程を示す図である。
図6】(A)、(B)は、表示部の画面上でグループアイコンをある頁から次の頁へと移動させるための操作の過程を示す図である。
図7】(A)、(B)は、グループアイコンを展開して、複数のアイコンを表示させるための操作の過程を示す図である。
図8】(A)、(B)は、グループアイコンを展開して、複数のアイコンを表示させるための操作の過程の他の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明の実施形態に係る表示入力装置及び画像形成装置について図面を参照して説明する。図1は、本発明の一実施形態にかかる表示入力装置が適用された画像形成装置を示す断面図である。図1に示すように本実施形態の画像形成装置10は、例えばコピー機能、プリンター機能、ファクシミリ機能のような複数の機能を兼ね備えたMFP(複合機)である。この画像形成装置10は、画像読取部11と、画像形成部12とを備えている。
【0012】
画像読取部11は、原稿の画像を光学的に読み取る撮像素子を有しており、この撮像素子のアナログ出力がデジタル信号に変換されて、原稿の画像を示す画像データが生成される。
【0013】
画像形成部12は、上記原稿の画像を記録紙に形成するものであり、マゼンタ用の画像形成ユニット3M、シアン用の画像形成ユニット3C、イエロー用の画像形成ユニット3Y、及びブラック用の画像形成ユニット3Bkを備えている。各画像形成ユニット3M、3C、3Y、及び3Bkのいずれにおいても、感光体ドラム4の表面を均一帯電させ、感光体ドラム4の表面を露光して、感光体ドラム4の表面に静電潜像を形成し、感光体ドラム4の表面の静電潜像をトナー像に現像して、感光体ドラム4の表面のトナー像を中間転写ベルト5に1次転写する。これにより、カラーのトナー像が中間転写ベルト5上に形成される。このカラーのトナー像は、中間転写ベルト5と2次転写ローラー6の間のニップ域Nにおいて給紙部14から搬送路8を通じて搬送されてきた記録紙Pに2次転写される。
【0014】
この後、定着装置15で記録用紙Pが加熱及び加圧されて、記録用紙P上のトナー像が熱圧着により定着され、更に記録用紙Pが排出ローラー16を通じて排紙トレイ17に排出される。
【0015】
図2は、本実施形態の画像形成装置10の主要内部構成を示すブロック図である。図2に示すように画像形成装置10は、画像読取部11と、画像形成部12と、表示部21と、操作部22と、タッチパネル23と、記憶部28と、制御ユニット29とを備えている。これらの構成要素は、互いにバスを通じてデータ又は信号の送受信が可能とされている。
【0016】
表示部21は、液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)や有機EL(OLED:Organic Light-Emitting Diode)ディスプレイなどから構成される。操作部22は、テンキー、決定キー、スタートキーなどの物理キーを備えている。
【0017】
表示部21の画面には、タッチパネル23が配置されている。タッチパネル23は、所謂抵抗膜方式や静電容量方式などのタッチパネルであって、タッチパネル23に対するユーザーの指などの接触(タッチ)をその接触位置とともに検知して、その接触位置の座標を示す検知信号を制御ユニット29の後述する制御部31などに出力する。このタッチパネル23は、表示部21の画面に対するユーザー操作が入力される操作部としての役割を果たす。
【0018】
記憶部28は、SSD(Solid State Drive)又はHDD(Hard Disk Drive)などの大容量の記憶装置であって、各種のアプリケーションプログラムや種々のデータを記憶している。
【0019】
制御ユニット29は、プロセッサー、RAM(Random Access Memory)、及びROM(Read Only Memory)などから構成される。プロセッサーは、例えばCPU(Central Processing Unit)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、又はMPU(Micro Processing Unit)等である。制御ユニット29は、上記のROM又は記憶部28に記憶された制御プログラムが上記のプロセッサーで実行されることにより、制御部31として機能する。
【0020】
制御部31は、画像形成装置10を統括的に制御する。制御ユニット29は、画像読取部11、画像形成部12、表示部21、操作部22、タッチパネル23、及び記憶部28などと接続されている。制御部31は、これらの構成要素の動作制御や、該各構成要素との間での信号またはデータの送受信を行う。
【0021】
制御部31は、画像形成装置10による画像形成に必要な各種の処理などを実行する処理部としての役割を果たす。また、制御部31は、タッチパネル23から出力される検出信号あるいは操作部22の物理キーの操作に基づき、ユーザーにより入力された操作指示を受け付ける。また、制御部31は、表示部21の表示動作を制御する機能を有する。
【0022】
このような構成の画像形成装置10において、ユーザーは、操作部22又はタッチパネル23を操作することによりコピー機能を選択する。これにより、操作部22又はタッチパネル23にコピーの実行指示が入力される。制御部31は、当該コピーの実行の指示に応じて、画像読取部11により原稿の画像を読取らせ、画像形成部12により原稿の画像を記録紙に記録させる。
【0023】
また、画像形成装置10では、該画像形成装置10の多機能化に伴い、複数の機能を選択的に実行する。制御部31は、それぞれの機能を起動させるためにそれぞれの機能に対応付けられた各アイコンが配置された複数の頁(ホームメニュー画面の頁など)を表示部21に切り替え表示させる。制御部31は、いずれかのアイコンに対するタッチ操作を、タッチパネル23を通じて検出すると、このアイコンに対応付けられた機能を実行する。例えば、図3(A)、(B)、(C)に示すような複数の頁P1、P2、P3、…を制御部31が表示部21に切り替え表示する。これらの頁P1、P2、P3、…には、それぞれのアイコンIC1、IC2、…が配置されて表示されており、ユーザーによりアイコンがタッチ操作されると、タッチパネル23を介してこのアイコンに対するタッチ操作が検出され、制御部31は、当該アイコンに対応付けられた機能を実行する。
【0024】
ここで、ユーザーは、各頁に表示させるアイコンを変更したいことがある。この場合、ユーザーが、アイコンに対して、該アイコンを表示されている頁から他の頁へと移動させるドラッグ操作を行うと、制御部31は、そのアイコンに対するドラッグ操作を、タッチパネル23を通じて検出し、このドラッグ操作に対応する制御として、アイコンを表示部21の画面上で表示されている頁から他の頁まで移動させて表示する制御を行う。しかしながら、複数のアイコンを、ある頁から他の頁へと移動させるために、1つのアイコン毎に、当該ドラッグ操作を行うのは煩わしい。
【0025】
そこで、本実施形態では、ユーザーによる表示部21の画面に対する操作に応じて、タッチパネル23が、ある頁に表示されている複数のアイコンを選択する指示の入力を受け付ける。これに続いて、ユーザーによる操作で当該選択された複数のアイコンをグループ化するグループ化指示がタッチパネル23を通じて検出すると、制御部31は、当該グループ化指示に従って、当該選択された複数のアイコンをまとめたグループアイコン(複数のアイコンが格納されている状態のフォルダーに近似)を作成する。
【0026】
そして、ユーザーにより、ユーザーが、グループアイコンに対して、該グループアイコンが表示されている頁から他の頁へと移動させるドラッグ操作を行うと、制御部31は、タッチパネル23を通じて、そのアイコンに対するドラッグ操作を、該グループアイコンが表示されている頁から他の頁へと移動させて表示させる指示として検出し、この指示に対応する制御として、グループアイコンが表示されている頁から他の頁に移動させて表示させる制御を行う。更に、ユーザーが、表示部21の画面に対する操作によりグループアイコンの展開を指示する操作を行うと、制御部31は、タッチパネル23を通じて検出して、当該操作を、グループアイコンを展開する指示として検出し、当該指示に従ってグループアイコンを展開し、このグループアイコンとしてまとめられている各アイコンを、他の頁において、グループアイコンとしてまとめられていない状態でそれぞれのアイコンを個別に表示させる。従って、複数のアイコンを他の頁へと一括して移動させる際におけるユーザーの操作が簡単化される。
【0027】
次に、複数のアイコンをある頁から他の頁へと一括して移動させて表示するための制御手順を、図4A図4Bに示すフローチャートなどを参照して詳しく説明する。
【0028】
まず、制御部31は、図5(A)に示す頁P1を表示部21の画面に表示させているものとする(S101)。ユーザーが、例えばアイコンIC6に対して他のアイコンIC5までのドラッグアンドドロップ操作を行うと、制御部31は、当該ドラッグアンドドロップ操作を、タッチパネル23を介して検出し(S102「Yes」)、当該ドラッグアンドドロップ操作に応じて、アイコンIC6を他のアイコンIC5に重なるまで移動させて表示し、更に、図5(B)に例を示すように、アイコンIC6とアイコンIC5をグループ化してなるグループアイコンGを生成して、このグループアイコンGを頁P1に表示させる(S103)。
【0029】
なお、アイコンに対してページ内の空きスペースまでのドラッグアンドドロップ操作が行われ、タッチパネル23を介して当該操作が制御部31によって検出された場合は、制御部31は、アイコンが該空きスペースまで移動させて表示するだけであって、グループアイコンを生成しない。また、制御部31は、アイコンに対するタッチ操作を、タッチパネル23を介して検出したときは、当該アイコンに対応付けられた機能を実行する。
【0030】
続いて、ユーザーが、更に別のアイコンに対してグループアイコンGまでのドラッグアンドドロップ操作を行うか、又はグループアイコンGに対してドラッグ操作を行う。例えば、ユーザーが行った別のアイコンIC7に対するグループアイコンGまでのドラッグアンドドロップ操作を、制御部31が、タッチパネル23を介して検出すると(S104「Yes」)、制御部31は、当該別のアイコンIC7を、アイコンIC5及びアイコンIC6からなるグループに更に加えて、グループアイコンGを更新し、この更新したグループアイコンGを頁P1に表示させる(S105)。以降同様に、制御部31は、他のアイコン(例えばアイコンIC4)に対するグループアイコンGまでのドラッグアンドドロップ操作を検出する度に、当該他のアイコンを当該グループアイコンGのグループに加えて、グループアイコンGを更新する。例えば、制御部31は、図5(C)に示すように、アイコンIC4、IC5、IC6、IC7からなるグループを生成して、このグループを示すグループアイコンGを表示させる。また、制御部31は、異なるアイコン同士を重ねるドラッグアンドドロップ操作を検出すると、これら異なるアイコン同士のグループからなるグループアイコンGを生成して表示させる。
【0031】
そして、ユーザーがグループアイコンGに対してドラッグ操作(タッチ操作して該タッチ操作の位置を移動させる)を行い、制御部31が、グループアイコンGに対する当該ドラッグ操作を、タッチパネル23を通じて検出すると(S104「No」,S106「Yes」)、制御部31は、図6(A)に示すようにグループアイコンGをそのドラッグ操作に追従させて頁P1内で移動させて表示する(S107)。このとき、制御部31は、ユーザーによるグループアイコンGに対する上記ドラッグ操作が表示部21の画面の右端(各頁間を跨ぐ位置)まで行われたことを、タッチパネル23を通じて検出すると(S108(Yes))、図6(B)に例を示すように、次の頁P2を表示部21の画面に表示させて、グループアイコンGを次の頁P2に移動させて表示する(S109)。
【0032】
また、制御部31は、ユーザーによるグループアイコンGに対する上記ドラッグ操作が表示部21の画面の左端(各頁間を跨ぐ位置)まで行われたことを、タッチパネル23を通じて検出すると(S108(Yes))、前の頁を表示部21の画面に表示させて、グループアイコンGを前の頁Pに移動させて表示する(S109)。なお、S108でNoの場合、制御部31は、表示部21の画面において、ユーザーによるグループアイコンGに対する上記ドラッグ操作が終了した位置にグループアイコンGを移動させて表示し、この後、処理はS110に移る。
【0033】
以降同様に、制御部31は、ユーザーによるグループアイコンGに対する上記ドラッグ操作が表示部21の画面の右端又は左端まで行われたことを、タッチパネル23を介して検出すると、更に次の頁又は前の頁を表示部21の画面に表示させ、グループアイコンGを、当該表示させた次の頁又は前の頁Pに移動させて表示する。
【0034】
これにより、ユーザーは、グループアイコンGに対するドラッグ操作及びドロップ操作(ドラッグアンドドロップ操作)により、グループアイコンGを、各頁間を跨いで所望の頁に移動させて配置することができる。
【0035】
そして、ユーザーが、ドラッグ操作によりグループアイコンGを所望の頁まで移動させた後、又は、グループアイコンGが元の頁に表示された状態のときに、グループアイコンGに対してタッチ操作を行い、制御部31が、グループアイコンGに対する当該タッチ操作を、タッチパネル23を通じて検出したときは(S110「Yes」)、制御部31は、図7(A)に例を示すようなポップアップ画面PUを表示部21の画面に表示させる(S112)。このポップアップ画面PUには、グループアイコンGの展開を促すメッセージM、「はい」のキーK1、及び「いいえ」のキーK2が表示されている。なお、S110でNoの場合は、処理はS107に戻る。
【0036】
例えば、ユーザーが、メッセージMを見て、「いいえ」のキーK2にタッチ操作すると、制御部31は、「いいえ」のキーK2に対するタッチ操作を、タッチパネル23を通じて検出して(S113「いいえ」)、図6(B)に示すような頁P2におけるグループアイコンGの表示及び位置を維持したままにして、図4A図4Bの制御を終了する。
【0037】
また、ユーザーが「はい」のキーK1にタッチ操作し、制御部31が、「はい」のキーK1に対するタッチ操作を、タッチパネル23を通じて検出すると(S113「はい」)、制御部31は、グループアイコンGの各アイコンを展開してそれぞれのアイコンを個別に整列して表示させるのに必要な空きスペースが、表示部21に表示されている頁にあるか否かを判定する(S114)。
【0038】
制御部31は、当該必要な空きスペースが、表示部21に表示されている頁にあると判定したとき(S114「Yes」)、図7(B)に例を示すように、グループアイコンGを展開して、グループアイコンGの各アイコンを頁P2に個別に整列させて表示し(S115)、グループアイコンGを表示部21の画面から消去する(S116)。そして、図4A図4Bの制御を終了する。
【0039】
また、制御部31は、上記必要な空きスペースがないと判定したときは(S114「No」)、表示部21に表示されている頁における空きスペースに対して整列表示可能なアイコンの数を判定し(S117)、予め設定された条件を満たすアイコンを、グループアイコンGの各アイコンの中から、上記判定した数以下の数だけ選択して、図8(B)に例を示すように、この選択したアイコンをその空きスペースに個別に整列させて表示し(S118)、図8(A)に例を示すグループアイコンGを、当該選択されなかったアイコンのみを含んだ内容に更新する(S119)。そして、図4A図4Bの制御を終了する。
【0040】
上記予め設定された条件は、例えば、各アイコンの優先度であり、当該優先度を登録したテーブルを予め生成して記憶部28に記憶しておき、制御部31は、このテーブルを参照して、グループアイコンGの各アイコンの中から、優先度に従ってアイコンを順次選択する。
【0041】
また、上記予め設定された条件は、例えば、各アイコンの特定の機能であり、当該特定の機能を登録したテーブルを予め生成して記憶部28に記憶しておき、制御部31は、このテーブルを参照して、グループアイコンGの各アイコンの中から、当該特定の機能に対応付けられているアイコンを選択する。なお、これに代えて、制御部31は、グループアイコンGの各アイコンの中から、(i)当該特定の機能に対応付けられているアイコン以外のアイコンを選択することとしてもよいし、或いは、(ii)当該特定の機能に対応付けられているアイコンとこれ以外のアイコンのうち、上記判定した数以下であることを更なる条件として、数の多い方又は少ない方を選択することとしてもよい。
【0042】
あるいは、上記予め設定された条件は、各アイコンの機能(アプリケーションプログラム)のメーカーであり、当該メーカーを登録したテーブルを予め生成して記憶部28に記憶しておき、制御部31は、このテーブルを参照して、グループアイコンGの各アイコンの中から、当該メーカーに対応付けられているアイコンを選択するものとしてもよい。なお、これに代えて、制御部31は、グループアイコンGの各アイコンの中から、(iii)当
該特定のメーカーに対応付けられているアイコン以外のアイコンを選択することとしてもよいし、或いは、(iV)当該特定のメーカーに対応付けられているアイコンとこれ以外のアイコンのうち、上記判定した数以下であることを更なる条件として、数の多い方又は少ない方を選択することとしてもよい。
【0043】
なお、制御部31は、空きスペースに対して整列表示可能なアイコンの数が0である場合には、グループアイコンGの展開及び更新を行うことなく、図6(B)に示すような頁P2におけるグループアイコンGの表示及び位置を維持したままにして、図4A図4Bの制御を終了する。
【0044】
このように本実施形態では、複数のアイコンをまとめたグループを示すグループアイコンを生成し、グループアイコンをある頁から他の頁へと移動させて表示し、更に、グループアイコンの各アイコンを展開させて個別に表示させているので、複数のアイコンをある頁から他の頁へと移動させて表示させる際におけるユーザーの操作が簡単になる。
【0045】
ところで、上記実施形態では、アイコンをある頁から他の頁へと移動させて表示したとき、制御部31は、ユーザーからの操作があったときに、グループアイコンGを展開しているが、これに代えて、グループアイコンGをある頁から他の頁に移動させて表示したときに、ユーザーからの操作の有無によらずに、グループアイコンGを直ちに展開して、各アイコンを個別に他の頁に表示してもよい。
【0046】
また、制御部31は、ドラッグアンドドロップ操作以外の他の操作に応じて、グループアイコンGをある頁から他の頁に移動させて表示するようにしてもよい。
【0047】
また、上記実施形態では、本発明の一実施形態にかかる表示入力装置が適用された画像形成装置を例示しているが、本発明に係る表示入力装置を、パーソナルコンピューター、モバイル、携帯電話機などの他の電子機器にも適用することができる。
【0048】
また、図1乃至図7を用いて説明した上記実施形態の構成及び処理は、本発明の一実施形態に過ぎず、本発明を当該構成及び処理に限定する趣旨ではない。
【符号の説明】
【0049】
10 画像形成装置
11 画像読取部
12 画像形成部
21 表示部
22 操作部
23 タッチパネル
28 記憶部
29 制御ユニット
31 制御部
図1
図2
図3
図4A
図4B
図5
図6
図7
図8