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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-01-08
(45)【発行日】2025-01-17
(54)【発明の名称】エレベーターシステム及び携帯端末
(51)【国際特許分類】
   B66B 3/00 20060101AFI20250109BHJP
   B66B 5/00 20060101ALI20250109BHJP
   H04N 7/18 20060101ALI20250109BHJP
【FI】
B66B3/00 P
B66B3/00 L
B66B5/00 G
H04N7/18 D
【請求項の数】 5
(21)【出願番号】P 2021092392
(22)【出願日】2021-06-01
(65)【公開番号】P2022184498
(43)【公開日】2022-12-13
【審査請求日】2023-11-16
(73)【特許権者】
【識別番号】000236056
【氏名又は名称】三菱電機ビルソリューションズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110003199
【氏名又は名称】弁理士法人高田・高橋国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】渡邊 健幸
【審査官】中田 誠二郎
(56)【参考文献】
【文献】特開2002-326772(JP,A)
【文献】特開2008-001494(JP,A)
【文献】国際公開第2005/082764(WO,A1)
【文献】特開2011-068440(JP,A)
【文献】特開2012-017193(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2020/0102188(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B66B 3/00-5/02
H04N 7/18
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
昇降路を移動するかごと、
前記かごに設けられ、前記かごの内部を撮影するカメラと、
前記カメラによって撮影された動画を記憶するレコーダと、
前記レコーダを制御する制御装置と、
前記制御装置と無線通信が可能な携帯端末と、
を備え、
前記携帯端末は、
表示器と、
特定の第1条件が成立すると、前記制御装置に対して画像要求を送信する第1通信手段と、
表示制御手段と、
を備え、
前記制御装置は、
前記第1通信手段から前記画像要求を受信すると、前記レコーダに記憶された動画の一部である第1画像及び前記レコーダに記憶された動画の他の一部である第2画像を抽出する抽出手段と、
前記抽出手段によって抽出された前記第1画像及び前記第2画像を前記画像要求に対する応答として前記携帯端末に送信する第2通信手段と、
を備え、
前記表示制御手段は、前記画像要求に対する応答として前記第1画像及び前記第2画像を受信すると、前記表示器に前記第1画像と前記第2画像とを並べて表示するエレベーターシステム。
【請求項2】
前記第1画像に、前記レコーダに記憶された動画を構成する静止画のうち最古の静止画が含まれ、
前記第2画像に、前記レコーダに記憶された動画を構成する静止画のうち最新の静止画が含まれる請求項1に記載のエレベーターシステム。
【請求項3】
前記第2通信手段が前記携帯端末に送信する前記第1画像及び前記第2画像のそれぞれは、モザイク処理が施された画像である請求項1又は請求項2に記載のエレベーターシステム。
【請求項4】
前記抽出手段は、前記第1通信手段から前記画像要求を受信すると、前記第1画像及び前記第2画像に加えて、前記レコーダに記憶された動画の他の一部である第3画像を抽出し、
前記第2通信手段は、前記抽出手段によって抽出された前記第1画像、前記第2画像、及び第3画像を前記画像要求に対する応答として前記携帯端末に送信し、
前記表示制御手段は、前記第1画像、前記第2画像、及び前記第3画像を、撮影された日時順に前記表示器に並べて表示する請求項1から請求項3の何れか一項に記載のエレベーターシステム。
【請求項5】
昇降路を移動するかごと、
前記かごに設けられ、前記かごの内部を撮影するカメラと、
前記カメラによって撮影された動画を記憶するレコーダと、
前記レコーダを制御する制御装置と、
を備えたエレベーター装置において、少なくとも前記かご内又は前記かごが停止する乗場の一方で前記制御装置と無線通信が可能な携帯端末であって、
表示器と、
特定の第1条件が成立すると、前記制御装置に対して画像要求を送信する第1通信手段と、
前記画像要求に対する応答として、前記レコーダに記憶された動画の一部である第1画像及び前記レコーダに記憶された動画の他の一部である第2画像を前記制御装置から受信すると、前記表示器に前記第1画像と前記第2画像とを並べて表示する表示制御手段と、
を備えた携帯端末。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、エレベーターシステムと携帯端末とに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1に、エレベーターにおける映像管理システムが記載されている。特許文献1に記載されたシステムでは、エレベーターのかごに防犯カメラが設けられる。防犯カメラによって撮影された映像は、映像記録装置に保存される。保守員は、映像記録装置に保存されている映像を携帯端末に表示させることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2002-326772号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載されたシステムでは、映像記録装置に保存されている映像を携帯端末に表示させることができるものの、保守員は、携帯端末に表示された映像の確認を1つずつ行わなければならない。このため、カメラの点検に依然として手間が掛かるといった問題があった。
【0005】
本開示は、上述のような課題を解決するためになされた。本開示の目的は、かごの内部を撮影するカメラの点検をより効率的に行うことができるエレベーターシステムを提供することである。本開示の他の目的は、このようなエレベーターシステムで用いられる携帯端末を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示に係るエレベーターシステムは、昇降路を移動するかごと、かごに設けられ、かごの内部を撮影するカメラと、カメラによって撮影された動画を記憶するレコーダと、レコーダを制御する制御装置と、制御装置と無線通信が可能な携帯端末と、を備える。携帯端末は、表示器と、特定の第1条件が成立すると、制御装置に対して画像要求を送信する第1通信手段と、表示制御手段と、を備える。制御装置は、第1通信手段から画像要求を受信すると、レコーダに記憶された動画の一部である第1画像及びレコーダに記憶された動画の他の一部である第2画像を抽出する抽出手段と、抽出手段によって抽出された第1画像及び第2画像を画像要求に対する応答として携帯端末に送信する第2通信手段と、を備える。表示制御手段は、画像要求に対する応答として第1画像及び第2画像を受信すると、表示器に第1画像と第2画像とを並べて表示する。
【0007】
本開示に係る携帯端末は、昇降路を移動するかごと、かごに設けられ、かごの内部を撮影するカメラと、カメラによって撮影された動画を記憶するレコーダと、レコーダを制御する制御装置と、を備えたエレベーター装置において、少なくともかご内又はかごが停止する乗場の一方で制御装置と無線通信が可能な携帯端末である。当該携帯端末は、表示器と、特定の第1条件が成立すると、制御装置に対して画像要求を送信する第1通信手段と、画像要求に対する応答として、レコーダに記憶された動画の一部である第1画像及びレコーダに記憶された動画の他の一部である第2画像を制御装置から受信すると、表示器に第1画像と第2画像とを並べて表示する表示制御手段と、を備える。
【発明の効果】
【0008】
本開示によれば、エレベーターのかごの内部を撮影するカメラの点検をより効率的に行うことができる
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】実施の形態1におけるエレベーターシステムの例を示す図である。
図2】制御装置及び携帯端末の機能を説明するための図である。
図3】携帯端末の動作例を示すフローチャートである。
図4】制御装置の動作例を示すフローチャートである。
図5】携帯端末のハードウェア資源の例を示す図である。
図6】携帯端末のハードウェア資源の他の例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下に、図面を参照して詳細な説明を行う。重複する説明は、適宜簡略化或いは省略する。各図において、同一の符号は同一の部分又は相当する部分を示す。
【0011】
実施の形態1.
図1は、実施の形態1におけるエレベーターシステムの例を示す図である。図1に示すエレベーターシステムは、かご1及びつり合いおもり2を備える。かご1は、昇降路3を上下に移動する。つり合いおもり2は、昇降路3を上下に移動する。昇降路3は、建物に形成された上下に延びる空間である。かご1及びつり合いおもり2は、ロープ4によって昇降路3に吊り下げられる。図1は、1:1ローピング方式のエレベーターシステムを一例として示す。
【0012】
ロープ4は、巻上機5に巻き掛けられる。かご1は、巻上機5によって駆動される。制御盤6は、巻上機5を制御する。即ち、かご1の移動は、制御盤6によって制御される。図1は、巻上機5及び制御盤6が昇降路3の上方の機械室7に設けられる例を示す。巻上機5及び制御盤6は、昇降路3に設けられても良い。巻上機5は、昇降路3の頂部に設けられても良いし、昇降路3のピットに設けられても良い。
【0013】
監視装置8は、制御盤6に接続される。監視装置8は、ネットワーク9を介して外部機器と通信する。
【0014】
かご1に、カメラ10、レコーダ11、及び制御装置12が設けられる。カメラ10は、かご1の内部を撮影する。レコーダ11は、カメラ10によって撮影された動画を記憶する。制御装置12は、レコーダ11を制御する。レコーダ11に記憶された動画の容量が上限に達すると、古い動画から消去され、その上に新しい動画が記憶される。
【0015】
携帯端末13は、エレベーターの保守員が携帯する端末である。保守員は、エレベーターの点検を行う際に携帯端末13を現場に持ち込む。エレベーターの点検には、カメラ10の点検も含まれる。保守員は、携帯端末13を用いてカメラ10の点検を行う。携帯端末13は、例えばスマートフォンである。携帯端末13は、タブレット型の端末でも良い。携帯端末13は、エレベーターの点検のために設計された専用の端末でも良い。
【0016】
図2は、制御装置12及び携帯端末13の機能を説明するための図である。制御装置12は、要求判定部15、抽出部16、及び通信部17を備える。携帯端末13は、入力装置20、及び表示器21を備える。入力装置20及び表示器21は、タッチパネル式の一体型の装置でも良い。入力装置20として、キーボード、或いはマウスが備えられても良い。
【0017】
携帯端末13は、条件判定部22、通信部23、及び表示制御部24を更に備える。通信部23は、携帯端末13の通信機能を司る。表示制御部24は、表示器21を制御する。以下に、図3及び図4も参照し、本エレベーターシステムが有する機能について詳しく説明する。図3は、携帯端末13の動作例を示すフローチャートである。
【0018】
携帯端末13では、制御装置12と接続されたか否かが判定される(S101)。携帯端末13は、少なくともかご1内又はかご1が停止する乗場14において制御装置12と無線通信が可能であることが好ましい。エレベーターの保守員は、乗場14に到着すると、先ず、携帯端末13を制御装置12に接続する。即ち、保守員は、携帯端末13と制御装置12との通信を確立する。一例として、携帯端末13を制御装置12に接続する際に、パスワードによる認証処理が行われる。
【0019】
S101でYesと判定されると、条件判定部22は、特定の開始条件が成立したか否かを判定する(S102)。開始条件は、カメラ10の点検を行うための処理を開始する条件である。開始条件は予め設定される。
【0020】
携帯端末13には、カメラ10の点検用のアプリケーションが予めインストールされている。以下の説明では、このアプリケーションを「アプリケーションA」と表記する。一例として、保守員がアプリケーションAを起動した後に、表示器21に表示された開始ボタンを押すことによって開始条件は成立する(S102のYes)。他の例として、アプリケーションAが起動されることによって開始条件が成立しても良い。
【0021】
S102でYesと判定されると、通信部23は、制御装置12に対して画像要求を送信する(S103)。
【0022】
図4は、制御装置12の動作例を示すフローチャートである。制御装置12と携帯端末13との通信が確立すると、要求判定部15は、携帯端末13から画像要求を受信したか否かを判定する(S201)。S103で通信部23が送信した画像要求を制御装置12が受信すると、S201でYesと判定される。
【0023】
S201でYesと判定されると、抽出部16は、カメラ10を点検するために必要な画像をレコーダ11から抽出する(S202)。S202において、抽出部16は、少なくとも第1画像と当該第1画像とは異なる第2画像とをレコーダ11から抽出する。第1画像は、レコーダ11に記憶された動画の一部である。第2画像は、レコーダ11に記憶された動画の他の一部である。第1画像及び第2画像のそれぞれは、動画、即ち複数フレーム分の画像であることが好ましい。第1画像及び第2画像のそれぞれは、動画を構成する1フレーム分の画像(静止画)のみでも良い。
【0024】
抽出部16が画像を抽出する条件は予め設定される。第1画像が撮影された日時と第2画像が撮影された日時との間には、一定以上の間隔が空いていることが好ましい。一例として、抽出部16は、レコーダ11に記憶された動画を構成する静止画のうち最古の静止画が第1画像に含まれるように第1画像を抽出する。抽出部16は、レコーダ11に記憶された動画を構成する静止画のうち最新の静止画が第2画像に含まれるように第2画像を抽出する。抽出部16は、他の条件に基づいて第1画像及び第2画像を抽出しても良い。
【0025】
以下においては、好適な例として、抽出部16がS202において第1画像及び第2画像に加えて、第3画像をレコーダ11から抽出する例について説明する。第3画像は、レコーダ11に記憶された動画の他の一部であり、第1画像及び第2画像とは異なる画像である。一例として、抽出部16は、第1画像が撮影された日時と第2画像が撮影された日時とのちょうど中間の日時に撮影された静止画が第3画像に含まれるように第3画像を抽出する。抽出部16は、他の条件に基づいて第3画像を抽出しても良い。
【0026】
S203では、通信部17は、S201で画像要求を送信してきた携帯端末13に対し、S202で抽出部16が抽出した画像を送信する(S203)。S203で携帯端末13に送信される画像には、少なくとも第1画像及び第2画像が含まれる。本実施の形態に示す例であれば、通信部17は、抽出部16によって抽出された第1画像、第2画像、及び第3画像を、S201で受信した画像要求に対する応答として携帯端末13に送信する。
【0027】
図3に示すように、携帯端末13では、S103で画像要求が制御装置12に送信されると、その応答として制御装置12から画像を受信したか否かが判定される(S104)。S203で制御装置12の通信部17から送信された画像を携帯端末13が受信すると、S104でYesと判定される。
【0028】
S104でYesと判定されると、表示制御部24は、制御装置12から受信した画像を表示器21に並べて表示する。本実施の形態に示す例であれば、表示制御部24は、第1画像、第2画像、及び第3画像を表示器21に並べて表示する。第1画像、第2画像、及び第3画像は、撮影された日時順に並べられることが好ましい。
【0029】
このように、本実施の形態に示す例では、抽出部16によって抽出された画像が携帯端末13の表示器21に並べて表示される。保守員は、表示器21に表示された複数の画像を比較しながら見ることにより、カメラ10の点検をより効率的に行うことができる。
【0030】
本実施の形態に示す具体例であれば、最古の静止画を含む第1画像、最新の静止画を含む第2画像、及び中間の静止画を含む第3画像が表示器21に並べて表示される。保守員は、時間の経過も考慮しながらこれらの3つの画像を比較し、画像の品質、及び撮影角度等を確認する。例えば、画像に僅かな曇りが発生している場合、その画像を見ているだけでは、画像の品質が悪化していることに気付きにくい。新旧の画像を比較することによって、このような画像品質の変化にも気付き易くなる。
【0031】
なお、レコーダ11は、エレベーターが設置されている建物のオーナーの所有物であることが多い。このため、レコーダ11に記憶された画像そのものを保守員が見ることは好ましくない。このため、S203で制御装置12の通信部17が携帯端末13に送信する画像は、モザイク処理が施された画像であることが好ましい。本実施の形態に示す具体例であれば、第1画像、第2画像、及び第3画像のそれぞれは、モザイク処理が施された画像であることが好ましい。かかる場合、表示制御部24は、S105において、モザイク処理が施された複数の画像を表示器21に並べて表示する。
【0032】
本実施の形態では、制御装置12がかご1の上に設けられる例について説明した。他の例として、制御装置12は、監視装置8の一部として備えられても良い。かかる場合、保守員は、乗場14に到着すると、先ず、携帯端末13を監視装置8に接続する。
【0033】
監視装置8が複数のエレベーターを監視する場合、保守員は、携帯端末13を監視装置8に接続する際にレコーダ11を特定するための識別番号を入力しても良い。当該識別番号は、建物番号と号機番号との組み合わせでも良い。これにより、監視装置8の監視対象である複数のレコーダ11のうちの1台からカメラ10を点検するために必要な画像を取得することができる。
【0034】
本実施の形態では、抽出部16が画像を抽出する条件が予め設定されている例について説明した。即ち、本実施の形態に示す例では、抽出部16が抽出する画像を保守員が選択する必要はなく、開始条件が成立すれば、カメラ10を点検するために必要な画像が表示器21に自動的に表示される。
【0035】
他の例として、携帯端末13に、抽出部16が画像を抽出する条件を手動で設定できる機能が更に備えられても良い。例えば、保守員は、入力装置20から日時を指定する。かかる場合、抽出部16は、撮影日時が当該指定された日時である静止画を含む画像をレコーダ11から抽出する。入力装置20から期間が指定された場合、抽出部16は、撮影日時が当該指定された期間に含まれる全ての画像を抽出しても良い。
【0036】
抽出部16が画像を抽出する条件を手動で設定できる機能は、アプリケーションAがインストールされた他の携帯端末に備えられても良い。例えば、建物のオーナーの携帯端末に当該設定機能が備えられても良い。
【0037】
図5は、携帯端末13のハードウェア資源の例を示す図である。携帯端末13は、ハードウェア資源として、プロセッサ31とメモリ32とを含む処理回路30を備える。処理回路30に複数のプロセッサ31が含まれても良い。処理回路30に複数のメモリ32が含まれても良い。
【0038】
本実施の形態において、符号22~24に示す各部は、携帯端末13が有する機能を示す。符号22~24に示す各部の機能は、プログラムとして記述されたソフトウェア、ファームウェア、又はソフトウェアとファームウェアとの組み合わせによって実現できる。当該プログラムは、メモリ32に記憶される。携帯端末13は、メモリ32に記憶されたプログラムをプロセッサ31(コンピュータ)によって実行することにより、符号22~24に示す各部の機能を実現する。メモリ32として、半導体メモリ等が採用できる。
【0039】
図6は、携帯端末13のハードウェア資源の他の例を示す図である。図6に示す例では、携帯端末13は、プロセッサ31、メモリ32、及び専用ハードウェア33を含む処理回路30を備える。図6は、携帯端末13が有する機能の一部を専用ハードウェア33によって実現する例を示す。携帯端末13が有する機能の全部を専用ハードウェア33によって実現しても良い。専用ハードウェア33として、単一回路、複合回路、プログラム化したプロセッサ、並列プログラム化したプロセッサ、ASIC、FPGA、又はこれらの組み合わせを採用できる。
【0040】
なお、制御装置12のハードウェア資源は、図5或いは図6に示す例と同様である。制御装置12は、ハードウェア資源として、プロセッサとメモリとを含む処理回路を備える。制御装置12は、メモリに記憶されたプログラムをプロセッサによって実行することにより、符号15~17に示す各部の機能を実現する。制御装置12は、ハードウェア資源として、プロセッサ、メモリ、及び専用ハードウェアを含む処理回路を備えても良い。制御装置12が有する機能の一部或いは全部を専用ハードウェアによって実現しても良い。
【符号の説明】
【0041】
1 かご、 2 つり合いおもり、 3 昇降路、 4 ロープ、 5 巻上機、 6 制御盤、 7 機械室、 8 監視装置、 9 ネットワーク、 10 カメラ、 11 レコーダ、 12 制御装置、 13 携帯端末、 14 乗場、 15 要求判定部、 16 抽出部、 17 通信部、 20 入力装置、 21 表示器、 22 条件判定部、 23 通信部、 24 表示制御部、 30 処理回路、 31 プロセッサ、 32 メモリ、 33 専用ハードウェア
図1
図2
図3
図4
図5
図6