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  • 特許-照明装置および照明システム 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-01-08
(45)【発行日】2025-01-17
(54)【発明の名称】照明装置および照明システム
(51)【国際特許分類】
   H05B 47/115 20200101AFI20250109BHJP
   H05B 47/195 20200101ALI20250109BHJP
【FI】
H05B47/115
H05B47/195
【請求項の数】 4
(21)【出願番号】P 2021160663
(22)【出願日】2021-09-30
(65)【公開番号】P2023050520
(43)【公開日】2023-04-11
【審査請求日】2024-03-26
(73)【特許権者】
【識別番号】000003757
【氏名又は名称】東芝ライテック株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】斎藤 靖弘
(72)【発明者】
【氏名】西垣 英則
(72)【発明者】
【氏名】石川 琢視
【審査官】谷口 東虎
(56)【参考文献】
【文献】特開2016-178517(JP,A)
【文献】特開2008-137494(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2017/0135179(US,A1)
【文献】特開2006-128781(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H05B 47/115
H05B 47/195
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
空間を照らす光源と;
重力方向に沿って延びる光軸を有し、前記空間内を撮像するカメラと;
前記カメラの設置高さおよび前記空間内の明るさに基づいて前記カメラの有効画角を設定する設定部と;
前記カメラによって撮像された画像データを取得する取得部と;
前記設定部によって設定された前記有効画角に基づいて前記取得部が取得した前記画像データを処理する画像処理部と;
を具備する照明装置。
【請求項2】
前記設定部は、前記画像処理部によって処理された結果に基づいて前記有効画角を更新する
請求項1に記載の照明装置。
【請求項3】
前記画像処理部は、前記有効画角の範囲外に位置する前記画像データを処理し、
前記設定部は、前記有効画角の範囲内に位置する前記画像データの処理結果と、前記有効画角の範囲外に位置する前記画像データの処理結果とに基づいて、前記有効画角を更新する
請求項2に記載の照明装置。
【請求項4】
空間を照らす光源と;
重力方向に沿って延びる光軸を有し、前記空間内を撮像するカメラと;
前記カメラの設置高さおよび前記空間内の明るさに基づいて前記カメラの有効画角を設定する設定部と;
前記カメラによって撮像された画像データを取得する取得部と;
前記設定部によって設定された前記有効画角に基づいて前記取得部が取得した前記画像データを処理する画像処理部と;
を具備する照明システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、照明装置および照明システムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、1つの筐体に照明ユニットと、カメラユニットとを備えたカメラ付き照明装置がある。かかるカメラ付き照明装置は、工場での生産ラインの監視やオフィス内での従業員の状態監視などの用途にも導入されつつある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2019-204613号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来技術では、ユーザの利便性を向上させる点において改善の余地があった。
【0005】
本発明が解決しようとする課題は、ユーザの利便性を向上させることができる照明装置および照明システムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
実施形態に係る照明装置は、光源と、カメラと、設定部と、取得部と、画像処理部とを具備する。光源は、空間を照らす。カメラは、重力方向に沿って延びる光軸を有し、空間内を撮像する。設定部は、カメラの設置高さおよび空間内の明るさに基づいてカメラの有効画角を設定する。取得部は、カメラによって撮像された画像データを取得する。画像処理部は、設定部によって設定された有効画角に基づいて取得部が取得した画像データを処理する。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、ユーザの利便性を向上させることができる照明装置および照明システムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1図1は、実施形態に係る照明システムの一例を示す説明図である。
図2図2は、実施形態に係る照明装置の一例を示す斜視図である。
図3図3は、実施形態に係る照明システムの構成を示すブロック図である。
図4図4は、画角情報の一例を示す図である。
図5図5は、条件情報の一例を示す説明図である。
図6図6は、実施形態に係る照明装置が実行する処理手順の一例を示すフローチャートである。
図7図7は、変形例に係る照明システムの一例を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面を参照して、実施形態に係る照明装置および照明システムを説明する。実施形態において同一の機能を有する構成には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。なお、以下の実施形態で説明する照明装置および照明システムは、一例を示すに過ぎず、実施形態を限定するものではない。
【0010】
以下に説明する実施形態に係る照明装置1は、光源31と、カメラ21と、設定部52と、取得部51と、画像処理部53とを具備する。光源31は、空間を照らす。カメラ21は、重力方向に沿って延びる光軸Zを有し、空間内を撮像する。設定部52は、カメラ21の設置高さおよび空間内の明るさに基づいてカメラ21の有効画角24を設定する。取得部51は、カメラ21によって撮像された画像データを取得する。画像処理部53は、設定部52によって設定された有効画角24に基づいて取得部51が取得した画像データを処理する。
【0011】
以下に説明する実施形態に係る設定部52は、画像処理部53によって処理された結果に基づいて有効画角24を更新する。
【0012】
以下に説明する実施形態に係る画像処理部53は、有効画角の範囲外に位置する画像データを処理する。設定部52は、有効画角24の範囲内に位置する画像データの処理結果と、有効画角24の範囲外に位置する画像データの処理結果とに基づいて、有効画角24を更新する。
【0013】
以下に説明する実施形態に係る照明システム100は、光源31と、カメラ21と、設定部52と、取得部51と、画像処理部53とを具備する。光源31は、空間を照らす。カメラ21は、重力方向に沿って延びる光軸Zを有し、空間内を撮像する。設定部52は、カメラ21の設置高さおよび空間内の明るさに基づいてカメラ21の有効画角24を設定する。取得部51は、カメラ21によって撮像された画像データを取得する。画像処理部53は、設定部52によって設定された有効画角24に基づいて取得部51が取得した画像データを処理する。
【0014】
[実施形態]
まず、図1を用いて、実施形態に係る照明システムの適用例を説明する。図1は、実施形態に係る照明システムの一例を示す説明図である。
【0015】
実施形態に係る照明システム100(図3参照)は、照明装置1(図2参照)を有する。照明装置1は、例えば、天井に設置され、点灯により所定の空間内を照明する照明装置である。ここで、照明装置1について、図2を用いて説明する。
【0016】
図2は、実施形態に係る照明装置の一例を示す斜視図である。実施形態に係る照明装置1は、天井直付けタイプの照明装置であり、いわゆるベースライトである。図2に示す例において、照明装置1は、カメラユニット20と照明ユニット30とを有する。なお、照明装置1は、ベースライトに限られず、シーリングライトやダウンライト、スポットライトなどであってもよい。
【0017】
カメラユニット20は、照明装置1の周囲の所定の領域を撮影する撮影装置である。カメラユニット20は、カメラ21(図3参照)を有する。図1に示すように、カメラ21は、所定の撮像範囲23を有している。カメラユニット20は、撮像範囲23の中心に位置するカメラ21の光軸Zが重力方向に沿って延びるように配置されている(ステップS1)。
【0018】
照明装置1は、カメラ21の設置高さおよび空間内の明るさに基づいて有効画角24を設定する(ステップS2)。有効画角24は、撮像範囲23のうち、より精度の高い情報を取得可能であると期待される画像領域である。有効画角24は、例えば、ユーザの入力操作により取得したカメラ21の設置高さと、例えば、照度センサにより検知された照度に基づいて設定される。
【0019】
このように、実施形態に係る照明装置1は、カメラ21の設置高さおよび空間内の明るさに基づいてカメラ21の有効画角24を自動的に設定する。このため、実施形態に係る照明システム100によれば、ユーザの利便性を向上させることができる。
【0020】
ところで、実施形態に係る照明装置1は、例えば、工場での生産ラインの監視や作業員の状態監視、作業の効率化など多様な用途に利用することができる。例えば、より広範囲での画像解析が要求される場合や、顔認証が要求される場合など、用途に応じて画像処理に必要となる画像の範囲が相違する。
【0021】
そこで、照明装置1は、有効画角24を更新する(ステップS3)。照明装置1は、画像処理の結果、所定の要件を満たしたと判断されたことを契機として、ステップS2で設定された有効画角24から、新たな有効画角24aに更新する。このように、実施形態に係る照明システム100は、照明装置1の設置環境や用途に応じて有効画角24をカスタマイズすることができる。このため、ユーザの利便性を向上させることができる。
【0022】
なお、図1では、有効画角24は矩形状として図示したが、これに限らず、例えば円形状または楕円形状であってもよく、三角形または六角形その他の多角形状であってもよい。
【0023】
[照明システムの構成]
次に、照明システムの構成例について説明する。図3は、実施形態に係る照明システムの構成を示すブロック図である。図3に示すように、照明システム100は、照明装置1と、操作部61と、センサ62とを有する。
【0024】
照明装置1は、通信部10と、カメラユニット20と、照明ユニット30と、記憶部40と、制御部50とを有する。
【0025】
通信部10は、他の照明装置1との間で情報の送受信をそれぞれ行う。また、通信部10は、1または複数の照明装置1を管理する管理装置その他の上位装置との間で情報の送受信をそれぞれ行ってもよい。通信部10は、例えば、所定の通信回路またはNIC(Network Interface Card)等によって実現される。自装置と他の照明装置1および/または上位装置との通信方式は、例えば、ローカルエリアネットワーク(LAN)などの無線通信であってよい。なお、自装置と他の照明装置1および/または上位装置との通信方式は、任意の通信方式であってよく、例えば、有線通信、赤外線通信等であってもよい。
【0026】
カメラユニット20は、カメラ21と、撮像制御部22とを有する。カメラ21は、例えばCCD(Charge Coupled Device)やCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)など、電子的に画像を取得する撮像素子を備え、所定の撮像範囲23を撮像して画像データを生成する。なお、画像データは、動画データであってもよく、静止画データであってもよい。カメラ21は、例えば広角レンズまたは魚眼レンズなどのレンズを有しており、撮像範囲23の広い画像データを生成することが可能となる。
【0027】
撮像制御部22は、カメラ21による撮像を制御する。また、撮像制御部22は、カメラ21の撮像により生成した画像データを制御部50に出力する。
【0028】
照明ユニット30は、光源31と、照明制御部32とを有する。光源31は、例えば、LED(Light Emitting Diode)等の半導体発光素子を有する。光源31は、照明制御部32から出力された制御信号に応じた態様で点灯または消灯する。
【0029】
照明制御部32は、光源31の点灯および消灯を制御する。照明制御部32は、消灯する光源31を点灯し、あるいは点灯する光源31を消灯する。光源31の調光が可能な照明ユニット30の場合、照明制御部32は、光源31の調光度を制御してもよい。
【0030】
記憶部40は、制御部50の各種制御を実現するためのプログラムを記憶する。記憶部40は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。記憶部40には、画角情報41、条件情報42が記憶される。
【0031】
画角情報41は、後述する設定部52で設定される複数の有効画角24に関する情報である。図4は、画角情報の一例を示す説明図である。図4に示すように、画角情報41は、複数の有効画角24の位置および範囲を、カメラ21の設置高さおよび空間内の明るさと対応付けたマップである。なお、画角情報41は、図4に示したものに限らず、例えば、カメラ21の設置高さおよび空間内の明るさを変数とする1または複数の関数であってもよい。
【0032】
条件情報42は、後述する判断部54で有効画角24の更新が判断される基準となる更新条件に関する情報である。図5は、条件情報の一例を示す説明図である。
【0033】
図5では、照明装置1により検知対象70の行動監視を行う場合を考える。例えば、検知対象70が撮像範囲23の外側から撮像範囲23内に移動した場合、撮像範囲23内であっても、有効画角24の範囲外では、検知対象70とはみなされず、例えば、正体不明の物体として認識される。そして、かかる検知対象70が有効画角24の範囲内に到達することにより、検知対象70として認識される。
【0034】
このように、撮像範囲23に対して有効画角24の範囲が狭いと、例えば、照明装置1による継続的なデータ解析が困難となる要因ともなりかねない。そこで、有効画角24の範囲外であっても、所定の要件を満たす画像が取得可能な撮像範囲23において、有効画角24を更新し、有効画角24の範囲を拡張する。すなわち、条件情報42とは、例えば、撮像範囲23のうち、有効画角24の範囲外に位置する画像データに関する情報を含んでよい。これにより、有効画角24の範囲外となる撮像範囲23が相対的に狭くなることから、例えば、画像データのさらなる有効活用が可能となる。
【0035】
なお、有効画角24の更新は、有効画角24の範囲の拡張に限らず、縮小であってもよい。また、有効画角24の範囲は変更せず、位置のみを変更するものであってもよい。
【0036】
また、図5では、検知対象70の行動監視を例に挙げて説明したが、これに限らず、例えば、所定のエリア内で出入庫する物品の監視や、設備の稼働状況の把握など、用途に応じた条件情報42をそれぞれ適用することができる。
【0037】
制御部50は、例えば、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)等によって、内部メモリに記憶されている各種プログラムがRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部50は、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路により実現することができる。
【0038】
制御部50は、カメラユニット20で撮影された画像を処理し、所定の処理を実行する。制御部50は、取得部51と、設定部52と、画像処理部53と、判断部54とを有する。
【0039】
取得部51は、カメラユニット20から出力された画像データを取得する。また、取得部51は、カメラ21の設置高さおよび空間内の明るさに関する情報を取得する。カメラ21の設置高さは、例えば、操作部61の入力操作に応じて取得することができる。また、空間内の明るさは、例えば、センサ62から出力されたデータに基づいて取得することができる。
【0040】
操作部61は、例えば、遠隔装置(リモコン等)や、スイッチ部材であってもよい。また、操作部61は、例えば、例えば、スマートフォン、タブレット端末、PC(Personal Computer)、携帯電話機、PDA(Personal Data Assistance)などの端末装置であってもよい。
【0041】
センサ62は、例えば照度センサである。センサ62は、例えば、光軸Z上の所定の高さに位置させて、空間内の明るさを検出する。
【0042】
設定部52は、有効画角24を設定する。設定部52は、取得部51が取得したカメラ21の設置高さおよび空間内の明るさに基づき、記憶部40に記憶された画角情報41を参照して有効画角24を設定する。
【0043】
また、設定部52は、有効画角24を更新する。設定部52は、判断部54による判断結果に基づき、有効画角24を更新する。
【0044】
画像処理部53は、設定部52が設定した有効画角24に基づき、カメラユニット20から出力された画像データを処理する。画像処理部53は、画像データのうち、有効画角24の範囲内に位置する画像に基づいて所定の処理を実行する。また、画像処理部53は、画像データのうち、有効画角24の範囲外に位置する画像に基づいて所定の処理を実行してもよい。
【0045】
判断部54は、有効画角24の更新を判断する。判断部54は、画像処理部53による処理結果に基づき、記憶部40に記憶された条件情報42を参照して有効画角24を更新する。判断部54は、例えば、有効画角24の範囲内に位置する画像データの処理結果と、有効画角24の範囲外に位置する画像データの処理結果とに基づいて有効画角24を更新してもよい。
【0046】
なお、制御部50は、条件情報42を学習する学習部をさらに有してもよい。これにより、判断部54が実行する有効画角24の更新に関する判断の精度が向上する。
【0047】
次に、図6を用いて、実施形態に係る照明装置1が実行する処理手順について説明する。図6は、実施形態に係る照明装置が実行する処理手順の一例を示すフローチャートである。
【0048】
図6に示すように、まず、照明装置1の取得部51は、カメラ21の設置高さおよび空間内の明るさを取得する(ステップS11)。つづいて、照明装置1の設定部52は、取得部51が取得したカメラ21の設置高さおよび空間内の明るさに基づいて有効画角24を設定する(ステップS12)。
【0049】
照明装置1の判断部54は、更新条件を満たしているか否かを判定する(ステップS13)。照明装置1は、更新条件を満たしていない場合(ステップS13,No)、処理を終了する。また、照明装置1の設定部52は、更新条件を満たしている場合(ステップS13,Yes)、有効画角24を更新し(ステップS14)、処理を終了する。
【0050】
[変形例]
上記した実施形態では、照明装置1がカメラユニット20を有するとして説明したが、これに限らず、照明装置1とは別体のカメラユニット20を有してもよい。
【0051】
また、上記した実施形態では、1つのカメラ21における有効画角24の設定および更新について説明したが、これに限られない。複数のカメラ21が協働して有効画角24を更新してもよい。
【0052】
図7は、変形例に係る照明システムの一例を示す説明図である。
【0053】
図7では、撮像範囲23-1,23-2の一部が重なるように2つのカメラ21が並んで位置している照明システム100により検知対象70の行動監視を行う場合を示している。(a)に示すように、有効画角24-1,24-2が離れて位置していると、例えば、撮像範囲23-1,23-2の境界付近に位置する検知対象70の追跡が困難になり、継続的なデータ解析が困難となりえる。
【0054】
そこで、照明システム100は、有効画角24-1,24-2を拡張し、有効画角24-1a,24-2aが接するように更新する。これにより、検知対象70の高精度な行動監視を継続して行うことが可能となり、画像データのさらなる有効活用が可能となる。
【0055】
なお、図7に示す例では、有効画角24-1a,24-2aが互いに接するように更新されたが、一部が重複してもよい。かかる場合、有効画角24-1a,24-2aの重複部分における検知対象70の行動監視は、各カメラ21が個別に実行してもよく、協働して実行してもよい。
【0056】
以上説明したように、実施形態に係る照明装置1は、光源31と、カメラ21と、設定部52と、取得部51と、画像処理部53とを具備する。光源31は、空間を照らす。カメラ21は、重力方向に沿って延びる光軸Zを有し、空間内を撮像する。設定部52は、カメラ21の設置高さおよび空間内の明るさに基づいてカメラ21の有効画角24を設定する。取得部51は、カメラ21によって撮像された画像データを取得する。画像処理部53は、設定部52によって設定された有効画角24に基づいて取得部51が取得した画像データを処理する。これにより、ユーザの利便性を向上させることができる。
【0057】
また、実施形態に係る設定部52は、画像処理部53によって処理された結果に基づいて有効画角24を更新する。これにより、ユーザの利便性を向上させることができる。
【0058】
また、実施形態に係る画像処理部53は、有効画角の範囲外に位置する画像データを処理する。設定部52は、有効画角24の範囲内に位置する画像データの処理結果と、有効画角24の範囲外に位置する画像データの処理結果とに基づいて、有効画角24を更新する。これにより、ユーザの利便性を向上させることができる。
【0059】
また、実施形態に係る照明システム100は、光源31と、カメラ21と、設定部52と、取得部51と、画像処理部53とを具備する。光源31は、空間を照らす。カメラ21は、重力方向に沿って延びる光軸Zを有し、空間内を撮像する。設定部52は、カメラ21の設置高さおよび空間内の明るさに基づいてカメラ21の有効画角24を設定する。取得部51は、カメラ21によって撮像された画像データを取得する。画像処理部53は、設定部52によって設定された有効画角24に基づいて取得部51が取得した画像データを処理する。これにより、ユーザの利便性を向上させることができる。
【0060】
本発明の実施形態を説明したが、この実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。この実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これらの実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
【符号の説明】
【0061】
1 照明装置
20 カメラユニット
21 カメラ
30 照明ユニット
31 光源
40 記憶部
41 画角情報
42 条件情報
50 制御部
51 取得部
52 設定部
53 画像処理部
54 判断部
100 照明システム
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7