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特許7616622移動体をナビゲーションする方法及びタクシー
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-01-08
(45)【発行日】2025-01-17
(54)【発明の名称】移動体をナビゲーションする方法及びタクシー
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/40 20240101AFI20250109BHJP
【FI】
G06Q50/40
【請求項の数】 7
(21)【出願番号】P 2024164660
(22)【出願日】2024-09-21
【審査請求日】2024-09-25
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】515120143
【氏名又は名称】井澤 佑斗
(73)【特許権者】
【識別番号】524350250
【氏名又は名称】加藤 健資
(72)【発明者】
【氏名】加藤 健資
(72)【発明者】
【氏名】井澤 佑斗
【審査官】塚田 肇
(56)【参考文献】
【文献】特開2023-111614(JP,A)
【文献】特開2019-184336(JP,A)
【文献】特開2024-069033(JP,A)
【文献】特開2023-082360(JP,A)
【文献】特開2006-184108(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
タクシーをナビゲーションする方法であって、
タクシー端末が目的地情報を受け付けるインターネット上の位置情報を、タクシーのユーザー毎に変更して表示し、
ユーザー端末が前記位置情報をもとに、インターネット上で目的地情報を入力し、
装置が前記目的地情報をナビゲーション装置に送信する、
方法。
【請求項2】
請求項1に記載の方法であって、さらに、
装置が、タクシーの走行完了情報を受信した場合、対応するインターネット上の位置情報を削除または機能停止する、
方法。
【請求項3】
請求項1に記載の方法であって、さらに、
装置が、タクシーの走行完了情報を受信した場合、インターネット上の位置情報を新たに作成し、その情報をタクシー端末に表示する、
方法。
【請求項4】
タクシーをナビゲーションする方法であって、
タクシー端末が目的地情報を受け付けるインターネット上の位置情報を、タクシー毎に同一に表示し、
ユーザー端末が前記位置情報をもとに、インターネット上で目的地情報を入力し、
装置が、タクシーに備え付けられた装置のGPSによる入力又はユーザー端末からの入力から得られるタクシー固有情報を取得し、前記目的地情報とタクシー固有情報とを紐づけて入力され、
装置が、前記目的地情報を、タクシー固有情報で特定されたナビゲーション装置に送信する、
方法。
【請求項5】
請求項1又は4に記載の方法であって、
インターネット上で目的地情報を入力する際に、ユーザー端末が目的地の住所以外の情報を装置に入力し、
装置のAIが当該情報から1以上の目的地の住所を特定し、
装置が、特定された目的地の住所を前記目的地情報として、ナビゲーション装置に送信する、
方法。
【請求項6】
タクシーであって、
タクシー端末が目的地情報を受け付けるインターネット上の位置情報を、タクシーのユーザー毎に変更して表示し、
ユーザー端末が前記位置情報をもとに、インターネット上で目的地情報を入力し、
装置が前記目的地情報をナビゲーション装置に送信する、
タクシー。
【請求項7】
タクシーであって、
タクシー端末が目的地情報を受け付けるインターネット上の位置情報を、タクシー毎に同一に表示し、
ユーザー端末が前記位置情報をもとに、インターネット上で目的地情報を入力し、
装置が、タクシーに備え付けられた装置のGPSによる入力又はユーザー端末からの入力から得られるタクシー固有情報を取得し、前記目的地情報とタクシー固有情報とを紐づけて入力され、
装置が前記目的地情報を、タクシー固有情報に対応するナビゲーション装置に送信する、
タクシー。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、移動体をナビゲーションする方法及び装置に関する。
【背景技術】
【0002】
この項における供述は、本開示に関する背景の情報を提供するだけであり、先行技術を必ずしも構成しない。
【0003】
特許文献1には、制御回路、報知部、記録部から構成され、該本体は、車間センサー、人体センサー、モニターカメラ、タクシーメーター、カーナビゲーションで構成されるタクシーが公開されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2018-060487号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし発明者は少なくとも上記実施形態にはユーザー端末が目的地の住所に関する目的地情報を送信し、タクシーに備えられたナビゲーション装置が目的地情報を受信する方法が無いという短所が存在すると認識した。
【課題を解決するための手段】
【0006】
少なくとも一つの本開示は、
車をナビゲーションする方法であって、
ユーザー端末が目的地の住所に関する目的地情報を送信するステップと、
車に備えられたナビゲーション装置が目的地情報を受信するステップと、
を有する方法
を提供する。
【発明の効果】
【0007】
本構成では少なくとも、ユーザーと移動体(タクシーを含む)の運転手と、目的地の住所に関するコミュニケーションをする必要がなくなるという有用性がある。
【0008】
本開示のこれらおよび他の態様、特徴、および利点は、以下の図面と併せて取られる好ましい実施形態および態様の以下の詳細な書面の説明から明らかになるが、その変形および修正は、本開示の新規概念の精神および範囲から逸脱せずに実施され得る。本開示におけるある実施形態における態様は、矛盾しない限りにおいて、本開示される別の実施形態における態様の1以上と組み合わせ、又は置き換えることができる。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下の開示において、提示された主題の異なる特徴を実施するための多くの異なる実施形態や実施例を提供する。本開示を平易にするために、構成部品や配置の具体例を以下に開示する。もちろんこれらは単なる例であり、限定的であることを意図するものではない。例えば、第1の特徴が、続いて開示する第2の特徴に覆われる、あるいはこれと接する構造は、第1の特徴および第2の特徴が直接接触するように形成されている実施形態とともに、 第1の特徴と第2の特徴との間に付加的な特徴を形成して、第1の特徴と第2の特徴とが直接接触しないようになっている実施形態を含んで良い。さらに、本開示では、さまざまな例において参照番号および/または文字を反復している場合がある。このように反復するのは、簡潔明瞭にするためであり、それ自体が、さまざまな実施形態および/または説明されている構成との間に関係があることを必要とするものではない。さらに、第1の要素が第2の要素に「連結されている」または「結合されている」と記述するとき、そのような記述は、第1の要素と第2の要素とが互いに直接的に連結または結合されている実施形態を含むとともに、第1の要素と第2の要素とが、その間に介在する1以上の他の要素を有して互いに間接的に連結または結合されている実施形態も含む。
【0010】
本明細書中で使用されるように、「少なくとも1の(at least one of)」という記載は、例示するすべての変形例を包合する。例えば、「AとBとCの少なくとも1の(comprises at least one of !, B, or C)」の記載は、「AとBとCと、これらのコンビネーション(consisting of A, B, C and combinations thereof)」と同義である。そして、A、B、C、A+B、A+C、B+C、A+B+Cの考えうる限りの全ての変形例を抱合する。
【0011】
本開示において、機械、電子オペレータまたはコンピュータを使用する開示は、方法、記録媒体、装置、またはプログラムの実施形態を含むことができる。本明細書で使用される「AはBである」という記述は、矛盾がない限り、あるいは本明細書に別段の記載がない限り、「AはBを含む」と置き換えることができる。
【0012】
本開示における用語は、特許請求の範囲に記載された用語を含めて、明細書に記載された記載や図面を考慮して解釈でき、さらには、本開示における示唆と矛盾がない限り、過去もしくは現在、未来において、市民の一人以上がそのように呼称し、表示し、理解しもしくは実行した、またはその可能性のある事柄をもとに解釈できる。
【0013】
少なくとも1以上の実施形態で用いる作動方法について、以下の実施形態を取ることができる。用語「コンピューター」は、当技術分野で知られているように、プロセッサー、メモリー、例えばハードドライブ、ディスクドライブ又はフラッシュドライブ又はメモリースティック、又は他の非一時的なコンピューター可読媒体又は非一時的記憶装置などの、少なくとも1つの情報記憶/検索装置、例えば、キーボード、マウス、ポイント及びタッチのデバイス、タッチスクリーン、又はマイクなどの、少なくとも一つの入力装置、及び、よく知られたコンピュータースクリーンのようなディスプレイ構造を概略的に含む。加えて、コンピューターは、有線又は無線接続などの、1以上のネットワーク接続を含み得る。当技術分野で知られるように、そのようなコンピューターまたはコンピューターシステムは、上に列挙されるものを多かれ少なかれ含んでもよく、例えばタブレットコンピューターやスマートデバイスに限定されないが、他の電子メディアや電子デバイスを包含する。
【0014】
本明細書で使用されるように、用語「クラウド」または「クラウドコンピューティング」は、すべてのコンピューティングリソースが共有される集中型の(centralized)および仮想型(virtualized)のコンピューティング設備を指す。 アプリケーションシステムやサブシステムについて、それらはすべて「クラウド」内にあるため、特定のマシンを指すことはもはやできない
【0015】
本明細書中で使用されるように、用語「分散型インターネットサービスシステム」は、様々なコンピューティング環境で実行するために、インターネットアプリケーションを変換する分散型インターネットサービスプラットフォームを指す。DISシステムは、コンポーネント分散型サーバー(Component Distribution Server)/資産分散サーバー(Asset Distribution Server)を経由して、コンテンツ、データ及びロジックを含むインターネットアプリケーションを、適切な範囲に(to whatever extent appropriate)、およびネットワークに沿って、任意の数と任意の種類の機器に対して配信する。DISを介して、インターネットアプリケーションを、各ユーザーのニーズに基づいたサービスで、ホストしおよび一元管理し、その完全性を維持しながらユーザーのデバイスまたは近くの場所で局所的にキャッシュし実行することができる。Web対応のコンピューティングデバイスは、DISソフトウェアーでアップグレードして、分散型のインターネットサービスを楽しみ実行するようなDIS対応になることができる。
【0016】
少なくとも1以上の実施形態で用いる作動方法について、分散型インターネットを使用しない従来のインターネットの方式について、以下の実施形態を取ることができる。
【0017】
本明細書で具体的に開示される事項を含む実施形態は、人工知能を基盤として実際に人間と会話するような形態で実現された自動応答システムを提供することができ、これによってユーザとのより自然な通話を実現しながら、問い合わせ、予約、配達注文などを迅速かつ便利に処理することができる。
【0018】
複数の電子機器は、コンピュータシステムによって実現される固定端末や移動端末であってよい。複数の電子機器の例としては、AIスピーカ、スマートフォン、携帯電話、ナビゲーション、PC(personal computer)、ノート型PC、デジタル放送用端末、PDA(Personal Digital Assistant)、PMP(Portable Multimedia Player)、タブレット、ゲームコンソール、ウェアラブルデバイス、IoT(internet of things)デバイス、VR(virtual reality)デバイス、AR(augmented reality)デバイスなどがある。一例として、電子機器としてAIスピーカを示しているが、本発明の実施形態において、電子機器は、実質的に無線または有線通信方式を利用し、ネットワークを介して他の電子機器および/またはサーバと通信することのできる多様な物理的なコンピュータシステムのうちの1つを意味してよい。
【0019】
通信方式が限定されることはなく、ネットワークが含むことのできる通信網(一例として、移動通信網、有線インターネット、無線インターネット、放送網、衛星網など)を利用する通信方式だけではなく、機器間の近距離無線通信が含まれてもよい。例えば、ネットワーク170は、PAN(personal area network)、LAN(local area network)、CAN(campus area network)、MAN(metropolitan area network)、WAN(wide area network)、BBN(broadband network)、インターネットなどのネットワークのうちの1つ以上の任意のネットワークを含んでよい。さらに、ネットワーク170は、バスネットワーク、スターネットワーク、リングネットワーク、メッシュネットワーク、スターバスネットワーク、ツリーまたは階層的ネットワークなどを含むネットワークトポロジのうちの任意の1つ以上を含んでもよいが、これらに限定されることはない。
【0020】
サーバは、それぞれ、複数の電子機器とネットワークを介して通信して、命令、コード、ファイル、コンテンツ、サービスなどを提供する、1つ以上のコンピュータ装置によって実現されてよい。例えば、サーバは、ネットワークを介して接続した複数の電子機器に第1サービスを提供するシステムであってよく、サーバも、ネットワークを介して接続した複数の電子機器に第2サービスを提供するシステムであってよい。より具体的な例として、サーバは、複数の電子機器においてインストールされて実行されるコンピュータプログラムであるアプリケーションを通じ、該当のアプリケーションが目的とするサービス(一例として、自動応答サービスなど)を第1サービスとして複数の電子機器に提供してよい。他の例として、サーバは、上述したアプリケーションのインストールおよび実行のためのファイルを複数の電子機器に配布するサービスを第2サービスとして提供してよい。
【0021】
電子機器およびサーバは、メモリ、プロセッサ、通信モジュール、および入力/出力インタフェースを含んでよい。メモリは、非一時的なコンピュータ読み取り可能な記録媒体であってよく、RAM(random access memory)、ROM(read only memory)、ディスクドライブ、SSD(solid state drive)、フラッシュメモリ(flash memory)などのような非一時的な大容量記録装置を含んでよい。ここで、ROM、SSD、フラッシュメモリ、ディスクドライブのような非一時的な大容量記録装置は、メモリとは区分される別の非一時的な記録装置として電子機器やサーバに含まれてもよい。また、メモリには、オペレーティングシステムと、少なくとも1つのプログラムコード(一例として、電子機器においてインストールされて実行されるブラウザや、特定のサービスの提供のために電子機器にインストールされたアプリケーションなどのためのコード)が記録されてよい。このようなソフトウェア構成要素は、メモリとは別のコンピュータ読み取り可能な記録媒体からロードされてよい。このような別のコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、フロッピー(登録商標)ドライブ、ディスク、テープ、DVD/CD―ROMドライブ、メモリカードなどのコンピュータ読み取り可能な記録媒体を含んでよい。他の実施形態において、ソフトウェア構成要素は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体ではない通信モジュールを通じてメモリにロードされてもよい。例えば、少なくとも1つのプログラムは、開発者またはアプリケーションのインストールファイルを配布するファイル配布システム(一例として、上述したサーバ)がネットワークを介して提供するファイルによってインストールされるコンピュータプログラム(一例として、上述したアプリケーション)に基づいてメモリにロードされてよい。
【0022】
プロセッサは、基本的な算術、ロジック、および入出力演算を実行することにより、コンピュータプログラムの命令を処理するように構成されてよい。命令は、メモリまたは通信モジュールによって、プロセッサに提供されてよい。例えば、プロセッサは、メモリのような記録装置に記録されたプログラムコードにしたがって受信される命令を実行するように構成されてよい。
【0023】
通信モジュールは、ネットワークを介して電子機器とサーバとが互いに通信するための機能を提供してもよいし、電子機器および/またはサーバが他の電子機器(一例として、電子機器)または他のサーバ(一例として、サーバ)と通信するための機能を提供してもよい。一例として、電子機器のプロセッサがメモリのような記録装置に記録されたプログラムコードにしたがって生成した要求が、通信モジュールの制御にしたがってネットワークを介してサーバに伝達されてよい。これとは逆に、サーバのプロセッサの制御にしたがって提供される制御信号や命令、コンテンツ、ファイルなどが、通信モジュールとネットワークを経て電子機器の通信モジュールを通じて電子機器に受信されてよい。例えば、通信モジュールを通じて受信されたサーバの制御信号や命令、コンテンツ、ファイルなどは、プロセッサやメモリに伝達されてよく、コンテンツやファイルなどは、電子機器がさらに含むことのできる記録媒体(上述した非一時的な記録装置)に記録されてよい。
【0024】
入力/出力インタフェースは、入力/出力装置とのインタフェースのための手段であってよい。例えば、入力装置は、キーボード、マウス、マイクロフォン、カメラなどの装置を、出力装置は、ディスプレイ、スピーカ、触覚フィードバックデバイスなどのような装置を含んでよい。他の例として、入力/出力インタフェースは、タッチスクリーンのように入力と出力のための機能が1つに統合された装置とのインタフェースのための手段であってもよい。入力/出力装置は、電子機器と1つの装置で構成されてもよい。また、サーバの入力/出力インタフェースは、サーバに接続するかサーバが含むことのできる入力または出力のための装置(図示せず)とのインタフェースのための手段であってよい。より具体的な例として、電子機器のプロセッサがメモリにロードされたコンピュータプログラムの命令を処理するにあたり、サーバや電子機器が提供するデータを利用して構成されるサービス画面やコンテンツが、入力/出力インタフェースを通じてディスプレイに表示されてよい。
【0025】
機械について開示する。少なくとも1つの実施形態によれば、ユーザー端末は、制御部、RAM、ストレージ部、グラフィックス処理部、通信インタフェース、インタフェース部からなり、それぞれ内部バスにより接続されている。
【0026】
少なくとも1つの実施形態によれば、制御部は、CPUやROMから構成される。制御部は、ストレージ部に格納されたプログラムを実行し、ユーザ端末の制御を行なう。RAMは、制御部のワークエリアである。ストレージ部は、プログラムやデータを保存するための記憶領域である。制御部は、プログラム及びデータをRAMから読み出して処理を行なう。制御部は、RAMにロードされたプログラム及びデータを処理することで、描画命令をグラフィックス処理部に出力する。
【0027】
少なくとも1つの実施形態によれば、グラフィックス処理部は表示部に接続されている。表示部は表示画面を有している。制御部が描画命令をグラフィックス処理部に出力すると、グラフィックス処理部は、表示画面上に画像を表示するためのビデオ信号を出力する。ここで、表示部はタッチセンサを備えるタッチパネルであってもよい。この表示部のタッチパネルが入力部として機能する。
【0028】
少なくとも1つの実施形態によれば、通信インタフェースは無線又は有線により通信ネットワークに接続が可能であり、通信ネットワークを介して、サーバ装置とデータを送受信することが可能である。通信インタフェースを介して受信したデータは、RAMにロードされ、制御部により演算処理が行われる。インタフェース部には外部メモリ(例えば、SDカード等)が接続されている。
【0029】
少なくとも1つの実施形態によれば、ユーザー端末は、表示画面と入力部を有するコンピュータ装置であれば特に限定されない。ユーザー端末としては、例えば、従来型の携帯電話、タブレット型端末、スマートフォン、デスクトップ型・ノート型のパーソナルコンピュータなどが挙げられる。VRゴーグル、すなわち頭にストラップで固定または取り付けられたフレーム(またはヘッドセット)に取り付けられた画面(または2つのディスプレイパネル、各目に対し1つずつ)で構成されてもよい。ユーザー端末は、音声の出力部を有する。
【0030】
少なくとも1つの実施形態によれば、ユーザー端末は、通信ネットワークを介してサーバ装置と通信接続が可能である。通信ネットワークを介して通信接続をして、情報を送信し、若しくは情報を受信することができる。
【0031】
少なくとも1つの実施形態によれば、サーバ装置は、制御部、RAM、ストレージ部及び通信インタフェースを少なくとも備え、それぞれ内部バスにより接続されている。
【0032】
少なくとも1つの実施形態によれば、制御部は、CPUやROMから構成され、ストレージ部に格納されたプログラムを実行し、サーバ装置の制御を行う。また、制御部は時間を計時する内部タイマを備えている。RAMは、制御部のワークエリアである。ストレージ部は、プログラムやデータを保存するための記憶領域である。制御部は、プログラム及びデータをRAMから読み出し、ユーザー端末から受信した情報等をもとに、プログラム実行処理を行う。
【0033】
移動体について開示する。少なくとも1の実施形態によれば、移動体は、人もしくは物を運ぶ機械を指す。もしくは、人もしくは物を乗せて移動するものや、乗って遊ぶための機械を指す。もしくは、人もしくは物を乗せて移動するものに、何らかの機械を付属させたものを指す。少なくとも1の実施形態によれば、乗り物は、少なくとも、汽車、電車、自動車、船、飛行機、ドローン等を含む。タクシーについて開示する。タクシーは、旅客(ユーザーを含む)が移動体の運転手に乗車の申し込みを行い、個別契約で旅客輸送を行う交通機関 、およびその用に供する移動体等である。少なくとも1の実施形態によれば、自動車、 船舶、空飛ぶ自動者のようなドローンでの実施形態を含む。運転者が搭乗している移動体における実施形態と、運転者が搭乗しておらず、移動体が自走する実施形態(一例として、自動運転の自動車又は移動体を含む)を含む。
【0034】
ナビゲーションについて開示する。ナビゲーションとは、目的地までの経路や道順を案内すること、またはそのシステム、装置、方法を含む。少なくとも1の実施形態において、ユーザーは目的地を設定し、移動体の運転者又は自走する移動体の制御部もしくはナビゲーションシステムに、目的地情報を伝達する。すでに説明した通り、伝達の方法は、ネットワークの通信接続、無線接続、有線接続を含む。
【0035】
以下、少なくとも1の実施形態として、タクシーにおけるナビゲーションシステムについて開示する。本開示においてタクシーは一例であり、車、その他の移動体、自走する移動体においても、本開示内容に矛盾しない限りにおいて、各実施形態の一部またはすべてを結合して、実施することができる。
【0036】
ユーザー端末が目的地の住所に関する目的地情報を送信するステップについて開示する。ユーザーは、ユーザー端末に目的地情報を入力する。ユーザー端末は、ユーザーが所有する機器を含む。一例として、スマートフォン、タブレット、コンピューターを含む。目的地の住所に関する情報は、目的地の住所に関する文字情報、google map(登録商標)におけるインターネット上の位置情報(URLを含む)、これらの情報をコード化した情報(一例として、2次元コードや3次元コード、QRコード(登録商標)を含む)、これらの情報を加工したもの(一例とした、情報量を圧縮したものや、インターネット上に格納した情報に転送する指示をするものを含む)、のいずれか1以上を含む。インターネット上の位置情報は、インターネット上の情報資源(文書や画像など)の位置を示す技術方式で、「Uniform Resource Locator」の略称である場合がある。URLは、通常「プロトコル://ドメイン名/ディレクトリパス名/ファイル名」という形式で構成されており、ホームページページの住所(アドレス)とも呼ばれる場合がある。URLと似た言葉に「アドレス」があり、URLを構成する要素のひとつに「ドメイン」がある。本開示の少なくとも1の実施形態において、対象を確認した際に、インターネット上の位置情報を示す何らかの情報、アドレスやドメインやURLと呼ばれるもの、これらの相当物や類似物、加工物である情報は「インターネット上の位置情報」とみなす。ユーザーは、目的地情報をユーザー端末またはタクシー端末を介して送信する。少なくとも1の実施形態において、ユーザーは画面のクリックやキーボードのタッチ等で目的地情報を端末に入力する。他の実施形態では、ユーザーは音声をユーザー端末に入力し、端末や装置の音声解析ソフトウェアやAIが、当該音声を解析して目的地情報を生成する実施形態を含む。他の実施形態では、ユーザーは目的地の住所以外の情報を装置に入力する。目的地の住所以外の情報は、当該目的地の名称、愛称、略称、特徴、これらに付随する情報のいずれか1以上を含む。一例として、「東京タワー(登録商標)」、「観光名所」、「おすすめの観光場所」、「ライブハウス」、「ラーメン屋」、などである。ユーザーは、目的地の住所以外の情報をユーザー端末に入力し、AIが当該情報(文字や音、その他の情報を含む。本開示全体において同じ)から1以上の目的地の住所を特定する。AIは、先述した装置、機械、端末のいずれか1以上に搭載される。装置、機械、端末は、入力された目的地情報を、電磁的方法で他の装置に送信する。
【0037】
少なくとも1の実施形態において、目的地情報は、2以上の地理情報を含む。たとえば、目的地に加えて経由地の住所に関する経由地情報を入力することができる。経由地情報は、すでに開示したとおり、目的地情報と同様の実施形態で実施することができる。ユーザーは、ユーザー端末に、目的地情報と、経由地情報を入力することができる。経由地情報は、目的地情報と同様の実施形態で実施することができる。
【0038】
少なくとも1の実施形態において、ユーザーは目的地情報を更新することができる。少なくとも1の実施形態において、ユーザーは、すでにある目的地情報を入力した後に、更新した目的地の住所に関する更新目的地情報を入力する。装置は、すでに入力された目的地情報を、更新目的地情報に更新する。目的地情報が2以上存在する場合には、任意の目的地情報を更新することができる。更新目的地情報は、目的地情報と同様の実施形態で実施することができる。
【0039】
タクシーに備えられたナビゲーション装置が目的地情報を受信するステップについて開示する。少なくとも1の実施形態において、ナビゲーション装置は、カーナビゲーション装置、車の運転席部に備え付けられ、画面上に地図と目的地に関する情報を表示又は音声で目的地への経路をナビゲートする装置、これらに類する装置や付属装置を含む。備えられるとは、装置を着脱可能な状態で一時的にある場所に固定すること、普段使用される場面においては着脱不可能な状態である場所に固定すること、等を含む。タクシーに備え付ける場合、運転席部にナビゲーション装置を備え付ける方法を含むが、運転席部以外にも、助手席部や、後部座席と運転席部の間の領域、後部座席に備え付ける実施形態を含む。すなわち、特別の記載がない限り、ナビゲーション装置の移動体内における位置は限定されることはなく、移動体内に備えられていればよい(本開示の全体において同様である)。ナビゲーション装置は、ユーザー端末が送信した目的地情報を、電磁的方法で受信する。受信の方法は、無線を介して受信する方法を含む。ナビゲーション装置は、受信した目的地情報をもとに、ナビゲーションを開始する。少なくとも1の実施形態において、ナビゲーション装置は、地図や地図上の道路や距離に関する情報が記録されたナビゲーションのアプリケーションやプログラムがインストールされている。ナビゲーション装置は、GPSを含む位置情報特定手段によって、移動体の現在地情報を取得する。ナビゲーションシステムは、目的地情報と現在地情報をもとに、移動体が目的地へ到着できるようナビゲートをする。
【0040】
以下、実施例1について開示する。
【0041】
タクシー端末が目的地情報を受け付けるインターネット上の位置情報を表示するステップについて開示する。少なくとも1の実施形態において、タクシーは、ディスプレイを有する装置またはコンピューターとしてタクシー端末を有する。少なくとも1の実施形態において、タクシー端末は、インターネットを介してサーバーまたはアプリケーションに接続される。別の実施形態において、タクシー端末は、アプリケーションがタクシー端末に接続された記憶装置にインストールされる。タクシー端末は、ディスプレイに、任意の文字や画像を表示可能である。タクシー端末は、アプリケーションの指示を受けて、所定の文字や画像を表示可能である。目的地情報を受け付けるインターネット上の位置情報について開示する。装置は、インターネット上で情報の入力を受け付けるウェブサイト、インターネット上で動作するプログラム、のいずれか1以上を作成し、そのインターネット上の位置情報(URLを含む、以下同じ)を作成する。当該ウェブサイトやプログラムは、タクシーを特定するタクシー固有情報(例えば、タクシーに固有に付される番号や、車両ナンバーを含む)と、ユーザーからインターネット上で入力される目的地情報とを関連して記憶または任意の処理する機能を含む。さらに、プログラムは、特定されるタクシー毎に、タクシー固有情報とユーザーから入力される目的地情報と関連して記憶または処理するためのインターネット上の位置情報を作成が可能である。後述する通り、装置またはプログラムは、タクシーのユーザー毎に、タクシー固有情報とユーザーから入力される目的地情報と関連して記憶または処理するためのインターネット上の位置情報を作成することができる。少なくとも1の実施形態において、これらのユーザー毎に作成されたそれぞれのインターネット上の位置情報は、それぞれ独立に機能する。これらの位置情報は、所定の情報を受信し、もしくは所定の時間が経過した際に機能が失効する。位置情報は、文字列として表示をする実施形態と、その文字列を所定のアルゴリズムで変換したコード(s次元コード、3次元コード、QRコード(登録商標)を含む)を表示する実施形態とを含む(以下同じ)。
【0042】
少なくとも1の実施形態において、タクシー端末は、ユーザーが乗車する位置に取り付けられる。一例として、後部座席から操作することができるよう、運転席の座席後部や、助手席の座席後部などに取り付ける実施形態を含む。タクシー端末は、ディスプレイに位置情報を表示する。装置またはプログラムは、タクシー毎に異なる位置情報をタクシー端末で表示する。この場合、位置情報はタクシーごとに異なる位置情報となる。一例として、あるタクシーにおいて有効なURLは、別のタクシーで有効なURLと異なっている。このことによって、タクシーごとに固有の目的地情報を処理することができ、関係のない他のタクシーとの間で目的地情報が錯綜することを防ぐ産業上の利点がある。他にも、タクシー端末は、タクシー毎に同一の位置情報を表示し、装置やプログラムが、タクシー固有情報の入力を受け付ける実施形態もありうる。この場合、装置やプログラムは、タクシーに備え付けられた装置のGPSによる入力、ユーザー端末からの入力などによって、タクシー固有情報を取得する。一例として、2以上のタクシーも有効なURLは同一であるが、そのURLにユーザーが目的地情報を入力した際に、上記のいずれかの方法でタクシー固有情報が目的地情報に紐づいて入力される。このことによって、タクシーごとに固有の目的地情報を処理することができ、関係のない他のタクシーとの間で目的地情報が錯綜することを防ぐ。いずれの実施形態においても、後述するように、装置やプログラムはユーザーから目的地情報を入力されるので、タクシー毎に目的地情報を関連して入力を受け、これらの情報を記録、処理することが可能である。
【0043】
ユーザー端末が前記位置情報をもとに、インターネット上で目的地情報を入力するステップについて開示する。少なくとも1の実施形態において、ユーザーは、ユーザー端末に位置情報を入力する。入力の方法は、位置情報をユーザーがフリック入力やキーボード入力で入力する方法や、無線通信する方法(Bluetooth(登録商標)で無線通信する方法を含む)、タクシー端末が表示するコードをユーザー端末が認識する方法(QRコードをユーザー端末のカメラで認識する方法を含む)などを含む。ユーザー端末は、位置情報をもとにインターネット上でプログラムを使用したり、位置情報が示すウェブサイトで情報の送受信をすることができる。ユーザーは、その位置情報が示すインターネット上で目的地情報を入力する。すでに説明した通り、位置情報は、タクシーごと、ユーザーごとに作成することができる。このことによって、使用するユーザーごとに目的地情報が異なる位置情報を経由してインターネット上で入力されることになる。そのため、ユーザー同士の目的地情報の取り違えを防止することができる。
【0044】
装置が前記目的地情報をナビゲーション装置に送信するステップについて開示する。装置は、入力された目的地情報を、対応するタクシーのナビゲーション装置に送信する。少なくとも1の実施形態において、すでに説明した通り、目的地情報はタクシー固有情報と関連して情報が管理されている。装置は、タクシー固有情報で特定されたタクシーに備え付けられたナビゲーション装置に、タクシー固有情報と関連する目的地情報を送信する。送信の方法は、少なくとも無線による送信方法を採用できる。他の実施形態おいて、後述するとおり、装置は、ユーザー毎にインターネット上の位置情報を作成する。装置は、ユーザー毎に、入力された目的地情報を、対応するタクシーのナビゲーション装置に送信する。タクシーの運転手は、ナビゲーション装置のナビゲーションを活用して、目的地または必要な2以上の目的地まで運転する。
【0045】
少なくとも1の実施形態において、途中で目的地情報が変更された場合、装置が変更された目的地情報をナビゲーション装置に送信する。ナビゲーション装置は、目的地情報を変更してナビゲーションを行う。
【0046】
前記位置情報を表示するステップは、タクシーのユーザー毎に位置情報を変更する、方法について開示する。少なくとも1の実施形態において、装置は、ユーザー毎に異なるインターネット上の位置情報を作成する。装置は、タクシー端末に、ユーザー毎に異なるインターネット上の位置情報を表示する。例えば、あるユーザーがタクシーに乗車した際に提示されたインターネット上の位置情報は、同じタクシーに別の時間に乗車した別のユーザーが提示されるインターネット上の位置情報と異なる。タクシー端末またはタクシーの運転手が操作可能な運転手端末は、ユーザーが指定する目的地に到着してユーザーが降車した後、目的地への走行が完了したことを示す走行完了情報を、タクシー固有情報と共に装置へ送信する。装置は、タクシー端末から走行完了情報を受信し、インターネット上の位置情報を新たに作成し、その情報をタクシー固有情報で特定されるタクシー端末に表示することができる。この方法は、ユーザー毎に異なる位置情報を作成することを可能にする。さらに、この方法により、同一のタクシーの中で異なるユーザーの目的地情報を混同することを防止できる。
【0047】
少なくとも1の実施形態において、装置は、走行完了情報を受信した場合、対応するインターネット上の位置情報を削除または機能停止する。このことにより、走行完了したユーザーが何らかの事情で新たに目的地情報を入力することで、対応するタクシーへ誤情報が送信され、別のユーザーの目的地情報と錯綜することを防止することができる。少なくとも1の実施形態において、装置は、目的地情報に固有番号を付与する。タクシー端末は、固有番号と目的地情報とを受信し、タクシーは走行を開始する。タクシー端末または運転手端末は、走行が完了した後に、走行完了情報を装置へと送信する。走行完了情報は、案件番号やタクシー固有情報のいずれか1以上と共に送受信される。装置は、走行完了情報に対応する案件番号が送信されたインターネット上の位置情報を削除または機能停止する。機能停止とは、新たな情報入力ができなくなる方法を含む。
【0048】
以下、第2の実施形態について開示する。
【0049】
第1の実施形態において、タクシー端末を利用してインターネット上の位置情報を表示していた。本実施携帯においては、タクシー端末は利用せず、固有のインターネット上の位置情報を移動体内に表示する。位置情報は、タクシー毎に固有の情報を表示することができる。表示の方法は、URLや二次元コードなどを印字して表示する方法を含む。ユーザーは、ユーザー端末にこれらの表示されたインターネット上の位置情報を入力し、目的地情報を入力する。
【0050】
以下、第3の実施形態について開示する。
【0051】
ユーザー端末が、目的地情報を表示するコードを画面上に表示するステップについて開示する。ユーザー端末は、目的地情報を、ユーザー端末の画面上に表示する。ユーザー端末は、特定された目的地の住所を含む目的地情報を、コードに変換して表示する。少なくとも1の実施形態において、Google mapから生成される地図のコード(QRコードを含む)を使用できる。別の実施形態において、装置は、これら表示方法を自動化したアプリケーションを作成する。ユーザーは、アプリケーションをユーザー端末にダウンロードする。ユーザーは、アプリケーションに目的地情報を入力する。少なくとも1の実施形態において、ユーザーは音声をアプリケーションに入力し、端末や装置の音声解析ソフトウェアやAIが、当該音声を解析して目的地情報を生成する実施形態を含む。他の実施形態では、ユーザーは目的地の住所以外の情報をアプリケーションに入力する。AIが当該情報から1以上の目的地の住所を特定する。AIは、先述した装置、機械、端末、アプリケーションのいずれか1以上に搭載される。アプリケーションは、目的地情報をコードに変換して、ユーザー端末の画面上に表示する。
【0052】
タクシー端末がコードから目的地情報を取得するステップについて開示する。タクシー端末は、ユーザー端末の画面上のコードをセンサやカメラ、これらに類似する機能を用いて読み取る。タクシー端末はコードを解析し、目的地情報を取得する。
【0053】
タクシー端末が目的地情報をナビゲーション装置に送信するステップについて開示する。タクシー端末は、無線や有線を含む通信方法によって、目的地情報をナビゲーション装置へ送信する。ナビゲーション装置は、目的地情報の基づいてナビゲーションを開始する。すでに説明したとおり、目的地情報はユーザーが変更し、二以上の目的地を設定することができる。これらの変更や設定が行われた場合、タクシー端末はそれぞれの変更や設定が行われた目的地情報をナビゲーション装置に送信する。
【0054】
以下、第4の実施形態について開示する。
【0055】
タクシー端末が目的地情報を受け付けるアプリケーションをダウンロード可能なインターネット上の位置情報を表示するステップについて開示する。タクシー端末は、目的地情報を受け付けるアプリケーションをダウンロード可能なインターネット上の位置情報(URLを含む)を画面上に表示する。表示の方法は二次元コードでの表示を含む。
【0056】
ユーザー端末が前記位置情報を読み取りアプリケーションをダウンロードし、ユーザーがアプリケーションに目的地情報を入力するステップについて開示する。ユーザー端末は、位置情報を必要に応じて読み取り、アプリケーションをユーザー端末にダウンロードする。読み取る方法は、タクシー端末の画面上のコードをセンサやカメラ、これらに類似する機能を用いて読み取る方法を含む。アプリケーションに目的地情報を入力する方法は、すでに説明した方法のいずれか1以上を用いることができる。少なくとも1の実施形態において、ユーザーは乗車したタクシーのタクシー固有情報を知らされる。知らせる方法は、タクシーの車内にタクシー固有情報又は番号に対応するコードであるタクシー固有情報コードが表示される方法を含む。ユーザー端末は、アプリケーションを介してタクシー固有情報コードを読み取ることで、手入力せずにタクシー固有情報をアプリケーションに入力することができる。ユーザー端末は、アプリケーションに目的時情報とタクシー固有情報とを入力する。
【0057】
装置又はアプリケーションが前記目的地情報をナビゲーション装置に送信するステップについて開示する。装置又はアプリケーションは、ユーザー端末から入力された目的地情報とタクシー固有情報をもとに、タクシー固有番号に対応するタクシーのナビゲーション装置に、その目的地情報を送信する。すでに説明したとおり、目的地情報はユーザーが変更し、二以上の目的地を設定することができる。これらの変更や設定が行われた場合、タクシー端末はそれぞれの変更や設定が行われた目的地情報をナビゲーション装置に送信する。
【0058】
以下、第5の実施形態について開示する。
【0059】
ユーザーがタクシーに備えられたタクシー端末に目的地情報を直接入力するステップについて開示する。タクシー端末は、タクシーに備え付けられる。タクシー端末は、タッチパネルなどの情報入力手段を有する。タクシー端末は、ユーザーから目的地情報を入力を受け付ける。少なくとも1の実施携帯において、入力の方法は、すでに説明したいずれか1以上の方法を採用することができる。例えば、ユーザーからの音声の入力を受けて、AIが目的地情報を特定する方法や、ユーザーがタクシー端末上に示される地図(google mapを含む)を操作して目的地を指定する方法や、ユーザーが住所を入力する方法などがある。タクシー端末は、乗客であるユーザーが操作可能な場所に備えられる。
【0060】
タクシー端末が目的地情報をナビゲーション装置に送信するステップについて開示する。タクシー端末は、無線や有線を含む通信方法によって、目的地情報をナビゲーション装置へ送信する。ナビゲーション装置は、目的地情報の基づいてナビゲーションを開始する。すでに説明したとおり、目的地情報はユーザーが変更し、二以上の目的地を設定することができる。これらの変更や設定が行われた場合、タクシー端末はそれぞれの変更や設定が行われた目的地情報をナビゲーション装置に送信する。
【0061】
少なくとも1の実施形態において、本開示のいずれかに記載の方法であって、前記入力するステップは、ユーザー端末から音を入力するステップと、入力された音をもとにAIが目的地情報を作成するステップを含む。これらの方法の実施形態については、すでに説明した通りである。
【0062】
少なくとも1の実施形態において、本開示のいずれかに記載の方法であって、ユーザー端末から更新された目的地である更新目的地情報を入力した際に、ナビゲーション装置の目的地情報が、更新目的地情報に変更される。これらの方法の実施形態については、すでに説明した通りである。
【0063】
本開示において、タクシーによる実施形態は一例である。本開示において、タクシーの実施形態は、車、自走車、自走する移動体に置き換えることができる。すなわち、本開示における「タクシー」の語を、「車」、「自走車」、「無人搬送車」、「無人搬送する移動体」、「自動走行する移動体」、「自律走行する移動体」」又は「自走する移動体」の語に置き換えて実施することができる。自走車における実施形態について開示する。移動体とは、自動又は自律して移動可能な動力を有する装置である。自走する移動体は、運転手がいない移動体を含み、無人タクシーを含む。運転手とは、少なくとも1の実施形態において、移動体内に搭乗し、移動体の進路を決める物理的装置(車のハンドルや船の舵を含む)を操作する人間をいう。一例として車、電車、汽車、航空機、ドローン、ロケット、船舶、その他自律移動できる物体である。自走する移動体におけるナビゲーション装置は、ナビゲーション装置が移動体の動力を制御し、移動体を任意に動かす機能を有する。ナビゲーション装置は、目的地情報を受信すると、その目的地へ移動体を到着させるべく、移動体の走行制御を行う。移動体が目的地に到着すると、ナビゲーション装置は移動体の移動を停止する。少なくとも1の実施形態において、目的地情報を受信したナビゲーション装置は、目的地まで車を自動走行する。すでに説明したとおり、目的地情報はユーザーが変更し、二以上の目的地を設定することができる。これらの変更や設定が行われた場合、ナビゲーション装置はそれぞれの変更や設定が行われた目的地情報をもとに、目的へ走行をする。すでに説明したとおり、ナビゲーション装置が目的地情報を受信する方法は、実施形態1ないし5に示される通り、ユーザー端末がインターネット上の位置情報をもとに、インターネット上で目的地情報を入力し、装置が前記目的地情報をナビゲーション装置に送信する方法があり得る。他にも、ユーザー端末が、目的地情報を表示するコードを画面上に表示し、自走する移動体の端末がコードを解析し、目的地情報を取得する方法もあり得る。他にも、ユーザーがアプリケーションに目的地情報を入力し、装置が前記目的地情報をナビゲーション装置に送信する方法もあり得る。他にも、ユーザーが自走する移動体に備えられたタクシー端末に目的地情報を直接入力する方法もあり得る。これらの実施形態は、人間の運転手がいない自走する移動体(タクシーを含む)において、ユーザーが移動体の目的地を設定し、移動体を動かすことができる利便性がある。
【0064】
以下、上記において説明した実施形態の概要について開示する。
【0065】
タクシーをナビゲーションする方法であって、
ユーザー端末が目的地の住所に関する目的地情報を送信するステップと、
タクシーに備えられたナビゲーション装置が目的地情報を受信するステップと、
を有する方法。
【0066】
少なくとも本実施形態では、ユーザーと移動体(タクシーを含む)の運転手と、目的地の住所に関するコミュニケーションをする必要がなくなるという有用性がある。ユーザーと運転手の使用する言語が異なる際にも、目的地情報を確実に伝達できるという、産業上の利点と利用可能性がある。
【0067】
タクシーをナビゲーションする方法であって、
タクシー端末が目的地情報を受け付けるインターネット上の位置情報を表示するステップと、
ユーザー端末が前記位置情報をもとに、インターネット上で目的地情報を入力するステップと、
装置が前記目的地情報をナビゲーション装置に送信するステップと、
を有する方法。
【0068】
少なくとも本実施形態では、ユーザーが目的地情報を送信する際に、ユーザー端末に所定のアプリケーションをダウンロード又は搭載するステップがなくなる。そのため、ユーザーの操作の利便性が向上するという、有用性と産業上の利点と利用可能性がある。
【0069】
請求項2に記載の方法であって、
前記位置情報を表示するステップは、タクシーのユーザー毎に位置情報を変更する、方法。
【0070】
少なくとも本実施形態では、ユーザー毎に異なる位置情報を作成することを可能にする。さらに、この方法により、同一のタクシーの中で異なるユーザーの目的地情報を混同することを防止できるという、有用性と産業上の利点と利用可能性がある。
【0071】
タクシーをナビゲーションする方法であって、
ユーザー端末が、目的地情報を表示するコードを画面上に表示するステップと、
タクシー端末がコードから目的地情報を取得するステップと、
タクシー端末が目的地情報をナビゲーション装置に送信するステップと、
を有する方法。
【0072】
少なくとも本実施形態では、ユーザーと移動体(タクシーを含む)の運転手と、目的地の住所に関するコミュニケーションをする必要がなくなるという有用性がある。ユーザーと運転手の使用する言語が異なる際にも、目的地情報を確実に伝達できるという、産業上の利点と利用可能性がある。
【0073】
タクシーをナビゲーションする方法であって、
タクシー端末が目的地情報を受け付けるアプリケーションをダウンロード可能なインターネット上の位置情報を表示するステップと、
ユーザー端末が前記位置情報を読み取りアプリケーションをダウンロードし、ユーザーがアプリケーションに目的地情報を入力するステップと、
装置が前記目的地情報をナビゲーション装置に送信するステップと、
を有する方法
【0074】
少なくとも本実施形態では、ユーザーと移動体(タクシーを含む)の運転手と、目的地の住所に関するコミュニケーションをする必要がなくなるという有用性がある。ユーザーと運転手の使用する言語が異なる際にも、目的地情報を確実に伝達できるという、産業上の利点と利用可能性がある。
【0075】
タクシーをナビゲーションする方法であって、
ユーザーがタクシーに備えられたタクシー端末に目的地情報を直接入力するステップと、
タクシー端末が目的地情報をナビゲーション装置に送信するステップと、
を有する方法。
【0076】
少なくとも本実施形態では、ユーザーと移動体(タクシーを含む)の運転手と、目的地の住所に関するコミュニケーションをする必要がなくなるという有用性がある。ユーザーと運転手の使用する言語が異なる際にも、目的地情報を確実に伝達できるという、産業上の利点と利用可能性がある。
【0077】
本開示のいずれかに記載の方法であって、
前記入力するステップは、
ユーザー端末から音を入力するステップと、
入力された音をもとにAIが目的地情報を作成するステップを含む。
【0078】
少なくとも本実施形態では、ユーザーが手を用いて目的地情報を入力する手間から解放され、ユーザーは操作負担がより少ない発話によって目的地情報が入力できるという、産業上の利点と利用可能性がある。
【0079】
本開示のいずれかに記載の方法であって、
ユーザー端末から更新された目的地である更新目的地情報を入力した際に、
ナビゲーション装置の目的地情報が、更新目的地情報に変更される、
方法
【0080】
少なくとも本実施形態では、目的地情報の変更や経由地の設定が可能になり、移動体の走行の走行制御のバリエーションが広がるという、産業上の利点と利用可能性がある。
【0081】
本開示のいずれかに記載の方法であって、
タクシーは、無人搬送するタクシーである、
方法。
【0082】
少なくとも本実施形態では、運転手のいない、無人搬送するタクシーにおいて、目的地情報の変更や経由地の設定が可能になり、移動体の走行の走行制御のバリエーションが広がるという、産業上の利点と利用可能性がある。
【0083】
本開示に係る発明は、上述した各効果のうち、少なくとも1つを奏することができればよい。
【要約】      (修正有)
【課題】少なくとも、ユーザーと移動体(タクシーを含む)の運転手と、目的地の住所に関するコミュニケーションをする必要がなくなるタクシーのナビゲーション方法を提供する。
【解決手段】タクシーをナビゲーションする方法は、ユーザー端末が目的地の住所に関する目的地情報を送信するステップと、タクシーに備えられたナビゲーション装置が目的地情報を受信するステップと、を有する。
【選択図】なし