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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-01-08
(45)【発行日】2025-01-17
(54)【発明の名称】ガスパージバルブ
(51)【国際特許分類】
   F16K 51/02 20060101AFI20250109BHJP
   H01L 21/31 20060101ALI20250109BHJP
   F16K 27/06 20060101ALI20250109BHJP
   F16K 5/06 20060101ALI20250109BHJP
【FI】
F16K51/02 Z
H01L21/31 F
F16K27/06
F16K5/06 L
【請求項の数】 13
(21)【出願番号】P 2022527970
(86)(22)【出願日】2020-11-12
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-01-26
(86)【国際出願番号】 GB2020052881
(87)【国際公開番号】W WO2021094759
(87)【国際公開日】2021-05-20
【審査請求日】2023-10-25
(31)【優先権主張番号】1916476.3
(32)【優先日】2019-11-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】GB
(73)【特許権者】
【識別番号】507261364
【氏名又は名称】エドワーズ リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100094569
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 伸一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100103610
【弁理士】
【氏名又は名称】▲吉▼田 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100109070
【弁理士】
【氏名又は名称】須田 洋之
(74)【代理人】
【識別番号】100098475
【弁理士】
【氏名又は名称】倉澤 伊知郎
(74)【代理人】
【識別番号】100130937
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 泰史
(74)【代理人】
【識別番号】100144451
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 博子
(74)【代理人】
【識別番号】100171675
【弁理士】
【氏名又は名称】丹澤 一成
(72)【発明者】
【氏名】シーリー アンドリュー ジェイムス
【審査官】高吉 統久
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2011/0260090(US,A1)
【文献】中国実用新案第201513591(CN,U)
【文献】特開2003-097782(JP,A)
【文献】特開平07-208622(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2003/0066982(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2018/0354005(US,A1)
【文献】米国特許第11828386(US,B1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F16K 5/06
F16K 27/06
F16K 51/00
F16K 51/02
H01L 21/31
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
バルブであって、
少なくとも1つの入口及び少なくとも1つの出口を有するハウジングと、
前記ハウジング内に配置され、使用時に前記バルブの入口から出口への流体の流れを制御するために第1の位置と第2の位置の間で移動可能なバルブ部材と、
少なくとも2つの離間して配置されたバルブシートであって、前記バルブ部材が着座して、前記バルブシートと前記バルブ部材の外面と前記ハウジングの内面とによって囲まれたキャビティを形成するようにする、少なくとも2つの離間して配置されたバルブシートと、
前記ハウジングの外側と前記キャビティとの間に延びる第1の導管と、
前記キャビティと前記バルブ部材のボアとの間に延びる第2の導管と、を備え、前記第1の導管及び前記第2の導管を通って、使用時にパージガスを前記キャビティと前記ボアに導入することができ、
前記バルブ部材は、前記第1の位置と前記第2の位置の間で回転可能であり、前記第1の位置において前記ボアが前記入口及び前記出口と整列するようになり、前記バルブ部材が前記第2の位置にあるときに、パージガスがデッドヘッドされる、
ことを特徴とするバルブ。
【請求項2】
バルブであって、
少なくとも1つの入口及び少なくとも2つの出口を有するハウジングと、
前記ハウジング内に配置され、使用時に前記バルブの入口から出口への流体の流れを制御するために第1の位置と第2の位置の間で移動可能なバルブ部材であって、前記バルブ部材は、前記第1の位置と前記第2の位置の間で回転可能であり、前記第1の位置においてボアが入口及び第1の出口と整列し、前記第2の位置においてボアが入口及び第2の出口と整列するようになる、バルブ部材と、
少なくとも3つの離間して配置されたバルブシートであって、前記バルブ部材が着座して、前記バルブシートと前記バルブ部材の外面と前記ハウジングの内面とによって囲まれたキャビティを形成するようにする、少なくとも3つの離間して配置されたバルブシートと、
前記ハウジングの外側と前記キャビティとの間に延びる第1の導管と、
前記キャビティと前記バルブ部材のボアとの間に延びる第2の導管と、を備え、前記第1の導管及び前記第2の導管を通って、使用時にパージガスを前記キャビティと前記ボアに導入することができる、ことを特徴とするバルブ。
【請求項3】
前記キャビティ及び前記ボアに加圧されたパージガスを導入することができる、請求項1又は請求項2に記載のバルブ。
【請求項4】
前記第1の導管を介してパージガスが前記ハウジングから出るのを抑制又は防止するための逆流防止バルブを更に備え、好ましくは、前記逆流防止バルブが、高ニッケル含有量を有する合金から製造されたバネを含む、請求項1~3の何れか1項に記載のバルブ。
【請求項5】
使用時に、パージガスが前記ハウジングの外側からパージガス導管に導入されるマニホールドを更に備え、好ましくは、前記キャビティに入る前に前記マニホールド内で前記パージガスを加熱するヒーターを更に備え、好ましくは、前記ヒーターが、カートリッジヒーターを含み、及び/又は前記ヒーターは、前記キャビティ内の凝縮を最小にするサイズにされる、請求項1~4の何れか1項に記載のバルブ。
【請求項6】
前記マニホールドが、その中を流れる前記パージガスの乱流を増加させる手段を備える;及び/又は前記マニホールドが、その中を流れる前記パージガスのための蛇行流路を備える;及び/又は前記マニホールドが、その中を流れる前記パージガスの流路を備え、該流路がバッフルを含む;及び/又は前記マニホールドが、その中を流れる前記パージガスの流路を備え、該流路が充填材を含む;及び/又は前記マニホールドの入口に接続されたパージガス供給部を更に備える、請求項5に記載のバルブ。
【請求項7】
前記キャビティ内及び/又は前記第1の導管内、及び/又は前記第2の導管内及び/又は前記マニホールド内の前記パージガスの圧力又は流れを監視する手段を更に備える、請求項1~6の何れか1項に記載のバルブ。
【請求項8】
前記パージガス供給部内の前記パージガスの圧力又は流れを監視するための手段を更に備え、好ましくは前記パージガスの圧力を監視するための手段が、圧力トランスデューサを含む、請求項7に記載のバルブ。
【請求項9】
前記圧力トランスデューサが、前記パージガス供給部内に配置され、前記キャビティ及び前記マニホールド内でパージガスを隔離するためのバルブと共に、圧力レギュレータが前記圧力トランスデューサの上流側に設けられ、前記圧力トランスデューサが、前記隔離されたパージガスの圧力を監視するように適合されている、請求項8に記載のバルブ。
【請求項10】
前記パージガスの流れを監視するための手段が、流量トランスデューサを含む、請求項7~9の何れか1項に記載のバルブ。
【請求項11】
前記流量トランスデューサが、前記パージガスの流量を監視するために前記パージガス供給部内に配置される、請求項10に記載のバルブ。
【請求項12】
接液構成要素が、フッ素、塩素、臭化水素からなる群から選択されるガスに適合する、請求項1~11の何れか1項に記載のバルブ。
【請求項13】
排気口を有する真空ポンプと、前記排気口にT字状に接続された一対の除害システムとを備え、請求項1~12の何れか1項に記載のバルブが、前記各除害システムの上流側に配置されている、
ことを特徴とするシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、バルブに関し、特に限定されないが、バルブ故障時に、腐食性ガス、有毒ガス、自然発火性ガス及び/又は有害ガスの周囲環境への放出を実質的に低減又は排除するガスパージバルブに関する。本発明はまた、本発明による、真空ポンプ、ガス除害システム及びガスパージバルブを有するシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
半導体デバイス、フラットパネルディスプレイ、及びソーラーパネルの製造は、通常は真空条件下で行われる様々なプロセス工程(例えば、エッチング、蒸着、及び洗浄)を含む。このような条件を達成するために、1又は2以上の真空ポンプが、各プロセスチャンバの出口に接続されている。稼働中、真空ポンプは、プロセスチャンバから排出される未使用のプロセスガス及び/又は副生成物を受け取る。未使用のガス及び副生成物は、通常、腐食性ガス、有毒ガス、自然発火性ガス及び/又は有害ガスであり、これらは環境中に直接放出することはできない。そのため、各真空ポンプは、1又は2以上のガス除害システムに排気する。製造業者は一般的に、2つの除害システムを並列に設置し、1つのシステムが「オンライン」モードで動作し、他方のシステムが「オフライン」モードで動作する。この2つのシステムを併用すると、除害システムが故障した場合又は予防保守が必要とされる場合に、稼働時間を向上させることができる。このような故障時又は保守時には、隔離バルブが、オフラインのシステムをオンラインシステムから隔離する。各除害システムの各入口ラインは、オンラインとオフラインの除害システムを交互に切り替える隔離バルブを含む。未使用のプロセスガス及び副生成物が隔離バルブに流れるので、バルブのOリングシール又はバルブシートが故障する可能性がある。このような故障により、隔離バルブが「閉」じた後でも、加圧ガスがオフラインの除害システムに流れ続ける可能性がある。従って、技術者がオフラインシステムを整備しているときに、腐食性ガス、有毒ガス、自然発火性ガス及び/又は有害ガスが環境中に放出され、周囲の人々及び所有物に有害な影響を与える可能性がある。
【0003】
ガスの放出を最小限にするため、製造業者は、多くの場合、オンライン及びオフラインの除害システムの入口ラインの両方に第2の手動で操作する隔離バルブを含む。オフラインの除害システムを保守する前に、技術者はまた、手動バルブを閉じて、加圧ガスがシステムにもはや流れ込まないようにする必要がある。しかしながら、技術者は、手動バルブを閉め忘れること、又は再開放を忘れることがある。このように、手動バルブを追加すると、幾つかの欠点を有する可能性がある。第1に、第2のバルブを追加することで、システムにコストがかかる。第2に、第2の手動バルブを有する場合でも、手動バルブのボール又はシールが損傷した状態になった場合、偶発的暴露の小さなリスクが依然としてある。第3に、例えば、技術者が手動バルブの再開放を忘れた場合、一次系がオフラインになって、二次系に切り替わったとき、プロセスシステムに致命的な故障が発生することになる。
【0004】
従って、オフラインの除害システムをオンラインの除害システムから隔離し、腐食性ガス、有毒ガス、自然発火性ガス及び/又は有害ガスの放出を実質的に低減又は排除できる単一の信頼できる隔離バルブに対する必要性がある。同様に、費用対効果の高い冗長性と強化された安全性を提供する処理システムに対する必要性も存在する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【文献】米国特許第7,494,633号明細書
【文献】米国特許第5,538,702号明細書
【文献】米国特許公開第2005/0217732A1号明細書
【発明の概要】
【0006】
本発明の第1の態様によれば、バルブであって、少なくとも1つの入口及び少なくとも1つの出口を有するハウジングと;ハウジング内に配置され、使用時にバルブの入口から出口への流体の流れを制御するために異なる位置の間で移動可能なバルブ部材と;を備え、バルブが更に、少なくとも2つの間隔を空けて配置されたバルブシートであって、バルブ部材が着座して、バルブシート、バルブ部材の外面、及びハウジングの内面によって囲まれたキャビティを形成するようにする、少なくとも2つの間隔を空けて配置されたバルブシートと;ハウジングの外側とキャビティとの間に延びる第1の導管と;キャビティとバルブ部材のボアとの間に延びる第2の導管と、を備え、第1及び第2の導管を通して使用時にパージガスをキャビティ及びボアに導入することができる、バルブが提供される。
【0007】
好ましくは、加圧ガス又はパージガスは、任意選択的に、しかしながら好ましくは、プロセスガスがハウジングから確実に漏出できないようにするために、キャビティに導入することができる。特定の状況において、これは、キャビティ内の正圧を維持するために、又は逆流若しくは何れかのアパーチャを介してハウジングの外へのプロセスガスの漏出を抑制するために、キャビティ又はボア内にパージガスの連続的な流れを提供することを含むことができる。
【0008】
本発明の1つの想定される利点は、機能不全又は故障の場合にバルブを取り巻く人々及び環境に対し保護を提供できることである。これは、バルブから潜在的に有害なガスをパージし、これらを(好ましくは)不活性又は無害なパージガスで置き換える方法を提供することによって達成することができ、バルブの漏洩、故障又は誤った動作があった場合に、潜在的に有害なプロセスガスではなく、不活性な又は無害なパージガスが漏出する可能性がより高くなるようにすることができる。これは、実際には、パージガスの連続供給で可動バルブ部材を取り囲み、パージガスがバルブ部材のボアに入ることができるようにすることで達成される。
【0009】
有利には、キャビティとバルブ部材のボアとの間に延びる第2の導管は、第1の(「オン」)位置では、すなわちボアがバルブの入口及び出口と整列するとき、パージガスがキャビティとバルブ部材のボアに入ることを可能にする。従って、バルブが第1の位置にある間、プロセスガスがハウジングから漏出する危険性を低減することができる。これは、パージガスが流路からキャビティに流れることができ、キャビティからパージガスが第2の導管を通ってバルブ部材のボアに流れ、バルブから出る前にパージガスがプロセスガスと結合できることに起因する。パージガスは、パージガスがプロセスガスストリームに流れ込むことができるように、プロセスガスの通常の最大圧力よりも高い圧力で供給することができる。
【0010】
バルブは、冗長なガス除害システムを有する真空システムで使用できるような、遮断バルブ又は分流バルブとすることができる。遮断バルブの場合、バルブ部材は、第1の位置に移動又は回転されたときに、ボアがバルブの入口及び出口と整列するよう、及び/又は第2の位置に移動又は回転されたときに、ボアが入口及び出口の何れとも整列されないようなボアを含むことができる。もちろん、バルブ部材が第2の(「オフ」)位置に移動されると、パージガスをデッドヘッドすることができる。
【0011】
分流バルブの場合、バルブ部材は、第1の位置においてボアが入口及び第1の出口と整列し、第2の位置において入口及び第2の出口と整列するように、第1の位置と第2の位置との間で移動可能又は回転可能とすることができる。
【0012】
パージガスがハウジングから逆流するのを抑制又は防止するために、好ましくは、逆流防止バルブが設けられる。この逆流防止バルブは、その張力を調整することができるバネを備えることができ、このバネは、ニーモニック(又は「形状記憶」)合金(Nitinal(商標)など)などの高ニッケル含有量を有する合金から製造されることが好ましい。
【0013】
パージガスのバルブへの導入を容易にするために、パージガスをハウジングの外側からパージガス導管に導入可能にするマニホールドが提供されてもよい。
【0014】
適切に規定されたカートリッジヒーターなどのヒーターを設けて、マニホールド及びひいてはキャビティに入る前のマニホールド内のパージガスを加熱することができる。このような配置により、マニホールド又はバルブの何れかの部分内での結露を抑制又は防止することができる。
【0015】
マニホールドは、提供される場合、ヒーター又はカートリッジヒーターからのその内部のパージガスに熱を伝達するための熱交換器として機能することができる。熱交換の効率を最大にするために、マニホールドは、銅又はアルミニウム合金などの高熱伝導性材料から製造されることが好ましい。ヒーター又はカートリッジヒーターからの熱伝達は、マニホールド内のパージガスの流路が大きな表面積を有し非線形経路を辿るように流路を設計することにより最大化することができる。このように、マニホールドを通るパージガスの流路は、好ましくは乱され、これは、そこを流れるパージガスの乱流を増加させること、マニホールドを流れるパージガスの蛇行流路、流路内のバッフル及び充填材料の適切な使用によって達成することができる。
【0016】
極めて実用的な状況では、好ましくはパージガス供給部があり、マニホールドの入口に接続される。
【0017】
先に言及したように、キャビティ、第1及び第2の導管、マニホールド、及びパージガス供給部を含む群のうちの何れか1又は2以上におけるパージガスの圧力又は流れを監視することによって、バルブの完全性をチェックすることが可能である。これは、特定の状況において、圧力トランスデューサ又は流量トランスデューサを使用することによって達成することができる。本発明の最も好ましい実施形態では、圧力トランスデューサは、パージガス供給部内に配置され、バルブ及び圧力レギュレータは、キャビティ及びマニホールド内でパージガスを分離するためのバルブと共に圧力トランスデューサの上流側に設けられ、圧力トランスデューサは、分離されたパージガスの圧力を監視するように適合されている。
【0018】
先に説明した製造処理と適合するために、接液構成要素は、フッ素、塩素、臭化水素などのバルブを通って流れるプロセスガスと適合するように選択されることが好ましい。同様に、バルブシートもまた、例えば、ステンレス鋼、ハステロイ(商標)、バイトン(商標)、カレズ(商標)など、プロセスガスによる化学的及び物理的攻撃に対して耐性がある材料から製造されることが好ましい。
【0019】
本発明の第2の態様は、排気口を有する真空ポンプと、排気口にT字状に接続された一対の除害システムと、除害システムの各々の上流側に配置された本明細書に記載のバルブと、を備えるシステムを提供する。
【0020】
ここで、本発明の好ましい実施形態について、添付図面を参照しながら例証としてのみ説明される。
【図面の簡単な説明】
【0021】
図1】本発明によるガスパージボールバルブの概略図である。
図2a】本発明によるガスパージボールバルブの側面図(開位置で示される)である。
図2b】本発明によるガスパージボールバルブの端面図(閉位置で示される)である。
図2c】本発明によるガスパージボールバルブの側面図(閉位置で示される)である。
図3a】本発明によるパージガス圧力検出を有するガスパージボールバルブの概略図である。
図3b】本発明による流量パージガス検出を有するガスパージボールバルブの概略図である。
図4a】本発明による分流バルブの断面図である。
図4b】本発明による分流バルブに結合されたマニホールドの図である。
図5】本発明による分流バルブの平面図である。
図6a】本発明による一対のガスパージボールバルブを有するシステムの概略図である。
図6b】本発明によるガスパージ分流バルブを有するシステムの概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
本発明に係る隔離バルブは、ボールバルブ又は分流バルブとすることができる。図1は、本発明によるガスパージボールバルブの一実施形態を示している。ボールバルブ100は、入口104a及び出口104bを備えたハウジング102を有する。バルブ100は更に、一対のバルブシート110a、110bの間に着座する回転ボール108を含む。バルブシート110a,110bは、バルブ100の入口104a及び出口104bにそれぞれ配置される。
【0023】
ボール108は、これを貫通するボア114を有し、ボール108は、第1の位置と第2の位置の間で回転することができる。ボア114は、第1の位置で入口104a及び出口104bと整列し(図2a参照)、第2の位置で入口104a及び出口104bと位置ずれするか又はこれらに対して垂直である(図2b~2c参照)。ボア114を入口104a及び出口104bと整列させることにより、バルブ100を通る「開いた」プロセス流路が形成される。ボール108は、図1に示され、より詳細には図2a~2cに示されるように、ハウジング102の内面から離間して配置されて、そこにキャビティ112を形成する。バルブシート110a、110bとハウジング102との間のキャビティ112、すなわち「空隙」は、以下で更に詳細に説明するように、不活性ガスでパージされる。図2bに示すように、ボール108は、バルブ100の駆動ドッグ(drive dog)119と係合するキースロット123を更に含む。キースロット123に近接するボール108の小さな開口部125は、ボア114がキャビティ112と流体連通することを可能にする。
【0024】
ハウジング102に密接に結合されているのは、入口120a及び出口120bを備えた流路118を有するマニホールド116である。加圧された不活性ガス(例えば窒素、アルゴン又はヘリウム)の供給源124は、マニホールド入口120aに接続される。マニホールド116の出口120bは、図2bに示すように、ハウジング102内のポート122と流体連通している。ポート122は、ハウジング102を通過してキャビティ112に入るので、流路118をキャビティ112と接続する。このように、マニホールド116は、キャビティ112が不活性パージガスで満たされることを可能にする。マニホールド116は、様々な固体材料で構成することができるが、アルミニウム合金又は銅などの高熱伝導率を有する材料から構成することが好ましい。
【0025】
一方向(逆流防止)バルブ128はポート122に配置され、不活性ガスがマニホールド116からキャビティ112に流れることができるが、逆方向には流れることができないようになる。一実施形態では、バネ(図示せず)が、逆流防止バルブ128のボール(図示せず)と隔離バルブ100のボール108との間のポート122に配置される。このバネは、パージガスがポート122及びキャビティ112に進入しなければならない最小圧力を確立する。
【0026】
あるプロセスステップでは、プロセスツールから下流の配管及び構成要素(例えば、バルブ、真空ポンプ、その他)において固体副生成物が形成されるのを防ぐために熱を必要とする。例えば、凝縮性固体である塩化アルミニウム(Al2Cl6)は、アルミニウムのエッチング工程の副生成物である。別の例では、六フッ化珪酸アンモニウム((NH42SiF6))は、フッ素系チャンバークリーンを用いた窒化ケイ素化学気相成長プロセスの凝縮副生成物である。従って、バルブ100のボール108及びハウジング102内での凝縮を最小限にするために、キャビティ112に供給されるパージガスは、好ましくは加熱される。
【0027】
図2b及び図2cに示すように、マニホールド116は、バルブ100のボール108及びハウジング102内の凝縮を最小にするようにパージガスの温度を維持するようなサイズにされたヒーター126(例えばカートリッジヒーター)を含む。ヒーター126は、パージガスの温度を約90℃以上、好ましくは約120℃以上に維持すべきである。マニホールド116が、アルミニウム合金又は銅のような高熱伝導率を有する材料で構成されている場合、ヒーター126は、マニホールド116内の何れか好都合な場所に配置することができる。しかしながら、好ましくは、ヒーター126は、マニホールド入口120aよりもマニホールド出口120bの近くに配置される。図2b及び図2cに示すように、ヒーター126は、流路118及びマニホールド出口120bに近接してマニホールド116内に配置される。
【0028】
加えて、流路118は、好ましくは、ヒーター126からマニホールド116を流れるパージガスへの熱伝達を最適化する。従って、一実施形態では、流路118は蛇行しており、ここでパージガスは、ポート122に出る前にマニホールド116内を行ったり来たりして流れなければならない。別の実施形態では、流路118は、乱流を増加させるためにバッフルを含むことができ、又は熱伝達を強化するために充填床とすることができる。
【0029】
上述したように、隔離ボールバルブ100は、第1の位置と第2の位置とを有する。図2aは、第1の「開」位置にあるバルブ100を示し、図2b及び図2cは、第2の「閉」位置にあるバルブ100を示す。バルブ100が「開」であるとき、プロセスガスは、バルブ入口104aを通ってバルブ100に流入し、ボール108のボア114を通って、バルブ出口104bを通って流出する。図2aを参照されたい。プロセスガスが「開いた」バルブ100を通って流れる間、加熱されたパージガスがマニホールドの116の流路118からキャビティ112に流れ、従ってボール108及びハウジング102を加熱する。キャビティ112から、加熱されたパージガスは、開口部125を通ってボール108のボア114に流れ、そこで加熱されたパージガスは、バルブ100を出る前にプロセスガスと合流する。好ましくは、キャビティ112に供給される加熱された不活性ガスの圧力は、不活性ガスがプロセスガス流に流入できるように、プロセスガス流の通常の最大圧力よりも高い。
【0030】
図2b及び図2cに示すように、ボールバルブ100が「閉」であり、バルブ100内に漏洩がない場合、バルブ100内のパージガスの圧力が不活性ガス源124の圧力に達するまで、加熱されたパージガスがキャビティ112及びボア114に流入し続ける。従って、通常の状況下では、パージガスは、「閉じた」バルブ100によって「デッドヘッド」(dead-head)される。しかしながら、例えばボールの傷又は腐食したバルブシート及び/又はOリングから隔離バルブ100が損傷を受けた場合、有害なプロセスガスではなく無害な不活性ガスがキャビティ112から損傷した領域を通して漏出することになる。
【0031】
隔離バルブ100の漏洩又は損傷を検出するために、加熱された不活性パージガスの圧力減衰を監視することができる。一実施形態では、図3aに示すように、ソレノイドバルブ130が、マニホールド入口120aより上流の不活性ガス源ライン135に、マニホールド116への圧力を調整する圧力レギュレータ132と共に設置される。また、マニホールド入口120aとソレノイドバルブ130との間の不活性ガス源ラインには、圧力トランスデューサ134が配置され、マニホールド116内の圧力を監視している。ヒーター126は、チェックバルブ138の上流でマニホールド116内に配置される。通常の動作条件下では、不活性ガスの圧力は、一定の予め決められた値に維持されるべきである。
【0032】
上述したように、キャビティ112内の加熱された不活性ガスの圧力は、プロセスガスストリームの最大動作圧力よりも高いことが好ましい。プロセスガスストリームの最大圧力は、プロセスチャンバの下流に位置する除害システムなどの機器の特性によって決定付けられる。例えば、除害システムがバーナー(例えば、Stantonらに付与され、Edwards Limitedに譲渡された米国特許第7,494,633号を参照)又は湿式スクラバーである場合、プロセスガスストリームの圧力は、約±5 inH2O(又は約±0.181psi、又は0.012Bar)とすることができる。しかしながら、除害システムが、ガス反応器(例えば、Smithらに付与された米国特許第5,538,702号及びMartin Ernst Tollnerによる米国公開番号2005/0217732A1を参照)である場合、プロセスガスストリームの圧力は、約3.5psi(すなわち約0.24Bar)ほどの高さとすることができる。従って、前者の例では、バルブ100に供給されるパージガスの圧力は、約1c約5psi(すなわち、約0.07~0.34Bar)である。後者の例では、バルブ100に供給されるパージガスの圧力は、約5~約15psi(すなわち、約0.34~約1.03Bar)である。
【0033】
動作中、隔離(ボール)バルブ100が第2の「閉」位置に回転され、バルブ100内の加熱された不活性ガスの圧力がデッドヘッドする機会があった直後、ソレノイドバルブ130も「閉鎖」される。こうして、キャビティ112内は、前段落で述べたように、一定の圧力で不活性ガスが充填された状態となる。従って、バルブに漏洩がなければ、圧力トランスデューサ134によって測定される不活性ガスの圧力は一定に保たれる。しかしながら、圧力トランスデューサ134が不活性ガスの圧力の減衰(又は低下)を測定した場合、このような減衰は、隔離バルブ100に漏洩があることを示すものである。
【0034】
別の実施形態では、図3bに示すように、流量トランスデューサ136がパージガスライン135に配置され、パージガスの流量を監視する。圧力レギュレータ132もまた、パージガスライン135内で流量トランスデューサ136の上流に配置される。ヒーター126は、チェックバルブ138の上流でマニホールド116内に配置されている。通常の状況下では、パージガスは、圧力減衰の測定に関して上述したように、キャビティ112内でデッドヘッドされる。しかしながら、流量トランスデューサ136がパージガスの流れを検出する場合、このような流れは、隔離バルブ100内に漏洩があることを示すものである。注目すべきは、隔離バルブ100の故障を検出するために、パージガスライン135の流量及び圧力減衰の両方を監視することができることである。これを達成するために、流量トランスデューサ136は、圧力トランスデューサ134とマニホールド入口120aの間に設置することができる。
【0035】
別の実施形態では、隔離バルブは、図4aに示されるように、分流バルブ200である。この実施形態では、分流バルブ200は、入口204a(図5に示す)及び2つの出口204b及び204cを備えたハウジング202を有する。また、分流バルブ200は、バルブシート210a、210b、210c、210dの間に着座した回転ボール208を有する。バルブシート210a、210b、210c、210dは、図4に示すように、ボール208を中心として配置される。
【0036】
ボール208は、図5に示されるように、単一の「L」構成を形成するように配置された2つのリム214a、214bを備えたボアを有する。注目すべきは、ボア214a、214bは、図4aの水平破線によって表される平面内に配置されていることである。しかしながら、図4aの垂直破線によって表されるボール208の回転軸は、この平面に対して垂直である。この垂直な構成は、キャビティ212(後述)をバルブ200のボア214a、214bを通るプロセス流体流路から分離するために必要である。
【0037】
ボール208は、第1の位置と第2の位置との間で回転可能である。第1の位置では、ボア214aは入口204aに整列し、ボア214bは出口204bに整列する。この第1の位置では、プロセスガスは、入口204aから、出口204bを通って流れる。図4aに示されるように、第2の位置では、ボール208は、ボア214bが入口204aと整列し、ボア214aが出口204cと整列するように回転される。この第2の位置において、プロセスガスは、入口204aから、出口204cを通って流れる。
【0038】
ボール208は、図4aに示すように、ハウジングの内面から離間して配置され、そこにキャビティ212を形成している。キャビティ212は、以下に詳細に説明するように、不活性ガスでパージされる。図4aに示されるように、ボール208は、バルブ200の駆動ドッグ219と係合するキースロット223を含む。キースロット223に近接するボール208の小さな開口部225は、キャビティ212がボア214a、214bと流体連通することを可能にする。小さな開口部225は、必要な圧力降下を提供するようにサイズ設定されなければならず、従って、キャビティ212がプロセス流体流れよりも高い圧力で動作することを可能にする。
【0039】
図4a及び4bに示すように、ハウジング202に密接に結合されているのは、入口220a及び出口220bを有する流路218を有するマニホールド216である。例えば窒素、アルゴン又はヘリウムのような、不活性ガスの加圧源224は、マニホールド入口220aに接続される。マニホールド216の出口220bは、図4に示すように、ハウジング202内のポート222と流体連通している。ポート222は、バルブハウジング202を通過してキャビティ212に入り、こうして流路218とキャビティ212とを接続する。従って、マニホールド216は、キャビティ212が加圧された不活性パージガスで満たされることを可能にする。マニホールド216は、様々な固体材料で構成することができるが、アルミニウム合金又は銅などの高い熱伝導率を有する材料で構成することが好ましい。
【0040】
一方向(逆流防止)バルブ228はポート222に配置され、不活性ガスがマニホールド216からキャビティ212に流れることができるが、逆方向には流れないようになる。一実施形態では、バネ(図示せず)が、逆流防止バルブ228のボール229と隔離バルブ200のボール208との間のポート222に配置される。このバネは、パージガスがポート222及びキャビティ212に進入しなければならない最小圧力を確立する。
【0041】
図4bに示すように、マニホールド216は、好ましくは、例えばカートリッジヒーターのようなヒーター226を含み、これは、バルブ200のボール208及びハウジング202内の凝縮を最小にするようにパージガスの温度を維持するようなサイズにされる。ヒーター226は、パージガスの温度を約90℃以上、好ましくは約120℃以上に維持すべきである。マニホールド216がアルミニウム合金又は銅のような高い熱伝導率を有する材料で構成されている場合、ヒーター226は、マニホールド216内の何れか好都合な場所に配置することができる。しかしながら、好ましくは、ヒーター226は、マニホールド入口220aよりもマニホールド出口220bの近くに配置される。図4bに示すように、ヒーター226は、マニホールド216内で流路218及びマニホールド出口220bに近接して配置される。
【0042】
加えて、流路218は、好ましくは、ヒーター226からマニホールド216を流れるパージガスへの熱伝達を最適化する。従って、一実施形態では、流路218は、図4aに示すように蛇行しており、パージガスがポート222に出る前にマニホールド216内を行ったり来たりして流れなければならない。別の実施形態では、流路218は、乱流を増加させるためにバッフルを含むことができ、又は熱伝達を強化するために充填床であってもよい。
【0043】
上述したように、隔離分流バルブ200は、第1の位置及び第2の位置を有する。ボア214a、214bがそれぞれ入口204a、出口204bと整列しているとき、プロセスガスは入口204aを通ってバルブ200に流入し、ボール208のボア214a、214bを通って、出口204bを通って出て行く。プロセスガスがボア214a、214bを通って流れる間、加熱されたパージガスがマニホールド216の流路218からキャビティ212に流れ、従って、ボール208及びハウジング202を加熱する。キャビティ212から、加熱されたパージガスは、開口部225を通ってボール208のボア214a、214bに流れ、そこで加熱されたパージガスは、バルブ200から出る前にプロセス流体と合流する。好ましくは、キャビティ212に供給される加熱された不活性ガスの圧力は、不活性ガスがプロセスガス流に流入できるように、プロセスガス流の通常の最大圧力よりも高い。
【0044】
同様に、ボア214a及び214bがそれぞれ出口204c及び入口204aと整列しているとき、プロセスガスは入口204aに流入し、出口204cを通って流れる。図4aを参照されたい。第1の位置と同様に、加熱された不活性パージガスがボア214a、214bに流入し、プロセス流体と合流する。更に、不活性パージガスの圧力は、好ましくは、プロセスガスの動作圧力よりも高い。
【0045】
従って、動作中、バルブ200が第1の位置又は第2の位置の何れかにあるとき、加熱された不活性パージガスは、キャビティ及びボア214a、214bに絶えず流入する。上述したように、ポート222は、パージガスの圧力がプロセスガスの圧力を上回るようにし、ボア214a、214bへのパージガスの流れを制御するような大きさにされる。万一、バルブ200が、例えば、バルブシートの腐食から故障した場合、不活性パージガスの流量が増加することになる。従って、図3bに示されるのと同じ構成を使用して、パージガスの流量を監視するために、パージガスラインに流量トランスデューサを配置することができる。流量トランスデューサが相対的な流量の増加を検出した場合、これはバルブの故障を示すものであると考えられる。
【0046】
ハウジング、ボール108、208、バルブシート110a、110bなどの隔離バルブ100、200の接液構成要素は、半導体、フラットパネルディスプレイ、ソーラーパネルの製造工程で使用されるフッ素、塩素、臭化水素などのガスに適合している必要がある。同様に、ボール229、バネ(図示せず)、ワッシャ(図示せず)、シーリングリング(図示せず)などの逆流防止バルブ128、228の接液構成要素も、前述のガスに適合していなければならない。ボール108、208、ボール229は、前記ガスに対して耐食性のあるステンレス鋼(例えば、304L、316L等)で構成されることが好ましい。バネ(図示せず)は、ニッケル含有量の多い合金、又は、インコアロイ社製のようなニーモニック材料で構成されることが好ましい。ワッシャ及びシールリング(図示せず)は、ステンレス鋼(304L、316L等)、ハステロイ、バイトン(登録商標)又はカレッツ(登録商標)で構成されることが好ましい。また、マニホールド116は、アルミニウムなどの比較的安価な材料で構成することができる。
【0047】
また、本発明による隔離バルブ100、200を有するシステム300が提供される。図6Aは、本発明によるシステム300を示す。システム300は、プロセスチャンバ308の出口307に接続された1又は2以上の真空ポンプ306からの排気304を受けるための冗長な除害システム302a、302bを有する。排気ライン304は各除害システム302a、302bにT字状に接続(ティー接続、tees into)され、図6aに示す実施形態では、T字部(ティー部、the tee)の各ラインに隔離バルブ100が設置されている。図6bに示す別の実施形態301では、本発明による分流バルブ200が、除害システム302a、302bより上流のT字部に設置されている。何れの実施形態300,301においても、分流バルブ100,200は、上述したように構成され機能する。
【0048】
上記で説明され図1図6bの実施形態に示された本発明は、半導体、ソーラーパネル及びフラットパネルディスプレイプロセスにおいて、費用対効果の高い冗長性と強化された安全性を提供するものである。本発明の他の実施形態及び変形が、前述の説明に照らして当業者に容易に明らかになることが予想され、そのような実施形態及び変形も同様に、添付の請求項に定められる本発明の範囲に含まれることが意図される。
【符号の説明】
【0049】
100 ボールバルブ
102 ハウジング
104a 入口
104b 出口
108 ボール
110a バルブシート
110b バルブシート
112 キャビティ
114 ボア
116 マニホールド
118 流路
119 駆動ドッグ
120a マニホールド入口
120b マニホールド出口
122 ポート
123 キースロット
124 不活性ガス源
125 開口部
126 ヒーター
128 一方向バルブ
130 ソレノイドバルブ
132 圧力レギュレータ
134 圧力トランスデューサ
135 不活性ガス源ライン
136 流量トランスデューサ
138 チェックバルブ
200 分流バルブ
202 ハウジング
204a 入口
204b 出口
204c 出口
208 ボール
210a-d バルブシート
212 キャビティ
214a ボアリム
214b ボアリム
216 マニホールド
218 流路
219 駆動ドッグ
220a 入口
220b 出口
222 ポート
223 キースロット
224 不活性ガス源
225 開口部
226 ヒーター
228 一方向バルブ
229 ボール
300 システム
302a 除害システム
302b 除害システム
304 排気口
306 真空ポンプ
307 出口
308 プロセスチャンバ
図1
図2a
図2b
図2c
図3a
図3b
図4a
図4b
図5
図6a
図6b