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特許7617293メンテナンスステーション及び掃除ロボットシステム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-01-08
(45)【発行日】2025-01-17
(54)【発明の名称】メンテナンスステーション及び掃除ロボットシステム
(51)【国際特許分類】
   A47L 11/28 20060101AFI20250109BHJP
   A47L 13/22 20060101ALI20250109BHJP
   B08B 3/04 20060101ALI20250109BHJP
【FI】
A47L11/28
A47L13/22
B08B3/04 Z
【請求項の数】 13
(21)【出願番号】P 2023547671
(86)(22)【出願日】2021-12-05
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2024-02-08
(86)【国際出願番号】 CN2021135568
(87)【国際公開番号】W WO2022166355
(87)【国際公開日】2022-08-11
【審査請求日】2023-08-07
(31)【優先権主張番号】202110163492.6
(32)【優先日】2021-02-05
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】522362372
【氏名又は名称】深▲セン▼▲銀▼星智能集▲團▼股▲フン▼有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【弁理士】
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【弁理士】
【氏名又は名称】阿部 達彦
(72)【発明者】
【氏名】李 ▲軍▼
(72)【発明者】
【氏名】周 林林
【審査官】遠藤 邦喜
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2019/233493(WO,A1)
【文献】特開2019-200790(JP,A)
【文献】特開2015-202408(JP,A)
【文献】特開2019-034143(JP,A)
【文献】特開2007-069983(JP,A)
【文献】特表2009-509220(JP,A)
【文献】特開2007-125488(JP,A)
【文献】特開平02-233131(JP,A)
【文献】特開2005-087953(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2007/0051757(US,A1)
【文献】中国特許出願公開第112205930(CN,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47L 11/28
A47L 13/22
B08B 3/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
掃除ロボットをメンテナンスするメンテナンスステーションであって、
前記メンテナンスステーションは、ベースと洗浄液供給システムとを含み、
前記洗浄液供給システムは、第1の洗浄タンクと、第2の洗浄タンクと、パイプコンポーネントと、少なくとも1つの流体駆動装置とを含み、
前記第1の洗浄タンク、前記第2の洗浄タンク及び前記少なくとも1つの流体駆動装置は、いずれも前記ベースに取り付けられ、
前記パイプコンポーネントには、幹線パイプ、第1の支線及び第2の支線が設けられ、前記幹線パイプが掃除ロボットに洗浄液を供給し、前記第1の支線の一端が前記第1の洗浄タンクに連通され、前記第2の支線の一端が前記第2の洗浄タンクに連通され、前記第1の支線の前記第1の洗浄タンクから離れる一端と前記第2の支線の前記第2の洗浄タンクから離れる一端とがいずれも前記幹線パイプの一端に連通され、
前記少なくとも1つの流体駆動装置は、前記第1の洗浄タンク内の流体を前記第1の支線に流し、前記第2の洗浄タンク内の流体を前記第2の支線に流すように駆動し、
前記少なくとも1つの流体駆動装置は、前記第1の洗浄タンク又は前記第1の支線に空気連通される第1の流体駆動装置を含み、
前記少なくとも1つの流体駆動装置は、前記第2の洗浄タンク又は前記第2の支線に空気連通される第2の流体駆動装置をさらに含み、
前記メンテナンスステーションは、前記ベースに固定され、前記第1の流体駆動装置及び前記第2の流体駆動装置に電気接続される制御回路基板と、
前記制御回路基板に電気接続される第1の通信コンポーネントと、をさらに含み、
前記第1の通信コンポーネントは、掃除ロボットと通信して、所定の洗浄液需要情報を前記掃除ロボットから取得し、
前記制御回路基板は、前記第1の通信コンポーネントが受信した所定の洗浄液需要情報に基づいて、第1の作業パラメータ及び第2の作業パラメータを決定し、前記第1の作業パラメータに基づいて前記第1の流体駆動装置の作業を制御し、前記第2の作業パラメータに基づいて前記第2の流体駆動装置の作業を制御する
メンテナンスステーション。
【請求項2】
記第1の流体駆動装置は、前記第1の洗浄タンク内の流体を前記第1の支線に流すように駆動する、
請求項1に記載のメンテナンスステーション。
【請求項3】
記第2の流体駆動装置は、前記第2の洗浄タンク内の流体を前記第2の支線に流すように駆動する、
請求項2に記載のメンテナンスステーション。
【請求項4】
前記第1の流体駆動装置は、第1の液体吸引装置であり、前記第1の支線に空気連通され、又は、
前記第1の流体駆動装置は、第1のエアポンプ装置であり、前記第1の洗浄タンクに空気連通される、
請求項2に記載のメンテナンスステーション。
【請求項5】
前記第2の流体駆動装置は、第2の液体吸引装置であり、前記第2の支線に空気連通され、
前記第2の流体駆動装置は、第2のエアポンプ装置であり、前記第2の洗浄タンクに空気連通される、
請求項3に記載のメンテナンスステーション。
【請求項6】
前記少なくとも1つの流体駆動装置は、前記幹線パイプに空気連通される液体吸引装置を含み、
前記液体吸引装置は、前記第1の洗浄タンク内の流体を前記第1の支線に流し、前記第2の洗浄タンク内の流体を前記第2の支線に流すように駆動し、
前記第1の支線の断面積と前記第2の支線の断面積との比は、所定の洗浄液の流量配合率を満たす、
請求項1に記載のメンテナンスステーション。
【請求項7】
前記ベースに、前記第1の洗浄タンクが着脱可能に取り付けられる第1の装着溝と、前記第2の洗浄タンクが着脱可能に取り付けられる第2の装着溝とが設けられ、
前記第1の装着溝の溝壁には、前記第1の洗浄タンクと連接して連通する第1の排液ポートが形成され、前記第1の支線は、前記第1の排液ポートを介して前記第1の洗浄タンクに連通し、
前記第2の装着溝の溝壁には、前記第2の洗浄タンクと連接して連通する第2の排液ポートが形成され、前記第2の支線は、前記第2の排液ポートを介して前記第2の洗浄タンクに連通する、
請求項1に記載のメンテナンスステーション。
【請求項8】
前記掃除ロボットには、洗浄容器と、前記洗浄容器に空気連通される連接バルブとが設けられ、
前記メンテナンスステーションは、前記幹線パイプに連通される連接機構をさらに含み、
前記連接機構は、前記掃除ロボットの連接バルブと連接して前記洗浄容器と前記幹線パイプとの間を連通する流体通路を構築する、
請求項1に記載のメンテナンスステーション。
【請求項9】
掃除ロボットと、掃除ロボットをメンテナンスするメンテナンスステーションとを含む掃除ロボットシステムであって、
前記メンテナンスステーションは、ベースと洗浄液供給システムとを含み、
前記洗浄液供給システムは、第1の洗浄タンクと、第2の洗浄タンクと、パイプコンポーネントと、少なくとも1つの流体駆動装置とを含み、
前記第1の洗浄タンク、前記第2の洗浄タンク及び前記少なくとも1つの流体駆動装置は、いずれも前記ベースに取り付けられ、
前記パイプコンポーネントには、幹線パイプ、第1の支線及び第2の支線が設けられ、前記幹線パイプが掃除ロボットに洗浄液を供給し、前記第1の支線の一端が前記第1の洗浄タンクに連通され、前記第2の支線の一端が前記第2の洗浄タンクに連通され、前記第1の支線の前記第1の洗浄タンクから離れる一端と前記第2の支線の前記第2の洗浄タンクから離れる一端とがいずれも前記幹線パイプの一端に連通され、
前記少なくとも1つの流体駆動装置は、前記第1の洗浄タンク内の流体を前記第1の支線に流し、前記第2の洗浄タンク内の流体を前記第2の支線に流すように駆動し、
前記メンテナンスステーションは、前記少なくとも1つの流体駆動装置に電気接続される制御回路基板と、前記制御回路基板に電気接続される第1の通信コンポーネントと、をさらに含み、
前記掃除ロボットは、制御器と、前記制御器に電気接続される第2の通信コンポーネントとをさらに含み、
前記制御器は、前記掃除ロボットと前記メンテナンスステーションが連接したとき、前記第2の通信コンポーネントを制御して所定の洗浄液需要情報を前記メンテナンスステーションの第1の通信コンポーネントに送信し、
前記制御回路基板は、前記第1の通信コンポーネントが受信した所定の洗浄液需要情報に基づいて作業パラメータを決定し、前記作業パラメータに基づいて前記少なくとも1つの流体駆動装置の作業を制御する
掃除ロボットシステム。
【請求項10】
前記掃除ロボットには、洗浄容器と、前記洗浄容器に空気連通される連接バルブとが設けられ、
前記連接バルブは、前記メンテナンスステーションの幹線パイプに連通される、
請求項に記載の掃除ロボットシステム。
【請求項11】
前記少なくとも1つの流体駆動装置は、前記第1の洗浄タンク又は前記第1の支線に空気連通される第1の流体駆動装置と、前記第2の洗浄タンク又は前記第2の支線に空気連通される第2の流体駆動装置とを含み、
前記制御回路基板は、前記第1の通信コンポーネントが受信した所定の洗浄液需要情報に基づいて、第1の作業パラメータ及び第2の作業パラメータを決定し、前記第1の作業パラメータに基づいて前記第1の流体駆動装置の作業を制御し、前記第2の作業パラメータに基づいて前記第2の流体駆動装置の作業を制御する、
請求項に記載の掃除ロボットシステム。
【請求項12】
前記掃除ロボットは、前記制御器に電気接続される水量検出装置をさらに含み、前記水量検出装置が前記洗浄容器の水量状態を検出し、
前記制御器は、前記水量検出装置の検出信号に基づいて所定の洗浄液需要情報を決定する、
請求項に記載の掃除ロボットシステム。
【請求項13】
所定の洗浄液需要情報は軽度洗浄要求、中度洗浄要求又は重度洗浄要求を含み、
重度洗浄要求を含む前記所定の洗浄液需要情報が設定される場合、前記所定の洗浄液需要情報は、メンテナンスステーションに前記掃除ロボットの洗浄任務のために第1濃度の洗浄液を配合するように指示し、
中度洗浄要求を含む前記所定の洗浄液需要情報が設定される場合、前記所定の洗浄液需要情報は、メンテナンスステーションに前記掃除ロボットの洗浄任務のために第2濃度の洗浄液を配合するように指示し、
軽度洗浄要求を含む前記所定の洗浄液需要情報が設定される場合、前記所定の洗浄液需要情報は、メンテナンスステーションに前記掃除ロボットの洗浄任務のために第3濃度の洗浄液を配合するように指示し、
前記第2濃度は前記第1濃度より小さく、前記第3濃度は前記第2濃度より小さい、
請求項に記載の掃除ロボットシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、2021年2月5日に中国国家知識産権局に提出した出願番号が202110163492.6であり、発明の名称が「メンテナンスステーション及び掃除ロボットシステム」の先行出願の優先権を主張し、上記先行出願の内容が引用により本開示に組み込まれる。
本開示は、掃除機器分野に関し、具体的には、メンテナンスステーション及び掃除ロボットシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
経済の発展及び生活水準の向上に伴い、様々な掃除ロボット、例えば、床掃除ロボット、床拭きロボット又はガラス拭きロボットなどは、家庭掃除任務に広く用いられていく。いくつかの場合に、メンテナンスステーションを利用して掃除ロボットに対して洗浄メンテナンスを行うことができるが、現在、メンテナンスステーションの洗浄液供給システムは、構造が単一であり、知的能力が低く、清浄水又はユーザが手動で配合した洗浄液を添加して洗浄メンテナンスに用いることしかできない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本開示の実施例は、メンテナンスステーションの洗浄液供給システムは、構造が単一であり、知的能力が低く、清浄水又はユーザが手動で配合した洗浄液しか添加できないという技術的課題を解決するための掃除機器を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本開示の実施例は、掃除ロボットをメンテナンスするためのメンテナンスステーションを提供し、前記メンテナンスステーションは、ベースと洗浄液供給システムとを含み、前記洗浄液供給システムは、第1の洗浄タンクと、第2の洗浄タンクと、パイプコンポーネントと、少なくとも1つの流体駆動装置とを含み、前記第1の洗浄タンク、前記第2の洗浄タンク及び前記少なくとも1つの流体駆動装置は、いずれも前記ベースに取り付けられ、前記パイプコンポーネントには、幹線パイプ、第1の支線及び第2の支線が設けられ、前記幹線パイプが掃除ロボットに洗浄液を供給し、前記第1の支線の一端が前記第1の洗浄タンクに連通され、前記第2の支線の一端が前記第2の洗浄タンクに連通され、前記第1の支線の前記第1の洗浄タンクから離れる一端と前記第2の支線の前記第2の洗浄タンクから離れる一端とがいずれも前記幹線パイプの一端に連通され、前記少なくとも1つの流体駆動装置は、前記第1の洗浄タンク内の流体を前記第1の支線に流し、前記第2の洗浄タンク内の流体を前記第2の支線に流すように駆動する。
【0005】
本開示の実施例は、掃除ロボットシステムをさらに提供し、前記掃除ロボットシステムは、掃除ロボットと、上記したメンテナンスステーションとを含む。
【発明の効果】
【0006】
従来技術と異なり、前記第1の洗浄タンク、前記第2の洗浄タンク及び前記少なくとも1つの流体駆動装置がいずれも前記ベースに取り付けられ、前記パイプコンポーネントに幹線パイプ、第1の支線及び第2の支線が設けられ、前記幹線パイプが掃除ロボットに洗浄液を供給し、前記第1の支線の一端が前記第1の洗浄タンクに連通され、前記第2の支線の一端が前記第2の洗浄タンクに連通され、前記第1の支線の前記第1の洗浄タンクから離れる一端と前記第2の支線の前記第2の洗浄タンクから離れる一端とがいずれも前記幹線パイプの一端に連通されることにより、前記少なくとも1つの流体駆動装置は、前記第1の洗浄タンク内の流体と前記第2の洗浄タンク内の流体をそれぞれ前記第1の支線と前記第2の支線に流すように駆動し、さらに前記幹線パイプで十分に混合させ、一定の配合率の洗浄液を形成することができる。本開示のメンテナンスステーションの洗浄液供給システムは、一定の成分配合率を有する洗浄液を自動的に提供することができ、異なる程度の洗浄需要を満たすことに有利である。
【0007】
1つ又は複数の実施例は、対応する図面における図により例示的に説明され、これらの例示的な説明で実施例が限定されない。図面において同じ符号を有する素子は類似する素子を表し、特に断らない限り、図面における図によって比率が限定されない。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本開示の実施例に係る掃除ロボットシステム(第1の実施形態に対応する)の第1構造模式図である。
図2】本開示の実施例に係る掃除ロボットシステム(第1の実施形態に対応する)の第2構造模式図である。
図3図1に対応する掃除ロボットとメンテナンスステーションとが連接した構造模式図である。
図4】本開示の実施例に係る掃除ロボットシステム(第1の実施形態に対応する)の第3構造模式図である。
図5】本開示の実施例に係る掃除ロボットシステム(第1の実施形態に対応する)の第4構造模式図である。
図6】本開示の実施例に係る掃除ロボットシステム(第1の実施形態に対応する)の第5構造模式図である。
図7図1に対応するメンテナンスステーションの分解構造模式図である。
図8】本開示の実施例に係る掃除ロボットシステムのハードウェア構造模式図である。
図9】本開示の実施例に係る掃除ロボットシステム(第2の実施形態に対応する)の構造模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本開示の目的、技術的解決手段及び利点をより明確にするために、以下、図面及び実施例を参照して、本開示をさらに詳しく説明する。ここで説明する具体的実施例は、本開示を説明するためのものに過ぎず、本開示を限定するものではないことを理解されたい。本開示における実施例に基づいて、当業者は、創造的な労働をせずに得られるすべての他の実施例は、いずれも本開示の保護範囲に該当する。
【0010】
なお、矛盾さえしなければ、本開示の実施例における各特徴は、互いに組み合わせられることができ、いずれも本開示の保護範囲内にある。また、装置模式図において機能モジュールが示され、フローチャートにおいて論理順序が示されるが、場合によって、装置模式図におけるモジュールと異なって分割され、又はフローチャートにおける順序と異なって実行されてもよい。なお、本開示において採用される「第1」、「第2」、「第3」などの文字は、データ及び実行順序を限定せず、機能及び作用が実質的に同一である同一項目又は類似項目を区別するためのものに過ぎない。
【0011】
図1図2及び図3に示すように、本開示の実施例は、掃除ロボットシステムを提供し、上記掃除ロボットシステムは、掃除ロボット200及びメンテナンスステーション100を含む。
【0012】
なお、本開示の実施例に係る掃除ロボット200は、掃除ロボット、スイープとドラッグ統合ロボット、又は床拭きロボットなどのうちのいずれか1つであってもよい。
【0013】
図1図2及び図3に示すように、本開示の実施例に係るメンテナンスステーション100は、掃除ロボット200をメンテナンスするために用いられる。前記メンテナンスステーション100は、ベース10と、洗浄液供給システム20とを含む。上記洗浄液供給システム20は、第1の洗浄タンク21、第2の洗浄タンク22、パイプコンポーネント23及び少なくとも1つの流体駆動装置24を含む。上記第1の洗浄タンク21、上記第2の洗浄タンク22及び上記少なくとも1つの流体駆動装置24は、いずれも上記ベース10に取り付けられる。上記パイプコンポーネント23には、幹線パイプ231、第1の支線232、及び第2の支線233が設けられる。上記幹線パイプ231が掃除ロボット200に洗浄液を供給するために用いられ、上記第1の支線232の一端が上記第1の清掃箱21に連通され、上記第2の支線233の一端が上記第2の清掃箱22に連通される。上記第1の支線232の上記第1の清掃箱21から離れる一端と、上記第2の支線233の上記第2の清掃箱22から離れる一端とは、いずれも上記幹線パイプ231の一端に連通している。上記少なくとも1つの流体駆動装置24は、上記第1の洗浄タンク21内の流体と上記第2の洗浄タンク22内の流体をそれぞれ上記第1の支線232と上記第2の支線233に流すように駆動するために用いられる。
【0014】
従来技術と異なり、上記第1の洗浄タンク21、上記第2の洗浄タンク22及び上記少なくとも1つの流体駆動装置24がいずれも上記ベース10に取り付けられ、上記パイプコンポーネント23に幹線パイプ231、第1の支線232及び第2の支線233が設けられ、上記幹線パイプ231が掃除ロボット200に洗浄液を供給し、上記第1の支線232の一端が上記第1の洗浄タンク21に連通され、上記第2の支線233の一端が上記第2の洗浄タンク22に連通され、上記第1の支線232の上記第1の洗浄タンク21から離れる一端と上記第2の支線233の上記第2の洗浄タンク22から離れる一端がいずれも上記幹線パイプ231の一端に連通されることにより、上記少なくとも1つの流体駆動装置24は、上記第1の洗浄タンク21内の流体と上記第2の洗浄タンク22内の流体をそれぞれ上記第1の支線232と上記第2の支線233に流し、さらに上記幹線パイプ231で十分に混合させ、一定の配合率の洗浄液を形成することができる。本開示のメンテナンスステーション100の洗浄液供給システム20は、一定の配合率を有する洗浄液を自動的に提供することができ、異なる程度の洗浄需要を満たすことに有利である。
【0015】
上記メンテナンスステーション100は、上記洗浄液供給システム20により、配合された洗浄液を上記掃除ロボット200の洗浄容器37に供給することができる。
【0016】
本実施形態において、上記メンテナンスステーション100は、上記幹線パイプ231に連通される連接機構40をさらに含み、上記連接機構40は、上記掃除ロボット200の連接バルブ38と連接して上記洗浄容器37と上記幹線パイプ231との間を連通する流体通路34を構築するために用いられる。上記掃除ロボット200には、洗浄容器37と、上記洗浄容器37に空気連通される連接バルブ38とが設けられ、上記掃除ロボット200が上記メンテナンスステーション100に近づくとき、上記掃除ロボット200の連接バルブ38は、上記連接機構40に連接して連通し、上記洗浄容器37と上記幹線パイプ231との間を連通する流体通路34を構築する。上記少なくとも1つの流体駆動装置24は、上記流体通路34を介して上記第1の洗浄タンク21と上記第2の洗浄タンク22内の流体を上記洗浄容器37内に移送するように駆動できる。
【0017】
さらに図4図5及び図6に示すように、上記連接機構40は、上記掃除ロボット200の周方向側面に対して連接できるように、上記ベース10の縦方向側面に配置されてもよく、或いは、上記連接機構40は、上記掃除ロボット200の底部に対して連接できるように、上記ベース10の載置面(掃除ロボット載置用)に配置されてもよく、或いは、上記連接機構40は、上記掃除ロボット200の頂部に対して連接できるように、上記ベース10の上面(上記載置面に対向して設置される)に配置されてもよい。
【0018】
上記掃除ロボット200の連接バルブ38は、逆止弁が設置されたポート、又は可動蓋板が設置されたポートを含んでも良く、上記洗浄容器37内の液体の漏洩を防止することができる。
【0019】
図1図2及び図3に示すように、いくつかの実施形態において、上記連接機構40は、ベース10に伸縮可能に接続される。上記メンテナンスステーション100は、駆動装置50をさらに含む。上記駆動装置50は、上記ベース10に固定され、上記駆動装置50は、上記連接機構40に伝動可能に接続され、上記駆動装置50は、上記連接機構40を駆動して上記ベース10に対して延伸又は収縮させることができ、上記駆動装置50は、上記連接機構40を駆動して上記ベース10に対して延伸して上記掃除ロボット200に連接し、又は上記ベース10に対して収縮して上記掃除ロボット200から分離する。ここで、上記駆動装置50は、ラックアンドピニオン機構、スクリュー機構又はリンク機構などのいずれかによって上記連接機構40を伸縮させることができ、ここで限定しない。
【0020】
他のいくつかの実施形態において、連接機構40は、ベース10に固定される。上記掃除ロボット200は、所定の位置合わせ領域に移動することにより、主動的に上記連接機構40と連接する。
【0021】
他の実施形態において、上記メンテナンスステーション100は、配合された洗浄液を提供して上記掃除ロボット200の洗浄対象部に対して洗浄メンテナンスを行うことができる。本実施形態において、上記ベース10に洗浄槽が設置され、上記洗浄槽は上記掃除ロボット200の洗浄対象部を受け取る。上記幹線パイプ231の一部が上記洗浄槽内に位置し、上記幹線パイプ231は、上記掃除ロボット200の洗浄対象部に対して配合された洗浄液を提供することで、洗浄液で上記掃除ロボット200の洗浄対象部が十分に濡れ、洗浄効果の向上に有利である。上記掃除ロボット200の洗浄対象部は、モップであってもよい。上記掃除ロボット200は、洗浄対象部を回転、振動又は往復移動させることにより、洗浄対象部とメンテナンスステーション100における掻き取り部とが互いに押し付けて摩擦し、洗浄効果を実現し、又は、上記メンテナンスステーション100は、上記掃除ロボット200の洗浄対象部を主動的に洗浄する洗浄装置を備え、洗浄効果を実現することができる。
【0022】
さらに図7に示すように、本実施形態において、上記第1の洗浄タンク21及び上記第2の洗浄タンク22は、上記ベース10に着脱可能に取り付けられる。上記ベース10内には、第1の装着溝11と第2の装着溝12が設けられ、上記第1の装着溝11が上記第1の洗浄タンク21を収容するためのものであり、上記第2の装着溝12が上記第2の洗浄タンク22を収容するためのものである。例えば、ユーザは、上記ベース10におけるフリップカバーを開けることにより、上記第1の洗浄タンク21を上記ベース10の第1の装着溝11から取り出し、上記第2の洗浄タンク22を上記ベース10の第2の装着溝12から取り出すことができる。他の実施形態において、上記第1の洗浄タンク21は、ネジ接続、スナップフィット接続又はピン接続等の態様で上記ベース10に固定接続されてもよく、又は、上記第1の洗浄タンク21は、上記ベース10と一体に設置されてもよい。上記第2の洗浄タンク22は、ネジ接続、スナップフィット接続又はピン接続等の態様で上記ベース10に固定接続されてもよく、又は、上記第2の洗浄タンク22は、上記ベース10と一体に設置されてもよい。
【0023】
上記第1の洗浄タンク21には、第1の内室と、上記第1の内室に連通する第1の給液口及び第1の排液口とが設けられ、上記第1の給液口及び上記第1の排液口がいずれも上記第1の洗浄タンク21の内側壁を貫通して設けられ、上記第1の給液口を介して上記第1の洗浄タンク21内に水、洗剤、消毒剤又は他のタイプの清浄溶液を添加することができる。第1の支線232は、第1の排液口に連通する。上記第1の給液口には、密封蓋又は密封栓が取り付けられてもよい。
【0024】
上記第2の洗浄タンク22には、第2の内室と、上記第2の内室に連通する第2の給液口及び第2の排液口とが設けられ、上記第2の給液口及び上記第2の排液口がいずれも上記第2の洗浄タンク22の内側壁を貫通して設けられ、上記第2の給液口を介して上記第2の洗浄タンク22内に水、洗剤、消毒剤又は他のタイプの清浄溶液を添加することができる。第2の支線233は、第2の排液口に連通する。上記第2の給液口には、密封蓋又は密封栓が取り付けられてもよい。
【0025】
ここで、上記第1の内室の容積と上記第2の内室の容積とは同一であっても異なっていてもよく、ここで限定されない。
【0026】
上記ベース10の上記第1の排液口に対応する位置に第1の排液ポート13が設置され、上記ベース10の上記第2の排液口に対応する位置に第2の排液ポート14が設置される。上記第1の支線232の一端は、上記第1の排液ポート13に固定接続して連通される。上記第2の支線233は、上記第2の排液ポート14に接続して連通される。上記第1の洗浄タンク21が上記ベース10に取り付けられた場合、上記第1の洗浄タンク21の第1の排液口と上記第1の排液ポート13とが連接され、上記第2の洗浄タンク22が上記ベース10に取り付けられた場合、上記第2の洗浄タンク22の第2の排液口と上記第2の排液ポート14とが連接される。なお、上記第1の洗浄タンク21の第1の排液口と上記第1の排液ポート13との継ぎ目にはシールリングが設置されてもよく、上記第2の洗浄タンク22の第2の排液口と上記第2の排液ポート14との継ぎ目にはシールリングが設置されてもよく、これにより密封性能を向上させる。
【0027】
上記第1の装着溝11の溝壁には、上記第1の洗浄タンク21と連接して連通する第1の排液ポート13が形成され、上記第1の支線232は、上記第1の排液ポート13を介して上記第1の洗浄タンク21に連通し、上記第2の装着溝12の溝壁には、上記第2の洗浄タンク22に連通する第2の排液ポート14が形成され、上記第2の支線233は、上記第2の排液ポート14を介して上記第2の洗浄タンク22に連通する。
【0028】
図1図2及び図3に示すように、第1の実施形態において、上記少なくとも1つの流体駆動装置24は、第1の流体駆動装置124を含み、上記第1の流体駆動装置124は、上記第1の洗浄タンク21又は上記第1の支線232に空気連通され、上記第1の流体駆動装置124は、上記第1の洗浄タンク21内の流体を上記第1の支線232に流すように駆動する。ここで、上記第1の流体駆動装置124は第1の液体吸引装置であり、上記第1の流体駆動装置124は上記第1の支線232に空気連通され、上記第1の流体駆動装置124は蠕動ポンプ又は水ポンプであってもよく、上記第1の流体駆動装置124は上記第1の洗浄タンク21内の液体に吸引作用を発生してもよい。或いは、上記第1の流体駆動装置124は第1のエアポンプ装置であり、上記第1の流体駆動装置124は上記第1の洗浄タンク21に空気連通され、上記第1の流体駆動装置124は上記第1の洗浄タンク21内に気体を入力して、上記第1の洗浄タンク21内の液体を上記第1の支線232内に押し込むことができる。
【0029】
上記少なくとも1つの流体駆動装置24は、第2の流体駆動装置224をさらに含み、上記第2の流体駆動装置224は、上記第2の洗浄タンク22又は上記第2の支線233に空気連通され、上記第2の流体駆動装置224は、上記第2の洗浄タンク22内の流体を上記第2の支線233に流すように駆動する。ここで、上記第2の流体駆動装置224は第2の液体吸引装置であり、上記第2の流体駆動装置224は上記第2の支線233に空気連通され、上記第2の流体駆動装置224は蠕動ポンプ又は水ポンプであってもよく、上記第2の流体駆動装置224は上記第2の洗浄タンク22内の液体に吸引作用を発生してもよい。或いは、上記第2の流体駆動装置224は第2のエアポンプ装置であり、上記第2の流体駆動装置224は上記第2の洗浄タンク22に空気連通され、上記第2の流体駆動装置224は上記第2の洗浄タンク22内に気体を入力して、上記第2の洗浄タンク22内の液体を上記第2の支線233内に押し込むことができる。
【0030】
上記第1の流体駆動装置124と上記第2の流体駆動装置224はそれぞれ独立して作業してもよい。上記第1の流体駆動装置124の作業パラメータを調節することにより、上記第1の洗浄タンク21から上記第1の支線232へ出力される第1の流量を調節してもよい。上記第2の流体駆動装置224の作業パラメータにより、上記第2の洗浄タンク22から上記第2の支線233へ出力される第2の流量を調節してもよい。上記第1の流量と上記第2の流量がいずれも調節可能であるため、上記洗浄液供給システム20から供給される洗浄液の配合率を自由に調節することができ、より多元的な洗浄需要を満たすことができる。
【0031】
例えば、上記第1の洗浄タンク21及び上記第2の洗浄タンク22は、一方が清浄水を貯留し、他方が洗浄剤を貯留する。上記第1の流体駆動装置124及び第2の流体駆動装置224の作業パラメータを設定することにより、上記第1の流量及び上記第2の流量をそれぞれ調整することができ、これにより、上記メンテナンスステーション100は、上記洗浄液から供給される清浄水と洗剤の配合率を主動的に調節することができる。他の実施形態において、上記第1の洗浄タンク21と上記第2の洗浄タンク22は、一方が第1濃度の洗剤を貯留し、他方が第2濃度の洗剤を貯留し、上記第1濃度と上記第2濃度が異なる。
【0032】
言うまでもないが、他の実施形態において、流体駆動装置24は、1つ又は2つ以上であってもよく、当業者により実際の需要に応じて設置されることができる。
【0033】
図1図2図3及び図8に示すように、いくつかの実施形態において、上記メンテナンスステーション100は、上記少なくとも1つの流体駆動装置24に電気接続される制御回路基板30と、上記制御回路基板30に電気接続される第1の通信コンポーネント31とを含む。上記掃除ロボット200は、制御器39と、上記制御器39に電気接続される第2の通信コンポーネント40とをさらに含む。
【0034】
上記掃除ロボット200が上記メンテナンスステーション100に連接するとき、上記制御器39は、上記第2の通信コンポーネント40を制御して、所定の洗浄液需要情報を上記メンテナンスステーション100の第1の通信コンポーネント31に送信し、上記制御回路基板30は、上記第1の通信コンポーネント31が受信した所定の洗浄液需要情報に基づいて作業パラメータを決定し、上記作業パラメータに基づいて上記少なくとも1つの流体駆動装置24の作業を制御することで、上記メンテナンスステーション100は、上記掃除ロボット200に適量の洗浄液を合理的に供給することができ、供給過多又は過少の状況を回避でき、供給効率を効果的に向上させることができる。
【0035】
ここで、上記第1の通信コンポーネント31は、WiFi(登録商標)モジュール、ブルートゥース(登録商標)モジュール、Zigbee(登録商標)モジュール、赤外線センサ、RFID(Radio Frequency Identification)モジュール、及び、2G/3G/4G/4G/5Gモジュールなどのうちのいずれか1つ又は複数の組み合わせを含んでもよい。
【0036】
ここで、上記第2の通信コンポーネント40は、WiFiモジュール、ブルートゥースモジュール、Zigbeeモジュール、赤外線センサ、RFID(Radio Frequency Identification)モジュール、及び、2G/3G/4G/4G/5Gモジュールなどのうちのいずれか1つ又は複数の組み合わせを含んでもよい。
【0037】
図1図2図3及び図8に示すように、本実施形態において、上記制御回路基板30は、上記ベース10に固定され、上記制御回路基板30は、上記第1の流体駆動装置124と上記第2の流体駆動装置224とに電気接続され、上記第1の通信コンポーネント31は、掃除ロボット200と通信して、所定の洗浄液需要情報を取得し、上記制御回路基板30は、上記第1の通信コンポーネント31が受信した所定の洗浄液需要情報に基づいて、第1の作業パラメータ及び第2の作業パラメータを決定し、上記第1の作業パラメータに基づいて上記第1の流体駆動装置124の作業を制御し、上記第2の作業パラメータに基づいて上記第2の流体駆動装置224の作業を制御する。上記掃除ロボット200が上記メンテナンスステーション100に連接するまで移動した場合、上記制御回路基板30は、上記所定の洗浄液需要情報に基づいて、上記第1の流体駆動装置124が上記第1の洗浄タンク21を駆動して上記第1の支線232に第1の流量の流体を輸送するように指示する第1の作業パラメータと、上記第2の流体駆動装置224が上記第2の洗浄タンク22を駆動して上記第2の支線233に第2の流量の流体を輸送するように指示するための第2の作業パラメータとを決定し、第1の流量の流体と第2流体の流体とが上記幹線パイプ231において混合されることにより、上記掃除ロボット200に所定の洗浄液需要情報と一致する洗浄液を提供することができる。
【0038】
他の実施形態において、上記制御回路基板30は、単一の流体駆動装置24のみを制御して流体供給を行う。
【0039】
いくつかの実施形態において、ユーザは、知能端末(スマートフォン、スマートタブレット又はノートパソコンなど)のソフトウェアインターフェースに所定の洗浄液需要情報を設定することができ、上記所定の洗浄液需要情報は、洗浄液需要量、洗浄液配合率及び洗浄需要などのうちのいずれか1つ又は複数の組み合わせを含み、無線ネットワークを介して上記掃除ロボット200に送信されてもよい。上記掃除ロボット200は、上記第1の通信コンポーネント31を介して上記所定の洗浄液需要情報を上記メンテナンスステーション100に送信することで、上記メンテナンスステーション100が上記所定の洗浄液需要情報に基づいて洗浄液を自動的に配合することができる。例えば、ユーザは、知能端末のソフトウェアインターフェースに所定の洗浄液需要情報が重度洗浄要求を含むことを設定することができ、この場合、所定の洗浄液需要情報は、上記メンテナンスステーション100に掃除ロボット200の洗浄任務のために第1濃度の洗浄液を配合するように指示することができ、これにより重度洗浄効果を達成することができる。或いは、ユーザは、知能端末のソフトウェアインターフェースに所定の洗浄液需要情報が中度洗浄要求を含むことを設定することができ、この場合、所定の洗浄液需要情報は、上記メンテナンスステーション100に掃除ロボット200の洗浄任務のために第2濃度の洗浄液を配合するように指示することができ、ここで、上記第2濃度が上記第1濃度よりも小さい。或いは、ユーザは、知能端末のソフトウェアインターフェースに所定の洗浄液需要情報が軽度洗浄要求を含むことを設定することができ、この場合、所定の洗浄液需要情報は、上記メンテナンスステーション100に掃除ロボット200の洗浄任務のために第3濃度の洗浄液を配合するように指示することができ、ここで、上記第3濃度は、上記第2濃度よりも小さい。これにより、環境における洗浄液の残留量を低減することができるとともに、洗浄要求も満たすことができる。
【0040】
図1図2図3及び図8に示すように、他のいくつかの実施形態において、上記掃除ロボット200は、所定の洗浄液需要情報を自ら設定することができる。上記掃除ロボット200は、上記洗浄容器37の水量状態を検出する水量検出装置41を含み、上記掃除ロボット200は、上記水量検出装置41の検出信号に基づいて上記所定の洗浄液需要情報を決定する。例えば、上記水量検出装置41によって上記洗浄容器37が無水状態にあることが検出された場合、上記掃除ロボット200は、上記所定の洗浄液需要情報における洗浄液の補充量が上記洗浄容器37の容量であると決定することができ、上記水量検出装置41によって上記洗浄容器37が半満状態であることが検出された場合、上記掃除ロボット200は、上記所定の洗浄液需要情報における洗浄液の補充量が上記洗浄容器37の容量の半分であると決定することができる。上記水量検出装置41は、静電容量式水量検出装置41、インダクタンス式水量検出装置41又は電極式水量検出装置41のいずれか1つを含んでもよい。
【0041】
図9に示すように、第2の実施形態において、上記少なくとも1つの流体駆動装置24は、液体吸引装置32を含み、上記液体吸引装置32は、上記幹線パイプ231に空気連通され、上記液体吸引装置32は、上記第1の洗浄タンク21内の流体及び上記第2の洗浄タンク22内の流体をそれぞれ上記第1の支線232及び上記第2の支線233に流すように駆動し、上記第1の支線232の断面積と上記第2の支線233の断面積との比は、所定の洗浄液の流量配合率を満たす。上記液体吸引装置32はペリスタポンプ又は水ポンプであってもよく、上記吸引装置は、上記第1の洗浄タンク21内の液体及び上記第2の洗浄タンク22内の液体に対して吸引作用を発生することで、上記第1の洗浄タンク21内の液体が上記第1の支線232に入り、上記第2の洗浄タンク22内の液体が第2の支線233に入る。
【0042】
最後に説明すべきものとして、以上の実施例は、本開示の技術的解決手段に対して説明するためのものに過ぎず、限定するものではない。本開示の構想に基づいて、以上の実施例又は異なる実施例における技術的特徴同士は組み合わされてもよく、ステップは任意の順序で実現されてもよく、上記のような本開示の異なる態様における多数の変化が存在するが、簡潔するために、これらは詳しく説明されていない。上記実施例を参照して本開示を詳しく説明したにもかかわらず、当業者は、依然として、上記各実施例に記載された技術的解決手段を修正し、又はその中の一部の技術的特徴を同等に置換することができる。これらの修正又は置換は、対応する技術的解決手段の本質を本開示の各実施例の技術的解決手段の範囲から逸脱させないことを理解すべきである。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9