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▶ 新輝合成株式会社の特許一覧

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-01-09
(45)【発行日】2025-01-20
(54)【発明の名称】おけ
(51)【国際特許分類】
   B65D 21/02 20060101AFI20250110BHJP
【FI】
B65D21/02 410
【請求項の数】 1
(21)【出願番号】P 2020183383
(22)【出願日】2020-11-01
(65)【公開番号】P2022073416
(43)【公開日】2022-05-17
【審査請求日】2023-09-29
(73)【特許権者】
【識別番号】313014789
【氏名又は名称】新輝合成株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100081949
【弁理士】
【氏名又は名称】神保 欣正
(72)【発明者】
【氏名】相原 純一
【審査官】矢澤 周一郎
(56)【参考文献】
【文献】意匠登録第1661337(JP,S)
【文献】実開平04-041357(JP,U)
【文献】実開昭59-115729(JP,U)
【文献】特開平07-300134(JP,A)
【文献】特開2000-309341(JP,A)
【文献】実開昭63-117730(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65D 21/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
下方に向かって窄まる形状からなる有底筒状のたらい本体の両側端より上下方向に厚みを持たせた断面長方形の角板を円弧状に張り出させた持ち手を外側に向かって突設するとともに、同一構成のたらい同士を上下にスタッキングした際に下方のたらいの持ち手の上面で上方のたらいの持ち手の下面を受け止めることにより、たらい本体同士に間隔が空くように上記持ち手の上下方向の厚みを設定したたらい。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願発明はおけに関し、より詳細にはスタッキング可能なおけに関する。
【背景技術】
【0002】
湯水を入れるおけとして、洗濯や行水などに用いる平たいおけのたらいや、顔を洗うための洗面器、風呂場で使うための湯おけなどがある(特許文献1)。
【0003】
前記のうち、たらいは特に寸法が大きいが、それ故に流通過程での輸送や、倉庫での保管、店頭での陳列において嵩ばり、占有面積が大きかった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】意匠登録第1651952号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
そこで、たらい同士をスタッキングして平面方向の占有スペースを削減する試みがなされている。
【0006】
前記において、たらい本体を下方に向かって窄まる形状とすることにより、スタッキングすることは可能となる。
【0007】
しかしながら、スタッキングに際し上下のたらいが接する部分いかんによってはスタッキングが不安定になりがたつく問題を生じたり、上下のたらいの面同士が密着することにより抜けなくなってしまう問題を生じた。
【0008】
そのため、図6に示すようにたらい10の上端に折り返し部11を設け、折り返し部の下方に複数個のリブ12を垂設し、たらい同士を上下にスタッキングした際に下方のたらいの折り返し部の上面で上方のおけの持ち手のリブを受け止めることにより、おけ本体同士に間隔が空くようにする試みがなされている。
【0009】
しかしながら、前記のたらいは形状が複雑となるので金型コストが嵩み、また折り返し部やリブの端面に湯垢などの汚れが付きやすい問題があった。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本願発明は以上の従来技術の問題点を解消したおけを提供することを目的として創作されたものである。
【0011】
すなわち、本願発明のおけは、下方に向かって窄まる形状からなる有底筒状のおけ本体の両側端より持ち手を外側に向かって突設するとともに、おけ同士を上下にスタッキングした際に下方のおけの持ち手の上面で上方のおけの持ち手の下面を受け止めることにより、おけ本体同士に間隔が空くように上記持ち手の上下方向の厚みを設定設定したことを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
本願発明のおけによれば、持ち手を利用しておけ同士を上下にスタッキングした際におけ本体同士に間隔が空くようにしているので、成形に無駄がなく、しかも持ち手はおけ本体の両側より張り出しているのでスタッキングが安定し、湯垢などの汚れもつきにくい。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】本願発明のおけの斜視図。
図2】同上、平面図。
図3】同上、側面図。
図4】同上、図2のA-A線断面図。
図5】同上、図2のB-B線断面図。
図6】従来技術のおけの要部の斜視図。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下、本願発明のおけの具体的実施例を添付図面に基づいて説明する。ここではおけとしてたらいを例にとって説明する。
【0015】
図中符号1はたらい本体である。ここでは横長のたらいを図示しており、下方に向かって窄まる形状からなる有底筒状のたらい本体1としている。
【0016】
図中符号2、2は前記のたらい本体1の両側端より外側に向かって突設される持ち手である。上記持ち手2、2は上下方向に厚みを持たせた断面長方形の角材を円弧状に張り出させたものであり、平面方向において上面2Aと下面2Bの位置が一致するように設定される。また、上面と下面は平坦とする。
【0017】
前記の持ち手2、2はたらい本体1同士を上下にスタッキングした際に下方のたらい本体の持ち手の上面2Aで上方のたらい本体の持ち手の下面2Bを受け止めることにより、たらい本体同士に間隔が空くように上記持ち手の上下方向の厚みを設定する(図4、5参照)。
【符号の説明】
【0018】
1 たらい本体
2 持ち手
2A 持ち手の上面
2B 持ち手の下面
10 従来技術のたらい
11 同上折り返し部
12 同上リブ
図1
図2
図3
図4
図5
図6