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特許7617688アセスメント表示システム、アセスメント表示方法、およびプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-01-09
(45)【発行日】2025-01-20
(54)【発明の名称】アセスメント表示システム、アセスメント表示方法、およびプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/22 20240101AFI20250110BHJP
【FI】
G06Q50/22
【請求項の数】 14
(21)【出願番号】P 2024172647
(22)【出願日】2024-10-01
【審査請求日】2024-10-01
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】522000762
【氏名又は名称】株式会社AiCAN
(74)【代理人】
【識別番号】110002790
【氏名又は名称】One ip弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】▲高▼岡 昂太
【審査官】梅岡 信幸
(56)【参考文献】
【文献】特開2017-009832(JP,A)
【文献】特開2024-104046(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
G16H 10/00-80/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
支援対象者のアセスメントに係る情報を表示するためのアセスメント表示システムであって、
複数の調査項目を含んで構成される、前記支援対象者のアセスメントに係る調査結果の入力を受け付ける第1の画面を表示部に表示させる第1の表示制御部と、
前記第1の画面を介して受け付けた調査結果の変遷を、前記複数の調査項目それぞれを対応付けて時系列に沿って識別可能に表示する第2の画面を構成して前記表示部に表示させる第2の表示制御部と、
を有し、
前記第1の表示制御部は、前記第1の画面に含まれる前記複数の調査項目を、過去の前記調査結果の変遷に応じて変化させる、アセスメント表示システム。
【請求項2】
支援対象者のアセスメントに係る情報を表示するためのアセスメント表示システムであって、
複数の調査項目を含んで構成される、前記支援対象者のアセスメントに係る調査結果の入力を受け付ける第1の画面を表示部に表示させる第1の表示制御部と、
前記第1の画面を介して受け付けた調査結果の変遷を、前記複数の調査項目それぞれを対応付けて時系列に沿って識別可能に表示する第2の画面を構成して前記表示部に表示させる第2の表示制御部と、
時系列に発生する複数のイベントと、前記複数のイベントのいずれかに関連して行われた調査の前記アセスメントに係る調査結果とを対応付けて管理する管理部と、
を有し、
前記第2の表示制御部は、前記管理部にて管理する情報に基づいて、前記第2の画面において、前記アセスメントに係る調査結果と、当該アセスメントに関連するイベントの情報とを、時系列に沿って対応付けて表示させる、アセスメント表示システム。
【請求項3】
支援対象者のアセスメントに係る情報を表示するためのアセスメント表示システムであって、
複数の調査項目を含んで構成される、前記支援対象者のアセスメントに係る調査結果の入力を受け付ける第1の画面を表示部に表示させる第1の表示制御部と、
前記第1の画面を介して受け付けた調査結果の変遷を、前記複数の調査項目それぞれを対応付けて時系列に沿って識別可能に表示する第2の画面を構成して前記表示部に表示させる第2の表示制御部と、
を有し、
前記第2の表示制御部は、前記第2の画面にて、調査結果の変遷を、前記複数の調査項目それぞれに対する調査結果の値に対応して予め設定される緊急度に応じて、色または形状を切り替えることにより表示させる、アセスメント表示システム。
【請求項4】
支援対象者のアセスメントに係る情報を表示するためのアセスメント表示システムであって、
複数の調査項目を含んで構成される、前記支援対象者のアセスメントに係る調査結果の入力を受け付ける第1の画面を表示部に表示させる第1の表示制御部と、
前記第1の画面を介して受け付けた調査結果の変遷を、前記複数の調査項目それぞれを対応付けて時系列に沿って識別可能に表示する第2の画面を構成して前記表示部に表示させる第2の表示制御部と、
を有し、
前記複数の調査項目それぞれに対する調査結果は、緊急度に応じた複数の段階の中から指定可能に前記第1の画面が構成され、
調査結果の変遷において、前記複数の調査項目それぞれに対し、段階の変化を特定し、前記複数の調査項目のうちのいずれかにて、所定の閾値を超えた段階の変化が生じた場合、緊急度が高いことを通知する通知部と、
を更に有する、アセスメント表示システム。
【請求項5】
前記通知部は、調査結果の変遷において、前記複数の調査項目のうちのいずれかにて、所定の変化パターンに対応する変化が生じた場合、当該所定の変化パターンに対応する通知を行う、請求項4に記載のアセスメント表示システム。
【請求項6】
前記通知部は、調査結果の変遷において、前記複数の調査項目のうちのいずれかにて、未入力の調査項目が所定の回数、連続した場合、当該未入力に係る通知を行う、請求項4に記載のアセスメント表示システム。
【請求項7】
コンピュータにより実行され、支援対象者のアセスメントに係る情報を表示するためのアセスメント表示方法であって、
複数の調査項目を含んで構成される、前記支援対象者のアセスメントに係る調査結果の入力を受け付ける第1の画面を表示部に表示させる第1の表示制御工程と、
前記第1の画面を介して受け付けた調査結果の変遷を、前記複数の調査項目それぞれを対応付けて時系列に沿って識別可能に表示させる第2の画面を構成して前記表示部に表示させる第2の表示制御工程と、
を有し、
前記第1の表示制御工程において、前記第1の画面に含まれる前記複数の調査項目は、過去の前記調査結果の変遷に応じて変化される、アセスメント表示方法。
【請求項8】
コンピュータにより実行され、支援対象者のアセスメントに係る情報を表示するためのアセスメント表示方法であって、
複数の調査項目を含んで構成される、前記支援対象者のアセスメントに係る調査結果の入力を受け付ける第1の画面を表示部に表示させる第1の表示制御工程と、
前記第1の画面を介して受け付けた調査結果の変遷を、前記複数の調査項目それぞれを対応付けて時系列に沿って識別可能に表示する第2の画面を構成して前記表示部に表示させる第2の表示制御工程と、
時系列に発生する複数のイベントと、前記複数のイベントのいずれかに関連して行われた調査の前記アセスメントに係る調査結果とを対応付けて管理部にて管理する管理工程と、
を有し、
前記第2の表示制御工程において、前記管理部にて管理する情報に基づいて、前記第2の画面にて、前記アセスメントに係る調査結果と、当該アセスメントに関連するイベントの情報とが、時系列に沿って対応付けて表示される、アセスメント表示方法。
【請求項9】
コンピュータにより実行され、支援対象者のアセスメントに係る情報を表示するためのアセスメント表示方法であって、
複数の調査項目を含んで構成される、前記支援対象者のアセスメントに係る調査結果の入力を受け付ける第1の画面を表示部に表示させる第1の表示制御工程と、
前記第1の画面を介して受け付けた調査結果の変遷を、前記複数の調査項目それぞれを対応付けて時系列に沿って識別可能に表示する第2の画面を構成して前記表示部に表示させる第2の表示制御工程と、
を有し、
前記第2の表示制御工程において、前記第2の画面にて、調査結果の変遷は、前記複数の調査項目それぞれに対する調査結果の値に対応して予め設定される緊急度に応じて、色または形状を切り替えることにより表示される、アセスメント表示方法。
【請求項10】
コンピュータにより実行され、支援対象者のアセスメントに係る情報を表示するためのアセスメント表示方法であって、
複数の調査項目を含んで構成される、前記支援対象者のアセスメントに係る調査結果の入力を受け付ける第1の画面を表示部に表示させる第1の表示制御工程と、
前記第1の画面を介して受け付けた調査結果の変遷を、前記複数の調査項目それぞれを対応付けて時系列に沿って識別可能に表示する第2の画面を構成して前記表示部に表示させる第2の表示制御工程と、
を有し、
前記複数の調査項目それぞれに対する調査結果は、緊急度に応じた複数の段階の中から指定可能に前記第1の画面が構成され、
調査結果の変遷において、前記複数の調査項目それぞれに対し、段階の変化を特定し、前記複数の調査項目のうちのいずれかにて、所定の閾値を超えた段階の変化が生じた場合、緊急度が高いことを通知する通知工程を更に実行させる、アセスメント表示方法。
【請求項11】
コンピュータに、
複数の調査項目を含んで構成される、支援対象者のアセスメントに係る調査結果の入力を受け付ける第1の画面を表示部に表示させる第1の表示制御工程と、
前記第1の画面を介して受け付けた調査結果の変遷を、前記複数の調査項目それぞれを対応付けて時系列に沿って識別可能に表示させる第2の画面を構成して前記表示部に表示させる第2の表示制御工程と、
を実行させ、
前記第1の表示制御工程において、前記第1の画面に含まれる前記複数の調査項目は、過去の前記調査結果の変遷に応じて変化する、プログラム。
【請求項12】
コンピュータに、
複数の調査項目を含んで構成される、支援対象者のアセスメントに係る調査結果の入力を受け付ける第1の画面を表示部に表示させる第1の表示制御工程と、
前記第1の画面を介して受け付けた調査結果の変遷を、前記複数の調査項目それぞれを対応付けて時系列に沿って識別可能に表示する第2の画面を構成して前記表示部に表示させる第2の表示制御工程と、
時系列に発生する複数のイベントと、前記複数のイベントのいずれかに関連して行われた調査の前記アセスメントに係る調査結果とを対応付けて管理部にて管理する管理工程と、
を実行させ、
前記第2の表示制御工程において、前記管理部にて管理する情報に基づいて、前記第2の画面にて、前記アセスメントに係る調査結果と、当該アセスメントに関連するイベントの情報とが、時系列に沿って対応付けて表示される、プログラム。
【請求項13】
コンピュータに、
複数の調査項目を含んで構成される、援対象者のアセスメントに係る調査結果の入力を受け付ける第1の画面を表示部に表示させる第1の表示制御工程と、
前記第1の画面を介して受け付けた調査結果の変遷を、前記複数の調査項目それぞれを対応付けて時系列に沿って識別可能に表示する第2の画面を構成して前記表示部に表示させる第2の表示制御工程と、
を実行させ、
前記第2の表示制御工程において、前記第2の画面にて、調査結果の変遷は、前記複数の調査項目それぞれに対する調査結果の値に対応して予め設定される緊急度に応じて、色または形状を切り替えることにより表示される、プログラム。
【請求項14】
コンピュータに、
複数の調査項目を含んで構成される、援対象者のアセスメントに係る調査結果の入力を受け付ける第1の画面を表示部に表示させる第1の表示制御工程と、
前記第1の画面を介して受け付けた調査結果の変遷を、前記複数の調査項目それぞれを対応付けて時系列に沿って識別可能に表示する第2の画面を構成して前記表示部に表示させる第2の表示制御工程と、
を実行させ、
前記複数の調査項目それぞれに対する調査結果は、緊急度に応じた複数の段階の中から指定可能に前記第1の画面が構成され、
調査結果の変遷において、前記複数の調査項目それぞれに対し、段階の変化を特定し、前記複数の調査項目のうちのいずれかにて、所定の閾値を超えた段階の変化が生じた場合、緊急度が高いことを通知する通知工程を更に実行させる、プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、アセスメント表示システム、アセスメント表示方法、およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、地域支援サービスでは、組織間での情報共有を迅速に行うためのシステムが利用されてきている。地域支援では、例えば、児童の支援、母子保健、DV(Domestic Violence)対応、性暴力対応、非行や犯罪対応、発達障害対応や高齢者福祉、障がい者福祉、生活保護、精神障害への治療・支援など、様々な対象者や状況を踏まえて対応する必要がある。このような支援に際し、支援対象である人物に対する調査が定期的もしくは所定のタイミングで行われる。
【0003】
調査内容は状況や対象者などに応じて様々であるが、その調査結果が各種支援の実施タイミングの判断などにおいて重要な指標となりうる。例えば、特許文献1では、福祉支援の相談者からの相談内容を管理し、その相談内容のサマリを作成し、二次元マップ状の確認画面上で確認可能な福祉相談支援システムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特許第6780144号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
対象者に対する調査は、状況に応じて複数回行われうる。そのため、調査結果の変遷を管理することが適切な支援を行う上でも重要となる。例えば、児童虐待が生じている可能性のある状況下において、対象者への調査を行い、その状況を確認することが行われている。このような場合に、虐待の程度や変遷が適切に管理され、その状況を容易に把握することができれば、一時保護などの対象者への迅速な対応が可能となる。そのため、支援対象者に対するアセスメントのための調査結果に対する参照や変遷の確認のための利便性を向上させることが求められている。
【0006】
上記課題を鑑み、本発明は、支援対象者へのアセスメントに係る情報を利用する際の利便性を向上させることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために本発明の一形態は以下の構成を有する。すなわち、アセスメント表示システムであって、
支援対象者のアセスメントに係る情報の表示を制御する表示制御部を備え、
前記表示制御部は、
複数の調査項目を含んで構成される、前記支援対象者のアセスメントに係る調査結果を受け付けるための第1の画面と、
前記第1の画面を介して受け付けた調査結果の変遷を、前記複数の調査項目それぞれを対応付けて時系列に沿って識別可能に表示させるための第2の画面と、
を表示させる。
【0008】
また、本発明の別の形態は以下の構成を有する。すなわち、アセスメント表示方法であって、
支援対象者のアセスメントに係る情報の表示を制御する表示制御工程を有し、
前記表示制御工程において、
複数の調査項目を含んで構成される、前記支援対象者のアセスメントに係る調査結果を受け付けるための第1の画面と、
前記第1の画面を介して受け付けた調査結果の変遷を、前記複数の調査項目それぞれを対応付けて時系列に沿って識別可能に表示させるための第2の画面と、
が表示される。
【0009】
また、本発明の別の形態は以下の構成を有する。すなわち、プログラムであって、
コンピュータを、
支援対象者のアセスメントに係る情報の表示を制御する表示制御部、
として実行させ、
前記表示制御部は、
複数の調査項目を含んで構成される、前記支援対象者のアセスメントに係る調査結果を受け付けるための第1の画面と、
前記第1の画面を介して受け付けた調査結果の変遷を、前記複数の調査項目それぞれを対応付けて時系列に沿って識別可能に表示させるための第2の画面と、
を表示させる。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、支援対象者へのアセスメントに係る情報を利用する際の利便性を向上させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本発明の第一実施形態に係る業務支援システムの構成例を示すブロック構成図
図2】本発明の第一実施形態に係るサーバ端末を示す機能ブロック構成図
図3】本発明の第一実施形態に係る利用者端末を示す機能ブロック構成図
図4】本発明の第一実施形態に係るUI画面の構成例を示す例図
図5】本発明の第一実施形態に係るUI画面の構成例を示す例図
図6】本発明の第一実施形態に係るUI画面の構成例を示す例図
図7】本発明の第一実施形態に係るUI画面の構成例を示す例図
図8】本発明の第一実施形態に係るUI画面の構成例を示す例図
図9】本発明の第一実施形態に係るUI画面の構成例を示す例図
図10】本発明の第一実施形態に係るUI画面の構成例を示す例図
図11】本発明の第一実施形態に係るUI画面の構成例を示す例図
図12】本発明の第一実施形態に係るUI画面の構成例を示す例図
図13】本発明の第一実施形態に係るUI画面の構成例を示す例図
図14】本発明の第一実施形態に係るUI画面の構成例を示す例図
図15】本発明の第一実施形態に係る処理を示すフローチャート
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明を実施するための形態について図面などを参照して説明する。なお、以下に説明する実施形態は、本発明を説明するための一実施形態であり、本発明を限定して解釈されることを意図するものではなく、また、各実施形態で説明されている全ての構成が本発明の課題を解決するために必須の構成であるとは限らない。また、各図面において、同じ構成要素については、同じ参照番号を付すことにより対応関係を示す。なお、不必要に冗長になるのを避け、当業者の理解を容易にするために、説明の一部を省略もしくは簡略化する場合がある。例えば、既によく知られた事項の詳細説明や実質的に同一の構成に対する重複説明を省略する場合がある。
【0013】
<第一実施形態>
[システム構成]
図1は、本発明の第一実施形態に係る業務支援システム(情報処理システム)の構成例を示す概略図である。業務支援システムは、例えば、利用者とのコミュニケーションや意思決定の支援を主たる機能とするシステムであって、児童相談所内外での記録の入力、閲覧および共有を可能とし、職員同士のチャットコミュニケーション、子どもに係る各種情報の登録及び共有、及び過去の一時保護傾向等のシミュレーション等を実行するシステムであってよい。なお、ここでは、本システムの適用例の機関として、児童相談所を例示しているが、これに限定するものではない。本システムは、例えば、市区町村庁舎や母子保健センター、学校、幼稚園、保育所、医療機関、警察、検察、消防、児童福祉機関、NPO(Non-Profit Organization)などの機関のシステムに適用、もしくは、これらのシステムと連携するように構成されてよい。業務支援システム1は、後述するアセスメント表示方法による機能を提供するアセスメント表示システムとしても動作する。業務支援システム1は、サーバ装置100、複数の利用者端末200、連携システム300を含んで構成される。業務支援システム1を構成する各装置は、ネットワークNWを介して通信可能に構成される。
【0014】
サーバ装置100は、業務支援システム1が提供する各種機能を利用者端末200に提供するための装置である。サーバ装置100は、利用者端末200のそれぞれに対して業務効率化支援のためのアプリケーションを提供し、また、利用者端末200のそれぞれを介して登録された情報を管理する。なお、後述する機能の一部もしくは全部を利用者端末200側、もしくは、ネットワークNWを介して連携可能な連携システム300側で提供するような構成であってもよい。サーバ装置100は、例えば、ワークステーションやパーソナルコンピュータのような汎用コンピュータを用いてオンプレミスにて構成されてもよいし、クラウド・コンピューティングによって論理的に実現されてもよい。本実施形態においては、説明の便宜上、1つのサーバ装置100を例示しているが、これに限定されず、複数台であってもよく、また、認証サーバやデータベースサーバなど役割の異なるサーバを有していてもよい。
【0015】
利用者端末200は、児童相談所の職員等の利用者が利用する操作端末である。利用者端末200は、例えば、パーソナルコンピュータやタブレット端末、スマートフォン、POS端末等の情報処理装置により構成されてよい。利用者端末200は、サーバ装置100により提供されるWebサービスや、利用者端末200にインストールされて動作するアプリケーションの機能を利用者に提供する。図1の例では、2つの利用者端末200a,200bを示しているが、さらに多くの利用者端末が用いられてよい。複数の利用者端末200の構成はそれぞれ異なっていてもよいし、同一であってもよい。また、利用者端末200を利用する利用者の役割や権限などに応じて、利用可能な機能は異なっていてもよい。ここでは便宜上、利用者端末200としてまとめて説明する。なお、個々の利用者端末に分けて説明を要する場合には添え字(a,b,・・・)を付して説明する。
【0016】
連携システム300は、サーバ装置100とネットワークNWを介して連携して機能する外部システムである。連携システム300は、例えば、児童相談記録システムとして構成され、児童相談の記録や行政文書の発行を主たる機能を提供してもよい。児童相談記録システムは、例えば、子どもに関連する児童番号や受付番号の発番、受診券や一時保護決定通知書等の発行、行政情報と連携した家族情報及び負担金の管理、及び手続の進行管理等を実行する。なお、連携システム300の構成は特に限定するものではなく、例えば、業務支援に係る各種機能を提供するように構成されてよい。なお、連携システム300は、1つのみが示されているが、この構成に限定するものではなく、機能やサービスに応じて1つまたは複数の装置にて構成されてもよい。
【0017】
ネットワークNWは、インターネット、イントラネット、無線LAN(Local Area Network)やWAN(Wide Area Network)等により構成される。なお、ネットワークNWに係る通信規格や有線/無線などは特に限定するものではなく、ネットワークNWは複数の通信規格を組み合わせて構成されてもよい。
【0018】
図2は、本実施形態に係るサーバ装置100の機能構成の例を示すブロック図である。サーバ装置100は、制御部110、通信部120、および記憶部130を含んで構成される。各部位は、内部バス等により互いに通信可能に構成される。
【0019】
制御部110は、サーバ装置100の動作制御を司る。制御部110は、例えば、CPU(Central Processing Unit)やGPU(Graphics Processing Unit)等から構成され、記憶部130に記憶された各種プログラムやデータを読み出して実行することで、各種機能を提供する。制御部110は、データ管理部111、表示制御部112、イベント管理部113、アセスメント管理部114、および通信制御部115として機能する。
【0020】
データ管理部111は、記憶部130と連携して各種データを管理し、要求に応じて、データの提供、登録、更新等を行う。表示制御部112は、利用者端末200を介して行われたユーザの操作に基づいて、利用者端末200側で表示されるUI(User Interface)画面の表示を制御する。UI画面の構成例については、後述する。
【0021】
イベント管理部113は、対象者の支援に際し、調査を含む複数のイベントから構成されるイベントパターンを管理する。ここでのイベントとは、例えば、調査に係る報告会、組織間の連絡会、支援対応会議、保護の実施、緊急対応など支援に係る様々なイベントであってよい。イベントパターンは、情報共有や支援の実施を行う組織内や組織間ごとのイベントを含んでよい。また、イベントパターンは予め規定されていてもよいし、調査結果や対象者の状況に応じて追加・削除されてよい。児童虐待の現場におけるイベントパターンとしては、例えば、通報受付、関係組織に対する調査、緊急受理会議、保護者への調査、セーフティアセスメント、援助方針会議、などから構成されてよい。
【0022】
アセスメント管理部114は、支援対象者の調査内容および調査結果に係る処理を行う。例えば、アセスメント管理部114は、各調査における調査項目の選定を、これまでの調査結果などに基づいて行う。また、アセスメント管理部114は、入力された調査結果およびその変遷に基づいて、表示制御部112と連携して利用者に各種通知を行う。通信制御部115は、外部装置(例えば、利用者端末200や連携システム300)との通信制御を行い、データの送受信を行う。
【0023】
通信部120は、ネットワークNWを介して外部装置と通信を行うための通信インターフェースである。通信部120は、ネットワークNWの構成に応じて、複数の通信規格に対応可能に構成されてよい。
【0024】
記憶部130は、各種制御処理や制御部110内の各機能を実行するためのプログラムやデータ等を記憶するための記憶装置である。記憶部130は、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、HDD(Hard disk Drive)、フラッシュメモリ等の揮発性/不揮発性の記憶装置から構成される。記憶部130は、後述する機能に対応したデータ類を管理するためのデータベース(以下、DB)を備える。
【0025】
基本情報DB131は、支援対象者およびその関係者を含む人物に関する基本情報を管理する。調査項目DB132は、支援対象者に対する調査内容を示す複数の調査項目を管理する。イベントDB133は、イベントの情報および、複数のイベントから構成されるイベントパターンを管理する。調査結果DB134は、各調査における調査項目に対して入力された調査結果を管理する。各DBにおいては、後述するUI画面にて表示可能なようにそれぞれが連携して参照可能なように構成される。各DBにて管理される情報は、例えば、後述するUI画面にて表示される情報として利用される。なお、DBの構成は一例であり、図2に示す複数のDBを1つにまとめて構成してもよいし、1つのDBを複数に分けて構成してもよい。
【0026】
図3は、本実施形態に係る利用者端末200の機能構成の例を示すブロック図である。利用者端末200は、制御部210、記憶部220、通信部230、操作部240、表示部250、および外部IF(Interface)260を含んで構成される。
【0027】
制御部210は、利用者端末200の動作制御を司る。制御部210は、例えば、CPU(Central Processing Unit)やGPU(Graphics Processing Unit)等から構成され、記憶部220に記憶された各種プログラムやデータを読みだして実行することで、各種機能を提供する。
【0028】
記憶部220は、各種制御処理や制御部210の各機能を実行するためのプログラムやデータ等を記憶するための記憶装置である。記憶部220は、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、HDD(Hard disk Drive)、フラッシュメモリ等の揮発性/不揮発性の記憶装置から構成される。
【0029】
通信部230は、ネットワークNWを介して外部装置と通信を行うための通信インターフェースである。通信部230は、ネットワークNWの構成に応じて、複数の通信規格に対応可能に構成されてよい。
【0030】
操作部240は、利用者端末200の利用者からの操作を受け付けるためのインターフェースである。操作部240は、マウスやキーボードなどから構成されてよい。表示部250は、各種画面を表示するためのインターフェースであり、ディスプレイなどから構成される。操作部240と表示部250を一体としたタッチパネルディスプレイが用いられてもよい。外部IF260は、各種装置との接続を行うためのインターフェースであり、例えば、画像を撮影するための撮像部(不図示)や、所定の情報を取得するためのセンサ類などとの接続インターフェースであってよい。
【0031】
[UI画面例]
本実施形態に係るUI画面の構成例について説明する。本実施形態にて説明する各UI画面は、例えば、利用者端末200の表示部250に表示され、利用者によって操作される。本実施形態では、利用者端末200とサーバ装置100が連携することにより、各UI画面が表示され、利用者の操作に基づいて、適宜切り替えられる。なお、ここでは、本実施形態に係る機能に着目して説明を行うが、各UI画面はさらに多くの機能が備えられてよい。
【0032】
まず、利用者は、利用者端末200を介してサーバ装置100にアクセスし、本実施形態に係る業務支援サービスの利用に係る操作を行う。例えば、業務支援サービスへのログイン操作や、業務支援サービスのTOP画面(不図示)へのアクセスなどが挙げられる。
【0033】
図4は、支援対象者の基本情報を表示・編集するためのUI画面400の構成例を示す図である。例えば、TOP画面(不図示)から、所望の支援対象者を指定し、基本情報の閲覧を指示することで、UI画面400が表示される。ヘッダ401には、個人ID、ケース番号、最新対応日、最終更新日、および、名前が示される。個人IDは、人物を一意に識別するための識別情報である。ケース番号は、当該人物に対する支援ケースを一意に識別するための番号である。1人の人物であっても、時間の経過などによって複数回の支援が生じる場合がある。そのような場合を想定し、1人の人物に対する支援回数としてのケース番号を付与して管理する。最新対応日は、当該人物に対して何らかの対応を行った最新の日時を示す。最終更新日は、当該人物の基本情報の最新の更新日を示す。本例では、「A川 太郎」という人物を支援対象者とし、その基本情報がすでに登録されている例を示す。
【0034】
タブ402は、UI画面400の表示を切り替えるために用いられる。なお、UI画面400に設けられるタブの種類は図4に示されるものに限定するものではなく、別の機能や画面構成などに応じてさらに追加されてもよい。図4では、「基本情報」のタブが指定され、基本情報を表示するための領域403が表示されている。支援対象者の基本情報としては、名前、名前備考、性別、続柄、児童から見た続柄、保護者情報、国籍、在留資格、生年月日、年齢、食物アレルギー、手帳受理、識別番号、受給状況、電話番号、住所(現住所)、住所(本籍地)、家族図などが含まれてよい。なお、これらの項目は一例であり、増減してよい。また、入力を必須とする項目と任意の項目を設けてもよい。
【0035】
移管情報404は、複数の組織間において、対応の移管に関する情報を示す。例えば、対応の移管元が示されてもよいし、移管先が示されてもよい。もしくは、過去の移管の履歴情報が設定されてもよい。所属情報405は、当該支援対象者が学生である場合に、所属する学校の情報を示す。所属情報405には、学校名、学年、担任名、就学情報などが含まれてよい。所属情報406は、当該支援対象者が就労者である場合に、所属する会社などの情報を示す。所属情報407は、支援対象者に対する支援に際し、連携を行う関係機関の情報を示す。所属情報407には、所属、職位、資格、調査協力の可否、当初からの連絡の可否などが含まれてよい。そのほか、支援対象者に対する分類情報(タグなど)を設定できるような構成であってもよい。
【0036】
図5は、セーフティアセスを表示・記録するためのUI画面400の構成例を示す図である。図5では、UI画面400が有するタブ402のうち、「セーフティアセス&記録」のタブが指定され、セーフティアセスメントに関する情報を表示するための領域410が表示されている。
【0037】
タイムラインボタン411は、タイムライン412の表示/非表示を切り替える。タイムライン412は、現在(本例では、「R6/09/15」)から遡って、時系列に過去のイベントと日時情報を表示させる。タイムライン412には、イベントの他、登録されている関連書類も示される。例えば、イベント「援助方針会議」が「R6/09/04」に実施されたことを示している。本例では、UI画面400において、タイムライン412の時系列に沿って縦方向に配置されているが、これに限定するものではなく、横向きであってもよい。
【0038】
UI画面400において、横軸は、すでに登録されている通報情報を示す。本例では、通報情報として「身体的虐待A」と「知的障害相談A」が登録され、これらに対応する領域413、414が表示されている。例えば、領域413において、「身体的虐待A」に係る対応として、「保護中」であることを示している。さらに詳細な情報を表示させるためのボタン(図中の「詳細を表示」にて示すボタン)も設けられる。
【0039】
セーフティアセス変遷ボタン415が押下された場合、図13図14を用いて後述するセーフティアセスの変遷状況を表示するためのUI画面に遷移する。調査完了度ボタン416が押下された場合、複数の調査項目に対する入力状況(不図示)を表示させる。復元ボタン417は、編集等により変更した情報を元の状態に戻すためのボタンである。
【0040】
図5のUI画面400に示す通報情報を選択し、受付ボタン418が押下された場合、通報に関する情報を登録、更新などをするためのUI画面が表示される。
【0041】
図6は、図5に示した「身体的虐待A」に対応付けて登録されている情報を一覧にて示すUI画面500の構成例である。図5のUI画面400において領域413を指定し、受付ボタン418を押下することにより、UI画面500が表示される。UI画面500には、通報概要501、対応開始日時502、保護情報503、編集ボタン504、削除ボタン505、主訴情報506、一覧507が含まれる。
【0042】
通報概要501には、通報の概要が示され、本例では「身体的虐待A」が表示されている。対応開始日時502は、通報に対して対応を開始した日時が示される。保護情報503は、保護の実施の有無を示す。編集ボタン504は、通報に関する情報の編集を行うためのボタンである。削除ボタン505は、一覧507に示されている各項目のうち、指定されている項目をまとめて削除するためのボタンである。主訴506は、当該通報に関する主訴内容が示される。主訴内容の記載が多い場合には、一部のみが主訴506に表示されてよい。
【0043】
一覧507には、通報に対応する1つまたは複数のイベントが含められる。ここでのイベントとしては、調査、セーフティアセスメント、会議の3種類が挙げられる。これらのイベントは、イベントパターンとして予め規定されたデフォルト値が設定され、利用者が任意に変更可能であってよい。調査ボタン508が押下された場合、イベントとして新たに調査が追加される。セーフティアセスメントボタン509が押下された場合、イベントとして新たにセーフティアセスメントが追加される。会議ボタン510が押下された場合、イベントとして新たに会議が追加される。
【0044】
一覧507に示された各項目において、アイコン511、チェックボックス512、イベントボタン513、名称514、更新日時515、編集ボタン516、削除ボタン517が対応付けて表示される。アイコン511は、対応する項目についての内容が入力済みか否かを示す。チェックボックス512は、削除ボタン505を用いてまとめて削除する対象を指定するために用いられる。イベントボタン513は、イベントの分類を示し、本例では、「調査」、「セーフティアセスメント」、「会議」のいずれかを示す。また、イベントボタン513が押下された場合、現在登録されているイベントの内容を参照するための画面が表示される。名称514は、対応するイベントの名称(概要)を示す。更新日時515は、当該イベントに対する情報の更新日時を示す。編集ボタン516が押下された場合、当該イベントに関する情報の編集を行うための画面に遷移する。削除ボタン517が押下された場合、当該イベントの項目を削除する。
【0045】
図7は、すでに登録されているセーフティアセスメントを参照するためのUI画面600の構成例である。UI画面600は、例えば、図6に示すUI画面500の一覧507において、「セーフティアセスメント」に対応するイベントボタン513が押下されることにより表示される。UI画面600では、書誌情報601、基本情報602、チェックリスト603などの項目が表示される。書誌情報601には、種別、記入日時、担当者、入力者が含まれる。基本情報602には、ステータス、通告元、主たる虐待者、従たる虐待者、主たる養育者、従たる養育者、主訴が含まれる。本例において、各情報の入力済みの項目については、その内容が表示され、未入力の項目については空欄となっている。チェックリスト603は、調査結果として入力された項目の情報が表示される。
【0046】
図8図9は、セーフティアセスメントに係る各種情報を入力するためのUI画面の構成例である。例えば、UI画面500において、セーフティアセスメントボタン509を押下して新たにセーフティアセスメントの項目を追加し、対応する編集ボタン516を押下することで、図8に示すUI画面700や図9に示すUI画面800が表示されてよい。
【0047】
図8に示すUI画面700は、セーフティアセスメントに係る情報のうち、基本情報に関する項目を入力するための画面の構成例を示す。基本情報としては、記入日時701、記入者702、ステータス703、通告元704、虐待者(主/従)の情報705、706などを含む。ステータスは、例えば、「新規」、「再受付」、「再通告」が選択可能であってよい。虐待者の情報としては、名前、性別、年齢、子どもとの関係などが含まれてよい。
【0048】
図9に示すUI画面800は、セーフティアセスメントに係る情報のうち、チェックリスト801を示す。チェックリスト801の内容は特に限定するものでは無いが、ここでは、身体的虐待に関連する項目が含まれる。例えば、「1.頭蓋内損傷・頭蓋内出血」のチェック項目において、「疑い(調査前)」、「疑い(調査後)」、「該当」がそれぞれボタン802、803、804にて選択可能に構成される。チェック項目の種類や選択可能な内容はこれらに限定するものではなく、より多くの選択肢が設けられてよい。チェック項目の内容によっては、調査者による判断が難しかったり、判断にぶれが生じたりする場合がある。このような事態を想定して、各チェック項目に対する判断基準に関する情報を更に表示させてもよい。また、チェック項目は、図8のUI画面700にて示したステータスなどの基本情報にて設定した内容にて変化するように構成してもよい。
【0049】
また、図9に示すUI画面800の例では、12のチェック項目を例示し、これらは同列で示しているが、これに限定するものではない。例えば、チェック項目を、大分類、中分類、小分類といった段階に分けて構成してもよい。例えば、大分類のチェック項目に該当する場合に、そのチェック項目の中分類のチェック項目を調査するように表示させてもよい。
【0050】
図10は、過去にセーフティアセスメントが登録されている場合に、引用によって新たなセーフティアセスメントを登録するためのUI画面710の構成例を示す。引用可能な過去のセーフティアセスメントの一覧711と、引用の態様を選択するためのボタン712が表示される。引用の態様としては、「複数回答(継続)」と「再通告」を選択可能である。引用の態様については特に限定するものではなく、さらにほかの選択肢が設けられてよい。クリアボタン713は、選択した引用の態様をクリアする際に用いられる。図10の下部に示すそのほかの構成は、図8の構成と同様である。図11は、前回のセーフティアセスメントを選択したうえで、「複数回答(継続)」にて引用した状態を示す。
【0051】
引用の有無や引用の種類に応じて、図9に示すようなチェック項目の種類や数を切り替えてもよい。例えば、引用が可能な状態とは、同じ支援対象者の過去のセーフティアセスの情報が記録されている場合に相当する。そのため、過去のセーフティアセスの情報に基づいて、調査すべきチェック項目を増減させてよい。
【0052】
図12は、セーフティアセスメントを登録する際のセーフティアセスメントに係るチェックリスト901を示すUI画面900の構成例である。UI画面900は、図9に示すUI画面800の一部として構成されてもよい。チェックリスト901の項目は特に限定するものでは無いが、ここでは、支援対象者本人の他、周辺環境に関連する項目が含まれてよい。例えば、養育者に関連するチェック項目として、8つの例を示している。より具体的には、「1.養育者が、暴力のほのめかしや、過剰なしつけ・体罰での暴力・正座などの強制をする」のチェック項目において、「非該当」、「疑い(調査後)」、「該当」がボタン902,903、904にて選択可能に構成される。チェック項目の種類や選択可能な内容はこれらに限定するものではなく、より多くの選択肢が設けられてよい。
【0053】
また、図12の例では、各チェック項目を同列で示しているが、これに限定するものではない。例えば、チェック項目を、大分類、中分類、小分類といった段階に分けて構成してもよい。チェック項目に応じて、選択可能な設定が異なっていてもよい。例えば、あるチェック項目では緊急度や可能性に応じて3段階で設定されてもよいし、5段階以上で設定可能に構成されてもよい。
【0054】
図13図14は、セーフティアセスメントの変遷を表示するためのUI画面1000の構成例である。図5に示すUI画面400のセーフティアセス変遷ボタン415が押下された際にUI画面1000が表示される。凡例1001は、調査項目に対するステータスを示す。本例では、5段階のアイコンの変化で変遷を示している。緊急度が高いものから順に「該当」、「疑い(調査後)」、「疑い(調査前)」、「非該当」、「入力無し」となる。なお、ステータスの変遷は5段階に限定するものではなく、さらに詳細に分類されてもよい。また、「入力無し」の場合と、入力がある場合の変遷を別個に扱ってもよい。
【0055】
期限1002は、調査を実施するまでの期限を示す。チェックリスト1003は、1つまたは複数の調査項目を示す。チェックリスト1003に示される調査項目は、図9に示したチェック項目に対応する。
【0056】
本例ではUI画面1000の横方向を時間軸とし、画面左から画面右に沿って、時間の経過を示す。セーフティアセスの変遷を示す。本例では、2つのセーフティアセスメントの変遷を示している。本例では、「R5/11/08 13:16」時点のセーフティアセスメント1004と、「R6/09/15 19:22」時点のセーフティアセスメント1005の変遷を視覚的に示している。また、セーフティアセスメント1004に示すように、関連するイベントの情報がアイコン1006にて示される。本例では、アイコン1006は、対応するセーフティアセスメント1004が「緊急受理会議」の実施を踏まえて、実行されていることを示している。つまり、セーフティアセスメントとイベント(「会議」等)の関係を明示している。
【0057】
凡例1001に基づいて、変遷1007が示されている。各チェック項目の変遷は、凡例1001に基づくアイコンの色、形状を表示することに限定するものではない。例えば、より緊急度の高い調査結果は、利用者の注意をより引くような表示を行うことが望ましい。このとき、アイコンに加え、文字などを更に含めてもよい。特に、所定の閾値を超えて複数段階の変化が生じるなど緊急度が急激に変化した場合などは、より緊急性が高いことを示すためにアイコン以外での通知を行ってよい。
【0058】
また、3つ以上のセーフティアセスメントの変遷を示す場合に、徐々に緊急度の段階が上がってきている場合などは、要注意などとして注意喚起を行うような表示を行ってもよい。そのほか、調査結果の変遷に関し、チェック項目ごとに留意すべき変化パターンを定義しておいてもよい。この変化パターンに一致した場合には、何らかの通知を行うような構成であってもよい。例えば、複数のセーフティアセスメントの変遷において、一旦緊急度のレベルが低下した後に急激に緊急度のレベルが上がった場合には、より緊急度が高い状態であると扱ってもよい。また、「入力無し」の状態が一定回数、連続した場合には、例えば、次回の調査では必ず確認するように何らかの通知を行ってもよい。
【0059】
また、セーフティアセスの変遷において、所定の変化パターンが生じた場合や、所定の値が現れた場合には、イベントと関連付けて通知を行ってもよい。例えば、所定のイベント(会議等)の開催を促したり、支援の実施や期限を提示したりしてもよい。
【0060】
図13図14に示す調査項目は、重要度の違いで分けて示している。しかし、これに限定するものではなく、例えば、イベントの期限に対応して分けて表示してもよい。図14に示すUI画面1000において、期限1008は、図13の期限1002よりも期限に猶予があることを示している。つまり、図14に示すUI画面1000の調査項目は、図13に示すUI画面1000の調査項目とは異なる期限の調査項目を示している。
【0061】
なお、情報の登録、更新などに際し、上記の各UI画面において更なる情報を入力可能に構成されてよい。例えば、図12のUI画面900において、調査員の調査における気づきや他社への留意点、共有すべき情報などを入力可能な備考、コメント、メモなどが設けられてもよい。例えば、次回の調査時に特に留意すべき項目(例えば、重点的に調査・確認すべき点)として、ユーザが情報を入力可能であってよい。このような入力がなされた場合には、次回の調査時に注意喚起ができるように、次回の調査イベントと入力された情報を関連付けて管理し、次回の調査イベントのタイミングで入力された情報を明示するように構成してよい。
【0062】
同様に、図13図14のセーフティアセスの遷移を示すUI画面において、ユーザが遷移を参照した際の気づきなどを入力可能な備考、コメント、メモなどが設けられてもよい。このような入力が行われた場合には、より迅速な支援が必要な状況である可能性を想定し、他のユーザが早期に参照可能なように、他のユーザに通知を行うような構成であってもよい。
【0063】
[処理フロー]
図15は、本実施形態に係るUI画面の表示制御処理のフローチャートである。本処理フローは、例えば、サーバ装置100の制御部110が記憶部130に記憶されたプログラムや各種データを読み出して実行することにより実現される。UI画面は、利用者端末200の表示部250に表示され、UI画面を介してユーザ操作を受け付け、サーバ装置100へ指示される。ここでは、説明を簡単にするため、処理主体をサーバ装置100として記載する。上述したように、システム構成によっては、各動作の一部または全部を利用者端末200側で行うようにしてもよく、その場合は、本フローチャートにおける各処理工程の主体も変化しうる。
【0064】
本処理フローが開始される前に、少なくとも支援対象者の基本情報は登録され、サーバ装置100にて参照可能に構成されているものとする。また、サーバ装置100は、各種情報を参照可能な状態とする。なお、上述したように、各UI画面にて各種情報の登録、編集、削除、参照が可能であるものとする。
【0065】
ステップS1501にて、サーバ装置100は、ユーザ指示に基づき、図4に示すようなUI画面400において基本情報を表示する。上述したように、UI画面400は、支援対象者を指定することで、当該支援対象者に対応する基本情報を表示することが可能である。
【0066】
ステップS1502にて、サーバ装置100は、ユーザ指示に基づき、図5に示すようなUI画面400においてセーフティアセスに関する情報を表示する。
【0067】
ステップS1503にて、サーバ装置100は、個別の通報情報の受付指示が行われたか否かを判定する。具体的には、図5に示すUI画面400において、通報情報(例えば、「身体的虐待A」)が指定され、受付ボタン418が押下されたか否かを判定する。受付指示が行われた場合(ステップS1503:YES)、サーバ装置100の処理はステップS1504へ進む。一方、受付指示が行われていない場合(ステップS1503:NO)、サーバ装置100の処理はステップS1514へ進む。
【0068】
ステップS1504にて、サーバ装置100は、ユーザ指示に基づき、図6に示すような個別の通報(例えば、「身体的虐待A」)に対応付けて登録されている情報を含むUI画面500を表示する。
【0069】
ステップS1505にて、サーバ装置100は、セーフティアセスに関する情報を閲覧する指示を受け付けたか否かを判定する。ここでの指示は、例えば、図6に示すUI画面500の一覧507において、「セーフティアセスメント」に対応するイベントボタン513が押下されることにより行われる。閲覧の指示を受け付けた場合(ステップS1505:YES)、サーバ装置100の処理はステップS1506へ進む。一方、閲覧の指示を受け付けていない場合(ステップS1505:NO)、サーバ装置100の処理はステップS1507へ進む。
【0070】
ステップS1506にて、サーバ装置100は、ユーザ指示に基づき、図7に示すような登録済みのセーフティアセスメントを参照するためのUI画面600を表示する。その後、ユーザ操作に基づき、サーバ装置100の処理はステップS1502へ戻る。
【0071】
ステップS1507にて、サーバ装置100は、新たにセーフティアセスに関する情報を登録する指示を受け付けたか否かを判定する。ここでの指示は、例えば、図6に示すUI画面500において、セーフティアセスメントボタン509を押下して新たにセーフティアセスメントの項目を追加し、対応する編集ボタン516を押下することにより実行されてよい。登録指示を受け付けた場合(ステップS1507:YES)、サーバ装置100の処理はステップS1508へ進む。一方、登録指示を受け付けていない場合(ステップS1507:NO)、サーバ装置100の処理はステップS1512へ進む。
【0072】
ステップS1508にて、サーバ装置100は、引用可能な過去のセーフティアセスの登録があるか否かを判定する。引用可能な過去のセーフティアセスは、例えば、同じ支援対象者の情報や、兄弟など同じ環境下にいる異なる支援対象者の情報などが用いられてよい。引用可能な過去の登録がある場合(ステップS1508:YES)、サーバ装置100の処理はステップS1509へ進む。一方、引用可能な過去の登録が無い場合(ステップS1508:NO)、サーバ装置100の処理はステップS1510へ進む。
【0073】
ステップS1509にて、サーバ装置100は、図10に示すような過去の登録を引用設定が可能な領域を含むUI画面700を表示させる。その後、サーバ装置100の処理はステップS1511へ進む。
【0074】
ステップS1510にて、サーバ装置100は、図8に示すようなセーフティアセスを登録するためのUI画面700を表示させる。その後、サーバ装置100の処理はステップS1511へ進む。
【0075】
ステップS1511にて、サーバ装置100は、UI画面700を介して受け付けたセーフティアセスの情報を登録する。その後、ユーザ操作に基づき、サーバ装置100の処理はステップS1502へ戻る。
【0076】
ステップS1512にて、サーバ装置100は、すでに登録されているセーフティアセスの情報を編集するためのUI画面を表示させる。編集のためのUI画面は、図8などの登録画面と同様の構成であってよく、過去に設定された値を参照して表示させ、各値が変更可能に表示される。
【0077】
ステップS1513にて、サーバ装置100は、UI画面を介して受け付けたセーフティアセスの情報を更新する。その後、ユーザ操作に基づき、サーバ装置100の処理はステップS1502へ戻る。
【0078】
ステップS1514にて、サーバ装置100は、セーフティアセスの変遷の表示指示を受け付けたか否かを判定する。ここでの指示は、例えば、図5に示すUI画面400のセーフティアセス変遷ボタン415が押下されることにより行われる。変遷の表示指示を受け付けた場合(ステップS1514:YES)、サーバ装置100の処理はステップS1515へ進む。一方、変遷の表示指示を受け付けていない場合(ステップS1514:NO)、サーバ装置100の処理はステップS1502へ戻る。
【0079】
ステップS1515にて、サーバ装置100は、ユーザ指示に基づき、図13に示すようなセーフティアセスの遷移を示すUI画面1000を表示させる。その後、ユーザ操作に基づき、サーバ装置100の処理はステップS1502へ戻る。
【0080】
図15に示す処理フローおよび画面遷移は、本実施形態に係る機能にのみ着目して示している。そのため、サーバ装置100が提供する各種機能に応じて、更なる画面遷移が行われてよい。また、ユーザ操作により、各種機能の利用の終了を指示された場合、本処理フローが終了してよい。
【0081】
以上、本実施形態により、支援対象者へのアセスメントに係る情報を利用する際の利便性を向上させることが可能となる。
【0082】
<その他の実施形態>
上記実施形態では、児童虐待の現場での利用を想定した例を用いて説明したがこれに限定するものではない。上述したように、児童虐待の他の児童支援、母子保健、DV対応、性暴力対応、非行や犯罪対応、発達障害対応や高齢者福祉、障がい者福祉、生活保護、精神障害への治療・支援など、調査を行いながら支援を進める現場にて本願発明は適用可能である。これらの現場に応じて、UI画面の構成や調査項目、調査結果の遷移の表示方法などは調整されてよい。
【0083】
また、本発明において、上述した1以上の実施形態の機能を実現するためのプログラムやアプリケーションを、ネットワーク又は記憶媒体等を用いてシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。
【0084】
また、1つ以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array))によって実現してもよい。
【0085】
以上、図面を参照しながら各種の実施形態について説明したが、本開示は係る例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例、修正例、置換例、付加例、削除例、均等例に相当し得ることは明らかであり、それらについても当然に本開示の技術的範囲に属するものと了解される。また、発明の趣旨を逸脱しない範囲において、上述した各種の実施形態における各構成要素を任意に組み合わせてもよい。
【0086】
また、本明細書等において、「第1の」、「第2の」といった表現は、便宜上、他の要素と区別するために用いるために用いているに過ぎない。そのため、特定の構成要素に限定して解釈することを意図するものではない。よって、より多くの構成要素が存在する場合には、これらの表現は、適用する構成に応じて適宜読み替えられてよいことは言うまでもない。
【0087】
このように、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、実施形態の各構成を相互に組み合わせることや、明細書の記載、並びに周知の技術に基づいて、当業者が変更、応用することも本発明の予定するところであり、保護を求める範囲に含まれる。
【0088】
以上の通り、本明細書には次の事項が開示されている。
【0089】
(技術1)
支援対象者のアセスメントに係る情報の表示を制御する表示制御部(例えば、100、112)を備え、
前記表示制御部は、
複数の調査項目を含んで構成される、前記支援対象者のアセスメントに係る調査結果を受け付けるための第1の画面(例えば、500、800、900)と、
前記第1の画面を介して受け付けた調査結果の変遷を、前記複数の調査項目それぞれを対応付けて時系列に沿って識別可能に表示させるための第2の画面(例えば、1000)と、
を表示させる、アセスメント表示システム(例えば、1)。
この構成により、例えば、支援対象者へのアセスメントに係る情報を利用する際の利便性を向上させることが可能となる。
【0090】
(技術2)
前記第1の画面に含まれる前記複数の調査項目は、過去の調査結果の変遷に応じて変化する、技術1に記載のアセスメント表示システム。
この構成により、例えば、過去の調査結果に応じて、新たに調査すべき項目を変化させることが可能となる。
【0091】
(技術3)
時系列に発生する複数のイベントを管理する管理部(例えば、113)を更に有し、
前記第2の画面は、前記アセスメントに係る情報(例えば、1004、1007)と、当該アセスメントに関連するイベントの情報(例えば、1006)とが、時系列に沿って対応付けて表示される、技術1または技術2に記載のアセスメント表示システム。
この構成により、例えば、支援に関する会議等のイベントと、調査結果に基づくアセスメントとを時系列に沿って明示することが可能となる。
【0092】
(技術4)
前記第2の画面は、調査結果の変遷を、緊急度に応じた色または形状を切り替えることにより表示させる、技術1から技術3のいずれかに記載のアセスメント表示システム。
この構成により、例えば、調査結果の変遷に対する視認性を向上させることができる。また、より緊急度の高い項目を容易に把握することが可能となる。
【0093】
(技術5)
前記複数の調査項目それぞれに対する調査結果は、緊急度に応じた複数の段階の中から指定可能に構成され(例えば、802~804、902~904)、
調査結果の変遷において、前記複数の調査項目のうちのいずれかにて、所定の段階以上の変化が生じた場合、緊急度が高いことを通知する通知部(例えば、112、115)を更に有する、技術1から技術4のいずれかに記載のアセスメント表示システム。
この構成により、例えば、より緊急度の高い調査結果の変遷が生じている場合に、その状態をユーザに容易に把握させることが可能となる。
【0094】
(技術6)
前記通知部は、調査結果の変遷において、前記複数の調査項目のうちのいずれかにて、所定の変化パターンに対応する変化が生じた場合、当該所定の変化パターンに対応する通知を行う、技術5に記載のアセスメント表示システム。
この構成により、例えば、調査項目に対応した変化パターンに応じた緊急度の通知を行うことが可能となる。そのため、調査項目ごとに、ユーザに把握させるべきタイミングを調整することが可能となる。
【0095】
(技術7)
前記通知部は、調査結果の変遷において、前記複数の調査項目のうちのいずれかにて、未入力の調査項目が所定の回数、連続した場合、当該未入力に係る通知を行う、技術5または技術6に記載のアセスメント表示システム。
この構成により、調査漏れを防止することが可能となる。また、調査が困難な場合などが生じているといった状態を把握することが可能となる。
【0096】
(技術8)
支援対象者のアセスメントに係る情報の表示を制御する表示制御工程を有し、
前記表示制御工程において、
複数の調査項目を含んで構成される、前記支援対象者のアセスメントに係る調査結果を受け付けるための第1の画面(例えば、500、800、900)と、
前記第1の画面を介して受け付けた調査結果の変遷を、前記複数の調査項目それぞれを対応付けて時系列に沿って識別可能に表示させるための第2の画面(例えば、1000)と、
が表示される、アセスメント表示方法。
この構成により、例えば、支援対象者へのアセスメントに係る情報を利用する際の利便性を向上させることが可能となる。
【0097】
(技術9)
コンピュータ(例えば、100、200)を、
支援対象者のアセスメントに係る情報の表示を制御する表示制御部(例えば、112)、
として実行させ、
前記表示制御部は、
複数の調査項目を含んで構成される、前記支援対象者のアセスメントに係る調査結果を受け付けるための第1の画面(例えば、500、800、900)と、
前記第1の画面を介して受け付けた調査結果の変遷を、前記複数の調査項目それぞれを対応付けて時系列に沿って識別可能に表示させるための第2の画面(例えば、1000)と、
を表示させる、プログラム。
この構成により、例えば、支援対象者へのアセスメントに係る情報を利用する際の利便性を向上させることが可能となる。
【産業上の利用可能性】
【0098】
本発明は、例えば、様々な対象者を想定した地域支援サービスを実施する組織や機関において、支援対象者のアセスメントに係る情報としての調査結果の変遷を参照するための装置、システム、方法として有用である。
【符号の説明】
【0099】
1…業務支援システム(アセスメント表示システム)
100…サーバ装置
110…制御部
111…データ管理部
112…表示制御部
113…イベント管理部
114…アセスメント処理部
115…通信制御部
120…通信部
130…記憶部
131…基本情報DB
132…調査項目DB
133…イベントDB
134…調査結果DB
200…利用者端末
210…制御部
220…記憶部
230…通信部
240…操作部
250…表示部
260…外部IF
300…連携システム
NW…ネットワーク


【要約】
【課題】支援対象者へのアセスメントに係る情報を利用する際の利便性を向上させる。
【解決手段】アセスメント表示システムであって、支援対象者のアセスメントに係る情報の表示を制御する表示制御部を備え、前記表示制御部は、複数の調査項目を含んで構成される、前記支援対象者のアセスメントに係る調査結果を受け付けるための第1の画面と、前記第1の画面を介して受け付けた調査結果の変遷を、前記複数の調査項目それぞれを対応付けて時系列に沿って識別可能に表示させるための第2の画面と、を表示させる。

【選択図】 図13
図1
図2
図3
図4
図5
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図8
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図10
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図15