(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-01-09
(45)【発行日】2025-01-20
(54)【発明の名称】保管システム
(51)【国際特許分類】
B65G 1/04 20060101AFI20250110BHJP
【FI】
B65G1/04 555Z
(21)【出願番号】P 2022510840
(86)(22)【出願日】2020-04-22
(86)【国際出願番号】 CN2020086000
(87)【国際公開番号】W WO2021051806
(87)【国際公開日】2021-03-25
【審査請求日】2023-04-05
(31)【優先権主張番号】201910886446.1
(32)【優先日】2019-09-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】520208203
【氏名又は名称】ベイジン・ジンドン・チアンシ・テクノロジー・カンパニー・リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【氏名又は名称】阿部 達彦
(72)【発明者】
【氏名】黄 ▲鋒▼▲權▼
(72)【発明者】
【氏名】宋 国▲庫▼
(72)【発明者】
【氏名】▲劉▼ 臣
(72)【発明者】
【氏名】▲呉▼ 明福
【審査官】森林 宏和
(56)【参考文献】
【文献】特開2017-178459(JP,A)
【文献】中国特許出願公開第110116878(CN,A)
【文献】特表2012-519123(JP,A)
【文献】実開平06-042810(JP,U)
【文献】特表2018-530490(JP,A)
【文献】特表2016-529181(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2003/0185657(US,A1)
【文献】中国特許出願公開第108438705(CN,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65G 1/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
保管システム(100)であって、
少なくとも1つの棚ユニット(1a)を含む保管デバイス(1)であって、
前記棚ユニット(1a)は、2つの棚(11)を含み、前記2つの棚(11)の間に、通路(P)が配置されて、前記棚(11)
は、少なくとも2つの層の物品プラットホーム(112)
と、前記通路(P)の長さ方向(X)に沿って配置された少なくとも2つの直立ユニット(1b)とを含み、前記直立ユニット(1b)は、前記物品プラットホーム(112)を支持するように前記通路(P)の幅方向(Y)に沿って向かい合って配置された2つの直立部(111)を含み、リフト位置(b)が、前記通路(P)の片側における前記長さ方向(X)に沿った2つの隣接した直立部(111)と、前記通路(P)の他方の側における2つの向かい合った直立部(111)との間に形成され、且つ、少なくとも2つのリフト位置(b)がある、保管デバイス(1)と、
前記通路(P)を通過して前記物品プラットホーム(112)上の物品(a)にアクセスするように構成された物品輸送デバイス(2)と、
前記保管デバイス(1)上に配されたリフト駆動機構(3)であって、前記物品輸送デバイス(2)との
動力伝達状態を有し、前記
動力伝達状態において前記物品輸送デバイス(2)を駆動して前記棚(11)に沿って上昇または下降させるように構成される、リフト駆動機構(3)と、を含
み、
前記リフト駆動機構(3)は、前記物品輸送デバイス(2)が各リフト位置(b)まで移動すると、前記物品輸送デバイス(2)を駆動して前記リフト位置(b)において前記直立部(111)に沿って上昇または下降させるように構成され、且つ、前記リフト駆動機構(3)は、第1のリフト駆動機構(3a)と、第2のリフト駆動機構(3b)と、を含み、前記第1のリフト駆動機構(3a)は、前記物品輸送デバイス(2)と協働するように前記リフト位置(b)において前記直立部(111)上に配置されたリフト伝動ユニット(31)を含み、前記第2のリフト駆動機構(3b)は、前記保管デバイス(1)の上に移動可能に配置され、前記リフト伝動ユニット(31)との動力伝達状態および動力非伝達状態を有するように構成される、保管システム(100)。
【請求項2】
前記第2のリフト駆動機構(3b)は、移動機構(34)と、リフト電力機構(32)と、を含み、前記移動機構(34)は、前記保管デバイス(1)の上に移動可能に配置され、前記リフト電力機構(32)は、前記移動機構(34)と同時に移動するように前記移動機構(34)上に配置され、前記リフト電力機構(32)および前記リフト伝動ユニット(31)は、
動力伝達状態および
動力非伝達状態を有するように構成される、請求項
1に記載の保管システム(100)。
【請求項3】
前記リフト駆動機構(3)は、状態切り替え機構(33)をさらに含み、前記状態切り替え機構(33)は、前記リフト電力機構(32)および前記リフト伝動ユニット(31)を制御して、前記
動力伝達状態と前記
動力非伝達状態との間で切り替えるように構成される、請求項
2に記載の保管システム(100)。
【請求項4】
前記状態切り替え機構(33)は、リフト制御機構(3c)と、第1の接続構造体(3d)と、第2の接続構造体(3e)と、を含み、前記第1の接続構造体(3d)は、前記リフト伝動ユニット(31)上に配置され、前記第2の接続構造体(3e)は、前記リフト電力機構(32)上に配置され、前記リフト制御機構(3c)は、前記第2の接続構造体(3e)を駆動して上または下に移動させることによって前記第1の接続構造体(3d)と前記第2の接続構造体(3e)との係合または係合解除を制御するように構成されて、前記リフト電力機構(32)および前記リフト伝動ユニット(31)を制御して前記
動力伝達状態と前記
動力非伝達状態との間で切り替える、請求項
3に記載の保管システム(100)。
【請求項5】
前記第1の接続構造体(3d)および前記第2の接続構造体(3e)のうちの一方は、内部スプライン(331)を含み、他方は、外部スプライン(332)を含む、請求項
4に記載の保管システム(100)。
【請求項6】
前記保管デバイス(1)の上に配置された案内路(4)をさらに含み、前記第2のリフト駆動機構(3b)は、前記案内路(4)に沿って移動するように構成される、請求項
1に記載の保管システム(100)。
【請求項7】
前記案内路(4)は、互いに交差するように配置された第1の案内路(41)および第2の案内路(42)を含み、前記第1の案内路(41)は、前記通路(P)の前記長さ方向(X)に延び、前記第2の案内路(42)は、前記通路(P)の前記幅方向(Y)に延びる、請求項
6に記載の保管システム(100)。
【請求項8】
前記物品輸送デバイス(2)は、物品輸送デバイス本体(21)と、前記物品輸送デバイス本体(21)上に配置された協働機構(22)と、を含み、前記リフト駆動機構(3)は、前記協働機構(22)と協働するように前記保管デバイス(1)上に配置されたリフト伝動ユニット(31)を含み、前記物品輸送デバイス(2)および前記リフト駆動機構(3)は、前記協働機構(22)が前記リフト伝動ユニット(31)と係合されると、
動力伝達状態になる、請求項1から
7のいずれか一項に記載の保管システム(100)。
【請求項9】
前記リフト駆動機構(3)と前記物品輸送デバイス(2)との間に
動力非伝達状態があり、前記保管システム(100)は、状態切り替え制御機構(24)を含み、前記状態切り替え制御機構(24)は、前記協働機構(22)と前記リフト伝動ユニット(31)との係合または係合解除を制御するように構成され、前記物品輸送デバイス(2)および前記リフト駆動機構(3)を制御して前記
動力伝達状態と前記
動力非伝達状態との間で切り替える、請求項
8に記載の保管システム(100)。
【請求項10】
前記状態切り替え制御機構(24)は、前記リフト伝動ユニット(31)に対する前記協働機構(22)の延長および後退を制御することによって、前記協働機構(22)と前記リフト伝動ユニット(31)との係合または係合解除を制御するように構成される、請求項
9に記載の保管システム(100)。
【請求項11】
前記状態切り替え制御機構(24)は、前記物品輸送デバイス本体(21)上に配置され、前記状態切り替え制御機構(24)は、前記協働機構(22)を駆動して前記物品輸送デバイス本体(21)に対して延長および後退させることによって、前記リフト伝動ユニット(31)に対する前記協働機構(22)の延長および後退を制御するように構成される、請求項
10に記載の保管システム(100)。
【請求項12】
前記状態切り替え制御機構(24)は、入れ子式電力機構(2a)と、入れ子式伝動機構(2b)と、を含み、前記入れ子式電力機構(2a)は、前記入れ子式伝動機構(2b)を通じて前記協働機構(22)と接続され、前記入れ子式伝動機構(2b)は、前記物品輸送デバイス本体(21)に対する前記入れ子式電力機構(2a)の回転を、前記物品輸送デバイス本体(21)に対する前記協働機構(22)の入れ子式運動へと変換するように構成される、請求項
11に記載の保管システム(100)。
【請求項13】
前記入れ子式伝動機構(2b)は、ボールねじ機構を含み、前記ボールねじ機構のねじロッド(241)は、前記入れ子式電力機構(2a)に駆動接続されており、前記ボールねじ機構のねじナット(242)は、前記協働機構(22)に駆動接続されている、請求項
12に記載の保管システム(100)。
【請求項14】
前記リフト伝動ユニット(31)は、前記保管システム(100)のリフト位置(b)において4つの直立部(111)上にそれぞれ配置された4つのリフト伝動機構(31a)を含み、前記協働機構(22)は、前記4つのリフト伝動機構(31a)と対応して協働する4つの協働ユニット(22a)を含む、請求項
8に記載の保管システム(100)。
【請求項15】
前記協働ユニット(22a)は、前記リフト伝動機構(31a)と係合する、請求項
14に記載の保管システム(100)。
【請求項16】
前記協働ユニット(22a)は、スプロケット部(221)を含み、前記リフト伝動機構(31a)は、上昇鎖機構(3f)を含み、前記スプロケット部(221)は、前記上昇鎖機構(3f)の上昇鎖(312)と係合する、請求項
15に記載の保管システム(100)。
【請求項17】
前記リフト伝動ユニット(31)は、2つのリンケージ機構(31b)を含み、前記2つのリンケージ機構(31b)のうちの一方は、前記リフト伝動ユニット(31)における2つのリフト伝動機構(31a)と接続されて、その中に接続された前記2つのリフト伝動機構(31a)を駆動して同時に移動させ、前記2つのリンケージ機構(31b)のうちの他方は、前記リフト伝動ユニット(31)における他方の2つのリフト伝動機構(31a)と接続されて、その中に接続された前記2つのリフト伝動機構(31a)を駆動して同時に移動させる、請求項
14に記載の保管システム(100)。
【請求項18】
2つのリンケージ機構(31b)は、前記通路(P)の前記長さ方向(X)に沿って位置付けられた前記リフト伝動ユニット(31)の二対の前記リフト伝動機構(31a)に対応し、前記リンケージ機構(31b)は、前記通路(P)の前記幅方向(Y)に沿って位置付けられた前記リフト伝動ユニット(31)の2つのリフト伝動機構(31a)と接続される、請求項
17に記載の保管システム(100)。
【請求項19】
前記物品輸送デバイス本体(21)は、無人搬送車(211)である、請求項
8に記載の保管システム(100)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本開示は、2019年9月19日に出願された中国特許出願第201910886446.1号に基づき、かつその優先権を主張するものであり、その内容全体は参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
本開示は、物流の技術分野に関し、特に保管システムに関する。
【背景技術】
【0003】
空間利用率を改善し、土地占有費用を削減するために、保管システムは、通常、多層物品プラットホームを備えた棚を備え、物品輸送デバイスを使用して物品にアクセスする。
【0004】
関連するテクノロジーでは、物品輸送デバイスは、物品輸送デバイスが位置する層の上の物品にのみアクセスすることができ、異なる層の上の物品にアクセスすることは困難である。通常、異なる物品輸送デバイスが、異なる層の上に設けられる必要がある。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示は、保管システムを提供し、これは、
棚を含む保管デバイスであって、棚は、少なくとも2つの層の物品プラットホームを含む、保管デバイスと、
物品プラットホーム上の物品にアクセスするように構成された物品輸送デバイスと、
保管デバイス上に配されたリフト駆動機構であって、物品輸送デバイスとの動力伝達状態を有し、動力伝達状態において物品輸送デバイスを駆動して棚に沿って上昇または下降させるように構成される、リフト駆動機構と、を含む。
【0006】
いくつかの実施形態では、保管デバイスは、少なくとも1つの棚ユニットを含み、棚ユニットは、2つの棚を含み、これらの間に通路が配置されて、物品輸送デバイスが通過するのを可能にし、棚は、通路の長さ方向に沿って配置された少なくとも2つの直立ユニットを含み、直立ユニットは、物品プラットホームを支持するように通路の幅方向に沿って向かい合って配置された2つの直立部を含み、リフト位置が、通路の片側における長さ方向に沿った2つの隣接した直立部と、通路の他方の側における2つの向かい合った直立部との間に形成され、物品輸送デバイスは、リフト位置においてリフト駆動機構と動力伝達状態にあり、リフト駆動機構の駆動効果を受けてリフト位置において直立部に沿って上昇または下降する。
【0007】
いくつかの実施形態では、少なくとも2つのリフト位置があり、リフト駆動機構は、物品輸送デバイスが各リフト位置まで移動すると、物品輸送デバイスを駆動してリフト位置において直立部に沿って上昇または下降させるように構成される。
【0008】
いくつかの実施形態では、リフト駆動機構は、第1のリフト駆動機構と、第2のリフト駆動機構と、を含み、第1のリフト駆動機構は、物品輸送デバイスと協働するようにリフト位置において直立部上に配置されたリフト伝動ユニットを含み、第2のリフト駆動機構は、保管デバイスの上に移動可能に配置され、リフト伝動ユニットとの動力伝達状態および動力非伝達状態を有するように構成される。
【0009】
いくつかの実施形態では、第2のリフト駆動機構は、移動機構と、リフト電力機構と、を含み、移動機構は、保管デバイスの上に移動可能に配置され、リフト電力機構は、移動機構と同時に移動するように移動機構上に配置され、リフト電力機構およびリフト伝動ユニットは、動力伝達状態および動力非伝達状態を有するように構成される。
【0010】
いくつかの実施形態では、リフト駆動機構は、状態切り替え機構をさらに含み、状態切り替え機構は、リフト電力機構およびリフト伝動ユニットを制御して、動力伝達状態と動力非伝達状態との間で切り替えるように構成される。
【0011】
いくつかの実施形態では、状態切り替え機構は、リフト制御機構と、第1の接続構造体と、第2の接続構造体と、を含み、第1の接続構造体は、リフト伝動ユニット上に配置され、第2の接続構造体は、リフト電力機構上に配置され、リフト制御機構は、第2の接続構造体を駆動して上または下に移動させることによって第1の接続構造体と第2の接続構造体との係合または係合解除を制御するように構成されて、リフト電力機構およびリフト伝動ユニットを制御して動力伝達状態と動力非伝達状態との間で切り替える。
【0012】
いくつかの実施形態では、第1の接続構造体および第2の接続構造体のうちの一方は、内部スプラインを含み、他方は、外部スプラインを含む。
【0013】
いくつかの実施形態では、保管システムは、保管デバイスの上に配置された案内路をさらに含み、第2のリフト駆動機構は、案内路に沿って移動するように構成される。
【0014】
いくつかの実施形態では、案内路は、互いに交差するように配置された第1の案内路および第2の案内路を含み、第1の案内路は、通路の長さ方向に延び、第2の案内路は、通路の幅方向に延びる。
【0015】
いくつかの実施形態では、物品輸送デバイスは、物品輸送デバイス本体と、物品輸送デバイス本体上に配置された協働機構と、を含み、リフト駆動機構は、協働機構と協働するように保管デバイス上に配置されたリフト伝動ユニットを含み、物品輸送デバイスおよびリフト駆動機構は、協働機構がリフト伝動ユニットと係合されると、動力伝達状態になる。
【0016】
いくつかの実施形態では、リフト駆動機構と物品輸送デバイスとの間に動力非伝達状態があり、保管システムは状態切り替え制御機構を含み、状態切り替え制御機構は、協働機構とリフト伝動ユニットとの係合または係合解除を制御するように構成され、物品輸送デバイスおよびリフト駆動機構を制御して動力伝達状態と動力非伝達状態との間で切り替える。
【0017】
いくつかの実施形態では、状態切り替え制御機構は、リフト伝動ユニットに対する協働機構の延長および後退を制御することによって、協働機構とリフト伝動ユニットとの係合または係合解除を制御するように構成される。
【0018】
いくつかの実施形態では、状態切り替え制御機構は、物品輸送デバイス本体上に配置され、状態切り替え制御機構は、協働機構を駆動して物品輸送デバイス本体に対して延長および後退させることによって、リフト伝動ユニットに対する協働機構の延長および後退を制御するように構成される。
【0019】
いくつかの実施形態では、状態切り替え制御機構は、入れ子式電力機構と、入れ子式伝動機構と、を含み、入れ子式電力機構は、入れ子式伝動機構を通じて協働機構と接続され、入れ子式伝動機構は、物品輸送デバイス本体に対する入れ子式電力機構の回転を、物品輸送デバイス本体に対する協働機構の入れ子式運動へと変換するように構成される。
【0020】
いくつかの実施形態では、入れ子式伝動機構は、ボールねじ機構を含み、ボールねじ機構のねじロッドは、入れ子式電力機構に駆動接続されており、ボールねじ機構のねじナットは、協働機構に駆動接続されている。
【0021】
いくつかの実施形態では、リフト伝動ユニットは、保管システムのリフト位置において4つの直立部上にそれぞれ配置された4つのリフト伝動機構を含み、協働機構は、4つのリフト伝動機構と対応して協働する4つの協働ユニットを含む。
【0022】
いくつかの実施形態では、協働ユニットはリフト伝動機構と係合する。
【0023】
いくつかの実施形態では、協働ユニットはスプロケット部を含み、リフト伝動機構は上昇鎖機構を含み、スプロケット部は、上昇鎖機構の上昇鎖と係合する。
【0024】
いくつかの実施形態では、リフト伝動ユニットは、2つのリンケージ機構を含み、2つのリンケージ機構のうちの一方は、リフト伝動ユニットにおける2つのリフト伝動機構と接続されて、その中に接続された2つのリフト伝動機構を駆動して同時に移動させ、2つのリンケージ機構のうちの他方は、リフト伝動ユニットにおける他方の2つのリフト伝動機構と接続されて、その中に接続された2つのリフト伝動機構を駆動して同時に移動させる。
【0025】
いくつかの実施形態では、2つのリンケージ機構は、通路の長さ方向に沿って位置付けられたリフト伝動ユニットの二対のリフト伝動機構に対応し、リンケージ機構は、通路の幅方向に沿って位置付けられたリフト伝動ユニットの2つのリフト伝動機構と接続される。
【0026】
いくつかの実施形態では、物品輸送デバイス本体は、無人搬送車である。
【0027】
物品輸送デバイスを上昇または下降させるために保管デバイス上にリフト駆動機構を置くことにより、保管デバイスは、異なる層上の物品にアクセスすることができ、このことは、保管システムの高さ方向における空間の利用率を改善し、かつ保管システムの高さ空間を十分に利用するのに有益である。
【0028】
本開示の例示的な実施形態は、添付図面を参照して詳細に説明され、そのため、本開示の他の特徴および利点が明らかになるであろう。
【0029】
本開示の実施形態または先行技術における技術的解決策をさらに明確に例示するために、実施形態または先行技術の説明に使用される必要がある添付図面に関して、以下で簡単に説明する。明らかに、以下で説明する添付図面は、単に本開示のいくつかの実施形態である。当業者は、創造的な活動なしでこれらの図面に従った他の添付図面を入手することができる。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【
図1】本開示による実施形態の保管システムの全体的な構造の概略図である。
【
図2】
図1の1つのリフト位置におけるリフト駆動機構および物品輸送デバイスの協働構造の概略図である。
【
図3】
図2の物品輸送デバイスの3次元構造の概略図である。
【
図4】
図3の状態切り替え制御機構および協働機構の概略構造図である。
【
図6】
図5の1つのリフト位置およびその対応するリフト伝動ユニットの3次元構造の概略図である。
【
図8】
図2の移動機構、リフト電力機構、および状態切り替え機構の概略構造図である。
【発明を実施するための形態】
【0031】
以下の本開示の実施形態では添付図面と組み合わせて本開示の実施形態における技術的解決策について、明確で完全な説明が以下で提供され、明らかに、以下に記載される実施形態は、本開示の実施形態の一部であり、すべてではない。以下の少なくとも1つの例示的な実施形態の説明は、本開示の実施形態、およびその開示または使用に対する制限として役立つというよりは、単なる例示である。本開示の実施形態に基づいて、発明の努力なしで当業者に想到され得る他の実施形態はすべて、本開示の実施形態の保護範囲に含まれるものとする。
【0032】
当業者に既知の技術、方法、およびデバイスは、詳細には論じない場合があるが、適切な条件下では、それらの技術、方法、およびデバイスは、説明の一部とみなすべきである。
【0033】
本開示の説明では、用語「前方」、「後方」、「上方」、「下方」、「左」、「右」、ならびに「横断方向」、「長手方向」、「垂直」、「水平」、「上部」、および「底部」によって示される方位または位置関係は、通常、図面によって示される方位または位置関係に基づいており、これは、本開示の説明を容易にし、簡略化するためだけのものであり、反対の説明が無ければ、これらの用語は、言及されたデバイスまたは要素が特定の方位を提示するか、または特定の方位で構築および動作されなければならないことを示したり示唆したりするものではなく、そのため、本開示の保護範囲に対する限定として理解され得ないと理解することが必要である。用語「内側」および「外側」は、各構成要素自体の輪郭に対して内側および外側を指す。
【0034】
本開示の実施形態の説明では、「第1」および「第2」のような用語で構成要素および部品を定義することは、特に明記しない限り、対応する構成要素および部品を識別する便宜のためにすぎず、前述した用語には特別な意味はなく、したがって、そのような用語は、本開示の実施形態の保護範囲に対する制限として理解され得ないことを、理解されたい。
【0035】
さらに、以下に記載する本開示の異なる実施形態に含まれる技術的特徴は、互いに矛盾しない限り、相互に組み合わせられ得る。
【0036】
関連するテクノロジーでは、物品輸送デバイスは、物品輸送デバイスが位置する層上の物品にアクセスできるのみであり、物品輸送デバイスが異なる層上の物品にアクセスすることは困難である。通常、異なる物品輸送デバイスが、異なる層上に設けられる必要がある。これは、高さ方向における空間利用率を制限するだけでなく、余分な設備および物品アクセス効率の低下などの問題を引き起こす。
【0037】
保管システムの高さ方向における空間利用率を改善するために、本開示は、保管システム100を提供する。
【0038】
図1~
図8は、本開示の保管システム100の実施形態を示す。
図1~
図8を参照すると、本開示によって提供される保管システム100は、
棚11を含む保管デバイス1であって、棚11は、少なくとも2つの層の物品プラットホーム112を含む、保管デバイス1と、
物品プラットホーム112上の物品aにアクセスするように構成された物品輸送デバイス2と、
保管デバイス1上に配されたリフト駆動機構3であって、物品輸送デバイス2との
動力伝達状態を有するように構成され、物品輸送デバイス2との
動力伝達状態を有し、
動力伝達状態において物品輸送デバイス2を駆動して棚11に沿って上昇または下降させるように構成されている、リフト駆動機構3と、を含む。
【0039】
リフト駆動機構3の駆動効果を受けて、物品輸送デバイス2は、単一の層上の物品へのアクセスに限定されるのではなく、異なる層上の物品にアクセスするために、棚11に沿って上昇または下降し、したがって、保管システム100の高さ方向における空間利用率が効果的に改善され、保管システム100の高さ空間が、より十分に利用される。
【0040】
さらに、同じ物品輸送デバイス2は、異なる層上の物品にアクセスでき、したがって、物品輸送デバイス2の数が減少し、余分な設備のリスクが低減され、物品アクセス効率が改善される。
【0041】
同時に、リフト駆動機構3が保管デバイス1から独立している場合と比べ、リフト駆動機構3が保管デバイス1上に配されている場合、リフト駆動機構3が、物品輸送デバイス2を上昇または下降させるように物品輸送デバイス2と協働するのが、より便利であり、さらに、保管システム100の構造が、より小型であり、リフト駆動機構3がさらなる地上空間を占めないので、レンタル費用が削減される。
【0042】
いくつかの実施形態では、保管デバイス1は、少なくとも1つの棚ユニット1aを含み、棚ユニット1aは、2つの棚11を含み、これらの間に通路Pが配置されて、物品輸送デバイス2が通過するのを可能にし、棚11は、通路Pの長さ方向Xに沿って配置された少なくとも2つの直立ユニット1bを含み、直立ユニット1bは、物品プラットホーム112を支持するように通路Pの幅方向Yに沿って向かい合って配置された2つの直立部111を含み、リフト位置bが、通路Pの片側における長さ方向Xに沿った2つの隣接した直立部111と、通路Ptの他方の側における2つの向かい合った直立部111との間に形成される。
【0043】
より徹底的な物品の保管を達成するために、保管デバイス1内に少なくとも2つの棚ユニット1aがあり、そのため、保管デバイス1は、通路Pの幅方向Yに沿って配置された少なくとも2つのリフト位置bを有し、かつ/または、複数の直立ユニット1bがあり、そのため、保管デバイス1は、通路Pの長さ方向Xに沿って配置された少なくとも2つのリフト位置bを有する。
【0044】
具体的には、複数の棚ユニット1aおよび複数の直立ユニット1bがあり、この場合、複数のリフト位置bがあり、これらのリフト位置bは、通路Pの幅方向Yに沿って配置された複数のリフト位置b、および通路Pの長さ方向Xに沿って配置された複数のリフト位置bの両方を含み、そのため、複数の行および列を含むリフト位置マトリックスが形成され、保管システム100は、3次元の倉庫となり、これは、同じ占有空間で、より高密度の物品保管を実現した。
【0045】
リフト位置bが提供される場合、物品輸送デバイス2は、リフト位置bにおいてリフト駆動機構3と動力伝達状態にあり、リフト駆動機構3の駆動効果を受けてリフト位置bにおいて直立部111に沿って上昇または下降し、そのため、物品輸送デバイス2は、リフト位置bにあるさまざまな物品層上の物品にアクセスする。
【0046】
少なくとも2つのリフト位置bがある場合、物品輸送デバイス2は、異なるリフト位置b間で移動可能であり、異なるリフト位置bにある物品aにアクセスする。
【0047】
物品輸送デバイス2が各リフト位置bにある複数の層上の物品にアクセスするのを可能にするため、いくつかの実施形態では、リフト駆動機構3は、物品輸送デバイス2が各リフト位置bまで移動したときに、物品輸送デバイス2を駆動して各リフト位置bにおいて直立部111に沿って上昇または下降させるように構成される。このようにして、物品輸送デバイス2とリフト駆動機構3との協働により、同じ物品輸送デバイス2は、同じリフト駆動機構3の駆動効果を受けて、異なるリフト位置bにあり、かつ各リフト位置bにおいて異なる層上にある物品にアクセスし、このことは、物品輸送デバイス2およびリフト駆動機構3の数、ならびに余分な設備のリスクをさらに低減し、かつ物品アクセス効率を改善するのに特に有益である。
【0048】
物品輸送デバイス2が各リフト位置bまで移動したときに、リフト駆動機構3が物品輸送デバイス2を駆動してリフト位置bにおいて直立部111に沿って上昇または下降させるのを可能にするために、いくつかの実施形態では、
図1および
図2に示すように、リフト駆動機構3は、第1のリフト駆動機構3aおよび第2のリフト駆動機構3bを含み、第1のリフト駆動機構3aは、物品輸送デバイス2と協働するようにリフト位置bにおいて直立部111上に配置されたリフト伝動ユニット31を含み、第2のリフト駆動機構3bは、保管デバイス1の上に移動可能に配置され、リフト伝動ユニット31との
動力伝達状態および
動力非伝達状態を有するように構成される。このようにして、物品輸送デバイス2が特定のリフト位置bにあるとき、第2のリフト駆動機構3bもまた、対応するリフト位置bの上まで移動し、対応するリフト位置bにおいてリフト伝動ユニット31と
動力伝達され、次に、物品輸送デバイス2を駆動してリフト位置bにある層の間で上昇または下降させて、必要に応じて物品にアクセスし;物品輸送デバイス2が特定のリフト位置bにある物品へのアクセスを達成し、別のリフト位置bにある物品にアクセスする必要がある場合、第2のリフト駆動機構3bとリフト伝動ユニット31との間の
動力伝達は切断され、第2のリフト駆動機構3bは、物品輸送デバイス2が到達する必要がある、別のリフト位置b(目標リフト位置と呼ばれる)の上まで移動し、さらに、物品輸送デバイス2が目標リフト位置まで移送されると、物品輸送デバイス2を駆動してさらに目標リフト位置において上昇または下降させる。
【0049】
第2のリフト駆動機構3bは、移動機構34およびリフト電力機構32を含み、移動機構34は、保管デバイス1の上に移動可能に配置され、リフト電力機構32は、移動機構34と同時に移動するように移動機構34上に配置され、リフト電力機構32およびリフト伝動ユニット31は、動力伝達状態および動力非伝達状態を有するように構成される。このようにして、移動機構34は、リフト電力機構32を駆動して保管デバイス1に沿ってすべてのリフト位置bの上まで移動させ、リフト電力機構32は、リフト位置bに到達した後でリフト伝動ユニット31と動力伝達され、そのため、リフト電力機構32は、物品輸送デバイス2を駆動して、リフト伝動ユニット31を介してリフト位置bの異なる層において上昇または下降させる。
【0050】
リフト電力機構32とリフト伝動ユニット31との間の接続状態を自動的に制御するため、いくつかの実施形態では、リフト駆動機構3は、リフト電力機構32およびリフト伝動ユニット31を制御して動力伝達状態と動力非伝達状態との間で切り替えるための、状態切り替え機構33をさらに含み、このことは、保管システム100の稼働テンポ(running beat)を加速させ、物品アクセス効率を改善するのに有益である。
【0051】
状態切り替え機構33は、リフト制御機構3cと、第1の接続構造体3dと、第2の接続構造体3eと、を含み、第1の接続構造体3dは、リフト伝動ユニット31上に配置され、第2の接続構造体3eは、リフト電力機構32上に配置され、リフト制御機構3cは、第2の接続構造体3eを上または下に移動させることによって第1の接続構造体3dと第2の接続構造体3eとの係合または係合解除を制御するように構成され、リフト電力機構32およびリフト伝動ユニット31を制御して動力伝達状態と動力非伝達状態との間で切り替える。これに基づいて、リフト制御機構3cが、第2の接続構造体3eを上または下に移動させるように制御する限り、リフト電力機構32およびリフト伝動ユニット31は、都合よくかつ効率的に動力伝達状態と動力非伝達状態との間で切り替えられる。
【0052】
本開示では、物品輸送デバイス2は、物品輸送デバイス本体21と、物品輸送デバイス本体21上に配置された協働機構22と、を含み、協働機構22は、保管デバイス1上のリフト駆動機構3のリフト伝動ユニット31と協働し、協働機構22がリフト伝動ユニット31と係合されると、物品輸送デバイス2およびリフト駆動機構3は動力伝達状態になる。
【0053】
物品輸送デバイス本体21は、物品運送デバイス、例えばAGV(無人搬送車)211またはRGV(有軌道無人搬送台車)である。
【0054】
リフト伝動ユニット31の数は、リフト位置bの数と同じであり、リフト伝動ユニット31は、一つずつリフト位置bに対応する。リフト伝動ユニット31は、リフト位置bにおいて4つの直立部111上にそれぞれ配置された4つのリフト伝動機構31aを含み、協働機構22は、4つのリフト伝動機構31aと対応して協働する4つの協働ユニット22aを含む。このようにして、4つの協働ユニット22aが各リフト位置bにおいて4つのリフト伝動機構31aと係合されると、物品輸送デバイス2およびリフト駆動機構3は動力伝達状態になり、物品輸送デバイス2は、スムーズに上昇または下降する。
【0055】
さらに、協働ユニット22aは、スプライス接続、ねじ接続、フック接続、または係合接続など、多様な様式でリフト伝動機構31aと協働する。係合接続が採用された場合、リフト伝動機構31aは回転し、係合された物品輸送デバイス2を駆動して上昇または下降させる。
【0056】
物品輸送デバイス2のリフト安定性をさらに改善するために、いくつかの実施形態では、リフト伝動ユニット31は、2つのリンケージ機構31bをさらに含み、2つのリンケージ機構31bのうちの一方は、リフト伝動ユニット31における2つのリフト伝動機構31aと接続されて、その中に接続された2つのリフト伝動機構31aを駆動して同時に移動させ、2つのリンケージ機構31bのうちの他方は、リフト伝動ユニット31における他方の2つのリフト伝動機構31aと接続されて、その中に接続された2つのリフト伝動機構31aを駆動して同時に移動させる。2つのリンケージ機構31bの効果と同じように、同じリフト伝動ユニット31における4つのリフト伝動機構31aは、対になって同時に移動し、物品輸送デバイス2の4つの協働ユニット22aを駆動して対で同時に上昇または下降させ、物品輸送デバイス2は、さらに安定して上昇または下降し、それによって、リフトプロセスにおいて、物品輸送デバイス2のたわみまたは衝突リスクを低減する。
【0057】
リンケージ機構31bによって接続された2つのリフト伝動機構31aは、同じリフト伝動ユニット31における任意の2つのリフト駆動機構31aであってよく、例えば、リフト位置bにおいて通路Pの長さ方向Xにおける2つのリフト駆動機構31aであってよく、または、リフト位置bにおいて通路Pの幅方向Yにおける2つのリフト駆動機構31aであってよく、または、リフト位置bの対角線上の2つのリフト駆動機構31aであってよい。
【0058】
さらに、いくつかの実施形態では、リフト駆動機構3および物品輸送デバイス2はまた、動力非伝達状態を有するように構成され、保管システム100は、状態切り替え制御機構24を含む。状態切り替え制御機構24は、協働機構22とリフト伝動ユニット31との係合または係合解除を制御するように構成され、物品輸送デバイス2およびリフト駆動機構3を制御して、動力伝達状態と動力非伝達状態との間で切り替える。このようにして、物品にアクセスすることが必要な場合、状態切り替え制御機構24は、リフト伝動ユニット31と係合するように協働機構22を制御し、そのため、物品輸送デバイス2は、リフト駆動機構3の駆動効果を受けて目標の層まで上昇または下降し、物品輸送デバイス2が特定のリフト位置bにおいて物品の輸送を終え、別のリフト位置bにおいて物品を輸送する必要がある場合、状態切り替え制御機構24は、リフト伝動ユニット31から係合解除するように協働機構22を制御し、そのため、物品輸送デバイス2は、リフト伝動ユニット31により制限されるのではなく、目標のリフト位置まで自由に移動することができる。見て分かるように、物品輸送デバイス2とリフト駆動機構3との間の動力伝達を自動的に制御するように状態切り替え制御機構24を設定することによって、同じリフト位置bの各層における物品取り扱いタスクがスムーズに完了するだけでなく、物品輸送デバイス2は、都合よく、異なるリフト位置b間で移動して、異なるリフト位置bにおいて良好な取り扱いタスクを完了し、同時に、保管システム100全体の稼働テンポが加速される。
【0059】
状態切り替え制御機構24は、さまざまな方法で協働機構22がリフト伝動ユニット31と係合されているかどうかを制御し得る。例えば、状態切り替え制御機構24は、協働機構22およびリフト伝動ユニット31を駆動して互いに対して回転および/または延長もしくは後退させるように構成されて、協働機構22とリフト伝動ユニット31との係合または係合解除を制御する。
【0060】
以下では、
図1~
図8に示すような実施形態と共に本開示に対するさらなる説明を提供する。
【0061】
図1~
図8に示すように、この実施形態では、保管システム100は、3次元の倉庫であり、保管デバイス1と、物品輸送デバイス2と、リフト駆動機構3と、案内路4と、を含む。
【0062】
物品aを保管するための保管デバイス1は、並んで配置された複数の棚ユニット1aを含む。棚ユニット1aはそれぞれ、対向して配置され、かつ互いから離間した2つの棚11を備え、そのため、通路Pが、そのような2つの棚の間に形成される。棚11はそれぞれ、複数層の物品プラットホーム112、および通路Pの長さ方向Xに沿って間隔を置いて配置された複数の直立ユニット1bを含む。直立ユニット1bは、物品プラットホーム112を支持し、通路Pの幅方向Yに間隔を置いて配置された2つの直立部111を含むように構成される。このようにして、保管デバイス1は、複数の通路Pを備え、各通路Pの両側の2つの棚11は、複数層の物品プラットホーム112および複数の直立部111によって分離されて、物品aを保管するための物品位置を形成し、そのため、保管デバイス1は、多量の物品aを保管することができる。
【0063】
さまざまな実際の需要に応じて、すべての物品位置における物品aにアクセスすることができる。しかしながら、各物品位置における物品aにどのように効率的にアクセスするかが難点である。
【0064】
この実施形態では、物品輸送デバイス2とリフト駆動機構3との協働により、すべての物品位置における物品aが、都合よくかつ効率的にアクセスされ、さまざまな物流需要が柔軟に満たされる。
【0065】
説明の便宜上、
図1および
図2に示すように、通路Pの片側における2つの隣接した各直立部111と、通路Pの他方の側における2つの対応する直立部111との間の空間は、以下ではリフト位置bと呼ぶ。この実施形態の保管デバイス1は、マトリックスに配置された複数のリフト位置bを備えることが
図1から分かる。
【0066】
この実施形態では、物品輸送デバイス2は、通路Pに沿って移動するように構成され、異なるリフト位置bの間で移行して、異なるリフト位置bでの物品取り扱い需要を満たす。さらに、物品輸送デバイス2はまた、リフト駆動機構3の駆動効果を受けてリフト位置bにおいて直立部111に沿って上昇または下降するように構成され、各リフト位置bにおいて異なる層の物品取り扱い需要を満たす。
【0067】
図1~
図8に示すように、この実施形態では、物品輸送デバイス2は、無人搬送車211の物品輸送デバイス本体21と、物品輸送デバイス本体21上に配置された協働機構22と、を含み、リフト駆動機構3は、リフト位置bにおいて複数のリフト伝動ユニット31を備える第1のリフト駆動機構3aと、保管デバイス1の上の移動機構34、リフト電力機構32、および状態切り替え機構33を備えた第2のリフト駆動機構3bと、を含み、リフト電力機構32および状態切り替え機構33は、移動機構34上に配置される。
【0068】
移動機構34は、リフト電力機構32を駆動して異なるリフト位置bの間で一緒に移動させ;リフト電力機構32およびリフト伝動ユニット31は、状態切り替え機構33の制御下で動力伝達状態と動力非伝達状態との間で切り替えられ、リフト電力機構32は、動力伝達状態においてリフト伝動ユニット31に電力を提供し;協働機構22は、状態切り替え制御機構24の制御下でリフト伝動ユニット31と係合または係合解除され、そのため、物品輸送デバイス2およびリフト駆動機構3は、動力伝達状態と動力非伝達状態との間で切り替えられる。
【0069】
リフト位置bにおいて異なる層の物品aにアクセスすることが必要な場合、物品輸送デバイス2は、リフト位置bまで移動し、状態切り替え制御機構24は、協働機構22を制御してリフト伝動ユニット31と係合させ、同時に、移動機構34は、リフト電力機構32を駆動して対応するリフト位置bの上まで移動させ、状態切り替え機構33は、リフト電力機構32を制御してリフト伝動ユニット31と係合させ、そのため、リフト電力機構32は、協働機構22を駆動して、リフト伝動ユニット31を通じて上昇または下降させ、それによって、物品輸送デバイス2を制御して各リフト位置bにおける異なる層まで上昇または下降させて、異なる層において物品取り扱いタスクを実行する。
【0070】
特定のリフト位置bにおける物品取り扱いタスクが完了し、別のリフト位置bにおける物品取り扱いタスクを実行する必要がある場合、リフト駆動機構3は、物品輸送デバイス2を地面まで下降させ、状態切り替え制御機構24は、協働機構22を制御して、リフト伝動ユニット31から係合解除させ、そのため、物品輸送デバイス2およびリフト電力機構3は、動力非伝達状態へと切り替えられ、物品輸送デバイス2は、通路Pに沿って別のリフト位置bまで移動することができ、同時に、状態切り替え機構33は、リフト電力機構32を制御してリフト伝動ユニット31から係合解除させ、そのため、リフト電力機構32およびリフト伝動ユニット31は動力非伝達状態へと切り替えられ、リフト電力機構32は、移動機構34の駆動効果を受けて別のリフト位置bの上まで移動することができ、物品輸送デバイス2を再び駆動するのを待つ。
【0071】
図2および
図5~
図7に示すように、この実施形態のリフト伝動ユニット31はそれぞれ、リフト位置bにおいて4つの直立部111上にそれぞれ配置された4つのリフト伝動機構31aを含み、物品輸送デバイス2の協働機構22は、同じリフト伝動ユニット31の4つのリフト伝動機構31aと対応して協働する4つの協働ユニットを含む。
【0072】
具体的には、
図7から分かるように、すべてのリフト伝動機構31aは、第1のスプロケット311、第2のスプロケット313、および上昇鎖312を備えた上昇鎖機構3fを含み、第1のスプロケット311および第2のスプロケット313は、直立部111の下方部およびその上方部にそれぞれ配置され、第2のスプロケット313は、リンケージ機構31bを通じてリフト電力機構32と駆動接続されており、上昇鎖312は、第1のスプロケット311および第2のスプロケット313上に接続される。これに基づいて、第2のスプロケット313は、駆動スプロケットであり、第1のスプロケット311は、被駆動スプロケットである。リフト電力機構32が状態切り替え機構33の制御下でリンケージ機構31bと係合されると、上昇鎖312は、リフト電力機構32の駆動効果を受けて回転し、それによって、そのような上昇鎖と係合された物品輸送デバイス22を、リフト位置bにおいて直立部111に沿って上昇または下降させる。
【0073】
4つの協働ユニット22aは、物品輸送デバイス本体21の両側に対をなして配置されていることが
図3および
図4から分かり、物品輸送デバイス本体21の同じ側に位置する2つの協働ユニット22aは、互いに対してそれぞれ反対の方向に配置され、すべての協働ユニット22aは、物品輸送デバイス本体21に対してスライド可能に配置されて、状態切り替え制御機構24の制御下で物品輸送デバイス本体21に対して延長および後退し、それによって、協働ユニット22aと、対応するリフト伝動機構31aとの係合または係合解除を達成して、物品輸送デバイス2およびリフト駆動機構3を制御して
動力伝達状態と
動力非伝達状態との間で切り替える。
【0074】
図4から分かるように、この実施形態では、協働ユニット22aはそれぞれ、スプロケット部221と、スプロケット装着基部222と、スライダ223と、を含み;スプロケット部221は、装着基部222上に据え付けられ、装着基部222は、スライダ223上に据え付けられ、さらに、物品輸送デバイス本体21は、スライドレール23を備え、スライダ223は、スライドレール23上にスライド可能に配置され、状態切り替え制御機構24と駆動接続されている。このようにして、協働ユニット22aは、状態切り替え制御機構24の駆動効果を受けて物品輸送デバイス本体21に対してスライドし、そのため、スプロケット部221は、物品輸送デバイス本体21に対して延長または後退し、スプロケット部221が上昇鎖312に係合するように延長すると、協働ユニット22aは、対応するリフト伝動機構31aと係合され、物品輸送デバイス2およびリフト駆動機構3は
動力伝達状態になり、スプロケット部221が後退すると、協働ユニット22aは、対応するリフト伝動機構31aから係合解除され、物品輸送デバイス2およびリフト駆動機構3は、
動力非伝達状態になる。
【0075】
協働機構22とリフト伝動ユニット31との係合または係合解除を都合よく制御するために、
図3および
図4に示すように、この実施形態では、状態切り替え制御機構24は、物品輸送デバイス本体21上に配置され、入れ子式電力機構2aおよび入れ子式伝動機構2bを含み、入れ子式電力機構2aは、入れ子式伝動機構2bを通じて協働機構22と接続され、入れ子式伝動機構2bは、物品輸送デバイス本体21に対する入れ子式電力機構2aの回転を、物品輸送デバイス本体21に対する協働機構22の入れ子式運動へと変換するように構成される。
【0076】
具体的には、
図3および
図4と組み合わせて、この実施形態では、入れ子式電力機構2aは、第1のモータ243を含み、入れ子式伝動機構2bは、ボールねじ機構を含み、ボールねじ機構のねじロッド241は、入れ子式電力機構2aの第1のモータ243と駆動接続されており、ボールねじ機構のねじナット242は、協働機構22と駆動接続されている。ねじロッド241およびねじナット242は同じ方向に回転する。ねじロッド241は、ベアリング、ロックナットなどを通じてねじ装着基部25上に装着され、ねじ装着基部25は、基部26を通じて物品輸送デバイス本体21上に装着される。このようにして、ボールねじ機構の作用下で、第1のモータ243が回転すると、協働機構22は、物品輸送デバイス本体21に対して延長または後退し、リフト伝動ユニット31と係合または係合解除する。
【0077】
さらに、協働機構22の4つの協働ユニット22aと協働するために、この実施形態では、状態切り替え制御機構24は、入れ子式電力機構2aおよび入れ子式伝動機構2bを含む2つの複合構造体(以下では、略して入れ子式制御機構と呼ぶ)を含み、2つの入れ子式制御機構は、物品輸送デバイス本体21の両側に位置する二対の協働ユニット21aとそれぞれ駆動接続しており、入れ子式制御機構は、2つのボールねじ機構をそれぞれ備え、同じ入れ子式制御機構内の2つのそれぞれのボールねじロッドは、物品輸送デバイス本体21の同じ側に位置する2つの協働ユニット21aとそれぞれ駆動接続しており、同じ入れ子式制御機構内の2つのボールねじ機構のねじロッド241は、反対の回転方向を有し、シャフト継手27を通じて接続される。これに基づいて、入れ子式制御機構のそれぞれにおいて、第1のモータ243の回転は、2つのボールねじ機構のねじロッド241を回転させ、そのため、2つのねじナット242は、2つの対応する協働ユニット21aに、同時に入れ子式運動を実施させ、次に、2つの入れ子式制御機構の制御下で、4つの協働ユニット21aは、同時に入れ子式運動を実施して、4つのリフト伝動機構31aと同時に係合または係合解除され、それによって、物品輸送デバイス2とリフト駆動機構3との間の接続関係の確実な制御を実現する。
【0078】
さらに、
図2、
図5、および
図6に示すように、この実施形態のリフト伝動ユニット31は、2つのリンケージ機構31bをさらに含み、2つのリンケージ機構31bは、通路Pの長さ方向Xに沿って位置付けられたリフト伝動ユニット31の二対のリフト伝動機構31aに対応しており、リンケージ機構はそれぞれ、リフト位置bにおいて、通路Pの幅方向Yに位置付けられた2つのリフト伝動機構31aと接続される。このようにして、同じリフト伝動ユニットのものであり、通路Pの両側に位置付けられた2つのリフト伝動機構31aは、同じリンケージ機構31bによって駆動され、同じリフト伝動ユニット31内の2つのリンケージ機構31bは両方、同じリフト電力機構32によって駆動され、したがって、同じリフト伝動ユニット31内の4つのリフト伝動ユニット31aは、動作がより良く同期し、リンケージ機構31bは、さらに都合よく配置される。
【0079】
通路Pの両側に位置付けられた2つの対向するリフト伝動機構31aを同時に駆動するために、
図6および
図7に示すように、この実施形態では、すべてのリンケージ機構31bは、伝動鎖314および第1の減速装置315を含み、伝動鎖314は、リフト位置bにおいて通路Pの両側に位置付けられた2つの対向する直立部111上の第2のスプロケット313と接続され、第1の減速装置315は、伝動鎖314と接続され、状態切り替え機構33を通じてリフト電力機構32と駆動接続されている。このようにして、状態切り替え機構33がリフト電力機構32を制御して第1の減速装置315と係合させると、第1の減速装置315は、通路Pの両側に位置付けられた2つの対向するリフト伝動機構31aを、リフト電力機構32の駆動効果を受けて伝動鎖314を通じて同時に回転させる。2つの第1の減速装置315両方が同じリフト電力機構32によって駆動されると、リフト伝動ユニット31内の4つのリフト伝動機構31aは、同時に回転し、物品輸送デバイス2をさらにスムーズに上昇または下降させる。
【0080】
図8に示すように、この実施形態では、リフト電力機構32は、第2のモータ321および第2の減速装置322を含み、第2のモータ321は、第2の減速装置322を通じて状態切り替え機構33と接続され、そのため、状態切り替え機構33の制御下で、第2のモータ321の電力は、第2の減速装置322および状態切り替え機構33を通じてリフト伝動ユニット31に伝達され、リフト伝動ユニット31を駆動して回転させ、その後、リフト伝動ユニット31と係合された物品輸送デバイス2を駆動して上昇または下降させる。
【0081】
さらに、この実施形態では、リフト電力機構32は、2つのリンケージ機構31b内の2つの第1の減速装置315に対応している、2つの第2の減速装置322を備え、2つの第2の減速装置322は、伝動シャフト323を通じて互いと接続されて、リフト伝動ユニット31の2つのリンケージ機構31bを同じ第2のモータ321で好都合に駆動し、リフト安定性を改善することが、
図8から分かる。このようにして、回転しているとき、第2のモータ321は、リフト伝動ユニット31内の2つのリンケージ機構31bを、2つの第2の減速装置322を通じて駆動して、リフト伝動ユニット31内の4つのリフト伝動機構31aを同時に駆動して回転させる。
【0082】
さらに、
図2、
図6、および
図8に示すように、この実施形態の状態切り替え機構33は、リフト制御機構3cと、第1の接続構造体3dと、第2の接続構造体3eと、を含み、リフト制御機構3cは、電動シリンダ333と、リフト基部プレート334と、リフトガイドレール336と、を含み、第1の接続構造体3dは、内部スプライン331を含み、第2の接続構造体3eは、外部スプライン332を含む。
【0083】
電動シリンダ333およびリフトガイドレール336は両方が、移動機構34上に配置され、リフト基部プレート334は、リフトガイドレール336上にスライド可能に配置され、リフト電力機構32は、リフト基部プレート334上に据え付けられ、そのため、電動シリンダ333は、リフト基部プレート334をリフトガイドレール336に沿ってスライドさせることによって、リフト電力機構32を駆動して上昇または下降させる。
【0084】
外部スプライン332は、リフト電力機構32上に配置され、内部スプライン331は、リフト伝動ユニット31上に配置され、したがって、リフト電力機構32は、電動シリンダ333によって駆動されて上昇または下降させられると、外部スプライン332を駆動して内部スプライン331に対して上昇または下降させ、それによって、外部スプライン332と内部スプライン331との係合または係合解除、およびリフト電力機構32がリフト伝動ユニット31と動力伝達されているかどうかを制御し、そのため、リフト電力機構32およびリフト伝動ユニット31は、動力伝達状態と動力非伝達状態との間で切り替えられる。
【0085】
具体的には、外部スプライン332は第2の減速装置322上に配置され、2つの外部スプラインがあり、これは、第2の減速装置322の数に対応している。内部スプライン331は、第1の減速装置315上に配置され、2つの内部スプラインがあり、これは、第1の減速装置315の数に対応している。
【0086】
代替として、外部スプライン332および内部スプライン331の配置位置は、相互に置き換え可能であることが理解され得、すなわち、外部スプライン332は、リフト伝動ユニット31上に配置され得、内部スプライン331は、リフト電力機構32上に配置され得、この場合、第1の接続構造体3dは外部スプライン332を含み、第2の接続構造体3eは内部スプライン331を含む。
【0087】
図2および
図8に示すように、この実施形態では、移動機構34を好都合に移動させるために、案内路4が保管デバイス1の上に配置され、案内路4は、相互に交差するように配置された第1の案内路41および第2の案内路42を含み、第1の案内路41は、通路Pの長さ方向Xに延び、第2の案内路42は、通路Pの幅方向Yに延びる。それに対し、移動機構34は、動力車両(power vehicle)として構成され、移動本体341と、第1の車輪群342と、第2の車輪群343と、を含み、第1の車輪群342および第2の車輪群343は両方とも、移動本体341上に配置され、第1の車輪群342および第2の車輪群343の中心軸は、通路Pの長さ方向Xおよび幅方向Yにそれぞれ沿っている。これに基づいて、移動機構34は、第1の車輪群342と第2の案内路42との協働を通じて通路Pの幅方向Yに沿って移動し、第2の車輪群343と第1の案内路41との協働を通じて通路Pの長さ方向Xに沿って移動し、そのため、移動機構34は、リフト電力機構32をリフト位置bの間で柔軟に移動させる。
【0088】
この実施形態の保管デバイス100の動作プロセスは、以下のとおりである:
特定の物品位置にある物品aにアクセスするコマンドを受信した後、物品輸送デバイス2は、対応するリフト位置bまで地面上を移動し、移動機構34は、案内路4に沿ってリフト位置bの上まで移動し;
物品輸送デバイス2がリフト位置bに達すると、物品輸送デバイス2上の2つの第1のモータ243が、4つのスプロケット部221を駆動して延出させて、リフト位置bにおいて4つの直立部111上の4つの上昇鎖312とそれぞれ係合させ、このとき、移動機構34上の電動シリンダ333が動作して、リフト基部プレート334を押して上昇または下降させ、そのため、リフト基部プレート334上の第2の減速装置322、および第2の減速装置322上の外部スプライン332は、下降して、第1の減速装置315の入力端部に据え付けられた内部スプライン331内に挿入され、リフト電力機構32は、リフト伝動ユニット31と動力伝達され;次に、第2のモータが回転して、第1のスプロケット311および第2のスプロケット313の周りで回転するように駆動し、そのため、物品輸送デバイス2は、上昇鎖312によって引っ張られて棚11を上り;
物品輸送デバイス2が、物品aが位置する層まで上ると、物品輸送デバイス2の物品輸送デバイス本体21上の物品アクセス機構が動作して、物品輸送デバイス本体21上の物品aを棚の物品位置に置くか、または棚の物品位置にある物品aを物品輸送デバイス本体21まで持っていき、物品アクセスタスクを完了し、その後、移動機構34上の第2のモータ321は、逆回転して、上昇鎖312をスプロケットの周りで逆回転させ、そのため、物品輸送デバイス2は、上昇鎖312によって押されて、地面まで下降し、このとき、物品輸送デバイス2上の2つの第1のモータ243は、逆回転して、4つのスプロケット部221を後退させ、そのため、スプロケット部221は上昇鎖312から係合解除され、次に、物品輸送デバイス2は必要に応じて地面上で移動し、例えば、次のステーション(例えば、分類ステーション)まで移動して異なるステーション間での物品の循環を完了するか、または、別のリフト位置bまで移動して、物品取り扱いタスクをそこで完了させる。
【0089】
この実施形態の保管システム100は、倉庫の3次元空間をフルに活用することができ、それによって、高密度保管、高効率アクセス、およびコスト削減を達成することが分かる。
【0090】
前述した実施形態は、本開示の単に例示的な実施形態であるが、本開示を制限することは意図していない。本開示の趣旨から逸脱せずに行われる、あらゆる改変、等価物による置換、改善なども、本開示の特許請求の範囲の保護範囲に含まれるべきである。
【符号の説明】
【0091】
1 保管デバイス
1a 棚ユニット
1b 直立ユニット
2 物品輸送デバイス
2a 入れ子式電力機構
2b 入れ子式伝動機構
3 リフト駆動機構
3a 第1のリフト駆動機構
3b 第2のリフト駆動機構
3c リフト制御機構
3d 第1の接続構造体
3e 第2の接続構造体
3f 上昇鎖機構
4 案内路
11 棚
21 物品輸送デバイス本体
21a 協働ユニット
22 協働機構
22a 協働ユニット
23 スライドレール
24 状態切り替え制御機構
25 ねじ装着基部
26 基部
27 シャフト継手
31 リフト伝動ユニット
31a リフト伝動機構
31b リンケージ機構
32 リフト電力機構
33 状態切り替え機構
34 移動機構
41 第1の案内路
42 第2の案内路
100 保管システム
111 直立部
112 物品プラットホーム
211 AGV(無人搬送車)
221 スプロケット部
222 スプロケット装着基部
223 スライダ
241 ねじロッド
242 ねじナット
243 第1のモータ
311 第1のスプロケット
312 上昇鎖
313 第2のスプロケット
314 伝動鎖
315 第1の減速装置
321 第2のモータ
322 第2の減速装置
331 内部スプライン
332 外部スプライン
333 電動シリンダ
334 リフト基部プレート
336 リフトガイドレール
341 移動本体
342 第1の車輪群
343 第2の車輪群
P 通路
X 長さ方向
Y 幅方向
a 物品
b リフト位置