(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-01-09
(45)【発行日】2025-01-20
(54)【発明の名称】飲料容器ストッパ及び加圧システム
(51)【国際特許分類】
B65D 45/02 20060101AFI20250110BHJP
B67D 1/04 20060101ALI20250110BHJP
【FI】
B65D45/02 200
B67D1/04 Z
(21)【出願番号】P 2022548419
(86)(22)【出願日】2021-03-05
(86)【国際出願番号】 US2021021029
(87)【国際公開番号】W WO2021178762
(87)【国際公開日】2021-09-10
【審査請求日】2024-02-29
(32)【優先日】2020-06-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2020-03-06
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】512300506
【氏名又は名称】コラヴァン,インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100079108
【氏名又は名称】稲葉 良幸
(74)【代理人】
【識別番号】100109346
【氏名又は名称】大貫 敏史
(74)【代理人】
【識別番号】100117189
【氏名又は名称】江口 昭彦
(74)【代理人】
【識別番号】100134120
【氏名又は名称】内藤 和彦
(72)【発明者】
【氏名】ディランツ,オットー
(72)【発明者】
【氏名】ライダー,マイケル
【審査官】宮崎 基樹
(56)【参考文献】
【文献】実開昭62-008947(JP,U)
【文献】実開平01-130961(JP,U)
【文献】特開平08-253295(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2019/0039785(US,A1)
【文献】独国実用新案第202009001496(DE,U1)
【文献】中国実用新案第210942999(CN,U)
【文献】中国実用新案第207524236(CN,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65D 35/44-35/54
B65D 39/00-55/16
B67D 1/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
飲料容器が、ネック部と、前記飲料容器の内部空間にアクセスするための前記ネック部における開口部と、前記ネック部の外面上の周縁部と、を有する前記飲料容器とともに使用するためのストッパであって、
前記開口部の周りの前記ネック部の一部に接触して封止を形成するように配置された封止面を有するストッパ本体と、
前記ストッパ本体に対してスライド移動可能に取り付けられたキャリア部材と、
前記飲料容器の前記ネック部上の前記周縁部と係合するための周縁部係合位置と解放位置との間で回転運動するように取り付けられた爪部を含む周縁部係合部材であって、前記ストッパ本体及び前記キャリア部材に対してスライド移動可能に取り付けられ、第1の弾性部材によって前記キャリア部材に向かって移動するように弾性力によって付勢された周縁部係合部材と
を含むストッパ。
【請求項2】
前記周縁部係合部材が、前記爪部を前記封止面に向かう方向又は前記封止面から離れる方向に移動させるためにスライド移動可能に配置される、請求項1に記載のストッパ。
【請求項3】
前記キャリア部材及び前記周縁部係合部材が、前記ストッパ本体に向かう方向又は前記ストッパ本体から離れる方向へスライド移動可能に配置される、請求項1に記載のストッパ。
【請求項4】
前記ストッパ本体に向かう前記キャリア部材の移動により、前記爪部が前記封止面の方向に移動させられる、請求項3に記載のストッパ。
【請求項5】
前記キャリア部材が、第2の弾性部材によって前記ストッパ本体から離れる方に移動するように弾性力によって付勢される、請求項3に記載のストッパ。
【請求項6】
前記キャリア部材を前記ストッパ本体に対して移動させるように配置されたキャリア駆動装置をさらに含む、請求項5に記載のストッパ。
【請求項7】
前記キャリア駆動装置が、カムの回転に基づいて前記キャリア部材を前記ストッパ本体に対して移動させるように配置されたカム及びカムフォロワを含む、請求項6に記載のストッパ。
【請求項8】
前記カムが、前記ストッパ本体に回転可能に取り付けられ、前記カムフォロワが前記キャリア部材に配置され、前記キャリア駆動装置は、前記カムに取り付けられたハンドルであって、前記カムを回転させるためにユーザが移動可能に配置されたハンドルを含む、請求項7に記載のストッパ。
【請求項9】
前記ハンドルが閉位置、中間位置及び開位置の間で移動可能であり、前記中間位置は前記開位置と前記閉位置の間にあり、前記ハンドルが前記開位置にあるとき、前記キャリア部材及び前記周縁部係合部材は前記ストッパ本体から離れる位置に位置決めされ、前記爪部は前記飲料容器の前記ネック部を受け入れる前記解放位置にあり、前記ハンドルを前記開位置から前記閉位置へ移動すると、前記爪部が前記周縁部係合位置に移動し、前記キャリア部材及び前記周縁部係合部材が前記ストッパ本体に向かう方向に移動し、前記ストッパ本体に向かう前記周縁部係合部材の移動は、前記爪部が前記周縁部と係合し、前記封止面が前記開口部の周りの前記ネック部の一部と係合するまで続き、前記キャリア部材は、前記第1の弾性部材からの力に抗して、前記ストッパ本体に向かう方向及び前記周縁部係合部材から離れる方向に移動し続けるが、前記周縁部係合部材は前記ストッパ本体に向かう移動を中止する、請求項8に記載のストッパ。
【請求項10】
前記周縁部係合部材が前記ストッパ本体から離れる方にスライド移動すると、前記爪部が前記周縁部係合位置から前記解放位置に移動し、前記周縁部係合部材が前記ストッパ本体に向かう方向に移動すると、前記爪部が前記解放位置から前記周縁部係合位置に移動する、請求項1に記載のストッパ。
【請求項11】
前記ストッパ本体が、前記飲料容器の前記ネック部が受け入れられるキャビティを画定する側壁を含み、前記側壁は、前記爪部が前記周縁部係合位置において前記飲料容器の前記周縁部と係合するために延びる開口部を含む、請求項10に記載のストッパ。
【請求項12】
前記爪部が、前記周縁部係合位置に向かって移動するように、ばねによって付勢されており、前記ストッパ本体から離れる方向に向かう前記周縁部係合部材の移動は、前記開口部における前記側壁の一部が前記爪部と接触し、前記ばねによる付勢に抗して前記爪部を前記解放位置に移動させる、請求項11に記載のストッパ。
【請求項13】
前記ストッパ本体が、キャビティを画定する側壁と、前記飲料容器の前記ネック部を前記キャビティ内に受け入れる、下端部に設けられた開口部とを有するカップ状の本体を含み、前記封止面は前記開口部に対向する前記キャビティの側面において前記キャビティ内に配置される、請求項1に記載のストッパ。
【請求項14】
前記周縁部係合部材が、前記ストッパ本体の前記側壁の周りに位置決めされ、前記ストッパ本体に対してスライド移動可能なスリーブを含む、請求項13に記載のストッパ。
【請求項15】
前記爪部が前記スリーブに回転可能に取り付けられる、請求項14に記載のストッパ。
【請求項16】
前記キャリア部材が、前記ストッパ本体の前記側壁の周囲に位置決めされ、前記ストッパ本体に対してスライド移動可能なリングを含む、請求項15に記載のストッパ。
【請求項17】
前記キャリア部材が、ガイドであって、前記周縁部係合部材の前記スリーブが前記ガイドに沿って前記キャリア部材に対して移動可能であるガイドを含み、前記ガイドは、前記スリーブを前記リングに向かって移動させるように付勢可能に配置されたばねである前記第1の弾性部材を含む、請求項16に記載のストッパ。
【請求項18】
前記ストッパ本体が、加圧ガスを前記飲料容器内に導入するように配置されたガス経路を含み、前記ガス経路は前記ストッパ本体の頂部から前記封止面に隣接する位置まで延びる、請求項1に記載のストッパ。
【請求項19】
前記キャリア部材及び前記周縁部係合部材を前記ストッパ本体に対してユーザが移動させることが可能に配置されたハンドルをさらに含む、請求項1に記載のストッパ。
【請求項20】
前記ハンドルが閉位置、中間位置及び開位置の間で移動可能であり、前記中間位置は前記開位置と前記閉位置の間にあり、前記ハンドルが前記開位置にあるとき、前記キャリア部材及び前記周縁部係合部材は前記ストッパ本体から離れる方向に位置決めされ、前記爪部は前記飲料容器の前記ネック部を受け入れる前記解放位置にあり、前記ハンドルを前記開位置から前記閉位置へ移動すると、前記爪部が前記周縁部係合位置に移動し、前記キャリア部材及び前記周縁部係合部材が前記ストッパ本体に向かう方向に移動し、前記ストッパ本体に向かう前記周縁部係合部材の移動は、前記爪部が前記周縁部と係合し、前記封止面が前記開口部の周りの前記ネック部の一部と係合して封止を形成するまで続き、前記キャリア部材は、前記第1の弾性部材からの力に抗して前記ストッパ本体に向かう方向及び前記周縁部係合部材から離れる方に移動し続け、前記周縁部係合部材は、前記ストッパ本体に向かう方向への移動を中止する、請求項19に記載のストッパ。
【請求項21】
前記ハンドルが前記閉位置から前記中間位置へ移動すると、前記封止は破壊されるが前記爪部は前記周縁部係合位置に留まるように、前記キャリア部材及び前記周縁部係合部材は前記ストッパ本体から離れる方に移動される、請求項20に記載のストッパ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願
本出願は、米国特許法第119条(e)のもと、2020年3月6日に提出された米国仮特許出願第62/986,014号及び2020年6月11日に提出された同第63/037,702号に付与された優先権を主張するものであり、上記仮特許出願のそれぞれは、参照により完全な形で本明細書に組み込まれる。
【背景技術】
【0002】
発明の背景
本発明は概して、容器から流体を分配し、例えば、ワインボトルからスパークリングワインを注ぎ、続いて、例えば飲料中の炭酸化を保持するために、容器を再シールすることに関する。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0003】
発明の概要
本発明の態様による1つ又は複数の実施形態は、ユーザがボトル又は他の容器からワインなどの飲料を分配することを可能にする。場合によっては、このようなボトルからの液体の分配は、1回又は複数回行われてもよく、各飲料分配後にボトルにストッパを係合させて、ボトルの内部を密閉してもよい。したがって、飲料は、飲料品質への影響を最小限に抑えながら、ボトルから複数回分配され、各分配の間で長期間保存されてもよい。いくつかの実施形態では、ボトル内からの飲料の分配後に、飲料と反応する空気などの気体が、ボトル内にほとんど又は全く導入されない場合がある。したがって、いくつかの実施形態では、ユーザは、ワインボトルからワインを分配し、その後、空気又は他の潜在的に有害なガス若しくは液体がボトル内に侵入することからボトルをシールしてもよい。いくつかの実施形態では、分配が完了した後、周囲圧力を超える圧力がボトル内に維持されてもよく、これはスパークリング飲料の炭酸化レベルを維持するのに役立ち得、かかる圧力は、ストッパを介して加圧ガスを導入することによって確立されてもよい。
【0004】
一実施形態において、飲料容器が、ネック部と、飲料容器の内部空間にアクセスするためのネック部の開口部と、ネック部の外面上の周縁部と、を有する飲料容器とともに使用するためのストッパが提供される。ストッパは、例えばガス又は他の外部環境条件からボトルの内部空間を封止(シール)するために、開口部の周りのネック部の一部と接触してシールを形成するように配置された封止面を有するストッパ本体を含んでもよい。キャリア部材は、ストッパ本体に対して、例えば、ストッパ本体及び/又は封止面に向かう方向及びそれから離れる方向に移動するために取り付けられてもよい。また周縁部係合部材が、ストッパ本体に対して(例えば、ストッパ本体及び/又は封止面に向かって及びそれから離れて)、及びキャリア部材に対して(例えば、キャリア部材に向かって及びそれから離れて)移動するために取り付けられてもよい。例えば、周縁部係合部材は、ある条件下ではキャリア部材とともに移動するが他の条件下ではキャリア部材に対して移動可能であるようにキャリア部材に取り付けられ得る。周縁部係合部材は、容器ネック部上の周縁部と係合するための周縁部係合位置と、爪部が周縁部と係合することを防止することができる解放位置との間で移動するように取り付けられた爪部を含んでもよい。例えば、爪部は、周縁部係合位置と解放位置との間で回転するように取り付けられてもよい。周縁部係合部材は、第1の弾性部材によってキャリア部材に向かって移動するように弾性力によって付勢されてもよく、この弾性的付勢は、容器ネック部を封止面に接触するように促して、容器開口部におけるシールを確立及び/又は維持するのを助けることができる。例えば、周縁部係合部材が容器周縁部に係合した状態で、キャリア部材をストッパ本体に向かう方向に移動させてもよく、これにより周縁部係合部材が容器周縁部を、したがって開口部における容器の一部を、封止面に向かわせることができる。周縁部係合部材をキャリア部材に向かって移動するように促す弾性的付勢は、容器の開口部でのシールの確立を助け得るだけでなく、ストッパが異なるサイズの容器配置、例えば、容器周縁部と、封止面とのシールが確立される開口部との間の異なる距離に対応することを可能にし得る。弾性的付勢はまた、キャリア部材及び周縁部係合部材を移動させるのに使用されるハンドルを閉位置に保つように動作するデテントの一部であってよい。
【0005】
いくつかの実施形態において、ストッパ本体に向かうキャリア部材の移動は、爪部の封止面の方向に向かう移動を促す。例えば、周縁部係合部材は、キャリア部材に向かって移動するように弾性力によって付勢されているか、又は別の方法でキャリア部材と移動するように結合されていてもよく、したがって、ストッパ本体に向かうキャリア部材の移動は、封止面に向かって爪部を移動させ得る。これは、爪部が飲料容器のネック部を封止面に接触するように促すことを引き起こし得る。
【0006】
場合によっては、キャリア部材は、ストッパ本体に対するキャリア部材の移動範囲の少なくとも一部において、第2の弾性部材によってストッパ本体から離れる方向に移動するように弾性力によって付勢される。この付勢は、キャリア部材及び周縁部係合部材を、飲料容器のネック部がストッパによって係合解除される位置まで移動させるのに役立つ場合がある。例えば、場合によっては、周縁部係合部材の移動により、爪部が周縁部係合位置と解放位置との間で移動し得る。キャリア部材の移動が周縁部係合部材の移動と連動する場合、キャリア部材の移動は、爪部を周縁部係合位置と解放位置との間で移動させ得る。したがって、キャリア部材をストッパ本体から離れる方向に移動させる付勢は、爪部を解放位置に移動させ、ストッパが容器から外れることを可能にし得る。
【0007】
いくつかの実施形態において、ストッパは、キャリア部材をストッパ本体に対して移動させるように配置されたキャリア駆動装置を含み得る。キャリア部材の移動と周縁部係合部材の移動が一緒になっている場合、キャリア駆動装置は周縁部係合部材を同様に移動させるように動作し得る。一実施形態において、キャリア駆動装置は、カムの回転に基づいてキャリア部材をストッパ本体に対して移動させるように配置されたカム及びカムフォロワを含み得る。例えば、カムは、回転のためにストッパ本体に回転可能に取り付けられてもよく、カムフォロワは、カムの回転によってキャリア部材が移動するようにキャリア部材に配置されてもよい。キャリア駆動装置は、カムに取り付けられたハンドルであって、例えば、ユーザがキャリア部材をストッパ本体に対して移動させることができるように、カムを回転させるためにユーザによって動かすように配置されたハンドルを含み得る。他の配置において、ハンドルは、キャリア部材及び周縁部係合部材を他の方法で、すなわち、カム及びカムフォロワの構成を用いず、代わりに別の連結配置を介して移動させるように配置されてもよい。
【0008】
いくつかの実施形態において、ストッパは、閉位置、中間位置及び開位置の間で移動可能なハンドルを含み、中間位置は開位置と閉位置の間である。キャリア部材及び周縁部係合部材は、ハンドルが開位置にある状態で、キャリア部材及び周縁部係合部材がストッパ本体から離れる位置に位置決めされ、爪部が容器ネック部から外れる解放位置にあるように、ハンドルに結合されてもよい。この配置では、爪部が解放位置にあるため、ストッパを容器から取り外すことも可能である。ハンドルを開位置から閉位置へ動かすと、爪部が周縁部係合位置に移動し、キャリア部材と周縁部係合部材がストッパ本体に向かう方向に移動し得る。例えば、容器がストッパによって受け入れられた後、ハンドルを動かして爪部を移動させ、容器の周縁部と係合させることができる。ハンドルを閉位置に向けて動かし続けると、爪部が周縁部と係合し、封止面が開口部の周りのネック部の一部と係合するまで、周縁部係合部材をストッパ本体に向けて移動させることができる。この時点で、キャリア部材は、第1の弾性部材からの力に抗して、ストッパ本体に向かう方向、及び周縁部係合部材から離れる方向に移動を続けることができる。しかしながら、爪部と容器の周縁部との係合及び容器と封止面との接触により、周縁部係合部材のストッパ本体へ向かうさらなる移動が阻止され得るので、周縁部係合部材はストッパ本体へ向かう移動を中止し得る。(周縁部係合部材をキャリア部材の方に移動するように促す)第1の弾性部材に抗うキャリア部材のストッパ本体へ向かう移動及び周縁部係合部材から離れる方向への移動は、周縁部係合部材が弾性力によって容器を封止面に接触するように促し、容器開口部のシールを確立するのを助ける可能性がある。
【0009】
場合によっては、ハンドルを閉位置から中間位置に動かすと、キャリア部材及び周縁部係合部材はストッパ本体から離れる方向に移動され、封止面のシールは破壊されるが、爪部は周縁部係合位置に留まり、ストッパが容器から取り外されるのを防止する。これにより、容器とストッパの係合を維持しながら、容器の内部空間のベントが可能になり得る。
【0010】
一実施形態において、周縁部係合部材をストッパ本体から離れる方向にスライド移動させると、爪部が周縁部係合位置から解放位置に移動し、周縁部係合部材をストッパ本体の方に移動させると、爪部が解放位置から周縁部係合位置へ移動する。その結果、周縁部係合部材の移動により、爪部が解放位置と周縁部係合位置とのいずれにあるかを制御することができる。例えば、ハンドルが開位置にあるとき、周縁部係合部材は、爪部が解放位置にあるようにハンドルによってストッパ本体に対して位置決めされてもよい。これに対して、ハンドルが閉位置にあるとき、周縁部係合部材は、爪部が周縁部係合位置にあるようにするために、ストッパ本体に対して位置決めされてもよい。一実施形態において、ストッパ本体は、容器のネック部が受け入れられるキャビティを画定する側壁を含み、側壁は、爪部が周縁部係合位置で容器の周縁部と係合するために延びる開口部を含み得る。爪部は、周縁部係合位置に向かって移動するようにばね付勢されてもよく、(例えば、開位置へのハンドルの移動に応答した)周縁部係合部材のストッパ本体から離れる方向への移動は、開口部における側壁の一部を爪部に接触させ、爪部をばね付勢に逆らって解放位置へ移動させる可能性がある。(例えば、閉位置に向かうハンドルの移動に応答して)周縁部係合部材がストッパ本体に向かう方向に移動すると、爪部は、開口部における側壁の一部と接触した状態から移動し、爪部が周縁部係合位置に移動することを可能にすることができる。
【0011】
一実施形態において、ストッパ本体は、キャビティを画定する側壁と、飲料容器のネック部をキャビティに受け入れるための下端部の開口部とを有するカップ状の本体を含む。封止面は、例えば、開口部にある容器の部分が封止面に接触するように、容器のネック部がキャビティに完全に受け入れられなければならないように、開口部と反対の側でキャビティ内に配置されてもよい。周縁部係合部材は、ストッパ本体の側壁の周囲に位置決めされ、ストッパ本体に対してスライド可能に移動可能なスリーブを含んでもよい。爪部は、例えば、ストッパ本体に対する周縁部係合部材のスライド移動方向に対して垂直な1つ又は複数の水平軸を中心とする移動のために、スリーブに回転可能に取り付けられてもよい。キャリア部材は、ストッパ本体の側壁の周囲に配置され、ストッパ本体に対してスライド移動可能なリングを含んでもよい。キャリア部材は、周縁部係合部材のスリーブがそれに沿ってキャリア部材に対して移動可能であるガイドを含んでもよく、ガイドは、スリーブがリングに向かって移動するように付勢可能に配置されたばねの形態の第1の弾性部材を含む。例えば、2つ以上のガイドがキャリア部材のリングから延びて周縁部係合部材のスリーブと係合し、リングに対するスリーブの移動をガイドし得る。
【0012】
いくつかの実施形態において、ストッパ本体は、ガス入口からガス出口まで延び、加圧ガスを容器内に導入するように配置されたガス経路を含む。例えば、ガス経路は、ガス入口が位置するストッパ本体の頂部から、ガス出口が位置する封止面に隣接する位置まで延びてもよい。ガス出口から入口への流れを阻止するために、ガス経路に逆止弁又は他の一方向弁を設けてもよい。したがって、加圧ガスをストッパによって係合された容器に導入して、飲料を加圧状態にすることができる。ストッパは、例えば、閾値を超える容器内の圧力をベントし、容器内の潜在的な高圧状態を防止するためのベントを含んでもよい。また、ストッパは、例えば容器内の圧力が閾値より下又は上にあるかどうかを示すための圧力インジケータを含み得る。
【0013】
いくつかの実施形態において、ストッパは、開口部の周りのネック部の一部と接触してシールを形成するように配置された封止面を有するストッパ本体と、飲料容器のネック部の周縁部と係合するための周縁部係合位置と、容器から外れるための解放位置との間で回転運動するために取り付けられた爪部を含む周縁部係合部材とを含み得る。周縁部係合部材は、ストッパ本体に対してスライド移動可能に取り付けられてもよく、ハンドルは、周縁部係合部材をストッパ本体に対して移動させるように配置されてもよい。例えば、ハンドルは、ストッパ本体に対して水平軸を中心に回転可能に取り付けられてもよく、閉位置、中間位置及び開位置の間で移動可能であってもよく、中間位置は開位置と閉位置の間にある。ストッパ本体に対するハンドルの移動は、ストッパ本体に向かう方向及びストッパ本体から離れる方向の周縁部係合部材の移動を引き起こしてもよく、ハンドルが開位置にある状態で、周縁部係合部材はストッパ本体から離れる位置に位置決めされてもよく、爪部はストッパが容器ネック部を受け入れる又は容器ネック部から外れることができる解放位置にある。ハンドルが閉位置にあるとき、爪部は周縁部係合位置にあり、周縁部係合部材はストッパ本体に向かう位置に位置決めされ、開口部の周りのネック部の部分と係合してシールを形成するように封止面を促す。ハンドルを閉位置から中間位置に動かすと、周縁部係合部材はストッパ本体から離れる方向に移動され、その結果、シールは破壊される(容器の内部空間の排気(ベント)を可能にする)が、爪部は周縁部係合位置に留まり、容器からのストッパの取り外しを防止する。
【0014】
いくつかの実施形態において、キャリア部材がストッパ本体に対してスライド移動可能に取り付けられ、周縁部係合部材は、キャリア部材に対してスライド移動可能であり、第1の弾性部材によってキャリア部材に向かって移動するように弾性力によって付勢されてもよい。ハンドルの移動は、ストッパ本体に向かう及びストッパ本体から離れる方向のキャリア部材の移動を引き起こし得、例えば、ハンドルの開位置への移動は、キャリア部材をストッパ本体から離れる方向に移動し得、ハンドルの閉位置への移動は、キャリア部材をストッパ本体に向かう方向に移動し得る。ストッパ本体へ向かうキャリア部材の移動は、爪部を封止面に向かって移動するように促し、したがって、爪部によって係合される容器ネック部を封止面に向かって移動するように促し得る。場合によっては、キャリア部材は、第2の弾性部材によってストッパ本体から離れる方向に移動するように弾性力によって付勢される。
【0015】
ハンドルは、異なる方法で周縁部係合部材に結合されてもよく、例えば、ハンドルに結合されるカムの回転に基づいてキャリア部材をストッパ本体に対して移動させるようにカム及びカムフォロワが配置されてもよい。カムは、回転するようにストッパ本体に回転可能に取り付けられ、カムの回転がキャリア部材の移動を引き起こすように、カムフォロワはキャリア部材に配置されてもよい。
【0016】
場合によっては、ハンドルが開位置にあるとき、キャリア部材及び周縁部係合部材はストッパ本体から離れる位置に位置決めされてもよく、爪部は飲料容器のネック部を受け入れるために解放位置にある。ハンドルを開位置から閉位置に移動させると、爪部が周縁部係合位置に移動し、キャリア部材及び周縁部係合部材をストッパ本体の方に移動する。ストッパ本体へ向かう周縁部係合部材の移動は、爪部が周縁部と係合し、封止面が開口部の周りのネック部の部分と係合するまで、閉位置へ向かうハンドルの移動とともに継続してもよく、その場合キャリア部材は、第1の弾性部材からの力に抗してストッパ本体に向かう方向及び周縁部係合部材から離れる方向に移動し続け得る。しかしながら、ハンドルが閉位置に向かって移動を続けたとしても、周縁部係合部材は、ストッパ本体に向かう移動を中止し得る。
【0017】
いくつかの実施形態において、ストッパ本体は、飲料容器のネック部が受け入れられるキャビティを画定する側壁を含み、側壁は、爪部が周縁部係合位置において容器の周縁部と係合するように延びる開口部を含む。爪部は、周縁部係合位置に向かって移動するようにばね付勢されてもよく、ストッパ本体から離れる方向の周縁部係合部材の移動は、開口部における側壁の一部を爪部に接触させ、爪部をばねによる付勢に逆らって解放位置に移動させ得る。例えば、ストッパ本体は、キャビティを画定する側壁と、キャビティ内に容器のネック部を受け入れるための下端部の開口部とを有するカップ状の本体を含んでもよい。封止面は、開口部と反対の側でキャビティ内に配置されてもよい。周縁部係合部材は、ストッパ本体の側壁の周囲に位置決めされたスリーブを含んでもよく、ストッパ本体に対してスライド移動可能であり得る。スリーブがカップ状本体から離れる方向に移動すると、爪部の一部が、爪部が延びる開口部でカップ状の本体に接触し、爪部を解放位置に移動させることができる。周縁部係合部材のスリーブがガイドに沿ってストッパ本体に対して移動可能であるガイドを設けてもよく、ガイドは、スリーブがストッパ本体に向かう方向に移動するように付勢可能に配置されたばねを含んでもよい。場合によっては、ハンドルの動きは、ガイドをストッパ本体に対して動かし、それによって周縁部係合部材の動きを引き起こす可能性がある。
【0018】
いくつかの実施形態において、ストッパ本体は、ガス入口からガス出口まで延び、加圧ガスを容器内に導入するように配置されたガス経路を含む。例えば、ガス経路は、ガス入口が位置するストッパ本体の頂部から、ガス出口が位置する封止面に隣接する位置まで延びて、加圧ガスを容器内に導入することができる。ガス出口から入口への流れを防止するために、ガス経路に逆止弁又は他の一方向弁を設けてもよい。上述したように、ベント及び/又は圧力インジケータもストッパとともに提供されてもよい。
【0019】
いくつかの実施形態において、ストッパは、容器上でストッパを操作することによって、ストッパによってシールされた容器の内部から圧力を解放するように構成することができる。すなわち、例えば容器内に周囲より高い圧力を保持しながら、容器の内部を密閉するために、ストッパを容器と係合させることができ、ストッパを容器から外すことなく容器に対してストッパを動かすことによって、例えば、ストッパと容器との間のシールの瞬間的な破壊によって、容器内の圧力をベントすることができる。一例として、ユーザは、容器の開口部と係合する封止面が1つ又は複数の領域で接触から外れるように、容器に対してストッパを傾けて、圧力を解放するか、又は別の方法で容器内部をベントすることができる。いくつかの実施形態において、シールは開口部で容器と弾性力によって係合することができ、それによりストッパ本体の操作により封止面を開口部に対して移動させて、それにより、封止面が開口部と係合するように弾性力によって付勢されたまま、シール係合に瞬間的に破壊を生じさせるようにする。したがって、容器からストッパを取り外すことなく、容器の内部をベントすることができる。
【0020】
いくつかの実施形態において、ストッパは、開口部の周りのネック部の一部と接触してシールを形成するように配置された封止面を有するストッパ本体と、飲料容器のネック部の周縁部と係合するように構成された爪部を含む周縁部係合部材とを含む。1つ又は複数のばねなどの第1の弾性部材は、封止面を開口部の周りのネック部の部分と弾性力によって係合させるように構成することができる。例えば、ばね又は他の弾性部材は、封止面とストッパ本体との間、周縁部係合部材とストッパ本体との間、爪部と周縁部係合部材との間に位置決めされることによって、及び/又は周縁部係合部材と封止面との間の結合構成要素とともに(例えば、周縁部係合部材をストッパ本体に結合するキャリア部材とともに)含められることによって、封止面を付勢して容器開口部と係合するように移動するよう構成することができる。ストッパは、ストッパ本体が静止位置にあり、第1の弾性部材が封止面を開口部の周りのネック部の部分と弾性力によって係合させるとき、容器の内部空間を密閉するように構成することができる。静止位置は、ストッパが容器上でストッパ自体を支持し、飲料容器の開口部を密閉して、ユーザによって触れられない位置とすることができる。ストッパは、第1の弾性部材が封止面を開口部の周りのネック部の部分と弾性力によって係合させる間、容器に対する静止位置からのストッパ本体の操作に応答して、封止面を開口部の周りのネック部の部分から少なくとも部分的に切り離して、内部空間をベントするように構成することができる。例えば、ユーザは、容器が概ね垂直方向に向けられた状態で維持されている間に、容器に対してストッパを水平軸周りで傾斜又は回転させることができ、ストッパのこの操作は、容器内部空間のベントを可能にすることができる。
【0021】
本装置の様々な例示的な実施形態が以下にさらに描かれ記載される。
【0022】
図面の簡単な説明
本発明の態様は、様々な実施形態及び図を参照して記載される。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【
図1】例示的な実施形態におけるストッパの斜視図を示す。
【
図2】ハンドルが開位置にある
図1のストッパの斜視図を示す。
【
図3】容器ネック受け入れキャビティを示す
図1のストッパの底面斜視図を示す。
【
図4】
図1の線4-4に沿ったストッパの断面図を示す。
【
図5】
図1の線5-5に沿ったストッパの断面図を示す。
【
図6】外側ハウジング及びハンドルを取り外した状態のストッパの斜視図を示す。
【
図7】周縁部係合部材のスリーブ部分を取り外した状態の
図6のストッパを示す。
【
図8】周縁部係合部材のスリーブ要素の斜視図を示す。
【
図9】周縁部係合部材のスリーブ部分及びキャリア部材を取り外した状態の
図6のストッパを示す。
【発明を実施するための形態】
【0024】
詳細な記載
本発明の態様は、説明に役立つ実施形態を参照して以下に記載されるが、本発明の態様は、記載された特定の実施形態を考慮して狭く解釈されるものではないことが理解されるべきである。したがって、本発明の態様は、本明細書に記載された実施形態に限定されるものではない。また、本発明の様々な態様は、単独で、及び/又は、互いにいずれかの適切な組み合わせで使用することができ、したがって、様々な実施形態は、特徴のいずれかの特定の組み合わせを必要とすると解釈されるべきではないことが理解されるべきである。それどころかむしろ、記載される実施形態の1つ又は複数の特徴は、他の実施形態のいずれかの適切な特徴と組み合わせることができる。
【0025】
図1及び2は、スパークリング飲料を保持する容器5であって容器5の開口部51をシール(封止)するコルク又は他のクロージャを最初に有する容器5など、容器5とともに使用するためのストッパ1を示す。したがって、コルク又は他のクロージャは、容器から飲料を注ぐことを可能にするために開口部51から取り除かれてもよく、ストッパ1は、開口部51を再シール又は閉鎖するために使用されてもよい。以下でさらに考察するように、ストッパ1は、例えば、炭酸飲料がストッパ1を用いた保存中に炭酸化された状態を維持し得るように、容器5の内部空間の加圧を可能にし得るが、これは必須ではない。多くのスパークリング及び他のワインのボトルの場合と同様に、容器のネック部は、開口部51の下に、コルク又は他のクロージャを開口部51に保持するのを助ける金属キャップ及びワイヤ保持具又は他の構成要素と係合するのに使用される周縁部(六腑)52を含む。
図2に示すように、コルク保持具及びコルク又は他のクロージャを取り外した状態では、容器5の開口部51は、飲料を分配するために開放されている。その後、
図1に示すように開口部51をシールするためにストッパ1を容器5に係合させ、その後、容器5から飲料をさらに分配することを可能にするために、
図2に示すように取り外してもよい。
【0026】
この実施形態では、ストッパ1は、
図1に示す閉位置と
図2に示す開位置との間で移動可能なハンドル41を含む。ハンドル41が閉位置にある状態で、ストッパ1は、ストッパ1を取り外せないように、且つ、例えば、容器内の圧力を周囲圧力より上に保持するために開口部51を密閉するように、容器5に固定されてもよい。ストッパ1が容器5に固定された状態で、ガス入口ポート14を介して容器5内に加圧ガスを導入してもよく、例えば、容器5内の内部空間を加圧するために加圧CO2又は他のガスを容器内に導入してもよい。ストッパ1は、容器5内の圧力の指標を提供する、カラーライト、数値表示又は他のインジケータなどの圧力インジケータ19を含んでもよい。例えば、圧力インジケータ19は、容器5内の圧力が閾値を下回る場合は赤色光を示し、圧力が閾値を超える場合は緑色光を示してもよい。場合によっては、圧力インジケータ19は、容器内の圧力が周囲圧力又はほぼ周囲圧力である場合(これはストッパ1が容器5と係合していない場合でもある)、光の指標を提供しない(赤も緑も)ことがある。ストッパ1は、閾値を超える容器5の内部空間の圧力を解放するベント機能を含んでいてもよく、例えば、容器内に加圧ガスが導入されすぎた場合に、容器5が所望の圧力よりも高い状態で保管されるのを防止することができる。ハンドル41が開位置にある状態で、ストッパ1を容器5から取り外して、容器5からの注出を可能にし、ストッパ1を容器ネック部に載せることを可能にすることができる。本発明の一態様によれば、また以下でさらに記載するように、ハンドル41は、閉位置と開位置との間の中間位置に移動されてもよく、それによって、ストッパ1と容器開口部51との間のシールは破壊されるが、ストッパ1は容器5に固定されたままなのでストッパ1を取り外すことはできない。これにより、逃げるガスによってストッパ1が容器5から強制的に放出されるリスクを最小限に抑えながら、容器5の内部空間をあらゆる内圧からベントすることが可能になり得る(例えば、内部空間に周囲圧力を確立することができる)。いくつかの実施形態において、容器の内部空間は、ハンドル41を動かすことなく、例えば、ハンドル41が閉位置に留まっている間に、ベントされ得る。以下でさらに記載するように、いくつかのストッパ構成は、開口部51において容器の一部とシールを確立する封止面が容器の一部との十分な接触を瞬間的に又はその他の方法で解除して内部空間の圧力をベントできるように、ストッパが容器と係合している間にストッパを容器に対して操作することを可能にすることができる。場合によっては、容器の長手方向軸に垂直な軸の周りでストッパ1を傾斜又は回転させることによってストッパ1を操作することができる(例えば、長手方向軸は、コルク又は他のクロージャが容器の開口部51に対して挿入/除去される方向に沿って、及び/又は容器ネック部がストッパ1によって受け入れられる方向に沿って存在し得る)。ストッパ1の傾斜又は回転により、封止面は容器との接触を失うか又は接触力を低下させ、容器とのシールが少なくとも部分的に破壊されて容器から圧力が逃げることを可能にすることができる。これにより、ストッパを容器から外すための行動を取ることなく、容器の圧力解放又は他のベントが可能になり、したがって、内部空間に圧力が保持されている間にストッパが容器から完全に外れるリスクが低減され得る。
【0027】
図3は、ストッパ1の底面図を示し、ストッパ1の外側ハウジング2内に位置するストッパ本体10であって、本体10の側壁16によって画定されたキャビティ12へのアクセスを提供するための開口部11を含むストッパ本体10を示す。容器5のネック部は、ストッパ1が容器5と係合して開口部51を密閉することができるように、キャビティ12に受け入れられ得る。いくつかの実施形態において、1つ又は複数の爪部31が容器5の周縁部52と係合して、ストッパ1を容器5に固定するとともに、開口部11と反対側のキャビティ12の側における封止面13を、容器5の開口部51の周りのネック部の部分と接触させて容器5とのシールを形成するように促してもよい。ストッパ本体10のインサート18は、例えば、容器5に対してストッパ1を安定させるのを助け、容器ネック部の内面と密封式に係合することなどにより容器5とのシールを形成するのを助け、及び/又は容器5内に圧力センサなどのストッパ1の構成要素を位置決めするために、容器5の開口部51に挿入されてもよい。場合によっては、インサート18は、ストッパが容器と係合している間に容器の内部空間のベントを可能にするために、ストッパ1を容器に対して傾斜させるか又はその他の方法で移動させることができるような大きさ及び/又は形状であってよい。例えば、インサート18は、インサート18による容器の内面との接触又は他の干渉なしにストッパの傾斜を可能にするために、直径及び/又は長さが適切に小さいものであってよい。インサート18は、ガス入口14で導入された加圧ガスが容器内部空間に導入されるガス出口、内部空間から高圧を解放するベント、又は他の構成要素を含んでもよい。例えば、
図4及び5には、ガス出口付近のガス経路に、ガス入口14から容器5への流れは許容するが、容器5からガス入口14への流れには抵抗する逆止弁15が示されている。インサート18はまた、インサート18内に可動プランジャとして配置された圧力センサを含んでもよい。プランジャは、ばね荷重式であってもよい、すなわち、インサート18内で
図4及び5の下方向に移動するように付勢され、また別の方法で容器からプランジャを通過する流れを防止するためにガス経路でシールされてもよい。容器5内の圧力は、プランジャを、ばねの付勢に逆らって、インサート18内で上方向に移動するように促す。プランジャの移動の程度は、容器5内の圧力を示し、プランジャの移動は、ホール効果センサ、磁石/リードセンサ、プランジャの移動によって作動する1つ又は複数のスイッチ、その他などの適切なセンサ又は他の配置によって検出することができる。センサ配置は、1つ又は複数のLEDの照明、数値圧力指標の表示、圧力ダイヤル又は他のインジケータの物理的な動き、その他を引き起こすなどして、圧力の指標を提供することができる。
【0028】
図4及び5は、それぞれ、
図1の線4-4及び5-5に沿った断面図を示すが、明確にするために、ストッパ1のハンドル41及び外側ハウジング2は取り除かれている。例えばストッパ1の開口部11を容器5の上部に被せることによって、容器5のネック部がキャビティ12に受け入れられると、インサート18は容器5の開口部51に受け入れられ、開口部51の近くのネック部の上面は、開口部51で容器5とのシールを形成するために適切に弾力性があるか又は別の方法で配置された材料を含むガスケットを含んでいてもよい封止面13に接触するか又は少なくともその近くに位置決めされる。封止面13は、半径方向内側の円錐形部分13a及び半径方向外側の平坦部分13bを含んでもよい。円錐形部分13aは、開口部51の内面において開口部51とのシールを形成する一助となり得、平坦部分13bは、開口部51の外面とのシールを形成する一助となり得る。ネック部をキャビティ12に受け入れる(又はストッパ1を容器5から外す)ために、ハンドル41を
図2に示す開放位置に移動させ、これにより爪部31を
図5に破線で示す解放位置に移動させる。これにより、周縁部52及びネック部の他の部分が、爪部31に干渉されることなく、キャビティ12に受け入れられる(又はキャビティ12から取り外される)ことができる。爪部31は、解放位置と、
図5に実線で示す周縁部係合位置との間で移動できるように、周縁部係合部材30に回転軸33を中心に回転可能に取り付けられている。爪部31を解放位置に移動させるために、周縁部係合部材30をストッパ本体10及び/又は封止面13から離れる方向に動かし(
図5において矢印及び破線表示で示すように
図4及び5の下方に)、それにより爪部31の一部が、爪部31が容器ネック部と係合するために延びることができる開口部17においてストッパ本体10の一部と接触するようにする。開口部17における爪部31とストッパ本体10との間のこの接触は、爪部31を周縁部係合位置に移動するよう促すばね32の付勢に抗して、爪部31を解放位置に回転させる。いくつかの実施形態において、周縁部係合部材30は、キャリア部材20とともに移動するように取り付けられており、このキャリア部材20もストッパ本体10に向かって及びストッパ本体10から離れる方向に(
図4及び5ではそれぞれ上下に)スライド式に移動可能である。キャリア部材20がストッパ本体10及び/又は封止面13から離れる方向に移動することで、周縁部係合部材30もストッパ本体10及び/又は封止面13から離れる方向に移動する(キャリア部材20及び周縁部係合部材30の移動は、以下でより詳細に記載されるキャリア駆動装置4(
図4参照)によって引き起こされ得る。しかしながら、いくつかの実施形態において、キャリア部材20及びキャリア駆動装置4を排除し、周縁部係合部材30をハンドル又は他のアクチュエータによってより直接的な方法で移動させることができる。例えば、ストッパ10に取り付けられたハンドルを周縁部係合部材30に、例えば連結具によって結合し、周縁部係合部材30をストッパ本体10に対して相対的に移動させることができる)。
【0029】
キャリア部材20及び周縁部係合部材30がストッパ本体10から離れる方向に位置決めされ、容器ネック部がキャビティ12に受け入れられた状態で、ハンドル41を
図1に示す閉位置に向かって移動させてストッパ1を容器5と係合させることができる。ハンドル41の開位置から閉位置への移動は、キャリア部材20及び周縁部係合部材30をストッパ本体10の方へ(例えば、図の上方へ)移動させる。この周縁部係合部材30の移動により、爪部31は開口部17でのストッパ本体10との接触から外れ、ばね32が爪部31を
図5に実線で示すように周縁部係合位置に付勢することが可能になる。回転軸33と反対側の爪部31の遠位端は、容器ネック部の周縁部52の下に位置決めされ、ハンドル41が閉位置に向かって移動を続けると、キャリア部材20及び周縁部係合部材30はストッパ本体10に向かって移動し、したがって爪部31は封止面13に向かって、容器の周縁部52の方へ移動させられる。爪部31が容器の周縁部52に接触すると、周縁部係合部材30は容器5に対する移動を中止し、代わりに、爪部31(及び周縁部係合部材30全体)が封止面13に向かって移動することにより、容器開口部51を封止面13に向かって移動させることになる。以下でさらに記載するように、周縁部係合部材30は、キャリア部材20に向かって(例えば、キャリア部材20に対して上方に)移動するように弾性力によって付勢される。したがって、爪部31が容器の周縁部52と係合し、容器開口部51が封止面13と係合すると、周縁部係合部材30はもはやストッパ本体10に向かって又は上方に移動することはない。しかしながら、キャリア部材20は、ハンドル41が閉位置に達するまで、周縁部係合部材30をキャリア部材20に向かって移動するように促す弾性的な付勢に抗してストッパ本体10に向かって移動を継続することになる。この結果、封止面13は、開口部51で容器5の部分に対して弾性力によって付勢され、開口部51で適切なシールを維持するのを助ける(いくつかの実施形態において、封止面13を容器と係合するための封止面13上の弾性的付勢は、他の方法、例えば、爪部31をばね付勢した方法で周縁部係合部材30に取り付けることにより(例えば、それによりばねが爪部31を周縁部係合部材30に対して上方に移動するように促し、爪部31が周縁部51と係合して封止面13が容器と接触するときに圧縮されるように)提供することができる。いくつかの実施形態において、封止面13は、封止面13がストッパ本体10に対して下方に移動するようにばね付勢されるように、ストッパ本体10に取り付けられることが可能である。したがって、封止面13が容器に接触すると、封止面13とストッパ本体10との間のばねは、封止面13がストッパ本体10に対して相対的に移動することを可能にしながら、圧縮して封止面13に弾性的付勢を維持することができる。これらの配置により、キャリア部材20、キャリア駆動装置4、キャリア部材20と周縁部係合部材30との間の付勢要素などを排除することができる)。
【0030】
ストッパ1を容器5から取り外すために、ハンドル41を閉位置から開位置に向かって移動させ、これにより、キャリア部材20及び周縁部係合部材30をストッパ本体10から離れる方向に移動させる。これにより、爪部31が封止面13から離れる方向に移動し、封止面13が開口部51において容器5とのシールを破壊することができる。これにより、容器5内のガス圧を解放することができる。容器5とのシールは破壊されるが、ハンドル41が開位置と閉位置との間の中間位置にある間、爪部31は容器5の周縁部52に係合したままであり、容器5からのストッパ1の取り外しが防止される。これにより、圧力によってストッパ1が容器5から強制的に放出されることなく、圧力をベント又はその他の方法で解放することができる。ハンドル41を開位置に移動させると、爪部31が開口部17でストッパ本体10に接触し、爪部31が解放位置に移動し、容器からのストッパ1の取り外しが可能になる。
【0031】
図6~9は、部品が互いにどのように相対的に動き、容器5と係脱するように動作するかを説明するために、種々の部品を取り外した状態でストッパ本体10、キャリア部材20及び周縁部係合部材30の斜視図を示す。
図6では、外側ハウジング2及びハンドル41は取り外されている。
図6は、この実施形態では、ハンドル41の移動に伴ってキャリア部材20及び周縁部係合部材30を動かす役割を果たすカム43及びカムフォロワ42を含むキャリア駆動装置4を示している。すなわち、カム43はハンドル41に結合され、例えばハンドル41に固定され、それによりハンドル41の開位置と閉位置との間の移動が、カム43をカムフォロワ42及びキャリア部材20に対して回転させる。
図6において、カム43はハンドル41の閉位置に対応する位置にあるため、キャリア部材20はストッパ本体10の方に(キャリア部材20の最上位位置)に位置している。キャリア部材20は、ばね25(
図5参照)によってストッパ本体10から離れる方向(下方向)に付勢されているので、ハンドル41を閉位置に移動させると、カム43は、ばね25の付勢に逆らってキャリア部材20をストッパ本体10の方に移動するように駆動する。同様に、ハンドル41が開位置に向かって移動されるときに、カム43が
図6において時計回りに回転されると、カム43のローブは、カムフォロワ42及びキャリア部材20が、ばね25の付勢下にストッパ本体10から離れる方向に(
図6の下方に)移動することを可能にする。いくつかの実施形態において、ハンドル41の回転が、この実施形態のようにストッパ本体10に向かうだけでなく、ストッパ本体10に向かう及びそれから離れる両方のキャリア部材20の移動を駆動するように、ハンドル41が他の方法でキャリア部材20に結合されてもよいことに留意されたい。例えば、カム及びカムフォロワ以外の連結配置を設けてもよいし、そのような動きを提供するためにカム及びカムフォロワを配置してもよい(例えば、カムは閉じたスロットを含み、カムフォロワは、スロットに乗り、ストッパ本体10に向かう方向及び離れる方向の両方のキャリア部材20の移動を駆動するピンを含むことができる)。
【0032】
ガイド21がキャリア部材20から下方に延びて、キャリア部材20に対する周縁部係合部材30の移動をガイドする。この実施形態では、ガイド21は、キャリア部材20から下方に延びる4つのピンを含むが、1つ又は複数のレール、スロットなど、他のガイド配置、及び周縁部係合部材30上の対応する特徴も可能である。ガイド21は、周縁部係合部材30の上部の穴を通って延び、ばね22が、周縁部係合部材30の穴の下で各ガイド21に取り付けられている。ばね22はガイド21の下端部で捕捉されているので、ばね22はガイド21の底部より下に移動することができず、ばね22は周縁部係合部材30をキャリア部材20の方(
図6では上方)に移動するように付勢して配置されている。
図6は、容器ネック部がキャビティ12に受け入れられ、爪部31が容器5の周縁部52に係合して容器5を封止面13に接触するように促す位置に対応する位置にある周縁部係合部材30を示す。したがって、周縁部係合部材30はキャリア部材20から離れる方向に位置決めされ、ばね22は
図6において圧縮され、爪部31(及び容器ネック部)を封止面13に向かって移動するように促す。したがって、封止面13と容器開口部51との間のシールを確立し維持するのを助けるための弾性的な付勢を提供するのは、いくつかの実施形態においてばね22である。容器ネック部がキャビティ12に受け入れられず、ハンドル41が
図6のように閉位置にある場合、周縁部係合部材30はキャリア部材20の方に位置決めされ、ばね22は圧縮されない(又は、より少ない程度に圧縮される)だろう。上述したように、封止面と容器開口部との間のシールを確立し維持するのを助ける弾性的付勢は、他の方法、例えば、キャリア部材20、ガイド21及びばね22が排除され、ばね結合が周縁部係合部材30及び/又は爪部31と封止面13の間に提供される場合に、提供することができる。
【0033】
いくつかの実施形態において、係合した容器に対する静止位置からのストッパ1の操作は、封止面13と容器開口部51との間のシールを少なくとも部分的に破壊することができる。例えば、水平軸(ストッパ及び容器が垂直に配向される場合)の周りでストッパ1を傾斜させることにより、封止面13を傾斜させるか又は他の方法で配向して容器開口部51との接触を失わせるか又は接触力を減少させることができる。これにより、ストッパ1が容器に完全に係合している間、例えばハンドル41が閉位置にあるときでも、容器内の圧力をベントすることができる。容器に対するストッパ1の傾斜又は他の操作は、周縁部係合部材30(及び爪部31)と封止面13との間に弾性的な付勢を提供するばね22によって、いくつかの実施形態において許容され得る。すなわち、ストッパ本体1の動きは、1つ又は複数のばね22を他よりも圧縮させ、したがって、封止面13が容器開口部51に対して移動することを許容し得る。これにより、少なくとも瞬間的に、封止面13と容器開口部51との間のシールが破壊され、それにより容器内の圧力をベントすることができる。ストッパ1の解放により、ストッパ1は、容器開口部51と係合するようにばね22が封止面13を等しく付勢する静止位置へ戻るように移動することができる。封止面13を容器開口部51と係合させるための弾性的な力を提供する他の付勢配置は、ストッパ1の操作及びその結果としてのベントを可能にすることができる。例えば、爪部31と周縁部係合部材30との間のばね付勢、及び/又は封止面13とストッパ本体10との間のばね付勢は、ストッパ1が容器5と係合したまま、ストッパの操作及びベントを可能にすることができる。
【0034】
図7は、周縁部係合部材30のスリーブ部分を視界から取り除いた、
図6の概観を示す。爪部31は、周縁部係合位置にあり、ストッパ本体10の対応する開口部17を通って延び、容器ネック部と係合することが分かる。爪部31を周縁部係合位置に向かって移動するように付勢するトーションばね32も見ることができる。爪部の回転軸33は開口部17に対して適切に位置しているので、爪部31は開口部17においてストッパ本体10と接触しておらず、爪部31がばね32の付勢を受けて周縁部係合位置へ移動することが可能である。しかしながら、
図7の位置から周縁部係合部材30をストッパ本体10から離れる方向に(下方に)移動させると、回転軸33と爪部31は、爪部31が開口部17でストッパ本体10に接触して爪部31を解放位置へ移動するように移動される。この移動は、ハンドル41を開放位置に移動させたときに発生し、カム43が回転してカムフォロワ42がストッパ本体10から離れる方向(
図7の下方)に移動することを許容するように、ばね25がキャリア部材20及び周縁部係合部材30をストッパ本体10から離れる方向に移動するように促すことによって駆動される。
図8は、周縁部係合部材30のスリーブ部分から爪部31及びばね32を除いた状態を示す斜視図である。本実施形態における周縁部係合部材30のスリーブ部分は、ストッパ本体10の側壁16の周囲に延在している。ガイド21を受ける穴34が見られ、また、キャリア部材20に対する周縁部係合部材30の移動をガイドするのを助けるためにキャリア部材20のレール24を受けるスロット35も見られる。
【0035】
図9は、周縁部係合部材30及びキャリア部材20が視界から取り除かれた
図6の配置の眺めを示す。これにより、キャリア部材20をストッパ本体10から離れる方向に移動するように付勢するばね25と、カム43がストッパ本体10の側壁16内のブッシングに回転可能に取り付けられていることが明らかになる。
図10は、ストッパ1の他の部分から分離されたキャリア部材20を示し、ばね25を受け入れるためのポケット23、及び周縁部係合部材30のスロット35と係合するレール24を図示している。本実施形態では、キャリア部材20は、ガイド21及びレール24、並びにカムフォロワ42を支持するために、概ねリング状に配置されている。キャリア部材20はガイド21を支持しているので、周縁部係合部材30はキャリア部材20に取り付けられるが、キャリア部材20に対して移動可能である。
【0036】
入口ポート14に加圧ガスを供給するために、任意の適切に配置されたガス源を使用することができる。例えば、加圧されたCO2のシリンダを含むガス源が、クイック接続タイプの取付具、ネジ付き取付具、圧入、又は、単に使用者にガス源を入口ポート14に対して保持させるなどの他の適切な係合によってガス入口ポート14に流体的に結合されてもよい。ガス源は、100~3000psiなどの比較的高い圧力下で適切なガス(二酸化炭素、窒素、アルゴンなど)を保持するガスシリンダなどの加圧ガス容器を含んでもよい。ガス源は、1つ又は複数の調整弁を含み得る圧力調整器、制限オリフィスなどの流量制限器、及び/又はガス入口ポート14に供給されるガス流量及び/又は圧力を制御するための他の配置を含み得る。代替的に又は追加的に、そのような機能は、ストッパ1に設けられてもよい。ガス源はまた、ガスの流れを制御するためにユーザによって操作され得る弁を含んでもよい。例えば、ユーザは、弁のボタンを押して容器5内にガスを流入させ、ボタンを離してガスの流入を停止させることができる。ガス源は、所望により、2つ以上の選択可能な圧力及び/又は流量でガスを供給してもよい。例えば、ガスは、例えば、容器5内の任意の空気をガス源からの適切な不活性ガス又は非反応性ガスで置換するために、第1の圧力及び/又は第1の流量で提供されてもよい。置換された空気は、上述したように、ベントを介してストッパ1を通して排気されてもよい。場合によっては、ベントは、例えば、ボタンを押すことによって、ユーザによって手動で操作されてもよい。第2の圧力及び/又は第2の流量は、第1の圧力よりも高くてもよく、容器5内の貯蔵圧力を確立するのに適していてもよく、例えば、容器5内の所望の炭酸化レベルを維持するのを助けるのに適していてもよい。ストッパ1が容器の開口部51を密閉し得るので、1日、1週間、1ヶ月又はそれ以上など、長期間にわたって容器5の内部空間に周囲圧力を超える圧力が維持され得る。ガス入口ポート14又はガス入口経路の他の部分は、容器5へのガスの流れを許容するが、容器5からのガスの流れに抵抗する逆止弁又は他の一方向弁を含んでもよい。追加的に又は代替的に、ガス入口ポート14は、圧力漏れを防止するために蓋を被せることができる、又は他の方法で閉鎖することができる。
【0037】
本発明の態様を例示的な実施形態を参照して示し、記載してきたが、添付の請求項によって包含される本発明の範囲から逸脱することなく、そこに形態及び詳細における様々な変更がなされ得ることは、当業者によって理解されるであろう。