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  • 特許-情報保持体、および玩具セット 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-01-09
(45)【発行日】2025-01-20
(54)【発明の名称】情報保持体、および玩具セット
(51)【国際特許分類】
   A63F 13/20 20140101AFI20250110BHJP
   A63F 13/213 20140101ALI20250110BHJP
   A63F 13/24 20140101ALI20250110BHJP
   A63F 13/42 20140101ALI20250110BHJP
   G06K 19/06 20060101ALI20250110BHJP
【FI】
A63F13/20 A
A63F13/213
A63F13/24
A63F13/42
G06K19/06 037
【請求項の数】 7
(21)【出願番号】P 2023100402
(22)【出願日】2023-06-19
(62)【分割の表示】P 2020117962の分割
【原出願日】2020-07-08
(65)【公開番号】P2023120346
(43)【公開日】2023-08-29
【審査請求日】2023-07-14
(73)【特許権者】
【識別番号】000135748
【氏名又は名称】株式会社バンダイ
(72)【発明者】
【氏名】浅野 真由
(72)【発明者】
【氏名】門田 侑樹
(72)【発明者】
【氏名】畑山 裕貴
(72)【発明者】
【氏名】坂本 大祐
(72)【発明者】
【氏名】東 真理奈
【審査官】岸 智史
(56)【参考文献】
【文献】特開2016-193143(JP,A)
【文献】特開2017-217254(JP,A)
【文献】特開2007-130238(JP,A)
【文献】特開2019-097953(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A63F 9/24、13/00-13/98
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ゲーム情報を保持し、第1領域に設けられた識別コードと、
前記識別コードを検出可能な検出部を有するゲーム装置を保持するゲーム周辺装置が有する嵌合部に嵌合可能な被嵌合部と、
を備え、
前記被嵌合部は、前記嵌合部に嵌合した状態において、前記識別コードと前記ゲーム周辺装置から露出する前記検出部との位置合わせを可能にする位置に設けられる、情報保持体。
【請求項2】
請求項1に記載の情報保持体において、
前記被嵌合部は凹部で構成され、前記嵌合部は当該凹部に嵌合可能な凸部で構成される、情報保持体。
【請求項3】
請求項2に記載の情報保持体において、
前記凹部と前記凸部とが接合する部分は略同じ形状である、情報保持体。
【請求項4】
請求項1~3のいずれか1項に記載の情報保持体において、
前記被嵌合部は、前記嵌合部に嵌合された状態において、前記識別コードに対して前記ゲーム周辺装置から露出する前記検出部が特定の向きになる形状で構成される、情報保持体。
【請求項5】
請求項1~のいずれか1項に記載の情報保持体において、
前記被嵌合部は、前記嵌合部に嵌合された状態において、前記識別コードに対する前記ゲーム周辺装置の回動が規制される形状で構成される、情報保持体。
【請求項6】
請求項1~に記載の情報保持体と、前記ゲーム周辺装置と、を備えた玩具セットであって
前記ゲーム周辺装置は、当該ゲーム周辺装置から前記検出部を露出する開口部を有し、
前記開口部は、前記被嵌合部が前記嵌合部に嵌合された状態において、前記識別コードと対向する、玩具セット。
【請求項7】
請求項6に記載の玩具セットであって、
前記被嵌合部は凹部で構成され、前記嵌合部は当該凹部に嵌合可能な凸部で構成され、
前記凸部は、前記被嵌合部が前記嵌合部に嵌合された状態において、当該嵌合部と当該被嵌合部との嵌合方向で、前記検出部が前記識別コードを検出可能な距離となるべく当該識別コードに対して離間する長さで構成される、玩具セット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報保持体、玩具セットおよびゲームシステムに関し、特に、二次元コードのような識別コードを含む情報保持体、その情報保持体を備えた玩具セット、および、その玩具セットを備えたゲームシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ゲーム情報を保持する識別コードなどが付されたカード(情報保持体)から、ゲーム情報を読み取ることが可能なゲーム装置が流通している。例えば、特許文献1には、カードに記された二次元コードをゲーム装置の検出部で検出し、検出された情報に基づいて、ゲーム装置においてゲーム内容を実行できる技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2013-198520号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1では、検出部を用いて二次元コードを検出する際に、ユーザ自身が検出部の位置を合わせる必要があるので、ゲーム装置を移動させて、二次元コードおよび検出部の位置合わせを調整しなければならない。それ故、子供などの器用でない者がユーザである場合、二次元コードの検出が確実に行えない恐れがある。また、特許文献1には、二次元コードの誤認識を防止するような施策は開示されていない。
【0005】
本願の主な目的は、識別コードを精度良く検出できる情報保持体を提供することである。その他の課題と新規な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかになる。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本願において開示される実施の形態のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、次のとおりである。
【0007】
一実施の形態における情報保持体は、第1本体部と、前記第1本体部に設けられ、且つ、ゲーム情報を保持する識別コードが付された第1領域と、前記第1本体部に設けられ、且つ、前記第1領域の周囲に配置された第2領域と、前記第1本体部を被覆可能な被覆部と、前記被覆部に設けられた第1開口部とを有する。ここで、前記被覆部が前記第1本体部を被覆したことに応じて、前記第2領域が前記被覆部によって被覆され、前記第1領域が前記第1開口部において露出される。また、他の一実施の形態における情報保持体は、ゲーム情報を保持し、第1領域に設けられた識別コードと、ゲーム周辺装置が有する嵌合部に嵌合可能な被嵌合部と、を備え、前記被嵌合部は、前記嵌合部に嵌合した状態において、前記識別コードと前記ゲーム周辺装置との位置合わせを可能にする位置に設けられる。また、他の一実施の形態における情報保持体は、ゲーム情報を保持し、第1領域に設けられた識別コードと、前記識別コードを検出可能な検出部を有するゲーム装置を保持するゲーム周辺装置が有する嵌合部に嵌合可能な被嵌合部と、を備え、前記被嵌合部は、前記嵌合部に嵌合した状態において、前記識別コードと前記ゲーム周辺装置から露出する前記検出部との位置合わせを可能にする位置に設けられる。
【発明の効果】
【0008】
一実施の形態によれば、識別コードを精度良く検出できる情報保持体を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】実施の形態1における情報保持体を示す斜視図である。
図2】実施の形態1における情報保持体を示す斜視図である。
図3】実施の形態1におけるゲーム周辺装置を示す斜視図である。
図4】実施の形態1におけるゲーム周辺装置の凸部および情報保持体の凹部を示す斜視図である。
図5】実施の形態1におけるゲーム装置を示す斜視図である。
図6】実施の形態1におけるゲーム付属装置を搭載したゲーム周辺装置を示す斜視図である。
図7】実施の形態1におけるゲームシステムを示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、実施の形態を説明するための全図において、同一の機能を有する部材には同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。また、以下の実施の形態では、特に必要なときを除き、同一または同様な部分の説明を原則として繰り返さない。
【0011】
(実施の形態1)
<情報保持体10の構成>
以下に図1および図2を用いて、実施の形態1における情報保持体10について説明する。なお、情報保持体10は、後述のゲーム周辺装置20と共に玩具セット100の一部を構成する場合もある。言い換えれば、情報保持体10が単独で市場に販売される場合もあるし、情報保持体10を含む玩具セット100が市場に販売される場合もある。
【0012】
図1および図2に示されるように、情報保持体10は、本体部11と、本体部11を被覆可能な被覆部12とを有する。図1は、本体部11が被覆部12から露出された状態を示し、図2は、本体部11が被覆部12によって被覆された状態を示している。
【0013】
本体部11は、ゲーム情報を保持する識別コードが付された第1領域13、および、第1領域13の周囲に配置された第2領域14を含む。第1領域13に付されている識別コードは、例えば二次元コードである。識別コードは、様々なゲーム情報に対応するように、様々なパターンを適用できる。また、実施の形態1における二次元コードには、データセルにカラーリングを施したコード、または、データセルを変形させ、三次元化させたコードも含まれる。また、ゲーム情報を保持可能であれば、二次元コードではなく一次元コードであってもよい。
【0014】
第2領域14には、例えばゲーム情報に関連する絵柄および解説の少なくとも何れか一方が、装飾として付されている。図1では、第2領域14の一部に、ゲーム情報に関連するキャラクターなどを表わす絵柄16が付されている。第2領域14の他部に、キャラクターに関する解説が付されていてもよいし、他の装飾が付されていてもよい。このように、第2領域14に、絵柄16のような装飾が付されていることで、ユーザは、第1領域13の識別コードに含まれるゲーム情報の概要を認識できる。
【0015】
なお、図1では、第1領域13の識別コードおよび第2領域14の絵柄16は、例えばシールであり、これらのシールが本体部11に付されている。しかし、これらは、本体部11に直接描かれていてもよいし、シール以外の他の手段によって本体部11に付されていてもよい。また、本実施の形態において本体部11に付されている識別コードおよび装飾がシート状の物品の所定の面に付されており、シート状の物品を保持可能な保持部を備えた物品が識別コードおよび装飾が付されたシート状の物品を保持している状態のものを情報保持体10とすることも可能である。
【0016】
本体部11には連結部15aが設けられ、被覆部12には連結部15aに連結可能な連結部15bが設けられている。連結部15aに連結部15bが連結された状態で、本体部11に対して被覆部12を変位させることで、第2領域14が被覆部12によって被覆され、且つ、第1領域13が開口部17において露出される被覆状態と、第1領域13および第2領域14が被覆部12から露出される露出状態とをとり得る。
【0017】
言い換えれば、本体部11の端部には、本体部11と一体化している連結部15aが設けられ、被覆部12の端部には、被覆部12と一体化している連結部15bが設けられ、連結部15aおよび連結部15bは、互いに連結している。そして、互いに連結された連結部15aおよび連結部15bを軸として、本体部11または被覆部12を移動させることで、上記被覆状態と、上記露出状態との切り替えが可能となる。
【0018】
被覆部12には、被覆部12を貫通する開口部17が設けられている。開口部17の開口面積は、第1領域13の面積とほぼ同じである。それ故、被覆部12が本体部11を被覆したことに応じて、第2領域14が被覆部12によって被覆され、第1領域13が開口部17において露出される。
【0019】
後で詳細に説明するが、第1領域13の識別コードは、ゲーム付属装置32の検出部33によって検出可能である。この際、検出動作は、本体部11が被覆部12によって被覆された状態で行われることが望ましく、開口部17において第1領域13が露出された状態で行われる。
【0020】
上述のように、第1領域13の周囲には、絵柄16のような様々な装飾を有する第2領域14が設けられている。仮に、検出動作が、本体部11の全体が被覆部12によって被覆されていない状態で行われると、第2領域14の装飾を第1領域13の識別コードと混同し、第2領域14の装飾によって誤認識が発生する恐れがある。
【0021】
実施の形態1では、図2のように、検出動作は、開口部17において第1領域13のみが露出された状態で行われるので、上記誤認識が発生する恐れを抑制でき、識別コードを精度良く検出できる。
【0022】
また、被覆部12のうち開口部17の近くであって、且つ、被覆部12によって第1本体部11が被覆された状態における被覆部12の表面上には、凹部18が設けられている。凹部18は、ゲーム周辺装置20の凸部23と嵌合可能である。凹部18および凸部23の関係については、後で詳細に説明する。
【0023】
<ゲーム周辺装置20の構成>
以下に図3および図4を用いて、実施の形態1におけるゲーム周辺装置20について説明する。ゲーム周辺装置20は、情報保持体10と共に玩具セット100の一部を構成する。
【0024】
図3に示されるように、ゲーム周辺装置20は、本体部21と、搭載部22と、凸部23と、開口部24と、開閉部25とを有する。
【0025】
搭載部22は、本体部21の内部に設けられ、後述のゲーム付属装置32を搭載するために設けられている。言い換えれば、搭載部22はゲーム付属装置32を搭載するための空間である。開閉部25において本体部21の一部は開閉可能であり、開閉部25を介して、搭載部22へゲーム付属装置32を挿入する、または、搭載部22からゲーム付属装置32を取り出すことができる。
【0026】
開口部24は、本体部の外周に設けられている。ゲーム付属装置32が搭載部22に搭載されている状態において、ゲーム付属装置32の検出部33は、開口部24において露出される(図6を参照)。
【0027】
凸部23は、本体部の外周に設けられ、開口部24の近くに設けられている。また、凸部23は、情報保持体10の凹部18と嵌合可能である。
【0028】
図4に示されるように、凹部18の形状および凸部23の形状は、ほぼ同じ形状であるが、真円または正多角形などのような回転対称が成立する形状ではなく、回転対称が成立しない形状であることが望ましい。仮に、凹部18の形状および凸部23の形状が真円であったとすると、ゲーム周辺装置20は、情報保持体10に対して様々な向きで接合可能となる。または、嵌合された凹部18および凸部23を軸として、ゲーム周辺装置20が、情報保持体10に対して回動可能となる。
【0029】
そうすると、情報保持体10の開口部17を、ゲーム周辺装置20の開口部24に対向させ難くなり、開口部17および開口部24の位置合わせが行い難くなる。従って、開口部24において露出される検出部33と、開口部17において露出される第1領域13の識別コードとの位置合わせが行い難くなり、検出動作に要する時間が増加してしまう。
【0030】
実施の形態1では、図4のように、凹部18の形状および凸部23の形状は、ほぼ同じ形状であり、回転対称が成立しない形状であり、凹部18に凸部23が嵌合された状態において、情報保持体10に対する本体部21の回動が規制される形状である。それ故、ゲーム周辺装置20は、情報保持体10に対して特定の向きでのみ接合可能となり、情報保持体10に対して回動しない。
【0031】
従って、開口部17および開口部24が互いに対向するための作業を、容易に行うことができるので、識別コードの検出を容易に行うことができる。また、検出動作に要する時間も短縮できる。
【0032】
<ゲーム装置30およびゲームシステム200の構成>
以下に図5図7を用いて、実施の形態1におけるゲーム装置30およびゲームシステム200について説明する。図7は、実施の形態1におけるゲームシステム200を示し、ゲームシステム200は、玩具セット100(情報保持体10、ゲーム周辺装置20)と、以下のゲーム装置30とを備える。
【0033】
図5に示されるように、ゲーム装置30は、ゲーム本体装置31と、ゲーム付属装置32とを有する。ゲーム付属装置32は、ゲーム本体装置31に取り付けられているが、ゲーム本体装置31から分離可能である。
【0034】
図5および図7に示されるように、ゲーム本体装置31は、実行部37と、実行部37に電気的に接続された制御部36と、制御部36に電気的に接続された受信部35とを含む。
【0035】
実行部37は、例えばモニタおよび画像処理部を含んで構成され、制御部36からの制御信号に基づいてゲーム内容を実行できる。制御部36は、実行部37において実行されるゲーム内容を制御でき、受信部35から伝達される情報を処理できる。受信部35は、ゲーム付属装置32から送信される情報を受信できる。
【0036】
また、ゲーム付属装置32は、検出部33と、検出部33に電気的に接続された送信部34とを含む。また、ゲーム付属装置32には、ユーザが実行部37においてゲーム内容を操作するためのボタン40およびスティック41などの操作器具も設けられている。
【0037】
検出部33は、例えばカメラおよび画像処理部を含んで構成され、第1領域13の識別コードを検出でき、識別コードに保持されているゲーム情報を送信部34へ伝達できる。送信部34は、ゲーム本体装置31の受信部35へ情報を送信できる。なお、送信部34と受信部35との間で行われる通信は、非接触で行われ、例えば無線で行われる。
【0038】
図6に示されるように、ゲーム付属装置32は、ゲーム周辺装置20の搭載部22に搭載される。搭載部22にゲーム付属装置32が搭載された状態において、検出部33は、開口部24において露出される。また、ボタン40およびスティック41は、ゲーム周辺装置20の本体部21に設けられた他の開口部において露出される。
【0039】
搭載部22にゲーム付属装置32が搭載され、情報保持体10の本体部11が被覆部12によって被覆され、且つ、凹部18に凸部23が嵌合された状態において、検出部33は、識別コードを検出可能である。この際、開口部17において露出された識別コードおよび開口部24において露出された検出部33は、凹部18および凸部23の嵌合方向において、検出部33が識別コードを検出可能な所定の距離で離間する。
【0040】
例えば、検出部33と第1領域13とが接触していると、検出部33のカメラによって、第1領域13の識別コードを読み取ることが困難となる。検出部33と識別コードとの間において所定の距離を保つことで、検出部33のカメラの焦点を、識別コードに合わせ易くなる。それ故、検出部33の検出精度を向上させることができる。実施の形態1では、凹部18に凸部23が嵌合された状態において、上述のような所定の距離が保たれるように、凹部18の窪みの深さおよび凸部23の長さや開口部17の位置および開口部24の位置が工夫されている。
【0041】
以下に図7を用いて、実施の形態1におけるゲームシステム200による一連のゲーム情報の取得方法について説明する。なお、この一連のゲーム情報の取得方法は、基本的に、搭載部22にゲーム付属装置32が搭載され、本体部11が被覆部12によって被覆され、且つ、凹部18および凸部23が嵌合された状態において行われる。
【0042】
まず、検出部33は、第1領域13の識別コードを検出し、識別コードに保持されているゲーム情報を送信部34へ伝達する。次に、送信部34は、検出部33から伝達されたゲーム情報を受信部35へ送信する。次に、受信部35は、受信したゲーム情報を制御部36へ伝達する。次に、制御部36は、受信部35から伝達されたゲーム情報に基づいて、実行部37にゲーム内容を実行させる。
【0043】
このように、情報保持体10が保持するゲーム情報を、ゲーム装置30で行われるゲーム内容に反映させることができる。
【0044】
以上、本願の発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本願の発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。
【0045】
例えば、玩具セット100は、1つの情報保持体10だけでなく、複数の情報保持体10を有していてもよい。その場合、複数の情報保持体10は、それぞれ同じゲーム情報を含んでいる必要はなく、それぞれ異なるゲーム情報を含んでいてもよい。すなわち、複数の情報保持体10の各々の第1領域13の識別コードが、異なるパターンで構成されていてもよい。
【0046】
また、実施の形態においては、ゲーム装置30はゲーム本体装置31とゲーム本体装置31と分離可能なゲーム付属装置32とから構成され、ゲーム付属装置32をゲーム周辺装置20に搭載するものとして説明しているが、そのような形態に限られるものではなく、ゲーム本体装置31とゲーム付属装置32とが一体となって構成されたゲーム機30の一部または全体をゲーム周辺装置20に搭載し、ゲーム本体装置31の検出部33を開口部24から露出可能に構成することによっても本実施の形態と同様の効果を得ることが可能である。
【符号の説明】
【0047】
10 情報保持体
11 本体部
12 被覆部
13 第1領域
14 第2領域
15a、15b 連結部
16 絵柄
17 開口部
18 凹部
20 ゲーム周辺装置
21 本体部
22 搭載部
23 凸部
24 開口部
25 開閉部
30 ゲーム装置
31 ゲーム本体装置
32 ゲーム付属装置
33 検出部
34 送信部
35 受信部
36 制御部
37 実行部
40 ボタン
41 スティック
100 玩具セット
200 ゲームシステム
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7