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特許7618071プログラム、表示方法および情報処理端末
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-01-09
(45)【発行日】2025-01-20
(54)【発明の名称】プログラム、表示方法および情報処理端末
(51)【国際特許分類】
   H04L 51/04 20220101AFI20250110BHJP
   H04L 67/2869 20220101ALI20250110BHJP
   H04M 1/72439 20210101ALI20250110BHJP
【FI】
H04L51/04
H04L67/2869
H04M1/72439
【請求項の数】 6
(21)【出願番号】P 2024000794
(22)【出願日】2024-01-05
(62)【分割の表示】P 2022141627の分割
【原出願日】2017-04-11
(65)【公開番号】P2024024079
(43)【公開日】2024-02-21
【審査請求日】2024-02-01
(73)【特許権者】
【識別番号】500257300
【氏名又は名称】LINEヤフー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001759
【氏名又は名称】弁理士法人よつ葉国際特許事務所
(74)【代理人】
【識別番号】100093687
【弁理士】
【氏名又は名称】富崎 元成
(74)【代理人】
【識別番号】100168468
【弁理士】
【氏名又は名称】富崎 曜
(74)【代理人】
【識別番号】100166176
【弁理士】
【氏名又は名称】加美山 豊
(72)【発明者】
【氏名】今木 彩翔
(72)【発明者】
【氏名】海津 研
【審査官】木村 雅也
(56)【参考文献】
【文献】特開2016-015009(JP,A)
【文献】特開2014-222439(JP,A)
【文献】特開2009-251631(JP,A)
【文献】特開平11-191765(JP,A)
【文献】中国特許出願公開第104935724(CN,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04L 51/04
H04L 67/2869
H04M 1/72439
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンピュータを、
複数のユーザ間で送受信されるメッセージを取得するメッセージ取得手段と、
他ユーザが送信した動画または画像であるコンテンツを取得するコンテンツ取得手段と、
優先度が設けられた複数の個別領域からなるコンテンツ表示領域を設定する表示領域設定手段と、
前記優先度に基づいて前記個別領域のいずれかに前記コンテンツを表示するコンテンツ表示手段と、
前記コンテンツ表示領域に重ねて、複数のユーザ間で送受信されたメッセージを表示する履歴表示手段と
して機能させるためのプログラム。
【請求項2】
前記表示領域設定手段において、前記優先度に基づいて前記個別領域の大きさを設定する、請求項1に記載のプログラム。
【請求項3】
前記コンテンツ表示手段において、前記コンテンツを取得した時系列と前記個別領域における前記優先度とを対応させて前記個別領域に前記コンテンツを表示する、請求項1に記載のプログラム。
【請求項4】
前記コンテンツ表示手段において、新たに取得した順で前記コンテンツを前記優先度の高い順に前記個別領域に表示する、請求項3に記載のプログラム。
【請求項5】
コンピュータが、
複数のユーザ間で送受信されるメッセージを取得するメッセージ取得ステップと、
他ユーザが送信した動画または画像であるコンテンツを取得するコンテンツ取得ステップと、
優先度が設けられた複数の個別領域からなるコンテンツ表示領域を設定する表示領域設定ステップと、
前記優先度に基づいて前記個別領域のいずれかに前記コンテンツを表示するコンテンツ表示ステップと、
前記コンテンツ表示領域に重ねて、複数のユーザ間で送受信されたメッセージを表示する履歴表示ステップと
を実行する表示方法。
【請求項6】
複数のユーザ間で送受信されるメッセージを取得するメッセージ取得部と、
他ユーザが送信した動画または画像であるコンテンツを取得するコンテンツ取得部と、
優先度が設けられた複数の個別領域からなるコンテンツ表示領域を設定する表示領域設定部と、
前記優先度に基づいて前記個別領域のいずれかに前記コンテンツを表示するコンテンツ表示部と、
前記コンテンツ表示領域に重ねて、複数のユーザ間で送受信されたメッセージを表示する履歴表示部と
を備える情報処理端末。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、トークルームの背景を表示するプログラム、表示方法および情報処理端末に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、背景画面を変更可能なチャットシステムが開発されている。例えば、特許文献1には、端末と1つ以上の他の端末との間に送受信されるインスタントメッセージを表示するチャットウィンドウの背景画面に、カメラ部を通じて撮影された映像が表示し、周辺状況を相手とリアルタイムで共有できるようにする技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特表2015-531180号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1には、一の端末から他の端末に送信する映像をチャットウィンドウの背景画面に表示する技術は開示されているが、あくまでも一方向の映像の送信に限られており、当該背景画面の表示がいずれか一の端末が送信した映像に限られてしまうという問題があった。
【0005】
本開示は、上記問題に鑑みてなされたものであり、複数の端末間で送受信したコンテンツを背景に表示することができるプログラム、表示方法および情報処理端末を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一実施形態に係るプログラムは、情報処理端末に、第1ユーザと第2ユーザとが参加するインスタントメッセンジャーのトークルームの背景を表示させるプログラムであって、第1ユーザが送信する第1コンテンツを背景に表示するステップと、第1コンテンツと、第2ユーザから受信する第2コンテンツとを背景に表示するステップとを実行させる。
【0007】
本開示の一実施形態に係るプログラムにおいて、背景におけるコンテンツの配置に関するレイヤを受信するステップと、レイヤに応答して、第1コンテンツ及び第2コンテンツを背景として配置するステップと、をさらに含む。
【0008】
本開示の一実施形態に係るプログラムにおいて、第2ユーザに送信される一のレイヤとは異なる他のレイヤを受信するステップと、他のレイヤに応答して、第1コンテンツ及び第2コンテンツを背景として配置するステップと、をさらに含む。
【0009】
本開示の一実施形態に係るプログラムにおいて、第1コンテンツ及び第2コンテンツのうち、新しく送受信されたコンテンツを背景として相対的に大きく表示するステップをさらに含む。
【0010】
本開示の一実施形態に係るプログラムにおいて、トークルームに参加するユーザの人数に応答して、背景として表示するコンテンツの数を変更するステップをさらに含む。
【0011】
本開示の一実施形態に係るプログラムにおいて、所定の時間内に第1コンテンツ及び第2コンテンツを含む複数のコンテンツを受信した場合、複数のコンテンツのうち所定の条件に基づいて決定されたコンテンツを、背景として表示するステップを含む。
【0012】
本開示の一実施形態に係るプログラムにおいて、コンテンツが写真である場合、所定の条件は、トークルームに参加するユーザが相対的に多く含まれることである。
【0013】
本開示の一実施形態に係るプログラムにおいて、トークルームの背景に、第1コンテンツ及び第2コンテンツのそれぞれを画像として表示するステップと、複数のコンテンツのうち第1ユーザに選択されたコンテンツを、ポップアップ表示するステップと、をさらに含む。
【0014】
本開示の一実施形態に係るプログラムにおいて、第1コンテンツ及び第2コンテンツを含む複数のコンテンツを選択させるステップと、複数のコンテンツのうち、選択したユーザ数が多いコンテンツを優先的に背景として表示するステップと、をさらに含む。
【0015】
本開示の一実施形態に係る表示方法は、情報処理端末に、第1ユーザと第2ユーザとが参加するインスタントメッセンジャーのトークルームの背景を表示させる表示方法であって、第1ユーザが送信する第1コンテンツを背景に表示するステップと、第1コンテンツと、第2ユーザから受信する第2コンテンツとを背景に表示するステップと、を含む。
【0016】
本開示の一実施形態に係る情報処理端末は、第1ユーザと第2ユーザとが参加するインスタントメッセンジャーのトークルームの背景を表示する表示装置と、第1ユーザが送信する第1コンテンツを背景に表示する制御部と、を含み、制御部は、第1コンテンツと、第2ユーザから受信する第2コンテンツとを背景に表示する情報処理端末。
【発明の効果】
【0017】
本開示によれば、複数の端末間で送受信したコンテンツを背景に表示することができるプログラム、表示方法および情報処理端末を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1】実施形態の一態様における通信システムの構成を示す図である。
図2】トークルームの背景の表示例を示す図である。
図3】コンテンツの配置に関するレイヤの例を示す図である。
図4】トークルームの背景の他の表示例を示す図である。
図5】第1実施形態に係る通信システムの処理のシーケンスの一例を示す図である。
図6】第2実施形態に係る通信システムの処理のシーケンスの一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
<通信の秘密の遵守>
本明細書に記載の開示を実施する場合は、通信の秘密に係る法的事項を遵守の上で実施されるものであることに留意されたい。
【0020】
本開示に係るBOT制御管理システムなど(例)を実施するための実施形態について、図面を参照して説明する。
【0021】
<システム構成>
図1は、本開示の一実施形態における通信システムの構成を示す図である。図1に示すように、通信システムでは、ネットワーク30を介してサーバ10と、端末20(端末20A,端末20B,端末20C)とが接続される。サーバ10は、ネットワーク30を介してユーザが所有する端末20に、端末20間でのメッセージの送受信を実現するサービスを提供する。なお、ネットワーク30に接続される端末20の数は限定されない。
【0022】
ネットワーク30は、1以上の端末20と、1以上のサーバ10とを接続する役割を担う。すなわち、ネットワーク30は、端末20がサーバ10に接続した後、データを送受信することができるように接続経路を提供する通信網を意味する。
【0023】
例えば、ネットワーク30のうちの1つまたは複数の部分は、有線ネットワークや無線ネットワークであってもよい。ネットワーク30は、アドホック・ネットワーク(ad hoc network)、イントラネット、エクストラネット、仮想プライベート・ネットワーク(virtual private network:VPN)、ローカル・エリア・ネットワーク(local area network:LAN)、ワイヤレスLAN(wireless LAN:WLAN)、広域ネットワーク(wide area network:WAN)、ワイヤレスWAN(wireless WAN:WWAN)、大都市圏ネットワーク(metropolitan area network:MAN)、インターネットの一部、公衆交換電話網(Public Switched Telephone Network:PSTN)の一部、携帯電話網、ISDNs(integrated service digital networks)、無線LANs、LTE(long term evolution)CDMA(code division multiple access)、ブルートゥース(Bluetooth(登録商標))、衛星通信など、または、これらの2つ以上の組合せを含むことができる。ただし、本開示において、ネットワーク30は、これらに限定されない。また、ネットワーク30は、1つまたは複数のネットワーク30を含むことができる。
【0024】
端末20(端末20A,端末20B,端末20C)は、各実施形態において記載する機能を実現できる情報処理端末であればどのような端末であってもよい。端末20は、代表的にはスマートフォンであり、その他に携帯電話(例えば、フィーチャーフォン)、コンピュータ(例えば、デスクトップ、ラップトップ、タブレットなど)、メディアコンピュータプラットホーム(例えば、ケーブル、衛星セットトップボックス、デジタルビデオレコーダ)、ハンドヘルドコンピュータデバイス(例えば、PDA・(personal digital assistant)、電子メールクライアントなど)、ウェアラブル端末(メガネ型デバイス、時計型デバイスなど)、または他種のコンピュータ、またはコミュニケーションプラットホームを含む。ただし、本開示において、端末20は、これらに限定されない。また、端末20は情報処理端末と表現されても良い。
【0025】
端末20A、端末20Bおよび端末20Cの構成は基本的には同一であるため、以下の説明においては、代表として端末20について説明する。また、必要に応じて端末20Xに対応付けられたユーザ情報をユーザ情報X、端末20Xを操作するユーザをユーザXとして説明する。なお、ユーザ情報とは、インスタントメッセンジャーを代表とするSNS(Social Network Service)におけるアカウントに対応付けられた情報の一部または全部であり、例えば、ユーザ名やユーザ画像である。他にもユーザ識別子、ユーザの年齢、性別、住所などの情報であってもよく、それらの組み合わせであってもよい。ただし、これらに限定されない。
【0026】
サーバ10は、端末20に対して、所定のサービスを提供する機能を備える。サーバ10は、各実施形態において記載する機能を実現できる情報処理装置であればどのような装置であってもよい。サーバ10は、代表的にはサーバ装置であり、その他にコンピュータ(例えば、デスクトップ、ラップトップ、タブレットなど)、メディアコンピュータプラットホーム(例えば、ケーブル、衛星セットトップボックス、デジタルビデオレコーダ)、ハンドヘルドコンピュータデバイス(例えば、PDA、電子メールクライアントなど)、あるいは他種のコンピュータ、またはコミュニケーションプラットホームを含む。ただし、本開示において、サーバ10は、これらに限定されない。また、サーバ10は情報処理装置と表現されても良い。
【0027】
<ハードウェア(HW)構成>
図1を用いて、通信システムに含まれる各装置のHW構成について説明する。
【0028】
(1)端末のHW構成
端末20は、制御装置21(CPU:central processing unit(中央処理装置))、記憶装置28、通信I/F22(インタフェース)、入出力装置23、表示装置24、マイク25、スピーカ26、カメラ27を備える。端末20のHWの各構成要素は、例えば、バスBを介して相互に接続される。
【0029】
通信I/F22は、ネットワーク30を介して各種データの送受信を行う。当該通信は、有線、無線のいずれで実行されてもよく、互いの通信が実行できるのであれば、どのような通信プロトコルを用いてもよい。通信I/F22は、ネットワーク30を介して、サーバ10との通信を実行する機能を有する。通信I/F22は、各種データを制御装置21からの指示に従って、サーバ10に送信する。また、通信I/F22は、サーバ10から送信された各種データを受信し、制御装置21に伝達する。
【0030】
入出力装置23は、端末20に対する各種操作を入力する装置、および、端末20で処理された処理結果を出力する装置を含む。入出力装置23は、入力装置と出力装置が一体化していても良いし、入力装置と出力装置に分離していてもよい。
【0031】
入力装置は、ユーザからの入力を受け付けて、当該入力に係る情報を制御装置21に伝達できる全ての種類の装置のいずれかまたはその組み合わせにより実現される。入力装置は、代表的にはタッチパネルなどにより実現され、ユーザの指やスタイラスなどの指示具による接触とその接触位置を検出し、当該接触位置の座標を制御装置21に伝達する。一方で、入力装置は、タッチパネル以外の入力装置により実現されてもよい。入力装置は、例えば、キーボード等に代表されるハードウェアキーや、マウス等のポインティングデバイス、カメラ(動画像を介した操作入力)、マイク(音声による操作入力)を含む。ただし、本開示において、入力装置は、これらに限定されない。
【0032】
出力装置は、制御装置21で処理された処理結果を出力することができる全ての種類の装置のいずれかまたはその組み合わせにより実現される。出力装置は、代表的には、タッチパネルなどにより実現される。一方で、出力装置はタッチパネル以外の出力装置により実現されても良い。例えば、スピーカ(音声出力)、レンズ(例えば3D(three dimensions)出力や、ホログラム出力)、プリンターなどを含むことができる。ただし、本開示において、出力装置は、これらに限定されない。
【0033】
表示装置24は、フレームバッファに書き込まれた表示データに従って、表示することができる全ての種類の装置のいずれかまたはその組み合わせにより実現される。表示装置24は、代表的にはモニタ(例えば、液晶ディスプレイやOELD(organic electroluminescence display))で実現される。表示装置24は、ヘッドマウントディスプレイ(HDM:Head Mounted Display)であってもよい。また、表示装置24は、プロジェクションマッピング、ホログラム、空気中など(真空であってもよい)に画像やテキスト情報等を表示可能な装置により実現されてもよい。なお、これらの表示装置24は、3Dで表示データを表示可能であってもよい。ただし、本開示において、表示装置24は、これらに限定されない。
【0034】
入出力装置23がタッチパネルの場合、入出力装置23と表示装置24とは、略同一の大きさおよび形状で対向して配置されていても良い。
【0035】
制御装置21は、プログラム内に含まれたコードまたは命令によって実現する機能を実行するために物理的に構造化された回路を有し、例えば、ハードウェアに内蔵されたデータ処理装置により実現される。
【0036】
制御装置21は、代表的には中央処理装置(CPU)、であり、その他にマイクロプロセッサ(microprocessor)、プロセッサコア(processor core)、マルチプロセッサ(multiprocessor)、ASIC(application-specific integrated circuit)、FPGA(field programmable gate array)であってもよい。ただし、本開示において、制御装置21は、これらに限定されない。
【0037】
記憶装置28は、端末20が動作するうえで必要とする各種プログラムや各種データを記憶する機能を有する。記憶装置28は、HDD(hard disk drive)、SSD(solid state drive)、フラッシュメモリ、RAM(random access memory)、ROM(read only memory)など各種の記憶媒体により実現される。ただし、本開示において、記憶装置28は、これらに限定されない。
【0038】
端末20は、プログラムPを記憶装置28に記憶し、このプログラムPを実行することで、制御装置21が、制御装置21に含まれる各部としての処理を実行する。つまり、記憶装置28に記憶されるプログラムPは、端末20に、制御装置21が実行する各機能を実現させる。
【0039】
マイク25は、音声データの入力に利用される。スピーカ26は、音声データの出力に利用される。カメラ27は、動画像データの取得に利用される。
【0040】
(2)サーバのHW構成
サーバ10は、制御装置11(CPU)、記憶装置15、通信I/F14(インタフェース)、入出力装置12、ディスプレイ13を備える。サーバ10のHWの各構成要素は、例えば、バスBを介して相互に接続される。
【0041】
制御装置11は、プログラム内に含まれたコードまたは命令によって実現する機能を実行するために物理的に構造化された回路を有し、例えば、ハードウェアに内蔵されたデータ処理装置により実現される。
【0042】
制御装置11は、代表的には中央処理装置(CPU)、であり、その他にマイクロプロセッサ、プロセッサコア、マルチプロセッサ、ASIC、FPGAであってもよい。ただし、本開示において、制御装置11は、これらに限定されない。
【0043】
記憶装置15は、サーバ10が動作するうえで必要とする各種プログラムや各種データを記憶する機能を有する。記憶装置15は、HDD、SSD、フラッシュメモリなど各種の記憶媒体により実現される。ただし、本開示において、記憶装置15は、これらに限定されない。
【0044】
通信I/F14は、ネットワーク30を介して各種データの送受信を行う。当該通信は、有線、無線のいずれで実行されてもよく、互いの通信が実行できるのであれば、どのような通信プロトコルを用いてもよい。通信I/F14は、ネットワーク30を介して、端末20との通信を実行する機能を有する。通信I/F14は、各種データを制御装置11からの指示に従って、端末20に送信する。また、通信I/F14は、端末20から送信された各種データを受信し、制御装置11に伝達する。
【0045】
入出力装置12は、サーバ10に対する各種操作を入力する装置により実現される。入出力装置12は、ユーザからの入力を受け付けて、当該入力に係る情報を制御装置11に伝達できる全ての種類の装置のいずれかまたはその組み合わせにより実現される。入出力装置12は、代表的にはキーボード等に代表されるハードウェアキーや、マウス等のポインティングデバイスで実現される。なお、入出力装置12、例えば、タッチパネルやカメラ(動画像を介した操作入力)、マイク(音声による操作入力)を含んでいてもよい。ただし、本開示において、入出力装置12は、これらに限定されない。
【0046】
ディスプレイ13は、代表的にはモニタ(例えば、液晶ディスプレイやOELD(organic electroluminescence display))で実現される。なお、ディスプレイ13は、ヘッドマウントディスプレイ(HDM)などであってもよい。なお、これらのディスプレイ13は、は、3Dで表示データを表示可能であってもよい。ただし、本開示において、ディスプレイ13は、これらに限定されない。
【0047】
サーバ10は、プログラムPを記憶装置15に記憶し、このプログラムPを実行することで、制御装置11が、制御装置11に含まれる各部としての処理を実行する。つまり、記憶装置15に記憶されるプログラムPは、サーバ10に、制御装置11が実行する各機能を実現させる。
【0048】
本開示の各実施形態においては、端末20および/またはサーバ10のCPUがプログラムPを実行することにより、実現するものとして説明する。なお、BOTサーバ40は、例えば、サーバ10と同様の構成である。
【0049】
なお、端末20の制御装置21、および/または、サーバ10の制御装置11は、CPUだけでなく、集積回路(IC(Integrated Circuit)チップ、LSI(Large Scale Integration))等に形成された論理回路(ハードウェア)や専用回路によって各処理を実現してもよい。また、これらの回路は、1または複数の集積回路により実現されてよく、各実施形態に示す複数の処理を1つの集積回路により実現されることとしてもよい。また、LSIは、集積度の違いにより、VLSI、スーパーLSI、ウルトラLSIなどと呼称されることもある。
【0050】
また、本開示の各実施形態のプログラムP(ソフトウェアプログラム/コンピュータプログラム)は、コンピュータに読み取り可能な記憶媒体に記憶された状態で提供されてもよい。 記憶媒体は、「一時的でない有形の媒体」に、プログラムを記憶可能である。
【0051】
記憶媒体は適切な場合、1つまたは複数の半導体ベースの、または他の集積回路(IC)(例えば、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(FPGA)または特定用途向けIC(ASIC)など)、ハード・ディスク・ドライブ(HDD)、ハイブリッド・ハード・ドライブ(HHD)、光ディスク、光ディスクドライブ(ODD)、光磁気ディスク、光磁気ドライブ、フロッピィ・ディスケット、フロッピィ・ディスク・ドライブ(FDD)、磁気テープ、固体ドライブ(SSD)、RAMドライブ、セキュア・デジタル・カードもしくはドライブ、任意の他の適切な記憶媒体、またはこれらの2つ以上の適切な組合せを含むことができる。記憶媒体は、適切な場合、揮発性、不揮発性、または揮発性と不揮発性の組合せでよい。なお、記憶媒体はこれらの例に限られず、プログラムPを記憶可能であれば、どのようなデバイスまたは媒体であってもよい。
【0052】
サーバ10および/または端末20は、例えば、記憶媒体に記憶されたプログラムPを読み出し、読み出したプログラムPを実行することによって、各実施形態に示す複数の機能部の機能を実現することができる。
【0053】
また、本開示のプログラムPは、当該プログラムを伝送可能な任意の伝送媒体(通信ネットワークや放送波等)を介して、サーバ10および/または端末20に提供されてもよい。サーバ10および/または端末20は、例えば、インターネット等を介してダウンロードしたプログラムPを実行することにより、各実施形態に示す複数の機能部の機能を実現する。
【0054】
また、本開示の各実施形態は、プログラムPが電子的な伝送によって具現化された、搬送波に埋め込まれたデータ信号の形態でも実現され得る。
【0055】
サーバ10および/または端末20における処理の少なくとも一部は、1以上のコンピュータにより構成されるクラウドコンピューティングにより実現されていてもよい。
【0056】
端末20における処理の少なくとも一部を、サーバ10により行う構成としてもよい。この場合、例えば、端末20の制御装置21の各機能部の処理のうち少なくとも一部の処理を、サーバ10で行う構成としてもよい。
【0057】
サーバ10における処理の少なくとも一部を、端末20により行う構成としてもよい。この場合、例えば、サーバ10の制御装置11の各機能部の処理のうち少なくとも一部の処理を、端末20で行う構成としてもよい。
【0058】
本開示において、判定の構成は必須でなく、判定条件を満たした場合に所定の処理が動作されたり、判定条件を満たさない場合に所定の処理がされたりしても良いことは当然である。
【0059】
なお、本開示のプログラムは、例えば、ActionScript、JavaScript(登録商標)などのスクリプト言語、Objective-C、Java(登録商標)などのオブジェクト指向プログラミング言語、HTML5などのマークアップ言語などを用いて実装できる。ただし本開示はこれらに限定されない。
【0060】
<第1の実施形態>
第1の実施形態は、トークルームに参加する複数のユーザ間で背景に表示するコンテンツを共有する形態である。第1の実施形態に記載の内容は、他の各実施形態のいずれにも適用可能である。
【0061】
<機能構成>
(1)端末の機能構成
図1に示すように、端末2は、制御装置21により実現される機能として、トーク参加部211と、メッセージ処理部212と、コンテンツ処理部213と、表示処理部214を有する。
【0062】
トーク参加部211は、所望のトークルームへの参加のための処理を行う機能を有している。トークルームへは、個人単位で参加することができ、グループ単位でも参加することができる。また、BOTサーバ40についても、個人と同様に、トークルームに参加することができる。また、トークルームを新たに生成することもできる。トークルームに参加した状態でメッセージを送信(発言)することで、他の参加者の端末2および/またはBOTサーバ40にメッセージが送信される。
【0063】
メッセージ処理部212は、トークルームでのメッセージの送受信および送受信したメッセージの自端末での表示等の処理を行う機能を有している。一般的な表示画面としては、上から下に向かう時間軸に対し、左側に受信メッセージが表示され、右側に送信メッセージが表示される。メッセージ処理部212は、送受信したメッセージを表示させるための表示データを生成する。
【0064】
コンテンツ処理部213は、トークルームの背景に表示するコンテンツの送受信および送受信したコンテンツの自端末での表示等の処理を行う機能を有している。コンテンツ処理部213は、例えば、第1ユーザが送信する第1コンテンツを背景に表示する処理を行う。コンテンツ処理部213は、自端末のユーザ(第1ユーザ)がトークルームの背景として第1コンテンツを選択したことに応答して、自端末の背景に表示する処理を行うとともに、第1コンテンツをトークルームに参加している他のユーザ(例えば、第2ユーザ)の端末に送信する。
【0065】
また、コンテンツ処理部213は、トークルームに参加している他のユーザ(例えば、第2ユーザ)から受信する第2コンテンツを背景に表示する処理を行う。コンテンツ処理部213は、例えば、第2ユーザから第2コンテンツを受信したことに応答して、自端末の背景に表示する処理を行う。
【0066】
コンテンツ処理部213は、サーバ10から、トークルームの背景におけるコンテンツの配置に関するレイヤを予め受信し、受信したレイヤに応答して、コンテンツを背景に表示してもよい。レイヤは、例えば、トークルームの背景を複数の領域に分割したものである。コンテンツ処理部213は、複数のコンテンツの各々を、複数の領域のいずれかに表示する。なお、複数の領域の各々には、コンテンツを配置する優先度が設けられていてもよい。
【0067】
図2は、表示装置24に表示されるトークルームの背景の表示例を示す図である。図2(a)は、コンテンツの配置に関するレイヤの例である。レイヤは、トークルームの背景を複数の領域に分割したものであり、図2(a)の例では、2つに分割されている。なお、図2(a)の例では、略同一の大きさに分割しているが、分割する領域の大きさは略同一である必要はなく、一の領域が他の領域よりも大きくなるように分割してもよい。また、図2(a)のレイヤの例では、分割された複数の領域の各々に優先度が設けられている。図2(a)の例では、トークルームの背景を2つに分割した領域のうち、向かって上方側の領域の優先度(優先度1)が高く、下方側の領域の優先度(優先度2)が低い。なお、図2(a)に示す領域の優先度は、あくまでも例示であって、上方側の領域の優先度を、下方側の領域の優先度に比べて低く設定してもよい。
【0068】
コンテンツ処理部213は、サーバ10から図2(a)に例示するレイヤを予め受信し、受信したレイヤに応答して、コンテンツを背景として表示させる。図2(b)は、レイヤに応答して、複数のコンテンツが背景として表示された場合の表示例である。図2(b)に示すように、レイヤで設定された複数の領域の各々に、異なるコンテンツを表示させる。なお、複数の領域の各々に表示されるコンテンツは、必ずしも異なる必要はなく、同じコンテンツであってもよい。
【0069】
端末10が予め受信するレイヤは、コンテンツを配置する複数の領域に分割されていればよく、当該複数の領域は必ずしも2つに限られない。図3は、コンテンツの配置に関するレイヤの他の例である。図3(a)および図3(b)に示すように、レイヤは、トークルームの背景を3つに分割するものであってもよい。レイヤは、図3(a)に示すように、トークルームの背景を略同一に3つの領域に分割するものであってもよいし、図3(b)に示すように、それぞれ異なる大きさで3つの領域に分割するものであってもよい。また、図3(c)に示すように、レイヤは、トークルームの背景を5つの領域に分割するものであってもよい。図2および図3に示すように、レイヤは、トークルームの背景を複数の領域に分割するものであれば、いくつの領域に分割するものであってもよいし、分割する領域は互いに異なる大きさ(面積)であってもよい。なお、分割の方法はこれらに限定されない。
【0070】
コンテンツ処理部213は、新しく送受信されたコンテンツを、他のコンテンツに比べて、相対的に大きく表示してもよい。例えば、レイヤは、図3(c)に示すように、優先度の高い領域の面積(例えば、優先度1の領域の面積)を、優先度の低い面積(例えば、優先度5の領域の面積)よりも、相対的に大きく(広く)設定する。その結果、コンテンツ処理部213は、レイヤに応答してコンテンツを表示させることにより、新しく送受信されたコンテンツを、他のコンテンツに比べて、相対的に大きく表示することができる。
【0071】
コンテンツ処理部213は、例えば、コンテンツが送受信された時系列に応答して、コンテンツを背景として表示させる。例えば、コンテンツ処理部213は、最も新しく送受信されたコンテンツを、優先度が最も高い領域に表示させる。新たなコンテンツを優先度が高い領域に表示させる場合、コンテンツ処理部213は、当該優先度が高い領域に表示されていた他のコンテンツを、優先度が低い領域に表示させる。すなわち、コンテンツ処理部213は、優先度が高い領域に表示されていた他のコンテンツを、優先度が低い領域に転置(移動)させる処理を行う。
【0072】
また、コンテンツ処理部213は、複数のコンテンツの各々を画像として表示してもよい。コンテンツ処理部213は、画像として表示された複数のコンテンツのいずれかがユーザに選択されたことに応答して、選択されたコンテンツをポップアップ表示してもよい。
【0073】
図4は、表示装置24に表示されるトークルームの背景の他の表示例を示す図である。なお、図4の例示する背景の表示例は、図3(c)に例示するレイヤに応答して、複数のコンテンツを表示したものである。
【0074】
図4(a)に示すように、コンテンツ処理部213は、図3(c)に例示するレイヤに応答して、トークルームの背景を5つの領域に分割し、それぞれの領域に異なるコンテンツを表示させる。ここで、トークルームに参加する一のユーザ(例えば、第1ユーザ)の端末が、トークルームの背景として、新しいコンテンツを送受信したとする(図4(b))。コンテンツ処理部213は、新しいコンテンツを送受信したことに応答して、当該新しいコンテンツを、レイヤのうち最も優先度の高い領域に表示する。すなわち、コンテンツ処理部213は、図4(b)に例示する送受信された新しいコンテンツを、優先度1の領域に表示させる。この場合において、コンテンツ処理部213は、優先度が高い領域に表示していた他のコンテンツのそれぞれを、優先度が1つ下の領域に転置(移動)する処理を行う。コンテンツ処理部213は、優先度1の領域に表示されていたコンテンツAを、優先度2の領域に表示させる。また、コンテンツ処理部213は、優先度2の領域に表示されていたコンテンツBを、優先度3の領域に表示させる。このように、コンテンツ処理部213は、新たなコンテンツを優先度が高い領域に表示させる場合、当該優先度が高い領域に表示されていた他のコンテンツを、優先度が低い領域に表示させる。このように、コンテンツ処理部213は、複数のコンテンツを、当該コンテンツが送受信された時系列順に、優先度の高い領域から低い領域にそれぞれ表示させる。
【0075】
表示処理部214は、メッセージ処理部212が生成したメッセージに関する表示データを、表示装置24を介して表示する。また、表示処理部214は、コンテンツ処理部213が生成したトークルームの背景に関する表示データを、表示装置24を介して表示する。表示処理部214は、メッセージ処理部212およびコンテンツ処理部213が生成した表示用のデータを画素情報に変換し、表示装置24のフレームバッファに書き込む機能を有する。なお、表示処理部214は、コンテンツ処理部213が生成したトークルームの背景に関する表示データに重畳して、メッセージ処理部212が生成したメッセージに関する表示データを表示する。
【0076】
(2)サーバの機能構成
図1に示すように、サーバ1は、制御装置11により実現される機能として、トークルーム管理部111と、メッセージ処理部112と、コンテンツ処理部113を有する。
【0077】
トークルーム管理部111は、トークルームの参加者等を管理する機能を有している。
【0078】
メッセージ処理部112は、特定のトークルームにおいて送信されたメッセージを端末2から受信した場合に、宛先としての他の参加者の端末2および/またはBOTサーバ40に同メッセージを送信(転送)する機能を有している。
【0079】
また、コンテンツ処理部113は、トークルームに参加するユーザの端末20から受信したコンテンツを、他のユーザの端末20に転送する機能を有する。例えば、コンテンツ処理部113は、第1ユーザの端末20Aから受信した第1コンテンツを、第2ユーザの端末20Bに転送する。また、コンテンツ処理部113は、第2ユーザの端末20Bから受信した第2コンテンツを、第1ユーザの端末20Aに転送する。
【0080】
また、コンテンツ処理部113は、トークルームに参加するユーザの端末の各々に対して、トークルームの背景におけるコンテンツの配置に関するレイヤを、予め送信する。コンテンツ処理部113は、例えば、図2(a)や、図3(a)乃至(c)に例示するレイヤを、予め端末20Aや20Bに送信する。
【0081】
なお、コンテンツ処理部113は、トークルームに参加するユーザの端末に対して、それぞれ異なるレイヤを送信してもよい。例えば、第1ユーザの端末20Aに対しては、図2(a)で例示するレイヤを送信し、第2ユーザの端末20Bに対しては、図3(c)で例示するレイヤを送信してもよい。また、トークルームに参加するユーザの端末に送信されるレイヤのそれぞれは、それぞれの端末を利用するユーザにより選択されてもよい。
【0082】
また、コンテンツ処理部113は、トークルームに参加するユーザの数に応答して、トークルームの背景を分割する領域の数を変更してもよい。コンテンツ処理部113は、トークルームに参加するユーザの数が多い場合には、参加するユーザの数が少ない場合に比べて、トークルームの背景をより多くの領域に分割してもよい。コンテンツ処理部113は、トークルームに参加するユーザ数に応答して決定された領域数に分割されたレイヤを、当該トークルームに参加するユーザの端末20に送信する。
【0083】
また、コンテンツ処理部113は、所定のタイミングで、トークルームに参加するユーザの端末の各々に対して、新たなレイヤを送信してもよい。所定のタイミングは、例えば、トークルームに参加するユーザからの要求を受けた場合や、レイヤを送信してから所定の時間が経過した場合など、どのような場合であってもよい。
【0084】
また、コンテンツ処理部113は、所定のタイミングで、トークルームの背景として表示されたコンテンツの全てを非表示としてもよい。すなわち、コンテンツ処理部113は、所定のタイミングで、トークルームの背景にコンテンツを全く表示しない状態に戻す(リセットする)。そして、コンテンツ処理部113は、コンテンツを非表示とした時点から新たに送受信したコンテンツを、トークルームの背景として表示させてもよい。所定のタイミングは、例えば、所定の周期の場合や、トークルームの背景として最初にコンテンツを表示した時間から所定の時間(例えば、1時間など)場合など、どのような場合であってもよい。また、コンテンツ処理部113は、所定のタイミングで、トークルームの背景として表示されたコンテンツの一部を非表示としてもよい。
【0085】
<通信システムの処理>
図5は、第1実施形態に係る通信システムの処理のシーケンスの一例を示す図である。
【0086】
図5に示すように、サーバ10は、トークルームに参加するユーザの端末の各々に対して、トークルームの背景におけるコンテンツの配置に関するレイヤを、予め送信する(S101)。
【0087】
端末20Aは、自端末のユーザである第1ユーザが第1コンテンツをトークルームの背景に選択した場合、サーバ10から予め受信したレイヤに応答して、第1コンテンツを背景として表示する(S102)。
【0088】
端末20Aは、第1ユーザが第1コンテンツをトークルームの背景に選択したことに応答して、トークルームに参加する他のユーザである第2ユーザの端末20Bに対して、サーバ10を介して、第1コンテンツを送信する(S103)。
【0089】
端末20Bは、端末20Aから第1コンテンツを受信したことに応答して、サーバ10から予め受信したレイヤに応答して、第1コンテンツを背景として表示する(S104)。
【0090】
また、端末20Aは、第1ユーザが第2コンテンツをトークルームの背景に選択した場合、サーバ10から予め受信したレイヤに応答して、第2コンテンツを背景として表示する(S105)。
【0091】
そして、端末20Aは、第1ユーザが第2コンテンツをトークルームの背景に選択したことに応答して、第2ユーザの端末20Bに対して、サーバ10を介して、第2コンテンツを送信する(S106)。
【0092】
端末20Bは、端末20Aから第2コンテンツを受信したことに応答して、サーバ10から予め受信したレイヤに応答して、第2コンテンツを背景として表示する(S107)。
【0093】
続いて、端末20Bは、第2ユーザが第3コンテンツをトークルームの背景に選択した場合、サーバ10から予め受信したレイヤに応答して、第3コンテンツを背景として表示する(S108)。
【0094】
そして、端末20Bは、第2ユーザが第3コンテンツをトークルームの背景に選択したことに応答して、第1ユーザの端末20Aに対して、サーバ10を介して、第3コンテンツを送信する(S109)。
【0095】
端末20Aは、端末20Bから第3コンテンツを受信したことに応答して、サーバ10から予め受信したレイヤに応答して、第3コンテンツを背景として表示する(S110)。
【0096】
ここで、サーバ10が、トークルームに参加するユーザの端末20(図5の例では、端末20Aおよび端末20B)の各々に対して、新たなレイヤを送信したとする(S111)。
【0097】
この場合において、端末20の各々は、サーバ10から受信した新たなレイヤに応答して、トークルームの背景として表示していたコンテンツ(第1乃至第3コンテンツ)を、再表示する(S112)。
【0098】
上記のとおり、第1の実施形態における情報処理端末等は、トークルームに参加する複数のユーザ間で背景に表示するコンテンツを共有することができる。
【0099】
<第1変形例>
第1変形例は、所定の時間内に複数のコンテンツが送受信された場合、複数のコンテンツのうち、所定の条件に基づいて決定されたコンテンツを、トークルームの背景として表示する。
【0100】
端末20は、例えば、所定の時間内に、レイヤで設定された領域の分割数以上の複数のコンテンツを送受信されると、送受信した複数のコンテンツをトークルームの背景として表示するための処理負荷が増加するおそれがある。そのような場合に、複数のコンテンツのうち、所定の条件に基づいて決定された一部のコンテンツを、背景として表示することで、端末20の処理負荷を軽減することができる。
【0101】
端末20のコンテンツ処理部213は、所定の時間内に、複数のコンテンツが送受信された場合、当該複数のコンテンツのうち所定の条件に基づいて決定されたコンテンツを、トークルームの背景として表示させる。所定の時間内は、例えば、1分以内や1時間以内など、どのような長さであってもよい。また、複数のコンテンツは、例えば、予め定められた所定数を超える数のコンテンツ数であってもよい。予め定められる所定数は、所定の時間内とレイヤにおける領域の分割数に応答して設定されてもよく、例えば、所定の時間が1分以内であり、レイヤにおける領域の分割数が5である場合、所定数は10枚と設定される。なお、これらの数値はあくまでも例示であって、どのように設定されてもよいことは言うまでもない。
【0102】
コンテンツ処理部213は、例えば、所定の条件として、自端末が送信したコンテンツを優先して表示してもよい。また、コンテンツ処理部213は、所定の条件として、逆に、他の端末20から受信したコンテンツを優先して表示させてもよい。
【0103】
また、コンテンツ処理部213は、送受信された複数のコンテンツの各々をユーザが選択した場合、所定の条件として、複数のコンテンツのうち、選択したユーザ数が多いコンテンツを背景として優先して表示してもよい。
【0104】
コンテンツ処理部213は、例えば、背景に表示するコンテンツの周辺に、ユーザが選択可能な所定のアイコンを表示するための表示データを作成する。所定のアイコンは、例えば、“いいね!”という文字が添えられたアイコンであり、ユーザが選択可能である。ユーザは、例えば、自分が“良い”あるいは“好印象”などと感じたコンテンツについて、当該アイコンを選択することができる。なお、所定のアイコンは、“いいね!”という文字が添えられたアイコンに限られず、コンテンツに対してユーザが選択可能なものであれば、どのようなアイコンであってもよい。
【0105】
コンテンツ処理部213は、ユーザが所定のアイコンを選択すると、選択したことを示す情報を、サーバ10を介して、他のユーザの端末20に送信する。コンテンツ処理部213は、他の端末20から選択したことを示す情報を受信したことに応答して、複数のコンテンツのうち、トークルームに参加するユーザが選択した回数が多いコンテンツを、優先して表示してもよい。
【0106】
また、コンテンツ処理部213は、例えば、コンテンツが写真である場合、所定の条件として、トークルームに参加するユーザを含む写真を優先して表示させてもよい。コンテンツ処理部213は、写真に含まれる顔の形状等に応答して、当該写真にトークルームに参加するユーザが含まれているか特定する。例えば、コンテンツ処理部213は、写真に含まれる人物の顔矩形と顔属性(顔の目印など)に応答して、写真に含まれる人物の顔と、予め把握しているトークルームに参加するユーザの顔とを比較し、当該ユーザが写真に含まれているか特定する。そして、コンテンツ処理部213は、特定した結果に応答して、トークルームに参加するユーザが含まれている写真を優先して表示するコンテンツと決定する。
【0107】
なお、コンテンツ処理部213は、写真に含まれる顔の形状等に応答して、当該写真に含まれる、トークルームに参加するユーザの数を特定してもよい。コンテンツ処理部213は、特定したユーザの数が多い写真を、特定したユーザの数が少ない写真よりも、優先して表示するコンテンツと決定する。
【0108】
上記のとおり、第1変形例は、所定の時間内に複数のコンテンツが送受信された場合、複数のコンテンツのうち、所定の条件に基づいて決定されたコンテンツを、トークルームの背景として表示することができ、端末20の処理負荷の増加を抑制できる。
【0109】
<第2の実施形態>
第2の実施形態は、サーバ10が、トークルームの背景を表示させるための表示データを生成し、当該トークルームに参加するユーザの端末20に送信する形態である。
【0110】
第2の実施形態に記載の内容は、他の各実施形態のいずれにも適用可能である。
【0111】
第2の実施形態において、端末20のコンテンツ処理部213は、自端末のユーザがコンテンツをトークルームの背景に選択したことに応答して、サーバ10に当該コンテンツを送信する。
【0112】
サーバ10のコンテンツ処理部113は、予め定められたレイヤに応答して、受信したコンテンツを背景として表示するための表示データを生成する。そして、コンテンツ処理部113は、生成した表示データを、トークルームに参加するユーザの端末20に対して送信する。
【0113】
端末20の表示処理部214は、サーバ10から受信した表示データに応答して、トークルームの背景を表示装置24に表示する。
【0114】
<通信システムの処理>
図6は、第2実施形態に係る通信システムの処理のシーケンスの一例を示す図である。
【0115】
図6に示すように、端末20Aは、自端末のユーザである第1ユーザが第1コンテンツをトークルームの背景に選択した場合(S201)、サーバ10に第1コンテンツを送信する(S202)。
【0116】
サーバ10は、予め定められたレイヤに応答して、端末20Aから受信した第1コンテンツを背景として表示するための表示データを生成する(S203)。そして、サーバ10は、生成した表示データを、トークルームに参加するユーザの端末20に送信する(S204)。
【0117】
端末20の表示処理部214は、サーバ10から受信した表示データに応答して、トークルームの背景を表示装置24に表示する(S205)。
【0118】
また、端末20Bは、自端末のユーザである第2ユーザが第2コンテンツをトークルームの背景に選択した場合(S206)、サーバ10に第2コンテンツを送信する(S207)。
【0119】
サーバ10は、予め定められたレイヤに応答して、端末20Bから受信した第2コンテンツを背景として表示するための表示データを生成する(S208)。そして、サーバ10は、生成した表示データを、トークルームに参加するユーザの端末20に送信する(S209)。
【0120】
端末20の表示処理部214は、サーバ10から受信した表示データに応答して、トークルームの背景を表示装置24に表示する(S210)。
【0121】
上記のとおり、サーバ10が、トークルームの背景を表示させるための表示データを生成し、当該トークルームに参加するユーザの端末20に送信することで、コンテンツの管理を、サーバ10が一括して制御することが可能となる。
【0122】
本開示の実施形態を諸図面や実施例に基づき説明してきたが、当業者であれば本開示に基づき種々の変形や修正を行うことが容易であることに注意されたい。従って、これらの変形や修正は本開示の範囲に含まれることに留意されたい。例えば、各手段、各ステップ等に含まれる機能等は論理的に矛盾しないように再配置可能であり、複数の手段やステップ等を1つに組み合わせたり、或いは分割したりすることが可能である。また、各実施形態に示す構成を適宜組み合わせることとしてもよい。
【符号の説明】
【0123】
10 サーバ(情報処理装置)
11 制御装置
111 トークルーム管理部
112 メッセージ処理部
113 コンテンツ処理部
12 入出力装置
13 ディスプレイ
14 通信I/F
15 記憶装置
20 端末(情報処理端末)
21 制御装置
211 トーク参加部
212 メッセージ処理部
213 コンテンツ処理部
214 表示処理部
22 通信I/F
23 入出力装置
24 表示装置
25 マイク
26 スピーカ
27 カメラ
28 記憶装置
30 ネットワーク
40 BOTサーバ
図1
図2
図3
図4
図5
図6