(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-01-10
(45)【発行日】2025-01-21
(54)【発明の名称】食品用トレー
(51)【国際特許分類】
B65D 81/34 20060101AFI20250114BHJP
【FI】
B65D81/34 W
(21)【出願番号】P 2020091188
(22)【出願日】2020-05-26
【審査請求日】2023-05-25
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】000104674
【氏名又は名称】キョーラク株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】591148370
【氏名又は名称】吉村化成株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】513072695
【氏名又は名称】株式会社YSフーズ
(74)【代理人】
【識別番号】110001139
【氏名又は名称】SK弁理士法人
(74)【代理人】
【識別番号】100130328
【氏名又は名称】奥野 彰彦
(74)【代理人】
【識別番号】100130672
【氏名又は名称】伊藤 寛之
(72)【発明者】
【氏名】正井 慎悟
【審査官】米村 耕一
(56)【参考文献】
【文献】特開2005-067675(JP,A)
【文献】特開2017-105540(JP,A)
【文献】米国特許第04859822(US,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65D 81/34
B65D 1/34
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
食品の加熱調理に使用される食品用トレーであって、
前記食品を載置する載置部及び対向する二対の側面部を備え、
前記載置部は、
一対の傾斜部を備え、前記一対の傾斜部は、前記二対の側面部のうちの一対の側面部に向かって上がるよう形成されることで前記食品が前記一対の傾斜部の間に位置決めされるように構成され、
前記一対の側面部とは垂直な方向の断面視において、前記一対の側面部の一方及び他方は、それぞれ、前記一対の傾斜部の一方及び他方と直接接続されており、
前記一対の傾斜部の間に中央部を備え、
前記一対の側面部の対向する方向において、前記中央部の長さt1は、前記載置部の長さt2の0.1倍~0.5倍であり、
前記一対の傾斜部には、それぞれ複数のリブが形成され、
前記中央部にはリブが形成されておらず、
前記複数のリブは、前記一対の側面部と略平行な複数の平行リブと、前記一対の側面部と略垂直な複数の垂直リブとを備え、
前記複数の平行リブと前記複数の垂直リブが、前記一対の側面部と平行な方向に交互に配置される、食品用トレー。
【請求項2】
請求項1に記載の食品用トレーであって、
前記一対の傾斜部の平均傾斜角度は、5度~35度である、食品用トレー。
【請求項3】
請求項1又は請求項2に記載の食品用トレーであって、
前記載置部は、四隅近傍に脚部を備え、当該脚部の上面は、前記載置部の上面において高さの最も低いドレンスポットを形成する、食品用トレー。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、食品の加熱調理に使用される食品用トレーに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、トレーに食品を載置し、蓋材をシールして密封した後、食品を加熱調理(レトルト殺菌処理)することが行われている。加熱調理された調理済み食品は、シールされたトレーに載置された状態で輸送され、陳列販売される。例えば、引用文献1には、電子レンジによる再加熱後の開封を容易かつ綺麗に行うことが可能なトップシール用蓋材フィルムを備えた包装体が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、包装体に収容される調理済み食品の中には、輸送時の振動により型崩れしやすいものがある。例えば、調理済み食品として煮魚や焼き魚を収容する場合、魚は身が脆く腹身と背側身に強度差があるため、輸送中に身崩れしてしまうおそれがあった。
【0005】
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、載置される食品の型崩れを抑制することの可能な食品用トレーを提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明によれば、食品の加熱調理に使用される食品用トレーであって、前記食品を載置する載置部及び対向する二対の側面部を備え、前記載置部は、前記二対の側面部のうちの一対の側面部に向かって上がるよう形成された一対の傾斜部を備え、前記一対の傾斜部には、それぞれ複数のリブが形成される、食品用トレーが提供される。
【0007】
本発明によれば、食品の移動が一対の傾斜部及び一対の傾斜部に形成された複数のリブにより規制されるため、輸送時の振動による位置のズレが抑制され、型崩れを抑制することが可能となっている。また、食品の加熱調理の際にも、一対の傾斜部によって食品が中央付近に位置決めされ安定するため、加熱ムラを抑え、仕上がり品質を均一にすることも可能となっている。
【0008】
以下、本発明の種々の実施形態を例示する。以下に示す実施形態は互いに組み合わせ可能である。
【0009】
好ましくは、前記複数のリブ高さは、0.5mm~5.0mmである。
【0010】
好ましくは、前記一対の傾斜部の平均傾斜角度は、5度~35度である。
【0011】
好ましくは、前記一対の傾斜部の間に中央部を備え、前記中央部の前記一対の側面部とは垂直な方向の長さが、前記載置部の当該方向の長さの0.1倍~0.5倍である。
【0012】
好ましくは、前記中央部にはリブが形成されていないか、又は前記中央部に形成されるリブは前記一対の傾斜部に形成されるリブよりも小さい。
【0013】
好ましくは、前記複数のリブは、前記一対の側面部と略平行な複数の平行リブと、前記一対の側面部と略垂直な複数の垂直リブとを備え、前記複数の平行リブと前記複数の垂直リブが、前記一対の側面部と平行な方向に交互に配置される。
【0014】
好ましくは、前記載置部は、四隅近傍に脚部を備え、当該脚部の上面は、前記載置部の上面において高さの最も低いドレンスポットを形成する。
【0015】
また、本発明によれば、食品の加熱調理に使用される食品用トレーであって、前記食品を載置する載置部及び対向する二対の側面部を備え、前記食品を載置する載置部及び対向する二対の側面部を備え、前記載置部は、前記二対の側面部のうちの一対の側面部に向かって上がるよう形成された一対の傾斜部とを備え、前記一対の傾斜部の平均傾斜角度は、5度~35度である、食品用トレーが提供される。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【
図1】本発明の一実施形態に係る食品用トレー1の平面図である。
【
図2】
図1の食品用トレー1を長側面部3側から見た側面図である。
【
図3】
図1の食品用トレー1を短側面部4側から見た側面図である。
【
図6】
図1の食品用トレー1に食品Xを載置した様子を示す模式図である。
【
図7】
図1の食品用トレー1を用いて加熱用包装容器100を構成した様子を示す側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明の実施形態について説明する。以下に示す実施形態中で示した各種特徴事項は、互いに組み合わせ可能である。また、各特徴について独立して発明が成立する。
【0018】
本実施形態の食品用トレー1は、
図1に示すように、食品X(
図6参照)を載置する載置部2と、二対の側面部としての一対の長側面部3及び一対の短側面部4とを備える。載置部2は、略長方形形状をなし、中央部20と、一対の傾斜部21とを備える。また、載置部2は、
図5Aにも示すように、その四隅近傍に脚部22を備える。
【0019】
中央部20は、載置部2のうち、短側面部4に沿った方向(以下、短手方向とする)の中央部分において、長側面部3に沿った方向(以下、長手方向とする)に亘って延在する。本実施形態において、中央部20にはリブが形成されておらず、したがって、中央部20の裏面には凹凸がない。
【0020】
一対の傾斜部21は、
図1及び
図4Aに示すように、それぞれ中央部20から一対の長側面部3に向かって上がるよう形成される。本実施形態の中央部20と一対の傾斜部21とは、短手方向に滑らかに接続されており、全体として下向きに凸となるよう緩やかに湾曲した構成となっている。ただし、中央部20の傾斜は傾斜部21の傾斜よりもなだらかであり、ほとんど平坦とも言える程度である。したがって、本実施形態において、上記中央部20と傾斜部21の境界は、傾斜角度の変化が中央部20の短手方向中心から長側面部3に向かって上がる過程において、その傾斜が急になる位置と規定される。なお、平行リブ21a及び垂直リブ21bの存在しない領域が中央部20、平行リブ21a及び垂直リブ21bの存在する領域が傾斜部21と規定しても良い。
【0021】
本実施形態において、
図4Aに示す傾斜部21の平均傾斜角度αは、5度~35度とすることが好ましい。ここで、平均傾斜角度とは、傾斜部21における短手方向略中央付近の角度であり、傾斜角度が略一定となった部分の角度である。なお、この傾斜角度は、後述する垂直リブ21bの稜線の水平面に対する傾斜角度とほぼ一致する。したがって、平均傾斜角度αを垂直リブ21bの稜線の水平面に対する傾斜角度と規定しても良い。
【0022】
あるいは、平均傾斜角度αを、短手方向略中央付近における接線の角度と規定しても良い。また、平均傾斜角度αを、傾斜部21の上端と下端を結ぶ直線の傾斜角と規定しても良い。上記2つの規定は、傾斜部21が全体的に湾曲している場合において、特に有効である。平均傾斜角度αの規定は、傾斜部21の形状に応じて、傾斜部21の平均的な傾斜を表す適切なものが採用される。
【0023】
傾斜部21の平均傾斜角度αは、5度~20度とすることがより好ましく、10度~15度とすることがさらに好ましい。傾斜部21の平均傾斜角度αは、具体的には例えば、5,6,7,8,9,10,11,12,13,14,15,16,17,18,19,20度であり、ここで例示した数値の何れか2つの間の範囲内であってもよい。
【0024】
また、一対の傾斜部21はそれぞれ、
図1に示すように、上方に突出する複数のリブとして、長手方向に延びる(すなわち、長側面部3と略平行な)複数の平行リブ21a(
図4Bも参照)と、短手方向に延びる(すなわち、長側面部3と略垂直な)複数の垂直リブ21b(
図4Cも参照)とを備える。これら平行リブ21a及び垂直リブ21bの高さ、すなわち傾斜部21から突出する量は、0.5mm~5.0mmとすることが好ましい。また、平行リブ21a及び垂直リブ21bの高さは、0.5mm~5.0mmとすることがより好ましい。平行リブ21a及び垂直リブ21bの高さは、具体的には例えば、0.5,0.6,0.7,0.8,0.9,1.0,1.1,1.2,1.3,1.4,1.5,1.6,1.7,1.8,1.9,2.0,2.1,2.2,2.3,2.4,2.5,2.6,2.7,2.8,2.9,3.0,3.1,3.2,3.3,3.4,3.5,3.6,3.7,3.8,3.9,4.0,4.1,4.2,4.3,4.4,4.5,4.6,4.7,4.8,4.9,5.0mmであり、ここで例示した数値の何れか2つの間の範囲内であってもよい。また、平行リブ21aと垂直リブ21bの高さは略同一とすることが好ましい。なお、平行リブ21a及び垂直リブ21bは、
図2に示すように、上方に突出すると同時に、傾斜部21の裏面に凹部を形成している。本実施形態において、複数の平行リブ21aと複数の垂直リブ21bは、長手方向に交互に配置される。より詳細には、傾斜部21の上面には、長手方向に延びる2本の平行リブ21aを分断するように、1本の垂直リブ21bが等間隔に配置される。また、2本の平行リブ21aのうち中央部20側の平行リブ21aの下端と、垂直リブ21bの下端とは、短手方向において略同一の位置となっており、長手方向に沿って同一直線上に並ぶようになっている。なお、リブの形状及び数、高さ、配置については上記構成に限定されるものではない。ただし、食品Xから出たドリップ液が留まらないよう、長手方向又はこれに近い方向に延びる垂直リブと、短手方向又はこれに近い方向に延びる平行リブを交互に配置することが好ましい。
【0025】
なお、
図1に示すように、本実施形態において、中央部20の短手方向の長さt1は、載置部2の短手方向の長さt2の0.1倍~0.5倍とすることが好ましく、0.2倍~0.4倍とすることがより好ましい。t1/t2の値は、具体的には例えば、0.10,0.15,0.20,0.25,0.30,0.35,0.40,0.45,0.50であり、ここで例示した数値の何れか2つの間の範囲内であってもよい。
【0026】
そして、
図6に示すように、載置する食品Xのサイズは、短手方向において中央部20には収まらず、一対の傾斜部21まで達しているものが好ましい。つまり、載置する食品Xの短手方向の長さがt3であったとすると、食品用トレー1は、中央部20の短手方向の長さt1がt1<t3を満たすものを用いることが好ましい。より好適には、食品Xが平行リブ21a及び垂直リブ21b上に載置されるよう、食品用トレー1のサイズを選定する。このようなサイズの食品用トレー1を用いると、食品Xが平行リブ21a及び垂直リブ21b上に載置され、浮いた状態となる。言い換えると、食品Xの下面とこれに接する載置部2の上面との間に隙間ができる。これにより、例えば食品Xを食品用トレー1に載置した状態で電子レンジによって加熱する際、マイクロ波加熱特有のヒートスポット(集中加熱現象)の発生を低減し、食品Xが過加熱されることを低減することが可能となる。
【0027】
脚部22は、
図1に示すように、載置部2の四隅において長側面部3及び一対の短側面部4に沿ってL字状に形成される。脚部22は、
図2、
図3及び
図5Aに示すように、食品用トレー1を載置した際、載置した場所に接地する箇所であり、載置部2において最下位置に形成される。また、脚部22の上面には、
図5Aに示すように、載置部2の上面において高さの最も低いドレンスポット22aが形成される。
【0028】
一対の長側面部3は、
図1に示すように、中央部20の長手方向両端部から略鉛直方向に延びる。一方、一対の短側面部4は、中央部20の短手方向両端部から略鉛直方向に延びる。一対の長側面部3と一対の短側面部4とから、食品用トレー1の側面が形成される。長側面部3及び短側面部4の上縁には、周方向に亘ってフィルム50(
図7参照)を貼付するためのフランジ部30が形成される。また、フランジ部30の4箇所の隅部のうち1箇所には、フィルム50を剥がしやすくするためのベロ部31が形成される。加えて、
図1及び
図5Bに示すように、一対の短側面部4の短手方向の中央には、それぞれ食品用トレー1の内側に向かって突出する補強リブ40が形成されている。ただし、補強リブ40は、必須構成ではない。
【0029】
上記構成の食品用トレー1は、例えば、
図7に示すように、食品X、特に煮魚や焼き魚を載置し、内部を窒素等の不活性ガスで置換した後、フィルム50で密閉して包装するトップシール包装に用いられる。フィルム50で密閉された食品用トレー1は、加熱用包装容器100として、食品の加熱調理(レトルト殺菌処理)及び輸送・陳列販売のために用いられる。食品用トレー1の層構成は、例えば、外側から、ポリプロピレン(PP)/エチレンビニルアルコール(EVOH)/PPとされる。フィルム50の層構成は、例えば、外側から、ポリエチレンテレフタレート(PET)/ナイロン(NY)/PPとされる。ただし、食品用トレー1及びフィルム50の材質及び層構成は、上記のものに限定されるわけではなく、状況に応じて任意の構成とすることができる。
【0030】
以上のように、本実施形態の食品用トレー1は、一対の傾斜部21を備えるとともに、当該傾斜部21に複数の平行リブ21a及び複数の垂直リブ21bを備えている。これにより、載置される食品Xの移動が一対の傾斜部21及び平行リブ21a、垂直リブ21bにより規制される(
図6参照)。したがって、載置される食品Xの輸送時の振動による位置のズレが抑制され、型崩れを抑制することが可能となっている。さらに、載置される食品Xの加熱調理(レトルト殺菌やボイル殺菌)の際には、一対の傾斜部21によって食品Xが短手方向の中央付近に位置決めされ安定することで、容器内(食品用トレー1上)の空間距離が定まりやすくなる。これにより、容器内の空間距離が定まりやすくなるため、熱伝導が安定し、熱処理時の加熱ムラを抑え、仕上がり品質を均一にすることも可能となっている。
【0031】
また、本実施形態の食品用トレー1では、載置部2のうち中央部20にリブが形成されておらず、中央部20の裏面に凹凸がないことから、加熱用包装容器100とした際の商品表示用のシールを貼付しやすくなっている。
【0032】
加えて、本実施形態の食品用トレー1は、載置部2が傾斜部21を備え、且つ平行リブ21aと垂直リブ21bとが長手方向に交互に配置されていることから、食品Xから出たドリップ液が平行リブ21a近傍に留まらないようになっている。さらに、載置部2の脚部22の上面に載置部2の上面において高さの最も低いドレンスポット22aを形成していることから、食品Xから出たドリップ液がドレンスポット22aに集約されることになり、ドリップ液が広範囲に広がって溜まることがないようになっている。本実施形態の食品用トレー1は、これにより、商品陳列時の見栄えを良くすることが可能となっている。
【0033】
なお、食品用トレーにおいて、載置部2の傾斜部21の平均傾斜角度が5度未満であると、食品Xの移動の規制が適切に行われず、ドリップ液も分散してしまうことになる。また、傾斜部21の平均傾斜角度が35度を超える場合は、食品Xが自重や外部からの衝撃により載置部2に集中し、かえって型崩れする。しかしながら、本実施形態の食品用トレー1は、傾斜部21の平均傾斜角度αを5度~35度、好ましくは5度~20度、さらに好ましくは10度~15度としている。したがって、上述した食品Xの移動の規制、ドリップ液の集約及び自重による型崩れの防止を適切に行わせることが可能となっている。
【0034】
なお、本発明は、以下の態様でも実施可能である。
・上述した実施形態においては、載置部2は略長方形形状であったが、載置部2を正方形形状とすることも可能である。
・上述した実施形態において、載置部2は中央部20を備えていた。しかしながら、載置部2が中央部20を備えない構成、すなわち、載置部2の短手方向の中央部分に略平坦な領域がない構成とすることも可能である。この場合、一対の傾斜部21同士が中央部分で接続されることになり、短手方向から見た断面形状は、略V字形状となる。このような構成であっても、一対の傾斜部21により食品Xの移動を規制することで、食品Xの型崩れを抑制し、加熱調理時の仕上がり品質を均一にすることが可能である。
・上述した実施形態において、載置部2の中央部20にはリブが形成されていなかった。しかしながら、中央部20にリブを設けても良い。ただし、中央部20にリブを設ける場合にも、当該リブの突出を、傾斜部21の平行リブ21a,垂直リブ21bよりも小さくすることが好適である。
・上述した実施形態においては、載置部2の傾斜部21にリブが設けられていたが、リブを設けなくても良い。傾斜部21にリブを設けない場合であっても、一対の傾斜部21により食品Xの移動を規制することが可能である。
・上述した実施形態では、食品用トレー1をトップシール包装に用いて加熱用包装容器を構成する例を説明したが、トップシール包装以外に用いることも可能である。例えば、本発明の食品用トレーを、ラップ包装、成形した蓋を被せることによる包装、横ピロー包装等にも使用することも可能である。
【符号の説明】
【0035】
1 :食品用トレー
2 :載置部
3 :長側面部
4 :短側面部
20 :中央部
21 :傾斜部
21a :平行リブ
21b :垂直リブ
22 :脚部
22a :ドレンスポット
30 :フランジ部
31 :ベロ部
40 :補強リブ
50 :フィルム
100 :加熱用包装容器
α :平均傾斜角度
X :食品