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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-01-10
(45)【発行日】2025-01-21
(54)【発明の名称】液体用収集器
(51)【国際特許分類】
   G01N 1/10 20060101AFI20250114BHJP
   C12M 1/26 20060101ALI20250114BHJP
【FI】
G01N1/10 V
C12M1/26
【請求項の数】 14
(21)【出願番号】P 2023508543
(86)(22)【出願日】2021-03-30
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-10-16
(86)【国際出願番号】 IB2021052608
(87)【国際公開番号】W WO2022029509
(87)【国際公開日】2022-02-10
【審査請求日】2023-04-06
(31)【優先権主張番号】102020000019663
(32)【優先日】2020-08-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】IT
(31)【優先権主張番号】PCT/IB2020/060698
(32)【優先日】2020-11-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】IB
(73)【特許権者】
【識別番号】523041713
【氏名又は名称】メッゾリ,ジョルジョ
【氏名又は名称原語表記】MEZZOLI, Giorgio
【住所又は居所原語表記】Viale Degli Orsini, 25 48022 Lugo (RA) (IT)
(73)【特許権者】
【識別番号】523041724
【氏名又は名称】ラニ,マリア
【氏名又は名称原語表記】RANI, Maria
【住所又は居所原語表記】Viale Degli Orsini, 25 48022 Lugo (RA)(IT)
(74)【代理人】
【識別番号】100105131
【弁理士】
【氏名又は名称】井上 満
(74)【代理人】
【識別番号】100105795
【弁理士】
【氏名又は名称】名塚 聡
(72)【発明者】
【氏名】メッゾリ,ジョルジョ
(72)【発明者】
【氏名】ラニ,マリア
(72)【発明者】
【氏名】メッゾリ,アンドレア
【審査官】野田 華代
(56)【参考文献】
【文献】登録実用新案第3139247(JP,U)
【文献】中国特許出願公開第107865763(CN,A)
【文献】中国実用新案第201676153(CN,U)
【文献】特表2012-525209(JP,A)
【文献】国際公開第2005/089695(WO,A1)
【文献】特開2020-008464(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G01N 1/00-1/44
C12M 1/26
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
鼻洗浄から得られる液体を収集するための収集器(1)であって、
前記収集器(1)は、それぞれの口部(164)を介して試験管(162)と液密に結合するように予め配置された結合手段(160)を備えた出口部分(16)と入口(14)の間に延び、前記液体を濾過するための濾過手段(20)を有するダクト(12)内で終端する漏斗状本体(10)を備え、
前記収集器は、前記漏斗状本体(10)の2つの側部(124)の間で前記漏斗状本体(10)から液密に延在し、互いに面する第一前壁(120)及び第二後壁(122)を備え、
前記第二壁(122)は使用時に、使用者の上唇と鼻との間に配置された顔の解剖学的部分と形状結合するように設計された凹状湾曲伸張部(1220)によって頂部で画定され、
前記漏斗状本体(10)が、前記第一壁(120)と第二壁(122)との間に配置された隔壁(40)によって2つの部分に分割されている、収集器(1)。
【請求項2】
少なくとも1つの前記側部(124)が、前記隔壁(40)に対して横方向に細長く、使用者の鼻孔又は別のフィーダ装置(30)に洗浄液を供給するように設計された鼻ノズル(168)を備えたシリンジ(166)を収容するように成形されたインターフェイス(1260)を担持することを特徴とする、請求項1に記載の収集器。
【請求項3】
前記漏斗状本体(10)が、前記インターフェイス(1260)と同じ側に収集タンク(100)を有することを特徴とする、請求項2に記載の収集器。
【請求項4】
シート(161)の底部には、口部164の縁部が前記シート(161)の底部にポイントによって付着するのを防止するスペーサが設けられていることを特徴とする、請求項1~3のいずれかに記載の収集器。
【請求項5】
前記本体(10)は隔壁(40)に対して対称的であり、前記隔壁(40)に対して反対側に配置された2つのインターフェイス(1260)を提供し、2つの前記試験管(162)を担持するのに適するように、それぞれが前記出口部分(16)を備える2つのダクト12を備えることを特徴とする、請求項1~4のいずれかに記載の収集器。
【請求項6】
前記ダクト(12)が前記液体を濾過するための濾過手段(20)を有することを特徴とする、請求項1~5のいずれかに記載の収集器。
【請求項7】
前記濾過手段(20)は、前記入口(14)の下流の前記ダクト(12)の内側に配置され、所与延長の長手方向キャビティ(12’)を軸方向に画定するメッシュ(200)を備えることを特徴とする、請求項6に記載の収集器。
【請求項8】
前記濾過手段が、前記長手方向キャビティ(12’)の軸方向延長を超える長手方向延長と、前記長手方向キャビティ(12’)の横断寸法より少し大きい断面とを有する、操作ロッド(206)又は濾過スワブ(202)を備えた鼻咽頭スワブ(204)を備えることを特徴とする、請求項7に記載の収集器。
【請求項9】
前記濾過スワブ(202)が、メッシュ底部(2024)を備え全体が変形可能な素材で作られたバスケット(2020)の内部に収容されるように予め配置され、前記バスケット(2020)が使用時に、前記スワブ(202)を収容するときに、その取扱いを容易にするように設計された把持手段(2022),(2025)を有することを特徴とする、請求項8に記載の収集器。
【請求項10】
前記濾過スワブ(202)は全体が剛性材で作られ、メッシュ底部(2024)が設けられたバスケット(2020)の内側に含まれるように予め配置され、前記濾過スワブ(202)はフレア状環状縁部(2023)を有し、前記把持手段(2025)は前記縁部(2023)と結合された把持ロッド(2025)を備えることを特徴とする、請求項9に記載の収集器。
【請求項11】
前記濾過スワブ(202)及び/又は前記鼻咽頭スワブ(204)が、綿、天然絹、人工絹、不織布の材料うちの1つのみ、又は少なくとも2つの組合せから作製されることを特徴とする、請求項8~10のいずれかに記載の収集器。
【請求項12】
前記ダクト(12)が円筒形状を有し、前記濾過スワブ(202)が、球形、平行基部を有する円筒形、半球形又は円錐台形を有する凹形基部を有する円筒形、半球形又は円錐台形を有する凸形基部を有する円筒形のいずれか1つの形状を有することを特徴とする、請求項8~11のいずれかに記載の収集器。
【請求項13】
前記長手方向キャビティ(12’)が円筒形であり、1~25mmの範囲の長さを測定する直径を有する断面を有することを特徴とする、請求項に記載の収集器。
【請求項14】
前記第一壁(120)及び前記第二壁(122)のうちの一方が、ロッド(206),(2025)のためのハウジング(1200)を有することを特徴とする、請求項13に記載の収集器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、収集器に関する。特に、本発明は、鼻洗浄から得られる液体を収集するための収集器に関する。さらに詳細には、本発明が診断試験の実施を容易にするように予め配置された鼻洗浄液から得られる液体を収集するための収集器に関する。
【背景技術】
【0002】
上気道の感染の診断は、一般に「鼻咽頭スワブ(nasopharyngeal swab)」と呼ばれる、それぞれの端部に滅菌スワブを備えた小型の通常可撓性のスティックを使用して、鼻咽頭又は嗅覚領域のいずれかから収集された鼻分泌物を検査する(または、試験する/test)ことによって行うことができる。スティックは可撓性でなければならず、効果的には、スワブは鼻孔に挿入され、鼻咽頭領域に到達するために水平に押されるか、又は抵抗に遭遇するまで嗅覚領域に到達するために上方に押される。特に、プロトコルは鼻咽頭又は嗅覚領域から有意な試料を採取するために、スワブを鼻孔に挿入し、対応する鼻腔に右に押し込み、スティックを使用して鼻咽頭リンパ組織上で15秒間拭き取らなければならないことを確立している。明らかに、スワブの使用における最小限の気が散ること、例えば過度の圧力は、生体物質のサンプル(または、試料)、すなわち鼻分泌物が採取される組織の部分に損傷を引き起こす危険性がある。鼻粘膜は非常に繊細な解剖学的構造であり、その表面は粘膜毛様体系によって覆われていることが知られており、後者の機能は例えば、限定されないが、病原体及び/又は汚染物質など、吸入され得る外部作用物質から生物を保護することである。粘膜が損傷を修復するのに1ヶ月以上かかるので、粘膜毛様体系の中断(interruption)は、スワブの使用後数日の間に外部薬剤への通路を開く。
【0003】
上記の説明から、特に、スワブによって引き起こされる外傷による痛み及び/又は失血を引き起こす可能性がある鼻中隔の偏位又は低い頂点(または、隆線/crest)の存在下で、検査される患者の鼻腔の解剖学的形状を識別する能力及び鼻の解剖学的構造の十分な知識を有する、専門のオペレータによってスワブが実行されることが、明らかに非常に推奨される。
【0004】
さらに、検査されるべき個体の数が特に多く、鼻咽頭又は嗅覚領域においてスワブを実施するための専門オペレータの数を十分に上回る、本格的なパンデミックに限定されない緊急事態において、一方ではサンプルの数が低すぎて感染レベルの迅速で信頼できる見方(または、構想/picture)を提供することができず、他方では感染状況を忠実に表していないスワブの分析から得られる情報のリスクがあることは明らかである。どちらの場合も、公衆衛生が危機にさらされているので、結果として生じる状況は非常に不満足である。さらに、オペレータは鼻腔にスワブを導入するためには必ず患者に非常に近い位置に置かなければならないので、オペレータの安全の側面を考慮することが重要であり、従って、スワブが多くの場合に既に発生しているように、無症候性陽性の個人又は既に感染症状を呈している個人に対して実施される場合には、オペレータが感染するリスクがある。これらの場合、オペレータは必然的に、身体を完全に覆うことができる個人防護服及び装置を着用しなければならず、一方、前記衣服/装置は、サプライチェーンのリスクにさらされることに加えて、使い捨てタイプであることを考慮すると、購入及び相対的廃棄に関して非常に重要なコスト項目を表す。請求項1のプリアンブル部に従う収集器の例は、WO02/38032、US2005/124974、US2009/281485およびUS2009/108097で知られている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記の状況を考慮すると、実用的であり、かつ限られたコストを有する装置が望ましく、生物学的サンプルを、鼻咽頭及び嗅覚領域からだけでなく、鼻腔の内部及び鼻咽頭に存在するすべてのリンパ組織の内部に存在するすべての解剖学的構造の粘膜からも、自律的かつ効果的に採取することができ、その結果、もはや大量の鼻分泌物を引き出す段階に関与しないであろう医療従事者の感染のリスクが排除される。
【0006】
鼻分泌物収集装置は上記で例示された既知の技術の典型的な欠点を制限し、克服するが、完全に安全で、高度の信頼性を有する多数のヒトの群の鼻咽頭/嗅覚鼻分泌物のサンプリング(または、試料採取)及び解析のための新しい操作プロトコルが定義されることを可能にすることは明らかであるが、これらの装置及びその使用方法は実験室の信頼性を高めるためにさらに改善される必要があり、前記装置によって単離されたわずか数滴の液状サンプルに対しても迅速な試験が行われる必要がある。
【0007】
本発明は、収集器に関する。特に、本発明は、鼻洗浄から得られる液体を収集するための収集器に関する。さらに内容には、本発明が診断試験の実施を容易にするように予め配置された鼻洗浄液から得られる液体を収集するための収集器に関する。
【0008】
上記の欠点は、以下の特許請求の範囲の少なくとも1つによる本発明によって解決される。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明のいくつかの実施形態によれば、鼻洗浄から得られる液体に含まれる病原体を同定するための方法が提供され、この方法は前記液体をダクトに供給するステップと、そこから、前記ダクトに接続された第1の試験管に流体密に運ぶステップとを含み、前記方法は前記液体を第1の試験管に運ぶ前記ステップであり、前記ダクト内に含まれる濾過手段において前記液体に含まれる前記病原体を濃縮するステップを含む。上記の方法の一実施形態によれば、本方法は、前記濾過手段によって保持された前記液を使用して、前記病原体の同定のための試験を実施する工程を含む。
【0010】
上記のような該方法の一実施形態によれば、前記液体を使用する前記ステップの前に、前記濾過手段を押して、高濃度の病原体を有する液体を第2の試験管に収集するステップが行われる。上述のような前記方法の一実施形態によれば、前記ダクトは前記液体用の収集器の入口と出口部分との間に延在し、前記出口部分は、それぞれの口を通して前記第1の試験管及び/又は前記第2の試験管と流体密に結合するように配置され、前記濾過手段はスワブを備え、前記病原体を濃縮する前記工程の前に、前記入口を通して前記ダクトの内部に前記スワブを安定して設置する工程が続く。
【0011】
上記のような方法の一実施形態によれば、前記病原体を濃縮する前記ステップは、前記液体が前記スワブを通って前記ダクトに沿って流れることを可能にするステップを含む。
【0012】
上述のような方法の一実施形態によれば、前記液体を前記第1の試験管に搬送する前記ステップの後に、前記ダクトから前記スワブを取り出すステップと、前記液体を前記第2の試験管に押し込むステップとが続く。
【0013】
上記の方法の一実施形態によれば、前記ダクトは所定延長(又は、所定長さ)の長手方向空洞を軸方向に画定するために、前記入口の下流にメッシュを備え、前記液体を前記第1の試験管内に搬送する前記ステップの後に、前記第1の試験管を前記出口部分から取り外すステップと、前記第2の試験管を前記出口部分に結合するステップと、前記第2の試験管内の高濃度の病原体を有する液体を抽出するために前記メッシュに対して前記スワブを押圧するステップと、が続く。
【0014】
上記のような方法の一実施形態によれば、前記メッシュは前記スワブの長手方向寸法をデフォルトで近似する前記入口からある距離に配置され、漏斗状本体は前記ダクトの上流に配置され、前記入口に流体密に接続され、前記液体を前記ダクトに供給する前記ステップは前記鼻洗浄に続いて前記漏斗状本体内に前記液体を収集するステップに先行する。
【0015】
上述の方法の一実施形態によれば、前記メッシュに対して前記スワブを押圧する前記ステップは、押圧器を使用して前記メッシュに対して前記スワブを押圧するステップを含む。
【0016】
上述のような前記方法の一実施形態によれば、前記スワブは、メッシュベースを備えた底部に設けられたバスケットの内部に収容され、全体が変形可能な物質で作られ、前記バスケットは使用時に前記スワブを収容するときに、その取扱いを容易にするように設計された把持手段を有する。
【0017】
上述のような前記方法の一実施形態によれば、前記入口を通って前記管の内側に前記スワブを安定して設置する前記ステップの前に、前記スワブを、全体が硬質材で作られ、底部にメッシュベースが設けられたバスケットの内側に挿入するステップが続き、前記バスケットはフレア環状縁部を有し、前記把持手段は、前記縁部に結合された操作ロッドを備える。
【0018】
上記のような方法の一実施形態によれば、方法は、前記液体を含む前記スワブを含む前記バスケットを前記ダクトから除去する後続の手順と、前記第2の試験管の口に接触する前記環状縁部を有する前記スワブを含む前記バスケットを収容する手順と、押さえを用いて前記スワブを前記メッシュベースに対して圧縮する手順とを含む。
【0019】
上記のような方法の一実施形態によれば、前記入口を通って前記ダクトの内側に前記スワブを安定して設置する前記ステップの前に、完全に変形可能な材料で作られたバスケットの内側に前記スワブを挿入するステップがあり、前記方法は前記バスケットと、前記液体を含む前記スワブとのアセンブリを可撓性壁を有する第3の試験管の内側に挿入して、前記スワブを前記可撓性壁の間で圧搾し、前記スワブを前記第3の試験管に含浸させる液体を収集する後続のステップを含む。
【0020】
上記の方法の一実施形態によれば、前記スワブは、以下の材料:綿、天然絹、人工絹、不織布のうちの1つのみで、又は少なくとも2つの材料の組み合わせで製造される。上記の方法の一実施形態によれば、前記スワブは前記長手方向空洞の断面と幾何学的に類似する断面を有し、前記長手方向空洞の前記断面を超過することによって寸法的に近似する。
【0021】
上記の方法の一実施形態によれば、前記スワブは以下の形状のうちのいずれか1つを有する:球形、平行な基部を有する円筒形;半球形又はストーコニカル形状を有する凹状基部を有する円筒形;凸状基部を有し、半球形又はストーコニカル形状を有する円筒形。
【0022】
上記の方法の一実施形態によれば、スワブは鼻咽頭型である。
【0023】
本考案のいくつかの実施形態によれば、鼻洗浄から得られる液体を収集するための収集器が提供され、前記収集器は入口と出口との間に延在するダクトで終端する漏斗状本体を備え、前記ダクトはそれぞれの口部を介して試験管と液密に結合するように配置された結合手段を備え、前記ダクトは前記液体を濾過するための濾過手段を有する。
【0024】
上述のような前記収集器の一実施形態によれば、前記濾過手段は、前記入口の内側に配置され、所与延長の長手方向キャビティを軸方向に画定する網目を備える。
【0025】
上述のような前記収集器の一実施形態によれば、前記濾過手段は、前記長手方向空洞の軸方向延長を超える長手方向延長と、前記長手方向空洞の横断寸法を超えて近似する断面とを有する、操作ロッド又は濾過スワブを備えた鼻咽頭スワブを備える。
【0026】
上述のような前記収集器の一実施形態によれば、前記濾過スワブは、メッシュベースを備えた底部に設けられたバスケットの内部に収容されるように予め配置され、全体が変形可能な物質で作られ、前記バスケットは使用時に前記スワブを収容するときに、その取扱いを容易にするように設計された把持手段を有する。
【0027】
上記のような捕集器の一実施形態によれば、前記濾過スワブは全体が硬質材で作られ、底部にメッシュベースが設けられたバスケットの内部に収容されるように予め配置され、前記濾過スワブはフレア状の輪状縁部を有し、前記把持手段は前記縁部に結合された把持ロッドを備える。
【0028】
上述のような前記収集器の一実施形態によれば、前記濾過スワブ及び/又は前記鼻咽頭スワブは、以下の材料:綿、天然絹、人工絹、不織布のうちの1つのみで、又は少なくとも2つの材料の組み合わせで作製される。
【0029】
上述のような前記収集器の一実施形態によれば、前記ダクトは円筒形状を有し、前記濾過スワブは、以下の形状のうちのいずれか1つを有する:球形、平行基部を有する円筒形;半球形又はストーコニカル形状を有する凹状基部を有する円筒形;半球形又はストーコニカル形状を有する凸状基部を有する円筒形。
【0030】
上述のような前記収集器の一実施形態によれば、前記長手方向空洞は円筒形であり、1~25mmの範囲の長さを測定する直径を有する断面を有する。
【0031】
上述のような前記収集器の一実施形態によれば、前記収集器は前記漏斗状本体から、前記本体の2つの側部の間の異なる程度まで流体密封方式で延在し、互いに面する第1の前壁及び第2の後壁を備え、前記第2の壁は使用時に、使用者の上唇と鼻との間に配置された顔の解剖学的部分と形状結合するように設計された凹状湾曲伸張によって、頂部で画定される。
【0032】
上述のような収集器の一実施形態によれば、第1の壁及び第2の壁のうちの一方は、ロッド用のハウジングを有する。
【0033】
上述のような前記収集器の一実施形態によれば、前記漏斗状本体は、前記第1の壁と前記第2の壁との間に配置された隔壁によって2つの部分に分割される。
【0034】
上述のような前記収集器の一実施形態によれば、少なくとも1つの前記側面は前記仕切りに対して横方向に細長いインターフェイスを担持し、使用者の鼻又は別のフィーダ装置(30)の鼻孔に洗浄液を供給するように設計された鼻ノズルを備えたシリンジを収容するように成形される。
【0035】
上述のような前記収集器の一実施形態によれば、前記漏斗状本体は、前記インターフェイスと同じ側に収集タンク(100)を有する。
【図面の簡単な説明】
【0036】
本発明の教示を適用することによって生成される収集器のさらなる特徴及び利点は、収集器の同一又は対応する部分が同じ参照番号によって識別される、その少なくとも1つの非限定的な実施形態例を示す添付の図面を参照して提供される、以下の説明からより明らかになるであろう。特に:
図1は、本発明の第1の好ましい非限定的な実施形態の第1の三次元概略図である。
図2は、動作条件における図1の背面図である。
図3は、図1の側面立面図である。
図4は、図2の側面立面図である。
図5は、動作条件における図3の線V-Vによる図2の縦断面図である。
図6は、図2の底面図である。
図7は、図2の平面図である。
図8は、所与の構成要素の第1の実施形態の追加を伴う図5を例示する。
図9図12は、所与の構成要素の別個の実施形態の追加を伴う、図8の中央部分を拡大縮尺で図示する。
図13は、図1の第2の好ましい非限定的な実施形態の三次元概略図である。
図14は、図13の縦断面図である。
図15は、動作条件における図14を示す。
図16は、図8図12のいずれか1つと組み合わせて使用することができるアクセサリ(又は、付属品/accessory)を拡大して示す。
図17(a)及び17(b)は、図13と組み合わせて使用することができるアクセサリを横方向の立面図及び平面図で示す。
図18は、図1又は図13に関連して使用することができるアクセサリの側面図である。
図19は、明瞭にするためにいくつかの部分が示されていない拡大縮尺で示された図1の詳細の上面図である。
【発明を実施するための形態】
【0037】
本発明の好ましい実施形態又はその詳細を詳細に説明する前に、相対的な保護範囲は、以下に説明する特定の実施形態に限定されないことに留意されたい。本明細書における開示及び説明は現在好ましい1つ又は複数の実施形態及び変形例を図示及び説明し、当業者には明らかなように、本発明の趣旨から逸脱することなく、設計、構成、動作の順序、動作の手段、機器の構造及び位置、方法論、ならびに機械的等価物の使用において様々な変更を行うことができる。
【0038】
さらに、添付の図面は当業者にとって現在好ましい実施形態を明確に図示及び開示する目的を有するが、実際に前記実施形態をどのように実施すべきか、又は最終製品の実際の表現を示す図面ではなく、逆に、前記図面は理解を容易にするため、又はより容易な説明を可能にするために簡略化された概念図を含むことができることを理解されたい。さらに、構成要素の相対的な寸法及び配置は図示されているものとは異なり、本発明の精神において依然として動作することができる。
【0039】
また、「上」、「下」、「左」、「右」、「前」、「後」などの様々な方向が図面と組み合わせた説明に関してのみ適用され、構成要素は例えば、輸送及び生産中、ならびに動作中に、異なる方向に向けられ得ることも明らかであろう。本明細書で教示される概念に従って、多くの異なる別個の実施形態を提供することができ、本明細書で説明される実施形態に複数の修正を行うことができるので、以下で提供される詳細は例示的であり、本発明の趣旨を限定するものではないと解釈されなければならない。
【0040】
図1~8において、番号1は全体として、鼻洗浄から生じる液体を収集するための収集器を示し、前記収集器1は、試験管162のための円筒形結合部材160を備えた、入口14と出口部分16との間の軸AXに沿って延びるダクト12で終端する漏斗状本体10(図5)を備える。
【0041】
前記結合部材160は、ほぼ入口14のレベルまで延在する円筒形シート161(図9図12)を備える。前記シート161は試験管162の口部164と共役して(又は、共同して/conjugated manner)形成され、鼻洗浄の結果として生じる液体を完全に回収するような方法で収容し、試験管162の充填を容易にするように形成され、これはその中に含まれる空気が液体のための空間を残すことができるときに容易に達成され、シートの底部には、口部164の縁部がシートの底部にポイントによって付着するのを防止するスペーサが設けられる。
【0042】
通常、試験管162は軸対称であり、それぞれの口部164は円筒形であることを考慮すると、ダクト12及びそれぞれのシート161は円筒形に設計されているが、この設計選択は本発明を製造するために必須ではなく、これはダクト12が別の形状の断面を有する場合であっても、同様に、ダクト12及び出口部分16の結合部材160と組み合わせて使用される試験管162に完全に実装されることに留意されたい。出口部分16におけるダクト12の直径は標準サイズの試験管と結合するために、好都合には5~25mmの範囲であり得る。
【0043】
実用性のために、本発明の実施形態を例示するための参照として考慮される試験管はこれまでそして、以下では常に参照番号162によって示され、全てが少なくともそれぞれの口部164を参照して同じ形状を有し、本発明の範囲を限定するものではないことに留意されたい。
【0044】
特に図1図4を参照すると、収集器1は漏斗状本体10から、本体10の2つの側部124の間で異なる程度で液密に(fluid-tight manner)延在し、互いに対向する第一前壁120及び第二後壁122を備え、第二壁122は使用時に、使用者の上唇と鼻との間に配置された顔の解剖学的部分と形状結合する(shape-coupled)ように設計された凹状湾曲伸長部1220によって頂部で画定される。
【0045】
特に図1図5図7及び図8を参照すると、漏斗状本体10は軸AXに平行な平面M(図5及び図7)上に位置し、第一壁120と第二壁122との間に配置される中央隔壁40によって2つの部分に分割される。漏斗状本体10は隔壁40に対して軸AXとは反対側に堅い底部を有する収集タンク/ウェル100をさらに有し、他の鼻腔に通過せず、したがって、前記液体が送達された同じ鼻孔から排出される余分な洗浄液を収集するように構成される。
【0046】
特に図1図2及び図4を参照すると、少なくとも側部124は平面M及び軸AXに対して横に延伸され、その出口ノズルに鼻腔ディスペンサ168がL字嵌合によって結合されたシリンジ166を収容するように形成された(図5及び図8)インターフェイス1260を担持し、ディスペンサ168の機能は、使用時に、頭を肩の下方に前傾したユーザが収集器1を軸AXを同一の角度で傾け、それぞれの凹状湾曲伸長部1220を上唇と鼻の間の顔面の部分の皮膚に接触するようにし、対応する鼻腔、鼻咽頭、及び鼻中隔の反対側の鼻腔を、ディスペンサ168を介して洗浄する準備をするときに、ユーザの鼻腔の鼻腔前庭を通して洗浄液を供給することである。
【0047】
ダクト12が隔壁40の右側に、したがってシリンジ166のためのインターフェイス1260及びウェル(又は、壁)100と反対側に、配置されている、添付の図面に示されている状況は専ら、大多数の人々が右利きであり、彼ら/彼女らの右手でシリンジ166を操作することがより容易であるという事実によるものであり、したがって、この選択はインターフェイス1260の位置及びダクト12の位置が反転した収集器において全く同じ方法で実装される本発明の範囲を限定するように設計されておらず、したがって、好ましくは、彼ら/彼女らの左手を使用することがより容易であると見出される人々による使用に適合される。シリンジ166によって供給される洗浄液は、本発明の保護範囲に影響を及ぼすことなく、医師又は製造業者の指示に基づいて、生理食塩水溶液又は他の任意のタイプの液体又は溶液のみからなるか、又は部分的になることができることに留意されたい。
【0048】
特に図5図12を参照すると、ダクト12は、鼻洗浄後に液体に含まれるあらゆる病原体を保持するように設計された濾過(または、フィルタリング)部材20を有する。ここ及び以下において、「病原体」という用語は個々に又は組み合わせて、ウイルス、細菌、真菌、及び/又は宿主生物における疾患の発症に関与する任意の他のタイプの病原性微生物を指し、又は指すことになる。前記濾過部材20は、所与延長の長手方向キャビティ12’を軸方向に画定する入口14の下流のダクト12の内側に配置されたメッシュ200を備える。図19においてのみ、メッシュ200が、前記メッシュ200の出口領域のサイズを最大にする目的を有する穴203が設けられた中央部分から始まる半径方向に配置された複数のアーム201を有するバージョンの拡大図が示されている。
【0049】
特に図8図12を参照すると、濾過部材20は、好ましくはメッシュ200と接触するキャビティ12’の内部に配置された取り外し可能なスワブ202を備える。
【0050】
効果的には、使用者の好みに応じて、スワブ202は、キャビティ12’の軸方向延長を超過又はデフォルトで近似する長手方向延長と、前記長手方向キャビティ12’の横断方向寸法を超過することで近似する断面とを有することができることに留意されたい。当然のことながら、スワブ202がキャビティ12’の軸方向延長を超えて近似する長手方向延長を有する場合、使用時には、それぞれの頂部が本体10に係合する。
【0051】
したがって、スワブ202の横断方向寸法は漏斗状本体10内に収集された鼻洗浄液の浸出を可能にしないように、長手方向キャビティ12’の断面と周辺で干渉して(又は、接触して)係合させるように比例する。したがって、長手方向キャビティ12’の断面/直径に対する断面のサイズの増加を考慮すると、横断方向寸法は、少なくとも5~25の範囲にある。
【0052】
以下に、本発明の範囲を限定することなく、前記スワブがキャビティ12’の延長を超える長手方向延長を有するスワブ202の適用例を説明する。
【0053】
スワブ202は洗浄液によって横断される鼻腔から除去され得るウイルスを含む任意の病原体を可能な限り保持するために、鼻洗浄から得られる液体を濾過することができる任意の材料で製造することができる。前記材料はまた、圧縮可能であるが、同時に、それらが圧力挿入された空間、この場合はキャビティ12’を完全に満たす、元の変形されていない形態に戻る傾向があるという特徴を有していなければならない。実用性のために、しかし本発明の範囲を限定することなく、各スワブ202は、以下の材料:綿、天然絹、人工絹、不織布のうちの1つのみで、又は少なくとも2つの組合せで製造することができる。
【0054】
さらに、スワブ202は以下の形状(図9図12のそれぞれの横に見られるように)のいずれかを有することができる:球形、平行な基部を有する円筒形、半球形又は円錐台形の形状を有する凹状基部を有する円筒形、半球形又は円錐台形の形状を有する円筒形、又はその上不規則な、任意の他の形状、そしてスワブ202がメッシュ200に当接するときにキャビティ12’が完全に係合することを可能にし、液体の浸出を防止するように、ダクト12と漏斗状本体10との間の接続よりもわずかに高いレベルで(漏斗状本体10の側に)それぞれの自由端を有する寸法を有することができる。
【0055】
その形状のため、使用時にはスワブ202がピンセットを用いてメッシュ200の後部のキャビティ12’に挿入することができ、鼻洗浄の完了後、鼻洗浄から生じた液体が濾過され、したがって、存在する任意の病原体がスワブ202の内部に濃縮されると、後者は前記液体で含浸され、ピンセットを用いて除去することができる。
【0056】
効果的には鼻洗浄液から生じる液体がスワブ202の下に排出されると、スワブ202は病原体が浸透した前記液体で充満し、その手順を完了させる可能性がある方法が2つある:-スワブ202はキャビティ12’からピンセットによって除去され、試験管内に配置され、その壁は変形可能であり、その試験管の壁を押しつぶすことによって、スワブ202が浸された濾過された液体が絞られ、存在する任意の病原体の流出を引き起こす方法、-スワブ202は一緒にされたときにそのスワブを絞る、凹状先端部を備えたピンセットで把持され、これは試験管又は他の容器の口上で垂直に行うことができる。
【0057】
より実用的な解決策は、図16に示されるもののようなキャビティ12’の周面と実質的に同一の周面によって画定されるバスケット2020の使用を伴うことができる。前記バスケット2020がメッシュ底部2024(図16)と、ハンドル2022によって提供され得る把持部材とを備えると、バスケット2020がとりわけ使用時にスワブ202を収容する場合を除いて、一般的に取り扱いを容易にする。
【0058】
異なることに、バスケット2020は剛性があってもよく(または、硬くてもよく)、フレア状環状縁部2023(図面の経済性のために図16に破線で再度示される漏斗状のもの)を備えることができ、その内側のバスケット2020の挿入深さを制限するためにその最大外側寸法は、キャビティ12’の断面よりも大きくあるすべきである。前記縁部2023には、バスケット2020の取扱い、それに含まれるスワブ202の有無にかかわらない、キャビティ12’内への相対的な挿入、及びそれに含まれるスワブ202による洗浄の終わりに前記キャビティ12’からの抽出を容易にするロッド2025を結合することができる。バスケット2020の取り扱いを容易にするために、収集器1の前壁120は、使用時にロッド2025を使用者の鼻から離して保持するハウジング1200(図2、5、8に示す)を有することができる。
【0059】
バスケット2020に収容されたスワブ202は図16に見られるように、2つのスワブ202が示され、1つは参照番号202によって識別される円筒形であり、1つは参照番号202’によって識別される一点鎖線によって示される球形で任意の形状を有することができることに留意されたい。
【0060】
バスケット2020を参照すると、以下の構成が可能である:
【0061】
-バスケット2020は周壁とメッシュ底部2024とを備え、全体が変形可能な材料でできており、病原体で飽和した液体を含浸させたスワブ202を含むバスケット202が可撓性の壁を有する試験管の内部に挿入されると、スワブ202は、試験管壁を押しつぶすことによってスを絞られ、スワブ202の内容物で満たされることができる。
【0062】
-バスケット2020は周壁と、縁部2023と、メッシュ底部2024とを備え、バスケット2020が内部のスワブ202と共にキャビティ12’から取り外されると、バスケット2020の縁部2023を試験管の口に接触させて剛性試験管の内部に挿入し、バスケット2020を長手方向に固定して配置することができ、この時点で、スワブ202は、プレート2080及び把持ロッド2082を備える図17a及び17bに示す押圧器208で押圧することによって圧搾することができる。プレート2080はデフォルトでバスケット2020の断面に近い断面を有し、スワブ202内の濃縮液体が飛散して外部環境を汚染するのを防止することに留意されたい。
【0063】
上述の収集器1の使用は理解が容易であり、さらなる説明を必要としない。
【0064】
特に図1~12を参照すると、収集器1の使用を通して、鼻腔及び鼻咽頭腔内に送達された洗浄液の結果を検査することによって、鼻腔及び鼻咽頭腔内の任意の病原体の存在を診断するための方法を実施することが可能であることに留意されたい。洗浄液は図2図4図5図8に示されるように、インターフェイス1260に収容され、鼻用ディスペンサ168が設けられたシリンジ166を通して分配される。この点に関して、まず、収集器1を用いて、鼻洗浄から得られる液体を、漏斗状本体10内、ダクト12のキャビティ12’内、及びここから第1の試験管162内に順に収集し、前記容器内に収集された液体を用いて、任意のタイプの検査を実施するステップを実施することができる。Covid-19としても知られるSARS-Covid 2ウイルスの診断の場合、この液体は、抗原検査及びPCR検査を行うのに適している。
【0065】
動作上、収集器1は、第1の試験管162と、メッシュ200に当接するまで長手方向キャビティ12’内に挿入された上述の形状のうちのいずれか1つを有するスワブ202と、それぞれのディスペンサ168が設けられ、洗浄液が充填されたそれぞれのインターフェイス1260に結合されたシリンジ166とを備えていなければならない。使用者が上記のように頭を前方に傾けた後、収集器1は上唇と鼻との間に配置された顔部分と形状結合された第二壁122の凹状湾曲伸長部1220を用いて位置決めされ、収集器1の特定の形状に起因して、ディスペンサ168が右鼻前庭内に導入され、その結果、ディスペンサ168の外壁が鼻前庭の内壁に接着してシールを形成し、この時点で、使用者はシリンジ166のプランジャを操作することができ、したがって、それに含まれる洗浄液を分配することができる。
【0066】
公知のように、洗浄液は、それを完全に満たす右鼻腔内に拡散され、次いで、リンパ組織の部位である鼻咽頭領域を通って、第2の鼻腔内に拡散され、それを完全に満たす。特に、右鼻腔の体積を超える体積量は左鼻腔に流れ込み、次いで、重力によって、隔壁40の左側の漏斗状本体10に流れる。ここから、横断した2つの鼻腔の洗浄から生じる液体は、キャビティ12’に含まれるスワブ202を通って、ここから下のメッシュ200の下に浸透する。したがって、浸透した液体はスワブ202によって濾過され、スワブは鼻洗浄の結果として液体中に存在する任意の病原体をその内部に保持する。その後、実質的に病原体を含まない浸透した液体は、重力によって、下の試験管162への流れを継続する。スワブ202の構成要素材料が圧縮されるほど、スワブ202を通る液体の浸透が遅くなり、スワブ202のこの特徴は前記スワブ202を含浸させる液体中に存在する任意の病原体を濾過し、したがって濃縮するそれぞれの能力を決定する。
【0067】
スワブ202の濾過能力のために、スワブ202の濾過能力が高いほど、試験管162の病原体含有量が低くなることは理解しやすい。したがって、試験管162の内容物について検査を行うか、又はスワブ202によって吸収された液体について検査を行うかを選択する場合、スワブ202に含まれる液体について試験を行うことは意味がある。前記液体を収集するために、鼻洗浄の開始時に収集器1の出口部分16に結合された第1の試験管162に取って代わる剛性タイプのさらなる新しい試験管162を使用することができる。これにより、第1試験管162に含まれる液体を除去することができる。特に、押圧器208は保持された液体を圧搾して新しい試験管162に供給するように、メッシュ200に対して長手方向キャビティ12’の内側のスワブ202を圧縮するために使用され得る。したがって、この新しい試験管162の底部では、少量の液体が高い病原体濃度で収集される。押圧器208によるスワブ202の圧縮はそれぞれのプレート2080が長手方向キャビティ12’の断面と幾何学的に類似している場合にはより効果的である。なぜなら、前記事例では、漏斗状本体10に向かって露出されたスワブ202の全ての部分が圧縮を受け、スワブ202が濾過された液を飛散させる危険を回避し、したがって衛生及び感染予防を確実にするからである。当然ながら、バスケット202が上述のように剛性がある場合、バスケット2020を収容するために使用される試験管及び相対的なスワブ202は後者によって保持される液体を収集するために、剛性もあり、前記液体を、押圧器208を用いてメッシュ底部2024に対して圧縮することによってスワブ202を圧搾することによって、試験管に移送することができる。
【0068】
あるいは圧力変形可能な円筒壁を有する新しい試験管162の存在下で、一対のピンセットを用いてスワブ202がダクト12’から除去されると、前記スワブ202は新しい試験管162に挿入され得、滴下キャップが適用され、試験管の可撓性壁がスワブ202上で繰り返し押し潰されて、スワブ202によって保持された濃縮液体の流出を引き起こし、前記液体は濃縮された病原体と共に新しい試験管162の底部に集まる。異なることに、スワブ202がバスケット2020の内部に収容され、それぞれの円形壁及びそれぞれのメッシュ底部2024が可撓性である場合、鼻洗浄から得られる液体が濾過されると、病原体濃縮液体に浸漬されたスワブ202を収容するバスケット2020はバスケット又はそれぞれのロッド2025のハンドル2022を使用して除去することができ、バスケット2020及びスワブ202のアセンブリは可撓性壁を備えるさらなる新しい試験管162に挿入することができ、この時試験管162の可撓性壁と、それに含浸される液体との間でスワブ202を圧搾することができ、それに含まれる病原体を第2の試験管162の底部に収集することができる。
【0069】
この時点で、SARS-CoV-2、又は任意の他の病原体の存在を強調するために、新しい試験管162内に濾過された液体を収集し、代替的に又は引き続き、滴下キャップを新しい試験管162に適用し、迅速抗原検査を実施するように予め配置されたデバイスの小溝内に濾過された液体の少なくとも1滴を堆積させ、密封キャップを適用し、残りの濾過された液体のPCR検査のために新しい試験管162を研究室に送ることが可能である。
【0070】
最後に、本発明の保護範囲から逸脱することなく、本明細書に記載され、図示された収集器1に修正及び変更を加えることができることは明らかである。
【0071】
例えば、図13図15を参照すると、収集器1は直径が1.4~2mmの範囲である鼻咽頭及び/又は口腔咽頭腔用のものように、決定的に小さい横断寸法を有するスワブ204(図15)と組み合わせて使用されるように修正することができる。当然のことながら、上述の方法をこのタイプの収集器に適用することができるように、ダクト12は適切な直径を有する必要があり、したがって、スワブ204を収容するために1~2mmの範囲内にあり、そのフィルタ部分は、長手方向キャビティ12’の内側でわずかに圧縮される。このタイプのスワブ204は通常、取り扱いを容易にするためにロッド206を備えており、絞ることによって、抗原検査を実施するのに適した限られた量の液体を提供するために使用され、又は柔軟な壁を備えた試験管の内部に挿入され、PCR検査を実施するために絞られることができる。鼻洗浄中のスワブ204の取り扱いを容易にするために、収集器1の前壁120が図2図5及び図8のハウジング1200と実質的に同一のハウジングを有することが有用であり、この理由から、同じ参照番号によって示され、その機能はロッド206をユーザの鼻から遠ざけることである。これらの場合、スワブ204から抽出された液体に少量の生理学的溶液(約1~2ml)を添加して、迅速試験の実施のための液滴の形成を容易にすることが有用であり得る。
【0072】
加えて、収集器1は隔壁40に対して反対側に配置された2つのインターフェイス1260を提供するように変更することができ、各側部124に対して1つ及び、当然、本体10は隔壁40に対して対称的であり、したがって、2つのダクト12を備えることができ、各ダクトは出口部分16を備え、したがって、壁100がないが、出願PCT/IB2020/060698に記載されているように、2つの試験管162を担持するのに適している。
【0073】
鼻洗浄から得られる液体を濾過するためのスワブ204の使用に基づく上述の方法は、医療従事者によって実施される鼻咽頭リンパ組織からの鼻分泌物の直接サンプリングのための同じスワブの使用に関して以下の利点を有することに留意されたい。前記サンプルは鼻咽頭組織の所与の限定された領域でのみ採取することができ、スワブ204の吸収性部分の非常に小さいサイズを考慮すると、除去される鼻分泌物の量も非常に小さい。
【0074】
異なることに、図13~15の収集器1に関連して、上記の方法を有するスワブ202又はスワブ204の使用は、以下の利点を提供する:
【0075】
-鼻腔及び鼻咽頭腔を洗浄するために使用される溶液の量と、鼻腔から除去され得る病原体の量との間には明らかな関係があり、したがって、分配される洗浄液の量が多いほど、スワブ202又はスワブ204によって保持される病原体の濃度が高くなり、その結果、上述のように動作すると、病原体は、特に識別が容易であり、鼻咽頭スワブ204を鼻腔内で直接使用する場合よりもはるかに識別が容易になる。
【0076】
-病原体は第三者の介入なしに、患者によって図13~15の収集器と組み合わせて使用されるスワブ202又はスワブ204に「入れられ」、これは一方では著しい財政的節約、他方では感染の拡大のリスクの低減をもたらすことは明らかである。
【0077】
したがって、スワブ202又は204に濃縮された病原体の量は、添付の図面を参照して説明された収集器1のバージョンにおいて、本発明の範囲を限定することなく、右鼻孔に分配される鼻洗浄液の量と厳密に相関する。一方、60ml以上の体積を有するシリンジ166の使用は、一部の使用者にとっては収集器1とシリンジ166とのアセンブリの欠点を取り扱いにくくする可能性がある。この欠点を克服するために、シリンジ166は図18に見られる液体フィーダ30と置き換えることができ、この液体フィーダは、インターフェイス1260を安定な方法で共役の態様で係合するために適切な直径の円筒形部分34を少なくとも担持する円筒形本体32を有する。当然のことながら、フィーダ30はL字形継手36によって鼻ディスペンサ168を担持し、その逆側には、少なくとも250mlの鼻洗浄液を収容するように設計された、パーリング社によって「ラボナーゼ」の名称で販売されている、既知の図示されていない種類のバッグの出口管39が結合され得る供給入口38(その一部は破線で示されている)を有する。当然のことながら、鼻洗浄から生じる液体の体積は洗浄液がシリンジを使用して送達される鼻孔とは反対側の鼻孔から排出される体積よりも決定的に大きくなり、したがって、第1の試験管162を、試験管162の口部164と同様に成形された入口を備えた出口バッグと置き換えて、液密に、出口部分16、特に円筒形結合部材160、又は任意の他のタイプの容器と結合可能にすることが好都合である。
【0078】
上記の説明に基づいて、収集器1は、完全な安全性及び高レベルの信頼性で分析される多数の人々の群の鼻咽頭/嗅覚鼻分泌物のサンプリングのための新たな操作プロトコルの定義を可能にすることに加えて、抗原検査及びPCR検査の両方を介して、鼻洗浄に起因する液体中の病原体の存在に遭遇する確率を最大にすることに加えて、上記に例示された技術水準に典型的な欠点を簡単に安価に解決することが容易に理解される。
【0079】
この時点で、以下の特許請求の範囲において、括弧内のいかなる参照符号も、特許請求の範囲の限定として解釈されるべきではないことを明記することが有用である。用語「含む」は、請求項に列挙されたものに加えて、他の要素又はステップの存在を排除しない。さらに、この文脈で使用される「1つ」という用語は、1つ又は2つ以上として定義される。さらに、請求項における「少なくとも1つ」及び「1つ以上」のような導入句の使用は、不定冠詞「a」又は「an」による別の請求項要素の導入が同じ請求項が「1つ以上」又は「少なくとも1つ」のような導入句及び「1つ」又は「an」のような不定冠詞を含む場合であっても、1つのみを含む本発明に導入された前記請求項要素を含む任意の特定の請求項を限定するという意味で解釈されるべきではない。同じことが、明確な物品の使用にも当てはまる。別段の定めがない限り、「第1の」及び「第2の」のような用語は、前記用語が記載する要素を任意に区別するために使用される。したがって、これらの用語は、必ずしも、前記要素の時系列的又は任意の他の優先順位を示すようには設計されていない。いくつかの手段が異なる請求項に記載されているという単純な事実は、これらの手段の組み合わせが有利に使用され得ないことを意味しない。
下記は、本願の出願当初に記載の発明である。
<請求項1>
鼻洗浄から得られる液体に含まれる病原体を同定するための方法であって、
前記液体をダクト(12)に供給するステップと、
前記液体を前記ダクトから前記ダクト(12)に液密に接続された第1の試験管(162)に搬送するステップを含み、前記方法は、
前記液体を第1の試験管(162)に搬送する前記ステップが前記ダクト(12)の内側に含まれる濾過手段(20)内の前記液体に含まれる前記病原体を濃縮するステップを含むことを特徴とする、方法。
<請求項2>
前記病原体を同定するための試験を実施するために、前記濾過手段(20)によって保持された前記液体を使用するステップを含むことを特徴とする、請求項1に記載の方法。
<請求項3>
試験を実施するために前記液体を使用する前記ステップの前に、前記濾過手段(20)を押して、第2の試験管(162)内に高濃度の病原体を有する液体を収集するステップが行われることを特徴とする、請求項2に記載の方法。
<請求項4>
前記ダクト(12)が前記液体のための収集器(1)の入口(14)と出口部分(16)との間に延在し、前記出口部分(16)がそれぞれの口(164)を通して前記第1の試験管(162)及び/又は前記第2の試験管(162)と液密に結合するように予め配置され、前記濾過手段(20)がスワブ(202),(204)を備え、前記病原体を濃縮する前記ステップの前に、前記入口(14)を通して前記ダクト(12)の内部に前記スワブ(202),(204)を安定な方法で設置するステップが先行することを特徴とする、請求項3に記載の方法。
<請求項5>
前記病原体を濃縮する前記ステップが、前記液体が前記スワブ(202),(204)を通って前記ダクト(12)に沿って流れることを可能にするステップを含むことを特徴とする、請求項4に記載の方法。
<請求項6>
前記液体を前記第1の試験管(162)に搬送する前記ステップの後に、前記スワブ(202),(204)を前記ダクト(12)から取り出すステップと、それを前記第2の試験管(162)に押し込むステップが実行されることを特徴とする、請求項4又は5に記載の方法。
<請求項7>
前記ダクト(12)が前記入口(14)の下流に、所与延長の長手方向キャビティ(12’)を軸方向に区切るメッシュ(200)を含み、前記液体を前記第1の試験管(162)に搬送するステップの後に、前記出口部分(16)から前記第1の試験管(162)を除去するステップと、前記第2の試験管(162)を前記出口部分(16)に結合するステップと、前記第2の試験管(162)内に高濃度の病原体を含む液体を抽出するために前記スワブ(202)を前記メッシュ(200)に押すステップが続くことを特徴とする、請求項4又は5に記載の方法。
<請求項8>
前記メッシュ(200)が、前記入口(14)から前記スワブ(202),(204)の長手方向寸法をデフォルトで近似する距離で配置され、漏斗状本体(10)が前記ダクト(12)の上流に配置され、前記入口(14)に液密に接続され、前記液体を前記ダクト(12)に供給する前記ステップの前に、前記鼻洗浄に続いて前記漏斗状本体(10)内に前記液体を収集するステップが先行することを特徴とする、請求項7に記載の方法。
<請求項9>
前記スワブ(202)を前記メッシュ(200)に押す前記ステップが、押圧器(208)を使用して前記スワブ(202)を前記メッシュ(200)に対して押すステップを含むことを特徴とする、請求項7又は8に記載の方法。
<請求項10>
前記スワブ(202)が、全体が変形可能な素材で作られたメッシュ底部(2024)を備えたバスケット(2020)の内部に収容され、前記バスケット(2020)が使用時に、前記スワブ(202)を収容する取扱いを容易にするように設計された把持手段(2022),(2025)を有することを特徴とする、請求項9に記載の方法。
<請求項11>
前記入口(14)を通して前記ダクト(12)の内部に前記スワブ(202),(204)を安定な方法で設置する前記ステップの前に、メッシュの底部(2024)が設けられた全体が剛性材で作られたバスケット(2020)の内側に前記スワブ(202)を挿入するステップが先行し、前記バスケット(2020)はフレア状環状縁部(2023)を有し、前記把持手段(2025)は前記縁部(2023)に結合された操作ロッド(2025)を備えることを特徴とする、請求項4に記載の装置。
<請求項12>
前記液体を含む前記スワブ(202)を含む前記バスケット(2020)を前記ダクト(12)から除去する後続のステップと、前記環状縁部(2023)が前記第2の試験管(162)の口(164)と接触した状態で前記スワブ(202)を含む前記バスケット(2020)を収容するステップと、押圧器(208)を用いて前記スワブ(202)を前記メッシュ底部(2024)に対して圧縮するステップを含むことを特徴とする、請求項11に記載の方法。
<請求項13>
前記入口(14)を通して前記ダクト(12)の内部に前記スワブ(202),(204)を安定な方法で設置する前記ステップの前に、完全に変形可能な材料で作られたバスケット(2020)の内部に前記スワブ(202)を挿入するステップが先行し、前記方法が、可撓性壁を有する第3の試験管(162)の内部に前記バスケットと前記液体を含む前記バスケット(2020)アセンブリを挿入して、前記可撓性壁の間で前記スワブ(202)を絞り、前記第3の試験管(162)に前記スワブ(202)を含浸させる前記液体を収集する後続のステップを含むことを特徴とする、請求項4に記載の方法。
<請求項14>
前記スワブ(202),(204)が、以下の材料:綿、天然絹、人工絹、不織布のうちの1つのみ、又は少なくとも2つの組み合わせで製造されることを特徴とする、請求項4~13のいずれかに記載の方法。
<請求項15>
前記スワブ(202),(204)が前記長手方向キャビティ(12’)の断面と幾何学的に類似する断面を有し、前記長手方向キャビティ(12’)の前記断面を超えて寸法的に近似することを特徴とする、請求項4~14のいずれかに記載の方法。
<請求項16>
前記スワブ(202),(204)が、球形、平行な基部を有する円筒形、半球形又は円錐台形を有する凹状基部を有する円筒形、半球形又は円錐台形を有する凸状基部を有する円筒形のいずれか1つの形状を有することを特徴とする、請求項4~15のいずれかに記載の方法。
<請求項17>
前記スワブ(204)が鼻咽頭スワブであることを特徴とする、請求項4~14のいずれかに記載の方法。
<請求項18>
鼻洗浄から得られる液体を収集するための収集器(1)であって、前記収集器(1)がそれぞれの口部(164)を介して試験管(162)と液密に結合するように予め配置された結合手段(160)を備えた出口部分(16)と入口(14)の間に延びるダクト(12)内で終端する漏斗状本体(10)を備え、前記ダクト(12)が前記液体を濾過するための濾過手段(20)を有することを特徴とする、収集器(1)。
<請求項19>
前記濾過手段(20)は、前記入口(14)の下流の前記ダクト(12)の内側に配置され、所与延長の長手方向キャビティ(12’)を軸方向に画定するメッシュ(200)を備えることを特徴とする、請求項18に記載の収集器。
<請求項20>
前記濾過手段が、前記長手方向キャビティ(12’)の軸方向延長を超える長手方向延長と、前記長手方向キャビティ(12’)の横断寸法を超えて近似する断面とを有する、操作ロッド(206)又は濾過スワブ(202)を備えた鼻咽頭スワブ(204)を備えることを特徴とする、請求項18又は19に記載の収集器。
<請求項21>
前記濾過スワブ(202)が、メッシュ底部(2024)を備え全体が変形可能な素材で作られたバスケット(2020)の内部に収容されるように予め配置され、前記バスケット(2020)が使用時に、前記スワブ(202)を収容するときに、その取扱いを容易にするように設計された把持手段(2022),(2025)を有することを特徴とする、請求項20に記載の収集器。
<請求項22>
前記濾過スワブ(202)は全体が剛性材で作られ、メッシュ底部(2024)が設けられたバスケット(2020)の内側に含まれるように予め配置され、前記濾過スワブ(202)はフレア状環状縁部(2023)を有し、前記把持手段(2025)は前記縁部(2023)と結合された把持ロッド(2025)を備えることを特徴とする、請求項20に記載の収集器。
<請求項23>
前記濾過スワブ(202)及び/又は前記鼻咽頭スワブ(204)が、綿、天然絹、人工絹、不織布の材料うちの1つのみ、又は少なくとも2つの組合せから作製されることを特徴とする、請求項18~22のいずれかに記載の収集器。
<請求項24>
前記ダクト(12)が円筒形状を有し、前記濾過スワブ(202)が、球形、平行基部を有する円筒形、半球形又は円錐台形を有する凹形基部を有する円筒形、半球形又は円錐台形を有する凸形基部を有する円筒形のいずれか1つの形状を有することを特徴とする、請求項18~23のいずれかに記載の収集器。
<請求項25>
前記長手方向キャビティ(12’)が円筒形であり、1~25mmの範囲の長さを測定する直径を有する断面を有することを特徴とする、請求項18~24のいずれかに記載の収集器。
<請求項26>
前記本体(10)の2つの側部(124)の間で異なる程度で前記漏斗状本体(10)から液密に延在し、互いに面する第一前壁(120)及び第二後壁(122)を備え、前記第二壁(122)は使用時に、使用者の上唇と鼻との間に配置された顔の解剖学的部分と形状結合するように設計された凹状湾曲伸張部(1220)によって頂部で画定されることを特徴とする、請求項18~25のいずれかに記載の収集器。
<請求項27>
前記第一壁(120)及び前記第二壁(122)のうちの一方が、ロッド(206),(2025)のためのハウジング(1200)を有することを特徴とする、請求項26に記載の収集器。
<請求項28>
前記漏斗状本体(10)が、前記第一壁(120)と第二壁(122)との間に配置された隔壁(40)によって2つの部分に分割されていることを特徴とする、請求項26又は27に記載の収集器。
<請求項29>
少なくとも1つの前記側部(124)が、前記隔壁(40)に対して横方向に細長く、使用者の鼻孔又は別のフィーダ装置(30)に洗浄液を供給するように設計された鼻ノズル(168)を備えたシリンジ(166)を収容するように成形されたインターフェイス(1260)を担持することを特徴とする、請求項26~28のいずれかに記載の収集器。
<請求項30>
前記漏斗状本体(10)が、前記インターフェイス(1260)と同じ側に収集タンク(100)を有することを特徴とする、請求項29に記載の収集器。
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