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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-01-10
(45)【発行日】2025-01-21
(54)【発明の名称】電池パックおよびこれを含むデバイス
(51)【国際特許分類】
   H01M 50/233 20210101AFI20250114BHJP
   H01M 50/227 20210101ALI20250114BHJP
   H01M 50/249 20210101ALI20250114BHJP
   H01M 50/367 20210101ALI20250114BHJP
【FI】
H01M50/233
H01M50/227
H01M50/249
H01M50/367
【請求項の数】 10
(21)【出願番号】P 2021561752
(86)(22)【出願日】2020-11-02
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-06-29
(86)【国際出願番号】 KR2020015106
(87)【国際公開番号】W WO2021112412
(87)【国際公開日】2021-06-10
【審査請求日】2021-10-15
【審判番号】
【審判請求日】2024-02-22
(31)【優先権主張番号】10-2019-0158412
(32)【優先日】2019-12-02
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】521065355
【氏名又は名称】エルジー エナジー ソリューション リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100188558
【弁理士】
【氏名又は名称】飯田 雅人
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(72)【発明者】
【氏名】ヒョンソク・ユ
(72)【発明者】
【氏名】スン・チャン・ホン
【合議体】
【審判長】土居 仁士
【審判官】寺谷 大亮
【審判官】馬場 慎
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2012/0308858(US,A1)
【文献】特開平9-32924(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2016/0091093(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2011/0135975(US,A1)
【文献】特表2008-502120(JP,A)
【文献】特開2015-108407(JP,A)
【文献】特開2012-97896(JP,A)
【文献】特開2019-161069(JP,A)
【文献】実開昭57-32255(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01M50/20-50/392
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
下部ケースおよび上部ケースと、
前記下部ケースと前記上部ケースとの間に形成されて前記下部ケースと前記上部ケースとの間を密封する環状のガスケットとを含み、
前記ガスケットは、互いに結合された第1シーリング部および第2シーリング部を含み、
前記第2シーリング部の溶融点が前記第1シーリング部の溶融点より低く、
前記第2シーリング部の両端には突出部が形成され、前記第1シーリング部の両端は溝部が形成され、前記突出部は、前記溝部に密着して嵌合され
前記第2シーリング部の前記突出部の幅は、前記第1シーリング部の前記溝部の幅よりも広い、電池パック。
【請求項2】
前記第2シーリング部の中央にはブッシュが形成され、前記ブッシュに締結部材が挿入されて前記第2シーリング部の位置を固定させる、請求項に記載の電池パック。
【請求項3】
前記第2シーリング部の溶融により、前記ブッシュの両側にガス排出チャネルが形成され、前記ガス排出チャネルを通して前記電池パックの内部のガスが外部に排出される、請求項に記載の電池パック。
【請求項4】
前記締結部材は、ボルトおよびナットで形成される、請求項又はに記載の電池パック。
【請求項5】
前記上部ケースおよび前記下部ケースには締結部が形成され、前記締結部材は、前記ブッシュおよび前記締結部を結合させる、請求項からのいずれか一項に記載の電池パック。
【請求項6】
前記第1シーリング部は、EPDM系のゴムで形成され、前記第2シーリング部は、NR系のゴムで形成される、請求項1からのいずれか一項に記載の電池パック。
【請求項7】
前記第2シーリング部は、複数形成される、請求項1からのいずれか一項に記載の電池パック。
【請求項8】
前記ガスケットは四角形状に形成され、複数の前記第2シーリング部は、前記ガスケットの一辺部分に配置される、請求項に記載の電池パック。
【請求項9】
前記ガスケットは四角形状に形成され、複数の前記第2シーリング部は、前記ガスケットの一辺部分と、前記一辺部分と連結される他の辺部分に配置される、請求項に記載の電池パック。
【請求項10】
請求項1からのいずれか一項に記載の電池パックを含むデバイスにおいて、
前記第2シーリング部は、前記ガスケットのうち外部と面する部分に形成されるデバイス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願との相互参照
本出願は、2019年12月2日付の韓国特許出願第10-2019-0158412号に基づく優先権の利益を主張し、当該韓国特許出願の文献に開示されたすべての内容は本明細書の一部として含まれる。
【0002】
本発明は、電池パックおよびこれを含むデバイスに関し、より具体的には、ガスケットを含む電池パックおよびこれを含むデバイスに関する。
【背景技術】
【0003】
最近、モバイル機器に対する技術開発と需要が増加するに伴い、エネルギー源としての充放電可能な二次電池の需要が急激に増加している。それによって、多様な要求に応えられる二次電池に対する多くの研究が行われている。
【0004】
また、二次電池は、化石燃料を使用する既存のガソリン車両、ディーゼル車両などの大気汚染などを解決するための方策として提示されている電気自動車(EV)、ハイブリッド電気自動車(HEV)、プラグインハイブリッド電気自動車(Plug-In HEV)などの動力源としても注目されている。
【0005】
したがって、バッテリだけで運行可能な電気自動車(EV)、バッテリと既存のエンジンを併用するハイブリッド電気自動車(HEV)などが開発されており、一部は商用化されている。EV、HEVなどの動力源としての二次電池は主にニッケル水素金属二次電池が用いられているが、最近は、高いエネルギー密度、高い放電電圧および出力安定性のリチウム二次電池を用いる研究が活発に進められている。
【0006】
このような二次電池が自動車の動力源として用いられる場合、前記二次電池は、多数の電池モジュールあるいは電池モジュールアセンブリを含む電池パックの形態で用いられる。車両用電池パックは、電池パックの密封のために上下部ケースにゴム材質のガスケットを位置させる。
【0007】
図1は、従来の電池パックの様子を示した図である。図2は、図1のA部分を拡大して示した図である。図3は、従来の電池パックのガスの排出方向を示した図である。
【0008】
図1図3を参照すれば、従来の電池パックは、上部ケース11および下部ケース12で形成され、上部ケース11と下部ケース12との間に締結部30を介して固定されたゴム材質のガスケット20が形成され、ガスケット20を介して電池パックの内部を密封した。ガスケット20は、ケース間の周りに沿ってゴム材質で一定に形成されるが、このような材質のガスケットがケースの周りに一定に形成される場合、図3に示されているように、電池パックの内部で発火現象が発生した時、発火によるガスがガスケットの周り方向のすべてから排出される。
【0009】
これは、ガスケット20に密封力を超える圧力が作用する場合、周り方向に均一に形成されたガスケット20の面を通して周り方向のすべてから排出が行われるからである。ただし、車両用電池パックは車両の内部に設けられているため、燃料タンクをはじめとする車両の部品方向に高温のガスが排出される場合、車両および搭乗者が危険にさらされる問題がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本発明が解決しようとする課題は、発火時、ガスの排出方向を設定できる電池パックおよびこれを含むデバイスを提供することである。
【0011】
しかし、本発明の実施例が解決しようとする課題は上述した課題に限定されず、本発明に含まれている技術的な思想の範囲で多様に拡張可能である。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明の一実施例による電池パックは、下部ケースおよび上部ケースと、前記下部ケースと前記上部ケースとの間に形成されて前記下部ケースと前記上部ケースとの間を密封する環状のガスケットとを含み、前記ガスケットは、互いに結合された第1シーリング部および第2シーリング部を含み、前記第2シーリング部の溶融点が前記第1シーリング部の溶融点より低い。
【0013】
前記第2シーリング部の両端には突出部が形成され、前記第1シーリング部の両端は溝部が形成され、前記突出部は、前記溝部に嵌合される。
【0014】
前記第2シーリング部の突出部の幅は、前記第1シーリング部の溝部の幅よりも広い。
【0015】
前記第2シーリング部の中央にはブッシュが形成され、前記ブッシュに締結部材が挿入されて前記第2シーリング部の位置を固定させることができる。
【0016】
前記第2シーリング部の溶融により、前記ブッシュの両側にガス排出チャネルが形成され、前記ガス排出チャネルを通して前記電池パックの内部のガスが外部に排出される。
【0017】
前記締結部材は、ボルトおよびナットで形成される。
【0018】
前記上部ケースおよび前記下部ケースには締結部が形成され、前記締結部材は、前記ブッシュおよび前記締結部を結合させることができる。
【0019】
前記第1シーリング部は、EPDM系のゴムで形成され、前記第2シーリング部は、NR系のゴムで形成される。
【0020】
前記第2シーリング部は、複数形成される。
【0021】
前記ガスケットは四角形状に形成され、複数の前記第2シーリング部は、前記ガスケットの一部分に配置される。
【0022】
前記ガスケットは四角形状に形成され、複数の前記第2シーリング部は、前記ガスケットの一部分と、前記一部分と連結される他の部分に配置される。
【0023】
電池パックを含むデバイスにおいて、前記第2シーリング部は、前記ガスケットのうち外部と面する部分に形成される。
【発明の効果】
【0024】
本発明の実施例によれば、車両部品が設けられていない方向に形成された第2シーリング部が溶融して形成されたガス排出チャネルを通して電池パック内部のガス排出が可能であることによって、デバイスに装着された電池パックの安定性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
図1】従来の電池パックの様子を示した図である。
図2図1のA部分を拡大して示した図である。
図3】従来の電池パックのガスの排出方向を示した図である。
図4】本発明の一実施例による電池パックを示した分解斜視図である。
図5】本発明の一実施例によるガスケットを示した図である。
図6図5のB部分に形成された第2シーリング部を示した図である。
図7図6の第2シーリング部を分解した様子を示した図である。
図8】本発明の一実施例によるガス排出チャネルが形成された様子を示した図である。
図9】本発明の一実施例によるガス排出チャネルを図8と異なる角度からみた図である。
図10】本発明の一実施例によるガスケットのガスの排出位置を示した図である。
図11】本発明の一実施例による電池パックのガスの排出位置を示した図である。
図12】本発明の他の実施例による第2シーリング部を示した図である。
図13】本発明のさらに他の実施例による第2シーリング部を示した図である。
図14】本発明の一実施例による電池パックがデバイスDに装着された様子を示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
以下、添付した図面を参照して、本発明の様々な実施例について、本発明の属する技術分野における通常の知識を有する者が容易に実施できるように詳細に説明する。本発明は種々の異なる形態で実現可能であり、ここで説明する実施例に限定されない。
【0027】
本発明を明確に説明するために説明上不必要な部分は省略し、明細書全体にわたって同一または類似の構成要素については同一の参照符号を付す。
【0028】
また、図面に示された各構成の大きさおよび厚さは説明の便宜のために任意に示したので、本発明が必ずしも図示のところに限定されない。図面にて様々な層および領域を明確に表現するために厚さを拡大して示した。そして、図面にて、説明の便宜のために、一部の層および領域の厚さを誇張して示した。
【0029】
さらに、明細書全体において、ある部分がある構成要素を「含む」とする時、これは、特に反対の記載がない限り、他の構成要素を除くのではなく、他の構成要素をさらに包含できることを意味する。
【0030】
以下、本発明の一実施例による電池パックについて説明する。
【0031】
図4は、本発明の一実施例による電池パックを示した分解斜視図である。図5は、本発明の一実施例によるガスケットを示した図である。
【0032】
図4および図5を参照すれば、本発明の一実施例による電池パックは、内部にセル組立体を内蔵した状態で下部ケース120と上部ケース110とが結合されている。電池パックの内部には、互いに異なる個数を有するセル組立体が上下積層構造を形成する。
【0033】
ガスケット200は、下部ケース120と上部ケース110との間でケースの外郭に沿って環状に形成されてケースの間を密封する。ガスケット200は、ゴム材質で形成される。
【0034】
ガスケット200は、上部ケース110に形成された締結部111および下部ケース120に形成された締結部121を介してケースと結合することができる。上部ケース110に形成された締結部111は、上部ケース110が下部ケース120と接する周りに沿って複数形成される。下部ケース120に形成された締結部121も同様に、下部ケース120が上部ケース110と接する周りに沿って複数形成される。ガスケット200も、環状の周りに沿って複数の締結部が形成される。それぞれの上部ケース110の締結部、下部ケース120の締結部およびガスケット200の締結部は、いずれも垂直方向に対応する位置に形成され、各締結部は、締結部材を介して垂直方向に互いに結合される。締結部材は、ボルトおよびナットで形成される。
【0035】
従来は、ガスケットの全部分が同一の材質で形成され、ガスケットが上下部ケースの周りを同一の密封力でシーリングしていた。しかし、内部の発火によってガスケットの密封力を超える圧力が発生すれば、360度方向のすべてのガスケットの面を通してガスが排出され、電池パックを車両に装着した場合、燃料タンクおよび車両の部品方向に高温のガスが排出される危険があった。
【0036】
しかし、本発明の一実施例によれば、図5に示されているように、ガスケット200は、互いに結合された第1シーリング部210および第2シーリング部220を含み、温度上昇時、第2シーリング部220は、第1シーリング部210より先に溶融し、溶融した第2シーリング部220を通してケース内部のガスが外部に排出される。
【0037】
本発明による第1シーリング部210は、EPDM系のゴムで形成され、第2シーリング部220は、NR系のゴムで形成される。EPDM系ゴムの最大使用温度は150度、NR系ゴムの最大使用温度は90度で、EPDM系のゴムよりNR系のゴムが融点が低くて、温度上昇時に先に溶融できる。したがって、第2シーリング部220が第1シーリング部210より先に溶融し、溶融した第2シーリング部を通して電池パック内部のガスが外部に排出可能である。
【0038】
したがって、本発明の実施例による第2シーリング部220を使用者の所望する位置に設けることができ、設けられた第2シーリング部220が位置した方向に電池パック内部のガスが排出可能になることで、第2シーリング部220の位置を車両部品および燃料タンクが位置しない方向に設定して、排出されるガスによって発生しうる危険を未然に防ぐことができる。
【0039】
以下、本発明の一実施例による第2シーリング部についてより詳しく説明する。
【0040】
図6は、図5のB部分に形成された第2シーリング部を示した図である。図7は、図6の第2シーリング部を分解した様子を示した図である。図8は、本発明の一実施例によるガス排出チャネルが形成された様子を示した図である。
【0041】
図6図8を参照すれば、本発明の一実施例による第2シーリング部220は、両端に形成された突出部221、222と、中央に形成されたブッシュ223とを含むことができる。
【0042】
突出部221、222は、第2シーリング部220の両端の真ん中から互いに異なる方向に向かって突出形成される。突出部221、222は、第1シーリング部210の両端に形成された溝部211、212とそれぞれ嵌合される。
【0043】
本発明の一実施例によれば、図7に示されているように、第2シーリング部220の突出部221、222の幅W2は、第1シーリング部210の溝部211、212の幅W1よりも広く形成される。このように、突出部221、222の幅W2が溝部211、212の幅W1よりも広く形成されることによって、重畳構造をベースとした嵌合により第1シーリング部210と第2シーリング部220とが互いに強固に結合できる。
【0044】
ブッシュ223は、第2シーリング部220の中央に形成され、上部ケース110の締結部111のうちの1つ、および下部ケース120の締結部121のうちの1つと垂直方向に対応するように形成されて、締結部材300を介して第2シーリング部220を上部ケース110および下部ケース120と結合させて第2シーリング部220の位置を固定させることができる。より詳しくは、上部ケース110および下部ケース120が連結される周り部分のうち使用者の所望する位置に第2シーリング部220を配置し、ブッシュ223を介して所望する位置に配置された第2シーリング部220を上部ケース110および下部ケース120の間に固定させることができる。
【0045】
締結部材300は、ブッシュ223およびこれに対応する位置に形成された上部ケース110および下部ケース120の締結部111、121に貫通して結合することができる。本発明の一実施例によれば、締結部材300は、ボルトおよびナットで形成されるが、これに限定されず、多様な実施例により締結部材を実現することができる。
【0046】
以下、本発明の一実施例によるガスの排出方向について説明する。
【0047】
図8は、本発明の一実施例によるガス排出チャネルが形成された様子を示した図である。図9は、本発明の一実施例によるガス排出チャネルを図8と異なる角度からみた図である。図10は、本発明の一実施例によるガスケットのガスの排出位置を示した図である。図11は、本発明の一実施例による電池パックのガスの排出位置を示した図である。
【0048】
図8図11を参照すれば、本発明の一実施例によるガス排出チャネル224、225は、第2シーリング部220のブッシュ223の両側に形成される。電池パック内部の発火現象によって電池パックの温度が上昇するにつれ、溶融点の低い第2シーリング部220が第1シーリング部210より先に溶融し、第2シーリング部220が溶融するにつれ、ブッシュ223の両側にガス排出チャネル224、225が形成される。ガス排出チャネル224、225を通して電池パック内部のガスが外部に排出可能である。
【0049】
以下、本発明の他の実施例により複数形成された第2シーリング部について説明する。
【0050】
図12は、本発明の他の実施例による第2シーリング部を示した図である。図13は、本発明のさらに他の実施例による第2シーリング部を示した図である。
【0051】
図12を参照すれば、本発明の他の実施例による第2シーリング部220は、複数形成され、複数の第2シーリング部220は、四角形状に形成されたガスケット200の一部分に配置される。図13を参照すれば、本発明のさらに他の実施例による第2シーリング部220は、複数形成され、複数の第2シーリング部220は、四角形状に形成されたガスケット200の一部分および前記一部分と連結された他の部分にそれぞれ配置される。
【0052】
以下、本発明の一実施例による電池パックがデバイスDに装着された様子について説明する。
【0053】
図14は、本発明の一実施例による電池パックがデバイスDに装着された様子を示した図である。
【0054】
図10および図14を参照すれば、本発明の他の実施例による電池パックの第2シーリング部220は、前記ガスケット200部分のうち外部と面する部分に形成される。したがって、デバイスの内部に形成された部品方向に高温のガスが排出されず、外部にガスが排出されることによって、デバイスに設けられた部品を保護できる。本発明の一実施例によれば、デバイスは、車両に形成され、電池パックは、車両の後方部に配置され、第2シーリング部220も、外部と面するように車両の後方部に向かって配置されて、高温のガスを外部空間に排出して車両に設けられた部品を保護できる。
【0055】
また、本発明の他の実施例によるデバイスは、上述した電池パックを電源として含む。このようなデバイスは、電気自転車、電気自動車、ハイブリッド自動車などの運送手段に適用可能であるが、本発明はこれに制限されず、電池パックを使用できる多様なデバイスに適用可能であり、これも本発明の権利範囲に属する。
【0056】
以上、本発明の好ましい実施例について詳細に説明したが、本発明の権利範囲はこれに限定されるものではなく、以下の特許請求の範囲で定義している本発明の基本概念を利用した当業者の様々な変形および改良形態も本発明の権利範囲に属する。
【符号の説明】
【0057】
110:上部ケース
111:締結部
120:下部ケース
121:締結部
200:ガスケット
210:第1シーリング部
211、212:溝部
220:第2シーリング部
221、222:突出部
223:ブッシュ
224、225:ガス排出チャネル
300:締結部材
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14