IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 株式会社オービックの特許一覧

特許7618509保証金算出装置、保証金算出方法および保証金算出プログラム
<>
  • 特許-保証金算出装置、保証金算出方法および保証金算出プログラム 図1
  • 特許-保証金算出装置、保証金算出方法および保証金算出プログラム 図2
  • 特許-保証金算出装置、保証金算出方法および保証金算出プログラム 図3
  • 特許-保証金算出装置、保証金算出方法および保証金算出プログラム 図4
  • 特許-保証金算出装置、保証金算出方法および保証金算出プログラム 図5
  • 特許-保証金算出装置、保証金算出方法および保証金算出プログラム 図6
  • 特許-保証金算出装置、保証金算出方法および保証金算出プログラム 図7
  • 特許-保証金算出装置、保証金算出方法および保証金算出プログラム 図8
  • 特許-保証金算出装置、保証金算出方法および保証金算出プログラム 図9
  • 特許-保証金算出装置、保証金算出方法および保証金算出プログラム 図10
  • 特許-保証金算出装置、保証金算出方法および保証金算出プログラム 図11
  • 特許-保証金算出装置、保証金算出方法および保証金算出プログラム 図12
  • 特許-保証金算出装置、保証金算出方法および保証金算出プログラム 図13
  • 特許-保証金算出装置、保証金算出方法および保証金算出プログラム 図14
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-01-10
(45)【発行日】2025-01-21
(54)【発明の名称】保証金算出装置、保証金算出方法および保証金算出プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/06 20230101AFI20250114BHJP
   G06Q 10/30 20230101ALI20250114BHJP
【FI】
G06Q30/06
G06Q10/30
【請求項の数】 4
(21)【出願番号】P 2021109393
(22)【出願日】2021-06-30
(65)【公開番号】P2022117390
(43)【公開日】2022-08-10
【審査請求日】2023-12-19
(31)【優先権主張番号】P 2021013271
(32)【優先日】2021-01-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】398040527
【氏名又は名称】株式会社オービック
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】三宅 雄大
(72)【発明者】
【氏名】上野 剛光
【審査官】池田 聡史
(56)【参考文献】
【文献】特開2006-119815(JP,A)
【文献】特開2018-097745(JP,A)
【文献】特開2006-160511(JP,A)
【文献】中国特許出願公開第111179018(CN,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
商品を収容する回収可能な容器について前記商品の売上時に一旦売上計上され、前記容器を顧客から回収した際に前記顧客に返却される金額である保証金を算出する、制御部および記憶部を備える保証金算出装置であって、
前記記憶部には、
前記商品を識別するための商品識別データと、前記商品の数量である商品数量と、前記容器を識別するための容器識別データと、前記容器の数量である容器数量と、を含む在庫情報と、
前記容器識別データと、前記容器の売上単価である容器単価と、を含む単価マスタと、
得意先を識別するための得意先識別データと、保証金の発生の有無を識別するための区分である保証金区分と、を含む得意先マスタと、
前記商品識別データと、前記保証金区分と、を含む商品マスタと、
が格納されており、
前記制御部は、
前記在庫情報から、出荷指示時に入力された商品識別データおよび商品数量と紐付く容器識別データおよび容器数量を取得する処理を実行する容器情報取得手段と、
前記商品の売上計上時に、前記単価マスタから、前記容器情報取得手段で取得した容器識別データと紐付く容器単価を取得し、更に、前記容器情報取得手段で取得した容器数量に当該取得した容器単価を乗じることにより前記保証金を算出する保証金算出手段と、
前記得意先マスタから、受注入力時に入力された得意先識別データと紐付く保証金区分を取得し、一方で、前記商品マスタから、受注入力時に入力された商品識別データと紐付く保証金区分を取得する保証金区分取得手段と、
を備え
前記容器情報取得手段は、前記保証金区分取得手段で取得した2つの前記保証金区分がともに、前記保証金が発生することを示す区分である場合にのみ前記処理を実行すること、
を特徴とする保証金算出装置。
【請求項2】
前記制御部は、
前記容器の前記顧客からの回収が完了すると、前記顧客への前記保証金の支払い用のデータである支払依頼データを生成する支払依頼データ生成手段
を更に備えること、
を特徴とする請求項1に記載の保証金算出装置。
【請求項3】
商品を収容する回収可能な容器について前記商品の売上時に一旦売上計上され、前記容器を顧客から回収した際に前記顧客に返却される金額である保証金を算出する、制御部および記憶部を備える情報処理装置で実行される保証金算出方法であって、
前記記憶部には、
前記商品を識別するための商品識別データと、前記商品の数量である商品数量と、前記容器を識別するための容器識別データと、前記容器の数量である容器数量と、を含む在庫情報と、
前記容器識別データと、前記容器の売上単価である容器単価と、を含む単価マスタと、
得意先を識別するための得意先識別データと、保証金の発生の有無を識別するための区分である保証金区分と、を含む得意先マスタと、
前記商品識別データと、前記保証金区分と、を含む商品マスタと、
が格納されており、
前記制御部で実行される、
前記在庫情報から、出荷指示時に入力された商品識別データおよび商品数量と紐付く容器識別データおよび容器数量を取得する処理を実行する容器情報取得ステップと、
前記商品の売上計上時に、前記単価マスタから、前記容器情報取得ステップで取得した容器識別データと紐付く容器単価を取得し、更に、前記容器情報取得ステップで取得した容器数量に当該取得した容器単価を乗じることにより前記保証金を算出する保証金算出ステップと、
前記得意先マスタから、受注入力時に入力された得意先識別データと紐付く保証金区分を取得し、一方で、前記商品マスタから、受注入力時に入力された商品識別データと紐付く保証金区分を取得する保証金区分取得ステップと、
を含
前記容器情報取得ステップは、前記保証金区分取得ステップで取得した2つの前記保証金区分がともに、前記保証金が発生することを示す区分である場合にのみ前記処理を実行すること、
を特徴とする保証金算出方法。
【請求項4】
商品を収容する回収可能な容器について前記商品の売上時に一旦売上計上され、前記容器を顧客から回収した際に前記顧客に返却される金額である保証金を算出する、制御部および記憶部を備える情報処理装置に実行させるための保証金算出プログラムであって、
前記記憶部には、
前記商品を識別するための商品識別データと、前記商品の数量である商品数量と、前記容器を識別するための容器識別データと、前記容器の数量である容器数量と、を含む在庫情報と、
前記容器識別データと、前記容器の売上単価である容器単価と、を含む単価マスタと、
得意先を識別するための得意先識別データと、保証金の発生の有無を識別するための区分である保証金区分と、を含む得意先マスタと、
前記商品識別データと、前記保証金区分と、を含む商品マスタと、
が格納されており、
前記制御部に実行させるための、
前記在庫情報から、出荷指示時に入力された商品識別データおよび商品数量と紐付く容器識別データおよび容器数量を取得する処理を実行する容器情報取得ステップと、
前記商品の売上計上時に、前記単価マスタから、前記容器情報取得ステップで取得した容器識別データと紐付く容器単価を取得し、更に、前記容器情報取得ステップで取得した容器数量に当該取得した容器単価を乗じることにより前記保証金を算出する保証金算出ステップと、
前記得意先マスタから、受注入力時に入力された得意先識別データと紐付く保証金区分を取得し、一方で、前記商品マスタから、受注入力時に入力された商品識別データと紐付く保証金区分を取得する保証金区分取得ステップと、
を含
前記容器情報取得ステップは、前記保証金区分取得ステップで取得した2つの前記保証金区分がともに、前記保証金が発生することを示す区分である場合にのみ前記処理を実行すること、
を特徴とする保証金算出プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、保証金算出装置、保証金算出方法および保証金算出プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、容器貸出業者が提供する通い容器を用いて水産物等の生産物の流通を好適に行えると共に、保証金の制度を導入しているので、通い容器の回収率を向上させることができる管理システムが開示されている(特許文献1の0025段落等参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2006-160511号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
このように、商品の容器を顧客から回収して再利用する分野においては、商品の売上計上時に、容器の金額も保証金として併せて売上計上して顧客から徴収し、容器が顧客から無事返却された際に、保証金を返却するという運用をとることが多い。
【0005】
しかしながら、容器の保証金を計上するには、どの商品をどれだけ売り上げた際にいくら保証金が発生するのかを管理しておく必要があるため、管理が煩雑となり、保証金の計上漏れが発生するという問題があった。
【0006】
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであって、商品の売上計上時に容器の保証金を自動で算出することで、保証金の計上漏れを防ぐことができる保証金算出装置、保証金算出方法および保証金算出プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る保証金算出装置においては、商品を収容する回収可能な容器について前記商品の売上時に一旦売上計上され、前記容器を顧客から回収した際に前記顧客に返却される金額である保証金を算出する、制御部および記憶部を備える保証金算出装置であって、前記記憶部には、前記商品を識別するための商品識別データと、前記商品の数量である商品数量と、前記容器を識別するための容器識別データと、前記容器の数量である容器数量と、を含む在庫情報と、前記容器識別データと、前記容器の売上単価である容器単価と、を含む単価マスタと、が格納されており、前記制御部は、前記在庫情報から、出荷指示時に入力された商品識別データおよび商品数量と紐付く容器識別データおよび容器数量を取得する処理を実行する容器情報取得手段と、前記商品の売上計上時に、前記単価マスタから、前記容器情報取得手段で取得した容器識別データと紐付く容器単価を取得し、更に、前記容器情報取得手段で取得した容器数量に当該取得した容器単価を乗じることにより前記保証金を算出する保証金算出手段と、を備えること、を特徴とする。
【0008】
また、本発明に係る保証金算出装置においては、前記記憶部には、得意先を識別するための得意先識別データと、保証金の発生の有無を識別するための区分である保証金区分と、を含む得意先マスタと、前記商品識別データと、前記保証金区分と、を含む商品マスタと、が更に格納されており、前記制御部は、前記得意先マスタから、受注入力時に入力された得意先識別データと紐付く保証金区分を取得し、一方で、前記商品マスタから、受注入力時に入力された商品識別データと紐付く保証金区分を取得する保証金区分取得手段を更に備え、前記容器情報取得手段は、前記保証金区分取得手段で取得した2つの前記保証金区分がともに、前記保証金が発生することを示す区分である場合にのみ前記処理を実行すること、を特徴とする。
【0009】
また、本発明に係る保証金算出装置においては、前記制御部は、前記容器の前記顧客からの回収が完了すると、前記顧客への前記保証金の支払い用のデータである支払依頼データを生成する支払依頼データ生成手段を更に備えること、を特徴とする。
【0010】
また、本発明に係る保証金算出方法においては、商品を収容する回収可能な容器について前記商品の売上時に一旦売上計上され、前記容器を顧客から回収した際に前記顧客に返却される金額である保証金を算出する、制御部および記憶部を備える情報処理装置で実行される保証金算出方法であって、前記記憶部には、前記商品を識別するための商品識別データと、前記商品の数量である商品数量と、前記容器を識別するための容器識別データと、前記容器の数量である容器数量と、を含む在庫情報と、前記容器識別データと、前記容器の売上単価である容器単価と、を含む単価マスタと、が格納されており、前記制御部で実行される、前記在庫情報から、出荷指示時に入力された商品識別データおよび商品数量と紐付く容器識別データおよび容器数量を取得する処理を実行する容器情報取得ステップと、前記商品の売上計上時に、前記単価マスタから、前記容器情報取得ステップで取得した容器識別データと紐付く容器単価を取得し、更に、前記容器情報取得ステップで取得した容器数量に当該取得した容器単価を乗じることにより前記保証金を算出する保証金算出ステップと、を含むこと、を特徴とする。
【0011】
また、本発明に係る保証金算出プログラムにおいては、商品を収容する回収可能な容器について前記商品の売上時に一旦売上計上され、前記容器を顧客から回収した際に前記顧客に返却される金額である保証金を算出する、制御部および記憶部を備える情報処理装置に実行させるための保証金算出プログラムであって、前記記憶部には、前記商品を識別するための商品識別データと、前記商品の数量である商品数量と、前記容器を識別するための容器識別データと、前記容器の数量である容器数量と、を含む在庫情報と、前記容器識別データと、前記容器の売上単価である容器単価と、を含む単価マスタと、が格納されており、前記制御部に実行させるための、前記在庫情報から、出荷指示時に入力された商品識別データおよび商品数量と紐付く容器識別データおよび容器数量を取得する処理を実行する容器情報取得ステップと、前記商品の売上計上時に、前記単価マスタから、前記容器情報取得ステップで取得した容器識別データと紐付く容器単価を取得し、更に、前記容器情報取得ステップで取得した容器数量に当該取得した容器単価を乗じることにより前記保証金を算出する保証金算出ステップと、を含むこと、を特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、商品の売上計上時に容器の保証金を自動で算出することで、保証金の計上漏れを防ぐことができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1図1は、保証金算出装置の構成の一例を示すブロック図である。
図2図2は、各マスタの項目の一例を示す図である。
図3図3は、在庫情報の一例を示す図である。
図4図4は、受注入力画面および受注入力に関連するマスタの一例(保証金が必要な場合)を示す図である。
図5図5は、受注入力画面および受注入力に関連するマスタの一例(保証金が不要な場合)を示す図である。
図6図6は、生成される受注データの一例を示す図である。
図7図7は、出荷指示入力画面および生成される出荷指示データ等の一例を示す図である。
図8図8は、出荷実績入力画面および生成される出荷データ等の一例を示す図である。
図9図9は、売上入力画面および単価マスタ等の一例を示す図である。
図10図10は、生成される売上データおよび回収予定データの一例を示す図である。
図11図11は、入金入力画面および生成される入金データ等の一例を示す図である。
図12図12は、支払依頼入力画面および生成される支払依頼データの一例を示す図である。
図13図13は、支払実績入力画面および生成される支払実績データの一例を示す図である。
図14図14は、生成される仕訳をまとめた表の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下に、本発明に係る保証金算出装置、保証金算出方法および保証金算出プログラムの実施形態を、図面に基づいて詳細に説明する。なお、本実施形態により本発明が限定されるものではない。以下、具体的な構成および動作について説明する。
【0015】
[1.構成]
本実施形態に係る保証金算出装置100の構成の一例について、図1を参照して説明する。図1は、保証金算出装置100の構成の一例を示すブロック図である。
【0016】
保証金算出装置100は、市販のデスクトップ型パーソナルコンピュータである。なお、保証金算出装置100は、デスクトップ型パーソナルコンピュータのような据置型情報処理装置に限らず、市販されているノート型パーソナルコンピュータ、PDA(Personal Digital Assistants)、スマートフォン、タブレット型パーソナルコンピュータなどの携帯型情報処理装置であってもよい。
【0017】
保証金算出装置100は、制御部102と通信インターフェース部104と記憶部106と入出力インターフェース部108と、を備えている。保証金算出装置100が備えている各部は、任意の通信路を介して通信可能に接続されている。
【0018】
通信インターフェース部104は、ルータ等の通信装置および専用線等の有線または無線の通信回線を介して、保証金算出装置100をネットワーク300に通信可能に接続する。通信インターフェース部104は、他の装置と通信回線を介してデータを通信する機能を有する。ここで、ネットワーク300は、保証金算出装置100とサーバ200とを相互に通信可能に接続する機能を有し、例えばインターネットやLAN(Local Area Network)等である。なお、後述する各種マスタ等のデータは、例えばサーバ200に格納されてもよい。
【0019】
入出力インターフェース部108には、入力装置112および出力装置114が接続されている。出力装置114には、モニタ(家庭用テレビを含む)の他、スピーカやプリンタを用いることができる。入力装置112には、キーボード、マウス、及びマイクの他、マウスと協働してポインティングデバイス機能を実現するモニタを用いることができる。なお、以下では、出力装置114をモニタ114とし、入力装置112をキーボード112またはマウス112として記載する場合がある。
【0020】
記憶部106には、各種のデータベース、テーブルおよびファイルなどが格納される。記憶部106には、OS(Operating System)と協働してCPU(Central Processing Unit)に命令を与えて各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録される。記憶部106として、例えば、RAM(Random Access Memory)・ROM(Read Only Memory)等のメモリ装置、ハードディスクのような固定ディスク装置、フレキシブルディスク、および光ディスク等を用いることができる。
【0021】
記憶部106は、例えば、得意先マスタ106aと、商品マスタ106bと、単価マスタ106cと、在庫情報106dと、受注データ106eと、出荷指示データ106fと、出荷データ106gと、売上データ106hと、回収予定データ106iと、入金データ106jと、支払依頼データ106kと、支払実績データ106mと、を備えている。
【0022】
ここで、本実施形態において、保証金とは、商品を収容する回収可能な容器について前記商品の売上時に一旦売上計上され、前記容器を顧客から回収した際に前記顧客に返却される金額のことである。前記容器は、回収可能(リターナブル)なものであれば如何なるものであってもよいが、例えば、ボトル、ビン、巻き具(ボビン等)および物流パレット等が挙げられる。
【0023】
得意先マスタ106aは、図2図4および図5等に示すように、例えば、得意先を識別するための得意先識別データ(得意先コード)と、前記保証金の発生の有無を識別するための区分である保証金区分と、を含む。得意先マスタ106aにおける前記保証金区分は、前記得意先については前記保証金が発生することを示す区分(1)、または、前記得意先については前記保証金が発生しないことを示す区分(0)である。
【0024】
商品マスタ106bは、図2図4および図5等に示すように、例えば、前記商品を識別するための商品識別データ(商品コード)と、前記保証金区分と、を含む。商品マスタ106bにおける前記保証金区分は、前記商品については前記保証金が発生することを示す区分(1)、または、前記商品については前記保証金が発生しないことを示す区分(0)である。
【0025】
ここで、詳細は以下の[2.処理の具体例]で述べるが、受注入力画面に入力された得意先識別データおよび商品識別データの組合せについて、得意先マスタ106aおよび商品マスタ106bでともに前記保証金区分として「1」が設定されている場合、当該組合せについては前記保証金が発生することとなる。このように、得意先マスタ106aおよび商品マスタ106bを参照することで、受注入力時に、受注入力された得意先および商品に関して前記保証金の対象となるか否かを自動で判断することが可能である。
【0026】
単価マスタ106cは、図2および図9等に示すように、例えば、前記容器を識別するための容器識別データ(商品コード)と、前記容器の売上単価である容器単価(単価)と、を含む。
【0027】
在庫情報106dは、商品の製造時に、その商品に使用している容器の種類や本数を例えばロット単位で記憶させるためのデータである。在庫情報106dは、図3図7および図8等に示すように、前記商品識別データ(商品コード(製品))と、前記商品の数量である商品数量(数量(製品))と、ロット識別データ(ロット番号)と、前記容器識別データ(商品コード(容器))と、前記容器の数量である容器数量(数量(容器))と、を含む。
【0028】
受注データ106e、出荷指示データ106f、出荷データ106g、売上データ106h、回収予定データ106i、入金データ106j、支払依頼データ106kおよび支払実績データ106mの内容については、以下の[2.処理の具体例]で説明する。
【0029】
制御部102は、保証金算出装置100を統括的に制御するCPU等である。制御部102は、OS等の制御プログラム・各種の処理手順等を規定したプログラム・所要データなどを格納するための内部メモリを有し、格納されているこれらのプログラムに基づいて種々の情報処理を実行する。
【0030】
制御部102は、機能概念的に、例えば、(1)前記得意先マスタから、受注入力時に入力された得意先識別データと紐付く保証金区分を取得し、一方で、前記商品マスタから、受注入力時に入力された商品識別データと紐付く保証金区分を取得する保証金区分取得手段としての保証金区分取得部102aと、(2)前記在庫情報から、出荷指示時に入力された商品識別データおよび商品数量と紐付く容器識別データおよび容器数量を取得する処理を実行する容器情報取得手段としての容器情報取得部102bと、(3)前記商品の売上計上時に、前記単価マスタから、前記容器情報取得手段で取得した容器識別データと紐付く容器単価を取得し、更に、前記容器情報取得手段で取得した容器数量に当該取得した容器単価を乗じることにより前記保証金を算出する保証金算出手段としての保証金算出部102cと、(4)前記容器の前記顧客からの回収が完了すると、前記顧客への前記保証金の支払い用のデータである支払依頼データを生成する支払依頼データ生成手段としての支払依頼データ生成部102dと、を備えている。
【0031】
保証金区分取得部102aは、前記得意先識別データと前記保証金区分とを含む得意先マスタ106aから、受注入力時に入力された得意先識別データと紐付く保証金区分を取得する。また、保証金区分取得部102aは、前記商品識別データと前記保証金区分とを含む商品マスタ106bから、受注入力時に入力された商品識別データと紐付く保証金区分を取得する。
【0032】
容器情報取得部102bは、前記商品識別データと前記商品数量と前記容器識別データと前記容器数量とを含む在庫情報106dから、出荷指示時に入力された商品識別データおよび商品数量と紐付く容器識別データおよび容器数量を取得する処理を実行する。なお、保証金区分取得部102aで取得した2つの前記保証金区分がともに、前記保証金が発生することを示す区分(1)である場合にのみ、容器情報取得部102bが当該処理を実行する運用としてもよい。
【0033】
保証金算出部102cは、前記商品の売上計上時に、前記容器識別データと前記売上単価とを含む単価マスタ106cから、容器情報取得部102bで取得した容器識別データと紐付く容器単価を取得し、更に、容器情報取得部102bで取得した容器数量に当該取得した容器単価を乗じることにより前記保証金を算出する。
【0034】
支払依頼データ生成部102dは、前記容器の前記顧客からの回収が完了すると、前記顧客への前記保証金の支払い用のデータである支払依頼データ106kを生成する。
【0035】
[2.処理の具体例]
本項目では、本実施形態に係る処理の具体例を説明する。
【0036】
[2-1.受注入力時]
受注入力時には、得意先マスタ106aおよび商品マスタ106b中の保証金区分が参照され、両マスタ中の保証金区分がともに「1」であれば、受注入力画面中の保証金区分として「1」が設定される。「1」は、保証金が必要という意味である。受注入力により、受注情報の保証金区分が1となった場合には、後続処理において保証金が必要という判定になる。以下、保証金が必要な場合と不要な場合とに分けて説明する。
【0037】
(1)保証金が必要な場合
まず、保証金が必要な場合について説明する。図4の受注入力画面に示すように、得意先コードとして「TK00001」が、商品コードとして「A70100000BZ」が、数量として「150Kg」が、単価として「4,470円」が入力されたとする。
【0038】
この場合、保証金区分取得部102aは、図4の得意先マスタ106aから、前記入力された得意先コード「TK00001」と紐付く保証金区分「1」を取得する。また、保証金区分取得部102aは、図4の商品マスタ106bから、前記入力された商品コード「A70100000BZ」と紐付く保証金区分「1」を取得する。
【0039】
このように、両マスタから取得した保証金区分がともに「1」である場合、保証金区分取得部102aは、図4の受注入力画面に、保証金区分として「1」を設定する。
【0040】
(2)保証金が不要な場合
次に、保証金が不要な場合について説明する。図5の受注入力画面に示すように、得意先コードとして「TK00001」が、商品コードとして「A70200000BZ」が、数量として「120Kg」が、単価として「4,850円」が入力されたとする。
【0041】
この場合、保証金区分取得部102aは、図5の得意先マスタ106aから、前記入力された得意先コード「TK00001」と紐付く保証金区分「1」を取得する。また、保証金区分取得部102aは、図5の商品マスタ106bから、前記入力された商品コード「A70200000BZ」と紐付く保証金区分「0」を取得する。
【0042】
このように、両マスタから取得した保証金区分の少なくとも一方が「0」である場合、保証金区分取得部102aは、図5の受注入力画面に、保証金区分として「0」を設定する。
【0043】
(3)受注データの生成
そして、(1)および(2)で受注入力された情報に基づいて、図6に示す受注データ106eが生成される。図6に示す受注データ106eにおいて、1行目の受注明細(受注番号JUC0000001の明細)は、(1)の受注入力により生成された保証金が必要な場合の受注明細であり、これに対して、2行目の受注明細(受注番号JUC0000002の明細)は、(2)の受注入力により生成された保証金が不要な場合の受注明細である。
【0044】
[2-2.出荷指示時]
続けて、生成された受注データ106e中の1行目の保証金が必要な場合の受注明細に基づいて、図7に示すように出荷指示入力がなされる。
【0045】
ここで、出荷指示入力された保証金区分が図7に示すように「1」である場合、容器情報取得部102bは、図7の在庫情報106dから、出荷指示入力された商品コード「A70100000BZ」および商品数量「150kg」と紐付く情報として、容器コード「TA」および容器数量「2個」を取得する。このように、在庫情報106dには、その製品にはどの容器をいくつ使うか等の情報を保持しており、その在庫を引き当てることにより、該当受注に利用する容器の情報を取得することができる。なお、本例では、商品コードおよび商品数量をキーとして容器の情報を取得する例について説明したが、在庫情報106dはロット番号も保持するため、ロット番号をキーとして容器の情報を取得してもよい。
【0046】
そして、出荷指示入力された情報および取得した容器の情報に基づいて、図7に示す出荷指示データ106fが生成される。
【0047】
[2-3.出荷実績入力時]
続けて、出荷が完了すると、生成された出荷指示データ106fに基づいて、図8に示すように出荷実績の入力がなされる。
【0048】
そして、出荷実績の入力がなされた情報に基づいて、図8に示す出荷データ106gが生成される。
【0049】
[2-4.売上入力時]
続けて、売上計上時に、生成された出荷データ106gに基づいて、図9に示すように売上入力がなされる。なお、売上入力画面中の単価「72,500円」については、次段落で述べる保証金算出部102cにより取得されるものである。
【0050】
保証金算出部102cは、図9の単価マスタ106cから、容器情報取得部102bで取得した容器コード「TA」と紐付く容器単価「72,500円」を取得し、図9の売上入力画面中に設定する。
【0051】
ここで、図9の出荷データ106g中の保証金区分が「1」であるため、容器の情報も踏まえて、保証金の売上明細が自動生成される。この際、売上入力画面中の売上区分が「通常売上」である場合は、商品の売上明細が生成され、これに対して、売上入力画面中の売上区分が「容器保証金」である場合は、保証金の売上明細が生成される。具体的には、売上入力画面中の1行目の得意先から6行目の保証金区分までの情報に基づいて、図10の売上データ106hの1行目に示す商品の売上明細が生成され、また、売上入力画面中の8行目の得意先から最終行の保証金区分までの情報に基づいて、図10の売上データ106hの2行目に示す保証金の売上明細が生成される。
【0052】
続けて、売上計上と同時に、図10の回収予定データ106iが生成される。図10の回収予定データ106i中の1行目に示す回収予定明細は、図10の売上データ106hの1行目に示す商品の売上明細に基づいて生成された明細であり、商品の売上金額670,500円は、商品数量150kg×商品単価4,470円という計算により算出されたものである。図10の回収予定データ106i中の2行目に示す回収予定明細は、図10の売上データ106hの2行目に示す保証金の売上明細に基づいて生成された明細であり、保証金の金額145,000円は、保証金算出部102cにより、容器数量2個×容器単価72,500円という計算により算出されたものである。
【0053】
このように、本実施形態においては、商品の売上計上のタイミングで、保証金の売上計上も自動で行うことができる。また、本実施形態においては、回収予定データ106i中の保証金の金額145,000円を容器の在庫量に見立てることで、145,000円相当の容器を貸し出しているという在庫把握が可能となる。
【0054】
そして、図10の売上データ106hに基づいて、図14に仕訳発生手順「A」で示す売上仕訳が生成される。売上区分によって、商品の売上として計上するのか、預かり保証金として計上するのかが判断される。
【0055】
[2-5.入金入力時]
続けて、取引先から実際に入金があったタイミングで、図11に示すように、入金入力がなされる。入金入力により、図11に示すように、入金データ106jが生成される。
【0056】
そして、図11の入金データ106jに基づいて、図14に仕訳発生手順「B」で示す入金仕訳が生成される。入金仕訳においては、入金方法により借方の科目が決定され、入金段階では貸方の科目は仮受金となる。
【0057】
入金入力時に、回収予定データ106iにおいて消込債権を選択した場合は、対象の債権(回収予定)の消込が同時に行われる。図11の回収予定データ106iにおいては、商品についての回収予定と保証金についての回収予定の両方について、消込が行われることで、未消込金額がともに0円となっている。
【0058】
そして、消込が完了した図11の回収予定データ106iに基づいて、図14に仕訳発生手順「C」で示すように、売掛金と保証金の消込仕訳が生成される。
【0059】
ここまでの処理により、商品の金額および容器の保証金の両方が取引先から支払われたこととなる。そして、取引先から容器が返却されると、以下の処理により、容器の保証金を取引先に対して返却することとなる。
【0060】
[2-6.支払依頼入力時]
続けて、取引先から容器が返却されたタイミングで、図12に示すように、返却された容器についての保証金の支払依頼の入力がなされる。支払依頼の入力により、図12に示すように、支払依頼データ生成部102dは、返却された容器についての支払依頼データ106kを生成する。
【0061】
そして、図12の支払依頼データ106kに基づいて、図14に仕訳発生手順「D」で示す消込仕訳が生成される。当該消込仕訳(未払保証金の仕訳)は、容器の保証金の支払の際の支払区分である「容器保証金」を図12の支払依頼入力画面で指定することにより生成することができる。
【0062】
[2-7.支払実績入力時]
最後に、返却された容器についての保証金の取引先への支払が完了すると、図13に示すように、支払実績の入力がなされる。支払実績の入力により、図13に示すように、支払実績データ106mが生成される。
【0063】
そして、図13の支払実績データ106mに基づいて、図14に仕訳発生手順「E」で示す消込仕訳が生成される。
【0064】
[3.本実施形態のまとめ]
このように、本実施形態に係る保証金算出装置100によれば、[2-4]で説明したように、商品の売上計上時に容器の保証金も自動で算出して売上計上することため、保証金の計上漏れを防ぐことができる。また、本実施形態に係る保証金算出装置100によれば、[2-4]で説明したように、回収予定データ106i中の保証金の金額を容器の在庫量に見立てることで、容器の貸出量の把握が可能となる。
【0065】
ここで、製品を納める容器には高額なもの(パレット、巻き具およびビン等)もあり、製品本体価格に上乗せすることが難しく、回収して再利用している。この際、回収率を向上させるために、容器に保証金を掛けて、回収できたら保証金を返却する運用をとることが多い。
【0066】
しかしながら、このような運用の場合、保証金の計上漏れが発生するという問題および容器がどこへ、いくつ出荷されて、いくつ返ってきて、未回収の容器がいくつあるかの管理が煩雑化し、回収率が低くなるという問題等が生じていた。
【0067】
そこで、本実施形態においては、例えば以下の機能を実装した。
●製品梱包時に容器をいくつ使ったのかを入力し、在庫情報として管理し理論値で自動計算できるようにした。
●製品売上時に梱包時の容器情報を参照し、売上明細に記載すると共に、出荷先倉庫へ容器在庫を自動計上できるようにした。
●容器回収時は、容器在庫を、回収先となる出荷先倉庫から自社倉庫に在庫移動できるようにした。
●売上明細に記載した容器情報は、売上単価マスタに保証金単価を設定し、保証金として債権計上できるようにした。
●製品金額と保証金をセットで請求し、入金時に保証金分なら預り保証金に振替できるようにした。
●容器回収情報よりどこからいくつ回収したかのデータと売上単価マスタの保証金単価より、預り保証金の返却額を計算できるようにした。
●預り金残高を在庫量に見立てることで、容器の預け在庫状況を見える化し、不要な容器手配を未然に防ぐことで、自社資産を効率的に活用できるようにした。
【0068】
このように、本実施形態においては、容器の情報を在庫情報として管理し、製品売上時に自動で売上明細を発生させることで、保証金の請求(計上)漏れが無くなった。また、本実施形態においては、出荷先倉庫へ容器在庫を自動計上し、回収の報告で在庫移動することで、容器在庫の管理が可能となった。
【0069】
以上をまとめると、本実施形態においては、売上の計上をしたタイミングで保証金の仕訳を起こしたいという要求に応えるために、製品の売上計上のタイミングで、マスタの設定により、保証金の売上計上を同時に行えるようにした。また、本実施形態においては、リターナブル容器の在庫の管理を行えるようにするために、保証金の売上計上をしたタイミングで容器の在庫の移動データを作成し、得意先の倉庫の在庫とできるようにした。
【0070】
[4.国連が主導する持続可能な開発目標(SDGs)への貢献]
本実施形態により、業務効率化や企業の適切な経営判断を推進することに寄与することができるので、SDGsの目標8及び9に貢献することが可能となる。
【0071】
また、本実施形態により、廃棄ロス削減や、ペーパレス・電子化を推進することに寄与することができるので、SDGsの目標12、13及び15に貢献することが可能となる。
【0072】
また、本実施形態により、統制、ガバナンス強化に寄与することができるので、SDGsの目標16に貢献することが可能となる。
【0073】
[5.他の実施形態]
本発明は、上述した実施形態以外にも、特許請求の範囲に記載した技術的思想の範囲内において種々の異なる実施形態にて実施されてよいものである。
【0074】
例えば、実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。
【0075】
また、本明細書中や図面中で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各処理の登録データや検索条件等のパラメータを含む情報、画面例、データベース構成については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
【0076】
また、保証金算出装置100に関して、図示の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。
【0077】
例えば、保証金算出装置100が備える処理機能、特に制御部にて行われる各処理機能については、その全部または任意の一部を、CPUおよび当該CPUにて解釈実行されるプログラムにて実現してもよく、また、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現してもよい。尚、プログラムは、本実施形態で説明した処理を情報処理装置に実行させるためのプログラム化された命令を含む一時的でないコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されており、必要に応じて保証金算出装置100に機械的に読み取られる。すなわち、ROMまたはHDD(Hard Disk Drive)などの記憶部などには、OSと協働してCPUに命令を与え、各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録されている。このコンピュータプログラムは、RAMにロードされることによって実行され、CPUと協働して制御部を構成する。
【0078】
また、このコンピュータプログラムは、保証金算出装置100に対して任意のネットワークを介して接続されたアプリケーションプログラムサーバに記憶されていてもよく、必要に応じてその全部または一部をダウンロードすることも可能である。
【0079】
また、本実施形態で説明した処理を実行するためのプログラムを、一時的でないコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納してもよく、また、プログラム製品として構成することもできる。ここで、この「記録媒体」とは、メモリーカード、USB(Universal Serial Bus)メモリ、SD(Secure Digital)カード、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、EEPROM(登録商標)(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)、CD-ROM(Compact Disk Read Only Memory)、MO(Magneto-Optical disk)、DVD(Digital Versatile Disk)、および、Blu-ray(登録商標) Disc等の任意の「可搬用の物理媒体」を含むものとする。
【0080】
また、「プログラム」とは、任意の言語または記述方法にて記述されたデータ処理方法であり、ソースコードまたはバイナリコード等の形式を問わない。なお、「プログラム」は必ずしも単一的に構成されるものに限られず、複数のモジュールやライブラリとして分散構成されるものや、OSに代表される別個のプログラムと協働してその機能を達成するものをも含む。なお、実施形態に示した各装置において記録媒体を読み取るための具体的な構成および読み取り手順ならびに読み取り後のインストール手順等については、周知の構成や手順を用いることができる。
【0081】
記憶部に格納される各種のデータベース等は、RAM、ROM等のメモリ装置、ハードディスク等の固定ディスク装置、フレキシブルディスク、および、光ディスク等のストレージ手段であり、各種処理やウェブサイト提供に用いる各種のプログラム、テーブル、データベース、および、ウェブページ用ファイル等を格納する。
【0082】
また、保証金算出装置100は、既知のパーソナルコンピュータまたはワークステーション等の情報処理装置として構成してもよく、また、任意の周辺装置が接続された当該情報処理装置として構成してもよい。また、保証金算出装置100は、当該装置に本実施形態で説明した処理を実現させるソフトウェア(プログラムまたはデータ等を含む)を実装することにより実現してもよい。
【0083】
更に、装置の分散・統合の具体的形態は図示するものに限られず、その全部または一部を、各種の付加等に応じてまたは機能負荷に応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。すなわち、上述した実施形態を任意に組み合わせて実施してもよく、実施形態を選択的に実施してもよい。
【産業上の利用可能性】
【0084】
本発明は、例えば、リターナブル容器を取り扱う業界において有用であり、典型的には、化学業界および食品業界において有用である。
【符号の説明】
【0085】
100 保証金算出装置
102 制御部
102a 保証金区分取得部
102b 容器情報取得部
102c 保証金算出部
102d 支払依頼データ生成部
104 通信インターフェース部
106 記憶部
106a 得意先マスタ
106b 商品マスタ
106c 単価マスタ
106d 在庫情報
106e 受注データ
106f 出荷指示データ
106g 出荷データ
106h 売上データ
106i 回収予定データ
106j 入金データ
106k 支払依頼データ
106m 支払実績データ
108 入出力インターフェース部
112 入力装置
114 出力装置
200 サーバ
300 ネットワーク
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14