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  • -注出キャップ 図1
  • -注出キャップ 図2
  • -注出キャップ 図3
  • -注出キャップ 図4
  • -注出キャップ 図5
  • -注出キャップ 図6
  • -注出キャップ 図7
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-01-10
(45)【発行日】2025-01-21
(54)【発明の名称】注出キャップ
(51)【国際特許分類】
   B65D 47/20 20060101AFI20250114BHJP
   B65D 47/08 20060101ALI20250114BHJP
   B65D 47/06 20060101ALI20250114BHJP
【FI】
B65D47/20 111
B65D47/08 100
B65D47/06 400
【請求項の数】 4
(21)【出願番号】P 2021141133
(22)【出願日】2021-08-31
(65)【公開番号】P2023034754
(43)【公開日】2023-03-13
【審査請求日】2024-03-14
(73)【特許権者】
【識別番号】000006909
【氏名又は名称】株式会社吉野工業所
(74)【代理人】
【識別番号】100186358
【弁理士】
【氏名又は名称】齋藤 信人
(74)【代理人】
【氏名又は名称】佐野 整博
(72)【発明者】
【氏名】山本 学
(72)【発明者】
【氏名】桑原 和仁
【審査官】杉田 剛謙
(56)【参考文献】
【文献】特開2021-054502(JP,A)
【文献】特開2021-160801(JP,A)
【文献】特表2015-520711(JP,A)
【文献】特開2013-151316(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65D 47/06
B65D 47/20
B65D 47/08
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
スクイズ可能な容器本体の口部に装着されるキャップ本体と、キャップ本体を開閉する上蓋とを備え、
キャップ本体は、口部を閉塞し、注出口が開口される隔壁と、隔壁の内側に形成され、容器本体内の内容物が連通路から流入する流入空間と、注出口から偏心した位置に開口される連通路を設けた弁部材とを備え、
隔壁は、流入空間側の連通路と対向する位置から突設された整流部を備え、
弁部材は、キャップ本体に装着される外周壁と、外周壁の下端部を閉塞し、連通路を開口する弁壁と、外周壁の内周に、上下方向に延びる複数の整流リブとを備えることを特徴とする注出キャップ。
【請求項2】
整流部は、隔壁の下面から突設され、中央が窪んだ湾曲凹部であることを特徴とする請求項1に記載の注出キャップ。
【請求項3】
整流部は、隔壁の下面中央からヒンジ側に向けて放射状に形成される複数の整流案内リブであることを特徴とする請求項1に記載の注出キャップ。
【請求項4】
上蓋は、ヒンジを介してキャップ本体と連設されることを特徴とする請求項1~3のいずれか1項に記載の注出キャップ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、注出キャップに関し、とくに、スクイズ容器本体に装着される注出キャップに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、容器本体の胴部を手でスクイズ(圧搾)することにより内容物を注出させ、容器本体から手を離すと元の状態に戻る、いわゆるスクイズ容器に装着される注出キャップにおいては、容器本体を正立状態から傾倒状態にすると、すぐに、注出口から内容物が垂れてしまうことがあった。
【0003】
このため、容器本体をスクイズすると、容器本体の内圧変動に応じて、連通孔を開閉し、連通孔の連通および遮断を切り替える吐出弁が設けられることによって、容器本体を正立状態から傾倒状態にしただけでは、すぐに内容物が垂れない注出キャップが知られている(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2020-33087号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記特許文献1記載の注出キャップにおいては、ボトル軸と同軸の吐出弁に対して吐出孔(注出口)は、ボトル軸よりヒンジ側と反対側にずれた位置に配置されているため、内容物を多量に注出させるように、容器本体を強くスクイズすると、内容物が吐出弁から中栓の内周に沿って天壁部の下面まで不均一な向きに流動するため、内容物の流れに乱れが生じて吐出孔から周囲に飛び散ってしまうことがあった。
【0006】
本発明は、上記問題を解決することを課題とし、容器本体を傾倒姿勢に変位させてもすぐに内容物が垂れることがなく、また、容器本体をスクイズして内容物を多量に注出させた場合でも、流れを安定させることができる注出キャップを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、上記の課題を解決するため、注出キャップとして、スクイズ可能な容器本体の口部に装着されるキャップ本体と、キャップ本体を開閉する上蓋とを備え、キャップ本体は、口部を閉塞し、注出口が開口される隔壁と、隔壁の内側に形成され、容器本体内の内容物が連通路から流入する流入空間と、注出口から偏心した位置に開口される連通路を設けた弁部材とを備え、隔壁は、流入空間側の連通路と対向する位置から突設された整流部を備え、弁部材は、キャップ本体に装着される外周壁と、外周壁の下端部を閉塞し、連通路を開口する弁壁と、外周壁の内周に、上下方向に延びる複数の整流リブとを備えることを特徴とする構成を採用する。
【0008】
注出キャップの整流部の実施形態として、整流部は、隔壁の下面から突設され、中央が窪んだ湾曲凹部であることを特徴とする構成、また、整流部は、隔壁の下面中央からヒンジ側に向けて放射状に形成される複数の整流案内リブであることを特徴とする構成を採用する。
【0009】
注出キャップの別の実施形態として、上蓋は、ヒンジを介してキャップ本体と連設されることを特徴とする構成を採用する。
【発明の効果】
【0010】
本発明の注出キャップは、上記構成を採用することにより、容器本体を傾倒姿勢に変位させてもすぐに内容物が垂れることがなく、また、容器本体を強くスクイズして内容物を多量に注出させた場合でも、内容物を整流部に衝突させて流れを安定させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本発明の第1実施例である注出キャップを容器本体に装着したときの閉蓋した状態を示す側面断面図である。
図2】本発明の第1実施例である注出キャップのキャップ本体を示す図であり、(a)は側面断面図で、(b)は下面図である。
図3】本発明の第1実施例である注出キャップの弁部材を示す図であり、(a)は上面図で、(b)は側面断面図である。
図4】本発明の第1実施例である注出キャップの内容物使用時の状態を示す側面断面図である。
図5】本発明の第2実施例である注出キャップを容器本体に装着したときの閉蓋した状態を示す側面断面図である。
図6】本発明の第2実施例である注出キャップのキャップ本体を示す図であり、(a)は側面断面図で、(b)は下面図である。
図7】本発明の第2実施例である注出キャップの弁部材を示す図であり、(a)は上面図で、(b)は側面断面図である。
図8】本発明の第2実施例である注出キャップの内容物使用時の状態を示す側面断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
次に、本発明の注出キャップについて、以下の実施例に示した図面を参照して説明する。
なお、以下の説明において、図1でみて、左方向を「正面側(ヒンジと反対側)」とし、右方向を「背面側(ヒンジ側)」とし、上方向を「上」とし、下方向を「下」とする。
【実施例1】
【0013】
図1において、Aは容器本体Eに装着されるキャップ本体、Bはキャップ本体AにヒンジCによって開閉自在に連設される上蓋、Dはキャップ本体A内方に装着される弁部材である。
容器本体Eは、図示しない胴部を手でスクイズすることにより弾性変形可能なものであり、容器本体Eの口部1の外周には、キャップ本体Aを装着する係合突部2が設けられている。
【0014】
キャップ本体Aは、図1および図2に示すように、容器本体Eの口部1に装着される装着部5と、装着部5の内方に延設され、口部1の開口を封鎖する隔壁6とを備えている。 隔壁6は、中央の軸線O1よりも正面側(ヒンジCと反対側)に偏った軸線O2の位置に、注出口7が開口されるとともに、注出口7の周縁から注出筒8が立設され、下面には、軸線O1を中心として注出口7を内方に含む内径で形成されるとともに、弁部材Dを内周に装着する円筒状の装着筒9が垂設され、装着筒9の内周には、弁部材Dの外周と嵌合する嵌合凹部15が設けられている。
【0015】
装着部5は、外周が容器本体Eの口部1の内周に挿入される内筒11と、内周が口部1の外周に係合する外筒12と、内筒11と外筒12の上端部で連設されるとともに、上蓋Bの閉蓋を維持させる環状の蓋係合部13が立設されている。
外筒12の内周には、口部1の係合突部2と係合する係合部14が設けられている。
【0016】
隔壁6の下面には、内容物の流れを整流するために、中央の軸線O1を中心に整流部10が突設されている。
整流部10は、隔壁6の下面から円柱状に突設され、整流部10の下面は、中央が一番窪み、外側に向けて湾曲するように形成された湾曲凹部16となっている。
【0017】
上蓋Bは、図1に示すように、平坦な頂壁20と、頂壁20の周縁から垂下された側周壁21と、頂壁20の下面中央よりも正面側から垂設され、閉蓋時に外周下部がキャップ本体Aの注出筒8の内周に挿入され密封する密封筒22とを備えている。
側周壁21の外周には、背面側の下端にヒンジCが連設され、正面側に摘み23が設けられ、側周壁21の内周面の下端部には、キャップ本体Aの蓋係合部13が嵌合して閉蓋状態を維持する係止部24が設けられている。
【0018】
弁部材Dは、図1および図3に示すように、外周がキャップ本体Aの装着筒9内周に係合する外周壁25と、外周壁25の底部を閉塞するとともに、押圧変形可能な柔軟性をもつ弁壁26とを備え、弁壁26の中央は、軸線O1を中心に上下方向に貫通する十字カットにより十字スリット孔27が形成され、弁壁26の弾性変形により十字スリット孔27は、中央部27aから開口されて内外の連通路となっており、また、連通路を開閉可能に封鎖できるようにしてもよい。
【0019】
外周壁25の外周には、キャップ本体Aの装着筒9内周の嵌合凹部15と嵌合する嵌合突部28が突設され、内周には、内容物の流れを整流する上下方向に延びる整流リブ29が周方向に等間隔で複数(本実施例では、8個)配設されているが、整流リブ29の個数は、必要に応じて増減してもよい。
また、外周壁25の下端には、下方に向けて延びる脚部25aが周方向に間隔を開けて複数配設されているが、脚部25aは、設けなくても構わない。
【0020】
次に、本実施例の使用態様と作用効果について説明する。
まず、本実施例の注出キャップは、開蓋した状態でキャップ本体A、上蓋BおよびヒンジCを一体成形した後、別に成形した弁部材Dをキャップ本体Aの装着筒9内に装着することで、弁部材Dをセットした注出キャップとなる。
その際、図1に示すように、キャップ本体Aの隔壁6下面と弁部材Dの内方との間に流入空間aが形成される。
【0021】
次に、注出キャップのセット後、キャップ本体AにヒンジCを支点に上蓋Bを回転して閉蓋すると、上蓋Bの密封筒22は、キャップ本体Aの注出筒8に密接してシール部を形成するとともに、キャップ本体Aの蓋係合部13と、上蓋Bの係止部24とが嵌合して、閉蓋する。
閉蓋された注出キャップは、内容物が充填された容器本体Eの口部1に打栓して装着され、注出キャップを装着したスクイズ容器となる。
なお、本実施例では、注出キャップの容器本体Eへの装着を打栓としているが、ねじによる螺着であっても構わない。
【0022】
容器本体E内の内容物を使用する際には、まず、キャップ本体Aから上蓋Bを開蓋した後、容器本体Eを傾倒させた状態で胴部をスクイズして弾性変形させることにより、容器本体E内の内容物に圧力を加え、内容物を口部1の開口に導き、弁部材Dの弁壁26を流入空間a内に向けて押圧することで、弁壁26が弾性変形し、十字スリット孔27の中央部27aが開口されて連通路となり、内容物が流入空間a内に流入する。
【0023】
図4に示すように、十字スリット孔27の中央部27aの開口から流入空間aに流入した内容物は、主に隔壁6から突設された整流部10の湾曲凹部16の中央に衝突し、湾曲凹部16の湾曲面に沿って四方に拡散されて湾曲凹部16の周囲に案内される。
さらに、湾曲凹部16の周囲に案内された内容物は、弁部材Dの外周壁25内周に沿って複数配設された整流リブ29によって整流され、流入空間a内に充満される。
以上のように、十字スリット孔27の開口から流入空間a内に流入された内容物は、キャップ本体Aの隔壁6の注出口7から注出筒8内に案内され、外に注出される。
【0024】
本実施例のキャップ本体Aおよび弁部材Dは、容器本体E内の内容物を使用する際に、容器本体Eの胴部をスクイズすることにより、弁部材Dの弁壁26が変形して十字スリット孔27の中央部27aから流入する内容物が、まず、キャップ本体Aの隔壁6下面の整流部10の湾曲凹部16に衝突し、次いで、弁部材Dの外周壁25内周の整流リブ29によって整流されて、流入空間a内に充満された後に、隔壁6の注出口7から注出筒8を介して外に注出されるので、内容物を流入空間a内で確実に整流できる。
【0025】
本実施例の注出キャップは、容器本体Eを傾倒させただけで、内容物の自重で弁部材Dの十字スリット孔27がわずかに開口しても、内容物が流入空間aに滞留してから注出口7から注出筒8を介して外に注出されるので、すぐに注出口7から内容物が垂れてしまうことがない。
また、容器本体Eの胴部を強くスクイズして、十字スリット孔27の中央部27aが広く開口し、内容物が流入空間aに噴出しても、流入空間a内で整流され、注出筒8から外に突発的に噴出させないで安定して注出できるので、スクイズの強さを調整することで、内容物の少量出し、多量出しを調整して注出筒8から外に安定して注出することができる。
【0026】
容器本体Eの胴部をスクイズすることで内容物をキャップ本体Aの注出筒8から安定して注出した後、スクイズを止めると、弁壁26への押圧が止まり、容器本体Eの変形が元に戻され、十字スリット孔27が閉鎖されて、流入空間a内への流入が止められ、注出筒8からの注出が止められる。
キャップ本体Aに上蓋Bを閉蓋すると、上蓋Bの密封筒22が注出筒8が挿入され、隔壁6より内方が密封される。
再度、キャップ本体Aから上蓋Bを開蓋し、容器本体Eの胴部をスクイズすることで繰り返して内容物を使用できる。
【実施例2】
【0027】
次に、第1実施例のキャップ本体Aおよび弁部材Dを変更した第2実施例について説明する。
以下、第1実施例と同一の構成部分には同一の符号を付し、異なる構成部分のみ異なる符号を付して相違点を中心に説明する。
【0028】
図5において、Aaは容器本体Eに装着されるキャップ本体、Bはキャップ本体AaにヒンジCによって開閉自在に連設される上蓋、Daはキャップ本体Aa内方に装着される弁部材である。
【0029】
キャップ本体Aaは、図5および図6に示すように、容器本体Eの口部1に装着される装着部5と、装着部5の内方に延設され、口部1の開口を封鎖する隔壁30とを備えている。
隔壁30は、中央の軸線O1よりも正面側に偏った軸線O2の位置に、注出口7が開口されるとともに、注出口7の周縁から注出筒8が立設され、下面には、軸線O1を中心として注出口7を内方に含む内径で形成されるとともに、弁部材Daを内周に装着する装着筒9が垂設され、装着筒9の内周には、弁部材Daの外周と嵌合する嵌合凹部15が設けられている。
【0030】
隔壁30の下面には、内容物の流れを整流するために、中央の軸線O1よりも背面側(ヒンジC側)に整流部31が突設されている。
整流部31は、隔壁30の下面の中央から背面側に向けて配設される複数の整流案内リブ32から形成されている。
本実施例では、図6(b)に示すよう、整流部31は、隔壁30の下面の中央から背面側に、それぞれ間隔を開けて、中央側の中心から外側に向けて放射状に5個配設された整流案内リブ32で構成されている。
【0031】
弁部材Daは、図5および図7に示すように、外周がキャップ本体Aaの装着筒9内周に係合する外周壁25と、外周壁25の底部を閉塞するとともに、押圧変形可能な柔軟性をもつ弁壁35とを備え、弁壁35には、弁部材Daをキャップ本体Aaに装着した際に、軸線O1よりも背面側の軸線O3に位置する中央部36aから外周壁25に沿って両側に延び、上下方向に貫通するU字カットによりU字スリット孔36が形成され、弁壁35の変形によりU字スリット孔36の中央部36a付近から開口されて内外の連通路となっており、また、連通路を開閉可能に封鎖できるようにしてもよい。
【0032】
外周壁25の外周には、キャップ本体Aaの装着筒9内周の嵌合凹部15に嵌合する嵌合突部28が突設されている。
なお、第1実施例と同様に、外周壁25の内周には、内容物の流れを整流する上下方向に延びる整流リブを周方向に等間隔で複数配設しても構わない。
また、外周壁25の下端には、下方に向けて延びる脚部25aが周方向に間隔を開けて複数配設されている。
【0033】
次に、本実施例の使用態様と作用効果について説明する。
まず、本実施例の注出キャップは、弁部材Daをキャップ本体Aaの装着筒9内に装着することで、弁部材Daをセットした注出キャップとなる。
その際、図5に示すように、キャップ本体Aaの隔壁30下面と弁部材Daの内方との間に流入空間bが形成される。
【0034】
本実施例の容器本体E内の内容物を使用する際には、まず、キャップ本体Aaから上蓋Bを開蓋した後、容器本体Eを傾倒させた状態で胴部をスクイズして弾性変形させることにより、容器本体E内の内容物に圧力を加え、内容物を口部1の開口に導き、弁部材Daの弁壁35を流入空間bに向けて押圧することで、弁壁35が弾性変形し、U字スリット孔36の中央部36a付近が開口されて連通路となり、内容物が流入空間b内に流入する。
【0035】
図8に示すように、U字スリット孔36の中央部36a付近の開口から流入空間bに流入した内容物は、主に隔壁30から突設された整流部31の複数の整流案内リブ32の背面側に衝突し、整流案内リブ32の間を背面側から正面側に案内されて整流され、流入空間b内に充満される。
以上のように、U字スリット孔36の開口から流入空間b内に流入された内容物は、キャップ本体Aaの隔壁30の注出口7から注出筒8内に案内され、外に注出される。
【0036】
本実施例のキャップ本体Aaおよび弁部材Daは、容器本体E内の内容物を使用する際に、容器本体Eの胴部をスクイズすることにより、弁部材Daの弁壁35が変形してU字スリット孔36の中央部36a付近の開口から流入する内容物が、キャップ本体Aaの隔壁30下面の整流案内リブ32の背面側に衝突し、整流案内リブ32の間を背面側から正面側に案内されて整流され、流入空間b内に充満された後に、隔壁30の正面側の注出口7から注出筒8を介して外に注出されるので、内容物を流入空間b内で確実に整流できる。
【0037】
本実施例の注出キャップは、第1実施例と同様に、容器本体Eを傾倒させただけで、内容物の自重で弁部材DaのU字スリット孔36がわずかに開口しても、内容物が流入空間bに滞留してから注出口7から注出筒8を介して外に注出されるので、すぐに注出口7から内容物が垂れてしまうことがない。
また、容器本体Eの胴部を強くスクイズして、U字スリット孔36の中央部36aが広く開口し、内容物が流入空間bに噴出しても、流入空間b内で整流され、注出筒8から外に突発的に噴出させないで安定して注出できる。
その他の作用効果については、第1実施例と同様である。
【産業上の利用可能性】
【0038】
本発明の注出キャップは、キャップ本体の隔壁と、キャップ本体に装着される弁部材の内方との間に流入空間を形成し、弁部材の弁壁の押圧変形により流入空間内に内容物を流入させて流入空間内で整流させ、キャップ本体の注出口から安定して注出することができるので、内容物をスクイズして注出するスクイズ容器に装着する注出キャップとして好適である。
【符号の説明】
【0039】
A、Aa キャップ本体
B 上蓋
C ヒンジ
D、Da 弁部材
E 容器本体
O1、O2、O3 軸線
a、b 流入空間
1 口部
2 係合突部
5 装着部
6、30 隔壁
7 注出口
8 注出筒
9 装着筒
10、31 整流部
11 内筒
12 外筒
13 蓋係合部
14 係合部
15 嵌合凹部
16 湾曲凹部
20 頂壁
21 側周壁
22 密封筒
23 摘み
24 係止部
25 外周壁
25a 脚部
26、35 弁壁
27 十字スリット孔
27a、36a 中央部(連通路)
28 嵌合突部
29 整流リブ
32 整流案内リブ
36 U字スリット孔
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8