(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-01-10
(45)【発行日】2025-01-21
(54)【発明の名称】プリンタローラー用ブレードアセンブリ
(51)【国際特許分類】
B41F 35/04 20060101AFI20250114BHJP
B41F 35/00 20060101ALI20250114BHJP
【FI】
B41F35/04
B41F35/00 D
(21)【出願番号】P 2021511607
(86)(22)【出願日】2019-08-27
(86)【国際出願番号】 GB2019052388
(87)【国際公開番号】W WO2020039214
(87)【国際公開日】2020-02-27
【審査請求日】2022-08-25
(32)【優先日】2018-08-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】GB
(73)【特許権者】
【識別番号】521080886
【氏名又は名称】ロジャーソン,マーク
【氏名又は名称原語表記】ROGERSON, Mark
(74)【代理人】
【識別番号】110003214
【氏名又は名称】弁理士法人服部国際特許事務所
(74)【代理人】
【識別番号】100093779
【氏名又は名称】服部 雅紀
(72)【発明者】
【氏名】ロジャーソン,マーク
【審査官】高松 大治
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2017/0210121(US,A1)
【文献】特開平01-225555(JP,A)
【文献】特開平06-115054(JP,A)
【文献】特表2002-524311(JP,A)
【文献】特開平11-058673(JP,A)
【文献】独国特許出願公開第19601070(DE,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B41F 35/04
B41F 35/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
廃棄物捕集システムのトレイに取り付けるための支持プレートと、
ブレードホルダと、
を備えるローラー用廃棄物捕集システムのブレードアセンブリであって、
前記ブレードホルダは長手方向軸、および、前記長手方向軸の方向に延び、洗浄されるローラーと係合するように構成された自由端を有するブレードを受け入れるように構成され、前記ブレードホルダは前記ブレードを受け入れて保持するように構成され、前記ブレードは前記ブレードホルダに取り外し可能に取り付け可能であり、
前記ブレードホルダと前記ブレードの一方は
、長手軸方向に延びて、長手軸方向に直交する円形の断面を有するチャネルを含み、前記ブレードホルダと前記ブレードの他方は
、前記チャネル内に着座して保持されるように構成された
、長手軸方向に延びて、長手軸方向に直交する円形の断面を有する突出部を含み、
前記チャネルの断面の円の直径は前記突出部の断面の円の直径より大きく、
使用時、前記ブレードを形成する材料は、印刷インク溶媒にさらされると膨潤
することを特徴とする、ブレードアセンブリ。
【請求項2】
前記チャネルの直径
は、前記突出部の直径
よりも少なくとも5%
大きい、請求項1に記載のブレードアセンブリ。
【請求項3】
前記チャネルおよび前記突出部の両方が、円形の断面を有する、請求項1または2に記載のブレードアセンブリ。
【請求項4】
前記突出部が前記チャネルに対して前記ブレードの長手方向に摺動し、前記チャネルに挿入可能であり、かつ前記チャネルから取り外し可能であることによって、前記ブレードが前記ブレードホルダに取り外し可能に取り付けられる、請求項1から3のいずれか一項に記載のブレードアセンブリ。
【請求項5】
前記ブレードホルダに対する前記ブレードの摺動を防止する第1の位置と、前記ブレードが前記ブレードホルダに対して摺動することができる第2の位置とを有する、前記ブレードホルダに関連するブレード保持手段をさらに備える、請求項1から4のいずれか一項に記載のブレードアセンブリ。
【請求項6】
前記ブレード保持手段は、前記支持プレートに取り付けられたばねにより、前記第1の位置に向かって付勢されている、請求項5に記載のブレードアセンブリ。
【請求項7】
前記ブレードホルダは、前記ブレードホルダに対する前記ブレードの摺動を制限するように適合された閉鎖端部を含む、請求項4から6のいずれか一項に記載のブレードアセンブリ。
【請求項8】
前記ブレードは前記自由端から延び、前記ブレードによって前記ローラーから除去された廃棄物を前記トレイに向かって導くように構成された傾斜面をさらに備える、請求項1から7のいずれか一項に記載のブレードアセンブリ。
【請求項9】
前記傾斜面の終端には可撓性のリップが設けられ、使用時に、前記リップは前記ブレードホルダまたは前記トレイ内に配置されたライナーを押圧し、前記ブレードを前記ブレードの前記長手方向軸を中心に回転させ、前記ブレードの前記自由端を前記ローラーに対して押圧する、請求項8に記載のブレードアセンブリ。
【請求項10】
前記トレイを裏打ちするライナーに取り付けるように構成される、請求項1から9のいずれか一項に記載のブレードアセンブリ。
【請求項11】
磁気手段を介して前記ライナーに取り付け可能である、請求項10に記載のブレードアセンブリ。
【請求項12】
当該ブレードアセンブリおよび前記ライナーの一方は磁性要素を備え、当該ブレードアセンブリおよび前記ライナーの他方は強磁性要素を備える、請求項11に記載のブレードアセンブリ。
【請求項13】
当該ブレードアセンブリおよび前記ライナーの各々には、磁性要素が設けられている、請求項11に記載のブレードアセンブリ。
【請求項14】
互いに対応するオス要素およびメス要素を介して前記ライナーに取り付け可能である、請求項10に記載のブレードアセンブリ。
【請求項15】
前記互いに対応するオス要素およびメス要素は、前記ブレード上に位置するチャネルと、前記ライナー上に位置する突出部とを備える、請求項14に記載のブレードアセンブリ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ローラー、特にプリンタローラーから廃棄物を除去するためのブレードアセンブリに関する。
【背景技術】
【0002】
印刷産業では、廃棄物はワイパーブレードを用いてローラーから除去される。ワイパーブレードは、回転ローラーと係合してローラーから任意の廃棄物、典型的にはインクを掻き取るための先端部を含む。典型的には、ローラーから掻き取られた廃棄物は収集トレイに送られる。
【0003】
印刷インキに使用される溶剤は、ローラーとワイパーブレードの間の摩擦と共に、ワイパーブレードを磨耗させるので、ブレードを時々交換しなければならない。ワイパーブレードを交換することは時間がかかり、煩わしい作業であり、典型的には多数のボルトを取り外すことを伴い、これらのボルトの各々は取り外す前にインクを取り除く必要がある可能性が高い。本出願人による特許文献1は、ワイパーブレードがより容易に交換される廃棄物捕集システムを記載している。このシステムは、ワイパーブレードをしっかりと受け入れ、保持するように構成されたブレードホルダを含む。ブレードは、プッシュフィット接続を介して、またはブレードの1つの構成要素をブレードホルダ上の対応するチャネルにスライドさせることによって、ブレードホルダに取り外し可能に取り付け可能である。しかしながら、印刷インキに使用される溶剤、特にハロゲン化炭化水素を含む溶剤は時間の経過とともにブレードを膨潤させる可能性があり、出願人は、ブレードホルダ内のワイパーブレードの膨潤がワイパーブレードの先端を歪ませ、ワイパーブレードがローラーからインキを除去する能力を低下させる可能性があることを見出した。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
改良されたワイパーブレードアセンブリを提供することが望ましい。
【0006】
本発明の一態様によれば、ローラー用廃棄物捕集システムのブレードアセンブリが提供される。ブレードアセンブリは廃棄物捕集システムのトレイに取り付けるための支持プレートと、ブレードホルダと、を備える。
ブレードホルダは、長手方向軸、および、長手方向軸の方向に延び、洗浄されるローラーと係合するように構成された自由端を有するブレードを受け入れるように構成され、ブレードホルダはブレードを受け入れて保持するように構成される。ブレードはブレードホルダに取り外し可能に取り付け可能である。
ブレードホルダとブレードの一方は、長手軸方向に延びて、長手軸方向に直交する円形の断面を有するチャネルを含み、ブレードホルダとブレードの他方は、チャネル内に着座して保持されるように構成された、長手軸方向に延びて、長手軸方向に直交する円形の断面を有する突出部を含む。チャネルの断面の円の直径は突出部の断面の円の直径より大きい。
使用時、ブレードを形成する材料は印刷インク溶媒にさらされると膨潤する。
【0007】
好ましくは、チャネルの直径が突出部の直径よりも少なくとも5%大きい。好ましい例では、突出部の直径は3.0mmであり、チャネルの直径は3.4mmである。
【0008】
好ましくは、チャネルおよび突出部の両方が、実質的に円形の断面を有する。
【0009】
突出部がチャネルに対してブレードの長手方向に摺動することによって、チャネルに挿入可能であり、かつチャネルから取り外し可能であることによって、ブレードがブレードホルダに取り外し可能に取り付けられる。
【0010】
ブレードアセンブリはブレードホルダに関連するブレード保持手段をさらに含むことができる。ブレード保持手段は、ブレード保持手段がブレードホルダに対するブレードの摺動を防止する第1の位置と、ブレードがブレードホルダに対して摺動することができる第2の位置とを有する。好ましくは、ブレード保持手段は支持プレートに取り付けられたばねにより、第1の位置に向かって付勢される。
【0011】
ブレードホルダは、ブレードホルダに対するブレードの摺動を制限するように適合された閉鎖端部を含んでもよい。
【0012】
好ましくは、ブレードは、自由端から延在し、ブレードによってローラーから除去された廃棄物をトレイに向けるように構成された傾斜面をさらに備える。好ましくは、傾斜面の終端には実質的に可撓性のリップが設けられ、使用時に、リップはブレードホルダまたはトレイ内に配置されたライナーを押圧し、ブレードをブレードの長手方向軸を中心に回転させ、ブレードの自由端をローラーに押圧する。
【0013】
ブレードアセンブリは、トレイを裏打ちするライナーに取り付けられるようになっていてもよい。
【0014】
ブレードアセンブリは、磁気手段を介してライナーに取り付け可能であってもよい。ブレードアセンブリおよびライナーの一方に磁性要素を設けてもよく、ブレードアセンブリおよびライナーの他方に強磁性要素を設けてもよい。あるいは、ブレードアセンブリおよびライナーの各々に磁性要素を設けてもよい。
【0015】
ブレードアセンブリは、互いに対応するオス要素およびメス要素を介してライナーに取り付け可能であってもよい。互いに対応するオス要素およびメス要素は、ブレード上に位置するチャネルと、ライナー上に位置する突出部とを備えることができる。
【0016】
本発明はローラー用廃棄物捕集システムの改良されたブレードアセンブリを提供する。ブレードが溶剤吸収のために膨潤するときのブレードの歪みが防止され、特定のブレードの寿命が延長される。したがって、それほど頻繁に交換する必要がない。
【0017】
図面は、本発明のワイパーブレードアセンブリの好ましい実施形態を示す。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【
図1】本発明の廃棄物捕集システムの概略図である。
【
図2】本発明のワイパーブレードアセンブリの第1実施形態の側面図である。
【
図3】
図2のワイパーブレードアセンブリの一部を形成する支持プレートの等角図である。
【
図4】
図2のワイパーブレードアセンブリの一部を形成するブレードの等角図である。
【
図8a】本発明の第5実施形態の一部を形成する支持プレートの等角図であり、閉塞部材が閉鎖位置で示されている。
【
図8b】
図8aの支持プレートの等角図であり、閉塞部材が開位置で示されている。
【
図10】本発明の第7実施形態の概略側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
図1を参照すると、本発明による廃棄物捕集システム10が示されており、このシステムは、洗浄トレイ12と、ブレードアセンブリ14と、を備える。ブレードアセンブリ14は、支持プレート16および、自由端すなわちローラー20の表面と係合するための先端部18aを使用してローラー20から廃棄物を掻き取るブレード18を含む。
【0020】
支持プレート16は、洗浄トレイ12の内壁12a上に載置され、ブラケット22によってそれに取り付けられている。
【0021】
図2、
図3および
図4も参照すると、支持プレート16は、ブレード18の一部を受け入れるように構成されたブレードホルダ24を含む。ブレードホルダ24は、実質的に円形の断面を有するチャネル26を含む。ブレード18は、ブレードホルダ24のチャネル26内に滑り込む実質的に円形の断面を有する突出部28を含む。
【0022】
図3により明確に示されるように、チャネル26は、その上縁に沿った細長い開口部26aを含む。開口部26aの幅はチャネル26の幅よりも狭く、また、突出部28の幅よりも狭く、これにより、細長い開口部26aを介したブレード18の取り外しが妨げられる。突出部28は、突出部28がチャネル26に挿入された後にチャネル26の開口部26aを通って延びる連結部30によってブレード18に連結されている。
【0023】
突出部28はチャネル26に密着せず、突出部28とチャネル26との間にある程度の遊び、すなわちクリアランスがある。この例では
図2に示すように、チャネルと突出部との間の距離Xは約0.19mmである。チャネル26の開口部26aと連結部30との間にも、ある程度の遊び、すなわちクリアランスがある。このある程度の遊びは、ブレード18が(溶剤にさらされることによって)膨潤することを可能にし、ブレード18の先端部18aが歪むこと、またはブレードホルダ内で詰まることを防止する。これは、特定のブレード18の寿命を長くし、そのため、ブレードの交換頻度が少なくて済むようになる。
【0024】
ブレード18は、押出プラスチック、例えばHDPEから作られる。押出成形されたプラスチックはブレード先端部18aに隣接して厚くなっており、これはブレード先端部18aを強化し、より耐久性を高めている。ブレード18はまた、使用時に洗浄トレイまたは洗浄トレイライナーのすぐ近くに配置されるリップ18bを含む。ブレードリップ18bはブレード先端部18aよりも薄く、より柔軟であり、
図5および
図6を参照して説明するように、リップ18bと支持プレート16との間に洗浄トレイライナー12'を位置決めすることができる。リップ18bは洗浄トレイライナー12'を押し付け、ブレード18の突出部28をチャネル26の長手方向軸を中心にわずかに回転させ、先端部18aをローラー20の表面に押し付ける。
【0025】
図5は、本発明のワイパーブレードアセンブリの第2実施形態を示す。この例では、ブレードアセンブリが磁気手段を介して洗浄トレイライナー12'に取り付けられていることを除いて、
図1から
図4に示されているものと実質的に同じ設計である。洗浄トレイライナー12'およびブレードアセンブリ14のうちの少なくとも一方には磁性要素28が設けられている。洗浄トレイライナー12'およびブレードアセンブリ14のうちの一方のみに磁性要素28が設けられている場合、他方には磁気引力を受ける強磁性金属要素30が設けられている。
図5に示す実施形態では、強磁性金属要素30は洗浄トレイライナー12'の外面に取り付けられている。使用時には、強磁性の金属ストリップ30が取り付けられている洗浄トレイライナー12'の自由端は、リップ18bの後方および近傍に位置する。ブレードリップ18bは、ブレード先端部18aよりも薄くて柔軟性がある。ブレード18によって収集されたインクおよび溶剤は、リップ18bから、それが収集される洗浄トレイライナー12'の内面上に落下する。図示の実施形態では、磁性要素28は接着剤によってブレードアセンブリ14に取り付けられる。インクおよび溶剤の流れを洗浄トレイライナーに向けるための前述の構成は、磁性要素28を所定の位置に保持する接着剤と接触するようなインクおよび溶剤を軽減する。磁性要素28は、強磁性の金属ストリップ30に実質的にサイズが対応するストリップであることが好ましい。磁性要素28はライナー上に設けられてもよく、強磁性金属要素30はブレードアセンブリ上に設けられてもよく、またはブレードアセンブリの一部を形成してもよい。
【0026】
特に有利には、
図6に示すように強磁性の金属ストリップ30もまた、磁性要素28aであるべきである。この場合、洗浄トレイライナー12'およびブレードアセンブリ14の磁性要素の極性を適切に配置することによって、互いに接続される構成要素を、それらが正しく位置決めされるように互いに取り付けることができる。磁性要素28および28aは、交互の極性を備え、それぞれ、洗浄トレイライナー12'の自由端がブレードリップ18bに隣接する所望の位置を取るように構成される。これは、洗浄トレイライナーが不正確に位置決めされた場合、ブレード18によって除去されたインクおよび溶剤が金属ストリップまたは磁性要素上に移動する可能性があり、これによって、磁性要素および/または金属ストリップを洗浄トレイライナーまたはブレードアセンブリに取り付ける接着剤が故障する可能性があるため、有利である。洗浄トレイライナー12'をブレードアセンブリ14に取り付ける人は金属ストリップ30を正しく位置決めできるが、洗浄トレイライナーの正しい取り付けを確実にする配置は、人為的ミスを軽減する。磁性要素28、28aは、表面に取り付けるためにその片面に接着剤を設けることができる磁気テープで形成される。また、磁性要素28、28aを設けることは、ブレードリップ18bに隣接する洗浄トレイの自由端の正しい位置決めを支援するだけでなく、磁石の極性によってわずかな位置ずれが許されないので、取り付ける人に誤った位置にあることを明らかに示すことも理解されるであろう。洗浄トレイの自由端は正しく位置決めされているか、またはかなり位置がずれているかのいずれかである。
【0027】
図7は、本発明のワイパーブレードアセンブリの第4実施形態を示す。ブレードリップ18bがチャネル31と置き換えられていることを除いて、この例では、ブレードアセンブリは
図1から
図4に示されているものと実質的に同じ設計である。チャネル31は、洗浄トレイライナー12”上に配置されたビード部32を受け入れて保持するようになっている。
【0028】
図8aおよび
図8bに示すように、支持プレート16およびブレードホルダ24は好ましくは閉塞部材34を備えている。図示の例では、閉塞部材34は、ばね取り付けされた閉塞部材である。閉塞部材34は、通常の動作において、ブレードホルダ24上のチャネル26の開口部を覆うように取り付けられている。ブレード18がチャネル26内の位置にあるとき、閉塞部材はブレード18の取り外しを妨ぐ。
【0029】
ブレード18をブレードホルダ24内に挿入またはブレードホルダ24内から除去するために、オペレータは、
図8bに矢印で示すように閉塞部材34を押し下げ、閉塞部材34をチャネル26の開口部から離れるように移動させる必要がある。閉塞部材34が解放されると、ばね取り付けによって、元の位置(
図8aに示されるように)に戻される。
【0030】
ブレードホルダ24の遠端は、例えばプラグまたはキャップ36で閉じてもよい。これは、ブレード18のブレードホルダ24へのスライドを制限する。
【0031】
図9に図示するように、支持プレート16は、ブレード18のリップ18bの下の位置に洗浄トレイライナー12'を案内するのに役立つ、上方に傾斜した面を有する突出要素38を含んでもよい。
【0032】
図10に図示するように、ブレードリップ18bは、点18b’で洗浄トレイライナーまたは磁石28aと係合することができる。ブレードリップ18bと洗浄トレイライナーおよび/または磁石28aとの間の接触表面積を減少させることは、インクおよび/または溶剤が洗浄トレイライナー/磁石に向かって戻る毛細管現象を減少させる。インクおよび/または溶剤が磁石/洗浄トレイライナーに向かって戻る毛細管現象は望ましくなく、ブレードを洗浄トレイライナーまたは洗浄トレイライナー12'の一部を形成する磁石28aに固着させることがある。
【符号の説明】
【0033】
10 廃棄物捕集システム
12 洗浄トレイ
12’ 洗浄トレイライナー
12” 洗浄トレイライナー
12a 内壁
14 ブレードアセンブリ
16 支持プレート
18 ブレード
18a ブレード先端部
18b ブレードリップ
18b’ 点
20 ローラー
22 ブラケット
24 ブレードホルダ
26 チャネル
26a 開口部
28 突出部
28 磁性要素
28a 磁性要素、磁石
30 連結部
30 強磁性金属要素、金属ストリップ
31 チャネル
32 ビード部
34 閉塞部材
36 キャップ
38 突出要素