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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-01-10
(45)【発行日】2025-01-21
(54)【発明の名称】発券機
(51)【国際特許分類】
   G07B 1/00 20060101AFI20250114BHJP
【FI】
G07B1/00 D
【請求項の数】 7
(21)【出願番号】P 2022034586
(22)【出願日】2022-03-07
(65)【公開番号】P2023130107
(43)【公開日】2023-09-20
【審査請求日】2024-03-19
(73)【特許権者】
【識別番号】000003078
【氏名又は名称】株式会社東芝
(73)【特許権者】
【識別番号】598076591
【氏名又は名称】東芝インフラシステムズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110003708
【氏名又は名称】弁理士法人鈴榮特許綜合事務所
(72)【発明者】
【氏名】兼平 捷矢
【審査官】山本 裕太
(56)【参考文献】
【文献】特開平07-325939(JP,A)
【文献】特開平05-012323(JP,A)
【文献】特開2001-043428(JP,A)
【文献】登録実用新案第3018299(JP,U)
【文献】特開平05-159120(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2013/0050088(US,A1)
【文献】特開平11-025323(JP,A)
【文献】特開平11-110589(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G07B 1/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
団体乗車券を発券するための発券機であって、
前記団体乗車券に記載する団体名の名称を入力させるための文字情報および前記団体名の区分を入力させるための複数の省略釦を含む省略釦情報を表示部に出力し、前記表示部から、前記文字情報に含まれる文字釦が押されたことによって前記名称に対応する名称情報を受信し、前複数の省略釦のうちの1つが押されたことによって前記区分に対応する区分情報を受信し、前記文字情報および前記区分情報に対応した前記団体名を含む発券指示を出力する制御部と、
前記区分がカナ文字で記載されたときよりも少ない文字数で記載された前記団体乗車券を発券する発券部と、
を備える発券機。
【請求項2】
前記区分は、漢字で記載される、請求項1に記載の発券機。
【請求項3】
前記区分は、省略された文字で記載される、請求項1または2に記載の発券機。
【請求項4】
前記複数の省略釦は、前記文字情報が前記表示部に表示される領域とは異なる領域に表示される、請求項1乃至3のいずれか1項に記載の発券機。
【請求項5】
前記文字情報は、前記カナ文字の大文字釦を表示させる大文字情報と、前記カナ文字の小文字を表示させる必要があることを示す信号を出力する小釦と、を備え、前記省略釦情報は、前記小文字が表示されるべき領域に前記複数の省略釦を表示させるための情報を含む、請求項1乃至4のいずれか1項に記載の発券機。
【請求項6】
前記省略釦情報は、矢印釦を含み、前記矢印釦が押されたことを示す情報を受信した場合、前記制御部は、前記複数の省略釦と異なる第2の複数の省略釦を含む第2の省略釦情報を表示部に出力する、請求項1乃至5のいずれか1項に記載の発券機。
【請求項7】
前記複数の省略釦それぞれが押された回数を記憶する記憶部をさらに備え、
前記制御部は、前記記憶部に記憶された回数に基づいて、前記複数の省略釦が使用頻度順に左から表示されるように前記省略釦情報を生成する、請求項1乃至6のいずれか1項に記載の発券機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、発券機に関する。
【背景技術】
【0002】
現在、旅客が団体として車両に乗車する際、団体乗車券が発行される。団体乗車券には、団体名等の各種情報が印刷されている。
【0003】
団体乗車券を発行する際、駅務員は、発券機に表示される50音キーまたはアルファベットキーを用いて団体名を入力している。また、一般に、団体名は、カタカナ又はアルファベットで入力される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開平11-025323号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
団体乗車券に入力可能な団体名の文字数は、所定の文字数、例えば20文字に制限されている。そのため、「コウトウガッコウ」、「ショウガッコウ」等の区分を入力する際、文字数制限を超えてしまい、入力ができない場合があるという問題がある。
【0006】
また、カタカナまたはアルファベットで入力しているため、駅務員は、入力をする際に手間であるという問題がある。
【0007】
この発明は、上記事情に着目してなされたもので、その目的とするところは、団体名を入力する際に文字数制限を超える可能性を低減し、且つ駅務員の入力の手を低減する技術を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
実施形態に係る団体乗車券を発券するための発券機は、前記団体乗車券に記載する団体名の名称を入力させるための文字情報および前記団体名の区分を入力させるための複数の省略釦を含む省略釦情報を表示部に出力し、前記表示部から、前記文字情報に含まれる文字釦が押されたことによって前記名称に対応する名称情報を受信し、前複数の省略釦のうちの1つが押されたことによって前記区分に対応する区分情報を受信し、前記文字情報および前記区分情報に対応した前記団体名を含む発券指示を出力する制御部と、前記区分がカナ文字で記載されたときよりも少ない文字数で記載された前記団体乗車券を発券する発券部と、を備えるものである。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1図1は、一実施形態に係る発券機のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
図2図2は、表示部に表示される団体購入画面の一例を示す図である。
図3図3は、表示部に表示される団体購入画面の一例を示す図である。
図4図4は、表示部に表示される団体購入画面の一例を示す図である。
図5図5は、表示部に表示される団体購入画面の一例を示す図である。
図6図6は、省略釦領域に第2の省略釦情報に含まれる複数の省略釦を表示させた団体購入画面の一例を示す図である。
図7図7は、表示部に表示される団体購入画面の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図面を参照しながら発券機について詳細に説明する。なお、以下の実施形態では、同一の番号を付した部分については同様の動作を行うものとして、重ねての説明を省略する。例えば、複数の同一または類似の要素が存在する場合に、各要素を区別せずに説明するために共通の符号を用いることがあるし、各要素を区別して説明するために当該共通の符号に加えて枝番号を用いることもある。
【0011】
(構成)
図1は、一実施形態に係る発券機1のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
発券機1は、PC(Personal Computer)などのコンピュータによって実現される。発券機1は、制御部11、記憶部12、入出力インタフェース13、入力部14、及び表示部15を備える。制御部11、記憶部12、及び入出力インタフェース13は、バスを介して互いに通信可能に接続されている。また、入出力インタフェース13は、入力部14及び表示部15と互いに通信可能に接続されている。
【0012】
制御部11は、発券機1を制御する。制御部11は、中央処理ユニット(CPU:Central Processing Unit)などのハードウェアプロセッサを備える。
【0013】
記憶部12は、記憶媒体である。記憶部12は、例えばHDD(Hard Disk Drive)又はSSD(Solid State Drive)等の随時書込み及び読出し可能な不揮発性メモリと、ROM(Read Only Memory)等の不揮発性メモリと、RAM(Random Access Memory)等の揮発性メモリとを組み合わせて構成される。記憶部12は、記憶領域に、プログラム記憶領域と、データ記憶領域とを備える。プログラム記憶領域は、OS(Operating System)やミドルウェアに加えて、各種処理を実行するために必要なアプリケーションプログラムを格納する。
【0014】
入出力インタフェース13は、入力部14及び表示部15との間で情報の送受信を可能にするインタフェースである。入出力インタフェース13は、有線又は無線の通信インタフェースを備えても良い。すなわち、発券機1と入力部14及び表示部15とは、LANやインターネット等のネットワークを経由して情報の送受信を行っても良い。
【0015】
入力部14は、例えば、表示部15である表示デバイスの表示画面上に配置された、静電方式又は圧力方式を採用した入力検知シートであり、入出力インタフェース13を介して、駅務員のタッチ位置に対応した信号を制御部11に出力する。例えば、入力部14及び表示部15は、入出力が一体となったタッチスクリーンであって良い。すなわち、入力部14は、タッチスクリーン上に表示された釦等に駅務員がタッチすることで必要な情報の入力を受け付け、受け付けた情報に対応する信号を制御部11に出力しても良い。
【0016】
また、入力部14は、例えば、発券機1の駅務員が発券機1に対して指示を入力するためのキーボードやポインティングデバイス等を含んでも良い。さらに、入力部14は、乗車券、定期券、ICカード等を含む媒体に記憶された各種情報を読み取るためのリーダを含んでも良い。なお、リーダは、磁気情報読取り機、ICカードリーダ、2次元コードリーダ、NFC(Near Field Communication)リーダ等であって良い。また、リーダは、媒体に各種情報を書き込むことが可能なリーダライタであっても良いのは勿論である。
【0017】
表示部15は、例えば液晶、有機EL(Electro Luminescence)等を使用した表示デバイスであり、入出力インタフェース13から入力された信号に応じた画像及びメッセージを表示する。
【0018】
発券部16は、例えば、乗車券を発券する。発券部16は、また、乗車券等の媒体表面等に必要な情報(例えば、団体名、運賃、区間等)を印刷した乗車券を発券可能なプリンタ等を含んでも良い。
【0019】
(団体購入画面例)
以下で説明する例では、駅務員は、旅客から団体乗車券の発券を依頼されており、団体乗車券の発券を行うための入力を行うものとする。例えば、制御部11は、最初に、個人乗車券を発券するのか団体乗車券を発券するのかを選択するための情報を表示部15に表示させる。そして、制御部11は、駅務員が団体乗車券を発券したいことを示す情報を受信したものとする。
【0020】
(第1の画面例)
図2は、表示部15に表示される団体購入画面の一例を示す図である。
図2の例では、団体購入画面には、入力項目を備え、例えば、承認番号201、片道/往復202、種類203、団体名204、学年205、片道/往路206、復路207、および開始/終了日208、人数209を備える。また、団体購入画面は、文字情報を入力するための釦を表示する文字領域210を備える。図2では、文字領域210は、50音カナ釦が表示される例を示している。さらに団体購入画面は、入力確認釦211およびリセット釦212を備える。また、図2の例では、文字領域210が使用していない空白の領域、すなわち文字領域210と異なる領域に、複数の省略釦を含む省略釦領域213を備える。
【0021】
なお、表示部15は、制御部11から入力項目を表示するための入力項目情報と、文字領域210、入力確認釦211、およびリセット釦212を表示するための文字情報と、省略釦領域213を表示するための省略釦情報と、を受信することにより図2で示すように表示可能である。また、制御部11は、表示部15からどの入力項目が選択されたかを示す信号を受信することが可能であり、図2の例では、団体名が選択された信号を受信した後であるとする。
【0022】
承認番号201は、駅務員が所定の番号を入力する項目である。片道/往復202は、片道または往復であるかを入力する項目である。種類203は、普通団体、学生団体等の団体の種類を入力する項目である。
【0023】
団体名204は、利用する団体の名称および区分を入力する項目である。また、図2の例では、団体名は最大20文字であることが示されている。ここで、区分は、例えば、高等学校、中学校等の学校名、株式会社等の会社の種類等を示す。
【0024】
学年205は、学生団体の場合、どの学年が利用するかを入力する項目である。なお、図2の例では、この項目は入力任意、すなわち入力してもしなくても良い。片道/往路206は、片道又は往復の往路の発駅および着駅を入力する項目である。復路207は往復の復路の発駅および着駅を入力する項目である。開始/終了日208は、団体が利用を開始する日と終了する日を入力する項目である。人数209は、利用する団体の利用人数の内訳を入力する項目である。
【0025】
文字領域210は、入力項目に文字を入力するための文字釦を含む。例えば、図2では、50音カナ釦が表示される例を示している。文字領域210は、スペース釦、全削除釦、1字削除釦、英字入力への切り替え釦、設定しない釦、および確定釦等を含んで良い。また、文字領域210に含まれる文字釦が押されたことを示す信号を受信すると、制御部11は、対応する文字を団体名204の入力項目に出力して良い。すなわち、制御部11は、文字情報が押されたことによって団体名204の名称に対応する名称情報を受信することが可能である。
【0026】
入力確認釦211は、全ての項目の入力が終わった後、入力に漏れが無いか等を確認するための釦である。リセット釦212は、入力した項目内容をリセットするための釦である。
【0027】
省略釦領域213は、複数の省略釦を含む。図2では、省略釦は、「高」、「中」、「小」、「幼」、「保」を備える。省略釦領域213に含まれる釦は、団体名204の区分を入力するために使用する。例えば、「高」は、「高等学校」を入力するための省略釦であり、「中」は、「中学校」を入力するための省略釦であり、「小」は、「小学校」を入力するための省略釦であり、「幼」は、「幼稚園」を入力するための省略釦であり、「保」は、「保育園」を入力するための省略釦である。すなわち、本実施形態では、区分をカナまたはアルファベットで表示するのではなく、漢字で表示してよい。
【0028】
例えば、「高」の釦が押された場合、制御部11は、団体名204に「高等学校」と表示させる情報を表示部15に出力する。すなわち、複数の省略釦のうちの1つが押されたことに対応する区分情報を受信すると、制御部11は、区分情報に対応した区分を団体名204に表示させるための情報を出力する。このように、団体名204の区分に「高等学校」と漢字で表示させることにより、「コウトウガッコウ」とカナで表示するよりも4文字分表示される文字数を少なくすることが可能となる。また、駅務員が省略釦の「高」を1度押せば、団体名204に「高等学校」と表示される。そのため、「コウトウガッコウ」とカナ文字で入力する場合と比較して、駅務員の労力を低減することができる。なお、図2に示す省略釦は、一例であり、これらの釦に限られず、任意の区分を表示させるための省略釦を含んで良いのは勿論である。
【0029】
また、入力確認釦211が押されたことを示す信号を受信すると、制御部11は、全ての入力項目が入力されたことを確認した後、発券部16に入力項目に入力された情報を含む発券指示を出力して良い。発券部16は、発券指示に応じて団体名の区分が漢字で表示された、すなわち区分がカナ文字で記載されたときよりも少ない文字数で記載された団体乗車券を発券する。
【0030】
(第2の画面例)
図3は、表示部15に表示される団体購入画面の一例を示す図である。
図3の例では、団体購入画面は、文字領域301と、省略釦領域302と、を備える。図3の例では、文字領域301は、英字釦が配置されている。
【0031】
また、省略釦領域302は、「HS」、「MS」、「ES」、「Kdg」、「NS」の各種釦を備える。「HS」は、「High School」の省略釦であり、「MS」は「Middle School」の省略釦であり、「ES」は、「Elementary School」の省略釦であり、「Kdg」は、「Kindergarten」の省略釦であり、「NS」は、「Nursery School」の省略釦である。
【0032】
表示部15は、制御部11から入力項目を表示するための入力項目情報と、文字領域301、入力確認釦211、およびリセット釦212を表示するための文字情報と、省略釦領域302を表示するための省略釦情報と、を受信することにより図3で示すように表示可能である。例えば、図2に示す英字入力釦が押されたことを示す信号を受信した場合、制御部11は、当該文字情報を表示部15に出力しても良い。逆に、図3に示すカナ入力釦が押されたことを示す信号を受信した場合、制御部11は、図2を参照して説明した文字情報を表示部15に出力しても良い。
【0033】
例えば、省略釦領域302に表示された「HS」釦が押されたことを示す信号(区分情報)を受信した場合、制御部11は、団体名204の区分として「HS」を表示させる情報を表示部15に出力する。すなわち、図3に示す例では、団体名204の区分として、省略形が入力されることになる。例えば、区分に「HS」と省略形で表示させることにより、「High School」と英字で表示させる場合と比較して文字数が低減される。また、駅務員が省略釦の「HS」を1度押せば、団体名204の区分に「HS」と表示される。そのため、「High School」と英字で入力する場合と比較して、駅務員の労力を低減することができる。
【0034】
また、入力確認釦211が押されたことを示す信号を受信すると、制御部11は、全ての入力項目が入力されたことを確認した後、発券部16に入力項目に入力された情報を含む発券指示を出力して良い。発券部16は、発券指示に応じて団体名の区分が省略形で表示された団体乗車券を発券する。
【0035】
なお、図3では、英字の省略形を表示させる例を示しているが、カナの省略形、漢字の省略形等を表示させる場合に適用可能なのは勿論である。例えば、図2で、「高」の省略釦を押した際、制御部11は、表示部15の団体名204の区分に「高等学校」と表示させる代わりに単に「高」又は「高校」と表示させる情報を表示部15に出力しても良い。
【0036】
(第3の画面例)
図4は、表示部15に表示される団体購入画面の一例を示す図である。
図4の例では、団体購入画面は、文字領域401と、小釦402と、省略釦領域403と、を備える。図4の例では、文字領域401は、50音カナ釦のうち大文字のカナ釦が配置されている。
【0037】
表示部15は、制御部11から入力項目を表示するための入力項目情報と、文字領域401、小釦402、入力確認釦211、およびリセット釦212を表示するための文字情報と、省略釦領域403を表示するための省略釦情報と、を受信することにより図4で示すように表示可能である。例えば、文字情報は、文字領域401のカナ文字の大文字釦を表示させる大文字情報を含んで良い。また、小釦402が押された場合、表示部15は、カナ文字の小文字を表示させる必要があることを示す信号を制御部11に出力する。
【0038】
図4の例では、カナ文字の小文字を表示させないようにする。小文字を表示させないことにより、省略釦領域403の領域を省略釦領域213と比較して広くすることができる。これにより、図2で示した省略釦よりも多くの省略釦を団体購入画面に表示させることが可能となる。図4の例では、「大」、「株」、「愛」、「同」の釦が図2の省略釦に加えて表示されている。ここで、「大」は、「大学校」を入力するための省略釦であり、「株」は、「株式会社」を入力するための省略釦であり、「愛」は、「愛好会」を入力するための省略釦であり、「同」は、「同好会」を入力するための省略釦である。
【0039】
また、カナ文字の小文字を入力したい場合、小釦402を押す。小釦402が押されたことを示す信号を受信した場合、制御部11は、文字領域401の空白領域および省略釦領域403の一部を削除して小文字のカナ文字釦を表示させるための信号を表示部15に出力して良い。
【0040】
(第4の画面例)
図5は、表示部15に表示される団体購入画面の一例を示す図である。
団体購入画面は、省略釦領域501を備える。省略釦領域501と、図2に示した省略釦領域213と異なる点は、省略釦領域501が矢印釦502を備える点である。
【0041】
例えば、矢印釦が押されたことを示す信号を受信した場合、制御部11は、現在表示されている複数の省略とは異なる省略釦を含む第2の省略釦情報を表示部15に出力して良い。
【0042】
図6は、省略釦領域501に第2の省略釦情報に含まれる複数の省略釦を表示させた団体購入画面の一例を示す図である。
図6に示すように、省略釦領域501に表示させる省略釦を図5とは異なる省略釦を表示させることにより、図2の例よりも多くの省略釦から省略釦を選択することが可能になる。
【0043】
(第5の画面例)
図7は、表示部15に表示される団体購入画面の一例を示す図である。
図7の例では、省略釦領域701に表示される省略釦を使用頻度順に並べている。例えば、制御部11は、所定の期間に押された省略釦の回数を記憶部12に記憶させておく。そして、制御部11は、省略釦領域701の左から使用頻度順に省略釦を表示させる省略釦情報を生成し、当該省略情報を表示部15に出力する。
【0044】
例えば、図7の例では、「高」が最も使用頻度が高いことを示し、「有」が最も使用頻度が低いことを示す。また、第4の画面例のように矢印を省略釦領域701内に配置しても良いのは勿論である。
【0045】
(実施形態の作用効果)
以上説明した実施形態によれば、団体乗車券の団体名204を入力する際、制御部11が区分に記載される文字がカナ文字で記載したよりも少ない文字数の文字(漢字、省略文字等)で表示するように表示部15を制御する。これにより、団体名204の文字数制限を超える可能性を低減することが可能となる。
【0046】
また、制御部11が省略釦を表示部15に表示させるように制御する。そして、駅務員が当該省略釦を押すことにより、駅務員の団体名204の区分を入力する手間を低減することが可能となる。
【0047】
[他の実施形態]
なお、この発明は上記実施形態に限定されるものではない。例えば、第4の画面例で説明した矢印釦は、どの画面例に適用しても良い。
【0048】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0049】
1…発券機
11…制御部
12…記憶部
13…入出力インタフェース
14…入力部
15…表示部
16…発券部
201…承認番号
202…片道/往復
203…種類
204…団体名
205…学年
206…片道/往路
207…復路
208…開始/終了日
209…人数
210、301、401…文字領域
211…入力確認釦
212…リセット釦
213、302、403、501、701…省略釦領域
402…小釦
502…矢印釦
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7