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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-01-10
(45)【発行日】2025-01-21
(54)【発明の名称】表示装置および表示方法
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/0217 20230101AFI20250114BHJP
   G06Q 50/50 20240101ALI20250114BHJP
【FI】
G06Q30/0217
G06Q50/50
【請求項の数】 3
(21)【出願番号】P 2024093246
(22)【出願日】2024-06-07
(62)【分割の表示】P 2023151342の分割
【原出願日】2023-09-19
【審査請求日】2024-08-30
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】501440684
【氏名又は名称】ソフトバンク株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】榎本 圭祐
(72)【発明者】
【氏名】涌島 希
(72)【発明者】
【氏名】久保木 宏昌
(72)【発明者】
【氏名】大野木 裕子
(72)【発明者】
【氏名】菅野 雄大
(72)【発明者】
【氏名】武田 将英
(72)【発明者】
【氏名】宮下 周斗
【審査官】田中 寛人
(56)【参考文献】
【文献】特開2020-113139(JP,A)
【文献】特開2016-051281(JP,A)
【文献】特開2021-163046(JP,A)
【文献】特開2010-039898(JP,A)
【文献】特開2010-157162(JP,A)
【文献】特開2016-051278(JP,A)
【文献】特開2013-126229(JP,A)
【文献】特開2022-111884(JP,A)
【文献】特許第7356561(JP,B1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
通信に関する料金プランのそれぞれに決済サービスのポイント還元率が対応付けられた情報の中から、ユーザが契約している前記料金プランに紐づく情報を前記決済サービスの事業者に送信して、前記料金プランに紐づく前記ポイント還元率に基づいて算出されるポイント還元数を、前記ユーザの決済単位で受け付ける受付部と、
前記ユーザが契約している前記料金プランの情報から前記受付部によって受け付けられたポイント還元数を差し引いて算出された、前記ユーザの料金プランに関する利用料金を表示する利用料金表示部と、
を有することを特徴とする表示装置。
【請求項2】
前記受付部は、前記ポイント還元数を前記決済サービスの事業者の端末から受け付けることを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
【請求項3】
表示装置によって実行される表示方法であって、
通信に関する料金プランのそれぞれに決済サービスのポイント還元率が対応付けられた情報の中から、ユーザが契約している前記料金プランに紐づく情報を前記決済サービスの事業者に送信して、前記料金プランに紐づく前記ポイント還元率に基づいて算出されるポイント還元数を、前記ユーザの決済単位で受け付ける受付工程と、
前記ユーザが契約している前記料金プランの情報から前記受付工程によって受け付けられたポイント還元数を差し引いて算出された、前記ユーザの料金プランに関する利用料金を表示する利用料金表示工程と、
を含むことを特徴とする表示方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、表示装置および表示方法に関する。
【背景技術】
【0002】
今日、通信サービスを提供する通信事業者は、競合他社との差別化を図るために、スマートフォン等の通信機器の利用において、様々な料金プランを展開している(例えば、特許文献1参照)。そして、サービス利用者(以下、ユーザとも呼称)は、自身の通信機器の利用状況に応じて、希望する料金プランを選択し、通信事業者と契約を行う。
【0003】
また、近年、キャッシュレス化が進み、現金の直接的な受け渡しをせず、データの送受信で決済を処理する決済サービスが注目されている。決済サービスには様々な種類があるが、スマートフォンにアプリケーションをダウンロードすることにより、スマートフォンを操作して料金を支払うことができるものがある。また、決済サービスを運営する決済事業者によるキャンペーンやポイント還元により、決済金額に応じてユーザにポイントが付与される場合がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2001-307186号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、従来技術では、ユーザに適切な料金プランを提供することができない場合がある。例えば、ユーザが利用する決済事業者と通信事業者とでは、特定のユーザの情報について連携してサービスを提供することが難しいため、決済事業者によるポイント付与により割引された、通常料金よりも安価な料金プランを提供することが難しい。
【0006】
本願は、上記に鑑みてなされたものであって、ユーザに適切な料金プランを提供することを支援する装置を提案する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本願に係る算出装置は、ユーザ情報に対応する顧客IDと、通信に関する複数の料金プランのうち、ユーザが契約している料金プランの情報とを取得する取得部と、取得部によって取得された顧客IDと対応する決済ユーザIDと、料金プランの情報に対応するポイント還元率とを特定する特定部と、決済ユーザIDに対応するユーザから決済要求を受け付けた場合に、決済金額とポイント還元率とに基づき、ポイント還元数を算出する算出部とを有することを特徴とする。
【0008】
また、本願に係る表示装置は、通信に関する料金プランの情報に応じたポイント還元率に基づいて算出されるポイント還元数であって、顧客IDに対応するユーザに還元されるポイント還元数を受け付ける受付部と、ユーザが契約している料金プランの情報から受付部によって受け付けられたポイント還元数を差し引いて算出された、ユーザの料金プランに関する利用料金を表示する利用料金表示部とを有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
実施形態の一態様によれば、ユーザへの適切な料金プランの提供を支援することができるといった効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1図1は、実施形態に係る算出装置と表示装置とを含むシステムの全体構成を示す図である。
図2図2は、実施形態に係る算出装置および表示装置の構成例を示す図である。
図3図3は、実施形態に係る算出装置に記憶されるデータの具体例を示す図である。
図4図4は、実施形態に係る通信に関する料金プランの具体例を示す図である。
図5図5は、実施形態に係るプロバイダーコードの具体例を示す図である。
図6図6は、実施形態に係る表示装置に記憶されるデータの具体例を示す図である。
図7図7は、実施形態に係るポイント表示画面の具体例を示す図である。
図8図8は、実施形態に係る利用料金表示画面の具体例を示す図である。
図9図9は、実施形態に係る算出処理の具体例を示す図である。
図10図10は、実施形態に係る算出装置の処理手順の一例を示すフローチャートである。
図11図11は、ハードウェア構成の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下に、本願に係る算出装置、算出方法、表示装置および表示方法を実施するための形態(以下、「実施形態」と呼ぶ)について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態により本願に係る算出装置、算出方法、表示装置および表示方法が限定されるものではない。また、以下の各実施形態において同一の部位には同一の符号を付し、重複する説明は省略される。
【0012】
(実施形態)
〔1.はじめに〕
近年、様々な分野でIT化が進み、一人一台以上の通信端末を有することが当たり前となっている。そして、ユーザは、スマートフォン等の通信機器の利用において、通信事業者と料金プランの契約を行うことにより、料金プランの内容に応じた通信サービスを利用することができる。そのため、各通信事業者は、他社との差別化のために、よりお得な料金プランを示し、集客を図っている。
【0013】
また、今日、キャッシュレス化が進み、現金の直接的な受け渡しをせず、データの送受信で決済を処理する決済サービスが注目されている。決済サービスを提供する決済事業者も、他社との差別化のためにキャンペーン等を実施して、決済時にユーザにポイント還元を行うことにより、集客を図っている。
【0014】
しかし、従来において、前述した通信事業者と決済事業者とでは、特定のユーザの情報について互いに連携してサービスを提供することが難しい。そのため、通信事業者は、決済サービスと連携して、よりお得な料金プランを提供することができない。
【0015】
そこで、本実施形態に係る算出装置および表示装置は、ユーザが利用する決済サービスと連携して、ユーザに適切な料金プランを提供することを支援することを目的とする。算出装置は、具体的には、ユーザが契約している料金プランの情報と、ユーザの決済情報とから、ユーザの決済時にポイント還元数を算出する。表示装置は、具体的には、ユーザが契約している料金プランから、ユーザに付与されるポイント還元数を差し引いた、実質的な利用料金を表示する。
【0016】
これにより、算出装置および表示装置は、ユーザが契約した料金プランに対応するポイント還元率に基づき、決済サービスの利用によって付与されたポイント還元数を用いて、基本料金よりも安価な利用料金となる料金プランを、ユーザに提供することを支援することができる。
【0017】
〔2.全体構成〕
ここで、図1を参照し、本実施形態に係るシステムについて説明する。図1は、実施形態に係る算出装置と表示装置とを含むシステムの全体構成を示す図である。図1の例に示すシステムは、算出装置100と、表示装置200と、複数のユーザ端末300-1~300-nとが、ネットワークNによって、それぞれ通信可能に接続されることにより構成される。
【0018】
算出装置100は、例えば、決済サービスを提供する決済事業者が有するサーバ装置であり、PCやクラウドシステムにより実現される。算出装置100は、例えば、決済サービスを利用するユーザの情報を記憶し、ユーザから決済要求を受け付けた際に、決済処理とポイント還元処理とを行う。
【0019】
表示装置200は、例えば、通信サービスを提供する通信事業者が有するサーバ装置であり、PCやクラウドシステムにより実現される。表示装置200は、例えば、通信サービスに関する料金プランを契約したユーザの情報を記憶し、算出装置100から送信されたポイント還元数を使用して、料金プランにおける実質的な利用料金をユーザ端末300に表示させる。
【0020】
ユーザ端末300-1~300-nは、通信サービスおよび決済サービスの利用者がそれぞれ所有する通信端末であり、スマートフォン等の情報処理端末により実現される。また、ユーザ端末300は、例えば、端末にインストールされた通信サービスおよび決済サービスのアプリケーションを機能させることにより、ユーザに決済サービスの仲介や通信サービスの利用状況の通知を行う。
【0021】
続いて、算出装置100が行う処理について説明する。算出装置100は、ユーザ情報に対応する顧客IDと、通信に関する複数の料金プランのうち、ユーザが契約している料金プランの情報とを取得し、顧客IDと対応する決済ユーザIDと、料金プランの情報に対応するポイント還元率とを特定する。そして、算出装置100は、決済ユーザIDに対応するユーザから決済要求を受け付けた場合に、決済金額とポイント還元率とに基づき、ポイント還元数を算出する。
【0022】
算出装置100は、まず、ユーザ情報に対応する顧客IDと、通信に関する複数の料金プランのうち、ユーザが契約している料金プランの情報とを取得する。例えば、算出装置100は、ユーザの電話番号等の情報に対応する顧客IDと、複数の料金プランのうち、ユーザが契約している料金プランの情報とを取得する。
【0023】
そして、算出装置100は、顧客IDと対応する決済ユーザIDと、料金プランの情報に対応するポイント還元率とを特定する。例えば、算出装置100は、取得された顧客IDが示すユーザと同一のユーザを示す決済ユーザIDと、料金プランの情報に紐づけられているポイント還元率とを特定する。
【0024】
その後、算出装置100は、決済ユーザIDに対応するユーザから決済要求を受け付けた場合に、決済金額とポイント還元率とに基づき、ポイント還元数を算出する。例えば、算出装置100は、決済ユーザIDに対応するユーザから決済要求を受け付けた場合に、決済金額とポイント還元率の積により、ユーザに還元されるポイント還元数を算出する。
【0025】
次に、表示装置200が行う処理について説明する。表示装置200は、通信に関する料金プランの情報に応じたポイント還元率に基づいて算出されるポイント還元数であって、顧客IDに対応するユーザに還元されるポイント還元数を受け付け、ユーザの料金プランの情報からポイント還元数を差し引くことによって算出された、ユーザの料金プランに関する利用料金を表示する。
【0026】
表示装置200は、まず、通信に関する料金プランの情報に応じたポイント還元率に基づいて算出されるポイント還元数であって、顧客IDに対応するユーザに還元されるポイント還元数を受け付ける。例えば、表示装置200は、特定の料金プランに契約した顧客IDに対応するユーザに還元されるポイント還元数を、前述した算出装置100から受け付ける。
【0027】
そして、表示装置200は、ユーザの料金プランの情報からポイント還元数を差し引くことによって算出された、ユーザの料金プランに関する利用料金を表示する。例えば、表示装置200は、算出装置100から受け付けたポイント還元数を、ユーザの契約した料金プランの基本料金から差し引いた利用料金をユーザ端末300に表示する。
【0028】
これにより、本実施形態に係るシステムは、ユーザが契約した料金プランと、ユーザが利用する決済サービスとが連携して、ポイント還元数によって差し引かれた実質的な利用料金をユーザに提示することができるため、ユーザに適切な料金プランを提供することを支援することができる。
【0029】
〔3.算出装置100および表示装置200の構成〕
次に、図1に示した算出装置100および表示装置200の構成を説明する。図2は、実施形態に係る算出装置および表示装置の構成例を示す図である。図2に示すように、実施形態に係る算出装置100は、通信部110と、制御部120と、記憶部130とを有する。また、表示装置200も、同様に、通信部210と、制御部220と、記憶部230とを有する。
【0030】
通信部110および通信部210は、例えば、NIC(Network Interface Card)等によってそれぞれ実現される。例えば、通信部110および通信部210は、ネットワークNと有線又は無線でそれぞれ接続され、ネットワークNを介して、算出装置100または表示装置200、ユーザ端末300と情報の送受信を行う。
【0031】
記憶部130および記憶部230は、例えば、RAM(Random Access Memory)やハードディスク等の記憶装置によって実現される。記憶部130および記憶部230は、制御部120または制御部220による各種処理に必要なデータ及びプログラムをそれぞれ格納する。
【0032】
記憶部130は、決済サービスを利用するユーザのIDや電話番号と、それに対応する顧客IDや決済ユーザID、プロバイダーコード、ポイント還元率について記憶する。ここで、図3を参照して、記憶部130に記憶されるデータについて説明する。図3は、実施形態に係る算出装置に記憶されるデータの具体例を示す図である。
【0033】
図3に示す例では、記憶部130は、「電話番号」と、「顧客ID」と、「決済ユーザID」と、「プロバイダーコード」と、「ポイント還元率」との項目から構成される。「電話番号」は、決済サービスを利用するユーザが所有する通信端末の電話番号を記憶する。
【0034】
「顧客ID」は、後述する取得部121によって取得された、通信事業者が電話番号に対応するように設定したIDを記憶する。「決済ユーザID」は、決済事業者が電話番号に対応するように設定したIDを記憶する。なお、顧客IDと決済ユーザIDとは、それぞれ個別に管理されるが、ID自体は共通のものを使用してもよい。「プロバイダーコード」は、後述する取得部121によって取得された、ユーザが契約している料金プラン等に紐づけられたコード番号を記憶する。「ポイント還元率」は、プロバイダーコードに対応するポイント還元率を記憶する。
【0035】
例えば、記憶部130は、「電話番号:090-○○・・・」について、「顧客ID:U001」、「決済ユーザID:P001」、「プロバイダーコード:71」、「ポイント還元率:1%」を記憶する。
【0036】
ここで、図4を参照して、料金プランについて説明する。図4は、実施形態に係る料金プランの具体例を示す図である。図4に示す例では、料金プランについて、「A」と「B」と「C」とが示されている。そして、それぞれの料金プランについて、「データ容量」と「ポイント還元率」と「ポイント付与上限」と「基本料金」とが示されている。
【0037】
「データ容量」は、対応する料金プランにおけるユーザが有する通信端末によるデータ利用量の上限を示し、「ポイント還元率」は、決済サービスの利用によりユーザに還元されるポイントの還元率を示す。また、「ポイント付与上限」は、料金プランの契約により設定された、決済処理によって付与されるポイント還元数の付与上限を示し、「基本料金」は、料金プランに予め設定された基本料金を示す。
【0038】
図4に示した通り、各料金プランには、データ容量からポイント還元率までの項目の数値が予め設定されており、ユーザが料金プランA~Cのいずれかを選択し、通信事業者と契約することにより、対応する内容のサービスが提供される。
【0039】
続いて、図5を参照して、プロバイダーコードについて説明する。図5は、実施形態に係るプロバイダーコードの具体例を示す図である。図5に示す例では、前述した図4に示したA~Cの料金プランが示されており、それぞれの料金プランについて、ポイント還元率およびポイント付与上限が示されている。また、料金プランとは別に、ユーザの契約期間が3種類に分類されている。
【0040】
図5に示す例では、プロバイダーコードは、「料金プラン」の項目と「期間」の項目とから設定され、例えば、「料金プラン:C(無制限)」の「期間:N月1日~N+1月末日」のユーザについては、「プロバイダーコード:73」が設定される。これにより、算出装置100と表示装置200との間の通信について、プロバイダーコードの数値を使用してユーザの情報を伝達することによって、ユーザの個人情報を用いることなく、ユーザの契約した料金プランの還元率等の情報を伝達することができる。
【0041】
なお、図5では、プロバイダーコードは、「料金プラン」と「期間」とによって設定される例を示したが、これに限定されない。例えば、後述する特定部122に関する処理で記載するように、ユーザが所有する通信端末の利用状況や、特定の外部サービスの利用、特定の商品の購入履歴等によって、さらにプロバイダーコードを細分化して設定することができる。
【0042】
図2の説明に戻る。記憶部230は、通信サービスに関する料金プランを契約したユーザの顧客IDや、料金プランの基本料金、プロバイダーコード、ポイント還元数について記憶する。ここで、図6を参照して、記憶部230に記憶されるデータについて説明する。図6は、実施形態に係る表示装置に記憶されるデータの具体例を示す図である。
【0043】
図6に示す例では、記憶部230は、「顧客ID」と、「基本料金」と、「プロバイダーコード」と、「ポイント還元数」との項目から構成される。「基本料金」は、ユーザが契約している料金プランのそれぞれに設定されている基本料金を記憶する。「ポイント還元数」は、ユーザに付与されたポイント還元数を記憶する。
【0044】
例えば、記憶部230は、「顧客ID:U001」について、「プロバイダーコード:71」、「基本料金:6000円」、「ポイント還元数:2000円」を記憶する。
【0045】
図2の説明に戻る。制御部120および制御部220は、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)等によって、算出装置100または表示装置200内部の記憶装置に記憶されている各種プログラムがRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部120および制御部220は、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)などの集積回路により実現される。制御部120は、取得部121と、特定部122と、算出部123と、ポイント表示部124と、送信部125とを有する。また、制御部220は、受付部221と、利用料金表示部222とを有する。
【0046】
まず、算出装置100の制御部120が有する機能について説明する。取得部121は、ユーザ情報に対応する顧客IDと、通信に関する複数の料金プランのうち、ユーザが契約している料金プランの情報とを取得する。例えば、取得部121は、決済サービスを利用しているユーザの電話番号に対応する顧客IDと、ユーザが契約している料金プランを示すプロバイダーコードとを、表示装置200等の通信事業者が有するサーバ装置から取得する。
【0047】
特定部122は、取得部121によって取得された顧客IDと対応する決済ユーザIDと、料金プランの情報に対応するポイント還元率とを特定する。例えば、特定部122は、顧客IDと紐づけられた電話番号に対応する決済ユーザIDと、プロバイダーコードに対応するポイント還元率とを特定し、記憶部130に特定した情報を格納する。
【0048】
また、特定部122は、料金プランの情報に加えて、通信端末の利用状況と、特定の外部サービスの利用状況と、特定の商品の購入履歴とのうち、いずれか一つまたは複数の情報に応じたポイント還元率を特定する。例えば、特定部122は、図5に示した料金プランに加えて、通信端末のデータ利用の状況や、提携する外部サービスの利用履歴、最新の通信端末の購入履歴等の情報により、細分化されて設定されたプロバイダーコードの数値を参照し、予め設定されたポイント還元率からの上昇分が加算されたポイント還元率を特定する。
【0049】
具体的には、例えば、予め最新のスマートフォンを購入したユーザには、ポイント還元率が3%アップすると設定されている場合では、対象のユーザが「料金プラン:C」(図4参照)を契約し、かつ、最新のスマートフォンを購入した際に、両情報によってポイント還元率が8%と設定されたことを表すプロバイダーコードが伝達されることにより、特定部122は、対象のユーザのポイント還元率が8%であることを特定する。
【0050】
なお、前述の情報の他に、決済サービス全体の加入件数等により、ポイント還元率がアップするようなキャンペーンや、料金プランの乗り換えにより、ポイント還元率がアップするようなキャンペーン等によって、プロバイダーコードが設定されてもよい。
【0051】
また、特定部122は、所定期間内におけるユーザの通信端末の利用状況に応じて変動された、次回のポイント還元率と、次回のポイント還元率によって付与されるポイントの上限であるポイント付与上限とを特定する。例えば、特定部122は、当月分のユーザの通信端末のデータ利用量に応じて、プロバイダーコードを設定し、翌月分のポイント還元率とポイント付与上限とを特定する。
【0052】
具体的には、例えば、当月分のデータ利用量が2GB以下のユーザには、翌月のポイント還元率が1%アップし、かつ、ポイント付与上限が1500ptアップすると設定されているとする。この場合において、対象のユーザが「料金プラン:C」(図4参照)を契約し、かつ、当月分のデータ利用量が1GBである際に、両情報によってポイント還元率が6%、ポイント付与上限が5500ptと設定されたことを表すプロバイダーコードが伝達されることにより、特定部122は、対象のユーザのポイント還元率が6%、ポイント付与上限が5500ptであることを特定する。
【0053】
算出部123は、決済ユーザIDに対応するユーザから決済要求を受け付けた場合に、決済金額とポイント還元率とに基づき、ポイント還元数を算出する。例えば、算出部123は、決済ユーザIDに対応するユーザから、商品の購入等の決済要求を受け付けた場合に、当該決済要求の決済金額と、当該ユーザについて特定されたポイント還元率との積により、当該決済要求によってユーザに付与されるポイント還元数を算出する。
【0054】
ポイント表示部124は、ユーザの決済時にポイント還元数を表示する。例えば、ポイント表示部124は、ユーザの決済時に、ユーザが契約した料金プランの特典である、ユーザに付与されるポイント還元数を、ユーザ端末300に表示する。
【0055】
ここで、図7を参照して、ポイント表示部124の処理について説明する。図7は、実施形態に係るポイント表示画面の具体例を示す図である。図7の例では、ユーザが決済サービスを利用して、商品の購入を行った際の決済画面と、ユーザに付与されたポイントを表示するポイント付与画面とが示されている。
【0056】
決済画面では、ユーザの商品購入に係る決済要求により、決済処理が完了したことを示す画面が表示され、当該画面に決済処理に伴い算出されたポイント還元数が表示される。具体的には、ある店舗において商品購入額が「500円」の決済処理を行った場合に、当該決済によるポイントが「15pt」付与されることと、当該ポイント付与に料金プランの特典によるポイント還元が含まれることとが、ユーザ端末300に表示される。
【0057】
ここで、ユーザが画面上の「料金プラン特典適用」付近に表示された「詳細を見る」をタップすることにより、ポイント付与の内訳を示す詳細画面が表示される。図7の例では、付与される予定のポイント「15pt」の内訳として、「1.0%特典(あと払い):5pt」と、「2%特典(プラン特典):10pt」とが表示されている。
【0058】
ポイント表示部124は、前述した算出部123によって算出された、料金プランの特典によるポイント還元数である「2%特典(プラン特典):10pt」を表示する。なお、ポイント表示部124は、例えば、算出部123により算出されたポイント還元数と、料金プラン以外の特典によるポイント還元数との合計ポイント(図7の決済画面の例における「15pt」)を、ユーザに付与予定のポイントとして表示してもよい。
【0059】
ポイント付与画面では、一定期間の決済処理により付与されたポイントの合計数を表す画面が表示される。具体的には、ユーザに「300pt」のポイント付与が完了したことが示され、その内訳として、「1.0%特典(あと払い):100pt」と、「2%特典(プラン特典):200pt」とが表示されている。
【0060】
ポイント表示部124は、前述した算出部123によって、それぞれの決済単位で算出された料金プランの特典によるポイント還元数の一定期間の合計である「2%特典(プラン特典):200pt」を表示する。なお、ポイント表示部124は、例えば、算出部123により算出されたポイント還元数と、料金プラン以外の特典によるポイント還元数との合計ポイント(図7の例における「300pt」)を、ユーザに付与が完了したポイントの合計として表示するようにしてもよい。
【0061】
図2の説明に戻る。送信部125は、ポイント還元数を外部の装置に送信する。例えば、送信部125は、前述した算出部123によって算出されたポイント還元数を、後述する表示装置200に送信する。
【0062】
続いて、表示装置200の制御部220が有する機能について説明する。受付部221は、通信に関する料金プランの情報に応じたポイント還元率に基づいて算出されるポイント還元数であって、顧客IDに対応するユーザに還元されるポイント還元数を受け付ける。例えば、受付部221は、顧客IDに対応するユーザのそれぞれについて付与される、前述した算出装置100の算出部123によって算出されたポイント還元数を受け付け、記憶部230に格納する。
【0063】
また、受付部221は、ポイント還元数をユーザの決済単位で受け付ける。例えば、受付部221は、前述した算出装置100の算出部123によって算出されたポイント還元数を、一つ一つの決済処理単位で受け付け、決済処理を行った日時の情報と共に記憶部230に格納する。
【0064】
利用料金表示部222は、ユーザが契約している料金プランの情報から受付部221によって受け付けられたポイント還元数を差し引いて算出された、ユーザの料金プランに関する利用料金を表示する。例えば、利用料金表示部222は、ユーザが契約している料金プランの基本料金(図4参照)から、ユーザに付与されるポイント還元数を差し引くことにより算出された、ユーザが支払う実質的な利用料金をユーザ端末300に表示する。
【0065】
ここで、図8を参照して、利用料金表示部が行う処理について説明する。図8は、実施形態に係る利用料金表示画面の具体例を示す図である。図8では、通信事業者と料金プランについて契約したユーザの、通信サービスの利用状況を表す画面の例が示されており、表示装置200によりユーザ端末300に表示される。
【0066】
図8左部では、ユーザの利用状況として、「お支払い料金 合計」と、「○○プラン特典」と、「データ通信料」との項目の情報が示されている。そして、「○○プラン特典」をタップすることにより、画面が図8右部に示した画面に遷移する。図8右部では、ユーザが契約した料金プランの種類と、ポイント付与率(還元率)と、ユーザが支払う実質料金のシミュレーションとが示されている。
【0067】
利用料金表示部222は、ユーザが契約した料金プラン「○○プラン」の基本料金「8750円」から、ポイント還元数「1200pt」を差し引いて算出された、実質料金「7550円」を表示する。なお、利用料金表示部222は、例えば、ポイント還元数と、ポイント還元数以外の割引とを、基本料金から差し引いた最終的な利用料金を表示するようにしてもよい。
【0068】
また、利用料金表示部222は、当月のポイント還元数による当月の実質料金の表示の他に、例えば、ユーザの過去の決済履歴の情報からポイント還元数を算出し、任意の月の実質料金のシミュレーション結果を表示することができる。
【0069】
具体的には、利用料金表示部222は、例えば、特定の二次元コードを通信端末により読み取ることで、ユーザの決済サービスの利用履歴を取得することにより、ユーザが選択した任意の月に支払われる予定の基本料金から、決済サービスの利用履歴から算出されたポイント還元数を差し引くことにより、実質的な利用料金のシミュレーション結果を表示する。
【0070】
〔4.算出装置100による処理の具体例〕
ここで、図9を参照し、算出装置100の処理の全体的な流れについて説明する。図9は、実施形態に係る算出処理の具体例を示す図である。ユーザが図9の例に示す作業を順に行うことにより、通信事業者が有する表示装置200と決済事業者が有する算出装置100とがデータを連携し、最終的にユーザにポイント還元が行われる。
【0071】
まず、ユーザが、決済事業者が提供する決済サービスに登録することにより、算出装置100にユーザの携帯番号等の情報が記憶され、決済ユーザIDが付される。次に、ユーザが、通信事業者の料金プランの一つに申し込むことにより、表示装置200にユーザの携帯番号等の情報と、契約した料金プランの情報と、顧客IDとが記憶される。
【0072】
その後、ユーザは、決済サービスのアプリケーションから、通信事業者が提供するサービスとの連携を行うことにより、算出装置100と表示装置200との間で、回線認証が行われたり、プロバイダーコードの伝達が行われたりする。この結果、算出装置100は、伝達されたプロバイダーコードにより、ユーザが契約した料金プランのポイント還元率を特定する。
【0073】
そして、算出装置100は、プロバイダーコードの取得以降に、ユーザからの決済要求を受け付けた場合には、決済金額とポイント還元率との積により、ポイント還元数を算出して、ユーザに当該ポイントを付与する。
【0074】
〔5.算出装置100の処理の流れ〕
続いて、算出装置100の処理の流れについて説明する。図10は、実施形態に係る算出装置の処理手順の一例を示すフローチャートである。なお、下記の各ステップは異なる順序で実行することもでき、また、省略される処理があってもよい。
【0075】
まず、算出装置100は、ユーザの決済サービスへの登録を受け付ける(S101)。算出装置100がユーザの決済サービスへの登録を受け付けた場合は(S101;Yes)、取得部121は、ユーザ情報に対応する顧客IDと、複数の料金プランのうち、ユーザが契約している料金プランのプロバイダーコードとを取得する(S102)。一方で、算出装置100がユーザの決済サービスへの登録を受け付けていない場合は(S101;No)、ユーザの決済サービスへの登録を受け付けるまで待機する。
【0076】
そして、特定部122は、顧客IDと対応する決済ユーザIDと、プロバイダーコードに対応するポイント還元率とを特定する(S103)。その後、算出装置100は、ユーザから決済要求を受け付ける(S104)。
【0077】
算出装置100が決済要求を受け付けた場合は(S104;Yes)、算出部123は、決済要求に係る決済金額とポイント還元率との積により、ユーザに付与されるポイント還元数を算出して(S105)、算出装置100は工程を終了する。一方で、算出装置100が決済要求を受け付けていない場合は(S104;No)、算出装置100は、ユーザから決済要求を受け付けるまで待機する。
【0078】
〔6.効果〕
前述したように、算出装置100は、取得部121と特定部122と算出部123とを有する。取得部121は、ユーザ情報に対応する顧客IDと、複数の通信に関する料金プランのうち、ユーザが契約している料金プランの情報とを取得する。特定部122は、取得部121によって取得された顧客IDと対応する決済ユーザIDと、料金プランの情報に対応するポイント還元率とを特定する。算出部123は、ユーザから決済要求を受け付けた場合に、決済金額とポイント還元率とに基づき、ポイント還元数を算出する。
【0079】
これにより、算出装置100は、ユーザが契約した料金プランに対応するポイント還元率を用いて、ユーザの決済サービスの利用によるポイント還元数を算出することができる。その結果、ポイント還元数を使用して割引された料金プランの利用料金をユーザに示すことができるため、算出装置100は、ユーザへの適切な料金プランの提供を支援することができる。また、算出装置100は、通信事業者の料金プランと、決済事業者の決済サービスとが連携することによる、特徴的なサービスを提供することができるため、持続可能な開発目標(SDGs)の目標9「産業と技術革新の基盤をつくろう」の達成に貢献できる。
【0080】
また、算出装置100は、ポイント表示部124をさらに有する。ポイント表示部124は、ユーザの決済時にポイント還元数を表示する。これにより、算出装置100は、ユーザが決済を行うたびに、料金プランの特典として付与されるポイント還元数を、ユーザに把握させることができる。
【0081】
さらに、算出装置100は、送信部125をさらに有する。送信部125は、ポイント還元数を外部の装置に送信する。これにより、算出装置100は、決済金額とポイント還元率とにより、ユーザに付与されたポイント還元数を、後述する表示装置200に送信することができるため、決済サービスの利用によるポイント還元数の割引が考慮された料金プランの提供を支援することができる。
【0082】
また、算出装置100の特定部122は、料金プランの情報に加えて、通信端末の利用状況と、特定の外部サービスの利用状況と、特定の商品の購入履歴とのうち、いずれか一つまたは複数の情報に応じたポイント還元率を特定する。これにより、算出装置100は、ユーザが契約した料金プランに設定されたポイント還元率に、ユーザの特定の行動によるポイント還元率の上昇分が加算された、最終的なポイント還元率を用いて、ユーザに付与されるポイント還元数を算出することができる。
【0083】
さらに、算出装置100の特定部122は、所定期間内におけるユーザの通信端末の利用状況に応じて変動された、次回のポイント還元率と、次回のポイント還元率によって付与されるポイントの上限であるポイント付与上限とを特定する。これにより、算出装置100は、過去のユーザの通信端末のデータ利用量が一定以下である場合に、次回のポイント還元率およびポイント付与上限を上昇させることができる。
【0084】
また、前述したように、表示装置200は、受付部221と、利用料金表示部222とを有する。受付部221は、通信に関する料金プランの情報に応じたポイント還元率に基づいて算出されるポイント還元数であって、顧客IDに対応するユーザに還元されるポイント還元数を受け付ける。利用料金表示部222は、ユーザが契約している料金プランの情報から受付部221によって受け付けられたポイント還元数を差し引いて算出された、ユーザの料金プランに関する利用料金を表示する。
【0085】
これにより、表示装置200は、ユーザが契約した料金プランから、ユーザに付与されるポイント還元数を差し引くことにより算出された、ユーザが支払う実質的な利用料金を表示することができるため、決済サービスの利用によるポイント還元数の割引が考慮された料金プランの提供を支援することができる。
【0086】
〔7.ハードウェア構成〕
また、前述してきた実施形態に係る算出装置100および表示装置200は、例えば図11に示すような構成のコンピュータ1000によって実現される。図11は、ハードウェア構成の一例を示す図である。コンピュータ1000は、CPU1100、RAM1200、ROM1300、HDD1400、通信インターフェイス(I/F)1500、入出力インターフェイス(I/F)1600、及びメディアインターフェイス(I/F)1700を備える。
【0087】
CPU1100は、ROM1300またはHDD1400に格納されたプログラムに基づいて動作し、各部の制御を行う。ROM1300は、コンピュータ1000の起動時にCPU1100によって実行されるブートプログラムや、コンピュータ1000のハードウェアに依存するプログラム等を格納する。
【0088】
HDD1400は、CPU1100によって実行されるプログラム、及び、かかるプログラムによって使用されるデータ等を格納する。通信インターフェイス1500は、所定の通信網を介して他の機器からデータを受信してCPU1100へ送り、CPU1100が生成したデータを所定の通信網を介して他の機器へ送信する。
【0089】
CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して、ディスプレイやプリンタ等の出力装置、及び、キーボードやマウス等の入力装置を制御する。CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して、入力装置からデータを取得する。また、CPU1100は、生成したデータを入出力インターフェイス1600を介して出力装置へ出力する。
【0090】
メディアインターフェイス1700は、記録媒体1800に格納されたプログラムまたはデータを読み取り、RAM1200を介してCPU1100に提供する。CPU1100は、かかるプログラムを、メディアインターフェイス1700を介して記録媒体1800からRAM1200上にロードし、ロードしたプログラムを実行する。記録媒体1800は、例えばDVD(Digital Versatile Disc)、PD(Phase change rewritable Disk)等の光学記録媒体、MO(Magneto-Optical disk)等の光磁気記録媒体、テープ媒体、磁気記録媒体、または半導体メモリ等である。
【0091】
例えば、コンピュータ1000が実施形態の算出装置100または表示装置200として機能する場合、コンピュータ1000のCPU1100は、RAM1200上にロードされたプログラムを実行することにより、制御部120または制御部220の機能を実現する。コンピュータ1000のCPU1100は、これらのプログラムを記録媒体1800から読み取って実行するが、他の例として、他の装置から所定の通信網を介してこれらのプログラムを取得してもよい。
【0092】
以上、本願の実施形態のいくつかを図面に基づいて詳細に説明したが、これらは例示であり、発明の開示の欄に記載の態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で本発明を実施することが可能である。
【0093】
〔8.その他〕
また、上記実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。例えば、各図に示した各種情報は、図示した情報に限られない。
【0094】
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。また、上述してきた実施形態は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。
【符号の説明】
【0095】
100 算出装置
110、210 通信部
120、220 制御部
121 取得部
122 特定部
123 算出部
124 ポイント表示部
125 送信部
130、230 記憶部
200 表示装置
221 受付部
222 利用料金表示部
300、300-1~300-n ユーザ端末
【要約】
【課題】ユーザへの適切な料金プランの提供を支援すること。
【解決手段】実施形態に係る表示装置200は、受付部221と、利用料金表示部222とを有する。受付部221は、通信に関する料金プランの情報に応じたポイント還元率に基づいて算出されるポイント還元数であって、顧客IDに対応するユーザに還元されるポイント還元数を受け付ける。利用料金表示部222は、ユーザが契約している料金プランの情報から受付部221によって受け付けられたポイント還元数を差し引いて算出された、ユーザの料金プランに関する利用料金を表示する。
【選択図】図2
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11