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特許7618881画像処理装置及びその制御方法、並びにプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-01-10
(45)【発行日】2025-01-21
(54)【発明の名称】画像処理装置及びその制御方法、並びにプログラム
(51)【国際特許分類】
   H04N 1/00 20060101AFI20250114BHJP
【FI】
H04N1/00 350
H04N1/00 E
【請求項の数】 19
(21)【出願番号】P 2024112533
(22)【出願日】2024-07-12
(62)【分割の表示】P 2020085058の分割
【原出願日】2020-05-14
(65)【公開番号】P2024133714
(43)【公開日】2024-10-02
【審査請求日】2024-08-06
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】000001007
【氏名又は名称】キヤノン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100125254
【弁理士】
【氏名又は名称】別役 重尚
(72)【発明者】
【氏名】佐藤 智也
【審査官】鈴木 肇
(56)【参考文献】
【文献】特開2016-117158(JP,A)
【文献】特開2007-067561(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04N 1/00
B41J 29/00 -29/70
G03G 13/34
G03G 15/00
G03G 15/36
G03G 21/00 -21/04
G03G 21/10 -21/14
G03G 21/20
G06F 3/01
G06F 3/048- 3/04895
H04M 1/00
H04M 1/24 - 1/82
H04M 99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の機能を有する画像処理装置であって、
原稿を読み取る読取手段と、
前記複数の機能のうちいずれかの機能を示すアイテムを複数含む第1の画面と、前記複数の機能のうちいずれかの機能を示すアイテムを複数含み、かつ前記アイテムのうち前記第1の画面に含まれる前記アイテムとは異なる前記アイテムを少なくとも1つ含む第2の画面を少なくとも表示部に表示し、
前記第1の画面と前記第2の画面の表示を切り替える操作を受け付けた場合、少なくとも前記第1の画面と前記第2の画面の表示を切り替える表示制御手段と、
を備え、
前記表示制御手段は、前記第1の画面が表示され、かつ前記読取手段により原稿を読み取るためのユーザ操作がされた場合、前記ユーザ操作がされたことに基づいて前記表示部に前記読取手段を使用する機能を示すアイテムを表示する表示制御を実行し、前記第1の画面を前記第2の画面に切り替える操作を受け付けて前記第2の画面が表示され、かつ前記ユーザ操作がされた場合、前記表示制御を実行しない
ことを特徴とする画像処理装置。
【請求項2】
前記表示制御手段は、前記第1の画面が表示され、かつ前記読取手段により原稿を読み取るためのユーザ操作がされた場合、前記ユーザ操作がされたことに基づいて前記表示部に前記読取手段を使用する機能を示すアイテムを複数表示する
ことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
【請求項3】
前記ユーザ操作がされたことに基づいて前記表示部に表示される、前記読取手段を使用する機能を示すアイテムとは、前記読取手段で読み取った原稿のデータを印刷する機能を示すアイテムである
ことを特徴とする請求項1または2に記載の画像処理装置。
【請求項4】
前記ユーザ操作がされたことに基づいて前記表示部に表示される、前記読取手段を使用する機能を示すアイテムとは、前記読取手段で読み取った原稿のデータを送信する機能を示すアイテムである
ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の画像処理装置。
【請求項5】
前記ユーザ操作がされたことに基づいて前記表示部に表示される、前記読取手段を使用する機能を示すアイテムとは、前記読取手段で読み取った原稿のデータを保存する機能を示すアイテムである
ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の画像処理装置。
【請求項6】
前記表示制御手段は、前記読取手段を使用しない機能を示すアイテムを含む前記第1の画面が表示された状態で前記ユーザ操作がされた場合、前記ユーザ操作がされたことに基づいて前記表示部に前記読取手段を使用する機能を示すアイテムを複数表示し、かつ前記読取手段を使用しない機能を示すアイテムを表示しない制御を実行する
ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の画像処理装置。
【請求項7】
前記第2の画面が含む前記複数のアイテムは、ユーザによって設定された表示順で表示される
ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載の画像処理装置。
【請求項8】
前記第1の画面には、少なくとも前記第2の画面に切り替えるためのアイテムが含まれる
ことを特徴とする請求項1乃至7のいずれか一項に記載の画像処理装置。
【請求項9】
前記第1の画面を前記第2の画面に切り替える操作とは、前記少なくとも前記第2の画面に切り替えるためのアイテムに対する操作である
ことを特徴とする請求項8に記載の画像処理装置。
【請求項10】
前記第2の画面には、少なくとも前記第1の画面に切り替えるためのアイテムが含まれる
ことを特徴とする請求項1乃至9のいずれか一項に記載の画像処理装置。
【請求項11】
前記第1の画面は、前記複数の機能のうちいずれかの機能を実行するための前記アイテムを複数含み、前記第1の画面が含む前記複数のアイテムのうちいずれかのアイテムを選択可能なホーム画面である
ことを特徴とする請求項1乃至10のいずれか一項に記載の画像処理装置。
【請求項12】
前記第2の画面は、前記複数の機能のうちいずれかの機能を実行するための前記アイテムを複数含み、前記第2の画面が含む前記複数のアイテムのうちいずれかのアイテムを選択可能なホーム画面である
ことを特徴とする請求項1乃至11のいずれか一項に記載の画像処理装置。
【請求項13】
前記第1の画面と前記第2の画面には、ホーム画面を示す表示アイテムが含まれる
ことを特徴とする請求項1乃至12のいずれか一項に記載の画像処理装置。
【請求項14】
前記複数の機能のうちいずれかの機能を示すアイテムは、前記画像処理装置に搭載されているアプリケーションを示すボタンである
ことを特徴とする請求項1乃至13のいずれか一項に記載の画像処理装置。
【請求項15】
前記画像処理装置は、プリンタであることを特徴とする
ことを特徴とする請求項1乃至14のいずれか一項に記載の画像処理装置。
【請求項16】
複数の機能を有する画像処理装置であって、
原稿を読み取る読取手段と、
前記複数の機能のうちいずれかの機能を示すアイテムを複数含む第1の画面と、前記複数の機能のうちいずれかの機能を示すアイテムを複数含み、かつ前記アイテムのうち前記第1の画面に含まれる前記アイテムとは異なる前記アイテムを少なくとも1つ含む第2の画面を少なくとも表示部に表示する表示制御手段と、
を備え、
前記表示制御手段は、前記第1の画面が表示され、かつ前記読取手段により原稿を読み取るためのユーザ操作がされた場合、前記ユーザ操作がされたことに基づいて前記表示部に前記読取手段を使用する機能を示すアイテムを表示する表示制御を実行し、前記第1の画面とは異なる前記第2の画面が表示され、かつ前記ユーザ操作がされた場合、前記表示制御を実行しない
ことを特徴とする画像処理装置。
【請求項17】
複数の機能を有する画像処理装置の制御方法であって、
原稿を読み取る読取ステップと、
前記複数の機能のうちいずれかの機能を示すアイテムを複数含む第1の画面と、前記複数の機能のうちいずれかの機能を示すアイテムを複数含み、かつ前記アイテムのうち前記第1の画面に含まれる前記アイテムとは異なる前記アイテムを少なくとも1つ含む第2の画面を少なくとも表示部に表示し、
前記第1の画面と前記第2の画面の表示を切り替える操作を受け付けた場合、少なくとも前記第1の画面と前記第2の画面の表示を切り替える表示制御ステップと、
を有し、
前記表示制御ステップは、前記第1の画面が表示され、かつ前記読取ステップにより原稿を読み取るためのユーザ操作がされた場合、前記ユーザ操作がされたことに基づいて前記表示部に前記読取ステップで使用する機能を示すアイテムを表示する表示制御を実行し、前記第1の画面を前記第2の画面に切り替える操作を受け付けて前記第2の画面が表示され、かつ前記ユーザ操作がされた場合、前記表示制御を実行しない
ことを特徴とする制御方法。
【請求項18】
複数の機能を有する画像処理装置の制御方法であって、
原稿を読み取る読取ステップと、
前記複数の機能のうちいずれかの機能を示すアイテムを複数含む第1の画面と、前記複数の機能のうちいずれかの機能を示すアイテムを複数含み、かつ前記アイテムのうち前記第1の画面に含まれる前記アイテムとは異なる前記アイテムを少なくとも1つ含む第2の画面を少なくとも表示部に表示する表示制御ステップと、
を備え、
前記表示制御ステップは、前記第1の画面が表示され、かつ前記読取ステップにより原稿を読み取るためのユーザ操作がされた場合、前記ユーザ操作がされたことに基づいて前記表示部に前記読取ステップで使用する機能を示すアイテムを表示する表示制御を実行し、前記第1の画面とは異なる前記第2の画面が表示され、かつ前記ユーザ操作がされた場合、前記表示制御を実行しない
ことを特徴とする制御方法。
【請求項19】
コンピュータを、請求項1乃至16のいずれか1項に記載の画像処理装置の各手段として機能させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像処理装置及びその制御方法、並びにプログラムに関し、特に搭載される多くのアプリをアプリ選択画面において選択可能に表示する画像処理装置及びその制御方法、並びにプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、複合機等の画像処理装置には多くのアプリケーション(以下、アプリ)が搭載されている。ここで言うアプリには、例えばコピーやファックス、PCからの印刷データをプリントするアプリなどが含まれる。
【0003】
画像処理装置に搭載されるアプリが多くなるに伴い、画像処理装置の操作部に表示されるアプリ選択画面中のアプリボタンの数も増加し続けており、アプリボタンの数が増えて一画面に全てのアプリボタンを表示できない場合もある。このような場合、アプリ選択画面を複数画面(複数ページ)用意し、フリック等の操作によってページを切り替えて所望のアプリボタンを選択できるようにしている。
【0004】
一方、アプリボタンの数が増えることは、ユーザにとっては自分が操作したいアプリを見つけるまでに時間がかかることにも繋がる。そこで、画像処理装置の状態に応じて、アプリ選択画面に表示されるアプリボタンを並び替える技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0005】
例えば、画像処理装置のスキャナに特定の用紙サイズの原稿が置かれていた場合には、その原稿に関連するアプリボタンの表示順位が上位となるようアプリ選択画面に表示されるアプリボタンを並び替える。また、画像処理装置とネットワークを介して接続された外部装置から印刷ジョブが投入された場合には、印刷ジョブに関するアプリボタンの表示順位が上位となるようアプリ選択画面に表示されるアプリボタンを並び替える。これにより、アプリ選択画面において、ユーザが希望するアプリボタンに素早く辿り着くことが可能となる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【文献】特開2016-117158号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、特許文献1の技術のような画像処理装置の状態に応じたアプリ選択画面のアプリボタンの並び替えが、ユーザにとって意図しない並び替えであった場合、かえってユーザに混乱を与えてしまう。
【0008】
例えば、ユーザが、アプリ選択画面に対するフリック等の操作によりページ遷移した結果、実行しようとする所望のアプリボタンを見つけたとする。その後、ユーザが、その所望のアプリボタンを押下する前に画像処理装置のスキャナに特定の用紙サイズの原稿を置くと、それによってアプリボタンの並べ替えが行われてしまう。その結果、ユーザが実行しようとした所望のアプリボタンがアプリ選択画面の別のページに移動してしまい、ユーザは再度、所望のアイコンを探さなければならなくなるという問題が発生する。特許文献1では、かかる問題に関して考慮されていない。
【0009】
よって本発明は、アプリ選択画面のアプリボタンに対してユーザの意図しないボタン並べ替えを実行してしまう可能性を低減することができる画像処理装置及びその制御方法、並びにプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の請求項1に係る画像処理装置は、複数の機能を有する画像処理装置であって、原稿を読み取る読取手段と、前記複数の機能のうちいずれかの機能を示すアイテムを複数含む第1の画面と、前記複数の機能のうちいずれかの機能を示すアイテムを複数含み、かつ前記アイテムのうち前記第1の画面に含まれる前記アイテムとは異なる前記アイテムを少なくとも1つ含む第2の画面を少なくとも表示部に表示し、前記第1の画面と前記第2の画面の表示を切り替える操作を受け付けた場合、少なくとも前記第1の画面と前記第2の画面の表示を切り替える表示制御手段と、を備え、前記表示制御手段は、前記第1の画面が表示され、かつ前記読取手段により原稿を読み取るためのユーザ操作がされた場合、前記ユーザ操作がされたことに基づいて前記表示部に前記読取手段を使用する機能を示すアイテムを表示する表示制御を実行し、前記第1の画面を前記第2の画面に切り替える操作を受け付けて前記第2の画面が表示され、かつ前記ユーザ操作がされた場合、前記表示制御を実行しないことを特徴とする。
本発明の請求項16に係る画像処理装置は、複数の機能を有する画像処理装置であって、原稿を読み取る読取手段と、前記複数の機能のうちいずれかの機能を示すアイテムを複数含む第1の画面と、前記複数の機能のうちいずれかの機能を示すアイテムを複数含み、かつ前記アイテムのうち前記第1の画面に含まれる前記アイテムとは異なる前記アイテムを少なくとも1つ含む第2の画面を少なくとも表示部に表示する表示制御手段と、を備え、前記表示制御手段は、前記第1の画面が表示され、かつ前記読取手段により原稿を読み取るためのユーザ操作がされた場合、前記ユーザ操作がされたことに基づいて前記表示部に前記読取手段を使用する機能を示すアイテムを表示する表示制御を実行し、前記第1の画面とは異なる前記第2の画面が表示され、かつ前記ユーザ操作がされた場合、前記表示制御を実行しないことを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、アプリ選択画面のアプリボタンに対してユーザの意図しないボタン並べ替えを実行してしまう可能性を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】本発明の実施形態における画像処理装置のハードウェア構成を示すブロック図である。
図2】画像処理装置のソフトウェア構成を示すブロック図である。
図3図2におけるアプリボタン情報テーブルの例を示す図である。
図4】デフォルト表示順で各アプリボタンが表示されている場合のアプリ選択画面を示す図である。
図5】原稿検知時のアプリ選択画面を示す図である。
図6】未プリントジョブ検知時のアプリ選択画面を示す図である。
図7】アプリ選択画面に表示されるアプリボタンの並び替え処理のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
【0014】
図1は、本発明の実施形態における画像処理装置100のハードウェア構成を示すブロック図である。
【0015】
図1において、画像処理装置100は、制御部1000、操作部1010、プリンタ1011、スキャナ1012、及び人感センサ1013を備えると共に、LAN101に接続する。
【0016】
制御部1000は、画像処理装置100全体の動作を制御する。また、制御部1000は、CPU1001、ROM1002、RAM1003、HDD1004、操作部I/F1005、プリンタI/F1006、スキャナI/F1007、人感センサI/F1008、ネットワークI/F1009を備える。
【0017】
CPU1001は、ROM1002に記憶された制御プログラムを読み出して読取制御や送信制御などの各種制御を行う。
【0018】
ROM1002はブートROMであり、システムのブートプログラムが格納されている。RAM1003は、CPU1001の主メモリ、ワークエリア等の一時記憶領域として用いられる。
【0019】
HDD1004は、画像データや各種プログラム、或いは各種情報テーブルを記憶する。
【0020】
操作部I/F1005は、操作部1010と制御部1000とを接続するためのインタフェースである。
【0021】
操作部1010には、タッチパネル機能を有する液晶表示部やキーボードなどが備えられている。また、操作部1010は、画像処理装置100を操作するためのハードキーを含む。
【0022】
プリンタI/F1006は、プリンタ1011と制御部1000とを接続するためのインタフェースである。プリンタ1011で印刷すべき画像データは、プリンタI/F1006を介して制御部1000から転送され、プリンタ1011において記録媒体上(用紙上)に印刷される。
【0023】
スキャナI/F1007は、スキャナ1012と制御部1000とを接続するためのインタフェースである。スキャナ1012は、フィーダー又は圧板を有し、フィーダー又は圧板に設置される原稿から画像を読み取って画像データを生成し、スキャナI/F1007を介して制御部1000に入力する。
【0024】
人感センサI/F1008は、人感センサ1013と制御部1000とを接続するためのインタフェースである。人感センサ1013は、画像処理装置100の前に人がいるかどうかを判断し、人感センサI/F1008を介して制御部1000に入力する。
【0025】
ネットワークI/F1009は、制御部1000をLAN101に接続するためのインタフェースである。ネットワークI/F1009は、LAN101を介してネットワークに接続されている外部装置に情報を送信したり、受信したりする。
【0026】
画像処理装置100が有する機能(アプリケーション)のうち代表的なものには、コピーアプリ、プリントアプリ、スキャンして送信アプリ、スキャンして保存アプリ、及び保存ファイルの利用アプリが挙げられる。
【0027】
コピーアプリは、スキャナ1012により原稿上の画像を読み取って生成された画像データをプリンタ1011にて印刷する機能である。
【0028】
プリントアプリは、ネットワークI/F1009を介してネットワーク接続された情報処理装置等の外部から投入されたプリントジョブに基づいて画像データをプリンタ1011にて印刷する機能である。
【0029】
スキャンして送信アプリは、スキャナ1012により原稿上の画像を読み取って生成された画像データをネットワークI/F1009を介して外部へ送信する機能である。
【0030】
スキャンして保存アプリは、スキャナ1012により原稿上の画像を読み取って生成された画像データをHDD1004に保存する機能である。
【0031】
保存ファイルの利用アプリは、HDD1004に保存された画像データをプリンタ1011にて印刷又はネットワークI/F1009を介して外部へ送信する機能である。
【0032】
図2は、画像処理装置100のソフトウェア構成を示すブロック図である。各ソフトウェアはROM1002に記憶され、CPU1001によって実行される。
【0033】
図2において、画像処理装置100は、原稿検知部201、ログイン機能部202、ログイン情報管理テーブル203、及びプリントジョブ検知部204を備える。また、画像処理装置100は、タイマー部206、メニュー機能部207、ボタン表示順制御部208、及びアプリボタン情報テーブル209を備える。
【0034】
原稿検知部201は、画像処理装置100のスキャナ1012に原稿が設置されている状態か否かを検知して、その検知結果を保持する。スキャナ1012に原稿が設置されている状態とは、例えば、フィーダーに原稿が設置されている状態、圧板に原稿が設置されている状態、及び圧板が開いている状態を指す。尚、スキャナ1012に原稿が設置されている状態はこの限りではない。
【0035】
ログイン機能部202は、画像処理装置100の認証機能を担う。具体的には、ログイン機能部202は、認証ユーザ毎に操作部1010に表示する表示言語を管理したり、認証ユーザ毎にプリンタ1011によるプリント処理が未実行である印刷ジョブ(以下、未プリントジョブ)が存在するか否かを管理したりする。また、ログイン機能部202は、認証機能がONである場合に認証機能を実行する。認証機能をONにするかOFFにするかは、ユーザが操作部1010を介して設定する。認証機能がONであるかOFFであるかの情報は、HDD1004に記憶され、ログイン機能部202はこの情報を参照する。認証機能がONである場合、ユーザが画像処理装置100を操作するためにはログインが必要になる。認証機能がOFFである場合、ユーザが画像処理装置を操作するためのログインは不要である。
【0036】
ログイン情報管理テーブル203は、認証ユーザのID、パスワードの他、ユーザ毎に管理すべき情報を保持する。ユーザ毎に管理すべき情報とは、例えば、ユーザの表示言語情報や、未プリントジョブの情報である。尚、ユーザ毎に管理すべき情報はこの限りではない。
【0037】
プリントジョブ検知部204は、LAN101を介して画像処理装置100に外部装置から投入された未プリントジョブが存在するか否かの状態を保持する。認証機能がONである場合、プリントジョブ検知部204は、ログイン機能部202と連携し、認証ユーザ毎に未プリントジョブが存在するかの状態を保持する。
【0038】
タイマー部206は、操作部1010がユーザに最後に操作されてから、どれだけ時間が経ったかを計測する。タイマー部206で計測された時間が予め決められた時間以上となったとき、操作部1010は、オートクリア機能によって図4で示すアプリ選択画面400に遷移する。尚、図4は、ユーザがログインした状態におけるアプリ選択画面400を示しているが、認証機能がOFFの場合であっても同様の画面遷移が行われる。
【0039】
メニュー機能部207は、操作部1010に表示される画面制御を行う。メニュー機能部207には、ボタン表示順制御部208から、アプリボタンの表示順(以下、ボタン表示順)が通知される。メニュー機能部207は、その通知されたボタン表示順に従ってアプリボタンを並べた状態でアプリ選択画面400を表示する。そして、メニュー機能部207は、表示したアプリ選択画面400上のアプリボタンが押下されたことを検知すると、対応するアプリを実行するための画面に遷移するよう操作部1010を制御する。またメニュー機能部207は、後述するように、アプリ選択画面400が複数ページを有する場合、ユーザによるページ切替操作に応じてアプリ選択画面400の表示ページを切り替えて表示する。尚、メニュー機能部207は、ページ切替操作に応じてページを切り替えた後は、ボタン表示順制御部208からボタン表示順が通知されても、そのボタン表示順に従ったアプリボタンの並び替えを行なわない。詳細は後述する。
【0040】
ボタン表示順制御部208は、アプリボタン情報テーブル209を参照し、原稿検知部201、ログイン機能部202、プリントジョブ検知部204、タイマー部206の状態に応じて、メニュー機能部207にボタン表示順を通知する。例えば、原稿検知部201が原稿を検知した場合には、ユーザが次に行なう作業は原稿読み込み処理を伴う作業である可能性が高い。そこで、ボタン表示順制御部208は、原稿読み込みを行なうアプリボタンを上位に配置するボタン表示順をメニュー機能部207に通知する。また、プリントジョブ検知部204が未プリントジョブを検知した場合には、ユーザが次に行なう作業は未プリントジョブのプリント出力である可能性が高い。そこで、ボタン表示順制御部208は、未プリントジョブの出力を行なうアプリボタンを上位に配置するボタン表示順をメニュー機能部207に通知する。
【0041】
アプリボタン情報テーブル209は、アプリ選択画面400に表示する各アプリボタンの情報を管理する。
【0042】
図3は、アプリボタン情報テーブル209の例を示す図である。尚、アプリボタン情報テーブルは、画像処理装置100のHDD1004に記憶しても良いし、ネットワークI/F1009を介して接続された外部記憶装置に記憶するようにしても良い。また、アプリボタン情報テーブル209をユーザ毎に管理しても良い。この場合、アプリボタン情報テーブル209は、ログイン情報管理テーブル203と関連付けて保持され、認証時に読み出される。
【0043】
図3において、アプリボタン情報テーブル209は、4つのデータ列301~304を備える。
【0044】
データ列301は、各アプリボタンを一意に識別するためのアプリボタンIDの値を管理する。
【0045】
データ列302は、アプリ選択画面400に表示する各アプリボタンの名称を管理する。
【0046】
データ列303は、各アプリボタンのデフォルト表示順を管理する。ボタン表示順制御部208によるボタン表示順に従い、メニュー機能部207がアプリ選択画面400にあるアプリボタンを並び変える前は、各アプリボタンはデフォルト表示順でアプリ選択画面400に表示される。
【0047】
データ列304は、アプリボタンの少なくとも1つを優先表示する条件であるボタン優先事象をアプリボタン毎に管理する。
【0048】
例えば、コピーアプリ(アプリボタンID0001)は、スキャナ1012を利用して原稿を読み込む処理を行なうためのアプリケーションであるため、そのボタン優先事象が「原稿検知」となっている。同様にアプリボタンID0005,0008,0009である各アプリのボタン優先事象は「原稿検知」となっている。また、プリントアプリ(アプリボタンID0003)はプリンタ1011を利用して未プリントジョブをプリントする処理を行なうアプリであるため、そのボタン優先事象が「未プリントジョブ検知」となっている。同様に、アプリボタンID0004のアプリのボタン優先事象も「未プリントジョブ検知」となっている。
【0049】
尚、アプリボタン情報テーブル209にて管理される情報はこの限りではない。また、データ列304で管理されるボタン優先事象は、原稿検知と未プリントジョブ検知に限らない。例えば、FAX受信ジョブが存在することを検知したことを優先事象とするアプリボタンがあっても良いし、画像処理装置にメンテナンスが必要な事象が発生していることを検知したことを優先事象とするアプリボタンがあっても良い。
【0050】
また、データ列303で管理されるデフォルト表示順やデータ列304で管理されるボタン優先事象の情報は、HDD1004などに予め保持されていても良いし、ユーザが設定できるようにしても良い。
【0051】
以下、図4図6を用いて、操作部1010に表示されるアプリ選択画面の本実施形態における画面切替方法について説明する。
【0052】
図4は、デフォルト表示順で各アプリボタンが表示されている場合のアプリ選択画面400を示す図である。
【0053】
ユーザは、図4に示すアプリ選択画面400に表示されるアプリボタンの一つの選択操作をすることにより、画像処理装置100が有する様々なアプリケーションを利用することができる。
【0054】
アプリ選択画面400の一画面に表示されるアプリボタンの数は、図示しない設定画面でユーザが設定することが可能である。ここでは一画面に表示されるアプリボタンの数は3つに設定されている場合を例として説明する。
【0055】
メニュー機能部207がアプリ選択画面400の表示を開始する際、ボタン表示順制御部208は、アプリボタン情報テーブル209のデータ列303で管理されるデフォルト表示順をボタン表示順としてメニュー機能部207に通知する。メニュー機能部207は、通知されたボタン表示順に従って、アプリ選択画面400にアプリボタンを並べて表示する。アプリ選択画面400に表示すべきアプリボタンが複数あって一画面に収まらない場合、メニュー機能部207は、アプリ選択画面400を複数ページに分けて表示する。またこの場合、メニュー機能部207は、ページ切替操作、具体的には、アプリ選択画面400へのフリック操作やページ切替ボタン401,402の押下に応じて、アプリ選択画面400の表示ページを切り替える。
【0056】
例えば、アプリ選択画面400に表示すべきアプリボタンが9個ある場合、図4(A)~(C)に示すようにアプリ選択画面400を3ページに分けて表示する。また、アプリ選択画面400の1ページ目の画面(図4(A))表示中に、この画面への左から右へのフリック操作やページ切替ボタン402の押下があった場合、メニュー機能部207は2ページ目の画面(図4(B))に切り替える。さらに、ユーザが同様のページ切替操作を行った場合、メニュー機能部207は3ページ目の画面(図4(C)))にアプリ選択画面400の表示ページを切り替える。ユーザは、このように順次、アプリ選択画面400の表示ページを切り替えることで所望のアプリボタンを探し、その所望のアプリボタンを押下することによって、画像処理装置100に所望の動作を実行させる。尚、アプリ選択画面400への右から左へのフリック操作またはページ切替ボタン401の押下があった場合、アプリ選択画面400のページ切替は上述とは逆順に行われる。
【0057】
図4(A)に示す1ページ目のアプリ選択画面400には、コピーボタン403、受信文書のプリントボタン404、及びプリントボタン405が表示される。
【0058】
コピーボタン403は、コピーアプリを実行するための画面(以下、コピーアプリ画面)に遷移するためのボタンである。
【0059】
受信文書のプリントボタン404は、受信文書のプリントアプリを実行するための画面に遷移するためのボタンである。
【0060】
プリントボタン405は、プリントアプリを実行するための画面に遷移するためのボタンである。
【0061】
図4(B)に示す2ページ目のアプリ選択画面400には、全てプリントボタン406、スキャンして送信ボタン407、及び保存ファイルの利用ボタン408が表示される。
【0062】
全てプリントボタン406は、プリントアプリに留め置かれている未プリントジョブを全てプリント出力するためのボタンである。
【0063】
スキャンして送信ボタン407は、スキャンして送信アプリを実行するための画面に遷移するためのボタンである。
【0064】
保存ファイルの利用ボタン408は、保存ファイルの利用アプリを実行するための画面へ遷移するためのボタンである。
【0065】
図4(C)に示す3ページ目のアプリ選択画面400には、設定/登録ボタン409、節約コピーボタン410、及び自分へ送信ボタン411が表示される。
【0066】
設定/登録ボタン409は、画像処理装置100の各種設定を行なうための画面を表示するためのボタンである。
【0067】
節約コピーボタンは、2in1、両面設定でコピーを実行するためのボタンである。節約コピーボタン410が押下されると、コピーアプリの画面に遷移することなく、圧板に置かれた原稿を両面で読み取り、読み取った画像を、2in1レイアウトでプリント出力する。
【0068】
自分へ送信ボタン411は、スキャナ1012で原稿を読み込み、ログインしたユーザのメールアドレスへ送信するためのボタンである。このボタンが押下されると、「スキャンして送信」アプリの画面に遷移することなく、設定されている解像度で原稿読み込みを行い、読み取った画像を、設定されているファイル形式に変換して送信する。図4(C)では解像度300dpiで原稿を読み取り、ファイル形式PDFに変換して送信するように設定されている例が示されている。
【0069】
一方、図5に示すように、原稿検知部201がスキャナ1012に原稿が設置されたことを検知した場合、アプリ選択画面400のアプリボタンの表示順はデフォルト表示順から変化する。尚、図5は、ページ切替操作に応じてページの切替が行われる前にかかる検知が行われた場合に表示されるアプリ選択画面である。
【0070】
図5では、アプリボタン情報テーブル209のデータ列304に示すボタン優先事象が「原稿検知」であるアプリボタンの表示順が上位に並び替えられている。具体的には、コピーボタン403、スキャンして送信ボタン407、節約コピーボタン410、自分へ送信ボタン411の表示順が上位に並び替えられている。
【0071】
同様に、図6に示すように、プリントジョブ検知部204が未プリントジョブを検知した場合、アプリ選択画面400のアプリボタンの表示順はデフォルト表示順から変化する。尚、図6は、ページ切替操作に応じてページの切替が行われる前にかかる検知が行われた場合に表示されるアプリ選択画面である。
【0072】
図6では、アプリボタン情報テーブル209のデータ列304が示すボタン優先事象が「未プリントジョブ検知」であるアプリボタンの表示順が上位に並び替えられている。具体的には、プリントボタン405及び全てプリントボタン406の表示順が上位に並び替えられている。
【0073】
図7はアプリ選択画面400に表示されるアプリボタンの並び替え処理のフローチャートである。図7の各ステップは、画像処理装置100のCPU1001がプログラムをROM1002から呼び出すことにより実行する。
【0074】
ステップS701において、CPU1001は、アプリボタンの表示順を、デフォルト表示順とする。具体的には、ボタン表示順制御部208が、アプリボタン情報テーブル209の情報を参照して、データ列303のデフォルト表示順の情報をボタン表示順としてメニュー機能部207に通知する。また、CPU1001は、HDD1004に予め保持されるデフォルトの表示ページ番号である1を、表示ページ番号としてRAM1003に保持する。
【0075】
次にステップS702において、CPU1001は、ページ切替操作に応じたページの切替が行われたか否かを示す表示ページ切替済みフラグをOFFに初期化する。具体的には、メニュー機能部207が、ページ切替済みフラグの初期値として、設定値OFFをRAM1003に保持する。
【0076】
次にステップS703において、CPU1001はアプリ選択画面400を表示する。具体的には、メニュー機能部207が、ボタン表示順制御部208から通知されたボタン表示順でアプリボタンをアプリ選択画面400に表示する。ステップS701の処理の結果、最初にアプリ選択画面400として表示される画面では、アプリボタンの並び順がデフォルト表示順となり、表示ページ番号は1となる。従って、アプリ選択画面400として表示される画面は図4(A)に示す画面となる。
【0077】
続いて、ステップS704において、CPU1001は、アプリボタンがユーザより押下されたか否かを判断する。アプリボタンが押下されたと判断すると、CPU1001はステップS705に処理を進め、押下されていないと判断すると、ステップS706に処理を進める。
【0078】
ステップS705において、CPU1001は、押下されたアプリボタンに応じた処理を行なう。具体的には、メニュー機能部207が、どのアプリボタンが押下されたかを判断し、その押下されたアプリボタンに応じたアプリの実行、又はそのアプリを実行するための画面への遷移を行う。例えば押下されたアプリボタンがコピーボタン403であればメニュー機能部207はコピーアプリ画面に遷移する。
【0079】
ステップS706において、CPU1001は、ページ切替操作が行なわれたか否かを判断する。具体的には、メニュー機能部207が、操作部1010からの操作信号を受け取り、ユーザの操作を判定する。判定されたユーザの操作が、ページ切替ボタン401,402のいずれかの押下であった場合、または、アプリ選択画面400上でのフリック操作であった場合、ページ切替操作であると判断する。ページ切替操作が行なわれたと判断すると、CPU1001はステップS707に処理を進め、ページ切替操作が行なわれていないと判断すると、ステップS709に処理を進める。
【0080】
ステップS707において、CPU1001は、表示ページを切り替える。具体的には、メニュー機能部207が、ステップS706で判断したページ切替操作に従って、表示ページを右方向、または左方向に切替える。
【0081】
ステップS708において、CPU1001は、表示ページ切替済みフラグをONに設定する。具体的には、メニュー機能部207が、RAM1003に保持しているページ切替済みフラグをONに上書きする。この後、CPU1001は、処理をステップS703に戻す。
【0082】
ステップS709において、CPU1001は、ボタン表示順変更事象が発生したか判断する。ボタン表示順変更事象が発生した場合、そのボタン表示順変更事象に応じてボタン表示順制御部208がボタン表示順を変更してメニュー機能部207にその変更後のボタン表示順を通知した後、処理をステップS710に進める。一方、ボタン表示順変更事象が発生していなければ処理をステップS713に進める。
【0083】
ボタン表示順変更事象としては、例えば、原稿検知と未プリントジョブ検知がある。
【0084】
原稿検知部201は、スキャナ1012に原稿が設置されたことを検知すると、ボタン表示順制御部208に原稿検知通知を行う。原稿検知通知を受けると、ボタン表示順制御部208が、アプリボタン情報テーブル209を参照して、ボタン優先事象が「原稿検知」であるアプリボタンの表示順を上位に変更したボタン表示順を、メニュー機能部207に通知する。
【0085】
プリントジョブ検知部204は、未プリントジョブがあることを検知すると、ボタン表示順制御部208に未プリントジョブ通知を行う。未プリントジョブ通知を受けると、ボタン表示順制御部208が、アプリボタン情報テーブル209を参照して、ボタン優先事象が「未プリントジョブ検知」であるアプリボタンの表示順を上位にした表示順を、メニュー機能部207に通知する。
【0086】
尚、2つ以上のボタン表示順変更事象が発生した場合、例えば、ボタン表示順制御部208が原稿検知通知と未プリントジョブ通知の両方の通知を受けた場合、ボタン表示順制御部208は後優先でボタン表示順を変更する。すなわち、ボタン表示順制御部208は、後から受けた通知に基づきボタン表示順を変更する。尚、このような場合、ボタン表示順制御部208がどちらの通知に基づきボタン表示順を変更するかを予め定めておいても良い。
【0087】
ステップS710において、CPU1001は、表示ページ切替済フラグがONであるか否かを判断する。具体的には、メニュー機能部207が、RAM1003に保持しているページ切替済みフラグを読み出して判断する。この判断の結果、表示ページ切替済フラグがONである場合、CPU1001は、処理をステップS704に戻す。すなわち、メニュー機能部207は、ステップS709でボタン表示順変更事象が発生し、ボタン表示順制御部208より変更後のボタン表示順が通知されても、現在のアプリ選択画面の表示は維持したままとする。一方、ステップS710の判断の結果、表示ページ切替済フラグがOFFである場合、CPU1001は、処理をステップS711に進める。
【0088】
ステップS711において、CPU1001は、アプリ選択画面400に表示されるアプリボタンの並べ替えを行なう。具体的には、メニュー機能部207が、ボタン表示順制御部208から通知されたボタン表示順に従って、アプリ選択画面400に表示されるアプリボタンを並び替える。その後、CPU1001は、処理をステップS704に戻す。
【0089】
以上の処理により、アプリ選択画面400に対するページ切替操作がなされる前に、ボタン表示順変更事象が発生した場合に、アプリ選択画面400へのアプリボタンの表示順が変更される。例えば、ボタン表示順変更事象である原稿検知があると、原稿を読み取る処理を行なうアプリボタンが優先してアプリ選択画面400に表示される。また、ボタン表示順変更事象として未プリントジョブ検知があると、未プリントジョブをプリントするアプリボタンが優先してアプリ選択画面400に表示される。一方、アプリ選択画面400に対するページ切替操作がなされた後に、ボタン表示順変更事象が発生した場合、アプリ選択画面400へのアプリボタンの表示順は変更されない。
【0090】
以下例えば、ユーザが「節約コピー」ボタンを押下したい場合について説明する。
【0091】
図7の処理が開始し、アプリ選択画面400として図4(A)の画面が表示された時にユーザが原稿を圧板に設置した場合(第1の場合)、ステップS711で節約コピーボタン410が存在する図5(A)の画面がアプリ選択画面400として表示される。よって、ユーザはすぐに節約コピーボタン410を押下することができる。
【0092】
一方、図7の処理が開始した後、ユーザが、ページ切替操作によりアプリ選択画面400を図4(A)の画面から図4(C)の画面に切り替えて節約コピーボタン410を見つけた後に原稿を設置する場合(第2の場合)がある。この場合、上記第1の場合と同様にステップS711に進むと、節約コピーボタン410が存在しない図5(C)の画面がアプリ選択画面400として表示されてしまう。このため、ユーザは、節約コピーボタン410を見つけるべく、ページ切替操作を再度行う必要が生じる。
【0093】
よって、本実施形態では、第2の場合はステップS711には進まず、図4(C)の画面を表示したままとする。
【0094】
これにより、第1及び第2のいずれの場合においても、ユーザを混乱させることなく、アプリ選択画面400に表示される所望のアプリボタンを速やかに選択させることができる。
【0095】
(その他の実施形態)
尚、上記実施形態ではコピー機能、スキャナ機能等の複数の機能を有する画像処理装置100を例として説明したが、このうち一部の機能のみを有する画像処理装置にも本発明は適用可能である。また、パーソナルコンピュータやPDA、携帯電話、FAX、カメラ、ビデオカメラ、その他の画像ビューワ等、他の情報処理装置に適用しても構わない。
【0096】
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。この場合、そのコンピュータプログラム、及び該コンピュータプログラムを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
【0097】
また、本実施形態では、アプリボタン情報テーブル209にボタン優先事象を保持し、ボタン優先事象が画像処理装置100において発生した時に、アプリ選択画面400のアプリボタンの並び替えを行ったが、アプリボタンの並べ替えの方法はこれに限らない。例えば、ボタン優先事象が発生した場合のボタン表示順を予めアプリ情報テーブル209に保持しておいて、そのボタン優先事象の発生時は、その表示順にアプリボタンの並び替えを行うようにしても良い。
【符号の説明】
【0098】
1001 CPU
1002 ROM
1003 RAM
1004 HDD
1005 操作部I/F
1006 プリンタI/F
1007 スキャナI/F
1008 人感センサI/F
1009 ネットワークI/F
1010 操作部
1011 プリンタ
1012 スキャナ
1013 人感センサ
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7