(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-01-10
(45)【発行日】2025-01-21
(54)【発明の名称】情報処理システム及びプログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/40 20240101AFI20250114BHJP
【FI】
G06Q50/40
(21)【出願番号】P 2024118054
(22)【出願日】2024-07-23
【審査請求日】2024-07-23
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】501440684
【氏名又は名称】ソフトバンク株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000877
【氏名又は名称】弁理士法人RYUKA国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】松田 憲史郎
(72)【発明者】
【氏名】小泉 慎哉
【審査官】星野 裕
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2022/0130260(US,A1)
【文献】特開2023-054866(JP,A)
【文献】国際公開第2018/155700(WO,A1)
【文献】米国特許出願公開第2022/0129015(US,A1)
【文献】特開2023-000679(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
無人航空機が離着陸可能な複数の離着陸場の各離着陸場の位置を示す離着陸場位置情報及び前記各離着陸場の利用予定を示す離着陸場利用予定情報を含む離着陸場関連情報と、前記複数の離着陸場のいずれかの離着陸場に配置される複数の無人航空機の各無人航空機の性能を示す航空機性能情報
であって前記各無人航空機が測定可能なデータのデータタイプを示す測定可能データタイプ情報を含む航空機性能情報及び前記各無人航空機の利用予定を示す航空機利用予定情報を含む航空機関連情報とを格納する情報格納部と、
無人航空機を利用する利用日時を示す利用日時情報、無人航空機を利用する利用場所を示す利用場所情報、及び、無人航空機を利用する利用目的を示す利用目的情報を含
み、前記利用目的がデータ測定である場合、測定するデータのデータタイプを示す測定データタイプ情報をさらに含む、無人航空機の利用予約を申し込む申込情報を取得する取得部と、
前記離着陸場関連情報及び前記航空機関連情報に基づいて、前記複数の無人航空機の中から、前記利用日時情報によって示される前記利用日時及び前記利用場所情報によって示される前記利用場所において前記利用目的情報によって示される前記利用目的で利用される無人航空機である利用航空機を選択し、前記複数の離着陸場の中から、前記利用航空機が利用する離着陸場を選択する選択部
であって、前記測定可能データタイプ情報に基づいて、前記利用航空機として、前記測定データタイプ情報によって示される前記データタイプのデータを測定可能な無人航空機を選択する選択部と
を備える、情報処理システム。
【請求項2】
前記情報格納部は、前記各無人航空機の最大積載量を示す最大積載量情報を含む前記航空機性能情報を格納し、
前記取得部は、前記利用目的が運送である場合、運送対象の重量を示す運送対象重量情報をさらに含む前記申込情報を取得し、
前記選択部は、前記最大積載量情報に基づいて、前記利用航空機として、前記運送対象重量情報によって示される前記重量の前記運送対象を積載可能な無人航空機を選択する、
請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項3】
前記情報格納部は、前記各無人航空機の最長航続可能距離を示す最長航続可能距離情報を含む前記航空機性能情報を格納し、
前記選択部は、前記複数の無人航空機の中で、前記利用日時及び前記利用場所において前記利用目的で利用可能な無人航空機である候補航空機が複数存在する場合、複数の前記候補航空機の中から、前記利用航空機として、前記候補航空機の出発地点から前記利用場所までの距離が前記最長航続可能距離情報によって示される前記最長航続可能距離より短い候補航空機を選択する、請求項
1に記載の情報処理システム。
【請求項4】
前記選択部は、前記出発地点から前記利用場所までの前記距離が前記最長航続可能距離より短い候補航空機が複数存在する場合、前記利用航空機として、前記候補航空機が配置される数が最も多い離着陸場を前記出発地点とする前記候補航空機を選択する、請求項
3に記載の情報処理システム。
【請求項5】
前記離着陸場関連情報及び前記航空機関連情報に基づいて、前記利用航空機の出発地点から前記利用場所までの前記利用航空機の飛行経路を決定する決定部と、
前記利用航空機が前記利用航空機のオペレータによる遠隔操縦に従って前記飛行経路を飛行するように、前記利用航空機の飛行を制御する制御部と
をさらに備える、請求項
1に記載の情報処理システム。
【請求項6】
前記情報格納部は、前記複数の無人航空機のいずれかの無人航空機を遠隔操縦する複数のオペレータの各オペレータのスケジュールを示すスケジュール情報をさらに格納し、
前記選択部は、前記スケジュール情報に基づいて、前記複数のオペレータの中から、前記利用航空機を遠隔操縦する前記オペレータをさらに選択する、
請求項
5に記載の情報処理システム。
【請求項7】
前記情報格納部は、前記各無人航空機の最長航続可能距離を示す最長航続可能距離情報を含む前記航空機性能情報を格納し、
前記選択部は、前記利用航空機の出発地点から前記利用場所までの距離が前記最長航続可能距離情報によって示される前記利用航空機の前記最長航続可能距離より長い場合、前記利用航空機が利用する前記離着陸場として、前記出発地点と前記利用場所との間のエリア内に位置する離着陸場を選択する、
請求項
1に記載の情報処理システム。
【請求項8】
無人航空機の出発地点から当該無人航空機の目的地点までを当該無人航空機が飛行した飛行経路を示す飛行経路データと、当該出発地点と当該目的地点との間のエリアを当該無人航空機が飛行したときの当該エリアの気象を示す気象データとを含む学習データを格納する学習データ格納部と、
前記学習データ格納部に格納されている複数の前記学習データを教師データとして用いて、無人航空機の出発地点を示す出発地点データと、当該無人航空機の目的地点を示す目的地点データと、当該出発地点と当該目的地点との間のエリアを当該無人航空機が飛行するときの当該エリアの気象を示す気象データとから、当該出発地点から当該目的地点までの当該無人航空機の飛行経路を推定する推定モデルを機械学習により生成するモデル生成部と
をさらに備え、
前記取得部は、前記利用航空機の出発地点を示す出発地点データと、前記利用航空機の目的地点である前記利用場所を示す目的地点データと、前記出発地点と前記利用場所との間のエリアを前記利用航空機が飛行するときの前記エリアの気象を示す気象データとをさらに取得し、
前記情報処理システムは、
前記推定モデルを用いて、前記取得部によって取得された、前記出発地点データと、前記目的地点データと、前記気象データとから、前記出発地点から前記利用場所までの前記利用航空機の飛行経路を推定することによって、前記利用航空機の前記飛行経路を決定する決定部
をさらに備える、請求項
1に記載の情報処理システム。
【請求項9】
前記選択部は、前記離着陸場関連情報及び前記航空機関連情報に基づいて、前記複数の離着陸場の中から、前記利用航空機が前記利用日時及び前記利用場所において前記利用目的で利用された後の前記利用航空機が配置される離着陸場をさらに選択する、請求項
1に記載の情報処理システム。
【請求項10】
前記利用日時及び前記利用場所において前記利用目的で前記利用航空機を利用するための許可を申請する申請情報を生成し、生成した前記申請情報を申請先に送信する申請処理部
をさらに備える、請求項
1に記載の情報処理システム。
【請求項11】
無人航空機が離着陸可能な複数の離着陸場の各離着陸場の位置を示す離着陸場位置情報及び前記各離着陸場の利用予定を示す離着陸場利用予定情報を含む離着陸場関連情報と、前記複数の離着陸場のいずれかの離着陸場に配置される複数の無人航空機の各無人航空機の性能を示す航空機性能情報及び前記各無人航空機の利用予定を示す航空機利用予定情報を含む航空機関連情報とを格納する情報格納部と、
無人航空機を利用する利用日時を示す利用日時情報、無人航空機を利用する利用場所を示す利用場所情報、及び、無人航空機を利用する利用目的を示す利用目的情報を含む、無人航空機の利用予約を申し込む申込情報を取得する取得部と、
前記離着陸場関連情報及び前記航空機関連情報に基づいて、前記複数の無人航空機の中から、前記利用日時情報によって示される前記利用日時及び前記利用場所情報によって示される前記利用場所において前記利用目的情報によって示される前記利用目的で利用される無人航空機である利用航空機を選択し、前記複数の離着陸場の中から、前記利用航空機が利用する離着陸場を選択する選択部と
を備え、
前記情報格納部は、前記各無人航空機に搭載されている搭載機能を示す搭載機能情報を含む前記航空機性能情報を格納し、
前記搭載機能は、特定の通信事業者によって提供されるネットワークへのアクセスの無線中継を利用可能なアンテナ、及び特定の通信システムに準拠するネットワークへのアクセスの無線中継に利用可能なアンテナの少なくともいずれかを含み、
前記取得部は、前記利用目的が前記ネットワークへのアクセスの前記無線中継である場合、前記ネットワークへの前記アクセスの前記無線中継の条件を示す無線中継条件情報をさらに含む前記申込情報を取得し、
前記選択部は、前記無線中継条件情報に基づいて、前記利用航空機として、前記ネットワークへのアクセスの無線中継を実行可能な前記無人航空機を選択する、情報処理システム。
【請求項12】
無人航空機が離着陸可能な複数の離着陸場の各離着陸場の位置を示す離着陸場位置情報及び前記各離着陸場の利用予定を示す離着陸場利用予定情報を含む離着陸場関連情報と、前記複数の離着陸場のいずれかの離着陸場に配置される複数の無人航空機の各無人航空機の性能を示す航空機性能情報及び前記各無人航空機の利用予定を示す航空機利用予定情報を含む航空機関連情報とを格納する情報格納部と、
無人航空機を利用する利用日時を示す利用日時情報、無人航空機を利用する利用場所を示す利用場所情報、及び、無人航空機を利用する利用目的を示す利用目的情報を含む、無人航空機の利用予約を申し込む申込情報を取得する取得部と、
前記離着陸場関連情報及び前記航空機関連情報に基づいて、前記複数の無人航空機の中から、前記利用日時情報によって示される前記利用日時及び前記利用場所情報によって示される前記利用場所において前記利用目的情報によって示される前記利用目的で利用される無人航空機である利用航空機を選択し、前記複数の離着陸場の中から、前記利用航空機が利用する離着陸場を選択する選択部と
を備え、
前記選択部は、前記利用日時及び前記利用場所において前記利用目的で利用された後の前記利用航空機が配置される前記離着陸場として、前記利用日時の後の日時に前記利用目的と同一の前記利用目的で利用される他の利用航空機が配置される前記離着陸場を選択する、情報処理システム。
【請求項13】
無人航空機が離着陸可能な複数の離着陸場の各離着陸場の位置を示す離着陸場位置情報及び前記各離着陸場の利用予定を示す離着陸場利用予定情報を含む離着陸場関連情報と、前記複数の離着陸場のいずれかの離着陸場に配置される複数の無人航空機の各無人航空機の性能を示す航空機性能情報及び前記各無人航空機の利用予定を示す航空機利用予定情報を含む航空機関連情報とを格納する情報格納部と、
無人航空機を利用する利用日時を示す利用日時情報、無人航空機を利用する利用場所を示す利用場所情報、及び、無人航空機を利用する利用目的を示す利用目的情報を含む、無人航空機の利用予約を申し込む申込情報を取得する取得部と、
前記離着陸場関連情報及び前記航空機関連情報に基づいて、前記複数の無人航空機の中から、前記利用日時情報によって示される前記利用日時及び前記利用場所情報によって示される前記利用場所において前記利用目的情報によって示される前記利用目的で利用される無人航空機である利用航空機を選択し、前記複数の離着陸場の中から、前記利用航空機が利用する離着陸場を選択する選択部と、
前記利用日時及び前記利用場所において前記利用目的で前記利用航空機を利用するための許可を申請する申請情報を生成し、生成した前記申請情報を申請先に送信する申請処理部と
を備える、情報処理システム。
【請求項14】
前記申請先は、前記利用場所を含むエリアを管轄する行政機関を含み、
前記申請処理部は、前記行政機関が管理するアドレスを宛先アドレスに設定して、前記申請情報を送信する、請求項13に記載の情報処理システム。
【請求項15】
前記申請先は、前記利用場所に関する権利を有する権利者を含み、
前記権利者は、前記利用場所の土地の所有者を含み、
前記利用場所に建物が建てられている場合、前記権利者は、前記建物の所有者を含み、
前記申請処理部は、前記権利者が管理するアドレスを宛先アドレスに設定して、前記申請情報を送信する、請求項13に記載の情報処理システム。
【請求項16】
コンピュータを、請求項1から15のいずれか一項に記載の情報処理システムとして機能させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理システム及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、飛行装置が目的地まで到達できるか否かを判定することができる飛行装置が記載されている。特許文献2には、飛行体が飛行時の照度が不足するまでの時間に応じた飛行を行うことが可能な仕組みが記載されている。特許文献3には、複合用途型ドローンに関するサービスの提供に係り、直行ルートと迂回ルートを選択可能に設定することで、選択されたルートを含む飛行ルートを決定可能とし、さらには、事業者の収益を勘案して飛行ルートを決定可能な飛行ルート決定システムが記載されている。
[先行技術文献]
[特許文献]
[特許文献1]特開2018-097578号公報
[特許文献2]国際公開第2023/042551号
[特許文献3]国際公開第2023/153014号
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0003】
本発明の一実施態様によれば、情報処理システムが提供される。前記情報処理システムは、無人航空機が離着陸可能な複数の離着陸場の各離着陸場の位置を示す離着陸場位置情報及び前記各離着陸場の利用予定を示す離着陸場利用予定情報を含む離着陸場関連情報と、前記複数の離着陸場のいずれかの離着陸場に配置される複数の無人航空機の各無人航空機の性能を示す航空機性能情報及び前記各無人航空機の利用予定を示す航空機利用予定情報を含む航空機関連情報とを格納する情報格納部を備えてよい。前記情報処理システムは、無人航空機を利用する利用日時を示す利用日時情報、無人航空機を利用する利用場所を示す利用場所情報、及び、無人航空機を利用する利用目的を示す利用目的情報を含む、無人航空機の利用予約を申し込む申込情報を取得する取得部を備えてよい。前記情報処理システムは、前記離着陸場関連情報及び前記航空機関連情報に基づいて、前記複数の無人航空機の中から、前記利用日時情報によって示される前記利用日時及び前記利用場所情報によって示される前記利用場所において前記利用目的情報によって示される前記利用目的で利用される無人航空機である利用航空機を選択し、前記複数の離着陸場の中から、前記利用航空機が利用する離着陸場を選択する選択部を備えてよい。
【0004】
前記情報処理システムにおいて、前記情報格納部は、前記各無人航空機が測定可能なデータのデータタイプを示す測定可能データタイプ情報を含む前記航空機性能情報を格納してよく、前記取得部は、前記利用目的がデータ測定である場合、測定するデータのデータタイプを示す測定データタイプ情報をさらに含む前記申込情報を取得してよく、前記選択部は、前記測定可能データタイプ情報に基づいて、前記利用航空機として、前記測定データタイプ情報によって示される前記データタイプのデータを測定可能な無人航空機を選択してよい。
【0005】
前記いずれかの情報処理システムにおいて、前記情報格納部は、前記各無人航空機の最大積載量を示す最大積載量情報を含む前記航空機性能情報を格納してよく、前記取得部は、前記利用目的が運送である場合、運送対象の重量を示す運送対象重量情報をさらに含む前記申込情報を取得してよく、前記選択部は、前記最大積載量情報に基づいて、前記利用航空機として、前記運送対象重量情報によって示される前記重量の前記運送対象を積載可能な無人航空機を選択してよい。
【0006】
前記いずれかの情報処理システムにおいて、前記情報格納部は、前記各無人航空機の最長航続可能距離を示す最長航続可能距離情報を含む前記航空機性能情報を格納してよく、前記選択部は、前記複数の無人航空機の中で、前記利用日時及び前記利用場所において前記利用目的で利用可能な無人航空機である候補航空機が複数存在する場合、複数の前記候補航空機の中から、前記利用航空機として、前記候補航空機の出発地点から前記利用場所までの距離が前記最長航続可能距離情報によって示される前記最長航続可能距離より短い候補航空機を選択してよい。
【0007】
前記いずれかの情報処理システムにおいて、前記選択部は、前記出発地点から前記利用場所までの前記距離が前記最長航続可能距離より短い候補航空機が複数存在する場合、前記利用航空機として、前記候補航空機が配置される数が最も多い離着陸場を前記出発地点とする前記候補航空機を選択してよい。
【0008】
前記いずれかの情報処理システムは、前記離着陸場関連情報及び前記航空機関連情報に基づいて、前記利用航空機の出発地点から前記利用場所までの前記利用航空機の飛行経路を決定する決定部と、前記利用航空機が前記利用航空機のオペレータによる遠隔操縦に従って前記飛行経路を飛行するように、前記利用航空機の飛行を制御する制御部とをさらに備えてよい。
【0009】
前記いずれかの情報処理システムにおいて、前記情報格納部は、前記複数の無人航空機のいずれかの無人航空機を遠隔操縦する複数のオペレータの各オペレータのスケジュールを示すスケジュール情報をさらに格納してよく、前記選択部は、前記スケジュール情報に基づいて、前記複数のオペレータの中から、前記利用航空機を遠隔操縦する前記オペレータをさらに選択してよい。
【0010】
前記いずれかの情報処理システムにおいて、前記情報格納部は、前記各無人航空機の最長航続可能距離を示す最長航続可能距離情報を含む前記航空機性能情報を格納してよく、前記選択部は、前記利用航空機の出発地点から前記利用場所までの距離が前記最長航続可能距離情報によって示される前記利用航空機の前記最長航続可能距離より長い場合、前記利用航空機が利用する前記離着陸場として、前記出発地点と前記利用場所との間のエリア内に位置する離着陸場を選択してよい。
【0011】
前記いずれかの情報処理システムは、無人航空機の出発地点から当該無人航空機の目的地点までを当該無人航空機が飛行した飛行経路を示す飛行経路データと、当該出発地点と当該目的地点との間のエリアを当該無人航空機が飛行したときの当該エリアの気象を示す気象データとを含む学習データを格納する学習データ格納部と、前記学習データ格納部に格納されている複数の前記学習データを教師データとして用いて、無人航空機の出発地点を示す出発地点データと、当該無人航空機の目的地点を示す目的地点データと、当該出発地点と当該目的地点との間のエリアを当該無人航空機が飛行するときの当該エリアの気象を示す気象データとから、当該出発地点から当該目的地点までの当該無人航空機の飛行経路を推定する推定モデルを機械学習により生成するモデル生成部とをさらに備えてよく、前記取得部は、前記利用航空機の出発地点を示す出発地点データと、前記利用航空機の目的地点である前記利用場所を示す目的地点データと、前記出発地点と前記利用場所との間のエリアを前記利用航空機が飛行するときの前記エリアの気象を示す気象データとをさらに取得してよく、前記情報処理システムは、前記推定モデルを用いて、前記取得部によって取得された、前記出発地点データと、前記目的地点データと、前記気象データとから、前記出発地点から前記利用場所までの前記利用航空機の飛行経路を推定することによって、前記利用航空機の前記飛行経路を決定する決定部をさらに備えてよい。
【0012】
前記いずれかの情報処理システムにおいて、前記選択部は、前記離着陸場関連情報及び前記航空機関連情報に基づいて、前記複数の離着陸場の中から、前記利用航空機が前記利用日時及び前記利用場所において前記利用目的で利用された後の前記利用航空機が配置される離着陸場をさらに選択してよい。
【0013】
前記いずれかの情報処理システムは、前記利用日時及び前記利用場所において前記利用目的で前記利用航空機を利用するための許可を申請する申請情報を生成し、生成した前記申請情報を申請先に送信する申請処理部をさらに備えてよい。
【0014】
本発明の一実施態様によれば、コンピュータにより実行されると、前記コンピュータを、無人航空機が離着陸可能な複数の離着陸場の各離着陸場の位置を示す離着陸場位置情報及び前記各離着陸場の利用予定を示す離着陸場利用予定情報を含む離着陸場関連情報と、前記複数の離着陸場のいずれかの離着陸場に配置される複数の無人航空機の各無人航空機の性能を示す航空機性能情報及び前記各無人航空機の利用予定を示す航空機利用予定情報を含む航空機関連情報とを格納する情報格納部、無人航空機を利用する利用日時を示す利用日時情報、無人航空機を利用する利用場所を示す利用場所情報、及び、無人航空機を利用する利用目的を示す利用目的情報を含む、無人航空機の利用予約を申し込む申込情報を取得する取得部、及び、前記離着陸場関連情報及び前記航空機関連情報に基づいて、前記複数の無人航空機の中から、前記利用日時情報によって示される前記利用日時及び前記利用場所情報によって示される前記利用場所において前記利用目的情報によって示される前記利用目的で利用される無人航空機である利用航空機を選択し、前記複数の離着陸場の中から、前記利用航空機が利用する離着陸場を選択する選択部として機能させるためのプログラムが提供される。
【0015】
尚、前記の発明の概要は、本発明の必要な特徴の全てを列挙したものではない。また、これらの特徴群のサブコンビネーションもまた、発明となりうる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【
図2】システム10の処理の流れの一例を説明するための説明図である。
【
図4】無人航空機300を利用する一例を説明するための説明図である。
【
図5】無人航空機300を利用する他の一例を説明するための説明図である。
【
図6】航空機関連情報及び離着陸場関連情報の一例を説明するための説明図である。
【
図7】飛行経路を決定する一例を説明する説明図である。
【
図8】情報処理装置100の機能構成の一例を概略的に示す。
【
図9】制御装置500の機能構成の一例を概略的に示す。
【
図10】モデル生成装置600の機能構成の一例を概略的に示す。
【
図11】情報処理装置100、制御装置500、又はモデル生成装置600として機能するコンピュータ1200のハードウェア構成の一例を概略的に示す。
【発明を実施するための形態】
【0017】
人流クライシス、物流クライシス、及び災害激甚化等の社会課題を解決すべく、デジタルライフライン全国総合整備計画が進められている。デジタルライフライン全国総合整備計画では、モビリティハブや通信インフラ・情報処理基盤等のハードウェアの側面の整備、のデータ連携基盤等のソフトウェアの側面の整備、及び公益デジタルプラットフォームの認定制度やアジャイルガバナンス等のルールの側面の整備を図ることによって、デジタル化された生活必需サービスの普及と維持を実現することを目指している。そして、デジタルライフライン全国総合整備計画に含まれるアーリーハーベストプロジェクトでは、ドローン航路の整備を図ることによって、ドローンの目視外の自動飛行による点検や物流の自動化の普及を実現することを目指している。以上を踏まえると、今後、ドローンがより重要な社会インフラの役割を担うことが予想される。本実施形態に係るシステムは、例えば、ドローンの所有者ではない複数のユーザがドローンを共有して利用可能なドローンのシェアリングサービスを実現できるプラットフォームを提供する。ドローンのシェアリングサービスが普及することによって、より多くのユーザがドローンを気軽に利用できる社会を実現でき、その結果、ドローンを用いた社会インフラの発展に貢献できる。
【0018】
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
【0019】
図1は、システム10の一例を概略的に示す。システム10は、情報処理装置100を備えてよい。システム10は、複数の無人航空機300を備えてよい。システム10は、制御装置500を備えてよい。システム10は、モデル生成装置600を備えてよい。システム10は、エリアデータ管理装置700を備えてよい。システム10は、情報処理システムの一例であってよい。
【0020】
システム10は、例えば、無人航空機300を管理する航空機管理サービスを提供する。航空機管理サービスは、例えば、無人航空機300の利用予定を管理するサービスを含む。航空機管理サービスは、例えば、無人航空機300の飛行を管理するサービスを含む。航空機管理サービスは、例えば、無人航空機300をメンテナンスするサービスを含む。航空機管理サービスは、無人航空機300に関するその他の事項を管理するサービスを含んでもよい。
【0021】
システム10は、例えば、無人航空機300が離着陸可能な離着陸場200を管理する離着陸場管理サービスを提供する。離着陸場管理サービスは、例えば、離着陸場200の利用予定を管理するサービスを含む。離着陸場管理サービスは、例えば、離着陸場200をメンテナンスするサービスを含む。離着陸場管理サービスは、離着陸場200に関するその他の事項を管理するサービスを含んでもよい。
【0022】
システム10は、例えば、無人航空機300のシェアリングサービスを提供する。無人航空機300のシェアリングサービスとは、無人航空機300の所有者ではない複数のユーザが無人航空機300を共有して利用できるサービスである。
【0023】
無人航空機300は、無線基地局40に介してネットワーク20にアクセス可能な無人航空機であれば、どのような無人航空機であってもよい。無人航空機300は、例えば、ドローンである。無人航空機300は、例えば、垂直離着陸機である。無人航空機300は、グライダーであってもよい。
【0024】
ネットワーク20は、通信事業者によって提供されるコアネットワークを含んでよい。コアネットワークは、例えば、5G(5th Generation)通信システムに準拠する。コアネットワークは、6G(6th Generation)通信システム以降の移動体通信システムに準拠してもよい。コアネットワークは、3G(3rd Generation)通信システムに準拠してもよい。コアネットワークは、LTE(Long Term Evolution)通信システムに準拠してもよい。ネットワーク20は、インターネットを含んでもよい。
【0025】
無人航空機300は、例えば、測定対象のデータを測定するデータ測定機能を搭載する。測定対象は、例えば、ビル、ダム、道路、堤防、橋梁、護岸等の構造物である。測定対象は、例えば、住宅、事務所、倉庫、店舗、工場、宿泊所、車庫等の建物である。測定対象は、例えば、校舎、イベント会場等の施設である。測定対象は、例えば、畑、田んぼ、河川、港湾、湖岸、山、山道、事故現場、被災地等の場所である。測定対象は、例えば、不審者等の人である。測定対象は、例えば、害獣等の動物である。測定対象は、樹木等の自然物であってもよい。
【0026】
無人航空機300は、例えば、データ測定機能として、カメラを搭載する。カメラは、例えば、可視光カメラである。カメラは、例えば、赤外線カメラである。カメラは、例えば、高解像度カメラである。カメラは、例えば、広角カメラである。無人航空機300がカメラを搭載する場合、無人航空機300は、画像データタイプのデータを測定可能である。
【0027】
画像データは、例えば、静止画像データである。画像データは、例えば、動画像データである。
【0028】
無人航空機300は、例えば、データ測定機能として、LiDAR(Light Detection And Ranging)を搭載する。無人航空機300は、例えば、データ測定機能として、RADAR(Radio Detection And Ranging)を搭載する。無人航空機300がLiDAR及びRADARのうちの少なくとも一方を搭載する場合、無人航空機300は、点群データタイプのデータを測定可能である。
【0029】
無人航空機300は、例えば、撮影機能を搭載する。無人航空機300は、撮影機能として、カメラを搭載する。
【0030】
無人航空機300は、例えば、運送対象を運送する運送機能を搭載する。無人航空機300は、例えば、運送機能として、運送対象を機体内に収容する収容部を搭載する。収容部は、例えば、冷蔵庫を含む。収容部は、冷凍庫を含む。無人航空機300は、例えば、運送機能として、運送対象を機体に固定する固定部を搭載する。無人航空機300は、運送機能として、運送対象を把持する把持部を搭載してもよい。
【0031】
無人航空機300は、例えば、ネットワーク20へのアクセスを無線中継する無線中継機能を搭載する。例えば、無人航空機300は、自機に搭載されたアンテナを用いて電波を照射することによって無線通信エリアを形成し、無線通信エリアに在圏する通信端末によるネットワーク20へのアクセスを無線中継する。
【0032】
無人航空機300は、例えば、自機の位置を測位する測位機能を搭載する。無人航空機300は、例えば、測位機能として、測位センサを搭載する。測位センサは、例えば、GNSS(Global Navigation Satellite System)センサを含む。測位センサは、例えば、GPS(Global Positioning System)センサを含む。測位センサは、例えば、RTK(Real Time Kinematic)センサを含む。
【0033】
無人航空機300は、例えば、複数の離着陸場200のいずれかの離着陸場200に配置される。尚、無人航空機300が離着陸場200に配置されるとは、無人航空機300が利用されていない間、無人航空機300が離着陸場200に駐機されることであってよい。
【0034】
離着陸場200は、例えば、無人航空機300が離着陸可能なポートを有する。離着陸場200は、例えば、無人航空機300が離着陸可能な複数のポートを有する。
【0035】
例えば、無人航空機300は、離着陸場200のポートに駐機される。無人航空機300は、離着陸場200のポートとは異なる離着陸場200内のスペースに駐機されてもよい。
【0036】
離着陸場200は、例えば、緊急時に無人航空機300が着陸可能なスペースを有する。200は、例えば、通常時に無人航空機300が離着陸に利用するポートとは別に、緊急時に無人航空機300が離着陸するポートを有してもよい。
【0037】
離着陸場200は、例えば、電気設備を有する。この場合、離着陸場200は、無人航空機300に搭載されたバッテリを充電する充電設備を有してもよい。離着陸場200は、電気設備を有していなくてもよい。
【0038】
離着陸場200は、例えば、無人航空機300をメンテナンスするためのスペースを有する。離着陸場200は、無人航空機300をメンテナンスするためのスペースを有していなくてもよい。
【0039】
離着陸場200は、例えば、無人航空機300が測定した測定データを抽出する抽出装置を有する。離着陸場200は、抽出装置を有していなくてもよい。
【0040】
離着陸場200は、例えば、無人航空機300の運送対象を保管する保管庫を有する。運送対象は、例えば、物品である。物品は、例えば、荷物である。物品は、被災者等への支援物資であってもよい。離着陸場200は、保管庫を有していなくてもよい。
【0041】
離着陸場200は、例えば、物品の受け渡しを行うスペースを有する。離着陸場200は、物品の受け渡しを行うスペースを有していなくてもよい。
【0042】
離着陸場200は、例えば、防犯設備を有する。例えば、監視カメラや人感センサ等の防犯センサが、防犯設備として離着陸場200に設置される。例えば、フェンスが、防犯設備として離着陸場200の周囲に設置される。
【0043】
離着陸場200は、例えば、無人航空機300の離着陸を検知する離着陸検知センサを有する。離着陸検知センサは、例えば、カメラである。離着陸場200は、離着陸検知センサを有していなくてもよい。
【0044】
例えば、管理人が離着陸場200に駐在している。管理人が離着陸場200に駐在していなくてもよい。
【0045】
離着陸場200の面積は、ポートの数や設備等に応じて異なってよい。例えば、大型の離着陸場200は、40m×40m以上の面積を有する。一方で、小型の離着陸場200は、10m×10m以上の面積を有していればよい。
【0046】
情報処理装置100は、各種情報処理を実行する。情報処理装置100は、例えば、情報処理装置100に格納されている各種情報に基づいて、各種情報処理を実行する。
【0047】
情報処理装置100は、例えば、複数の離着陸場200の各離着陸場200に関連する離着陸場関連情報を格納する。離着陸場関連情報は、例えば、各離着陸場200の位置を示す離着陸場位置情報を含む。離着陸場関連情報は、例えば、各離着陸場200の利用予定を示す離着陸場利用予定情報を含む。離着陸場利用予定情報は、例えば、各離着陸場200を利用する利用日時を示す利用日時情報を含む。離着陸場利用予定情報は、例えば、各離着陸場200を利用する利用目的を示す利用目的情報を含む。離着陸場200が複数のポートを有する場合、当該離着陸場200の離着陸場利用予定情報は、当該離着陸場200の各ポートの利用予定を示してよい。
【0048】
情報処理装置100は、例えば、複数の無人航空機300の各無人航空機300に関連する航空機関連情報を格納する。航空機関連情報は、例えば、各無人航空機300の性能を示す航空機性能情報を含む。航空機性能情報は、例えば、各無人航空機300の最長航続可能距離を示す最長航続可能距離情報を含む。尚、最長航続可能距離とは、無人航空機300に搭載されたバッテリの充電量が最大であるときの無人航空機300の航続可能距離であってよい。航空機性能情報は、例えば、各無人航空機300が測定可能なデータのデータタイプを示す測定可能データタイプ情報を含む。航空機性能情報は、例えば、各無人航空機300が撮影可能な撮影タイプを示す撮影可能タイプ情報を含む。航空機性能情報は、例えば、各無人航空機300の最大積載量を示す最大積載量情報を含む。航空機性能情報は、例えば、各無人航空機300に搭載されている搭載機能を示す搭載機能情報を含む。無人航空機300の搭載機能は、例えば、カメラを含む。無人航空機300の搭載機能は、例えば、収容部を含む。無人航空機300の搭載機能は、例えば、固定部を含む。無人航空機300の搭載機能は、例えば、把持部を含む。無人航空機300の搭載機能は、例えば、アンテナを含む。アンテナは、例えば、特定の通信事業者によって提供されるネットワーク20へのアクセスの無線中継を利用可能なアンテナである。アンテナは、例えば、特定の通信システムに準拠するネットワーク20へのアクセスの無線中継に利用可能なアンテナである。無人航空機300の搭載機能は、例えば、測位センサを含む。航空機関連情報は、例えば、各無人航空機300の利用予定を示す航空機利用予定情報を含む。航空機利用予定情報は、例えば、各無人航空機300を利用する利用日時を示す利用日時情報を含む。航空機利用予定情報は、例えば、各無人航空機300を利用する利用場所を示す利用場所情報を含む。航空機利用予定情報は、例えば、各無人航空機300を利用する利用目的を示す利用目的情報を含む。
【0049】
情報処理装置100は、例えば、複数の無人航空機300のいずれかの無人航空機300を遠隔操縦する複数のオペレータ55の各オペレータ55に関連するオペレータ関連情報を格納する。オペレータ関連情報は、例えば、各オペレータ55のスケジュールを示すスケジュール情報を含む。オペレータ関連情報は、例えば、各オペレータ55の属性を示すオペレータ属性情報を含む。オペレータ属性情報は、例えば、オペレータ55が担当可能な業務範囲を示す業務範囲情報を含む。オペレータ属性情報は、例えば、オペレータ55が無人航空機300の遠隔操縦業務に従事している従事年数を示す従事年数情報を含む。オペレータ属性情報は、例えば、オペレータ55性別を示す性別情報を含む。
【0050】
情報処理装置100は、例えば、無人航空機300の利用予約を受け付ける受付処理を実行する。情報処理装置100は、例えば、システム10のユーザ35から、無人航空機300の利用予約を申し込む申込情報を取得する。情報処理装置100は、例えば、ユーザ35が所有する通信端末30からネットワーク20を介して申込情報を受信することによって、ユーザ35から申込情報を取得する。尚、通信端末30は、情報処理装置100と通信可能なデバイスであれば、どのようなものであってもよい。通信端末30は、例えば、スマートフォンやタブレット端末等である。通信端末30は、ラップトップPC(Personal Computer)、デスクトップPC等のPCであってもよい。
【0051】
申込情報は、例えば、無人航空機300を利用する利用日時を示す利用日時情報を含む。申込情報は、例えば、無人航空機300を利用する利用場所を示す利用場所情報を含む。申込情報は、例えば、無人航空機300を利用する利用目的を示す利用目的情報を含む。
【0052】
無人航空機300を利用する利用日時は、無人航空機300が配置される離着陸場200を離陸してから、無人航空機300が配置される離着陸場200に着陸するまでの間の日時であってよい。例えば、無人航空機300を利用する利用日時が「2024年7月1日 10:00~14:00」である場合、無人航空機300は、2024年7月1日の10:00に無人航空機300が配置される離着陸場200を離陸し、2024年7月1日の14:00に無人航空機300が配置される離着陸場200に着陸する。
【0053】
無人航空機300を利用する利用目的は、例えば、データ測定である。データ測定は、例えば、点検対象を点検するためのデータ測定を含む。データ測定は、例えば、監視対象を監視するためのデータ測定を含む。データ測定は、例えば、警備対象を警備するためのデータ測定を含む。
【0054】
無人航空機300を利用する利用目的がデータ測定である場合、申込情報は、以下の情報をさらに含んでもよい。例えば、申込情報は、測定対象を識別する測定対象識別情報を含む。例えば、申込情報は、測定するデータのデータタイプを示す測定データタイプ情報をさらに含む。測定するデータのデータタイプは、例えば、画像データタイプである。測定するデータのデータタイプは、例えば、点群データタイプである。例えば、申込情報は、データ測定の条件を示すデータ測定条件情報をさらに含む。データ測定の条件は、例えば、可視光カメラでデータを測定することを含む。データ測定の条件は、例えば、赤外線カメラでデータを測定することを含む。データ測定の条件は、例えば、高解像度カメラでデータを測定することを含む。データ測定の条件は、例えば、広角カメラでデータを測定することを含む。データ測定の条件は、例えば、RADARでデータを測定することを含む。データ測定の条件は、例えば、LiDARでデータを測定することを含む。例えば、申込情報は、データ測定の測定目的を示す測定目的情報をさらに含む。測定目的は、例えば、点検である。測定目的は、例えば、監視である。測定目的は、例えば、警備である。
【0055】
無人航空機300を利用する利用目的は、例えば、撮影である。撮影は、例えば、写真の撮影を含む。撮影は、例えば、動画の撮影を含む。
【0056】
無人航空機300を利用する利用目的が撮影である場合、申込情報は、以下の情報をさらに含んでもよい。例えば、申込情報は、撮影タイプを示す撮影タイプ情報をさらに含む。撮影タイプは、例えば、写真タイプである。撮影タイプは、例えば、動画タイプである。例えば、申込情報は、撮影の条件を示す撮影条件情報をさらに含む。撮影の条件は、例えば、可視光カメラでデータを測定することを含む。撮影の条件は、例えば、赤外線カメラでデータを測定することを含む。撮影の条件は、例えば、高解像度カメラでデータを測定することを含む。撮影の条件は、例えば、広角カメラでデータを測定することを含む。
【0057】
無人航空機300を利用する利用目的は、例えば、運送である。無人航空機300を利用する利用目的が運送である場合、申込情報は、以下の情報をさらに含んでもよい。例えば、申込情報は、運送対象を識別する運送対象識別情報をさらに含む。例えば、申込情報は、運送対象を運送先に運送する運送日時を示す運送日時情報をさらに含む。例えば、申込情報は、運送の条件を示す運送条件情報をさらに含む。運送の条件は、例えば、運送対象を冷蔵状態で運送することを含む。運送の条件は、例えば、運送対象を冷凍状態で運送することを含む。例えば、申込情報は、運送対象の重量を示す運送対象重量情報をさらに含む。
【0058】
無人航空機300を利用する利用目的は、例えば、ネットワーク20へのアクセスの無線中継である。無人航空機300を利用する利用目的が無線中継である場合、申込情報は、ネットワーク20へのアクセスの無線中継の条件を示す無線中継条件情報をさらに含んでもよい。無線中継の条件は、例えば、特定の通信事業者によって提供されるネットワーク20へのアクセスを無線中継することである。無線中継の条件は、例えば、特定の通信システムに準拠するネットワーク20へのアクセスを無線中継することである。
【0059】
無人航空機300を利用する利用目的は、救助活動であってもよい。救助活動は、例えば、被災地や事故現場からの避難支援を含む。救助活動は、例えば、被災や事故からの復旧支援を含む。救助活動は、被災地や事故現場の点検や、被災地や事故現場への支援物資の運送を含んでもよい。
【0060】
無人航空機300を利用する利用目的が救助活動である場合、申込情報は、以下の情報をさらに含んでもよい。例えば、申込情報は、被災地や事故現場の状況を示す状況情報をさらに含む。例えば、申込情報は、救助活動の内容を示す救助活動内容情報をさらに含む。救助活動の内容は、例えば、避難支援である。救助活動の内容は、例えば、復旧支援である。救助活動の内容は、例えば、点検である。救助活動の内容は、例えば、支援物資の運送である。
【0061】
無人航空機300を利用する利用目的がデータ測定である場合、無人航空機300を利用する利用場所は、無人航空機300がデータを測定する場所であってよい。無人航空機300を利用する利用目的が撮影である場合、無人航空機300を利用する利用場所は、撮影現場であってよい。無人航空機300を利用する利用目的が運送である場合、無人航空機300を利用する利用場所は、無人航空機300が運送対象を運送する運送先であってよい。無人航空機300を利用する利用目的が無線中継である場合、無人航空機300を利用する利用場所は、無人航空機300が無線中継サービスを提供する場所であってよい。無人航空機300を利用する利用目的が救助活動である場合、無人航空機300を利用する利用場所は、被災地や事故現場であってよい。
【0062】
情報処理装置100は、例えば、複数の無人航空機300の中から、利用日時情報によって示される利用日時及び利用場所情報によって示される利用場所において利用目的情報によって示される利用目的で利用される無人航空機300を選択する航空機選択処理を実行する。情報処理装置100は、例えば、離着陸場関連情報及び航空機関連情報に基づいて、航空機選択処理を実行する。尚、申込情報によって示される利用日時及び利用場所において申込情報によって示される利用目的で利用される無人航空機300を利用航空機と記載する場合がある。
【0063】
情報処理装置100は、例えば、複数の離着陸場200の中から、利用航空機が利用する離着陸場200を選択する離着陸場選択処理を実行する。情報処理装置100は、例えば、離着陸場関連情報及び航空機関連情報に基づいて、離着陸場選択処理を実行する。
【0064】
利用航空機が利用する離着陸場200は、例えば、利用航空機が離陸に利用する離着陸場200を含む。利用航空機が利用する離着陸場200は、例えば、利用航空機が着陸に利用する200を含む。利用航空機が利用する離着陸場200は、例えば、利用航空機が離陸及び着陸に利用する200を含む。
【0065】
図1では、ユーザ35が無人航空機300を利用して建物60の点検作業を実施したい場合の一例が示されている。ここでは、情報処理装置100は、利用航空機として、カメラ450を搭載している無人航空機400を選択し、無人航空機400が利用する離着陸場200として、無人航空機400が配置される離着陸場200を選択したものとして、説明を続ける。
【0066】
情報処理装置100は、例えば、利用航空機の飛行経路を決定する飛行経路決定処理を実行する。情報処理装置100は、例えば、離着陸場関連情報及び航空機関連情報に基づいて、飛行経路決定処理を実行する。
【0067】
情報処理装置100は、例えば、利用航空機の出発地点から利用航空機の利用場所までの利用航空機の飛行経路を決定する。
図1では、情報処理装置100が、無人航空機400が配置されている離着陸場200から建物60の住所までの飛行経路480を決定する一例が示されている。
【0068】
情報処理装置100は、例えば、利用航空機を利用するための許可を申請する申請処理を実行する。情報処理装置100は、例えば、申込情報によって示される利用日時及び利用場所において申込情報によって示される利用目的で利用航空機を利用するための許可を申請する。
【0069】
情報処理装置100は、例えば、利用航空機を遠隔操縦するオペレータ55を選択するオペレータ選択処理を実行する。情報処理装置100は、例えば、オペレータ関連情報に基づいて、オペレータ選択処理を実行する。
【0070】
申込情報は、例えば、利用航空機を遠隔操縦するオペレータ55の条件を示すオペレータ条件情報をさらに含む。オペレータ55の条件は、例えば、無人航空機300の遠隔操縦業務に従事しているオペレータ55の従事年数が従事年数閾値より長いことを含む。オペレータ55の条件は、例えば、オペレータ55が特定の性別であることを含む。情報処理装置100は、オペレータ条件情報にさらに基づいて、利用航空機を遠隔操縦するオペレータ55を選択する。
【0071】
情報処理装置100は、例えば、通知処理を実行する。情報処理装置100は、例えば、ネットワーク20を介して各種通知を送信することによって、通知処理を実行する。
【0072】
情報処理装置100は、例えば、利用航空機の操縦指示を、利用航空機のオペレータとして選択したオペレータ55に通知する。情報処理装置100は、例えば、無人航空機300の利用予約の登録が完了したことを、ユーザ35に通知する。
【0073】
制御装置500は、利用航空機を制御する。制御装置500は、例えば、複数の利用航空機を制御する。
【0074】
制御装置500は、例えば、利用航空機の飛行を制御する。制御装置500は、例えば、利用航空機が利用航空機のオペレータ55による遠隔操縦に従って飛行するように、利用航空機の飛行を制御する。制御装置500は、例えば、オペレータ55が操縦装置50に入力した入力操作を示す入力操作信号を取得し、取得した入力操作信号に基づいて利用航空機の飛行を制御する制御信号を生成し、生成した制御信号をネットワーク20及び無線基地局40を介して利用航空機に送信することによって、利用航空機の飛行を制御する。
図1では、無人航空機400が無人航空機400のオペレータ55による遠隔操縦に従って飛行するように、制御装置500が無人航空機400の飛行を制御する一例が示されている。
【0075】
制御装置500は、例えば、利用航空機から無線基地局40及びネットワーク20を介して利用航空機のテレメトリ情報を受信し、受信したテレメトリ情報を出力装置550に表示する。利用航空機のオペレータ55は、出力装置550に出力されたテレメトリ情報を確認しながら操縦装置50に入力操作を入力してよい。
【0076】
テレメトリ情報は、例えば、利用航空機に搭載されたカメラが撮像した画像データを含む。テレメトリ情報に含まれる画像データを撮像する利用航空機のカメラは、データ測定機能や撮影機能として利用航空機に搭載されるカメラと同一のカメラであってもよく、異なるカメラであってもよい。テレメトリ情報は、例えば、利用航空機の位置情報を含む。テレメトリ情報は、例えば、無線基地局40によって出力された電波を利用航空機が受信した電波受信強度を含む。
【0077】
モデル生成装置600は、入力データから、無人航空機300の飛行経路を推定する推定モデルを生成する。モデル生成装置600は、例えば、入力データから、無人航空機300の出発地点から無人航空機300の目的地点までの無人航空機300の飛行経路を推定する推定モデルを生成する。
【0078】
モデル生成装置600は、例えば、ネットワーク20を介して、生成した推定モデルを情報処理装置100に送信する。情報処理装置100は、モデル生成装置600から受信した推定モデルを用いて、利用航空機の飛行経路を決定してよい。
【0079】
エリアデータ管理装置700は、システム10がサービスを提供するエリアのエリアデータを管理する。エリアデータは、例えば、当該エリア内の気象を示す気象データを含む。気象データは、例えば、晴、曇り、雨、雪等の大気の状態を示す大気状態データを含む。気象データは、例えば、風速を示す風速データを含む。気象データは、例えば、降雨量を示す降雨量データを含む。気象データは、例えば、降雪量を示す降雪量データを含む。気象データは、例えば、気温を示す気温データを含む。気象データは、例えば、湿度を示す湿度データを含む。エリアデータは、例えば、当該エリアの三次元地図データを含む。三次元地図データは、例えば、当該エリアの地形を示す地形データを含む。三次元地図データは、例えば、当該エリアの建物を示す建物データを含む。エリアデータは、例えば、当該エリア内の人口密度を示す人口密度データを含む。
【0080】
エリアデータ管理装置700は、例えば、ネットワーク20を介して、エリアデータを情報処理装置100に送信する。情報処理装置100は、エリアデータ管理装置700から受信したエリアデータに基づいて、利用航空機の飛行経路を決定してよい。
【0081】
近年、ドローン等の無人航空機が市場に登場したことによって、無人航空機を社会インフラに導入する活動が盛んに行われている。現在の無人航空機の一般的な利用形態は、無人航空機の所有者が購入した無人航空機を利用する利用形態である。しかし、現在の無人航空機の一般的な利用形態には、以下の課題が存在する。
【0082】
1つ目の課題として、無人航空機を飛行させるには専門的な知識が必要である点が挙げられる。現在、無人航空機を目視外で飛行させる場合、無人航空機が飛行している間、無人航空機のオペレータが無人航空機に搭載されたカメラで撮像された画像データを常時確認できなければならない。そのため、無人航空機を目視外で飛行させる場合、無人航空機のオペレータは、画像データを送受信可能な通信環境が良好なエリアを把握した上で、通信環境が良好なエリアで無人航空機を飛行させなければならない。さらに、住宅街やオフィス街等の人口密度の高いエリア等のエリアでは、無人航空機が飛行するためには飛行の許可の申請が必要である場合や、無人航空機の飛行を禁止している場合がある。そのため、無人航空機のオペレータは、飛行の許可の申請を行った上で無人航空機を飛行させたり、飛行が禁止されているエリアを回避しながら無人航空機を飛行させたりしなければならない。したがって、無人航空機を目視外で飛行させる場合において、無人航空機の所有者が飛行エリアや飛行の許可の申請に関する専門的な知識を有していない場合、無人航空機の所有者は、無人航空機をどこで飛行させてよいかを把握することが困難である。
【0083】
2つ目の課題として、無人航空機を飛行させるには高度な操縦技術が必要である点が挙げられる。例えば、無人航空機を建物や構造物等の点検対象の点検の利用目的で利用する場合、無人航空機を点検対象に接近させる必要があるので、高度な操縦技術が必要となる。そのため、無人航空機の利用目的によっては、無人航空機を操縦するための資格が必要となる。したがって、無人航空機の所有者が高度な操縦技術や資格を有していない場合、無人航空機の所有者は、無人航空機のオペレータを準備しなければならない。
【0084】
3つ目の課題として、無人航空機を多岐の利用目的で利用することが困難である点が挙げられる。無人航空機は、特定の利用目的に特化して製造される傾向にある。例えば、データ測定の利用目的で製造された無人航空機は、データ測定用のカメラやLiDARを搭載する一方で、物品を運送するための収容部等を搭載していないことが多い。そのため、データ測定の利用目的で無人航空機を購入した無人航空機の所有者は、その後、物品の運送の利用目的で当該無人航空機を利用したくなった場合、物品の運送に当該無人航空機を利用できず、物品の運送の利用目的で製造された無人航空機を別途購入しなければならないことが多い。
【0085】
前述のとおり、現在の無人航空機の一般的な利用形態には複数の課題が存在する。そのため、無人航空機の利便性が高いとは言い難い。一方で、無人航空機の利便性を改善できれば、無人航空機のユーザが増加することが期待される。無人航空機のユーザが増加すれば、無人航空機の社会インフラへの導入を促進できる。したがって、無人航空機の利便性を改善できることが望ましい。
【0086】
これに対して、本実施形態に係るシステム10によれば、情報処理装置100は、無人航空機300の利用予約を申し込む申込情報を取得し、離着陸場関連情報及び航空機関連情報に基づいて、複数の無人航空機300の中から利用航空機を選択し、複数の離着陸場200の中から、利用航空機が利用する離着陸場200を選択する。そのため、ユーザ35は、情報処理装置100に申込情報を送信するだけで、利用したい日時及び場所において利用したい目的で無人航空機300を利用できる。これにより、本実施形態に係るシステム10は、無人航空機の利便性を改善できる。加えて、本実施形態に係るシステム10によれば、情報処理装置100が利用航空機のオペレータ55を選択し、必要に応じて情報処理装置100が利用航空機を利用するための許可の申請を行う。そのため、ユーザ35は、無人航空機300のオペレータを準備する必要がなく、専門的な知識を必要としない。これにより、本実施形態に係るシステム10は、無人航空機の利便性をより一層改善できる。さらに、本実施形態に係るシステム10が無人航空機300のシェアリングサービスを提供する場合、無人航空機300のシェアリングサービスを提供するサービス事業者が無人航空機300を所有及び管理する。そのため、ユーザ35は、無人航空機300を所有及び管理するための経済的コストや人的コスト等のコストを必要としない。これにより、本実施形態に係るシステム10は、ユーザが無人航空機を利用するコストを軽減できる。したがって、本実施形態に係るシステム10によって提供されるサービスが社会に普及して無人航空機のユーザが増加することによって、無人航空機の社会インフラへの導入を促進できるので、本実施形態に係るシステム10は、無人航空機を用いた社会インフラの発展に貢献できる。
【0087】
図2は、システム10の処理の流れの一例を説明するための説明図である。ここでは、情報処理装置100が申込情報を取得していない状態を開始状態として説明する。
【0088】
ステップ(ステップをSと省略して記載する場合がある。)102において、情報処理装置100は、ユーザ35から申込情報を取得する。ここでは、申込情報に含まれる利用場所情報によって示される無人航空機300を利用する利用場所が建物60の住所であり、申込情報に含まれる利用目的情報によって示される無人航空機300を利用する利用目的がデータ測定であり、申込情報に含まれる測定対象識別情報によって識別される測定対象が建物60であり、申込情報に含まれる測定データタイプ情報によって示される測定するデータのデータタイプが画像データタイプであり、申込情報に含まれる測定目的情報によって示されるデータ測定の測定目的が点検であるものとして、説明を続ける。
【0089】
S104において、情報処理装置100は、情報格納部102に格納されている離着陸場関連情報及び航空機関連情報に基づいて、複数の無人航空機300の中から、S102で情報処理装置100がユーザ35から取得した申込情報によって示される利用日時及び利用場所において当該申込情報によって示される利用目的で利用される利用航空機を選択し、複数の離着陸場200の中から利用航空機が利用する離着陸場200を選択する。ここでは、情報処理装置100は、利用航空機として、複数の無人航空機300の中からカメラ450を搭載している無人航空機400を選択し、無人航空機400が利用する離着陸場200として、無人航空機400が配置される離着陸場200を選択したものとして、説明を続ける。
【0090】
S106において、情報処理装置100は、離着陸場関連情報及び航空機関連情報に基づいて、S104で選択した無人航空機400の飛行経路を決定する。例えば、情報処理装置100は、無人航空機400が配置される離着陸場200を出発地点し、建物60の住所を目的地点として、無人航空機400が配置される離着陸場200から建物60の住所までの無人航空機400の飛行経路を決定する。
【0091】
S108において、情報処理装置100は、情報処理装置100に格納されているスケジュール情報に基づいて、複数のオペレータ55の中から、S104で選択した無人航空機400を遠隔操縦するオペレータ55を選択する。S110において、情報処理装置100は、S108で選択したオペレータ55に対して、無人航空機400の遠隔操縦を指示する。S112において、情報処理装置100は、無人航空機300の利用予約の登録が完了したことをユーザ35に通知する。
【0092】
S114において、オペレータ55は、無人航空機400の出発時刻が経過したことに応じて、無人航空機400の遠隔操縦を開始する。操縦装置50は、オペレータ55によって入力された入力操作を示す入力操作信号を制御装置500に送信する。
【0093】
S116において、制御装置500は、S114で操縦装置50から取得した入力操作信号に基づいて、無人航空機400の飛行を制御する制御信号を生成する。制御装置500は、生成した制御信号を無人航空機400に送信する。無人航空機400は、制御装置500から受信した制御信号に従って、無人航空機400が配置される離着陸場200を離陸してS106で情報処理装置100が決定した飛行経路で飛行することを開始する。
【0094】
S118において、無人航空機400は、S106で情報処理装置100が決定した飛行経路で飛行している間、テレメトリ情報を取得し、取得したテレメトリ情報を制御装置500に送信する。S120において、制御装置500は、S118で無人航空機400から受信した無人航空機400のテレメトリ情報を出力装置550に出力することによって、無人航空機400のテレメトリ情報をオペレータ55に提供する。オペレータ55は、出力装置550に出力された無人航空機400のテレメトリ情報を確認しながら、操縦装置50を用いて無人航空機400を遠隔操縦する。その後、無人航空機400が建物60の住所に到着するまでS114~S120が繰り返される。
【0095】
S122において、無人航空機400は、建物60の住所に到着したことに応じて、カメラ450を用いて、測定対象である建物60のデータ測定を開始する。無人航空機400は、例えば、オペレータ55による遠隔操縦に従って、建物60のデータ測定を実行する。無人航空機400は、測定した建物60の測定データを制御装置500に送信する。
【0096】
S124において、制御装置500は、S122で無人航空機400から受信した建物60の測定データを、建物60の点検作業を実行する点検作業員75に提供する。制御装置500は、例えば、ネットワーク20を介して建物60の測定データを点検作業員75が所有する通信端末に送信することによって、建物60の測定データを点検作業員75に提供する。点検作業員75は、制御装置500によって提供された建物60の測定データを確認しながら、建物60の点検作業に必要な建物60の測定データを無人航空機400が測定するように、オペレータ55に対して指示してもよい。
【0097】
S126において、点検作業員75は、S124で制御装置500によって提供された建物60の測定データに基づいて、建物60の点検結果を報告するレポートを作成する。S128において、点検作業員75は、S126で作成したレポートをユーザ35に納品する。
【0098】
図2に示されるシステム10の処理の流れの一例では、無人航空機400は、測定対象のデータ測定を実行しながら、測定データを制御装置500に送信する。無人航空機400は、測定対象のデータ測定を実行している間、測定データを制御装置500に送信しなくてもよい。この場合、無人航空機400が配置される離着陸場200に無人航空機400が帰還した後に、無人航空機400が配置される離着陸場200に設置されている抽出装置が、無人航空機400から測定データを抽出してよい。無人航空機400が配置される離着陸場200に抽出装置が設置されていない場合、無人航空機400が配置される離着陸場200に無人航空機400が帰還した後に、無人航空機400が測定データを制御装置500に送信してもよい。
【0099】
図3は、エリア900の一例を概略的に示す。エリア900は、セグメント920、セグメント940、及びセグメント960を含む。
【0100】
セグメント920は、セグメント920内のメインの離着陸場である1つの離着陸場220と、セグメント920内のサブの離着陸場である5つの離着陸場225とを含む。
図3に示されるセグメント920内の離着陸場220及び離着陸場225の数は一例である。セグメント920内の離着陸場220の数は、2つ以上であってもよい。セグメント920内の離着陸場225の数は、5つ以上であってもよく、4つ以下でもあってよい。
【0101】
セグメント940は、セグメント940内のメインの離着陸場である1つの離着陸場240と、セグメント940内のサブの離着陸場である5つの離着陸場245とを含む。
図3に示されるセグメント940内の離着陸場240及び離着陸場245の数は一例である。セグメント940内の離着陸場240の数は、2つ以上であってもよい。セグメント940内の離着陸場245の数は、5つ以上であってもよく、4つ以下でもあってよい。
【0102】
セグメント960は、セグメント960内のメインの離着陸場である1つの離着陸場260と、セグメント960内のサブの離着陸場である5つの離着陸場265とを含む。
図3に示されるセグメント960内の離着陸場260及び離着陸場265の数は一例である。セグメント960内の離着陸場260の数は、2つ以上であってもよい。セグメント960内の離着陸場265の数は、5つ以上であってもよく、4つ以下でもあってよい。
【0103】
エリア900の範囲は、例えば、都道府県単位で指定される。エリア900の範囲は、その他の任意の範囲で指定されてもよい。
【0104】
セグメント920、セグメント940、及びセグメント960の範囲は、例えば、市区町村単位で指定される。セグメント920、セグメント940、及びセグメント960の範囲は、エリア900の範囲より狭い範囲であれば、その他の任意の範囲で指定されてもよい。
【0105】
メインの離着陸場は、サブの離着陸場と比較して、大型の離着陸場である。例えば、メインの離着陸場のポートの数は、サブの離着陸場のポートの数より多い。例えば、メインの離着陸場は、サブの離着陸場が有していない設備を有する。
【0106】
図3に示されるエリア900の一例において、線で結ばれている2つの離着陸場間の距離は、無人航空機300の最長航続可能距離より短い。例えば、無人航空機300の出発地点が離着陸場220である場合、離着陸場220と任意の離着陸場225との間の距離、離着陸場220と離着陸場240との間の距離、離着陸場220と1つの離着陸場245との間の距離、離着陸場220と離着陸場260との間の距離、離着陸場220と1つの離着陸場265との間の距離は、無人航空機300の最長航続可能距離より短い。
【0107】
図4は、無人航空機300を利用する一例を説明するための説明図である。ここでは、無人航空機300を運送の利用目的で利用する場合の一例を主に説明する。
【0108】
情報処理装置100は、ユーザ35から申込情報を取得する。ここでは、申込情報に含まれる利用場所情報によって示される無人航空機300を利用する利用場所がセグメント940内に位置する離着陸場240であり、申込情報に含まれる利用目的情報によって示される無人航空機300を利用する利用目的が運送であり、申込情報に含まれる運送対象識別情報によって識別される運送対象が荷物80であるものとして、説明を続ける。
【0109】
図4に示されるStep1において、情報処理装置100は、情報格納部102に格納されている離着陸場関連情報及び航空機関連情報に基づいて、エリア900内に位置する複数の離着陸場のいずれかの離着陸場に配置される複数の無人航空機300の中から、申込情報によって示される利用日時及び利用場所において申込情報によって示される利用目的で利用される利用航空機を選択し、当該複数の離着陸場の中から利用航空機が利用する離着陸場を選択する。ここでは、情報処理装置100は、利用航空機として、当該複数の無人航空機300の中から収容部を搭載する無人航空機400を選択し、無人航空機400が利用する離着陸場として、当該複数の離着陸場の中から無人航空機400が配置され且つセグメント920内に位置する離着陸場225、荷物80を保管する保管庫222を有し且つセグメント920内に位置する離着陸場220、及び、セグメント940内に位置する離着陸場240を選択したものとして、説明を続ける。
【0110】
さらに、情報処理装置100は、離着陸場関連情報及び航空機関連情報に基づいて、無人航空機400の飛行経路を決定する。ここでは、情報処理装置100は、離着陸場225を出発地点とし、離着陸場220を中間地点とし、離着陸場240を目的地点として、無人航空機400の飛行経路を決定する。この場合、離着陸場225から離着陸場240までの無人航空機400の飛行経路は、離着陸場225から離着陸場220までの無人航空機400の飛行経路と、離着陸場220から離着陸場240までの飛行経路とを含む。
【0111】
図4に示されるStep2において、無人航空機400のオペレータ55は、無人航空機400の出発時刻が経過したことに応じて、無人航空機400の遠隔操縦を開始する。無人航空機400は、オペレータ55の遠隔操縦に従って、離着陸場225から離着陸場220まで飛行する。
【0112】
図4に示されるStep3において、離着陸場220に到着した無人航空機400は、オペレータ55の遠隔操縦に従って、離着陸場220に着陸する。無人航空機400が離着陸場220に着陸したことに応じて、離着陸場220で作業している作業員は、保管庫222に保管されている荷物80を無人航空機400の収容部に収容する。収容作業を完了させた作業員は、収容作業が完了した旨をオペレータ55に報告してよい。尚、無人航空機400が離着陸場220に駐機している間、無人航空機400に搭載されたバッテリが、離着陸場220に設置された充電設備で充電されてよい。
【0113】
図4に示されるStep4において、オペレータ55は、荷物80が無人航空機400の収容部に収容された後、無人航空機400の遠隔操縦を再開する。無人航空機400は、オペレータ55の遠隔操縦に従って、離着陸場220から離着陸場240まで飛行する。
【0114】
図4に示されるStep5において、離着陸場240に到着した無人航空機400は、オペレータ55の遠隔操縦に従って、離着陸場240に着陸する。無人航空機400が離着陸場240に着陸したことに応じて、離着陸場240で作業している作業員は、無人航空機400の収容部から荷物80を取り出し、取り出した荷物80を保管庫242で保管する。これにより、無人航空機400が荷物80を運送する処理が完了する。
【0115】
図4に示される無人航空機300を運送の利用目的で利用する場合の一例において、無人航空機400は、セグメント920内に位置する離着陸場220及び離着陸場225と、セグメント940内に位置する離着陸場240とを利用して、荷物80を運送する。申込情報によって示される利用日時及び利用場所において申込情報によって示される利用目的で利用される利用航空機が複数の離着陸場を利用できる構成にすることよって、
図4に示されるシステム10によって提供されるサービスは、ユーザの多様なニーズを満たすことができる。さらに、離着陸場を広範なエリアに密に建設して利用航空機が利用できる離着陸場のバリエーションを増やすことによって、
図4に示されるシステム10によって提供されるサービスのサービス品質がより一層向上する。その結果、
図4に示されるシステム10は、無人航空機を用いた社会インフラの発展により一層貢献できる。
【0116】
図4に示される無人航空機300を運送の利用目的で利用する場合の一例では、荷物80の運送先が離着陸場である。荷物80の運送先は、離着陸場でなくてもよく、自宅や店舗等の任意の場所であってよい。
【0117】
図5は、無人航空機300を利用する他の一例を説明するための説明図である。ここでは、無人航空機300を救助活動の利用目的で利用する場合の一例を主に説明する。
【0118】
図5の上図は、エリア900の他の一例を概略的に示す。
図5の上図に示されるように、セグメント920内で災害が発生しており、被災地では無線基地局40が倒壊してネットワーク20にアクセスできない状態である。
【0119】
情報処理装置100は、ユーザ35から申込情報を取得する。ここでは、申込情報に含まれる利用場所情報によって示される無人航空機300を利用する利用場所が被災地であり、申込情報に含まれる利用目的情報によって示される無人航空機300を利用する利用目的が救助活動であり、申込情報に含まれる状況情報によって被災地の被災状況が示されており、申込情報に含まれる救助活動内容情報によって示される救助活動内容が、点検、復旧支援、及び、支援物資の運送であるものとする。
【0120】
情報処理装置100は、情報格納部102に格納されている離着陸場関連情報及び航空機関連情報に基づいて、エリア900内に位置する複数の離着陸場のいずれかの離着陸場に配置される複数の無人航空機300の中から、申込情報によって示される利用日時及び利用場所において申込情報によって示される利用目的で利用される利用航空機を選択し、当該複数の離着陸場の中から利用航空機が利用する離着陸場を選択する。無人航空機300を利用する利用目的が救助活動である場合、情報処理装置100は、他の利用目的で利用する予定の利用航空機及び当該利用航空機が利用する離着陸場を、救助活動の利用目的で利用する利用航空機及び当該利用航空機を利用する離着陸場として選択してもよい。ここでは、情報処理装置100は、救助活動で利用する利用航空機として、当該複数の無人航空機300の中から、収容部を搭載する無人航空機420、カメラ455を搭載している無人航空機425、収容部を搭載する無人航空機440、及びアンテナ462を搭載する無人航空機460を選択し、無人航空機420が利用する離着陸場として当該複数の離着陸場の中から無人航空機420が配置され且つセグメント920内に位置する離着陸場220を選択し、無人航空機425が利用する離着陸場として当該複数の離着陸場の中から無人航空機425が配置され且つセグメント920内に位置する離着陸場225を選択し、無人航空機440が利用する離着陸場として当該複数の離着陸場の中から無人航空機440が配置され且つセグメント940内に位置する離着陸場240を選択し、無人航空機460が利用する離着陸場として当該複数の離着陸場の中から無人航空機460が配置され且つセグメント960内に位置する離着陸場260を選択したものとして、説明を続ける。
【0121】
無人航空機420の操縦を指示された無人航空機420のオペレータ55は、保管庫222に保管されている支援物資82が離着陸場220で作業している作業員によって無人航空機420の収容部に収容された後、無人航空機420の遠隔操縦を開始する。収容作業を完了させた作業員は、収容作業が完了した旨を無人航空機420のオペレータ55に報告してよい。無人航空機420は、無人航空機420のオペレータ55の遠隔操縦に従って、離着陸場220から被災地まで飛行する。
【0122】
無人航空機425の操縦を指示された無人航空機425のオペレータ55は、無人航空機425の遠隔操縦を開始する。無人航空機425は、無人航空機425のオペレータ55の遠隔操縦に従って、離着陸場225から被災地まで飛行する。
【0123】
無人航空機440の操縦を指示された無人航空機440のオペレータ55は、保管庫242に保管されている支援物資84が離着陸場240で作業している作業員によって無人航空機440の収容部に収容された後、無人航空機440の遠隔操縦を開始する。収容作業を完了させた作業員は、収容作業が完了した旨を無人航空機440のオペレータ55に報告してよい。無人航空機440は、無人航空機440のオペレータ55の遠隔操縦に従って、離着陸場240から被災地まで飛行する。
【0124】
無人航空機460の操縦を指示された無人航空機460のオペレータ55は、無人航空機460の遠隔操縦を開始する。無人航空機460は、無人航空機460のオペレータ55の遠隔操縦に従って、離着陸場260から被災地まで飛行する。
【0125】
図5の下図は、被災地における救助活動の一例を説明するための説明図である。
図5の下図に示されるように、無人航空機420は被災地に支援物資82を運送し、無人航空機425はカメラ455を用いて測定対象である被災地の測定データを取得し、無人航空機440は被災地に支援物資84を運送し、無人航空機460はアンテナ462を用いて被災地に無線通信エリア465を形成することによってネットワーク20へのアクセスを無線中継する。
【0126】
図5に示されるように、システム10は、無人航空機300を用いて被災地や事故現場の救助活動を支援するサービスを提供できる。したがって、社会インフラとして特に重要な被災地や事故現場の救助活動の支援を拡充できるので、本実施形態に係るシステム10は、無人航空機を用いた社会インフラの発展により一層貢献できる。
【0127】
図6は、航空機関連情報及び離着陸場関連情報の一例を説明するための説明図である。情報処理装置100は、航空機関連情報及び離着陸場関連情報をテーブル形式で格納してよい。
【0128】
図6に示される航空機関連情報は、各無人航空機300の航空機性能情報と、各無人航空機300の搭載機能情報と、各無人航空機300の配置先である離着陸場を示す配置先情報と、各無人航空機300の利用予定を示す航空機利用予定情報とを含む。各無人航空機300の航空機関連情報の詳細は、以下のとおりである。
【0129】
無人航空機1の航空機性能情報は、無人航空機1が「画像データ」タイプのデータ及び「点群データ」タイプのデータを測定可能であることを示す測定可能データタイプ情報と、無人航空機1が「積載不可」であることを示す最大積載量情報と、無人航空機1の最長航続可能距離が「30km」であることを示す最長航続可能距離情報と、無人航空機1が「カメラ」及び「RADAR」を搭載することを示す搭載機能情報とを含む。無人航空機1の配置先情報は、無人航空機1の配置先が「離着陸場A」であることを示す。無人航空機1の航空機利用予定情報は、無人航空機1が「2024年7月1日 10:00~15:00」の利用日時及び「東京都新宿区○○」の利用場所において「点検」の利用目的で利用されること、並びに、無人航空機1が「2024年7月2日 09:00~14:00」の利用日時及び「東京都渋谷区△△」の利用場所において「撮影」の利用目的で利用されることを示す。
【0130】
無人航空機2の航空機性能情報は、無人航空機2が「画像データ」タイプのデータを測定可能であることを示す測定可能データタイプ情報と、無人航空機2が「積載不可」であることを示す最大積載量情報と、無人航空機2の最長航続可能距離が「40km」であることを示す最長航続可能距離情報と、無人航空機2が「高解像度カメラ」を搭載することを示す搭載機能情報とを含む。無人航空機2の配置先情報は、無人航空機2の配置先が「離着陸場A」であることを示す。無人航空機2の航空機利用予定情報は、無人航空機2の利用予定がないことを示す。
【0131】
無人航空機3の航空機性能情報は、無人航空機3が「点群データ」タイプのデータを測定可能であることを示す測定可能データタイプ情報と、無人航空機3が「積載不可」であることを示す最大積載量情報と、無人航空機3の最長航続可能距離が「20km」であることを示す最長航続可能距離情報と、無人航空機3が「LiDAR」を搭載することを示す搭載機能情報とを含む。無人航空機3の配置先情報は、無人航空機3の配置先が「離着陸場A」であることを示す。無人航空機3の航空機利用予定情報は、無人航空機3が「2024年7月2日 07:00~11:00」の利用日時及び「東京都千代田区▽▽」の利用場所において「監視」の利用目的で利用されることを示す。
【0132】
無人航空機4の航空機性能情報は、無人航空機4が「画像データ」タイプのデータを測定可能であることを示す測定可能データタイプ情報と、無人航空機4が「積載不可」であることを示す最大積載量情報と、無人航空機4の最長航続可能距離が「25km」であることを示す最長航続可能距離情報と、無人航空機4が「高解像度カメラ」を搭載することを示す搭載機能情報とを含む。無人航空機4の配置先情報は、無人航空機4の配置先が「離着陸場B」であることを示す。無人航空機4の航空機利用予定情報は、無人航空機4の利用予定がないことを示す。
【0133】
無人航空機5の航空機性能情報は、無人航空機5が「測定不可」であることを示す測定可能データタイプ情報と、無人航空機5の最大積載量が「2kg」であることを示す最大積載量情報と、無人航空機5の最長航続可能距離が「40km」であることを示す最長航続可能距離情報と、無人航空機5が「冷蔵庫」を搭載することを示す搭載機能情報とを含む。無人航空機5の配置先情報は、無人航空機5の配置先が「離着陸場A」であることを示す。無人航空機5の航空機利用予定情報は、無人航空機5の利用予定がないことを示す。
【0134】
無人航空機6の航空機性能情報は、無人航空機6が「測定不可」であることを示す測定可能データタイプ情報と、無人航空機6の最大積載量が「5kg」であることを示す最大積載量情報と、無人航空機6の最長航続可能距離が「30km」であることを示す最長航続可能距離情報と、無人航空機6が「大型収容部」を搭載することを示す搭載機能情報とを含む。無人航空機6の配置先情報は、無人航空機6の配置先が「離着陸場B」であることを示す。無人航空機6の航空機利用予定情報は、無人航空機6が「2024年7月2日 10:00~11:00」の利用日時及び「東京都墨田区□□」の利用場所において「運送」の利用目的で利用されることを示す。
【0135】
無人航空機7の航空機性能情報は、無人航空機7が「測定不可」であることを示す測定可能データタイプ情報と、無人航空機7の最大積載量が「3kg」であることを示す最大積載量情報と、無人航空機7の最長航続可能距離が「35km」であることを示す最長航続可能距離情報と、無人航空機7が「冷蔵庫」を搭載することを示す搭載機能情報とを含む。無人航空機7の配置先情報は、無人航空機7の配置先が「離着陸場B」であることを示す。無人航空機7の航空機利用予定情報は、無人航空機7の利用予定がないことを示す。
【0136】
図6に示される離着陸場関連情報は、各離着陸場200の離着陸場位置情報と、各離着陸場200の各ポートの利用予定を示す離着陸場利用予定情報とを含む。各離着陸場200の離着陸場関連情報の詳細は、以下のとおりである。
【0137】
離着陸場Aの離着陸場位置情報は、離着陸場Aの位置が「東京都新宿区●●」であることを示す。離着陸場Aの離着陸場利用予定情報は、離着陸場Aのポート1が「2024年7月1日 09:45~10:15」の利用日時において「無人航空機1の離陸」の利用目的で利用されること、「2024年7月1日 14:45~15:15」の利用日時において「無人航空機1の着陸」の利用目的で利用されること、「2024年7月2日 08:45~09:15」の利用日時において「無人航空機1の離陸」の利用目的で利用されること、及び、「2024年7月2日 13:45~14:15」の利用日時において「無人航空機1の着陸」の利用目的で利用されること、並びに、離着陸場Aのポート2が「2024年7月2日 06:45~07:15」の利用日時において「無人航空機3の離陸」の利用目的で利用されること、及び、「2024年7月2日 10:45~11:15」の利用日時において「無人航空機3の着陸」の利用目的で利用されることを示す。
【0138】
離着陸場Bの離着陸場位置情報は、離着陸場Bの位置が「東京都江戸川区▲▲」であることを示す。離着陸場Bの離着陸場利用予定情報は、離着陸場Bのポート3が「2024年7月2日 09:45~10:15」の利用日時において「無人航空機6の離陸」の利用目的で利用されること、及び「2024年7月2日 10:45~11:15」の利用日時において「無人航空機6の着陸」の利用目的で利用されることを示す。
【0139】
ここで、情報処理装置100が
図6に示される航空機関連情報及び離着陸場関連情報に基づいて利用航空機及び利用航空機が利用する離着陸場を選択する場合の一例を説明する。ここでは、情報処理装置100が申込情報を取得していない状態を開始状態として説明する。
【0140】
情報処理装置100は、例えば、ユーザ35から申込情報を取得する。ここでは、申込情報に含まれる利用日時情報によって示される無人航空機300を利用する利用日時が「2024年7月2日 10:00~17:00」であり、申込情報に含まれる利用場所情報によって示される無人航空機300を利用する利用場所が「東京都中央区××」であり、申込情報に含まれる利用目的情報によって示される無人航空機300を利用する利用目的が「データ測定」であり、申込情報に含まれる測定データタイプ情報によって示される測定するデータのデータタイプが「画像データ」タイプであり、申込情報に含まれるデータ測定条件情報が「高解像度カメラ」でデータを測定することを示し、申込情報に含まれる測定目的情報によって示されるデータ測定の測定目的が「撮影」であるものとして、説明を続ける。
【0141】
情報処理装置100は、例えば、無人航空機1~無人航空機7の中から、申込情報によって示される利用日時及び利用場所において申込情報によって示される利用目的で利用される利用航空機と、当該利用航空機が利用する離着陸場を選択する。情報処理装置100は、無人航空機1~無人航空機7の中で、利用予定がない無人航空機2及び無人航空機4が申込情報によって示されるデータ測定の条件を満たすと決定する。そして、情報処理装置100は、無人航空機2が配置されている離着陸場Aが申込情報よって示される利用日時において利用予定がなく、無人航空機4が配置されている離着陸場Bが申込情報によって示される利用日時において利用予定があることを決定する。したがって、情報処理装置100は、申込情報によって示される利用日時及び利用場所において申込情報によって示される利用目的で利用される利用航空機として無人航空機2を選択し、無人航空機2が利用する離着陸場として離着陸場Aを選択する。
【0142】
情報処理装置100は、例えば、2人のユーザ35から申込情報をそれぞれ取得する。ここでは、1人目ユーザ35から取得した申込情報に含まれる利用日時情報によって示される無人航空機300を利用する利用日時が「2024年7月3日 10:00~11:00」であり、申込情報に含まれる利用場所情報によって示される無人航空機300を利用する利用場所が「東京都江東区××」であり、申込情報に含まれる利用目的情報によって示される無人航空機300を利用する利用目的が「運送」であり、申込情報に含まれる運送日時情報によって示される運送日時が「2024年7月3日 10:30」であり、運送条件情報が運送対象を「冷蔵状態」で運送することを示し、運送対象重量情報によって示される運送対象の重量が「1.0kg」であるものとする。また、2人目ユーザ35から取得した申込情報に含まれる利用日時情報によって示される無人航空機300を利用する利用日時が「2024年7月3日 10:30~11:30」であり、申込情報に含まれる利用場所情報によって示される無人航空機300を利用する利用場所が「東京都江東区◇◇」であり、申込情報に含まれる利用目的情報によって示される無人航空機300を利用する利用目的が「運送」であり、申込情報に含まれる運送日時情報によって示される運送日時が「2024年7月3日 11:00」であり、運送条件情報が運送対象を「冷蔵状態」で運送することを示し、運送対象重量情報によって示される運送対象の重量が「1.5kg」であるものとする。
【0143】
情報処理装置100は、例えば、無人航空機1~無人航空機7の中から、2つの申込情報によって示される利用日時及び利用場所において2つの申込情報によって示される利用目的で利用される利用航空機と、当該利用航空機が利用する離着陸場を選択する。情報処理装置100は、無人航空機1~無人航空機7の中で、利用予定がない無人航空機5及び無人航空機7が2つの申込情報によって示されるデータ測定の条件を満たすと決定する。そして、2つの申込情報によって示される2つの運送対象の重量が「1.0kg」及び「1.5kg」であるので、情報処理装置100は、無人航空機7の収容部が2つの運送対象を同時に搭載できることを決定する。さらに、2つの申込情報によって示される2つの利用日時が「2024年7月3日 10:30」及び「2024年7月3日 11:00」であり、2つの申込情報によって示される2つの利用場所が「東京都江東区××」及び「東京都江東区◇◇」であるので、情報処理装置100は、無人航空機7を利用すれば、1機の無人航空機300で2つの運送対象を運送できることを決定する。したがって、情報処理装置100は、2つの申込情報によって示される利用日時及び利用場所において申込情報によって示される利用目的で利用される利用航空機として無人航空機7を選択し、無人航空機7が利用する離着陸場として離着陸場Bを選択する。
【0144】
図7は、飛行経路を決定する一例を説明する説明図である。ここでは、情報処理装置100がエリアデータに基づいて利用航空機の飛行経路を決定する場合の一例を主に説明する。
【0145】
情報処理装置100は、例えば、エリアデータに基づいて、空間データ1000を生成する。空間データ1000は、例えば、複数のボクセルで構成される。
図10では、空間データ1000が4×4×4の64個のボクセルで構成される場合の一例が示されている。
【0146】
空間データ1000は、例えば、エリアデータに含まれる建物データを含む。空間データ1000は、例えば、エリアデータに含まれる地形データを含む。空間データ1000は、例えば、エリアデータに含まれる気象データを含む。
【0147】
例えば、空間データ1000に含まれる各種データには、各種データの空間データ1000における位置を特定する空間IDが付与される。空間IDとは、空間データ1000に含まれる各種データによって占有される空間データ1000のボクセルを示す情報であってよい。
【0148】
図10の上図は、情報処理装置100が空間IDの付与対象に対して空間IDを付与する一例を説明する説明図である。
図10の上図に示されるように、情報処理装置100は、建物データ1020に対して4個のボクセル1025を示す空間IDを付与し、樹木データ1040に対して1個のボクセル1045を示す空間IDを付与し、雨データ1060に対して8個のボクセル1065を示す空間IDを付与する。
【0149】
図10の下図は、情報処理装置100が空間データ1000に基づいて利用航空機の飛行経路を決定する一例を説明するための説明図である。情報処理装置100は、例えば、建物データ1020の空間IDによって示される4個のボクセル1025、樹木データ1040の空間IDによって示される1個のボクセル1045、及び雨データ1060の空間IDによって示される8個のボクセル1065を結合することによって、空間データ1000を構成する複数のボクセルのうちの無人航空機300の飛行が禁止されているボクセルを決定する。
図10の下図の左側には、無人航空機300の飛行が禁止されている13個のボクセルが示されている。
【0150】
情報処理装置100は、例えば、空間データ1000に対応するエリアの利用航空機の飛行経路を決定する場合、無人航空機300の飛行が禁止されているボクセルに対応するエリアを利用航空機が飛行しないように、利用航空機の飛行経路を決定する。
図10の下図の左側には、無人航空機300の飛行が禁止されていない5個のボクセル1085に対応するエリアを飛行する利用航空機の飛行経路1080の一例が示されている。
【0151】
図8は、情報処理装置100の機能構成の一例を概略的に示す。情報処理装置100は、情報格納部102、取得部104、選択部106、決定部108、通知部112、申請処理部114、制御部116、学習データ格納部118、モデル生成部120、モデル格納部122、及び請求処理部124を備える。尚、情報処理装置100がこれらの全ての構成を有することが必須とは限らない。
【0152】
情報格納部102は、各種情報を格納する。情報格納部102は、例えば、離着陸場関連情報を格納する。情報格納部102は、例えば、航空機関連情報を格納する。情報格納部102は、例えば、オペレータ関連情報を格納する。
【0153】
取得部104は、各種情報を取得する。取得部104は、例えば、ネットワーク20を介して各種情報を受信することによって、各種情報を取得する。取得部104は、情報処理装置100が備える入力部が各種情報の入力を受け付けることによって、各種情報を取得してもよい。取得部104は、取得した各種情報を情報格納部102に格納してよい。
【0154】
取得部104は、例えば、離着陸場関連情報を取得する。取得部104は、例えば、航空機関連情報を取得する。取得部104は、例えば、オペレータ関連情報を取得する。
【0155】
取得部104は、例えば、申込情報を取得する。取得部104は、例えば、ユーザ35が所有する通信端末30からネットワーク20を介して申込情報を受信することによって、申込情報を取得する。
【0156】
取得部104は、例えば、エリアデータを取得する。取得部104は、例えば、エリアデータ管理装置700からネットワーク20を介してエリアデータを受信することによって、エリアデータを取得する。
【0157】
取得部104は、例えば、利用航空機のテレメトリ情報を取得する。取得部104は、例えば、利用航空機から無線基地局40及びネットワーク20を介して利用航空機のテレメトリ情報を受信することによって、利用航空機のテレメトリ情報を取得する。
【0158】
選択部106は、選択処理を実行する。選択部106は、例えば、情報格納部102に格納されている各種情報に基づいて、選択処理を実行する。
【0159】
選択部106は、例えば、複数の無人航空機300の中から、利用航空機を選択する。選択部106は、例えば、離着陸場関連情報及び航空機関連情報に基づいて、利用航空機を選択する。
【0160】
選択部106は、例えば、利用航空機として、申込情報に含まれる利用日時情報によって示される利用日時における利用開始時刻において配置される離着陸場から離陸可能な無人航空機300を選択する。選択部106は、例えば、利用航空機として、当該利用日時における利用終了時刻において配置される離着陸場に着陸可能な無人航空機300を選択する。選択部106は、例えば、利用航空機として、当該利用日時における利用開始時刻において配置される離着陸場から離陸可能であり且つ当該利用日時における利用終了時刻において配置される離着陸場に着陸可能な無人航空機300を選択する。
【0161】
選択部106は、例えば、申込情報に含まれる利用目的情報によって示される利用目的がデータ測定である場合、利用航空機として、データ測定を実行可能な無人航空機300を選択する。選択部106は、例えば、航空機性能情報に含まれる測定可能データタイプ情報に基づいて、利用航空機として、申込情報に含まれる測定データタイプ情報によって示されるデータタイプのデータを測定可能な無人航空機300を選択する。選択部106は、例えば、航空機性能情報に含まれる搭載機能情報に基づいて、利用航空機として、申込情報に含まれるデータ測定条件情報によって示されるデータ測定の条件を満たす無人航空機300を選択する。
【0162】
選択部106は、例えば、申込情報に含まれる利用目的情報によって示される利用目的が撮影である場合、利用航空機として、撮影を実行可能な無人航空機300を選択する。選択部106は、例えば、航空機性能情報に含まれる撮影可能タイプ情報に基づいて、利用航空機として、申込情報に含まれる撮影タイプ情報によって示される撮影タイプで撮影可能な無人航空機300を選択する。選択部106は、例えば、航空機性能情報に含まれる搭載機能情報に基づいて、利用航空機として、申込情報に含まれる撮影条件情報によって示される撮影の条件を満たす無人航空機300を選択する。
【0163】
選択部106は、例えば、申込情報に含まれる利用目的情報によって示される利用目的が運送である場合、利用航空機として、運送を実行可能な無人航空機300を選択する。選択部106は、例えば、利用航空機として、申込情報に含まれる運送日時情報によって示される運送日時に運送対象を運送先へ運送可能な無人航空機300を選択する。選択部106は、例えば、航空機性能情報に含まれる最大積載量情報に基づいて、利用航空機として、申込情報に含まれる運送対象重量情報によって示される重量の運送対象を積載可能な無人航空機300を選択する。選択部106は、例えば、航空機性能情報に含まれる搭載機能情報に基づいて、利用航空機として、申込情報に含まれる運送条件情報によって示される運送の条件を満たす無人航空機300を選択する。
【0164】
選択部106は、例えば、申込情報に含まれる利用目的情報によって示される利用目的がネットワーク20へのアクセスの無線中継である場合、利用航空機として、ネットワーク20へのアクセスの無線中継を実行可能な無人航空機300を選択する。選択部106は、例えば、航空機性能情報に含まれる搭載機能情報に基づいて、利用航空機として、申込情報に含まれる無線中継条件情報によって示される無線中継の条件を満たす無人航空機300を選択する。
【0165】
選択部106は、例えば、申込情報に含まれる利用目的情報によって示される利用目的が救助活動である場合、利用航空機として、救助活動を実行可能な無人航空機300を選択する。選択部106は、例えば、救助活動内容情報によって示される救助活動の内容を実行可能な無人航空機300を選択する。
【0166】
選択部106は、例えば、複数の無人航空機300の中で、申込情報によって示される利用日時及び利用場所において申込情報によって示される利用目的で利用可能な無人航空機300である候補航空機が複数存在する場合、複数の候補航空機の中から、利用航空機として、候補航空機の出発地点から利用場所までの距離が、航空機性能情報に含まれる最長航続可能距離情報によって示される最長航続可能距離より短い候補航空機を選択する。選択部106は、例えば、候補航空機の出発地点から利用場所までの距離が最長航続可能距離より短い候補航空機が複数存在する場合、利用航空機として、候補航空機が配置される数が最も多い離着陸場を出発地点とする候補航空機を選択する。選択部106は、例えば、候補航空機の出発地点から利用場所までの距離が最長航続可能距離より短い候補航空機が複数存在する場合、利用航空機として、候補航空機の出発地点から利用場所までの距離が最も短い候補航空機を選択する。選択部106は、候補航空機の出発地点から利用場所までの距離が最長航続可能距離より短い候補航空機が存在しない場合、利用航空機として、候補航空機の出発地点から利用場所までの距離が最も短い候補航空機を選択してよい。
【0167】
選択部106は、例えば、複数の無人航空機300の中のうちの1つの無人航空機300が、複数の申込情報の各申込情報によって示される各利用日時及び各利用場所において各申込情報によって示される各利用目的で利用できる場合、利用航空機として、当該1つの無人航空機300を選択する。例えば、選択部106は、各利用目的が運送である場合において1つの無人航空機300が各運送対象を各利用日時及び各利用場所に運送できる場合、利用航空機として、当該1つの無人航空機300を選択する。この場合、選択部106は、複数の申込情報を1つの申込情報に統合してよい。
【0168】
選択部106は、例えば、複数の離着陸場の中から、利用航空機が利用する離着陸場を選択する。選択部106は、例えば、複数の離着陸場の中から、利用航空機が利用する複数の離着陸場を選択する。選択部106は、例えば、離着陸場関連情報及び航空機関連情報に基づいて、利用航空機が利用する離着陸場を選択する。
【0169】
選択部106は、例えば、利用航空機が利用する離着陸場として、利用航空機が離陸する離着陸場を選択する。選択部106は、例えば、利用航空機が利用する離着陸場として、利用航空機が着陸する離着陸場を選択する。
【0170】
選択部106は、例えば、利用航空機の出発地点から利用場所までの距離が航空機性能情報に含まれる最長航続可能距離情報によって示される利用航空機の最長航続可能距離より長い場合、利用航空機が利用する離着陸場として、利用航空機の出発地点と利用場所との間のエリア内に位置する離着陸場を選択する。この場合、選択部106は、利用航空機が利用する離着陸場として、当該エリア内に位置し且つ利用航空機に搭載されたバッテリを充電する充電設備を有する離着陸場を選択してよい。
【0171】
選択部106は、例えば、申込情報に含まれる利用目的情報によって示される利用目的が運送である場合、利用航空機が利用する離着陸場として、申込情報に含まれる運送対象識別情報によって識別される運送対象を保管する保管庫を有する離着陸場を選択する。選択部106は、例えば、申込情報に含まれる利用目的情報によって示される利用目的が救助活動である場合、利用航空機が利用する離着陸場として、利用航空機が運送する支援物資を保管する保管庫を有する離着陸場を選択する。
【0172】
選択部106は、例えば、複数のオペレータ55の中から利用航空機を遠隔操縦するオペレータ55を選択する。選択部106は、例えば、オペレータ関連情報に含まれるスケジュール情報に基づいて、利用航空機を遠隔操縦するオペレータ55を選択する。選択部106は、例えば、利用航空機を遠隔操縦するオペレータ55として、申込情報に含まれる利用日時情報によって示される利用日時において他の無人航空機300を遠隔操縦するスケジュールがないオペレータ55を選択する。
【0173】
選択部106は、例えば、オペレータ関連情報に含まれるオペレータ属性情報にさらに基づいて、複数のオペレータ55の中から、利用航空機を遠隔操縦するオペレータ55を選択する。選択部106は、例えば、利用航空機を遠隔操縦するオペレータ55として、オペレータ属性情報に含まれる業務範囲情報によって示される業務範囲が申込情報に含まれる利用目的情報によって示される利用目的の業務を含むオペレータ55を選択する。選択部106は、例えば、利用航空機を遠隔操縦するオペレータ55として、オペレータ属性情報によって示されるオペレータ55の属性が申込情報に含まれるオペレータ条件情報によって示されるオペレータ55の条件を満たすオペレータ55を選択する。
【0174】
選択部106は、例えば、複数の離着陸場の中から、利用航空機が申込情報によって示される利用日時及び利用場所において申込情報によって示される利用目的で利用された後の利用航空機が配置される離着陸場を選択する。選択部106は、例えば、離着陸場関連情報及び航空機関連情報に基づいて、当該利用日時及び当該利用場所において当該利用目的で利用された後の利用航空機が配置される離着陸場を選択する。
【0175】
選択部106は、例えば、当該利用日時及び当該利用場所において当該利用目的で利用された後の利用航空機が配置される離着陸場として、当該利用日時及び当該利用場所において当該利用目的で利用される前の利用航空機が配置される離着陸場と同一の離着陸場を選択する。選択部106は、当該利用日時及び当該利用場所において当該利用目的で利用された後の利用航空機が配置される離着陸場として、当該利用日時及び当該利用場所において当該利用目的で利用される前の利用航空機が配置される離着陸場と異なる離着陸場を選択してもよい。
【0176】
選択部106は、例えば、当該利用日時及び当該利用場所において当該利用目的で利用された後の利用航空機が配置される離着陸場として、当該利用日時の後の日時に当該利用目的と同一の利用目的で利用される他の利用航空機が配置される離着陸場を選択する。選択部106は、例えば、当該利用日時及び当該利用場所において当該利用目的で利用された後の利用航空機が配置される離着陸場として、当該利用日時の後の日時に利用され且つ利用航空機に搭載されている機能を搭載する他の利用航空機が配置される離着陸場を選択する。
【0177】
選択部106は、利用航空機、利用航空機が利用する利用航空機、及び、利用航空機を遠隔操縦するオペレータ55の選択に成功した場合、申込情報によって示される申込内容の無人航空機の利用予約が成功したと判定してよい。この場合、選択部106は、情報格納部102に格納されている離着陸場関連情報、航空機関連情報、及び、オペレータ関連情報を更新してよい。選択部106は、利用航空機、利用航空機が利用する利用航空機、及び、利用航空機を遠隔操縦するオペレータ55のうちの少なくともいずれかの選択に失敗した場合、申込情報によって示される申込内容の無人航空機の利用予約が失敗したと判定してよい。
【0178】
決定部108は、選択部106によって選択された利用航空機の飛行経路を決定する。決定部108は、例えば、情報格納部102に格納されている離着陸場関連情報及び航空機関連情報に基づいて、利用航空機の飛行経路を決定する。決定部108は、例えば、情報格納部102に格納されているエリアデータをさらに基づいて、利用航空機の飛行経路を決定する。
【0179】
決定部108は、例えば、利用航空機の出発地点から申込情報によって示される利用場所までの利用航空機の飛行経路を決定する。利用航空機が利用する離着陸場として、利用航空機の出発地点と当該利用場所との間のエリア内に位置する離着陸場を選択部106が選択した場合、決定部108は、利用航空機の出発地点から当該利用場所までの利用航空機の飛行経路として、利用航空機の出発地点から当該エリア内に位置する離着陸場までの飛行経路及び当該エリア内に位置する離着陸場から当該利用場所までの利用航空機の飛行経路を決定する。
【0180】
決定部108は、例えば、利用航空機の出発地点から当該利用場所までの飛行距離がより短くなるように、利用航空機の飛行経路を決定する。決定部108は、例えば、利用航空機の出発地点から当該利用場所までの飛行時間がより短くなるように、利用航空機の飛行経路を決定する。
【0181】
決定部108は、例えば、利用航空機の出発地点と当該利用場所との間のエリア内の無人航空機300の飛行が禁止されている飛行禁止エリアを利用航空機が飛行しないように、利用航空機の飛行経路を決定する。決定部108は、当該エリアが飛行禁止エリアを含む場合、利用航空機が飛行禁止エリアを飛行せず且つ利用航空機の出発地点から当該利用場所までの飛行距離がより短くなるように、利用航空機の飛行経路を決定してよい。決定部108は、当該エリアが飛行禁止エリアを含む場合、利用航空機が飛行禁止エリアを飛行せず且つ利用航空機の出発地点から当該利用場所までの飛行時間がより短くなるように、利用航空機の飛行経路を決定してよい。
【0182】
決定部108は、例えば、当該エリア内の飛行禁止エリアを設定することによって、利用航空機の飛行経路を決定する。決定部108は、例えば、当該エリアのエリアデータに基づいて、当該エリア内の飛行禁止エリアを設定する。
【0183】
決定部108は、例えば、利用航空機が当該エリアを飛行するときの当該エリアの気象データに基づいて、当該エリア内の飛行禁止エリアを設定する。決定部108は、例えば、当該気象データに含まれる大気状態データによって示される大気の状態が悪天の状態であるエリアを、当該エリア内の飛行禁止エリアに設定する。悪天の状態は、例えば、雨の状態を含む。悪天の状態は、例えば、雪の状態を含む。決定部108は、例えば、当該気象データに含まれる風速データによって示される風速が予め定められた風速閾値より高速であるエリアを、当該エリア内の飛行禁止エリアに設定する。決定部108は、例えば、当該気象データに含まれる降雨量データによって示される降雨量が予め定められた降雨量閾値より多いエリアを、当該エリア内の飛行禁止エリアに設定する。決定部108は、例えば、当該気象データに含まれる降雪量データによって示される降雪量が予め定められた降雪量閾値より多いエリアを、当該エリア内の飛行禁止エリアに設定する。決定部108は、例えば、当該気象データに含まれる気温データによって示される気温が予め定められた高温閾値より高いエリアを、当該エリア内の飛行禁止エリアに設定する。決定部108は、例えば、当該気象データに含まれる気温データによって示される気温が予め定められた低温閾値より低いエリアを、当該エリア内の飛行禁止エリアに設定する。決定部108は、例えば、当該気象データに含まれる湿度データによって示される湿度が予め定められた湿度閾値より高いエリアを、当該エリア内の飛行禁止エリアに設定する。
【0184】
決定部108は、例えば、当該エリアの三次元地図データに基づいて、当該エリア内の飛行禁止エリアを設定する。決定部108は、例えば、三次元地図データに含まれる建物データによって示される特定の建物の上空のエリアを、当該エリア内の飛行禁止エリアに設定する。決定部108は、例えば、三次元地図データに含まれる地形データによって示される特定の地形の上空のエリアを、当該エリア内の飛行禁止エリアに設定する。
【0185】
決定部108は、例えば、当該エリアの人口密度データに基づいて、当該エリア内の飛行禁止エリアを設定する。決定部108は、例えば、人口密度データによって示される人口密度が予め定められた人口密度閾値より高いエリアを、当該エリア内の飛行禁止エリアに設定する。
【0186】
決定部108は、例えば、空間データ1000にさらに基づいて、利用航空機の飛行経路を決定する。決定部108は、例えば、無人航空機300の飛行が禁止されている空間データ1000に含まれるボクセルに対応するエリアを利用航空機が飛行しないように、利用航空機の飛行経路を決定する。
【0187】
決定部108は、例えば、エリアデータに基づいて、空間データ1000を生成する。決定部108は、例えば、空間IDの付与対象に空間IDを付与することによって、空間データ1000を生成する。
【0188】
決定部108は、例えば、当該利用場所から利用後の利用航空機が配置される離着陸場までの利用航空機の飛行経路を決定する。利用航空機が利用する離着陸場として、当該利用場所と利用後の利用航空機が配置される離着陸場との間のエリア内に位置する離着陸場を選択部106が選択した場合、決定部108は、当該利用場所から利用後の利用航空機が配置される離着陸場までの利用航空機の飛行経路として、当該利用場所から当該エリア内に位置する離着陸場までの飛行経路及び当該エリア内に位置する離着陸場から利用後の利用航空機が配置される離着陸場までの利用航空機の飛行経路を決定する。決定部108は、利用航空機の出発地点から当該利用場所までの利用航空機の飛行経路を決定する場合と同様にして、当該利用場所から利用後の利用航空機が配置される離着陸場までの利用航空機の飛行経路を決定してよい。
【0189】
通知部112は、通知処理を実行する。通知部112は、例えば、選択部106が選択処理を実行した場合、通知処理を実行する。
【0190】
通知部112は、例えば、ユーザ35に通知する。通知部112は、例えば、ネットワーク20を介して通知を通信端末30に送信することによって、ユーザ35に通知する。
【0191】
通知部112は、例えば、ユーザ35の申込情報によって示される申込内容の無人航空機300の利用予約が成功したと選択部106が判定した場合、無人航空機300の利用予約の登録が完了したことをユーザ35に通知する。通知部112は、例えば、ユーザ35の申込情報によって示される申込内容の無人航空機300の利用予約が失敗したと選択部106が判定した場合、無人航空機300の利用予約の登録が失敗したことをユーザ35に通知する。
【0192】
通知部112は、例えば、選択部106によって選択された利用航空機のオペレータ55に通知する。通知部112は、例えば、ネットワーク20を介して通知を送信することによって、利用航空機のオペレータ55に通知する。通知部112は、情報処理装置100が備える出力部が各種通知を出力することによって、利用航空機のオペレータ55に通知してもよい。出力部は、例えば、各種通知を表示出力する。出力部は、各種通知を音声出力してもよい。
【0193】
通知部112は、例えば、利用航空機の操縦指示を利用航空機のオペレータ55に通知する。操縦指示は、例えば、申込情報を含む。操縦指示は、例えば、決定部108が決定した利用航空機の飛行経路を示す飛行経路情報を含む。
【0194】
申請処理部114は、申請処理を実行する。申込情報によって示される申込内容の無人航空機300の利用予約が成功したと選択部106が判定した場合において、選択部106によって選択された利用航空機を利用するために許可を申請する必要がある場合、申請処理を実行する。
【0195】
例えば、申請処理部114は、申込情報によって示される利用日時及び利用場所において申込情報によって示される利用目的で利用航空機を利用するための許可を申請する申請情報を生成する。申請処理部114は、生成した申請情報を申請先に送信する。申請処理部114は、例えば、ネットワーク20を介して申請情報を申請先に送信する。
【0196】
申請先は、例えば、当該利用場所を含むエリアを管轄する行政機関である。この場合、申請処理部114は、当該行政機関が管理するアドレスを宛先アドレスに設定して、申請情報を送信してよい。
【0197】
申請先は、当該利用場所に関する権利を有する権利者であってもよい。当該権利者は、例えば、当該利用場所の土地の所有者である。当該利用場所に建物が建てられている場合、当該権利者は、当該建物の所有者であってもよい。この場合、申請処理部114は、当該権利者が管理するアドレスを宛先アドレスに設定して、申請情報を送信してよい。
【0198】
制御部116は、選択部106によって選択された利用航空機を制御する。制御部116は、例えば、複数の利用航空機を制御する。
【0199】
制御部116は、例えば、利用航空機の飛行を制御する。制御部116は、例えば、利用航空機が選択部106によって選択された利用航空機のオペレータ55による遠隔操縦に従って飛行するように、利用航空機の飛行を制御する。制御部116は、例えば、利用航空機が利用航空機のオペレータ55による遠隔操縦に従って決定部108によって決定された利用航空機の飛行経路を飛行するように、利用航空機の飛行を制御する。
【0200】
制御部116は、例えば、利用航空機の飛行を制御する制御信号を生成し、生成した制御信号をネットワーク20及び無線基地局40を介して利用航空機に送信することによって、利用航空機の飛行を制御する。制御部116は、例えば、利用航空機のオペレータ55が操縦装置50に入力した入力操作を示す入力操作信号を取得し、取得した入力操作信号に基づいて制御信号を生成する。制御部116は、利用航空機のオペレータ55が操縦装置50に入力操作を実行するために、取得部104によって取得された利用航空機のテレメトリ情報を、情報処理装置100が備える出力部に出力させてよい。
【0201】
情報処理装置100及び操縦装置50は、例えば、無線通信接続で通信接続されている。情報処理装置100及び操縦装置50は、有線通信接続で通信接続されていてもよい。
【0202】
取得部104は、例えば、無人航空機300の出発地点から当該無人航空機300の目的地点までを当該無人航空機300が飛行した飛行経路を示す飛行経路データと、当該出発地点と当該目的地点との間のエリアを当該無人航空機300が飛行したときの当該エリアの気象を示す気象データとを含む学習データを取得する。学習データは、例えば、当該エリアの三次元地図データをさらに含む。学習データは、例えば、当該エリアの人口密度データをさらに含む。学習データは、例えば、当該エリアを当該無人航空機300が飛行したときの当該無人航空機300のテレメトリ情報をさらに含む。取得部104は、取得した学習データを学習データ格納部118に格納してよい。
【0203】
モデル生成部120は、入力データから、無人航空機300の飛行経路を推定する推定モデルを生成する。モデル生成部120は、生成した推定モデルをモデル格納部122に格納してよい。
【0204】
モデル生成部120は、例えば、学習データ格納部118に格納されている複数の学習データを教師データとして用いて、入力データから、無人航空機300の出発地点から当該無人航空機300の目的地点までの当該無人航空機300の飛行経路を推定する推定モデルを機械学習により生成する。入力データは、例えば、当該出発地点を示す出発地点データと、当該目的地点を示す目的地点データと、当該出発地点と当該目的地点との間のエリアを当該無人航空機300が飛行するときの当該エリアの気象を示す気象データとを含む。入力データは、当該エリアの三次元地図データをさらに含む。入力データは、当該エリアの人口密度データをさらに含む。
【0205】
取得部104は、例えば、モデル格納部122に格納されている推定モデルの入力データとして、利用航空機の出発地点を示す出発地点データと、利用航空機の目的地点である利用場所を示す目的地点データと、当該出発地点と当該利用場所との間のエリアを利用航空機が飛行するときの当該エリアの気象を示す気象データとを取得する。取得部104は、例えば、当該入力データとして、当該エリアの三次元地図データをさらに取得する。取得部104は、例えば、当該入力データとして、当該エリアの人口密度データをさらに取得する。決定部108は、例えば、推定モデルを用いて、取得部104によって取得された当該入力データから、当該出発地点から当該利用場所までの利用航空機の飛行経路を推定することによって、利用航空機の飛行経路を決定する。
【0206】
取得部104は、利用航空機の利用場所を利用航空機の出発地点とする出発地点データ、及び、利用後の利用航空機が配置される離着陸場を利用航空機の目的地点とする目的地点データを含む推定モデルの入力データを取得してもよい。この場合、決定部108は、推定モデルを用いて、取得部104によって取得された当該入力データから、当該利用場所から利用後の利用航空機が配置される離着陸場までの利用航空機の飛行経路を推定することによって、利用航空機の飛行経路を決定してよい。
【0207】
取得部104は、入力データから無人航空機300の飛行経路を推定する推定モデルを取得してもよい。取得部104は、例えば、モデル生成装置600からネットワーク20を介して推定モデルを受信することによって、推定モデルを取得する。取得部104は、取得した推定モデルをモデル格納部122に格納してよい。
【0208】
請求処理部124は、請求処理を実行する。請求処理部124は、例えば、無人航空機300を利用したユーザ35に対する請求処理を実行する。
【0209】
例えば、請求処理部124は、無人航空機300を利用したユーザ35に対して請求するための請求情報を生成する。請求処理部124は、ネットワーク20を介して生成した請求情報をユーザ35が所有する通信端末30に送信する。
【0210】
請求処理部124は、例えば、ユーザ35が予め定められた期間の間に無人航空機300を利用した利用状況に基づいて、請求情報を生成する。請求処理部124は、例えば、ユーザ35が当該期間の間に無人航空機300を利用した利用回数に基づいて、請求情報を生成する。請求処理部124は、例えば、ユーザ35が当該期間の間に無人航空機300を利用した利用時間に基づいて、請求情報を生成する。請求処理部124は、例えば、ユーザ35が当該期間の間に無人航空機300を利用した利用目的に基づいて、請求情報を生成する。請求処理部124は、例えば、ユーザ35が当該期間の間に無人航空機300を飛行させた飛行距離に基づいて、請求情報を生成する。当該期間は、例えば、1月である。
【0211】
請求処理部124は、ユーザ35が無人航空機300を一回利用する度に請求情報を生成してもよい。請求処理部124は、ユーザ35がサブスクリプション契約を締結している場合、ユーザ35が当該期間内に無人航空機300を利用した利用状況に関わらず、定額を請求するための請求情報を生成してよい。
【0212】
図9は、制御装置500の機能構成の一例を概略的に示す。制御装置500は、取得部504及び制御部506を備える。尚、制御装置500がこれらの全ての構成を有することが必須とは限らない。
【0213】
取得部504は、情報処理装置100によって選択された利用航空機のテレメトリ情報を取得する。取得部504は、例えば、利用航空機から無線基地局40及びネットワーク20を介して利用航空機のテレメトリ情報を受信することによって、利用航空機のテレメトリ情報を取得する。
【0214】
制御部506は、情報処理装置100によって選択された利用航空機を制御する。制御部506は、例えば、複数の利用航空機を制御する。
【0215】
制御部506は、例えば、利用航空機の飛行を制御する。制御部506は、例えば、利用航空機が情報処理装置100によって選択された利用航空機のオペレータ55による遠隔操縦に従って飛行するように、利用航空機の飛行を制御する。制御部506は、例えば、利用航空機が利用航空機のオペレータ55による遠隔操縦に従って情報処理装置100によって決定された利用航空機の飛行経路を飛行するように、利用航空機の飛行を制御する。
【0216】
制御部506は、例えば、利用航空機の飛行を制御する制御信号を生成し、生成した制御信号をネットワーク20及び無線基地局40を介して利用航空機に送信することによって、利用航空機の飛行を制御する。制御部506は、例えば、利用航空機のオペレータ55が操縦装置50に入力した入力操作を示す入力操作信号を取得し、取得した入力操作信号に基づいて制御信号を生成する。制御部506は、利用航空機のオペレータ55が操縦装置50に入力操作を実行するために、取得部504によって取得された利用航空機のテレメトリ情報を、制御装置500が備える出力部に出力させてよい。
【0217】
制御装置500及び操縦装置50は、例えば、無線通信接続で通信接続されている。制御装置500及び操縦装置50は、有線通信接続で通信接続されていてもよい。
【0218】
図10は、モデル生成装置600の機能構成の一例を概略的に示す。モデル生成装置600は、取得部602、学習データ格納部604、モデル生成部606、モデル格納部608、及び送信部610を備える。尚、モデル生成装置600がこれらの全ての構成を有することが必須とは限らない。
【0219】
取得部602は、学習データを取得する。取得部602は、例えば、ネットワーク20を介して学習データを受信することによって、学習データを取得する。取得部602は、モデル生成装置600が備える入力部が学習データの入力を受け付けることによって、学習データを取得してもよい。取得部602は、例えば、情報処理装置100の取得部104が取得する学習データと同様の学習データを取得する。取得部602は、取得した学習データを学習データ格納部604に格納してよい。
【0220】
モデル生成部606は、入力データから、無人航空機300の飛行経路を推定する推定モデルを生成する。モデル生成部606は、生成した推定モデルをモデル格納部608に格納してよい。
【0221】
モデル生成部606は、例えば、学習データ格納部604に格納されている複数の学習データを教師データとして用いて、入力データから、無人航空機300の出発地点から当該無人航空機300の目的地点までの当該無人航空機300の飛行経路を推定する推定モデルを機械学習により生成する。入力データは、例えば、当該出発地点を示す出発地点データと、当該目的地点を示す目的地点データと、当該出発地点と当該目的地点との間のエリアを当該無人航空機300が飛行するときの当該エリアの気象を示す気象データとを含む。入力データは、当該エリアの三次元地図データをさらに含む。入力データは、当該エリアの人口密度データをさらに含む。
【0222】
送信部610は、モデル格納部608に格納されている推定モデルを情報処理装置100に送信する。送信部610は、例えば、ネットワーク20を介して推定モデルを情報処理装置100に送信する。
【0223】
図11は、情報処理装置100、制御装置500、又はモデル生成装置600として機能するコンピュータ1200のハードウェア構成の一例を概略的に示す。コンピュータ1200にインストールされたプログラムは、コンピュータ1200を、本実施形態に係る装置の1又は複数の「部」として機能させ、又はコンピュータ1200に、本実施形態に係る装置に関連付けられるオペレーション又は当該1又は複数の「部」を実行させることができ、及び/又はコンピュータ1200に、本実施形態に係るプロセス又は当該プロセスの段階を実行させることができる。そのようなプログラムは、コンピュータ1200に、本明細書に記載のフローチャート及びブロック図のブロックのうちのいくつか又はすべてに関連付けられた特定のオペレーションを実行させるべく、CPU1212によって実行されてよい。
【0224】
本実施形態によるコンピュータ1200は、CPU1212、RAM1214、及びグラフィックコントローラ1216を含み、それらはホストコントローラ1210によって相互に接続されている。コンピュータ1200はまた、通信インタフェース1222、記憶装置1224、DVDドライブ1226、及びICカードドライブのような入出力ユニットを含み、それらは入出力コントローラ1220を介してホストコントローラ1210に接続されている。DVDドライブ1226は、DVD-ROMドライブ及びDVD-RAMドライブ等であってよい。記憶装置1224は、ハードディスクドライブ及びソリッドステートドライブ等であってよい。コンピュータ1200はまた、ROM1230及びキーボードのようなレガシの入出力ユニットを含み、それらは入出力チップ1240を介して入出力コントローラ1220に接続されている。
【0225】
CPU1212は、ROM1230及びRAM1214内に格納されたプログラムに従い動作し、それにより各ユニットを制御する。グラフィックコントローラ1216は、RAM1214内に提供されるフレームバッファ等又はそれ自体の中に、CPU1212によって生成されるイメージデータを取得し、イメージデータがディスプレイデバイス1218上に表示されるようにする。
【0226】
通信インタフェース1222は、ネットワークを介して他の電子デバイスと通信する。記憶装置1224は、コンピュータ1200内のCPU1212によって使用されるプログラム及びデータを格納する。DVDドライブ1226は、プログラム又はデータをDVD-ROM1227等から読み取り、記憶装置1224に提供する。ICカードドライブは、プログラム及びデータをICカードから読み取り、及び/又はプログラム及びデータをICカードに書き込む。
【0227】
ROM1230はその中に、アクティブ化時にコンピュータ1200によって実行されるブートプログラム等、及び/又はコンピュータ1200のハードウェアに依存するプログラムを格納する。入出力チップ1240はまた、様々な入出力ユニットをUSBポート、パラレルポート、シリアルポート、キーボードポート、マウスポート等を介して、入出力コントローラ1220に接続してよい。
【0228】
プログラムは、DVD-ROM1227又はICカードのようなコンピュータ可読記憶媒体によって提供される。プログラムは、コンピュータ可読記憶媒体から読み取られ、コンピュータ可読記憶媒体の例でもある記憶装置1224、RAM1214、又はROM1230にインストールされ、CPU1212によって実行される。これらのプログラム内に記述される情報処理は、コンピュータ1200に読み取られ、プログラムと、上記様々なタイプのハードウェアリソースとの間の連携をもたらす。装置又は方法が、コンピュータ1200の使用に従い情報のオペレーション又は処理を実現することによって構成されてよい。
【0229】
例えば、通信がコンピュータ1200及び外部デバイス間で実行される場合、CPU1212は、RAM1214にロードされた通信プログラムを実行し、通信プログラムに記述された処理に基づいて、通信インタフェース1222に対し、通信処理を命令してよい。通信インタフェース1222は、CPU1212の制御の下、RAM1214、記憶装置1224、DVD-ROM1227、又はICカードのような記録媒体内に提供される送信バッファ領域に格納された送信データを読み取り、読み取られた送信データをネットワークに送信し、又はネットワークから受信した受信データを記録媒体上に提供される受信バッファ領域等に書き込む。
【0230】
また、CPU1212は、記憶装置1224、DVDドライブ1226(DVD-ROM1227)、ICカード等のような外部記録媒体に格納されたファイル又はデータベースの全部又は必要な部分がRAM1214に読み取られるようにし、RAM1214上のデータに対し様々なタイプの処理を実行してよい。CPU1212は次に、処理されたデータを外部記録媒体にライトバックしてよい。
【0231】
様々なタイプのプログラム、データ、テーブル、及びデータベースのような様々なタイプの情報が記録媒体に格納され、情報処理を受けてよい。CPU1212は、RAM1214から読み取られたデータに対し、本開示の随所に記載され、プログラムの命令シーケンスによって指定される様々なタイプのオペレーション、情報処理、条件判断、条件分岐、無条件分岐、情報の検索/置換等を含む、様々なタイプの処理を実行してよく、結果をRAM1214に対しライトバックする。また、CPU1212は、記録媒体内のファイル、データベース等における情報を検索してよい。例えば、各々が第2の属性の属性値に関連付けられた第1の属性の属性値を有する複数のエントリが記録媒体内に格納される場合、CPU1212は、当該複数のエントリの中から、第1の属性の属性値が指定されている条件に一致するエントリを検索し、当該エントリ内に格納された第2の属性の属性値を読み取り、それにより予め定められた条件を満たす第1の属性に関連付けられた第2の属性の属性値を取得してよい。
【0232】
上で説明したプログラム又はソフトウエアモジュールは、コンピュータ1200上又はコンピュータ1200近傍のコンピュータ可読記憶媒体に格納されてよい。また、専用通信ネットワーク又はインターネットに接続されたサーバシステム内に提供されるハードディスク又はRAMのような記録媒体が、コンピュータ可読記憶媒体として使用可能であり、それによりプログラムを、ネットワークを介してコンピュータ1200に提供する。
【0233】
本実施形態におけるフローチャート及びブロック図におけるブロックは、オペレーションが実行されるプロセスの段階又はオペレーションを実行する役割を持つ装置の「部」を表わしてよい。特定の段階及び「部」が、専用回路、コンピュータ可読記憶媒体上に格納されるコンピュータ可読命令と共に供給されるプログラマブル回路、及び/又はコンピュータ可読記憶媒体上に格納されるコンピュータ可読命令と共に供給されるプロセッサによって実装されてよい。専用回路は、デジタル及び/又はアナログハードウェア回路を含んでよく、集積回路(IC)及び/又はディスクリート回路を含んでよい。プログラマブル回路は、例えば、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、及びプログラマブルロジックアレイ(PLA)等のような、論理積、論理和、排他的論理和、否定論理積、否定論理和、及び他の論理演算、フリップフロップ、レジスタ、並びにメモリエレメントを含む、再構成可能なハードウェア回路を含んでよい。
【0234】
コンピュータ可読媒体は、適切なデバイスによって実行される命令を格納可能な任意の有形なデバイスを含んでよく、その結果、そこに格納される命令を有するコンピュータ可読媒体は、フローチャート又はブロック図で指定された操作を実行するための手段を作成すべく実行され得る命令を含む、製品を備えることになる。コンピュータ可読媒体の例としては、電子記憶媒体、磁気記憶媒体、光記憶媒体、電磁記憶媒体、半導体記憶媒体等が含まれてよい。コンピュータ可読媒体のより具体的な例としては、フロッピー(登録商標)ディスク、ディスケット、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリメモリ(ROM)、消去可能プログラマブルリードオンリメモリ(EPROM又はフラッシュメモリ)、電気的消去可能プログラマブルリードオンリメモリ(EEPROM)、静的ランダムアクセスメモリ(SRAM)、コンパクトディスクリードオンリメモリ(CD-ROM)、デジタル多用途ディスク(DVD)、Blu-ray(登録商標)ディスク、メモリスティック、集積回路カード等が含まれてよい。
【0235】
コンピュータ可読命令は、アセンブラ命令、命令セットアーキテクチャ(ISA)命令、マシン命令、マシン依存命令、マイクロコード、ファームウェア命令、状態設定データ、又はSmalltalk(登録商標)、JAVA(登録商標)、C++等のようなオブジェクト指向プログラミング言語、及び「C」プログラミング言語又は同様のプログラミング言語のような従来の手続型プログラミング言語を含む、1又は複数のプログラミング言語の任意の組み合わせで記述されたソースコード又はオブジェクトコードのいずれかを含んでよい。
【0236】
コンピュータ可読命令は、コンピュータ等のプログラム可能なデータ処理装置のプロセッサ又はプログラマブル回路に対し、ローカルに又はローカルエリアネットワーク(LAN)、インターネット等のようなワイドエリアネットワーク(WAN)を介して提供され、フローチャート又はブロック図で指定された操作を実行するための手段を作成すべく、コンピュータ可読命令を実行してよい。ここで、コンピュータは、PC(パーソナルコンピュータ)、タブレット型コンピュータ、スマートフォン、ワークステーション、サーバコンピュータ、汎用コンピュータ、又は特殊目的のコンピュータ等であってよく、複数のコンピュータが接続されたコンピュータシステムであってもよい。このような複数のコンピュータが接続されたコンピュータシステムは分散コンピューティングシステムとも呼ばれ、広義のコンピュータである。分散コンピューティングシステムにおいては、複数のコンピュータのそれぞれがプログラムの一部ずつを実行し、必要に応じてコンピュータ間でプログラム実行中のデータを受け渡すことによって、複数のコンピュータが集合的にプログラムを実行する。
【0237】
プロセッサの例としては、コンピュータプロセッサ、中央処理装置(CPU)、処理ユニット、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ等を含む。コンピュータは、1つのプロセッサ又は複数のプロセッサを備えてよい。複数のプロセッサを備えるマルチプロセッサシステムにおいては、それぞれのプロセッサがプログラムの一部ずつを実行し、必要に応じてプロセッサ間でプログラム実行中のデータを受け渡すことによって、複数のプロセッサが集合的にプログラムを実行する。例えば、マルチタスクの実行において、複数のプロセッサのそれぞれは、タイムスライス毎にタスクスイッチすることにより各タスクの一部分ずつを細切れに実行してよい。この場合、各プロセッサが1つのプログラムのうちどの部分を実行するかは、動的に変化する。複数のプロセッサのそれぞれがプログラムのどの部分を実行するかは、マルチプロセッサを意識したプログラミングにより静的に定められてもよい。
【0238】
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更又は改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。その様な変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
【0239】
特許請求の範囲、明細書、及び図面中において示した装置、システム、プログラム、及び方法における動作、手順、ステップ、及び段階などの各処理の実行順序は、特段「より前に」、「先立って」などと明示しておらず、また、前の処理の出力を後の処理で用いるのでない限り、任意の順序で実現しうることに留意すべきである。特許請求の範囲、明細書、及び図面中の動作フローに関して、便宜上「まず、」、「次に、」などを用いて説明したとしても、この順で実施することが必須であることを意味するものではない。
【符号の説明】
【0240】
10 システム、20 ネットワーク、30 通信端末、35 ユーザ、40 無線基地局、50 操縦装置、55 オペレータ、60 建物、75 点検作業員、80 荷物、82 支援物資、84 支援物資、100 情報処理装置、102 情報格納部、104 取得部、106 選択部、108 決定部、112 通知部、114 申請処理部、116 制御部、118 学習データ格納部、120 モデル生成部、122 モデル格納部、124 請求処理部、200 離着陸場、220 離着陸場、222 保管庫、225 離着陸場、240 離着陸場、242 保管庫、245 離着陸場、260 離着陸場、265 離着陸場、300 無人航空機、400 無人航空機、420 無人航空機、425 無人航空機、440 無人航空機、450 カメラ、455 カメラ、460 無人航空機、462 アンテナ、465 無線通信エリア、480 飛行経路、500 制御装置、504 取得部、506 制御部、550 出力装置、600 モデル生成装置、602 取得部、604 学習データ格納部、606 モデル生成部、608 モデル格納部、610 送信部、700 エリアデータ管理装置、900 エリア、920 セグメント、940 セグメント、960 セグメント、1000 空間データ、1020 建物データ、1025 ボクセル、1040 樹木データ、1045 ボクセル、1060 雨データ、1065 ボクセル、1080 飛行経路、1085 ボクセル、1200 コンピュータ、1210 ホストコントローラ、1212 CPU、1214 RAM、1216 グラフィックコントローラ、1218 ディスプレイデバイス、1220 入出力コントローラ、1222 通信インタフェース、1224 記憶装置、1226 DVDドライブ、1227 DVD-ROM、1230 ROM、1240 入出力チップ
【要約】 (修正有)
【課題】ドローンの所有者ではない複数のユーザがドローンを共有して利用可能なドローンのシェアリングサービスを実現する情報処理システム及びプログラムを提供する。
【解決手段】情報処理システム10は、各離着陸場200の離着陸場位置情報及び離着陸場利用予定情報を含む離着陸場関連情報と、各無人航空機300の性能情報及び航空機利用予定情報を含む航空機関連情報とを格納し、無人航空機の利用日時情報、利用場所情報及び利用目的情報を含む、無人航空機の利用予約を申し込む申込情報を取得し、離着陸場関連情報及び航空機関連情報に基づいて、複数の無人航空機の中から、当該利用日時及び当該利用場所において当該利用目的で利用される無人航空機(例えばカメラ450を搭載している無人航空機400)を選択し、選択された無人航空機が利用する離着陸場200を選択する。
【選択図】
図1