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特許7619352非地上系ネットワークの無線リソース制御接続の回復を処理するためのデバイス及び方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-01-14
(45)【発行日】2025-01-22
(54)【発明の名称】非地上系ネットワークの無線リソース制御接続の回復を処理するためのデバイス及び方法
(51)【国際特許分類】
   H04W 76/19 20180101AFI20250115BHJP
   H04W 76/27 20180101ALI20250115BHJP
   H04W 84/06 20090101ALI20250115BHJP
   H04W 36/08 20090101ALI20250115BHJP
【FI】
H04W76/19
H04W76/27
H04W84/06
H04W36/08
【請求項の数】 16
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2022180654
(22)【出願日】2022-11-11
(65)【公開番号】P2023072688
(43)【公開日】2023-05-24
【審査請求日】2023-01-10
(31)【優先権主張番号】63/278,516
(32)【優先日】2021-11-12
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】17/979,781
(32)【優先日】2022-11-03
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】509352749
【氏名又は名称】宏碁股▲分▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】ACER INCORPORATED
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100135079
【弁理士】
【氏名又は名称】宮崎 修
(72)【発明者】
【氏名】鄭 靜紋
【審査官】中村 信也
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2021/0329518(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2021/0314828(US,A1)
【文献】国際公開第2020/112011(WO,A1)
【文献】国際公開第2021/219322(WO,A1)
【文献】米国特許出願公開第2021/0051556(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24-7/26
H04W 4/00-99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
非地上系ネットワーク(NTN)の無線リソース制御(RRC)接続の回復を処理するための通信デバイスであって、
少なくとも1つの記憶デバイスと、
前記少なくとも1つの記憶デバイスに結合された少なくとも1つの処理回路と
を含み、前記少なくとも1つの記憶デバイスは命令を記憶し、前記少なくとも1つの処理回路は、
前記NTNの第1のセルとのRRC接続を確立する命令と、
前記第1のセルからコラボレータセル構成メッセージを受信する命令であり、前記コラボレータセル構成メッセージは前記NTNの少なくとも1つのセルに関連する少なくとも1つのコラボレータセル構成を含む、命令と、
前記コラボレータセル構成メッセージを受信した後に、接続障害が検出されたとき、RRC接続回復手順を開始する命令と、
前記RRC接続回復手順を開始するとき、前記コラボレータセル構成メッセージに従って前記RRC接続回復手順のための第2のセルを選択する命令と、
前記第2のセルとの前記RRC接続回復手順を実行する命令と
を実行するように構成され
前記コラボレータセル構成メッセージは、前記NTNの前記少なくとも1つのセルに関連する前記少なくとも1つのコラボレータセル構成に関連する有効時間を含む、通信デバイス。
【請求項2】
前記RRC接続回復手順を実行する前記命令は、
前記RRC接続回復手順としてRRC接続再確立手順を実行する命令を含む、請求項1に記載の通信デバイス。
【請求項3】
前記RRC接続回復手順として前記RRC接続再確立手順を実行する前記命令は、
前記通信デバイスが前記少なくとも1つのコラボレータセル構成のうち前記第2のセルに関連するコラボレータセル構成で構成されている場合、前記コラボレータセル構成に従って前記第2のセルとの前記RRC接続再確立手順を実行する命令を含み、
前記第2のセルに関連する前記コラボレータセル構成は、前記コラボレータセル構成メッセージに含まれる前記少なくとも1つのコラボレータセル構成のうち或るコラボレータセル構成である、請求項2に記載の通信デバイス。
【請求項4】
前記RRC接続回復手順を実行する前記命令は、
前記RRC接続回復手順としてRRC接続再構成手順を実行する命令を含む、請求項1に記載の通信デバイス。
【請求項5】
前記RRC接続回復手順として前記RRC接続再構成手順を実行する前記命令は、
前記通信デバイスが少なくとも1つのハンドオーバ構成のうち前記第2のセルに関連するハンドオーバ構成で構成されている場合、前記ハンドオーバ構成に従って前記第2のセルとの前記RRC接続再構成手順を実行する命令を含む、請求項4に記載の通信デバイス。
【請求項6】
前記ハンドオーバ構成は、NTNセルに関連する「ReconfigurationWithSync」を含む、請求項5に記載の通信デバイス。
【請求項7】
前記少なくとも1つのハンドオーバ構成は、前記NTNの前記少なくとも1つのセルにそれぞれ関連する少なくとも1つの実行条件を含む、請求項5に記載の通信デバイス。
【請求項8】
前記RRC接続回復手順を実行する前記命令は、
前記第2のセルが前記NTNの前記少なくとも1つのセルに関連する前記少なくとも1つのコラボレータセル構成の1つに関連せず、前記通信デバイスが前記第2のセルに関連する有効なハンドオーバ構成で構成されていない場合、前記第2のセルに関連するシステム情報に従って前記第2のセルとのRRC接続再確立手順を実行する命令を含む、請求項1に記載の通信デバイス。
【請求項9】
前記RRC接続回復手順を実行する前記命令は、
前記第2のセルとのランダムアクセス手順を実行する命令を含む、請求項1に記載の通信デバイス。
【請求項10】
前記ランダムアクセス手順を実行する前記命令は、
RRC接続回復要求メッセージを前記第2のセルに送信する命令を含む、請求項9に記載の通信デバイス。
【請求項11】
前記RRC接続回復要求メッセージは、前記第2のセルにおいて適用される前記通信デバイスのアイデンティティ、前記第1のセルのアイデンティティ、又は前記通信デバイスの認証を実行するために前記第2のセルによって利用されるアイデンティティのうち少なくとも1つを含む、請求項10に記載の通信デバイス。
【請求項12】
前記第2のセルの選択に失敗した場合、前記通信デバイスは接続モードからアイドルモードに入る、請求項1に記載の通信デバイス。
【請求項13】
前記少なくとも1つのコラボレータセル構成のうち或るコラボレータセル構成は、有効期間において前記コラボレータセル構成が有効であると見なされる有効期間、又は有効エリアにおいて前記コラボレータセル構成が有効であると見なされる有効エリアを含む、請求項1に記載の通信デバイス。
【請求項14】
前記少なくとも1つのコラボレータセル構成のうち或るコラボレータセル構成は、前記NTNの前記少なくとも1つのセルのうち或るセルに関連するセルアイデンティティ、前記セルに関連する少なくとも1つの周波数、前記セルの少なくとも1つの参照信号に関連する少なくとも1つの周波数、又は前記セルにアクセスするための情報のうち少なくとも1つを含む、請求項1に記載の通信デバイス。
【請求項15】
前記セルにアクセスするための前記情報は、前記通信デバイスが前記セルとのランダムアクセス手順を実行するための、前記セルに関連するランダムアクセスリソースの少なくとも1つの構成を含む、請求項14に記載の通信デバイス。
【請求項16】
前記少なくとも1つのコラボレータセル構成は、前記セルに関連する周波数に関連する少なくとも1つのSSBベースの無線リソース管理(RRM)測定タイミング構成(SMTC)、前記セルにおいて適用される前記通信デバイスのアイデンティティ、又は前記通信デバイスの認証を実行するために前記セルによって利用されるアイデンティティのうち少なくとも1つを含む、請求項14に記載の通信デバイス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、無線通信システムにおいて使用されるデバイス及び方法に関し、特に、非地上系ネットワークの無線リソース制御接続の回復を処理するデバイス及び方法に関する。
【背景技術】
【0002】
第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP(登録商標), 3rd Generation Partnership Project)Rel-8標準及び/又は3GPP(登録商標) Rel-9標準をサポートするロングタームエボリューション(LTE, Long-Term Evolution)システムは、ユーザの高まるニーズを満たすようにUMTSの性能を更に強化するために、3GPP(登録商標)によりユニバーサル移動通信システム(UMTS, universal mobile telecommunication system)の後継として開発されたものである。LTEシステムは、高データレート、低遅延、パケット最適化、並びに向上したシステム容量及びカバレッジを提供する新たな無線インターフェイス及び新たな無線ネットワークアーキテクチャを含む。
【0003】
LTEアドバンスト(LTE-A, LTE-Advanced)システムは、その名称が意味する通りLTEシステムの進化型である。LTE-Aシステムは、電力状態の間のより高速な切り替えを目標とし、進化型ノードB(eNB, evolved Node-B)のカバレッジエッジでの性能を向上させ、ピークデータレート及びスループットを増加させ、キャリアアグリゲーション(CA, carrier aggregation)、協調マルチポイント(CoMP, coordinated multipoint)送信/受信、アップリンク(UL, uplink)マルチプルインプット・マルチプルアウトプット(UL-MIMO, multiple-input multiple-output)、ライセンス支援アクセス(LAA, licensed-assisted access)(例えば、LTEの使用)のような高度な技術を含む。
【0004】
次世代無線アクセスネットワーク(NG-RAN, next generation radio access network)は、LTE-Aシステムを更に強化するために開発されたものである。NG-RANは1つ以上の次世代ノードB(gNB, next generation Node-B)を含み、より広い動作帯域、異なる周波数範囲についての異なるヌメロロジー、大規模MIMO、高度チャネル符号化等の特性を有する。
【0005】
NG(例えば、第5世代(5G, fifth generation)新無線(NR, new radio))標準における新たな進歩は、非地上系ネットワーク(NTN, non-terrestrial network)を世界において相互運用可能で標準化された無線体験に統合するための機会を生成している。NTNは、広域カバレッジを提供し、サービス可用性、継続性及び拡張性を確保することにより、いつでもどこでもの接続の要求を満たすことができる。しかし、NTNにおけるgNB又はgNBのセルの間の距離は遠い。無線リソース制御(RRC, radio resource control)接続障害が発生した場合、通信デバイスがソースgNB/セルからターゲットgNB/セルに(例えば、gNBのセルからgNBの他のセルに、或いはgNBのセルから他のgNBの他のセルに)切り替えることは困難である。したがって、NTNのRRC接続の回復性能をどのように向上させるかは、解決されるべき重要な課題である。
【発明の概要】
【0006】
したがって、本発明は、上記の課題を解決するためのハンドオーバを処理するための通信デバイス及び方法を提供する。
【0007】
非地上系ネットワーク(NTN, non-terrestrial network)の無線リソース制御(RRC, radio resource control)接続の回復を処理するための通信デバイスは、少なくとも1つの記憶デバイスと、少なくとも1つの記憶デバイスに結合された少なくとも1つの処理回路とを含み、少なくとも1つの記憶デバイスは命令を記憶し、少なくとも1つの処理回路は、NTNの第1のセルとのRRC接続を確立する命令と、第1のセルからコラボレータセル構成メッセージを受信する命令であり、コラボレータセル構成メッセージはNTNの少なくとも1つのセルに関連する少なくとも1つのコラボレータセル構成を含む、命令と、コラボレータセル構成メッセージを受信した後に、RRC接続回復手順を開始する命令と、RRC接続回復手順を開始するとき、RRC接続回復手順のための第2のセルを選択する命令と、第2のセルとのRRC接続回復手順を実行する命令とを実行するように構成される。
【0008】
本発明の上記の目的及び他の目的は、様々な図及び図面に示されている好ましい実施形態の以下の詳細な説明を読んだ後に、当業者にとって明らかになるはずである。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本発明の一例による無線通信システムの概略図である。
図2】本発明の一例による通信デバイスの概略図である。
図3】本発明の一例によるプロセスのフローチャートである。
図4】本発明の一例によるプロセスのシーケンス図である。
図5】本発明の一例によるプロセスのシーケンス図である。
図6】本発明の一例によるプロセスのシーケンス図である。
図7】本発明の一例によるプロセスのシーケンス図である。
図8】本発明の一例によるプロセスのフローチャートである。
図9】本発明の一例によるプロセスのフローチャートである。
図10】本発明の一例によるプロセスのシーケンス図である。
図11】本発明の一例によるプロセスのフローチャートである。
図12】本発明の一例によるプロセスのフローチャートである。
図13】本発明の一例によるプロセスのフローチャートである。
図14】本発明の一例によるプロセスのシーケンス図である。
図15】本発明の一例によるプロセスのフローチャートである。
図16】本発明の一例によるプロセスのフローチャートである。
図17】本発明の一例によるプロセスのフローチャートである。
図18】本発明の一例によるプロセスのフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
図1は、本発明の一例による無線通信システム10の概略図である。無線通信システム10は、簡単には、ネットワーク12と複数の通信デバイス14から構成される。無線通信システム10は、時分割複信(TDD, time-division duplexing)モード、周波数分割複信(FDD, frequency-division duplexing)モード、TDD-FDD共同動作モード、非地上系ネットワーク(NTN, non-terrestrial network)モード又はライセンス支援アクセス(LAA, licensed-assisted access)モードをサポートしてもよい。すなわち、ネットワーク12及び通信デバイス14は、FDDキャリア、TDDキャリア、ライセンスキャリア(ライセンスサービングセル)及び/又は非ライセンスキャリア(非ライセンスサービングセル)を介して相互に通信してもよい。さらに、無線通信システム10は、キャリアアグリゲーション(CA, carrier aggregation)をサポートしてもよい。すなわち、ネットワーク12及び通信デバイス14は、プライマリセル(例えば、プライマリコンポーネントキャリア)及び1つ以上のセカンダリセル(例えば、セカンダリコンポーネントキャリア)を含む複数のサービングセル(例えば、複数のサービングキャリア)を介して相互に通信してもよい。
【0011】
図1において、無線通信システム10の構造を説明するために、単にネットワーク12及び通信デバイス14が利用されている。実際には、ネットワーク12は、ユニバーサル移動通信システム(UMTS, universal mobile telecommunications system)において少なくとも1つのノードB(NB, Node-B)を含むユニバーサル地上無線アクセスネットワーク(UTRAN, universal terrestrial radio access network)でもよい。一例では、ネットワーク12は、ロングタームエボリューション(LTE, long term evolution)システム、LTEアドバンスト(LTE-A, LTE-Advanced)システム、LTE-Aシステムの進化型等において、少なくとも1つの進化型NB(eNB, evolved NB)及び/又は少なくとも1つの中継ノードを含む進化型UTRAN(E-UTRAN, evolved UTRAN)でもよい。一例では、ネットワーク12は、少なくとも1つの次世代ノードB(gNB, next generation Node-B)及び/又は少なくとも1つの第5世代(5G, fifth generation)基地局(BS, base station)を含む次世代無線アクセスネットワーク(NG-RAN, next generation radio access network)でもよい。一例では、ネットワーク12のgNB又は5G BSは、NTNゲートウェイ及びNTNペイロードを含んでもよい。一例では、ネットワーク12は、通信デバイス14と通信するための特定の通信標準に適合するいずれかのBSでもよい。
【0012】
新無線(NR, new radio)は、5Gシステム(又は5Gネットワーク)について定義された標準であり、より優れた性能で統一されたエアインターフェイスを提供する。gNBは、拡張モバイルブロードバンド(eMBB, enhanced Mobile Broadband)、超高信頼性低遅延通信(URLLC, Ultra Reliable Low Latency Communications)、大規模マシンタイプ通信(mMTC, massive Machine Type Communications)等のような高度な機能をサポートする5Gシステムを実現するために展開される。eMBBは、より大きい帯域幅及び低/中程度の遅延でブロードバンドサービスを提供する。URLLCは、より高い信頼性及び低遅延の特性でアプリケーション(例えば、エンドツーエンド通信)を提供する。アプリケーションの例は、産業用インターネット、スマートグリッド、インフラストラクチャ保護、遠隔手術及びインテリジェント交通システム(ITS, intelligent transportation system)を含む。mMTCは、何十億もの接続されたデバイス及び/又はセンサを含む5Gシステムのモノのインターネット(IoT, internet-of-things)をサポートすることができる。
【0013】
さらに、ネットワーク12はまた、UTRAN/E-UTRAN/NG-RANの少なくとも1つ及びコアネットワークを含んでもよく、コアネットワークは、モビリティ管理エンティティ(MME, Mobility Management Entity)、サービングゲートウェイ(S-GW, Serving Gateway)、パケットデータネットワーク(PDN, Packet Data Network)ゲートウェイ(P-GW, PDN Gateway)、自己組織化ネットワーク(SON, Self-Organizing Networks)サーバ及び/又は無線ネットワークコントローラ(RNC, Radio Network Controller)、アクセス及びモビリティ管理機能(AMF, Access and Mobility Management Function)、セッション管理機能(SMF, Session Management Function)、ユーザプレーン機能(UPF, User Plane Function)、認証サーバ機能(AUSF, Authentication Server Function)等のようなネットワークエンティティを含んでもよい。一例では、ネットワーク12が通信デバイス14によって送信された情報を受信した後に、情報はUTRAN/E-UTRAN/NG-RANによってのみ処理されてもよく、情報に対応する判断がUTRAN/E-UTRAN/NG-RANで行われる。一例では、UTRAN/E-UTRAN/NG-RANは情報をコアネットワークに転送してもよく、コアネットワークが情報を処理した後に、情報に対応する判断がコアネットワークで行われる。一例では、UTRAN/E-UTRAN/NG-RANとコアネットワークとの双方によって情報が処理されてもよく、UTRAN/E-UTRAN/NG-RAN及びコアネットワークによって調整及び/又は連携が行われた後に判断が行われる。
【0014】
通信デバイス14は、ユーザ機器(UE, user equipment)、超小型開口端末(VSAT, Very Small Aperture Terminal)、低コストデバイス(例えば、マシンタイプ通信(MTC, machine type communication)デバイス)、デバイス間(D2D, device-to-device)通信デバイス、狭帯域のモノのインターネット(IoT, internet of things)(NB-IoT, narrow-band IoT)、携帯電話、ラップトップ、タブレットコンピュータ、電子ブック、ポータブルコンピュータシステム又はこれらの組み合わせでもよい。さらに、ネットワーク12及び通信デバイス14は、方向(すなわち伝送方向)に従って送信機又は受信機として見なされてもよく、例えば、アップリンク(UL, uplink)では、通信デバイス14が送信機であり、ネットワーク12が受信機であり、ダウンリンク(DL, downlink)では、ネットワーク12が送信機であり、通信デバイス14が受信機である。
【0015】
図2は、本発明の一例による通信デバイス20の概略図である。通信デバイス20は、図1に示す通信デバイス14又はネットワーク12でもよく、ここでは限定されない。通信デバイス20は、マイクロプロセッサ又は特定用途向け集積回路(ASIC, Application Specific Integrated Circuit)のような少なくとも1つの処理回路200と、少なくとも1つの記憶デバイス210と、少なくとも1つの通信インタフェースデバイス220とを含んでもよい。少なくとも1つの記憶デバイス210は、少なくとも1つの処理回路200によってアクセスされて実行されるプログラムコード214を記憶し得るいずれかのデータ記憶デバイスでもよい。少なくとも1つの記憶デバイス210の例は、加入者識別モジュール(SIM, subscriber identity module)、読み取り専用メモリ(ROM, read-only memory)、フラッシュメモリ、ランダムアクセスメモリ(RAM, random-access memory)、コンパクトディスク読み取り専用メモリ(CD-ROM, Compact Disc Read-Only Memory)、デジタル多用途ディスクROM(DVD-ROM, digital versatile disc-ROM)、ブルーレイディスクROM(BD-ROM, Blu-ray(登録商標) Disc-ROM)、磁気テープ、ハードディスク、光データ記憶デバイス、不揮発性記憶デバイス、非一時的なコンピュータ読み取り可能媒体(例えば、有形媒体)等を含むが、これらに限定されない。少なくとも1つの通信インタフェースデバイス220は、好ましくは少なくとも1つのトランシーバであり、少なくとも1つの処理回路200の処理結果に従って信号(例えば、データ、メッセージ及び/又はパケット)を送受信するために使用される。
【0016】
図3は、本発明の一例によるプロセス30のフローチャートである。プロセス30は、非地上系ネットワーク(NTN, non-terrestrial network)の無線リソース制御(RRC, radio resource control)接続の回復を処理するために、通信デバイス(例えば、図2における通信デバイス20)で利用されてもよい。プロセス30はプログラムコード214にコンパイルされてもよく、以下のステップを含む。
【0017】
ステップ300:開始。
【0018】
ステップ302:NTNの第1のセルとのRRC接続を確立する。
【0019】
ステップ304:第1のセルからコラボレータセル構成メッセージ(collaborator cell configuration message)を受信し、コラボレータセル構成メッセージはNTNの少なくとも1つのセルに関連する少なくとも1つのコラボレータセル構成を含む。
【0020】
ステップ306:コラボレータセル構成メッセージを受信した後に、RRC接続回復手順を開始する。
【0021】
ステップ308:RRC接続回復手順を開始するとき、RRC接続回復手順のための第2のセルを選択する。
【0022】
ステップ310:第2のセルとのRRC接続回復手順を実行する。
【0023】
ステップ314:終了。
【0024】
プロセス30によれば、通信デバイス20はNTNの第1のセルとRRC接続を確立する。通信デバイス20は、接続モードへの状態遷移をトリガし、接続モードに入る(すなわち、モバイルデバイス20のアクセス層はRRC_CONNECTED状態にある)。通信デバイス20は、第1のセルからコラボレータセル構成メッセージを受信する。コラボレータセル構成メッセージは、NTNの少なくとも1つのセル(例えば、少なくとも1つのコラボレータセル)に関連する少なくとも1つのコラボレータセル構成を含む。コラボレータセルは、少なくとも1つのコラボレータセル構成の1つに関連するNTNセルである。通信デバイス20は、コラボレータセル構成メッセージを受信した後に、RRC接続回復手順を開始する。通信デバイス20は、RRC接続回復手順を開始するとき(例えば、開始時に)、RRC接続回復手順のための第2のセルを選択する。通信デバイス20は、第2のセルとのRRC接続回復手順を実行する。
【0025】
プロセス30の実現は上記の説明に限定されない。以下の例は、プロセス30を実現するために適用されてもよい。
【0026】
一例では、第1のセル及び第2のセルは、同じネットワークエンティティ(例えば、gNB)によって構成(例えば、サービス提供)される。一例では、第1のセル及び第2のセルは異なるネットワークエンティティ(例えば、異なるgNB)によって構成される。
【0027】
一例では、NTNの少なくとも1つのセルは、第1のセルからコラボレータセル要求メッセージを受信し、コラボレータセル要求メッセージに応じてコラボレータセル応答メッセージを第1のセルに送信する。次いで、第1のセルは、コラボレータセル応答メッセージに含まれる情報を含むコラボレータセル構成メッセージを通信デバイス20に送信する。
【0028】
一例では、コラボレータセル要求メッセージは必須情報及びオプション情報を含む。必須情報は、第1のセルのアイデンティティ(identity, 識別情報)、通信デバイス20のアイデンティティ(例えば、通信デバイス20のセル無線ネットワーク一時識別子(C-RNTI, cell radio network temporary identifier))、通信デバイス20のセキュリティ検証情報(例えば、メッセージ認証コード・インテグリティ(MAC-I, Message Authentication Code-Integrity)又はshort MAC-I)、第1のセルによって構成されて第1のセルに適用されるアクセス層(AS, access stratum)セキュリティ構成のうち少なくとも1つを含む。オプション情報は、少なくとも1つのSRB(例えば、SRB1及び/又はSRB2)構成及び/又は少なくとも1つのDRB構成(例えば、デフォルトDRB構成)を含む。
【0029】
一例では、コラボレータセル応答メッセージは、NTNの少なくとも1つのセルのためのセルアクセス情報(例えば、コラボレータセルとランダムアクセスを実行するための通信デバイス20のためのランダムアクセスリソース構成情報、コラボレータセルに関連するシステム情報)又は通信デバイス20の転入アイデンティティ(move-in identity)(例えば、通信デバイス20を識別するためにコラボレータセルに利用されるアイデンティティ)のうち少なくとも1つを含む。
【0030】
一例では、NTNの少なくとも1つのセルは、第1のセルからハンドオーバ要求メッセージを受信し、ハンドオーバ要求メッセージに応じてハンドオーバ確認応答(ACK, acknowledge)メッセージを第1のセルに送信する。第1のセルは、ハンドオーバACKメッセージの受信に従って少なくとも1つのハンドオーバ構成を生成し、少なくとも1つのハンドオーバ構成を通信デバイス20に送信する。一例では、通信デバイス20は、少なくとも1つのハンドオーバ構成のハンドオーバ構成で構成される。
【0031】
RRC接続回復手順を実行するための様々な選択肢が存在する。一例では、通信デバイス20は、RRC接続回復手順としてRRC接続再確立手順を実行する。詳細には、通信デバイス20が少なくとも1つのコラボレータセル構成のコラボレータセル構成で構成されている場合、通信デバイス20は、第2のセルに関連するコラボレータセル構成に従って、第2のセルとのRRC接続再確立手順を実行する。一例では、通信デバイス20は、RRC接続回復手順としてRRC接続再構成手順(例えば、ハンドオーバ又は条件付きハンドオーバ)を実行する。詳細には、通信デバイスが少なくとも1つのハンドオーバ構成のハンドオーバ構成で構成されている場合、通信デバイス20は、第2のセルに関連するハンドオーバ構成に従って、第2のセルとのRRC接続再構成手順を実行する。一例では、第2のセルがNTNの少なくとも1つのセルに関連する少なくとも1つのコラボレータセル構成のうち1つ(例えば、NTNの少なくとも1つのセル以外のセル)に関連しておらず、通信デバイスが第2のセルに関連する有効なハンドオーバ構成で構成されていない場合、通信デバイス20は、第2のセルに関連するシステム情報に従って、第2のセルとのRRC接続再確立手順を実行する。一例では、通信デバイス20は、第2のセルとランダムアクセス手順を実行する。一例では、通信デバイス20は、ランダムアクセス手順においてRRC接続回復要求メッセージを第2のセルに送信する。
【0032】
一例では、第2のセルに関連するコラボレータセル構成は、コラボレータセル構成メッセージに含まれる少なくとも1つのコラボレータセル構成のコラボレータセル構成である。一例では、コラボレータセル構成はハンドオーバ構成であり、ハンドオーバ構成はNTNセル(例えば、NTNの少なくとも1つのセル)に関連する「ReconfigurationWithSync」を含む。一例では、少なくとも1つのハンドオーバ構成は、それぞれNTNの少なくとも1つのセルに関連する少なくとも1つの実行条件を含む。すなわち、少なくとも1つの実行条件は、それぞれ少なくとも1つのハンドオーバ構成に関連する。一例では、RRC接続回復要求メッセージは、第2のセルに適用される通信デバイス20のアイデンティティ、第1のセルのアイデンティティ、又は第2のセルによって通信デバイス20の認証を実行するために利用されるアイデンティティのうち少なくとも1つを含む。一例では、ランダムアクセス手順は2ステップのランダムアクセス手順又は4ステップのランダムアクセス手順である。
【0033】
一例では、通信デバイス20は、第2のセルの選択に失敗した場合、接続モードからアイドルモードに入る(すなわち、通信デバイス20のアクセス層部分がRRC_IDLE状態にある)。
【0034】
一例では、コラボレータセル構成メッセージは、NTNの少なくとも1つのセルに関連する少なくとも1つのコラボレータセル構成に関連する有効時間を含む。有効時間は、開始時間、開始時間及び持続時間を含む期間、開始時間及び停止時間を含む期間、開始時間及びタイマを含む期間又はタイマによって示されてもよい。NTNの少なくとも1つのセルに関連するコラボレータセル構成は、有効時間内に有効であると見なされる。
【0035】
一例では、少なくとも1つのコラボレータセル構成のコラボレータセル構成は、コラボレータセル構成が有効期間内で有効と見なされる有効期間、又はコラボレータセル構成が有効エリア内で有効と見なされる有効エリアを含む。有効期間は、開始時間及び持続時間を含む期間、開始時間及び停止時間を含む期間、開始時間及びタイマを含む期間又はタイマによって示されてもよい。NTNの少なくとも1つのセルに関連するコラボレータセル構成は、有効期間内で有効であると見なされる。有効エリアは、第1のセルによって示され、少なくとも1つの地理的エリアに関連する少なくとも1つのアイデンティティ、少なくとも1つのNTNトラッキングエリアに関連する少なくとも1つのアイデンティティ、少なくとも1つのNTNセルに関連する少なくとも1つのアイデンティティ(例えば、NTNの少なくとも1つのセル)、又は少なくとも1つのNTNセルの少なくとも1つのアイデンティティに関連する少なくとも1つのアイデンティティ(例えば、NTNの少なくとも1つのセルのリスト又はセット)によって、コラボレータセル構成メッセージに含まれてもよい。少なくとも1つのアイデンティティと少なくとも1つの地理的エリアとのマッピングはNTNによって構成され、NTNセルを介して通信デバイス20に提供される(例えば、送信される)。NTNの少なくとも1つのセルに関連するコラボレータセル構成は、有効エリア内で有効であると見なされる。
【0036】
一例では、少なくとも1つのコラボレータセル構成のコラボレータセル構成は、NTNの少なくとも1つのセルのセル(例えば、第2のセル)に関連するセルアイデンティティ、NTNの少なくとも1つのセルのセルに関連する少なくとも1つの周波数、NTNの少なくとも1つのセルの少なくとも1つの参照信号に関連する少なくとも1つの周波数、又はNTNの少なくとも1つのセルのセルにアクセスするための情報のうち少なくとも1つを含む。一例では、セルにアクセスするための情報は、通信デバイス20がセルとのランダムアクセス手順を実行するために、セルに関連するランダムアクセスリソースの少なくとも1つの構成を含む。一例では、少なくとも1つのコラボレータセル構成は、セルに関連する周波数に関連する少なくとも1つの同期信号ブロック(SSB, synchronization signal block)ベースの無線リソース管理(RRM, radio resource management)測定タイミング構成(SMTC, SSB-based RRM measurement timing configuration)、セルにおいて適用される通信デバイス20のアイデンティティ、又は通信デバイス20のための認証を実行するためにセルによって利用されるアイデンティティのうち少なくとも1つを含む。
【0037】
一例では、通信デバイス20は、第1のセルのシステム情報によって構成されるセル選択構成に従って、少なくとも1つの評価を実行する(或いは少なくとも1つの評価及び少なくとも1つの測定を実行する)ことによって、第2のセルを選択する。一例では、通信デバイス20は、コラボレータセル構成メッセージに含まれるNTNの少なくとも1つのセルに関連する少なくとも1つのコラボレータセル構成に従って、少なくとも1つの評価を実行する(或いは少なくとも1つの評価及び少なくとも1つの測定を実行する)ことによって、第2のセルを選択する。一例では、通信デバイス20は、少なくとも1つのハンドオーバ構成のハンドオーバ構成に従って、少なくとも1つの評価を実行する(或いは少なくとも1つの評価及び少なくとも1つの測定を実行する)ことによって、第2のセルを選択する。
【0038】
さらに、RRC接続回復手順のための第2のセルを選択するための他の選択肢が存在する。一例では、通信デバイスがNTNの少なくとも1つのセルに関連する少なくとも1つのコラボレータセル構成で構成され、通信デバイスが少なくとも1つのハンドオーバ構成のハンドオーバ構成で構成されている場合、通信デバイス20は、NTNの少なくとも1つのセルに関連する少なくとも1つのコラボレータセル構成に従って少なくとも1つの評価を実行する(或いは少なくとも1つの評価及び少なくとも1つの測定を実行する)。一例では、通信デバイスがNTNの少なくとも1つのセルに関連する少なくとも1つのコラボレータセル構成で構成され、通信デバイスが少なくとも1つのハンドオーバ構成のハンドオーバ構成で構成され、ハンドオーバ構成が有効と見なされる場合、通信デバイス20は、少なくとも1つのハンドオーバ構成のハンドオーバ構成に従って、少なくとも1つの評価を実行する(或いは少なくとも1つの評価及び少なくとも1つの測定を実行する)。
【0039】
一例では、通信デバイス20は、ハンドオーバ構成に従ってハンドオーバに失敗した後に、RRC接続回復手順を開始する。一例では、通信デバイス20は、少なくとも1つの実行条件のうちいずれか1つが満たされる前に、RRC接続回復手順を開始する。
【0040】
図4は、本発明の一例によるプロセス40のシーケンス図である。プロセス40は、通信デバイス4000(例えば、図2における通信デバイス20)、セル4002(例えば、プロセス30における第1のセル)及びセル4004(例えば、プロセス30における第2のセル)によって実行される。セル4002及び4004はgNB 4006によって構成され、セル4002は通信デバイス4000のサービングセルである。まず、接続モードの通信デバイス4000は、RRC再確立要求メッセージをセル4004に送信する(ステップ400)。セル4004は、通信デバイス4000のUEコンテキストがセル4004において利用可能でない場合、UEコンテキスト要求メッセージをセル4002に送信し(ステップ402)、セル4002からUEコンテキスト応答メッセージを受信する(ステップ404)。セル4004は、通信デバイス4000のUEコンテキストがセル4004で利用可能である場合、RRC再確立メッセージを通信デバイス4000に送信し(ステップ406)、通信デバイス4000のためのASセキュリティ及び無線ベアラを再開する。通信デバイス4000はRRC再確立完了メッセージをセル4004に送信する(ステップ408)。したがって、UL伝送のためにULリソースがセル4004によって示されている場合、通信デバイス4000は、ULデータをセル4004に送信し(ステップ410)、セル4004からRRC再構成メッセージを受信してもよい(ステップ412)。セル4002及び4004は、パス切り替え手順を実行し(ステップ414)、コアネットワークエンティティと関与してもよい(図示せず)。
【0041】
図4では、セル4002及び4004は同じgNBで構成される。ステップ402及び404は、短い遅延を生じるgNB内動作である。一例では、セル4004は、通信デバイス4000を認証した後に、gNB 4006に記憶されている通信デバイス4000のUEコンテキストを取得する。
【0042】
図5は、本発明の一例によるプロセス50のシーケンス図である。プロセス50は、通信デバイス5000(例えば、図2における通信デバイス20)、セル5002(例えば、プロセス30における第1のセル)及びセル5004(例えば、プロセス30における第2のセル)によって実行される。セル5002は、gNB 5006によって構成され、通信デバイス5000のサービングセルである。セル5004はgNB 5008によって構成される。まず、セル5002は通信デバイス5000のUE情報(例えば、完全なUEコンテキストを有する)をセル5004に送信する(ステップ500)。
【0043】
接続モードの通信デバイス5000は、RRC再確立要求メッセージをセル5004に送信する(ステップ506)。セル5004はRRC再確立メッセージを通信デバイス5000に送信する(ステップ508)。RRC再確立メッセージは、ASセキュリティを再開し、少なくとも1つのシグナリグ無線ベアラ(SRB, signaling radio bearer)を確立するために使用され、少なくとも1つのデータ無線ベアラ(DRB, data radio bearer)を確立するために更に使用されてもよい。通信デバイス5000はRRC再確立完了メッセージをセル5004に送信する(ステップ510)。セル5002及び5004は、パス切り替え手順を実行し(ステップ512)、コアネットワークエンティティと関与してもよい(図示せず)。セル5002とセル5004との間でパス切り替え手順を実行する前に、セル5002がUE情報を変更(例えば、更新)することを決定した場合(ステップ502)、セル5002は変更された(例えば、更新された)UE情報をセル5004に送信してもよい(ステップ504)。UL伝送のためにULリソースがセル4004によって示されている場合、通信デバイス5000は、RRC再確立完了メッセージを送信した後にULデータをセル5004に送信し(ステップ514)、セル5004からRRC再構成メッセージを受信してもよい(ステップ506)。
【0044】
図5において、セル5002及び5004は異なるgNBによって構成される。セル5002は、事前にUE情報をセル5004に送信する。一例では、セル5004が通信デバイス5000によって選択され、セル5004が通信デバイス5000からRRC再確立要求メッセージを受信した場合、セル5004はUE情報に従ってASセキュリティをアクティベートし、通信デバイス5000のためのRRC接続を確立する。
【0045】
図5において、セル5002及び5004は、通信デバイス5000のための接続(例えば、パケットデータユニット(PDU, packet data unit)セッション及び/又はパケットデータネットワーク(PDN, packet data network)接続)を切り替えるために、パス切り替え手順を実行し、コアネットワークエンティティと関与してもよい(図示せず)。一例では、パス切り替え手順中に、セル5004は、通信デバイス5000のためのパケット(例えば、ユーザプレーンパケット、パケットデータユニット)をセル5004と(例えば、セルに或いはセルから)通信(例えば、送信及び受信)し、通信デバイス5000のためのパケットをセル5002と通信するのを停止することをコアネットワークエンティティ(図示せず)に通知する。
【0046】
図6は、本発明の一例によるプロセス60のシーケンス図である。プロセス60は、通信デバイス6000(例えば、図2における通信デバイス20)、セル6002(例えば、プロセス30における第1のセル)及びセル6004(例えば、プロセス30における第2のセル)によって実行される。セル6002は、gNB 6006によって構成され、通信デバイス6000のサービングセルである。セル6004はgNB 6008によって構成される。ステップ600~610は、図5におけるステップ500~510を参照でき、簡潔にするためにここでは説明しない。セル6004は、通信デバイス6000からRRC再確立要求メッセージを正常に受信した後(ステップ606)、RRC再確立メッセージを通信デバイス6000に正常に送信した後(ステップ608)、又は通信デバイス6000からRRC再確立完了メッセージを正常に受信した後(ステップ610)に、通知をセル6002に送信してもよい(ステップ612)。セル6004から通知を受信する前に(ステップ602)、セル6002は変更UE情報をセル6004に送信してもよい(ステップ604)。セル6004から送信された通知を受信した後(ステップ612)に、セル6002はUE情報の変更(例えば、更新)を停止し、通知に応じてUE情報を解放する(ステップ614)。UL伝送のためにULリソースがセル6004に示されている場合、通信デバイス6000は、RRC再確立完了メッセージを送信した後にULデータをセル6004に送信し(ステップ616)、セル6004からRRC再構成メッセージを受信してもよい(ステップ618)。セル6002及び6004は、パス切り替え手順を実行し(ステップ620)、コアネットワークエンティティと関与してもよい(図示せず)。
【0047】
図6において、セル6002及び6004は異なるgNBによって構成される。セル6002は、事前にUE情報をセル6004に送信する。一例では、セル6004が通信デバイス6000によって選択され、セル6004が通信デバイス6000からRRC再確立要求メッセージを受信した場合、セル6004はUE情報に従ってASセキュリティをアクティベートし、通信デバイス6000のためのRRC接続を確立する。一例では、セル6004は、RRC再確立要求メッセージを受信し、通信デバイス6000を正常に認証した後に、UE情報の変更/送信を停止することをセル6002に通知するための通知を送信する。
【0048】
図6において、セル6002及び6004は、通信デバイス6000のための接続(例えば、PDUセッション及び/又はPDN接続)を切り替えるために、パス切り替え手順を実行する。一例では、パス切り替え手順中に、セル6004は、通信デバイス6000のためのパケット(例えば、ユーザプレーンパケット)をセル6004と(例えば、セルに或いはセルから)通信(例えば、送信及び受信)し、通信デバイス6000のためのパケットをセル6002と通信するのを停止することをコアネットワーク(図示せず)に通知する。
【0049】
図7は、本発明の一例によるプロセス70のシーケンス図である。プロセス70は、通信デバイス7000(例えば、図2における通信デバイス20)、セル7002(例えば、プロセス30における第1のセル)及びセル7004(例えば、プロセス30におけるNTNの少なくとも1つのセル)によって実行され、セル7006(例えば、プロセス30におけるNTNの少なくとも1つのセル)によって更に実行されてもよい。セル7002は、通信デバイス7000のNTNサービングセルである。まず、通信デバイス7000は、セル7002とのRRC接続を(正常に)確立する(ステップ700)。セル7002は、コラボレータセル要求メッセージをセル7004送信し(ステップ702)、コラボレータセル要求メッセージをセル7006に送信してもよく(ステップ704)、セル7004(又はセル7004及び7006)とネゴシエートする。セル7004及び7006のそれぞれは、コラボレータセル要求メッセージに応じて、1つのコラボレータセル応答メッセージをセル7002に送信する(それぞれステップ706及び708)。セル7002は、セル7004(又はセル7004及び7006)からコラボレータセル応答メッセージを受信した後に、コラボレータセル構成メッセージを通信デバイス7000に送信する(ステップ710)。通信デバイス7000は、セル7002とのRRC接続回復手順を開始する(ステップ712)。
【0050】
一例では、セル7002はSRB0及びSRB1を含む。一例では、セル7002は、少なくとも1つの他のSRB又は少なくとも1つのDRBのうち少なくとも1つを更に含む。一例では、セル7002は、例えば、通信デバイス7000から受信したネットワーク展開、ネットワークポリシー又はUE情報若しくは測定レポートに従って、通信デバイス7000のためのコラボレータセル(例えば、セル7004及び7006)を決定し、RRC接続回復手順を実行する。
【0051】
一例では、セル7002は、コラボレータセル応答メッセージに従って、セル7004及び7006のコラボレータセル構成を含むコラボレータセル構成メッセージを生成する。一例では、セル7002は、他のコラボレータセル構成メッセージを通信デバイス7000に送信することによって、セル7004及び7006のコラボレータセル構成を変更する(例えば、コラボレータセル構成の一部又は全部の内容を追加、変更又は削除する)。
【0052】
図8は、本発明の一例によるプロセス80のフローチャートである。プロセス80は、通信デバイス(例えば、図2における通信デバイス20又は図7における通信デバイス7000)において利用されてもよい。プロセス80は以下のステップを含む。
【0053】
ステップ800:開始。
【0054】
ステップ802:RRC接続回復手順を開始する。
【0055】
ステップ804:通信デバイスが適切なセル(通信デバイスが在圏し得るセル、例えばプロセス30における第2のセル)としてコラボレータセル(例えば、図7におけるセル7004及び7006のうち1つ)を選択したか?選択した場合、ステップ806を実行する。選択していない場合、ステップ808を実行する。
【0056】
ステップ806:コラボレータセルに関連するコラボレータセル構成に従って、コラボレータセルとのRRC接続回復手順としてRRC接続再確立手順を実行し、ステップ816を実行する。
【0057】
ステップ808:適切なセルを選択する。
【0058】
ステップ810:通信デバイスが適切なセルを正常に選択したか?選択した場合、ステップ812を実行する。選択してない場合、ステップ814を実行する。
【0059】
ステップ812:適切なセルとのRRC接続回復手順としてRRC接続再確立手順を実行し、ステップ816を実行する。
【0060】
ステップ814:接続モードからアイドルモードに入る。
【0061】
ステップ816:終了。
【0062】
ステップ802において、通信デバイスがNTNの少なくとも1つのセルに関連する少なくとも1つのコラボレータセル構成で構成され、少なくとも1つのコラボレータセル構成が有効と見なされる場合、通信デバイスは、少なくとも1つのコラボレータセル構成に従って適切なセル(通信デバイスが在圏し得るセル、例えばプロセス30における第2のセル)の評価を実行し、適切なセルを選択する(例えば、セルのアイデンティティ、セルの周波数又はセルの参照信号の周波数が少なくとも1つのコラボレータセル構成の1つに含まれているセルの中でのみ適切なセル評価を実行する)。
【0063】
通信デバイスは、適切なセル評価を実行する前に、少なくとも1つのコラボレータセル構成に従ってセル検索及び測定を実行してもよい。
【0064】
ステップ802において適切なセルが選択され、適切なセルがコラボレータセルである場合、ステップ806が実行される。ステップ806において、通信デバイスは、適切なセルに関連するコラボレータセル構成に従って、適切なセルとのRRC接続回復手順としてRRC再確立手順を開始する。RRC再確立手順は、通信デバイスと適切なセルとの間のランダムアクセス手順を含んでもよい。
【0065】
ステップ804において、通信デバイスは、コラボレータセル構成に従って、適切なセルがコラボレータセルの1つであるか否かを決定する。
【0066】
ステップ802において適切なセルが選択されていない場合、ステップ808が実行される。ステップ808において、通信デバイスは適切なセルを選択する。適切なセルの選択は、通信デバイスのサービングセル(すなわち、プロセス30における第1のセル)のシステム情報によって構成されたセル選択構成に従って、或いは、サービングセル又は通信デバイスの以前のサービングセルによって構成された記憶されたセル選択構成に従って、少なくとも1つの評価を実行する(或いは少なくとも1つの評価及び少なくとも1つの測定を実行する)ことを含んでもよい。
【0067】
ステップ810において、ステップ808における処理に従って適切なセルが見つかった場合、通信デバイスはステップ812を実行する。そうでない場合、通信デバイスはステップ814を実行する。ステップ812において、通信デバイスは、適切なセルとのRRC接続回復手順としてRRC再確立手順を開始する。RRC再確立手順は、通信デバイスと適切なセルとの間のランダムアクセス手順を含んでもよい。適切なセルにアクセスするために必要な情報は、通信デバイスによって取得された適切なセルに関連するシステム情報から取得されてもよく(例えば、通信デバイスは、適切なセルによってブロードキャストされたシステム情報から適切なセルのシステム情報を取得してもよい)、或いは、以前のサービングセルから構成されてもよく、通信デバイスによって記憶される。ステップ814において、通信デバイスは接続モードからアイドルモードに入る。それに従って、通信デバイスによってアイドルモード手順が開始されてもよい。
【0068】
プロセス80において、適切なセルが正常に選択され、適切なセルがコラボレータセルである場合、通信デバイスは、コラボレータセルに関連するコラボレータセル構成に従って、コラボレータセルとのRRC接続回復手順としてRRC接続再確立手順を実行する。適切なセルが正常に選択され、適切なセルがコラボレータセルでない場合、通信デバイスは、例えば、適切なセルに関連するシステム情報、又はサービングセル若しくは以前のサービングセルによって構成され得る記憶された情報に従って、適切なセルとのRRC接続回復手順としてRRC接続再確立手順を実行する。
【0069】
図9は、本発明の一例によるプロセス90のフローチャートである。プロセス90は、通信デバイス(例えば、図2における通信デバイス20又は図7における通信デバイス7000)において利用されてもよい。プロセス90は以下のステップを含む。
【0070】
ステップ900:開始。
【0071】
ステップ902:RRC接続回復手順を開始する。
【0072】
ステップ904:適切なセル(通信デバイスが在圏し得るセル、例えばプロセス30における第2のセル)を選択する。
【0073】
ステップ906:通信デバイスが適切なセルを正常に選択したか?選択した場合、ステップ910を実行する。選択していない場合、ステップ908を実行する。
【0074】
ステップ908:接続モードからアイドルモードに入り、ステップ916を実行する。
【0075】
ステップ910:適切なセルがコラボレータセル(例えば、図7におけるセル7004及び7006の1つ)であるか?コラボレータセルの1つである場合、ステップ912を実行する。コラボレータセルの1つでない場合、ステップ914を実行する。
【0076】
ステップ912:適切なセルに関連するコラボレータセル構成に従って、適切なセルとのRRC接続回復手順としてRRC接続再確立手順を実行し、ステップ916を実行する。
【0077】
ステップ914:適切なセルとのRRC接続回復手順としてRRC接続再確立手順を実行する。
【0078】
ステップ916:終了。
【0079】
ステップ904において、通信デバイスは適切なセルを選択する。適切なセルの選択は、通信デバイスのサービングセル(すなわち、プロセス30における第1のセル)のシステム情報によって構成されたセル選択構成に従って、或いは、サービングセル又は通信デバイスの以前のサービングセルによって構成された記憶されたセル選択構成に従って、少なくとも1つの評価を実行する(或いは少なくとも1つの評価及び少なくとも1つの測定を実行する)ことを含んでもよい。
【0080】
ステップ912において、通信デバイスは、適切なセルに関連するコラボレータセル構成に従って、適切なセルとのRRC接続回復手順としてRRC再確立手順を開始する。RRC再確立手順は、通信デバイスと適切なセルとの間のランダムアクセス手順を含んでもよい。
【0081】
ステップ914において、RRC再確立手順は、通信デバイスと適切なセルとの間のランダムアクセス手順を含んでもよい。適切なセルにアクセスするために必要な情報は、通信デバイスによって取得された適切なセルに関連するシステム情報から取得されてもよく(例えば、通信デバイスは、適切なセルによってブロードキャストされたシステム情報から適切なセルのシステム情報を取得してもよい)、或いは、以前のサービングセルから構成されてもよく、通信デバイスによって記憶される。
【0082】
プロセス90において、適切なセルが正常に選択され、適切なセルがコラボレータセルである場合、通信デバイスは、コラボレータセルに関連するコラボレータセル構成に従って、コラボレータセルとのRRC接続回復手順としてRRC接続再確立手順を実行する。適切なセルが正常に選択され、適切なセルがコラボレータセルでない場合、通信デバイスは、例えば、適切なセルに関連するシステム情報、又はサービングセル若しくは以前のサービングセルによって構成され得る記憶された情報に従って、適切なセルとのRRC接続回復手順としてRRC接続再確立手順を実行する。
【0083】
図10は、本発明の一例によるプロセス100のシーケンス図である。プロセス100は、通信デバイス10000(例えば、図2における通信デバイス20)、セル10002(例えば、プロセス30における第1のセル)及びセル10004(例えば、プロセス30におけるNTNの少なくとも1つのセル)によって実行され、セル10006(例えば、プロセス30におけるNTNの少なくとも1つのセル)によって更に実行されてもよい。セル10002は、通信デバイス10000のNTNサービングセルである。まず、通信デバイス7000は、セル10002とのRRC接続を(正常に)確立する(ステップ1000)。セル10002は、コラボレータセル要求メッセージをセル10004送信し(ステップ1002)、セル10004とネゴシエートする。セル10004は、コラボレータセル応答メッセージをセル10002に送信する(ステップ1004)。セル10002は、コラボレータセル構成メッセージを通信デバイス10000に送信する(ステップ1006)。通信デバイス10000は、コラボレータセル構成メッセージに含まれる少なくとも1つのコラボレータセル構成を記憶する。セル10002は、通信デバイス10000のハンドオーバを決定し(ステップ1008)、ハンドオーバ要求メッセージをセル10006に送信し(ステップ1010)、セル10006とネゴシエートする。セル10002は、セル10006からハンドオーバ要求ACKメッセージを受信し(ステップ1012)、セル10006に関連するRRC再構成メッセージを通信デバイス10000に送信する(ステップ1014)。通信デバイス10000は、セル10006に関連するRRC再構成メッセージに従ってハンドオーバ手順を実行する。通信デバイス10000がセル10002からセル10006へのハンドオーバ手順を完了できなかったと決定した場合(ステップ1018)(例えば、通信デバイス10000がセル10006を検出できなかった場合、セル10006とのランダムアクセス手順を実行できなかった場合、又はRRC再構成完了メッセージをセル10006に送信できなかった場合(ステップ1016))、通信デバイス10000はRRC接続回復手順を開始する(ステップ1020)。
【0084】
一例では、セル10002はSRB0及びSRB1を含む。一例では、セル10002は、少なくとも1つの他のSRB又は少なくとも1つのDRBのうち少なくとも1つを更に含む。一例では、セル10002は、例えば、通信デバイス10000から受信したネットワーク展開、ネットワークポリシー又はUE情報若しくは測定レポートに従って、通信デバイス10000のためのコラボレータセル(例えば、セル10004)を決定し、RRC接続回復手順を実行する。一例では、セル10002は、コラボレータセル応答メッセージに従って、セル10004のコラボレータセル構成を含むコラボレータセル構成メッセージを生成する。
【0085】
一例では、セル10002は、他のコラボレータセル構成メッセージを通信デバイス10000に送信することによって、セル10004のコラボレータセル構成を変更する(例えば、コラボレータセル構成の一部又は全部の内容を追加、変更又は削除する)。一例では、セル10002は、通信デバイス10000から受信した測定レポート、第1のセル及び/又はセル10006に関連する軌道情報、又は第1のセル及び/又はセル10006に関連するサービス時間及び/又はエリア情報に従って、通信デバイス10000のハンドオーバを決定し、通信デバイス10000のためのハンドオーバセルを決定する(NTNのセルは、ステップ1014のセル10006に関連するRRC再構成メッセージに含まれる少なくとも1つのハンドオーバ構成のうち1つに関連し、例えば、セル10006に関連する)。一例では、RRC再構成メッセージは、「ReconfigurationWithSync」を有するハンドオーバ構成を含む。
【0086】
図10において、セル10002は、コラボレータセル要求メッセージをセル10004に送信し、コラボレータセル要求メッセージを他のコラボレータセルに送信してもよく、セル10004及び他のコラボレータセルのそれぞれは、コラボレータセル要求メッセージに応じて、1つのコラボレータセル応答メッセージをセル10002に送信してもよい。セル10002は、ハンドオーバ要求メッセージをセル10006及び他のハンドオーバセルに送信し、セル10006及び他のハンドオーバセルのそれぞれは、ハンドオーバ要求メッセージに応じて、1つのハンドオーバ要求ACKメッセージをセル10002に送信する(図示せず)。したがって、RRC再構成メッセージは、セル10006及び他のハンドオーバセルのハンドオーバ構成を含んでもよい。一例では、他のコラボレータセル及び他のハンドオーバセルは同じセルである。一例では、他のコラボレータセル及び他のハンドオーバセルは異なるセルである。
【0087】
図11は、本発明の一例によるプロセス110のフローチャートである。プロセス110は、通信デバイス(例えば、図2における通信デバイス20又は図10における通信デバイス10000)において利用されてもよい。プロセス110は以下のステップを含む。
【0088】
ステップ1100:開始。
【0089】
ステップ1102:RRC接続回復手順を開始する。
【0090】
ステップ1104:通信デバイスが適切なセル(通信デバイスが在圏し得るセル、例えばプロセス30における第2のセル)としてコラボレータセル(例えば、図10におけるセル10004及び他のコラボレータセルの1つ)を選択したか?選択した場合、ステップ1106を実行する。選択していない場合、ステップ1112を実行する。
【0091】
ステップ1106:通信デバイスによって選択された適切なセルがハンドオーバセル(例えば、図10におけるセル10006及び他のハンドオーバセルの1つ)であるか?ハンドオーバセルである場合、ステップ1108を実行する。ハンドオーバセルでない場合、ステップ1110を実行する。
【0092】
ステップ1108:適切なセルに関連するハンドオーバ構成に従って、適切なセルとのRRC接続回復手順としてRRC接続再構成手順を実行する。ステップ1108を正常に実行した後に、通信デバイスはステップ1120を実行する。
【0093】
ステップ1110:適切なセルに関連するコラボレータセル構成に従って、適切なセルとのRRC接続回復手順としてRRC接続再確立手順を実行する。ステップ1110を正常に実行した後に、通信デバイスはステップ1120を実行する。
【0094】
ステップ1112:適切なセルを選択する。
【0095】
ステップ1114:通信デバイスが適切なセルを正常に選択したか?選択した場合、ステップ1116を実行する。選択していない場合、ステップ1118を実行する。
【0096】
ステップ1116:適切なセルとのRRC接続回復手順としてRRC接続再確立手順を実行する。ステップ1116を正常に実行した後に、通信デバイスはステップ1120を実行する。
【0097】
ステップ1118:接続モードからアイドルモードに入る。
【0098】
ステップ1120:終了。
【0099】
ステップ1102において、通信デバイスがNTNの少なくとも1つのセルに関連する少なくとも1つのコラボレータセル構成で構成され、少なくとも1つのコラボレータセル構成が有効と見なされ、NTNの少なくとも1つのセルに関連する少なくとも1つのハンドオーバ構成で構成され、少なくとも1つのハンドオーバ構成が有効と見なされる場合、
通信デバイスは、少なくとも1つのコラボレータセル構成に従って適切なセル評価を実行し、適切なセルを選択する(例えば、セルのアイデンティティ、セルの周波数又はセルの参照信号の周波数が少なくとも1つのコラボレータセル構成の1つに含まれているセルの中でのみ適切なセル評価を実行する)。
【0100】
ステップ1104において、通信デバイスは、適切なセルが少なくとも1つのコラボレータセル構成の1つに関連するか否かに従って、適切なセルがコラボレータセル(例えば、図10におけるセル10004及び他のコラボレータセル)の1つであるか否かを決定する。
【0101】
ステップ1106において、通信デバイスは、適切なセルがハンドオーバセルであるか否かを決定する。
【0102】
ステップ1112において、通信デバイスは適切なセルを選択する。適切なセルの選択は、通信デバイスのサービングセル(すなわち、プロセス30における第1のセル)のシステム情報によって構成されたセル選択構成に従って、或いは、サービングセル又は以前のサービングセルによって構成された記憶されたセル選択構成に従って、少なくとも1つの評価を実行する(或いは少なくとも1つの評価及び少なくとも1つの測定を実行する)ことを含んでもよい。
【0103】
ステップ1116において、RRC再確立手順は、通信デバイスと適切なセルとの間のランダムアクセス手順を含んでもよい。適切なセルにアクセスするために必要な情報は、通信デバイスによって取得された適切なセルに関連するシステム情報から取得されてもよく(例えば、通信デバイスは、適切なセルによってブロードキャストされたシステム情報から適切なセルのシステム情報を取得してもよい)、或いは、以前のサービングセルから構成されてもよく、通信デバイスによって記憶される。
【0104】
プロセス110において、
(a)適切なセルが正常に選択され、適切なセルがハンドオーバセルである場合、通信デバイスは、適切なセルに関連するハンドオーバ構成に従って、適切なセルとのRRC接続回復手順としてRRC接続再構成手順を実行する。
(b)適切なセルが正常に選択され、適切なセルがハンドオーバセルではなくコラボレータセルである場合、通信デバイスは、コラボレータセルに関連するコラボレータセル構成に従って、適切なセルとのRRC接続回復手順としてRRC接続再確立手順を実行する。
(c)適切なセルが正常に選択され、適切なセルがハンドオーバセルでもコラボレータセルでもない場合、通信デバイスは、例えば、適切なセルに関連するシステム情報又はサービングセル若しくは以前のサービングセルによって構成され得る記憶された情報に従って、適切なセルとのRRC接続回復手順としてRRC接続再確立手順を実行する。
【0105】
図12は、本発明の一例によるプロセス120のフローチャートである。プロセス120は、通信デバイス(例えば、図2における通信デバイス20又は図10における通信デバイス10000)において利用されてもよい。プロセス120は以下のステップを含む。
【0106】
ステップ1200:開始。
【0107】
ステップ1202:RRC接続回復手順を開始する。
【0108】
ステップ1204:適切なセル(通信デバイスが在圏し得るセル、例えばプロセス30における第2のセル)を選択する。
【0109】
ステップ1206:通信デバイスが適切なセルを正常に選択したか?選択した場合、ステップ1210を実行する。選択していない場合、ステップ1208を実行する。
【0110】
ステップ1208:接続モードからアイドルモードに入り、ステップ1216を実行する。
【0111】
ステップ1210:適切なセルがコラボレータセルであるか?コラボレータセルである場合、ステップ1212を実行する。コラボレータセルでない場合、ステップ1214を実行する。
【0112】
ステップ1212:適切なセルに関連するコラボレータセル構成に従って、適切なセルとのRRC接続回復手順としてRRC接続再確立手順を実行し、ステップ1216を実行する。
【0113】
ステップ1214:適切なセルとのRRC接続回復手順としてRRC接続再確立手順を実行する。
【0114】
ステップ1216:終了。
【0115】
ステップ1204において、通信デバイスは適切なセルを選択する。適切なセルの選択は、通信デバイスのサービングセル(すなわち、プロセス30における第1のセル)のシステム情報によって構成されたセル選択構成に従って、或いは、サービングセル又は通信デバイスの以前のサービングセルによって構成された記憶されたセル選択構成に従って、少なくとも1つの評価を実行する(或いは少なくとも1つの評価及び少なくとも1つの測定を実行する)ことを含んでもよい。
【0116】
ステップ1206において、通信デバイスは、適切なセルが正常に選択されたか否かを決定する。ステップ1210において、通信デバイスは、適切なセルがコラボレータセルであるか否かを決定する。
【0117】
プロセス120において、
(a)適切なセルが正常に選択され、適切なセルがコラボレータセルである場合、通信デバイスは、コラボレータセルに関連するコラボレータセル構成に従って、コラボレータセルとのRRC接続回復手順としてRRC接続再確立手順を実行する。
(b)適切なセルが正常に選択され、適切なセルがコラボレータセルでない場合、通信デバイスは、例えば、適切なセルに関連するシステム情報又はサービングセル若しくは以前のサービングセルによって構成され得る記憶された情報に従って、適切なセルとのRRC接続回復手順としてRRC接続再確立手順を実行する。
【0118】
図13は、本発明の一例によるプロセス130のフローチャートである。プロセス130は、通信デバイス(例えば、図2における通信デバイス20又は図10における通信デバイス10000)において利用されてもよい。プロセス130は以下のステップを含む。
【0119】
ステップ1300:開始。
【0120】
ステップ1302:RRC接続回復手順を開始する。
【0121】
ステップ1304:適切なセル(通信デバイスが在圏し得るセル、例えばプロセス30における第2のセル)を選択する。
【0122】
ステップ1306:通信デバイスが適切なセルを正常に選択したか?選択した場合、ステップ1310を実行する。選択していない場合、ステップ1308を実行する。
【0123】
ステップ1308:接続モードからアイドルモードに入り、ステップ1320を実行する。
【0124】
ステップ1310:適切なセルがハンドオーバセルであるか?ハンドオーバセルである場合、ステップ1312を実行する。ハンドオーバセルでない場合、ステップ1314を実行する。
【0125】
ステップ1312:適切なセルに関連するハンドオーバ構成に従って、適切なセルとのRRC接続回復手順としてRRC接続再構成手順を実行し、ステップ1320を実行する。
【0126】
ステップ1314:適切なセルがコラボレータセルであるか?コラボレータセルである場合、ステップ1316を実行する。コラボレータセルでない場合、ステップ1318を実行する。
【0127】
ステップ1316:適切なセルに関連するコラボレータセル構成に従って、適切なセルとのRRC接続回復手順としてRRC接続再確立手順を実行し、ステップ1320を実行する。
【0128】
ステップ1318:適切なセルとのRRC接続回復手順としてRRC接続再確立手順を実行する。
【0129】
ステップ1320:終了。
【0130】
ステップ1304において、通信デバイスは適切なセルを選択する。適切なセルの選択は、通信デバイスのサービングセル(すなわち、プロセス30における第1のセル)のシステム情報によって構成されたセル選択構成に従って、或いは、サービングセル又は通信デバイスの以前のサービングセルによって構成された記憶されたセル選択構成に従って、少なくとも1つの評価を実行する(或いは少なくとも1つの評価及び少なくとも1つの測定を実行する)ことを含んでもよい。
【0131】
ステップ1306において、通信デバイスは、適切なセルが正常に選択されたか否かを決定する。ステップ1310において、通信デバイスは、適切なセルがハンドオーバセルであるか否かを決定する。ステップ1314において、通信デバイスは、適切なセルがコラボレータセルであるか否かを決定する。
【0132】
プロセス130において、
(a)適切なセルが正常に選択され、適切なセルがハンドオーバセルである場合、通信デバイスは、適切なセルに関連するハンドオーバ構成に従って、適切なセルとのRRC接続回復手順としてRRC接続再構成手順を実行する。
(b)適切なセルが正常に選択され、適切なセルがハンドオーバセルではなくコラボレータセルである場合、通信デバイスは、コラボレータセルに関連するコラボレータセル構成に従って、コラボレータセルとのRRC接続回復手順としてRRC接続再確立手順を実行する。
(c)適切なセルが正常に選択され、適切なセルがハンドオーバセルでもコラボレータセルでもない場合、通信デバイスは、例えば、適切なセルに関連するシステム情報又はサービングセル若しくは以前のサービングセルによって構成され得る記憶された情報に従って、適切なセルとのRRC接続回復手順としてRRC接続再確立手順を実行する。
【0133】
図14は、本発明の一例によるプロセス140のシーケンス図である。プロセス140は、通信デバイス14000(例えば、図2における通信デバイス20)、セル14002(例えば、プロセス30における第1のセル)、セル14004(例えば、プロセス30におけるNTNの少なくとも1つのセル)、及びセル14006(例えば、プロセス30におけるNTNの少なくとも1つのセル)によって実行される。セル14002は、通信デバイス14000のNTNサービングセルである。ステップ1400~1406は、図10のステップ1000~1006を参照でき、簡潔にするためにここでは説明しない。セル14002は、通信デバイス14000のハンドオーバ(例えば、条件付きハンドオーバ)を決定し(ステップ1408)、ハンドオーバ要求メッセージをセル14006に送信し(ステップ1410)、セル14006とネゴシエートする。次いで、セル14002は、セル10006からハンドオーバ要求ACKメッセージを受信し(ステップ1412)、セル14006に関連するRRC再構成メッセージを通信デバイス14000に送信する(ステップ1414)。通信デバイス14000は、セル14006に関連するRRC再構成メッセージに従ってハンドオーバ手順を実行する。通信デバイス14000がセル14002からセル14006へのハンドオーバ手順を完了できなかったと決定した場合(例えば、通信デバイス14000がセル14006を検出できなかった場合、セル14006とのランダムアクセス手順を実行できなかった場合、又はRRC再構成完了メッセージをセル14006に送信できなかった場合(ステップ1416))、通信デバイス14000はRRC接続回復手順を開始する(ステップ1418)。
【0134】
一例では、セル14002はSRB0及びSRB1を含む。一例では、セル14002は、少なくとも1つの他のSRB又は少なくとも1つのDRBのうち少なくとも1つを更に含む。一例では、セル14002は、例えば、通信デバイス14000から受信したネットワーク展開、ネットワークポリシー又はUE情報若しくは測定レポートに従って、通信デバイス14000のためのコラボレータセル(例えば、セル14004)を決定し、RRC接続回復手順を実行する。一例では、セル14002は、コラボレータセル応答メッセージに従って、セル14004のコラボレータセル構成を含むコラボレータセル構成メッセージを生成する。
【0135】
一例では、セル14002は、他のコラボレータセル構成メッセージを通信デバイス14000に送信することによって、セル14004のコラボレータセル構成を変更する(例えば、コラボレータセル構成の一部又は全部の内容を追加、変更又は削除する)。一例では、セル14002は、通信デバイス14000から受信した測定レポート、第1のセル及び/又はセル14006に関連する軌道情報、又は第1のセル及び/又はセル14006に関連するサービス時間及び/又はエリア情報に従って、通信デバイス14000のハンドオーバ(例えば、条件付きハンドオーバ)を決定し、通信デバイス14000のためのハンドオーバセル(例えば、セル14006)を決定する。一例では、RRC再構成メッセージは、「ReconfigurationWithSync」を有するハンドオーバ構成を含む。一例では、RRC再構成メッセージは、セル14006の実行条件を有するハンドオーバ構成を更に含んでもよい。
【0136】
一例では、通信デバイス14000は、セル14006の実行条件が満たされる前に、RRC接続回復手順を開始する。一例では、通信デバイス14000は、セル14002からセル14006へのハンドオーバを実行するのに失敗した後に、RRC接続回復手順を開始する。
【0137】
図14において、セル14002は、コラボレータセル要求メッセージをセル14004(又はセル14006及び他のコラボレータセル)に送信し、セル14004及び他のコラボレータセルのそれぞれは、コラボレータセル要求メッセージに応じて、1つのコラボレータセル応答メッセージをセル14002に送信してもよい(図示せず)。セル14002は、ハンドオーバ要求メッセージをセル14006(又はセル14006及び他のハンドオーバセル)に送信し、セル14006及び他のハンドオーバセルのそれぞれは、ハンドオーバ要求メッセージに応じて、1つのハンドオーバ要求ACKメッセージをセル10002に送信する(図示せず)。RRC再構成メッセージは、セル14006及び他のハンドオーバセルの実行条件を有するハンドオーバ構成を含んでもよい。一例では、他のコラボレータセル及び他のハンドオーバセルは同じセルである。一例では、他のコラボレータセル及び他のハンドオーバセルは異なるセルである。
【0138】
図15は、本発明の一例によるプロセス150のフローチャートである。プロセス150は、通信デバイス(例えば、図2における通信デバイス20又は図14における通信デバイス14000)において利用されてもよい。プロセス150は以下のステップを含む。
【0139】
ステップ1500:開始。
【0140】
ステップ1502:RRC接続回復手順を開始する。
【0141】
ステップ1504:通信デバイスが適切なセル(通信デバイスが在圏し得るセル、例えばプロセス30における第2のセル)としてハンドオーバセルを選択したか?選択した場合、ステップ1506を実行する。選択していない場合、ステップ1508を実行する。
【0142】
ステップ1506:適切なセルの実行条件を有するハンドオーバ構成に従って、適切なセルとのRRC接続回復手順としてRRC接続再構成手順を実行する。ステップ1506が正常に実行された後に、通信デバイスはステップ1520を実行する。
【0143】
ステップ1508:通信デバイスが適切なセルとしてコラボレータセルを選択したか?選択した場合、ステップ1510を実行する。選択していない場合、ステップ1512を実行する。
【0144】
ステップ1510:適切なセルに関連するコラボレータセル構成に従って、適切なセルとのRRC接続回復手順としてRRC接続再確立手順を実行する。ステップ1510が正常に実行された後に、通信デバイスはステップ1520を実行する。
【0145】
ステップ1512:適切なセルを選択する。
【0146】
ステップ1514:通信デバイスが適切なセルを正常に選択したか?選択した場合、ステップ1516を実行する。選択していない場合、ステップ1518を実行する。
【0147】
ステップ1516:適切なセルとのRRC接続回復手順としてRRC接続再確立手順を実行する。ステップ1506を正常に実行した後に、通信デバイスはステップ1520を実行する。
【0148】
ステップ1518:接続モードからアイドルモードに入る。
【0149】
ステップ1520:終了。
【0150】
ステップ1502において、通信デバイス1500がNTNの少なくとも1つのセルに関連する少なくとも1つのコラボレータセル構成で構成され、少なくとも1つのコラボレータセル構成が有効と見なされ、NTNの少なくとも1つのセルに関連する少なくとも1つのハンドオーバ構成で構成され、少なくとも1つのハンドオーバ構成が有効と見なされる場合、
通信デバイスは、少なくとも1つのコラボレータセル構成に従って適切なセル評価を実行し、少なくとも1つの測定を実行し、適切なセルを選択してもよい(例えば、セルのアイデンティティ、セルの周波数又はセルの参照信号の周波数が少なくとも1つのコラボレータセル構成の1つに含まれているセルの中でのみ適切なセル評価を実行する)。
【0151】
ステップ1504において、通信デバイスは、適切なセルがハンドオーバセルであるか否かを決定する。ステップ1508において、通信デバイスは、適切なセルがコラボレータセルであるか否かを決定する。
【0152】
プロセス150において、
(a)適切なセルが正常に選択され、適切なセルがハンドオーバセルである場合、通信デバイスは、適切なセルに関連するハンドオーバ構成に従って、適切なセルとのRRC接続回復手順としてRRC接続再構成手順を実行する。
(b)適切なセルが正常に選択され、適切なセルがハンドオーバセルではなくコラボレータセルである場合、通信デバイスは、適切なセルに関連するコラボレータセル構成に従って、適切なセルとのRRC接続回復手順としてRRC接続再確立手順を実行する。
(c)適切なセルが正常に選択され、適切なセルがハンドオーバセルでもコラボレータセルでもない場合、通信デバイスは、例えば、適切なセルに関連するシステム情報又はサービングセル若しくは以前のサービングセルによって構成され得る記憶された情報に従って、適切なセルとのRRC接続回復手順としてRRC接続再確立手順を実行する。
【0153】
図16は、本発明の一例によるプロセス160のフローチャートである。プロセス160は、通信デバイス(例えば、図2における通信デバイス20又は図14における通信デバイス14000)において利用されてもよい。プロセス160は以下のステップを含む。
【0154】
ステップ1600:開始。
【0155】
ステップ1602:RRC接続回復手順を開始する。
【0156】
ステップ1604:通信デバイスが適切なセル(通信デバイスが在圏し得るセル、例えばプロセス30における第2のセル)としてコラボレータセルを選択したか?選択した場合、ステップ1606を実行する。選択していない場合、ステップ1612を実行する。
【0157】
ステップ1606:通信デバイスが適切なセルとしてハンドオーバセルを選択したか?選択した場合、ステップ1608を実行する。選択していない場合、ステップ1610を実行する。
【0158】
ステップ1608:適切なセルの実行条件を有するハンドオーバ構成に従って、適切なセルとのRRC接続回復手順としてRRC接続再構成手順を実行する。ステップ1608を正常に実行した後に、通信デバイスはステップ1620を実行する。
【0159】
ステップ1610:適切なセルに関連するコラボレータセル構成に従って、適切なセルとのRRC接続回復手順としてRRC接続再確立手順を実行する。ステップ1610を正常に実行した後に、通信デバイスはステップ1620を実行する。
【0160】
ステップ1612:適切なセルを選択する。
【0161】
ステップ1614:通信デバイスが適切なセルを正常に選択したか?選択した場合、ステップ1616を実行する。選択していない場合、ステップ1618を実行する。
【0162】
ステップ1616:適切なセルとのRRC接続回復手順としてRRC接続再確立手順を実行する。ステップ1616を正常に実行した後に、通信デバイスはステップ1620を実行する。
【0163】
ステップ1618:接続モードからアイドルモードに入る。
【0164】
ステップ1620:終了。
【0165】
ステップ1602において、通信デバイス1600がNTNの少なくとも1つのセルに関連する少なくとも1つのコラボレータセル構成で構成され、少なくとも1つのコラボレータセル構成が有効と見なされ、NTNの少なくとも1つのセルに関連する少なくとも1つのハンドオーバ構成で構成され、少なくとも1つのハンドオーバ構成が有効と見なされる場合、
通信デバイスは、少なくとも1つのコラボレータセル構成に従って適切なセル評価を実行し、少なくとも1つの測定を実行し、適切なセルを選択してもよい(例えば、セルのアイデンティティ、セルの周波数又はセルの参照信号の周波数が少なくとも1つのコラボレータセル構成の1つに含まれているセルの中でのみ適切なセル評価を実行する)。
【0166】
ステップ1604において、通信デバイスは、適切なセルがコラボレータセルであるか否かを決定する。ステップ1606において、通信デバイスは、適切なセルがハンドオーバセルであるか否かを決定する。
【0167】
プロセス160において、
(a)適切なセルが正常に選択され、適切なセルがコラボレータセルである場合、通信デバイスは、適切なセルに関連するコラボレータセル構成に従って、適切なセルとのRRC接続回復手順としてRRC接続再確立手順を実行する。
(b)適切なセルが正常に選択され、適切なセルがコラボレータセルではなくハンドオーバセルである場合、通信デバイスは、適切なセルに関連するハンドオーバ構成に従って、適切なセルとのRRC接続回復手順としてRRC接続再構成手順を実行する。
(c)適切なセルが正常に選択され、適切なセルがコラボレータセルでもハンドオーバセルでもない場合、通信デバイスは、例えば、適切なセルに関連するシステム情報又はサービングセル若しくは以前のサービングセルによって構成され得る記憶された情報に従って、適切なセルとのRRC接続回復手順としてRRC接続再確立手順を実行する。
【0168】
図17は、本発明の一例によるプロセス170のフローチャートである。プロセス170は、通信デバイス(例えば、図2における通信デバイス20又は図14における通信デバイス14000)において利用されてもよい。プロセス170は以下のステップを含む。
【0169】
ステップ1700:開始。
【0170】
ステップ1702:RRC接続回復手順を開始する。
【0171】
ステップ1704:適切なセル(通信デバイスが在圏し得るセル、例えばプロセス30における第2のセル)を選択する。
【0172】
ステップ1706:通信デバイスが適切なセルを正常に選択したか?選択した場合、ステップ1710を実行する。選択していない場合、ステップ1708を実行する。
【0173】
ステップ1708:接続モードからアイドルモードに入る。
【0174】
ステップ1710:適切なセルがハンドオーバセル(例えば、図14におけるセル14006及び他のハンドオーバセルの1つ)であるか?ハンドオーバセルの1つである場合、ステップ1712を実行する。ハンドオーバセルの1つでない場合、ステップ1714を実行する。
【0175】
ステップ1712:適切なセルの実行条件を有するハンドオーバ構成に従って、適切なセルとのRRC接続回復手順としてRRC接続再構成手順を実行する。ステップ1712を正常に実行した後に、通信デバイスはステップ1720を実行する。
【0176】
ステップ1714:適切なセルがコラボレータセル(例えば、図14におけるセル14004又は他のコラボレータセルの1つ)であるか?コラボレータセルの1つである場合、ステップ1716を実行する。コラボレータセルの1つでない場合、ステップ1718を実行する。
【0177】
ステップ1716:適切なセルに関連するコラボレータセル構成に従って、適切なセルとのRRC接続回復手順としてRRC接続再確立手順を実行する。ステップ1716を正常に実行した後に、通信デバイスはステップ1720を実行する。
【0178】
ステップ1718:適切なセルとのRRC接続回復手順としてRRC接続再確立手順を実行する。
【0179】
ステップ1720:終了。
【0180】
ステップ1704において、通信デバイスは適切なセルを選択する。適切なセルの選択は、通信デバイスのサービングセル(すなわち、プロセス30における第1のセル)のシステム情報によって構成されたセル選択構成に従って、或いは、サービングセル又は通信デバイスの以前のサービングセルによって構成された記憶されたセル選択構成に従って、少なくとも1つの評価を実行する(或いは少なくとも1つの評価及び少なくとも1つの測定を実行する)ことを含んでもよい。
【0181】
プロセス170において、
(a)適切なセルが正常に選択され、適切なセルがハンドオーバセルである場合、通信デバイスは、適切なセルに関連するハンドオーバ構成に従って、適切なセルとのRRC接続回復手順としてRRC接続再構成手順を実行する。
(b)適切なセルが正常に選択され、適切なセルがハンドオーバセルではなくコラボレータセルである場合、通信デバイスは、適切なセルに関連するコラボレータセル構成に従って、適切なセルとのRRC接続回復手順としてRRC接続再確立手順を実行する。
(c)適切なセルが正常に選択され、適切なセルがコラボレータセルでもハンドオーバセルでもない場合、通信デバイスは、例えば、適切なセルに関連するシステム情報又はサービングセル若しくは以前のサービングセルによって構成され得る記憶された情報に従って、適切なセルとのRRC接続回復手順としてRRC接続再確立手順を実行する。
【0182】
図18は、本発明の一例によるプロセス180のフローチャートである。プロセス180は、通信デバイス(例えば、図2における通信デバイス20又は図14における通信デバイス14000)において利用されてもよい。プロセス180は以下のステップを含む。
【0183】
ステップ1800:開始。
【0184】
ステップ1802:RRC接続回復手順を開始する。
【0185】
ステップ1804:適切なセル(通信デバイスが在圏し得るセル、例えばプロセス30における第2のセル)を選択する。
【0186】
ステップ1806:通信デバイスが適切なセルを正常に選択したか?選択した場合、ステップ1810を実行する。選択していない場合、ステップ1808を実行する。
【0187】
ステップ1808:接続モードからアイドルモードに入る。
【0188】
ステップ1810:適切なセルがコラボレータセルであるか?コラボレータセルである場合、ステップ1812を実行する。コラボレータセルでない場合、ステップ1814を実行する。
【0189】
ステップ1812:適切なセルに関連するコラボレータセル構成に従って、適切なセルとのRRC接続回復手順としてRRC接続再確立手順を実行する。ステップ1812を正常に実行した後に、通信デバイスはステップ1820を実行する。
【0190】
ステップ1814:適切なセルがハンドオーバセルであるか?ハンドオーバセルである場合、ステップ1816を実行する。ハンドオーバセルでない場合、ステップ1818を実行する。
【0191】
ステップ1816:適切なセルの実行条件を有するハンドオーバ構成に従って、適切なセルとのRRC接続回復手順としてRRC接続再構成手順を実行する。ステップ1816を正常に実行した後に、通信デバイスはステップ1720を実行する。
【0192】
ステップ1818:適切なセルとのRRC接続回復手順としてRRC接続再確立手順を実行する。
【0193】
ステップ1820:終了。
【0194】
ステップ1804において、通信デバイスは適切なセルを選択する。適切なセルの選択は、通信デバイスのサービングセル(すなわち、プロセス30における第1のセル)のシステム情報によって構成されたセル選択構成に従って、或いは、サービングセル又は通信デバイスの以前のサービングセルによって構成された記憶されたセル選択構成に従って、少なくとも1つの評価を実行し、少なくとも1つの測定を実行してもよいことを含んでもよい。
【0195】
プロセス180において、
(a)適切なセルが正常に選択され、適切なセルがコラボレータセルでない場合、通信デバイスは、適切なセルに関連するコラボレータセル構成に従って、適切なセルとのRRC接続回復手順としてRRC接続再確立手順を実行する。
(b)適切なセルが正常に選択され、適切なセルがコラボレータセルではなくハンドオーバセルである場合、通信デバイスは、適切なセルに関連するハンドオーバ構成に従って、適切なセルとのRRC接続回復手順としてRRC接続再構成手順を実行する。
(c)適切なセルが正常に選択され、適切なセルがコラボレータセルでもハンドオーバセルでもない場合、通信デバイスは、例えば、適切なセルに関連するシステム情報又はサービングセル若しくは以前のサービングセルによって構成され得る記憶された情報に従って、適切なセルとのRRC接続回復手順としてRRC接続再確立手順を実行する。
【0196】
上記の「決定する」という動作は、「計算する」、「算出する」、「取得する」、「生成する」、「出力する」、「使用する」、「選ぶ/選択する」、「判断する」又は「構成される」という動作に置き換えられてもよい。上記の「検出する」という動作は、「監視する」、「受信する」、「検知する」又は「取得する」という動作に置き換えられてもよい。上記の「に従って」という文言は、「に応じて」に置き換えられてもよい。上記の「関連する」という文言は、「の」又は「に対応する」に置き換えられてもよい。上記の「介して」は「上に」、「内に」又は「において」に置き換えられてもよい。上記の「場合(とき)」は「時に」及び「後に」に置き換えられてもよい。
【0197】
当業者は、上記の説明及び例の組み合わせ、修正及び/又は変更を容易に行うはずである。上記の説明、ステップ及び/又は推奨されるステップを含むプロセスは、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア(ハードウェアデバイスと、ハードウェアデバイス上に読み取り専用ソフトウェアとして存在するコンピュータ命令及びデータとの組み合わせとして知られる)、電子システム、又はこれらの組み合わせによって実現できる。手段の例は通信デバイス20でもよい。
【0198】
ハードウェアの例は、アナログ回路、デジタル回路及び/又は混合回路を含んでもよい。例えば、ハードウェアは、ASIC、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA, field programmable gate array)、プログラマブルロジックデバイス、結合ハードウェアコンポーネント又はこれらの組み合わせを含んでもよい。他の例では、ハードウェアは、汎用プロセッサ、マイクロプロセッサ、コントローラ、デジタルシグナルプロセッサ(DSP, digital signal processor)又はこれらの組み合わせを含んでもよい。
【0199】
ソフトウェアの例は、コードのセット、命令のセット、及び/又は記憶デバイスに保持(例えば、記憶)された関数のセット、例えばコンピュータ読み取り可能媒体を含む。コンピュータ読み取り可能媒体は、SIM、ROM、フラッシュメモリ、RAM、CD-ROM/DVD-ROM/BD-ROM、磁気テープ、ハードディスク、光データ記憶デバイス、不揮発性記憶ユニット又はこれらの組み合わせを含んでもよい。コンピュータ読み取り可能媒体(例えば、記憶ユニット)は、内部で(例えば、統合されて)或いは外部で(例えば、分離されて)少なくとも1つのプロセッサに結合されてもよい。1つ以上のモジュールを含んでもよい少なくとも1つのプロセッサは、コンピュータ読み取り可能媒体内のソフトウェアを実行してもよい(例えば、実行するように構成されてもよい)。コードのセット、命令のセット及び/又は関数のセットは、少なくとも1つのプロセッサ、モジュール、ハードウェア及び/又は電子システムに関連するステップを実行させてもよい。
【0200】
電子システムの例は、システムオンチップ(SoC, system on chip)、システムインパッケージ(SiP, system in package)、コンピュータオンモジュール(CoM, computer on module)、コンピュータプログラム製品、装置、携帯電話、ラップトップ、タブレットコンピュータ、電子ブック又はポータブルコンピュータシステム、及び通信デバイス20を含んでもよい。
【0201】
要約すると、本発明の実施形態は、NTNのRRC接続の回復を処理するための通信デバイス及び方法を提供する。RRC接続回復手順の開始は、NTNのRRC接続を回復するためのトリガイベントと見なされる。さらに、通信デバイスは、ターゲットセルに関連するコラボレータセル構成(例えば、プロセス30における第2のセル)、ターゲットセルに関連するハンドオーバセル構成、又はターゲットセルに関連するシステム情報に従って、RRC接続回復手順を実行する。異なる条件/環境では、RRC接続回復手順は異なる方法で実行される。したがって、NTNのRRC接続の回復性能が向上できる。
【0202】
当業者は、発明の教示を保持しつつ、デバイス及び方法の多数の修正及び変更が行われ得ることを容易に認識する。したがって、上記の開示は、添付の特許請求の範囲の境界によってのみ限定されると解釈されるべきである。
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